JP2017089515A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開弁時の付勢部材の付勢力のばらつきを抑制し、燃料の噴射精度が高い燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】固定コア50は、筒状に形成され、ハウジング20の内側の燃料通路100において可動コア40に対し弁座14とは反対側に設けられている。スプリング53は、固定コア50の内側に設けられ、ニードル30および可動コア40を弁座14側に付勢可能である。係止部本体91は、固定コア50の内側に設けられ、スプリング53のニードル30とは反対側の端部を係止する。係止部筒部92は、係止部本体91からスプリング53の内側をニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。内側燃料流路901は、係止部本体91および係止部筒部92の内側に形成され、燃料通路100内の燃料が弁座14とは反対側から弁座14側へ流通可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に関する。
従来、ニードルおよび可動コアを弁座側に付勢する付勢部材を燃料通路内に設けた燃料噴射装置が知られている。
独国特許出願公開第102013223458号明細書
特許文献1の燃料噴射装置では、筒状の固定コアの内側に付勢部材が設けられている。固定コアには、固定コアの弁座とは反対側の端面と固定コアの内壁とを接続する燃料流路が形成されている。そのため、燃料噴射装置の燃料通路に流入した燃料は、当該燃料流路を流れ、付勢部材に衝突する。そのため、燃料噴射装置の開弁時、付勢部材の付勢力がばらつき、燃料の噴射精度が低下するおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、開弁時の付勢部材の付勢力のばらつきを抑制し、燃料の噴射精度が高い燃料噴射装置を提供することにある。
本発明の第1の燃料噴射装置は、ノズル(10)とハウジング(20)とニードル(30)と可動コア(40)と固定コア(50)と弁座側付勢部材(53)とコイル(54)と係止部(90)とを備えている。
ノズルは、燃料が噴射される噴孔(13)、および、噴孔の周囲に形成された弁座(14)を有している。
ハウジングは、筒状に形成され、一端がノズルに接続され、噴孔に連通するよう内側に形成され噴孔に燃料を導く燃料通路(100)を有している。
ニードルは、棒状のニードル本体(31)、および、弁座に当接可能なようニードル本体の一端に形成されたシール部(32)を有している。
ニードルは、燃料通路内を往復移動可能に設けられ、シール部が弁座から離間または弁座に当接すると噴孔を開閉する。
可動コアは、ニードルとともに燃料通路内を往復移動可能に設けられている。
固定コアは、筒状に形成され、ハウジングの内側の燃料通路において可動コアに対し弁座とは反対側に設けられている。
弁座側付勢部材は、固定コアの内側に設けられ、ニードルおよび可動コアを弁座側に付勢可能である。
コイルは、通電されると、可動コアを固定コア側に吸引し、ニードルを弁座とは反対側に移動させることが可能である。
係止部は、係止部本体(91)、係止部筒部(92)および内側燃料流路(901)を有している。
係止部本体は、固定コアの内側に設けられ、弁座側付勢部材のニードルとは反対側の端部を係止する。係止部筒部は、係止部本体から弁座側付勢部材の内側をニードルに向かって筒状に延びるよう形成されている。内側燃料流路は、係止部本体および係止部筒部の内側に形成され、燃料通路内の燃料が弁座とは反対側から弁座側へ流通可能である。
本発明の第1の燃料噴射装置では、燃料噴射装置の燃料通路に流入した燃料は、弁座側付勢部材の内側に位置する係止部筒部の内側に形成された内側燃料流路を、弁座とは反対側から弁座側へ流通する。そのため、燃料の流れが弁座側付勢部材に衝突するのを抑制することができる。これにより、燃料噴射装置の作動時、弁座側付勢部材の付勢力のばらつきを抑制し、燃料の噴射精度を高めることができる。
本発明の第2の燃料噴射装置では、係止部は、係止部本体および係止部筒部を有している。
係止部本体は、固定コアの内側に設けられ、弁座側付勢部材のニードルとは反対側の端部を係止する。係止部筒部は、係止部本体から弁座側付勢部材の外側をニードルに向かって筒状に延びるよう形成されている。係止部は、係止部筒部の外壁と固定コアの内壁との間に、燃料通路内の燃料が弁座とは反対側から弁座側へ流通可能な外側燃料流路(902)を形成している。
本発明の第2の燃料噴射装置では、燃料噴射装置の燃料通路に流入した燃料は、弁座側付勢部材の外側に位置する係止部筒部の外側に形成された外側燃料流路を、弁座とは反対側から弁座側へ流通する。そのため、燃料の流れが弁座側付勢部材に衝突するのを抑制することができる。これにより、燃料噴射装置の作動時、弁座側付勢部材の付勢力のばらつきを抑制し、燃料の噴射精度を高めることができる。
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を示す断面図。 本発明の第2実施形態による燃料噴射装置を示す断面図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置を示す断面図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置の可動コアおよびその近傍を示す断面図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置の可動コアおよびその近傍を示す断面図であって、図4の状態とは異なる状態を示す図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置の可動コアおよびその近傍を示す断面図であって、図5の状態とは異なる状態を示す図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置の可動コアおよびその近傍を示す断面図であって、図6の状態とは異なる状態を示す図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置の可動コアおよびその近傍を示す断面図であって、図7の状態とは異なる状態を示す図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置の可動コアおよびその近傍を示す断面図であって、図8の状態とは異なる状態を示す図。