JP3213775U - フィルタ用ケーシング、及びフィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内のエアフィルタの設置状態に問題があることに容易に気づくことができるフィルタ用ケーシングを提供する。【解決手段】気流が通る開口部と、エアフィルタ11が外部から導入される導入口と、を有する本体と、エアフィルタ11を、開口部を覆うように本体の内壁に押し付ける押付機構30と、導入口を開閉するよう本体に取り付けられた扉8と、を備える。押付機構30は、外力を受けることにより、気流の方向と直交する方向に延びる回転軸52を回転中心として回転する操作部材50と、操作部材50によって回転軸52の周りに回転させられ、エアフィルタ11を本体の内壁に押し付ける押付力を発生させる押付部材40と、を有している。導入口を閉じる扉8の動作に対して、押付力が発生している場合は押付機構30と干渉せず、押付力が発生していない場合は押付機構30と干渉するよう構成された干渉部材21を、扉8は有している。【選択図】図3

Description

本考案は、気体中の微粒子を捕集するエアフィルタが収納されるフィルタ用ケーシング、及びフィルタ装置に関する。
エアフィルタをケーシング内に収納してなるフィルタ装置が知られている。ケーシングは、気流が通る開口部を有している。このようなフィルタ装置では、エアフィルタとケーシングとの間には気密性が求められる。このため、エアフィルタは、ケーシングを通る気流がリークすることなくエアフィルタを通過するようケーシング内で保持されることが求められる。
従来のフィルタ装置として、鋼板をU字状に折り曲げ加工して作製した押さえ棒を回転させ、エアフィルタエレメントを、ケーシングの内壁に対して気流の方向に押し付けるフィルタ装置が知られている(特許文献1参照)。
ところで、ケーシングには、一般に、エアフィルタを外部からケーシング内に導入し、また、ケーシング内のエアフィルタを外部に取り出すための開口(導入口)が設けられている。ケーシングは、導入口を開閉する扉を有している。
特開2006−35084号公報
従来のフィルタ装置では、ケーシングの扉を締めると、ケーシング内の様子がわからないため、例えば、エアフィルタの内壁への押し付けが不十分であったとしても、そのことを知ることは困難である。エアフィルタの内壁への押し付けが不十分であっても、フィルタ装置の使用は可能であるため、ケーシング内のエアフィルタの設置状態に関して、こうした問題があることに気付き難い。
本考案は、ケーシング内のエアフィルタの設置状態に問題があることに容易に気づくことができるフィルタ用ケーシング、及びフィルタ装置を提供することを目的とする。
本考案の一態様は、気体中の微粒子を捕集するエアフィルタが収納されるフィルタ用ケーシングであって、
気流が通る開口部と、前記エアフィルタが外部から導入される導入口と、を有する本体と、
前記エアフィルタを、前記開口部を覆うように前記本体の内壁に押し付ける押付機構と、
前記導入口を開閉するよう前記本体に取り付けられた扉と、を備え、
前記押付機構は、
外力を受けることにより、気流の方向と直交する方向に延びる回転軸を回転中心として回転する操作部材と、
前記操作部材によって前記回転軸の周りに回転させられ、前記エアフィルタを前記本体の内壁に押し付ける押付力を発生させる押付部材と、を有し、
前記導入口を閉じる前記扉の動作に対して、前記押付力が発生している場合は前記押付機構と干渉せず、前記押付力が発生していない場合は前記押付機構と干渉するよう構成された干渉部材を、前記扉は有している、ことを特徴とする。
前記干渉部材は、前記導入口が閉じた状態で、前記操作部材の回転を妨げるよう前記本体内に位置していることが好ましい。
前記操作部材は、前記回転軸から遠ざかる方向に延びる操作部を有し、
気流の方向に対する前記操作部の傾斜角度は、前記押付力が発生している場合に、前記押付力が発生していない場合よりも大きく、
前記干渉部材は、前記導入口が閉じた状態で、前記操作部に対して気流の方向に隣り合う位置に配置されることが好ましい。
