JP2017099296A - 加熱蒸散型害虫防除具 - Google Patents

加熱蒸散型害虫防除具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017099296A
JP2017099296A JP2015232965A JP2015232965A JP2017099296A JP 2017099296 A JP2017099296 A JP 2017099296A JP 2015232965 A JP2015232965 A JP 2015232965A JP 2015232965 A JP2015232965 A JP 2015232965A JP 2017099296 A JP2017099296 A JP 2017099296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
pest control
medicine
drug
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015232965A
Other languages
English (en)
Inventor
浩之 稲見
Hiroyuki Inami
浩之 稲見
沙代 野村
Sayo Nomura
沙代 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd, Osaka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP2015232965A priority Critical patent/JP2017099296A/ja
Publication of JP2017099296A publication Critical patent/JP2017099296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】使用に際して簡便な作業を行うだけで使用し始めることができ、保管時に薬剤を含有する部材と発熱体と同封できる加熱蒸散型害虫防除具を提供する。
【解決手段】酸素によって発熱する発熱組成物41を内包する発熱部4と、揮発性を有し害虫を防除する薬剤を保持する薬剤保持部2と、発熱部4と薬剤保持部2を分離する分離部材31と、薬剤が通過する第一通気孔111及び薬剤保持部2を格納する部分以外で外部と連通する第二通気孔112が穿設され、分離部材31と密接して薬剤保持部2を格納する格納部3を構成する基部材11と、第一通気孔111及び第二通気孔112を密閉し得る蓋部5を備える加熱蒸散型害虫防除具。
【選択図】図2

Description

本発明は、屋内及び屋外における活動時に、電気やガスを使用せずに化学反応熱により殺虫性成分を蒸散させ害虫を忌避又は殺虫などにより防除する加熱蒸散型害虫防除具に関する。
従来、電気やガスなどの燃料を要するエネルギー源を使用せずに、屋外での活動時に、蚊、蝿、虻、蜂などの害虫から身を守るための防除具が種々知られている。
例えば、特許文献1には、通気性を有する袋材1a内に酸素と化学反応して発熱する発熱材等が封入された発熱体1の表面及び裏面に、殺虫剤などを含有する薬剤シート2を貼り付けて、発熱体1の発熱により薬剤シート2に含有された殺虫剤などが気化させることができる薬剤気化材、およびそれを収納する容器が開示されている。
また、特許文献2には、通気孔6を有する収納容器5の内部に、化学反応して熱を発する発熱体組成物3と、その外側に設けられた薬剤含浸体8を備え、発熱体組成物の化学反応熱を用いて薬剤含浸体8に含浸させた殺虫成分を蒸散させて使用する殺虫器具及び殺虫方法が開示されている。
特開平5−262602号公報 特開2001−316203号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載の発明では、予め用意された材料を用いて使用者が使用の度に複数の工程に従って設置する必要があり、具体的には発熱体を包装材等から取り出して発熱を起こさせる準備を行い、そして用意した発熱体を、通気性を有する容器に収納という一連の作業が必要であり、また、場合によってはその発熱体に薬剤を含有する材料を取り付ける作業も必要であり、使用するための作業が多く煩雑であった。
また、特許文献1、特許文献2に記載の発明では、薬剤を含有する部材が、発熱体に直接設けて使用されるため、薬剤を含浸する部材及び所謂使い捨てカイロなどのような発熱材を包装容器などの包装部材で同封して保管するなど使用していないときに、発熱材を封入する不織布などからなる袋や発熱材に含まれる活性炭などの吸着材等が薬剤を吸着してしまい、含浸された薬剤の一部しか外部へ放出することができず、予め含浸された薬剤の量では十分に害虫を防除できなかったり、十分な防除効果を生じさせるために不必要に大量の薬剤を含浸したりすることが問題であった。
そこで、本発明では、使用者が使用に際して予め用意された複数の部材を組み合わせたりするなど煩雑な作業を行うことなくごく簡便な作業を行うだけで使用し始めることができる加熱蒸散型害虫防除具を提供することを目的とする。
また、本発明では、所謂使い捨てカイロなどのような発熱体を用いたときに、保管などの不使用時に薬剤を含有する部材と発熱体と同封しても薬剤が発熱体に移行することを防ぐことができる加熱蒸散型害虫防除具を提供することを目的とする。
〔1〕すなわち、本発明は、酸素によって発熱する発熱組成物41を内包する発熱部4と、揮発性を有し害虫を防除する薬剤を保持する薬剤保持部2と、前記発熱部4と前記薬剤保持部2を分離する分離部材31と、前記薬剤が通過する第一通気孔111及び前記薬剤保持部2を格納する部分以外で外部と連通する第二通気孔112が穿設され、前記分離部材31と密接して前記薬剤保持部2を格納する格納部3を構成する基部材11と、前記第一通気孔111及び前記第二通気孔112を密閉し得る蓋部5を備えることを特徴とする加熱蒸散型害虫防除具である。
〔2〕そして、前記基部材11の周縁部と一体となり、前記発熱部4を収納する収納部1を構成する収納部材12を備えることを特徴とする前記〔1〕に記載の加熱蒸散型害虫防除具である。
〔3〕そして、前記発熱部4が、通気性を有する包装体42で前記発熱組成物41を内包したことを特徴とする前記〔2〕に記載の加熱蒸散型害虫防除具である。
〔4〕そして、前記基部材11の周縁部が前記発熱部4と固設されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の加熱蒸散型害虫防除具である。
〔5〕そして、前記発熱部4が、前記基材部11に覆われている側を通気性を有する包装体42で、及び前記基材部11に覆われていない側を気密性を有するガスバリア性包装体43で前記発熱組成物41を内包したことを特徴とする前記〔4〕に記載の加熱蒸散型害虫防除具である。
〔6〕そして、前記薬剤は、ピレスロイド系化合物又は天然精油成分の少なくとも一種であることを特徴とする前記〔1〕から前記〔5〕のいずれかに記載の加熱蒸散型害虫防除具である。
本発明によれば、予め用意された複数の部材を組み合わせたりするなど煩雑な作業を行うことなく、一回の作業によって簡便に準備して使用し始めることができ、さらに、所謂使い捨てカイロなどのような発熱体を用いたときに、保管などの不使用時に薬剤を含有する部材と発熱体と同封しても薬剤が発熱体に移行することを防ぐことができる。
本発明の第一実施形態における斜視図である。 本発明の第一実施形態におけるA−A線断面図である。 本発明の第一実施形態における熱源(一部破断)と薬剤保持部に関する部品斜視図である。 本発明の第一実施形態におけるB−B線断面図である。 本発明の第二実施形態における中央線断面図である(第一実施形態におけるA−A線断面図に相当)。
以下、本発明の加熱蒸散型害虫防除具に関する複数の実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。そして、説明中における範囲を示す表記のある場合は、上限と下限を含有するものである。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態における加熱蒸散型害虫防除具は、図1及び図2に示すように、基部材11と分離部材31が密接されて生じる内部空間を有する格納部3に薬剤保持部2が格納されており、基部材11と収納部材12と分離部材31が密接されて生じる内部空間を有する収納部1に発熱部4が収納され、基部材11には、第一通気孔111と第二通気孔112を覆う蓋部5が設けられている。そして、蓋部5を基部材11から剥がすことにより、基部材11に複数設けられた第二通気孔112から空気を内部に取り込んで、発熱部4が空気中の酸素と反応して発熱することによって薬剤保持部2が加温されて、薬剤保持部2に保持されている薬剤が基部材11に複数設けられた第一通気孔111から揮散して使用するものである。第一通気孔111は、基部材11のうち分離部材31とともに薬剤保持部2を格納する格納部3を構成する部分において薬剤保持部2に保持された薬剤が通過し得るように穿設されており、他方、第二通気孔112は、基材部11のうち薬剤保持部2を格納する部分以外、すなわち、収納部材12及び分離部材31とともに発熱部4を収納する収納部1を構成する部分において外部と連通するように穿設されている。
図2に示すように、基部材11の周縁部と収納部材12の周縁部が溶着や接着などに密接されて一体となり、基部材11、収納部材12及び分離部材31で形成された収納部1は、発熱部4などを収納することができる空間を内部に備えた部材である。本実施形態において、収納部1は、シート状の基部材11及び収納部材12の外周部を溶着などの方法により固定した袋状の部材であるが、他の実施形態において箱状などとすることもできる。
そして、本実施形態において、図1に示すように、基部材11には、基部材11及び分離部材31で形成された格納部3の内外を貫通する複数の第一通気孔111と、収納部1の内外を貫通する複数の第二通気孔112の2種類の通気孔が穿設されている。まず、蓋部5を基部材11から剥がすことにより、第二通気孔112のみから、収納部1の内部に空気などが取り込まれる。そして、発熱部4が、その空気中の酸素と反応して発熱し、分離部材31を通じて間接的に薬剤保持部2を加温する。そして、第一通気孔111から、薬剤保持部2に保持されている前記薬剤が温められて格納部3の外部に拡散される。このように、蓋部5を基部材11から剥がすという一度の動作により、簡便に、発熱部4が発熱し、薬剤を外部に飛散、放出できる。そして、薬剤保持部2が基部材11及び分離部材31により形成された格納部3に封入されていることにより、保管や店頭に陳列されている状態など未使用時において、発熱部4の発熱組成物41に含まれる活性炭などの吸着性を有する材料や包装体42に前記薬剤が吸着されないため、害虫を防除する効果を低減したりすることなく、また、十分な防除する効果を奏するために必要以上に前記薬剤を薬剤保持部2に保持させたりする必要がなくなる。また、薬剤保持部2が基部材11及び分離部材31により形成された格納部3に内包されており、外部から薬剤保持部2を取り出すことができないために、乳幼児が薬剤保持部2を口に入れてしまうという誤飲を防ぐこともできる。なお、第一実施形態において、基部材11に穿設された第一通気孔111及び第二通気孔112は丸孔として図示されているが、前記薬剤が格納部3の外部に拡散されるのであれば、他の実施形態において、通気孔の形状を略楕円形、矩形状、網目状等とすることができ、また、基部材11を複数の繊維によって編まれた網目状とすることや、基部材11として目視では孔が設けられていないように見える、前記薬剤を透過することができる素材を用いることもできる。さらに、本実施形態では、第一通気孔111と第二通気孔112は、基部材11に設けられているが、他の実施形態において、第二通気孔112を収納部材12に設け、第一通気孔111を基部材11における格納部3の内部に連通可能な位置に設けることもできる。
そして、収納部1や格納部3を形成する基部材11には、第一通気孔111と第二通気孔112を覆う蓋部5が設けられている。蓋部5は、未使用時などに第一通気孔111と第二通気孔112を封じる部材である。蓋部5の裏面、すなわち基部材11と当接する面には、図示しない接着層が設けられており、蓋部5を基部材11から剥がすことで第二通気孔112から空気などを収納部1の内部に取り込むことができ、第一通気孔111から前記薬剤を格納部3より外部へ放出させることができる。蓋部5を基部材11に密着させて、第一通気孔111と第二通気孔112に蓋をすることにより、発熱部4が空気中の酸素と反応すること防ぎ、そして、前記薬剤が格納部3から外部に拡散することを防ぐ。このため、本発明を使用しないとき、蓋部5で第一通気孔111と第二通気孔112を封じているので、保存されているときでも薬剤保持部2から前記薬剤が不必要に揮発することを防ぐことができる。また、蓋部5を基部材11から完全に剥がして第一通気孔111と第二通気孔112の全てを収納部1及び格納部3の内外を連通するよう開放することもできるし、また、基部材11から半分程度剥がして第一通気孔111と第二通気孔112の半分程度を同様に開放することもできる。このように、蓋部5の開閉の程度によって、発熱部4の発熱温度や発熱持続時間を調節したり、前記薬剤が格納部3から放出する量を制御したりすることもできる。また、蓋部5は、一度基部材11から取り外すと、再び基部材11には接着しないように設計することもできるし、一方、再び基部材11に接着するように設計することもできる。また、第二通気孔112を収納部材12に設け、第一通気孔111を基部材11における格納部3の内部空間に連通可能な位置に設けた場合には、蓋部5は、第一通気孔111及び第二通気孔112を覆う一つの部材で構成することが好ましい。
そして、収納部1及び格納部3を構成する基部材11、収納部材12及び分離部材31と蓋部5の材料は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン6やナイロン6,6などのナイロン、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン被覆二軸延伸ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂や、アルミニウム、銅などの良好な熱伝導性を有する薄い金属部材が積層された熱可塑性樹脂からなるフィルム、アルミニウム、銅などの良好な熱伝導性を有する金属製フィルムであることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エチレン・ビニルアルコール共重合体の1種又は2種以上がさらに好ましい。収納部1及び格納部3を構成する基部材11、収納部材12及び分離部材31と蓋部5の材料をこれらの材料とすると前記薬剤の吸着を防ぐことができるため、未使用時には、薬剤保持部2に保持されている前記薬剤が格納部3の内部に留まり、使用時には、薬剤保持部2から揮散した前記薬剤が、格納部3の外部へ効率良く飛散、放出することができる。さらに熱可塑性樹脂にアルミニウム、シリカ、アルミナなどの金属、酸化金属化合物が蒸着されていること、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、サリシレート系化合物、シアノアクリルレート系化合物、ニッケル系化合物、トリアジン系化合物などの紫外線吸収剤が混練されていること、顔料や染料により着色されていることから選ばれる少なくとも1種の加工が施されていることがさらに好ましい。基部材11、収納部材12及び分離部材31の材料が上記の加工が施されていることにより、遮光性を有する。すなわち、収納部1と格納部3の内部へ太陽光などに含まれる紫外線などが透過することを防止、又は低減することができるので、薬剤保持部2に含まれる害虫駆除剤の分解などを抑制することができる。また、金属、酸化金属化合物が蒸着されていると、遮光性とともにガスバリア性も併せ持つため、基部材11、収納部材12、蓋部5の外部から収納部1の内部へ酸素が通過することを防ぎ、熱源4の酸化による発熱を抑制することができる。また、図示していないが、収納部1の外表面、すなわち、収納部材12における発熱部4側の反対側には、身体、家具などの部材に貼り付けて固定するために、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの粘着剤を設けることが好ましい。さらに、基部材11、収納部材12、分離部材31及び蓋部5に用いる全て又は一部の部材に対して、必要に応じて文字や図柄などを印刷することが可能である。特に、蓋部5と収納部材12に対して色彩を付して文字や図柄などの印刷を行うことで外装パッケージとしての機能も具備することにより、本発明の加熱蒸散型害虫防除具を収納する収納具を別途用意する必要がなく、製造工程の短縮化、低コスト化、コンパクト化や廃棄物の低減へとつなげることができる。
薬剤保持部2は、揮発性を有し害虫を防除する薬剤を保持する部材である。本実施形態において、図4に示すように、前記薬剤が含浸された薬剤含浸層21、薬剤含浸層21を支持する支持層22などを含む多層構造を有している。薬剤含浸層21は、内部に隙間がある網目構造を有しており、その隙間に前記薬剤を表面張力などで保持しうる部材である。薬剤含浸層21の材質は、ポリオレフィン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維などから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。また、薬剤含浸層21における網目は、規則性を有していても不規則であってもよい。また、薬剤含浸層21の大きさについては、含浸させる前記薬剤の量に応じて種々変更することができる。また、本実施形態では、薬剤含浸層21はシート状の部材であるが、他の実施形態において、ゼオライトなどのように複数の微小な孔を有する多孔質状部材としたり、前記薬剤を揮散しやすくするために高分子材料などで形成された立体的な網目状部材としたり、前記薬剤を内部に保持する容器としたりすることもできる。
支持層22は、薬剤含浸層21を支持し、薬剤保持部2の形状を保持する部材である。支持層22の材質は、軽量化のためポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの合成樹脂からなることが好ましいが、熱伝導が良好な金属板を用いることができる。厚みは、薬剤保持部2の形状を保持しながらも発熱部4から発せられた熱を薬剤含浸層21に伝えるために、0.01〜10mmであることが好ましい。なお、本実施形態において、薬剤保持部2は、多層構造を有しているが、他の実施形態において、前記薬剤が含浸された薬剤含浸層21のみの単層で構成することもできる。
そして、薬剤保持部2に保持されている揮発性を有し害虫を忌避又は殺虫などにより防除する薬剤は、ピレスロイド系化合物又は天然精油成分の少なくとも一種を有効成分と含有する製剤である。これらの成分であれば、蚊、蝿、虻、蜂などの害虫に対して、殺虫効果や忌避効果などの防除効果を有するとともに、発熱部4からの熱により格納部3から外部にも拡散されやすいので好ましい。
ピレスロイド系化合物としては、天然ピレスロイドとして、ピレトリンI<(1R,3R)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸(1S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2Z)−2,4−ペンタジエニル−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、ピレトリンII<(1R,3R)−3−[(1E)−3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(1S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2Z)−2,4−ペンタジエニル−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、シネリンI<(1R,3R)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸(1S)−3−(2Z)−(2−ブテニル)−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、シネリンII<(1R,3R)−3−[(1E)−3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(1S)−3−(2Z)−(2−ブテニル)−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、ジャスモリンI<(1R,3R)−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸 (1S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2Z)−2−ペンテニル−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、ジャスモリンII<(1R,3R)−3−[(1E)−3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 (1S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2Z)−2−ペンテニル−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、合成ピレスロイドとして、アレスリンI<2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、アレスリンII<3−(3−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−イルエステル>、フタルスリン(別名;D−テトラメトリン)<(1,3−ジオキソ−4,5,6,7−テトラヒドロイソインドリン−2−イル)メチル=2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)シクロプロパン−1−カルボキシラート>、レスメトリン<(5−ベンジル−3−フリル)メチル=2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)シクロプロパンカルボキシラート>、フェノトリン<3−フェノキシベンジル=2−ジメチル−3−(メチルプロペニル)シクロプロパンカルボキシラート>、ペルメトリン<3−フェノキシベンジル=3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート>、シフェノトリン<シアノ(3−フェノキシフェニル)メチル=2,2−ジメチル−3−(2−メチルプロパ−1−エン−1−イル)シクロプロパンカルボキシラート>、エトフェンプロックス<4−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−(3−フェノキシフェニル)−2−オキサペンタン>、メトフルトリン<2,2−ジメチル−3−(プロパ−1−エン−1−イル)シクロプロパンカルボン酸=2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル>、トランスフルトリン<(1R,3S)−3−[(E)−2,2−ジクロロビニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸=2,3,5,6−テトラフルオロベンジル>、シフルトリン<シアノ(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)メチル=3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシラート>、などが好ましい。そして、上記のうちペルメトリン、フェノトリン、アレスリン、フタルスリン、レストメトリン、メトフルトリン、トランスフルトリンが、より好ましく、さらに、メトフルトリン、トランスフルトリンが最も好ましい。また、上記のピレスロイド系化合物は1種類のみ、又は2種類以上組み合わせて用いることができる。
天然精油成分は、植物の枝葉、根茎、木皮、果実、花、つぼみ、樹脂などから得られる揮発性の油状物であり、水蒸気蒸留法、圧搾法、抽出法などで植物の各箇所より分離し、精製して得られる。
精油の原材料としては、種々挙げられるが、グレープフルーツ、ゼラニウム、ローズマリー、アニス、アルモワーズ、イランイラン、オレンジ、カナンガ、カモミール、カルダモン、カユプテ、クラリセージ、クローブ、コリアンダー、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、シトロネラ、ジュニパーベリー、ジンジャー、スペアミント、セージ、ティートリー、ナツメグ、ネロリ、パインニードル、バジル、パチョリー、パルマローザ、フェンネル、ブラックペッパー、ペチグレン、ベチバー、ペパーミント,ベルガモット、マージョラム、マンダリン、ユーカリレモン、ライム、ラベンダー、レモン、レモングラス、ローズウッド、月桃葉油、桂皮油、薄荷油が好ましい。これら原材料から得られた精油は、害虫に対して有用な忌避効果を有する。
上記原料から得られる精油には、揮発性を有する種々の化合物が含有されている。グレープフルーツには、d−リモネン、ミルセン、α−ピネンなどが含有されている。ゼラニウムには、シトロネロール、ゲラニオール、リナロールなどが含有されている。ローズマリーには、α−ピネン、カンファー、1,8−シネオールなどが含有されている。アニスには、(E)−アネトール、リモネン、アニスアルデヒドなどが含有されている。アルモアーズには、1,8−シネオール、ツジョン、ボルネオール、カンファー、ピネン、アルテミシニン(セスキテルペン・ラクトン)リナロール、ネロールなどが含有されている。イランイランには、リナロール、β−カリオレフィン、ゲルマクレンDなどが含有されている。オレンジには、リモネン、ミルセン、β−ビサボレンなどが含有されている。カナンガには、カリオフィレン、酢酸ゲラニル、テルピネオールなどが含有されている。カモミールには、ファルネセン、カマズレン、α−ビサボロールオキサイドBなどが含有されている。カルダモンには、1,8−シネオール、α−テルピニルアセテート、リモネンなどが含有されている。カユプテには、1,8−シネオール、α−テルピネオール、パラ−シメンなどが含有されている。クラリセージには、酢酸リナリル、リナロール、ゲルマクレンDなどが含有されている。クローブには、オイゲノール、β−カリオフィレン、オイゲニルアセテートなどが含有されている。コリアンダーには、d−リナロール、カンファー、α―ピネンなどが含有されている。サイプレスには、α―ピネン、δ−3−カレンなどが含有されている。サンダルウッドには、シス−α−サンタロール、シス−β−サンタロール、epi−β−サンタロールなどが含有されている。シダーウッドには、ツヨプセン、α−セドレン、セドロールなどが含有されている。シトロネラには、ゲラニオール、リモネン、シトロネロールなどが含有されている。ジュニパーベリーには、α−ピネン、ミルセン、β−ファルネセンなどが含有されている。ジンジャーには、ar−クルクメン、α−ジンジベレン、β−セスキフェランドレンなどが含有されている。スペアミントには、(−)−カルボン、ジヒドロカルボン、1,8−シネオールなどが含有されている。セージには、α−ツヨン、β−ツヨン、カンファーなどが含有されている。ティートリーには、テルピネン−4−オール、γ−テルピネン、α−テルピネンなどが含有されている。ナツメグには、α−ピネン、サビネン、β−ピネンなどが含有されている。ネロリには、リナロール、リモネン、βピネンなどが含有されている。パインニードルには、α−ピネン、β−ピネン、ミルセンなどが含有されている。バジルには、リナロール、メチルチャビコール、β−カリオフィレンなどが含有されている。パチョリーには、パチュリアルコール、α−パチュレン、β−カリオフィレンなどが含有されている。パルマローザには、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、リナロールなどが含有されている。フェンネルには、(E)−アネトール、リモネン、メチルチャビコールなどが含有されている。ブラックペッパーには、β−3−カリオフィレン、δ−3−カレン、リモネンなどが含有されている。ペチグレンには、リナリルアセテート、リナロール、α―テルピネオールなどが含有されている。ベチバーには、ベチベロール、ベチベン、α−ベチボールなどが含有されている。ベルガモットには、リモネン、リナリルアセテート、リナロールなどが含有されている。マージョラムには、テルピネン−4−オール、シス−サビネンヒドレート、パラ−シメンなどが含有されている。マンダリンには、リモネン、γ−テルピネン、β−ピネンなどが含有されている。ユーカリレモンには、シトロネラール、シトロネロール、シトラールなどが含有されている。ライムには、リモネン、γ−テルピネン、β−ピネンなどが含有されている。ラベンダーには、酢酸リナリル、リナロール、(Z)−β−オシメンなどが含有されている。レモンには、リモネン、β−ピネン、γ−テルピネンなどが含有されている。レモングラスには、ゲラニアール、シトラール、エレモールなどが含有されている。ローズウッドには、リナロール、α−テルピネオール、シスーリナロールオキサイドなどが含有されている。ペパーミントには、l−メントール、l−メントン、メントフランなどが含有されている。桂皮油には、シンナムアルデヒド、t−2−メトキシシンナムアルデヒド、クマリンなど含有されている。月桃葉油には、1,8−シネオール、テルピネン−4−オール、p―サイメンなどが含有されている。薄荷油には、l−メントール、l−メントン、メントフランなどが含有されている。
また、上記のピレスロイド系化合物、天然精油成分を併用して用いることもできる。
格納部3は、分離部材31を介して収納部1に隣接して設けられ、基部材11と分離部材31により形成された、薬剤保持部2を内包する部材である。図2に示すように、本実施形態において、格納部3は、基部材11より小さいシート状の分離部材31の外周部を溶着や接着剤を用いた接着などの方法により基部材11の中央近傍に固定した袋状の部材である。このように、格納部3は、基部材11の一部と分離部材31によって形成された空間を内部に備えており、薬剤保持部2を内包する。使用時には、基部材11に複数設けられた第一通気孔111から薬剤保持部2に保持されている薬剤が温められて格納部3の外部に拡散される。
発熱部4は、分離部材31を介して格納部3に隣接して設けられた収納部1に収納され、酸素によって発熱する発熱組成物41を内包する部材である。本実施形態において、発熱部4は、酸素によって発熱する発熱組成物41と通気性のある包装体42で構成される。発熱組成物41は、酸素による酸化反応で発熱する粉末状又は粒状の物質である。具体的には、発熱組成物41は、金属粉( 例えば、鉄、アルミニウム、亜鉛、銅等) 、塩類( 例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属の塩化物、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩化物等) 、保水剤( 例えば、バーミュキュライト、ケイ酸カルシウム、シリカゲル、シリカ系多孔質物質、アルミナ、パルプ、木紛、吸水ポリマー等) 、反応促進剤( 例えば、活性炭、カーボンブラック、黒鉛等) 、水分等などからなる複合物である。そして、それらの配合量を調整することで、発熱するときの温度及び発熱する時間をある程度制御することができる。発熱部4として、市販されている汎用品の所謂使い捨てカイロなどを使用することができる。
本実施形態において、包装体42は、酸素を通過する通気性を有し、袋状のものであり、その内部に発熱組成物41を収容する。包装体42の全面あるいは一部には、発熱組成物41を漏洩しない程度の孔を有しており、具体的には、紙、不織布、織布などの通気性を有する素材や、また、発泡フィルム、プラスチック、天然ゴム、再生ゴム、合成ゴム、金属箔などの通気性を有しない素材から形成した多孔質フィルムシートなどを使用することができる。中でも、発熱組成物41を袋状の内部で偏らせずに薬剤保持部2に熱を安定的に伝えるために、炭酸カルシウム等の微粒子を含んだプラスチックフィルムを延伸させて微細孔を形成させた多孔質フィルムシートを用いるのがより好ましい。使用時には、基部材11に複数設けられた第二通気孔112から流入した酸素が包装体42を通過し、内部の発熱組成物41の発熱を受けて包装体42が加熱され、さらにその熱を包装体42から格納部3を介して薬剤保持部2に伝えることとなる。
本発明で使用される発熱部4は、発熱したときの外表面の温度は40から70℃、また発熱持続時間が8から24時間程度であることが好ましい。
本実施形態において、薬剤保持部2に含浸された前記薬剤がおおよそ揮散したことを使用者に視認できることを示す標識部6を設けることが好ましく、薬剤保持部2の外表面に接着剤などで固設することができる。具体的には、二酸化ケイ素(屈折率1.45)、ゼオライト(屈折率1.48)、カオリン(屈折率1.56)、タルク(屈折率1.57)、炭酸カルシウム(屈折率1.58)、ポリスチレン(屈折率1.6)、ポリエチレン(屈折率1.53)、メタクリル酸メチル樹脂(屈折率1.49)などの白色又は透明などの微粒子によって構成され、図3に示すように「END」という文字が描かれている。標識部6として、他の実施形態において、「おとりかえください」、「おわり」など日本語及びその内容に相当する外国語の文字、「×」などの記号などを用いることができ、また、これらの文字、図形、記号を複数組み合わせて構成することもできる。
薬剤保持部2に前記薬剤が十分に含浸されているときには、前記薬剤の屈折率が1.4〜1.6と標識部6を構成する微粒子の屈折率と同様の値であることから、標識部6を構成する微粒子が前記薬剤に接触して濡れることにより、前記薬剤と標識部6が同化して、使用者は標識部6を視認することが難しい。一方、薬剤保持部2に前記薬剤がほとんど含浸されていないときには、標識部6を構成する微粒子が前記薬剤に接触せず周囲の空気(屈折率1.0)と接触することにより、標識部6を構成する微粒子と空気の屈折率の差が大きくなるため、使用者は標識部6を視認し易くなる。また、標識部6を視認し易くなるように、標識部6の微粒子の色と、薬剤保持部2の色を異なるようにすることが好ましい。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態における加熱蒸散型害虫防除具は、図5に示すように、基部材11と分離部材31が密接されて生じる内部空間を含む部材である格納部3に薬剤保持部2が格納されており、第一実施形態と同様に基部材11に複数設けられた第二通気孔112のみから空気を取り込み、空気中の酸素と反応して発熱する発熱部4によって薬剤保持部2が加温されて、薬剤保持部2に保持されている薬剤が第一通気孔111から揮散して使用するものである。本実施形態においても、第一実施形態と同様に、第一通気孔111は、基部材11のうち分離部材31とともに薬剤保持部2を格納する格納部3を構成する部分において薬剤保持部2に保持された薬剤が通過し得るように穿設されており、他方、第二通気孔112は、基材部11のうち薬剤保持部2を格納する格納部3を構成する部分以外において外部と連通するように穿設されている。
本実施形態において、収納部1は形成されておらず、基部材11の周縁部が発熱部4の気密性を有するガスバリア性包装体43の外表面に溶着又は接着などの方法により固設されている。そのため、本実施形態における発熱部4は、発熱部4における基材部11に覆われている側、すなわち、薬剤保持部2と近接する面において、第一実施形態と同様の通気性を有する包装体42を用いて、一方、基材部11に覆われていない側、すなわち、薬剤保持部2と近接する面とは反対側である外部に露出する面において、ガスバリア性包装体43を用いて発熱組成物41を内包している。ガスバリア性包装体43が通気性を有しないため、第一実施形態と同様に、蓋部5により第二通気孔112が密閉されている状態において発熱組成物41が外気に含有される酸素と反応しない状態である。このため、使用者が蓋部5を剥がすと、空気などが第二通気孔112から包装体42を通過して、発熱組成物41が空気中の酸素と反応して発熱し、これにより、分離部材31を通じて間接的に薬剤保持部2が加温される。そして、発熱部4により加温された薬剤保持部2から薬剤が第一通気孔111を通じて外部に飛散、放出される。なお、気密性を有するガスバリア性包装体43としては、例えば発泡フィルム、プラスチック、天然ゴム、再生ゴム、合成ゴム、プラスチック、金属箔などの素材、さらに酸化ケイ素や酸化アルミなどの金属酸化物が蒸着されたこれらの素材を用いることが好ましい。
本実施形態も、第一実施形態と同様に、蓋部5を基部材11から剥がすという一度の動作により、簡便に、発熱部4が発熱し、薬剤を外部に飛散、放出でき、薬剤保持部2が基部材11及び分離部材31により形成された格納部3に封入されていることにより、保管や店頭に陳列されている状態など未使用時において、発熱部4の発熱組成物41に含まれる活性炭などの吸着性を有する材料や包装体42及びガスバリア性包装体43に前記薬剤が吸着されないため、害虫を防除する効果を低減したりすることなく、また、十分な防除する効果を奏するために必要以上に前記薬剤を薬剤保持部2に保持させたりする必要がなくなるなどの効果を奏する。
また、薬剤保持部2及びそれに保持される薬剤、発熱組成物41は、第一実施形態と同様であり、標識部6についても図示していないが第一実施形態と同様である。さらに、発熱部4の外表面、すなわち、発熱部4における薬剤保持部2側の反対側であるガスバリア性包装体43の外表面には、身体、家具などの部材に貼り付けて固定するために、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの粘着剤を設けることが好ましい。
1・・・収納部
11・・・基部材
111・・・第一通気孔
112・・・第二通気孔
12・・・収納部材
2・・・薬剤保持部
21・・薬剤含浸層
22・・支持層
3・・・格納部
31・・・分離部材
4・・・発熱部
41・・・発熱組成物
42・・・包装体
43・・・ガスバリア性包装体
5・・・蓋部
6・・・標識部

Claims (6)

  1. 酸素によって発熱する発熱組成物を内包する発熱部と、
    揮発性を有し害虫を防除する薬剤を保持する薬剤保持部と、
    前記発熱部と前記薬剤保持部を分離する分離部材と、
    前記薬剤が通過する第一通気孔及び前記薬剤保持部を格納する部分以外で外部と連通する第二通気孔が穿設され、前記分離部材と密接して前記薬剤保持部を格納する格納部を構成する基部材と、
    前記第一通気孔及び前記第二通気孔を密閉し得る蓋部を備えることを特徴とする加熱蒸散型害虫防除具。
  2. 前記基部材の周縁部と一体となり、前記発熱部を収納する収納部を構成する収納部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の加熱蒸散型害虫防除具。
  3. 前記発熱部が、通気性を有する包装体で前記発熱組成物を内包したことを特徴とする請求項2に記載の加熱蒸散型害虫防除具。
  4. 前記基部材の周縁部が前記発熱部と固設されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱蒸散型害虫防除具。
  5. 前記発熱部が、前記基材部に覆われている側を通気性を有する包装体で、及び前記基材部に覆われていない側を気密性を有するガスバリア性包装体で前記発熱組成物を内包したことを特徴とする請求項4に記載の加熱蒸散型害虫防除具。
  6. 前記薬剤は、ピレスロイド系化合物又は天然精油成分の少なくとも一種であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の加熱蒸散型害虫防除具。
JP2015232965A 2015-11-30 2015-11-30 加熱蒸散型害虫防除具 Pending JP2017099296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232965A JP2017099296A (ja) 2015-11-30 2015-11-30 加熱蒸散型害虫防除具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232965A JP2017099296A (ja) 2015-11-30 2015-11-30 加熱蒸散型害虫防除具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017099296A true JP2017099296A (ja) 2017-06-08

Family

ID=59014876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015232965A Pending JP2017099296A (ja) 2015-11-30 2015-11-30 加熱蒸散型害虫防除具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017099296A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU178639U1 (ru) * 2017-10-11 2018-04-16 Общество с ограниченной ответственностью "ЮПЕКО" Устройство для борьбы с вредными насекомыми
JP7475917B2 (ja) 2020-03-25 2024-04-30 エステー株式会社 ダニ用忌避剤及びこれを用いるダニの忌避方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU178639U1 (ru) * 2017-10-11 2018-04-16 Общество с ограниченной ответственностью "ЮПЕКО" Устройство для борьбы с вредными насекомыми
JP7475917B2 (ja) 2020-03-25 2024-04-30 エステー株式会社 ダニ用忌避剤及びこれを用いるダニの忌避方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4451495B2 (ja) エアフレッシュナー分配器
MXPA04008846A (es) Aparato para distribuir materiales volatiles.
JP7289114B2 (ja) 害虫防除用シート
JP2016527147A (ja) 揮散用容器、及び当該揮散用容器を使用した飛翔害虫忌避装置
US20220225601A1 (en) Improved pest control compositions using vapor activity
JP2017099296A (ja) 加熱蒸散型害虫防除具
JP5735285B2 (ja) 薬剤揮散器
WO2015186775A1 (ja) 加熱蒸散型害虫駆除具
JP5840407B2 (ja) 飲食材収容体の匍匐害虫忌避方法
WO2016143894A1 (ja) 加熱蒸散型害虫防除具
JP2006296351A (ja) 防虫剤
JP4160844B2 (ja) 薬剤収納体
JP3660694B2 (ja) 衣類害虫用防虫剤
JP5596532B2 (ja) 飛翔害虫忌避剤並びに飛翔害虫忌避具及び飛翔害虫の忌避方法
JP2007031284A (ja) 防虫剤
WO2023054255A1 (ja) 動物用害虫防除具
JP2002003313A (ja) 飛翔害虫防除方法
JP2005320279A (ja) 薬剤保持体
JP4445459B2 (ja) 薬剤蒸散装置
JP4291027B2 (ja) 複合透湿フィルムおよびこれを利用した製品
JP2016043966A (ja) 包装袋、香料または忌避剤収納袋、包装袋の製造方法及び香料または忌避剤収納袋の製造方法
JP2005126393A (ja) 放香防虫製品
JP2005298362A (ja) 防殺虫蒸散体
JP2004331174A (ja) 揮散性薬剤包装用フィルム及び該フィルムを用いた包装体
JP2020006962A (ja) 揮散性製剤包装用フイルム及びこれを用いた包装体