JP2017094663A - 平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤 - Google Patents

平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2017094663A
JP2017094663A JP2015231712A JP2015231712A JP2017094663A JP 2017094663 A JP2017094663 A JP 2017094663A JP 2015231712 A JP2015231712 A JP 2015231712A JP 2015231712 A JP2015231712 A JP 2015231712A JP 2017094663 A JP2017094663 A JP 2017094663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
ink
ether acetate
ether
cleaning agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015231712A
Other languages
English (en)
Inventor
吉原 正樹
Masaki Yoshihara
正樹 吉原
田中 克則
Katsunori Tanaka
克則 田中
康裕 伊東
Yasuhiro Ito
康裕 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Graphics Corp
Original Assignee
DIC Graphics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Graphics Corp filed Critical DIC Graphics Corp
Priority to JP2015231712A priority Critical patent/JP2017094663A/ja
Publication of JP2017094663A publication Critical patent/JP2017094663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】本発明はインキローラー、ブランケットローラーに付着したインキ成分や水不溶性成分を除去する高い洗浄性とゴムローラーの低膨潤性を付与したインキローラー、ブランケットローラー洗浄剤を提供することを課題とする。【解決手段】下記一般式(I)を含有することを特徴とする平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤。但し、R1は水素原子又はメチル基、R2は水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、mは1〜3の整数を表す。【化1】【選択図】なし

Description

本発明は、平版印刷機のローラー洗浄に使用される洗浄剤であって、特にUVインキを使用するオフセット印刷におけるインキローラー、及びブランケットローラーの洗浄に適したものに関する。
平版印刷版を用いたオフセット印刷法は、水とインキが混じり合わない性質を利用した印刷方式であり、印刷版面は、水を受容してインキを反発する部分と、水を反発しインキを受容する部分とからなる。前者が非画線部で、後者が画線部である。その印刷版の画像(画線部)が一旦、ブランケットに転写され、転写された画像がさらに印刷用紙に転写される事によって印刷される。
一般的にインキローラーは鉄製ローラーの表面に銅メッキを施して親油化処理を施したものと、ゴムローラーとが交互に配列されており、版面まで連続的にインキを供給している。また、近年は銅メッキローラーの替わりに腐食のおそれのないセラミック製のローラーやゴムローラーの素材として、ウレタン樹脂製のローラーも普及している。
また、ブランケットローラーは材質として、ニトリルゴム(NBR)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)等が一般的に使用されている。
