以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
<パチンコ遊技機の基本構成>
はじめに、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の正面図である図1及びパチンコ遊技機1の裏面図である図2を参照しながら、パチンコ遊技機1の基本構成について説明する。
パチンコ遊技機1(弾球式遊技機)は、前面下部に飾り板2aが取り付けられる矩形フレーム状の外枠2と、外枠2の前面側に第1蝶番部3を介して左右方向に開閉可能なように軸着される内枠4と、前面に形成される遊技領域5aが前方に臨む状態で内枠4に着脱可能なように取り付けられる遊技盤5と、遊技盤5の前面を覆うように内枠4の前面側に第2蝶番部6を介して左右方向に開閉可能なように軸着されるガラス枠7を備えている。
内枠4の前面側には、内枠4やガラス枠7の開閉状態を検出するための枠開放検出スイッチ7aや、外枠2に対して内枠4を閉鎖状態に保持すると共に、内枠4に対してガラス枠7を閉鎖状態に保持するための施錠装置8や、遊技領域5aに向けて遊技球(遊技媒体)を発射するための発射ソレノイドを有する発射装置30(図3参照)が設けられている。
施錠装置8は、常態では内枠4及びガラス枠7を閉鎖状態に保持しているが、ガラス枠7の前方に臨む鍵穴に専用の鍵を挿入し、一方向に回転させると外枠2と内枠4の施錠が解除され、他方向に回転させると内枠4とガラス枠7の施錠が解除される。
ガラス枠7の略中央部分には、前後方向に開放する開口部9が形成されると共に、開口部9を後方から塞ぐように透明部材10(強化ガラス板やアクリル板)が取り付けられ、この開口部9及び透明部材10を介して内枠4に取り付けられた遊技盤5の遊技領域5aが視認可能となっている。
ガラス枠7の前面側には、所定の演出音を出力するためのスピーカー12と、所定の発光態様で発光演出を行うための枠発光部13と、反射板の回転により回転発光演出を行うための回転発光部14と、所定の表示態様で表示演出を行うための枠表示器15と、払出装置85から払い出された遊技球を貯留するための上皿ユニット17と、上皿ユニットで貯留しきれなくなった遊技球を貯留するための下皿ユニット27と、遊技球の発射操作を行うための発射ハンドル31が設けられている。
上皿ユニット17の上部左寄りには、上皿払出口18aを介して払い出された遊技球を貯留すると共に、底面が発射ハンドル31側に向けて下り傾斜する上皿18が設けられ、この下り傾斜の端部に設けられた球送り装置(図示省略)によって、上皿18を流下してきた遊技球が1個ずつ発射装置30に供給されるようになっている。なお、球送り装置によって発射装置30に供給される遊技球数及び発射装置30によって発射される遊技球数は1分間におよそ100個となっている。
上皿ユニット17の上部右寄りには、上皿18に貯留された遊技球を下皿ユニット27に抜き取る球抜き操作を行うための上皿球抜きボタン19と、パチンコ遊技機1と隣り合うように島設備に設置される貸出装置に遊技者が投入した有価価値の残高を表示するための残高表示部20と、有価価値と引き換えに遊技球の貸出を受ける貸出操作を行うための球貸ボタン21と、貸出装置から有価価値の残高が記憶された記憶媒体(カード、コイン等)を排出させる返却操作を行うための返却ボタン22と、遊技場の従業員や遊技者が選択操作を行うための選択ボタン装置23が設けられている。
選択ボタン装置23は、遊技者が上下左右の選択操作を行うため十字キー状の選択ボタン24と、選択ボタン24に対する操作を検出する選択ボタンスイッチ24aと、選択ボタンのうちで操作が有効となっているボタンを発光させる選択ボタンLED24bを備えており、遊技場の従業員や遊技者がパチンコ遊技機1への選択入力を行うことが可能となっている。
上皿ユニット17の中央前寄りには、上皿18の前端部分から遊技者側に向けて下り傾斜する傾斜面部が設けられ、傾斜面部の中央部分には、遊技場の従業員や遊技者が決定操作を行うための演出ボタン装置25が設けられている。
演出ボタン装置25は、遊技者が決定操作を行うための円形状の演出ボタン26と、演出ボタン26に対する操作を検出する演出ボタンスイッチ26aと、操作が有効となっている演出ボタン26を発光させる演出ボタンLED26bと、演出ボタン26を上下方向に移動させるための演出ボタン駆動モータ26cを備えており、遊技場の従業員や遊技者がパチンコ遊技機1への決定入力を行うことが可能となっている。
下皿ユニット27の左寄りには、上皿18から下皿払出口28aに導かれた遊技球を貯留するための下皿28と、下皿28に貯留された遊技球を下皿28の下方(遊技機外)に抜き取るための球抜き操作を行うための下皿球抜きボタン29が設けられている。
発射ハンドル31は、ガラス枠7の前方に突出するハンドルベース32と、該ハンドルベース32に回動可能に支持される発射操作部33と、ハンドルベース32又は発射操作部33に遊技者の手が触れていることを検出するためのタッチセンサ33a(図示省略)と、発射装置30による遊技球の発射を停止させる停止操作を行うための発射停止スイッチ34を備えている。
遊技盤5の前面の外縁寄りには、遊技領域5aを略円形状に区画するための湾曲形状の内側レール35と外側レール36が設けられ、内側レール35と外側レールの間には、発射装置30によって発射された遊技球を遊技盤5の左下端部から遊技領域5aの左上部に誘導する球案内路37が形成され、球案内路37の球出口には、遊技領域5aに進入した遊技球が球案内路37に戻ることを防止する球戻り防止弁38が設けられている。
遊技領域5aの略中央には、前後方向に開放する開口部が形成され、この開口部の周縁を装飾するように遊技球の内部への進入を規制する枠状の飾りフレーム39が配設され、飾りフレーム39の内側に演出空間40が形成されている。
飾りフレーム39の側部には、遊技領域5aの右側領域を流下する遊技球を飾りフレームの内側に誘導するワープ装置41が設けられ、ワープ装置41の内部に遊技球を流入させる導入口41aが遊技領域5aに向けて開口し、ワープ装置41の内部に流入した遊技球を流出させる導出口41bが飾りフレーム39の底部に向けて開口している。
飾りフレーム39の底部には、ワープ装置41によって誘導された遊技球を左右方向や前後方向に転動させた後に、飾りフレーム39の下方の遊技領域5aに流下させるためのステージ部42が設けられている。
遊技領域5aの下側領域には、常態において遊技球が入賞可能な普通入賞口44(入賞領域)と、常態において遊技球が入賞可能な第1始動口45(第1始動入賞領域)と、遊技球が入賞不能な閉状態と入賞可能な開状態とに変換可能な第2始動口46(第2始動入賞領域、)が設けられている。
普通入賞口44には、普通入賞口44に入賞した遊技球を検出するための普通入賞口スイッチ44aを備え、普通入賞口44に入賞した遊技球が普通入賞口スイッチ44aで検出されると、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払出装置85から上皿18に払い出される。
第1始動口45には、第1始動口45に入賞した遊技球を検出するための第1始動口スイッチ45aを備え、第1始動口45に入賞した遊技球が第1始動口スイッチ45aで検出されると、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払出装置85から上皿18に払い出される。また、後述する大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を実行するための第1権利が付与されるようになっている。
第2始動口46には、第2始動口46に入賞した遊技球を検出するための第2始動口スイッチ46aと、第2始動口46を開閉させるための開閉片47と、後述する当たり判定の結果が当たりとなった場合に開閉片47を動作させて第2始動口46を閉状態から開状態に変換するための第2始動口ソレノイド47aを備え、第2始動口46に入賞した遊技球が第2始動口スイッチ46aで検出されると、所定個数(例えば1個)の遊技球が賞球として払出装置85から上皿18に払い出される。また、後述する大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を実行するための第2権利が付与されるようになっている。
遊技領域5aの左下領域には、飾りフレーム39の左側方を流下してきた遊技球の流下方向を変化させる風車48が設けられ、風車48の下方には、飾りフレーム39の左側方を流下してきた遊技球を普通入賞口44や第2始動口46に向けて誘導する左側誘導部49が設けられている。
遊技領域5aの右上領域には、外側レール36に沿って遊技領域5aの上縁を通ってきた(所謂右打ちされた)遊技球の勢いを減衰させるための緩衝部材50(ゴム、ウレタン等)が設けられ、緩衝部材50に衝突した遊技球が飾りフレーム39の右側方を流下することになる。なお、飾りフレーム39の右側方を流下してきた遊技球は、遊技釘によって流下方向が規制されるので第1始動口45に入賞することはない。
遊技領域5aの右下領域には、常態において遊技球が通過可能な普図ゲート51(第3始動領域)と、飾りフレーム39の右側方を流下してきた遊技球を普図ゲート51に向けて誘導する右上流誘導部52と、常態において遊技球が入賞可能な普通入賞口44(入賞領域)と、遊技球が入賞不能な閉状態と遊技球が入賞可能な開状態とに変換される変動入賞装置53と、普通入賞口44や変動入賞装置53に入賞せずに流下してきた遊技球を第2始動口46に向けて誘導する右下流誘導部56が設けられている。
普図ゲート51には、普図ゲート51を通過した遊技球を検出するためのゲートスイッチ51aを備え、普図ゲートを通過した遊技球がゲートスイッチ51aで検出されると、後述する当り判定(普通図柄の変動表示)を実行するための第3権利が付与されるようになっている。
変動入賞装置53には、普通入賞口44よりも開口幅が広くて遊技球が入賞可能な大入賞口54(入賞領域)と、大入賞口54に入賞した遊技球を検出するための大入賞口スイッチ54aと、大入賞口54を開閉させるための開閉部材55と、後述する大当たり抽選の結果が大当たりとなった場合に開閉部材55を動作させて大入賞口54を閉状態から開状態に変換するための大入賞口ソレノイド55aを備え、大入賞口54に入賞した遊技球が大入賞口スイッチ54aで検出されると、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払出装置85から上皿18に払い出されるようになっている。
遊技領域5aの最下流部には、普通入賞口44、第1始動口45、第2始動口46及び大入賞口の何れにも入賞せずに流下してきた遊技球を遊技領域5aから排出させるためのアウト口57が設けられている。
遊技領域5aの外側には、ガラス枠7の開口部9及び透明部材10を介して遊技者が視認可能なように、遊技の進行を把握可能とする情報を表示するための遊技情報表示装置59が設けられている。
遊技情報表示装置59には、第1特別図柄表示器60と、第1特別図柄保留表示器61と、第2特別図柄表示器62と、第2特別図柄保留表示器63と、普通図柄表示器64と、普通図柄保留表示器65と、ラウンド数表示器66と、右打ち表示器67と、時短遊技状態表示器68と、高確率遊技状態表示器69を備えている(図3参照)。
第1特別図柄表示器60は、例えば複数のLEDから構成され、第1始動口45への遊技球の入賞により付与される第1権利に基づき大当たり抽選が行われたことに起因して第1特別図柄を変動表示し、変動時間の経過後に大当たり抽選の結果を示す表示態様(ハズレ特別図柄、大当たり特別図柄など)を停止表示するようになっている。
第1特別図柄保留表示器61は、例えば2個のLEDから構成され、点灯態様(点灯、点滅、消灯)によって大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)が未実行の(保留されている)第1権利の数を第1特図保留数として表示するようになっている。
第2特別図柄表示器62は、例えば複数のLEDから構成され、第2始動口46への遊技球の入賞により付与される第2権利に基づき大当たり抽選が行われたことに起因して第2特別図柄を変動表示し、変動時間の経過後に大当たり抽選の結果を示す表示態様(ハズレ特別図柄、大当たり特別図柄など)を停止表示するようになっている。
第2特別図柄保留表示器63は、例えば2個のLEDから構成され、点灯態様(点灯、点滅、消灯)によって大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)が未実行の(保留されている)第2権利の数を第2特図保留数として表示するようになっている。
普通図柄表示器64は、例えば2個のLEDから構成され、普図ゲート51への遊技球の通過により付与される第3権利に基づき当たり抽選が行われたことに起因して普通図柄を変動表示し、変動時間の経過後に当たり抽選の結果を示す表示態様(ハズレ表示態様、当たり表示態様等)を停止表示するようになっている。
普通図柄保留表示器65は、例えば2個のLEDから構成され、点灯態様(点灯、点滅、消灯)によって当たり抽選(普通図柄の変動表示)が未実行の(保留されている)第3権利の数を普図保留数として表示するようになっている。
ラウンド数表示器66は、大当たり抽選の結果が大当たりであって第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62に大当たり特別図柄が表示されたことにより、所定数のラウンドに亘って変動入賞装置53を閉状態から開状態に変換する大当たり遊技(特別遊技)が実行される場合のラウンド数を表示するようになっている。
右打ち表示器67は、大当たり遊技の実行中や後述する時短遊技状態(普電サポート状態)等の遊技領域5aの右側領域を狙って遊技球を発射させる右打ちを行う必要がある場合に、右打ちを促す右打ち情報を表示するようになっている。
時短遊技状態表示器68は、後述する時短遊技状態中に時短遊技状態であることを示す時短情報を表示するようになっている。高確率遊技状態表示器69は、後述する確変遊技状態中に確変遊技状態であることを示す高確情報を表示するようになっている。
演出空間40の奥部には、液晶表示器からなる第1画像表示装置71(メイン液晶)が設けられ、ステージ部42と第1画像表示装置71との間には、第1画像表示装置71よりも小さい液晶表示器からなる第2画像表示装置72(メイン液晶)が第1画像表示装置71の前方で移動(動作)可能なように設けられる。なお、第1画像表示装置71や第2画像表示装置72を透過型液晶表示器としてもよいし、ドットマトリクス表示器やEL表示器等にしてもよい。
第1画像表示装置71(メイン液晶)及び第2画像表示装置では、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示及び停止表示に連動して3列の演出図柄(左図柄Z1、中図柄Z2、右図柄Z3)を変動表示及び停止表示させると共に、大当たり特別図柄(大当たり演出図柄)が表示される可能性があることを予告する予告画像(キャラクタ画像、情報画像、背景画像)等を表示させる変動表示演出が実行されるようになっている。
なお、演出図柄は、数字(0〜9等)やアルファベット(A〜F等)やキャラクタ等の少なくとも1つを含む複数種類があり、他の種類の演出図柄とは区別(識別)可能なようになっているため、識別情報と言い換えることもできる。
演出図柄の変動表示は、演出図柄を縦方向や横方向にスクロールさせたり、その場で自転させたりしながら有効ライン上に表示される演出図柄の種類を変化させることで行われる。演出図柄の停止表示は、有効ライン上に大当たり抽選の結果を示す表示態様(ハズレ演出図柄、大当たり演出図柄)を所定時間停止表示させることで行われる。
大当たり演出図柄の表示態様は、「777」等の同一の演出図柄の組み合せや、「753」等の所定の規則性を持った演出図柄の組み合せによって構成され、ハズレ演出図柄は、大当たり演出図柄とは異なる演出図柄の組み合せによって構成されている。
また、第1画像表示装置71には、大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)が未実行の(保留されている)第1権利に対応する保留アイコンを表示させる第1アイコン表示領域71aや、大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)が未実行の(保留されている)第2権利に対応する保留アイコンを表示させる第2アイコン表示領域71bや、特別図柄の変動表示を実行している第1権利又は第2権利に対応する実行アイコンを表示させる実行アイコン表示領域71cが設けられている。
なお、第1アイコン表示領域71a、第2アイコン表示領域71b、実行アイコン表示領域71cの少なくとも1つを第2画像表示装置72に設けてもよいし、第1アイコン表示領域71a、第2アイコン表示領域71b、実行アイコン表示領域71cの少なくとも1つを第1画像表示装置71と第2画像表示装置72とに跨るように設けてもよい。
第2画像表示装置72は、第1画像表示装置71の下端部の前方に臨む通常位置と、第1画像表示装置71の中央寄りの前方に臨む演出位置との間で移動可能となっていると共に、横向き姿勢から縦向き姿勢に変位可能となっており、変動表示演出の実行中に移動したり変位したりすることで動作演出を行うようになっている。
演出空間の右側部には、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示に連動して表示態様が変化する変動表示LED73が設けられ、演出空間の上部には、変動表示演出の実行中において可動部材75に所定の演出動作を行わせる可動演出装置74や、発光部材77に所定の発光演出を行わせる発光演出装置76等が設けられている。
遊技盤5の裏面側には、遊技領域5aに対して所定の閾値を超える磁気が近づいたことを検出するための磁気センサ80aと、遊技盤5に対して所定の周波数の電波が照射されたことを検出するための電波センサ81aと、遊技の進行を統括的に制御するメイン制御装置100と、メイン制御装置100からの演出コマンド(指令情報)に基づいて遊技の演出を制御するサブ制御装置300と、左右一側に設けられた回転軸を中心として左右方向に開閉すると共にメイン制御装置100の上部とサブ制御装置300を後方から覆うカバー部材78が設けられている。
内枠4の裏面側には、パチンコ遊技機1が設置される遊技島から供給される遊技球を貯留する球貯留タンク84aと、球貯留タンク84aに貯留された遊技球を流下させる貯留球流路84bと、貯留球流路84bから供給される遊技球を遊技者に払い出すための払出モータ85aを有する払出装置85と、遊技に関する遊技情報(信号)をパチンコ遊技機1の外部に出力するための外部出力端子板86(外部出力部に相当)と、メイン制御装置100からの払出数コマンド(指令情報)に基づいて払出装置85を制御すると共に、発射ハンドル31の操作に基づいて発射装置30を制御する払出制御装置200と、メイン制御装置100や払出制御装置200やサブ制御装置や被制御装置に動作電源やバックアップ電源を供給するための電源装置400等が設けられている。なお、バックアップ電源は、メイン制御装置100にだけ供給されるが、払出制御装置200やサブ制御装置に供給されるようにしてもよい。
外枠2の裏面側、つまり、遊技者が操作不能な位置には、パチンコ遊技機1の外部(遊技場の事務所などに設けられるホールコンピュータ、遊技島に設けられる島コンピュータ、パチンコ遊技機1の上方に設けられる呼出ランプ、パチンコ遊技機1に併設される貸出装置等の外部装置)からの入力を受け付けるための入力受付装置87(入力受付部に相当)が設けられている。入力受付装置87には、押圧操作を受け付けるための第1入力受付スイッチ87a、第2入力受付スイッチ87b及び第3入力受付スイッチ87cが横並び状態で配設されており、各入力受付スイッチ87a〜87cによってパチンコ遊技機1の外部からの入力を受け付けるようになっている。なお、入力受付装置87を外枠2の外側面や内側面等の遊技者が操作不能な位置に設けてもよいし、入力受付装置87を枠発光部13の上面や下皿28の底面等の遊技者が操作困難な位置に設けてもよい。
<パチンコ遊技機の制御構成>
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の制御ブロック図である図3を参照しながら、パチンコ遊技機1の制御構成について説明する。
メイン制御装置100は、メインCPU、メインROM及びメインRAMを内蔵したメインワンチップマイコンや入出力インターフェース回路(I/O)等を備えており、メインCPUがメインROMに格納された遊技制御プログラムに従ってメインRAMをワークエリアとして使用しながら遊技の進行を統括的に制御するように構成されている。
入力インターフェースには、枠開放検出スイッチ7a、普通入賞口スイッチ44a、第1始動口スイッチ45a、第2始動口スイッチ46a、ゲートスイッチ51a、大入賞口スイッチ54a、磁気センサ80a、電波センサ81a、RAMクリアスイッチ82a、払出制御装置200等が接続されており、各種スイッチからの入力信号や、払出制御装置200からのコマンドが入力される。
出力インターフェースには、第2始動口ソレノイド47a、大入賞口ソレノイド55a、遊技情報表示装置59、発生したエラーの種類を示すコードを表示するエラー表示装置83、外部出力端子板86、払出制御装置200、サブ制御装置300等が接続されており、各種ソレノイドへの駆動信号や各種表示装置(遊技情報表示装置59、エラー表示装置83)への表示信号や、外部出力端子板86への遊技情報信号や、各種制御装置へのコマンドが出力される。
なお、メインRAMには、電源装置400からのバックアップ電源が供給されることで、停電時においても記憶情報を保持することが可能となっており、停電復旧時には保持された記憶情報に基づいて遊技の制御状態が停電前の状態に復帰するようになっている。
払出制御装置200は、払出CPU、払出ROM及び払出RAMを内蔵した払出ワンチップマイコンや入出力インターフェース回路(I/O)等を備えており、払出CPUが払出ROMに格納された払出制御プログラムに従って払出RAMをワークエリアとして使用しながら遊技球の払出や発射を制御するように構成されている。
入力インターフェースには、払出装置85(払出球検出スイッチ等)、発射ハンドル31(タッチセンサ33a、発射停止スイッチ34等)、メイン制御装置100等が接続されており、払出装置85(払出球検出スイッチ等)や発射ハンドル31(タッチセンサ33a、発射停止スイッチ34等)からの入力信号やメイン制御装置100からの払出数コマンドが入力される。
出力インターフェースには、払出装置85(払出モータ等)、発射装置30(発射ソレノイド等)、メイン制御装置100等が接続されており、払出装置85(払出モータ等)や発射装置30(発射ソレノイド等)への駆動信号や、メイン制御装置100へのコマンドが出力される。
なお、払出RAMには、電源装置400からのバックアップ電源が供給されないが、バックアップ電源が供給されるようにすることで、停電時においても記憶情報を保持可能とし、停電復旧時には保持された記憶情報に基づいて払出の制御状態が停電前の状態に復帰するようにしてもよい。
サブ制御装置300は、サブCPU、サブROM、サブRAM、入出力インターフェース回路(I/O)、VDP(Video Display Processor)、CGROM、音ROM等を備えており、サブCPUがサブROMに格納された演出制御プログラムに従ってサブRAMをワークエリアとして使用しながらメイン制御装置100からの演出コマンドに対応する演出の実行を制御するように構成されている。また、VDPがサブCPUからの指令に基づいてCGROMに記憶された画像データの表示制御を行うと共に、音ROMに記憶された音データの出力制御を行うように構成されている。
入力インターフェースには、選択ボタンスイッチ24a、演出ボタンスイッチ26a、可動演出装置74に設けられる位置検出スイッチ、入力受付装置87の各入力受付スイッチ87a〜87c、メイン制御装置100等が接続されており、各種スイッチからの入力信号や、メイン制御装置100からの演出コマンドが入力される。
出力インターフェースには、枠発光部13、回転発光部14、選択ボタンLED24b、演出ボタンLED、演出ボタン駆動モータ26c、第1画像表示装置71、第2画像表示装置72、可動演出装置74、発光演出装置76等が接続されており、各種LEDへの表示信号や各種モータへの駆動信号が出力される。
なお、メイン制御装置100と払出制御装置200との間のコマンド通信は、双方向通信となっているが、メイン制御装置100とサブ制御装置300との間のコマンド通信は、メイン制御装置100からサブ制御装置300への単方向通信となっているが、双方向通信としてもよい。また、入力受付装置87をサブ制御装置300に接続したが、メイン制御装置100に接続してもよい。
<遊技の進行形態>
次に、本実施形態に係るパチンコ遊技機1のゲームフローである図4を参照しながら、遊技の進行形態について説明する。
まず、パチンコ遊技機1の初期の遊技状態は、大当たり抽選で大当たりと判定される大当たり確率が通常確率(1/300)であって、当たり抽選で当たりと判定される当たり確率が低確率(1/30)である通常遊技状態(低確率非時短遊技状態)となっており、第1画像表示装置71及び第2画像表示装置72で実行される変動表示演出の演出態様を規定する演出モードは、演出モードA〜Dの何れかが設定される。
通常遊技状態では、第1始動口45又は第2始動口46への遊技球の入賞に基づき大当たり抽選が行われ、該抽選の結果を報知する特別図柄の変動表示(変動表示演出)の結果として大当たり特別図柄(大当たり演出図柄)が表示されると、変動入賞装置53(大入賞口54)を所定の態様で閉状態から開状態に変換するラウンド遊技を所定回数行う大当たり遊技(遊技者に有利な特別遊技)が実行される。
大当たり遊技には、2ラウンド通常短当たり遊技1〜4と、2ラウンド確変短当たり遊技と、8ラウンド確変長当たり遊技と、10ラウンド確変長当たり遊技と、15ラウンド確変長当たり遊技の遊技者に有利な度合いが異なる8種類が設定されており、大当たり遊技中は、通常遊技状態となる。
2ラウンド通常短当たり遊技1は、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく第1大当たり抽選で大当たりと判定された場合の20%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技が2回行われる。
2ラウンド通常短当たり遊技2は、第2始動口46への遊技球の入賞に基づく第2大当たり抽選で大当たりと判定された場合の10%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技が2回行われる。
2ラウンド通常短当たり遊技3は、第2大当たり抽選で大当たりと判定された場合の6%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技が2回行われる。
2ラウンド通常短当たり遊技4は、第2大当たり抽選で大当たりと判定された場合の4%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技が2回行われる。
2ラウンド確変短当たり遊技は、第1大当たり抽選で大当たりと判定された場合の10%、及び、第2大当たり抽選で大当たりと判定された場合の10%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技が2回行われる。
なお、2ラウンド通常短当たり遊技1と2ラウンド確変短当たり遊技とは、大当たり遊技中の演出が同一態様(類似態様)となっており、何れの大当たり遊技が実行されているのか区別困難となっている。
8ラウンド確変長当たり遊技は、第1大当たり抽選で大当たりと判定された場合の20%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を28秒間に亘って開状態に変換(長開放)するラウンド遊技が8回行われる。
10ラウンド確変長当たり遊技は、第1大当たり抽選で大当たりと判定された場合の50%、及び、第2大当たり抽選で大当たりと判定された場合の20%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を28秒間に亘って開状態に変換(長開放)するラウンド遊技が10回行われる。
15ラウンド確変長当たり遊技は、第2大当たり抽選で大当たりと判定された場合の50%で発生し、変動入賞装置53(大入賞口54)を28秒間に亘って開放状態に変換(長開放)するラウンド遊技が15回行われる。
2ラウンド通常短当たり遊技1が終了すると、通常遊技状態に移行し、演出モードは、演出モードDに設定される。
2ラウンド確変短当たり遊技が終了すると、大当たり確率が高確率(1/60)であって、当たり確率が低確率(1/30)である第1確変遊技状態(高確率非時短遊技状態)に移行し、演出モードは、演出モードD又はEが実行された特別図柄の変動表示(変動表示演出)の回数に応じて設定される。
そのため、2ラウンド通常短当たり遊技1が終了した後の30回転と2ラウンド確変短当たり遊技が終了した後の30回転の演出モードが同一となるため、遊技者は現在の遊技状態が通常遊技状態なのか第1確変遊技状態なのかを把握するのが難しくなり、演出モードDが設定されている場合には、第1確変遊技状態への期待感を持つことになる。
8ラウンド確変長当たり遊技、10ラウンド確変長当たり遊技、15ラウンド確変長当たり遊技が終了すると、大当たり確率が高確率(1/60)であって、当たり確率が高確率(29/30)である第2確変遊技状態(高確率時短遊技状態)に移行し、演出モードは、演出モードF〜Gを遊技者が選択できるようになる。
2ラウンド通常短当たり遊技2〜4が終了すると、大当たり確率が低確率(1/300)であって、当たり確率が高確率(29/30)である時短遊技状態(低確率時短遊技状態)に所定期間(2ラウンド通常短当たり遊技2の終了後は30回転、2ラウンド通常短当たり遊技3の終了後は50回転、2ラウンド通常短当たり遊技4の終了後は100回転)に亘って移行し、演出モードは、演出モードH〜Jが特別図柄の変動表示(変動表示演出)の回数に応じて設定される。
第1確変遊技状態、第2確変遊技状態、時短遊技状態では、通常遊技状態と同様に、第1始動口45又は第2始動口への遊技球の入賞に基づき大当たり抽選が行われ、該抽選の結果を報知する特別図柄の変動表示(変動表示演出)の結果として大当たり特別図柄(大当たり演出図柄)が表示されると、何れかの種類の大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技、確変遊技状態、時短遊技状態のことを総称して有利状態と呼ぶ場合がある。
また、時短遊技状態では、当該時短遊技状態を発生させた大当たり遊技の種類に応じて設定される時短回数(30回、50回、100回の何れか)の特別図柄の変動表示が実行されると、通常遊技状態に移行する。
通常遊技状態及び第1確変遊技状態では、当たり抽選の結果に基づいて実行される普通図柄の変動表示の変動時間として比較的長い時間(例えば30秒)が選択され易く、変動表示の結果として当たり態様が表示されると、第2始動口46が0.2秒開放する第1当たり遊技が80%の割合で実行され、第2始動口46が0.2秒開放した後に再び4.0秒開放する第2当たり遊技が20%の割合で実行される。
第2確変遊技状態及び時短遊技状態では、当たり抽選の結果に基づいて実行される普通図柄の変動表示の変動時間として比較的短い時間(例えば2秒)が選択され易く、変動表示の結果として当たり態様が表示されると、第2始動口46が2.5秒開放した後に再び2.5秒開放する第3当たり遊技が100%の割合で実行される。
このように、第1大当たり抽選が行われた場合よりも、第2大当たり抽選が行われた場合の方が、実行される大当たり遊技や大当たり遊技終了後の遊技状態等が遊技者に有利になるように設定されており、遊技者は第2大当たり抽選が行われることに対する期待感を持つようになる。
なお、通常遊技状態及び第1確変遊技状態においては、遊技領域5aの左側領域に遊技球を発射する遊技を行い、第2確変遊技状態及び時短遊技状態においては、遊技領域5aの右側領域に遊技球を発射する遊技を行うようになっている。
<メイン制御装置の機能構成>
次に、本実施形態に係るメイン制御装置100の機能ブロック図である図5を参照しながら、メイン制御装置100の機能構成を説明する。
メイン制御装置100は、遊技の進行を制御する遊技制御手段110を備え、遊技制御手段110には、特図判定情報(乱数)取得手段111と、特図判定情報(保留)記憶手段112と、大当たり(特別遊技)判定手段113と、大当たり図柄判定手段114と、特図変動パターン判定手段115と、特図変動表示実行手段116と、大当たり遊技(特別遊技)実行手段117と、事前判定手段118と、遊技状態制御手段119と、普図判定情報(乱数)取得手段120と、普図判定情報(保留)記憶手段121と、当たり(補助遊技)判定手段122と、当たり図柄判定手段123と、普図変動パターン判定手段124と、普図変動表示実行手段125と、当たり遊技(補助遊技)実行手段126と、各種テーブル記憶手段127と、エラー判定手段128と、賞球払出制御手段129と、コマンド送信手段130と、コマンド受信手段131と、情報更新手段132と、情報出力手段133を備えている。
特図判定情報(乱数)取得手段111は、第1始動口45や第2始動口46への遊技球の入賞に基づいて、大当たり抽選に用いる特図判定情報(大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、特図変動パターン判定乱数)を取得する。
特図判定情報(保留)記憶手段112は、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき特図判定情報(乱数)取得手段111が取得した特図判定情報をメインRAMの第1保留記憶領域に所定数(例えば4個)を限度に第1特図保留として記憶(第1権利の付与に相当)し、第2始動口46への遊技球の入賞に基づき特図判定情報(乱数)取得手段111が取得した特図判定情報をメインRAMの第2保留記憶領域に所定数(例えば4個)を限度に第2特図保留として記憶(第2権利の付与に相当)し、第1特図保留の数及び第2特図保留の数を示す特図保留数コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
大当たり(特別遊技)判定手段113は、第1特図保留よりも第2特図保留の方が優先して消化されるように、最も早く記憶された最先(最古)の第1特図保留又は第2特図保留をメインRAMの特図実行記憶領域に移動し、第1特図保留及び第2特図保留の残数を示す保留数コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。また、特図実行記憶領域に移動した特図判定情報である大当たり判定乱数を大当たり判定テーブル(図12参照)に照合して、大当たりであるか(大当たり遊技を実行するか)否かを判定する。
大当たり図柄判定手段114は、大当たり(特別遊技)判定手段113による判定結果と特図実行記憶領域に移動された特図判定情報の大当たり図柄判定乱数を特図停止図柄判定テーブル(図12参照)に照合して、第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62に停止表示させる特別図柄の種類を判定し、判定結果に対応する特図停止図柄コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。なお、停止表示される特別図柄の種類に応じて大当たり遊技の種類が決定されるため、大当たり遊技の種類を決定していると言える。
特図変動パターン判定手段115は、大当たり図柄判定手段114による判定結果と特図実行記憶領域に移動された特図判定情報の特図変動パターン判定乱数を特図変動パターン判定テーブル(図13参照)に照合して、特別図柄を変動表示する特図変動パターン(変動時間)を判定し、判定結果に対応する特図変動パターンコマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
なお、本実施形態では、大当たり(特別遊技)判定手段113による判定、大当たり図柄判定手段114による判定及び特図変動パターン判定手段115による判定を大当たり抽選としているが、大当たり(特別遊技)判定手段113による判定を大当たり抽選としてもよいし、大当たり(特別遊技)判定手段113による判定と、大当たり図柄判定手段114による判定とを大当たり抽選としてもよい。
特図変動表示実行手段116は、大当たり抽選の結果に基づいて第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62で特別図柄の変動表示及び停止表示を行うと共に、特別図柄の停止表示を示す特図確定コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
大当たり遊技(特別遊技)実行手段117は、第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62に大当たり特別図柄が停止表示されたことに基づいて、所定数のラウンドに亘って所定の開閉態様で変動入賞装置53(大入賞口54)を閉状態から開状態に変換する大当たり遊技を実行すると共に、大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンド、ラウンド遊技の開始とラウンド数を示すラウンド数コマンド、ラウンド遊技間のインターバルの開始を示すインターバルコマンド、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
事前判定手段118は、特図判定情報(乱数)取得手段111が取得した特図判定情報(大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、特図変動パターン判定乱数)を大当たり(特別遊技)判定手段113、大当たり図柄判定手段114、特図変動パターン判定手段よりも事前に判定し、判定結果に対応する事前判定コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
遊技状態制御手段119は、大当たり遊技の終了後に大当たり遊技の種類に応じて第1確変遊技状態、第2確変遊技状態、時短遊技状態の何れかの遊技状態に移行させると共に、時短遊技状態で所定回数(30回、50回、100回の何れか)の特別図柄の変動表示が実行されると通常遊技状態に移行させ、移行させた遊技状態に対応する遊技状態コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
普図判定情報(乱数)取得手段120は、普図ゲート51への遊技球の通過に基づいて、当たり抽選に用いる普図判定情報(当たり判定乱数、当たり図柄判定乱数、普図変動パターン判定乱数)を取得する。
普図判定情報(保留)記憶手段121は、普図判定情報(乱数)取得手段120が取得した普図判定情報をメインRAMの普図保留記憶領域に所定数(例えば4個)を限度に普図保留として記憶(第3権利の付与に相当)し、普図保留の数を示す普図保留数コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
当たり(補助遊技)判定手段122は、最も早く記憶された最先(最古)の普図保留(普図判定情報)をメインRAMの普図実行記憶領域に移動し、普図実行記憶領域に移動した普図判定情報である当たり判定乱数を当たり判定テーブル(図示省略)に照合して、当たりであるか(当たり遊技を実行するか)否かを判定する。
当たり図柄判定手段123は、当たり(補助遊技)判定手段122による判定結果と普図実行記憶領域に移動された普図判定情報である当たり図柄判定乱数を普図停止図柄判定テーブル(図示省略)に照合して、普通図柄表示器64に停止表示させる普通図柄の種類を判定し、判定結果に対応する普図停止図柄コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。なお、停止表示される普通図柄の種類に応じて当たり遊技の種類が決定されるため、当たり遊技の種類を決定していると言える。
普図変動パターン判定手段124は、当たり図柄判定手段123による判定結果と普図実行記憶領域に移動された普図判定情報である普図変動パターン判定乱数を普図変動パターン判定テーブル(図示省略)に照合して、普通図柄を変動表示する普図変動パターン(変動時間)を判定し、判定結果に対応する普図変動パターンコマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
なお、本実施形態では、当たり(補助遊技)判定手段122による判定、当たり図柄判定手段123による判定及び普図変動パターン判定手段124による判定を当たり抽選としているが、当たり(補助遊技)判定手段122による判定を当たり抽選としてもよいし、当たり(補助遊技)判定手段122による判定と、当たり図柄判定手段123による判定とを当たり抽選としてもよい。
普図変動表示実行手段125は、当たり抽選の結果に基づいて普通図柄表示器64で普通図柄の変動表示及び停止表示を行うと共に、普通図柄の停止表示を示す普図確定コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
当たり遊技(補助遊技)実行手段126は、普通図柄表示器64に当たり図柄が停止表示されたことに基づいて、所定の開閉態様で第2始動口46を閉状態から開状態に変換する当たり遊技を実行すると共に、当たり遊技の開始を示すオープニングコマンド、当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
各種テーブル記憶手段127は、大当たり判定テーブル、特図停止図柄判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、当たり判定テーブル、普図停止図柄判定テーブル、普図変動パターン判定テーブル等の各種テーブルを記憶する。
エラー判定手段128は、枠開放検出スイッチ7a、第2始動口スイッチ46a、ゲートスイッチ51a、大入賞口スイッチ54a、磁気センサ80a、電波センサ81aからの入力信号に基づいて、所定のエラー(枠開放エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー、右打ちエラー等)が発生したか否かを判定し、発生したエラーに対応するエラー発生コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。また、エラーが解消したか否かを判定し、解消したエラーに対応するエラー解消コマンドをサブ制御装置300に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
賞球払出制御手段129は、普通入賞口スイッチ44a、第1始動口スイッチ45a、第2始動口スイッチ46a、大入賞口スイッチ54aからの入力信号に基づいて、賞球の払出を実行するか否かを判定し、賞球の払出を実行する場合には払出数を示す払出数コマンドを払出制御装置200に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
コマンド送信手段130は、メインRAMの送信コマンド領域にセットされているコマンドを払出制御装置200又はサブ制御装置300に送信する。
コマンド受信手段131は、払出制御装置200から送信されてくるコマンドをメインRAMの受信コマンド領域にセットする。
情報更新手段132は、普通入賞口44に入賞した遊技球数を示す普通入賞口入賞数、通常遊技状態において第2始動口46に入賞した遊技球数を示す通常中第2始動口入賞数、1回のラウンド遊技において大入賞口54に入賞した遊技球数を示す大入賞口入賞数、普図ゲート51を通過した遊技球数を示すゲート通過数、通常遊技状態において発生した当たり遊技の回数である通常中普図当たり回数、普電サポート状態(時短遊技状態)において発生した当たり回数である時短中普図当たり回数、確変遊技状態及び時短遊技状態の継続中に連続して発生した大当たり遊技の回数である連荘回数(連続大当たり回数)、確変遊技状態に移行した回数である確変移行回数、時短遊技状態に移行した回数である時短移行回数等を更新する。
情報出力手段133は、遊技の進行に応じて発生する遊技情報(エラー情報、払出情報、大当たり情報、遊技状態情報、入賞情報)や、情報更新手段132によって更新された遊技情報等を外部出力端子板86の出力端子を介してパチンコ遊技機1の外部(ホールコンピュータ、島コンピュータ、呼出ランプ、貸出装置等の外部装置)に出力する。
<サブ制御装置の機能構成>
次に、本実施形態に係るサブ制御装置300の機能ブロック図である図6を参照しながら、サブ制御装置300の機能構成を説明する。
サブ制御装置300は、演出の進行を制御する演出制御手段310を備え、演出制御手段310には、コマンド受信手段311、客待ち制御手段312、演出モード制御手段313、変動表示演出制御手段314(アイコン表示手段315、先読み演出決定手段316、先読み演出実行手段317、演出図柄決定手段318、変動表示演出パターン決定手段319、予告演出決定手段320、操作演出決定手段321、変動表示演出実行手段322(演出図柄変動表示手段323、第4図柄変動表示手段324、背景表示手段325、予告演出実行手段326、操作演出実行手段327))、大当たり演出制御手段328(大当たり演出決定手段329、大当たり演出実行手段330)、特別演出制御手段331(先読み特別演出実行手段332、変動中特別演出実行手段333、エラー特別演出実行手段334)を備えている。
コマンド受信手段311は、メイン制御装置100から送信されてくるコマンドをサブRAMの受信コマンド領域にセットする。
客待ち制御手段312は、変動表示演出及び大当たり演出が行われていない客待ち状態で所定時間(例えば60秒)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過した場合に遊技を促進するための客待ち演出を各種演出装置(スピーカー12、枠発光部13、回転発光部14、枠表示器15、選択ボタン装置23、演出ボタン装置25、第1画像表示装置、第2画像表示装置、変動表示LED、可動演出装置74、発光演出装置76等)で実行する。
演出モード制御手段313は、遊技状態が変化した場合や演出モードの変更抽選に当選した場合に、設定されている演出モードを他の演出モードに変更する。
変動表示演出制御手段314は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされている特図停止図柄コマンド及び特図変動パターンコマンドに基づいて、大当たり抽選の結果を報知(特別図柄の変動表示を演出)するための変動表示演出を各種演出装置で実行するための制御を行う。
アイコン表示手段315は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされている特図保留数コマンドに基づいて、第1特図保留及び第2特図保留に対応する保留アイコンを第1画像表示装置71の第1アイコン表示領域71a及び第2アイコン表示領域72aに表示させると共に、現在実行中の変動表示演出に対応する実行アイコンを第1画像表示装置71の実行アイコン表示領域71cに表示させる。
先読み演出決定手段316は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされている事前判定コマンドに基づいて、1又は複数の変動表示演出に亘って大当たり遊技が実行される可能性があることや所定のリーチ演出が実行されることを予告する先読み演出(変動表示演出毎に所定の演出を実行する先読み連続予告演出、通常表示態様の保留アイコンや実行アイコンを特別表示態様に変化させる先読みアイコン変化演出、第1画像表示装置71及び/又は第2画像表示装置72に表示される通常背景画像を特別背景画像に変化させる先読みゾーン演出等)の実行の有無や実行する先読み演出の種類を決定する。
先読み演出実行手段317は、先読み演出決定手段316が決定した種類の先読み演出を各種演出装置(スピーカー12、枠発光部13、回転発光部14、枠表示器15、選択ボタン装置23、演出ボタン装置25、第1画像表示装置、第2画像表示装置、変動表示LED、可動演出装置74、発光演出装置76等)で実行する。
演出図柄決定手段318は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされている特図停止図柄コマンドにより特定される特別図柄の種類及び/又は特図変動パターンコマンドにより特定される特図変動パターンと演出図柄判定乱数とを演出図柄判定テーブルに照合して、変動表示演出の結果として停止表示される演出図柄(左図柄Z1、中図柄Z2、右図柄Z3)の種類を決定する。
変動表示演出パターン決定手段319は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされている特図停止図柄コマンドにより特定される特別図柄の種類と特図変動パターンコマンドにより特定される特図変動パターンと変動表示演出パターン判定乱数を変動表示演出パターン判定テーブル(図示省略)に照合して、変動表示演出の変動表示演出パターンを決定する。
予告演出決定手段320は、変動表示演出パターン決定手段319が決定した変動表示演出パターンと予告演出判定乱数とを予告演出判定テーブル(図示省略)に照合して、変動表示演出の一環として大当たり遊技が実行される可能性があることや所定のリーチ演出が実行されることや大当たり遊技が実行されることを予告する予告演出の実行の有無や実行する予告演出の種類を決定する。
