JP2017089706A - 直動案内装置用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】案内レールの取付穴を塞ぐ直動案内装置用キャップとして、取付穴に取り付ける際に削りカスが発生しないものを提供する。【解決手段】キャップ1は、外周面に周溝11aを有する円柱体11と、周溝11aに嵌合されたOリング12と、からなる。取付穴140は、案内レール110の上面111側の開口部に座ぐり部141よりも径の大きな大径部143を有する。円柱体11の外径は座ぐり部141の内径より大きく、且つ、大径部143の内径より小さい。Oリング12の外径は大径部143の内径より大きく、大径部143に弾性変形状態で配置される。【選択図】図3
Description
この発明は、直動案内装置の案内レールをボルトで被取付部に取り付けるために設けられた取付穴(案内レールの上面から下面まで貫通する穴)の座ぐり部を塞ぐキャップに関する。
直動案内装置の一例を図5に示す。図5に示すように、直動案内装置100は、案内レール110とスライダ120と複数個の転動体130とを備えている。案内レール110およびスライダ120は、互いに対向配置されて転動体130の転動通路を形成する転動面113,121を有する。スライダ120は、転動体130の戻し通路122と、この戻し通路122と転動通路とを連通させる方向転換路を有する。
転動通路、戻し通路、および方向転換路で転動体130の循環経路が構成され、この循環経路内を循環する転動体130を介して、案内レール110およびスライダ120の一方が他方に対して相対的に直線運動する。
直動案内装置100の案内レール110には、基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取付穴140が形成されている。取付穴140は、案内レール110の上面111から下面112まで貫通している。取付穴140は、図6に示すように、ボルトの頭部を収める座ぐり部141と、ボルトの軸部を収める軸収納部142とからなる。また、座ぐり部141の上端は面取り部141aとなっている。案内レール110を基台等にボルトで固定した後、取付穴140にゴミが入ることを防止する目的で、座ぐり部141の上部をキャップで塞いでいる。
直動案内装置100の案内レール110には、基台等の被取付部にボルトを用いて取り付けるための取付穴140が形成されている。取付穴140は、案内レール110の上面111から下面112まで貫通している。取付穴140は、図6に示すように、ボルトの頭部を収める座ぐり部141と、ボルトの軸部を収める軸収納部142とからなる。また、座ぐり部141の上端は面取り部141aとなっている。案内レール110を基台等にボルトで固定した後、取付穴140にゴミが入ることを防止する目的で、座ぐり部141の上部をキャップで塞いでいる。
このキャップを取り付ける際には、一般に、キャップを座ぐり部141の上に載せ、そのキャップの上に当て板を当て、その当て板をプラスチックハンマー等で叩くことにより、座ぐり部41内にキャップを埋め込んでいる(特許文献1[0004]参照)。
このキャップの従来例として、略円柱体からなり、直径が軸方向で変化しているものがある。このキャップをなす略円柱体の直径は、座ぐり部141の軸収納部142側に配置される側が小さくなるように変化し、最大直径が座ぐり部141より大きくなっている。このような形状のキャップを取付穴140に取り付ける際に、略円柱体の外周部(座ぐり部141より大きくなっている部分)が削り取られる場合があり、その場合には削りカスが生じて取付穴140の外部に塵として散らばることになる。
このキャップの従来例として、略円柱体からなり、直径が軸方向で変化しているものがある。このキャップをなす略円柱体の直径は、座ぐり部141の軸収納部142側に配置される側が小さくなるように変化し、最大直径が座ぐり部141より大きくなっている。このような形状のキャップを取付穴140に取り付ける際に、略円柱体の外周部(座ぐり部141より大きくなっている部分)が削り取られる場合があり、その場合には削りカスが生じて取付穴140の外部に塵として散らばることになる。
上述のように、キャップを案内レールの取付穴に取り付ける際に、削りカスが塵として取付穴の外部に出ることは、防塵性の向上という点で解決すべき課題である。
この発明の課題は、案内レールの取付穴を塞ぐ直動案内装置用キャップとして、取付穴に取り付ける際に削りカスが発生しにくいものを提供することである。
