JP2017092841A - 増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカーの温度を常に正常に測定できるようにした増幅装置を提供する。
【解決手段】増幅装置1は、入力するオーディオ信号Saに対してパイロット信号SPを加算する加算器13と、加算器13から出力される信号Seを増幅してスピーカー2に供給する増幅器15と、スピーカー2に流れる電流を検知した電流検知信号V1からパイロット信号SPの信号成分を抽出し、その信号成分に基づいてスピーカー2の温度を検出する温度検出回路18と、加算器13の前段側で、増幅器15の最大許容入力に対してパイロット信号SP相当分の余裕が生じるようにオーディオ信号Saの最大振幅に制限をかけるリミット回路11と、を備える構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカーの温度を測定してスピーカーを駆動する増幅装置に関する。
オーディオ信号に基づいてスピーカーを駆動すると、スピーカーに設けられたコイルに電流が流れ、スピーカーの温度が上昇する。そのため、スピーカーを保護する観点から、従来よりスピーカーの温度測定が行われている。
例えば特許文献1には、スピーカーの入力側で予め定められた電圧値の直流電圧をスピーカーのコイルに印加し、コイルに流れる直流電流値を表す信号と、コイルに印加した電圧値とに基づいてコイルの温度を導出するようにした温度測定装置が記載されている。
特開2014−20976号公報
しかし、上述した従来の温度測定装置では、オーディオ信号の振幅が大きく、スピーカーを駆動するアンプの最大許容入力を超えている場合には、アンプから出力されるオーディオ信号がクリップしてしまうため、直流電圧をスピーカーのコイルに印加してもその直流電圧がクリップ信号に埋もれてしまい、コイルやスピーカーの温度を正常に測定することができないという問題があった。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スピーカーの温度を常に正常に測定できるようにした増幅装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1に、本発明は、増幅装置であって、入力するオーディオ信号に対してパイロット信号を加算する加算器と、前記加算器から出力される信号を増幅してスピーカーに供給する増幅器と、前記スピーカーに流れる電流を検知した電流検知信号から前記パイロット信号の信号成分を抽出し、該信号成分に基づいて前記スピーカーの温度を検出する温度検出回路と、前記加算器の前段側で、前記増幅器の最大許容入力に対して前記パイロット信号相当分の余裕が生じるように前記オーディオ信号の最大振幅に制限をかけるリミット回路と、を備えることを特徴とする構成である。
この発明によれば、リミット回路によってオーディオ信号にパイロット信号相当分の振幅制限がかけられた後に、オーディオ信号に対してパイロット信号が加算される。そのため、増幅器において加算器から出力される信号が増幅されるときに信号がクリップしてしまうことを防止でき、パイロット信号をスピーカーに対して正常に伝達することができる。
第2に、本発明は、上記第1の構成を有する増幅装置において、前記パイロット信号は、非可聴域の所定周波数の信号であることを特徴とする構成である。
この発明によれば、所定周波数のパイロット信号をスピーカーに対して正常に伝達することができると共に、スピーカーから出力される音質に影響を与えることなく、スピーカーの温度を測定することができる。
第3に、本発明は、上記第2の構成を有する増幅装置において、前記加算器の前段側で、前記オーディオ信号から前記所定周波数を含む帯域の信号を除去するハイパスフィルタを更に備え、前記温度検出回路は、前記電流検知信号から前記所定周波数の信号成分を抽出することを特徴とする構成である。
この発明によれば、パイロット信号とは異なる信号成分がパイロット信号に紛れ込んでしまうことを抑制でき、スピーカーの温度を正確に検出することができる。
第4に、本発明は、上記第2又は第3の構成を有する増幅装置において、前記温度検出回路は、前記電流検知信号から抽出した前記パイロット信号の信号成分に対して前記パイロット信号の遅延信号を乗算し、前記パイロット信号の1周期分積分することにより、前記スピーカーの温度を検出することを特徴とする構成である。
この発明によれば、スピーカーの温度を高精度に検知することができるようになる。
第5に、本発明は、上記第1乃至第4のいずれかの構成を有する増幅装置において、前記温度検出回路が検出する前記スピーカーの温度に基づいて、前記リミット回路の前段で前記オーディオ信号を増幅若しくは減衰するボリューム制御回路を更に備えることを特徴とする構成である。
