JP2017001023A - エアフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフィルタ用濾材と枠体の間から虫が侵入するのを確実に防止することのできるエアフィルタを提供する。【解決手段】エアフィルタは、濾材と、外枠と、内枠と、を備える。前記内枠は、前記外枠の開口部の内側に配置される内枠であって、前記開口部をなす前記外枠の端に沿って周状に形成された一体の部材である。前記外枠は、前記濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有している。そして、前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、濾過した流体中へ虫が侵入するのを防止できるエアフィルタに関する。
ビル、工場等の建物には、外気を取り入れ、外気中に含まれる塵埃等の微粒子を取り除くエアフィルタが設置されている場合がある。このようなエアフィルタは、一般に、気体中の微粒子を捕集する濾材と、濾材を外周側から取り囲み、濾材を保持する枠体と、を備える。エアフィルタは、例えば、外気を建物内に取り入れるダクトの途中の設置箇所に取り付けられる。
エアフィルタとして、例えば、比較的大きなサイズの粒子を取り除くために用いられるプレフィルタは、一般に、ダクトの外気取入口の近くに設置されるため、虫の侵入を受けやすい。このため、プレフィルタには、虫が下流側に通り抜けるのを防止することも求められる。このような虫の侵入は、濾材の平面方向(濾材の延在方向)の中央部よりも、濾材の外周部と枠体の隙間においてよく発生する。これは、虫は、濾材表面に到達した際に、繊維構造による抵抗の大きい濾材内に直接入り込むよりも、濾材表面上を外周側に移動して、外周側の端にたどり着いた後、より抵抗の小さい濾材と枠体の隙間もしくは濾材の外周部の内部に侵入しようとするためと考えられる。
従来のエアフィルタとして、枠体を構成する部分のうち、フィルタフレームの流入面側の側壁と流出面側の側壁のうち流出面側の側壁に、流入面側に突出する突出部を設け、流出面側の側壁と突出部との間に、濾材を支持する支持体を配置したものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1のエアフィルタでは、流出面側の側壁の流入面側の面に支持体を配置した場合であっても、濾材が流入面側の側壁と突出部に接触して配置されるため、フィルタフレームと濾材との間に空隙が発生するのを防ぐことができる、とされている。
また、従来のエアフィルタとして、エアフィルタを構成するフレームの上流側もしくは下流側に防虫網を配したものが知られている(特許文献2参照)。
特開2013−208525号公報 特開2014−039922号公報
しかし、特許文献1のエアフィルタでは、濾材と枠体の間での虫の侵入を確実に防止することはできない。また、特許文献2のエアフィルタでは、防虫網の外周側の端部がフレームから剥がれる恐れがあり、防虫網とフレームとの間に隙間ができて、そこから虫が侵入する場合がある。
本発明は、エアフィルタ用濾材と枠体の間から虫が侵入するのを確実に防止することのできるエアフィルタを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口された開口部を有する外枠と、
前記開口部の内側に配置される内枠であって、前記開口部をなす前記外枠の端に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有することを特徴とする。
前記内枠の押付部は、前記フィルタ用濾材に前記周状に当接するよう、前記外枠の第1の壁部側に延びて形成され、
前記第1の壁部は、前記フィルタ用濾材と当接する前記押付部の先端と前記気体が通過する方向に向かい合っており、前記第1の壁部と前記押付部の先端との距離が0mmを超え18.0mm以下であることが好ましい。
前記内枠の係止部は、前記押付状態で操作されることにより前記外枠の側に突出する突状部を有する被操作部材を有し、
前記開口部をなす前記外枠の端は、前記内枠の側を向く壁面であって前記突状部が入り込む孔が形成された壁面を有していることが好ましい。
前記内枠の係止部は、前記内枠の前記第2の側の端をなしており、
前記外枠の前記第2の側の端は、前記気体が通過する方向において前記係止部と同じ位置にあるまたは前記係止部よりも前記第2の側に位置していることが好ましい。
前記外枠は、前記第1の壁部と対向する第2の壁部をさらに有し、前記フィルタ用濾材の外周側の端部は、前記第1の壁部と前記第2の壁部との間に配置され、
前記内枠は、前記部材の周上の途中に位置する2つの部分であって、互いに平行に延びる第1の部分および第2の部分を有し、前記第1の部分および前記第2の部分のそれぞれは、前記外枠の側に延在する爪部であって、前記押付状態において前記第2の壁部と前記第1の壁部との間に配置される爪部を有し、
前記爪部の前記第2の側の部分が前記第2の壁部に対し前記第1の側から当接することで、前記内枠は前記外枠に係止されることが好ましい。
前記第1の部分の爪部が前記外枠の側に延在する長さは、前記第2の部分の爪部が前記外枠の側に延在する長さよりも長いことが好ましい。
前記内枠は、さらに、前記第1の部分及び前記第2の部分と異なる前記部材の周上の途中に位置する第3の部分を有し、
前記第3の部分は、前記第1の部分および前記第2の部分が前記周状に沿って延びる方向を含む平面に対して前記第2の側に膨むよう湾曲した形状を有し、
前記第3の部分は、前記押付状態において、前記平面内で延在するよう弾性変形していることが好ましい。
さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されていることが好ましい。
前記フィルタ用濾材は、前記防虫網の前記第1の側に配置される第1の濾材要素と、前記防虫網の前記第2の側に配置される第2の濾材要素と、を有し、
前記第1の濾材要素は、前記第2の濾材要素よりも前記気体が通過する方向の厚みが小さいことが好ましい。
前記第1の濾材要素、前記防虫網、および前記第2の濾材要素は、外周側の端部同士が接続されていることが好ましい。
さらに、前記開口部において露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材を備えていてもよい。
本発明によれば、エアフィルタ用濾材と枠体の間から虫が侵入するのを確実に防止できる。
第1実施形態のエアフィルタの分解斜視図である。 図1のA−A線断面を合わせて示す外枠の要部斜視図である。 図1のB−B線断面を合わせて示す内枠の要部斜視図である。 押付状態で内枠が外枠に係止された状態を示す要部斜視図である。 エアフィルタにおける虫の侵入経路を説明する要部断面図である。 第2実施形態のエアフィルタの分解斜視図である。 図6のエアフィルタの組み立て方の一例を説明する斜視図である。 エアフィルタの断面として、図6に示す外枠のC−C線断面および内枠のC’−C’線断面を合わせて示す図である。 エアフィルタの断面として、図6に示すD−D線断面および内枠のD’−D’線断面を合わせて示す図である。 エアフィルタの断面として、図6に示す外枠のE−E線断面および内枠のE’−E’線断面を合わせて示す図である。 内枠の変形例をZ方向に見て示す側面図である。
