JP2017099746A - 皮膚貼付材 - Google Patents

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穣一 田上
剛史 伊藤
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剛史 伊藤
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Noboru Koda
昇 甲田
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Abstract

【課題】使用者による貼付けが容易であり、且つ、筋肉の振動を効率的に抑制することが可能な皮膚貼付材を提供する。
【解決手段】皮膚貼付材100は、第1方向に延在するサポート部111と、サポート部111の第1方向の一端部を支持する第1アンカー部112と、サポート部111の第1方向の他端部を支持する第2アンカー部113と、を備え、サポート部111には、第1アンカー部112と第2アンカー部113との間で第1方向に延在し、サポート部111を分断する分断部114が形成され、第1方向に直交する第2方向において、サポート部111の両端側にそれぞれ掴み部115a及び115bが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明の一形態は、皮膚貼付材に関するものである。
従来、伸縮性を有する皮膚貼付材を人体の所定部位に貼付けることにより、使用者の身体の動作を補助するテーピングが行われている。テーピングに用いられる皮膚貼付材として、ロール状に巻かれたテーピングテープ及びあらかじめ所定の形状にカットされたプレカット皮膚貼付材が知られている。例えば、特許文献1には、大腿部裏側の筋肉に適用することが可能なプレカット皮膚貼付材が記載されている。
意匠登録第1364672号公報
疲労や痙攣につながる筋肉の振動を抑制するために、皮膚貼付材を用いたテーピングが行われる。ロール状のテーピングテープを使用する方法では、特定の貼付け方法に従ってテーピングテープを貼付ける必要があるので、専門知識を有しない使用者が自らテーピングを行うことは困難である。
したがって、使用者による貼付けが容易であり、且つ、筋肉の振動を効率的に抑制することが可能な皮膚貼付材が要請されている。
本発明の一形態における皮膚貼付材は、粘着面を有する皮膚貼付材であって、第1方向に延在するサポート部と、前記サポート部の前記第1方向の一端部を支持する第1アンカー部と、前記サポート部の前記第1方向の他端部を支持する第2アンカー部と、を備え、前記サポート部には、前記第1アンカー部と前記第2アンカー部との間で前記第1方向に延在し、該サポート部を分断する分断部が形成され、前記第1方向に直交する第2方向において、前記サポート部の両端側にそれぞれ掴み部が形成されている。
一形態に係る皮膚貼付材の第1アンカー部及び第2アンカー部は、それぞれ、対象とする筋肉の長手方向(筋肉の伸縮方向)の一端部付近及び他端部付近の皮膚上に貼付けられる。また、掴み部を掴んで伸ばすことにより、分断部にてサポート部が第1部分と第2部分とに分断される。このとき、第1アンカー部及び第2アンカー部に支持された状態で、第1部分及び第2部分は対象とする筋肉の長手方向に直交する幅方向において、互いに離間するように伸張された状態で皮膚上に貼付けられる。このように当該皮膚貼付材を適用することにより、サポート部の第1部分及び第2部分には、互いの離間距離を小さくする方向への応力、即ち、幅方向において筋肉を中心に寄せる力が生じる。したがって、筋肉の振動を効率よく抑制することが可能である。
本発明によれば、貼付けが容易であり、且つ、筋肉の振動を効率的に抑制することが可能な皮膚貼付材が提供される。
一実施形態に係る皮膚貼付材の正面図である。 図1に示す皮膚貼付材の背面図である。 図1に示す皮膚貼付材の適用例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本願発明の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の記号を附すこととする。
まず、図1及び図2を参照しながら、皮膚貼付材100の構成について説明する。図1は、一実施形態に係る皮膚貼付材100の正面図であり、図2は、皮膚貼付材100を粘着面(後述)側から見た背面図である。また、図1及び図2は、使用者の身体に貼付けられる前の状態に係る皮膚貼付材100を示している。