紫外線硬化型平版インキ(従来型UVオフセットインキ)を用いたオフセット印刷は、従来、光源として低圧、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ等の紫外線ランプ(UVランプ)が硬化システムとして広く用いられてきた。一方で近年、環境保全の観点から、より低照射エネルギー条件下で良好に硬化させることが可能な新しい紫外線硬化型インキが注目されている。低照射エネルギー条件とは、照射される紫外線エネルギー量が従来よりも明確に少ない条件全般を指しており、例えば紫外線発光ランプの入力電力を削減する、もしくはランプ使用灯数を削減する、といった既存紫外線ランプを利用する方法に加え、近年注目される紫外線発光ダイオード光源(UV−LED)や低消費電力の紫外線蛍光ランプ、その他特殊紫外線ランプ等を含めた様々な紫外線照射光源が用いられてきている。低照射エネルギー条件下でも良好な乾燥性を得る為に従来型UVオフセットインキとは異なる成分組成を有する紫外線硬化型インキ(いわゆる省電力型UVオフセットインキ)を別途使用している。省電力型UVオフセットインキに用いられるアミン系増感剤等の光重合開始剤やアクリル樹脂の量は従来型UVオフセットインキと比較して、低照射エネルギーでも硬化出来るように組成比率が高くなっている。この光重合開始剤やアクリル樹脂は極性比率が高いため、従来使用していたUVオフセットインキローラー洗浄剤の成分である石油系炭化水素溶剤への溶解性が極めて低く、色替え作業やローラー洗浄時に残留してしまい、インキローラーやブランケットローラーの洗浄剤回数の増加等の作業上の負担が増す要因と成っていた(例えば特許文献1〜4)。
従来型UVオフセットインキローラー洗浄剤は石油系溶剤に代表される混合溶剤が使用されており、これら溶剤中には発がん性の危険を有するナフタレンや有機溶剤中毒予防規則に該当する成分が多く含まれていることから作業環境上,安全衛生上の問題があった。加えて、省電力型UVインキへの溶解性が低いため、ローラー洗浄回数が増加する課題があった。
以上のことから作業環境上,安全衛生上の問題がなく、UVインキローラー、ブランケットローラーの洗浄性に優れ、短時間で洗浄可能な洗浄剤が求められている。
本発明は作業環境上,安全衛生上に優れ、且つ、従来型UVオフセットインキや省電力型UVオフセットインキでもインキローラー、ブランケットローラーの洗浄性が良好なローラー洗浄剤を提供することである。
特開2008−265045号公報 特開2006−182824号公報 特開2001−341457号公報 特許3789029号公報
本発明はインキローラー、ブランケットローラーに付着したインキ成分や水不溶性成分を除去する高い洗浄性とゴムローラーの低膨潤性を付与したインキローラー、ブランケットローラー洗浄剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記した課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のグリコールエステル系溶剤を採用することで、上記課題を達成できることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、
下記一般式(I)を含有することを特徴とする平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤を提供するものである。
但し、Rは水素原子又はメチル基、Rは水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、mは1〜3の整数を表す。
Figure 2017094663
本発明は、更に下記一般式(II)、及び/又は石油系炭化水素を含有する平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤をも提供する。
但し、Rは水素原子又はメチル基、Rは水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、nは1〜3の整数を表す。
Figure 2017094663
本発明により、インキローラー、ブランケットローラーに付着したUVインキ成分や水不溶性成分を除去する高い洗浄性とゴムローラーの低膨潤性を兼備したインキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤を提供する。
本発明について詳細に説明する。なお以下の説明で用いる「ローラー洗浄剤」とは全て「従来型UVオフセットインキや省電力型UVオフセットインキを用いたオフセット印刷で使用するインキローラー、ブランケットローラー洗浄剤」を示す。また、「%」は全て「重量%」を、「部」とは全て「重量部」を示す。
本発明の平版印刷機用ローラー洗浄剤は、下記一般式(I)を含有することを必須とする。
Figure 2017094663