操作演出決定手段321は、変動表示演出パターン決定手段319が決定した変動表示演出パターンと操作演出判定乱数とを操作演出判定テーブル(図示省略)に照合して、変動表示演出の一環として選択ボタン24や演出ボタン26の操作に基づき大当たり遊技が実行される可能性があることや所定のリーチ演出が実行されることや大当たり遊技が実行されることを予告する操作演出の実行の有無や実行する操作演出の種類を決定する。
変動表示演出実行手段322は、演出図柄決定手段318の決定結果や変動表示演出パターン決定手段319の決定結果等に基づいて、大当たり抽選の結果を報知(特別図柄の変動表示を演出)するための変動表示演出を各種演出装置で実行する。
演出図柄変動表示手段323は、第1画像表示装置71や第2画像表示装置72で演出図柄を縦方向や横方向にスクロールさせたり、その場で自転させたりしながら有効ライン上に表示される演出図柄の種類を変化させることで演出図柄の変動表示を実行する。
第4図柄変動表示手段324は、特別図柄の変動表示の実行期間に亘って変動表示LED73の発光態様を変化させ、特別図柄の変動表示の終了に伴って変動表示LED73の発光態様の変化を停止することで、所謂第4図柄の変動表示を実行する。
背景表示手段325は、先読み演出決定手段316の決定結果や変動表示演出パターン決定手段319の決定結果に基づいて、変動表示演出の背景となる背景画像を第1画像表示装置71や第2画像表示装置72に表示させる。
予告演出実行手段326は、予告演出決定手段320の決定結果に基づいて、変動表示演出の一環として大当たり遊技が実行される可能性があることや所定のリーチ演出が実行されることや大当たり遊技が実行されることを予告する予告演出を各種演出装置で実行する。
操作演出実行手段327は、操作演出決定手段321の決定結果に基づいて、変動表示演出の一環として有効期間中の選択ボタン24や演出ボタン26の操作に基づき大当たり遊技が実行される可能性があることや所定のリーチ演出が実行されることや大当たり遊技が実行されることを予告する操作演出を各種演出装置で実行する。
大当たり演出制御手段328は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされているオープニングコマンド、ラウンド数コマンド、インターバルコマンド、エンディングコマンドに基づいて、大当たり演出を各種演出装置で実行するための制御を行う。
大当たり演出決定手段329は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされているオープニングコマンドを大当たり演出判定テーブル(図示省略)に照合して、大当たり遊技を演出するための大当たり演出の種類を決定する。
大当たり演出実行手段330は、サブRAMの受信コマンド領域にセットされているラウンド数コマンド、インターバルコマンド、エンディングコマンドに基づいて大当たり演出決定手段329が決定した大当たり演出を各種演出装置に実行させる。
特別演出制御手段331は、入力受付装置87が受け付けたパチンコ遊技機1の外部(ホールコンピュータ、島コンピュータ、呼出ランプ、貸出装置等の外部装置)からの入力に基づいて、各種の特別演出を各種演出装置(枠表示器15、スピーカー12等)で実行するための制御を行う。
先読み特別演出実行手段332は、パチンコ遊技機1の外部から第1の入力(第1入力受付スイッチ87aの押圧操作)を受け付けたことに基づいて、大当たり遊技を発生させる特別図柄の変動表示の開始前(事前)に大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆(予告)する先読み特別演出を各種演出装置に実行させる。なお、先読み特別演出を事前特別演出と読み替えてもよい。
変動中特別演出実行手段333は、パチンコ遊技機1の外部から第2の入力(第2入力受付スイッチ87bの押圧操作)を受け付けたことに基づいて、大当たり遊技を発生させる特別図柄の変動表示の実行中に大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆(予告)する変動中特別演出を各種演出装置に実行させる。
エラー特別演出実行手段334は、パチンコ遊技機1の外部から第3の入力(第3入力受付スイッチ87cの押圧操作)を受け付けたことに基づいて、所定期間に亘ってパチンコ遊技機1で所定のエラーが発生したことを報知するエラー特別演出を各種演出装置に実行させる。
<メイン制御装置の制御処理>
次に、図7〜図16までのフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るメイン制御装置100の制御処理を説明する。メイン制御装置100の制御処理は、メイン処理とタイマ割込処理を含んで構成される。
<メイン制御装置のメイン処理>
図7は、メイン制御装置100のメイン処理を示すフローチャートであり、電源装置400から動作電源が供給されるとシステムリセットが発生してメインワンチップマイコンのセキュリティチェックが行われ、その後に以下の処理が行われる。
まず、ステップP1において、初期化処理を行う。この初期化処理では、メインROMから遊技制御プログラムを読み込むと共に、RAMクリアスイッチ82aが操作されているか否かを判定し、操作されている場合にはメインRAMの記憶情報を初期化する。一方、操作されていない場合にはチェックサムを算出してメインRAMに記憶されているチェックサムと比較し、チェックサムが異なる場合にはメインRAMの記憶情報を初期化する。一方、チェックサムが同じ場合にはメインRAMの記憶情報に基づき遊技の制御状態を停電前の状態に復帰させる処理を行う。
次に、ステップP2において、乱数更新処理を行う。この乱数更新処理では、特図変動パターン判定乱数、普図変動パターン判定乱数、大当たり判定乱数の周回初期値を決定するための大当たり判定初期値乱数、大当たり図柄判定乱数の周回初期値を決定するための大当たり図柄判定初期値乱数、当たり判定乱数の周回初期値を決定するための当たり判定初期値乱数、当たり図柄判定乱数の周回初期値を決定するための当たり図柄判定初期値乱数等を更新する処理を行う。
次に、ステップP3において、電源装置400からの動作電源の供給が停止する停電が発生したか否かを判定する。停電が発生していない場合(P3:NO)には、再びステップP2の乱数更新処理に移行する。一方、停電が発生した場合(P3:YES)には、ステップ4において、タイマ割込処理の発生を禁止する割込み禁止をセットする。
次に、ステップP5において、出力ポートをクリアし、ステップP6において、チェックサムを算出してメインRAMにセーブし、ステップP7において、停電からの復旧時に参照するバックアップフラグをONし、ステップP8において、RAMアクセスを禁止する処理を行い、動作電源の供給が完全に停止するまで待機する。
<メイン制御装置のタイマ割込処理>
図8は、メイン制御装置100のタイマ割込処理を示すフローチャートであり、CTC回路から所定周期(4ms)毎にクロックパルスが入力されると以下の処理が行われる。
まず、ステップP50において、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、特別図柄の変動時間、特別図柄の停止時間、大当たり遊技のオープニング時間、大当たり遊技のインターバル時間、大当たり遊技のエンディング時間、普通図柄の変動時間、普通図柄の停止時間、当たり遊技のオープニング時間、当たり遊技のエンディング時間等を計測するためのタイマを更新する。
次に、ステップP100において、乱数更新処理を行う。この乱数更新処理では、大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、当たり判定乱数、当たり図柄判定乱数、大当たり判定初期値乱数、大当たり図柄判定初期値乱数、当たり判定初期値乱数、当たり図柄判定初期値乱数等の更新を行う。
なお、乱数の更新は、乱数の最小値と最大値との間で周回するように1ずつ更新されていくが、大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、当たり判定乱数及び当たり図柄判定乱数については、更新後の乱数値が周回の初期値に到達すると上述した初期値乱数を参照して新たな周回の初期値を設定して更新を続けるようになっている。
次に、ステップP150において、入力処理を行う。この入力処理では、各種スイッチや各種センサからの検出信号(入力信号)の入力を監視したり、払出制御装置200からのコマンドの受信を監視したりする。詳細は後述する。
次に、ステップP200において、エラー検出処理を行う。このエラー検出処理では、枠開放検出スイッチ7aからの入力信号に基づいて、内枠4及び/又はガラス枠7が開放している枠開放エラーの発生及び終了が検出される。また、第2始動口スイッチ46aや大入賞口スイッチ54aからの入力信号に基づいて、第2始動口46や大入賞口54が閉鎖状態となっている入賞不能期間において所定個数(1個又は複数個)の遊技球が入賞する異常入賞エラーの発生が検出される。また、磁気センサ80aからの入力信号に基づいて、所定の閾値を超える磁気が検出される磁気エラーの発生が検出される。また、電波センサ81aからの入力信号に基づいて、所定の周波数の電波が検出される電波エラーの発生が検出される。また、ゲートスイッチ51aからの入力信号に基づいて、通常遊技状態において普図ゲート51を遊技球が通過する右打ちエラーの発生が検出される。
次に、ステップP250において、特図遊技処理を行う。この特図遊技処理では、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器62での特別図柄の変動表示や、変動入賞装置53を開閉させる大当たり遊技(特別遊技)の実行等を制御するための処理が行われる。詳細は後述する。
次に、ステップP300において、普図遊技処理を行う。この普図遊技処理では、普通図柄表示器64での普通図柄の変動表示や、第2始動口46を開閉させる当たり遊技(補助遊技)の実行を制御するための処理が行われる。詳細は後述する。
次に、ステップP350において、表示情報出力設定処理を行う。この表示情報出力設定処理では、第1特別図柄表示器60、第1特別図柄保留表示器61、第2特別図柄表示器62、第2特別図柄保留表示器63、普通図柄表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、時短遊技状態表示器68、高確率遊技状態表示器69に表示させる表示情報(表示データ)を作成してメインRAMの表示情報出力領域にセットする処理が行われる。
次に、ステップP400において、賞球制御処理を行う。この賞球制御処理では、普通入賞口スイッチ44a、第1始動口スイッチ45a、第2始動口スイッチ46a、大入賞口スイッチ54aからの入力信号に基づいて、賞球の払出を実行するか否かを判定し、賞球の払出を実行する場合には払出数を示す払出数コマンドを払出制御装置200に送信すべくメインRAMの送信コマンド領域にセットするなどの処理が行われる。
次に、ステップP450において、数値情報更新処理を行う。この数値情報更新処理では、外部出力端子板86を介してパチンコ遊技機1の外部(ホールコンピュータ、島コンピュータ、呼出ランプ、貸出装置等の外部装置)に出力するための数値情報(特別遊技情報)を更新する処理を行う。詳細は後述する。
次に、ステップP500において、遊技情報出力設定処理を行う。この遊技情報出力設定処理では、外部出力端子板86を介してパチンコ遊技機1の外部(ホールコンピュータ、島コンピュータ、呼出ランプ、貸出装置等の外部装置)に出力する遊技情報(通常遊技情報、特別遊技情報)の出力データをメインRAMの外部出力領域にセットするなどの処理を行う。詳細は後述する。
最後に、ステップP550において、出力処理を行って、タイマ割込処理を終了する。この出力処理では、メインRAMの送信コマンド領域にセットされている各種コマンドを払出制御装置200やサブ制御装置300に送信したり、メインRAMの表示情報出力領域にセットされている表示情報(表示データ)を遊技情報表示装置59やエラー表示装置83に出力したり、メインRAMの外部出力領域にセットされている遊技情報を外部出力端子板86から出力したりする処理を行う。
<メイン制御装置の入力処理>
図9は、メイン制御装置100の入力処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP151において、普通入賞口44への遊技球の入賞があるか否かを判定する。普通入賞口44への遊技球の入賞がなかった場合(P151:NO)には、ステップP153に処理を移す。一方、普通入賞口44への遊技球の入賞があった場合(P151:YES)には、ステップP152において、払出制御装置200に払出数コマンドを送信する際に参照するメインRAMの10個賞球カウンタを1加算する。
次に、ステップP153において、大入賞口54への遊技球の入賞があるか否かを判定する。大入賞口54への遊技球の入賞がなかった場合(P153:NO)には、ステップP155に処理を移す。一方、大入賞口54への遊技球の入賞があった場合(P153:YES)には、ステップP154において、払出制御装置200に払出数コマンドを送信する際に参照するメインRAMの15個賞球カウンタを1加算する。
次に、ステップP155において、第1始動口45への遊技球の入賞があるか否かを判定する。第1始動口45への遊技球の入賞がなかった場合(P155:NO)には、ステップP161に処理を移す。一方、第1始動口45への遊技球の入賞があった場合(P155:YES)には、ステップP156において、払出制御装置200に払出数コマンドを送信する際に参照するメインRAMの3個賞球カウンタを1加算する。
次に、ステップP157において、第1特図保留数が上限値(4)よりも小さいか否かを判定する。第1特図保留数が上限値(4)よりも小さくない場合(P157:NO)には、ステップP161に処理を移す。一方、第1特図保留数が上限値よりも小さい場合(P157:YES)には、ステップP158において、特図判定情報(大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、特図変動パターン判定乱数)を取得してメインRAMの第1保留記憶領域に記憶し、ステップP159において、第1特図保留数を1加算し、特図保留数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
次に、ステップP160において、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、ステップP158で取得した特図判定情報(大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、特図変動パターン判定乱数)を後述する特図遊技処理(P250)で判定するよりも事前に判定し、判定結果に対応する事前判定コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
次に、ステップP161において、第2始動口46への遊技球の入賞があるか否かを判定する。第2始動口46への遊技球の入賞がなかった場合(P161:NO)には、ステップP167に処理を移す。第2始動口46への遊技球の入賞があった場合(P161:YES)には、ステップP162において、払出制御装置200に払出数コマンドを送信する際に参照するメインRAMの1個賞球カウンタを1加算する。
次に、ステップP163において、第2特図保留数が上限値(4)よりも小さいか否かを判定する。第2特図保留数が上限値(4)よりも小さくない場合(P163:NO)には、ステップP167に処理を移す。一方、第2特図保留数が上限値よりも小さい場合(P163:YES)には、ステップP164において、特図判定情報(大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、特図変動パターン判定乱数)を取得してメインRAMの第2保留記憶領域に記憶し、ステップP165において、第2特図保留数を1加算し、特図保留数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
次に、ステップP166において、第2事前判定処理を行う。この第2事前判定処理では、ステップP164で取得した特図判定情報(大当たり判定乱数、大当たり図柄判定乱数、特図変動パターン判定乱数)を後述する特図遊技処理(P250)で判定するよりも事前に判定し、判定結果に対応する事前判定コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
次に、ステップP167において、普図ゲート51への遊技球の通過があるか否かを判定する。普図ゲートへの遊技球の通過がなかった場合(P167:NO)には、今回の入力処理を終了する。一方、普図ゲートへの遊技球の通過があった場合(P167:YES)には、ステップP168において、普図保留数が上限値(4)よりも小さいか否かを判定する。
普図保留数が上限値(4)よりも小さくない場合(P168:NO)には、今回の入力処理を終了する。一方、普図保留数が上限値(4)よりも小さい場合(P168:YES)には、ステップP169において、普図判定情報(当たり判定乱数、当たり図柄判定乱数、普図変動パターン判定乱数)を取得してメインRAMの普図保留記憶領域に記憶し、ステップP170において、普図保留数を1加算し、普図保留数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットし、今回の入賞処理を終了する。
なお、第1事前判定処理(P160)及び第2事前判定処理(P166)において、ステップP158又はステップP164で取得された特図判定情報を判定するようにしたが、第1保留記憶領域又は第2保留記憶領域に記憶された特図判定情報を判定するようにしてもよい。また、事前判定用のテーブルを用いて特図判定情報を判定してもよいし、特図遊技処理で用いるテーブルを用いて特図判定情報を判定してもよい。
<メイン制御装置の特図遊技処理>
図10は、メイン制御装置100の特図遊技処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP251において、メインRAMに記憶される特図遊技処理データを参照し、ステップP252において、特図遊技処理データから分岐先の処理を特定する。
特図遊技処理データ=0の場合には、ステップP253において、特図保留記憶判定処理を行い、今回の特図遊技処理を終了する。この特図保留記憶判定処理では、特図保留があるか否かを判定し、特図保留がある場合には、第1特図保留又は第2特図保留に基づき大当たり抽選を行って第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62で特別図柄の変動表示を開始させて変動時間をセットし、特別図柄の変動表示の開始を示す特図変動開始コマンド(特図停止図柄コマンド、特図変動パターンコマンド)をメインRAMの送信コマンド領域にセットして特図遊技処理データに1をセットする処理を行う。一方、特図保留がない場合には、客待ち状態コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする処理を行う。詳細は後述する。
特図遊技処理データ=1の場合には、ステップP254において、特別図柄変動処理を行い、今回の特図遊技処理を終了する。この特別図柄変動処理では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、変動時間が経過すると特図保留記憶判定処理(P253)で決定された特図停止図柄を第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62に停止表示させて停止時間をセットし、特別図柄の変動表示の停止を示す特図確定コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットして特図遊技処理データに2をセットする処理を行う。
特図遊技処理データ=2の場合には、ステップP255において、特別図柄停止処理を行い、今回の特図遊技処理を終了する。この特別図柄停止処理では、特別図柄の停止時間が経過したか否かを判定し、現在が時短遊技状態であれば時短回数を1減算する処理を行う。さらに、特図停止図柄が大当たり特別図柄である場合には、大当たり遊技のオープニング時間をセットして大当たり遊技のオープニングの開始を示すオープニングコマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットして特図遊技処理データを3にセットする処理を行う。一方、特図停止図柄がハズレ特別図柄である場合には、特図遊技処理データを0にセットする処理を行う。
特図遊技処理データ=3の場合には、ステップP256において、大当たり遊技処理を行い、今回の特図遊技処理を終了する。この大当たり遊技処理では、オープニング時間が経過したか否かを判定し、オープニング時間が経過すると大入賞口54を開放させると共に、大入賞口開放時間をセットしてラウンド遊技を開始し、ラウンド遊技の開始とラウンド数を示すラウンド数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする処理を行う。
また、ラウンド遊技において大入賞口開放時間が経過するか、規定数(例えば10個)の遊技球が入賞するかの終了条件の成立を判定し、終了条件が成立すると最終のラウンド遊技の終了であるか否かを判定し、最終のラウンド遊技の終了でない場合には、大入賞口54を閉鎖させると共に、インターバル時間をセットしてインターバルを開始し、インターバル中であることを示すインターバルコマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする処理を行う。
また、インターバル中においてインターバル時間が経過したか否かを判定し、インターバル時間が経過すると再び大入賞口54を開放させると共に、大入賞口開放時間をセットしてラウンド遊技を開始し、ラウンド遊技の開始とラウンド数を示すラウンド数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする処理を行う。
一方、最終のラウンド遊技の終了である場合には、エンディング時間をセットしてエンディングを開始し、エンディングの開始を示すエンディングコマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする処理を行う。
また、エンディング中においてエンディング時間が経過したか否かを判定し、エンディング時間が経過すると特図遊技処理データを4にセットする処理を行う。
特図遊技処理データ=4の場合には、ステップP257において、大当たり遊技終了処理を行い、今回の特図遊技処理を終了する。この大当たり遊技終了処理では、大当たり遊技を発生させた特図停止図柄に対応する遊技状態(確変遊技状態1、確変遊技状態2、時短遊技状態)をセットして遊技状態を示す遊技状態コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットし、時短遊技状態が継続する変動表示の回数である時短回数(0回、30回、50回、100回、次回まで)をセットして特図遊技処理データを0にセットする処理を行う。
<メイン制御装置の特図保留記憶判定処理>
図11は、メイン制御装置100の特図保留記憶判定処理を示すフローチャートであり、上述した特図遊技処理内において実行される。
まず、ステップP253−1において、現在が特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。特別図柄の変動表示中である場合(P253−1:YES)には、今回の特図保留記憶判定処理を終了する。一方、特別図柄の変動表示中でない場合(P253−1:NO)には、ステップP253−2において、第2特図保留数が1以上であるか否かを判定する。
第2特図保留数が1以上である場合(P253−2:YES)には、ステップP253−3において、第2特図保留数を1減算し、特図保留数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットし、ステップP253−6に処理を移す。
一方、第2特図保留数が1以上でない場合(P253−2:NO)には、ステップP253−4において、第1特図保留数が1以上であるか否かを判定する。第1特図保留数が1以上である場合(P253−4:YES)には、ステップP253−5において、第1特図保留数を1減算し、特図保留数コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする。
次に、ステップP253−6において、特図保留数を減算した保留記憶領域の内容をシフトする。具体的には、第1特図保留数を減算した場合には第1保留記憶領域に記憶される特図判定情報のうちで最も早く記憶された最先(最古)の特図判定情報をメインRAMの特図実行記憶領域に移動し、第2特図保留数を減算した場合には第2保留記憶領域に記憶される特図判定情報のうちで最も早く記憶された最先(最古)の特図判定情報をメインRAMの特図実行記憶領域に移動する。
次に、ステップP253−7において、大当たり判定処理を行う。この大当たり判定処理では、特図実行記憶領域に移動した特図判定情報である大当たり判定乱数を大当たり判定テーブル(図12参照)に照合して、大当たりであるか(大当たり遊技を実行するか)否かを判定する。大当たり判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップP253−8において、特図停止図柄判定処理を行う。この特図停止図柄判定処理では、大当たり判定処理(P253−7)の判定結果と特図実行記憶領域に移動した特図判定情報である大当たり図柄判定乱数を特図停止図柄判定テーブル(図12参照)に照合して、第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器62に停止表示させる特別図柄の種類を判定する。特図停止図柄判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップP253−9において、メインRAMの送信コマンド領域に特図停止図柄判定処理(P253−8)の判定結果に対応する特図停止図柄コマンドをセットする。
次に、ステップP253−10において、特図変動パターン判定処理を行う。この特図変動パターン判定手段では、特図停止図柄判定処理(P253−8)の判定結果と特図実行記憶領域に移動した特図判定情報である特図変動パターン判定乱数を特図変動パターン判定テーブル(図13参照)に照合して、特別図柄を変動表示する特図変動パターン(変動時間)を判定する。特図変動パターン判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップP253−11において、メインRAMの送信コマンド領域に特図変動パターン判定処理(P253−10)の判定結果に対応する特図変動パターンコマンドをセットする。
次に、ステップP253−12において、メインRAMに特図変動パターン判定処理(P253−10)の判定結果に対応する特図変動時間及び特別図柄の変動開始を示す特図変動開始データをセットする。
次に、ステップP253−13において、特別図柄の変動表示も大当たり遊技も実行されていない客待ち状態中である場合にメインRAMにセットされる客待ちフラグをクリアし、ステップP253−14において、特図遊技処理データに1をセットし、今回の特図保留記憶判定処理を終了する。
ステップP253−14において第1特図保留数が1以上でないと判定された場合(P253−4:NO)には、ステップP253−15において、メインRAMに客待ち状態フラグがセットされているか否かを判定する。客待ち状態フラグがある場合(P253−15:YES)には、今回の特図保留記憶判定処理を終了する。
一方、客待ち状態フラグがない場合(P253−15:NO)には、ステップP253−16において、メインRAMに客待ち状態フラグをセットし、ステップP253−17において、メインRAMの送信コマンド領域に客待ち状態中であることを示す客待ち状態コマンドをセットし、今回の特図保留記憶判定処理を終了する。
<大当たり判定テーブル>
図12(a)は、大当たり判定テーブルの一例を示す図であり、上述した大当たり判定処理において参照される。
この大当たり判定テーブルには、大当たり確率(低確率、高確率)と、大当たり判定乱数値と、判定結果(ハズレ、大当たり)とが対応付けられている。図12(a)からも分かるように、大当たり確率が低確率の場合には1/300の確率で大当たりと判定され、大当たり確率が高確率の場合には1/60の確率(低確率遊技状態の5倍の確率)で大当たりと判定される。
<特図停止図柄判定テーブル>
図12(b)は、特図停止図柄判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特図停止図柄判定処理において参照される。
この特図停止図柄判定テーブルには、変動表示される特別図柄の種類(第1特別図柄、第2特別図柄)と、大当たり判定の判定結果と、ハズレ及び大当たりに対する振分割合と、振り分けられる停止図柄の種類とが対応付けられており、参考として、発生する大当たり遊技の種類と大当たり遊技の後に付与される電サポ回数を示している。
ここで、「電サポ」とは、普電サポート状態の略であり、普電サポート状態とは、通常遊技状態と比べて当たり抽選で当たりと判定される確率が高確率であって、普通図柄の変動時間として短い変動時間が決定され易い状態である。そのため、普電サポート状態となることで通常遊技状態よりも第2始動口46の単位時間当たりの開放回数が多くなって遊技球が入賞し易くなり、遊技者は通常遊技状態よりも有利に遊技を進めることが可能となる。
「2ラウンド通常短当たり1」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技を2回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が低確率であって普電サポート状態とならない通常遊技状態に移行するものである。
「2ラウンド通常短当たり2」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技を2回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が低確率であって特別図柄の変動表示が30回実行されるまで普電サポート状態となる時短遊技状態に移行するものである。
「2ラウンド通常短当たり3」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技を2回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が低確率であって特別図柄の変動表示が50回実行されるまで普電サポート状態となる時短遊技状態に移行するものである。
「2ラウンド通常短当たり4」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換(短開放)するラウンド遊技を2回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が低確率であって特別図柄の変動表示が100回実行されるまで普電サポート状態となる時短遊技状態に移行するものである。
「2ラウンド確変短当たり」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を0.5秒に亘って開状態に変換するラウンド遊技を2回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が高確率であって普電サポート状態とならない第1確変遊技状態(高確率非時短遊技状態)に移行するものである。
「8ラウンド確変長当たり」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を28秒間に亘って開状態に変換(長開放)するラウンド遊技を8回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が高確率であって次回の大当たり遊技まで普電サポート状態となる第2確変遊技状態(高確率時短遊技状態)に移行するものである。
「10ラウンド確変大当たり」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を28秒間に亘って開状態に変換(長開放)するラウンド遊技を10回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が高確率であって次回の大当たり遊技まで普電サポート状態となる第2確変遊技状態(高確率時短遊技状態)に移行するものである。
「15ラウンド確変大当たり」は、変動入賞装置53(大入賞口54)を28秒間に亘って開状態に変換(長開放)するラウンド遊技を8回行う大当たり遊技であって、当該大当たり遊技の終了後に大当たり確率が高確率であって次回の大当たり遊技まで普電サポート状態となる第2確変遊技状態(高確率時短遊技状態)に移行するものである。
図12(b)からも分かるように、第1特別図柄の変動表示が実行されて大当たり遊技が実行される場合よりも、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当たり遊技が実行される場合の方が、遊技者にとって有利な大当たり遊技が実行され易くなっている。つまり、遊技者に付与される遊技価値が大きくなり易いと言える。
<特図変動パターン判定テーブル>
図13は、特図変動パターン判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特図変動パターン判定処理において参照される。
この特図変動パターン判定テーブルには、変動表示される特別図柄の種類(第1特別図柄、第2特別図柄)と、大当たり判定の判定結果と、特図保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)と、特図保留数に対する振分割合と、振り分けられる特図変動パターンと、特図変動パターンに対する特図変動時間とが対応付けられており、詳細として、変動表示演出における変動表示演出パターンを示している。
ここで、「通常変動1」、「通常変動2」、「短縮変動」、「超短縮変動」とは、演出図柄(左図柄Z1、中図柄Z2、右図柄Z3)が高速で変動し、少なくとも1つの演出図柄が変動表示中であって複数の演出図柄が仮停止した段階で、仮停止した演出図柄の組み合せが大当たりを報知する大当たり演出図柄の一部であるリーチ状態を形成せずに全ての演出図柄が停止表示する変動表示演出パターンである。
また、「ノーマルリーチ」とは、リーチ状態を形成すると共に、大当たり演出図柄が停止表示される(大当たり遊技が実行される)期待度が最も低いリーチを示している。
また、「ロングリーチ」とは、ノーマルリーチよりも変動時間が長く、リーチ状態を形成すると共に、大当たり演出図柄が停止表示される(大当たり遊技が実行される)期待度がノーマルリーチよりも高いリーチを示している。
また、「スーパーリーチ(Sリーチ)」とは、ロングリーチよりも変動時間が長く、リーチ状態を形成すると共に、大当たり演出図柄が停止表示される(大当たり遊技が実行される)期待度がロングリーチよりも高いリーチを示している。
また、「スペシャルリーチ(SPリーチ)」とは、スーパーリーチよりも変動時間が長く、リーチ状態を形成すると共に、大当たり演出図柄が停止表示される(大当たり遊技が実行される)期待度がスーパーリーチよりも高いリーチを示している。
また、「全回転リーチ」とは、大当たり演出図柄が低速で変動表示された後に停止表示されるリーチであり、大当たり遊技が実行される場合にだけ実行されるリーチである。
<メイン制御装置の普図遊技処理>
図14は、メイン制御装置100の普図遊技処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP301において、メインRAMに記憶される普図遊技処理データを参照し、ステップP302において、普図遊技処理データから分岐先の処理を特定する。
普図遊技処理データ=0の場合には、ステップ303において、普図保留記憶判定処理を行い、今回の普図遊技処理を終了する。この普図保留記憶判定処理では、普図保留があるか否かを判定し、普図保留がある場合には、普図保留に基づき当たり抽選を行って普通図柄表示器64で普通図柄の変動表示を開始させて変動時間をセットし、普通図柄の変動表示の開始を示す普図変動開始コマンド(普図停止図柄コマンド、普図変動パターンコマンド)をメインRAMの送信コマンド領域にセットして普図遊技処理データに1をセットする処理を行う。
普図遊技処理データ=1の場合には、ステップP304において、普通図柄変動処理を行い、今回の普図遊技処理を終了する。この普通図柄変動処理では、普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、変動時間が経過すると普図保留記憶判定処理(P303)で決定された普図停止図柄を普通図柄表示器64に停止表示させて停止時間をセットし、普通図柄の変動表示の停止を示す普図確定コマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットして普図遊技処理データに2をセットする処理を行う。
普図遊技処理データ=2の場合には、ステップP305において、普通図柄停止処理を行い、今回の普図遊技処理を終了する。この普通図柄停止処理では、普通図柄の停止時間が経過したか否かを判定し、普図停止図柄が当たり普通図柄である場合には、当たり遊技のオープニング時間をセットして当たり遊技のオープニングの開始を示すオープニングコマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットして普図遊技処理データに3をセットする処理を行う。一方、普図停止図柄がハズレ普通図柄である場合には、普図遊技処理データを0にセットする処理を行う。
普図遊技処理データ=3の場合には、ステップP306において、当たり遊技処理を行い、今回の普図遊技処理を終了する。この当たり遊技処理では、オープニング時間が経過したか否かを判定し、オープニング時間が経過すると第2始動口46を当たり普通図柄に対応する回数及び時間に亘って開放させて普図遊技処理データを4にセットする処理を行う。
普図遊技処理データ=4の場合には、ステップP307において、当たり遊技終了処理を行い、今回の普図遊技処理を終了する。この当たり遊技終了処理では、当たり普通図柄に対応する回数及び時間に亘る第2始動口46の開放が終了するか、規定数(例えば10個)の遊技球が入賞するかの終了条件の成立を判定し、終了条件が成立するとエンディング時間をセットしてエンディングを開始し、エンディングの開始を示すエンディングコマンドをメインRAMの送信コマンド領域にセットする処理を行う。
また、エンディング中においてエンディング時間が経過したか否かを判定し、エンディング時間が経過すると普図遊技処理データを0にセットする処理を行う。
<メイン制御装置の遊技情報更新処理>
図15は、メイン制御装置100の遊技情報更新処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP451において、普通入賞口入賞数更新処理を行う。この普通入賞口入賞数更新処理では、普通入賞口44への遊技球の入賞毎にメインRAMに記憶される普通入賞口入賞数カウンタに1を加算(更新)する処理を行うことで、普通入賞口44に入賞した遊技球数を更新する。
なお、遊技状態(通常遊技状態、第1確変遊技状態、第2確変遊技状態、時短遊技状態)毎に普通入賞口入賞数カウンタを設け、普通入賞口44に遊技球が入賞したときの遊技状態に対応する普通入賞口入賞数カウンタに1を加算する処理を行うようにしてもよい。
次に、ステップP452において、始動口入賞数更新処理を行う。この始動口入賞数更新処理では、通常遊技状態中における第2始動口46への遊技球の入賞毎にメインRAMに記憶される始動口入賞数カウンタに1を加算する処理を行うことで、第2始動口46に入賞した遊技球数を更新する。
なお、遊技状態(通常遊技状態、第1確変遊技状態、第2確変遊技状態、時短遊技状態)毎に始動口入賞数カウンタを設け、第2始動口46に遊技球が入賞したときの遊技状態に対応する始動口入賞数カウンタに1を加算する処理を行ってもよい。
また、第1始動口45用の始動口入賞数カウンタを設け、第1始動口45への遊技球の入賞毎に第1始動口45用の始動口入賞数カウンタに1を加算する処理を行うことで、第1始動口45に入賞した遊技球数を更新するようにしてもよいし、遊技状態毎に第1始動口45用の始動口入賞数カウンタを設け、第1始動口45に遊技球が入賞したときの遊技状態に対応する第1始動口45用の始動口入賞数カウンタに1を加算する処理を行うようにしてもよい。
次に、ステップP453において、大入賞口入賞数更新処理を行う。この大入賞口入賞数更新処理では、ラウンド遊技中における大入賞口54への遊技球の入賞毎にメインRAMに記憶される大入賞口入賞数カウンタに1を加算すると共に、次のラウンド遊技が開始されたとき及びエンディングが開始されたときに大入賞口入賞数カウンタを0にリセットする処理を行うことで、1のラウンド遊技中に大入賞口54に入賞した遊技球数を更新する。
なお、大入賞口入賞数カウンタとは別に大入賞口総入賞数カウンタを設け、大当たり遊技中に大入賞口54への遊技球の入賞があると大入賞口総入賞数カウンタに1を加算すると共に、大当たり遊技が終了したときに大入賞口総入賞数カウンタを0にリセットする処理を行うことで、大当たり遊技中に大入賞口54に入賞した遊技球数を更新するようにしてもよいし、大入賞口入賞数カウンタを設けずに大入賞口総入賞数カウンタの更新だけを行うようにしてもよい。
次に、ステップP454において、ゲート通過数更新処理を行う。このゲート通過数更新処理では、普図ゲート51への遊技球の通過毎にメインRAMに記憶されるゲート通過数カウンタを1加算(更新)する処理を行うことで、普図ゲート51を通過した遊技球数を更新する。
なお、遊技状態(通常遊技状態、第1確変遊技状態、第2確変遊技状態、時短遊技状態)毎にゲート通過数カウンタを設け、普図ゲート51を遊技球が通過したときの遊技状態に対応するゲート通過数カウンタに1を加算する処理を行うようにしてもよい。
次に、ステップP455において、普図当たり回数更新処理を行う。この普図当たり回数更新処理では、通常遊技状態中における当たり遊技の実行毎にメインRAMに記憶される通常中普図当たり回数カウンタに1を加算する処理を行うことで、通常遊技状態中における普通図柄の当たり回数を更新する。
また、普電サポート状態中(第2確変遊技状態、時短遊技状態)における当たり遊技の実行毎にメインRAMに記憶される電サポ中普図当たり回数カウンタに1を加算する処理を行うことで、普電サポート状態中における普通図柄の当たり回数を更新する。
なお、通常中普図当たり回数カウンタや電サポ中普図当たり回数カウンタとは別に普図当たり総回数カウンタを設け、当たり遊技が実行されると当たり総回数カウンタに1を加算する処理を行うようにしてもよいし、通常中普図当たり回数カウンタや電サポ中普図当たり回数カウンタを設けずに当たり総回数カウンタの更新だけを行うようにしてもよい。
次に、ステップP456において、連荘回数更新処理を行う。この連荘回数更新処理では、通常遊技状態中に大当たり遊技(初当たり)が発生するとメインRAMに記憶される連荘回数カウンタに1をセットすると共に、その後の確変遊技状態及び時短遊技状態の継続中に大当たり遊技が発生する毎に連荘回数カウンタに1を加算する処理を行うことで、大当たり遊技の連荘回数を更新する。
次に、ステップP457において、確変移行回数更新処理を行う。この確変移行回数更新処理では、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態(第1確変遊技状態、第2確変遊技状態)に移行する毎にメインRAMに記憶される確変移行回数カウンタに1を加算する処理を行うことで、確変遊技状態への移行回数を更新する。
なお、第1確変遊技状態に移行した場合にだけ確変移行回数カウンタを更新するようにしてもよいし、第2確変遊技状態に移行した場合にだけ確変移行回数カウンタを更新するようにしてもよい。
次に、ステップP458において、時短移行回数更新処理を行って、今回の遊技情報更新処理を終了する。この時短移行回数更新処理では、大当たり遊技の終了後に時短遊技状態に移行する毎にメインRAMに記憶される時短移行回数カウンタに1を加算する処理を行うことで、時短遊技状態への移行回数を更新する。
なお、上述した各種のカウンタ(普通入賞口入賞数カウンタ、始動口入賞数カウンタ、ゲート通過数カウンタ、通常中普図当たり回数カウンタ、電サポ中普図当たり回数カウンタ、確変移行回数カウンタ、時短移行回数カウンタ等)は、パチンコ遊技機1の電源投入後に実行されるステップP6の初期化処理で0にリセットされるため、パチンコ遊技機1の電源投入期間における各種の数値を示しているが、カウンタの加算(更新)を開始してから所定期間(数時間、数週間、数ヶ月等)の経過毎に0にリセットするようにしてもよい。
<メイン制御装置の遊技情報出力設定処理>
図16は、メイン制御装置100の遊技情報出力設定処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理において実行される。パチンコ遊技機1から出力される遊技情報(遊技情報信号)には、複数の出力端子を用いてパラレル通信形式で出力される複数の通常遊技情報(通常遊技情報信号)と、複数の出力端子を用いてシリアル通信形式で出力される複数の特別遊技情報(特別遊技情報信号)とがあるが詳細は後述する。
まず、ステップP501において、通常遊技情報の中で出力タイミングとなったものがあるか否かを判定する。出力タイミングとなったものがない場合(P501:NO)には、ステップP503に処理を移す。一方、出力タイミングとなったものがある場合(P501:YES)には、ステップP502において、出力タイミングとなった通常遊技情報の出力情報をメインRAMの第1外部出力領域にセットする。これにより、通常遊技情報信号の外部への出力が開始されることになる。
次に、ステップP503において、通常遊技情報の中で出力停止タイミングとなったものがあるか否かを判定する。出力停止タイミングとなったものがない場合(P503:NO)には、ステップP505に処理を移す。一方、出力停止タイミングとなったものがある場合(P503:YES)には、ステップP504において、出力停止タイミングとなった通常遊技情報の出力情報をメインRAMの第1外部出力領域からクリアする。これにより、通常遊技情報信号の外部への出力が停止されることになる。
次に、ステップP505において、特別遊技情報の中で出力タイミングとなったものがあるか否かを判定する。出力タイミングとなったものがない場合(P505:NO)には、今回の遊技情報出力設定処理を終了する。一方、出力タイミングとなったものがある場合(P505:YES)には、ステップP506において、出力タイミングとなった特別遊技情報の出力情報をメインRAMの第2外部出力領域にセットする。これにより、特別遊技情報信号の外部への出力が実行されることになる。
<遊技情報信号の説明>
図17は、外部出力端子板86に設けられる各出力端子(第1端子〜第11端子)から出力される遊技情報信号の種別(種類)と、遊技情報信号の出力タイミング(出力契機)と、遊技情報信号の出力期間を示す図である。なお、第1端子〜第8端子は、通常遊技信号を出力するための出力端子となっており、第9端子〜第11端子は、特別遊技信号を出力するための出力端子となっている。
第1端子は、所定のエラー(枠開放エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー)が発生したことを示すエラー信号(枠開放エラー信号、異常入賞エラー信号、磁気エラー信号、電波エラー信号)が所定期間に亘って出力される共通の出力端子である。
枠開放エラー信号は、内枠4やガラス枠7の開放検出時が出力タイミングとなっており、内枠4及びガラス枠7の開放中が出力期間となっている。つまり、内枠4及びガラス枠7の閉鎖検出時が出力停止タイミングとなる。
異常入賞エラー信号は、異常入賞の検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
磁気エラー信号は、所定の閾値を超える磁気の検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
電波エラー信号は、所定の周波数の電波の検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
なお、複数のエラーが同時に発生した場合には、複数のエラー信号の出力期間が重複することになるが、エラーの発生順にインターバルを挟んで出力するようにしてもよい。また、右打ちエラーの発生時には第1端子からエラー信号が出力されないが、右打ちエラーの発生時に所定期間(例えば10秒間)に亘ってエラー信号を出力してもよい。
