JP2017091821A - 非水電解質二次電池用正極活物質およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[Li1.5][Li0.5(1−x)Mn1−xM1.5x]O3
(式中、xは0.1≦x≦0.8を満たし、MはNiαCoβMnγで表され、この際、0≦α≦0.5、0≦β≦0.5、0≦γ≦1であり、かつ、α+β+γ=1である。)
で表される組成を有し、かつ、活物質を構成する粒子の内部から最表面にわたって層状構造を有していることを特徴とする。
Li化合物、Mn化合物、Ni化合物、および必要に応じてCo化合物を含む原料を含む前駆体を、昇温速度50〜100℃/時間、焼成温度600〜850℃、焼成時間6〜12時間の条件で熱処理して処理物を得る工程(第1焼成工程);および、
前記処理物を、昇温速度200〜400℃/時間、焼成温度900〜1100℃、焼成時間1〜75分間の条件で焼成して焼成物を得る工程(第2焼成工程)。
図1は、本発明の電気デバイスの代表的な一実施形態である、扁平型(積層型)のリチウムイオン二次電池(以下、単に「積層型電池」ともいう)の全体構造を模式的に表した断面概略図である。
本実施形態では、前記正極(正極活物質層)の主要な活物質(正極材料)が、所定の製造方法によって得られたものである。すなわち、本発明の一形態によれば、Li化合物、Mn化合物、Ni化合物、および必要に応じてCo化合物を含む原料を含む前駆体を、昇温速度50〜100℃/時間、焼成温度600〜850℃、焼成時間6〜12時間の条件で熱処理して処理物を得る第1焼成工程と、前記処理物を、昇温速度200〜400℃/時間、焼成温度900〜1100℃、焼成時間1〜75分間の条件で焼成して焼成物を得る第2焼成工程とを含む正極活物質の製造方法が提供される。かような製造方法を用いることにより、結晶子径の成長を抑えつつ、活物質粒子の表層の結晶性の低下を抑制して内部の結晶構造と同等以上とすることができる。その結果、リチウムイオン二次電池における高い放電容量とサイクル耐久性との両立が実現されうる。以下、任意の工程も含めて工程順に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきである。
続いて得られた混合物を本焼成する前に仮焼成することが好ましい。ただし、仮焼成工程は必須工程ではなく、上記で得た正極活物質の原料の混合物をそのまま本焼成してもよい。仮焼成を行うことにより正極活物質の偏析を防止し、均一な混合状態を得ることができる。仮焼成温度は350〜700℃の間が望ましい。350℃以上であれば反応が進行し、700℃以下であれば、焼成が進行して粉砕が困難となることが防止されうる。仮焼成時間は特に限定されないが、通常4〜10時間程度である。仮焼成の雰囲気は酸素を含んでいれば特に限定されないが、製造コストを考慮すると大気中で行うとよい。
本工程では、上記で得た原料の混合物または仮焼成後の原料粉末の混合物(本明細書中、これらの混合物を「前駆体」とも称する)を熱処理(焼成)して処理物を得る。ここで、第1焼成工程では、熱処理(焼成)の際の昇温速度、焼成温度、焼成時間を所定の範囲内の値に設定する。具体的には、昇温速度は50〜100℃/時間であり、好ましくは75〜100℃/時間であり、より好ましくは80〜100℃/時間である。また、焼成温度は600〜850℃であり、好ましくは700〜825℃であり、より好ましくは750〜800℃である。さらに、焼成時間は6〜12時間であり、好ましくは8〜12時間であり、より好ましくは10〜12時間である。なお、「焼成時間」とは、所定の温度に達してから熱処理が終了するまでの時間を意味する。ここで、第1焼成工程における焼成条件が上記所定の範囲を外れると、本発明の効果(固溶体正極活物質における高い放電容量と高いサイクル耐久性の向上)が十分に得られない。第1焼成工程の雰囲気は酸素を含んでいれば特に限定されないが、製造コストを考慮すると大気中で行うとよい。
続いて、上記第1焼成工程で得られた処理物をより高温にて短時間、熱処理(焼成)して焼成物を得る。ここで、第2焼成工程においても、熱処理(焼成)の際の昇温速度、焼成温度、焼成時間を所定の範囲内の値に設定する。具体的には、昇温速度は200〜400℃/時間であり、好ましくは300〜400℃/時間であり、より好ましくは350〜400℃/時間である。また、焼成温度は900〜1100℃であり、好ましくは850〜1000℃であり、より好ましくは900〜950℃である。さらに、焼成時間は1〜75分間であり、好ましくは3〜45分間であり、より好ましくは5〜30分間である。ここで、第2焼成工程を行わずに上記第1焼成工程のみで活物質の製造を終了すると、活物質の表層における層状構造が乱れて岩塩型構造が生じる。これにより、十分なサイクル耐久性を実現することができなくなると考えられる。また、第2焼成工程を行ったとしても、第2焼成工程における焼成条件が上記所定の範囲を外れていれば、本発明の効果(固溶体正極活物質における高い放電容量と高いサイクル耐久性の向上)が十分に得られない。特に、昇温速度が低すぎると、焼成時間を短く、または長く制御しても十分な放電容量を確保することができず、固溶体正極活物質を用いる利点を享受することができない。これに対し、上述した条件を満たすように第2焼成工程を実施すると、表層の結晶成長を促進させることにより、活物質の表層における岩塩型構造の生成や層状構造の乱れが抑制される。その結果、高い放電容量を維持しつつ、サイクル耐久性も高めることが可能となるのである。第2焼成工程の雰囲気は酸素を含んでいれば特に限定されないが、製造コストを考慮すると大気中で行うとよい。