この発明の課題は、案内レールの取付穴を塞ぐ直動案内装置用キャップとして、取付穴に取り付ける際に削りカスが発生しにくいものを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の第一態様は、下記の構成(1) 〜(4) を有する直動案内装置用キャップを提供する。
(1) 直動案内装置の案内レールをボルトで被取付部に取り付けるために設けられた取付穴を塞ぐキャップである。取付穴は、案内レールの上面から下面まで貫通し、案内レールの上面側に形成された座ぐり部と、座ぐり部から案内レールの下面までの間に形成された軸収納部と、を有する。
(2) 外周面に周溝を有する円柱体と、周溝に嵌合されたOリングと、からなる。
(3) 取付穴は、上面側の開口部に座ぐり部よりも径の大きな大径部を有する。
(4) 円柱体の外径は、座ぐり部の内径より大きく、且つ、大径部の内径より小さい。Oリングの外径は、大径部の内径より大きく、且つ、大径部に弾性変形状態で配置される寸法である。
(1) 直動案内装置の案内レールをボルトで被取付部に取り付けるために設けられた取付穴を塞ぐキャップである。取付穴は、案内レールの上面から下面まで貫通し、案内レールの上面側に形成された座ぐり部と、座ぐり部から案内レールの下面までの間に形成された軸収納部と、を有する。
(2) 外周面に周溝を有する円柱体と、周溝に嵌合されたOリングと、からなる。
(3) 取付穴は、上面側の開口部に座ぐり部よりも径の大きな大径部を有する。
(4) 円柱体の外径は、座ぐり部の内径より大きく、且つ、大径部の内径より小さい。Oリングの外径は、大径部の内径より大きく、且つ、大径部に弾性変形状態で配置される寸法である。
この発明の直動案内装置用キャップは、取付穴に取り付ける際に削りカスが発生しにくいものである。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明は以下に示す実施形態に限定されない。以下に示す実施形態では、この発明を実施するために技術的に好ましい限定がなされているが、この限定はこの発明の必須要件ではない。
図1に示すように、実施形態の直動案内装置用キャップ(以下、単に「キャップ」と称する。)1は、硬質プラスチック(例えば、POM)製の円柱体11とニトリルゴム製のOリング12からなる。
図1に示すように、実施形態の直動案内装置用キャップ(以下、単に「キャップ」と称する。)1は、硬質プラスチック(例えば、POM)製の円柱体11とニトリルゴム製のOリング12からなる。
図1および図2に示すように、円柱体11は外周面に周溝11aを有する。図3に示すように、取付穴140は、座ぐり部141と軸収納部142と大径部143を有する。大径部143は、案内レール110の上面111側の開口部に形成され、座ぐり部141よりも径が大きい。円柱体11の軸方向寸法は大径部143の深さと同じである。
周溝11aは、円柱体11の軸方向中心部に形成されている。円柱体11は、周溝11aにより、案内レール110の上面111に沿わせるキャップ上面13を有する上側部11bと、その反対側の下側部11cとに分けられる。上側部11bの直径d11は下側部11cの直径d12より大きい。
周溝11aは、円柱体11の軸方向中心部に形成されている。円柱体11は、周溝11aにより、案内レール110の上面111に沿わせるキャップ上面13を有する上側部11bと、その反対側の下側部11cとに分けられる。上側部11bの直径d11は下側部11cの直径d12より大きい。
下側部11cの直径d12は座ぐり部141の内径D1より大きく、上側部11bの直径d11は大径部143の内径D4より僅かに小さい。つまり、円柱体11の外径は、座ぐり部141の内径D1より大きく、且つ、大径部143の内径D4より小さい。Oリング12の外径d2は、大径部143の内径D4より大きく、大径部143に弾性変形状態で配置される寸法である。
案内レール110を基台(被取付部)に取り付ける際には、図3(a)に示すように、基台160の上に案内レール110を配置し、取付穴の軸収納部142にボルト170を挿通して、その先端雄ねじ部を基台160に形成された雌ねじに螺合させる。
この状態で取付穴の座ぐり部141をキャップ1で塞ぐ。その際には、先ず、図3(a)に示すように、円柱体11の下側部11cをボルト170に向けて、キャップ1を案内レール110の取付穴140に向かわせて、キャップ1の下側部11cを大径部143内に入れる。
この状態で取付穴の座ぐり部141をキャップ1で塞ぐ。その際には、先ず、図3(a)に示すように、円柱体11の下側部11cをボルト170に向けて、キャップ1を案内レール110の取付穴140に向かわせて、キャップ1の下側部11cを大径部143内に入れる。
