JP6676335B2 - エアフィルタユニット - Google Patents
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Description
一方で、エアフィルタをケーシングの内壁に押し付ける力を解除させることが可能なエアフィルタユニットが知られている(特許文献1参照)。特許文献1の図7に示されるエアフィルタユニットでは、エアフィルタの外枠に、ケーシングの内壁に押し当てられる押圧片と、この押圧片と係合する操作軸とが設けられ、操作軸をケーシングの奥行き方向に進退させて押圧片を回動させることにより、エアフィルタの押し付け、および押付状態の解除を行えるようになっている。
気体中の微粒子を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタを収納し、気流が通る開口部を有するケーシングと、を備えるエアフィルタユニットであって、
前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタが前記開口部を覆うように前記エアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける押付機構を有し、
前記押付機構は、気流の方向と直交する方向を移動方向として移動するよう操作される被操作部材であって、気流の方向への動きが規制された被操作部材と、
前記被操作部材が前記移動方向に移動することで、前記エアフィルタを前記内壁に押し付ける押付状態、および、前記エアフィルタへの前記押し付けを解除する解除状態、のいずれかの状態にされる押付部材と、を有し、
前記押付部材は、一方向に延びる長孔を有し、前記長孔の延在方向を前記押付部材の長手方向とし、
前記被操作部材は、前記長孔に係止される突起を有し、
前記押付部材は、前記被操作部材の移動に伴って前記突起が前記長孔内を移動することで、前記押付状態では、前記長手方向が気流の方向と一致し、前記解除状態では、前記長手方向が気流の方向と異なるよう、前記被操作部材に対して動く、ことを特徴とする。
気体中の微粒子を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタを収納し、気流が通る開口部を有するケーシングと、を備えるエアフィルタユニットであって、
前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタが前記開口部を覆うように前記エアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける押付機構を有し、
前記押付機構は、気流の方向と直交する方向を移動方向として移動するよう操作される被操作部材であって、気流の方向への動きが規制された被操作部材と、
前記被操作部材が前記移動方向に移動することで、前記エアフィルタを前記内壁に押し付ける押付状態、および、前記エアフィルタへの前記押し付けを解除する解除状態、のいずれかの状態にされる押付部材と、を有しており、
前記押付部材は、前記ケーシングに対して、前記気流の方向および前記移動方向と直交する回転軸の回りに回転可能であり、
前記押付部材は、前記押付状態で前記エアフィルタに当接する当接部と、
前記当接部と前記回転軸とを結ぶ方向に延びる長孔と、を有し、
前記被操作部材は、前記長孔に係止された突起を有し、
前記押付部材は、前記被操作部材の移動に伴って前記突起が前記長孔内を移動することで回転する、ことを特徴とする。
前記隣接部と前記回転軸との距離は、前記当接部と前記回転軸との距離よりも小さく、かつ、前記当接部から離反するにつれて連続的に小さくなっている、ことが好ましい。
前記押付部材は、前記被操作部材が、前記移動方向のうち前記取出孔に近づく方向に移動することで前記押付状態とされていてもよい。
前記移動機構は、外力を受けることにより、前記ケーシングに対して、前記気流の方向および前記移動方向を含む面内で回転可能な操作部材を有し、
前記操作部材は、前記ケーシングと連結され回転可能に軸支される支点と、
前記支点から離間した位置で前記被操作部材に対して回転可能に軸支される作用点と、
前記作用点よりも前記支点から離間した位置で前記外力を受ける力点と、
を有し、
前記力点が外力を受けたときに前記支点に対して回転することで、前記外力よりも大きな力で前記作用点を前記移動方向に移動させる、ことが好ましい。
前記操作部材は、
前記支点および前記作用点が両端に設けられる短腕と、