但し、Rは水素原子又はメチル基、Rは水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、mは1〜3の整数を表すものを対象とする。
上記一般式(I)で示される具体例として、エチレングリコールアセテート、ジエチレングリコールアセテート、トリエチレングリコールアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールアセテート、ジプロピレングリコールアセテート、トリプロピレングリコールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテルアセテート等が挙げられる。
これらの化合物の中で洗浄性を考慮した場合より好ましくは、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等が挙げられる。
本発明のローラー洗浄剤に用いる一般式(I)成分としては、洗浄剤全量の5%以上含有することが好ましく、5%未満である場合は洗浄性が低下する。
更に、本発明のローラー洗浄剤は、下記一般式(II)を含有してもよい。但し、Rは水素原子又はメチル基、Rは水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、nは1〜3の整数を表す。
Figure 2017094663
上記一般式(II)で示される具体例として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、ジエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、トリエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル等が挙げられる。
これらの化合物の中でゴム膨潤性を考慮した場合より好ましくは、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、ジエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、トリエチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノターシャリーブチルエーテル等が挙げられる。
本発明のローラー洗浄剤に用いる一般式(II)成分としては単独でも2種類以上を併用しても良く、洗浄剤全量の20〜70%含有することが好ましく、30〜60%含有することがより好ましい。20%よりも少ない場合はインキの洗浄性が低下してしまう。
更に、本発明のローラー洗浄剤は、揮発性を高くする事で洗浄作業時間の短縮化やゴムローラーの低膨潤性を維持させることを目的として、各種石油系炭化水素を添加することがより好ましい。前記石油系炭化水素としては、炭素数6〜20のパラフィン系炭化水素が好ましく用いられる。例示すれば、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、トリメチルペンタンなどのパラフィン系溶剤が挙げられ、シクロヘキサン、シクロヘキシルメタン、オクタデシルシクロヘキサン、メチルイソプロピルシクロヘキサンなどのナフテン系溶剤であれば、より好ましい。JX日鉱日石エネルギー株式会社製の「AFソルベント4号」、「AFソルベント5号」、「AFソルベント6号」、「AFソルベント7号」、「0号ソルベント」など、これらの溶剤の相当品や混合物も用いる事ができる。
更に、本発明のローラー洗浄剤は、各種添加物の可溶化性の向上、洗浄性を向上させるためにアニオン型界面活性剤やカチオン型界面活性剤、非イオン型界面活性剤などの界面活性剤を添加することが有用である。
アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホ琥珀酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム塩類、N−アルキルスルホ琥珀酸モノアミド二ナトリウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類などが挙げられる。
カチオン型界面活性剤としては、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体などが挙げられる。
非イオン型界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー類、グリセリン脂肪酸部分エステル化物類、ソルビタン脂肪酸部分エステル化物類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル化物類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸部分エステル化物類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル化物類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル化物類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル化物類、ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル化物類、脂肪酸ジエタノールアミド類、N、N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、トリエタノールアミン脂肪酸エステル類、トリアルキルアミンオキシド類などが挙げられる。
これら界面活性剤のローラー洗浄剤中の含有量は0.1〜10%が好ましく、より好ましくは0.5〜7%である。
更に、本発明のローラー洗浄剤には親水性付与させることを目的に水溶性の有機酸や無機酸、それらの塩類を添加してもよい。
有機酸として、例えばコハク酸、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、グルコン酸、シュウ酸、マロン酸、レブリン酸、フイチン酸、有機ホスホン酸、及びそれらの塩類等が挙げられる。