以下、本発明のエアフィルタについて詳細に説明する。
図1に、第1実施形態のエアフィルタ1の分解斜視図を示す。
エアフィルタ1は、フィルタ用濾材(以降、濾材という)3と、防虫網4と、外枠5と、内枠11と、を備える。濾材3は、気体中の微粒子を捕集するためのものである。防虫網4は、虫が通過するのを防止するシート状の部材である。外枠5は、濾材3および防虫網4を外周側から取り囲む矩形(以降の説明において正方形を含む)形状の部材であり、気体が濾材3を通過するよう開口された開口部10を有している。内枠11は、外枠5の開口部10の内側に配置される矩形形状の部材であり、後述する押付部および係止部を有している。なお、図1において、外枠5の孔(後述)および内枠11の係止部(後述)は図示を省略している。
(濾材)
濾材3は、例えば、粒径5μm以上、濃度0.4〜7mg/mの粉塵の除去に用いられるプレフィルタ用濾材である。プレフィルタ用濾材としては、捕集効率が、質量法で70〜90%、計数法で5〜10%のいずれかであって、圧力損失が20〜196Pa、粉塵保持容量が300〜2000g/mであるものが用いられる。捕集効率の測定に際して、質量法では、JIS Z8901に規定される15種の粉体、又は、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に規定される粉塵が用いられる。計数法では、粒径0.3μmの、大気塵、ポリアルファオレフィン(PAO)、シリカのいずれかの粒子が用いられる。粉塵保持容量は、濾材が所定の最終圧力損失に達するまでに捕集した粉塵量である。
濾材3の性能は、上記したものに制限されず、中性能フィルタ、準HEPAフィルタ、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ等のいずれかであってもよい。ULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタは、定格風量で粒径0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の捕集効率を有し、かつ初期の圧力損失が245Pa以下であるフィルタである。HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタは、定格風量で粒径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集効率を有し、かつ初期の圧力損失が245Pa以下であるフィルタである。準HEPAフィルタは、例えば、粒径0.3μmの粒子に対して90%程度以上99.97%未満の捕集効率を有するフィルタである。中性能フィルタは、主として粒径が5μmより小さい粒子に対して中程度の粒子捕集率をもつフィルタである。
プレフィルタ用濾材には、具体的に、ガラス繊維(湿式不織布、長繊維、短繊維)または合成繊維を繊維材料とする、マット状、フェルト状の濾材が用いられる。プレフィルタ用濾材には、例えば、スパンボンド、メルトブロー、サーマルボンド、ケミカルボンドによって製造されたものを用いることができる。このようなプレフィルタ用濾材は、厚み方向に圧縮されることができる。プレフィルタ用濾材は、濾材本来の捕集性能に、濾材の繊維が帯電することによる捕集性能を付与するために、エレクトレット処理が施されたものであってもよい。また、プレフィルタ用濾材は、抗菌性能を付与するために、濾材に抗菌剤を付着させる抗菌処理が施されたものであってもよい。エレクトレット処理および抗菌処理は、組み合わせて施されていてもよい。
濾材3は、厚み方向に、一層で構成されたものであってもよく、複数の層で構成されたものであってもよい。複数の層で構成された濾材3として、例えば、後述する、複数の濾材シートを有する濾材が挙げられる。複数の層は、互いに、同じ種類の繊維材料で構成されたものであってもよく、異なる種類の繊維材料で構成されたものであってもよい。
濾材3の厚みは、外枠5の気流方向の長さ(高さ)や求められる濾材3の捕集性能、フィルタ寿命を考慮して定めることができ、プレフィルタ用濾材として用いる場合、例えば、5〜20mmである。また、濾材3の厚みは、この範囲に制限されず、例えば、0mmを超え、5mm以下であってもよく、20mmを超えていてもよい。濾材3の厚みは、後述するように防虫網4の気流方向の両側に分けて複数の濾材シートが配される場合は、濾材シートの厚みの合計量をいう。また、濾材3の目付は、求められる濾材3の捕集性能、フィルタ寿命を考慮して定めることができ、プレフィルタ用濾材として用いる場合は、例えば100〜800g/mである。また、濾材3の繊維径は、求められる濾材3の捕集性能を考慮して調整でき、プレフィルタ用濾材として用いる場合は、例えば、30〜60μmである。
(防虫網)
エアフィルタ1は、防虫網4を備えることで、濾材3の平面方向の中央領域において、濾材3の繊維構造による抵抗を受けながらも濾材3の中を下流側に移動して通り抜けようとする虫を捕捉することができる。なお、本明細書において、平面方向とは、気流方向と直交する平面が延びる方向を意味し、濾材3の延在方向という場合もある。また、気流方向とは、濾材3を通過する気体の方向を意味し、図1の上下方向、図6および図7のX方向に相当する。また、本明細書において、虫という場合は、特に断った場合を除いて、ミカンキイロアザミウマを意味する。なお、エアフィルタ1は、他の種類のアザミウマや、アザミウマ以外の虫の侵入を防止するものとして用いられてもよい。
防虫網4には、虫の通過を防止しうるものであればよく、織物又は編物等の網体を使用することができ、また、不織布、エキスパンド、パンチングなど網体以外のものを使用することもできる。織物又は編物が備える平均開孔径の大きさは、特に限定されないが、虫が織物又は編物を通過するのを防止できる大きさであり、かつ、求められる通気抵抗の値に合わせて適宜調整されることが好ましい。具体的には、0.1mm以上1mm未満であることが好ましい。平均開孔径は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)等を用いて防虫網4の開孔の面積を測定し、同じ面積を有する円の直径を開孔径としたとき、無作為に抽出した防虫網4のn(n=5以上)個の開孔径の平均値をいう。また、開孔率は、防虫性と通風性の観点から、30〜70%であることが好ましい。開孔率は、防虫網の平面方向の面積に占める開孔の面積の合計の割合である。後述する有機材料を繊維材料とする網体を用いる場合の好ましい防虫網4として、例えば、30メッシュのもの、具体的には、平均開孔径が0.77mm、線径φが0.17mm、開孔率が約37%、厚みが0.3mmのものを挙げることができる。