前記短腕と接続され前記支点と前記作用点とを結ぶ直線および前記操作部材の回転軸、と直交する方向に延在する長腕とを備え、
前記押付部材が前記押付状態から最も大きく回転した状態にあるときに、前記長腕は前記短腕から前記押付部材による押圧方向と反対方向に延在し、
前記押付部材が前記押付状態にあるときに、前記長腕は前記短腕から前記押付部材による押圧方向に延在する、ことが好ましい。
前記第1のエアフィルタおよび前記第2のエアフィルタは、前記移動方向に沿って並ぶよう配置され、
前記押付部材を第1の押付部材というとき、前記押付機構は、さらに、前記第2のエアフィルタのそれぞれと対応する1または複数の第2の押付部材であって、前記被操作部材が前記移動方向に移動することで前記第2のエアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける第2の押付部材を有していてもよい。
図1は、本発明の一実施形態によるエアフィルタユニット1の外観斜視図である。図2は、エアフィルタユニット1を、後述するフィルタ11を取り出した状態で示す分解斜視図である。
エアフィルタユニット1は、フィルタ11と、ケーシング7とを備える。
フィルタ11は、気体中の塵埃等の微粒子を捕集するためのものであり、例えば中性能フィルタまたは高性能フィルタとして好ましく用いられる。
中性能フィルタは、粒径1μm以上、濃度0.1〜6mg/m3の粉塵の除去に用いられるフィルタである。中性能フィルタには、捕集効率が、質量法で90〜96%、比色法(光散乱積算法)で50〜90%、計数法で5〜50%のいずれかであり、圧力損失が79〜247Pa、粉塵保持容量が300〜800g/m3のものが用いられる。捕集効率の測定には、質量法では、JIS Z8901に規定される15種の粉体、又は、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)に規定される粉塵が用いられる。比色法では、JIS Z8901に規定される11種の粉体が用いられる。計数法では、粒径0.3μmの、大気塵、ポリアルファオレフィン(PAO)、シリカのいずれかの粒子が用いられる。粉塵保持容量は、フィルタが所定の最終圧力損失に達するまでに捕集した粉塵量である。
高性能フィルタは、粒径1μm以下、濃度0.3mg/m3以下の粉塵の除去に用いられるフィルタである。高性能フィルタには、計数法による捕集効率が80%以上、圧力損失が79〜493Pa、粉塵保持容量が200〜800g/m3のものが用いられる。
フィルタパック12には、例えば、ガラス繊維または合成繊維を繊維材料とする、不織布、マット、フェルト状の濾材にプリーツ加工を施した加工済み濾材が用いられる。プリーツ加工された濾材は、複数の帯状のホットメルトリボン、セパレータ、あるいは、濾材の表面に施されたエンボス突起によってプリーツ間隔が保持される。セパレータは、例えば、アルミ箔、ステンレス箔、または、樹脂シートをラミネートした不織布、をジグザグ状に折ったものである。濾材は、エレクトレット処理が施されたものであってもよい。これにより、濾材本来の捕集性能に対し、濾材の繊維が帯電することによる捕集性能が付与される。また、濾材は、抗菌剤を付着させる抗菌処理を施して、抗菌性能を付与したものであってもよい。これらエレクトレット処理および抗菌処理は、組み合わせて行なってもよい。
さらに、枠体14には、濾材の少なくとも片面に補強材を積層したものが保持されてもよい。補強材は、例えば不織布が用いられる。
ケーシング7は、フィルタ11を収納する筐体であり、上流側の部分に形成された上流側開口部7aと、下流側の部分に形成された下流側開口部7bと、取出孔7cと、を有している。取出孔7cは、フィルタ11をケーシング7に対しX2方向にスライドさせてフィルタ11をケーシング7内に収納し又はフィルタ11をX1方向にスライドさせてケーシング7から取り出せるよう、ケーシング7のX1方向の側面に形成されている。ケーシング7は、さらに、取出孔7cを開閉するための扉8を有している。扉8は、例えば蝶番によってケーシング7の側面に回動自在に取り付けられている。ケーシング7の側面には、さらに、図1に示されるように、扉8を閉めた状態を維持するためのレバー9aと、レバー9aを係止させる係止部9bが設けられている。なお、図2において、説明の便宜のため、レバー9aおよび係止部9bは省略されている。