[Li1.5][Li0.5(1−x)Mn1−xM1.5x]O3
(式中、xは0.1≦x≦0.8を満たし、MはNiαCoβMnγで表され、この際、0≦α≦0.5、0≦β≦0.5、0≦γ≦1であり、かつ、α+β+γ=1である。)
で表される組成を有する非水電解質二次電池用正極活物質であって、活物質を構成する粒子の内部から最表面にわたって層状構造を有している、非水電解質二次電池用正極活物質が得られる。本発明によれば、当該正極活物質もまた、新規かつ進歩性を有する発明として、提供される。なお、本明細書において「層状構造」とは、リチウム層−酸素層−遷移金属層が積層した層状構造を意味する。ここで、当該正極活物質は、活物質を構成する粒子の最表層(例えば、粒子の表面から10nmの深さの位置)の結晶構造が岩塩型構造を含まないものであることが好ましい。当該好ましい実施形態に係る正極活物質は、例えば、後述する実施例において図4を参照して説明するように、粒子の表面から10nm深さの位置および50nm深さの位置における結晶構造をナノビーム電子線回折により解析した場合に、双方の位置における回折パターンが同様のパターンを示すものであると表現することもできる。
活物質層13または15は活物質を含み、必要に応じてその他の添加剤をさらに含む。
正極活物質層15は、正極活物質を含む。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、正極活物質層15が上述した正極活物質を含む点に特徴がある。ここで、当該正極活物質は、上述したように、所定の組成式[Li1.5][Li0.5(1−x)Mn1−xM1.5x]O3(式中、xは0.1≦x≦0.8を満たし、MはNiαCoβMnγで表され、この際、0≦α≦0.5、0≦β≦0.5、0≦γ≦1であり、かつ、α+β+γ=1である。)で表される。
バインダは、活物質同士または活物質と集電体とを結着させて電極構造を維持する目的で添加される。正極活物質層に用いられるバインダとしては、特に限定されないが、例えば、以下の材料が挙げられる。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体およびその水素添加物、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体およびその水素添加物などの熱可塑性高分子、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−HFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−HFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−PFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFMVE−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−CTFE系フッ素ゴム)等のビニリデンフルオライド系フッ素ゴム、エポキシ樹脂等が挙げられる。中でも、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、スチレン・ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリアミドイミドであることがより好ましい。これらの好適なバインダは、耐熱性に優れ、さらに電位窓が非常に広く正極電位、負極電位双方に安定であり活物質層に使用が可能となる。これらのバインダは、1種単独で用いてもよいし、2種併用してもよい。
負極活物質層13は、負極活物質を含む。
負極活物質としては、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンブラック、活性炭、カーボンファイバー、コークス、ソフトカーボン、もしくはハードカーボンなどのカーボン、SiやSnなどの純金属や、Si−Sn−Ti合金等の合金系活物質、あるいはTiO、Ti2O3、TiO2、もしくはSiO2、SiO、SnO2などの金属酸化物、Li4/3Ti5/3O4もしくはLi7MnNなどのリチウムと遷移金属との複合酸化物、Li−Pb系合金、Li−Al系合金、Liなどが挙げられる。