第2端子は、単位個数(例えば10個)の遊技球が実際に払い出されたことを示す払出信号が出力される出力端子である。払出信号は、単位個数の遊技球の払出完了時が出力タイミングとなっており、出力開始から16ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から16ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第3端子は、単位個数(例えば10個)の遊技球の払出が決定されたことを示す払出予定信号が出力される出力端子である。払出予定信号は、単位個数の遊技球の払出決定時が出力タイミングとなっており、出力開始から16ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から16ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第4端子は、大当たり遊技(2ラウンド通常短当たり遊技1〜4、2ラウンド確変短当たり遊技、8ラウンド確変長当たり遊技、10ラウンド確変長当たり遊技、15ラウンド確変長当たり遊技)が実行されていることを示す大当たり中信号が出力される出力端子である。大当たり中信号は、大当たり遊技の開始時が出力タイミングとなっており、大当たり遊技中が出力期間となっている。つまり、大当たり遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第5端子は、大当たり遊技のうちで大入賞口54の開放時間が短い短当たり遊技(2ラウンド通常短当たり遊技1〜4、2ラウンド確変短当たり遊技)が実行されていることを示す短当たり中信号が出力される出力端子である。短当たり中信号は、短当たり遊技の開始時が出力タイミングとなっており、短当たり遊技中が出力期間となっている。つまり、短当たり遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第6端子は、普電サポート状態(時短遊技状態)となっていることを示す時短中信号が出力される出力端子である。時短中信号は、普電サポート状態(時短遊技状態)の開始時が出力タイミングとなっており、普電サポート状態中が出力期間となっている。つまり、普電サポート状態の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第7端子は、第1始動口45や第2始動口46に遊技球が入賞したことを示す始動口入賞信号が出力される出力端子である。始動口入賞信号は、第1始動口45や第2始動口46への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっており、出力開始から16ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から16ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第8端子は、特別図柄の変動表示が終了(停止表示)したことを示す図柄確定信号が出力される出力端子である。図柄確定信号は、特別図柄の変動表示の終了時が出力タイミングとなっており、出力開始から16ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から16ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第9端子は、特別遊技情報の種別を示す情報種別信号が出力される出力端子である。情報種別信号は、後述する各出力タイミング(図18参照)から64ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から64ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第10端子は、情報種別信号に対応する特別遊技情報の詳細を示す数値情報信号が出力される出力端子である。数値情報信号は、後述する各出力タイミング(図18参照)から64ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から64ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第11端子は、情報種別信号及び数値情報信号の取得(出力)タイミングをパチンコ遊技機1の外部に通知するためのタイミング信号が出力される出力端子である。タイミング信号は、後述する各出力タイミング(図18参照)から64ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から64ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
<特別遊技情報信号の説明>
図18は、特別遊技情報信号を構成する情報種別信号及び数値情報信号の詳細と、出力タイミング(出力契機)を示す図である。
情報種別信号は、特別遊技情報の種別(種類)を示す8ビット(1バイト)のデータ信号となっており、数値情報信号は、特別遊技情報の詳細(数値)を示す8ビット(1バイト)のデータ信号となっており、外部出力端子板86からは情報種別信号、数値情報信号及びタイミング信号の3種類がセットで出力されるようになっている。
特別遊技情報の種類には、普通入賞口入賞数情報、普通入賞口賞球数情報、第1特図保留数情報、第1始動口賞球数情報、第2特図保留数情報、通常中第2始動口入賞数情報、第2始動口賞球数情報、特図予定停止図柄情報、特図予定変動パターン情報、特図停止図柄情報、特図変動パターン情報、ラウンド数情報、大入賞口開放時間情報、大入賞口賞球数情報、大入賞口入賞数情報、ゲート通過数情報、普図保留数情報、普図停止図柄情報、普図変動パターン情報、通常中普図当たり回数情報、電サポ中普図当たり回数情報、連荘回数情報、確変移行回数情報、確変リミット回転数情報、時短移行回数情報、時短リミット回転数情報、エラー発生情報がある。
普通入賞口入賞数情報は、普通入賞口44に入賞した遊技球数を示す情報であり、普通入賞口44への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。普通入賞口入賞数情報は、普通入賞口入賞数であることを示す情報種別信号と、上述した普通入賞口入賞数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
普通入賞口賞球数情報は、普通入賞口44への遊技球の入賞に基づき払い出される賞球数を示す情報であり、普通入賞口44への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。普通入賞口賞球数情報は、普通入賞口賞球数であることを示す情報種別信号と、普通入賞口44に設定された賞球数である10個を示す数値情報信号とから構成されている。
第1特図保留数情報は、メインRAMに記憶されている第1特図保留数を示す情報であり、第1特図保留数の変化時が出力タイミングとなっている。第1特図保留数情報は、第1特図保留数であることを示す情報種別信号と、メインRAMに記憶されている第1特図保留数(0〜4)を示す数値情報信号とから構成されている。
第1始動口賞球数情報は、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき払い出される賞球数を示す情報であり、第1始動口45への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。第1始動口賞球数情報は、第1始動口賞球数であることを示す情報種別信号と、第1始動口45に設定された賞球数である3個を示す数値情報信号とから構成されている。
第2特図保留数情報は、メインRAMに記憶されている第2特図保留数を示す情報であり、第2特図保留数の変化時が出力タイミングとなっている。第2特図保留数情報は、第2特図保留数であることを示す情報種別信号と、メインRAMに記憶されている第2特図保留数(0〜4)を示す数値情報信号とから構成されている。
通常中第2始動口入賞数情報は、通常遊技状態において第2始動口46に入賞した遊技球数を示す情報であり、第2始動口への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。通常中第2始動口入賞数情報は、通常中第2始動口入賞数であることを示す情報種別信号と、上述した始動口入賞数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
第2始動口賞球数情報は、第2始動口46への遊技球の入賞に基づき払い出される賞球数を示す情報であり、第2始動口46への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。第2始動口賞球数情報は、第2始動口賞球数であることを示す情報種別信号と、第2始動口46に設定された賞球数である1個を示す数値情報信号とから構成されている。
特図予定停止図柄情報は、大当たり判定乱数及び大当たり図柄判定乱数の事前判定結果を示す情報であり、第1始動口45や第2始動口46への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。特図予定停止図柄情報は、特図予定停止図柄であることを示す情報種別信号と、特図停止図柄の事前判定結果(ハズレ、2ラウンド通常短当たり図柄、2ラウンド確変短当たり図柄、8ラウンド確変長当たり図柄、10ラウンド確変長当たり図柄、15ラウンド確変長当たり図柄の何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
特図予定変動パターン情報は、特図変動パターン判定乱数の事前判定結果を示す情報であり、第1始動口45や第2始動口46への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。特図予定変動パターン情報は、特図予定変動パターンであることを示す情報種別信号と、特図変動パターンの事前判定結果(パターン0〜38の何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
特図停止図柄情報は、大当たり判定乱数及び大当たり図柄判定乱数の判定結果を示す情報であり、特別図柄の変動開始時が出力タイミングとなっている。特図停止図柄情報は、特図停止図柄であることを示す情報種別信号と、特図停止図柄の判定結果(ハズレ、2ラウンド通常短当たり図柄、2ラウンド確変短当たり図柄、8ラウンド確変長当たり図柄、10ラウンド確変長当たり図柄、15ラウンド確変長当たり図柄の何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
特図変動パターン情報は、特図変動パターン判定乱数の判定結果を示す情報であり、特別図柄の変動開始時が出力タイミングとなっている。特図変動パターン情報は、特図変動パターンであることを示す情報種別信号と、特図変動パターンの判定結果(パターン0〜38の何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
ラウンド数情報は、大当たり遊技で実行されるラウンド数を示す情報であり、大当たり遊技(オープニング)の開始時が出力タイミングとなっている。ラウンド数情報は、ラウンド数であることを示す情報種別信号と、大当たり遊技で実行されるラウンド数(2ラウンド、8ラウンド、10ラウンド、15ラウンドの何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
大入賞口開放時間情報は、1のラウンド遊技における大入賞口54の開放時間(の長短)を示す情報であり、オープニングの開始時及びインターバルの開始時が出力タイミングとなっている。大入賞口開放時間情報は、大入賞口開放時間であることを示す情報種別信号と、大入賞口開放時間(短開放、長開放)を示す数値情報信号とから構成されている。
大入賞口賞球数情報は、大入賞口54への遊技球の入賞に基づき払い出される賞球数を示す情報であり、大入賞口54への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっている。大入賞口賞球数情報は、大入賞口賞球数であることを示す情報種別信号と、大入賞口54に設定された賞球数である15個を示す数値情報信号とから構成されている。
大入賞口入賞数情報は、1のラウンド遊技において大入賞口54に入賞した遊技球数を示す情報であり、ラウンド遊技の終了時が出力タイミングとなっている。大入賞口入賞数情報は、大入賞口入賞数であることを示す情報種別信号と、上述した大入賞口入賞数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
ゲート通過数情報は、普図ゲート51を通過した遊技球数を示す情報であり、普図ゲート51への遊技球の通過時が出力タイミングとなっている。ゲート通過数情報は、ゲート通過数であることを示す情報種別信号と、上述したゲート通過数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
普図保留数情報は、メインRAMに記憶されている普図保留数を示す情報であり、普図保留数の変化時が出力タイミングとなっている。普図保留数情報は、普図保留数であることを示す情報種別信号と、メインRAMに記憶されている普図保留数(0〜4)を示す数値情報とから構成されている。
普図停止図柄情報は、当たり判定乱数及び当たり図柄判定乱数の判定結果を示す情報であり、普通図柄の変動開始時が出力タイミングとなっている。普図停止図柄情報は、普図停止図柄であることを示す情報種別信号と、普図停止図柄の判定結果(ハズレ、短開放当たり図柄、短&長開放当たり図柄、長&長開放当たり図柄の何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
普図変動パターン情報は、普図変動パターン判定乱数の判定結果を示す情報であり、普通図柄の変動開始時が出力タイミングとなっている。普図変動パターン情報は、普図変動パターンであることを示す情報種別信号と、普図変動パターンの判定結果(パターン0〜20)を示す数値情報信号とから構成されている。
通常中普図当たり回数情報は、通常遊技状態において発生した当たり遊技の回数を示す情報であり、通常遊技状態で当たり抽選が行われた結果として発生する当たり遊技の開始時が出力タイミングとなっている。通常中普図当たり回数情報は、通常中普図当たり回数であることを示す情報種別信号と、上述した通常中普図当たり回数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
電サポ中普図当たり回数情報は、普電サポート状態(時短遊技状態)において発生した当たり遊技の回数を示す情報であり、普電サポート状態で当たり抽選が行われた結果として発生する当たり遊技の開始時が出力タイミングとなっている。電サポ中普図当たり回数情報は、電サポ中普図当たり回数であることを示す情報種別信号と、上述した電サポ中普図当たり回数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
第2始動口開放回数情報は、当たり遊技において第2始動口46が開放する回数を示す情報であり、当たり遊技の開始時が出力タイミングとなっている。第2始動口開放回数情報は、第2始動口開放回数であることを示す情報種別信号と、当たり遊技における第2始動口46の開放回数(1〜2)を示す数値情報信号とから構成されている。
連荘回数情報は、通常遊技状態で発生した大当たり遊技を1回目として確変遊技状態及び時短遊技状態が継続している間に連続して発生した大当たり遊技の回数を示す情報であり、確変遊技状態や時短遊技状態の開始時が出力タイミングとなっている。連荘回数情報は、連荘回数であることを示す情報種別信号と、上述した連荘回数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
確変移行回数情報は、確変遊技状態に移行した回数を示す情報であり、確変遊技状態の開始時が出力タイミングとなっている。確変移行回数情報は、確変移行回数であることを示す情報種別信号と、上述した確変移行回数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
確変リミット回転数情報は、確変遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数を示す情報であり、確変遊技状態の開始時が出力タイミングとなっている。確変リミット回転数情報は、確変リミット回転数であることを示す情報種別信号と、これから発生する確変遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数(次回まで)を示す数値情報信号とから構成されている。
時短移行回数情報は、時短遊技状態に移行した回数を示す情報であり、時短遊技状態の開始時が出力タイミングとなっている。時短移行回数情報は、時短移行回数であることを示す情報種別信号と、上述した時短移行回数カウンタの値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
時短リミット回転数情報は、時短遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数を示す情報であり、時短遊技状態の開始時が出力タイミングとなっている。時短リミット回転数情報は、時短リミット回転数であることを示す情報種別信号と、これから発生する時短遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数(30回、50回、100回の何れか)を示す数値情報信号とから構成されている。
エラー発生情報は、各種エラー(枠開放エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー、右打ちエラー)が発生したことを示す情報であり、各種エラーの発生時が出力タイミングとなっている。エラー発生情報は、エラー発生を示す情報種別信号と、発生したエラーの種類を示す数値情報信号とから構成されている。
このように、様々な出力タイミングで特別遊技情報(情報種別信号、数値情報信号)が外部出力端子板86を介して出力されるため、遊技の進行に応じた具体的(詳細)な遊技情報をパチンコ遊技機1の外部(ホールコンピュータ、島コンピュータ、呼出ランプ、貸出装置等)に出力することが可能となる。これにより、パチンコ遊技機1の外部で詳細な遊技情報の分析を行ったり、詳細な遊技情報を利用して島設備等で所定の演出を行ったりすることが可能となる。
なお、特別遊技情報に、遊技状態毎の普通入賞口44に入賞した遊技球数を示す状態別普通入賞口入賞数情報や、第1始動口45に入賞した遊技球数を示す第1始動口入賞数情報や、遊技状態毎の第1始動口45に入賞した遊技球数を示す状態別第1始動口入賞数情報や、遊技状態毎の第2始動口46に入賞した遊技球数を示す状態別第2始動口入賞数情報等を設定しておき、外部出力端子板86から出力するようにしてもよい。
また、特図予定停止図柄情報や特図停止図柄情報に代えて、大当たり判定乱数の乱数値を示す大当たり判定乱数情報や大当たり図柄判定乱数の乱数値を示す大当たり図柄判定乱数情報を出力するようにしてもよいし、特図予定変動パターン情報や特図変動パターン情報に代えて、特図変動パターン判定乱数の乱数値を示す特図変動パターン判定乱数情報を出力するようにしてもよい。
また、普図停止図柄情報に代えて、当たり判定乱数の乱数値を示す当たり判定乱数情報や当たり図柄判定乱数の乱数値を示す当たり図柄判定乱数情報を出力するようにしてもよいし、普図変動パターン情報に代えて、普図変動パターン判定乱数の乱数値を示す普図変動パターン判定乱数情報を出力するようにしてもよい。
また、普通入賞口賞球数情報、第1始動口賞球数情報、第2始動口賞球数情報、大入賞口賞球数情報を遊技球の入賞毎に出力するのではなく、電源投入時や初回の入賞時等のタイミングでのみ出力するようにしてもよい。
また、連荘回数情報を確変遊技状態や時短遊技状態の開始時に出力するのではなく、大当たり遊技の開始時や大当たり遊技の終了時に出力するようにしてもよい。
<特別遊技情報の出力例>
次に、図19〜図24を参照しながら、各種の出力タイミングにおける特別遊技情報(情報種別信号、数値情報信号、タイミング信号)の出力例について説明する。
なお、情報種別信号及び数値情報信号は、それぞれ外部出力端子板86の第9端子及び第10端子から出力され、出力開始から8ms毎に出力ビットが0〜7へと変化し、64msが経過した時点で8ビット(1バイト)分の出力が完了するようになっている。
また、タイミング信号は、外部出力端子板86の第11端子から出力され、常態においてON(ハイレベル)となっており、情報種別信号及び数値情報信号の出力中においてOFF(ローレベル)となることで特別遊技情報信号の出力(読み取り開始、読み取り終了)タイミングを外部に通知するようになっている。
図19は、普通入賞口44への遊技球の入賞時に外部出力端子板86(第9端子〜第11端子)から普通入賞口入賞数情報及び普通入賞口賞球数情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、普通入賞口スイッチ44aで遊技球を検出すると、普通入賞口入賞数であることを示す情報種別信号、及び、普通入賞口入賞数カウンタの値(25個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、普通入賞口入賞数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、普通入賞口賞球数であることを示す情報種別信号、及び、普通入賞口44に設定された賞球数である10個を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、普通入賞口賞球数情報の出力が完了する。
このように、普通入賞口スイッチ44aでの遊技球の検出時に普通入賞口入賞数情報や普通入賞口賞球数情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では普通入賞口44への遊技球の入賞状況等の具体的な情報を把握することが可能となる。
また、遊技の進行に応じて変化する普通入賞口入賞数情報が遊技の進行に応じて変化しない普通入賞口賞球数情報に優先して出力されるので、パチンコ遊技機1の外部において分析や演出等を効率よく行うことが可能となる。
図20は、第1始動口45への遊技球の入賞時に外部出力端子板86(第9端子〜第11端子)から第1特図保留数情報、特図予定停止図柄情報、特図予定変動パターン情報及び第1始動口賞球数情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、第1始動口スイッチ45aで遊技球を検出すると、第1特図保留数であることを示す情報種別信号、及び、メインRAMに記憶されている第1特図保留数(2個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、第1特図保留数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、特図予定停止図柄であることを示す情報種別信号、及び、特図停止図柄の事前判定結果である10ラウンド確変長当たり図柄を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、特図予定停止図柄情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、T4のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、特図予定変動パターンであることを示す情報種別信号、及び、特図変動パターンの事前判定結果であるパターン18を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、特図予定変動パターン情報の出力が完了する。
続いて、T7のタイミングにおいて、T6のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、第1始動口賞球数であることを示す情報種別信号、及び、第1始動口45に設定された賞球数である3個を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T8のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、第1始動口賞球数情報の出力が完了する。
このように、第1始動口スイッチ45aでの遊技球の検出時に第1特図保留数情報、特図予定停止図柄情報、特図予定変動パターン情報及び第1始動口賞球数情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では第1特図保留数の変化状況や特図判定情報の事前判定の結果等の具体的な情報を把握することが可能となる。
また、遊技の進行に応じて変化する第1特図保留数情報、特図予定停止図柄情報及び特図予定変動パターン情報が遊技の進行に応じて変化しない第1始動口賞球数情報に優先して出力されるので、パチンコ遊技機1の外部において分析や演出等を効率よく行うことが可能となる。
なお、図示していないが、第2始動口スイッチ46aでの遊技球の検出時においては、第2特図保留数情報、特図予定停止図柄情報、特図予定変動パターン情報及び第2始動口賞球数情報がパチンコ遊技機1の外部に出力されるので、パチンコ遊技機1の外部では第2特図保留数の変化状況や特図判定情報の事前判定結果等の具体的な情報を把握することが可能となる。
図21は、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示の開始時に外部出力端子板86(第9端子〜第11端子)から第1特図保留数情報、特図停止図柄情報及び特図変動パターン情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、特別図柄の変動表示が開始されると、第1特図保留数であることを示す情報種別信号、及び、メインRAMに記憶されている第1特図保留数(1個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、第1特図保留数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、特図停止図柄であることを示す情報種別信号、及び、特図停止図柄の判定結果である10ラウンド確変長当たり図柄を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、特図停止図柄情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、T4のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、特図変動パターンであることを示す情報種別信号、及び、特図変動パターンの判定結果であるパターン18を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、特図変動パターン情報の出力が完成する。
このように、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示の開始時(第1特図保留数の変化時)に第1特図保留数情報、特図停止図柄情報及び特図変動パターン情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では第1特図保留数の変化状況や特図判定情報の判定結果等の具体的な情報を把握することが可能となる。
なお、図示していないが、第2特図保留に基づく特別図柄の変動表示の開始時(第2特図保留数の変化時)においては、第2特図保留数情報、特図停止図柄情報及び特図変動パターン情報がパチンコ遊技機1の外部に出力されるので、パチンコ遊技機1の外部では第2特図保留数の変化状況や特図判定情報の判定結果等の具体的な情報を把握することが可能となる。
図22は、10ラウンド確変長当たり遊技におけるオープニングから第1ラウンドにかけて外部出力端子板86(第9端子〜第11端子)からラウンド数情報、大入賞口開放時間情報及び大入賞口賞球数情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、大当たり遊技のオープニング期間が開始されると、ラウンド数であることを示す情報種別信号、及び、大当たり遊技で実行されるラウンド数(10ラウンド)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、ラウンド数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、大入賞口開放時間を示す情報種別信号、及び、大入賞口開放時間である長開放を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、大入賞口開放時間情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、1ラウンド目のラウンド遊技が開始され、T6のタイミングにおいて、大入賞口スイッチ54aで遊技球を検出すると、大入賞口賞球数であることを示す情報種別信号、及び、大入賞口54に設定された賞球数である15個を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T7のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、大入賞口賞球数情報の出力が完了する。
このように、大当たり遊技(オープニング期間)の開始時にラウンド数情報及び大入賞口開放時間情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では大当たり遊技で実行されるラウンド数や、これから開始されるラウンド遊技での大入賞口54の開放時間等の具体的な情報を把握することが可能となる。
また、大入賞口スイッチ54aでの遊技球の検出時に大入賞口賞球数情報を出力することで、パチンコ遊技機1の外部では大入賞口54に設定された賞球数といった具体的な情報を把握することが可能となる。
図23は、10ラウンド確変長当たり遊技におけるインターバル期間中、及び、インターバル期間中の普図ゲート51への遊技球の通過時に外部出力端子板86(第9端子〜第11端子)から大入賞口入賞数情報、大入賞口開放時間情報、ゲート通過数情報及び普図保留数情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、大当たり遊技のインターバル期間が開始されると、大入賞口入賞数であることを示す情報種別信号、及び、大入賞口入賞数カウンタの値(9個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、大入賞口入賞数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、大入賞口開放時間であることを示す情報種別信号、及び、大入賞口開放時間である長開放を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、大入賞口開放時間情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、ゲートスイッチ51aで遊技球を検出すると、ゲート通過数を示す情報種別信号、及び、ゲート通過数カウンタの値(4個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、ゲート通過数情報の出力が完了する。
続いて、T7のタイミングにおいて、T6のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、普図保留数であることを示す情報種別信号、及び、メインRAMに記憶されている普図保留数(4個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T8のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、普図保留数情報の出力が完了する。
このように、インターバル期間の開始時に大入賞口入賞数情報及び大入賞口開放時間情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では今回のラウンド遊技で大入賞口54に入賞した遊技球数や、これから開始されるラウンド遊技での大入賞口54の開放時間等の具体的な情報を把握することが可能となる。
また、ゲートスイッチ51aでの遊技球の検出時にゲート通過数情報及び普図保留数情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では普図ゲート51への遊技球の通過状況や普図保留数の変化状況等の具体的な情報を把握することが可能となる。
図24は、2ラウンド通常短当たり遊技4のエンディング期間中に外部出力端子板86(第9端子〜第11端子)から大入賞口入賞数情報、連荘回数情報及び時短リミット回転数情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、大当たり遊技のエンディング期間が開始されると、大入賞口入賞数であることを示す情報種別信号、及び、大入賞口入賞数カウンタの値(10個)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、大入賞口入賞数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、連荘回数であることを示す情報種別信号、及び、連荘回数カウンタの値(2回)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、連荘回数情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、T4のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、時短リミット回転数であることを示す情報種別信号、及び、これから発生する時短遊技状態(普電サポート状態)で実行可能な特別図柄の変動表示の回数(100回転)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、時短リミット回転数情報の出力が完了する。
このように、エンディング期間の開始時に大入賞口入賞数情報、連荘回数情報及び時短リミット回転数情報をパチンコ遊技機1の外部に出力することで、パチンコ遊技機1の外部では最後のラウンド遊技で大入賞口54に入賞した遊技球数や、大当たり遊技が連続して発生した連荘回数や、これから開始される時短遊技状態で実行可能な特別図柄の変動表示の回数等の具体的な情報を把握することが可能となる。
図25は、特別遊技情報の出力形態の変形例を示す図である。この変形例では、外部出力端子板86に第10端子及び第11端子が設けられず、第9端子だけから特別遊技情報を出力する点が上記実施形態とは異なる。
本変形例における特別遊技情報は、スタートビット、情報種別や数値情報を示すデータであるビット0〜7、ストップビットを1フレームとして第9端子から出力され、出力開始から8ms毎にスタートビット、データのビット0〜7、ストップビットへと変化し、80msが経過した時点で8ビット(1バイト)分の出力が完了するようになっている。
このようにすると、タイミング信号が不要となるため、外部出力端子板86における特別遊技情報を出力するための出力端子の数を減らすことができ、コスト削減を図ることが可能となる。
<サブ制御装置の制御処理>
次に、図26〜図30までのフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るサブ制御装置300の制御処理を説明する。サブ制御装置300の制御処理は、メイン処理とタイマ割込処理を含んで構成される。
図26は、サブ制御装置300のメイン処理を示すフローチャートであり、電源装置400から動作電源が供給されるとシステムリセットが発生してサブCPUのセキュリティチェックが行われ、その後に以下の処理が行われる。
まず、ステップP1000において、タイマ割込を禁止する割込禁止をセットし、ステップP1001において、初期化処理を行う。この初期化処理では、サブROMから演出制御プログラムを読み込みと共に、サブRAMの記憶情報を初期化する処理を行う。
次に、ステップP1002において、タイマ割込を許可する割込許可をセットし、ステップP1003において、サブ乱数更新処理を行う。このサブ乱数更新処理では、各種演出等を決定する場合に用いる各種演出用乱数値を更新する処理を行う。以降は、ステップP1003のサブ乱数更新処理を繰り返し行う。
<サブ制御装置のタイマ割込処理>
図27は、サブ制御装置300のタイマ割込処理を示すフローチャートであり、CTC回路から所定周期(4ms)毎にクロックパルスが入力されて以下の処理が行われる。
まず、ステップP1050において、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、特別図柄の変動表示演出の変動時間、操作演出に係る有効時間、演出図柄の停止時間、大当たり遊技演出に係る演出時間、普通図柄の変動表示演出の変動時間、当たり遊技演出に係る演出時間等を計測するためのタイマを更新する。
次に、ステップP1100において、入力処理を行う。この入力処理では、選択ボタンスイッチ24a、演出ボタンスイッチ25a、可動演出装置74の位置検出スイッチ等の各種スイッチからの検出信号(入力信号)の入力を監視し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。
次に、ステップP1150において、コマンド解析処理を行う。このコマンド解析処理では、メイン制御装置100から送信されたコマンドを正常受信したか否かを解析し、正常に受信したコマンドが情報系コマンド(保留数コマンド、遊技状態コマンド等)の場合には、当該コマンドに対応する情報をサブRAMにセットし、特図・普図遊技系コマンド(客待ち状態コマンド、事前判定コマンド、特図停止図柄コマンド、特図変動パターンコマンド、特図確定コマンド、普図停止図柄コマンド、普図変動パターンコマンド、普図確定コマンド、オープニングコマンド、ラウンド数コマンド、インターバルコマンド、エンディングコマンド等)の場合には、当該コマンドをサブRAMの受信コマンド領域にセットする処理を行う。
次に、ステップP1200において、先読み演出処理を行う。この先読み演出処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して事前判定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合には、1又は複数の変動表示演出に亘って大当たり遊技が実行される可能性があることや所定のリーチ演出が実行されることを予告する先読み演出(先読み連続予告演出、先読みアイコン変化演出、先読みゾーン演出など)の実行の有無や実行する先読み演出の種類を決定し、先読み演出を実行するための処理を行う。
次に、ステップP1250において、特図遊技演出処理を行う。この特図遊技演出処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して特図遊技に関するコマンド(特図停止図柄コマンド、特図変動パターンコマンド、特図確定コマンド、オープニングコマンド、ラウンド数コマンド、インターバルコマンド、エンディングコマンド等)を受信しているか否かを判定し、受信しているコマンドに対応して特図遊技演出(特図変動表示演出、大当たり演出等)を実行するための処理を行う。詳細は後述する。
次に、ステップP1300において、普図遊技演出処理を行う。この普図遊技演出処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して普図遊技に関するコマンド(普図停止図柄コマンド、普図変動パターンコマンド、普図確定コマンド、オープニングコマンド、エンディングコマンド等)を受信しているか否かを判定し、受信しているコマンドに対応して普図遊技演出(普図変動表示演出、当り演出等)を実行するための処理を行う。詳細は後述する。
次に、ステップP1350において、エラー報知処理を行う。このエラー報知処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照してエラー発生コマンド(枠開放エラーコマンド、異常入賞エラーコマンド、磁気エラーコマンド、電波エラーコマンド、右打ちエラーコマンド)やエラー解消コマンド(枠開放エラー解消コマンド等)を受信しているか否かを判定し、受信しているコマンドに対応するエラー報知を実行するための処理を行う。
次に、ステップP1400において、特別演出実行処理を行う。この特別演出実行処理では、外部装置から入力受付装置87に対して特別演出の実行契機となる情報の入力があったか否かを判定し、特別演出の実行契機となる情報の入力があった場合に特別演出を実行するための処理を行う。詳細は後述する。
最後に、ステップP1450において、出力処理を行い、今回のタイマ割込処理を終了する。この出力処理では、各種演出装置(選択ボタン装置23、演出ボタン装置25、枠発光部13、回転発光部14、可動演出装置74)への制御データを出力したり、VDPへの演出指令情報等を送信したりする処理を行う。これにより、スピーカー12から演出音が出力されたり、第1画像表示装置71及び第2画像表示装置72に演出画像が表示されたりすることになる。
<サブ制御装置300の特図遊技演出処理>
図28は、サブ制御装置300の特図遊技演出処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP1251において、サブRAMに記憶される変動演出処理データを参照し、ステップP1252において、変動演出処理データから分岐先の処理を特定する。
変動演出処理データ=0の場合には、ステップP1253において、特図変動開始コマンド受信待ち処理を行い、今回の特図遊技演出処理を終了する。この特図変動開始コマンド受信待ち処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して特図変動開始コマンド(特図停止図柄コマンド、特図変動パターンコマンド)を受信しているか否かを判定し、特図変動開始コマンドを受信している場合に変動演出処理データに1をセットする処理を行う。
また、サブRAMの受信コマンド領域を参照して客待ち状態コマンドを受信しているか否かを判定し、客待ち状態コマンドを受信している場合に所定時間(例えば60秒)経過後から客待ち演出を実行するための処理を行う。
変動演出処理データ=1の場合には、ステップP1254において、特図変動表示演出開始処理を行い、今回の特図遊技演出処理を終了する。この特図変動表示演出開始処理では、特図変動開始コマンド(特図停止図柄コマンド、特図変動パターンコマンド)に基づいて停止表示させる演出図柄や特図変動表示演出パターンの種類を決定すると共に、各種予告演出や操作演出の実行の有無や実行する演出の種類等を決定して特図変動表示演出(演出図柄や第4図柄の変動表示)を開始する制御を行い、変動演出処理データに2をセットする処理を行う。
変動演出処理データ=2の場合には、ステップP1255において、特図変動表示演出中処理を行い、今回の特図遊技演出処理を終了する。この特図遊技演出処理では、特図変動表示演出パターンにおける各変動演出状態(高速変動、低速変動、リーチ変動、スーパーリーチ変動、スペシャルリーチ変動、再抽選変動、変動仮停止等)の切替タイミングを制御すると共に、変動表示演出時間の終了を判定し、変動表示演出時間が終了した場合に変動演出処理データに3をセットする処理を行う。
変動演出処理データ=3の場合には、ステップP1256において、特図変動表示演出停止処理を行い、今回の特図遊技演出処理を終了する。この特図変動表示演出停止処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して特図確定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に仮停止している演出図柄を本停止させると共に、第4図柄の変動表示を停止させて特図変動表示演出を終了させる制御を行う。
また、ハズレ演出図柄を本停止させた場合には、変動演出処理データに0をセットし、大当たり演出図柄を本停止させた場合には、変動演出処理データに4をセットする処理を行う。
変動演出処理データ=4の場合には、ステップP1257において、大当たり演出処理を行い、今回の特図演出処理を終了する。この大当たり演出処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照してオープニングコマンド、ラウンド数コマンド、インターバルコマンド、エンディングコマンドを受信しているか否かを判定し、受信しているコマンドに応じた大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、インターバル演出、エンディング演出等)を実行する制御を行い、エンディング演出を開始した場合には変動演出処理データに5をセットする処理を行う。
変動演出処理データ=5の場合には、ステップP1258において、大当たり演出終了処理を行い、今回の特図演出処理を終了する。この大当たり演出終了処理では、エンディング演出が終了したか否かを判定し、エンディング演出が終了した場合に変動演出処理データに0をセットする処理を行う。
<サブ制御装置の普図遊技演出処理>
図29は、サブ制御装置300の普図遊技演出処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP1301において、サブRAMに記憶される普図演出処理データを参照し、ステップP1302において、普図演出処理データから分岐先の処理を特定する。
普図演出処理データ=0の場合には、ステップP1303において、普図変動開始コマンド受信待ち処理を行い、今回の普図遊技演出処理を終了する。この普図変動開始コマンド受信待ち処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して普図変動開始コマンド(普図停止図柄コマンド、普図変動パターンコマンド)を受信しているか否かを判定し、普図変動開始コマンドを受信している場合に普図演出処理データに1をセットする処理を行う。
普図演出処理データ=1の場合には、ステップP1304において、普図演出開始処理を行い、今回の普図遊技演出処理を終了する。この普図演出開始処理では、普図変動開始コマンド(普図停止図柄コマンド、普図変動パターンコマンド)に基づいて停止表示させる普通演出図柄や普図変動表示演出パターンの種類を決定して、普図変動表示演出を開始する制御を行い、普図演出処理データに2をセットする処理を行う。
普図演出処理データ=2の場合には、ステップP1305において、普図演出中処理を行い、今回の普図遊技演出処理を終了する。この普図演出中処理では、普図変動表示演出パターンにおける各変動演出状態(高速変動、低速変動、変動仮停止等)の切替タイミングを制御すると共に、普図変動表示演出時間の終了を判定し、普図変動表示演出時間が終了した場合に普図演出処理データに3をセットする処理を行う。
普図演出処理データ=3の場合には、ステップP1306において、普図演出停止処理を行い、今回の普図遊技演出処理を終了する。この普図演出停止処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照して普図確定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に仮停止している普通演出図柄を本停止させて普図変動表示演出を終了させる制御を行う。
また、ハズレ普通演出図柄が本停止された場合には、普図演出処理データに0をセットし、当たり普通演出図柄が本停止された場合には、普図演出処理データに4をセットする処理を行う。
普図演出処理データが4の場合には、ステップP1307において、当たり演出処理を行い、今回の普図遊技演出処理を終了する。この当り演出処理では、サブRAMの受信コマンド領域を参照してオープニングコマンド、エンディングコマンドを受信しているか否かを判定し、受信しているコマンドに応じた当たり演出を実行する制御を行う。
また、エンディング演出が終了したか否かを判定し、エンディング演出が終了した場合に普図演出処理データに0をセットする処理を行う。
<サブ制御装置の特別演出実行処理>
図30は、サブ制御装置300の特別演出実行処理を示すフローチャートであり、上述したタイマ割込処理内において実行される。
まず、ステップP1401において、先読み特別演出の開始情報の入力があったか否かを判定する。具体的には、第1入力受付スイッチ87aがONしたか否かを判定する。先読み特別演出の開始情報の入力がなかった場合(P1401:NO)には、ステップP1405に処理を移す。一方、先読み特別演出の開始情報の入力があった場合(P1401:YES)には、ステップP1402において、サブRAMの所定領域に先読み特別演出の実行情報をセットする。これにより、枠表示器15やスピーカー12を用いた先読み特別演出が開始されることになる。
次に、ステップP1403において、パチンコ用の終了条件判定テーブル(図31参照)に現在の遊技状況(客待ち状態中なのか変動演出中なのか等)を照合して先読み特別演出の終了条件を判定し、ステップP1404において、サブRAMの所定の領域に判定結果となる先読み特別演出の終了条件をセットし、今回の特別演出実行処理を終了する。パチンコ用の終了条件判定テーブルの詳細は後述する。