前記押付機構は、気流の方向及び前記回転軸の延びる方向と直交する方向に互いに離間した両側のうちの一方の側において、前記エアフィルタを前記内壁に押し付けるよう、前記本体内に設けられ、
前記押付機構を第1の押付機構、前記回転軸を第1の回転軸、前記押付部材を第1の押付部材、前記操作部材を第1の操作部材、前記押付力を第1の押付力、前記干渉部材を第1の干渉部材というとき、
前記フィルタ用ケーシングは、さらに、前記両側のうち他方の側において、前記エアフィルタを前記内壁に押し付けるよう、前記本体内に設けられた第2の押付機構を備え、
前記第2の押付機構は、
外力を受けることにより、気流の方向と直交する方向に延びる第2の回転軸を回転中心として回転する第2の操作部材と、
前記第2の操作部材によって前記第2の回転軸の周りに回転させられ、前記エアフィルタを前記本体の内壁に押し付ける第2の押付力を発生させる第2の押付部材と、を有し、
前記導入口を閉じる前記扉の動作に対して、前記第2の押付力が発生している場合は前記第2の操作部材と干渉せず、前記第2の押付力が発生していない場合は前記第2の操作部材と干渉するよう構成された第2の干渉部材を、前記扉は有していることが好ましい。
本考案の別の一態様は、フィルタ装置であって、
気体中の微粒子を捕集する濾材を備えるエアフィルタと、
前記エアフィルタが収納される、前記フィルタ用ケーシングと、を備えることを特徴とする。
本考案によれば、ケーシング内のエアフィルタの設置状態に問題があることに容易に気づくことができる。
本実施形態のフィルタ装置の外観斜視図である。 フィルタ装置を、エアフィルタを取り出した状態で示す分解斜視図である。 (a)〜(c)は、図2の押付機構30の平面図である。 (a)〜(c)は、図3の押付部材40を示す側面図である。
以下、本考案のフィルタ装置、及びフィルタ用ケーシングについて詳細に説明する。
(フィルタ装置)
図1は、本考案の一実施形態によるフィルタ装置1の外観斜視図である。図2は、フィルタ装置1を、後述するエアフィルタ11を取り出した状態で示す分解斜視図である。
フィルタ装置1は、エアフィルタ(以降、単にフィルタという)11と、フィルタ用ケーシング(以降、単にケーシングという)7とを備える。
(a)フィルタ
フィルタ11は、気体中の塵埃等の微粒子を捕集するためのものであり、例えば中性能フィルタまたは高性能フィルタとして好ましく用いられる。
中性能フィルタは、粒径1μm以上、濃度0.1〜6mg/mの粉塵の除去に用いられるフィルタである。中性能フィルタには、捕集効率が、質量法で90〜96%、比色法(光散乱積算法)で50〜90%、計数法で5〜50%のいずれかであり、圧力損失が79〜247Pa、粉塵保持容量が300〜800g/mのものが用いられる。捕集効率の測定には、質量法では、JIS Z8901に規定される15種の粉体、又は、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に規定される粉塵が用いられる。比色法では、JIS Z8901に規定される11種の粉体が用いられる。計数法では、粒径0.3μmの、大気塵、ポリアルファオレフィン(PAO)、シリカのいずれかの粒子が用いられる。粉塵保持容量は、フィルタが所定の最終圧力損失に達するまでに捕集した粉塵量である。
高性能フィルタは、粒径1μm以下、濃度0.3mg/m以下の粉塵の除去に用いられるフィルタである。高性能フィルタには、計数法による捕集効率が80%以上、圧力損失が79〜493Pa、粉塵保持容量が200〜800g/mのものが用いられる。
フィルタ11は、図2に示されるように、フィルタパック12と、フィルタパック12を保持する枠体14と、ガスケット15とを有している。
フィルタパック12には、例えば、ガラス繊維または合成繊維を繊維材料とする、不織布、マット、フェルト状の濾材にプリーツ加工を施した加工済み濾材が用いられる。プリーツ加工された濾材は、複数の帯状のホットメルトリボン、セパレータ、あるいは、濾材の表面に施されたエンボス突起によってプリーツ間隔が保持される。セパレータは、例えば、アルミ箔、ステンレス箔、または、樹脂シートをラミネートした不織布、をジグザグ状に折ったものである。濾材は、エレクトレット処理が施されたものであってもよい。これにより、濾材本来の捕集性能に対し、濾材の繊維が帯電することによる捕集性能が付与される。また、濾材は、抗菌剤を付着させる抗菌処理を施して、抗菌性能を付与したものであってもよい。これらエレクトレット処理および抗菌処理は、組み合わせて行なってもよい。