バインダは、活物質同士または活物質と集電体とを結着させて電極構造を維持する目的で添加される。負極活物質層に用いられるバインダの種類についても特に制限はなく、正極活物質層に用いられるバインダとして上述したものが同様に用いられうる。よって、ここでは詳細な説明は省略する。
以下に、正極および負極活物質層15、13に共通する要件につき、説明する。
導電助剤とは、正極活物質層または負極活物質層の導電性を向上させるために配合される添加物をいう。導電助剤としては、アセチレンブラック等のカーボンブラック、グラファイト、気相成長炭素繊維などの炭素材料が挙げられる。活物質層が導電助剤を含むと、活物質層の内部における電子ネットワークが効果的に形成され、電池の出力特性の向上に寄与しうる。
電解質塩(リチウム塩)としては、Li(C2F5SO2)2N、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiCF3SO3等が挙げられる。
イオン伝導性ポリマーとしては、例えば、ポリエチレンオキシド(PEO)系およびポリプロピレンオキシド(PPO)系のポリマーが挙げられる。
集電体11、12は導電性材料から構成される。集電体の大きさは、電池の使用用途に応じて決定される。例えば、高エネルギー密度が要求される大型の電池に用いられるのであれば、面積の大きな集電体が用いられる。
電解質層17を構成する電解質としては、液体電解質またはポリマー電解質が用いられうる。
電池外部に電流を取り出す目的で、集電板を用いてもよい。集電板は集電体やリードに電気的に接続され、電池外装材であるラミネートシートの外部に取り出される。
電池外装材29としては、公知の金属缶ケースを用いることができるほか、発電要素を覆うことができる、アルミニウムを含むラミネートフィルムを用いた袋状のケースが用いられうる。該ラミネートフィルムには、例えば、PP、アルミニウム、ナイロンをこの順に積層してなる3層構造のラミネートフィルム等を用いることができるが、これらに何ら制限されるものではない。高出力化や冷却性能に優れ、EV、HEV用の大型機器用電池に好適に利用することができるという観点から、ラミネートフィルムが望ましい。
図2は、積層型の扁平なリチウムイオン二次電池の外観を表した斜視図である。
<正極活物質10(Li1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]O3)の調製>
(前駆体の調製)
出発原料として、Liの水酸化物、Ni、Co、Mnのそれぞれの酢酸塩を準備した。これらの出発原料のうち、1段階目の合成としてNi、Co、Mnのそれぞれの酢酸塩を所定量、乳鉢および乳棒を用いて混合した。次いで、大気雰囲気下、500℃で5時間焼成することにより、前駆体を得た。
上記前駆体にLiの水酸化物を所定量加えて混合し、大気雰囲気下で第1焼成工程を実施した。具体的には、まず、昇温速度50℃/時間で750℃まで昇温した。その後、750℃に12時間保持することにより、第1焼成工程を行った。
上記第1焼成工程に連続して、大気雰囲気下で第2焼成工程を実施した。具体的には、まず、昇温速度400℃/時間で900℃まで昇温した。その後、900℃に7.5分間保持することにより、第2焼成工程を行った。これにより、正極活物質10(Li1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]O3(組成式(1)において、x=0.5、α=0.1875、β=0.1875、γ=0.625、α+β+γ=1.0)を得た。
(正極用スラリーの調製)
下記組成の正極用スラリーを調製した。
正極活物質10:Li1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]O3 90質量部
導電助剤1:燐片状黒鉛 1.0質量部
導電助剤2:アセチレンブラック 4.0質量部
バインダー:ポリフッ化ビニリデン(PVDF) 5.0質量部
溶剤:N−メチルピロリドン(NMP) 74.0質量部。
20μm厚のアルミニウム箔集電体の片面に、上記正極用スラリーをバーコーターにより塗布した。続いて、この正極スラリーを塗布した集電体を、ホットプレート上にて乾燥させて(120℃〜130℃、乾燥時間10分)、正極用スラリーの塗膜に残留するNMP量を0.02質量%以下として、シート状電極を得た。
上記で得られたシート状電極にローラープレスをかけて圧縮成形し、切断して、正極C1を作製した。なお、片面の活物質層の質量は約3.5mg/cm2であり、厚さは約50μmであり、密度は2.70g/cm3であった。
次に、この正極C1に対し、真空乾燥炉にて乾燥処理を施した。具体的には、まず、乾燥炉内部に正極C1を設置した後、室温(25℃)にて減圧(100mmHg(1.33×104Pa))し乾燥炉内の空気を除去した。続いて、窒素ガスを流通(100cm3/分)しながら、10℃/分で120℃まで昇温し、120℃で再度減圧して炉内の窒素を排気したまま12時間保持した後、室温まで降温した。このようにして、正極C11を得た。
以下の手法により、2032タイプのコインセルを作製した。