先読み特別演出の終了条件としては、現在の遊技状況が客待ち状態中である場合には、先読み特別演出の開始から20秒経過又は新たな変動演出の開始までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状況が変動演出中である場合には、実行中の変動演出+現在の特図保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)分の変動演出の終了まで又は大当たり変動演出の終了までの何れか早い方の成立までとなっている。
次に、ステップ1405において、変動中特別演出の開始情報の入力があったか否かを判定する。具体的には、第2入力受付スイッチ87bがONしたか否かを判定する。変動中特別演出の開始情報の入力がなかった場合(P1405:NO)には、ステップP1409に処理を移す。一方、変動中特別演出の開始情報の入力があった場合(P1405:YES)には、ステップS1406において、サブRAMの所定の領域に変動中特別演出の実行情報をセットする。これにより、枠表示器15やスピーカー12を用いた変動中特別演出が開始されることになる。
次に、ステップP1407において、パチンコ用の終了条件判定テーブル(図31参照)に現在の遊技状況(客待ち状態中なのか変動演出中なのか等)を照合して変動中特別演出の終了条件を判定し、ステップP1408において、サブRAMの所定の領域に判定結果となる変動中特別演出の終了条件をセットし、今回の特別演出実行処理を終了する。
変動中特別演出の終了条件としては、現在の遊技状況が客待ち状態中である場合には、変動中特別演出の開始から10秒経過又は新たな変動演出の開始までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状況がハズレ変動演出中である場合には、変動中特別演出の開始から10秒経過までとなっており、現在の遊技状況が大当たり変動演出中である場合には、実行中の変動演出の終了までとなっている。
次に、ステップP1409において、エラー特別演出の開始情報の入力があったか否かを判定する。具体的には、第3入力受付スイッチ87cがONしたか否かを判定する。エラー特別演出の開始情報の入力がなかった場合(P1409:NO)には、ステップP1414に処理を移す。一方、エラー特別演出の開始情報の入力があった場合(P1409:YES)には、ステップP1410において、サブRAMに他の特別演出(先読み特別演出、変動中特別演出)の実行情報があれば当該実行情報をクリアし、ステップP1411において、サブRAMの所定の領域にエラー特別演出の実行情報をセットする。これにより、(先読み特別演出や変動中特別演出に替えて)枠表示器15やスピーカーを用いたエラー特別演出が開始されることになる。
次に、ステップP1412において、パチンコ用の終了条件判定テーブル(図31参照)に現在の遊技状況(客待ち状態中なのか変動演出中なのか等)を照合してエラー特別演出の終了条件を判定し、ステップP1413において、サブRAMの所定の領域に判定結果となるエラー特別演出の終了条件をセットし、今回の特別演出実行処理を終了する。
エラー特別演出の終了条件としては、現在の遊技状況が客待ち状態中である場合には、エラー特別演出の開始から20秒経過までとなっており、現在の遊技状況が変動演出中である場合にも、エラー特別演出の開始から20秒経過までとなっている。
次に、ステップP1414において、先読み特別演出の実行中であるか否かを判定する。具体的には、サブRAMに先読み特別演出の実行情報がセットされているか否かを判定する。先読み特別演出の実行中でない場合(P1414:NO)には、ステップP1418に処理を移す。一方、先読み特別演出の実行中である場合(P1414:YES)には、ステップP1415に処理を移す。
次に、ステップP1415において、サブRAMにセットされている先読み特別演出の終了条件が成立したか否かを判定する。先読み特別演出の終了条件が成立した場合(P1415:YES)には、ステップP1416において、サブRAMにセットされている先読み特別演出の実行情報をクリアし、今回の特別演出実行処理を終了する。これにより、先読み特別演出が終了することになる。一方、先読み特別演出の終了条件が成立していない場合(P1415:NO)には、ステップP1417において、先読み特別演出の進行制御を行う先読み特別演出実行処理を行い、今回の特別演出実行処理を終了する。
次に、ステップP1418において、変動中特別演出の実行中であるか否かを判定する。具体的には、サブRAMに変動中特別演出の実行情報がセットされているか否かを判定する。変動中特別演出の実行中でない場合(P1418:NO)には、ステップP1422に処理を移す。一方、変動中特別演出の実行中である場合(P1418:YES)には、ステップP1419に処理を移す。
次に、ステップP1419において、サブRAMにセットされている変動中特別演出の終了条件が成立したか否かを判定する。変動中特別演出の終了条件が成立した場合(P1419:YES)には、ステップP1420において、サブRAMにセットされている変動中特別演出の実行情報をクリアし、今回の特別演出実行処理を終了する。これにより、変動中特別演出の実行が終了することになる。一方、変動中特別演出の終了条件が成立していない場合(P1419:NO)には、ステップP1421において、変動中特別演出の進行制御を行う変動中特別演出実行処理を行い、今回の特別演出実行処理を終了する。
次に、ステップP1422において、エラー特別情報の実行中であるか否かを判定する。具体的には、サブRAMにエラー特別演出の実行情報がセットされているか否かを判定する。エラー特別演出の実行中でない場合(P1422:NO)には、今回の特別演出実行処理を終了する。一方、エラー特別演出の実行中である場合(P1422:YES)には、ステップP1423に処理を移す。
次に、ステップP1423において、サブRAMにセットされているエラー特別演出の終了条件が成立したか否かを判定する。エラー特別演出の終了条件が成立した場合(P1423:YES)には、ステップP1424において、サブRAMにセットされているエラー特別演出の実行情報をクリアし、今回の特別演出実行処理を終了する。これにより、エラー特別演出の実行が終了する。一方、エラー特別演出の終了条件が成立していない場合(P1423:NO)には、ステップP1425において、エラー特別演出の進行制御を行うエラー特別演出実行処理を行い、今回の特別演出実行処理を終了する。
このように、パチンコ遊技機1の外部に設けられる外部装置に対して、パチンコ遊技機1への入力を行う契機となる所定の遊技情報(特定情報)を出力し、その結果として遊技者が操作困難または操作不能な位置に設けられる入力受付装置87を介して外部装置からの入力を受け付けると特別演出を行うようになっている。そのため、外部装置との間で入出力を行うことによって特別な演出を実行することが可能となる。また、外部装置においてパチンコ遊技機1で特別演出を実行させるか否かや、実行するタイミング等を管理することが可能となる。
また、入力受付装置87が受け付けた入力の種類(第1入力受付スイッチ87a〜第3入力受付スイッチ87cの何れで入力を受け付けたか)によって、異なる種類の特別演出(先読み特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出)を実行するようになっている。そのため、パチンコ遊技機1で実行される特別演出のバリエーションを増やすことができ、遊技者への訴求力を向上させることが可能となる。
また、パチンコ遊技機1の外部から受け付けた入力が第1入力受付スイッチ87aをONさせる第1の入力(先読み特別演出の開始情報の入力)であったことに基づいて、大当たり遊技を発生させることになる特別図柄の変動表示の開始前(事前)に大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆(予告)する先読み特別演出が実行されるようになっている。そのため、大当たり遊技が実行されることになる変動表示が実行される以前から、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、先読み特別演出の演出パターンを複数設けておき、先読み特別演出の開始情報の入力があると抽選によって先読み特別演出の演出パターンを決定し、決定された演出パターンで先読み特別演出を実行するようにしてもよい。
また、パチンコ遊技機1の外部から受け付けた入力が第2入力受付スイッチ87bをONさせる第2の入力(変動中特別演出の開始情報の入力)であったことに基づいて、大当たり遊技を発生させることになる特別図柄の変動表示の実行中に大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆(予告)する変動中特別演出が実行されるようになっている。そのため、大当たり遊技が実行されることになる変動表示中に、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、変動中特別演出の演出パターンを複数設けておき、変動中特別演出の開始情報の入力があると抽選によって変動中特別演出の演出パターンを決定し、決定された演出パターンで変動中特別演出を実行するようにしてもよい。
また、パチンコ遊技機1の外部から受け付けた入力が第3入力受付スイッチ87cをONさせる第3の入力(エラー特別演出の開始情報の入力)であったことに基づいて、所定期間に亘ってパチンコ遊技機1で所定のエラーが発生したことを報知するエラー特別演出が実行されるようになっている。そのため、エラーが発生したことを遊技者や遊技場の従業員に的確に伝えることができ、パチンコ遊技機1のセキュリティを強化することが可能となる。なお、エラー特別演出の演出パターンをエラーの種類に対応させて複数設けておき、エラー特別演出の開始情報の入力があると、発生しているエラーの種類に応じた演出パターンでエラー特別演出を実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、第1入力受付スイッチ87a〜第3入力受付スイッチ87cの3つによってパチンコ遊技機1の外部からの入力を受け付けるようにしたが、入力受付スイッチを3つより少ない数としてもよいし、多い数としてもよい。例えば、入力受付スイッチを1つのみ設けた場合には、所定期間(例えば2秒間)内にONした回数が1回だと先読み特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、ONした回数が2回だと変動中特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、ONした回数が3回だとエラー特別演出の開始情報の入力があったものと判定すればよい。また、入力受付スイッチを2つ設けた場合には、一方の入力受付スイッチがONすると先読み特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、他方の入力受付スイッチがONすると変動中特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、両方の入力受付スイッチがONするとエラー特別演出の開始情報の入力があったものと判定するとよい。
また、物理的な押圧操作を受け付けるような入力受付スイッチに替えて、赤外線や電波などを受け付ける非接触の入力受付モジュールによってパチンコ遊技機1の外部からの入力を受け付けるようにしてもよいし、パチンコ遊技機1の外部からの入力をハーネスから直接入出力インターフェース回路(I/O)で受け付けるようにしてもよい。
<パチンコ用の終了条件判定テーブル>
図31は、パチンコ用の終了条件判定テーブルの一例を示す図であり、図30を用いて説明した特別演出実行処理において参照される。
パチンコ用の終了条件判定テーブルには、終了条件を判定する特別演出の種類(先読み特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出)と、遊技状況(客待ち状態中、変動演出中など)と、終了条件の内容とが対応付けられている。
パチンコ用の終了条件判定テーブルによれば、変動演出中に先読み特別演出の実行が開始されると、実行中の変動演出+特図保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)分の変動演出が終了するまで又は大当たり変動演出の終了までの何れか早い方の成立まで先読み特別演出が継続することになる。このようにしたことで、大当たり遊技が実行されるか否かに拘らず、遊技進行に対応するように先読み特別演出が実行されることになり、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の終了条件判定テーブルによれば、ハズレ変動演出中に変動中特別演出が開始されると予め定められた時間(10秒)が経過するまで変動中特別演出が継続し、大当たり変動演出中に変動中特別演出が開始されると実行中の変動演出が終了するまで変動中特別演出が継続することになる。このようにしたことで、変動中特別演出が実行される期間によって大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の終了条件判定テーブルによれば、エラー特別演出が開始されると、客待ち状態中であるか変動演出中であるかに拘らず同じ期間(20秒間)に亘ってエラー特別演出が継続することになる。このようにしたことで、エラーが発生したことを効果的に報知することが可能となる。
なお、本実施形態では、特別演出の開始時にセットされた終了条件が成立すると特別演出を終了させるようにしたが、先読み特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出の少なくとも一つの終了条件として特別演出の終了情報の入力があるまでとしてもよい。例えば、入力受付装置87に第4入力受付スイッチを設け、該第4入力受付スイッチがONすると特別演出の終了情報が入力されたものして実行中の特別演出を終了させてもよいし、第1入力受付スイッチ87a〜第3入力受付スイッチ87cのうちの何れか2つ若しくは3つのスイッチが同時にONすると特別演出の終了情報が入力されたものとして実行中の特別演出を終了させるようにしてもよい。
<パチンコ遊技機の先読み特別演出の演出例>
図32〜図34を用いて、複数のパチンコ遊技機1に対して同時に先読み特別演出の開始情報が入力されて、一斉に先読み特別演出が実行される場合の演出例を説明する。
前提として、遊技島に設置された8台のパチンコ遊技機1(例えば1番台〜8番台)の入力受付装置のそれぞれに対応するように、該入力受付装置に対して入力を行うための情報入力装置(入力手段に相当)が設けられているものとする。なお、ここでは左端に設置される1番台と右端に設置される8番台のパチンコ遊技機1とをピックアップして説明する。
図32(a)に示すように、1番台及び8番台のパチンコ遊技機1では、何れも第1特図保留数が「1」の状態でハズレ変動演出が実行されており、枠表示器15では、ハズレ変動演出に対応する変動演出発光が実行されている。このとき、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1の入力受付装置87のそれぞれに対応して設けられる情報入力装置は作動していない状態となっている。
この状態で1番台のパチンコ遊技機1で第1始動口45に遊技球が入賞して大当たりと判定される特図判定情報が第1保留記憶領域に記憶されて第1特図保留数が「2」になると、1番台のパチンコ遊技機1の外部出力端子板86から大当たり遊技が実行されることを示す特図予定停止図柄情報や特図予定変動パターン情報、つまり、外部装置がパチンコ遊技機1に対して入力を行う契機となる特定情報が出力される。
すると、図32(b)に示すように、特定情報を受信した外部装置から1番台〜8番台のパチンコ遊技機1の入力受付装置87のそれぞれに対応する情報入力装置の駆動信号が出力されることで情報入力装置の第1アクチュエーターが作動し、入力受付装置87の第1入力受付スイッチ87aが押圧されてONとなり(先読み特別演出の開始情報が入力され)、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1のそれぞれで先読み特別演出が開始されて枠表示器15に「あっちっちタイム」の文字情報が表示される。このとき、1番台のパチンコ遊技機では、ハズレ変動演出の実行時間が経過してハズレを報知する停止演出が実行されている。
その後、図32(c)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「1」に減算されてハズレ変動演出が開始されると共に、先読み特別演出が継続して実行される。また、8番台のパチンコ遊技機1では、ハズレ変動演出の実行時間が経過してハズレを報知する停止演出が実行されると共に、先読み特別演出が継続する。
この状態で所定時間が経過すると、図33(a)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、ハズレ変動演出の実行時間が経過してハズレを報知する停止演出が実行されると共に、先読み特別演出が継続する。また、8番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「0」に減算されてハズレ変動演出が開始されると共に、先読み特別演出が継続する。
先読み特別演出が開始されてから所定時間が経過すると、図33(b)に示すように、8番台のパチンコ遊技機1では、ハズレ変動演出の実行時間が経過してハズレを報知する停止演出が実行されると、先読み特別演出の終了条件が成立したものとして先読み特別演出が終了する。一方、1番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「0」に減算されて大当たり変動演出が開始されると共に、先読み特別演出が継続する。
この状態で所定時間が経過すると、図33(c)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、リーチ演出が開始されると共に、先読み特別演出が継続する。また、8番台のパチンコ遊技機1では、変動演出及び大当たり演出が実行されない客待ち状態となり、枠表示器15で客待ち状態に対応する待機中発光が実行される。
リーチ演出の開始から所定時間が経過すると、図34(a)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、スペシャルリーチ演出が開始されると共に、先読み特別演出が継続する。また、8番台のパチンコ遊技機1では、枠表示器15で待機中発光が継続して実行される。
スペシャルリーチ演出の開始から所定時間が経過すると、図34(b)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、大当たり変動演出の実行時間が経過して大当たりを報知する停止演出が実行されると共に、先読み特別演出が継続する。また、8番台のパチンコ遊技機1では、第1始動口45に遊技球が入賞して第1特図保留数が「1」となり、直後に第1特図保留数が「0」に減算されてハズレ変動演出が開始されると共に、枠表示器15でハズレ変動演出に対応する変動演出発光が開始される。
さらに、大当たりを報知する停止演出の実行時間が経過すると、図34(c)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、大当たり遊技及び大当たり演出が開始されて先読み特別演出が終了し、枠表示器15で大当たり演出に対応する大当たり演出発光が開始される。また、8番台のパチンコ遊技機1では、ハズレ変動演出の実行時間が経過してハズレを報知する停止演出が実行されると共に、枠表示器15で停止演出に対応する停止時発光が実行される。
このように、所定のパチンコ遊技機1から特図予定停止図柄情報や特図予定変動パターン情報等の特定情報(外部装置がパチンコ遊技機1に対して入力を行う契機となる情報)が出力された結果として、複数のパチンコ遊技機1(1番台〜8番台)に対して同時に先読み特別演出の開始情報が入力されると、複数のパチンコ遊技機1(1番台〜8番台)で一斉に先読み特別演出が実行されることになる。そのため、複数のパチンコ遊技機1の何れかで大当たり遊技が実行されることを複数のパチンコ遊技機1において示唆(予告)することができ、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
また、特定情報を出力したパチンコ遊技機1だけに対して先読み特別演出の開始情報が入力されるようにしてもよく、その場合でも、特定情報を出力したパチンコ遊技機1で先読み特別演出が実行されるので、外部装置からの入力がない場合とは異なる態様で大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
<パチンコ遊技機の変動中特別演出の演出例>
図35を用いて、複数のパチンコ遊技機1に対して同時に変動中特別演出の開始情報が入力されて、一斉に変動中特別演出が実行される場合の演出例を説明する。
なお、パチンコ遊技機1や情報入力装置の設置状況については、上述したパチンコ遊技機の先読み特別演出の演出例と同じとし、説明を省略する。
図35(a)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「3」の状態でハズレを報知する停止演出が実行されており、枠表示器15では、停止演出に対応する停止時発光が実行されている。また、8番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「1」の状態でハズレ変動表示が実行されており、枠表示器15では、ハズレ変動演出に対応する変動演出発光が実行されている。このとき、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1の入力受付装置87のそれぞれに対応して設けられる情報入力装置は作動していない状態となっている。
その後、1番台のパチンコ遊技機1で大当たり変動演出が開始されると、1番台のパチンコ遊技機1の外部出力端子板86から大当たり遊技が実行されることを示す特図停止図柄情報や特図変動パターン情報、つまり、外部装置がパチンコ遊技機1に対して入力を行う契機となる特定情報が出力される。
すると、図35(b)に示すように、特定情報を受信した外部装置から1番台〜8番台のパチンコ遊技機1の入力受付装置87のそれぞれに対応して設けられる情報入力装置の駆動信号が出力されることで情報入力装置の第2アクチュエーターが作動し、入力受付装置87の第2入力受付スイッチ87bが押圧されてONとなり(変動中特別演出の開始情報が入力され)、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1のそれぞれで変動中特別演出が開始されて枠表示器15に「CHANCE!」の文字情報が表示される。このとき、8番台のパチンコ遊技機1では、ハズレ変動演出の実行時間が経過してハズレを報知する停止演出が実行される。
変動中特別演出が開始されてから所定時間(ここでは10秒)が経過すると、図35(c)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1ではリーチ演出が開始されると共に、変動中特別演出が継続する。また、8番台のパチンコ遊技機1では、ハズレ変動演出が実行されると共に、変動中特別演出の終了条件が成立したものとして先読み特別演出が終了する。その後、1番台のパチンコ遊技機1で大当たり遊技が開始されると、変動中特別演出の終了条件が成立したものとして変動中特別演出が終了する。
このように、所定のパチンコ遊技機1から特図停止図柄情報や特図変動パターン情報等の特定情報(外部装置がパチンコ遊技機1に対して入力を行う契機となる情報)が出力された結果として、複数のパチンコ遊技機1(1番台〜8番台)に対して同時に変動中特別演出の開始情報が入力されると、複数のパチンコ遊技機1(1番台〜8番台)で一斉に変動中特別演出が実行されることになる。そのため、複数のパチンコ遊技機1の何れかで大当たり遊技が実行されることを複数のパチンコ遊技機1において示唆(予告)することができ、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
また、特定情報を出力したパチンコ遊技機1だけに対して変動中特別演出の開始情報が入力されるようにしてもよく、その場合でも、特定情報を出力したパチンコ遊技機1で変動中特別演出が実行されるので、外部装置からの入力がない場合とは異なる態様で大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
<パチンコ遊技機のエラー特別演出の演出例>
図36を用いて、複数のパチンコ遊技機1に対して同時にエラー特別演出の開始情報が入力されて、一斉にエラー特別演出が実行される場合の演出例を説明する。
なお、パチンコ遊技機1や情報入力装置の設置状況については、上述したパチンコ遊技機の先読み特別演出の演出例と同じとし、説明を省略する。
図36(a)に示すように、1番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「3」の状態でハズレを報知する停止演出が実行されており、枠表示器15では、停止演出に対応する停止時発光が実行されている。また、8番台のパチンコ遊技機1では、第1特図保留数が「1」の状態でハズレ変動表示が実行されており、枠表示器15では、ハズレ変動演出に対応する変動演出発光が実行されている。このとき、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1の入力受付装置87のそれぞれに対応して設けられる情報入力装置は作動していない状態となっている。
そして、1番台のパチンコ遊技機1でハズレ変動演出が開始された後に磁気エラーの発生が検出されると、1番台のパチンコ遊技機1で磁気エラーが発生したことを示す磁気エラー報知が開始されると共に、外部出力端子板86から磁気エラーが発生したことを示すエラー発生情報、つまり、外部装置がパチンコ遊技機1に対して入力を行う契機となる特定情報が出力される。
すると、図36(b)に示すように、特定情報を受信した外部装置から1番台〜8番台のパチンコ遊技機1の入力受付装置87のそれぞれに対応する情報入力装置の駆動信号が出力されることで情報入力装置の第3アクチュエーターが作動し、入力受付装置87の第3入力受付スイッチ87cが押圧されてONとなり(エラー特別演出の開始情報が入力され)、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1のそれぞれでエラー特別演出が開始されて枠表示器15に「エラー発生」の文字情報(エラーの種別は表示されない)が表示される。
エラー特別演出が開始されてから所定時間(ここでは20秒)が経過すると、図36(c)に示すように、1番台〜8番台のパチンコ遊技機1では、エラー特別演出の終了条件が成立したものとしてエラー特別演出が終了する。なお、1番台のパチンコ遊技機1では、未だ磁気エラー報知の終了条件が成立していないため、磁気エラー報知が継続する。
このように、所定のパチンコ遊技機1から磁気エラー情報や電波エラー情報等の特定情報(外部装置がパチンコ遊技機1に対して入力を行う契機となる情報)が出力された結果として、複数のパチンコ遊技機1(1番台〜8番台)に対して同時にエラー特別演出の開始情報が入力されると、複数のパチンコ遊技機1(1番台〜8番台)で一斉にエラー特別演出が実行されることになる。そのため、エラーが発生したパチンコ遊技機1があることを複数のパチンコ遊技機1において示唆(報知)することができ、エラーが発生したことを遊技場の従業員に把握させることが可能となる。
また、特定情報を出力したパチンコ遊技機1だけに対してエラー特別演出の開始情報が入力されるようにしてもよく、その場合でも、特定情報を出力したパチンコ遊技機1でエラー特別演出が実行されるので、外部装置からの入力がない場合とは異なる態様でエラーが発生したことを遊技場の従業員に伝達することが可能となる。
さらに、先読み特別演出、変動中特別演出及びエラー特別演出を枠表示器15及びスピーカー12で実行するようになっているが、先読み特別演出、変動中特別演出及びエラー特別演出の少なくとも1種類の特別演出を、スピーカー12では実行せずに枠表示器15だけで実行するようにしてもよいし、枠表示器15、スピーカー12及び画像表示装置(第1画像表示装置71及び/又は第2画像表示装置72)で実行するようにしてもよいし、枠表示器15では実行せずにスピーカー12及び画像表示装置(第1画像表示装置71及び/又は第2画像表示装置72)で実行するようにしてもよい。
<回胴式遊技機の基本構成>
次に、本実施形態に係る回胴式遊技機の斜視図である図37を参照しながら、回胴式遊技機の基本構成について説明する。
図37に示すように、回胴式遊技機であるスロットマシン501は、遊技者側に面する、いわゆるフロントマスクを構成する前面扉505が略矩形状の箱体である筐体502の開口側に対し、蝶番機構により左側端部側を回動支点として開閉可能に取り付けられている。前面扉505は、上部パネル部503、サイドパネル部506a、506b、中部パネル部508、操作パネル部518及び下部パネル部515に概ね分けられ、これらは化粧板として視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより一体的に形成されている。
筐体502の上部、つまり、遊技者が操作不能な位置には、スロットマシン501の外部(遊技場の事務所などに設けられるホールコンピュータ、遊技島に設けられる島コンピュータ、スロットマシン501の上方に設けられる呼出ランプ、スロットマシン501に併設される貸出装置等の外部装置)からの入力を受け付けるための入力受付装置523が設けられている。入力受付装置523には、押圧操作を受け付けるための第1入力受付スイッチ523a、第2入力受付スイッチ523b及び第3入力受付スイッチ523cが横並び状態で配設されており、各入力受付スイッチ523a〜523cによってスロットマシン501の外部からの入力を受け付けるようになっている。なお、入力受付装置523を筐体502の裏面や底面等の遊技者が操作不能な位置に設けてもよいし、入力受付装置523を受皿ユニット504の底面の裏側などの遊技者が操作困難な位置に設けてもよい。
筐体502の内部には、スロットマシン501全体の動作を統括制御するメイン制御部610(後述)が形成されたメイン制御基板(図示せず)と、3個の円筒状の回転リールである左リール510a、中リール510b、右リール510cを備えるリールユニット510と、スロットマシン501の各部に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが設けられている。また、貯留払出手段950(後述)を構成する部材として、ゲーム(図柄の変動表示)の入賞に応じてメダルの払い出しを行うメダル排出スリットを有するホッパ装置と、ホッパ装置から溢れたメダルを収納する補助貯留部等とが設けられている。
ここで、リールユニット510は、メイン制御部610からの回転駆動開始制御信号や回転駆動停止制御信号等を受けるリール基板(図示せず)によって各リール510a、510b、510cの回転や回転停止が制御されるようになっている。また、リールユニット510は、筐体502の内部に取り付けられている台座(図示せず)に対し引き出し及び押し戻し自在に載置されている。また、各リール510a、510b、510cは、それぞれの周面を一方向(遊技者側)に向けて並設されている。
また、筐体502の内部に設けられている電源装置のたとえば側面には、いわゆる配電盤に相当する電源装置基板(図示せず)が設けられている。この電源装置基板には、電源装置で発生される各種電源電圧をリールユニット510や貯留払出手段950を構成するホッパ装置等の各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配電回路からスロットマシン501の動作に必要なシステム電源を供給する。
また、前面扉505は、筐体502の開口を閉塞する位置で、操作パネル部518に設けられている鍵穴522を有する図示しない施錠装置によりロックされ、ホールスタッフ等がメイン制御部610(後述)に形成されているメイン制御基板上の各電子素子等の状態の確認を含むメンテナンス作業や設定値変更等に伴う出玉管理作業等を行う場合、前面扉505の鍵穴522に専用鍵を差し込んでそのロックを解除すると、前面扉505が開放されるようになっている。
前面扉505の上部パネル部503には、多数のLEDをマトリクス状に配置したLED表示器520が設けられている。LED表示器520は、ドットマトリクス表示により遊技に関する情報を表示することができる他、点灯態様を制御することによって視覚効果的な演出を行うために用いられる。
前面扉505のサイドパネル部506a、506bには、高輝度発光ダイオードを内蔵した演出用ランプ507a、507bが配置されている。これらの演出用ランプ507a、507bは、ボーナス入賞時やボーナス遊技の際に点灯又は点滅して遊技者の視覚に訴える演出を行うものである。
前面扉505の中部パネル部508には、リールユニット510が設けられており、その前面を覆うように液晶表示器509が設けられている。液晶表示器509には液晶パネルの背面にバックライトが設けられているが、表示窓509a、509b、509cの部分にはバックライト等の部材がなく、画像表示を行わない場合は透明色になる液晶パネルを透過して、表示窓509a、509b、509cを通してリールユニット510の各リール510a、510b、510cに描かれた図柄をそれぞれ三段ずつ視認することが可能になっている。
前面扉505の操作パネル部518には、ゲーム(図柄の変動表示)に使用するメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部511と、メダルを1枚ずつベットするベットスイッチ512aと、メダルを一度に3枚ベットするMAXベットスイッチ512bと、クレジットとして貯留されたメダルをスロットマシン501外へ払い出させる精算スイッチ519と、ゲームの操作を指示する操作ノブを有するスタートスイッチ513と、リールユニット510の各リール510a、510b、510cをストップさせる左リールストップスイッチ514a、中リールストップスイッチ514b、右リールストップスイッチ514cが設けられている。また、操作パネル部518には、演出ボタン521が設けられている。この演出ボタンは各種演出において押下操作が可能(有効)となるものであり、この演出ボタン521の押下操作により上記演出が発展したりすることになる。
ベットスイッチ512a及びMAXベットスイッチ512bは、スロットマシン501のゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式の操作スイッチである。メダルがクレジットされているとき、ゲーム開始時にベットスイッチ512a又はMAXベットスイッチ512bを操作すると、そのクレジットされているメダルのうち1枚、2枚又は3枚がベットされるようになっている。
スタートスイッチ513は、リールユニット510の各リール510a、510b、510cを一斉に回転させる指示をするためのレバースイッチであり、先端に設けられている球形の操作ノブを下方向に傾倒操作するとオン作動し、その操作ノブから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフするように構成されている。
左リールストップスイッチ514a、中リールストップスイッチ514b、右リールストップスイッチ514cは、リールユニット510の左リール510a、中リール510b、右リール510cの回転停止を個別に指示するための押圧式スイッチであり、各リール510a、510b、510cの配列に対応してそれぞれ並設されている。
また、前面扉505の操作パネル部518の背面には、操作パネル部518のベットスイッチ512a、MAXベットスイッチ512b、精算スイッチ519、スタートスイッチ513、左リールストップスイッチ514a、中リールストップスイッチ514b、右リールストップスイッチ514c等の各種操作スイッチが電気的に接続された中央表示基板(図示せず)が設けられており、これらのスイッチの出力信号が中央表示基板からメイン制御部610に転送されるようになっている。
前面扉505の下部パネル部515には、スロットマシン501の機種名やモチーフ等を遊技者へ認識させるため、たとえば登場キャラクタの絵などが描かれたパネルが設けられている。
下部パネル部515の下方には、受皿ユニット504が形成されている。受皿ユニット504には、入賞時や精算時等においてメダルを排出するメダル排出口516と、ゲーム(図柄の変動表示)の進行に応じて演出効果音を発生させるスピーカー517a、517bと、遊技者所有のメダルを貯留するメダル貯留皿504a等とがそれぞれ配設されている。
そして、前面扉505の上部パネル部503の背面に設けられ、演出制御部800(後述)が形成されたサブ制御基板(図示せず)にメイン制御部610から演出開始を示唆する制御信号(演出コマンド等を含む)が供給されると、演出制御部800により液晶表示器509による動画像等の表示や、LED表示器520による情報の表示もしくは点滅または点灯による演出や、演出用ランプ507a、507bによる点滅又は点灯によっての演出や、スピーカー517a、517bからの効果音による演出等が行われるようになっている。
また、中央表示基板には、開閉自在なカバー(図示せず)によって覆われている設定スイッチ(図示せず)が設けられている。この設定スイッチは、スロットマシン501の出玉率(メダルの払出率)を決定する際の設定値(例えば、「1」〜「6」までの6段階に分けられた設定値)を変更する場合に操作されるものである。なお、この設定値の変更の操作が行われた後に、スタートスイッチ513が操作されることにより、スロットマシン501の設定値が変更後の設定値に決定される。
また、前面扉505の下部パネル部515の背面には、メダル投入部511より投入される投入物に対し正規のメダルか異物かを判別して振り分けるセレクタ(図示せず)と、このセレクタで振り分けられたメダルを筐体502内に設けられているホッパ装置へ案内するホッパガイド部材と、セレクタで振り分けられた異物をメダル排出口516へ案内するガイド部材と、ホッパ装置のメダル排出スリットから排出されたメダルを受皿ユニット504のメダル排出口516側にガイドする払出ガイド部材とが設けられている。
なお、セレクタは、リールユニット510の各リール510a、510b、510cの回転中やリプレイ当選による再遊技のときには、メダルの受け付けが不可(メダルの投入受け付けを禁止する状態)になり、メダル投入部511から投入されたメダルをガイド部材側に振り分けるようになっている。そして、ガイド部材側に振り分けられたメダルはメダル排出口516側から排出される。また、セレクタは、遊技待機中(リールユニット510が停止中であるとき)には、メダルの受け付けが可能(メダルの投入受け付けを許可する状態)になり、メダルの検出に併せてメダルの受け付けを行うようになっている。
本実施の形態に係るスロットマシン501は、MAXベットスイッチ512b等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することによりゲーム(図柄の変動表示)の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ513の押下操作により、各リール510a、510b、510cの回転を開始させてゲームが開始されると共に、役抽選が行われる。そして、当該スロットマシン501は、各リール510a、510b、510cに対応する各リールストップスイッチ514a、514b、514cの操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、各リール510a、510b、510cの回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該スロットマシン501は、停止時の図柄組合せによって、当選した役を構成する図柄組合せが所定のライン(所定の役の図柄が揃ったときに入賞となるラインのことであり、以下、入賞ラインとする。なお「入賞ライン」は後述の停止図柄判定手段660の判定対象となるラインを意味し、「入賞」は入賞ライン上に役に対応した図柄組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の入賞ラインは、各リール510a、510b、510cの中段を結んだ1本のみからなる)上に停止表示された場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回のゲームが終了するものである。
<回胴式遊技機の制御構成>
図38に示すように、スロットマシン501の内部には、スロットマシン501の全体の動作を制御するための制御装置600が形成されている。制御装置600は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御部610と、このメイン制御部610からの信号を受けて、遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御する演出制御部800(いわゆるサブ制御部)とを備えている。
メイン制御部610は、役抽選を行うと共に、リールユニット510及び貯留払出手段950の作動を制御する。演出制御部800は、メイン制御部610や入力受付装置523から信号を入力し、LED表示器520、演出用ランプ507(7a、7b)、液晶表示器509、スピーカー517(517a、517b)の作動を制御する。なお、メイン制御部610と演出制御手段810との間は、前者から後者への一方向の通信のみが行われている。演出制御部800の出力側には、報知手段70としてのLED表示器520、演出用ランプ507(7a、7b)、液晶表示器509、スピーカー517(517a、517b)の各パーツが接続されている。
制御装置600は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、たとえば、スロットマシン501の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
<制御装置の機能構成>
メイン制御部610は、遊技制御手段620、役抽選手段630、回転制御手段640、停止制御手段650、停止図柄判定手段660、特典付与手段670、フリーズ制御手段680、AT制御手段690、エラー判定手段700、賭け数設定手段710、クレジット制御手段720、払出制御手段730、設定値設定手段740、情報出力手段750、及びメイン側演出駆動手段760(演出装置駆動手段900)の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御部610は、役の抽選を行い、各リール510a、510b、510cの回転及び停止を制御し、各リール510a、510b、510cがすべて停止したときに停止図柄判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することになる。
また、演出制御部800は、演出制御手段810、上乗せ報知手段820、AT報知手段830、サブ側演出駆動手段840(演出装置駆動手段900)、特別演出制御手段910(事前特別演出実行手段920、変動中特別演出実行手段930、エラー特別演出実行手段940)の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、演出制御部800は、演出の有無、態様を決定し、遊技の状態に応じた演出や外部からの入力に応じた演出を制御する手段として機能することになる。
遊技制御手段620は、遊技を制御するためのものであって、メイン遊技を実行するためのものである。以下、本実施の形態による遊技について説明する。
<遊技の説明>
規定数(3)の賭け数が設定されると、入賞ラインが設定される。なお、本実施の形態に係るスロットマシン501は、規定数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入部511からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ512a又はMAXベットスイッチ512bを操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定数(3枚)の賭け数が設定されていることを条件に、スタートスイッチ513を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段630により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回のゲームでの各リール510a、510b、510cの回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての各リール510a、510b、510cの回転が開始する。
本実施の形態では、役として、大別すると、小役1〜3(メダルの払い出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回のゲームを開始可能とする役(リプレイ))、特別役1〜3(遊技状態の移行を伴う役(ビッグボーナス、レギュラーボーナス、チャレンジボーナス))が設けられている。また、広義には役と言える特殊役(特殊遊技への移行を伴う図柄(RT図柄))が設けられている。なお、小役1と特別役1〜3は重複して当選可能となっている。
そして、各リール510a、510b、510cの回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、各リール510a、510b、510cを加速する処理を実行してから一定の速度に到達した後、所定のセンサが各リール510a、510b、510cの回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、各リールストップスイッチ514a、514b、514cの操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のリールストップスイッチ514a、514b、514cのうち1個を操作すると、当該リールストップスイッチ514a、514b、514cに対応した各リール510a、510b、510cの回転が停止する。そして、3個すべてのリールストップスイッチ514a、514b、514cの操作を終えると、3個すべてのリール510a、510b、510cの回転が停止する。
このとき、入賞ライン上に所定の図柄組合せが揃うと、当該図柄組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係るスロットマシン501は、入賞ライン上に予め定められた図柄組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。たとえば、小役に対応した図柄組合せが入賞ライン上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
なお、小役と特別役とが重複して当選している場合には、特別役よりも小役が優先するように入賞ライン上に小役に対応する図柄組み合せが停止され得るようになっている。
また、本実施の形態では、通常に行われる通常遊技と、この通常遊技よりも遊技者へ付与される利益がより大きくなり得る特別遊技及び特殊遊技が設けられている。特別遊技としては、いわゆるボーナス遊技(BBゲーム、RBゲーム)が設けられている。特殊遊技としては、いわゆるアシストタイム(AT)ゲームと、リプレイタイム(RT)ゲームと、ATゲームとRTゲームとを組み合わせたいわゆるアシストリプレイタイム(ART)ゲームとが設けられている。なお、ボーナス遊技、ATゲーム、RTゲーム、ARTゲームなどを総称して有利状態という場合がある。
アシストタイム(AT)ゲームは、各リールストップスイッチ514a、514b、514cの停止操作順番や当選図柄等を報知することによって入賞役を成立させるためのアシストをするものである。
リプレイタイム(RT)ゲームは、リプレイ当選の確率が通常遊技状態でのゲームよりも高く(或いは低く)設定されたものである。
本実施の形態では、遊技状態として、通常遊技が実行されている状態である通常遊技状態と、ボーナス遊技が実行されている特別遊技状態と、特殊遊技が実行されている特殊遊技状態とが設けられている。
ボーナス遊技は、特別役であるボーナス移行役に当選し、さらにボーナス移行役に対応した図柄組合せが入賞ラインに揃うと、揃ったゲームの次回のゲームから開始される遊技である。なお、ボーナス移行役は、当選時のゲームで入賞ライン上にボーナス移行役に対応する図柄組合せが揃わなくても、次回のゲーム以降、入賞ライン上にボーナス移行役に対応する図柄組合せが揃うまでボーナス移行役に当選した状態が有効であるが、その他の役は、当選時のゲームで入賞ライン上に役に対応する図柄組合せが揃わなければ、次回のゲーム以降は無効となる。ボーナス遊技は、ボーナス遊技へ移行していないゲームに比べ小役の当選確率が高くなるように設定されており、このため、通常遊技よりも遊技者に大きな利益が付与される可能性が高い遊技である。ボーナス遊技は、ボーナス遊技中の遊技者への払い出したメダルの総枚数が予め設定された枚数を超えたときに終了する。
特殊遊技としてのRTゲームは、RT移行図柄(RT移行役に当選したときに入賞し得るものとしても、所定の小役を取りこぼしたときに導出可能となるものの何れでもよい)が入賞ラインに揃うと、揃ったゲームの次回のゲームから開始されるゲームである。RTゲームは、例えば、その開始から200回のゲームを消化するまで継続する。