なお、フィルタ11は、フィルタパック12の代わりに、平板状の複数の濾材を厚さ方向(Y1、Y2方向)に互いに間隔をあけて積層した複層濾材等、他の種類の濾材を有していてもよい。また、フィルタ11の濾材には、捕集性能の異なる複数の種類の濾材を組み合わせたものが用いられてもよい。そのような複数の種類の濾材としては、例えば、中性能フィルタとプレフィルタが挙げられる。プレフィルタは、中性能フィルタよりも大きいサイズの塵埃を捕集するフィルタであり、中性能フィルタのY2側(上流側)に配される。プレフィルタは粒径5μm以上、濃度0.4〜7mg/mの粉塵の除去に用いられるフィルタである。プレフィルタの捕集効率は、重量法で70〜90%、比色法で15〜40%、計数法で5〜10%のいずれかであり、圧力損失は30〜296Pa、粉塵保持容量は500〜2000g/mである。捕集効率の測定において、重量法では、JIS Z8901に規定される15種の粉体、又は、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に規定される粉塵が用いられる。比色法では、JIS Z8901に規定される11種の粉体が用いられる。計数法では、粒径0.3mmの、大気塵、ポリアルファオレフィン(PAO)、シリカのいずれかの粒子が用いられる。粉塵保持容量は、フィルタが所定の最終圧力損失に達するまでに捕集した粉塵量である。プレフィルタには、例えば、合成樹脂等の繊維からなる不織布、マット、フェルト状の濾材が用いられる。不織布は、例えばPET等の合成樹脂繊維を、例えばスチレン・ブタジエンゴム(SBR)等のバインダにより接着するケミカルボンド法により製造することができる。
さらに、枠体14には、濾材の少なくとも片面に補強材を積層したものが保持されてもよい。補強材は、例えば不織布が用いられる。また、フィルタ11には、ガスを除去するためのガス除去用フィルタが用いられてもよい。
枠体14は、図2において、フィルタパック12を外周側から取り囲むように全周にわたって形成されている。気流の方向は、図2においてY2方向が上流側、Y1方向が下流側である。枠体14は、例えば、アルミニウム合金板、ステンレス板等の枠材を組み合わせて作られる。フィルタパック12の縦方向(図2においてZ1、Z2方向)の両端(ジグザグ形状が現れている両端)は、枠体14にウレタン樹脂シール剤により固定されている。フィルタパック12の横方向(図2においてX1、X2方向)の両端(ジグザグ形状に折り畳まれる方向の両端)は、枠体14に接着剤により線接着されることで固定されている。線接着は、縦方向に延びる線に沿った接着である。
ガスケット15は、枠体14の下流側の面の全周にわたって設けられている。ガスケット15は、枠体14と、後述する内壁32とに挟持されることで、フィルタ11と本体7との間のリークを防止する。ガスケット15の材質は、例えば発泡ポリウレタン、ゴムである。なお、図2の例では、フィルタ11は内壁32に対して下流側に押し付けるよう構成されていることから、ガスケット15は枠体14の下流側の面に設けられているが、これとは逆に、フィルタ11がケーシング6(後述するガイド部16A、16B)に対して上流側に押し付けるよう構成されている場合は、ガスケットは枠体14の上流側の面に設けられる。また、ガスケットは、枠体14に設けられる代わりに、ガイド部16A、16Bに設けられていてもよく、枠体14、および、ガイド部16A、16Bの両方に設けられていてもよい。また、フィルタ11は、ケーシング6の後述する開口部7bを塞ぐようにケーシング6の内壁に対して押し付けられるように構成されていてもよい。この場合、ガスケットをケーシング6の内壁に設けてもよい。ケーシング6の内壁に設けられる場合、ガスケットは、ケーシング6の後述する開口部7bを取り囲むように設けられる。