下ガイド部16Aは、図2に示すように、気流の下流側(Y1方向)から上流側(Y2方向)に向かって順に、当接部材17A、フィルタ台18A、押付機構保持材19Aを備える。また、上ガイド部16Bは、下流側(Y1方向)から上流側(Y2方向)に向かって順に、当接部材17B、フィルタ台18B、押付機構保持材19Bを備える。なお、以下の説明では下ガイド部16Aについて説明し、上ガイド部16Bについては、下ガイド部16Aと上下対称であるため説明を割愛する。
取付部17aはケーシング7の下側の内壁に固定される。当接壁部17bは取付部17aと垂直に設けられ、Y2側の面にフィルタ台18Aが固定される。当接壁部17bのZ1、Z2方向の高さはフィルタ台18Aよりも高く、当接壁部17bのフィルタ台18よりも高い部分にフィルタ11が当接する。
フィルタ台18AのX1、X2方向と垂直な断面は、図2に示される例ではコ字形状(溝形)であり、溝が形成された方向を下側(Z2方向)に向けて配置されている。フィルタ台18Aは当接部材17および押付機構保持材19に挟まれた状態で固定されている。下ガイド部16Aのフィルタ台18Aの上面と、上ガイド部16Bのフィルタ台18Bの下面との間にはフィルタ11が配置される。
フィルタ台18AのY1、Y2方向の幅は、フィルタ11のY1、Y2方向の幅と、後述する解除状態にある押付機構30のY1、Y2方向の幅の合計の幅よりも長くなっている。このため、フィルタ11をケーシング7に収納し、またはケーシング7から取り出す際に、フィルタ11に余分な負荷(ガスケット15と内壁32との摩擦や枠体14と上下のガイド部16A,16Bとの摩擦)がかからず、収納および取出しを楽に行える。
取付部19aはケーシング7の下側の内壁に固定される。立ち上がり部19bは取付部19aと垂直に設けられ、Y1側の面にフィルタ台18Aが固定される。
立ち上がり部19bのZ1、Z2方向の高さはフィルタ台18Aよりも高く、立ち上がり部19bのフィルタ台18Aよりも高い部分に押付機構30が保持される。
支持部19cは立ち上がり部19bの上端からY2方向へ突出するように、フィルタ台18Aの上面と平行な方向に延びるように設けられる。支持部19cには、押付機構30の押付部材40(後述)の回転軸19eが取り付けられる。
押さえ部19dは、立ち上がり部19bの上端からY1方向へ突出するように、フィルタ台18Aの上面と平行に設けられる。押付機構30の被操作部材(後述)は、フィルタ台18Aの上面と押さえ部19dとの間に配置され、Z1,Z2方向への移動が規制される。押さえ部19dの数は、1つであってもよく、複数であってもよい。押さえ部19dは、例えば、押付機構30の押付部材(後述)と対応して設けられる。
ケーシング7は、さらに、押付機構30を有している。なお、図2では、説明の便宜のため、押付機構30を、特に後述するトグルクランプ60に注目して示す。
押付機構30は、フィルタ11を当接壁部17bに押し付けるための機構であり、上下の押付機構保持材19A、19Bの下流側(Y1方向)を向く壁面に沿って1つずつ、合計2つ配されている。
押付機構保持材19A、19Bの下流側(Y1方向)を向く壁面と当接壁部17bとの間の幅(フィルタ台18A、18Bの幅)は、上述したように、フィルタ11の交換を容易に行える幅になっているために、単にフィルタ11をケーシング7内に収納させただけでは、当接壁部17bとフィルタ11との間でリークが生じるおそれがある。このため、押付機構30によってフィルタ11を当接壁部17bに対してY1方向に押し付けることで、フィルタ11と当接壁部17bとの間のリークを防止することができる。
押付機構30は、図3(a)〜(c)に示されるように、押付部材40と、被操作部材としてスライド板51と、トグルクランプ60(移動機構)と、を含んでいる。
当接部40aは、押付状態でフィルタ11に当接する部分であり、スライド板51からY1方向への突出量が最大(図3(c)にXで示す長さ)となる部分である。当接部40aは、図3に示される例では、フィルタ11に点接触する形状を有しているが、線接触する形状を有していてもよい。線接触する形状を有している場合、当接部40aは、押付状態でフィルタ11に当接する部分の全体をいう。