防虫網4を構成する網体の繊維成分は特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなど)、スチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエーテル系樹脂(ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリエーテルケトンなど)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、全芳香族ポリエステル樹脂など)、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド系樹脂(例えば、芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエーテルアミド樹脂、ナイロン樹脂など)、ニトリル基を有する樹脂(例えば、ポリアクリロニトリルなど)、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂(ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど)、フッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなど)、セルロース系樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂などの公知の有機ポリマー、金属アルコキシド(ケイ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、ホウ素、スズ、亜鉛などのメトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシドなど)が重合した無機ポリマーなどの公知の無機系化合物が重合してなるポリマー、あるいは、金属、ガラスなど無機材料を用いることができる。
防虫網4は、濾材3の延在方向に沿ってかつ濾材3の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されていることが好ましい。この理由は、防虫網4が、外枠5の外側において開口部10を覆うように配され、防虫網4の外周側の端部が外枠5に接着等されている場合、防虫網4の外周側の端部が外枠5から剥がれやすいために、防虫網4と外枠5との間に隙間ができて虫が侵入する恐れがあるためである。防虫網4を濾材3の中央領域に配置する場合、濾材3は、例えば、第1の濾材シート3a(第1の濾材要素)および第2の濾材シート3b(第2の濾材要素)を有し、防虫網4は、第1の濾材シート3aおよび第2の濾材シート3bの間に挿入される。第1の濾材シート3aおよび第2の濾材シート3bは、それぞれ予め形成されたものを好ましく用いることができる。上記のように、防虫網4の上流側(第1の側)に第1の濾材シート3aが配されていることで、内枠11の押付部が防虫網4に直接接触して防虫網4の網目を広げてしまうのを抑えることができ、さらに、防虫網4の下流側(第2の側)に第2の濾材シート3bが配されていることで、防虫網4の下流側においても気体中の塵埃を捕集し、特に、防虫網4によって捕捉された虫の糞や死骸の分解物によって汚染された気体がエアフィルタ1の下流側に流出するのを抑えることができる。このような観点からは、第1の濾材シート3aの厚みが第2の濾材シート3bの厚みよりも小さいことが好ましい。この理由は、組み立てられたエアフィルタ1において、後述する内枠11(押付部)の先端と外枠5の壁部6(第1の壁部)との間の気流方向の距離には限りがあり、濾材3の厚みが制限される一方で、防虫網4の下流側において気体中の塵埃を十分に捕集することが望ましいためである。第1の濾材シート3aは厚みが小さくても、内枠11と防虫網4が直接接触するのを回避する緩衝材としての役割を果たせると考えられ、第1の濾材シート3aの材質や厚み等は、緩衝材としての機能を確保する観点からも調整することができる。なお、第1の濾材シート3aおよび第2の濾材シート3bは、同じ種類のものを用いることができるが、異なる種類のものを用いてもよい。
第1の濾材シート3a、防虫網4、および第2の濾材シート3bは、外周側の端部同士が接続されていることが好ましい。これにより、これらの部材3a、4、3bが平面方向に互いにずれるのを抑えられるとともに、これらの部材3a、4、3bを一体として取り扱えることで、濾材3および防虫網4の交換時の取り付け等の作業を容易に行うことができる。これらの部材3a、4、3bの接続位置は、押付部によって押し付けられる濾材3の部分と、濾材3の外周側の端との間の位置であることが好ましい。第1の濾材シート3a、防虫網4、および第2の濾材シート3bの外周側の端部同士の接続は、例えば、これらを縫い合わせることで行うことができる。縫い方は、特に制限されず、例えば、並縫い、返し縫い、星止め等が用いられるが、虫の侵入経路を断つ観点から、返し縫いが好ましい。これらの部材3a、4、3bの接続位置は、内枠11の押付部が当接する位置よりも外周側であることが好ましい。
また、第1の濾材シート3a、防虫網4、および第2の濾材シート3bのうち、第1の濾材シート3aを除いた、防虫網4および第2の濾材シート3bの外周部の端部同士が接続されていることも好ましい。この場合、防虫網4および第2の濾材シート3bが平面方向に互いにずれるのを抑えられるとともに、これらの部材4,3bを一体として取り扱えることで、濾材3および防虫網4の交換時の取り付け等の作業を容易に行うことができる。また、第1の濾材シート3aを、防虫網4および第2の濾材シート3bと別に取り出して、第1の濾材シート3aの洗浄等、防虫網4または防虫網4よりも上流側で捕捉された虫を除去する作業を簡単に行うことができる。
(外枠)
外枠5は、例えば、矩形形状の各辺を構成する4本の枠材を組み合わせて作製され、枠材の長手方向の端部同士が接合されている。枠材は、例えば、亜鉛鉄板、ステンレス板、アルミニウム板等の金属材料や、樹脂材料からなる。アルミニウム板からなる外枠5は、4本の枠材が一体に成型されたものであってもよい。外枠5は、例えば、所定の外形形状に裁断された一枚の平板を折り曲げる等して作製することができる。
外枠5は、図2に示されるように、壁部6、壁部7、壁部8、および壁部9を有しており、これらの壁部6〜9が幅方向(短手方向)に直列に並んで接続された形状を有している。図2は、図1のA−A線断面を合わせて示す外枠5の要部斜視図である。各壁部6〜9は、外枠5の矩形形状をなす各辺において長辺方向に延びる板状の部分である。各壁部6〜9は、隣接する壁部との接続箇所が図2の断面において直角をなしている。
