JP2016131967A - エアフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】エアフィルタ用濾材と枠体の間から虫が侵入するのを確実に防止することのできるエアフィルタを提供する。【解決手段】エアフィルタは、フィルタ用濾材と、枠体と、前記フィルタ用濾材を前記枠体に取り付けるための取付機構と、を備える。前記枠体は、気流の方向の一方の側である第1の側の前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第1の壁部を有している。前記取付機構は、前記枠体の周上に沿って設けられ、かつ、前記第1の壁部との間に前記フィルタ用濾材を挟持する押え部材を有している。エアフィルタは、前記枠体の周上の複数の位置で、前記押え部材を、前記第1の壁部側に押し付けられることで前記挟持された前記フィルタ用濾材の部分を厚み方向に圧縮する押付状態、および、前記第1の壁部側への押し付けが解除された解除状態のいずれかにする。【選択図】図1
Description
本発明は、エアフィルタに関する。
ビル、工場等の建物には、外気を取り入れ、外気中に含まれる塵埃等の微粒子を取り除くエアフィルタが設置されている場合がある。このようなエアフィルタは、一般に、気体中の微粒子を捕集する濾材と、濾材を外周側から取り囲み、濾材を保持する枠体と、を備える。エアフィルタは、例えば、外気を建物内に取り入れるダクトの途中の設置箇所に取り付けられる。
エアフィルタとして、例えば、比較的大きなサイズの粒子を取り除くために用いられるプレフィルタは、一般に、ダクトの外気取入口の近くに設置されるため、虫の侵入を受けやすい。このため、プレフィルタには、虫が下流側に通り抜けるのを防止することも求められる。このような虫の侵入は、濾材の平面方向(濾材の延在方向)の中央部よりも、濾材の外周部と枠体の隙間においてよく発生する。これは、虫は、濾材表面に到達した際に、繊維構造による抵抗の大きい濾材内に直接入り込むよりも、濾材表面上を枠体側に移動して、枠体にたどり着いた後、抵抗の少ない濾材と枠体の隙間もしくは濾材内部に侵入しようとするためと考えられる。
従来のエアフィルタとして、例えば、枠体を構成する部分のうち、濾材の上流側および下流側の面のそれぞれと向かい合う1対の壁部を、濾材に厚み方向に食い込むような形状に加工したものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のエアフィルタでは、壁部からの圧接力を受けることで濾材に強い反発力が生じて、濾材と枠体の間の部分での濾材の抵抗は大きくなっていると考えられる。
従来のエアフィルタとして、例えば、枠体を構成する部分のうち、濾材の上流側および下流側の面のそれぞれと向かい合う1対の壁部を、濾材に厚み方向に食い込むような形状に加工したものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のエアフィルタでは、壁部からの圧接力を受けることで濾材に強い反発力が生じて、濾材と枠体の間の部分での濾材の抵抗は大きくなっていると考えられる。
しかし、特許文献1のエアフィルタでは、濾材と枠体の間での虫の侵入を確実に防止することはできない。
本発明は、エアフィルタ用濾材と枠体の間から虫が侵入するのを確実に防止することのできるエアフィルタを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む枠体と、
前記フィルタ用濾材を前記枠体に取り付けるための取付機構と、を備え、
前記枠体は、気流の方向の一方の側である第1の側の前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第1の壁部を有し、
前記取付機構は、前記枠体の周上に沿って設けられ、かつ、前記第1の壁部との間に前記フィルタ用濾材を挟持する押え部材を有し、
前記枠体の周上の複数の位置で、前記押え部材を、前記第1の壁部側に押し付けられることで前記挟持された前記フィルタ用濾材の部分を厚み方向に圧縮する押付状態、および、前記第1の壁部側への押し付けが解除された解除状態のいずれかにすることを特徴とする。
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む枠体と、
前記フィルタ用濾材を前記枠体に取り付けるための取付機構と、を備え、
前記枠体は、気流の方向の一方の側である第1の側の前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第1の壁部を有し、
前記取付機構は、前記枠体の周上に沿って設けられ、かつ、前記第1の壁部との間に前記フィルタ用濾材を挟持する押え部材を有し、
前記枠体の周上の複数の位置で、前記押え部材を、前記第1の壁部側に押し付けられることで前記挟持された前記フィルタ用濾材の部分を厚み方向に圧縮する押付状態、および、前記第1の壁部側への押し付けが解除された解除状態のいずれかにすることを特徴とする。
前記取付機構は、
前記複数の位置のそれぞれに配置され、操作されることによって、前記押え部材を前記第1の壁部に接近させて前記押付状態にすること、および、前記押え部材を第1の壁部から離反させて前記解除状態にすることのいずれかを選択的に行う複数の操作部材と、
前記操作部材のそれぞれに接続され、前記押え部材を前記解除状態にするように前記操作部材を付勢する複数の付勢部材と、をさらに有し、
前記押え部材は、前記操作部材が前記付勢部材の付勢力に抗して操作されることで前記押付状態にされてもよい。
前記複数の位置のそれぞれに配置され、操作されることによって、前記押え部材を前記第1の壁部に接近させて前記押付状態にすること、および、前記押え部材を第1の壁部から離反させて前記解除状態にすることのいずれかを選択的に行う複数の操作部材と、
前記操作部材のそれぞれに接続され、前記押え部材を前記解除状態にするように前記操作部材を付勢する複数の付勢部材と、をさらに有し、
前記押え部材は、前記操作部材が前記付勢部材の付勢力に抗して操作されることで前記押付状態にされてもよい。
前記枠体には、前記操作部材を、前記第1の側と気流の方向の反対側である第2の側に露出させる開放部が設けられ、
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を含み、前記操作端と前記起端との間を一方向に延びる形状を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記第1の壁部に接近して前記枠体内に配置され、前記解除状態では、前記第1の壁部から離反して、前記操作部材が前記開放部を通って配されるよう前記枠体より気流の下流側に配置されてもよい。
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を含み、前記操作端と前記起端との間を一方向に延びる形状を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記第1の壁部に接近して前記枠体内に配置され、前記解除状態では、前記第1の壁部から離反して、前記操作部材が前記開放部を通って配されるよう前記枠体より気流の下流側に配置されてもよい。
前記枠体は、さらに、前記第1の側と気流の方向の反対側である第2の側を向く前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第2の壁部を有し、
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を含み、前記一端と前記起端との間で屈曲して延びる形状を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記枠体内で前記第1の壁部に接近して配置され、前記解除状態では、前記枠体内で前記第1の壁部から離反して配置されてもよい。
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を含み、前記一端と前記起端との間で屈曲して延びる形状を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記枠体内で前記第1の壁部に接近して配置され、前記解除状態では、前記枠体内で前記第1の壁部から離反して配置されてもよい。
前記取付機構は、
前記複数の位置のそれぞれに配置され、操作されることによって、前記押付状態にある前記押え部材を前記解除状態にする複数の操作部材と、
前記操作部材のそれぞれに接続され、前記押え部材を前記押付状態にするよう前記操作部材を付勢する複数の付勢部材と、を有し、
前記押え部材は、前記操作部材が前記付勢部材の付勢力に抗して操作されることで前記解除状態にされてもよい。
前記複数の位置のそれぞれに配置され、操作されることによって、前記押付状態にある前記押え部材を前記解除状態にする複数の操作部材と、
前記操作部材のそれぞれに接続され、前記押え部材を前記押付状態にするよう前記操作部材を付勢する複数の付勢部材と、を有し、
前記押え部材は、前記操作部材が前記付勢部材の付勢力に抗して操作されることで前記解除状態にされてもよい。
前記枠体は、さらに、前記第1の側と気流の方向の反対側である第2の側を向く前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第2の壁部を有し、
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記枠体内で前記第1の壁部に接近して配置され、前記解除状態では、前記枠体内で前記第1の壁部から離反して配置されてもよい。
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記枠体内で前記第1の壁部に接近して配置され、前記解除状態では、前記枠体内で前記第1の壁部から離反して配置されてもよい。
前記第1の壁部と対向する前記押え部材の部分、および、前記押え部材と対向する前記第1の壁部の壁面の少なくとも一方に前記枠体の周上に沿って延びるリブが形成されていてもよい。