皮膚貼付材100は、人の筋肉を補助するためのテープであり、運動時に生じる余計な筋肉の振動を抑制することによって筋肉疲労を緩和するために用いられる。この皮膚貼付材100は、テープ本体110及び剥離シート120から形成される二重構造を有している。
テープ本体110は、織布の片面(粘着面)に粘着剤が塗布されることによって形成される。織布の材質として、例えば、綿とウレタンとの混紡により作成された織布にパラフィン系の樹脂を含浸させた織布、等が適用される。粘着剤には、例えば、アクリル系、シリコーン系、及びゴム系等の粘着剤を用いることができる。なお、テープ本体110を構成する織布、及び粘着剤はこれらに限定されず、それぞれにおいて任意の材料を用いてよい。
剥離シート120は、テープ本体110の粘着面を保護するために、当該粘着面上に貼られるシート状の剥離部材である。この剥離シート120には、粘着面から当該剥離シート120を剥がしやすくするために、粘着面と接する面にシリコーン処理が施されてもよい。
テープ本体110と剥離シート120とは全体の形状が同じであるので、以下ではテープ本体110の形状について説明する。
図1に示すように、テープ本体110は一方向に沿って延びる長尺な形状を有しており、本明細書中ではこの方向をY軸方向(第1方向)とし、当該Y軸方向とテープ本体110の平面内において直交する方向をX軸方向(第2方向)とする。また、図1における紙面右側を「X軸正側」、紙面左側を「X軸負側」、紙面上側を「Y軸正側」、紙面下側を「Y軸負側」として説明する場合もある。
テープ本体110の全体の寸法は、Y軸方向においては100〜600mm、X軸方向においては100〜600mmの範囲内で、使用者の体型及び適用する部位などを考慮して任意に定めることができる。一例では、Y軸方向の長さは250mm、X軸方向の長さは150mmである。なお、テープ本体110は当該寸法に限定されず、Y軸方向に長尺でなく、X軸方向に長尺、又は、正方形であってもよい。
テープ本体110のY軸方向における伸縮性は、X軸方向における伸縮性より高くなるように加工されている。なお、Y軸方向及びX軸方向における伸縮性の設定はこれに限定されず、X軸方向における伸縮性がY軸方向における伸縮性より高くなるように加工されていてもよい。また、X軸方向及びY軸方向における伸縮性が同程度となるように加工されていてもよい。
テープ本体110は全体として略長方形状を呈しており、サポート部111、第1アンカー部112、及び第2アンカー部113を備えている。サポート部111は、Y軸方向において、第1アンカー部112と第2アンカー部113との間に位置している。サポート部111には、第1アンカー部112から第2アンカー部113までのY軸方向に延在する分断部114が形成されており、当該分断部114を挟み、X軸方向に並んで設けられた第1部分111a及び第2部分111bを有している。さらに、サポート部111の両端側には一対の掴み部115a及び115bが設けられている。
説明の便宜上、図1において、第1部分111aと第1アンカー部112との間の境界、及び第2部分111bと第1アンカー部112との間の境界をそれぞれLAa及びLAbとする。また、第1部分111aと第2アンカー部113との間の境界、及び、第2部分111bと第2アンカー部113との間の境界をそれぞれLBa及びLBbとする。さらに、第1部分111aと掴み部115aとの間の境界、及び、第2部分111bと掴み部115bとの間の境界を、それぞれLCa及びLCbとする。図1において、LAa、LAb、LBa、LBb、LCa、及びLCbを一点鎖線で示す。ただし、各境界線の位置はテープ本体110の各部位がどこに該当するかの理解を容易とするために便宜的に設定されたものであり、図1のように厳密に定められるものでなくてよい。例えば、LAa、LAb、LBa、及びLBbは、X軸方向へまっすぐ伸びる直線であってもよい。また、LAa、LAb、LBa、LBb、LCa、及びLCbは、直線でなく曲線であってもよい。