次に、図3(b)に示すように、キャップ1の上に当て板2を載せて、ハンマー3で当て板2の上を叩くと、Oリング12が弾性変形するため、キャップ1の上側部11bも大径部143に入る。
そして、ハンマー3で当て板2の上を叩くことを、円柱体11の下側部11cが大径部143の下面(座ぐり部141との段差面)144に接触するまで行う。図3(c)はこの状態を示す。この状態で、取付穴140の大径部143に、円柱体11が隙間を介して配置され、Oリング12が弾性変形状態で配置される。
そして、ハンマー3で当て板2の上を叩くことを、円柱体11の下側部11cが大径部143の下面(座ぐり部141との段差面)144に接触するまで行う。図3(c)はこの状態を示す。この状態で、取付穴140の大径部143に、円柱体11が隙間を介して配置され、Oリング12が弾性変形状態で配置される。
つまり、キャップ1は大径部143内に、Oリング12が弾性変形により縮んだ状態で固定され、下側部11cの下面が大径部143の下面144で支持される。また、上側部11bのキャップ上面13が、案内レール110の上面111と同じ面になる。図4はこの状態の直動案内装置を示す。
この実施形態のキャップ1は、取付穴140に対する上述の寸法関係を有するため、取付穴140に取り付ける際にキャップ1の削りカスが発生しない。よって、キャップ1の取り付け時に塵が発生することが避けられる。
この実施形態のキャップ1は、取付穴140に対する上述の寸法関係を有するため、取付穴140に取り付ける際にキャップ1の削りカスが発生しない。よって、キャップ1の取り付け時に塵が発生することが避けられる。
なお、円柱体11は金属製であってもよい。Oリング12は、ニトリルゴム以外の合成ゴム製、熱可塑性エラストマー製、または超高分子量ポリエチレン製であってもよい。
1 直動案内装置用キャップ
11 円柱体
11a 周溝
11b 上側部
11c 下側部
12 Oリング
13 キャップ上面
2 当て板
3 ハンマー
100 直動案内装置
110 案内レール
111 案内レールの上面
112 案内レールの下面
113 案内レールの転動面
120 スライダ
121 スライダの転動面
122 戻し通路
130 転動体
140 案内レールの取付穴
141 座ぐり部
142 軸収納部
143 大径部
160 基台(被取付部)
170 ボルト
11 円柱体
11a 周溝
11b 上側部
11c 下側部
12 Oリング
13 キャップ上面
2 当て板
3 ハンマー
100 直動案内装置
110 案内レール
111 案内レールの上面
112 案内レールの下面
113 案内レールの転動面
120 スライダ
121 スライダの転動面
122 戻し通路
130 転動体
140 案内レールの取付穴
141 座ぐり部
142 軸収納部
143 大径部
160 基台(被取付部)
170 ボルト
Claims (2)
- 直動案内装置の案内レールをボルトで被取付部に取り付けるために設けられ、
前記案内レールの上面から下面まで貫通し、
前記案内レールの上面側に形成された座ぐり部と、前記座ぐり部から前記案内レールの下面までの間に形成された軸収納部と、を有する取付穴を塞ぐキャップであって、
外周面に周溝を有する円柱体と、前記周溝に嵌合されたOリングと、からなり、
前記取付穴は、前記上面側の開口部に前記座ぐり部よりも径の大きな大径部を有し、
前記円柱体の外径は、前記座ぐり部の内径より大きく、且つ、前記大径部の内径より小さく、
前記Oリングの外径は、前記大径部の内径より大きく、且つ、前記大径部に弾性変形状態で配置される寸法である直動案内装置用キャップ。 - 前記Oリングはニトリルゴム製である請求項1記載の直動案内装置用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015217937A JP2017089706A (ja) | 2015-11-05 | 2015-11-05 | 直動案内装置用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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2015
- 2015-11-05 JP JP2015217937A patent/JP2017089706A/ja active Pending
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