フィルタ装置1は、ケーシング内に、フィルタ11と同じ種類または異なる種類の他のフィルタを収納するものであってもよい。フィルタ11と同じ種類の他のフィルタが収納される場合、フィルタ11および他のフィルタは、例えば、気流に対して並列に(1つの濾過面をなすよう)並べて配される。
なお、フィルタ11として、下記仕様、性能のものを例示できる。
外形寸法:縦(図2のZ1、Z2方向)610mm×横(図2のX1、X2方向)610mm×高さ(図2のY1、Y2方向)20mm
濾材:平均繊維径約2.5μmのポリプロピレン樹脂製メルトブローン不織布にエレクトレット処理を施したものを主濾材とし、平均繊維径約32μmのポリエステル樹脂製サーマルボンド不織布を補強材として、主濾材の片側に補強材を熱ラミネートにより接合したもの。厚さ0.5mm、目付105g/m、濾材面積8m
捕集効率(比色法(光散乱積算法)):80%
初期圧力損失(処理風量3360m/時間):88Pa
粉塵保持量:約700g/m
(b)ケーシング
ケーシング6は、本体7と、扉8と、押付機構30と、を有している。
本体7は、フィルタ11を収納する筐体であり、上流側の部分に形成された上流側開口部7aと、下流側の部分に形成された下流側開口部7bと、導入口7cと、を有している。図2に示す例では、上流側開口部7aの空間を画する本体7の内壁32に、フィルタ11が当接する。導入口7cは、フィルタ11を本体7に対しX2方向にスライドさせてフィルタ11を本体7内に導入し、フィルタ11をX1方向にスライドさせて本体7から取り出せるよう、本体7のX1方向の側面に形成されている。本体7の側面には、さらに、図2に示されるように、扉8の後述するハンドル9を係止させる係止部10が設けられている。なお、図2において、ハンドル9および係止部10は省略されている。
本体7の内壁のうちの上下方向に対向する上側(Z1方向)の内壁には、ガイド部16Aが設けられており、下側(Z2方向)の内壁には、ガイド部16Bが設けられている。ガイド部16A、16Bは、X1、X2方向に延びており、フィルタ11をX1、X2方向に案内する。以下の説明ではガイド部16Aについて説明し、ガイド部16Bについては、ガイド部16Aと上下対称であるため説明を割愛する。
ガイド部16Aは、図2に示す例において、X1、X2方向と垂直な断面は矩形状である。ガイド部16Aの下流側(Y1方向)を向く面と、内壁32との間に、フィルタ11が配置される。ガイド部16Aの下流側を向く面と内壁32との間のY1、Y2方向の幅は、フィルタ11のY1、Y2方向の幅よりも長くなっている。このため、フィルタ11を本体7に導入し、または本体7から取り出す際に、フィルタ11に余分な負荷(ガスケット15と内壁32との摩擦や、枠体14とガイド部16Aとの摩擦)がかからず、導入および取出しを楽に行える。
ガイド部16Aの上面には、押付機構30が配置される。
扉8は、例えば蝶番によって本体7の側面に回動自在に取り付けられている。扉8は、扉8を閉めた状態を維持するためのハンドル9を有している。また、扉8は、後述する干渉部材21を有している。
本体7、扉8は、亜鉛合金メッキ鋼板、ステンレス板、アルミニウム合金板等から作製され、上記開口部7a、7bおよび導入口7cを除いて、内側に気密な空間が形成される。導入口7cまたは扉8には、導入口7cと扉8との間のリークを防ぐためのガスケットが配置されている。
(c)押付機構
押付機構30は、フィルタ11を内壁32に押し付けるための機構であり、上下のガイド部16A、16Bに1つずつ、合計2つ配されている。なお、図2において、押付機構30を、特に後述する操作部54に注目して示す。
ガイド部16A、16Bの下流側(Y1方向)を向く面と内壁32との間の幅は、上述したように、フィルタ11の交換を容易に行える幅になっているために、単にフィルタ11を本体7内に導入しただけでは、内壁32とフィルタ11との間でリークが生じるおそれがある。このため、押付機構30によってフィルタ11を内壁32に対してY1方向に押し付けることで、フィルタ11と内壁32との間のリークを防止することができる。
ここで、図3及び図4を参照して、押付機構30をより具体的に説明する。図3(a)〜(c)は、図2の上方から見た押付機構30の平面図である。図4(a)〜(c)は、押付部材40を示す側面図である。