サポート部111は、一例では、Y軸方向に延在する矩形状を呈し、第1アンカー部112と第2アンカー部113との間に位置する。サポート部111は、分断部114によって第1部分111aと第2部分111bとに分断される。図1に示す例では、第1部分111a及び第2部分111bのY軸正側の一端部は第1アンカー部112によって支持され、Y軸負側の他端部は第2アンカー部113によって支持される。第1部分111aのX軸正側の一辺は、分断部114の形状(後述)に合わせて弧状に形成され、X軸負側の一辺は、Y軸方向に延びる直線状に形成されている。また、第2部分111bのX軸正側の一辺は、Y軸方向に延びる直線状に形成されており、X軸負側の一辺は、分断部114の形状(後述)に合わせて弧状に形成されている。ただし、第1部分111a及び第2部分111bの形状は特に限定されない。本実施形態においてサポート部111は、テープ本体110においてY軸方向に沿って伸びる中心線C1に対して線対称に設けられており、さらに、テープ本体110においてX軸方向に沿って伸びる中心線C2に対して線対称に設けられている。ただし、サポート部111は、中心線C1及び中心線C2に対して線対称でなくともよいが、線対称とすることで、バランスよく筋肉を支持できる。
第1アンカー部112は全体としてX軸方向に長い矩形状を呈している。第1アンカー部112はサポート部111の一端部を支持しており、図1に示す例では、第1部分111a及び第2部分111bのY軸正側の一端部を支持している。また、第1アンカー部112のX軸方向の両側には、略半円状の一対の掴み部116a及び116bが形成されていてもよい。一例では、掴み部116a及び掴み部116bは、X軸方向及びY軸方向に対して斜めに延びる方向に突出して設けられている。また、掴み部116a及び掴み部116bの直径は20〜50mmである。なお、掴み部116a及び掴み部116bはX軸方向又はY軸正側に沿って突出していてもよく、その形状は略半円状に限定されない。また、第1アンカー部112のX軸方向における長さは、サポート部111のX軸方向における長さと略同じ長さに形成されている。第1アンカー部112のY軸正側における一辺は、略直線状に形成され、掴み部116a及び掴み部116bに連続する箇所においては、弧状に形成されている。また、本実施形態において、第1アンカー部112は中心線C1に対して線対称に設けられている。ただし、第1アンカー部112は中心線C1に対して線対称でなくともよいが、線対称とすることで、バランスよく筋肉を支持できる。
第2アンカー部113は全体としてX軸方向に長い矩形状を呈している。第2アンカー部113はサポート部111の他端部(第1アンカー部112が支持する一端部と反対側の端部)を支持しており、図1に示す例では、第1部分111a及び第2部分111bのY軸負側の他端部を支持している。また、第2アンカー部113のX軸方向の両面には、第1アンカー部112と同様に、略半円状の一対の掴み部117a及び117bが形成されていてもよい。一例では掴み部117a及び掴み部117bは、X軸方向及びY軸方向と交差する方向に突出して設けられている。また、掴み部117a及び117bの直径は20〜50mmである。なお、掴み部117a及び117bはX軸方向又はY軸方向沿って突出していてもよく、その形状は略半円状に限定されない。また、第1アンカー部112のX軸方向における長さは、サポート部111のX軸方向における長さと略同じ長さに形成されている。第2アンカー部113のY軸負側における一辺は略直線状に形成され、掴み部117a及び掴み部117bに連続する箇所においては、弧状に形成されている。また、本実施形態において、第2アンカー部113は中心線C1に対して線対称に設けられており、第1アンカー部112と第2アンカー部113は中心線C2に対して線対称である。ただし、第2アンカー部113は中心線C1に対して線対称でなくともよく、第1アンカー部112と第2アンカー部113は中心線C2に対して線対称でなくともよい。
分断部114は、Y軸方向に延在してサポート部111に設けられている。分断部114は、サポート部111を第1部分111aと第2部分111bとに分断している。図1に示す例では、分断部114はY軸方向に延在する楕円形の開口によって形成されている。なお、分断部114はサポート部111を第1部分111aと第2部分111bとに分断するものであればよく、開口に限らず、単なる切れ目など、使用者の使用開始時において開口していない形状によって形成されてもよい。また、一実施形態においては、分断部114のY軸方向における一端部及び他端部の形状は弧状であることが好ましい。この実施形態によれば、第1部分111a及び第2部分111bをX軸方向に伸張した際に分断部114の一端部及び他端部に応力が集中し、当該分断部114が裂けることを防止することができる。