壁部6は、気流方向の下流側(第1の側)から濾材3の外周側の端部(外周部)を支持する部分(第1の壁部)である。壁部6は、内枠11の押付部(後述する壁部12)の先端と気流方向に向かい合う平面方向位置を含む領域に配置され、濾材3および防虫網4を介した内枠5による下流側への圧接力を受ける。また、壁部6は、開口部10の下流側の端をなしている。
なお、壁部6には、内枠11によって押し付けられ厚み方向に圧縮された濾材3の部分を、さらに平面方向に圧縮させうるリブ(不図示)を有していてもよい。そのようなリブは、具体的に、内枠11の押付部12と対向する外枠5の壁部6の位置に、平面方向に互いに離れた2箇所において、壁部6の長辺方向に沿って延びるよう形成される。リブの高さは、濾材3の材質や厚みを考慮して定められる。リブは、壁部6に取り付けられる別の部材に形成されたものであってもよく、壁部6を構成する枠材に形成されたものであってもよい。
壁部7は、濾材3の外周側の端と向かい合う部分であり、気流方向に延びる部分である。
壁部8は、濾材3の外周部の上流側(第2の側)の端と向かい合う部分である。
壁部9は、開口部10の上流側の端をなす部分であり、エアフィルタ1の平面方向に沿った開口部10の内側(以降、開口部10の内側という)の空間と接する壁面9aと、内枠11の後述する留め金具の突状部が入り込む孔9bと、を有している。孔9bは、例えば、外枠5の各辺において2つ設けられるが、2つに限定されず、内枠11の各辺における係止部の数に応じて、1つ、または、3つ以上設けられてもよい。孔9bが各辺において複数設けられる場合、孔9bは、各壁部9を長辺方向に同じ長さずつ複数に分割した領域に1つずつ設けられることが好ましい。孔9bが各辺において1つ設けられる場合は、各壁部9の長辺方向の中間点に設けられることが好ましい。
孔9bは、上記突状部が入り込んだ状態で、内枠11の上流側の端が外枠5の上流側の端(壁部8の上流側の表面)より上流側に位置しないことが好ましい。内枠11の上流側の端が外枠5の上流側の端と同じ気流方向位置または下流側に位置することにより、エアフィルタ1を、例えばダクトの途中のケーシングに取り付けたときに、エアフィルタ1の気流方向の端を受けるケーシングの部分(不図示)に内枠11が当たって、ケーシングと外枠5との間のリークを発生させる隙間ができるのを抑えることができる。
(内枠)
内枠11は、外枠5の壁部9に沿って周状に形成された一体の部材である。内枠11は、開口部10の内側に配置された状態で、壁部9との間に平面方向に僅かな隙間(数mm)があく程度の外形を有していることが好ましい。これにより、内枠11を、開口部10内に容易に配置することができ、かつ、内枠11を外枠5に対して平面方向に位置決めしやすくなる。内枠11は、例えば、所定の外形をなすよう裁断加工された一枚の平板を用いて作製することができる。所定の外形は、矩形形状の四辺に対応する4つの押付部12(後述)となる部分が長辺方向に直列に接続され、かつ、これらの部分のそれぞれに、4つの壁部13(後述)となる部分のうちの1つが短手方向に接続された形状である。このような外形を有する一枚の平板を、押付部12同士の接続箇所で折り曲げて矩形形状にして、上記一枚の平板の長辺方向の両端同士をリベットにより接続するとともに、開口部10の上流側の端を形成するように、壁部13となる部分を押付部12に対して折り曲げることにより、周方向に隙間のない一体の部材を作製することができる。一枚の平板において、壁部13となる部分は、長辺方向の両端が、長辺方向に対し45°傾斜して面取り(角落とし)されるよう、裁断加工されている。具体的に、一枚の平板において、壁部13となる部分は、押付部12に接続された位置を底辺とし、押付部12から最も離れた端を上辺とする台形形状をなしている。これにより、壁部13となる部分を押付部12に対して折り曲げたときに、隣接する壁部13同士が厚み方向に重なることなくかつ隙間なく当接することができる。枠材は、例えば、亜鉛鉄板、ステンレス板、アルミニウム板等の金属材料や、樹脂材料からなる。アルミニウム板からなる外枠5は、4本の枠材が一体に成型されたものであってもよい。
なお、内枠11は、開口部10をなす外枠5の端に沿って周状に形成されたものであれば特に制限されず、例えば、4本の枠材が虫が通過しない程度の大きさの隙間(例えば0.1〜1.0mm)をあけて配置されたものであってもよい。この場合、直交するように接続される枠材の端部同士は、例えば、断面略L字状の金具を用いて互いに接続される。
内枠11は、図3に示されるように、壁部12、壁部13、および係止部15を有している。このうち、壁部12は、押付部として機能し、押付部12ともいう。なお、図3は、図1のB−B線断面を合わせて示す内枠11の要部斜視図である。2つの壁部12,13は、それぞれ内枠11の矩形形状をなす各辺において長辺方向に延びる板状の部分である。壁部13は、気流方向に延びる部分である。各壁部12,13は、図3の断面において直角をなすよう接続されている。
押付部12は、上流側から濾材3および防虫網4の外周側の端部を、外枠5の壁部6側に押し付けて、押付部12が当接した部分において厚み方向に圧縮させる機能を有している。具体的に、押付部12は、濾材3に周状に当接するよう、外枠5の壁部6側に延びて形成されており、全周にわたって幅方向(気流方向)の長さが等しくなっている。押付部12の上記機能によって、図示される例では、濾材3は、押し付けられた部分の捕集性能が損なわれる程度に押し潰され、エアフィルタ1は押付状態となる。押付状態では、押付部12と濾材3との間に隙間がなく、また、濾材3が押し潰されているため、虫が、例えば、内枠11の平面方向位置の内側から外側に通り抜けることができず、図5に示すように、虫の侵入経路を断つことができる。
図5は、エアフィルタ1における虫の侵入経路を説明する要部断面図である。エアフィルタ1では、虫が上流側から内枠11の壁部13と濾材3の間のスペースから侵入して、図5の太い実線Pで示す経路に沿って移動することが考えられる。ここで、内枠11を備えない従来のエアフィルタでは、虫は、濾材3の上流側の表面上を濾材3の外周側に移動して濾材3の外周側の端に達した後、濾材3と、外枠5の壁部6との間の隙間、あるいは、濾材3の内部にもぐり込もうとする場合があり、エアフィルタの下流側に通り抜けてしまう可能性がある。第1実施形態のエアフィルタ1では、内枠11によって濾材3を外枠5側に押し付けて圧縮させることで、濾材3の外周側の端からのこのような虫の通り抜けを抑えられることができる。これにより、外枠5内の気流方向の領域において濾材3の外周側の端の近傍に溜まる虫の数を減らし、かつ、濾材3の外周側の端の近傍が外枠5と内枠11に囲まれて外部から見えにくくなっていることで、見る者に不衛生な印象を与えることを抑えることができる。また、第1実施形態のエアフィルタ1では、内枠11によって濾材3を外枠5側に押し付けて圧縮させることで、上流側から実線Pに沿って内枠11の内側(平面方向の内側)から入り込んだ虫の侵入経路を断って、破線P’のように内枠11の外側まで移動することを防止できる。これにより、濾材3の外周側の端から、濾材3と外枠5の壁部6との間の隙間あるいは濾材3の内部にもぐり込もうとする虫そのものを減らすことができる。