この発明によれば、温度検出回路が検出するスピーカーの温度に基づいてスピーカーを保護することができるようになる。
本発明によれば、パイロット信号を加算したオーディオ信号でスピーカーを駆動するときに、増幅器から出力される信号がクリップしてしまうことを抑制できるため、パイロット信号の信号成分に基づいてスピーカーの温度を常に正常に測定することができるようになる。
増幅装置の一構成例を示すブロック図である。 増幅装置の各部における信号の概念を示す図である。 温度検出回路の構成例を示す図である。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明における増幅装置1の一構成例を示すブロック図である。この増幅装置1は、スピーカー2を駆動する駆動回路を備えており、入力するオーディオ信号Saに基づいてスピーカー2を駆動する。そして増幅装置1は、オーディオ信号Saによってスピーカー2を駆動しているときに、スピーカー2の温度を常時測定し、その測定温度に基づいてスピーカー2の駆動状態を制御するように構成される。
増幅装置1は、スピーカー2を駆動する構成として、ボリューム調整回路10と、DA変換器14と、増幅器15とを備えている。また増幅装置1は、スピーカー2の温度を測定してスピーカー2の駆動状態を制御するための構成として、リミット回路11と、ハイパスフィルタ12と、加算器13と、IV変換回路16と、AD変換器17と、温度検出回路18と、ボリューム制御回路19と、パイロット信号出力回路20とを備えている。
パイロット信号出力回路20は、スピーカー2の温度を測定するために、入力するオーディオ信号Saに加算するパイロット信号SPを出力する回路である。例えば本実施形態におけるパイロット信号出力回路20は、非可聴域である4HzのAC信号をパイロット信号SPとして生成し、そのパイロット信号SPを加算器13へ出力する。
ボリューム調整回路10は、デジタル信号として入力するオーディオ信号Saを、任意に調整可能な増幅率で増幅する回路である。ボリューム調整回路10における増幅率は、後述するボリューム制御回路19によって制御される。ボリューム調整回路10によって増幅されたオーディオ信号Sbは、リミット回路11へ出力される。
リミット回路11は、オーディオ信号Sbの振幅に制限をかける回路である。すなわち、オーディオ信号Sbには後段の加算器13においてパイロット信号SPが加算されるため、リミット回路11は、加算器13の前段側においてオーディオ信号Sbの最大振幅を予め所定値に制限する。そしてリミット回路11において最大振幅が制限されたオーディオ信号Scは、ハイパスフィルタ12へ出力される。
ハイパスフィルタ12は、オーディオ信号Scから非可聴域の信号成分を除去するフィルタであり、例えば遅延の少ないIIRフィルタによって構成される。すなわち、入力するオーディオ信号Saには非可聴域の低周波の信号成分が含まれていることがあるため、ハイパスフィルタ12は、加算器13の前段側において、そのような低周波の信号成分をオーディオ信号Scから除去する。本実施形態におけるハイパスフィルタ12のカットオフ周波数は、パイロット信号SPの周波数よりも高い周波数であり、例えば50Hzに設定される。これにより、オーディオ信号Scに含まれる50Hz以下の信号成分がハイパスフィルタ12によって除去され、パイロット信号SPの周波数域に信号成分を有さないオーディオ信号Sdが得られる。ハイパスフィルタ12において低周波の信号成分が除去されたオーディオ信号Sdは、加算器13へ出力される。
加算器13は、ハイパスフィルタ12から出力されるオーディオ信号Sdに対してパイロット信号出力回路20から出力されるパイロット信号SPを加算し、パイロット信号SPの重畳されたオーディオ信号SeをDA変換器14へ出力する。
DA変換器14は、例えばΔΣ方式のDA変換器であり、加算器13から出力されるオーディオ信号Seを高速DA変換して増幅器15へ出力する。増幅器15は、DA変換器14においてアナログ信号に変換されたオーディオ信号Sfを所定利得Aで増幅することによって駆動信号Voを生成し、その駆動信号Voをスピーカー2へ出力することによってスピーカー2を駆動する。このような増幅器15は、正負の電源電圧で動作し、その正負の電源電圧によって定まる出力可能範囲内の駆動信号Voを生成してスピーカー2へ出力する。そのため、増幅器15がオーディオ信号Sfに利得Aを付与して出力するときに出力可能範囲を超える場合には、駆動信号Voが出力可能範囲の上限値又は下限値でクリップする。つまり、増幅器15には駆動信号Voをクリップさせずに出力することが可能な最大許容入力があり、増幅器15に入力するオーディオ信号Sfの振幅が最大許容入力を超えないときには、駆動信号Voはクリップせずにスピーカー2へ出力される。