前記押え部材は、前記枠体の周上に隣接する複数の前記操作部材と対応して1つ設けられ、当該複数の操作部材が操作されることで前記押付状態および前記解除状態のいずれかにされてもよい。
本発明によれば、エアフィルタ用濾材と枠体の間から虫が侵入するのを確実に防止できる。
以下、本発明のエアフィルタについて詳細に説明する。
図1および図2に、本実施形態のエアフィルタ1の外観斜視図を示す。
エアフィルタ1は、フィルタ用濾材(以降、濾材という)3と、枠体5と、取付機構9と、を備える。
図1および図2に、本実施形態のエアフィルタ1の外観斜視図を示す。
エアフィルタ1は、フィルタ用濾材(以降、濾材という)3と、枠体5と、取付機構9と、を備える。
濾材3は、気体中の微粒子を捕集するためのものであり、例えば、粒径5μm以上、濃度0.4〜7mg/m3の粉塵の除去に用いられるプレフィルタ用濾材である。プレフィルタ用濾材としては、捕集効率が、質量法で70〜90%、比色法で15〜40%、計数法で5〜10%のいずれかであって、圧力損失が30〜296Pa、粉塵保持容量が500〜2000g/m3であるものが用いられる。捕集効率の測定に際して、質量法では、JIS Z8901に規定される15種の粉体、又は、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に規定される粉塵が用いられる。比色法では、JIS Z8901に規定される11種の粉体が用いられる。計数法では、粒径0.3μmの、大気塵、ポリアルファオレフィン(PAO)、シリカのいずれかの粒子が用いられる。粉塵保持容量は、濾材が所定の最終圧力損失に達するまでに捕集した粉塵量である。
プレフィルタ用濾材には、具体的に、ガラス繊維または合成繊維を繊維材料とする、不織布、マット、フェルト状の濾材が用いられる。これらのプレフィルタ用濾材は、厚み方向に圧縮されることができる。プレフィルタ用濾材は、濾材本来の捕集性能に、濾材の繊維が帯電することによる捕集性能を付与するために、エレクトレット処理が施されたものであってもよい。また、プレフィルタ用濾材は、抗菌性能を付与するために、濾材に抗菌剤を付着させる抗菌処理が施されたものであってもよい。エレクトレット処理および抗菌処理は、組み合わせて施されていてもよい。
プレフィルタ用濾材には、具体的に、ガラス繊維または合成繊維を繊維材料とする、不織布、マット、フェルト状の濾材が用いられる。これらのプレフィルタ用濾材は、厚み方向に圧縮されることができる。プレフィルタ用濾材は、濾材本来の捕集性能に、濾材の繊維が帯電することによる捕集性能を付与するために、エレクトレット処理が施されたものであってもよい。また、プレフィルタ用濾材は、抗菌性能を付与するために、濾材に抗菌剤を付着させる抗菌処理が施されたものであってもよい。エレクトレット処理および抗菌処理は、組み合わせて施されていてもよい。
枠体5は、濾材3を外周側から取り囲む部材であり、図4に示されるように、壁部6(第1の壁部)、壁部7、および壁部8(第2の壁部)を有している。なお、図4において濾材3の図示は省略されている。壁部6、8は、枠体5の気流の方向の断面がコの字状をなすよう、壁部7と接続されている。また、図3には、エアフィルタ1の枠体5および後述する押え板(押え部材)に注目して示す分解斜視図を示す。
壁部6は、濾材3の気流の方向(図1および図2において矢印Yの方向)の上流側(第1の側)の端と向かい合う部分である。また、壁部6には、枠体5の周上の複数の位置に、取付機構9のフレーム(後述)が取り付けられる。なお、枠体5の周上の複数の位置は、押え板が後述するように押付状態および解除状態のいずれかにされる位置であり、図1および図2に示す例では、枠体5の各辺に2箇所、合計8箇所設定されている。
壁部7は、濾材3の外周側の端と向かい合う部分である。なお、壁部7には、後述するレバー21の係止突起21cが係止される係止孔(不図示)が形成されていてもよい。この係止孔は、壁部7の所定の部分を切り欠くことにより形成される。
壁部8は、濾材3の気流の方向の下流側(第2の側)の端と向かい合う部分である。また、壁部8には、枠体5の周上の複数の位置に、取付機構9のレバー(後述)を気流の方向の下流側に露出させる開放部8a(図4参照)が設けられている。開放部8aは、図4に示す例では、壁部8を、枠体5の周上に沿った領域の一部を切り欠くことで形成されている。また、開放部は、例えば、枠体5が壁部8を備えないことで形成されていてもよい。
枠体5は、濾材3の外周側を取り囲むよう形成され、枠体5の外形は、正方形または長方形の矩形形状を有している。例えば、枠体5は、亜鉛鉄板、ステンレス板、アルミニウム板等の枠材を組み合わせて作製され、矩形形状の各辺に対応する4つの枠材を組み合わせて作製される。なお、本実施形態では、第1の側が気流の方向の上流側であり、第2の側が気流の方向の下流側である場合を例に説明するが、第1の側が下流側であり、第2の側が上流側であってもよい。具体的に、枠体5の壁部6が、濾材3の下流側の端と向かい合い、壁部8が濾材3の上流側の端と向かい合っていてもよい。
壁部6は、濾材3の気流の方向(図1および図2において矢印Yの方向)の上流側(第1の側)の端と向かい合う部分である。また、壁部6には、枠体5の周上の複数の位置に、取付機構9のフレーム(後述)が取り付けられる。なお、枠体5の周上の複数の位置は、押え板が後述するように押付状態および解除状態のいずれかにされる位置であり、図1および図2に示す例では、枠体5の各辺に2箇所、合計8箇所設定されている。
壁部7は、濾材3の外周側の端と向かい合う部分である。なお、壁部7には、後述するレバー21の係止突起21cが係止される係止孔(不図示)が形成されていてもよい。この係止孔は、壁部7の所定の部分を切り欠くことにより形成される。
壁部8は、濾材3の気流の方向の下流側(第2の側)の端と向かい合う部分である。また、壁部8には、枠体5の周上の複数の位置に、取付機構9のレバー(後述)を気流の方向の下流側に露出させる開放部8a(図4参照)が設けられている。開放部8aは、図4に示す例では、壁部8を、枠体5の周上に沿った領域の一部を切り欠くことで形成されている。また、開放部は、例えば、枠体5が壁部8を備えないことで形成されていてもよい。
枠体5は、濾材3の外周側を取り囲むよう形成され、枠体5の外形は、正方形または長方形の矩形形状を有している。例えば、枠体5は、亜鉛鉄板、ステンレス板、アルミニウム板等の枠材を組み合わせて作製され、矩形形状の各辺に対応する4つの枠材を組み合わせて作製される。なお、本実施形態では、第1の側が気流の方向の上流側であり、第2の側が気流の方向の下流側である場合を例に説明するが、第1の側が下流側であり、第2の側が上流側であってもよい。具体的に、枠体5の壁部6が、濾材3の下流側の端と向かい合い、壁部8が濾材3の上流側の端と向かい合っていてもよい。
(取付機構)
次に、取付機構9について詳細に説明する。
取付機構9は、濾材3を枠体5に取り付けるためのものであり、押え板(押え部材)11を有している。押え板11は、枠体5の壁部6との間に濾材3を挟持する部材であり、枠体5内の壁部6,8の気流の方向の間に配される。押え板11は、枠体5の周上に沿って設けられ、枠体の周上に沿って延びる形状を有している。例えば、押え板11は、図3に示されるように、枠体5の各辺に2本、合計8本備えられている。なお、押え板は、枠体5の各辺に3本以上備えられてもよく、後述するように、枠体5の各辺に1本、合計4本、あるいは、エアフィルタ1に1本だけ備えられてもよい。
押え板11の枠体5の周上に沿った長さは、濾材3の外周部の略全ての領域が押え板11および壁部6によって挟持されるよう定められていることが好ましい。例えば、図1および図2に示されるように、隣り合う押え板11同士が、枠体5の周方向に実質的に隙間をあけることなく配されるよう、長さが定められる。
押え板11は、図4,図5に示される例において、取付機構9のリンク(後述)の端が装着されるよう、気流の方向に膨らんだ形状の連結部11bを有している。図5は、図4(a)において係止突起21cを通り、矢印Z方向と垂直な断面を示す図である。連結部11bは、図示される部分にのみ形成されていてもよく、例えば押え板11の長手方向の全長にわたって形成されていてもよい。なお、押え板11は、図3において、説明の便宜のため、図の下方において、連結部11bを押え板11の他の部分から切り離して示すとともに、図の上方において、押え板11の外形を示している。
押え板11の材質は、特に制限されず、取付機構の他の構成部材と同様、例えば、亜鉛鉄板、ステンレス板、アルミニウム板等である。
次に、取付機構9について詳細に説明する。
取付機構9は、濾材3を枠体5に取り付けるためのものであり、押え板(押え部材)11を有している。押え板11は、枠体5の壁部6との間に濾材3を挟持する部材であり、枠体5内の壁部6,8の気流の方向の間に配される。押え板11は、枠体5の周上に沿って設けられ、枠体の周上に沿って延びる形状を有している。例えば、押え板11は、図3に示されるように、枠体5の各辺に2本、合計8本備えられている。なお、押え板は、枠体5の各辺に3本以上備えられてもよく、後述するように、枠体5の各辺に1本、合計4本、あるいは、エアフィルタ1に1本だけ備えられてもよい。
押え板11の枠体5の周上に沿った長さは、濾材3の外周部の略全ての領域が押え板11および壁部6によって挟持されるよう定められていることが好ましい。例えば、図1および図2に示されるように、隣り合う押え板11同士が、枠体5の周方向に実質的に隙間をあけることなく配されるよう、長さが定められる。
押え板11は、図4,図5に示される例において、取付機構9のリンク(後述)の端が装着されるよう、気流の方向に膨らんだ形状の連結部11bを有している。図5は、図4(a)において係止突起21cを通り、矢印Z方向と垂直な断面を示す図である。連結部11bは、図示される部分にのみ形成されていてもよく、例えば押え板11の長手方向の全長にわたって形成されていてもよい。なお、押え板11は、図3において、説明の便宜のため、図の下方において、連結部11bを押え板11の他の部分から切り離して示すとともに、図の上方において、押え板11の外形を示している。
