JP2017094351A - 鉛フリーはんだ合金 - Google Patents

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Tetsuro Nishimura
哲郎 西村
貴利 西村
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Abstract

【課題】高い接合強度と高い信頼性を有し、特にはんだ接合後に於いて、高温状態に曝されても、接合強度が低下せず、高い接合強度を維持すると共に高い信頼性を有する汎用性のある鉛フリーはんだ合金及びはんだ接合部の提供。【解決手段】Sn−Cu、Sn-Cu-Ni、及びSn-Ag-Cuを基本組成とする鉛フリーはんだ合金にBiを0.001〜57質量%、好ましくは0.5〜6質量%、より好ましくは1〜3質量%添加することにより、当該はんだ合金中で直径が数nm〜数百nmのBi及び/又はBiを主成分とする化合物が微細な糸状物質形状を形成し、当該はんだ合金中及び/又ははんだ接合部に生成する金属間化合物やはんだ合金の結晶の粗大化を抑制し、接合時は勿論のこと高温に長時間曝された状態でもはんだ接合部の接合強度が低下せず、高い信頼性を有するはんだ接合を可能とした、はんだ合金。【選択図】図1

Description

本発明は、経時劣化が少ない長期信頼性に優れた鉛フリーはんだ合金、及び当該はんだ合金を用いたはんだ継手に関する。
地球環境負荷軽減のため、電子部品の接合材料として鉛フリーはんだが広く普及しており、Sn-Ag-Cu系はんだ合金やSn-Cu-Ni系はんだ合金はその代表的な組成である。
近年、Sn-Ag-Cu系はんだ合金及びSn-Cu-Ni系はんだ合金に加え、BiやIn、Sb等を添加した鉛フリーはんだ合金やSn-Zn系はんだ合金等の接合用途や特性に対応した鉛フリーはんだ合金が提案されている。
とりわけ、接合部の機械的強度の向上や固相線温度を下げる目的で、BiやSb、Inを添加した鉛フリーはんだ合金が開示されている。
例えば、特許文献1では、Sn-Cu-Ni基本組成に0.01〜3重量%のBiを添加し、はんだの融点制御を容易にした鉛フリーはんだ合金が開示されている。
また、特許文献2では、Sn-Cu-Sb基本組成に1重量%以下の割合でBiを添加し、機械的強度を向上させた鉛フリーはんだ合金が開示されている。
そして、特許文献3では、SnにCu、Ni、及びBiを0.001〜5重量%添加し、接着強度の向上と固相線温度を下げる効果を有する鉛フリーはんだ合金が開示されている。
更に、出願人は、特許文献4に於いて、Sn-Bi共晶組成に一定量のNi及びCuを添加することにより、はんだ接合部及びはんだ接合界面に六方最密充填構造を有する金属間化合物を形成させて、はんだ接合時の強固な接合強度を有する鉛フリーはんだ合金を開示している。
一方、鉛フリーはんだに添加する組成のBiに着目すると、特許文献5では、Bi析出を抑制するはんだ組成物に関する技術が、特許文献6では、微細なはんだ量を用いたはんだ接合に於いて接合したSn相粒内に伝搬し易いクラックを抑制する技術が其々開示されている。
しかし、特許文献1〜特許文献4で開示されている技術には課題も残されており、例えば、特許文献1で開示されているはんだ合金組成にはCuの配合量が2〜5重量%と代表的な鉛フリーはんだ組成であるSn-Ag-Cu系はんだ合金やSn-Cu-Ni系はんだ合金よりも150℃以上高い温度である400℃を超えるはんだ付け温度が必要である。
また、特許文献2で開示されているはんだ合金組成は基本組成にSbが10重量%以上配合されているため、実施例にあるように固相線温度が230℃以上であり、特許文献1同様に従来の代表的な鉛フリーはんだ組成に比べ、高い温度でのはんだ付け工程が必要となる。
そして、特許文献3で開示されている技術は極細線はんだに限定したはんだ合金組成であり、種々のはんだ接合に対応するものではなく、汎用性に課題が残っている。