掴み部115a及び115bは、X軸方向においてサポート部111の両側に設けられている。これにより、使用者は当該掴み部115a及び115bを掴んでサポート部の第1部分111a及び第2部分111bを伸張することができる。図1に示す例では、掴み部115aは、第1部分111aのX軸負側の側面において、テープ本体110のY軸方向における略中央の位置に、X軸負側に突出して設けられている。また、掴み部115bは、第2部分111bのX軸正側の側面において、テープ本体110のY軸方向における略中央の位置に、X軸正側に突出して設けられている。一例では、掴み部115a及び115bは略半円状に形成され、その直径は20〜50mmである。なお、Y軸方向において掴み部115a及び115bが設けられる位置は、略中央に限定されない。また、掴み部115a及び115bの形状は略半円状に限定されない。
次に、図2を参照しながら剥離シート120について説明する。上述したように、剥離シート120の全体の形状はテープ本体110と同じである。図2に示すように、剥離シート120には使用者の剥離作業を貼付け作業を容易にするために、いくつかの分離部が形成されている。なお、分離部は、剥離シート120の一部を剥離するときに他の部分と容易に分離できればよいので、完全に切断された切れ目に限定されない。例えば、ミシン目であってもよい。図2に示す例では、剥離シート120には複数の分離部131a、131b、132a、132b、133、134a、134b、135a、135b、136a、136bが形成される。また、これらの分離部によって、剥離シート120は複数の領域121a、121b、122、123、125a、125b、126a、126b、127a、127bに区画される。
サポート部111と第1アンカー部112との境界付近に対応する位置には、分離部131が形成されている。特に、第1部分111aと第1アンカー部112との間の分離部を分離部131aとし、第2部分111bと第1アンカー部112との間の分離部を分離部131bとする。分離部131a及び分離部131bはX軸方向に延在し、第1アンカー部112の粘着面を保護する領域122を区画している。
サポート部111と第2アンカー部113との境界付近に対応する位置には、分離部132が形成されている。特に、第1部分111aと第2アンカー部113との間の分離部を分離部132aとし、第2部分111bと第2アンカー部113との間の分離部を分離部132bとする。分離部132a及び分離部132bはX軸方向に延在し、第2アンカー部113の粘着面を保護する領域123を区画している。
一実施形態においては、分離部131は剥離シート120の内側から外側に向かい、X軸方向に対して第1アンカー部112側に傾斜して延在する。分離部132は剥離シート120の内側から外側に向かい、X軸方向に対して第2アンカー部113側に傾斜して延在する。図2に示す例では、分離部131a及び分離部131bは、分断部114のY軸正側の一端部を基点として、X軸方向における外側に向かって第1アンカー部112側に傾斜している。また、分離部132a及び分離部132bは、分断部114のY軸負側の他端部を基点として、X軸方向における外側に向かって第2アンカー部113側に傾斜している。この実施形態によれば、サポート部111の第1部分111a及び第2部分111bをX軸方向に伸張した状態において、分離部131a、131b、132a、及び132bが延在する方向に対し、垂直に近い方向でサポート部111の第1部分111a及び第2部分111bが延在することとなる。故に、分断部114の端部付近に応力が集中することが防止され、第1アンカー部112及び第2アンカー部113にかかる力の均一性が向上する。したがって、X軸方向において筋肉を中心に寄せる力を効率よく発生させることが可能である。また、応力の集中に起因する皮膚への刺激が軽減されるので、かぶれ等の皮膚トラブルを引き起こす虞を低減することができる。
分断部114に対応する位置には、分離部133が形成されている。分離部133は、サポート部111の第1部分111aの粘着面を保護する領域121aと第2部分111bの粘着面を保護する領域121bとを分離する。図2に示す例では、分離部133はY軸方向に延在する楕円形である。なお、分離部133の形状は楕円形に限定されず、分断部114の形状にあわせて形成することができる。
サポート部111と掴み部115aとの境界付近に対応する位置、及び、サポート部111と掴み部115bの境界付近に対応する位置には、それぞれ、分離部134a及び分離部134bが形成される。分離部134aは、掴み部115aの粘着面を保護する領域125aを区画する。また、分離部134bは、掴み部115bの粘着面を保護する領域125bを区画する。領域125a及び領域125bが形成されていることにより、使用者はより容易にサポート部111の第1部分111a及び第2部分111bを伸張して貼付けることができる。