無機酸として、例えばリン酸、ピロリン酸及びポリリン酸に代表される縮合リン酸の他、硝酸、硫酸、及びそれらの塩類等が挙げられる。
これら化合物の平版印刷機用ローラー洗浄剤中の含有量は0.1〜5%が好ましく、より好ましくは0.2〜3%である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。以下、「部」及び「%」は、いずれも重量基準によるものとする。
〔平版印刷機用ローラー洗浄剤の製造方法〕
表1、2の実施例、表3、4の比較例の組成に従って水を加えて全量で100gとし、ディゾルバー攪拌機にて常温(25℃)にて混合することによって、平版印刷機用ローラー洗浄剤を作成し、実施例1〜12、及び比較例1〜8について、以下の条件で、印刷試験機を用いてインキローラー、及びブランケットローラーの洗浄性評価を行った。使用インキは従来型UVインキタイプ、省電力型UVインキタイプの2種類を用いた。
印刷条件は以下の通りである。
印刷機:ローランド−704(ディック・マンローランド社製)オフセット印刷機、
印刷速度:10,000枚/1時間、
印刷用紙:OKトップコートプラス 57.5kg/A判、
温湿度:23〜24℃,50〜60%RH、
インキ:従来型UVインキタイプ アビリオ プロセス 紅−Sタイプ(DICグラフィックス株式会社製)、
省電力型UVインキタイプ ダイキュア HR K 紅−Sタイプ(DICグラフィックス株式会社製)
湿し水:水道水にPresarto−SH100 2.0%を添加、
印刷版:TP−W(CTP版、コダック株式会社製)。
(a)従来型UVインキ洗浄性
従来型UVインキを使用して印刷機の給水量の目盛り(目盛り1〜99、給水ローラーの回転数の目盛りでもある)で印刷用紙の汚れが発生せず安定して印刷できる水目盛りを標準値として、500枚印刷した。その後、各種洗浄剤50mlをローラー上に塗布し、1分間ローラーを回転させ、ドクターローラーを用いて溶解させたインキと洗浄剤を除去した。
インキローラーに付着したインキ成分、紙成分等の洗浄性について評価した。評価基準は次の通りである。
◎・・・インキ成分や紙粉を完全に消去できる。
○・・・インキ成分や紙粉をほぼ消去できる。
△・・・インキ成分や紙粉が残る。
×・・・インキ成分や紙粉がしっかり残ってしまう。
(b)省電力型UVインキ洗浄性
従来型UVインキの要領と同様に、省電力型UVインキを使用して印刷機の給水量の目盛り(目盛り1〜99、給水ローラーの回転数の目盛りでもある)で印刷用紙の汚れが発生せず安定して印刷できる水目盛りを標準値として、500枚印刷した。その後、洗浄剤50mlをローラー上に塗布し、1分間インキローラーを回転させ、ドクターローラーを用いて溶解させたインキと洗浄剤を除去した。インキローラーに付着したインキ成分、紙成分等の洗浄性について評価した。評価基準は次の通りである。
◎・・・インキ成分や紙粉を完全に消去できる。
○・・・インキ成分や紙粉をほぼ消去できる。
△・・・インキ成分や紙粉が残る。
×・・・インキ成分や紙粉がしっかり残ってしまう。
(c)ブランケットローラー汚れ戻り試験
上記(b)と同様の条件で500枚印刷後、各種ローラー洗浄剤を50mlウエスに含ませ、ブランケットローラーを手拭きによりインキ成分や紙成分を除去した。洗浄した後に再印刷した時、印刷物の汚れが解消するまでの枚数について評価した。評価基準は次の通りである。
○・・・30枚以内に汚れが回復する。
△・・・30〜50枚以内に汚れが回復する。
×・・・50枚以上汚れが回復しない。
(d)ゴムローラー膨潤性
インキローラー、及びブランケットローラーの材質であるニトリルゴム(NBR)、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ブランケットローラーの洗浄用途として用いる不織布をブランケットローラーに押し当てる素材であるフッ素ゴムの膨潤性について、下記試験片を平版印刷機用ローラー洗浄剤にて浸漬テストを行い、その膨潤性を評価した。浸漬条件を下記に記す。
浸漬条件:NBR,ウレタンゴム、EPDM、フッ素ゴム試験片(大きさは縦1cm×横1cm×厚さ1mm)
試験サンプル:実施例、比較例に示すローラー洗浄剤100ml
浸漬時間:室温25℃にて7日間、試験片の膨潤率を下記に示す式で算出した。
膨潤率=(浸漬後の重量−浸漬前の重量)/浸漬前の重量
評価基準は次の通りである。
○・・・5%未満。
△・・・5%以上15%未満。
×・・・15%以上。
Figure 2017094663
Figure 2017094663
Figure 2017094663
Figure 2017094663
・ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート:KHネオケム株式会社製
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:KHネオケム株式会社製
・エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル:丸善石油化学株式会社製
・プロピレングリコールモノエチルエーテル:KHネオケム株式会社製
・AFソルベント4号:JX日鉱日石エネルギー株式会社製(パラフィン分約22%、ナフテン分約78%)
・0号ソルベント:JX日鉱日石エネルギー株式会社製(パラフィン分99%以上)
・ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム:日本乳化剤株式会社製。
・リン酸(70%水溶液):日本化学工業株式会社製。
一般式(I)を含有する実施例では、従来型UVインキ、省電力型インキ共に洗浄性、ブランケットローラー汚れ戻り性、及びゴムローラー膨潤性が良好である事が確認できた。
本発明の平版印刷機用インキローラー、及びブランケットローラーは、ローラーの高い洗浄性による作業性向上、時間短縮による印刷機の生産性を向上に加え、ローラーのゴム膨潤性が低いことからローラー交換頻度低減による作業性向上にも貢献できる。

