JP2017100061A - エアフィルタユニット - Google Patents
エアフィルタユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017100061A JP2017100061A JP2015233585A JP2015233585A JP2017100061A JP 2017100061 A JP2017100061 A JP 2017100061A JP 2015233585 A JP2015233585 A JP 2015233585A JP 2015233585 A JP2015233585 A JP 2015233585A JP 2017100061 A JP2017100061 A JP 2017100061A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air filter
- filter
- pressing
- casing
- operated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
Description
一方、従来、エアフィルタを、所定の取付位置に配置した後で、取付位置のフレームに対して押し付けることができるエアフィルタ取付部材が知られている(特許文献1参照)。このエアフィルタ取付部材は、エアフィルタに押し付けられるフィルタ押付け部材を備えており、フィルタ押付け部材は、フレーム側の部材(ベース材)に係止されるボルトと、フィルタ押付け部材本体に固定されるナットと、を有するネジ機構を備えている。特許文献1のエアフィルタ取付部材では、ボルトをナットにねじ込むと、フィルタ押付け部材が、ボルトに近づくように移動しながらフィルタ押え方向に移動して、エアフィルタに当接し、エアフィルタをフレームに押し付ける。特許文献1のエアフィルタ取付部材では、ボルトをナットに対して緩めることにより、エアフィルタのフレームに対する押し付けを解除できると考えられる。
前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタが前記開口部を覆うように前記エアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける押付機構を有し、
前記押付機構は、気流の方向と直交する方向を移動方向として移動するよう操作される被操作部材であって、気流の方向への動きが拘束された被操作部材と、
前記被操作部材が操作されることで前記エアフィルタを気流の方向に押し付ける押付部材と、
前記被操作部材および前記押付部材のそれぞれと接続され、前記被操作部材と前記押付部材とを連結する連結機構と、を有し、
前記連結機構は、前記被操作部材の前記移動方向への移動に伴って前記押付部材を前記エアフィルタに対し接近または離反させることを特徴とする。
前記ケーシングは、さらに、前記傾斜孔に係止される係止突起を有しており、
前記押付部材は、前記被操作部材の前記移動方向への移動に伴って前記連結機構に追随して動くとき、前記係止突起が前記傾斜孔に対して相対的に移動することで、前記移動方向および気流の方向に移動することが好ましい。
前記押付部材は、前記被操作部材が、前記移動方向のうち前記取出開口部から遠ざかる方向に移動することで前記エアフィルタに接近するものであってもよい。
前記移動機構は、外力を受けることにより、前記ケーシングに対して、前記移動方向を含む面内で回転可能な操作部材を有し、
前記操作部材は、前記ケーシングと連結され回転可能に軸支される支点と、
前記支点から離間した位置で前記被操作部材に対して回転可能に軸支される作用点と、
前記作用点よりも前記支点から離間した位置で前記外力を受ける力点と、を有し、
前記力点が外力を受けたときに前記支点に対して回転することで、前記外力よりも大きな力で前記作用点を前記移動方向に移動させることが好ましい。
前記第1のエアフィルタおよび前記第2のエアフィルタは、前記移動方向に沿って並ぶよう配置され、
前記押付部材は、前記被操作部材が操作されることで、前記第1のエアフィルタおよび前記第2のエアフィルタを気流の方向に押し付けるものであってもよい。
図1は、本発明の一実施形態によるエアフィルタユニット1の外観斜視図である。図2は、エアフィルタユニット1を、後述するフィルタ11を取り出した状態で示す分解斜視図である。
エアフィルタユニット1は、フィルタ11と、ケーシング7とを備える。
フィルタ11は、気体中の塵埃等の微粒子を捕集するためのものであり、例えば中性能フィルタまたは高性能フィルタとして好ましく用いられる。
中性能フィルタは、粒径1μm以上、濃度0.1〜6mg/m3の粉塵の除去に用いられるフィルタである。中性能フィルタには、捕集効率が、質量法で90〜96%、比色法(光散乱積算法)で50〜90%、計数法で5〜50%のいずれかであり、圧力損失が79〜247Pa、粉塵保持容量が300〜800g/m3のものが用いられる。捕集効率の測定には、質量法では、JIS Z8901に規定される15種の粉体、又は、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に規定される粉塵が用いられる。比色法では、JIS Z8901に規定される11種の粉体が用いられる。計数法では、粒径0.3μmの、大気塵、ポリアルファオレフィン(PAO)、シリカのいずれかの粒子が用いられる。粉塵保持容量は、フィルタが所定の最終圧力損失に達するまでに捕集した粉塵量である。