一方、電子機器のはんだ接合部は、通常、電子機器が使用される場合は、はんだ接合部は通電された状態であり、はんだ接合部が高温に曝される場合も生じる。
そこで、はんだ接合の信頼性には、はんだ接合時の接合強度は勿論のこと、高温に曝された場合での接合強度も重要になってくる。
ところが、特許文献1〜特許文献6で開示されている技術には高温で長時間曝された場合の接合強度に関して何らの示唆もない。
そして、電子機器の長期使用に十分に耐えられる高い信頼性を有するはんだ接合が可能な、且つ、はんだ接合に於いて汎用性のある鉛フリーはんだ合金が求められている。
特開2001−334384号公報 特開2004−298931号公報 特開2006−255762号公報 特開2013−744号公報 特開2015−188902号公報 特開2015−77601号公報
本発明は、高い接合強度と高い信頼性を有し、特にはんだ接合後に於いて、ヒートサイクルに曝されても、接合強度が低下せず、高い接合強度を維持すると共に高い信頼性を有する汎用性のある鉛フリーはんだ合金及びはんだ接合部の提供を目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく、鉛フリーはんだ合金組成及び金属間化合物に着目して鋭意検討を重ねた結果、Sn−Cu、Sn-Cu-Ni、及びSn-Ag-Cuを基本組成とする鉛フリーはんだ合金に一定量のBiを添加することにより、Biがはんだ合金及び/又ははんだ接合部中で微細な糸状物質形状をしたBi結晶及び/又はBiを主成分とする化合物となり、当該Bi及び/又Bi化合物が有効に作用し、はんだ接合部が高温に曝された状態に於いても接合強度の低下が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、Sn−Cu、Sn-Cu-Ni、及びSn-Ag-Cuを基本組成とする鉛フリーはんだ合金にBiを特定量添加することにより、当該はんだ合金及び/又ははんだ接合部中で直径が数nm〜数百nmのBi及び/又はBiを主成分とする微細な化合物が微細な糸状物質形状となり、当該はんだ合金及び/又ははんだ接合部中に生成する金属間化合物の結晶粗大化を抑制し、接合時は勿論のこと高温に長時間曝された状態でもはんだ接合部の接合強度が低下せず、高い信頼性を有するはんだ接合を可能とした。
本発明は、はんだ製品の使用方法や形態に限定されることのない汎用性のある鉛フリーはんだ合金であり、高い接合強度と高い信頼性を有し、はんだ接合部がヒートサイクルや高温状態に長時間曝された場合でも接合強度が低下しないため、電子機器の接合は勿論のこと大電流が流れるはんだ接合部を有する機器や高温状態に曝される機器等に広く応用が可能となる。
実施例2の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエッチング処理後の電子顕微鏡写真。 図1に示す実施例2の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエッチング処理後の電子顕微鏡拡大写真。 実施例2の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエージング処理後をエッチング処理した後の電子顕微鏡写真。 実施例3の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエージング処理後をエッチング処理した後の電子顕微鏡写真。 比較例1のはんだ合金をボール状に加工した後に銅板と接合したサンプルをエージング処理した断面の電子顕微鏡写真。 実施例3のはんだ合金をボール状に加工した後に銅板と接合したサンプルをエージング処理した断面の電子顕微鏡写真。 図5の拡大写真。 図6の拡大写真。 実施例5の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエージング処理後をエッチング処理した後の電子顕微鏡写真。図5の拡大写真。 実施例6の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエージング処理後をエッチング処理した後の電子顕微鏡写真。 実施例7の鉛フリーはんだ合金を使用したはんだ接合サンプルのエージング処理後をエッチング処理した後の電子顕微鏡写真。 Sn−Biの状態図。