Claims (2)

  1. 下記一般式(I)を含有することを特徴とする平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤。
    Figure 2017094663

    (但し、Rは水素原子又はメチル基、Rは水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、mは1〜3の整数を表す。)
  2. 更に、下記一般式(II)、及び/又は石油系炭化水素を含有する請求項1に記載の平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤。
    Figure 2017094663

    (但し、R3は水素原子又はメチル基、Rは水素原子又は炭素原子1〜4のアルキル基を表し、nは1〜3の整数を表す。)
JP2015231712A 2015-11-27 2015-11-27 平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤 Pending JP2017094663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231712A JP2017094663A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015231712A JP2017094663A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017094663A true JP2017094663A (ja) 2017-06-01

Family

ID=58816344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015231712A Pending JP2017094663A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017094663A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020044736A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 ニッカ株式会社 印刷紙の帯電防止方法
WO2020162224A1 (ja) 2019-02-04 2020-08-13 東レ株式会社 印刷機用洗浄剤
JP2021533011A (ja) * 2018-08-15 2021-12-02 ボールドウィン ジメック アーベー クリーニング布のロール並びに関連する装置及び方法
JP7220325B1 (ja) 2022-10-28 2023-02-09 東京インキ株式会社 オフセット印刷用洗浄液組成物および洗浄方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021533011A (ja) * 2018-08-15 2021-12-02 ボールドウィン ジメック アーベー クリーニング布のロール並びに関連する装置及び方法
JP2020044736A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 ニッカ株式会社 印刷紙の帯電防止方法
WO2020162224A1 (ja) 2019-02-04 2020-08-13 東レ株式会社 印刷機用洗浄剤
JP7220325B1 (ja) 2022-10-28 2023-02-09 東京インキ株式会社 オフセット印刷用洗浄液組成物および洗浄方法
JP2024064379A (ja) * 2022-10-28 2024-05-14 東京インキ株式会社 オフセット印刷用洗浄液組成物および洗浄方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017094663A (ja) 平版印刷機用インキローラー洗浄剤、及びブランケットローラー洗浄剤
JP5089808B2 (ja) Lcdを製造するためのフォトレジスト剥離組成物
US8197605B2 (en) Use of alkanesulfonic acid as agent for cleaning cement, mortar and concrete
US20120309661A1 (en) Low-voc solvent systems
CN105331179A (zh) 环保型水基清洗剂及应用
JPH08501589A (ja) インキ組成物と、このような組成物の製造、使用及び回収方法
TWI579376B (zh) 平版印刷用板清洗組合物及使用該組合物之清洗方法
CN109440119B (zh) 用于钢材表面油污清洗的脱脂剂及其制备方法
JP2008265045A (ja) 平版印刷機用給水ローラー洗浄剤
CN101310993B (zh) 已配好水的胶印机直接使用的润版液及其生产方法
JP2013216727A (ja) インキローラー及びブランケット用洗浄剤並びにこれを用いた洗浄法
JP2007055182A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP2007050665A (ja) 平版印刷用湿し水組成物
JP4761721B2 (ja) 水性塗料の洗浄剤
JP2017061104A (ja) 平版印刷機用給水ローラー洗浄剤
WO2020162224A1 (ja) 印刷機用洗浄剤
JP2014223807A (ja) 平版印刷方法および湿し水濃縮組成物
JP2006342313A (ja) 紫外線硬化インキ用洗浄組成物
JPH0141757B2 (ja)
JP2020037685A (ja) 活性エネルギー線硬化型インキ用洗浄剤、およびそれを用いた洗浄方法
JP7220325B1 (ja) オフセット印刷用洗浄液組成物および洗浄方法
JP6078982B2 (ja) フィルタープレスの洗浄方法
JP2010125851A (ja) 湿し水用の添加剤及び湿し水混合液
CN1089351C (zh) 一种印刷油墨清洗剂
KR102201059B1 (ko) 스머트 제거제, 그 제조 방법 및 그를 이용한 스머트 제거 방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191220