特殊遊技としてのATゲームは、RTゲームの開始から50回のゲームを消化するまでは無条件に与えられるとともに、RTゲーム中にフリーズ状態が発生した場合に行われる上乗せ抽選に当選するたびに10回または20回のゲーム分のATゲームが上乗せされる。RTゲームとともにATゲームにも制御されている状態が、ARTゲームである。
また、入賞ライン上に再遊技役に対応する図柄組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回のゲームにおいて遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定されゲームを行うことができる。
役抽選手段630は、メイン制御部610が備える手段であり、スタートスイッチ513の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。役抽選手段630は、役に当選したか否かを決定するための抽選データを備えており、メイン制御部610のROM上に記憶されている。役抽選手段630は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段630による処理は、後述する内部抽選処理において行われる。
回転制御手段640は、メイン制御部610が備える手段であり、各リール510a、510b、510cの回転を開始させるためのものである。回転制御手段640は、前回のゲームの開始(各リール510a、510b、510cの回転開始)から所定時間を経過していることを条件に各リール510a、510b、510cの回転を開始して加速し、一定の速度に到達した後、所定のセンサが各リール510a、510b、510cの回転位置が基準位置であることを検出すると、各リールストップスイッチ514a、514b、514cの操作を有効とする。
なお、回転制御手段640による処理は、後述するリール回転処理において行われる。
停止制御手段650は、メイン制御部610が備える手段であり、各リール510a、510b、510cの回転を停止させるためのものである。停止制御手段650は、役抽選手段630の抽選結果と、各リールストップスイッチ514a、514b、514cが操作されたときの対応するリール510a、510b、510cの回転位置とに基づいて、各リール510a、510b、510cの回転を停止させる。なお、停止制御手段650による処理は、後述するリール停止処理において行われる。
停止図柄判定手段660は、メイン制御部610が備える手段であり、すべてのリール510a、510b、510cが停止した際における入賞ライン上の図柄組合せを記憶すると共に入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段660による処理は、後述する判定処理において行われる。
特典付与手段670は、メイン制御部610が備える手段であり、停止図柄判定手段660の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。特典付与手段670は、停止図柄判定手段660の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
また、特典付与手段670は、停止図柄判定手段660の判定の結果、再遊技役が入賞していると、その旨をメイン制御部610のRAMに記憶する。これにより、メイン制御部610は、次回のゲームにおいて、遊技者所有のメダルを使用しなくてもゲームを可能とする。
また、特典付与手段670は、停止図柄判定手段660の判定の結果、特別役が入賞していると、或いはRT図柄が導出されていると、その旨をメイン制御部610のRAMに記憶する。これにより、メイン制御部610は、次回のゲームから、特別遊技としてのボーナスや特殊遊技としてのRTに制御する。
なお、特典付与手段670による処理は、後述する払出処理において行われる。
フリーズ制御手段680は、スタートスイッチ513の操作を契機として遊技を一時的に保留させて遊技を進行させることができないフリーズ状態を実行可能なものである。フリーズ状態には、遊技を進行させることのできない時間が比較的短いショートと、比較的長いロングの2種類がある。なお、フリーズ制御手段680による処理は、後述するフリーズ演出処理において行われる。
AT制御手段690は、メイン制御部610が備える手段であり、RTゲームの開始とともに50回のATゲームを付与し、また、フリーズ状態となっている間にAT上乗せ抽選を行うことができ、これに当選するとATゲーム数の上乗せを行う。AT制御手段690は、当初付与されたATゲーム数及び上乗せゲーム数を消化するまで、ATに制御する。なお、AT制御手段690による処理は、後述するフリーズ演出処理において、或いは払出処理において行われる。
エラー判定手段700は、スロットマシン501にて発生する種々のエラーを検出する手段である。エラー判定手段700が判定するエラーには、各リール510a、510b、510cの動作不良やメダル詰まりなどのスロットマシン501の機構上発生が不可避なエラーの他、不正行為が行われている可能性がある事象を捉えて発生するエラーがある。また、遊技場の従業員による正当な操作ということもあり得るが不正行為という可能性がある前面扉505の開放もエラーの発生として判定する。
クレジット制御手段720は、賭け数の設定を越えて遊技者がメダル投入部511から投入したメダルや小役入賞により払い出されるメダルを、内部データとして貯留するクレジットの増減を制御する手段である。メダル投入部511からメダルを投入してクレジットを加算することができるのは、1ゲームの終了から次のゲームの開始(賭け数を設定した後のスタートスイッチ513の操作)までの期間である。クレジット制御手段720は、また、精算スイッチ519が操作されたときに、貯留しているクレジットの数のメダルの払い出しを払出制御手段730に指示する。
払出制御手段730は、ホッパ装置を制御して、小役入賞により遊技者に付与されたメダルの払い出しや、また、精算スイッチ519の操作により精算されるクレジットに応じたメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段730による処理は、後述する払出処理において行われる。
設定値設定手段740は、設定変更モードにおいて、設定スイッチ及びスタートスイッチ513の操作により設定値を設定し、RAMに記憶させる手段である。なお、設定値設定手段740による処理は、後述する起動処理において行われる。
情報出力手段750は、遊技の進行に応じて発生する遊技情報(エラー情報、払出情報、内部当選情報、遊技状態情報、入賞情報)等を外部出力端子板(図示せず)の出力端子を介してスロットマシン501の外部(ホールコンピュータ、島コンピュータ、呼出ランプ、貸出装置等)に出力する。なお、情報出力手段750による処理は、後述する遊技情報出力設定処理において行われる。
演出装置駆動手段900は、各リール510a、510b、510cや表示手段84等の演出装置を駆動させるためのものである。この演出装置駆動手段900は、メイン制御部610側に設けたメイン側演出駆動手段760と、演出制御部800側に設けたサブ側演出駆動手段840とを有している。
演出制御部800は、所定の演出を実行することが決定された場合に演出を実行するためのものである。
演出制御手段810は、メイン制御部610からのコマンドや遊技の状況に応じて、所定の演出を行うものである。なお、演出制御手段810による演出の処理は、後述する演出制御処理において行われる。
上乗せ報知手段820は、液晶表示器509またはLED表示器520を制御して、液晶表示器509またはLED表示器520に「+10G!」、「+20G!」等の特殊遊技の上乗せゲーム数を表示させる。なお、上乗せ報知手段820による上乗せゲーム数の報知は、後述する演出制御処理において行われる。
AT報知手段830は、ATゲームにおいて報知対象となる小役に当選している場合に、各リールストップスイッチ514a、514b、514cの停止操作順番や当選図柄等を報知する。
なお、AT報知手段830による当選図柄等の報知は、後述する演出制御処理において行われる。
演出装置駆動手段900としてのサブ側演出駆動手段840は、所定の演出を、LED表示器520、演出用ランプ507(7a、7b)、液晶表示器509、スピーカー517(517a、517b)により実行する。
サブ側演出駆動手段840は、LED表示器520、演出用ランプ507(7a、7b)を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー517(517a、517b)から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、液晶表示器509を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
特別演出制御手段910は、入力受付装置523が受け付けたスロットマシン501の外部からの入力に基づいて、特別演出を各種演出装置(枠表示器15、スピーカー12等)で実行するための制御を行う。
事前特別演出実行手段920は、スロットマシン501の外部から第1の入力(第1入力受付スイッチ523aの押圧操作)を受け付けたことに基づいて、ATゲームが実行される所定期間(数ゲーム)前にATゲームが実行される可能性があることを示唆(予告)する事前特別演出を各種演出装置に実行させる。
変動中特別演出実行手段930は、スロットマシン501の外部から第2の入力(第2入力受付スイッチ523bの押圧操作)を受け付けたことに基づいて、特別役(ビッグボーナス役、レギュラーボーナス役、チャレンジボーナス役)等に内部当選したゲームの実行中に特別役に当選した(ボーナス遊技が実行される)可能性があることを示唆(予告)する変動中特別演出を各種演出装置に実行させる。
エラー特別演出実行手段940は、スロットマシン501の外部から第3の入力(第3入力受付スイッチ523cの押圧操作)を受け付けたことに基づいて、所定期間に亘ってスロットマシン501で所定のエラーが発生したことを報知するエラー特別演出を各種演出装置(特に、LED表示器520)に実行させる。
なお、左リール510a、中リール510b及び右リール510cの表面には、赤7、青7、BE(ベル)、WM(スイカ)、RP(リプレイ)、CH(チェリー)に対応した図柄が記載されている。各リール510a、510b、510cの表面には、最大21個の図柄が記載可能な箇所が設けられている。各図柄が記載可能な位置には、0から20までの数値からなるコマ番号が付与されている。
スロットマシン501における遊技は、ゲームを繰り返すことによって行われるが、特に電源の立ち上げ時においては、特別な起動処理が実行される。
<制御装置の起動処理>
図39に示すフローチャートに基づいて、制御装置600が電源の立ち上げ時に実行する起動処理について説明する。
先ず、ステップS101において、メイン制御部610により、設定値の設定指示操作が行われている場合には、設定変更モードに移行することが指示されているか否かを判定する。設定変更モードに移行することが指示されていない場合には、ステップS101に処理を移し、設定変更モードに移行することが指示されている場合には、ステップS105に処理を移す。
ステップS102において、メイン制御部610は、RAMのパリティを計算する。
ステップS103において、メイン制御部610は、ステップS102において計算したRAMパリティが、前回の電源の遮断時において計算し、RAMのパリティ領域に保存しておいたRAMパリティと一致するか否かを判定する。RAMパリティが一致した場合には、バックアップデータが存在すると判断して、RAMに保存されている情報(すなわち、電源断前の情報)をそのまま用いて、電源断前の状態に復帰させてゲームの処理を開始する。
RAMパリティが一致しない場合には、ステップS104の処理に移す。
ステップS104において、メイン制御部610は、バックアデータが存在しないと判断して、RAMの情報を初期状態(デフォルト状態)に設定してゲームの処理を開始する。
ステップS105において、設定値設定手段740の処理に移し、設定値設定手段740は、設定変更モードの開始を示す設定値変更コマンドを演出制御部800に送信する。
ステップS106において、設定値設定手段740は、設定スイッチが操作されているか否かを判定する。設定スイッチが操作されていなければ、ステップS108に処理を移し、設定スイッチが操作されていれば、ステップS107に処理を移す。
ステップS107において、設定値設定手段740は、現在設定されている設定値の値に1を加算した値を新たな設定値として、ステップS108に処理を移す。
ステップS108において、設定値設定手段740は、現在の設定値が設定値の範囲として設定可能な範囲(1〜6)を示しているか否かを判定する。設定値の範囲として設定可能な範囲を示している場合には、ステップS110に処理を移し、設定可能な範囲を示していない場合(ステップS107での加算により設定値が7となっている場合など)、ステップS109に処理を移す。
ステップS109において、設定値設定手段740は、現在の設定値をデフォルトの値である1に設定して、ステップS110に処理を移す。
ステップS110において、スタートスイッチ513が操作されたか否かを判定する。スタートスイッチ513が操作されていなければ、ステップS106に処理を移す。スタートスイッチ513が操作されると、現在の設定値が以後のゲームに適用される設定値として確定させて、ステップS111に処理を移す。
ステップS111において、設定値設定手段740は、設定変更モードが終了し、設定値が確定したことを示す設定値確定コマンドを演出制御部800に送信する。その後、新たに設定された設定値に基づいて、ゲームの処理を開始する。
<制御装置の1ゲーム処理>
図40に示すフローチャートに基づいて、制御装置600が1回のゲーム毎に実行する1ゲーム処理について説明する。
先ず、ステップS10において、メイン制御部610により、初期設定が行われる。メイン制御部610は、ゲームスタートに備えるための初期設定を実行する。ここで、ゲームスタートに備えるための初期設定には、所定のエラーをチェックする処理や、RAMの未使用領域及び未使用スタック領域をクリアする処理などが含まれる。
次にステップS20において、メイン制御部610により、BET処理が行われる。メイン制御部610は、メダル投入部511から投入されたメダルの枚数により、あるいはすでに貯留されているメダルがある場合にはMAXベットスイッチ512b(あるいはベットスイッチ512a)の押下操作により賭け数を設定する。規定の賭け数(3)が設定されると、ステップS30の内部抽選処理に進む。
次にステップS30において、役抽選手段630により、内部抽選処理が行われる。役抽選手段630は、操作有効状態となったスタートスイッチ513の操作によりゲームをスタートさせるとともに、いずれかの当選役を内部抽選の結果とするか否かを決定する。この内部抽選処理とは、次のステップS40において回転を開始する全てのリール510a、510b、510cが停止状態(遊技者の停止操作により停止状態となること、または所定時間経過後に自動的にリールの停止制御を行い停止状態となること)となる前の段階において、いずれかの当選役を当該ゲームの抽選結果とするかを決定するために実行されるものである。すなわち、この抽選結果がいずれかの当選役に該当する場合に限り、該当する当選役が許容されるのである。なお、この内部抽選処理の詳細は後述する。
次にステップS40において、フリーズ制御手段680により、フリーズ演出処理が行われる。フリーズ制御手段680は、所定の条件が成立したときにおいて一定期間だけ遊技の進行を不能とする。もっとも、フリーズ演出処理において遊技の進行が不能化されている間もスタートスイッチ513の操作は無効化されず、詳細を後述する再抽選処理は行われ得る。また、フリーズ演出処理においては、上乗せ抽選も行われ得る。なお、このフリーズ演出処理の詳細は後述する。
次にステップS50において、回転制御手段640により、リール回転処理が行われる。回転制御手段640は、前回のゲームで各リール510a、510b、510cの回転が開始してから所定時間を経過していることを条件に、全てのリール510a、510b、510cの回転を開始させる。このリール回転処理においては、全てのリール510a、510b、510cの回転が開始した後、所定の回転速度に達してから基準位置を検出したことを条件に、左リールストップスイッチ514a、中リールストップスイッチ514b、右リールストップスイッチ514cの押下操作を有効とし、各リールストップスイッチ514a、514b、514cが有効になったことを知らせる操作有効ランプ(図示しない)を点灯させるとともに、次回のリール回転処理が実行されるまでのタイマカウントを開始する。なお、操作有効ランプは各リールストップスイッチ514a、514b、514cにそれぞれ内蔵されるランプである。左リールストップスイッチ514a、中リールストップスイッチ514b、右リールストップスイッチ514cの押下操作を有効が有効となるまでは、詳細を後述する再抽選処理は行われ得る。なお、このリール回転処理の詳細は後述する。
次にステップS60において、停止制御手段650により、リール停止処理が行われる。停止制御手段650は、遊技者による左リールストップスイッチ514a、中リールストップスイッチ514b、右リールストップスイッチ514cの押下操作が受け付けられると、その受け付け順に操作有効ランプを消灯させるとともに、対応するリール510a、510b、510cの回転を停止させる。停止制御手段650は、リール510a、510b、510cの回転が停止する度に、各々に停止した図柄を示す停止コマンドを演出制御部800に送信する。なお、リール停止処理の詳細は後述する。
次にステップS70において、停止図柄判定手段660により、判定処理が行われる。停止図柄判定手段660は、上記ステップS60において全てのリール510a、510b、510cの回転が停止状態になったと判定した時点で、有効ライン上に表示された表示内容(図柄の組み合わせ態様)と、上記ステップS30において決定された内部抽選の結果として許容されているものを照合して入賞役の判定を行う判定処理を実行する。停止図柄判定手段660は、その判定結果を示す入賞判定コマンドを演出制御部800に送信する。
次にステップS80において、特典付与手段670により、払出処理が行われる。特典付与手段670は、上記ステップS70において判定された入賞役に対応する遊技特典の内容に基づくメダルの払出処理を実行する。また入賞役が特別役、リプレイの場合には、それぞれ遊技状態の変更や再遊技等の各種遊技特典の付与を実行する。すなわち、この払出処理には遊技状態の変更や再遊技等の各種遊技特典を付与する処理(以下「遊技特典付与処理」という)も含まれている。また、払出処理の最後において、次のゲームで適用される遊技状態を示す状態コマンドを演出制御部800に送信する。なお、払出処理の詳細は後述する。
<制御装置の内部抽選処理>
図41に示すフローチャートに基づいて、上記ステップS30の内部抽選処理について説明する。
ステップS301において、役抽選手段630は、スタートスイッチ513の操作入力有効化処理を実行する。ここでは、スタートスイッチ513の操作入力が有効化され、このスタートスイッチ513の操作入力が受け付けられるまで操作入力待ちの状態となり、次のステップS302に処理を移す。
次のステップS302において、役抽選手段630は、スタートスイッチ513の操作入力が受け付けられたか否かを判定する。遊技者によるスタートスイッチ513の操作入力が受け付けられると、この判定が満たされ、次のステップS303に処理を移す。 一方、スタートスイッチ513の操作入力が受け付けられていないと判定された場合には、役抽選手段630は、上記ステップS302の処理を繰り返す。
次にステップS303において、役抽選手段630は、スタートスイッチ513の操作入力無効化処理を実行する。
さらにステップS304において、役抽選手段630は、スタートスイッチ513の操作入力を契機として乱数の抽出を行う。ここで乱数の抽出を行った後、次のステップS305に処理を移す。
なお、このときの乱数を抽出するタイミングについては、スタートスイッチ513の操作入力後直ぐに行ったり、所定時間(例えば0.5秒後など)後に行ったりするなど、プログラミングの過程で適切な抽出タイミングを設定することができる。
ステップS305では、役抽選手段630は、フラグ処理として、抽出された乱数値(以下では、抽出乱数値という)からいずれの当選役に該当するかを判定(乱数値の照合)する。この判定では、当たり値判定テーブルにて抽出乱数値を照合する。ここで行われる乱数値の照合とは、予め決められた当選役の乱数値に、抽出乱数値が該当(または合致、一致)するか否かを判定することである。このとき抽出乱数値がいずれかの当選役に該当すると判定された場合、該当する当選役に応じたフラグをON(=1)にする。そして、このときONとなった当該当選役に対応するフラグのことを当該当選役当選フラグという。例えば、当該当選役がスイカであれば、スイカ当選フラグをONにする、といったことである。
そして、フラグ処理では、当該ゲームにて抽出乱数値の照合を行う際に、判定の基準となる当たり値判定テーブルを決定する場合、遊技状態を参照して当該ゲームにおける当たり値判定テーブルを決定する。すなわち、当該ゲームにてON状態となっているゲーム状態フラグに対応する当たり値判定テーブルをセットして抽出乱数値の照合を行う。
一方、ステップS305にて、抽出乱数値がいずれの当選役にも該当しないと判定された場合、いずれの当選役にも該当しない「ハズレ」となり、ハズレフラグをONにする。ここで、当選フラグまたはハズレフラグ(これらを総称して成立フラグという)とは、該当する成立フラグがONになっているときに限り、その成立フラグに該当した当選役図柄を揃えることが可能となるものである。したがって、成立フラグがハズレフラグに該当する場合は、いずれの当選役図柄も揃えることができないことになる。上記ステップS304およびステップS305はスロットマシン501の内部において乱数抽選が行われていることから、以下ではこれらのステップS304およびステップS305における処理のことを内部抽選、あるいは内部抽選を行う等という。なお、以下では、必要に応じて、ハズレフラグを含む成立フラグのことを内部抽選フラグという。
また、ステップS306において、役抽選手段630は、当該当選役当選フラグに係るコマンド(当選コマンド)を演出制御部800に送信する。
なお、特別役(BB、RB、CB)に当選した場合にONされる内部抽選フラグについては、特別役が入賞するまで持ち越される(ONのままとなる)ようになっている。
<制御装置のフリーズ演出処理>
図42に示すフローチャートに基づいて、上記ステップS40のフリーズ演出処理について説明する。
ステップS401において、フリーズ制御手段680は、今回のゲームがRTゲームであるか否かを判定する。RTゲームである場合には、ステップS402の処理に進み、RTゲームでない場合には、そのままフリーズ演出処理を終了する。
ステップS402において、フリーズ制御手段680は、フリーズ状態に制御するか否かを決定するためのフリーズ決定乱数を抽出する。なお、フリーズ決定乱数は、役抽選手段630が当選役を決定するための乱数とは別の乱数であるが、乱数発生回路により発生されるハードウェア乱数としても、ソフトウェアで数値更新されるカウンタを用いたソフトウェア乱数としてもよい。
ステップS403において、フリーズ制御手段680は、抽出したフリーズ決定乱数の値が所定のショート当選値を示すか否かを判定する。ショート当選値を示す場合は、ステップS404の処理に進み、ショート当選値を示さない場合は、ステップS405の処理に進む。
ステップS404において、フリーズ制御手段680は、フリーズ状態において遊技の進行を不能化させる時間が比較的短い時間となる初期値(ショート)を、ダウンカウンタにより時間計測するフリーズタイマにセットする。その後、ステップS407の処理に進む。
ステップS405において、フリーズ制御手段680は、抽出したフリーズ決定乱数の値が所定のロング当選値を示すか否かを判定する。ロング当選値を示す場合は、ステップS406の処理に進み、当選値を示さない場合は、そのままフリーズ演出処理を終了する。
ステップS406において、フリーズ制御手段680は、フリーズ状態において遊技の進行を不能化させる時間が比較的長い時間となる初期値(ロング)を、フリーズタイマにセットする。その後、ステップS407の処理に進む。
ステップS407において、フリーズ制御手段680は、ステップS404またはS406で設定された時間だけフリーズ状態において遊技の進行を不能化する時間を計測するためのフリーズタイマをスタートさせる。
ステップS408において、フリーズ制御手段680は、フリーズタイマがタイムアップするまで遊技の進行を不能化させる。遊技の進行が不能化されている間は、ウェイトタイマ(後述)がタイムアップしていても各リール510a、510b、510cの回転を開始させず、各リールストップスイッチ514a、514b、514cの操作も有効としない。
ステップS409において、フリーズ制御手段680は、フリーズコマンドを演出制御部800に送信する。
ステップS410において、AT制御手段690の処理に移り、AT制御手段690は、ATゲーム数の上乗せを行うか否かを決定するための上乗せ決定乱数を抽出する。なお、上乗せ決定乱数は、役抽選手段630が当選役を決定するための乱数とは別の乱数であるが、乱数発生回路により発生されるハードウェア乱数としても、ソフトウェアで数値更新されるカウンタを用いたソフトウェア乱数としてもよい。
ステップS411において、AT制御手段690は、抽出した上乗せ決定乱数の値が10ゲームの上乗せ当選値を示すか否かを判定する。10ゲームの上乗せ当選値を示す場合は、ステップS412の処理に進み、10ゲームの当選値を示さない場合は、ステップS413の処理に進む。
ステップS412において、AT制御手段690は、10ゲーム分だけATゲーム数の上乗せ(ATカウンタの値が1以上である場合は10を加算、0である場合は11を加算)を行い、ステップS415の処理に進む。
ステップS413において、AT制御手段690は、抽出した上乗せ決定乱数の値が10ゲームの上乗せ当選値を示すか否かを判定する。20ゲームの上乗せ当選値を示す場合は、ステップS414の処理に進み、当選値を示さない場合は、ステップS416の処理に進む。
ステップS414において、AT制御手段690は、20ゲーム分だけATゲーム数の上乗せ(ATカウンタの値が1以上である場合は20を加算、0である場合は21を加算)を行い、ステップS415の処理に進む。
ステップS415において、AT制御手段690は、上乗せされたATゲーム数を特定可能な上乗せコマンドを演出制御部800に送信する。
ステップS416において、再びフリーズ制御手段680の処理に移り、フリーズ制御手段680は、ステップS407にてスタートさせたフリーズタイマがタイムアップしたか否かを判定する。フリーズタイマがタイムアップとなった場合にはこの判定が満たされ、ステップS417に処理を移す。フリーズタイマがタイムアップしていない場合は、ステップS416に戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS417において、フリーズ制御手段680は、ステップS408で制御した遊技の進行を不能化させた状態を解除し、遊技の進行を可能化させる。
<制御装置のリール回転処理>
図43に示すフローチャートに基づいて、上記ステップS50のリール回転処理について説明する。
ステップS501において、回転制御手段640は、前回の始動処理(具体的には当該ゲームの1回前に行われたゲーム)にてスタートさせたウェイトタイマがタイムアップ(例えば4.1秒経過)したか否かを判定する。なお、このウェイトタイマと呼ばれるタイマは、当該ゲームにおいてリールの回転が開始されたときから次回のゲームでリールの回転が開始されるまでの所定時間(例えば、4.1秒)の経過を計測するものである。ここで、ウェイトタイマがタイムアップ(既に4.1秒経過した)となった場合にはこの判定が満たされ、ステップS502に処理を移す。ウェイトタイマがタイムアップしていない場合は、ステップS501の処理を繰り返す。
ステップS502において、回転制御手段640は、全てのリール510a、510b、510cの回転を開始させる。
ステップS503において、回転制御手段640は、リール回転コマンドを演出制御部800に送信する。
次にステップS504において、回転制御手段640は、ウェイトタイマをリセットするとともに、次回のゲームまでウェイトタイマをスタートさせる。
ステップS505において、回転制御手段640は、全てのリール510a、510b、510cの回転の速さが一定となった後に、基準位置を検出したか否かを判定する。全てのリール510a、510b、510cの回転の速さが一定となった後に、基準位置を検出すると、ステップS510に処理を移す。各リール510a、510b、510cのうち回転の速さが一定となっていないものがある場合、或いは回転の速さが一定となっても基準位置を検出していないものがある場合は、ステップS505の処理を繰り返す。
ステップS506において、回転制御手段640は、それぞれのリールストップスイッチ514a、514b、514cの押下操作が有効とし、各々の操作有効ランプを点灯させる。この点灯により、遊技者は各リールストップスイッチ514a、514b、514cの押下操作が有効になったことを知ることになる。
なお、スロットマシン501では、回転を開始したリールは遊技者による停止操作(リールストップスイッチ514a、514b、514cの押下操作)が受け付けられるまで上記の一定の速さで回転を維持し続けるものである。
また、ステップS507において、回転制御手段640は、停止有効化コマンドを演出制御部800に送信する。
<制御装置のリール停止処理>
図44に示すフローチャートに基づいて、上記ステップS60のリール停止処理について説明する。
ステップS601において、停止制御手段650は、遊技者による左のリールストップスイッチ514aの押下操作が受け付けられたか否かを判定する。左のリールストップスイッチ514aの押下操作が受け付けられていなければ、ステップS606の処理に進み、押下操作が受け付けられていれば、ステップS602の処理に進む。
ステップS602において、停止制御手段650は、左のリールストップスイッチ514aが操作された時点における左のリール510aの位置を示す左操作位置コマンドを演出制御部800に送信する。
次のステップS603において、停止制御手段650は、左のリールストップスイッチ514aの押下操作が有効とし、その操作有効ランプを点灯させる。この点灯により、遊技者は左のリールストップスイッチ514aの押下操作が有効になったことを知ることになる。
ステップS604において、停止制御手段650は、左のリールストップスイッチ514aが操作された時点における左のリール510aの位置から4コマ以内の引き込みコマ数の範囲で、当選役当選フラグに係る当選役が入賞する(入賞の可能性を残す)ように左リール510aの回転を停止させる。なお、左のリール510aが最終停止されるリールである場合には、当選役当選フラグに係る当選役以外の役に入賞させないように、左のリール510aを停止させる。
ステップS605において、停止制御手段650は、左のリール510aに停止された図柄を示すリール停止コマンド(左停止コマンド)を演出制御部800に送信する。その後、ステップS616の処理に進む。
ステップS606において、停止制御手段650は、遊技者による中のリールストップスイッチ14bの押下操作が受け付けられたか否かを判定する。中のリールストップスイッチ14bの押下操作が受け付けられていなければ、ステップS611の処理に進み、押下操作が受け付けられていれば、ステップS607の処理に進む。
ステップS607において、停止制御手段650は、中のリールストップスイッチ14bが操作された時点における中のリール510bの位置を示す中操作位置コマンドを演出制御部800に送信する。
次のステップS608において、停止制御手段650は、中のリールストップスイッチ14bの押下操作が有効とし、その操作有効ランプを点灯させる。この点灯により、遊技者は中のリールストップスイッチ14bの押下操作が有効になったことを知ることになる。
ステップS609において、停止制御手段650は、中のリールストップスイッチ14bが操作された時点における中のリール510bの位置から4コマ以内の引き込みコマ数の範囲で、当選役当選フラグに係る当選役が入賞する(入賞の可能性を残す)ように中リール510bの回転を停止させる。なお、中のリール510bが最終停止されるリールである場合には、当選役当選フラグに係る当選役以外の役に入賞させないように、中のリール510bを停止させる。
ステップS610において、停止制御手段650は、中のリール510bに停止された図柄を示すリール停止コマンド(中停止コマンド)を演出制御部800に送信する。その後、ステップS616の処理に進む。
ステップS611において、停止制御手段650は、遊技者による右のリールストップスイッチ14cの押下操作が受け付けられたか否かを判定する。右のリールストップスイッチ14cの押下操作が受け付けられていなければ、ステップS616の処理に進み、押下操作が受け付けられていれば、ステップS612の処理に進む。
ステップS612において、停止制御手段650は、右のリールストップスイッチ14cが操作された時点における右のリール510cの位置を示す右操作位置コマンドを演出制御部800に送信する。
次のステップS613において、停止制御手段650は、右のリールストップスイッチ14cの押下操作が有効とし、その操作有効ランプを点灯させる。この点灯により、遊技者は右のリールストップスイッチ14cの押下操作が有効になったことを知ることになる。
ステップS614において、停止制御手段650は、右のリールストップスイッチ14cが操作された時点における右のリール510cの位置から4コマ以内の引き込みコマ数の範囲で、当選役当選フラグに係る当選役が入賞する(入賞の可能性を残す)ように右リール510cの回転を停止させる。なお、右のリール510cが最終停止されるリールである場合には、当選役当選フラグに係る当選役以外の役に入賞させないように、右のリール510cを停止させる。
ステップS615において、停止制御手段650は、右のリール510cに停止された図柄を示すリール停止コマンド(右停止コマンド)を演出制御部800に送信する。その後、ステップS616の処理に進む。
ステップS616において、停止制御手段650は、リールストップスイッチ514a、514b、514cの押下操作がそれぞれ操作され、全てのリール510a、510b、510cの回転が停止したか否かを判定する。リール510a、510b、510cのうち回転を停止していないものがあれば、ステップS601の処理に戻り、全てのリール510a、510b、510cの回転が停止していれば、リール停止処理を終了する。
<制御装置の払出処理>
図45に示すフローチャートに基づいて、上記ステップS80の払出処理について説明する。
ステップS801において、特典付与手段670は、ステップS70の判定処理における判定の結果、特別役としてのボーナス移行役に入賞しているか否かを判定する。特別役に入賞していれば、ステップS802の処理に進み、特別役に入賞していなければ、ステップS804の処理に進む。
ステップS802において、特典付与手段670は、特別役入賞コマンドを演出制御部800に送信する。特別役入賞コマンドは、特別役としてのボーナス移行役に複数種類のもの(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、チャレンジボーナスなど)がある場合には、その種類を特定可能な情報を含んでいる。
ステップS803において、特典付与手段670は、ボーナス遊技が実行されている特別遊技状態に制御されていることを示すボーナス中フラグをボーナス遊技の種類に応じてRAMにセットする。その後、ステップS819の処理に進む。
ステップS804において、特典付与手段670は、ステップS70の判定処理における判定の結果、特殊役としてのRT図柄が入賞ラインに導出されているか否かを判定する。RT図柄が導出されていれば、ステップS805の処理に進み、RT図柄が導出されていれば、ステップS808の処理に進む。
ステップS805において、特典付与手段670は、RT図柄が導出されたことを示す特殊役入賞コマンドを演出制御部800に送信する。
ステップS806において、特典付与手段670は、RTゲームの消化ゲーム数をカウントするためのダウンカウンタより構成されるRTカウンタに、初期値として201をセットする。
ステップS807において、特典付与手段670は、ATゲームの消化ゲーム数をカウントするためのダウンカウンタにより構成されるATカウンタに、初期値として51をセットする。その後、ステップS819の処理に進む。
なお、RTカウンタ、ATカウンタの初期値として、それぞれ200、50ではなく、201、51をセットするのは、ステップS820において、当該ゲーム中にRTカウンタ、ATカウンタの値が1だけ減算されるからである。
ステップS808において、特典付与手段670は、ステップS70の判定処理における判定の結果、再遊技役としてのリプレイに入賞しているか否かを判定する。再遊技役に入賞していれば、ステップS809の処理に進み、再遊技役に入賞していなければ、ステップS811の処理に進む。
ステップS809において、特典付与手段670は、再遊技役に入賞したことを示すリプレイ入賞コマンドを演出制御部800に送信する。
ステップS810において、特典付与手段670は、再遊技役に入賞したことの特典として次のゲームの賭け数を設定せずに開始できるようにするためのリプレイ入賞フラグをRAMにセットする。その後、ステップS819の処理に進む。
なお、リプレイ入賞フラグがセットされている場合、次のゲームのBET処理では賭け数3を自動的にセットすると同時にリプレイ入賞フラグをリセットして、内部抽選処理に進むことになる。
ステップS811において、特典付与手段670は、ステップS70の判定処理における判定の結果、小役に入賞しているか否かを判定する。小役に入賞していれば、ステップS812の処理に進み、小役に入賞していなければ、ステップS819の処理に進む。
ステップS812において、特典付与手段670は、小役入賞コマンドを演出制御部800に送信する。小役入賞コマンドは、入賞した小役の種類を特定可能なものである。
ステップS813において、特典付与手段670は、入賞した小役の種類に応じて払い出されることになるメダルの枚数を、払出予定数としてRAMにセットする。
ステップS814において、特典付与手段670は、メダルの払い出しを開始することを示す払出開始コマンドを演出制御部800に送信する。
ステップS815において、特典付与手段670は、払出制御手段730に1枚のメダルを払い出すことを指示する。払出制御手段730は、この指示に基づいて、メダルを1枚だけ遊技者に払い出すが、クレジットが50に達するまでは、現物としてのメダルを払い出すのではなく、クレジット制御手段720によりクレジットの数を1だけ加算する処理を行う。
続くステップS816において、特典付与手段670は、RAMにセットされている払出予定数を1だけ減算する。
さらにステップS817において、特典付与手段670は、払出予定数が0となったか否かを判定する。払出予定数が0となっていれば、ステップS818の処理に進み、払出予定数が0となっていなければ、ステップS815の処理に戻り、払出予定数が0となるまでステップS815〜S817の処理を繰り返す。
ステップS818において、特典付与手段670は、入賞した小役の種類の応じたメダルの払い出しを終了したことを示す払い出し終了コマンドを演出制御部800に送信する。その後、ステップS819の処理に進む。
次に、ステップS819において、特典付与手段670は、現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する。通常遊技状態であると、この判定が満たされ、次のステップS820に処理を移す。一方、通常遊技状態でないと判定された場合には、ステップS824の処理に進む。
次に、ステップS820において、特典付与手段670は、通常遊技状態において実行されたゲーム数をカウントするためのダウンカウンタにより構成される天井カウンタを1だけ減算する。
なお、天井カウンタは、特別遊技状態としてのボーナス遊技の開始又はボーナス遊技の終了時に天井ゲーム数の初期値である「777」にリセットされることになるが、天井ゲーム数の初期値を32〜777の中から抽選によって決定するようにしてもよい。
さらに、ステップS821において、特典付与手段670は、天井に到達したか否かを判定する。すなわち、天井カウンタが「0」になっていると天井に到達したと判定して、次のステップS822の処理に進む。一方、天井カウンタが「0」になっていないと天井に到達していないと判定して、ステップS824の処理に進む。
次に、ステップS822において、特典付与手段670は、これから開始するATゲームの初期ゲーム数(51、101、201の何れか)を抽選により決定するゲーム数抽選を行い、ステップS823において、決定した初期ゲーム数をATゲームの消化ゲーム数をカウントするためのダウンカウンタにより構成されるATカウンタにセットする。その後、ステップS824の処理に進む。
なお、ATゲームの初期ゲーム数を抽選により決定したが、特殊役が入賞したときと同様にATカウンタに51をセットするようにしてもよい。
ステップS824において、特典付与手段670は、特別遊技状態としてのボーナス遊技の進行を制御する処理を行う。すなわち、ボーナス遊技の進行状況を把握するための処理(払出枚数が終了条件のボーナスであれば払出枚数のカウント、ゲーム数が終了条件のボーナスであればゲーム数のカウント)を行い、終了条件が成立していればボーナス中フラグをリセットして、当該ボーナスを終了させる。
ステップS825において、特典付与手段670は、特殊遊技状態としてのRT遊技、AT遊技の進行を制御する処理を行う。すなわち、RAMに設けられたダウンカウンタであるRTカウンタの値、ATカウンタの値がそれぞれ1以上となっているかを判断し、1以上となっている場合には、それぞれの値を1ずつ減算する。その結果、RTカウンタの値もATカウンタの値も1以上である場合は、次のゲームはART遊技となり、RTカウンタの値は1以上であるがATカウンタの値が0である場合は、次のゲームはRTゲームとなり、RTカウンタの値もATカウンタの値も0である場合は、次のゲームは通常遊技となる。
さらに、ステップS826において、特典付与手段670は、ボーナス中フラグ、並びにRTカウンタ及びATカウンタを参照して、次のゲームで適用される遊技状態を示す状態コマンドを演出制御部800に送信する。そして、払出処理を終了する。
上記のように行っているゲーム間において賭け数の設定のために必要な数を超えてメダル投入部511からメダルが投入されると、クレジット制御手段720によりその分がクレジットに加算される。但し、クレジットの数が50枚に達していると、投入したメダルがそのままメダル排出口516から排出される。また、ゲーム間において精算スイッチ519が操作されると、クレジット制御手段720によりクレジットとして蓄積されているメダルがメダル排出口516から排出される。
上記のように行っているゲームの途中において、或いはゲーム間において、種々のエラーが発生すると割り込みが生じ、エラー割込処理が行われる。エラー判定手段700は、エラー割込処理において、発生したエラーの種類を判定し、その判定結果に応じたエラーコマンドを演出制御部800に送信した後に、無限ループに処理を移す。この無限ループの処理により、賭け数の設定を含めた遊技の進行のための如何なる処理も不能化される。なお、エラーの原因が除去された後にスロットマシン501の内部にあるリセットスイッチが操作されるとエラーが解除され、エラー割込処理が終了して通常のゲームの処理が再開されることになる。また、演出制御手段810は、エラーの発生から解除まで、エラーコマンドに応じて所定のエラー報知が行われる。
上記のような処理と並行して、情報出力手段750により遊技情報を外部に出力するための処理が行われる。
<制御装置の遊技情報出力設定処理>
図46に示すフローチャートに基づいて、情報出力手段750により実行される遊技情報出力設定処理を説明する。
遊技情報出力設定処理は、所定時間(例えば、2ms)毎に生じるタイマ割込処理において実行される。スロットマシン501から出力される遊技情報(遊技情報信号)には、複数の出力端子を用いてパラレル通信形式で出力される複数の通常遊技情報(通常遊技情報信号)と、複数の出力端子を用いてシリアル通信形式で出力される複数の特別遊技情報(特別遊技情報信号)とがあるが詳細は後述する。
まず、ステップS901において、通常遊技情報の中で出力タイミングとなったものがあるか否かを判定する。出力タイミングとなったものがない場合(S901:NO)には、ステップS903に処理を移す。一方、出力タイミングとなったものがある場合(S901:YES)には、ステップS902において、出力タイミングとなった通常遊技情報の出力情報をメインRAMの第1外部出力領域にセットする。これにより、通常遊技情報信号の外部への出力が開始されることになる。
次に、ステップS903において、通常遊技情報の中で出力停止タイミングとなったものがあるか否かを判定する。出力停止タイミングとなったものがない場合(S903:NO)には、ステップS905に処理を移す。一方、出力停止タイミングとなったものがある場合(S903:YES)には、ステップS904において、出力停止タイミングとなった通常遊技情報の出力情報をメインRAMの第1外部出力領域からクリアする。これにより、通常遊技情報信号の外部への出力が停止されることになる。
次に、ステップS905において、特別遊技情報の中で出力タイミングとなったものがあるか否かを判定する。出力タイミングとなったものがない場合(ステップS905:NO)には、今回の遊技情報出力設定処理を終了する。一方、出力タイミングとなったものがある場合(ステップS905:YES)には、ステップS906において、出力タイミングとなった特別遊技情報の出力情報をメインRAMの第2外部出力領域にセットする。これにより、特別遊技情報信号の外部への出力が実行されることになる。
なお、メイン制御部610は、特別遊技情報を出力すべき事象(図48参照)が発生したときに、当該事象に関する情報を先入れ先出し方式のバッファに保存している。情報出力手段750は、ステップS905において当該バッファに情報が格納されていると、その先頭にある情報に対応した特別遊技情報が出力タイミングになったものであると判定する。情報出力手段750は、対応する特別遊技情報の出力が終わった情報をバッファから削除する。削除した情報に続けて別の情報がバッファに格納されていた場合には、当該別の情報が新たに先頭にある情報となり、出力タイミングになったものと判定されるので、出力を終えた特別遊技情報に続けて当該別の情報に対応する特別遊技情報が出力されるものとなる。
<遊技情報信号の説明>
図47は、外部出力端子板に設けられる各出力端子(第1端子〜第11端子)から出力される遊技情報信号の種別(種類)と、遊技情報信号の出力タイミング(出力契機)と、遊技情報信号の出力期間を示す図である。なお、第1端子〜第8端子は、通常遊技信号を出力するための出力端子となっており、第9端子〜第11端子は、特別遊技信号を出力するための出力端子となっている。
第1端子は、所定のエラー(扉開放エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー)が発生したことを示すエラー信号(扉開放エラー信号、異常入賞エラー信号、磁気エラー信号、電波エラー信号)が所定期間に亘って出力される共通の出力端子である。
扉開放エラー信号は、前面扉505の開放検出時が出力タイミングとなっており、前面扉505の開放中が出力期間となっている。つまり、前面扉505の閉鎖検出時が出力停止タイミングとなる。
異常入賞エラー信号は、異常入賞の検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
磁気エラー信号は、所定の閾値を超える磁気の検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
電波エラー信号は、所定の周波数の電波の検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
リールエラー信号は、リールが正常に回転していないリールエラーの検出時が出力タイミングとなっており、出力開始から60秒間が出力期間となっている。つまり、出力開始から60秒の経過時が出力停止タイミングとなっている。
なお、複数のエラーが同時に発生した場合には、複数のエラー信号の出力期間が重複することになるが、エラーの発生順にインターバルを挟んで出力するようにしてもよい。
第2端子は、単位個数(例えば1個)のメダルが実際に払い出されたことを示すメダルOUT信号が出力される出力端子である。メダルOUT信号は、単位個数のメダルの払出完了時が出力タイミングとなっており、出力開始から16ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から16ms経過時が出力停止タイミングとなっている。なお、ここでのメダルの払い出しは、小役入賞による払い出しが含まれる。