以下に、本発明について詳細に説明する。
従来、鉛フリーはんだ合金の主成分はSnが多く用いられている。
例えば、鉛フリーはんだ合金の代表例であるSn-Cuはんだ合金、Sn-Cu-Niはんだ合金、及びSn-Ag-Cuの主成分はSnで、その配合量は90質量%以上が殆どであり、Snを主成分とする鉛フリーはんだ合金であるSn-Cu系はんだ合金、Sn-Cu-Ni系はんだ合金、及びSn-Ag-Cu系はんだ合金にBi等の成分を配合したとき、図12で示すようにSnとの合金を形成しないBiのような成分の場合は、当該成分例えばBi等はSnのマトリックスに取り込まれ、固溶状態になって存在していると考えられていた。
そして、当該添加成分が上述のような状態ではんだ合金中に存在し、当該添加成分の作用により、はんだ合金の特性が変化して添加前のはんだ合金に比べ接合強度や濡れ性が向上することや、引け巣発生や金属間化合物形成等のはんだ接合にとって好ましくない現象が発生すると考えられている。
このように、Snを含む鉛フリーはんだ合金、例えばSn-Ag-Cu系はんだ合金にBiやSb、In、Co、Fe、Al、Au、Zn、P、Ge、Ga、Mn、Mo等を添加することにより、Sn-Ag-Cuはんだ合金とは異なる特性を有し、使用する用途により適応した鉛フリーはんだ合金となることが知られ、はんだ接合に用いられている。
ところで、電子機器等のはんだ接合には、重要項目として、はんだ接合時の接合強度が挙げられており、はんだ接合時の接合強度を向上させたはんだ合金の開発や提供がなされている。
しかし、電子機器等に使用されるはんだ接合部は、電子機器の使用には特に電流が流れた状態になることや高温に曝される場合も多く、また、外部の環境によってはんだ接合部の温度上昇が加速される場合もあり、高温状態でのはんだ接合部の経時劣化を抑制することも、はんだ接合部の信頼性を高めるためには必要である。
特に、車載向け電子回路にはより過酷な環境下で使用されるため、より高い信頼性が求められている。
一方、はんだ接合部の評価として、はんだ接合部を冷温状態及び高温状態に一定時間放置することを繰り返すヒートサイクル試験と言われる試験方法を用いて評価する方法が一般的に用いられているが、この方法は高温状態の後に冷温状態にて一定時間放置するため、高温状態のままで長時間放置するエージング試験の場合とは、試験後のはんだ接合部の状態が異なるとも知られている。
本発明は、実際の電子機器や電子回路の使用実態に応じた状況下であっても、高い接合強度を有すると共にはんだ接合部の接合強度の低下を抑制するはんだ合金組成に関する発明である。
本発明は、Snを主成分とし、Biが配合された鉛フリーはんだ合金であって、はんだ合金及び/又ははんだ接合部にBi及び/又はBiを主成分とする化合物が、微細な糸状物質形状を形成して存在することを特徴とする鉛フリーはんだ合金に関する物であり、合金の組成は、本発明の効果を有する限りに於いて特に制限はされず、Sn-Cu系鉛フリーはんだ合金、Sn-Cu-Ni系鉛フリーはんだ合金、及びSn-Ag-Cu系はんだ合金等が例示できる。
更に、本発明の効果を有する範囲に於いて、Sb、In、Co、Fe、Al、Au,Zn、P、Ge、Ga、Mn、Mo等の成分を添加することも可能である。
なお、本発明のはんだ合金を用いたはんだ接合部に形成するBi及び/又はBiを主成分とする化合物の形状に関し、「微細な糸状物質形状」と称しているが、微細な糸状物質に限定されることなく、糸状若しくは線形をした形状全般を含む。