高性能フィルタは、粒径1μm以下、濃度0.3mg/m3以下の粉塵の除去に用いられるフィルタである。高性能フィルタには、計数法による捕集効率が80%以上、圧力損失が79〜493Pa、粉塵保持容量が200〜800g/m3のものが用いられる。
フィルタパック12には、例えば、ガラス繊維または合成繊維を繊維材料とする、不織布、マット、フェルト状の濾材にプリーツ加工を施した加工済み濾材が用いられる。プリーツ加工された濾材は、複数の帯状のホットメルトリボン、セパレータ、あるいは、濾材の表面に施されたエンボス突起によってプリーツ間隔が保持される。セパレータは、例えば、アルミ箔、ステンレス箔、または、樹脂シートをラミネートした不織布、をジグザグ状に折ったものであり、プリーツ加工された濾材の谷部ごとに挿入される。濾材は、エレクトレット処理が施されたものであってもよい。これにより、濾材本来の捕集性能に対し、濾材の繊維が帯電することによる捕集性能が付与される。また、濾材は、抗菌剤を付着させる抗菌処理を施して、抗菌性能を付与したものであってもよい。これらエレクトレット処理および抗菌処理は、組み合わせて行なわれてもよい。
さらに、枠体14には、濾材の少なくとも片面に補強材を積層したものが保持されてもよい。補強材には、例えば不織布が用いられる。
フィルタ11は、フィルタパック12の代わりに、平板状の複数の濾材を厚さ方向(Y1、Y2方向)に互いに間隔をあけて積層した複層濾材等、他の種類の濾材を有していてもよい。
ケーシング7は、フィルタ11を収納する筐体であり、上流側の部分に形成された上流側開口部7aと、下流側の部分に形成された下流側開口部7bと、取出開口部7cと、を有している。取出開口部7cは、フィルタ11をケーシング7に対しX2方向にスライドさせてフィルタ11をケーシング7内に収納し又はフィルタ11をX1方向にスライドさせてケーシング7から取り出せるよう、ケーシング7のX1方向の側面に形成されている。ケーシング7は、さらに、取出開口部7cを開閉するための扉8を有している。扉8は、例えば蝶番によってケーシング7の側面に回動自在に取り付けられている。ケーシング7の側面には、さらに、図1に示されるように、扉8を閉めた状態を維持するためのレバー9と、レバー9を係止させる係止部10が設けられている。なお、図2において、説明の便宜のため、レバー9および係止部10は省略されている。
下ガイド部16Aは、図2に示すように、気流の下流側(Y1方向)から上流側(Y2方向)に向かって順に、当接部材17A、フィルタ台18A、押付機構保持材19Aを備える。図2に示されないが、下ガイド部16Aは、さらに、支持台20A(図3〜図5参照)を備える。また、上ガイド部16Bは、下流側(Y1方向)から上流側(Y2方向)に向かって順に、当接部材17B、フィルタ台18B、押付機構保持材19Bを備える。上ガイド部16Bは、さらに、上下対称である点を除いて支持台20Aと同様である、図示されない支持台を備える。なお、以下の説明では下ガイド部16Aについて説明し、上ガイド部16Bについては、下ガイド部16Aと上下対称であるため説明を割愛する。
取付部17aはケーシング7の下側の内壁に固定される。当接壁部17bは取付部17aと垂直に設けられ、Y2側の面にフィルタ台18Aが固定される。当接壁部17bのZ1、Z2方向の高さはフィルタ台18Aよりも高く、当接壁部17bのフィルタ台18Aよりも高い部分にフィルタ11が当接する。
フィルタ台18AのX1、X2方向と垂直な断面は、図2に示される例ではコ字形状(溝形)であり、溝が形成された方向を下側(Z2方向)に向けて配置されている。フィルタ台18Aは当接部材17および押付機構保持材19に挟まれた状態で固定されている。下ガイド部16Aのフィルタ台18Aの上面と、上ガイド部16Bのフィルタ台18Bの下面との間にはフィルタ11が配置される。フィルタ台18Aの上面には、後述する押付機構30を支持する支持台20Aが配置されている。支持台20Aは、X1,X2方向に延びるとともに、X1,X2方向と垂直な断面において下方を向いて開くコ字形状の部材であり(図5参照)、フィルタ台18Aに例えば溶接によって固定されている。フィルタ11は、下ガイド部16A側において、当接壁部17bと支持台20AとのY1、Y2方向の間に配置され、上ガイド部16B側において、当接部材17Bの当接壁部17bと支持台とのY1,Y2方向の間に配置される。支持台20Aには、ネジ部材21が取り付けられるネジ孔22が、X1,X2方向の複数の位置に設けられている。このネジ部材21は、押付機構30の後述するスライドバー51に係止される係止突起として用いられる。ネジ部材21は、ネジ孔22に対して、例えばポップナット25を介して取り付けられる。なお、図4において、ポップナット25の図示は省略されている。