図2は、上記各部における信号の概念を示す図である。まず図2(a)はパイロット信号出力回路20から出力されるパイロット信号SPの一例を示している。パイロット信号SPは、上述のように4HzのAC信号であり、その振幅はVpである。パイロット信号出力回路20は、図2(a)に示すようなパイロット信号SPを加算器13に対して常時出力する。
図2(b)は、ボリューム調整回路10に入力するオーディオ信号Saの一例を示している。このようなオーディオ信号Saがボリューム調整回路10において増幅された後、リミット回路11において振幅制限がかけられると、リミット回路11から出力されるオーディオ信号Scは、図2(c)に示すような信号となる。つまり、リミット回路11から出力されるオーディオ信号Scは、最大振幅が所定値Athに制限された信号となっている。ここで、リミット回路11では、オーディオ信号Scの最大振幅を制限するため、増幅器15の最大許容入力Amaxに対して、パイロット信号SPの振幅Vpに相当する分の余裕が生じるように所定値Athが予め設定される。そしてリミット回路11は、入力するオーディオ信号Sbの振幅が所定値Ath以下のときにはオーディオ信号Sbをそのまま出力するのに対し、オーディオ信号Sbの振幅が所定値Athを超えるときには所定値Athを超える分の信号を除去し、振幅を所定値Athに制限して出力する。これにより、リミット回路11から出力されるオーディオ信号Scの最大振幅は、図2(c)に示すように所定値Athとなり、増幅器15の最大許容入力Amaxに対し、パイロット信号SPの振幅Vp相当分の余裕が生じる。
そしてハイパスフィルタ12によって低周波の信号成分が除去された後、加算器13においてオーディオ信号Sdとパイロット信号SPとが加算されると、加算器13から出力されるオーディオ信号Seは、図2(d)に示すような信号となる。つまり、リミット回路11においてオーディオ信号Scの最大振幅が所定値Athに制限されているため、加算器13においてオーディオ信号Sdにパイロット信号SPが加算されても、オーディオ信号Seの最大振幅は、増幅器15の最大許容入力Amaxを超えない。そのため、増幅器15において駆動信号Voがクリップしてしまうことがなくなるため、スピーカー2の温度を測定するためのパイロット信号SPは、駆動信号Voに重畳された状態でスピーカー2へ伝達される。
一方、スピーカー2は、ボイスコイル3を備え、駆動信号Voに応じた電流がボイスコイル3に流れることにより、振動板を振動させ、音響出力を行う。ボイスコイル3は、銅などで構成され、例えば0度の温度環境下で8Ωの抵抗値を有している。このようなボイスコイル3に電流が流れると、ボイスコイル3の温度が上昇し、ボイスコイル3の抵抗値が変化する。本実施形態では、そのようなボイスコイル3の抵抗値の変動を測定することにより、スピーカー2の温度を測定する。つまり、ボイスコイル3自体の温度をスピーカー2の温度として測定するのである。
ボイスコイル3は、その一端が増幅器15に接続され、他端が抵抗Rcを介して接地点に接続されている。したがって、駆動信号Voによってボイスコイル3に電流IRが流れると、その電流IRが抵抗Rcにも流れ、抵抗Rcの両端には電流IRに応じた電位差が生じる。IV変換回路16は、ボイスコイル3と抵抗Rcとの間に接続され、抵抗Rcに流れる電流IRを電圧に変換する回路であり、電流IRに応じた電圧として現れる電流検知信号V1をAD変換器17へ出力する。AD変換器17は、例えばΔΣ方式のAD変換器であり、IV変換回路16から出力される電流検知信号V1を高速AD変換する。AD変換器17によってデジタル信号に変換された電流検知信号Svは、温度検出回路18へ出力される。
図3は、温度検出回路18の構成例を示す図であり、図3(a)及び図3(b)はそれぞれ異なる構成例を示している。まず図3(a)に示す温度検出回路18は、ローパスフィルタ31と、絶対値回路32と、平均化回路33とを備えて構成される。ローパスフィルタ31は、AD変換器17から出力される電流検知信号Svから高周波成分を除去するフィルタであり、例えば遅延の少ないIIRフィルタによって構成される。ローパスフィルタ31のカットオフ周波数は、パイロット信号SPの周波数よりも高く、上述したハイパスフィルタ12のカットオフ周波数よりも低い周波数に設定される。本実施形態では、ローパスフィルタ31のカットオフ周波数は、例えば10Hzに設定される。