JP2017089828A - 配線・配管材保持具及び配線・配管材の保持部構造 - Google Patents

配線・配管材保持具及び配線・配管材の保持部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】別途の結束具を用いたりすることなく、配線・配管材を一定位置で簡単に保持できる配線・配管材保持具及び配線・配管材の保持部構造を提供する。
【解決手段】吊りボルト51に固定される固定部31と、ケーブル41を保持する保持部11と、保持部11内に突出してケーブル41の軸方向のみに撓み変形する撓み片21と、を備えた保持具1であって、撓み片21は、ケーブル41の軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能であるとともに、保持部11内に保持されたケーブル41の外面に当接して、ケーブル41の軸方向における、撓み片21の撓み方向側への移動を許容し、撓み片21の反撓み方向側への移動を抑制するものとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケーブル等の配線材や給水管、給湯管等の配管材を吊りボルト等のボルトに保持させて布設するために使用される配線・配管材保持具及び配線・配管材の保持部構造に関するものである。
ケーブルや給水管等の配線・配管材を吊りボルト等に保持させて二重天井や二重床等の布設路に沿って布設するときには保持具が使用されており、保持具は布設路において所定間隔毎に吊りボルト等に設置されている。この種の保持具として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。一般に、保持具は、配線・配管材を支持し保持する保持部と、吊りボルト等に対して固定可能な固定部とを備えている。保持部で保持された配線・配管材は、その軸方向すなわち布設方向に緩んでたるむのを防止するために、バンドや紐体等の結束具で保持部に結束されて一定位置で保持される。
特許第5260413号公報
しかし、従来の保持具は、配線・配管材を結束具で保持具に結束する作業は面倒であり、しかも、保持具毎にその作業が必要であるから、一定位置での保持に多大な手間がかかっていた。また、バンドや紐体等の結束具を別途に用意する必要もあった。
そこで、本発明は、別途の結束具を用いたりすることなく、配線・配管材を一定位置で簡単に保持できる配線・配管材保持具及び配線・配管材の保持部構造を提供することを課題とするものである。
請求項1の配線・配管材保持具は、構造物に固定される固定部と、配線・配管材を保持する保持部と、前記保持部内に突出して前記配線・配管材の軸方向のみに撓み変形する撓み片と、を備えている。そして、前記撓み片は、前記配線・配管材の軸方向における一方側と他方側のいずれにも撓み変形可能であるとともに、前記保持部内に保持された前記配線・配管材の外面に当接して、該配線・配管材の軸方向における、前記撓み片の撓み方向側への移動を許容し、該撓み片の反撓み方向側への移動を抑制するものである。
請求項2の配線・配管材保持具は、請求項1の配線・配管材保持具と同様の構成であり、但し、撓み片の撓み方向は、配線・配管材の軸方向における一方側及び他方側のいずれかに任意に選択可能である、と表現している。
請求項3の配線・配管材保持具は、特に、保持部が、基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、撓み片は、前記突設部または前記基部から該基部または該突設部に向かって突出形成されたものである。
請求項4の配線・配管材保持具は、特に、撓み片が、保持部の開口から奥行方向に向かって複数並設されたものである。
請求項5の配線・配管材の保持部構造は、基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、前記基部と前記延設部と前記突設部とにより囲まれた内部空間内に挿通された配線・配管材を保持する保持部の構造であって、保持部内に、請求項1と同様の撓み片が突出形成されている。
請求項6の配線・配管材保持具は、構造物への固定部が設けられた基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、前記基部と前記延設部と前記突設部とにより囲まれた内部空間内に挿通された配線・配管材を保持する保持部が形成されたものであって、前記保持部内に突出形成され、保持された前記配線・配管材の軸方向に撓む撓み片が、前記保持部の開口から奥行方向に向かって複数並設されたものである。