フィルタ台18AのY1、Y2方向の幅は、フィルタ11のY1、Y2方向の幅、および、後述する解除状態にある押付機構30のY1、Y2方向の幅の合計の幅よりも長くなっている。また、当接壁部17bと支持台20AとのY1,Y2方向の幅は、フィルタ11のY1,Y2方向の幅よりも長くなっている。このため、フィルタ11をケーシング7に収納し、またはケーシング7から取り出す際に、フィルタ11に余分な負荷(ガスケット15と当接壁部17bとの摩擦や枠体14と上下のガイド部16A,16Bとの摩擦)がかからず、収納および取出しを楽に行える。
取付部19aはケーシング7の下側の内壁に固定される。立ち上がり部19bは取付部19aと垂直に設けられ、Y1側の面にフィルタ台18Aおよび支持台20Aが固定される(図5参照)。
立ち上がり部19bのZ1、Z2方向の高さはフィルタ台18Aよりも高く、上端が、支持台20Aの上面と略同じ高さ位置まで延びている。
支持部19cは立ち上がり部19bの上端からY2方向へ突出するように、フィルタ台18Aの上面と平行な方向に延びるように設けられる。
押付機構保持材19Aは、さらに、スライドバー51のZ1,Z2方向への移動をより確実に規制するための押さえ部(図示せず)を有していてもよい。押さえ部は、立ち上がり部19bの上端からY1方向へ突出するように、フィルタ台18Aの上面と平行に設けられる。この場合、係止突起として用いられるネジ部材21は、軸部より径の大きい頭部を有していなくてもよい。また、押さえ部の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。押さえ部は、例えば、スライドバー51の傾斜孔21a(後述)と対応して設けられる。
ケーシング7は、さらに、押付機構30を有している。なお、図2では、説明の便宜のため、押付機構30を、特に後述するトグルクランプ60に注目して示す。
押付機構30は、フィルタ11を当接壁部17bに押し付けるための機構であり、上下のガイド部16A,16Bに、支持台に沿って1つずつ、合計2つ配されている。
上下の支持台の下流側(Y1方向)を向く壁面と当接壁部17bとの間の幅は、上述したように、フィルタ11の交換を容易に行える幅になっているために、単にフィルタ11をケーシング7内に収納させただけでは、当接壁部17bとフィルタ11との間でリークが生じるおそれがある。このため、押付機構30によってフィルタ11を当接壁部17bに対してY1方向に押し付けることで、フィルタ11と当接壁部17bとの間のリークを防止することができる。
押付機構30は、図3(a)〜(c)に示されるように、押付部材としてスライドバー51と、被操作部材としてロッド52と、連結機構40と、トグルクランプ60(移動機構)と、を含んでいる。
傾斜孔51aは、図3および図4に示す例では、X1,X2方向の2箇所に設けられているが、この数は特に制限されず、1つまたは3つ以上であってもよい。傾斜孔51aの数が2つ以上ある場合、傾斜孔51aの傾斜角度および最大長さは互いに等しいことが好ましい。このように複数の傾斜孔51aが互いに同じ形態を有していることによって、スライドバー51は、X1,X2方向と平行な方向に姿勢を保ちつつY1、Y2方向に移動でき、フィルタ11をX1,X2方向にわたって均等な力で押し付けることができる。また、傾斜孔51aの数が3つ以上ある場合、押付状態でフィルタ11に対してX1,X2方向にわたって均等な押付力を付与する観点から、傾斜孔51aは、X1,X2方向に互いに等間隔離れていることが好ましい。傾斜孔51aの数は、フィルタの横方向(X1、X2方向)長さや、X1,X2方向に並べて配置されるフィルタの数に応じて定めることができる。
なお、傾斜孔51aは、図3に示される例において、Y2側に開放され、Y1側で閉塞する形状を有しているが、これとは逆に、Y1側に開放され、Y2側で閉塞する形状を有していていもよく、あるいは、Y1およびY2の両側において閉塞する形状を有していていもよい。また、傾斜孔は、貫通孔でなくてもよく、スライドバー51の板厚方向の途中で閉塞する溝であってもよい。この場合、係止突起のZ1,Z2方向の高さは、この溝に嵌り込む高さに調節される。
なお、上記説明したスライドバー51は、押付状態で、X1,X2方向の全ての領域にわたってフィルタ11と当接するが、押付部材は、押付状態でX1,X2方向の一部の領域でフィルタ11と当接するものであってもよい。この場合、フィルタ11を、X1,X2方向にわたって均等な力で押し付けられるよう、フィルタ11と当接する押付部材の部分は複数あることが好ましく、フィルタ11と当接する当該部分はX1,X2方向に互いに等間隔離れていることがより好ましい。また、スライドバー51は、剛性が高く、重量が大きいものであるほど、大きい押付力を得ることができる点で有利である。