なお、押付状態での押付部12の先端12aと外枠5の壁部6との距離は、濾材3の材質や厚みを考慮して定められ、0mmを超え7.0mm以下であることが好ましく、例えば4〜7mmに調整される。また、押付部12の先端12aの端面は、平坦であることが好ましいが、例えば、枠材作製時に形成された加工跡による微小な凹凸を有していることにより、押付状態において濾材3に当接しない領域が一部に形成されていてもよい。
係止部15は、押付状態で、内枠11が外枠5に対して気流方向に移動しないよう内枠11を外枠5に係止させる機能を有する。具体的に、係止部15は、留め金具16(被操作部材)およびピン17を有している。留め金具16は、ピン17で壁部13の上面(上流側の表面)に取り付けられ、図3の両方向矢印で示すように、例えば手で操作して回動させることができる。留め金具16は、外周部の一部が外側に突出した突状部16aを有している。留め金具16は、押付状態で、突状部16aを外枠5の側に突出するよう回動させられることにより、突状部16aが外枠5の壁部9の孔9b内に入り込んで、内枠11が外枠5に係止される。押付状態では、押し付けられた濾材3が厚み方向に沿って上流側に復元しようとする反発力を内枠11に作用させるが、内枠11は、外枠5に係止されることで濾材3の反発力を受けて外枠5に対して上流側に浮き上がるように移動することを防止できる。係止部15は、内枠11の各辺において、外枠5の孔9bの位置と対応する位置に設けられる。なお、係止部15は、内枠11の上流側の端をなしており、その上流側の端は、外枠5の壁部8の上流側の表面と同じ気流方向の位置、または、壁部8の上流側の表面よりも下流側に位置していることが好ましい。
留め金具16と壁部13との間には、例えば、ピン17に挿通されるようにスプリングワッシャ、コイルばね等の付勢部材(不図示)が配されていてもよい。付勢部材によって留め金具16と壁部13が互いに離れるよう付勢されていることによって、押し付けられた濾材3の反発力が、例えば経時的に小さくなった場合であっても、付勢部材が壁部13を押付部12ごと濾材3側に押し付ける力を十分に確保して、押付部12と濾材3の間あるいは濾材3と壁部6との間に隙間ができるのをより確実に防止することできる。
なお、係止部15は、例えば、内枠11の各辺において2つ設けられるが、2つに制限されず、エアフィルタ1の寸法等を考慮して調整でき、1つ、または、3つ以上設けられてもよい。
エアフィルタ1は、さらに、開口部10において下流側に露出する濾材3の部分を下流側から支持する支持部材(不図示)を備えていてもよい。支持部材としては、例えば、金網等のシート状部材や、開口部10の下流側の対向する端同士を接続するよう設けられたステイ等が挙げられる。シート状部材は、外枠5の壁部6と濾材3との間に配される。シート状部材には、例えば、上述の防虫網4よりも平均開孔径が大きいもの等を用いることができる。ステイは、例えば、複数の棒状部材を、平面方向に略等間隔に並べて配置されたものを用いることができる。ステイは、外枠5の壁部6に接続され、開口部10の下流側の端をなす空間を横切るように設けられる。このような支持部材が備えられることで、押付部12に押し付けられて内枠11の内側から下流側に突出しようとする濾材3に対して、下流側から圧接力を作用させることができる。また、支持部材が備えられることで、気流の速度が大きいこと等によって、濾材3が外枠5から外れて下流側に抜けるのを抑えることができる。
第1実施形態のエアフィルタ1は、ビル、工場等の建物に設けられたダクトの所定の設置箇所に取り付けることができる。エアフィルタ1の上流側または下流側の端をなす壁部には、ケーシングの取付箇所とエアフィルタ1との間のリークを防ぐためのガスケットを設けることができる。ガスケットは、例えば、発泡ポリウレタン、ゴム等を材質とする。また、ケーシングには、エアフィルタ1と異なる他のエアフィルタが、エアフィルタ1の上流側または下流側に、気流方向に間隔をあけてまたは隣接して配されてもよい。また、エアフィルタ1は、ケーシングの取付箇所に対して、直接設置されてもよく、エアフィルタ1を内部に収容できるボックス状の別のケーシングに収納された状態で間接的に設置されてもよい。
エアフィルタ1としては、下記の仕様、性能を備えるDS−600の型式のエアフィルタに、下記の仕様の防虫網を設けたものを例示できる。
外形寸法:縦(図5の紙面奥行方向)610mm×横(図5の左右方向)610mm×高さ(図5の上下方向)20mm
押付状態での押付部12の先端12aと外枠5の壁部6との距離:5.5mm
押付状態での外枠5と内枠11との間の隙間の平面方向長さ:1mm
濾材:厚さ20mm(防虫網の上流側の厚み7mm、下流側の厚み13mm)、目付360g/m、平均繊維径約45μmのポリエステル樹脂製スパンボンド不織布
捕集効率(質量法):82%(JIS B9908 形式3)
初期圧力損失(処理風量3360m/時間):88Pa
粉塵保持量:約860g/m
防虫網:平均開孔径0.77mm、線径φ0.17mm、平均開孔率37%、厚み0.3mmのポリプロピレン樹脂製の織物
上記仕様、性能はそれぞれ、例えば下記の測定法により測定される。
(厚さ)
試験サンプルに10mmφで2.5Nの荷重をかけたときの厚さを、ダイヤルシックネスゲージを用いて測定する。
(目付)
試験サンプルから採取した100mm×100mmの試験片の重さを測定し、1m当たりの重さに換算して求める。
(平均繊維径)
試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として、500本測定し、これらの算術平均を平均繊維径とする。
(捕集効率)
JIS B9908 形式3に準拠し、タテ型試験装置を用いて、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉塵による、試験風速2.5m/秒での捕集効率を測定する。
(初期圧力損失)
JIS B9908 形式3に準拠し、610mm×610mmの寸法のダクトを用いて、風速2.5m/秒での圧力損失を測定する。
(粉塵保持量)
JIS B9908 形式3に準拠して、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉体による、粉塵濃度70±30mg/m、試験風速2.5m/秒での圧力損失が最終圧力損失(250Pa)に達するまでの粉塵供給量を測定する。
(防虫性能)
エアフィルタ1の試験サンプルを風速2.5m/秒で通風しつつ、上流側からミカンキイロアザミウマの成虫100匹を放って1日後に試験サンプルの下流側に存在する虫の数を数え、放った虫の数に占める試験サンプルによって捕捉された虫の数の割合を計算して捕集率(%)とし、同じ試験を3回行って得られた捕集率の平均値を求め、防虫性能を評価した。ミカンキイロアザミウマは、重要害虫のひとつとされており、重要害虫のなかで体長が小さい。また、飼育性も良いため、本試験に使用した。この試験によって、本発明のエアフィルタの防虫性能が良好であることが確認された。