押え板11の材質は、特に制限されず、取付機構の他の構成部材と同様、例えば、亜鉛鉄板、ステンレス板、アルミニウム板等である。
本実施形態において、押え板11は、枠体5の周上の複数の位置(図1および図2に示す例では8箇所)のそれぞれで、押付状態および解除状態のいずれかにされる。押付状態とは、枠体5の壁部6側に押し付けられて、押え板11および壁部6に挟持された濾材3の外周部が濾材3の厚み方向に圧縮された状態をいう。解除状態とは、押え板11の壁部6側への押し付けが解除された状態をいう。
具体的に、取付機構9は、押え板11のほか、さらに、枠体5の周上の複数の位置のそれぞれにおいて、レバー(操作部材)21、コイルばね(付勢部材)23、ピン25、およびフレーム29を有している。
具体的に、取付機構9は、押え板11のほか、さらに、枠体5の周上の複数の位置のそれぞれにおいて、レバー(操作部材)21、コイルばね(付勢部材)23、ピン25、およびフレーム29を有している。
レバー21は、操作されることによって、押え板11を枠体5の壁部6に接近させて押付状態にすること、および、押え板11を壁部6から離反させて解除状態にすること、のいずれかを選択的に行う部材である。レバー21は、具体的に、操作される操作端21aと、コイルばね23およびピン25に接続された起端21bと、を含み、操作端21aと起端21bとの間を一方向に延びる形状を有している。
操作端21aは、指や棒等の器具を用いて操作することができるよう形成されている。なお、操作端21aに隣接するレバー21の位置には、壁部7側に突出する形状の係止突起21c(図4(b)、図4(c)、図5参照)が設けられている。係止突起21cは、押付状態では、フレーム29に係止される。
起端21bは、ピン25に取り付けられており、レバー21はピン25を回転中心として回動することができる。
レバー21と壁部6のなす角度α(図4(b)参照)が所定の角度より小さい範囲では、レバー21は、コイルばね23による付勢力を受け、この付勢力に抗して操作されることで押え板11を押付状態にする。レバー21の操作端21aは、押付状態では、壁部6に接近して枠体5内に配置される。
一方、角度αが所定の角度以上の範囲では、レバー21は、コイルばね23による付勢力を受けず、押え板11を解除状態にする。レバー21の操作端21aは、解除状態では、壁部6から離反して、レバー21が壁部8の開放部8aを通って配されるよう枠体5の壁部8より気流の方向の下流側に配置される。すなわち、解除状態では、操作端21aは、枠体5から気流の方向の下流側に突出するよう配される。なお、解除状態では、角度αが所定の角度より大きくなるようレバー21を操作することで、押え板11を壁部6から離反させることができ、濾材3の外周部を、壁部6と押え板11の間のスペースに配置することができる。
操作端21aは、指や棒等の器具を用いて操作することができるよう形成されている。なお、操作端21aに隣接するレバー21の位置には、壁部7側に突出する形状の係止突起21c(図4(b)、図4(c)、図5参照)が設けられている。係止突起21cは、押付状態では、フレーム29に係止される。
起端21bは、ピン25に取り付けられており、レバー21はピン25を回転中心として回動することができる。
レバー21と壁部6のなす角度α(図4(b)参照)が所定の角度より小さい範囲では、レバー21は、コイルばね23による付勢力を受け、この付勢力に抗して操作されることで押え板11を押付状態にする。レバー21の操作端21aは、押付状態では、壁部6に接近して枠体5内に配置される。
一方、角度αが所定の角度以上の範囲では、レバー21は、コイルばね23による付勢力を受けず、押え板11を解除状態にする。レバー21の操作端21aは、解除状態では、壁部6から離反して、レバー21が壁部8の開放部8aを通って配されるよう枠体5の壁部8より気流の方向の下流側に配置される。すなわち、解除状態では、操作端21aは、枠体5から気流の方向の下流側に突出するよう配される。なお、解除状態では、角度αが所定の角度より大きくなるようレバー21を操作することで、押え板11を壁部6から離反させることができ、濾材3の外周部を、壁部6と押え板11の間のスペースに配置することができる。
コイルばね23は、レバー21に接続され、フレーム29を介して枠体5に設けられている。具体的に、コイルばね23の両端のうちの一端が、レバー21の操作端21aに接続されている。コイルばね23は、押え板11を解除状態にするようにレバー21を付勢する。コイルばね23がレバー21に与える付勢力は、レバー21が操作されて壁部6とのなす角度αが小さくなるほど、大きくなる。コイルばね23の他端は、ピン25が延びる方向と略平行な方向に延びる形状を有し、押え板11に対し自由に回動するよう押え板11の連結部11bに接続されている。コイルばね23は、レバー21と押え板11を機械的に連結し、レバー21の動作を、押え板11が壁部6に対して接近および離反する動きに変換する機能も有している。
ピン25は、コイルばね23を貫通して延びている。なお、ピン25およびコイルばね23に対して枠体5の周方向の両側には、リンク26,27が配置されている。リンク26,27は、押え板11の壁部6に対して接近および離反する動きを補助する。リンク26,27は、具体的に、2箇所で互いに反対の向きに屈曲して延びる形状(略S字状または略Z字状)を有し、両端が略平行に延びている。リンク26,27の一方の端(一端)は、フレーム29に対して自由に回動するようフレーム29に支持される一方で、レバー21と一体に回動するようレバー21の起端21bに固定されている。
フレーム29は、ピン25およびリンク26,27の各一端を支持する部材である。フレーム29は、壁部6に取り付けられている。また、フレーム29は、レバー21が配置される位置に隣接して、レバー21の回動する面方向(壁部7と略平行な方向)に延びる部分を有しており、この部分に、レバー21の係止突起21cが係止される係止孔(不図示)が設けられている。
以上の取付機構9では、枠体5の周上の各位置で、例えばレバー21を図4(c)に示されるように全開にして、押え板11と壁部6との間のスペースに濾材3の外周部を挿入し、次いで、レバー21を、コイルばね23の付勢力に抗して操作することで押え板11を壁部6に接近させ、濾材3の外周部を厚み方向に圧縮することができる(押付状態)。押付状態は、レバー21の係止突起21cをフレーム29の係止孔29aに係止することで維持される。このようにして濾材3を枠体5に取り付けることができる。一方、濾材3を枠体5から取り外すときは、レバー21のフレーム29に対する係止を解除して、レバー21を、コイルばね23の付勢力を受ける方向に回動させ、さらに壁部6とのなす角度αより大きくなるよう回動させることで押え板11を壁部6から離反させる。これによって濾材3の外周部を取り出すことができ、濾材3を交換することができる。
このように、本実施形態のエアフィルタ1では、濾材3の外周部が厚み方向に圧縮され、押し潰され(濾材3の密度が厚み方向に最大限に高くなっており)、かつ、押し潰された濾材3が壁部6に圧接されているため、虫が濾材3と壁部6の間から侵入しようとしても、濾材3の中に入り込むことができない。特に、押え板11と壁部6が互いに面接触するように濾材3を圧縮していることで、虫が濾材3内に侵入することが効果的に防止される。また、本実施形態では、2つの壁部6,8のうち、気流の上流側に配される壁部6に、濾材3は圧接されるため、濾材3と壁部6との間には気流の方向の隙間が形成されず、虫が枠体5内に溜まることがない。なお、エアフィルタ1によって侵入を防止できる虫は、特に制限されないが、例えばアザミウマである。
なお、押し潰された濾材3の部分は、捕集効率等のフィルタ性能が失われる程度に変形しているが、枠体内に配された濾材の部分は、他の部分と比べ気流の透過量が少なく、エアフィルタ1のフィルタ性能に貢献しない部分であるため、エアフィルタ1のフィルタ性能は損なわれずにすむ。
このように、本実施形態のエアフィルタ1では、濾材3の外周部が厚み方向に圧縮され、押し潰され(濾材3の密度が厚み方向に最大限に高くなっており)、かつ、押し潰された濾材3が壁部6に圧接されているため、虫が濾材3と壁部6の間から侵入しようとしても、濾材3の中に入り込むことができない。特に、押え板11と壁部6が互いに面接触するように濾材3を圧縮していることで、虫が濾材3内に侵入することが効果的に防止される。また、本実施形態では、2つの壁部6,8のうち、気流の上流側に配される壁部6に、濾材3は圧接されるため、濾材3と壁部6との間には気流の方向の隙間が形成されず、虫が枠体5内に溜まることがない。なお、エアフィルタ1によって侵入を防止できる虫は、特に制限されないが、例えばアザミウマである。
なお、押し潰された濾材3の部分は、捕集効率等のフィルタ性能が失われる程度に変形しているが、枠体内に配された濾材の部分は、他の部分と比べ気流の透過量が少なく、エアフィルタ1のフィルタ性能に貢献しない部分であるため、エアフィルタ1のフィルタ性能は損なわれずにすむ。