請求項7の配線・配管材保持具は、特に、撓み片が、前記突設部または前記基部を基端として突出しており、先端と前記基部または前記突設部との間は、保持された前記配線・配管材の外形より小さい幅の隙間に形成され、あるいは、前記先端が前記基部または前記突設部に当接して隙間が形成されていないものである。
請求項8の配線・配管材保持具は、特に、複数の撓み片が、同一平面上に並設されたものである。
請求項9の配線・配管材の保持部構造は、保持部が請求項6の保持部と同様に構成されている。
請求項1〜5の発明は、撓み片が、配線・配管材の軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能であり、一方側と他方側のいずれかに任意に選択し決定可能であるから、配線・配管材保持具を吊りボルト等の構造物に設置する際に、配線・配管材保持具をいずれの向き、姿勢に取付けてもよく、配線・配管材の布設作業の効率が向上する。
また、撓み片が配線・配管材の外面に当接して、配線・配管材の軸方向における、撓み片の撓み方向側への移動を許容し、撓み片の反撓み方向側への移動を抑制するので、配線・配管材を撓み片に対して少し斜め方向から撓み片を撓ませつつ保持部内に押し入れるだけで、配線・配管材を簡単にかつ安定して一定位置で保持させることができる。
請求項6〜9の発明は、請求項1〜5と同様の効果を奏するとともに、請求項4、6〜9の発明は、撓み片が保持部の開口から奥行方向に向かって複数並設されているから、配線・配管材を保持部内に配置する際に、開口側の撓み片は、配線・配管材の軸方向に撓むことで、撓み片と基部あるいは突設部との間への配線・配管材の挿入を許容し、配線・配管材が開口側の撓み片を通過した後は、撓み片は元に位置に復帰する。このため、撓み片と基部あるいは突設部との間が元の配線・配管材の外形より狭くなる状態に戻り、この開口側の撓み片は蓋として作用するので、配線・配管材が保持部の開口から抜け外れるのを防止できる。
また、撓み片が1枚のみの場合は、大小径の配線・配管材を一度に保持部内に挿入し保持させたとき、小径の配線・配管材は撓み片と基部あるいは突設部との隙間が大きいために抜け外れてしまうが、請求項6〜9の発明は、撓み片が複数並設されているので、径の異なる配線・配管材それぞれについて対応する撓み片を異ならせ、各配線・配管材を独立して各撓み片と当接させることにより、小径の配線・配管材でも、安定して保持させることができる。
請求項8の発明は、特に、複数の撓み片が、同一平面上に並設されているから、見栄えが良く、また、安価に製造できる。
本発明の実施形態の保持具の斜視図である。 図1の保持具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1の保持具を吊りボルトに取付けた状態を示す正面図である。 図1の保持具にケーブルを保持させる方法を説明する説明図である。 図1の撓み片の撓み状態を示す平面図である。 図1の保持具に複数のケーブルを保持させた状態を示す正面図である。 図1の保持具の変形例を示す正面図である。 図1の保持具の別の変形例を示す正面図である。 図1の保持具の更に別の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態の配線・配管材保持具及び配線・配管材の保持部構造を図に基づいて説明する。
図1及び図2において、保持具1は、構造物に固定される固定部31と、配線・配管材を保持する保持部11と、保持部11内に突出して配線・配管材の軸方向のみに撓み変形する撓み片21と、を備えている。保持具1は、合成樹脂により一体に形成されている。以下、各構成部材について詳細に説明する。なお、本実施形態では、構造物として吊りボルトを例示し、配線・配管材としてケーブルを例示する。
まず、保持部11は、矩形板状の基板で形成された基部12と、基部12の一方の端部から直角に屈曲して離れる方向に延設された延設部13と、基部12と所定間隔をおいて対面した状態に延設部13から突設され、先端と基部12との間に開口15が形成された突設部14と、から成る。保持部11は、これら基部12と延設部13と突設部14とにより囲まれた内部空間16にケーブル41を収容し保持する。ここで、保持部11は、撓み片21と協働して配線・配管材を挟んで保持する。