また、Biの配合量に関しても、本発明の効果を有する限り特に制限はなく、0.001質量%〜57質量%が好ましく、更には0.5質量%〜6質量%が好ましく、特に、1質量%〜3質量%がより好ましい。
そして、本発明の鉛フリーはんだ合金は、本発明の効果を有する範囲に於いて、性状や大きさ、使用方法に特に制限はなく、形状では、はんだペーストやBGA等のボール状、インゴット状、棒状、線状のやに入りはんだ、及びプリフォーム状等が例示でき、使用方法ではリフリー方式やフロー方式、はんだ鏝によるはんだ付け方法等が例示できる。
次に、本発明の効果について実験例を例示し、説明する。
本発明の鉛フリーはんだ合金について、表1に示す組成の合金を作製し、評価した。
また、評価試験として、150℃に連続して放置するエージング試験を行い、はんだ接合部の状態変化並びに引張強度を測定し、評価した。
Figure 2017094351
〔エージング試験〕
(試料作製方法)
1)表1に示す組成のはんだ合金を調製し、溶解させた後、鋳型に鋳込み、引張強度測定用サンプルを作製する。
また、表1に示す組成のはんだ合金を調製し、溶解させた後、銅板又はニッケル板に接合し、電子顕微鏡観察評価用サンプルを製作する。
2)各サンプルを150℃に500時間放置し、エージング処理を行う。
(引張強度測定方法)
島津製作所製試験機AG-ISを用いて、エージング処理を行わないサンプルと行ったサンプルを、室温(20℃〜25℃)10mm/分の条件にて、各サンプルが切断するまで引っ張り、サンプルの引張強度を測定する。
(電子顕微鏡観察評価方法)
接合サンプルを水酸化ナトリウム及びニトロフェノールの混合溶液にてエッチング処理し、はんだ合金中の表面からSnのみを選択的に取り除き、金属間化合物等の化合物を露出させて、電子顕微鏡で観察し評価する。
実施例2〜実施例7の本発明の鉛フリーはんだ合金を用いた接合サンプルの電子顕微鏡写真を、以下図1〜図12に示す。
図1は、表1に示す実施例2組成のはんだ合金を銅板に接合し、エージング処理を行う前の電子顕微鏡観察評価用サンプルで、CuSn金属間化合物とファーバー形状のBiが確認できる。
また、図2は、図1を拡大した電子顕微鏡写真で、より鮮明にBiが微細な糸状物質形状をしていることがわかる。
そして、図3は、実施例2組成のはんだ合金を銅板に接合したサンプルをエージング処理した後の電子顕微鏡観察評価用サンプルを写した写真であり、CuSn金属間化合物は大きく成長しているがファーバー形状のBiは変化していないことが明確にわかる。
図4は、実施例3組成のはんだ合金を銅板に接合し、エージング処理を行う前の電子顕微鏡観察評価用サンプルで、CuSn組成等の金属間化合物とファーバー形状のBiが確認できる。
図5は、比較例1のはんだ合金をボール状に加工した後に銅板と接合したサンプルをエージング処理した断面の電子顕微鏡写真で、針状に成長したCuSn等の金属間化合物が確認でき、ファーバー形状の化合物は見られない。
図6は、実施例3組成のはんだ合金を銅板に接合し、エージング処理を行う前の電子顕微鏡観察評価用サンプルで、はんだ合金全体に微細なファーバー形状のBi若しくはBiを主成分とする化合物が確認でき、CuSn組成等の金属間化合物も図5と比較して極端に数量が少なく、サイズも細かいことがわかる。
図7は図5を、図8は図6を其々拡大した電子顕微鏡写真で、Biを添加することにより、はんだ合金全体に微細なファーバー形状のBi若しくはBiを主成分とする化合物が形成され、CuSn組成等の金属間化合物の生成が抑制されることが明確にわかる。
図9は、実施例5組成のはんだ合金を銅板に接合し、エージング処理並びにエッチング処理を行った後の状態を電子顕微鏡にて撮影した写真で、細かい微細な糸状物質形状のBi若しくはBiを主成分とする化合応物が確認できる。
図10は、実施例6組成のはんだ合金を銅板に接合し、エージング処理並びにエッチング処理を行った後の状態を電子顕微鏡にて撮影した写真で、細かい微細な糸状物質形状のBi若しくはBiを主成分とする化合応物が確認できる。