第2焼成工程における焼成条件を以下のように変更したこと以外は、上述した実施例1と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
昇温速度:200℃/時間
焼成温度:900℃
焼成時間:15分間
[実施例3]
第2焼成工程における焼成条件を以下のように変更したこと以外は、上述した実施例1と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
昇温速度:200℃/時間
焼成温度:900℃
焼成時間:45分間
[実施例4]
第2焼成工程における焼成条件を以下のように変更したこと以外は、上述した実施例1と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
昇温速度:200℃/時間
焼成温度:900℃
焼成時間:75分間
[比較例1]
第2焼成工程を実施しなかったこと以外は、上述した実施例1と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
第1焼成工程および第2焼成工程における焼成条件を以下のように変更したこと以外は、上述した実施例1と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
昇温速度:100℃/時間
焼成温度:600℃
焼成時間:12時間
(第2焼成工程の焼成条件)
昇温速度:100℃/時間
焼成温度:900℃
焼成時間:540分間
[比較例3]
第2焼成工程を実施しなかったこと以外は、上述した比較例2と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
第2焼成工程における焼成条件を以下のように変更したこと以外は、上述した比較例2と同様の手法により、正極用スラリー、正極およびコインセルを作製した。
昇温速度:100℃/時間
焼成温度:900℃
焼成時間:15分間
<電池特性の評価>
上記で作製したコインセルを、評価セル取り付け冶具にセットし、正極リードおよび負極リードを電池の各タブ端部に取り付けて、以下の試験を行った。
充電は、0.1Cレートにて最高電圧が4.8Vとなるまで充電し、その後、放電は、電池の最低電圧が2.0Vとなるまで0.1Cレートで放電する定電流放電法で行い、この活性化処理は室温下で行った(表1)。
0.1Cレートにて最高電圧が4.6Vとなるまで充電した後、0.1Cレートで放電する定電流充放電サイクルを5回、室温において定電流放電法で行った(表2)。結果を下記の表4に示す。
電池の評価は、1.0Cレートにて最高電圧が4.6Vとなるまで充電した後、1.0Cレートで2.0Vまで放電する定電流充放電サイクルを100回、室温において行った(表3)。結果を下記の表4に示す。
11 負極集電体、
12 正極集電体、
13 負極活物質層、
15 正極活物質層、
17 電解質層、
19 単電池層、
21、57 発電要素、
25、58 負極集電板、
27、59 正極集電板、
29、52 電池外装材(ラミネートフィルム)。
Claims (8)
- 下記組成式:
[Li1.5][Li0.5(1−x)Mn1−xM1.5x]O3
(式中、xは0.1≦x≦0.8を満たし、MはNiαCoβMnγで表され、この際、0≦α≦0.5、0≦β≦0.5、0≦γ≦1であり、かつ、α+β+γ=1である。)
で表される組成を有する非水電解質二次電池用正極活物質であって、
活物質を構成する粒子の内部から最表面にわたって層状構造を有している、非水電解質二次電池用正極活物質。 - 前記正極活物質の結晶子径が600nm以下である、請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 前記正極活物質の結晶子径が350nm以下である、請求項2に記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 前記正極活物質の結晶子径が300nm以下である、請求項3に記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の正極活物質を含む、非水電解質二次電池用正極。
- 請求項5に記載の正極を含む、非水電解質二次電池。
- Li化合物、Mn化合物、Ni化合物、および必要に応じてCo化合物を含む原料を含む前駆体を、昇温速度50〜100℃/時間、焼成温度600〜850℃、焼成時間6〜12時間の条件で熱処理して処理物を得る第1焼成工程と、
前記処理物を、昇温速度200〜400℃/時間、焼成温度900〜1100℃、焼成時間1〜75分間の条件で焼成して焼成物を得る第2焼成工程と、
を含む、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 請求項7に記載の製造方法により正極活物質を製造した後、前記正極活物質を用いて非水電解質二次電池を製造する工程を含む、非水電解質二次電池の製造方法。
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