次に、撓み片21は、突設部14側を基端22として、対面する基部12に向かって保持部11の内部空間16内に突出形成されている。撓み片21は、短冊状に形成され、先端23の辺は対面する基部12の平面と平行する直線に形成されている。更に、この形状に形成された撓み片21は、同一平面上に保持部11の開口15から内部空間16の奥行方向に向かって複数、本実施形態では6枚が並設されており、各撓み片21の基端22から先端23までの長さは全て同一に形成されている。加えて、撓み片21は、厚さ一定の薄板に形成され、図2(a)の二点鎖線で示すように、基端22を軸としてケーブル41の配設方向すなわち軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能となっている。そして、撓み片21の先端23と基部12との間は、保持されたケーブル41の外形より小さい幅の隙間24に形成されている。
ここで、保持部11と、保持部11内に突出形成された撓み片21とは、配線・配管材の保持部構造を構成する。
次に、基部12には保持部11と反対側に固定部31が設けられており、固定部31は、建物の天井等から垂設された図3に示す吊りボルト51に保持具1を固定するために設けられている。固定部31は、基部12の上下端部に、円弧面状に湾曲形成された挟持片32が図2(b)の上下方向に所定距離離間して一対設けられており、挟持片32の先端と基部12との間には吊りボルト51を挿入可能な挿入口33が形成されている。各挟持片32の挿入口33は互いに向かい合う方向に形成されている。そして、一対の挟持片32,32の間は吊りボルト51が挿入される挿入部34となっている。この構成により、一対の挟持片32,32は吊りボルト51を相反対側から抱え込むようにして基部12とで挟持し、保持具1は吊りボルト51に固定される。
次に、このように構成された保持具1を使用してケーブル41を保持し、布設路に沿ってケーブル41を布設する方法を説明する。
予め保持具1が吊りボルト51を介してケーブル41の布設路に沿って所定間隔で複数個設置されていて、ケーブル41は布設路の途中まで保持具1に保持されているものとする。ここで、保持具1を吊りボルト51に取付けるには、保持具1を垂直姿勢の状態で上下方向に90度反時計回りに回動させて水平姿勢に変え、その姿勢で側方から吊りボルト51にあてがうようにして保持具1の固定部31の挿入部34から吊りボルト51を挿入する。そして、そのまま保持具1を一対の挟持片32,32の弾性力に抗して強制的に上下方向に90度時計回りに回動させて元の垂直姿勢に戻せば、吊りボルト51は一対の挟持片32,32の挿入口33,33から挿入されつつ、相反対側から内部に抱え込まれるようにして基部12と挟持片32とで挟持され、これにより、保持具1は、図3に示すように、吊りボルト51に取付けられる。
そこで、布設路の途中で、前述のようにして吊りボルト51に取付けられている保持具1にケーブル41を保持させるには、図4(a)に示すように、ケーブル41を撓み片21に対して少し斜め上方からケーブル41の布設予定方向である前方側に押し込みながら撓み片21の先端23と基部12との隙間24内に挿入する。すると、撓み片21は、図4(b)に示すように、突設部14側の基端22を軸にケーブル41の軸方向の前方側に撓み、ケーブル41はまず開口15から1番目の撓み片21の先端23と基部12との間の拡張された隙間24内に圧入される。そして、更にケーブル41を上方から圧入して開口15から1番目の撓み片21を通過させ、図4(c)に示すように、開口15から2番目と3番目の撓み片21の位置まで挿入すると、ケーブル41はこれらの撓み片21の先端23と基部12とで挟み込まれて保持部11の内部空間16内に保持される。同時に、開口15から1番目の撓み片21は、ケーブル41が通過した後は、弾性的に元の直線状に立設した状態に復帰する。
次に、このようにしてケーブル41を保持部11内に保持させた後は、撓み片21は、保持部11内のケーブル41の外面に当接し、布設路の前方側に撓んだ状態にあるから、ケーブル41は、図5(a)に示すように、撓み片21及び基部12側から格別摺動抵抗を受けることなく、矢印で示すように、軸方向における撓み片21の撓み方向側に移動するのが許容される。一方、ケーブル41はその軸方向における撓み片21の反撓み方向側に移動するときは抵抗を受ける。すなわち、ケーブル41が図5(b)の下方向きの矢印で示すように撓み片21の反撓み方向側に移動するとき、ケーブル41の外面には撓み片21の先端23の角部が引掛かかり、撓み片21には、ケーブル41による反撓み方向側への引張り力と弾性的に元の位置に戻ろうとする復帰力とが生じて、図5(b)の左右の矢印で示すように、撓み片21の先端23と基部12との隙間24を更に強く狭めようとする力が発生するため、ケーブル41は撓み片21の先端23の角部と基部12とから大きな抵抗を受け、軸方向における既設の後方側に移動するのが抑制される。