図11は、実施例7組成のはんだ合金を銅板に接合し、エージング処理並びにエッチング処理を行った後の状態を電子顕微鏡にて撮影した写真で、細かい微細な糸状物質形状のBi若しくはBiを主成分とする化合応物が確認できる。
図1〜図12より、比較例1のSn-Cu-Ni系鉛フリーはんだ合金の場合、エージング処理によりCuSn組成等の金属間化合物が成長し粗大化する等の状態変化を生じていることがわかる。
一方、本発明のSnを含む鉛フリーはんだであって、更にBiを配合した組成の鉛フリーはんだ合金に於いて、はんだ合金中に微細な糸状物質形状のBi若しくはBiを主成分とする化合物が形成されていること、また、当該微細な糸状物質形状をしたBi若しくはBiを主成分とする化合物によると推測される効果により、はんだ接合部のはんだ合金の結晶が微細化されていると、及び150℃にてエージング処理を実施してもはんだ接合の結晶等の状態に変化が生じないことが明確で、本発明の鉛フリーはんだ合金を用いたはんだ接合の場合、高い信頼性を有すること考えられる。
次に、引張強度測定結果を表2に示す。
表2の強度低下率は、エージング処理前の引張強度測定値を100として、エージング処理後の引張強度測定値をパーセンテージ表示した数値であり、95%以上であれば合格と評価している。
Figure 2017094351
表2に示す通り、比較例1及び比較例2に比べ、本発明の実施例1〜実施例4の鉛フリーはんだ合金のエージング処理前後の引張強度変化率は低く、全てのサンプルで98%以上の数値を示し、特に実施例2〜実施例4の組成では100%を上回る極めて良好な結果となった。
このように、本発明のSnを主成分として、Biを配合した組成の鉛フリーはんだ合金であって、はんだ合金及び/又ははんだ接合部中に微細な糸状物質形状のBi若しくはBiを主成分とする化合物が形成される組成の鉛フリーはんだ合金を用いてはんだ接合を行った場合、高い接合強度と高い信頼性を得ることができることを示している。
本発明は、実際の電子機器や電子回路の使用実態に応じた状況下であっても、高い接合強度を有すると共にはんだ接合部の接合強度の低下を抑制するはんだ合金組成を有するため、車載向け電子回路を始め、高温状態に長時間曝される過酷な環境下で使用される装置・機器等に広く応用が期待できる。

















Claims (6)

  1. Snを含む鉛フリーはんだであって、更にBiを配合した組成の鉛フリーはんだ合金を用いて接合した、はんだ合金及び/又ははんだ接合部中に、微細な糸状物質の形状を有したBi及び/又はBiを主成分とする化合物が存在することを特徴とする鉛フリーはんだ合金。
  2. Sn-Cu又はSn-Cu-Ni又はSn-Ag-Cuを基本組成とすることを特徴とする請求項1記載の鉛フリーはんだ合金。
  3. Biの配合量が0.001質量%〜57質量%の範囲であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の鉛フリーはんだ合金。
  4. Biの配合量が0.5質量%〜6質量%の範囲であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の鉛フリーはんだ合金。
  5. Biの配合量が1質量%〜3質量%の範囲であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の鉛フリーはんだ合金。
  6. 請求項1乃至請求項5記載の鉛フリーはんだを用いて接合することを特徴とするはんだ継手。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018140436A (ja) * 2017-12-19 2018-09-13 千住金属工業株式会社 はんだ材料、はんだペースト、フォームはんだ及びはんだ継手

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