また、本実施形態では、レバー21を操作して、解除状態の押え板11を、選択的に押付状態に切り替えることで濾材3を圧縮しているため、枠体5の周上の各位置によって、濾材3を圧縮する力の大きさがバラつくことが押えられ、枠体5の全周にわたって均等な力で濾材3を圧縮することができる。ここで、濾材3を圧縮する他の方法として、例えば、枠体5の周上の各位置で、壁部6の上流側から気流の方向にネジをねじ込み、濾材3を貫通させてさらに押え板11にねじ込むことで、押え板11を壁部6に接近させて濾材を厚み方向に圧縮させることが考えられる。しかし、この方法では、枠体5の位置によって、ネジのねじ込み量が異なることによって濾材3を圧縮する力の大きさにバラつきが生じやすい。濾材3を圧縮する力の大きさにバラつきがある場合は、この力の大きさが小さい位置において虫の侵入を受けやすくなる。具体的に、枠体5の各辺において、例えば2つのネジの回動数の差によって、各ネジのねじ込みによって押え板11を壁部6に押し付ける力のバランスが崩れ、押付力が弱い方のねじ込み位置では、壁部6と押え板11の間に隙間が生じ、虫がその隙間を通り抜けることができるようになる。特に、エアフィルタの濾材面積が広い場合は、枠体の各辺をなす部分の長さが長くなり、用いられるネジの数が多くなるため、このような問題が顕著に生じる。本実施形態のエアフィルタ1によれば、上記したように、枠体5の周上の各位置で、押え板11を解除状態から押付状態に切り替える動作によって濾材3を圧縮させることができるので、枠体5の周上の位置によって濾材3を圧縮する力の大きさにバラつきが生じることが抑えられる。このため、枠体5の確変において押え板11が壁部6に押し付けられる力が均等になり、壁部6と押え板11との間に隙間が生じず、虫の侵入を受け難くなる。また、上記したネジを用いて濾材3を圧縮する方法では、ネジを壁部6および押え板11にねじ込む作業を複数の箇所で行うため、濾材3の取り付けに手間がかかるが、本実施形態のエアフィルタ1によれば、上記したように押え板11を解除状態から押付状態に選択的に切り替える動作を行えばよく、濾材3の取り付けを簡単に行うことができる。
なお、本実施形態のエアフィルタ1では、厚み方向に圧縮されうる濾材3が、枠体5に取り付けられる。このため、エアフィルタ1を用いれば、単に濾材3が枠体5から外れ難くなるだけでなく、例えば厚み方向に圧縮されない材料を押え板11と壁部6とで圧接されるように挟持することでは得られない効果として、上記した、濾材3を圧縮し押し潰すことで虫の侵入を確実に防ぐ効果が得られる。
本実施形態のエアフィルタ1は、濾材の下流側の面を被覆するよう設けられる虫侵入防止層(不図示)を備えていてもよい。虫侵入防止層としては、不織布、織物又は編物を使用することができる。虫侵入防止層を構成する繊維成分は特に限定されない。不織布、織物又は編物が備える平均開孔径の大きさは、特に限定されないが、虫が織物又は編物を通過することを防ぐことができる大きさであると共に、求める通気抵抗の値に合わせて適宜調整されることが好ましい。具体的には、1mm未満であると共に100μm以上であることが好ましい。なお、虫侵入防止層を、例えば複数の層を有する多層とすることで同じ効果を得られるのであれば、平均開孔径は1mm以上であってもよく、1mm未満であることに限定されない。また、織物又は編物が備える開孔の形状は、虫を捕捉できるように適宜、選択されことが好ましい。
(エアフィルタの変形例)
本実施形態のエアフィルタ1は、下記説明するように、種々の変形例をとりうる。
なお、ここで参照される図6〜図10において、上記説明したエアフィルタ1の構成要素と対応する要素には、説明の便宜上、同じ参照符号が付されている。
枠体5の壁部8の開放部8aは、図6に示されるように、レバー21が配置された位置と対応する壁部8の短手方向(図6の矢印X方向)の領域だけが開放されていてもよい。図6に示される例では、図4に示される例と異なって、壁部8の内周側(壁部7から離れる側)の端部は残されている。また、図6において濾材3の図示は省略されている。この変形例によれば、取付機構9が枠体5の外側に露出する面積が小さくなっているため、取り扱い性に優れる。また、エアフィルタ1が、例えばエアフィルタ1の取付枠(例えば後述するケーシングの取付箇所)に取り付けられる際に、エアフィルタ1の下流側にガスケットが配され、エアフィルタ1が下流側に押し付けられる場合に、枠体5とガスケットが当接する面積を十分に確保でき、気密性の低下を抑えられる。
本実施形態のエアフィルタ1は、下記説明するように、種々の変形例をとりうる。
なお、ここで参照される図6〜図10において、上記説明したエアフィルタ1の構成要素と対応する要素には、説明の便宜上、同じ参照符号が付されている。
枠体5の壁部8の開放部8aは、図6に示されるように、レバー21が配置された位置と対応する壁部8の短手方向(図6の矢印X方向)の領域だけが開放されていてもよい。図6に示される例では、図4に示される例と異なって、壁部8の内周側(壁部7から離れる側)の端部は残されている。また、図6において濾材3の図示は省略されている。この変形例によれば、取付機構9が枠体5の外側に露出する面積が小さくなっているため、取り扱い性に優れる。また、エアフィルタ1が、例えばエアフィルタ1の取付枠(例えば後述するケーシングの取付箇所)に取り付けられる際に、エアフィルタ1の下流側にガスケットが配され、エアフィルタ1が下流側に押し付けられる場合に、枠体5とガスケットが当接する面積を十分に確保でき、気密性の低下を抑えられる。
また、壁部8には、図7に示されるように、開放部が形成されていなくてもよい。図7に示される例では、解除状態でもレバー21が枠体5内に位置するよう、レバー21は、操作端21aと起端21bとの間で屈曲して延びる形状を有している。なお、図7において濾材3の図示は省略されている。レバー21は、屈曲した形状を有していることにより、押付状態および解除状態のいずれの状態においても、枠体5内に配置される。このため、エアフィルタ1の気流の下流側に突出する部分がなく、取り扱いに優れる。
図7に示される変形例によれば、押付状態と解除状態の間でレバー21が回動する角度範囲が、図4および図6に示されるレバー21と比べ小さいために、枠体5の高さ(図7の矢印Y方向)によっては、押え板11を壁部6に押し付ける力が十分に大きくない場合がありうる。そこで、押え板11および壁部6の少なくとも一方に、枠体5の周方向に沿って延びるリブを形成することができる。図8(a)に示す例では、壁部6側のフレーム29に2本のリブ29bが設けられ、フレーム29が配置されていない壁部6の位置には、フレーム29のリブ29bが延長されるような形態の2本のリブが設けられている。この2本のリブは、図示されないが、例えば、後で参照する図20に示されるリブ6aのうち、フレーム29が配置されたZ方向位置以外の壁部6のZ方向位置に形成された部分と同様に形成される。壁部6のリブの高さは、壁部6の平滑面からのリブ29bの高さと同じであってもよく、異なっていてもよい。2本のリブ29b、2本の壁部6のリブは、平行に延びるよう形成されている。図8(b)に示す例では、押え板11に2本のリブ11aが設けられ、2本のリブ11aは、平行に延びるよう形成されている。図8(c)に示される例では、壁部6および押え板11の両方に壁部6のリブ、およびリブ29b、11aが設けられ、リブ29b、壁部6のリブは、平行に延びるよう2本ずつ形成され、押え板11のリブ11aは、2本の壁部6のリブの間隔よりも僅かに短い幅(図8の左右方向の長さ)を有するよう形成されている。押え板11および壁部6の少なくとも一方にリブが設けられていることで、押え板11を壁部6に押し付ける力の大きさが十分でなくても、濾材3が厚み方向に圧縮された部分を効果的に作ることができる。図8(a)〜(c)に示される押え板11および壁部6のリブは、図7の変形例のみでなく、図4および図6のように、レバー21が屈曲せず一方向に延びる形状を有している場合にも適用することもできる。
また、押え板11は、枠体5の周上に隣接する複数のレバー21と対応して1つ設けられ、当該複数のレバー21が操作されることで押付状態および解除状態のいずれかにされてもよい。例えば、図9に示されるように、押え板11は、枠体5の各辺に対応する部分に1つだけ設けられ、2つレバー21に接続されていてもよい。図9に示される変形例では、枠体5の各辺と対応する部分のそれぞれにおいて、すべての領域で濾材3が圧縮され、押え板11を壁部6側に押し付ける力の大きさが、枠体5の周上に位置によってバラつくことを効果的に抑えることができる。また、例えば、図10に示されるように、押え板11は、枠体5の全周にわたって延びるよう環状に形成され、全てのレバー21に接続されていてもよい。図10に示される変形例では、枠体5の周上の全ての位置で濾材3が圧縮され、押え板11を壁部6側に押し付ける力の大きさが、枠体5の周上の位置によってバラつくことをより効果的に抑えることができる。
さらに、枠体5の周方向に沿って見たときの、レバー21の操作端21aが起端21bに対して配置される側(レバー21の向きともいう)は、エアフィルタ1に備えられる全てのレバー21において、図1、図2、図9および図10に示される例のように同じであってもよく、異なっていてもよい。異なっている場合として、例えば、枠体5の各辺に配された複数のレバー21同士で、レバー21の向きが異なっている場合や、枠体5の各辺に配される複数のレバー21同士では、レバー21の向きが同じでありつつ、隣接する辺同士では、レバー21の向きが異なる場合が挙げられる。本実施形態のエアフィルタ1では、押え板11が、解除状態から押付状態にされるとき、壁部6に接近する方向に移動するだけでなく、壁部6が延びる方向と略平行な方向にも移動することがあり得る。この場合、濾材3には、厚み方向に作用する力のほかに、壁部6と略平行な方向に作用する剪断力が作用する。図1、図2、図9および図10に示される例では、濾材3の外周部に対して、枠体5の周上の複数の位置で、枠体5の周方向に沿った同じ側に剪断力が作用する。このため、解除状態から押付状態にされる際に、濾材3が局部的に平面方向に広がるあるいは狭まることが抑制され、虫が侵入しやすい部分が形成されることを防止できる。
また、エアフィルタ1の取付機構9において、レバー21がフレーム29に係止される態様は、図4および図5に示されるものに制限されず、例えば、図11に示される、ボタン操作によって係止および係止解除を行う態様であってもよい。具体的には、図11に示される例では、レバー21は、レバー21の他の部分に対して図11の上下方向に動くことのできるボタン21dを有している。この変形例において、レバー21に係止突起21cは設けられておらず、フレーム29に係止孔29aは設けられていない。なお、図11において濾材3の図示は省略されている。この変形例では、レバー21を操作して図11に示される状態にすると、レバー21の裏面(図11に表れているレバー21の表面と反対側の面)に長手方向に延びて設けられたロッド(不図示)が、レバー21の裏面側に配された、ボタン21dの下部に係止され、押付状態が維持される。この状態でボタン21dが下方に押されると、ボタン21dの下部に対する上記ロッドの係止が解除され、レバー21が、コイルばね23の付勢力に従って回動することができる。