ロッド52は、トグルクランプ60の固定部61(後述)をX1,X2方向に貫通する孔61aに挿通され、X1,X2方向(移動方向)へ移動可能であるとともに、移動方向と直交する方向への移動が拘束されている。すなわち、ロッド52は、Y1,Y2方向およびZ1,Z2方向の位置が固定されている。このため、ロッド52を操作したときに、ロッド52はY1,Y2方向やZ1,Z2方向に移動せず、これにより、X1,X2方向に対して傾斜することがなく安定して操作することができる。ここで、ロッド52が、移動方向と直交する方向への移動が拘束されていない場合は、固定部61に、ロッド52のどのような動きを許容するための孔を設ける必要がある。特に、そのような孔としてY1,Y2方向に延びる孔を設けた場合は、ケーシング7内にロッド52の移動代となるスペースを新たに確保する必要がある。本実施形態のエアフィルタユニット1では、そのようなスペースをケーシング7内に確保する必要がなく、ケーシング7内のY1,Y2方向のスペースを小さくでき、ケーシング7をコンパクト化できる。
なお、ロッド52の形状は、棒状に限定されず、X1,X2方向に移動することのできる形状であれば、特に制限されない。
リンク板41は、図3および図4に示される例では、スライドバー51およびデンデンボルト43をZ1,Z2方向から挟むように配置されている。リンク板41は、2つのネジ部材42のそれぞれに挿通される2つの孔を有しており、X2側の孔に挿通されるネジ部材42によってスライドバー51と接続され、X1側の孔に挿通されるネジ部材42によってデンデンボルト43と接続される。なお、リンク板41の各孔、スライドバー51の孔51b、デンデンボルト43の孔43aは、ネジ部材42の軸部の径よりも大きい径を有していることが好ましい。これにより、連結機構40は、スライドバー51およびロッド52に対してスムーズに回動することができる。ネジ部材42の軸部は、ナット44にねじ込まれて、Z2側のリンク板41に対し抜け留めされている。
デンデンボルト43は、X2側の頭部と、頭部からX1側に延びる軸部と、を有している。頭部の形状は、図4に示される例では、環状であるが、例えば、周方向の一部が切り欠かれた環状をなすC字形状のものであってもよい。軸部には、図示されないネジ山が形成されており、ロッド52のX2側の端に形成された図示されないネジ溝にねじ込まれることで、ロッド52に接続される。なお、デンデンボルト43は、他の接続態様によってロッド52と接続されてもよい。例えば、デンデンボルト43のX1側の端と、ロッド52のX2側の端とを、例えば、互いにZ1,Z2方向に動かすことで嵌め合わせることが可能な形状に、デンデンボルト43およびロッド52を構成し、互いに嵌め合わせることで接続されてもよい。
なお、連結機構40は、リンク板41に代えて、他の部材を備えていてもよい。他の部材として、例えば、ネジ部材42がそれぞれ挿通される、環状、または、周方向の一部が切り欠かれた環状をなすC字形状の2つの部材と、これら2つの部材同士を接続する棒状部材と、を有する部材であってもよい。
(i)リンク板41の2つの孔の距離が長くなっている。具体的には、リンク板41の長手方向がX1,X2方向と平行に戻らない場合におけるリンク板41のX1,X2方向に対する傾斜角が小さくなるよう、リンク板41の2つの孔の距離が長くなっている。このようにリンク板41の2つの孔の距離を比較的長くすることで、連結機構40の長手方向がX1,X2方向と平行にならない事態をより確実に回避できることが本発明者の実験により確かめられている。
(ii)連結機構40のX2側に配置されるネジ部材42には、ねじりバネが挿通されており、ねじりバネの一端はスライドバー51に係止され、他端はリンク板41に係止されている。具体的に、リンク板41の長手方向がX1,X2方向と平行である場合は、スライドバー51およびリンク板41に付勢力を作用させないが、図3(b)および図3(c)に示されるようにリンク板41の長手方向がX1,X2方向に対して傾斜している場合は、リンク板41の長手方向がX1,X2方向と平行となるようにスライドバー51およびリンク板41に付勢力を作用させるよう、ねじりバネの両端はそれぞれ、スライドバー51およびリンク板41に係止されている。ねじりバネには、例えばJIS B2709−2:2009に準拠するねじりコイルばねが用いられる。
このようにロッド52を操作することで、スライドバー51は、支持台20AのY1側の端よりもY1側に突出してフィルタ11の枠体14に当接し、フィルタ11を当接壁部17bに押し付ける。これにより、ガスケット15が、フィルタ11と当接壁部17bとの間に挟持されてY1,Y2方向に圧縮され、フィルタ11とケーシング7との間の気密性が確保される。なお、図3(a)に示す状態から図3(c)に示す状態に至る間のスライドバー51のY1方向へ移動量(突出量)は、特に制限されないが、例えば4mm〜15mmである。
トグルクランプ60は、図3(a)〜(c)に示されるように、固定部61と、リンク62と、操作部材63とを備える。なお、図3(c)は押付機構30によってY1方向への押し付けを行っている状態(押付状態)、図3(a)および図3(b)は押付機構30によるY1方向への押し付けが解除されている状態(解除状態)、を示す平面図である。図3(b)は図3(a)と図3(c)の中間の状態を示している。
固定部61のX1側の支持部材には、リンク62のX2方向の端部が、回転軸71によって取り付けられている。リンク62のX1方向の端部は、回転軸72によって操作部材63に取り付けられている。回転軸71および回転軸72は上下方向(Z1、Z2方向)に設けられており、リンク62は回転軸71によって固定部61に対して水平方向に回転可能であるとともに、回転軸72によって操作部材63に対して水平方向に回転可能である。