これにより、当該保持具1の前方側においてケーブル41を布設予定方向に引張れば、ケーブル41は、そのまま前方に移動し、当該保持具1の後方側の既設部分におけるたるみがなくなり、既設部分においては所定の張力で布設された状態になる。
一方、ケーブル41において、一旦当該保持具1の箇所において引張られてたるみがなくなり所定の張力で引き込まれた既設側の部分は、布設工事中や布設後に軸方向の後方側に移動することはないので、ケーブル41が当該保持具1の前方側に引張られた後は、引張りが緩んでたるみが生じるのが抑えられる。
なお、一旦ケーブル41を保持具1で保持した後に、布設路の変更等により保持具1からケーブル41を取り外す必要が生じたときには、撓み片21を掴んで一旦更に少し撓ませて隙間24を広げ基部12と撓み片21との挟持による圧接を解除して、ケーブル41を取り外せばよい。
ここで、撓み片21は6枚すなわち複数設けられているので、外形の大きさが同一のケーブル41の場合は勿論、外形の大きさが異なるケーブル41であっても、例えば、図6に示すように、一度に大小複数のケーブル41を保持させることもできる。なお、ケーブル41が大きいと、それに伴って保持力も大きくする必要があるが、ケーブル41が大きければ、撓み片21の撓み量も大きくなり、撓み片21による反撥力及び挟持力も大きくなる。したがって、大きいケーブル41であっても安定して保持させることができる。
次に、保持具1及び保持部構造の作用を説明する。
保持具1の撓み片21は、ケーブル41を保持部11内に配置する際に、ケーブル41の外面に当接して撓むとともに、先端23とその対向側の基部12との隙間24はケーブル41の外形より小さく形成されているから、ケーブル41を撓み片21に対して少し斜め方向から隙間24内に押し入れるだけで、撓み片21と基部12とで弾性的に挟持させ、簡単に保持部11内に保持させることができる。
また、撓み片21は、ケーブル41の軸方向における、撓み片21の撓み方向側への移動を許容し、撓み片21の反撓み方向側への移動を抑制するので、保持具1で一旦ケーブル41を保持した後、ケーブル41を支持具の前方側の布設予定方向に引張るだけで、当該保持具1の後方側の既設部分におけるケーブル41のたるみをなくし所定の張力で布設できるとともに、布設工事中や布設後に、ケーブル41が軸方向の後方側で引張りが緩んでたるみが生じるのが抑えられる。したがって、保持後、ケーブル41を一定位置で安定して保持させることができる。
加えて、撓み片21は、配線・配管材の軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能であり、一方側と他方側のいずれかに任意に選択し決定することができるから、保持具1を吊りボルト51に設置する際に、取付けの方向性がなく、保持具1をいずれの向き、姿勢でも取付けることができるため、作業効率が向上する。
更に、撓み片21は、保持部11の開口15から奥行方向に向かって複数並設されており、ケーブル41を内部空間16内に挿入するとき、保持部11の開口15側の撓み片21は、ケーブル41が挿入されこの部分を通過した後、元の位置に復帰し、その撓み片21と基部12との隙間24はケーブル41の外形より狭くなるので、この開口15側の撓み片21は蓋として作用する。このため、開口15に別途に蓋材を設けることなく、一旦保持部11内に保持されたケーブル41が開口15から抜け外れるのを防止することができる。
また、撓み片21が複数並設されていることにより、大きさの異なる複数のケーブル41を一度に保持部11内に保持させることができる。すなわち、撓み片21が1枚のみ設けられている場合は、大小径のケーブル41を同時に保持部11内に挿入したとき、小径のケーブル41は、大径のケーブル41によって拡張されて隙間24が大きくなるために素抜け状態となって外れてしまうことになるが、撓み片21は複数並設されているので、各撓み片21は互いに独立して撓み、大きさの異なるケーブル41毎に保持する撓み片21を異ならせることによって、各ケーブル41は個々に独立して撓み片21と当接し、小径のケーブル41であっても、保持部11に安定して強固に保持させることができる。