以上説明した変形例は、適宜互いに組み合わせてエアフィルタ1に適用ことができる。
また、エアフィルタ1の取付機構9において、レバー21がフレーム29に係止される態様は、図4および図5に示されるものに制限されず、例えば、図11に示される、ボタン操作によって係止および係止解除を行う態様であってもよい。具体的には、図11に示される例では、レバー21は、レバー21の他の部分に対して図11の上下方向に動くことのできるボタン21dを有している。この変形例において、レバー21に係止突起21cは設けられておらず、フレーム29に係止孔29aは設けられていない。なお、図11において濾材3の図示は省略されている。この変形例では、レバー21を操作して図11に示される状態にすると、レバー21の裏面(図11に表れているレバー21の表面と反対側の面)に長手方向に延びて設けられたロッド(不図示)が、レバー21の裏面側に配された、ボタン21dの下部に係止され、押付状態が維持される。この状態でボタン21dが下方に押されると、ボタン21dの下部に対する上記ロッドの係止が解除され、レバー21が、コイルばね23の付勢力に従って回動することができる。
以上説明した変形例は、適宜互いに組み合わせてエアフィルタ1に適用ことができる。
(エアフィルタの取り付け)
次に、エアフィルタ1の取り付けについて説明する。
本実施形態のエアフィルタ1は、ビル、工場等の建物に設けられたダクトの所定の設置箇所に取り付けることができる。例えば、図12および図13に示されるダクトの途中のケーシングに、エアフィルタ1は取り付けられる。図12は、ダクトの途中のケーシング31へのエアフィルタ1の取り付けを説明する斜視図であり、図13は、ケーシング31にエアフィルタ1が取り付けられた状態を示す断面図である。図12および図13の矢印Y方向が気流の方向である。なお、図13において、説明の便宜のため、取付機構9の構成部材のうち押え板11のみを示す。
エアフィルタ1は、図12において一点鎖線で示されるように、ケーシング31の取付箇所32に対してスライドさせるように配置することで、気流の流路上に配される。例えば、図13に示されるように、エアフィルタ1の気流の方向の下流側には、金網フィルタ35およびガスケット40が配置され、上流側には締付機構33が配置される。
次に、エアフィルタ1の取り付けについて説明する。
本実施形態のエアフィルタ1は、ビル、工場等の建物に設けられたダクトの所定の設置箇所に取り付けることができる。例えば、図12および図13に示されるダクトの途中のケーシングに、エアフィルタ1は取り付けられる。図12は、ダクトの途中のケーシング31へのエアフィルタ1の取り付けを説明する斜視図であり、図13は、ケーシング31にエアフィルタ1が取り付けられた状態を示す断面図である。図12および図13の矢印Y方向が気流の方向である。なお、図13において、説明の便宜のため、取付機構9の構成部材のうち押え板11のみを示す。
エアフィルタ1は、図12において一点鎖線で示されるように、ケーシング31の取付箇所32に対してスライドさせるように配置することで、気流の流路上に配される。例えば、図13に示されるように、エアフィルタ1の気流の方向の下流側には、金網フィルタ35およびガスケット40が配置され、上流側には締付機構33が配置される。
金網フィルタ35は、エアフィルタ1の濾材3を通り抜けて下流側に入り込んだ虫を捕捉するために設けられる。これは、濾材3の平面方向の中央領域では、濾材3の外周部と異なって、濾材3の繊維構造による抵抗を受けながらも虫が通り抜ける可能性があるためである。金網フィルタ35は、具体的に、箱状のフレーム36と、フレーム36の下流側の面に貼り付けられる金網37と、金網37をフレーム36との間に挟む当板38と、を備える。例えば、金網37には、20メッシュのもの、具体的には、開孔の大きさ(平均開孔径)が0.77mm、線径φが0.5mm、開孔率が約30%のものが用いられる。金網37の開孔の大きさは、1mm以下であることが好ましく、虫を確実に捕捉する観点からは0.1mm〜0.45mmであることが好ましい。また、開孔率は、防虫性と通風性の観点から、30〜70%であることが好ましい。金網37は、下流側から当板38にねじ込まれたビス39が、金網37を突き破ってフレーム36にねじ込まれることでフレーム36に装着される。ビス39の頭部は、図示されるように、当板38の厚み方向の領域内に配される。なお、金網フィルタ35において、金網37の代わりに、金属以外の材質からなる網状物が用いられてもよい。
ガスケット40は、金網フィルタ35と取付箇所32の間のガスのリークを防ぐための部材である。ガスケット40の材質は、例えば、発泡ポリウレタン、ゴム等である。ガスケット40は、ビス39がねじ込まれた当板38の下流側の面に貼り付けられる。なお、ガスケットは、エアフィルタ1が取付箇所32に対し上流側に押し付けられるよう設置される場合は、壁部6の上流側の面に設けることができる。
(締付機構)
図13に示される例において、エアフィルタ1は、エアフィルタ1および金網フィルタ35とケーシング31との間のガスのリークを防ぐために、締付機構33を用いて、取付箇所32において下流側に押し付けられる。ここで、締付機構33について説明する。なお、図13において、締付機構33は、説明の便宜のため、四角形で表す。
図14に、図13の上方から見た締付機構33を示す。
締付機構33は、取付箇所32をなす上下のケーシングの下流側を向く面に1つずつ、合計2つ配されている。
図13に示される例において、エアフィルタ1は、エアフィルタ1および金網フィルタ35とケーシング31との間のガスのリークを防ぐために、締付機構33を用いて、取付箇所32において下流側に押し付けられる。ここで、締付機構33について説明する。なお、図13において、締付機構33は、説明の便宜のため、四角形で表す。
図14に、図13の上方から見た締付機構33を示す。
締付機構33は、取付箇所32をなす上下のケーシングの下流側を向く面に1つずつ、合計2つ配されている。
ここで、図15〜図17を参照して、締付機構33をより具体的に説明する。2つの締付機構33は、同様に構成されており、ここでは、上方のケーシングに設けられた締付機構33を例に説明する。図15に、締付機構33の後述する板バネを示す。図16に、締付機構33の後述する調節部材の一部を示す。
締付機構33は、図14に示されるように、付勢部材41と、付勢部材41の付勢力を調節する調節部材50と、を含んでいる。
締付機構33は、図14に示されるように、付勢部材41と、付勢部材41の付勢力を調節する調節部材50と、を含んでいる。
付勢部材41は、エアフィルタ1を気流の方向の下流側に付勢する部材である。付勢部材41には、板バネ、コイルスプリング、ゴム等、種々のものを用いることができるが、図14、図15に示される例では、気流の方向の下流側(図14において下方)に突出するよう撓む形状の板バネが用いられる。板バネ41は、図15に示されるように、一端がケーシングにビス止めによって固定されるとともに、他端はケーシングに対して自由に動くことができる。また、板バネ41は、一端と他端の間の部分が下流側に緩やかに撓んだ形状に形成されている。板バネ41には、後述するロッド51が挿通される2つの孔41a、41bが形成されている。これらの孔41a,41bのうち、上記他端側の孔41aは円形状であり、上記一端側の孔41bは板バネ41の長手方向(図14および図15の矢印Y方向)と同じ方向に延びて形成された長孔である。このように形の異なる孔41a、41bが形成されていることによって、板バネ41は、ロッド51が後述するように軸方向に移動するのに伴って締め付けられて、下流側への撓み量が大きくなるよう変形する。一方、板バネ41は、ロッド51が軸方向の反対側に移動するのに伴って、撓み量が小さくなるよう変形する。なお、1本のロッド51に取り付けられる付勢部材の数は、エアフィルタの横方向(図13の紙面奥行き方向)長さや、気流の方向に対して並列に並べて複数収納される場合のフィルタの数に応じて定めることができ、図14に示されるように2つであってもよく、1つまたは3つ以上であってもよい。
調節部材50は、板バネ41と係合するロッド51と、ロッド51をその軸周りに回転させて軸方向に移動させるためのハンドル53と、を備えている。
ロッド51は、取付箇所32のケーシングが延びる方向(図13の紙面奥行方向)と平行な方向に延びるよう配されている。ロッド51は、板バネ41の孔41a、41bに挿通されるとともに、一端が、ハンドル53の回転中心と同軸にハンドル53に取り付けられている。ハンドル53は、図16に示されるように、円板状部材であり、これを回転させることで、ロッド51が軸周りに回転する。ハンドル53の主表面(図16において左下側の表面)には2つの回転方向を示す矢印が記されるとともに、それぞれの方向に回転させた場合に、締付機構33による押し付けが行われるか、押し付けが解除されるかが作業者が見て分かるよう、図示されないが、例えば「閉」、「開」と記されている。また、このような表記とは別に、締付機構33を構成する他の部品もしくは他の場所には、さらに、ハンドル53をどの程度回転させると押し付けまたは押し付けの解除が行われるかが分かるように、例えば、「押し付けを解除する場合は、左に〇回回して下さい。」および「押し付ける場合は、右に〇回回して下さい。」といった情報が記載されていることが好ましい。なお、ハンドル53の回転量は、板バネ41の撓み量や、エアフィルタ1の壁部6と板バネ41との距離のほか、エアフィルタ1の高さやガスケット40の高さ(気流の方向の長さ)、硬さ(反発力の大きさ)等を考慮して定められ、特に制限されないが、例えば数回(例えば2〜3回)である。なお、上記他の場所としては、例えば、エアフィルタ1をスライドさせる方向の手前側(図12および図13において紙面手前側)のケーシングの部分に隣接する部分や、締付機構33の使い方を説明するマニュアル等が挙げられる。