長孔40cは、当接部40aと回転軸19eとを結ぶ方向に延びる孔であり、図3および図4に示される例では、押付部材40をZ1,Z2方向に貫通して形成されている。長孔40cには、スライド板51の突起51a(後述)が係止されており、スライド板51が押付部材40に係止されている。押付部材40は、スライド板51の移動方向への移動に伴って突起51aが長孔40c内を移動することで回転する。このような長孔40cを押付部材40が有していることで、スライド板51は、押付部材40が回転しても、移動方向と直交する方向へは移動せずに、移動方向にのみ移動することができる。長孔40cの長さ(最大長さ)は、例えば、図3(a)に示す状態と図3(c)に示す状態との間で突起51aが長孔40c内で移動する距離、および、突起51aの直径、の合計より大きくなるよう定められる。また、長孔40cの幅(最小長さ)は、突起51aの直径より大きい長さに定められる。
スライド板51のX1方向の一端は、連結棒52を介してトグルクランプ60に取り付けられている。連結棒52は、トグルクランプ60の固定部61(後述)をX1,X2方向に貫通する孔61aに挿通され、X1,X2方向(移動方向)へ移動可能であるとともに、移動方向と直交する方向への移動が規制されている(移動方向と直交する方向の位置が固定されている)。このため、スライド板51のY1,Y2方向への移動代をケーシング7内に確保する必要がなく、ケーシング7内のY1,Y2方向のスペースを小さくして、ケーシング7をコンパクト化できる。また、スライド板51を操作するときに、X1,X2方向のほかにY1,Y2方向に操作する必要がないため、スライド板51が移動するときにX1,X2方向に対して傾斜せず、スライド板51の操作を安定して行うことができる。スライド板51の移動方向と直交する方向への移動が規制されていない場合は、固定部61に、スライド板51の許容するためのY1,Y2方向に延びる孔を設ける必要がある。また、スライド板51は、X1,X2方向にわたって、支持部19c(または立ち上がり部19b)に当接しており、支持部19cにガイドされながらX1,X2方向にスライドする。
連結棒52は、種々の手段を用いてスライド板51と連結される。例えば、スライド板51のX1側の一端に雌ねじを形成し、連結棒52のX2側の一端に雄ねじを形成し、連結棒52をスライド板51にねじ込むことで連結される。連結棒52の形状は、棒状に限定されず、例えば、スライド板51がX1側に延長された形態をなすよう、X2側の一端が板状であってもよい。この場合、連結棒52のX2側の一端と、スライド板51のX1側の一端とを、例えば、互いにZ1,Z2方向に動かすことで嵌め合わせることが可能な形状にし、互いに嵌め合わせることで連結することができる。
固定部61のX1側の支持部材には、リンク62のX2方向の端部が、回転軸71によって取り付けられている。リンク62のX1方向の端部は、回転軸72によって操作部材63に取り付けられている。回転軸71および回転軸72は上下方向(Z1、Z2方向)に設けられており、リンク62は回転軸71によって固定部61に対して水平方向に回転可能であるとともに、回転軸72によって操作部材63に対して水平方向に回転可能である。
次いで、未使用の新たなフィルタ11を、取出孔7cの外側から、当接壁部17bと押付機構30との間の空間にX2方向にスライドさせて押し込んだ後、トグルクランプ60を、フィルタ11を取り外したときとは逆方向に回転操作して、解除状態にある押付部材40を回転させ、Y1方向への突出量を大きくする。これにより、フィルタ11は押付部材40に下流側に押圧され、ガスケット15を介して当接壁部17bに押し付けられる。このようにして押付状態とする。
突出量Xを調節する場合は、特に制限されないが、押付部材40が図3(a)に示されるようにY1に対して最も大きく傾斜した状態(最大傾斜状態)にある場合に、例えば、押付部材40のY1側の端とスライド板51のY1側の端とが同じY1方向位置にある場合は、押付部材40が最大傾斜状態から押付状態になる間に長孔40c内で突起51aが移動する距離αと同じ長さとして、突出量Xを定めることができる。具体的な突出量は、特に制限されないが、例えば15mmである。
また、距離βを調節する場合は、押付部材40が最大傾斜状態にある場合に、例えば、突起51aが長孔40c内の最もY1側の位置に位置する場合は、当接部40aと長孔40cとの最短距離D、および、突起51aの径γの半分の長さγ/2の合計として、距離βを定めることができる。
押付部材40は、長孔40cが回転軸19eよりもY2側に位置するよう形成されたものであってもよい。この場合、スライド板51が回転軸19eよりもY2側に配置されるよう、ケーシング7の支持部19cは形成される。