次いで、未使用の新たなフィルタ11を、取出開口部7cの外側から、当接壁部17bと押付機構30との間の空間にX2方向にスライドさせて押し込んだ後、トグルクランプ60を、フィルタ11を取り外したときとは逆方向に回転操作して、解除状態にあるスライドバー51をY1方向に移動させ、Y1方向への突出量を大きくする。これにより、フィルタ11はスライドバー51によって下流側に押圧され、ガスケット15を介して当接壁部17bに押し付けられる。このようにして押付状態とする。
被操作部材は、トグルクランプ60を用いずに、他の手段を用いて、あるいは、手動で、X1,X2方向に移動するよう構成されていてもよい。これらの場合に、例えば、ロッド52を、X1,X2方向に移動させた後、ロッド52の軸方向の回りに回転させて、ケーシング7に係止できるよう構成されてもよい。具体的には、図示されないが、ロッド52の周面に、外径側に突出する突起を設け、ロッド52のX1側の部分の周面の近傍に、ケーシング7の一部として、この突起を受け入れるスペースを有する受け部を設けることができる。受け部は、ロッド52の回転による突起の移動を許容しつつ、突起のX1,X2方向への移動を制限するような形状(例えばコ字形状)を有しており、ロッド52の回転によって受け部内に入りこんだ突起のX1,X2方向への移動を制限することで、ロッド52のX1,X2方向への移動を制限する。これにより、押付機構は、押付状態を維持することができる。また、被操作部材がX2方向に移動することでスライドバー51が押付状態となる場合は、扉8を閉めるときに、被操作部材が扉に押されることでX2方向に移動するよう構成されていてもよい。
外形寸法:縦(図2のZ1,Z2方向長さ)1200mm×横(図2のX1,X2方向長さ)800mm×高さ(図2のY1,Y2方向長さ)500mm
濾材:平均繊維径約2.5μmのポリプロピレン樹脂製メルトブローン不織布にエレクトレット処理を施したものを主濾材とし、平均繊維径約32μmのポリエステル樹脂製サーマルボンド不織布を補強材として、主濾材の片側に補強材を熱ラミネートにより接合したもの。厚さ0.5mm、目付105g/m2、濾材面積8m2
捕集効率(比色法(光散乱積算法)):90%
初期圧力損失(処理風量2900m3/時間):40Pa
粉塵保持量:約360g/m2
(厚さ)
試験サンプルに10mmφで2.5Nの荷重をかけたときの厚さを、ダイヤルシックネスゲージを用いて測定する。
(目付)
試験サンプルから採取した100mm×100mmの試験片の重さを測定し、1m2当たりの重さに換算して求める。
(平均繊維径)
試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として、500本測定し、これらの算術平均を平均繊維径とする。
JIS B9908 形式2に準拠し、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉塵含有空気を試験風速2.5cm/秒で通過させ、JIS Z8813に準拠する光散乱光量積算方式により、通過前および通過後の粉塵濃度を同時に連続的に測定し、次式により捕集効率を求める。
捕集効率(%)=(通過後の粉塵濃度(個数/L)−通過前の粉塵濃度(個数/L))/(通過前の粉塵濃度(個数/L))×100
JIS B9908 形式2、形式3に準拠し、610mm×610mmの寸法のダクトを用いて、風速2.5/秒での圧力損失を測定する。
(粉塵保持量)
JIS B9908 形式2、形式3に準拠して、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉体による、粉塵濃度70±30mg/m3、試験風速2.5m/秒での圧力損失が最終圧力損失(294Pa)に達するまでの粉塵供給量を測定する。
他方、押付機構30のロッド52は、移動方向と直交する方向への移動が拘束されているため、被操作部材を移動方向に移動させるための操作を安定して行うことができる。また、ケーシング7内にロッド52の移動方向と直交する方向への移動代を確保する必要がなく、ケーシング7をコンパクトにすることができる。このような効果は、トグルクランプ60を用いることで特に有効に発揮される。
7 ケーシング
11 フィルタ
20A 支持台
21 係止突起
30 押付機構
40 連結機構
41 リンク版
42 ネジ部材
43 デンデンボルト
51 スライドバー
51a 傾斜孔
60 トグルクランプ
61 固定部
62 リンク
63 操作部材
63a 長腕
63b 短腕
63c 角部
71、72、73 回転軸
Claims (5)
- 気体中の微粒子を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタを収納し、気流が通る開口部を有するケーシングと、を備えるエアフィルタユニットであって、