ロッド51は、取付箇所32のケーシングが延びる方向(図13の紙面奥行方向)と平行な方向に延びるよう配されている。ロッド51は、板バネ41の孔41a、41bに挿通されるとともに、一端が、ハンドル53の回転中心と同軸にハンドル53に取り付けられている。ハンドル53は、図16に示されるように、円板状部材であり、これを回転させることで、ロッド51が軸周りに回転する。ハンドル53の主表面(図16において左下側の表面)には2つの回転方向を示す矢印が記されるとともに、それぞれの方向に回転させた場合に、締付機構33による押し付けが行われるか、押し付けが解除されるかが作業者が見て分かるよう、図示されないが、例えば「閉」、「開」と記されている。また、このような表記とは別に、締付機構33を構成する他の部品もしくは他の場所には、さらに、ハンドル53をどの程度回転させると押し付けまたは押し付けの解除が行われるかが分かるように、例えば、「押し付けを解除する場合は、左に〇回回して下さい。」および「押し付ける場合は、右に〇回回して下さい。」といった情報が記載されていることが好ましい。なお、ハンドル53の回転量は、板バネ41の撓み量や、エアフィルタ1の壁部6と板バネ41との距離のほか、エアフィルタ1の高さやガスケット40の高さ(気流の方向の長さ)、硬さ(反発力の大きさ)等を考慮して定められ、特に制限されないが、例えば数回(例えば2〜3回)である。なお、上記他の場所としては、例えば、エアフィルタ1をスライドさせる方向の手前側(図12および図13において紙面手前側)のケーシングの部分に隣接する部分や、締付機構33の使い方を説明するマニュアル等が挙げられる。
調節部材50は、さらに、ロッド51がねじ込まれるナット55と、ロッド51を貫通するよう設けられたピン57とを有している。なお、ロッド51の表面のうち、ハンドル53と、ハンドル53に近い方の板バネ41との間の部分には、表面にねじ山が形成されており、ロッド51はナット55のねじ溝にねじ込まれる。ナット55には、例えば高ナットが用いられる。ナット55は、ケーシングに固定されている。これにより、ハンドル53を操作すると、ロッド51はケーシングに対して軸方向に移動する。図14に示す例において、締付機構33による押し付けが行われる場合は、ロッド51は左方に移動し、これに伴って、板バネ41がピン57に右方から押圧されることで左右方向に締め付けられて撓み量が大きくなるよう変形する(図17(b)参照)。一方、押し付けが解除される場合は、ロッド51は右方に移動し、これに伴って、ピン57が板バネ41から離れるように左方に移動することで弾性力(復元力)により板バネ41の撓み量は小さくなるよう変形する(図17(a)参照)。上述したように板バネ41には長孔41bが設けられているため、押し付けおよび押し付けの解除に伴って板バネ41が変形しても、ロッド51は逃げることができ、軸方向にのみ移動することができる。このため、板バネ41は自由に変形することができる。なお、図17(a)は、締付機構33による押し付けが解除された解除状態にある板バネ41を上方から見て示す図である。図17(b)は、押付状態にある板バネを上方から見て示す図である。
以上の締付機構33を用いて、エアフィルタ1を下流側に押し付ける際には、ハンドル53を、回転操作して板バネ41を締め付け、板バネ41の撓み量を大きくする。これにより、エアフィルタ1は板バネ41に下流側に押圧され、ガスケット40を介してケーシングに押し付ける。このとき、新たなエアフィルタ1の高さや、ガスケット40の硬さ等を考慮して、ハンドル53の回転量を調節することで、板バネ41の撓み量を調節し、板バネ41の付勢力を調節することができる。
一方、エアフィルタ1の下流側への押し付けを解除する際には、ハンドル53を逆方向に回転操作して、締め付けられた状態にある板バネ41の撓み量を小さくすることで、板バネ41をエアフィルタ1の枠体5から離間させる。これにより、締付機構33による押付状態を解除する。板バネ41がエアフィルタ1から離間した状態では、締付機構33とエアフィルタ1との気流の方向の間に隙間が生じているため、エアフィルタ1を図12の一点鎖線に沿ってスライドさせて、容易に取り出すことができる。
一方、エアフィルタ1の下流側への押し付けを解除する際には、ハンドル53を逆方向に回転操作して、締め付けられた状態にある板バネ41の撓み量を小さくすることで、板バネ41をエアフィルタ1の枠体5から離間させる。これにより、締付機構33による押付状態を解除する。板バネ41がエアフィルタ1から離間した状態では、締付機構33とエアフィルタ1との気流の方向の間に隙間が生じているため、エアフィルタ1を図12の一点鎖線に沿ってスライドさせて、容易に取り出すことができる。
また、他の方法によってエアフィルタ1を下流側に押し付けてもよい。ここで、付勢部材として、板バネ41の代わりにコイルスプリングを用いた場合を例に説明する。この場合、例えば、ロッド51には、板バネ41に代えて、ハンドル53に回転操作されることでロッド51の軸周りにロッド51と一体に回転する部材である図示されないストッパーが設けられる。ストッパーは、ロッド51の表面からロッド51の径方向外側に所定の距離だけ延びるアーム(不図示)と、このアームの先端からロッド51の軸方向と平行な方向に折れ曲がって延び、ロッド51に対向する面を有するプレート(不図示)と、を有している。つまり、ストッパーは、後述する押し付けが解除された状態では、上方から見て断面視L字形状の部材である。
プレートは、押し付けが解除された状態では、ロッド51とエアフィルタ1の枠体5との間に配され、押し付け状態では、ロッド51とエアフィルタ1の枠体5の間から離れるよう配される。コイルスプリングは、押し付けが解除された状態では、ロッド51とプレートとの間に圧縮された状態で配されて、ストッパーによって押し付けが規制され、押付状態では、ロッド51が所定の角度だけ回転してプレートがロッド51とエアフィルタ1の枠体5との間から離れて配置されて、ストッパーによる規制が外れることで、コイルスプリングは、解放されるとともにロッド51とエアフィルタ1の枠体5との間で圧縮された状態で配されることによってエアフィルタ1を押圧する。このようにして、エアフィルタ1は、下流側に押し付けられる。
一方、エアフィルタ1を取付箇所32から取り外す場合には、例えば、エアフィルタ1の枠体5を押圧しているコイルスプリングの端を、気流の方向の下流側からコイルスプリングの弾性力に抗して押しこむとともに、ハンドル53を、上記押付状態としたときとは逆向きに所定角度回転操作することでストッパーのプレートをロッド51とエアフィルタ1の枠体5との間に配置させ、さらに、コイルスプリングを押していた手を放すことで、コイルスプリングをロッド51とプレートとの間に圧縮された状態で配置させる。これにより、エアフィルタ1が下流側に押し付けられた状態を解除でき、エアフィルタ1を取り出すことができる。
一方、エアフィルタ1を取付箇所32から取り外す場合には、例えば、エアフィルタ1の枠体5を押圧しているコイルスプリングの端を、気流の方向の下流側からコイルスプリングの弾性力に抗して押しこむとともに、ハンドル53を、上記押付状態としたときとは逆向きに所定角度回転操作することでストッパーのプレートをロッド51とエアフィルタ1の枠体5との間に配置させ、さらに、コイルスプリングを押していた手を放すことで、コイルスプリングをロッド51とプレートとの間に圧縮された状態で配置させる。これにより、エアフィルタ1が下流側に押し付けられた状態を解除でき、エアフィルタ1を取り出すことができる。
上記取り付け態様において、エアフィルタ1は、取付箇所32に直接設置されるが、このような取り付け態様に制限されず、例えば、エアフィルタ1を内部に収容する形状のボックス状のケーシングに収納された状態で設置されてもよい。
(他の実施形態)
次に、図18〜図22を参照して、他の実施形態のエアフィルタ1を説明する。
ここでは、上記実施形態と異なる点に注目して説明する。
図18〜図22において、上記説明したエアフィルタ1の構成要素と対応する他の実施形態の要素には、説明の便宜上、同じ参照符号が付されている。
図18は、他の実施形態のエアフィルタ1を気流の下流側から見て示す斜視図である。図18において、押え板11は押付状態にある。図19(a)および図19(b)は、図18のエアフィルタ1の取付機構9の要部を示す斜視図であり、濾材3を除いて示す。図19(a)は押付状態を示し、図19(b)は解除状態を示す。
この実施形態では、具体的に、操作部材にはクリップ61が用いられ、付勢部材には、コイルばね63が用いられている。この実施形態の取付機構9は、上記実施形態と異なって、リンクは有していない。
次に、図18〜図22を参照して、他の実施形態のエアフィルタ1を説明する。
ここでは、上記実施形態と異なる点に注目して説明する。
図18〜図22において、上記説明したエアフィルタ1の構成要素と対応する他の実施形態の要素には、説明の便宜上、同じ参照符号が付されている。
図18は、他の実施形態のエアフィルタ1を気流の下流側から見て示す斜視図である。図18において、押え板11は押付状態にある。図19(a)および図19(b)は、図18のエアフィルタ1の取付機構9の要部を示す斜視図であり、濾材3を除いて示す。図19(a)は押付状態を示し、図19(b)は解除状態を示す。
この実施形態では、具体的に、操作部材にはクリップ61が用いられ、付勢部材には、コイルばね63が用いられている。この実施形態の取付機構9は、上記実施形態と異なって、リンクは有していない。