そのため、ローパスフィルタ31は、AD変換器17から出力される電流検知信号Svからパイロット信号SPの周波数(4Hz)に対応する信号成分だけを抽出することができ、その信号成分を絶対値回路32へ出力する。絶対値回路32は、ローパスフィルタ31から出力される信号の絶対値を出力する回路である。平均化回路33は、絶対値回路32から出力される信号を積分して平均化することにより、パイロット信号SPの周波数に対応する信号成分の振幅に応じた温度検出信号Stを出力する回路である。この温度検出信号Stは、スピーカー2の温度に応じた信号である。すなわち、ボイスコイル3の温度が上昇してボイスコイル3の抵抗値が上がると、それに応じてボイスコイル3に流れる電流IRが減少する。このとき、電流IRに含まれているパイロット信号SPに応じた電流成分も同様に減少する。そのため、電流検知信号Svから抽出される信号成分(パイロット信号SPの周波数に対応する信号成分)の振幅に対応する温度検出信号Stは、スピーカー2の温度が上昇することに伴って信号レベルが次第に小さくなる信号であり、スピーカー2の温度に応じた信号である。
また図3(b)に示す温度検出回路18は、ローパスフィルタ31と、遅延回路34と、乗算器35と、平均化回路33とを備えて構成される。そして図3(b)に示す温度検出回路18では、パイロット信号出力回路20から出力されるパイロット信号SPが遅延回路34に供給される構成である。ローパスフィルタ31は、図3(a)に示したものと同様であり、AD変換器17から出力される信号Svからパイロット信号SPの周波数(4Hz)に対応する信号成分だけを抽出した信号S1を生成し、その信号S1を乗算器35へ出力する。ここで、Vtをスピーカー2の温度に応じた振幅とし、ωを角速度とすると、信号S1は、
S1=Vt・sinωt …(式1)
として表すことができる。
遅延回路34は、パイロット信号出力回路20から出力されるパイロット信号SPを遅延させ、パイロット信号SPの位相を、ローパスフィルタ31から出力される信号S1の位相と同期させた信号S2を生成し、その信号S2を乗算器35へ出力する。この信号S2は、
S2=Vpsinωt …(式2)
として表すことができる。
乗算器35は、信号S1と信号S2とを乗算した乗算信号S3を生成し、その乗算信号S3を平均化回路33へ出力する。乗算信号S3は、
S3=S1・S2=Vtsinωt・Vpsinωt …(式3)
として表すことができる。
そして平均化回路33は、乗算器35から出力される乗算信号S3をパイロット信号SPの1周期分で積分して平均化することにより、温度検出信号Stを出力する。この平均化回路33による処理を数式で表すと、次の式4のようになる。
Figure 2017092841
上記式4によれば、平均化回路33から出力される温度検出信号Stには、周波数成分が含まれないため、スピーカー2の温度に応じた振幅Vtを高精度に検知することができる。そのため、図3(a)に示した温度検出回路18よりも、図3(b)に示した温度検出回路18の方が、高精度にスピーカー2の温度を検出することが可能である。ただし、本実施形態としては、図3(a)に示した温度検出回路18を採用しても良いし、また図3(b)に示した温度検出回路18を採用しても良い。
上記のようにして得られる温度検出信号Stは、ボリューム制御回路19に出力される。ボリューム制御回路19は、温度検出信号Stに基づいてボリューム調整回路10を制御する制御信号CNTをボリューム調整回路10へ出力する回路である。このボリューム制御回路19は、温度検出信号Stに基づいて特定されるスピーカー2の温度が所定温度以下のときには、ボリューム調整回路10における増幅率を所定の値で一定の状態に保持する制御信号CNTを出力する。これにより、スピーカー2の出力パワーを一定の状態に保持した状態でスピーカー2を駆動することができる。これに対し、温度検出信号Stに基づいて特定されるスピーカー2の温度が所定温度を超えた場合、ボリューム制御回路19は、ボリューム調整回路10における増幅率を所定の値よりも小さい値に切り替えるための制御信号CNTを出力する。これにより、スピーカー2の出力パワーが低下するので、スピーカー2の温度が更に上昇することを防止でき、スピーカー2を保護することができる。尚、ボリューム制御回路19は、制御信号CNTにより、入力するオーディオ信号Saを増幅することも可能である。