以上説明したエアフィルタ1では、濾材3の外周部が、外枠5の壁部6と内枠11の押付部12と間に挟まれることで圧縮され押し潰されている。このため、エアフィルタ1の上流側において内枠11の内側に入り込んだ虫の外周側への侵入経路を断って、虫が内枠11よりも外周側に通り抜けるのを防止できる。また、万一エアフィルタ1の上流側において外枠5と内枠11との間の隙間からエアフィルタ1内に虫が入り込み、濾材3の外周側の端から濾材3内に侵入したとしても、内枠11で押し付けられた部分よりも内側に通り抜けることができない。
ここで、エアフィルタ1と異なる他のエアフィルタとして、枠体の上流側の壁部および下流側の壁部が、気体が通過する方向の断面において、濾材に厚み方向に食い込むように、濾材に対し厚み方向に圧接力を作用させる形状に加工されたものを想定する。このエアフィルタでは、圧接力が作用する濾材の部分では反発力が強くなっていることで、濾材は壁部に対して強く押し付けられていると考えられる。しかし、このような枠体を備えたエアフィルタを用いた場合であっても、虫が枠体の上流側の壁部と濾材との境界でもがいているうちに、濾材の内部に入り込んで、さらに、濾材の外周側に向かって移動する場合がある。虫が濾材と、濾材の外周側の端と向かい合う枠体の壁部との隙間に向かって進もうとする理由は、上記した形態の他のエアフィルタでは、濾材に枠体の下流側の壁部が食い込む部分の付近での濾材の密度が高くなっているために、虫は、濾材内を気流の方向の下流側に向かって移動するよりも、濾材の密度がより低い(抵抗の小さい)部分に移動しようとし、さらに、濾材の内部を移動するよりも、濾材の外(濾材と外枠との間の隙間)に出ようとするためと考えられる。このため、虫は、濾材3の外周側の端に達した後、濾材3と、外枠5の壁部6との間の隙間、あるいは、濾材3の内部にもぐり込み、エアフィルタの下流側に通り抜ける可能性がある。これに対し、エアフィルタ1では、濾材3の外周部は、内枠11で押し付けられた位置において濾材3の密度が厚み方向に最大限に高くなるよう押し潰されており、虫の侵入経路が完全に断たれ、虫が侵入し得ない構造になっている。
また、内枠11が一体の部材であることで、濾材3を外枠5の各辺において均等な力で押し付けることができ、各辺の間で濾材3を押し付ける力の強さにバラつきが生じるのを抑えられるとともに、濾材3の交換時の取り付け、取り外しの作業を容易に行うことができる。さらに、内枠11が濾材3を周状に押し付けられることによって、内枠11の押付部12と濾材3との間が全周にわたって当接し、エアフィルタ1の上流側において内枠11の内側から外側への虫の侵入経路を確実に断つことができる。
また、上記した他のエアフィルタでは、濾材の反発力を利用して濾材を枠体に保持させているが、濾材として、枠体からの圧接力を受けても十分な反発力を生じない材質、形状等のものを用いた場合には、虫は濾材と壁部の隙間から容易に侵入することができる。第1実施形態のエアフィルタ1は、濾材3を圧縮し押し潰すことによって虫の侵入経路を断っているため、十分な反発力を発生させない濾材を用いた場合であっても虫の侵入を確実に防止できる。この点で、濾材選択の自由度が高い。
(変形例)
濾材3は、第1の濾材シート3aおよび第2の濾材シート3bは、厚みが同じであってもよく、第1の濾材シート3aの厚みが第2の濾材シート3bの厚みよりも大きくてもよい。
エアフィルタ1は、濾材3を上流側の壁部に下流側から押し付けられるようになっていてもよい。この場合、外枠5は、下流側の壁部が上記壁部8と同様に構成され、上流側の壁部が上記壁部6と同様に構成されるとともに、下流側の壁部に上記壁部9が接続される。また、内枠11は、下流側の壁部として上記壁部13が配置され、係止部15は、この下流側の壁部の下流側に設けられる。この場合、上記支持部材は、下流側に配置されることが好ましい。
次に、図6〜11を参照して、第2実施形態のエアフィルタについて説明する。
ここでは、第1実施形態のエアフィルタ1と相違する点に注目して、エアフィルタ21を説明する。
図6は、第2実施形態のエアフィルタ21の分解斜視図である。図7は、エアフィルタ21の組み立て方の一例を説明する斜視図である。図6および図7において、エアフィルタ21の濾材および防虫網の図示は省略されている。図6および図7に示すX方向は、気体が通過する方向である。
図8は、エアフィルタ21の断面として、図6に示す外枠25のC−C線断面および内枠31のC’−C’線断面を合わせて示す図である。図9は、エアフィルタ21の断面として、図6に示す外枠25のD−D線断面および内枠31のD’−D’線断面を合わせて示す図である。図10は、エアフィルタ21の断面として、図6に示す外枠25のE−E線断面および内枠31のE’−E’線断面を合わせて示す図である。図8〜10において、上方から下方に向かう方向は、図6および図7に示すX方向と一致している。
図11は、内枠の変形例をZ方向に見て示す側面図である。
エアフィルタ21は、濾材3(図8〜10参照)と、防虫網4(図8〜10参照)と、外枠25と、内枠31と、を備える。このうち、濾材3および防虫網4は、第1実施形態で説明した濾材3および防虫網4と同様である。
外枠25は、壁部26(第1の壁部)、壁部27、および壁部28(第2の壁部)を有している。このうち、壁部28は、壁部27の上流側の端から、平面方向の内側に向かって延在する部分である。壁部28は、図8〜10に示されるように、内枠31の上流側の端部(後述するガイド部37)が外枠25の上流側の端と面一に配置されるよう、ガイド部37を受け入れるための気流方向の段差を有している。図6および図7において、この段差の図示は省略されている。また、壁部28は、平面方向の内側の端において、下流側に延在する板状の壁部29を有している。なお、壁部29に、第1実施形態で説明した孔9bは設けられていない。
内枠31は、図6に示されるように、内枠31を構成する部材の周上の途中に位置する2つの部分であって、互いに平行に延びる第1の部分31aおよび第2の部分31cを有している。第1の部分31aおよび第2の部分31cは、図6に示す例において、内枠31の矩形形状の四辺と対応する4つの部分のうち、一組の対辺と対応する部分である。第1の部分31aおよび第2の部分31cはそれぞれ、外枠25の側に延在し、押付状態において外枠25の壁部28と壁部26との間に配置される爪部33を有している。また、第1の部分31aおよび第2の部分31cはそれぞれ、爪部33の上流側に配置され、かつ、爪部33と対向して外枠25の側に延在するガイド部37を有している。爪部33およびガイド部37は、図6に示す例において、第1の部分31aおよび第2の部分31cが延びる方向に沿って延在するとともに、平面方向に板状に延在している。これにより、爪部33とガイド部37とのX方向の間には、Z方向に延びる溝状のスペースが形成されている。なお、図6において、爪部33とガイド部37とのX方向間の間隔は、誇張して示されている。また、内枠31は、上流側の端部において、図8〜10に示されるように、ガイド部37の平面方向の内側にX方向の段差が設けられている。図6および図7において、この段差の図示は省略されている。