クリップ61は、操作されることによって、押付状態にある押え板11を解除状態にする部材である。押え板11は、上記実施形態と異なって、クリップ61の操作端61aによって、壁部6側に直接押し付けられる。クリップ61は、具体的に、操作される操作端61aと、コイルばね63に接続された起端61bと、を含み、環状の形状を有している。クリップ61は、起端61bを回動中心として回動することができる。操作端61aには、押付状態で、他の部分よりも壁部6から離れて配される操作凸部61cが形成されている。操作凸部61cに指や器具を引っ掛けて、クリップ61を、コイルばね63の付勢力に抗して回動させることで、押え板11を解除状態にすることができる。操作凸部61cは、図21に示されるように、押付状態で上方に傾斜して延びるよう形成されている。なお、押え板11は、図18に示される例では、クリップ61に取り付けられていないが、クリップ61に取り付けられてもよい。クリップ61の操作端61aは、押付状態では、枠体5内で壁部6に接近して配置され、解除状態では、枠体5内で壁部6から離反して配置される。
なお、この実施形態において、枠体5は、壁部8を有しており、壁部8には、上記実施形態で説明した開放部は形成されていない。
なお、この実施形態において、枠体5は、壁部8を有しており、壁部8には、上記実施形態で説明した開放部は形成されていない。
コイルばね63は、クリップ61の起端61bに接続され、フレーム65を介して枠体5に設けられている。具体的に、コイルばね63は、クリップ61の起端61bに接続され、起端61bに貫通して配置されている。コイルばね63は、上記実施形態と異なって、押え板11を押付状態にするようクリップ61を付勢する。
図18に示されるエアフィルタ1でも、上記実施形態と同様に、枠体5の周上の複数の位置で、押え板11を同様に壁部6に押し付けることで、枠体5の全周にわたって濾材3を均等な力で圧縮することができる。このため、枠体5の周上の位置によって濾材3を押さえ付ける力にムラが生じて、虫の侵入を許容してしまうことを防止できる。
図18に示されるエアフィルタ1には、図20および図21に示されるように、上記実施形態で説明したリブ6aが壁部6に設けられていてもよい。これにより、クリップ61が回動する角度の範囲が狭く、解除状態において、押え板11と壁部6の間隔が小さい場合であっても、濾材3を効果的に圧縮することができる。図20は、図18のエアフィルタの変形例を、濾材3を除いて示す図である。図21は、図20のエアフィルタの断面図である。
また、図18に示されるエアフィルタ1において、環状のクリップ61の代わりに、図22(a)および図22(b)に示されるような形状のクリップ61が用いられてもよい。図22は、図19(a)および図19(b)に示される変形例を、濾材3を除いて示す斜視図である。図22(a)は押付状態を示し、図22(b)は解除状態を示す。このクリップ61において、操作端61aは、図18に示される例と異なって、壁部7側の端であり、起端61bは、操作端61aと操作端61aと対向するクリップ61の端61dとの間に位置している。操作端61aを指や器具を用いて、クリップ61が回動するように操作することで、押え板11は、操作端61aと対向するクリップ61の端61dによって、押付状態に直接される。
なお、上記実施形態で説明した変形例と同様の変形を、図18〜図22に示されるエアフィルタ1に適用することができる。
また、図18に示されるエアフィルタ1において、環状のクリップ61の代わりに、図22(a)および図22(b)に示されるような形状のクリップ61が用いられてもよい。図22は、図19(a)および図19(b)に示される変形例を、濾材3を除いて示す斜視図である。図22(a)は押付状態を示し、図22(b)は解除状態を示す。このクリップ61において、操作端61aは、図18に示される例と異なって、壁部7側の端であり、起端61bは、操作端61aと操作端61aと対向するクリップ61の端61dとの間に位置している。操作端61aを指や器具を用いて、クリップ61が回動するように操作することで、押え板11は、操作端61aと対向するクリップ61の端61dによって、押付状態に直接される。
なお、上記実施形態で説明した変形例と同様の変形を、図18〜図22に示されるエアフィルタ1に適用することができる。
以上説明した実施形態のエアフィルタ1は、濾材3のほかに、濾材3と捕集効率の異なる他の濾材または他のシート状部材を備えていてもよい。他の濾材としては、濾材3が上記プレフィルタ用濾材である場合に、例えば、上記中性能フィルタおよび高性能フィルタが挙げられる。他のシート状部材としては、例えば、濾材3の上流側に配されるメッシュ等や、濾材3の下流側に配される補強材等が挙げられる。
補強材として、例えば、上記金網37等の網状物が用いられてもよい。網状物は、例えば、濾材3の下流側に濾材3と重ねて枠体5内に配置された状態で、濾材3とともに押え板11によって壁部6に押し付けられてもよく、濾材3とともに押え板11によって壁部8に押し付けられてもよい。後者の場合は、取付機構9は、押え板11を壁部8側に押し付けるよう構成される。網状物として金網37を用いた場合は、濾材3の下流側への変形(撓み)を防止することができる。例えば、濾材3が所定の長さ(例えば610mm)以上の辺の長さを有するサイズであるに有効である。この場合、図12および図13に示されるようにケーシングに取り付けられた際に、金網フィルタ35を省略することができる。なお、網状物および濾材3が壁部8に押し付けられる場合は、壁部6に開放部を設けずに、かつ、操作部材として、図7に示されるレバー21を用いることが好ましい。この場合は、図12および図13に示されるようにケーシングに取り付けられる際に、エアフィルタ1を、締付機構33によって下流側に押し付けることができる。
なお、濾材3の下流側への撓みを防止するための他の方法として、例えば、エアフィルタ1の枠体5の下流側の開口部(壁部8の内周側の端によって囲まれる空間)、あるいは、エアフィルタ1の下流側に配される金網フィルタ35のフレーム36の上流側の開口部(フレーム38の枠体の上流側の壁部の内周側の端によって囲まれる空間)に、棒状に延びる複数の図示されない支持体(ステイ)を、気流と直交する方向に略等間隔に並べるように設けてもよい。
また、設置箇所において、エアフィルタ1と異なる種類の他のエアフィルタが、エアフィルタ1の上流側または下流側に、気流の方向に間隔をあけてまたは隣接して配されてもよく、また、エアフィルタ1と同じ種類の他のフィルタが気流の方向に対して並列に並べて配されてもよい。
補強材として、例えば、上記金網37等の網状物が用いられてもよい。網状物は、例えば、濾材3の下流側に濾材3と重ねて枠体5内に配置された状態で、濾材3とともに押え板11によって壁部6に押し付けられてもよく、濾材3とともに押え板11によって壁部8に押し付けられてもよい。後者の場合は、取付機構9は、押え板11を壁部8側に押し付けるよう構成される。網状物として金網37を用いた場合は、濾材3の下流側への変形(撓み)を防止することができる。例えば、濾材3が所定の長さ(例えば610mm)以上の辺の長さを有するサイズであるに有効である。この場合、図12および図13に示されるようにケーシングに取り付けられた際に、金網フィルタ35を省略することができる。なお、網状物および濾材3が壁部8に押し付けられる場合は、壁部6に開放部を設けずに、かつ、操作部材として、図7に示されるレバー21を用いることが好ましい。この場合は、図12および図13に示されるようにケーシングに取り付けられる際に、エアフィルタ1を、締付機構33によって下流側に押し付けることができる。
なお、濾材3の下流側への撓みを防止するための他の方法として、例えば、エアフィルタ1の枠体5の下流側の開口部(壁部8の内周側の端によって囲まれる空間)、あるいは、エアフィルタ1の下流側に配される金網フィルタ35のフレーム36の上流側の開口部(フレーム38の枠体の上流側の壁部の内周側の端によって囲まれる空間)に、棒状に延びる複数の図示されない支持体(ステイ)を、気流と直交する方向に略等間隔に並べるように設けてもよい。
また、設置箇所において、エアフィルタ1と異なる種類の他のエアフィルタが、エアフィルタ1の上流側または下流側に、気流の方向に間隔をあけてまたは隣接して配されてもよく、また、エアフィルタ1と同じ種類の他のフィルタが気流の方向に対して並列に並べて配されてもよい。
上記実施形態のエアフィルタ1としては、下記仕様、性能のもの(型式:DS−340R)を例示できる。
外形寸法:縦(図1のZ方向)610mm×横(図1のX方向)610mm×高さ(図2のY方向)20mm
濾材:厚さ20mm、目付340g/m2、平均繊維径約40μmのポリエステル樹脂製スパンボンド不織布
捕集効率(質量法):85%(JIS B9908 形式3)
初期圧力損失(処理風量3360m3/時間):59Pa
粉塵保持量:約520g/m2
外形寸法:縦(図1のZ方向)610mm×横(図1のX方向)610mm×高さ(図2のY方向)20mm
濾材:厚さ20mm、目付340g/m2、平均繊維径約40μmのポリエステル樹脂製スパンボンド不織布
捕集効率(質量法):85%(JIS B9908 形式3)
初期圧力損失(処理風量3360m3/時間):59Pa
粉塵保持量:約520g/m2
上記仕様、性能はそれぞれ、例えば下記の測定法により測定される。
(厚さ)
試験サンプルに10mmφで2.5Nの荷重をかけたときの厚さを、ダイヤルシックネスゲージを用いて測定する。
(目付)
試験サンプルから採取した100mm×100mmの試験片の重さを測定し、1m2当たりの重さに換算して求める。
(平均繊維径)
試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として、500本測定し、これらの算術平均を平均繊維径とする。
(厚さ)
試験サンプルに10mmφで2.5Nの荷重をかけたときの厚さを、ダイヤルシックネスゲージを用いて測定する。
(目付)
試験サンプルから採取した100mm×100mmの試験片の重さを測定し、1m2当たりの重さに換算して求める。
(平均繊維径)
試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として、500本測定し、これらの算術平均を平均繊維径とする。