第3端子は、単位個数(例えば1個)のメダルがメダル投入部511から投入されたことを示すメダルIN信号が出力される出力端子である。メダルIN信号は、単位個数のメダルの投入時が出力タイミングとなっており、出力開始から16ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から16ms経過時が出力停止タイミングとなっている。なお、ここでのメダルの投入は、賭け数の設定のための投入と、クレジットの蓄積のための投入とが含まれるが、クレジットが50に達していてメダル投入部511から投入がそのままメダル排出口516に排出された場合は含まれない。
第4端子は、特別遊技としてのビッグボーナスが実行されていることを示すBB中信号が出力される出力端子である。BB中信号は、ビッグボーナス遊技の開始時が出力タイミングとなっており、ビッグボーナス遊技中が出力期間となっている。つまり、ビッグボーナス遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第5端子は、特別遊技としてのレギュラーボーナスが実行されていることを示すRB中信号が出力される出力端子である。RB中信号は、レギュラーボーナス遊技の開始時が出力タイミングとなっており、レギュラーボーナス遊技中が出力期間となっている。つまり、レギュラーボーナス遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第6端子は、特別遊技としてのチャレンジボーナスが実行されていることを示すCB中信号が出力される出力端子である。CB中信号は、チャレンジボーナス遊技の開始時が出力タイミングとなっており、チャレンジボーナス遊技中が出力期間となっている。つまり、チャレンジボーナス遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第7端子は、特殊遊技としてのリプレイが実行されていることを示すRT中信号が出力される出力端子である。RT中信号は、リプレイタイム遊技の開始時が出力タイミングとなっており、リプレイタイム遊技中が出力期間となっている。つまり、リプレイ遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第8端子は、特殊遊技としてのアシストタイムが実行されていることを示すAT中信号が出力される出力端子である。AT中信号は、アシスト遊技の開始時が出力タイミングとなっており、アシスト遊技中が出力期間となっている。つまり、アシスト遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
第9端子は、特別遊技情報の種別を示す情報種別信号が出力される出力端子である。情報種別信号は、後述する各出力タイミング(図48参照)から64ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から64ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第10端子は、情報種別信号に対応する特別遊技情報の詳細を示す数値情報信号が出力される出力端子である。数値情報信号は、後述する各出力タイミング(図48参照)から64ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から64ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
第11端子は、情報種別信号及び数値情報信号の取得(出力)タイミングをスロットマシン501の外部に通知するためのタイミング信号が出力される出力端子である。タイミング信号は、後述する各出力タイミング(図48参照)から64ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から64ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
<特別遊技情報信号の説明>
図48は、特別遊技情報信号を構成する情報種別信号及び数値情報信号の詳細と、出力タイミング(出力契機)を示す図である。
情報種別信号は、特別遊技情報の種別(種類)を示す8ビット(1バイト)のデータ信号となっており、数値情報信号は、特別遊技情報の詳細(数値)を示す8ビット(1バイト)のデータ信号となっており、外部出力端子板86からは情報種別信号、数値情報信号及びタイミング信号の3種類がセットで出力されるようになっている。
特別遊技情報の種類には、設定変更中情報、設定値情報、クレジット数情報、クレジット精算情報、精算終了情報、遊技状態情報、乱数(上位バイト)情報、乱数(下位バイト)情報、ボーナス内部当選情報、RT内部当選情報、小役内部当選情報、リプレイ内部当選情報、ハズレ内部当選情報、ウェイト発生情報、フリーズ当選情報、AT上乗せ情報、フリーズ終了情報、全リール回転開始情報、左リール停止操作位置情報、中リール停止操作位置情報、右リール停止操作位置情報、左リール停止図柄情報、中リール停止図柄情報、右リール停止図柄情報、ボーナス入賞情報、RT入賞情報、小役入賞情報、リプレイ入賞情報、メダル払い出し情報、払い出し終了情報、天井残りゲーム数情報、ATゲーム数情報、エラー発生情報がある。
設定変更中情報は、設定値の変更操作が行われていることを示す情報であり、設定変更モードへの移行時が出力タイミング(起動処理におけるステップS101)となっている。設定変更中情報は、設定変更中であることを示す情報種別信号と、設定変更モードであることを示す数値信号情報とから構成されている。
設定値情報は、設定変更モードにおいて確定した設定値を示す情報であり、設定値の確定時が出力タイミング(起動処理におけるステップS111)となっている。設定値情報は、設定値であることを示す情報種別信号と、確定した設定値の値(1〜6)を示す数値信号情報とから構成されている。
クレジット数情報は、スロットマシン501に蓄積されているクレジット数を示す情報であり、各ゲームの開始時が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。クレジット数情報は、クレジット数であることを示す情報種別信号と、蓄積されているクレジット数の値(0から50)を示す数値情報信号とから構成されている。
クレジット精算情報は、スロットマシン501に蓄積されているクレジットの精算が指示されたことを示す情報であり、クレジットを精算すべく精算スイッチ519が操作されたときが出力タイミングとなっている。クレジット精算情報は、クレジット精算であることを示す情報種別信号と、クレジット精算を示す数値情報信号とから構成されている。
精算終了情報は、スロットマシン501に蓄積されていたクレジットが全て精算されてメダル排出口516から排出されたことを示す情報であり、クレジット精算の終了時が出力タイミングとなっている。精算終了情報は、精算終了であることを示す情報種別信号と、精算終了を示す数値情報信号とから構成されている。
遊技状態情報は、当該ゲームに適用される遊技状態を示す情報であり、当該ゲームのために設定した賭け数の確定時が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。遊技状態情報は、遊技状態であることを示す情報種別信号と、当該ゲームに適用される遊技状態の種類(ビッグボーナス、レギュラーボーナス、チャレンジボーナス、RT、AT、通常)を示す数値情報信号とから構成されている。
乱数(上位バイト)情報は、内部抽選において抽出された乱数(2バイト)のうちの上位バイトを示す情報であり、乱数抽出時(ゲームの開始時)が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。乱数(上位バイト)情報は、乱数(上位バイト)であることを示す情報種別信号と、抽出された乱数のうちの上位バイトが示す値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
乱数(下位バイト)情報は、内部抽選において抽出された乱数(2バイト)のうちの下位バイトを示す情報であり、乱数抽出時(ゲームの開始時)が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。乱数(下位バイト)情報は、乱数(下位バイト)であることを示す情報種別信号と、抽出された乱数のうちの下位バイトが示す値(0〜255)を示す数値情報信号とから構成されている。
ボーナス内部当選情報は、特別役としてのボーナスに当選している(当該ゲームでの内部抽選で当選した場合と、前のゲームから持ち越されている場合を含む)ことを示す情報であり、内部抽選の終了時(ゲームの開始時)が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。ボーナス内部当選情報は、ボーナス内部当選であることを示す情報種別信号と、当該ゲームで当選しているボーナスの種類(ビッグボーナス、レギュラーボーナス、チャレンジボーナス)を示す数値情報信号とから構成されている。
RT内部当選情報は、RTへの移行を伴うRT図柄を導出可能とする役に当選していることを示す情報であり、内部抽選の終了時(ゲームの開始時)が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。RT内部当選情報は、RT図柄を導出可能とする役に当選していることを示す情報種別信号と、RT図柄を導出可能とする役に当選していることを示す数値情報信号とから構成されている。
小役/リプレイ/ハズレ内部当選情報は、小役、リプレイまたはハズレに当選していることを示す情報であり、内部抽選の終了時(ゲームの開始時)が出力タイミング(内部抽選処理におけるステップS302)となっている。小役/リプレイ/ハズレ内部当選情報は、小役、リプレイまたはハズレの内部当選であることを示す情報種別信号と、当該ゲームで当選している役の種類(小役1、小役2、小役3、リプレイ、ハズレ)を示す数値情報信号とから構成されている。
ウェイト情報は、前回のゲームでのリール510a、510b、510cの回転開始から所定時間を経過せずにスタートスイッチ513が操作されたことでウェイトが発生したことを示す情報であり、ウェイトの発生時が出力タイミング(リール回転処理におけるステップS504)となっている。ウェイト情報は、ウェイトが発生したことを示す情報種別信号と、ウェイトの発生を示す数値情報信号とから構成されている。
フリーズ当選情報は、フリーズ状態が発生して遊技の進行が不能化されたことを示す情報であり、フリーズの発生時が出力タイミング(フリーズ演出処理におけるステップS409)となっている。フリーズ当選情報は、フリーズ状態の発生を示す情報種別信号と、発生したフリーズ状態の種類(ショート、ロング)を示す数値情報信号とから構成されている。
AT上乗せ情報は、ATゲーム数の上乗せが決定されたことを示す情報であり、上乗せの決定時が出力タイミング(フリーズ演出処理におけるステップS415)となっている。AT上乗せ情報は、上乗せの決定を示す情報種別信号と、上乗せされるゲーム数(+10、+20)を示す数値情報信号とから構成されている。
フリーズ終了情報は、フリーズ状態が終了して遊技の進行が可能化されたことを示す情報であり、フリーズの終了時が出力タイミング(フリーズ演出処理におけるステップS417)となっている。フリーズ終了情報は、フリーズ状態が終了して遊技の進行が可能化されたことを示す情報種別信号と、フリーズ状態の終了を示す数値情報信号とから構成されている。
全リール回転開始情報は、全てのリール510a、510b、510cが実際に回転を開始したことを示す情報であり、リール510a、510b、510cの回転開始時が出力タイミング(リール回転処理におけるステップS503)となっている。全リール回転開始情報は、全てのリール510a、510b、510cの回転開始を示す情報種別信号と、回転開始を示す数値情報信号とから構成される。
左リール停止操作位置情報は、左のリールストップスイッチ514aが操作された時点において左のリール510aの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄を示す情報であり、左のリールストップスイッチ514aの操作時が出力タイミング(リール停止処理におけるステップS602)となっている。左リール停止操作位置情報は、左リール停止操作位置を示す情報種別信号と、左のリールストップスイッチ514aが操作された時点において左のリール510aの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄の番号(0〜20)を示す数値情報信号とから構成される。
左リール停止図柄情報は、左のリール510aの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄を示す情報であり、左のリール510aの停止時が出力タイミング(リール停止処理におけるステップS605)となっている。左リール停止図柄情報は、左リール停止図柄を示す情報種別信号と、左のリール510aの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄の番号(0〜20)を示す数値情報信号とから構成される。
中リール停止操作位置情報は、中のリールストップスイッチ14bが操作された時点において中のリール510bの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄を示す情報であり、中のリールストップスイッチ14bの操作時が出力タイミング(リール停止処理におけるステップS607)となっている。中リール停止操作位置情報は、中リール停止操作位置を示す情報種別信号と、中のリールストップスイッチ14bが操作された時点において中のリール510bの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄の番号(0〜20)を示す数値情報信号とから構成される。
中リール停止図柄情報は、中のリール510bの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄を示す情報であり、中のリール510bの停止時が出力タイミング(リール停止処理におけるステップS610)となっている。中リール停止図柄情報は、中リール停止図柄を示す情報種別信号と、中のリール510bの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄の番号(0〜20)を示す数値情報信号とから構成される。
右リール停止操作位置情報は、右のリールストップスイッチ14cが操作された時点において右のリール510cの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄を示す情報であり、右のリールストップスイッチ14cの操作時が出力タイミング(リール停止処理におけるステップS612)となっている。右リール停止操作位置情報は、右リール停止操作位置を示す情報種別信号と、右のリールストップスイッチ14cが操作された時点において右のリール510cの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄の番号(0〜20)を示す数値情報信号とから構成される。
右リール停止図柄情報は、右のリール510cの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄を示す情報であり、右のリール510cの停止時が出力タイミング(リール停止処理におけるステップS615)となっている。右リール停止図柄情報は、右リール停止図柄を示す情報種別信号と、右のリール510cの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄の番号(0〜20)を示す数値情報信号とから構成される。
入賞情報は、当該ゲームにおいて役に入賞したことを示す情報であり、入賞判定時が出力タイミング(払出処理におけるステップS802、S805、S809、S812)となっている。入賞情報は、入賞を示す情報種別信号と、入賞した役の種類(ビッグボーナス、レギュラーボーナス、チャレンジボーナス、RT、小役1、小役2、小役3、リプレイ)を示す数値情報信号とから構成される。
メダル払い出し情報は、小役入賞に基づいてメダルの払い出しを開始することを示す情報であり、小役入賞によるメダルの払い出し開始時(払い出し予定数の設定時)が出力タイミング(払出処理におけるステップS814)となっている。メダル払い出し情報は、メダル払い出しを示す情報種別信号と、払い出されるメダルの枚数(1〜15)を示す数値情報信号とから構成される。
払い出し終了情報は、小役入賞に基づくメダルの払い出しを終了したことを示す情報であり、小役入賞によるメダルの払い出し終了時が出力タイミング(払出処理におけるステップS818)となっている。払い出し終了情報は、払い出し終了を示す情報種別信号と、払い出し終了を示す数値情報信号とから構成される。
天井残りゲーム数情報は、通常遊技状態において実行されたゲーム数が天井ゲーム数(777回)に到達するまでの残りのゲーム数を示す情報であり、メダルの払い出し終了後(ゲームの終了時)が出力タイミング(払出処理におけるステップS820)となっている。天井ゲーム数情報は、天井残りゲーム数を示す情報種別信号と、天井残りゲーム数(0〜255)を示す数値情報信号とから構成される。
なお、天井ゲーム数までの残りのゲーム数が254ゲーム以下の場合には残りのゲーム数に応じた数値情報信号が出力されるが、天井ゲーム数までのゲーム数が255以上の場合には固定の数値情報信号(ここでは「255」)が出力されるようになっている。
ATゲーム数情報は、ATゲームの残りゲーム数を示す情報であり、ATゲーム数の更新時が出力タイミング(払出処理におけるステップS807、S820、S825)となっている。ATゲーム数情報は、ATゲーム数を示す情報種別信号と、ATゲーム数を示す数値情報信号とから構成される。
エラー発生情報は、各種エラー(扉開放エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、電波エラー、リールエラー)が発生したことを示す情報であり、各種エラーの発生時が出力タイミングとなっている。エラー発生情報は、エラー発生を示す情報種別信号と、発生したエラーの種類を示す数値情報信号とから構成されている。
<特別遊技情報の出力例>
次に、図49〜図51を参照しながら、各種の出力タイミングにおける特別遊技情報(情報種別信号、数値情報信号、タイミング信号)の出力例について説明する。
なお、情報種別信号及び数値情報信号は、それぞれ外部出力端子板の第9端子及び第10端子から出力され、出力開始から8ms毎に出力ビットが0〜7へと変化し、64msが経過した時点で8ビット(1バイト)分の出力が完了するようになっている。
また、タイミング信号は、外部出力端子板の第11端子から出力され、常態においてON(ハイレベル)となっており、情報種別信号及び数値情報信号の出力中においてOFF(ローレベル)となることで特別遊技情報信号の出力(読み取り開始、読み取り終了)タイミングを外部に通知するようになっている。
図49は、賭け数が確定した後のスタートスイッチ513の操作時(ゲームの開始時)に外部出力端子板(第9端子〜第11端子)からクレジット数情報、乱数(上位バイト)情報、乱数(下位バイト)情報、ボーナス内部当選情報、小役/リプレイ内部当選情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、スタートスイッチ513の操作を検出すると、クレジット数であることを示す情報種別信号、及び、クレジット数(47)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、クレジット数情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、乱数(上位バイト)であることを示す情報種別信号、及び、乱数の上位バイトの値(12)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、乱数(上位バイト)情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、T4のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、乱数(下位バイト)であることを示す情報種別信号、及び、乱数の上位バイトの値(253)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、乱数(下位バイト)情報の出力が完了する。
続いて、T7のタイミングにおいて、T6のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、ボーナス内部当選であることを示す情報種別信号、及び、当選しているボーナスの種類がビッグボーナスであることを示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T8のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、ボーナス内部当選情報の出力が完了する。
続いて、T9のタイミングにおいて、T8のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、小役またはリプレイの内部当選であることを示す情報種別信号、及び、当該ゲームで当選している役の種類がリプレイであることを示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T10のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、小役/リプレイ内部当選情報の出力が完了する。
このように、スタートスイッチ513の操作の検出時にクレジット数情報、乱数(上位バイト)情報、乱数(下位バイト)情報、ボーナス内部当選情報、小役/リプレイ内部当選情報をスロットマシン501の外部に出力することで、スロットマシン501の外部ではクレジット数や内部抽選の結果等の具体的な情報を把握することが可能となる。
図50は、フリーズ状態の発生時に外部出力端子板(第9端子〜第11端子)からフリーズ当選情報、AT上乗せ情報、フリーズ終了情報、全リール回転開始情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、フリーズ(ロング)に当選して遊技の進行が不能化されると、フリーズ状態が発生したことを示す情報種別信号、及び、発生したフリーズ状態の種類がロングであることを示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、フリーズ当選情報の出力が完了する。
なお、この間において、AT上乗せのゲーム数として10ゲームが決定されているものとする。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、上乗せの決定を示す情報種別信号、及び、上乗せされるゲーム数(10)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、AT上乗せ情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、フリーズ状態が終了して遊技の進行が可能化されたことを示す情報種別信号、及び、フリーズ状態の終了を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、フリーズ終了情報の出力が完了する。
なお、フリーズ状態の終了と同時に、全てのリール510a、510b、510cの回転が開始されることになる(フリーズ状態に制御された場合にウェイトは発生しないため)。
続いて、T7のタイミングにおいて、T6のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、全てのリール510a、510b、510cの回転開始を示す情報種別信号、及び、回転開始を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T8のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、全リール回転開始情報の出力が完了する。
このように、フリーズ状態の発生時にフリーズ当選情報、AT上乗せ情報、フリーズ終了情報をスロットマシン501の外部に出力することで、スロットマシン501の外部ではフリーズ状態の発生や継続時間、ATゲーム数の上乗せ等の具体的な情報を把握することが可能となる。
図51は、右のリールストップスイッチ14cを最後に操作して右のリール510cが停止して小役1に入賞した時(ゲームの開始時)に外部出力端子板(第9端子〜第11端子)から右リール停止操作位置情報、右リール停止図柄情報、入賞情報、メダル払い出し情報、払い出し終了情報を出力する場合のタイミングチャートである。
T1のタイミングにおいて、右のリールストップスイッチ14cの操作を検出すると、右リール停止操作位置を示す情報種別信号、及び、右のリールストップスイッチ14cが操作された時点において右のリール510cの図柄のうちで入賞ライン上に位置していた図柄の番号4)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T2のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、右リール停止操作位置情報の出力が完了する。
続いて、T3のタイミングにおいて、T2のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、右リール停止図柄を示す情報種別信号、及び、右のリール510cの図柄のうちで入賞ライン上に実際に停止した図柄の番号(6)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T4のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、右リール停止図柄情報の出力が完了する。
続いて、T5のタイミングにおいて、T4のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、入賞を示す情報種別信号、及び、入賞した役の種類(小役1)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T6のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、入賞情報の出力が完了する。
続いて、T7のタイミングにおいて、T6のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、メダル払い出しを示す情報種別信号、及び、払い出されるメダルの枚数(15)を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T8のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、メダル払い出し情報の出力が完了する。
続いて、T9のタイミングにおいて、T8のタイミングから出力インターバル(8ms)が経過すると、払い出し終了を示す情報種別信号、及び、払い出し終了を示す数値情報信号の出力が開始され、タイミング信号がON(ハイレベル)からOFF(ローレベル)に切り替わる。
T10のタイミングにおいて、情報種別信号及び数値情報信号の出力期間が終了すると、タイミング信号がOFF(ローレベル)からON(ハイレベル)に切り替わり、払い出し終了情報の出力が完了する。
このように、ストップスイッチ514a、514b、514cのうち最後に操作されたものの操作の検出時に右(左、中)リール停止操作位置情報、右(左、中)リール停止図柄情報に続けて、入賞情報、メダル払い出し情報、払い出し終了情報をスロットマシン501の外部に出力することで、スロットマシン501の外部では入賞の発生やメダルの払い出し等の具体的な情報を把握することが可能となる。
このように、本実施の形態によれば、情報出力手段750により、様々な出力タイミングで特別遊技情報(情報種別信号、数値情報信号)が外部出力端子板を介して出力されるため、遊技の進行に応じた具体的(詳細)な遊技情報をスロットマシン501の外部に出力することが可能となる。これにより、スロットマシン501の外部で詳細な遊技情報の分析を行ったり、詳細な遊技情報を利用して島設備等で所定の演出を行ったりすることが可能となる。
また、特別遊技情報には、乱数(上位バイト)情報及び乱数(下位バイト)情報、ボーナス内部当選情報、RT内部当選情報、小役/リプレイ内部当選情報が含まれている。すなわち、内部抽選の時点で当選した役をスロットマシン501の外部に出力することができるので、役の当選に基づく特典の付与(遊技状態の移行、メダルの払い出し、再遊技の付与)が行われる前に、その後の特典を想定した演出等を島設備等で行ったりすることが可能となる。
<制御装置の演出制御処理>
図52に示すフローチャートに基づいて、演出制御部800による演出制御処理を説明する。この処理は、演出制御部800がメイン制御部610から何らかのコマンドを受信することによって行われるものである。
ステップS1001において、演出制御部800は、受信したコマンドが如何なる種類のコマンドであるかを解析する。なお、コマンドの解析結果は、演出制御部800のRAMに一時保存される。
ステップS1002において、演出制御部800は、解析したコマンドがステップS410にて送信された上乗せコマンドであるか否かを判定する。上乗せコマンドでない場合は、ステップS1004の処理に進み、上乗せコマンドである場合には、ステップS1003の処理に進む。
ステップS1003において、上乗せ報知手段820に処理を移し、上乗せ報知手段820は、サブ側演出駆動手段840に処理を依頼して、上乗せコマンドにより示されるATゲーム数の上乗せを、LED表示器520または液晶表示器509に表示させたり、スピーカー517a、517bから音声出力させたりして、遊技者に報知する。そして、今回受信したコマンドに基づく処理を終了させる。
ステップS1004において、演出制御部800は、解析したコマンドがステップS507にて送信された停止有効化コマンドであるか否かを判定する。停止有効化コマンドでない場合は、ステップS1008の処理に進み、停止有効化コマンドである場合には、ステップS1005の処理に進む。
ステップS1005において、AT報知手段830に処理を移し、AT報知手段830は、前回のゲームの最後で受信してRAMに保存されている状態コマンドが示す情報に基づいて、今回のゲームをATゲームとしているか否かを判定する。今回のゲームをATゲームとしていない場合には、今回受信したコマンドに基づく処理を終了させ、ATゲームとしている場合には、ステップS1006の処理に進む。
ステップS1006において、AT報知手段830は、S306にて送信されてRAMに保存している当選コマンドが示す情報に基づいて、今回のゲームでATゲームにおいて報知対象となる小役に当選しているか否かを判定する。報知対象となる小役に当選していない場合には、今回受信したコマンドに基づく処理を終了させ、報知対象となる小役に当選している場合には、ステップS1007の処理に進む。
ステップS1007において、AT報知手段830は、サブ側演出駆動手段840に処理を依頼して、報知対象となる小役に関するリールストップスイッチ514a、514b、514cの停止操作順番や当選図柄等を、LED表示器520または液晶表示器509に表示させたり、スピーカー517a、517bから音声出力させたりして、遊技者に報知する。そして、今回受信したコマンドに基づく処理を終了させる。
ステップS1008において、演出制御手段810は、今回受信したコマンドや、これまでに受信したコマンドについて一時保存されている情報に基づいて、サブ側演出駆動手段840に処理を依頼するなどして所定の演出を行う。この演出の詳細は、説明を省略する。そして、今回受信したコマンドに基づく処理を終了させる。
<制御装置の特別演出実行処理>
図53に示すフローチャートに基づいて、演出制御部800による特別演出実行処理を説明する。この処理は、演出制御部800に対してCTC回路から所定周期(4ms)毎にクロックパルスが入力されることによって行われるものである。
まず、ステップS1101において、事前特別演出の開始情報の入力があったか否かを判定する。具体的には、第1入力受付スイッチ523aがONしたか否かを判定する。事前特別演出の開始情報の入力がなかった場合(S1101:NO)には、ステップS1105に処理を移す。一方、事前特別演出の開始情報の入力があった場合(S1101:YES)には、ステップS1102において、RAMの所定領域に事前特別演出の実行情報をセットする。これにより、LED表示器520やスピーカー517を用いた事前特別演出が開始されることになる。
次に、ステップS1103において、スロット用の終了条件判定テーブル(図54参照)に現在の遊技状況(通常遊技状態中なのかA(R)T中なのかボーナス中なのか等)を照合して事前特別演出の終了条件を判定し、ステップS1104において、RAMの所定の領域に判定結果となる事前特別演出の終了条件をセットし、今回の特別演出実行処理を終了する。スロット用の終了条件判定テーブルの詳細は後述する。
事前特別演出の終了条件としては、現在の遊技状況が通常遊技状態中であって天井6ゲーム以内である場合には、天井残りゲーム数が「0」となることで実行されるATゲームが開始されるまでとなっており、現在の遊技状況が通常遊技状態中であってボーナス非当選中である場合には、事前特別演出の開始から25秒経過又は5ゲーム終了までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状況が通常遊技状態中であってボーナス当選中である場合には、事前特別演出の開始から10秒経過又はボーナスの入賞までの何れか早い方の成立となっている。
また、現在の遊技状態がA(R)T中であってボーナス非当選中である場合には、事前特別演出の開始から20秒経過又は3ゲーム終了までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状態がA(R)T中であってボーナス当選中である場合には、事前特別演出の開始から10秒経過又はボーナスの入賞までの何れか早い方の成立となっている。
また、現在の遊技状況がボーナス中であってある場合には、事前特別演出の開始から20秒経過又は3ゲーム終了までの何れか早い方となっている。
次に、ステップS1105において、変動中特別演出の開始情報の入力があったか否かを判定する。具体的には、第2入力受付スイッチ523bがONしたか否かを判定する。変動中特別演出の開始情報の入力がなかった場合(S1105:NO)には、ステップS1109に処理を移す。一方、変動中特別演出の開始情報の入力があった場合(S1105:YES)には、ステップS1106において、RAMの所定の領域に変動中特別演出の実行情報をセットする。これにより、LED表示器520やスピーカー517を用いた変動中特別演出が開始されることになる。
次に、ステップS1107において、スロット用の終了条件判定テーブル(図54参照)に現在の遊技状況(通常遊技状態中なのかA(R)T中なのかボーナス中なのか等)を照合して変動中特別演出の終了条件を判定し、ステップS1108において、RAMの所定の領域に判定結果となる変動中特別演出の終了条件をセットし、今回の特別演出実行処理を終了する。
変動中特別演出の終了条件としては、現在の遊技状況が通常遊技状態中であって天井6ゲーム以内である場合には、変動中特別演出の開始から10秒経過又は2ゲーム終了までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状況が通常遊技状態であってボーナス非当選中である場合には、変動中特別演出の開始から10秒経過又は2ゲーム終了までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状況が通常遊技状態であってボーナス当選中である場合には、変動中特別演出の開始から20秒経過又はボーナスの入賞までの何れか早い方の成立となっている。
現在の遊技状況がA(R)T中であってボーナス非当選中である場合には、変動中特別演出の開始から10秒経過又は2ゲーム終了までの何れか早い方の成立となっており、現在の遊技状況がA(R)T中であってボーナス当選中である場合には、変動中特別演出の開始から20秒経過又はボーナスの入賞までの何れか早い方となっている。
現在の遊技状態がボーナス中である場合には、変動中特別演出の開始から10秒経過又は2ゲーム終了までの何れか早い方の成立となっている。
次に、ステップS1109において、エラー特別演出の開始情報の入力があったか否かを判定する。具体的には、第3入力受付スイッチ523cがONしたか否かを判定する。エラー特別演出の開始情報の入力がなかった場合(S1109:NO)には、ステップS1114に処理を移す。一方、エラー特別演出の開始情報の入力があった場合(S1109:YES)には、ステップS1110において、RAMに他の特別演出(事前特別演出、変動中特別演出)の実行情報があれば当該実行情報をクリアし、ステップS1111において、RAMの所定の領域にエラー特別演出の実行情報をセットする。これにより、(事前特別演出や変動中特別演出に替えて)LED表示器520やスピーカー517を用いたエラー特別演出が開始されることになる。
次に、ステップS1112において、スロット用の終了条件判定テーブル(図54参照)に現在の遊技状況(通常遊技状態中なのかA(R)T中なのかボーナス中なのか等)を照合してエラー特別演出の終了条件を判定し、ステップS1113において、RAMの所定の領域に判定結果となるエラー特別演出の終了条件をセットし、今回の特別演出実行処理を終了する。
エラー特別演出の終了条件としては、現在の遊技状況が通常遊技状態中である場合には、天井6ゲーム以内であるかボーナス非当選中であるかボーナス当選中であるかに拘らず、エラー特別演出の開始から20秒経過までとなっている。
A(R)T中である場合には、ボーナス非当選中であるかボーナス当選中であるかに拘らず、エラー特別演出の開始から20秒経過までとなっている。
ボーナス中である場合には、エラー特別演出の開始から20秒経過までとなっている。
次に、ステップS1114において、事前特別演出の実行中であるか否かを判定する。具体的には、RAMに事前特別演出の実行情報がセットされているか否かを判定する。事前特別演出の実行中でない場合(S1114:NO)には、ステップS1118に処理を移す。一方、事前特別演出の実行中である場合(S1114:YES)には、ステップS1115に処理を移す。
次にステップS1115において、RAMにセットされている事前特別演出の終了条件が成立したか否かを判定する。事前特別演出の終了条件が成立した場合(S1115:YES)には、ステップS1116において、RAMにセットされている事前特別演出の実行情報をクリアし、今回の特別演出実行処理を終了する。これにより、事前特別演出が終了することになる。一方、事前特別演出の終了条件が成立していない場合(S1115:NO)には、ステップS1117において、事前特別演出の進行制御を行う事前特別演出実行処理を行い、今回の特別演出実行処理を終了する。
次に、ステップS1118において、変動中特別演出の実行中であるか否かを判定する。具体的には、RAMに変動中特別演出の実行情報がセットされているか否かを判定する。変動中特別演出の実行中でない場合(S1118:NO)には、ステップS1122に処理を移す。一方、変動中特別演出の実行中である場合(S1118:YES)には、ステップS1119に処理を移す。
次に、ステップS1119において、RAMにセットされている変動中特別演出の終了条件が成立したか否かを判定する。変動中特別演出の終了条件が成立した場合(S1119:YES)には、ステップS1120において、RAMにセットされている変動中特別演出の実行情報をクリアし、今回の特別演出実行処理を終了する。これにより、変動中特別演出が終了することになる。一方、変動中特別演出の終了条件が成立していない場合(S1119:NO)には、ステップS1121において、変動中特別演出の進行制御を行う変動中特別演出実行処理を行い、今回の特別演出実行処理を終了する。
次に、ステップS1122において、エラー特別演出の実行中であるか否かを判定する。具体的には、RAMにエラー特別演出の実行情報がセットされているか否かを判定する。エラー特別演出の実行中でない場合(S1122:NO)には、今回の特別演出実行処理を終了する。一方、エラー特別演出の実行中である場合(S1122:YES)には、ステップS1123に処理を移す。
次に、ステップS1123において、RAMにセットされているエラー特別演出の終了条件が成立したか否かを判定する。エラー特別演出の終了条件が成立した場合(S1123:YES)には、ステップS1124において、RAMにセットされているエラー特別演出の実行情報をクリアし、今回の特別演出実行処理を終了する。これにより、エラー特別演出が終了する。一方、エラー特別演出の終了条件が成立していない場合(S1123:NO)には、ステップS1125において、エラー特別演出の進行制御を行うエラー特別演出実行処理を行い、今回の特別演出実行処理を終了する。
このように、スロットマシン501の外部に設けられる外部装置に対して、スロットマシン501への入力を行う契機となる所定の遊技情報(特定情報)を出力し、その結果として遊技者が操作困難または操作不能な位置に設けられる入力受付装置523を介して外部装置からの入力を受け付けると特別演出を行うようになっている。そのため、外部装置との間で入出力を行うことによって特別な演出を実行することが可能となる。また、外部装置においてスロットマシン501で特別演出を実行するか否かや実行するタイミング等を管理することが可能となる。
また、入力受付装置523が受け付けた入力の種類(第1入力受付スイッチ523a〜第3入力受付スイッチ523cの何れで入力を受け付けたか)によって、異なる種類の特別演出(事前特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出)を実行するようになっている。そのため、スロットマシン501で実行される特別演出のバリエーションを増やすことができ、遊技者への訴求力を向上させることが可能となる。
また、スロットマシン501の外部から受け付けた入力が第1入力受付スイッチ523aをONさせる第1の入力(事前特別演出の開始情報の入力)であったことに基づいて、ATゲームが実行される所定期間(数ゲーム)前にATゲームが実行される可能性があることを示唆(予告)する事前特別演出が実行されるようになっている。そのため、ATゲームが実行されることになるゲームが実行される以前から、ATゲームが実行されることに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、事前特別演出の演出パターンを複数設けておき、事前特別演出の開始情報の入力があると抽選によって事前特別演出の演出パターンを決定し、決定された演出パターンで事前特別演出を実行するようにしてもよい。
また、スロットマシン501の外部から受け付けた入力が第2入力受付スイッチ523bをONさせる第2の入力(変動中特別演出の開始情報の入力)であったことに基づいて、特別役(ビッグボーナス役、レギュラーボーナス役、チャレンジボーナス役)に内部当選したゲームで特別役に内部当選した(ボーナス遊技が実行される)可能性があることを示唆(予告)する変動中特別演出が実行されるようになっている。そのため、特別役に内部当選したゲーム中に、特別役に内部当選した(ボーナス遊技が実行される)ことに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、変動中特別演出の演出パターンを複数設けておき、変動中特別演出の開始情報の入力があると抽選によって変動中特別演出の演出パターンを決定し、決定された演出パターンで変動中特別演出を実行するようにしてもよい。
また、スロットマシン501の外部から受け付けた入力が第3入力受付スイッチ523cをONさせる第3の入力(エラー特別演出の開始情報の入力)であったことに基づいて、所定期間に亘ってスロットマシン501で所定のエラーが発生したことを報知するエラー特別演出が実行されるようになっている。そのため、エラーが発生したことを遊技者が遊技場の従業員に的確に伝えることができ、スロットマシン501のセキュリティを強化することが可能となる。なお、エラー特別演出の演出パターンをエラーの種類に対応させて複数設けておき、エラー特別演出の開始情報の入力があると、発生しているエラーの種類に応じた演出パターンでエラー特別演出を実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、第1入力受付スイッチ523a〜第3入力受付スイッチ523cの3つによってスロットマシン501の外部からの入力を受け付けるようにしたが、入力受付スイッチを3つより少ない数としてもよいし、多い数としてもよい。例えば、入力受付スイッチを1つのみ設けた場合には、所定期間(例えば2秒間)内にONした回数が1回だと事前特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、ONした回数が2回だと変動中特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、ONした回数が3回だとエラー特別演出の開始情報の入力があったものと判定すればよい。また、入力受付スイッチを2つ設けた場合には、一方の入力受付スイッチがONすると事前特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、他方の入力受付スイッチがONすると変動中特別演出の開始情報の入力があったものと判定し、両方の入力受付スイッチがONするとエラー特別演出の開始情報の入力があったものと判定するとよい。
また、物理的な押圧操作を受け付けるような入力受付スイッチに替えて、赤外線や電波などを受け付ける非接触の入力受付モジュールによってスロットマシン501の外部からの入力を受け付けるようにしてもよいし、スロットマシン501の外部からの入力をハーネスから直接入出力インターフェース回路(IO)で受け付けるようにしてもよい。
<スロット用の終了条件判定テーブル>
図54は、スロット用の終了条件判定テーブルの一例を示す図であり、図53を用いて説明した特別演出実行処理において参照される。
スロット用の終了条件判定テーブルには、終了条件を判定する特別演出の種類(事前特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出)と、遊技状況(通常遊技状態中、A(R)T中、ボーナス中など)と、終了条件の内容とが対応付けられている。
スロット用の終了条件判定テーブルによれば、通常遊技状態中であって天井まで6ゲーム以内のときに事前特別演出が実行される場合には、ATゲームが開始されるまで事前特別演出が継続して実行されることになる。このようにしたことで、ATゲームが開始されることを複数回のゲームに亘って煽ることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、スロット用の終了条件判定テーブルによれば、通常遊技状態中やA(R)T中に事前特別演出が実行される場合に、ボーナス非当選中とボーナス当選中とで事前特別演出の実行期間が異なるようになっている。このようにしたことで、事前特別演出の実行期間によってボーナスに当選しているか否かを示唆することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ボーナス非当選中の方がボーナス当選中よりも事前特別演出の実行期間が長くなるようになっているが、逆にしてもよい。
また、スロット用の終了条件判定テーブルによれば、通常遊技状態中やA(R)T中に変動中特別演出が実行される場合に、ボーナス非当選中とボーナス当選中とで変動中特別演出の実行期間が異なるようになっている。このようにしたことで、変動中特別演出の実行期間によってボーナスに当選しているか否かを示唆することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、ボーナス非当選中の方がボーナス当選中よりも変動中特別演出の実行期間が長くなるようになっているが、逆にしてもよい。
また、スロット用の終了条件判定テーブルによれば、変動中特別演出が実行される場合よりも事前特別演出が実行される場合の方が長い期間に亘って演出が実行され易いようになっている。このようにしたことで、示唆する対象となる有利状態(ATゲーム、ボーナス)が発生するまでの期間に応じた演出を行うことが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、スロット用の終了条件判定テーブルによれば、エラー特別演出が開始されると、遊技状況に拘らず同じ期間(20秒間)に亘ってエラー特別演出が継続するようになっている。このようにしたことで、エラーが発生したことを効果的に報知することが可能となる。