第1アンカー部112に掴み部116a及び掴み部116bが形成される実施形態においては、図2に示すように、第1アンカー部112と掴み部116aとの境界付近に対応する位置に分離部135aが、第1アンカー部112と掴み部116bとの境界付近に対応する位置に分離部135bが形成されてもよい。分離部135a及び分離部135bは、それぞれ、掴み部116aの粘着面を保護する領域126a及び掴み部116bの粘着面を保護する領域126bを区画する。また、第2アンカー部113に掴み部117a及び掴み部117bが形成される実施形態においては、第2アンカー部113と掴み部117aとの境界付近に対応する位置に分離部136aが、第2アンカー部113と掴み部117bとの境界付近に対応する位置に分離部136bが形成されてもよい。分離部136a及び分離部136bは、それぞれ、掴み部117aの粘着面を保護する領域127a及び掴み部117bの粘着面を保護する領域127bを区画する。
上述した皮膚貼付材100は、例えば、加工された織布の粘着面の全体に剥離シートを張り付けて一枚のシートを形成した後、当該シートをダイカット(die cut)することによって作製することができる。また、剥離シート120の各分離部の切れ目等はキスカット(kiss cut)することによって作製することができる。
次に、図3を参照して、皮膚貼付材100の適用例について説明する。図3は、右足の大腿部裏側1の筋肉の疲労を軽減するために使用者の身体に貼付けられた状態のテープ本体110を示す図である。
使用者は、剥離シート120を部分的に剥がしてテープ本体110の粘着面の一部を露出させ、その露出部を使用者の身体の適用箇所に貼付けていく。以下に、皮膚貼付材100を大腿部裏側1に適用するための貼付け手順の一例を示す。皮膚貼付材100を大腿部裏側1に適用する場合、第1アンカー部112及び第2アンカー部113のどちらか一方が膝裏の上部1Aの付近、他方が大腿部の付け根部分1Bの付近となるように、大腿部裏側1に沿って貼付けられる。
初めに、使用者は第1アンカー部112を皮膚に貼付ける。具体的には、使用者は剥離シート120の領域122を剥がして第1アンカー部112の粘着面を露出させる。そして、皮膚貼付材100が使用者の大腿部裏側1に沿う方向となるように、膝裏の上部1Aの付近に第1アンカー部112を貼付ける。
第1アンカー部112に掴み部116a及び掴み部116bが設けられている実施形態においては、使用者は剥離シート120の領域126a及び領域126bを残した状態で第1アンカー部112の貼付けを行ってもよい。これにより、使用者は掴み部116a及び掴み部116bを持つことができ、第1アンカー部112の貼付けをより容易に行うことが可能である。なお、剥離シート120の領域122と共に領域126a及び領域126bを剥離し、第1アンカー部112と掴み部116a及び掴み部116bを同時に貼付けてもよい。
続いて、使用者は第2アンカー部113を皮膚に貼付ける。具体的には、使用者は剥離シート120の領域123を剥がして第2アンカー部の粘着面を露出させる。そして、大腿部裏側1の付け根部分1Bの付近に第2アンカー部113を貼付ける。
第2アンカー部113に掴み部117a及び掴み部117bが設けられている実施形態においては、使用者は剥離シート120の領域127a及び領域127bを残した状態で第1アンカー部112の貼付けを行ってもよい。これにより、使用者は掴み部117a及び掴み部117bを持つことができ、第2アンカー部113の貼付けをより容易に行うことが可能である。なお、剥離シート120の領域123と共に領域127a及び領域127bを剥離し、第2アンカー部113と掴み部117a及び掴み部117bを同時に貼付けてもよい。
次に、使用者はサポート部111を皮膚に貼付ける。サポート部111の貼付けでは、第1部分111a及び第2部分111bのどちらか一方を貼付けた後、他方を貼付ける。以下では、第1部分111aを貼付けた後に第2部分111bを貼付ける場合について説明する。第1部分111aを貼付けるために、使用者は剥離シート120の領域121aを剥がして第1部分111aの粘着面を露出させる。そして、掴み部115aを持って第1部分111aを大腿部の外側1Cの方向に伸張した状態で皮膚に貼付ける。続いて、剥離シート120の領域125aを剥がして掴み部115aの粘着面を露出させて、皮膚に貼付ける。次に、第2部分111bを貼付けるために、使用者は剥離シート120の領域121bを剥がして第2部分111bの粘着面を露出させる。そして、掴み部115bを持って第2部分を大腿部の内側1Dの方向に伸張した状態で皮膚に貼付ける。その後、剥離シート120の領域125bを剥がして掴み部115bの粘着面を露出させて、皮膚に貼付ける。