また、トグルクランプ60を用いて被操作部材を移動させる方向は、上記説明したX2方向に制限されず、X1方向であってもよい。この場合、トグルクランプ60を図3(c)に示す状態から図3(a)に示す状態に操作することで、スライド板51がX2方向に移動し、押付部材40は解除状態から押付状態にされる。この場合、押付部材40は、図3において時計回りに回転するため、押付状態で、フィルタ11に対してX2方向に成分を有する押圧力を作用させる。これにより、フィルタがケーシング7のケーシング7の奥側(X2方向)に押し込まれた状態をより確実に維持することができる。
被操作部材は、トグルクランプ60を用いずに、X1,X2方向に移動するよう構成されていてもよい。例えば、被操作部材がX2方向に移動することで押付部材40が押付状態となる場合は、扉8を閉めるときに、被操作部材が扉に押されることでX2方向に移動するよう構成されていてもよい。
外形寸法:縦(図2のZ方向)1200mm×横(図2のX方向)800mm×高さ(図2のY方向)500mm
濾材:平均繊維径約2.5μmのポリプロピレン樹脂製メルトブローン不織布にエレクトレット処理を施したものを主濾材とし、平均繊維径約32μmのポリエステル樹脂製サーマルボンド不織布を補強材として、主濾材の片側に補強材を熱ラミネートにより接合したもの。厚さ0.5mm、目付105g/m2、濾材面積8m2
捕集効率(比色法(光散乱積算法)):90%
初期圧力損失(処理風量2900m3/時間):40Pa
粉塵保持量:約360g/m2
(厚さ)
試験サンプルに10mmφで2.5Nの荷重をかけたときの厚さを、ダイヤルシックネスゲージを用いて測定する。
(目付)
試験サンプルから採取した100mm×100mmの試験片の重さを測定し、1m2当たりの重さに換算して求める。
(平均繊維径)
試験サンプルの表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像上で直交した2本の線を引き、これらの線と交わった繊維の像の太さを繊維径として、500本測定し、これらの算術平均を平均繊維径とする。
JIS B9908 形式2に準拠し、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉塵含有空気を試験風速2.5cm/秒で通過させ、JIS Z8813に準拠する光散乱光量積算方式により、通過前および通過後の粉塵濃度を同時に連続的に測定し、次式により捕集効率を求める。
捕集効率(%)=(通過後の粉塵濃度(個数/L)−通過前の粉塵濃度(個数/L))/(通過前の粉塵濃度(個数/L))×100
JIS B9908 形式2、形式3に準拠し、610mm×610mmの寸法のダクトを用いて、風速2.5/秒での圧力損失を測定する。
(粉塵保持量)
JIS B9908 形式2、形式3に準拠して、JIS Z8901に規定するJIS11種の粉体による、粉塵濃度70±30mg/m3、試験風速2.5m/秒での圧力損失が最終圧力損失(294Pa)に達するまでの粉塵供給量を測定する。
他方、押付機構30のスライド板51は、移動方向と直交する方向への移動が規制されているため、ケーシング7内にスライド板51の移動代を確保する必要がなく、ケーシング7をコンパクトにすることができる。また、被操作部材を移動させるための操作を安定して行うことができる。このような効果は、トグルクランプ60を用いることで特に有効に発揮される。
また、本実施形態のエアフィルタユニット1によれば、複数のフィルタを気流に対して並列に並べて収納する場合、1つの被操作部材を用いて複数の押付部材40を一度に押付状態にすることができる。
7 ケーシング
11 フィルタ
30 押付機構
40 押付部材
51 スライド板
60 トグルクランプ
61 固定部
62 リンク
63 操作部材
63a 長腕
63b 短腕
63c 角部
71、72、73 回転軸
Claims (6)
- 気体中の微粒子を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタを収納し、気流が通る開口部を有するケーシングと、を備えるエアフィルタユニットであって、
前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタが前記開口部を覆うように前記エアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける押付機構を有し、
前記押付機構は、気流の方向と直交する方向を移動方向として移動するよう操作される被操作部材であって、気流の方向への動きが規制された被操作部材と、