上下の各ガイド部16A、16Bに設けられた2つの押付機構30は、同様に構成されており、ここでは、下方のガイド部16Aに設けられた押付機構30を例に説明する。
押付機構30は、押付部材40と、操作部材50と、を含んでいる。
押付部材40は、フィルタ11を気流の方向の下流側(Y1方向)に押圧する部材である。押付部材40は、操作部材50によって回転軸52の周りに回転させられ、フィルタ11をケーシング6の内壁32に押し付ける押付力を発生させる。
図3及び図4に示される例では、押付部材40として、板バネが用いられる。押付部材40は、一端40aが回転軸52に、溶接等により固定されている。押付部材40は、一端40aから、回転軸52から遠ざかるように延びており、一端40aと、一端40aから最も離れた他端40bとの間で、図3(a)及び図4(a)に示す状態で、下流側に突出するように屈曲又は湾曲した形状を有している。このような押付部材40は、例えば、鋼板を折り曲げ加工して作製される。押付部材40は、一端40aと他端40bとの間に、フィルタ11の枠体14に当接してフィルタ11に押付力を伝える押付面40cを有している。押付力は、押付面41cがフィルタ11に押し付けられて、押付部材40が弾性変形することにより発生する。
なお、押付部材40は、図3に示す例において、回転軸52に2つ取り付けられているが、回転軸52に取り付けられる押付部材40の数は、2つに制限されず、1つ、あるいは、3つ、4つ以上であってもよい。
操作部材50は、回転軸52と、操作部54と、を有している。
操作部材50は、外力を受けることにより、回転軸52を回転中心として回転する。
回転軸52は、気流の方向と直交する方向X1、X2に延びている。回転軸52は、ガイド部16Aに設けられた支持部60によって、回転自在に支持され、かつ、支持部60から抜けどめされている。具体的に、支持部60は、図3に示す例において、押付部材40に対し、X1、X2の両側に配置され、押付部材40ごとに2つ、合計4つ設けられている。支持部60は、例えば、ガイド部16Aの上面に、ビス止め等により固定される。
操作部54は、外力を受け、回転軸52を回転中心として回転するよう操作される部分である。操作部54は、回転軸52の延在方向の一端から、回転軸52から遠ざかる方向に延びる。このため、気流の方向に対して操作部54の延在方向が傾斜する角度は、回転に伴って変化する。図3に示す例において、操作部54は、回転軸52と一体に形成されている。操作部材50は、例えば、棒状の金属製部材に曲げ加工を施して作製される。
ここで、図3及び図4を参照して、フィルタ11をケーシング6に導入する動作、及び、フィルタ11を内壁32に押し付ける動作について説明する。
図3(a)及び図4(a)、及び、図3(b)及び図4(b)は、押付部材40による押付力が発生していない状態(解除状態ともいう)を示す。解除状態では、フィルタ11は、内壁32に押し付けられていない。
一方、図3(c)及び図4(c)は、押付部材40による押付力が発生している状態(押付状態ともいう)を示す。押付状態では、フィルタ11は、内壁32に押し付けられている。
フィルタ11を導入口7cから本体7内に導入する前に、押付機構30を、フィルタ11と押付部材40とが接触しないよう、予め、操作部材50を操作して、例えば、図3(a)及び図4(a)に示す状態にする。次いで、フィルタ11を、ガイド部16A、16Bと、内壁32との間に導入し、その後、操作部54を、回転するように操作して押付状態にする。操作部54が回転する過程で、押付部材40は、操作部材50と一体に回転して、図3(b)及び図4(b)に示されるように、フィルタ11に当接し、さらに回転して、図3(c)及び図4(c)に示されるように、押付面40cがフィルタ11に押し付けられる。押付状態では、フィルタ11に押付力が作用することで、枠体14と内壁32との間にガスケット15が挟まれ、圧縮されている。これにより、フィルタ11と内壁32との間のリークを防止される。
(d)干渉部材
干渉部材21は、導入口7cを閉じる扉8の動作に対して、押付状態では操作部材50と干渉せず、解除状態では操作部材50と干渉するよう構成されている。