なお、皮膚貼付材100の貼付け手順は上記の手順に限定されず、第2アンカー部113を貼付けた後に第1アンカー部112を貼付けてもよい。また、第2アンカー部113を膝裏の上部1Aの付近に貼付け、第1アンカー部112を大腿部の付け根部分1Bの付近に貼り付けてもよい。
以上の手順により、図3に示すように、皮膚貼付材100は大腿部裏側1に沿って貼付けられる。サポート部111の第1部分111a及び第2部分111bは、互いに離間するように伸張された状態で貼付けられ、第1アンカー部112及び第2アンカー部113によって支持されている。第1アンカー部112及び第2アンカー部113は、サポート部111の両端部の位置を固定しているので、伸張された第1部分111a及び第2部分111bが収縮しようとする力は、主にテープ本体110のX軸方向において作用する。故に、第1部分111a及び第2部分111bには、それぞれ、全体として互いの離間距離を小さくする方向への応力F1及び応力F2が発生する。応力F1及び応力F2は大腿部裏側1の筋肉を中心へ寄せるように作用するので、幅方向における筋肉の振動が効率よく抑制される。したがって、筋肉の振動に起因する疲労及び痙攣を軽減することが可能である。
なお、皮膚貼付材100の適用部位は大腿部に限定されず、例えば、体幹背部、体幹側部、足部、前部、腕部などといった、長手方向に筋肉が延在する様々な部位に適用することが可能である。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明してきが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、剥離シート120の分離部の態様は特に限定されず、上記実施形態とは異なる位置に分離部を形成してもよい。あるいは、分離部を形成しなくてもよい。
100…皮膚貼付材、110…テープ本体、120…剥離シート、111…サポート部、111a…第1部分、111b…第2部分、112…第1アンカー部、113…第2アンカー部、114…分断部、131,131a,131b,132,132a,132b,133,134a,134b,135a,135b,136a,136b…分離部。

Claims (4)

  1. 粘着面を有する皮膚貼付材であって、
    第1方向に延在するサポート部と、
    前記サポート部の前記第1方向の一端部を支持する第1アンカー部と、
    前記サポート部の前記第1方向の他端部を支持する第2アンカー部と、
    を備え、
    前記サポート部には、前記第1アンカー部と前記第2アンカー部との間で前記第1方向に延在し、該サポート部を分断する分断部が形成され、
    前記第1方向に直交する第2方向において、前記サポート部の両端側にそれぞれ掴み部が形成されている、皮膚貼付材。
  2. 前記皮膚貼付材は、前記粘着面を保護する剥離部材を更に備え、
    該剥離部材は、前記第1アンカー部と前記サポート部との間、前記第2アンカー部と前記サポート部との間、前記サポート部と各掴み部との間、及び前記分断部に対応する位置に分離部を有する、請求項1に記載の皮膚貼付材。
  3. 前記剥離部材における前記第1アンカー部に対応する位置と前記サポート部に対応する位置との間に設けられた分離部は、前記皮膚貼付材の内側から外側に向かい、前記第2方向に対して前記第1アンカー部側に傾斜して延在し、
    前記剥離部材における前記第2アンカー部に対応する位置と前記サポート部に対応する位置との間に設けられた分離部は、前記皮膚貼付材の内側から外側に向かい、前記第2方向に対して前記第2アンカー部側に傾斜して延在する、請求項2に記載の皮膚貼付材。
  4. 前記分断部は、前記第1方向に延在する開口によって形成され、該開口の前記第1方向における一端部及び他端部は弧状である、請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚貼付材。
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