前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタが前記開口部を覆うように前記エアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける押付機構を有し、
前記押付機構は、気流の方向と直交する方向を移動方向として移動するよう操作される被操作部材であって、気流の方向への動きが拘束された被操作部材と、
前記被操作部材が操作されることで前記エアフィルタを気流の方向に押し付ける押付部材と、
前記被操作部材および前記押付部材のそれぞれと接続され、前記被操作部材と前記押付部材とを連結する連結機構と、を有し、
前記連結機構は、前記被操作部材の前記移動方向への移動に伴って前記押付部材を前記エアフィルタに対し接近または離反させることを特徴とするエアフィルタユニット。 - 前記押付部材は、前記移動方向に延びる形状を有しており、前記移動方向に対して気流の方向に傾斜して延びる傾斜孔を有し、
前記ケーシングは、さらに、前記傾斜孔に係止される係止突起を有しており、
前記押付部材は、前記被操作部材の前記移動方向への移動に伴って前記連結機構に追随して動くとき、前記係止突起が前記傾斜孔に対して相対的に移動することで、前記移動方向および気流の方向に移動する、請求項1に記載のエアフィルタユニット。 - 前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタを気流の方向と直交する方向にスライドさせて取り出すための取出開口部を有し、
前記押付部材は、前記被操作部材が、前記移動方向のうち前記取出開口部から遠ざかる方向に移動することで前記エアフィルタに接近する、請求項1または2に記載のエアフィルタユニット。 - 押付機構は、さらに、前記被操作部材を前記移動方向に移動させる移動機構を備え、
前記移動機構は、外力を受けることにより、前記ケーシングに対して、前記移動方向を含む面内で回転可能な操作部材を有し、
前記操作部材は、前記ケーシングと連結され回転可能に軸支される支点と、
前記支点から離間した位置で前記被操作部材に対して回転可能に軸支される作用点と、
前記作用点よりも前記支点から離間した位置で前記外力を受ける力点と、を有し、
前記力点が外力を受けたときに前記支点に対して回転することで、前記外力よりも大きな力で前記作用点を前記移動方向に移動させる、請求項1から3のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。 - 前記エアフィルタを第1のエアフィルタというとき、前記エアフィルタユニットは、さらに、前記ケーシングに収納される1または複数の第2のエアフィルタを備え、
前記第1のエアフィルタおよび前記第2のエアフィルタは、前記移動方向に沿って並ぶよう配置され、
前記押付部材は、前記被操作部材が操作されることで、前記第1のエアフィルタおよび前記第2のエアフィルタを気流の方向に押し付ける、請求項1から4のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015233585A JP6611573B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | エアフィルタユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015233585A JP6611573B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | エアフィルタユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017100061A true JP2017100061A (ja) | 2017-06-08 |
JP6611573B2 JP6611573B2 (ja) | 2019-11-27 |
Family
ID=59017093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015233585A Active JP6611573B2 (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | エアフィルタユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6611573B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018122223A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 株式会社アクシー | フィルタ装置およびそれに用いられるフィルタ押付ユニット |
JP2018149480A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-27 | 進和テック株式会社 | フィルタ装置 |
JP2019111491A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 進和テック株式会社 | フィルタシステム |