具体的に、干渉部材21は、導入口7cが閉じた状態(扉8を締めた状態)で本体7の内側を向く扉8の面(裏面)に設けられている。干渉部材21は、図2に示す例では、気流の方向及び回転軸52の延びる方向X1、X2と直交する方向に互いに離間した両側Z1、Z2のそれぞれに1つずつ、合計2つ配置されている。干渉部材21は、図2に示される例では、扉8を締めた状態で気流の方向と直交する断面が略コ字形状の部材である。干渉部材21は、例えば、板金を折り曲げ加工して作製され、扉8の裏面に、接着又は溶接により固定される。このため、干渉部材21は、扉8の裏面から突出している。そして、干渉部材21は、押付状態では、図3(c)に示されるように、扉8が閉まる方向に、操作部54と接触(干渉)せず、解除状態では、図3(a)及び図3(b)に示されるように、扉8が閉まる方向に、操作部54と接触(干渉)するような、扉8の裏面上の位置に設けられている。
したがって、扉8を締められるとき(導入口7cを閉じることができるとき)は、フィルタ11は押付状態にあり、扉8を締められないとき(導入口7cを閉じることができないとき)は、フィルタ11は解除状態にあることがわかる。なお、扉8を締められないときは、扉8を開き、操作部54を操作して押付状態にすることで、改めて扉8を締めることができる。このように、フィルタ装置1によれば、扉8が締まっている(導入口7cが閉じている)かどうかによって、ケーシング6内のフィルタ11が押付状態にあるかどうかがわかり、扉8を開けてケーシング6内のフィルタ11の設置状態を確認しなくても、フィルタ11の設置状態の問題に容易に気づくことができる。
干渉部材21は、導入口7cが閉じた状態で、操作部材50の回転を妨げるよう本体7内に位置していることが好ましい。図3(c)に示す例では、干渉部材21は、導入口7cが閉じた状態で、回転する操作部54の軌跡を含む平面を横切るように突出している。これにより、導入口7cが閉じた状態で、押付状態が解除される方向に操作部54を回転させる力がケーシング6内で発生しても、操作部54は干渉部材21と接触して、回転が妨げられる。このため、扉8が閉まっている状態で、何らかの要因で操作部材50が回転して押付力が弱まる又は消失することを防止できる。すなわち、問題のないフィルタ11の設置状態を維持することができる。
具体的に、気流の方向に対する操作部54の傾斜角度θは、押付力が発生している場合に、押付力が発生していない場合よりも大きい。すなわち、押付状態での傾斜角度θは、解除状態での傾斜角度θよりも大きい。この場合、干渉部材21は、導入口7cが閉じた状態で、操作部54に対して気流の方向に隣り合う位置に配置されることが好ましい。隣り合う位置とは、導入口7cが閉じた状態で、干渉部材21が、操作部54との間に、操作部54の延在方向の長さより短い間隔をあけて配置される位置をいう。図3に示される例では、干渉部材21は、導入口7cが閉じた状態において、操作部54の上流側の近傍に配置されている。これによって、操作部54の傾斜角度θが小さくなるような操作部材50の回転、すなわち、押付力が弱まる又は消失するような操作部材50の回転を防止できる。
上述したように、押付機構30は、上下の各ガイド部16A、16Bに設けられている。フィルタ11は、押付機構30のそれぞれによって、内壁32に押し付けられる。また、干渉部材21は、扉8の裏面の2箇所に設けられている。このため、いずれか一方の押付機構30によって押付状態になっていても、他方の押付機構30によって押付状態になっていなければ、扉8を締めることができない。したがって、扉8が締まっている(導入口7cが閉じている)かどうかによって、ケーシング6内のフィルタ11が、すべての押付機構30によって押付状態にあるかどうかがわかり、扉8を開けてケーシング6内のフィルタ11の設置状態を確認しなくても、フィルタ11の設置状態の問題に容易に気づくことができる。