爪部33は、具体的に、X方向の下流側の端をなす下面35と、X方向の上流側の端をなす上面34と、を有している。下面35は押付部として機能し、上面34は係止部として機能する。エアフィルタ21において、濾材3は、爪部33の下面35によって下流側に押し付けられることで圧縮され、押付状態とされる。そして、押付状態において、爪部33の上面34が外枠25の壁部28に下流側から当接することで、内枠31は外枠25に係止される。具体的に、上面34は、図8〜10に示される例において、壁部28のうち壁部29の先端(下流側の端)に当接する。
エアフィルタ21は、押付状態において、外枠25の壁部26に対する爪部33の下面35の高さ位置(爪部33と壁部26との間の距離)は、濾材3の厚さ(X方向に沿った長さ)より短い。これにより、濾材3は、押付状態において、爪部33によって外枠25の壁部26側に押し付けられ圧縮されることができる。また、押し付けられた濾材3の厚み方向に沿った反発力によって、爪部33の上面34が外枠25の壁部28に押し付けられることで、内枠31を外枠25に係止させることができる。上記距離は、例えば、濾材3の厚みが20mmである場合に、7mmを超え、18mm以下である。
エアフィルタ21において、第1の部分31aの爪部33が外枠25の側に延在する長さL1(図8参照)は、第2の部分31cの爪部33が外枠25の側に延在する長さL2(図9参照)よりも長いことが好ましい。L1がL2よりも長いことは、外枠25に係止された内枠31が、外枠25から外れ難いことに寄与する。ここで、エアフィルタ21の組み立て方を説明する。外枠25の壁部26と壁部28との間に濾材3および防虫網4を配置した後、図7に示されるように、内枠31を外枠25に対して少し傾けた状態で、外枠25の壁部28を、内枠31の爪部33とガイド部37との間の溝内に配置する。図7において、内枠31の外枠25に対する傾斜は誇張して示される。そして、爪部33とガイド部37との間の溝底38に、外枠25の壁部28を当接させ、内枠31が外枠25と同じ平面内に配置されるよう、内枠31を第1の部分31aを支点として回動させ、第2の部分31cを開口部10内に配置する。このとき、第1の部分31aおよび第2の部分31cにおいて、爪部33の下面35は、濾材3を下流側に押し付けて圧縮しているとともに(押付状態)、第1の部分31aにおいて、爪部33の上面34は、押し付けられた濾材3の反発力を受けて、外枠25の壁部28に下流側から当接している。次いで、内枠31を、図8に示す状態から、外枠25に対しY方向にスライドさせ、第2の部分31cの溝内に外枠25の壁部28を配置する。このとき、外枠25の壁部28は、図9に示されるように、第2の部分31cの溝底38に当接させてもよい。このとき、第2の部分31cの爪部33の上面34は、濾材3の反発力を受けて外枠25の壁部28に下流側から当接している。このようにして、内枠31は外枠25に係止され、エアフィルタ21は組み立てられる。
内枠31の寸法に関して、第1の部分31aの溝底38から第2の部分31cの爪部33の先端までの内枠31のY方向の長さL38(図6参照)は、Y方向に沿った開口部10の内側のスペースの長さよりも短い。これにより、第1の部分31aの溝底38に外枠25の壁部28が当接した状態で、内枠31の第2の部分31cを開口部10内に配置することができる。また、第1の部分31aの爪部33の先端から第2の部分31cの爪部33の先端までの内枠31のY方向の長さL33(図6参照)は、Y方向に沿った開口部10の内側のスペースの長さよりも長い。これにより、外枠25に係止された内枠31が、外枠25から外れることが防止される。なお、爪部33は、第1の部分31aにおいて、平面方向においてガイド部37よりも長く、第2の部分31cでは、平面方向においてガイド部37と同じ長さになっている。ガイド部37の平面方向の長さは、第1の部分31aおよび第2の部分31cにおいて等しい。
内枠31の寸法に関して、下記の例を挙げることができる。
爪部33に関して、L1は、L2の長さより1〜3mm長いことが好ましい。例えば、L2が3.0〜6.0mmである場合に、L1は4.0〜9.0mmである。
内枠31は、さらに、第1の部分31a及び第2の部分31cと異なる周上の途中に位置に第3の部分31b,31dを有している。第3の部分31b,31dは、図6に示す例において、内枠31の矩形形状の四辺と対応する4つの部分のうち、他の一組の対辺と対応する部分であり、それぞれ、周状に沿った方向の両側において第1の部分31aおよび第2の部分31cに接続されている。第3の部分31b,31dには、ガイド部37が設けられている一方で、爪部33は設けられていない。また、第3の部分31b,31dは、平面方向の内側の端において、下流側に延びる板状の壁部36を有している。壁部36は、押付部として機能する。外枠25の壁部26に対する壁部36の先端(X方向の端)の高さ位置は、内枠31が外枠25に係止された状態において、図10に示される例では、第1の部分31aおよび第2の部分31cにおける爪部33の下面35の高さ位置と等しいことが好ましい。これにより、第1の部分31aおよび第2の部分31cの爪部33の下面35、および、第3の部分31b,31dの壁部36は、濾材3に対して、一体の押付部として周状に当接することができ、濾材3の外周部の端部を、全周にわたって均一に押し付けることができる。
内枠31は、爪部33および壁部36のほか、さらに、他の押付部を有していてもよい。内枠31は、他の押付部として、平面方向の内側の端をなす壁部32であって、X方向に沿って下流側に延在する板状の壁部32を有している。図8〜10に示される例において、壁部32の先端の高さ位置は、爪部33の下面35および壁部36の先端と同じ高さ位置に位置している。内枠31が壁部32を有していることにより、爪部33および壁部36と合わせて、濾材3の外周部の端部のより広い平面方向領域を押し付けて圧縮することができる。第2の実施形態のエアフィルタ21では、押付部が濾材3を押し付けることによる濾材3への負担を緩和するために、外枠25の壁部26に対する押付部の先端(X方向の端)の高さ位置を高く設定している。エアフィルタ21では、爪部33がY方向に沿って延在した下面35を有していることで、濾材3の押し付けられる領域が広くなっている。また、内枠31が他の押付部を有していることによって、爪部33および壁部36による押付力と合わせて、濾材3のより広い平面方向領域を押し付けて圧縮することができる。これにより、虫の侵入をより確実に防止することができる。また、エアフィルタ21では、内枠31の部品点数を低減でき、内枠31を外枠25に係止させるための作業工数を低減できる。また、エアフィルタ21では、内枠31に孔があけられていないため、内枠31を通り抜けるような虫の侵入経路を断つことができる。