JP7008151B1 (ja) | 2021-01-28 | 2022-01-25 | 新晃工業株式会社 | エアフィルター取付装置 |
JP7337426B1 (ja) * | 2023-03-02 | 2023-09-04 | 株式会社有馬工業所 | エアフィルタ装置 |
-
2015
- 2015-11-30 JP JP2015233585A patent/JP6611573B2/ja active Active
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018122223A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 株式会社アクシー | フィルタ装置およびそれに用いられるフィルタ押付ユニット |
JP2018149480A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-27 | 進和テック株式会社 | フィルタ装置 |
JP2019111491A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 進和テック株式会社 | フィルタシステム |
JP7008151B1 (ja) | 2021-01-28 | 2022-01-25 | 新晃工業株式会社 | エアフィルター取付装置 |
JP2022115436A (ja) * | 2021-01-28 | 2022-08-09 | 新晃工業株式会社 | エアフィルター取付装置 |
JP7337426B1 (ja) * | 2023-03-02 | 2023-09-04 | 株式会社有馬工業所 | エアフィルタ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6611573B2 (ja) | 2019-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6611573B2 (ja) | エアフィルタユニット | |
US6296691B1 (en) | Multi-functional molded filter for removing contaminants from an enclosure | |
JP5201682B2 (ja) | 筐体から汚染物質を除去するための低繊維ディスク/シュラウドフィルタ構造体 | |
WO2015125942A1 (ja) | エアフィルタ濾材、およびエアフィルタユニット | |
JP4503588B2 (ja) | ロータリ式除湿機の除湿ロータ取替装置 | |
JP2017012997A (ja) | エアフィルタユニット | |
CA2783631C (en) | Filter housing for accommodating a plurality of filter sizes | |
JP2016131967A (ja) | エアフィルタ | |
KR20200109348A (ko) | 집진 박스 및 로봇 청소기 | |
JP2013040884A (ja) | 放射性物質除去装置 | |
JP7011927B2 (ja) | フィルタ装置 | |
JP2014151299A (ja) | フィルター用濾材およびエアフィルター | |
JP6676335B2 (ja) | エアフィルタユニット | |
JP2008212858A (ja) | フィルタエレメントの製造方法、及びその製造に使用するフィルタエレメント製造用治具 | |
JP2013155909A (ja) | 空気調和装置用フィルタボックス | |
JP3213775U (ja) | フィルタ用ケーシング、及びフィルタ装置 | |
JP2016049486A (ja) | エアフィルタユニット | |
CN108534286A (zh) | 换气调节器 | |
JP6804897B2 (ja) | フィルタ取付装置 | |
JP2010237216A (ja) | 放射性気体の吸着用焼却型フィルター装置 | |
JP2016043318A (ja) | エアフィルタユニット、空気調和システム | |
JP2011121056A (ja) | 復元性フィルターユニット | |
JP3160654U (ja) | エアフィルタの取付構造 | |
JP6120555B2 (ja) | エアフィルタ装置、空気調和装置及び車両 | |
WO2007005084A2 (en) | Improved filter construction for removing contaminants from an enclosure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190820 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191029 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6611573 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |