JP2017096154A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気通路に電動コンプレッサとターボコンプレッサとが配置された内燃機関に対し、電動コンプレッサに粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制可能とする。
【解決手段】吸気通路3に配置された電動コンプレッサ41と、電動コンプレッサ41の下流側に配置されたターボチャージャ42のコンプレッサ42aとを備えたエンジン1において、低圧EGR通路71の下流端を、吸気通路3における電動コンプレッサ41の下流側で且つターボチャージャ42のコンプレッサ42aの上流側の位置に接続する。車両の加速要求に応じて電動コンプレッサ41が作動したことを条件に低圧EGRバルブ72を閉鎖し、低圧EGR通路71による排気ガスの還流を停止させる。これにより、排気ガスが電動コンプレッサ41に流れ込むことを抑制でき、電動コンプレッサ41に粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関に係る。特に、本発明は、吸気通路に電動式のコンプレッサとターボチャージャのコンプレッサとが配置された内燃機関に関する。
従来、吸気通路に配置された電動式のコンプレッサ(以下、電動コンプレッサという場合もある)と、この吸気通路において電動コンプレッサの下流側に配置されたターボチャージャのコンプレッサ(以下、ターボコンプレッサという場合もある)とを備えた内燃機関(以下、エンジンという場合もある)が知られている(特許文献1を参照)。
また、特許文献1のエンジンでは、排気通路におけるターボチャージャのタービンの下流側と電動コンプレッサの上流側とがEGR通路によって接続され、必要に応じて電動コンプレッサの上流側に排気ガスを還流させるようになっている。
特開2015−121106号公報
しかしながら、特許文献1のものにあっては、EGR通路による排気還流が行われる際、排気ガス中に含まれる粒子状物質や、排気ガス中の水分が凝縮することで生成される凝縮水が、電動コンプレッサ(電動コンプレッサのインペラや通路内壁面等)に付着し、過給性能に悪影響を与えてしまう虞がある。
このため、電動コンプレッサに、粒子状物質や凝縮水の付着を防止するための表面処理が必要となり、製造作業の煩雑化および製造コストの高騰を招くことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電動コンプレッサの表面処理を必要とすることなしに、この電動コンプレッサに粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制可能な内燃機関を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、吸気通路に配置された電動式の第1コンプレッサと、前記吸気通路において前記第1コンプレッサの下流側に配置されたターボチャージャの第2コンプレッサと、排気ガスを前記吸気通路に還流するEGR通路と、このEGR通路を開閉するEGRバルブとを備えた内燃機関を前提とする。この内燃機関に対し、前記EGR通路の一端を排気通路における前記ターボチャージャのタービンの下流側の位置に、他端を前記吸気通路における前記第1コンプレッサの下流側で且つ前記第2コンプレッサの上流側の位置にそれぞれ接続する。また、当該内燃機関の運転状態が前記第1コンプレッサを作動させる運転状態であることを検知する第1コンプレッサ作動検知部と、前記第1コンプレッサが作動する運転状態であることが、前記第1コンプレッサ作動検知部によって検知されたことを条件に、前記EGRバルブを閉鎖するEGRバルブ制御部とを備えさせている。
この特定事項により、前記EGR通路による排気還流を行った際(例えば、ターボチャージャによる過給動作が行われ、第1コンプレッサによる過給動作が行われていない状態で排気還流を行った際)には、その還流された排気ガスは、第1コンプレッサの下流側の位置から吸気通路に導入され、第2コンプレッサに向けて流れることになる。これにより、排気ガスが第1コンプレッサに流れ込むことを抑制でき、第1コンプレッサの表面処理を必要とすることなしに、第1コンプレッサに粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制できる。
また、第1コンプレッサが作動する運転状態であることが検知された場合には(一般的に、第1コンプレッサは、ターボチャージャによる過給動作が未だ開始されていない状況で作動し、ターボチャージャによる過給動作が開始されると停止する)、前記EGRバルブを閉鎖することで前記EGR通路による排気還流を停止している。つまり、第1コンプレッサの下流側と第2コンプレッサの上流側との間での吸気の流速が低い状況(第1コンプレッサによる過給動作が行われているのに対し、ターボチャージャによる過給動作が未だ開始されていない状況)で前記EGR通路による排気還流を行った場合には、その還流された排気ガスの一部が第1コンプレッサに流れ込む虞があるため、この第1コンプレッサが作動する運転状態である場合には前記EGR通路による排気還流を停止している。これによって、排気ガスが第1コンプレッサに流れ込むことを抑制でき、第1コンプレッサに粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制できる。
本発明では、吸気通路に電動式の第1コンプレッサおよびターボチャージャの第2コンプレッサを備えた内燃機関に対し、EGR通路の下流端を、第1コンプレッサの下流側で且つ第2コンプレッサの上流側の位置に接続している。また、第1コンプレッサが作動する運転状態である場合には、前記EGR通路に備えられたEGRバルブを閉鎖することにより、このEGR通路による排気還流を停止している。これにより、排気ガスが第1コンプレッサに流れ込むことを抑制できる。その結果、第1コンプレッサの表面処理を必要とすることなしに、第1コンプレッサに粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制でき、第1コンプレッサの過給性能を良好に維持できる。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示す図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 電動コンプレッサおよびEGRの切り替え制御の手順を示すフローチャート図である。 エンジン運転状態が電動コンプレッサ過給領域からターボチャージャ過給領域に移行する際におけるエンジン回転速度および車速の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車に搭載された直列4気筒ディーゼルエンジンに本発明を適用した場合について説明する。なお、本発明はガソリンエンジンにも適用が可能である。
−エンジンの構成−
図1は、本実施形態に係るエンジン(内燃機関)1の概略構成を示す図である。この図1に示すように、エンジン1は、4つの気筒11,11,…が設けられたエンジン本体12を備えている。
各気筒11,11,…には、コモンレール21から供給された燃料を噴射するインジェクタ2が設けられている。また、各気筒11,11,…には、吸気通路3および排気通路5が接続されている。
吸気通路3には、上流側から順に、エアクリーナ31、第1スロットルバルブ32、電動コンプレッサ41、ターボチャージャ42のコンプレッサ42a、インタークーラ33、第2スロットルバルブ34が設けられている。
第1スロットルバルブ32および第2スロットルバルブ34は、いずれも開度調整可能な周知のバルブである。電動コンプレッサ41は、本発明でいう第1コンプレッサであって、吸気通路3に設けられたコンプレッサ41aと、このコンプレッサ41aを駆動するための電動モータ41bとを備えている。電動コンプレッサ41は、電動モータ41bでコンプレッサ41aを駆動することにより作動し、これにより過給を行う周知の過給機である。ターボチャージャ42は、排気通路5に設けられたタービン42bを排気のエネルギで回転させて、本発明でいう第2コンプレッサであるコンプレッサ42aを駆動し、これにより過給を行う周知の過給機である。このため、本実施形態に係るエンジン1は、吸気通路3に配置された電動式の第1コンプレッサ(電動コンプレッサ41)と、吸気通路3において前記第1コンプレッサ(電動コンプレッサ41)の下流側に配置されたターボチャージャ42の第2コンプレッサ(コンプレッサ42a)とを備えていることになる。
また、吸気通路3には、バイパス通路35が設けられている。このバイパス通路35は、電動コンプレッサ41を迂回して吸気を流すために設けられている。このバイパス通路35は、その一端が電動コンプレッサ41のコンプレッサ41aよりも上流側で且つ第1スロットルバルブ32よりも下流側の位置に、他端が電動コンプレッサ41のコンプレッサ41aよりも下流側で且つターボチャージャ42のコンプレッサ42aよりも上流側の位置にそれぞれ接続されている。バイパス通路35には、このバイパス通路35を開閉可能とするバイパスバルブ36が設けられている。
排気通路5には、上流側から順に、ターボチャージャ42のタービン42bと、排気を浄化するための酸化触媒51およびパティキュレートフィルタ52とが設けられている。
本実施形態に係るエンジン1は低圧EGR装置7および高圧EGR装置6を備えている。吸気通路3と排気通路5とは、低圧EGR装置7の低圧EGR通路71および高圧EGR装置6の高圧EGR通路61によって接続されている。
低圧EGR通路71は、本発明でいうEGR通路であって、その一端が排気通路5においてパティキュレートフィルタ52よりも下流側の位置に、他端が吸気通路3において電動コンプレッサ41のコンプレッサ41aよりも下流側(より具体的には、吸気通路3とバイパス通路35の下流端との接続位置よりも下流側)で且つターボチャージャ42のコンプレッサ42aよりも上流側の位置にそれぞれ接続されている。この構成が、本発明でいう「EGR通路は、一端が排気通路におけるターボチャージャのタービンの下流側の位置に、他端が吸気通路における第1コンプレッサの下流側で且つ第2コンプレッサの上流側の位置にそれぞれ接続されている」ことに相当する。
低圧EGR通路71には、本発明でいうEGRバルブである低圧EGRバルブ72、および、EGRクーラ73が設けられている。低圧EGRバルブ72は、低圧EGR通路71を開閉可能な周知のバルブである。
このようにして低圧EGR装置7が構成されているため、低圧EGRバルブ72が解放されて低圧EGR通路71からの排気還流を行う際には、その還流された排気ガスは、電動コンプレッサ41の下流側の位置から吸気通路3に導入されることになる。
高圧EGR通路61は、その一端が、排気通路5の一部を構成する排気マニホールド53に、他端が、吸気通路3において第2スロットルバルブ34よりも下流側の位置にそれぞれ接続されている。高圧EGR通路61には、この高圧EGR通路61を開閉可能な高圧EGRバルブ62が設けられている。
−制御系−
図2に示すように、前記インジェクタ2、第1スロットルバルブ32、第2スロットルバルブ34、バイパスバルブ36、高圧EGRバルブ62、低圧EGRバルブ72および電動モータ41bは、ECU(Electronic Control Unit)10と電気的に接続されている。
ECU10は、A/Fセンサ80、エアフローメータ81、吸気温センサ82、吸気圧センサ83、排気温センサ84、水温センサ85、クランクポジションセンサ86、アクセル開度センサ87、差圧センサ89等の各種センサと電気的に接続されている。各センサの機能は公知であるためここでの説明は省略する。
ECU10は、前記各種センサ80〜89からの出力信号に基づいてインジェクタ2、各種バルブ32,34,36,62,72および電動モータ41bを制御する。
具体的に、ECU10は、エンジン1に対して急な出力の増加が要求された場合(例えば運転者によるアクセルペダルの踏み込み速度が所定速度以上になった場合)に、電動コンプレッサ41が作動するように電動モータ41bを制御する。また、この電動コンプレッサ41の作動は、前記出力の増加要求が生じている場合に、ターボチャージャ42の過給動作が開始された時点で停止するようにしている。これは、電動コンプレッサ41の作動による消費電力を削減するためである。
また、ECU10は、電動コンプレッサ41が作動中か否かに応じてバイパスバルブ36を制御する。具体的には、電動コンプレッサ41が作動している場合は、バイパスバルブ36を全閉にし、電動コンプレッサ41が停止している場合は、バイパスバルブ36を全開にする。
また、ECU10は、エンジン1の運転状態に基づいて吸気通路3に還流すべき排気ガスの量(目標EGR量)を算出し、その算出した量の排気ガスが吸気通路3に還流されるように、第1スロットルバルブ32、第2スロットルバルブ34、低圧EGRバルブ72および高圧EGRバルブ62を制御する。つまり、エンジン回転速度およびエンジン負荷等をパラメータとしてEGR量(EGR率)を決定するためのEGRマップが実験やシミュレーション等によって作成されてECU10のROMに記憶されており、このEGRマップを参照することによって目標EGR量が決定される。そして、各バルブ32,34,72,62の開度制御の基本制御としては、前記目標EGR量およびエンジン負荷等をパラメータとして各バルブ32,34,72,62それぞれの開度を決定するためのバルブ開度決定マップが実験やシミュレーション等によって作成されてECU10のROMに記憶されており、このバルブ開度決定マップを参照することによって各バルブ32,34,72,62の開度が制御されるようになっている。
−電動コンプレッサおよびEGRの切り替え制御−
次に、本実施形態の特徴である電動コンプレッサ41およびEGRの切り替え制御について説明する。
前述したように、従来の技術にあっては、排気通路におけるターボチャージャのタービンの下流側と電動コンプレッサの上流側とがEGR通路によって接続され、このEGR通路によって電動コンプレッサの上流側に排気ガスを還流させるようになっていた。
このため、EGR通路による排気還流が行われる際、排気ガス中に含まれる粒子状物質や、排気ガス中の水分が凝縮することで生成される凝縮水が、電動コンプレッサやバイパス通路の内壁面に付着し、過給性能に悪影響を与えてしまう虞があった。このため、電動コンプレッサやバイパス通路の内壁面に、粒子状物質や凝縮水の付着を防止するための表面処理等が必要となり、製造作業の煩雑化および製造コストの高騰を招くことになっていた。
本実施形態はこの点に鑑み、電動コンプレッサ41やバイパス通路35の内壁面に粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制可能な制御を行うようにしている。
具体的には、エンジン1の運転状態が電動コンプレッサ41を作動させる運転状態であるか否かを検知する。前述したように、エンジン1に対して急な出力の増加が要求された場合には、電動コンプレッサ41が作動するように電動モータ41bが制御される。このため、この急な出力の増加が要求されたか否かを判定することによって、エンジン1の運転状態が電動コンプレッサ41を作動させる運転状態であるか否かを検知することが可能である。
そして、このエンジン1の運転状態が電動コンプレッサ41を作動させる運転状態であると検知されたことを条件に、低圧EGRバルブ72を閉鎖する。つまり、前述したように、ECU10は、エンジン1の運転状態に基づいて目標EGR量を算出し、その目標EGR量の排気ガスが吸気通路3に還流されるように、第1スロットルバルブ32、第2スロットルバルブ34、低圧EGRバルブ72および高圧EGRバルブ62を制御(各バルブ32,34,72,62の開度の基本制御)しているが、エンジン1の運転状態が電動コンプレッサ41を作動させる運転状態であると検知されたことを条件に、低圧EGRバルブ72を閉鎖し、低圧EGR通路71による排気ガスの還流を停止させる。なお、この場合、前記目標EGR量が得られるように他のバルブ32,34,62の開度が制御される。
これらの動作は、前記ECU10によって実行される。
このため、ECU10において、エンジン1の運転状態が電動コンプレッサ41を作動させる運転状態であるか否かを検知する動作を実行する機能部分が本発明でいう第1コンプレッサ作動検知部として構成されている。また、エンジン1の運転状態が電動コンプレッサ41を作動させる運転状態であると検知されたことを条件に、低圧EGRバルブ72を閉鎖する動作を実行する機能部分が本発明でいうEGRバルブ制御部として構成されている。
以下、前述した電動コンプレッサ41およびEGRの切り替え制御の具体的な手順について図3のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートは、エンジン1の始動後、所定時間毎に繰り返して実行される。
先ず、ステップST1において、前記ECU10に予め記憶されている電動コンプレッサ作動フラグが0となっているか否かを判定する。この電動コンプレッサ作動フラグは、電動コンプレッサ41が停止している場合(電動コンプレッサ41による非過給状態)には0にリセットされ、電動コンプレッサ41が作動している場合(電動コンプレッサ41による過給状態)には1にセットされるフラグである。
エンジン1に対して急な出力の増加が要求されていない場合には、電動コンプレッサ41が作動しておらず、電動コンプレッサ作動フラグは0となっているのでステップST1でYES判定される。この場合、ステップST2に移り、前記吸気圧センサ83によって検出されている吸気圧(吸気マニホールド37内の圧力;過給圧)が所定値α以下であるか否かを判定する。この所定値αは、前記電動コンプレッサ41による過給、または、前記ターボチャージャ42による過給が行われている際に生じる吸気圧の範囲の下限値として実験またはシミュレーションによって予め設定されている。なお、この過給が行われている際に生じる吸気圧の範囲の下限値は、外気圧や外気温等に応じて変化する可能性があるので、この所定値αは、外気圧や外気温等に応じて変更するようにしてもよい。
エンジン1に対して出力の増加が要求されていない場合には、電動コンプレッサ41およびターボチャージャ42の何れの過給動作も行われていないので、吸気圧は所定値α以下となっており、ステップST2でYES判定され、ステップST3に移ることになる。
ステップST3では、車両の加速要求が生じたか否かを判定する。例えば、アクセル開度センサ87からの出力信号に基づいて算出されるアクセルペダルの踏み込み速度が所定速度以上になった場合には、車両の加速要求が生じたと判断する。この加速要求に応じ、後述するように電動コンプレッサ41の作動が開始されることになる。
このステップST3の動作が、本発明でいう「第1コンプレッサ作動検知部による動作であって、内燃機関の運転状態が第1コンプレッサを作動させる運転状態であることを検知する動作」に相当する。
車両の加速要求が生じておらず、ステップST3でNO判定された場合には、そのままリターンされる。この場合、電動コンプレッサ41の作動は開始されない。
一方、車両の加速要求が生じており、ステップST3でYES判定された場合には、ステップST4に移り、電動コンプレッサ41を作動(ON)させると共に、バイパスバルブ36および低圧EGRバルブ72を共に全閉とする。つまり、低圧EGRバルブ72を全閉にすることで、低圧EGR通路71からの排気ガスの還流を停止した状態で、電動コンプレッサ41による過給動作を開始させる。この場合、前述した如く、前記目標EGR量が得られるように他のバルブ32,34,62の開度が制御される。例えば、前述したバルブ開度決定マップ(前記基本制御において参照されるバルブ開度決定マップ)とは異なるバルブ開度決定マップ(低圧EGRバルブ72を全閉とした場合に目標EGR量が得られるように他のバルブ32,34,62の開度を決定するバルブ開度決定マップ)が実験やシミュレーション等によって作成されてECU10のROMに記憶されており、このバルブ開度決定マップを参照することによって各バルブ32,34,62の開度が制御されるようになっている。
このステップST4の動作が、本発明でいう「EGRバルブ制御部による動作であって、第1コンプレッサが作動する運転状態であることが、第1コンプレッサ作動検知部によって検知されたことを条件に、EGRバルブを閉鎖する動作」に相当する。
このようにして電動コンプレッサ41による過給動作を開始させた後、ステップST5で電動コンプレッサ作動フラグを1にセットする。
その後、ステップST6に移り、前記吸気圧センサ83によって検出されている吸気圧(吸気マニホールド37内の圧力;過給圧)が所定値β以上になったか否かを判定する。この所定値βは、前記ターボチャージャ42による過給が行われている際に生じる吸気圧の下限値であって、前記所定値αよりも大きな値として実験またはシミュレーションによって予め設定されている。なお、このターボチャージャ42による過給が行われている際に生じる吸気圧の下限値も、外気圧や外気温等に応じて変化する可能性があるので、この所定値βも、外気圧や外気温等に応じて変更するようにしてもよい。
吸気圧が所定値β未満である場合には、未だターボチャージャ42による過給が行われていない、つまり、過給は電動コンプレッサ41によるもののみであるとしてステップST6でNO判定されてリターンされる。この場合、次回のルーチンでは、電動コンプレッサ作動フラグが1にセットされていることに伴い(ステップST5で1にセットされていることに伴い)、ステップST1でNO判定される。その後、ステップST7に移り、車両の加速要求が解除されたか否かを判定する。例えば、アクセル開度センサ87からの出力信号によって検知されているアクセルペダルの踏み込み量が所定量以下に達した場合には車両の加速要求が解除されたとしてステップST7でYES判定されることになる。
車両の加速要求が解除されることなく(ステップST7でのNO判定が維持され)、吸気圧センサ83によって検出されている吸気圧が所定値β未満である(未だターボチャージャ42による過給が開始されていない)場合には、ステップST6でNO判定され、前記ステップST1、ST7、ST6の動作を繰り返す。そして、車両の加速要求が解除されることなく(ステップST7でのNO判定が維持され)、吸気圧センサ83によって検出されている吸気圧が所定値β以上になった場合には、ステップST6でYES判定される。つまり、車両の加速要求が解除されることなく、ターボチャージャ42による吸気の過給が開始されたと判定されたことに伴い、ステップST6でYES判定される。
このステップST6でYES判定された場合には、ステップST8に移り、電動コンプレッサ41の作動を停止(OFF)させると共に、バイパスバルブ36を全開とし、低圧EGRバルブ72等の開度をエンジン1の運転状態に応じた目標EGR量が得られる開度に調整する。つまり、電動コンプレッサ41による過給動作を停止させ、低圧EGR通路71からの排気ガスの還流を開始させると共に、前述した各バルブ32,34,72,62の開度の前記基本制御に使用するバルブ開度決定マップに従ったバルブ開度に制御する。
このようにして排気還流を開始させた後、ステップST9で電動コンプレッサ作動フラグを0にリセットする。
なお、電動コンプレッサ作動フラグが1にセットされている状態で(ステップST1でNO判定)、アクセルペダルの踏み込み量が所定量以下に達し、車両の加速要求が解除された場合にはステップST7でYES判定されてステップST8に移る。このステップST8では、前述したように、電動コンプレッサ41の作動を停止(OFF)させると共に、バイパスバルブ36を全開とし、低圧EGRバルブ72等の開度をエンジン1の運転状態に応じた排気還流量が得られる開度に調整する(前記基本制御に戻す)。つまり、電動コンプレッサ41による過給動作を停止させ、低圧EGR通路71からの排気還流動作を開始する。この場合、車両の加速要求が解除されたことに伴い、ターボチャージャ42による吸気の過給が開始されることなく、電動コンプレッサ41による過給動作を停止することになる。その後、ステップST9で電動コンプレッサ作動フラグが0にリセットされる。
また、ターボチャージャ42による過給動作が開始され、この過給動作が継続している場合には、ステップST1でYES判定されると共に、ステップST2でNO判定されることになるので、電動コンプレッサ41の作動が開始されることなく、ターボチャージャ42による過給動作が継続される。そして、このターボチャージャ42による過給動作の継続中に車両の加速要求が解除された場合には、電動コンプレッサ作動フラグが0にリセットされたまま、排気ガスエネルギの減少に伴ってターボチャージャ42による過給動作が終了する。
このような電動コンプレッサ41およびEGRの切り替え制御が繰り返されるため、前記ECU10における機能部分である前記第1コンプレッサ作動検知部は、吸気圧センサ83、アクセル開度センサ87からの各信号を入力信号として受信する構成となっている。また、前記ECU10における機能部分である前記EGRバルブ制御部は、低圧EGRバルブ72への制御信号を出力信号として出力する構成となっている。
図4は、本実施形態においてエンジン運転状態が電動コンプレッサ過給領域からターボチャージャ過給領域に移行する際におけるエンジン回転速度および車速の変化の一例を示す図である。
この図4では、タイミングT1で、運転者によるアクセルペダルの踏み込み速度が大きくなって車両の加速要求が生じたことで、電動コンプレッサ41の作動が開始されている。そして、この電動コンプレッサ41の作動に伴う過給動作によってエンジン回転速度が上昇し、また、車速も上昇している(図3のフローチャートにおけるステップST4のタイミングに相当)。そして、タイミングT2(エンジン回転速度が図中のA(例えば3000rpm)となったタイミング)で、ターボチャージャ42による過給動作が開始され(図3のフローチャートにおいてステップST6でYES判定されたタイミングに相当)、このタイミングで電動コンプレッサ41の作動が停止されることになる(図3のフローチャートにおけるステップST8のタイミングに相当)。その後は、車両の加速要求が継続されることにより、エンジン回転速度および車速が共に上昇している。
以上説明したように本実施形態では、低圧EGR通路71による排気還流を行った際(電動コンプレッサ41の停止状態で排気還流を行った際)には、その還流された排気ガスは、電動コンプレッサ41の下流側の位置から吸気通路3に導入され、ターボチャージャ42のコンプレッサ42aに向けて流れることになる。これにより、排気ガスが電動コンプレッサ41やバイパス通路35に流れ込むことを抑制でき、電動コンプレッサ41やバイパス通路35の内壁面の表面処理を必要とすることなしに、電動コンプレッサ41やバイパス通路35の内壁面に粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制できる。
また、電動コンプレッサ41が作動する運転状態であることが検知された場合には、低圧EGRバルブ72を閉鎖することで低圧EGR通路71による排気還流を停止している。つまり、電動コンプレッサ41の下流側とターボチャージャ42のコンプレッサ42aの上流側との間での吸気の流速が低い状況(電動コンプレッサ41による過給動作が行われているのに対し、ターボチャージャ42による過給動作が未だ開始されていない状況)で低圧EGR通路71による排気還流を行った場合には、その還流された排気ガスの一部が電動コンプレッサ41に流れ込む虞があるため、この電動コンプレッサ41が作動する運転状態である場合には低圧EGR通路71による排気還流を停止している。これによって、排気ガスが電動コンプレッサ41に流れ込むことを抑制でき、電動コンプレッサ41に粒子状物質や凝縮水が付着することを抑制できて、電動コンプレッサ41の過給性能を良好に維持できる。
また、本実施形態では、低圧EGR通路71の一端(下流側端)が、吸気通路3において電動コンプレッサ41の下流側の位置(エンジン本体12に近い位置)に接続されている。このため、低圧EGR通路の一端が吸気通路において電動コンプレッサの上流側の位置(エンジン本体から遠い位置)に接続されているものに比べて、低圧EGR通路71の長さを短くすることが可能である。このため、この低圧EGR通路71を流れる高温の排気ガスによる他部品(エンジンコンパートメント内に収容されている電装品等の他部品)への熱害を少なくすることが可能である。
−他の実施形態−
以上説明した実施形態は、駆動力源としてエンジンのみを搭載した車両に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、駆動力源としてエンジンおよび電動モータを搭載したハイブリッド車両に対しても適用が可能である。
本発明は、吸気通路に電動式のコンプレッサとターボチャージャのコンプレッサとが配置された内燃機関に適用可能である。
1 エンジン(内燃機関)
3 吸気通路
41 電動コンプレッサ(第1コンプレッサ)
41a コンプレッサ
42 ターボチャージャ
42a コンプレッサ(第2コンプレッサ)
42b タービン
5 排気通路
71 低圧EGR通路
72 低圧EGRバルブ
87 アクセル開度センサ
10 ECU

Claims (1)

  1. 吸気通路に配置された電動式の第1コンプレッサと、前記吸気通路において前記第1コンプレッサの下流側に配置されたターボチャージャの第2コンプレッサと、排気ガスを前記吸気通路に還流するEGR通路と、このEGR通路を開閉するEGRバルブとを備えた内燃機関において、
    前記EGR通路は、一端が排気通路における前記ターボチャージャのタービンの下流側の位置に、他端が前記吸気通路における前記第1コンプレッサの下流側で且つ前記第2コンプレッサの上流側の位置にそれぞれ接続されており、
    当該内燃機関の運転状態が前記第1コンプレッサを作動させる運転状態であることを検知する第1コンプレッサ作動検知部と、
    前記第1コンプレッサが作動する運転状態であることが、前記第1コンプレッサ作動検知部によって検知されたことを条件に、前記EGRバルブを閉鎖するEGRバルブ制御部とを備えていることを特徴とする内燃機関。
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