フィルタ装置1の押付機構は、上記説明したものに制限されず、例えば、特願2016−162775の明細書及び図面に記載されたフィルタ取付装置など、他の押付機構を用いることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、扉8が締まっている(導入口7cが閉じている)かどうかによって、ケーシング6内のフィルタ11が押付状態にあるかどうかがわかり、扉8を開けてケーシング6内のフィルタ11の設置状態を確認しなくても、フィルタ11の設置状態の問題に容易に気づくことができる。
以上、フィルタ用ケーシング、及びフィルタ装置について詳細に説明したが、本考案は上記実施形態に限定されず、本考案の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 フィルタ装置
6 ケーシング
7 本体
7a、7b 開口部
7c 導入口
8 扉
11 フィルタ
21 干渉部材
30 押付機構
40 押付部材
50 操作部材
52 回転軸
54 操作部

Claims (5)

  1. 気体中の微粒子を捕集するエアフィルタが収納されるフィルタ用ケーシングであって、
    気流が通る開口部と、前記エアフィルタが外部から導入される導入口と、を有する本体と、
    前記エアフィルタを、前記開口部を覆うように前記本体の内壁に押し付ける押付機構と、
    前記導入口を開閉するよう前記本体に取り付けられた扉と、を備え、
    前記押付機構は、
    外力を受けることにより、気流の方向と直交する方向に延びる回転軸を回転中心として回転する操作部材と、
    前記操作部材によって前記回転軸の周りに回転させられ、前記エアフィルタを前記本体の内壁に押し付ける押付力を発生させる押付部材と、を有し、
    前記導入口を閉じる前記扉の動作に対して、前記押付力が発生している場合は前記押付機構と干渉せず、前記押付力が発生していない場合は前記押付機構と干渉するよう構成された干渉部材を、前記扉は有している、ことを特徴とするフィルタ用ケーシング。
  2. 前記干渉部材は、前記導入口が閉じた状態で、前記操作部材の回転を妨げるよう前記本体内に位置している、請求項1に記載のフィルタ用ケーシング。
  3. 前記操作部材は、前記回転軸から遠ざかる方向に延びる操作部を有し、
    気流の方向に対する前記操作部の傾斜角度は、前記押付力が発生している場合に、前記押付力が発生していない場合よりも大きく、
    前記干渉部材は、前記導入口が閉じた状態で、前記操作部に対して気流の方向に隣り合う位置に配置される、請求項1又は2に記載のフィルタ用ケーシング。
  4. 前記押付機構は、気流の方向及び前記回転軸の延びる方向と直交する方向に互いに離間した両側のうちの一方の側において、前記エアフィルタを前記内壁に押し付けるよう、前記本体内に設けられ、
    前記押付機構を第1の押付機構、前記回転軸を第1の回転軸、前記押付部材を第1の押付部材、前記操作部材を第1の操作部材、前記押付力を第1の押付力、前記干渉部材を第1の干渉部材というとき、
    前記フィルタ用ケーシングは、さらに、前記両側のうち他方の側において、前記エアフィルタを前記内壁に押し付けるよう、前記本体内に設けられた第2の押付機構を備え、
    前記第2の押付機構は、
    外力を受けることにより、気流の方向と直交する方向に延びる第2の回転軸を回転中心として回転する第2の操作部材と、
    前記第2の操作部材によって前記第2の回転軸の周りに回転させられ、前記エアフィルタを前記本体の内壁に押し付ける第2の押付力を発生させる第2の押付部材と、を有し、
    前記導入口を閉じる前記扉の動作に対して、前記第2の押付力が発生している場合は前記第2の操作部材と干渉せず、前記第2の押付力が発生していない場合は前記第2の操作部材と干渉するよう構成された第2の干渉部材を、前記扉は有している、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルタ用ケーシング。
  5. 気体中の微粒子を捕集する濾材を備えるエアフィルタと、
    前記エアフィルタが収納される、請求項1から4のいずれか1項に記載のフィルタ用ケーシングと、を備えることを特徴とするフィルタ装置。
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