前記被操作部材が前記移動方向に移動することで、前記エアフィルタを前記内壁に押し付ける押付状態、および、前記エアフィルタへの前記押し付けを解除する解除状態、のいずれかの状態にされる押付部材と、を有し、
前記押付部材は、一方向に延びる長孔を有し、前記長孔の延在方向を前記押付部材の長手方向とし、
前記被操作部材は、前記長孔に係止される突起を有し、
前記押付部材は、前記被操作部材の移動に伴って前記突起が前記長孔内を移動することで、前記押付状態では、前記長手方向が気流の方向と一致し、前記解除状態では、前記長手方向が気流の方向と異なるよう、前記被操作部材に対して動く、ことを特徴とするエアフィルタユニット。 - 気体中の微粒子を捕集するエアフィルタと、前記エアフィルタを収納し、気流が通る開口部を有するケーシングと、を備えるエアフィルタユニットであって、
前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタが前記開口部を覆うように前記エアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける押付機構を有し、
前記押付機構は、気流の方向と直交する方向を移動方向として移動するよう操作される被操作部材であって、気流の方向への動きが規制された被操作部材と、
前記被操作部材が前記移動方向に移動することで、前記エアフィルタを前記内壁に押し付ける押付状態、および、前記エアフィルタへの前記押し付けを解除する解除状態、のいずれかの状態にされる押付部材と、を有しており、
前記押付部材は、前記ケーシングに対して、前記気流の方向および前記移動方向と直交する回転軸の回りに回転可能であり、
前記押付部材は、前記押付状態で前記エアフィルタに当接する当接部と、
前記当接部と前記回転軸とを結ぶ方向に延びる長孔と、を有し、
前記被操作部材は、前記長孔に係止された突起を有し、
前記押付部材は、前記被操作部材の移動に伴って前記突起が前記長孔内を移動することで回転する、ことを特徴とするエアフィルタユニット。 - 前記押付部材は、さらに、前記押付部材の外周部のうち前記当接部に隣接する隣接部であって、前記解除状態で前記当接部よりも前記エアフィルタに接近して配置される隣接部を有し、
前記隣接部と前記回転軸との距離は、前記当接部と前記回転軸との距離よりも小さく、かつ、前記当接部から離反するにつれて連続的に小さくなっている、請求項2に記載のエアフィルタユニット。 - 前記ケーシングは、さらに、前記エアフィルタを気流の方向と直交する方向にスライドさせて取り出すための取出孔を有し、
前記押付部材は、前記被操作部材が、前記移動方向のうち前記取出孔に近づく方向に移動することで前記押付状態とされる、請求項2または3に記載のエアフィルタユニット。 - 前記押付機構は、さらに、前記被操作部材を前記移動方向に移動させる移動機構を備え、
前記移動機構は、外力を受けることにより、前記ケーシングに対して、前記気流の方向および前記移動方向を含む面内で回転可能な操作部材を有し、
前記操作部材は、前記ケーシングと連結され回転可能に軸支される支点と、
前記支点から離間した位置で前記被操作部材に対して回転可能に軸支される作用点と、
前記作用点よりも前記支点から離間した位置で前記外力を受ける力点と、
を有し、
前記力点が外力を受けたときに前記支点に対して回転することで、前記外力よりも大きな力で前記作用点を前記移動方向に移動させる、請求項1から4のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。 - 前記エアフィルタを第1のエアフィルタというとき、前記エアフィルタユニットは、さらに、前記ケーシングに収納される1または複数の第2のエアフィルタを備え、
前記第1のエアフィルタおよび前記第2のエアフィルタは、前記移動方向に沿って並ぶよう配置され、
前記押付部材を第1の押付部材というとき、前記押付機構は、さらに、前記第2のエアフィルタのそれぞれと対応する1または複数の第2の押付部材であって、前記被操作部材が前記移動方向に移動することで前記第2のエアフィルタを前記ケーシングの内壁に押し付ける第2の押付部材を有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のエアフィルタユニット。
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