加えて、複数の撓み片21は、同一平面上に並設されているから、見栄えが良く、また、安価に製造できる。
ところで、上記実施形態の撓み片21は、保持部11の開口15から奥行方向に向かって複数すなわち6枚並設されているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、幅を広くするなどした撓み片21を1枚のみを設けたものとしてもよい。また、撓み片21を複数形成した場合でも、勿論6枚に限られるものではなく、例えば図7(a)に示すように幅を広くした3枚の撓み片21を突出形成したものとしてもよい。
また、撓み片21は、基端22を軸としてケーブル41の配設方向すなわち軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能としているが、一方側のみに撓むものとしてもよい。この場合、一方側とは、勿論、ケーブル41の軸方向の当該保持具1より前方側の布設予定側である。
更に、撓み片21の先端23と基部12との間には、ケーブル41の外形より幅の小さい隙間24が形成されているが、撓み片21の先端23が基部12に当接して隙間24が形成されていないものとしてもよい。この場合でも、撓み片21をケーブル41を押し込んで撓ませることにより撓み片21の先端23と基部12との間に隙間24を形成し、この部分に挿入して保持部11の内部空間16にケーブル41を保持させることができる。
加えて、上記実施形態の複数の撓み片21は、いずれも基端22から先端23までの長さは同一に形成されているが、図7(b)に示すように、相互に長さが異なるものとしてもよい。
そして、上記実施形態では、撓み片21は、突設部14側を基端22として基部12に向かって突出形成されているが、逆の基部12側を基端22として突設部14に向かって突出形成したものとしてもよい。
また、図8(a)に示すように、突設部14側、基部12側それぞれを基端22として左右両側から先端23が向かい合うように突出形成することもできる。この場合も、突設部14側、基部12側それぞれから突出する複数の撓み片21において、基端22から先端23までの突出長さを互いに異ならせてもよい。
あるいは、図8(b)に示すように、突設部14側のみを基端22として突出形成された撓み片21と、基部12側のみを基端22として突出形成された撓み片21と、突設部14側、基部12側それぞれを基端22として向かい合わせに突出形成された撓み片21とが混在するものとしてもよい。
加えて、撓み片21は、短冊状に形成されているが、この形状に限定されるものではない。
また、保持部11の開口15からケーブル41を内部空間16に挿入するときに、撓み片21の先端23の角部に接触してケーブル41が傷付くのを防止するため、先端23の角部をアールに面取り加工してもよい。
更に、撓み片21の板厚は基端22から先端23にかけて一定に形成されているが、基端22から先端23にかけて徐々に小さくなるなど変化するものとしてもよい。
そして、複数の撓み片21は同一平面上に並設されているが、必ずしもこの形態で並設しなくてもよい。
更には、1枚の撓み片21において、その幅を広くするとともに、その先端23を階段状に形成し、位置によって基端22から先端23までの突出長さが異なるものとしてもよい。この場合、径の異なる複数のケーブル41を同時に保持させることも可能である。
なお、上記実施形態の保持具1は、保持部11内においてケーブル41の外面に当接して、撓み片21の撓み方向側へのケーブル41の移動を許容し、撓み片21の反撓み方向側へのケーブル41の移動を抑制するものであるが、例えば、図9(a)や2段構成とした図9(b)に示すように、ケーブル41を開口15から挿入後、撓み片21と基部12とで保持させることなく、撓み片21と基部12との隙間24を通過させて保持部11の内部空間16内に収容させる態様で使用することもできる。この場合、ケーブル41が保持部11の開口15から撓み片21の先端23を通過して内部空間16にまで移動した後、撓み片21は弾性的に元の姿勢に復帰してその先端23と基部12との隙間24を狭くしあるいは閉じるので、撓み片21は蓋として作用し、ケーブル41が保持部11の開口15から上部外方に抜け出すのを防止できる。
また、上記実施形態においては、構造物として吊りボルトを例示し、配線・配管材としてケーブルを例示しているが、構造物及び配線・配管材は、これらに限られるものではない。
1 保持具 21 撓み片