図11に、内枠31の変形例をZ方向に見て示す側面図を示す。
内枠31の第3の部分31b,31dは、図11に示されるように、第1の部分31aおよび第2の部分31cが延びる方向(Z方向)を含む平面Sに対して下流側に膨むよう湾曲した形状を有していることが好ましい。図11において、内枠31の撓みは誇張して示されている。また、第3の部分31b,31dは、押付状態において、平面S内で延在するよう弾性変形していることが好ましい。
エアフィルタ21では、第1の部分31aおよび第2の部分31cの爪部33を用いて内枠31を外枠25に係止させるために、第3の部分31b,31dに爪部は設けられていない。このため、第3の部分31b,31dが、図6および図7に示されるようにY方向に沿って直線状に延びる形態である場合、押し付けた濾材3の反発力が大きいと、内枠31が外枠25に係止された状態では、第3の部分31b,31dは、Y方向の中央領域がY方向の両端の領域よりも浮き上がるように外枠25の壁部26から離反する可能性がある。特に、エアフィルタ21の軽量化のために、内枠31の平面方向に沿った長さ(幅)が短くなっている場合には、このような浮き上がりが顕著となる。図11に示す変形例において、第3の部分31b,31dは、上記した湾曲した形態を有していることで、押し付けられた濾材3の反発力が大きくても、内枠31が外枠25に係止された状態で、Y方向に沿った中央領域の浮き上がりを防止することができる。なお、第3の部分31b,31dは、押付状態で、平面S内で延在するよう弾性変形する一方で、外枠25から取り外されると、図11に示す形態に戻る。
具体的に、第3の部分31b,31dが平面Sに対して最も下流側に膨らんだ部分での最大撓み量Dは、例えば、10〜20mmである。この範囲の最大撓み量Dは、エアフィルタ21の縦長さが例えば610mmである場合に好適である。最大撓み量Dは、図11に示す例において、第1の部分31aおよび第2の部分31cの上流側の端と、第3の部分31b,31dの上流側の端のうち最も下流側に位置する部分との距離で示されるが、第1の部分31aおよび第2の部分31cのそれぞれの気流方向の中間の位置と、最も下流側に撓んだ第3の部分31b、31dの部分の気流方向の中間の位置との距離であってもよい。
第2実施形態のエアフィルタ21によれば、押付部によって、濾材3を押し付けて圧縮させることができる。このため、エアフィルタ21の上流側において内枠31の内側に入り込んだ虫の外周側への侵入経路を断って、虫が内枠31よりも外周側に通り抜けるのを防止できる。また、万一エアフィルタ21の上流側において外枠25と内枠31との間の隙間からエアフィルタ21内に虫が入り込み、濾材3の外周側の端から濾材3内に侵入したとしても、内枠31で押し付けられた部分よりも内側に通り抜けることができない。
なお、壁部32の先端の高さ位置は、爪部33の下面35の高さ位置よりも低くてもよい。この場合、爪部33の下面35の代わりに、主として壁部32が押付け部として機能する。
以上、エアフィルタについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 エアフィルタ
3 濾材
3a 第1の濾材シート
3b 第2の濾材シート
4 防虫網
5、25 外枠
6、26 外枠の壁部(第1の壁部)
7,8,9、27,28 外枠の壁部
9a 壁面
9b 孔
11、31 内枠
12 内枠の壁部(押付部)
13 内枠の壁部
15 係止部
16 留め金具(被操作部材)
17 ピン
33 爪部
34 爪部の上面
35 爪部の下面

Claims (7)

  1. 気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
    前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口された開口部を有する外枠と、
    前記開口部の内側に配置される内枠であって、前記開口部をなす前記外枠の端に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
    前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
    前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有することを特徴とするエアフィルタ。
  2. 前記外枠は、前記第1の壁部と対向する第2の壁部をさらに有し、前記フィルタ用濾材の外周側の端部は、前記第1の壁部と前記第2の壁部との間に配置され、
    前記内枠は、前記部材の周上の途中に位置する2つの部分であって、互いに平行に延びる第1の部分および第2の部分を有し、前記第1の部分および前記第2の部分のそれぞれは、前記外枠の側に延在する爪部であって、前記押付状態において前記第2の壁部と前記第1の壁部との間に配置される爪部を有し、
    前記爪部の前記第2の側の部分が前記第2の壁部に対し前記第1の側から当接することで、前記内枠は前記外枠に係止される、請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 前記第1の部分の爪部が前記外枠の側に延在する長さは、前記第2の部分の爪部が前記外枠の側に延在する長さよりも長い、請求項2に記載のエアフィルタ。
  4. 前記内枠は、さらに、前記第1の部分及び前記第2の部分と異なる前記部材の周上の途中に位置する第3の部分を有し、
    前記第3の部分は、前記第1の部分および前記第2の部分が前記周状に沿って延びる方向を含む平面に対して前記第2の側に膨むよう湾曲した形状を有し、
    前記第3の部分は、前記押付状態において、前記平面内で延在するよう弾性変形している、請求項2又は3に記載のエアフィルタ。
  5. さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
    前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
  6. 前記フィルタ用濾材は、前記防虫網の前記第1の側に配置される第1の濾材要素と、前記防虫網の前記第2の側に配置される第2の濾材要素と、を有し、
    前記第1の濾材要素は、前記第2の濾材要素よりも前記気体が通過する方向の厚みが小さい、請求項5に記載のエアフィルタ。
  7. さらに、前記開口部において露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
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