なお、本実施形態では、特別演出の開始時にセットされた終了条件が成立すると特別演出を終了させるようにしたが、事前特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出の少なくとも一つの終了条件として特別演出の終了情報の入力があるまでとしてもよい。例えば、入力受付装置523に第4入力受付スイッチを設け、該第4入力受付スイッチがONすると特別演出の終了情報が入力されたものとして実行中の特別演出を終了させてもよいし、第1入力受付スイッチ523a〜第3入力受付スイッチ523cのうちの何れか2つ若しくは3つのスイッチが同時にONすると特別演出の終了情報が入力されたものとして実行中の特別演出を終了させるようにしてもよい。
<スロットマシンの事前特別演出の演出例>
図55及び図56を用いて、複数のスロットマシン501に対して同時に事前特別演出の開始情報が入力されて、一斉に事前特別演出が実行される場合の演出例を説明する。
前提として、遊技島に設置された8台のスロットマシン501(例えば1番台〜8番台)の入力受付装置のそれぞれに対応するように、該入力受付装置に対して入力を行うための情報入力装置が設けられているものとする。なお、ここでは左端に設置される1番台と右端に設置される8番台のスロットマシン501をピックアップして説明する。
図55(a)に示すように、1番台のスロットマシン501は客待ち状態となっており、LED表示器520で客待ち状態に対応する客待ち発光が実行されている。また、8番台のスロットマシン501はゲーム中となっており、液晶表示器509及びLED表示器520でゲーム演出が実行されている。このとき、1番台〜8番台のスロットマシン501の入力受付装置523に対応して設けられる情報入力装置は作動していない状態となっている。
この状態で1番のスロットマシン501でゲーム及びゲーム演出が開始されて天井カウンタが「6」になると、1番台のスロットマシン501の外部出力端子板からあと6ゲームでATゲームが実行されることを示す天井残りゲーム数情報、つまり、外部装置がスロットマシン501に対して入力を行う契機となる特定情報が出力される。
すると、図55(b)に示すように、特定情報を受信した外部装置から1番台〜8番台のスロットマシン501の入力受付装置87のそれぞれに対応する情報入力装置の駆動信号が出力されることで情報入力装置の第1アクチュエーターが作動し、入力受付装置523の第1入力受付スイッチ523aが押圧されてONとなり(事前特別演出の開始情報が入力され)、1番台〜8番台のスロットマシン501のそれぞれで事前特別演出が開始されてLED表示器520に「あっちっちタイム」の文字情報が表示される。そして、8番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから1ゲーム目(ハズレ)となるゲームが終了し、ハズレに対応する停止時演出が実行されると共に、事前特別演出が継続する。
その後、図55(c)に示すように、1番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから1ゲーム目(小役入賞)となるゲームが終了し、小役入賞に対応する停止時演出が実行されると共に、事前特別演出が継続する。また、8番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから2ゲーム目となるゲーム及びゲーム演出が開始されると共に、事前特別演出が継続する。
その状態から所定の遊技期間が経過すると、図56(a)に示すように、1番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから5ゲーム目となるゲームが開始されると共に、事前特別演出が継続する。また、8番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから5ゲーム目となるゲーム(小役入賞)が終了し、小役入賞に対応する停止時演出が実行されると共に、事前特別演出が継続する。
その後、図56(b)に示すように、1番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから5ゲーム目となるゲーム(ハズレ)が終了し、ハズレに対応する停止時演出が実行されると共に、事前特別演出が継続する。一方、8番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから6ゲーム目となるゲーム及びゲーム演出が開始され、事前特別演出の終了条件が成立したものとして事前特別演出が終了する。
そして、図56(c)に示すように、1番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから6ゲーム目となるゲーム(天井カウンタが「0」)が開始されると、ATゲームが実行されることを報知するATゲーム確定演出(報知演出)が実行されると共に、事前特別演出が継続する。また、8番台のスロットマシン501では、事前特別演出が開始されてから6ゲーム目となるゲーム(ハズレ)が終了し、ハズレに対応する停止時演出が実行される。その後、1番台のスロットマシン501で事前特別演出が開始されてから7ゲーム目となるゲーム(ATゲーム)が開始されると、事前特別演出の終了条件が成立したものとして事前特別演出が終了する。
このように、所定のスロットマシン501からあと6ゲームでATゲームが実行されることを示す天井残りゲーム数情報といった特定情報(外部装置がスロットマシン501に対して入力を行う契機となる情報)が出力された結果として、複数のスロットマシン501(1番台〜8番台)に対して同時に事前特別演出の開始情報が入力されると、複数のスロットマシン501(1番台〜8番台)で一斉に事前特別演出が実行されることになる。そのため、複数のスロットマシン501の何れかでATゲームが実行されることを複数のスロットマシン501において示唆(予告)することができ、ATゲームが実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
また、特定情報を出力したスロットマシン501だけに対して事前特別演出の開始情報が入力されるようにしてもよく、その場合でも、特定情報を出力したスロットマシン501で事前特別演出が実行されるので、外部装置からの入力がない場合とは異なる態様でATゲームが実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
<スロットマシンの変動中特別演出の演出例>
図57及び図58を用いて、複数のスロットマシン501に対して同時に変動中特別演出の開始情報が入力されて、一斉に変動中特別演出が実行される場合の演出例を説明する。
なお、スロットマシン501や情報入力装置の設置状況について、上述したスロットマシンの事前特別演出の演出例と同じとし、説明を省略する。
図57(a)に示すように、1番台及び8番台のスロットマシン501は客待ち状態となっており、LED表示器520では客待ち状態に対応する客待ち発光が実行されている。このとき、1番台〜8番台のスロットマシン501の入力受付装置523に対応して設けられる情報入力装置は作動していない状態となっている。
この状態で1番台のスロットマシン501でゲーム(小役及び特別役に当選)及びゲーム演出が開始されると、1番台のスロットマシン501の外部出力端子板からボーナス遊技が実行されることを示すボーナス内部当選情報、つまり、外部装置がスロットマシン501に対して入力を行う契機となる特定情報が出力される。
すると、図57(b)に示すように、特定情報を受信した外部装置から1番台〜8番台のスロットマシン501の入力受付装置523のそれぞれに対応する情報入力装置の駆動信号が出力されることで情報入力装置の第2アクチュエーターが作動し、入力受付装置523の第2入力受付スイッチ523bが押圧されてONとなり(変動中特別演出の開始情報が入力され)、1番台〜8番台のスロットマシン501のそれぞれで事前特別演出が開始されてLED表示器520に「CHANCE!」の文字情報が表示される。そして、8番台のスロットマシン501では、ゲーム及びゲーム演出が開始される。
その後、図57(c)に示すように、1番台のスロットマシン501では、変動中特別演出が開始されてから1ゲーム目となるゲームが特定の小役入賞で終了し、特定の小役入賞に対応する停止時演出が実行されると共に、変動中特別演出が継続する。また、8番台のスロットマシン501では、変動中特別演出が開始されてから1ゲーム目となるゲームが小役入賞で終了し、小役入賞に対応する停止時演出が実行されると共に、変動中特別演出が継続する。
さらに、図58(a)に示すように、1番台及び8番台のスロットマシン501では、変動中特別演出が開始されてから2ゲーム目となるゲーム及びゲーム演出が開始されると共に、変動中特別演出が継続する。
その後、図58(b)に示すように、1番台及び8番台のスロットマシン501では、変動中特別演出が開始されてから2ゲーム目となるゲームがハズレで終了し、ハズレに対応する停止時演出が実行されると共に、変動中特別演出が継続する。
そして、図58(c)に示すように、1番台のスロットマシン501では、変動中特別演出が開始されてから3ゲーム目となるゲームが開始され、ボーナス遊技が実行される(特別役に当選している)ことを報知するボーナス確定演出(報知演出)が実行されると共に、変動中特別演出が継続する。一方、8番台のスロットマシン501では、変動中特別演出が開始されてから3ゲーム目となるゲーム及びゲーム演出が開始され、変動中特別演出の終了条件が成立したものとして変動中特別演出が終了する。その後、1番台のスロットマシンでボーナス遊技が開始されると、変動中特別演出の終了条件が成立したものとして変動中特別演出が終了する。
このように、所定のスロットマシン501からボーナス内部当選情報といった特定情報(外部装置がスロットマシン501に対して入力を行う契機となる情報)が出力された結果として、複数のスロットマシン501(1番台〜8番台)に対して同時に変動中特別演出の開始情報が入力されると、複数のスロットマシン501(1番台〜8番台)で一斉に変動中特別演出が実行されることになる。そのため、複数のスロットマシン501の何れかでボーナス遊技が実行されることを複数のスロットマシン501において示唆(予告)することができ、ボーナス遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
また、特定情報を出力したスロットマシン501だけに対して変動中特別演出の開始情報が入力されるようにしてもよく、その場合でも、特定情報を出力したスロットマシン501で変動中特別演出が実行されるようにしたので、外部装置からの入力がない場合とは異なる態様で大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
<スロットマシンのエラー特別演出の演出例>
図59を用いて、複数のスロットマシン501に対して同時にエラー特別演出の開始情報が入力されて、一斉にエラー特別演出が実行される場合の演出例を説明する。
なお、スロットマシン501や情報入力装置の設置状況については、上述したスロットマシンの先読み特別演出の演出例と同じとし、説明を省略する。
図59(a)に示すように、1番台のスロットマシン501では、ゲーム及びゲーム演出が実行されている。また、8番台のスロットマシン501では、客待ち状態となっており、LED表示器520で客待ち状態に対応する客待ち発光が実行されている。このとき、1番台〜8番台のスロットマシン501の入力受付装置523に対応して設けられる情報入力装置は作動していない状態となっている。
この状態で、1番台のスロットマシン501で電波エラーの発生が検出されると、1番台のスロットマシン501で電波エラーが発生したことを示す電波エラー報知が開始されると共に、外部出力端子板から電波エラーが発生したことを示すエラー発生情報、つまり、外部装置がスロットマシン501に対して入力を行う契機となる特定情報が出力される。
すると、図59(b)に示すように、特定情報を受信した外部装置から1番台〜8番台のスロットマシン501の入力受付装置523のそれぞれに対応する情報入力装置の駆動信号が出力されることで情報入力装置の第3アクチュエーターが作動し、入力受付装置523の第3入力受付スイッチ523cが押圧されてONとなり(エラー特別演出の開始情報が入力され)、1番台〜8番台のスロットマシン501のそれぞれでエラー特別演出が開始されてLED表示器520に「エラー発生」の文字情報(エラーの種別は表示されない)が表示される。このとき、8番台のスロットマシン501では、ゲーム及びゲーム演出が開始される。
エラー特別演出が開始されてから所定時間(ここでは20秒)が経過すると、図59(c)に示すように、1番台〜8番台のスロットマシン501では、エラー特別演出の終了条件が成立したものとしてエラー特別演出が終了する。なお、1番台のスロットマシンでは、未だ電波エラー報知の終了条件が成立していないため、電波エラー報知が継続する。
このように、所定のスロットマシン501から電波エラー情報や扉開放エラー等の特定結果情報(外部装置がスロットマシン501に対して入力を行う契機となる情報)が出力された結果として、複数のスロットマシン501(1番台〜8番台)で一斉にエラー特別演出が実行されることになる。そのため、エラーが発生したスロットマシン501があることを複数のスロットマシン501において示唆(報知)することができ、エラーが発生したことを遊技場の従業員に把握させることが可能となる。
また、特定情報を出力したスロットマシン501だけに対してエラー特別演出の開始情報が入力されるようにしてもよく、その場合であっても、特定情報を出力したスロットマシン501でエラー特別演出が実行されるので、外部装置からの入力がない場合とは異なる態様でエラーが発生したことを遊技場の従業員に伝達することが可能となる。
さらに、事前特別演出、変動中特別演出及びエラー特別演出をLED表示器520とスピーカー517で実行するようになっているが、事前特別演出、変動中特別演出及びエラー特別演出の少なくとも1種類の特別演出を、スピーカー517では実行せずにLED表示器520だけで実行するようにしてもよいし、LED表示器520、スピーカー517及び液晶表示器509で実行するようにしてもよいし、LED表示器520では実行せずにスピーカー517及び液晶表示器509で実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、外部端子板に通常遊技信号を出力する第1端子〜第8端子に加えて、特別遊技信号を出力する第9〜第11端子を設けて、それぞれから情報種別信号、数値情報信号、タイミング信号を出力するものとしていたが、これに限るものではない。
図60は、特別遊技情報の出力形態の変形例を示す図である。この変形例では、外部出力端子板に第10端子及び第11端子が設けられず、第9端子だけから特別遊技情報を出力する点が上記実施形態とは異なる。
本変形例における特別遊技情報は、スタートビット、情報種別や数値情報を示すデータであるビット0〜7、ストップビットを1フレームとして第9端子から出力され、出力開始から8ms毎にスタートビット、データのビット0〜7、ストップビットへと変化し、80msが経過した時点で8ビット(1バイト)分の出力が完了するようになっている。
このようにすると、タイミング信号が不要となるため、外部出力端子板における特別遊技情報を出力するための出力端子の数を減らすことができ、コスト削減を図ることが可能となる。
本実施の形態では、特別遊技情報としての遊技状態情報を、各ゲームでの賭け数の確定とともにスロットマシン501の外部に出力するものとしており、これによって、ゲーム毎の遊技状態を外部から把握することを可能にしていた。もっとも、ボーナス遊技はメダルの払い出し数などで、RT遊技やAT遊技はゲーム数を終了条件としているので、ボーナス遊技におけるメダルの払い出し数や、RT遊技やAT遊技における残りゲーム数を、特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、遊技に関する演出は、演出制御部800がメイン制御部610から送信されたコマンドを解析し、その解析結果に従って独自に行うものとなっていた。もっとも、メイン制御部610にて演出の内容まで決めたコマンドを演出制御部800に送信し、演出制御部800では当該コマンドで指示された内容の演出を忠実に行うものであれば、メイン制御部610にて決めた演出の内容を示す演出番号を特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、ストップスイッチ514a、514b、514cが操作されたときに左、中、右リール停止操作位置情報を、リール510a、510b、510cが実際に停止したときに左、中、右リール停止図柄情報を、特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしていた。もっとも、左、中、右リール停止操作位置情報に代えて、或いはこれらとともに、ストップスイッチ514a、514b、514cが操作されてからリール510a、510b、510cが停止するまでに要した滑りコマ数を示す滑りコマ数情報を、特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、スロットマシン501において遊技者が獲得できるメダル数に上限を定めていなかったが、例えば、スロットマシン501を起動してからの純増メダル数が所定の上限値に達したときに打ち止め制御(遊技場の従業員によりリセット操作が行われない限り遊技を継続できなくする制御)を行ってもよい。ビッグボーナスが終了する度に打ち止め制御を行ってもよい。打ち止め制御が行われた場合には、クレジットを自動的に精算するものとしてもよい。このような打ち止め制御が行われたことを示す打ち止め情報や、クレジットが自動精算された(される)ことを示す自動精算情報を、特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、フリーズ演出処理においてフリーズ決定乱数を抽出し、その値がショート当選値であれば比較的短い時間のフリーズ状態に制御し、ロング当選値であれば比較的長い時間のフリーズ状態に制御するものとしていた。このように1つの乱数でフリーズ状態の種別までを決定するのではなく、先ず第1の乱数を抽出してフリーズ状態に制御するか否かを決定し、その値が所定の当選値を示せば第2の乱数を抽出してフリーズ状態の種別を決定するものとしてもよい。この場合、フリーズ状態への制御を決定したことを示すフリーズ当選情報と、フリーズ状態の種別を示すフリーズ種別情報とを、それぞれ特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、フリーズ状態に制御されているときに上乗せ決定乱数を抽出し、その値が10ゲームの上乗せ当選値であれば10ゲーム分のATゲーム数の上乗せを、20ゲームの上乗せ当選値であれば20ゲーム分のATゲーム数の上乗せを行うものとしていた。このように1つの乱数で上乗せするATゲーム数までを決定するのではなく、先ず第1の乱数を抽出してATゲームの上乗せをするか否かを決定し、その値が所定の当選値を示せば第2の乱数を抽出して上乗せゲーム数を決定するものとしてもよい。この場合、ATゲームの上乗せを決定したことを示す上乗せ当選情報と、上乗せされるゲーム数を示す上乗せゲーム数情報とを、それぞれ特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、ATゲームは、その消化ゲーム数を条件として終了されるものとなっていたが、メダルの払い出し数を条件として終了されるものとしてもよい。この場合、ATゲーム数の初期値及び上乗せゲーム数に代えて、ATゲームの終了条件となる払い出しメダル数、終了条件のメダル数に上乗せする上乗せメダル数が決定されるので、これらの情報を特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
本実施の形態では、RTゲーム(ARTゲーム)は、RT図柄が導出されたことを契機として開始されるものとなっていたが、ボーナス遊技(そのうちの一部、例えばビッグボーナスだけとしても可)が終了したことを契機として開始されるものとしてもよい。この場合、ボーナス遊技の終了後にARTゲームとなり、当該ARTゲーム(またはRTゲーム)が終了しないうちに再びボーナス当選してボーナス遊技が開始されることがある。
このように通常遊技を跨がずにボーナス遊技が行われることを、ボーナス連チャンといい、通常遊技を跨がずに行われたボーナス遊技の数を連チャン数という。メイン制御部610(特典付与手段670)は、ボーナス遊技の発生の度に連チャン数をカウントするものとし、情報出力手段750は、この連チャン数を示す情報を特別遊技情報としてスロットマシン501の外部に出力するものとしてもよい。
<遊技用システムの説明>
次に、本実施形態に係る遊技用システム1000のシステム構成図である図61を参照しながら、遊技用システム1000について説明する。
遊技場には、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)、島コンピュータ1200(島管理装置)、情報表示装置1300(呼出ランプ)、遊技装置YS、精算装置1400、球ジェットカウンター1500、メダルジェットカウンター1600、及び、景品管理装置1700等が設置されている。また、遊技場には、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)、島コンピュータ1200(島管理装置)、情報表示装置1300(呼出ランプ)、精算装置1400、球ジェットカウンター1500、及び、景品管理装置1700の間で情報(データ)のやりとり(通信)を行うための内部ネットワークNTが設けられている。
遊技装置YSは、遊技機(パチンコ遊技機1、スロットマシン501)と、遊技機との間で遊技媒体を貸し出すための処理を行う貸出装置1350と、パチンコ遊技機1の裏面側から排出される遊技媒体を計数するためのアウトタンク等から構成され、遊技場に設けられる複数の遊技島(島設備)に横並びで設置される。また、情報表示装置1300に対して種々の遊技情報を出力するようになっている。なお、情報表示装置1300(呼出ランプ)を含めて遊技装置YSとしてもよいし、アウトタンクを含めずに遊技装置YSとしてもよい。また、本実施形態では情報表示装置1300(呼出ランプ)を演出装置と呼ぶ場合がある。
メダルジェットカウンター1600は、遊技島などに設けられ、スロットマシン501で遊技者が獲得したメダルを計数し、計数したメダル数が記録された記録媒体(レシートやカード)を発行したり、計数したメダル数をホールコンピュータ1100(場内管理装置)に内部ネットワークNTを介して送信したりするようになっている。
球ジェットカウンター1500は、遊技島などに設けられ、パチンコ遊技機1で遊技者が獲得した遊技球を計数し、計数した遊技球数が記録された記録媒体(レシートやカードなど)を発行したり、計数した遊技球数をホールコンピュータ1100(場内管理装置)に内部ネットワークNTを介して送信したりするようになっている。
精算装置1400は、遊技者が遊技を終了する際に貸出装置1350から排出される記憶媒体(カードやコインなど)に対応付けて管理される遊技者所有の有価価値の残高(残額)を精算したり、精算情報を景品管理装置1700に内部ネットワークNTを介して送信したりするようになっている。
情報表示装置1300(呼出ランプ)は、各遊技装置YSに対応するように遊技島に設けられ、対応する遊技装置YSから出力される種々の遊技情報を受信(収集)・集計(累積)すると共に、受信した遊技情報や集計(累積)した遊技情報を島コンピュータ1200(島管理装置)に内部ネットワークNTを介して送信するようになっている。また、受信した遊技情報や集計した遊技情報を表示したり、遊技者による従業員の呼出操作を受け付けたりする。
島コンピュータ1200(島管理装置)は、遊技島毎に1台ずつ設けられ、情報表示装置1300(呼出ランプ)から送信される種々の遊技情報を受信(収集)・集計(累積)すると共に、受信した遊技情報や集計(累積)した遊技情報をホールコンピュータ1100(場内管理装置)に内部ネットワークNTを介して送信するようになっている。
ホールコンピュータ1100(場内管理装置)は、島コンピュータ1200(島管理装置)、球ジェットカウンター1500、メダルジェットカウンター1600等から送信される種々の遊技情報を受信(収集)・集計(累積)して、各遊技装置YSの動作状態などを管理する。また、集計(累積)した遊技情報を表示したり、遊技機に各種の特別演出(先読み特別演出、事前特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出など)を実行させるための制御を行ったりする。
なお、本実施形態では、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)、島コンピュータ1200(島管理装置)及び情報表示装置1300(呼出ランプ)等の外部装置のことを総称して遊技用装置(情報収集装置、設備装置)と呼ぶ場合がある。また、精算装置1400、球ジェットカウンター1500、メダルジェットカウンター1600及び景品管理装置1700等を総称して設備装置と呼ぶ場合がある。
<遊技用装置の制御構成>
次に、本実施形態に係る遊技用装置(ここではホールコンピュータ1100、島コンピュータ1200、情報表示装置1300)の制御ブロック図である図62を参照しながら、遊技用装置の制御構成について説明する。
ホールコンピュータ1100(場内管理装置)は、各種の制御処理を行うHC制御部1101と、各種の信号の入力を受け付けるHC入力部1102と、各種の信号を出力するHC出力部1103と、遊技装置YSから収集した収集データなどを記憶するためのハードディスク1104(HDD)と、外部機器との間で通信を行うためのHC通信部1105などを備えている。
HC制御部1101は、各種の演算処理を行うCPU、制御プログラムが格納されるROM及びワークエリアとして使用されるRAMなどを備えており、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用しながら各種の処理を行うようになっている。
HC入力部1102は、遊技場の従業員が操作入力を行うためのHC入力装置1110から入力された信号をHC制御部1101に受け渡すようになっている。HC入力装置1110は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどである。
HC出力部1103は、各種の情報を表示するためのHC表示装置1111、各種の音声を出力するためのHCスピーカー1112及び各種の情報を印刷(プリントアウト)するためのHCプリンター1113などに各種の信号を出力するようになっている。HC表示装置1111は、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイなどである。
HC通信部1105は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うことで、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)とネットワーク上の機器との間の通信を司るようになっている。具体的には、島コンピュータ1200(島管理装置)、精算装置1400、球ジェットカウンター1500、メダルジェットカウンター1600及び景品管理装置1700と接続されている。なお、島コンピュータ1200(島管理装置)との間では遊技装置YSから収集した収集データ(遊技情報)や、遊技機に特別演出を実行させるための入力を指示する特別演出実行情報や、演出用装置1250に所定の演出を実行させるための演出情報などの送受信を行う。
島コンピュータ1200(島管理装置)は、各種の制御処理を行うSC制御部1201と、各種の信号の入力を受け付けるSC入力部1202と、各種の信号を出力するSC出力部1203と、外部機器との間で通信を行うためのSC通信部1204などを備えている。
SC制御部1201は、各種の演算処理を行うCPU、制御プログラムが格納されるROM及びワークエリアとして使用されるRAMなどを備えており、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用しながら各種の処理を行うようになっている。
SC入力部1202は、遊技場の従業員が操作入力を行うためのSC入力装置1210から入力された信号をSC制御部1201に受け渡すようになっている。SC入力装置1210は、例えば、各種スイッチやリモコン装置などである。
SC出力部1203は、各遊技装置YSに対応して設けられる情報入力装置1212に駆動信号を出力したり、演出用装置1250を構成する演出用表示装置1251や演出用スピーカー1252などに各種の信号を出力したりするようになっている。演出用表示装置1251は、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイなどである。
SC通信部1204は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うことで、島コンピュータ1200(島管理装置)とネットワーク上の機器との間の通信を司るようになっている。具体的には、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)及び情報表示装置1300(呼出ランプ)と接続されている。なお、ホールコンピュータ1100(島管理装置)や情報表示装置1300(呼出ランプ)との間では遊技装置YSから収集した収集データ(遊技情報)や上述した特別演出実行情報や演出情報などの送受信を行う。
情報表示装置1300(呼出ランプ)は、各種の制御処理を行うTC制御部1301と、各種の信号の入力を受け付けるTC入力部1302と、各種の信号を出力するTC出力部1303と、外部機器との間で通信を行うためのTC通信部1304などを備えている。
TC制御部1301は、各種の演算処理を行うCPU、制御プログラムが格納されるROM及びワークエリアとして使用されるRAMなどを備えており、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用しながら各種の処理を行うようになっている。
TC入力部1302は、遊技場の従業員や遊技者が操作入力を行うためのTC入力装置1310から入力された信号をTC制御部1301に受け渡すようになっている。TC入力装置1310は、例えば、各種スイッチやリモコン装置などである。
TC出力部1303は、各種の情報を表示するためのTC表示装置1311、各種の音声を出力するためのTCスピーカー1312及び所定の態様で発光するTC発光部1313に各種の信号を出力するようになっている。TC表示装置1311は、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイなどである。
TC通信部1304は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うことで、情報表示装置1300(呼出ランプ)とネットワーク上の機器との間の通信を司るようになっている。具体的には、島コンピュータ1200(島管理装置)と接続されている。なお、島コンピュータ1200(島管理装置)との間では遊技装置YSから収集した収集データ(遊技情報)などの送受信を行う。
<遊技用システムの機能構成>
次に、本実施形態に係る遊技用システム1000の機能ブロック図である図63を参照しながら、遊技用システム1000の機能構成を説明する。
遊技用システム1000は、遊技島に設置される遊技装置YS(パチンコ遊技機1、スロットマシン501、貸出装置1350)に関する情報を設定する遊技機情報設定手段1010と、遊技装置YSや遊技場の従業員や遊技者からの情報(遊技情報、操作入力)を受け付ける情報受付手段1020と、情報受付手段1020が受け付けた情報を管理する情報管理手段1030と、遊技装置YSに特別演出を実行させるための制御を行う特別演出制御手段1040を備えている。
遊技機情報設定手段1010は、遊技場の従業員による操作などに基づいて遊技機(パチンコ遊技機1、スロットマシン501)が設置される環境等の設置情報を設定する設置情報設定手段1011と、遊技場の従業員による操作などに基づいて複数の遊技島に設置される複数の遊技機を複数のグループの何れかに分類するグループ分類手段1012と、遊技場の従業員による操作入力などに基づいて各遊技機のタイプや機種名などの情報を設定する機種情報設定手段1013を備えている。
情報受付手段1020は、遊技装置YSから出力される遊技情報を受信する情報受信手段1021と、情報受信手段1021が受信した遊技情報のうちで累積が必要な遊技情報(例えば、大当たり回数、ボーナス回数、消費媒体数(IN)、払出媒体数(OUT)等)を累積する受信情報累積手段1022と、受信情報累積手段1022が累積した情報をTC表示装置1311に表示させる累積情報表示手段1023と、TC入力装置1310を遊技者が操作したことに基づいてTC発光部1313や島設備の発光部を発光させることで遊技場の従業員を呼び出す従業員呼出手段1024を備えている。
情報管理手段1030は、情報受信手段1021が受信した遊技情報や受信情報累積手段1022が累積した累積遊技情報や設備装置(球ジェットカウンター1500、メダルジェットカウンター1600)の計数情報などを収集する情報収集手段1031と、情報収集手段1031が収集した各種の情報を集計する収集情報集計手段1032と、情報収集手段1031が収集した各種の情報から遊技装置YSや設備装置などのステータスを特定してHC表示装置1111に表示する店内ステータス表示手段と、収集情報集計手段1032が集計した情報をHC表示装置1111に表示する集計データ表示手段と、情報収集手段1031が収集した情報や収集情報集計手段1032が集計した情報に基づいて帳票を作成してHC表示装置1111に表示したりHCプリンターから出力したりする帳票作成手段1035を備えている。
特別演出制御手段1040は、遊技場の従業員による操作などに基づいて特別演出の実行日や実行期間や実行する特別演出の種類を設定する特別演出設定手段1041と、情報収集手段1031が収集した情報に有利状態(大当たり遊技、確変遊技状態、ボーナス遊技、A(R)T遊技など)が実行されることを示す特定情報が含まれるか否かを判定する特定情報受信判定手段1042と、有利状態が実行されるまでの遊技期間(変動表示の回数、ゲーム回数など)を特定する遊技期間特定手段1043と、遊技期間特定手段1043が特定した遊技期間に応じて遊技装置YSに特別演出を実行させるか否かや実行する特別演出の種類を決定する特別演出実行決定手段1044と、特別演出実行決定手段1044の決定結果に応じて遊技機のそれぞれに対応して設けられる情報入力装置1212を駆動(作動)させる情報入力装置駆動手段1045とを備えている。
<ホールコンピュータのメニュー処理>
図64は、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)において実行されるメニュー処理を示すフローチャートである。このメニュー処理は、遊技場の従業員によってHC表示装置1111に表示されるメニューボタンの選択があったこと(メニューアイコンがクリックされるなど)に基づいて、HC表示装置1111に複数のメニューページが重畳されたメニュー画面が表示されることで実行され、複数のメニューページの中から遊技場の従業員が選択したメニューページ(メニュー項目)に対応する処理が実行される。
なお、メニューページは、遊技場に設置される遊技機に関する情報を設定するための遊技機情報設定ページ、遊技場に設置された各種装置のステータスを確認するための店内ステータスページ、遊技場に設置された各種装置から収集した情報から集計データを生成したり表示したりするための集計データページ、遊技場に設置された各種装置から収集した情報から帳票を作成したりプリントアウトしたりするための帳票作成ページ、遊技機に実行させる各種の特別演出に関する情報を設定するための特別演出設定ページなどがある(図65参照)。
まず、ステップH101において、メニュー項目の選択操作(切替操作)があったか否かを判定する。メニュー項目の選択操作(切替操作)がなかった場合(H101:NO)には、ステップH103に処理を移す。一方、メニュー項目の選択操作(切替操作)があった場合(H101:YES)には、ステップH102において、選択されたメニュー項目に対応するメニューページをHC表示装置1111に表示する。
次に、ステップH103において、メニュー項目の1つである遊技機情報設定ページの表示中であるか否かを判定する。遊技機情報設定ページの表示中でない場合(H103:NO)には、ステップH105に処理を移す。一方、遊技機情報設定ページの表示中である場合(H103:YES)には、ステップH104において、遊技場に設置されたパチンコ遊技機1やスロットマシン501(回胴式遊技機)に関する情報を設定するための遊技機情報設定処理を行い、今回のメニュー処理を終了する。
この遊技機情報設定処理では、遊技場の従業員からの操作入力に基づいて、遊技機の台番号、遊技機が設置される島設備に配置される島コンピュータ1200(島管理装置)の識別情報である島コンID、遊技機が設置される島設備の番号である島番号、遊技機が複数のグループの何れに分類されるかを示すグループ種別、遊技機の種別を示すタイプ(パチンコ遊技機1であるかスロットマシン501であるか)、遊技機の機種を示す機種名など情報を設定するための処理が行われる。
次に、ステップH105において、メニュー項目の1つである店内ステータスページの表示中であるか否かを判定する。店内ステータスページの表示中でない場合(H105:NO)には、ステップH107に処理を移す。一方、店内ステータスページの表示中である場合(H105:YES)には、ステップH106において、遊技場に設置されたパチンコ遊技機1、スロットマシン501、各種設備装置(貸出装置1350、精算装置1400、球ジェットカウンター1500、メダルジェットカウンター1600等)の現在のステータスを更新したり、更新したステータスを表示したりするための店内ステータス表示処理を行い、今回のメニュー処理を終了する。
次に、ステップH107において、メニュー項目の1つである集計データページの表示中であるか否かを判定する。集計データページの表示中でない場合(H107:NO)には、ステップH109に処理を移す。一方、集計データページの表示中である場合(H107:YES)には、ステップH108において、遊技装置YSや各種設備装置から収集した複数の遊技情報を集計して集計データを生成したり、生成した集計データを表示したりするための集計データ表示処理を行い、今回のメニュー処理を終了する。
次に、ステップH109において、メニュー項目の1つである帳票作成ページの表示中であるか否かを判定する。帳票作成ページの表示中でない場合(H109:NO)には、ステップH111に処理を移す。一方、帳票作成ページの表示中である場合(H109:YES)には、ステップH110において、遊技装置YSや各種設備装置から収集した複数の遊技情報から帳票を作成し、作成した帳票を表示したりプリントアウトしたりするための帳票作成処理を行い、今回のメニュー処理を終了する。
次に、ステップH111において、メニュー項目の1つである特別演出設定ページの表示中であるか否かを判定する。特別演出設定ページの表示中でない場合(H111:NO)には、今回のメニュー処理を終了する。一方、特別演出設定ページの表示中である場合(H111:YES)には、ステップH112において、遊技機に実行させる特別演出の情報を設定するための特別演出設定処理を行い、今回のメニュー処理を終了する。
遊技機で実行される特別演出は、遊技機で遊技者に有利な有利状態(大当たり遊技、確変遊技状態、ボーナス遊技、ATゲーム)が実行される可能性があることを示唆(予告)する予告系特別演出と、遊技機で所定のエラーが発生したことを報知するエラー系特別演出とに分類されている。
予告系特別演出には、所定期間(複数の変動表示)に亘って実行される「先読み特別演出」や「事前特別演出」と、先読み特別演出や事前特別演出よりも短い期間に亘って実行され易い「変動中特別演出」とが含まれ、エラー系特別演出には、予め定められた期間に亘って実行される「エラー特別演出」が含まれる。
この特別演出設定処理では、特別演出を実行する実行日、特別演出の実行日において特別演出を実行する実行期間、予告系特別演出の実行の有無や実行する予告系特別演出の種別、エラー系特別演出の実行の有無や報知の対象となるエラーの種別などの演出設定を複数のグループに一括で設定したり、グループ毎に設定したりするための処理が行われる。
<遊技機情報設定ページ>
図65を参照して、上述した遊技機情報設定処理の実行中にHC表示装置1111に表示されるメニュー画面の最前面に位置する遊技機情報設定ページについて説明する。図65(a)は、遊技機情報設定ページの1ページ目の表示となっており、図65(b)は、遊技機情報設定ページの2ページ目の表示となっている。
遊技機情報設定ページには、遊技機の台番号が記録される台番号フィールドと、遊技島に設けられる島コンピュータ1200(島管理装置)を識別するための島コンIDが記録される島コンIDフィールドと、遊技機が設置される遊技島の番号である島番号が記録される島番号フィールドと、遊技機が属するグループが記録されるグループ種別フィールドと、遊技機のタイプ(パチンコ遊技機1、スロットマシン501)が記録されるタイプフィールドと、遊技機の機種名が記録される機種名フィールドと、遊技機の入力受付インターフェース(入力受付装置の構成)が記録される入力I/Fフィールドが対応付けられたレコードが上下方向に並んで表示される。
遊技機情報設定ページから遊技機情報を設定する場合には、遊技場の従業員がマウスやキーボードなどのHC入力装置1110を用いて各レコードの各フィールドに記録される情報を更新することで遊技機情報が設定されることになる。
例えば、島コンIDを設定する場合には、設定したい台番号の島コンIDフィールドをマウスでクリックしてキーボードからIDを入力し、完了アイコンをクリックするとIDが設定される。なお、島コンピュータ1200を遊技場の従業員が操作することで、島コンピュータ1200のIDがホールコンピュータ1100に通知されるようにして自動で設定されるようにしてもよい。
また、島番号を設定する場合には、設定したい台番号の島番号フィールドをマウスでクリックしてキーボードから島番号を入力し、完了アイコンをクリックすると島番号が設定される。なお、複数の島番号を予めプルダウンリストに登録しておき、島番号フィールドをクリックすると表示されるプルダウンリストから選択できるようにしてもよい。
また、グループ種別を設定する場合には、設定したい台番号のグループ種別フィールドの下矢印アイコンをマウスでクリックすることで表示されるプルダウンリスト(複数のグループ種別が登録されている)からグループ種別を選択し、完了アイコンをクリックするとグループ種別が設定される。なお、キーボードからグループ種別を入力するようにしてもよい。また、異なる種類のパチンコ遊技機1やスロットマシン501が混在するグループを設定してもよいし、パチンコ遊技機1とスロットマシン501が混在するグループを設定してもよい。
また、遊技機のタイプを設定する場合には、設定したい台番号のタイプフィールドの下矢印アイコンをマウスでクリックすることで表示されるプルダウンリスト(複数のタイプが登録されている)からタイプを選択し、完了アイコンをクリックすると遊技機のタイプが設定される。なお、キーボードからグループ種別を入力するようにしてもよい。
また、遊技機の機種名を設定する場合には、設定したい台番号の機種名フィールドをマウスでクリックしてキーボードから機種名を入力し、完了アイコンをクリックすると島番号が設定される。なお、複数の機種名を予めプルダウンリストに登録しておき、機種名フィールドをクリックすると表示されるプルダウンリストから選択できるようにしてもよい。
また、遊技機の入力受付インターフェースを設定する場合には、設定したい台番号の入力受付I/Fフィールドをマウスでクリックしてキーボードから該当する遊技機において各特別演出が実行されることになる入力受付インターフェース(事前特別演出が実行されることになる入力受付スイッチ、変動中特別演出が実行されることになる入力受付スイッチ、エラー特別演出が実行される入力受付スイッチ)の種類(第1入力受付スイッチ〜第3入力受付スイッチ)をそれぞれ入力し、完了アイコンをクリックすると入力受付インターフェースが設定される。なお、入力受付インターフェースの種類や設定パターン等を予めプルダウンリストに登録しておき、入力受付I/Fフィールドをクリックすると表示されるプルダウンリストから選択できるようにしてもよい。また、入力受付インターフェースの種類を設定するのではなく、各特別演出に対する情報入力装置1212のアクチュエーターの種類(第1アクチュエーター〜第3アクチュエーター)やアクチュエーターの駆動パターンを設定するようにしてもよい。
なお、遊技機情報設定ページの他のページの遊技機情報を設定する場合には、前ページに戻す前アイコン又は次ページに進める次アイコンをクリックし、表示されたページにおいて上述した設定操作を行うようになっている。
このようにして設定された遊技機情報設定がホールコンピュータ1100(場内管理装置)によって参照され、遊技装置YSから収集した遊技情報の紐付けや各種の特別演出の実行条件が成立したか否かの判定に用いられることになる。
<特別演出設定ページ>
図66を参照して、上述した特別演出設定処理の実行中にHC表示装置1111に表示されるメニュー画面の最前面に位置する特別演出設定ページについて説明する。図66(a)は、特別演出設定ページにおいて演出設定を複数のグループに一括で設定する場合の表示例となっており、図66(b)は、特別演出設定ページにおいて演出設定をグループごとに設定する場合の表示例となっている。
特別演出設定ページには、設定種別として、遊技機が属するグループに対して一括して特別演出を設定するための一括設定項目と、遊技機が属するグループ単位で特別演出を設定するためのグループ毎設定項目とが上下に配置されている。
一括設定項目及びグループ毎設定項目には、特別演出を実行する実行日が記録される実行日フィールドと、実行日の中で特別演出を実行する実行期間が記録される実行期間フィールドと、予告系特別演出の実行の有無や実行する予告系特別演出の種類(先読み特別演出を含む事前特別演出、変動中特別演出)が記録される予告系特別演出フィールドと、エラー系特別演出の実行の有無や報知の対象となるエラーの種別(重要エラー、全エラー)が記録されるエラー系特別演出フィールドが表示される。なお、グループ毎設定項目には、遊技機情報設定ページで設定された分のグループ欄が表示され、グループ欄毎に上述した各種フィールドが表示される。
特別演出設定ページから特別演出の情報を設定する場合には、遊技場の従業員がマウスやキーボードなどのHC入力装置1110を用いて各レコードの各フィールドに記録される情報を更新することで特別演出の情報が設定されることになる。
図66(a)に示すように、一括設定項目の左側にあるチェックボックスをマウスでクリックすると、一括設定項目の各種フィールドが有効化されて特別演出の設定を行うことが可能となる。また、図66(b)に示すように、グループ毎設定項目の左側にあるチェックボックスをマウスでクリックすると、グループ毎設定項目の各種フィールドが有効化されて特別演出の設定を行うことが可能となる。
例えば、特別演出の実行日を設定する場合には、実行日フィールドの下矢印アイコンをマウスでクリックすることで表示されるプルダウンリスト(選択肢として毎日、休日のみ、平日のみ、非実行が登録されている)から実行日を選択し、完了アイコンをクリックすると特別演出の実行日が設定される。
また、実行日における特別演出の実行期間を設定する場合には、実行期間フィールドの下矢印アイコンをマウスでクリックすることで表示されるプルダウンリスト(選択肢として終日、午前のみ、午後のみ、開店後1時間、閉店前1時間が登録されている)から実行期間を選択し、完了アイコンをクリックすると特別演出の実行期間が設定される。
また、予告系特別演出を設定する場合には、予告系特別演出フィールドの下矢印アイコンをマウスでクリックすることで表示されるプルダウンリスト(選択肢として事前(特別演出)のみ、変動中(特別演出)のみ、両方あり、両方なしが登録されている)から予告系特別演出の実行情報を選択し、完了アイコンをクリックすると予告系特別演出の実行情報が設定される。
また、エラー系特別演出を設定する場合には、エラー系特別演出フィールドの下矢印アイコンをマウスでクリックすることで表示されるプルダウンリスト(選択肢として重要エラーのみ、全エラーあり、全エラーなしが登録されている)からエラー系特別演出の実行情報を選択し、完了アイコンをクリックするとエラー系特別演出の実行情報が設定される。
このようにして設定された特別演出設定がホールコンピュータ1100(場内管理装置)によって参照され、特別演出の実行条件が成立したと判定した場合に、特別演出の実行条件が成立した遊技装置YSが属するグループの遊技装置YSを管理している島コンピュータ1200に対して、情報入力装置1212を作動させるための特別演出実行情報が送信されることになる。
なお、一括設定項目及びグループ毎設定項目の少なくとも一方において、特別演出の実行日や実行期間や予告系特別演出やエラー系特別演出の設定が所定期間単位(月、週)毎に変更されるように設定するようなスケジューリング機能を持たせてもよい。例えば、1週目は特別演出を終日に亘って実行するが、2週目は特別演出を午前のみ実行するようなスケジュール設定ができるようにするとよい。
<ホールコンピュータの特別演出処理1>