(捕集効率)
JIS B9908 形式3に準拠し、タテ型試験装置を用いて、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉塵による、試験風速2.5m/秒での捕集効率を測定する。
JIS B9908 形式3に準拠し、タテ型試験装置を用いて、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉塵による、試験風速2.5m/秒での捕集効率を測定する。
(初期圧力損失)
JIS B9908 形式3に準拠し、610mm×610mmの寸法のダクトを用いて、風速2.5/秒での圧力損失を測定する。
(粉塵保持量)
JIS B9908 形式3に準拠して、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉体による、粉塵濃度70±30mg/m3、試験風速2.5m/秒での圧力損失が最終圧力損失(200Pa)に達するまでの粉塵供給量を測定する。
JIS B9908 形式3に準拠し、610mm×610mmの寸法のダクトを用いて、風速2.5/秒での圧力損失を測定する。
(粉塵保持量)
JIS B9908 形式3に準拠して、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉体による、粉塵濃度70±30mg/m3、試験風速2.5m/秒での圧力損失が最終圧力損失(200Pa)に達するまでの粉塵供給量を測定する。
以上説明したエアフィルタ1では、枠体5の壁部と向かい合う濾材3の外周部が、この壁部と押え板11によって圧縮され押し潰されるとともに、壁部に押し付けられている。このため、壁部と濾材3の隙間から虫が侵入しようとしても、濾材3の中に入り込むことができない。一方、特許文献1のエアフィルタでは、枠体が、濾材に圧接力を作用させる形状に加工され、圧接力が作用する濾材の部分では反発力が強くなっていることで、濾材は壁部に対して強く押し付けられていると考えられる。しかし、このような枠体を備えたエアフィルタを用いた場合であっても、虫が壁部と濾材の境界でもがいているうちに、濾材の内部に入り込んで、さらに、濾材の外周側(濾材と壁部7との隙間)に向かって移動する場合がある。虫が濾材と壁部7との隙間に向かって進もうとするのは、特許文献1のエアフィルタでは濾材に壁部が食い込む部分(下流側の壁部と濾材との境界)の付近での濾材の密度が高くなっているために、虫は、濾材内を気流の方向の下流側に向かって移動するよりも、濾材の密度がより低い(抵抗の小さい)部分に移動しようとする一方で、濾材の内部を移動するよりも、濾材の外(濾材と枠体との間の隙間)に出ようとするためと考えられる。これに対し、本発明のエアフィルタ1では、濾材3の外周部は、濾材3の密度が厚み方向に最大限に高くなるよう押し潰されており、虫が侵入し得ない構造になっている。特に、濾材3の押し潰された部分は濾材3の延在方向の所定領域にわたって存在しているため、虫の侵入を確実に防止できる。
また、特許文献1のエアフィルタでは、濾材の反発力を利用して濾材を枠体に保持させているが、枠体からの圧接力を受けても十分な反発力を生じない材質、形状等の濾材を用いた場合には、虫は濾材と壁部の隙間から容易に侵入することができる。これに対し、本発明のエアフィルタ1は、濾材3を圧縮し、押し潰すことによって虫の侵入経路を断っているため、十分な反発力を発生させない濾材を用いた場合であっても虫の侵入を確実に防止でき、濾材選択の幅が広くなっている。
さらに、本発明のエアフィルタによれば、従来からエアフィルタの枠体として一般的に用いられている、気流方向の断面がコの字形状の枠体を、特別な加工(例えば、濾材に食い込むような形状への加工)を施すことなく用いることができる。
さらに、本発明のエアフィルタによれば、従来からエアフィルタの枠体として一般的に用いられている、気流方向の断面がコの字形状の枠体を、特別な加工(例えば、濾材に食い込むような形状への加工)を施すことなく用いることができる。
以上、エアフィルタについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。例えば、矩形形状の枠体の各辺に配される操作部材および付勢部材の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。より具体的には、上記説明したレバー21もしくはクリップ61、コイルばね23、ピン25、リンク26,27、フレーム29の各部材は、枠体5の各辺をなす部分に、1つだけ配されてもよく、3つ以上配されてもよい。例えば、枠体5が所定の長さ(例えば305mm)以下の辺の長さを有するエアフィルタ1において、これらの部材を各辺に1つずつ配置することができる。また、エアフィルタは、枠体の周上に沿って設けられた押え板を、枠体の周上の複数の位置で押付状態および解除状態のいずれかにするものであれば、図1,図2、図18に示されるエアフィルタと異なる態様のものであってもよい。
1 エアフィルタ
3 濾材
5 枠体
6,7,8 壁部
9 取付機構
11 押え板(押え部材)
21 レバー(操作部材)
21a 操作端
21b 起端
23 コイルばね(付勢部材)
61 クリップ
61a 操作端
61b 起端
3 濾材
5 枠体
6,7,8 壁部
9 取付機構
11 押え板(押え部材)
21 レバー(操作部材)
21a 操作端
21b 起端
23 コイルばね(付勢部材)
61 クリップ
61a 操作端
61b 起端
Claims (8)
- 気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む枠体と、
前記フィルタ用濾材を前記枠体に取り付けるための取付機構と、を備え、
前記枠体は、気流の方向の一方の側である第1の側の前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第1の壁部を有し、
前記取付機構は、前記枠体の周上に沿って設けられ、かつ、前記第1の壁部との間に前記フィルタ用濾材を挟持する押え部材を有し、
前記枠体の周上の複数の位置で、前記押え部材を、前記第1の壁部側に押し付けられることで前記挟持された前記フィルタ用濾材の部分を厚み方向に圧縮する押付状態、および、前記第1の壁部側への押し付けが解除された解除状態のいずれかにすることを特徴とするエアフィルタ。 - 前記取付機構は、
前記複数の位置のそれぞれに配置され、操作されることによって、前記押え部材を前記第1の壁部に接近させて前記押付状態にすること、および、前記押え部材を第1の壁部から離反させて前記解除状態にすることのいずれかを選択的に行う複数の操作部材と、
前記操作部材のそれぞれに接続され、前記押え部材を前記解除状態にするように前記操作部材を付勢する複数の付勢部材と、をさらに有し、
前記押え部材は、前記操作部材が前記付勢部材の付勢力に抗して操作されることで前記押付状態にされる、請求項1に記載のエアフィルタ。 - 前記枠体には、前記操作部材を、前記第1の側と気流の方向の反対側である第2の側に露出させる開放部が設けられ、
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を含み、前記操作端と前記起端との間を一方向に延びる形状を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記第1の壁部に接近して前記枠体内に配置され、前記解除状態では、前記第1の壁部から離反して、前記操作部材が前記開放部を通って配されるよう前記枠体より前記第2の側に配置される、請求項2に記載のエアフィルタ。 - 前記枠体は、さらに、前記第1の側と気流の方向の反対側である第2の側を向く前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第2の壁部を有し、
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を含み、前記一端と前記起端との間で屈曲して延びる形状を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記枠体内で前記第1の壁部に接近して配置され、前記解除状態では、前記枠体内で前記第1の壁部から離反して配置される、請求項2に記載のエアフィルタ。 - 前記取付機構は、
前記複数の位置のそれぞれに配置され、操作されることによって、前記押付状態にある前記押え部材を前記解除状態にする複数の操作部材と、
前記操作部材のそれぞれに接続され、前記押え部材を前記押付状態にするよう前記操作部材を付勢する複数の付勢部材と、を有し、
前記押え部材は、前記操作部材が前記付勢部材の付勢力に抗して操作されることで前記解除状態にされる、請求項1に記載のエアフィルタ。 - 前記枠体は、さらに、前記第1の側と気流の方向の反対側である第2の側を向く前記フィルタ用濾材の端と向かい合う第2の壁部を有し、
前記操作部材は、操作される操作端と、前記付勢部材に接続された起端と、を有し、
前記操作端は、前記押付状態では、前記枠体内で前記第1の壁部に接近して配置され、前記解除状態では、前記枠体内で前記第1の壁部から離反して配置される、請求項5に記載のエアフィルタ。 - 前記第1の壁部と対向する前記押え部材の部分、および、前記押え部材と対向する前記第1の壁部の壁面の少なくとも一方に前記枠体の周上に沿って延びるリブが形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
- 前記押え部材は、前記枠体の周上に隣接する複数の前記操作部材と対応して1つ設けられ、当該複数の操作部材が操作されることで前記押付状態および前記解除状態のいずれかにされる、請求項2から7のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
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