またボリューム制御回路19とボリューム調整回路10との間にローパスフィルタを介挿しても良い。この場合、ボリューム制御回路19がボリューム調整回路10における増幅率を所定の値よりも小さい値に切り替えたときに、ローパスフィルタがその制御信号CNTを遅延させることになる。これにより、ボリューム調整回路10は増幅率を急激に変化させず、緩やかに増幅率を低下させていくようになるので、スピーカー2から出力される音質が一時的に悪化してしまうことを抑制することができる。
以上のように本実施形態の増幅装置1は、入力するオーディオ信号Saに対してパイロット信号SPを加算する加算器13の前段側に、オーディオ信号Sbに対してパイロット信号SP相当分の振幅制限をかけるリミット回路11を有しており、このリミット回路11がオーディオ信号Sbの最大振幅を予め所定値Athに制限しておくことにより、後段の加算器13でパイロット信号SPが重畳された場合であっても、増幅器15に入力されるオーディオ信号Sfが増幅器15の最大許容入力を超えてしまうことを未然に防止することができる。したがって、増幅器15から出力される駆動信号Voがクリップしてしまうことを防止でき、スピーカー2の温度を測定するためのパイロット信号SPがクリップ信号に埋もれてしまうことがなくなるので、スピーカー2の温度を常に正常に測定することができるようになる。
特にリミット回路11は、上述のように増幅器15の最大許容入力に対してパイロット信号SP相当分の余裕が生じるようにオーディオ信号Sbの最大振幅に制限をかけるため、駆動信号Voのクリップを防止できる範囲でスピーカー2の出力パワーを最大限に維持しながらスピーカー2を駆動することができる。すなわち、リミット回路11は、オーディオ信号Sbの最大振幅を、パイロット信号SPの振幅Vpに相当する分だけ低下させるように振幅制限をかけることにより、スピーカー2の出力パワーが著しく低下してしまうことを抑制できるのである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではなく、種々の変形が適用可能である。例えば上記実施形態では、リミット回路11がハイパスフィルタ12の前段に設けられる場合を例示した。しかし、これに限られるものではなく、リミット回路11は、ハイパスフィルタ12の後段に設けたものであっても良い。
また上記実施形態では、パイロット信号SPが4HzのAC信号である場合を例示した。しかし、パイロット信号SPは、必ずしもAC信号に限られず、DC信号であっても構わない。またパイロット信号SPがAC信号である場合においても、パイロット信号SPの周波数は4Hzに限られるものではなく、非可聴域の所定周波数であれば良い。
1…増幅装置、2…スピーカー、11…リミット回路、12…ハイパスフィルタ、13…加算器、15…増幅器、18…温度検出回路、19…ボリューム制御回路、20…パイロット信号出力回路、SP…パイロット信号、Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Sf…オーディオ信号。

Claims (5)

  1. 入力するオーディオ信号に対してパイロット信号を加算する加算器と、
    前記加算器から出力される信号を増幅してスピーカーに供給する増幅器と、
    前記スピーカーに流れる電流を検知した電流検知信号から前記パイロット信号の信号成分を抽出し、該信号成分に基づいて前記スピーカーの温度を検出する温度検出回路と、
    前記加算器の前段側で、前記増幅器の最大許容入力に対して前記パイロット信号相当分の余裕が生じるように前記オーディオ信号の最大振幅に制限をかけるリミット回路と、
    を備えることを特徴とする増幅装置。
  2. 前記パイロット信号は、非可聴域の所定周波数の信号であることを特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記加算器の前段側で、前記オーディオ信号から前記所定周波数を含む帯域の信号を除去するハイパスフィルタを更に備え、
    前記温度検出回路は、前記電流検知信号から前記所定周波数の信号成分を抽出することを特徴とする請求項2に記載の増幅装置。
  4. 前記温度検出回路は、前記電流検知信号から抽出した前記パイロット信号の信号成分に対して前記パイロット信号の遅延信号を乗算し、前記パイロット信号の1周期分積分することにより、前記スピーカーの温度を検出することを特徴とする請求項2又は3に記載の増幅装置。
  5. 前記温度検出回路が検出する前記スピーカーの温度に基づいて、前記リミット回路の前段で前記オーディオ信号を増幅若しくは減衰するボリューム制御回路を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の増幅装置。
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