11 保持部 22 基端
12 基部 23 先端
13 延設部 24 隙間
14 突設部 31 固定部
15 開口 41 ケーブル
16 内部空間 51 吊りボルト

Claims (9)

  1. 構造物に固定される固定部と、配線・配管材を保持する保持部と、前記保持部内に突出して前記配線・配管材の軸方向のみに撓み変形する撓み片と、を備えた配線・配管材保持具であって、
    前記撓み片は、前記配線・配管材の軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能であるとともに、前記保持部内に保持された前記配線・配管材の外面に当接して、該配線・配管材の軸方向における、前記撓み片の撓み方向側への移動を許容し、該撓み片の反撓み方向側への移動を抑制することを特徴とする配線・配管材保持具。
  2. 構造物に固定される固定部と、配線・配管材を保持する保持部と、前記保持部内に突出して前記配線・配管材の軸方向のみに撓み変形する撓み片と、を備えた配線・配管材保持具であって、
    前記撓み片は、前記配線・配管材の前記保持部内への配置時における撓み方向を該配線・配管材の軸方向における一方側及び他方側のいずれかに任意に選択可能であり、撓み方向側への前記配線・配管材の軸方向の移動を許容し、反撓み方向側への移動を抑制するように、前記保持部内に保持された前記配線・配管材の外面に当接することを特徴とする配線・配管材保持具。
  3. 前記保持部は、基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、
    前記撓み片は、前記突設部または前記基部から該基部または該突設部に向かって突出形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線・配管材保持具。
  4. 前記撓み片は、前記保持部の開口から奥行方向に向かって複数並設されたことを特徴とする請求項3に記載の配線・配管材保持具。
  5. 基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、前記基部と前記延設部と前記突設部とにより囲まれた内部空間に挿通された配線・配管材を保持する保持部の構造であって、
    前記配線・配管材の軸方向のみに撓み変形する撓み片が前記保持部内に突出形成され、
    前記撓み片は、前記配線・配管材の軸方向における一方側と他方側とのいずれにも撓み変形可能であるとともに、前記保持部内に保持された前記配線・配管材の外面に当接して、該配線・配管材の軸方向における、前記撓み片の撓み方向側への移動を許容し、該撓み片の反撓み方向側への移動を抑制することを特徴とする配線・配管材の保持部構造。
  6. 構造物に固定される固定部が設けられた基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、前記基部と前記延設部と前記突設部とにより囲まれた内部空間に挿通された配線・配管材を保持する保持部が形成された配線・配管材保持具であって、
    前記保持部内に突出形成され、保持された前記配線・配管材の軸方向に撓む撓み片が、前記保持部の開口から奥行方向に向かって複数並設されたことを特徴とする配線・配管材保持具。
  7. 前記撓み片は、前記突設部または前記基部を基端として突出しており、先端と前記基部または前記突設部との間は、保持された前記配線・配管材の外形より小さい幅の隙間に形成され、あるいは、前記先端が前記基部または前記突設部に当接して隙間が形成されていないことを特徴とする請求項6に記載の配線・配管材保持具。
  8. 前記複数の撓み片は、同一平面上に並設されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の配線・配管材保持具。
  9. 基部と、該基部から離れる方向に延設された延設部と、前記基部と対面して前記延設部から突設され、先端と前記基部との間に開口が形成された突設部と、からなり、前記基部と前記延設部と前記突設部とにより囲まれた保持空間内に挿通された配線・配管材を保持する保持部の構造であって、
    前記保持部内に突出形成され、保持された前記配線・配管材の軸方向に撓む撓み片が、前記保持部の開口から奥行方向に向かって複数並設されたことを特徴とする配線・配管材の保持部構造。
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