図67は、ホールコンピュータ1100において実行される特別演出処理1を示すフローチャートである。この特別演出処理1は、例えば、ホールコンピュータ1100のタイマ割込処理において所定時間(例えば、4ms)毎に実行され、パチンコ遊技機1から有利状態が実行されることを示す情報(特図予定停止図柄情報、特図予定変動パターン情報、特図停止図柄情報、特図変動パターン情報)やエラーが発生したことを示す情報(エラー発生情報)等の特別遊技情報を受信(収集)すると、特別遊技情報を出力したパチンコ遊技機1が属するグループのパチンコ遊技機1を管理している島コンピュータ1200に対して、情報入力装置1212を駆動(作動)させるための特別演出実行情報を送信する処理が実行される。
まず、ステップH201において、上述したステップH104の遊技機情報設定処理で設定されたグループ種別にパチンコ遊技機1が属するグループがあるか否かを判定する。パチンコ遊技機1が属するグループがない場合(H201:NO)には、今回の特別演出処理1を終了する。一方、パチンコ遊技機1が属するグループがある場合(H201:YES)には、ステップH202に処理を移す。
次に、ステップH202において、第1特図保留数情報又は第2特図保留数情報を受信したか否かを判定する。第1特図保留数情報又は第2特図保留数情報を受信していない場合(H202:NO)には、ステップH204に処理を移す。一方、第1特図保留数情報又は第2特図保留数情報を受信した場合(H202:YES)には、ステップH203において、各パチンコ遊技機1における遊技の進行情報を管理するためのパチンコ用進行データ(図68参照)の中から特図保留数情報の送信元のパチンコ遊技機1に対応するレコードを検索し、該レコードの保留数情報(送信元遊技機に対応する保留数情報)を更新する。これにより、各パチンコ遊技機1の特図保留数情報を把握することが可能となる。パチンコ用進行データの詳細は後述する。
次に、ステップH204において、特図予定停止図柄情報を受信したか否かを判定する。特図予定停止図柄情報を受信していない場合(H204:NO)には、ステップH206に処理を移す。一方、特図予定停止図柄情報を受信した場合(H204:YES)には、ステップH205において、パチンコ用進行データの中から特図予定停止図柄情報の送信元のパチンコ遊技機に対応するレコードを検索し、該レコードの特図保留数に対応する保留変動情報(送信元遊技機に対応する保留変動情報)を更新する。これにより、各パチンコ遊技機の各特図保留によって実行予定の特別図柄の変動表示の結果(大当たり、ハズレ)を把握することが可能となる。
次に、ステップH206において、特図予定変動パターン情報を受信したか否かを判定する。特図予定変動パターン情報を受信していない場合(H206:NO)には、ステップH211に処理を移す。一方、特図予定変動パターン情報を受信した場合(H206:YES)には、ステップH207において、パチンコ用進行データ(図68参照)の中から特図予定変動パターン情報の送信元のパチンコ遊技機1に対応するレコードを検索し、該レコードの特図保留数に対応する保留変動情報(送信元遊技機に対応する保留変動情報)を更新する。これにより、各パチンコ遊技機1の各特図保留によって実行予定の特別図柄の変動表示の変動パターンを把握することが可能となる。
次に、ステップH208において、特図予定変動パターン情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループ(該当グループ)の前回の特別演出(ここでは先読み特別演出と変動中特別演出が対象)からの経過時間を参照し、ステップH209において、経過時間が所定時間(例えば10分)以上であるか否かを判定する。経過時間が所定時間以上でない場合(H209:NO)には、ステップH211に処理を移す。一方、経過時間が所定時間以上である場合(H209:YES)には、ステップH210において、先読み特別演出の実行の有無を決定するためのパチンコ用の先読み特別演出判定テーブル(図69(a)参照)を選択し、ステップH220に処理を移す。パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップH211において、特図停止図柄情報を受信したか否かを判定する。特図停止図柄情報を受信していない場合(H211:NO)には、ステップH213に処理を移す。一方、特図停止図柄情報を受信した場合(H2011:YES)には、ステップH212において、パチンコ用進行データの中から特図停止図柄情報の送信元のパチンコ遊技機1に対応するレコードを検索し、該レコードの当該変動情報(送信元遊技機に対応する当該変動情報)を更新する。これにより、各パチンコ遊技機1で実行中の特別図柄の変動表示の結果(大当たり、ハズレ)を把握することが可能となる。
次に、ステップH213において、特図変動パターン情報を受信したか否かを判定する。特図変動パターン情報を受信していない場合(ステップH213:NO)には、ステップH218に処理を移す。一方、特図変動パターン情報を受信した場合(H213:YES)には、ステップH214において、パチンコ用進行データの中から特図変動パターン情報の送信元のパチンコ遊技機1に対応するレコードを検索し、該レコードの当該変動情報(送信元遊技機に対応する当該変動情報)を更新する。これにより、各パチンコ遊技機1で実行中の特別図柄の変動表示の変動パターンを把握することが可能となる。
次に、ステップH215において、特図変動パターン情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループ(該当グループ)の前回の特別演出(ここでは先読み特別演出と変動中特別演出が対象)からの経過時間を参照し、ステップH216において、経過時間が所定時間(例えば10分)以上であるか否かを判定する。経過時間が所定時間以上でない場合(H216:NO)には、ステップH218に処理を移す。一方、経過時間が所定時間以上である場合(H216:YES)には、ステップH217において、変動中特別演出の実行の有無を決定するためのパチンコ用の変動中特別演出判定テーブルを選択(図69(b)参照)し、ステップH220に処理を移す。パチンコ用の変動中特別演出判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップH218において、エラー発生情報を受信したか否かを判定する。エラー発生情報を受信していない場合(H218:NO)には、今回の特別演出処理1を終了する。一方、エラー発生情報を受信した場合(H218:YES)には、ステップH219において、エラー特別演出の実行の有無を決定するためのパチンコ用のエラー特別演出判定テーブル(図69(c)参照)を選択し、ステップH220に処理を移す。パチンコ用のエラー特別演出判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップH220において、ステップH210、ステップH217及びステップH219の何れかで選択された特別演出判定テーブルに特別演出設定(特別演出の実行日、特別演出の実行期間、特別演出設定など)とパチンコ用進行データに格納されている遊技の進行情報(送信元遊技機の保留変動情報や当該変動情報、同グループ内の他の遊技機の保留変動情報など)とを照合して、該当する特別演出(先読み特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出)の実行の有無を決定する。
次に、ステップH221において、ステップH220の決定結果として特別演出を実行するか否かを判定する。特別演出を実行しない場合(H221:NO)には、今回の特別演出処理1を終了する。一方、特別演出を実行する場合(H221:YES)には、ステップH222において、特別演出を実行する契機となった特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループ(該当グループ)の遊技機を管理している島コンピュータ1200(島管理装置)に特別演出を実行するグループの種類、特別演出の種類及び入力を行う入力受付インターフェース(入力受付スイッチ)の種類を示す特別演出実行情報を送信する。これにより、特別演出実行情報を受信した島コンピュータ1200(島管理装置)によって特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループのパチンコ遊技機1のそれぞれに対応する情報入力装置1212を作動させるための処理が行われて特別演出が実行されることになる。
次に、ステップH223において、先読み特別演出又は変動中特別演出を実行すると決定されたか否かを判定する。実行すると決定されなかった場合(H223:NO)には、今回の特別演出処理1を終了する。一方、実行すると決定された場合(H223:YES)には、ステップH224において、HC制御部1101のRAMに現在の時刻を特別演出時刻として記憶し、今回の特別演出処理1を終了する。
このように、前回の特別演出(先読み特別演出、変動中特別演出)からの経過時間が所定時間(10分)以上でない場合には特別演出を実行しないようにしたことで、パチンコ遊技機1で実行中の特別演出が途中で終了して新たな特別演出が実行されるようなことがなくなり、特別演出(先読み特別演出、変動中特別演出)の演出効果が低下することを防止することが可能となる。
また、エラー発生情報の受信時には、前回の特別演出からの経過時間に拘らずにエラー特別演出を実行するようにしたことで、真っ先に実行すべきエラー特別演出が実行されなくなってしまうという不都合を回避することができ、パチンコ遊技機1のセキュリティを向上させることが可能となる。
<パチンコ用進行データ>
図68は、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)のハードディスク1104(HDD)に記憶されるパチンコ用進行データの内容を示す図である。
パチンコ用進行データは、各パチンコ遊技機1における遊技の進行情報を管理するためのデータであり、遊技場に設置されるパチンコ遊技機1の各々に対応するレコードが設定されると共に、各レコードには複数のデータフィールドが設定されている。
複数のデータフィールドには、遊技場内においてパチンコ遊技機1を識別するための台番号が設定される台番号フィールド、パチンコ遊技機1の遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態)が記憶される遊技状態フィールド、特別図柄の種別が設定される特図種別フィールド、第1特図保留数や第2特図保留数が記憶される特図保留数フィールド、実行中の特別図柄の変動表示の内容(結果、変動パターン)を示す当該変動情報が記憶される当該変動フィールド、各特図保留によって実行予定の特別図柄の変動表示の内容を示す保留変動情報が記憶される保留情報フィールドなどが含まれている。
特図保留数フィールドには、特別図柄の種別(第1特別図柄、第2特別図柄)を示す特図種別と、特図種別に対応する特図保留数とが設定されている。
保留情報フィールドには、1番目の特図保留に対応する第1保留情報と、2番目の特図保留に対応する第2保留情報と、3番目の特図保留に対応する第3保留情報と、4番目の特図保留に対応する第4保留情報とが設定されている。
<パチンコ用進行データの更新例>
ここで、パチンコ遊技機から出力された各種の遊技情報をホールコンピュータ1100(場内管理装置)が受信(収集)した場合に、パチンコ用進行データのレコードが更新される例を説明する。ここでは2番台のパチンコ遊技機から遊技情報が出力されるものとする。
通常遊技状態であることを示す遊技状態情報を受信すると、対応するレコードの遊技状態フィールドの遊技状態が「通常(通常遊技状態)」に更新される。
第1特図保留数が4個であることを示す第1特図保留数情報を受信すると、対応するレコードの特図保留数フィールドの第1特別図柄の特図保留数が「4」に更新される。
第2特図保留数が0個であることを示す第2特図保留数情報を受信すると、対応するレコードの特図保留数フィールドの第2特別図柄の特図保留数が「0」に更新される。
ハズレを示す特図停止図柄情報を受信すると、対応するレコードの当該変動フィールドの当該変動情報の結果が「ハズレ」に更新される。
スーパーリーチ(Sリーチ)未満の変動パターン(通常変動、ノーマルリーチ変動、ロングリーチ変動など)を示す特図変動パターン情報を受信すると、対応するレコードの当該変動フィールドの当該変動情報の特図変動パターンが「Sリーチ未満」に更新される。
第1特図保留数が「1」の状態でハズレを示す特図予定停止図柄情報を受信すると、対応するレコードの保留情報フィールドの第1保留情報の結果が「ハズレ」に更新される。
第1特図保留数が「1」の状態でスーパーリーチ未満の変動パターンを示す特図予定変動パターン情報を受信すると、対応するレコードの保留情報フィールドの第1保留情報の特図変動パターンが「Sリーチ未満」に更新される。
第1特図保留数が「4」の状態で大当たりを示す特図予定停止図柄情報を受信すると、対応するレコードの保留情報フィールドの第4保留情報の結果が「大当たり」に更新される。
第1特図保留数が「4」の状態でスーパーリーチ以上(スーパーリーチ、スペシャルリーチ、全回転リーチなど)を示す特図予定変動パターン情報を受信すると、対応するレコードの保留情報フィールドの第4保留情報の特図変動パターンが「Sリーチ以上」に更新される。
このように、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)のハードディスク1104(HDD)に記憶されているパチンコ用進行データは、パチンコ遊技機から遊技情報を受信(収集)する毎にリアルタイムでレコードに記憶されている情報を更新するようになっている。そのため、ホールコンピュータ1100は、パチンコ用進行データを参照することで各パチンコ遊技機における遊技の進行情報を把握することが可能となる。
<パチンコ用の先読み特別演出判定テーブル>
図69(a)は、保留変動情報に基づいて先読み特別演出の実行の有無を決定するためのパチンコ用の先読み特別演出判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特別演出処理1において参照される。
パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルには、特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の現在の遊技状態、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の最新の保留変動情報、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループの他のパチンコ遊技機1の保留変動情報、予告系特別演出(ここでは事前特別演出)の設定、判定結果の振分割合、判定結果(実行の有無、実行する特別演出の種類)が対応付けられている。
パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって設定される特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間の設定に応じた日時に先読み特別演出が実行されることになる。このようにすることで、遊技場側の意向にあった日時に先読み特別演出を実行することが可能となる。
また、パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機の現在の遊技状態が、通常遊技状態である場合には先読み特別演出を実行可能となっているが、確変遊技状態や時短遊技状態である場合には先読み特別演出を実行不能となっている。このようにすることで、先読み特別演出の実行頻度が高くなってしまって先読み特別演出に対する期待感が損なわれてしまうことがなくなり、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機の最新の保留変動情報が大当たりである場合には先読み特別演出を実行可能となっているが、ハズレの場合には先読み特別演出を実行不能となっている。このようにすることで、先読み特別演出が実行されると大当たり遊技が実行されることを遊技者に認識させることができ、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループの他のパチンコ遊技機1の保留変動情報に、特定の情報(スーパーリーチハズレ、スペシャルリーチハズレ、大当たりの何れかの情報)が含まれている場合に先読み特別演出が実行可能となっている。このようにすることで、グループ内に先読み演出を実行するパチンコ遊技機が含まれている場合に、先読み特別演出が実行された時点で大当たり遊技が実行されるパチンコ遊技機が先バレしてしまうことを防止することができ、先読み特別演出の興趣を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の先読み特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループの他のパチンコ遊技機1の保留変動情報にスーパーリーチがある場合よりもスペシャルリーチがある場合の方が高い割合で先読み特別演出が実行され、スペシャルリーチがある場合よりも大当たりがある場合の方が高い割合で先読み特別演出が実行されるようになっている。このようにすることで、先読み特別演出に対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
なお、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループの稼働台数が所定数(例えば4台)未満の場合には、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループの他のパチンコ遊技機1の保留変動情報に拘らずに先読み特別演出が実行されるようにし、稼働台数が所定数(4台)以上の場合には、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1が属するグループの他のパチンコ遊技機1の保留変動情報に特定の情報が含まれていると先読み特別演出を実行可能としてもよい。このようにすると、稼働台数が少ない場合であっても先読み特別演出がある程度の頻度で実行されることになり、先読み特別演出の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1において、大当たり遊技が実行されるまでの変動表示の回数(遊技期間)が所定回数(例えば2回)未満の場合には、比較的短い実行時間の先読み特別演出の実行を指示する特別演出実行情報が送信されるようにし、所定回数以上の場合には、比較的長い実行時間の先読み特別演出の実行を指示する特別演出実行情報が送信されるようにしてもよい。このようにすると、大当たり遊技が実行されるまでの変動表示の回数(遊技期間)に適した長さの先読み特別演出を実行させることができ、先読み特別演出の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留変動情報が通常大当たりの場合よりも保留変動情報が確変大当たりの場合の方が高い割合で先読み特別演出が実行されるようにしてもよい。このようにすると、先読み特別演出に対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。さらに、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の現在の遊技状態が、確変遊技状態や時短遊技状態である場合には先読み特別演出が実行不能となっているが、確変遊技状態及び時短遊技状態の少なくとも一方である場合には先読み特別演出を実行可能としてもよい。また、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の最新の保留変動情報がハズレの場合には先読み特別演出が実行不能となっているが、大当たりの場合よりも低い割合(例えば1%)で、ガセの先読み特別演出を実行可能としてもよい。
<パチンコ用の変動中特別演出判定テーブル>
図69(b)は、当該変動情報に基づいて変動中特別演出の実行の有無を決定するためのパチンコ用の変動中特別演出判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特別演出処理1において参照される。
パチンコ用の変動中特別演出判定テーブルには、特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の現在の遊技状態、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の最新の当該変動情報、予告系特別演出(ここでは変動中特別演出)の設定、判定結果の振分割合、判定結果(実行の有無、実行する特別演出の種類)が対応付けられている。
パチンコ用の変動中特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって設定される特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間の設定に応じた日時に変動中特別演出を実行されることになる。このようにすることで、遊技場側の意向にあった日時に変動中特別演出を実行することが可能となる。
パチンコ用の変動中特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の現在の遊技状態が、通常遊技状態である場合には変動中特別演出を実行可能となっているが、確変遊技状態や時短遊技状態である場合には変動中特別演出を実行不能となっている。このようにすることで、変動中特別演出の実行頻度が高くなってしまって変動中特別演出に対する期待感が損なわれてしまうことがなくなり、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の変動中特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の最新の当該変動情報が大当たりである場合には変動中特別演出を実行可能となっているが、ハズレの場合には変動中特別演出を実行不能となっている。このようにすることで、変動中特別演出が実行されると大当たり遊技が実行されることを遊技者に認識させることができ、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
また、パチンコ用の変動中特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の最新の当該変動情報がロングリーチ以下で大当たりとなる場合よりもスーパーリーチで大当たりとなる場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行され、スーパーリーチで大当たりとなる場合よりもスペシャルリーチで大当たりとなる場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行されるようになっている。このようにすることで、変動中特別演出に対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。
なお、当該変動情報が通常大当たりの場合よりも当該変動情報が確変大当たりの場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行されるようにしてもよい。このようにすると、変動中特別演出に対する遊技者の期待感を効果的に向上させることが可能となる。さらに、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の現在の遊技状態が、確変遊技状態や時短遊技状態である場合には変動中特別演出が実行不能となっているが、確変遊技状態及び時短遊技状態の少なくとも一方である場合には変動中特別演出を実行可能としてもよい。特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1の最新の当該変動情報がハズレの場合には変動中特別演出が実行不能となっているが、大当たりの場合よりも低い割合(例えば1%)で、ガセの変動中特別演出を実行可能としてもよい。
<パチンコ用のエラー特別演出判定テーブル>
図69(c)は、エラー発生情報に基づいてエラー特別演出の実行の有無を決定するためのパチンコ用のエラー特別演出判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特別演出処理1において参照される。
パチンコ用のエラー特別演出判定テーブルには、特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間、エラー系特別演出の設定、特別遊技情報の送信元となるパチンコ遊技機1で発生したエラーの種別、判定結果(実行の有無、実行する特別演出の種類)が対応付けられている。
パチンコ用のエラー特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって設定される特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間の設定に応じた日時にエラー特別演出が実行されることになる。このようにすることで、遊技場側の意向にあった日時にエラー特別演出を実行することが可能となる。
また、パチンコ用のエラー特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって重要エラーのみが設定された場合には、右打ちエラーを除くエラーの発生時にエラー特別演出が実行され、全エラーが設定された場合には、右打ちエラーを含む全てのエラーの発生時にエラー特別演出が実行されることになる。このようにすることで、パチンコ遊技機1のセキュリティに関わらないエラーまで報知するか否かを遊技場側で設定することが可能となり、利便性が向上する。
<ホールコンピュータの特別演出処理2>
図70は、ホールコンピュータ1100において実行される特別演出処理2を示すフローチャートである。この特別演出処理2は、例えば、ホールコンピュータ1100のタイマ割込処理において所定時間(例えば、4ms)毎に実行され、スロットマシン501から有利状態が実行されることを示す情報(ボーナス内部当選情報、天井残りゲーム数情報)やエラーが発生したことを示す情報(エラー発生情報)等の特別遊技情報を受信(収集)すると、特別遊技情報を出力したスロットマシン501が属するグループのスロットマシン501を管理している島コンピュータ1200に対して、情報入力装置1212を駆動(作動)させるための特別演出実行情報を送信する処理が実行される。
まず、ステップH301において、上述したステップH104の遊技機情報設定処理で設定されたグループ種別にスロットマシン501が属するグループがあるか否かを判定する。スロットマシンが属するグループがない場合(H301:NO)には、今回の特別演出処理2を終了する。一方、スロットマシンが属するグループがある場合(H301:YES)には、ステップH302に処理を移す。
次に、ステップH302において、天井残りゲーム数情報を受信したか否かを判定する。天井残りゲーム数情報を受信していない場合(H302:NO)には、ステップH307に処理を移す。一方、天井残りゲーム数情報を受信した場合(H302:YES)には、ステップH303において、スロット用進行データ(図71参照)の中から天井残りゲーム数情報の送信元のスロットマシン501に対応するレコードを検索し、該レコードの天井残りゲーム数情報(送信元遊技機に対応する天井残りゲーム数情報)を更新する。これにより、各スロットマシン501の天井残りゲーム数情報を把握することが可能となる。スロット用進行データの詳細は後述する。
次に、ステップH304において、天井残りゲーム数情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループ(該当グループ)の前回の特別演出(ここでは事前特別演出と変動中特別演出が対象)からの経過時間を参照し、ステップH305において、経過時間が所定時間(例えば10分)以上であるか否かを判定する。経過時間が所定時間以上でない場合(H305:NO)には、ステップH307に処理を移す。一方、経過時間が所定時間以上である場合(H305:YES)には、ステップH306において、事前特別演出の実行の有無を決定するためのスロット用の事前特別演出判定テーブル(図72(a)参照)を選択し、ステップH314に処理を移す。スロット用の事前特別演出判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップH307において、内部当選情報を受信したか否かを判定する。内部当選情報を受信していない場合(H307:NO)には、ステップH312に処理を移す。一方、内部当選情報を受信した場合(H307:YES)には、ステップH308において、各スロットマシンにおける遊技の進行情報を管理するためのスロット用進行データ(図71参照)の中から内部当選情報の送信元のスロットマシン501に対応するレコードを検索し、該レコードの内部当選情報(送信元遊技機に対応する内部当選情報)を更新する。これにより、各スロットマシン501の内部当選情報を把握することが可能となる。
次に、ステップH309において、内部当選情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループ(該当グループ)の前回の特別演出(ここでは事前特別演出と変動中特別演出が対象)からの経過時間を参照し、ステップH310において、経過時間が所定時間(例えば10分)以上であるか否かを判定する。経過時間が所定時間以上でない場合(H310:NO)には、ステップH312に処理を移す。一方、経過時間が所定時間以上である場合(H310:YES)には、ステップH311において、変動中特別演出の実行の有無を決定するためのスロット用の変動中特別演出判定テーブル(図72(b)参照)を選択し、ステップH314に処理を移す。スロット用の変動中特別演出判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップH312において、エラー発生情報を受信したか否かを判定する。エラー発生情報を受信していない場合(H312:NO)には、今回の特別演出処理2を終了する。一方、エラー発生情報を受信した場合(H312:YES)には、ステップH313において、エラー特別演出の実行の有無を決定するためのスロット用のエラー特別演出判定テーブル(図72(c)参照)を選択し、ステップH314に処理を移す。スロット用のエラー特別演出判定テーブルの詳細は後述する。
次に、ステップH314において、ステップH306、ステップH311及びステップH313の何れかで選択された特別演出判定テーブルに特別演出設定(特別演出の実行日、特別演出の実行期間、特別演出設定など)とスロット用進行データに格納されている遊技の進行情報(送信元遊技機の天井残りゲーム数情報や内部当選情報やエラー発生情報など)とを照合して、該当する特別演出(事前特別演出、変動中特別演出、エラー特別演出)の実行の有無を決定する。
次に、ステップH315において、ステップH314の決定結果として特別演出を実行するか否かを判定する。特別演出を実行しない場合(H315:NO)には、今回の特別演出処理2を終了する。一方、特別演出を実行する場合(H315:YES)には、ステップH316において、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループ(該当グループ)の遊技機を管理している島コンピュータ1200(島管理装置)に特別演出を実行するグループの種類、特別演出の種類及び入力を行う入力受付インターフェース(入力受付スイッチ)の種類を示す特別演出実行情報を送信する。これにより、特別演出実行情報を受信した島コンピュータ1200(島管理装置)によって特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループのスロットマシン501のそれぞれに対応する情報入力装置1212を駆動(作動)させるための処理が行われて特別演出が実行されることになる。
次に、ステップH317において、事前特別演出又は変動中特別演出を実行すると決定されたか否かを判定する。実行すると決定されなかった場合(H317:NO)には、今回の特別演出処理2を終了する。一方、実行すると決定された場合(H317:YES)には、ステップH318において、HC制御部1101のRAMに現在の時刻を特別演出時刻として記憶し、今回の特別演出処理2を終了する。
このように、前回の特別演出(事前特別演出、変動中特別演出)からの経過時間が所定時間(10分)以上でない場合には特別演出を実行しないようにしたことで、スロットマシン501で実行中の特別演出が途中で終了して新たな特別演出が実行されるようなことがなくなり、特別演出の演出効果が低下することを防止することが可能となる。
また、エラー発生情報の受信時には、前回の特別演出からの経過時間に拘らずにエラー特別演出を実行するようにしたことで、真っ先に実行すべきエラー特別演出が実行されなくなってしまうという不都合を回避することができ、スロットマシン501のセキュリティを向上させることが可能となる。
<スロット用進行データ>
図71は、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)のハードディスク1104(HDD)に記憶されるスロット用進行データの内容を示す図である。
スロット用進行データは、各スロットマシン501における遊技の進行情報を管理するためのデータであり、遊技場に設置されるスロットマシン501の各々に対応するレコードが設定されると共に、各レコードには複数のデータフィールドが設定されている。
複数のデータフィールドには、遊技場内においてスロットマシン501を識別するための台番号が設定される台番号フィールド、スロットマシン501の遊技状態(通常遊技状態、ART遊技状態、AT遊技状態、ビッグボーナス遊技状態、レギュラーボーナス遊技状態、チャレンジボーナス遊技状態など)が記憶される遊技状態フィールド、内部抽選処理の結果が記憶される内部当選フィールド、実行中のATゲームの残りゲーム数が記憶されるATゲーム数フィールド、天井ゲーム数までの残りゲーム数である天井残りゲーム数が記憶される天井残りゲーム数フィールドなどが含まれている。
<スロット用進行データの更新例>
ここで、スロットマシン501から出力された各種の遊技情報をホールコンピュータ1100(場内管理装置)が受信(収集)した場合に、スロット用進行データのレコードが更新される例を説明する。ここでは、18番台のスロットマシンから遊技情報が出力されるものとする。
通常遊技状態であることを示す遊技状態情報を受信すると、対応するレコードの遊技状態フィールドの遊技状態が「通常(通常遊技状態)」に更新される。
内部抽選の結果がレギュラーボーナス役と小役1であることを示す内部当選情報を受信すると、対応するレコードの内部当選フィールドの内部当選情報が「RB、小役1」に更新される。
ATゲーム数が「0」であることを示すATゲーム数情報を受信すると、対応するレコードのATゲーム数フィールドのATゲーム数が「0」に更新される。
天井残りゲーム数が「197」であることを示す天井残りゲーム数情報を受信すると、対応するレコードの天井残りゲーム数フィールドの天井残りゲーム数が「197」に更新される。
このように、ホールコンピュータ1100(場内管理装置)のハードディスク1104(HDD)に記憶されているスロット用進行データは、スロットマシン501から遊技情報を受信(収集)する毎にリアルタイムでレコードに記憶されている情報を更新するようになっている。そのため、ホールコンピュータ1100は、スロット用進行データを参照することで各スロットマシン501における遊技の進行情報を把握することが可能となる。
<スロット用の事前特別演出判定テーブル>
図72(a)は、天井残りゲーム数情報に基づいて事前特別演出の実行の有無を決定するためのスロット用の事前特別演出判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特別演出処理2において参照される。
スロット用の事前特別演出判定テーブルには、特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の現在の遊技状態、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の天井残りゲーム数情報、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループの他のスロットマシン501の天井残りゲーム数情報、予告系特別演出(ここでは事前特別演出)の設定、判定結果の振分割合、判定結果(実行の有無、実行する特別演出の種類)が対応付けられている。
スロット用の事前特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって設定される特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間の設定に応じた日時に事前特別演出が実行されることになる。このようにしたことで、遊技場側の意向にあった日時に事前特別演出を実行することが可能となる。
また、スロット用の事前特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の現在の遊技状態が、通常遊技状態である場合には事前特別演出を実行可能となっているが、ボーナス遊技中やART遊技中やATゲーム中である場合には事前特別演出を実行不能となっている。このようにしたことで、事前特別演出の実行頻度が高くなってしまって事前特別演出に対する期待感が損なわれてしまうことがなくなり、ATゲームが実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。
また、スロット用の事前特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の天井残りゲーム数情報が1単位の遊技媒体の貸出によって実行可能な所定ゲーム数(ここでは6ゲーム)となった場合に事前特別演出が実行されるようになっている。このようにしたことで、事前特別演出の実行からATゲームが実行されまでが間延びすることを抑制することができ、事前特別演出の興趣を向上させることが可能となる。なお、天井残りゲーム数情報が6ゲームとなった場合に事前特別演出が実行されるようにしたが、6ゲームより多くてもよいし、少なくてもよい。
また、スロット用の事前特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループの他のスロットマシン501の天井残りゲーム数情報が、所定数(ここでは21)以上のものしかない場合よりも所定数未満のものがある場合の方が高い割合で事前特別演出が実行される(実行され易い)ようになっている。このようにしたことで、ATゲームの実行が迫ってきているスロットマシン501が複数ある可能性の多寡を遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループの稼働台数が所定数(例えば4台)未満の場合には、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループの他のスロットマシン501の天井残りゲーム数情報に拘らずに事前特別演出が実行されるようにし、稼働台数が所定数(4台)以上の場合には、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501が属するグループの他のスロットマシン501の天井残りゲーム数情報に応じて事前特別演出を実行可能としてもよい。このようにすると、稼働台数が少ない場合であっても事前特別演出がある程度の頻度で実行されることになり、事前特別演出の興趣を向上させることが可能となる。
<スロット用の変動中特別演出判定テーブル>
図72(b)は、内部当選情報に基づいて変動中特別演出の実行の有無を決定するためのスロット用の変動中特別演出判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特別演出処理2において参照される。
スロット用の変動中特別演出判定テーブルには、特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の現在の遊技状態、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の最新の内部当選情報、予告系特別演出(ここでは変動中特別演出)の設定、判定結果の振分割合、判定結果(実行の有無、実行する特別演出の種類)が対応付けられている。
スロット用の変動中特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって設定される特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間の設定に応じた日時に変動中特別演出が実行されることになる。このようにしたことで、遊技場側の意向にあった日時に変動中特別演出を実行することが可能となる。
また、スロット用の変動中特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の現在の遊技状態が、通常遊技状態又はATゲーム中である場合には変動中特別演出を実行可能となっているが、ボーナス遊技中やART遊技中である場合には変動中特別演出を実行不能となっている。このようにしたことで、変動中特別演出の実行頻度が高くなってしまって変動中特別演出に対する期待感が損なわれてしまうことがなくなり、ボーナス遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。なお、ART遊技中に変動中特別演出を実行可能としてもよいし、ATゲーム中に変動中特別演出を実行不能としてもよい。
また、スロット用の変動中特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の内部当選情報がビッグボーナス(BB)役又はレギュラーボーナス(RB)役の当選の場合には変動中特別演出を実行可能となっているが、ハズレや小役や特殊役やチャレンジボーナス(CB)役の当選の場合には変動中特別演出を実行不能となっている。このようにしたことで、変動中特別演出が実行されるとビッグボーナスやレギュラーボーナスといった遊技者に有利なボーナス遊技が実行されることを遊技者に認識させることができ、ボーナス遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を向上させることが可能となる。なお、チャレンジボーナス(CB)役の当選の場合に変動中特別演出を実行可能としてもよい。また、ビッグボーナスやレギュラーボーナスやチャレンジボーナスの当選ゲームにおいてのみ変動中特別演出を実行可能とし、当選が持ち越されているゲームにおいては変動中特別演出を実行不能としてもよい。
また、スロット用の変動中特別演出判定テーブルによれば、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の内部当選情報がレギュラーボーナスである場合よりもビッグボーナスである場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行される(実行され易い)ようになっている。このようにすることで、ビッグボーナスが当選していることに対する遊技者の期待感を高めることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、チャレンジボーナスに当選している場合に変動中特別演出を実行可能とした場合には、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501の内部当選情報がチャレンジボーナスである場合よりもレギュラーボーナスである場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行される(実行され易い)ようにしてもよい。また、レギュラーボーナスである場合よりもチャレンジボーナスである場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行され、チャレンジボーナスよりもビッグボーナスである場合の方が高い割合で変動中特別演出が実行されるようにしてもよい。さらに、内部当選情報がボーナスに重複当選してない小役の場合には変動中特別演出が実行不能となっているが、ボーナスに重複当選していない場合よりも低い割合(例えば1%)でガセの変動中特別演出を実行可能としてもよい。
また、フリーズ当選情報を受信(収集)しても変動中特別演出を実行しないようになっているが、フリーズ当選情報を受信(収集)した場合に上乗せされるATゲーム数を予告する変動中特別(例えば、ショートフリーズならばショート演出、ロングフリーズならばロング演出、若しくは、一律でショート演出)を実行するようにしてもよい。また、変動中特別演出の実行中にフリーズ終了情報を受信(収集)した場合には、実行中の変動中特別演出を終了してもよいし、そのタイミングで変動中特別演出の結果を導出するようにしてもよい。
<スロット用のエラー特別演出判定テーブル>
図72(c)は、各種エラー情報に基づいてエラー特別演出の実行の有無及び実行するエラー特別演出の種類を決定するためのスロット用のエラー特別演出判定テーブルの一例を示す図であり、上述した特別演出処理2において参照される。
スロット用のエラー特別演出判定テーブルには、特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間、エラー系特別演出の設定、特別遊技情報の送信元となるスロットマシン501で発生したエラーの種別、判定結果(実行の有無、実行する特別演出の種類)が対応付けられている。
スロット用のエラー特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって設定される特別演出の実行日、実行日における特別演出の実行期間の設定に応じた日時にエラー特別演出が実行されることになる。このようにすることで、遊技場側の意向にあった日時にエラー特別演出を実行することが可能となる。
なお、スロット用のエラー特別演出判定テーブルによれば、遊技場の従業員によって重要エラーのみが設定された場合であっても、全てのエラーの発生時にエラー特別演出が実行されるようになっているが、所定のエラー(例えばセキュリティに関わらないリールエラー)を除くエラーの発生時にエラー特別演出を実行するようにしてもよい。このようにすることで、スロットマシン501のセキュリティに関わらないエラーまで報知するか否かを遊技場側で設定することが可能となり、利便性が向上する。
<島コンピュータの情報入力装置駆動処理>
図73は、島コンピュータ1200(島管理装置)において実行される情報入力装置駆動処理を示すフローチャートである。この情報入力装置駆動処理は、例えば島コンピュータ1200のタイマ割込処理において所定時間(例えば、4ms)毎に実行される。
まず、ステップH1001において、特別演出実行情報を受信したか否かを判定する。特別演出実行情報を受信していない場合(H1001:NO)には、今回の情報入力装置駆動処理を終了する。一方、特別演出実行情報を受信した場合(H1001:YES)には、ステップH1002において、受信した特別演出実行情報に含まれるグループに属する遊技機の入力受付装置に対応する情報入力装置1212を、特別演出実行情報に含まれる特別演出の種類及び入力受付インターフェースの種類に応じた態様で作動させ、今回の情報入力装置駆動処理を終了する。
例えば、先読み特別演出や事前特別演出の実行を示す特別演出実行情報を受信した場合には、該当するグループに属する遊技機に対応する情報入力装置1212に対して第1の入力(アクチュエーターによる第1入力受付スイッチ87a、523aの押圧)を行うための駆動信号を出力する。また、変動中特別演出の実行を示す特別演出実行情報を受信した場合には、該当するグループに属する遊技機に対応する情報入力装置1212に対して第2の入力(アクチュエーターによる第2入力受付スイッチ87b、523bの押圧)を行うための駆動信号を出力する。また、エラー特別演出の実行を示す特別演出実行情報を受信した場合には、該当するグループに属する遊技機に対応する情報入力装置1212に対して第3の入力(アクチュエーターによる第3入力受付スイッチ87c、523cの押圧)を行うための駆動信号を出力する。
このように、特別演出実行情報を受信すると、該当するグループに属する遊技機に対応する情報入力装置1212を作動させて複数の遊技機に一斉に特別演出を実行させるようになっている。そのため、有利状態が実行されることやエラーが発生したことを効果的に示唆・報知することができ、特別演出の訴求力を向上させることが可能となる。
なお、該当するグループに複数の遊技機が属する場合には、各遊技機で実行される特別演出の実行開始タイミングが少し(例えば0.5秒)ずつズレるように各情報入力装置1212を作動させるようにしてもよいし、特別演出を一斉に開始させる場合と少しずつずらして開始させる場合とをランダムに決定して各情報入力装置1212を作動させるようにしてもよいし、特別演出の実行契機となる特別遊技情報を送信した遊技機と他の遊技機とで特別演出の開始タイミングが少し(例えば0.5秒)ズレるように各情報入力装置1212を作動させるようにしてもよい。