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、形状等が多少異なっていても実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を図1に示す。燃料噴射装置1は、例えば図示しない内燃機関としての直噴式ガソリンエンジンに用いられ、燃料としてのガソリンをエンジンに噴射供給する。
燃料噴射装置1は、ノズル10、ハウジング20、ニードル30、可動コア40、固定コア50、弁座側付勢部材としてのスプリング53、コイル54、固定コア側付勢部材としてのスプリング55、規制部60、および、係止部90等を備えている。
ノズル10は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の硬度が比較的高い材料により形成されている。ノズル10は、所定の硬度を有するよう焼入れ処理が施されている。ノズル10は、ノズル筒部11、および、ノズル筒部11の一端を塞ぐノズル底部12を有している。ノズル底部12には、ノズル筒部11側の面とノズル筒部11とは反対側の面とを接続する噴孔13が複数形成されている。また、ノズル底部12のノズル筒部11側の面には、噴孔13の周囲に環状の弁座14が形成されている。
ハウジング20は、第1筒部21、第2筒部22、第3筒部23等を有している。
第1筒部21、第2筒部22および第3筒部23は、いずれも略円筒状に形成されている。第1筒部21、第2筒部22および第3筒部23は、第1筒部21、第2筒部22、第3筒部23の順に同軸(軸Ax1)となるよう配置され、互いに接続している。第2筒部22と第1筒部21および第3筒部23とは、例えば溶接により接続されている。
第1筒部21および第3筒部23は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により形成され、磁気安定化処理が施されている。第1筒部21および第3筒部23は、硬度が比較的低い。一方、第2筒部22は、例えばオーステナイト系ステンレス等の非磁性材料により形成されている。第2筒部22は、磁気絞り部を形成している。
第1筒部21の第2筒部22とは反対側の端部の内側には、ノズル筒部11のノズル底部12とは反対側の端部が接続されている。第1筒部21とノズル10とは、例えば溶接により接続されている。
第3筒部23の第2筒部22とは反対側には、インレット部24が設けられている。インレット部24は、第3筒部23と同様、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により筒状に形成されている。インレット部24は、一端が第3筒部23の第2筒部22とは反対側の端部の内側に接続するよう設けられている。インレット部24と第3筒部23とは、例えば溶接により接続されている。
ハウジング20およびノズル筒部11の内側には、燃料通路100が形成されている。燃料通路100は、噴孔13に連通している。インレット部24の第3筒部23とは反対側には、図示しない配管が接続される。これにより、燃料通路100には、燃料供給源からの燃料が配管を経由して流入する。燃料通路100は、燃料を噴孔13に導く。
インレット部24の内側には、フィルタ241が設けられている。フィルタ241は、燃料通路100に流入する燃料中の異物を捕集する。
ニードル30は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の硬度が比較的高い材料により形成されている。ニードル30は、所定の硬度を有するよう焼入れ処理が施されている。ニードル30の硬度は、ノズル10の硬度とほぼ同等に設定されている。
ニードル30は、燃料通路100内をハウジング20の軸Ax1方向へ往復移動可能なようハウジング20内に収容されている。ニードル30は、ニードル本体31、シール部32、鍔部33、ニードル当接面34等を有している。
ニードル本体31は、棒状、より具体的には長い円柱状に形成されている。シール部32は、ニードル本体31の一端、すなわち、弁座14側の端部に形成され、弁座14に当接可能である。
鍔部33は、環状に形成され、ニードル本体31の他端、すなわち、弁座14とは反対側の端部の径方向外側に設けられている。本実施形態では、鍔部33は、ニードル本体31と一体に形成されている。図1では、ニードル本体31と鍔部33との境界を二点鎖線で示している。
ニードル当接面34は、鍔部33の弁座14側に環状に形成されている。
図1に示すように、ニードル本体31の一端の近傍には、大径部311が形成されている。ニードル本体31の一端側の外径は、他端側の外径より小さい。大径部311は、外径がニードル本体31の一端側の外径より大きく、ニードル本体31の他端側の外径と同等である。大径部311は、外壁がノズル10のノズル筒部11の内壁と摺動するよう形成されている。これにより、ニードル30は、弁座14側の端部の軸方向の往復移動が案内される。大径部311には、外壁の周方向の複数箇所が面取りされるようにして面取り部312が形成されている。これにより、燃料は、面取り部312とノズル筒部11の内壁との間を流通可能である。
ニードル本体31の他端には、ニードル本体31の軸Ax2に沿って延びる軸方向穴部313が形成されている。すなわち、ニードル本体31の他端は、中空筒状に形成されている。また、ニードル本体31には、軸方向穴部313の弁座14側の端部とニードル本体31の外側とを接続するようニードル本体31の径方向に延びる径方向穴部314が形成されている。これにより、燃料通路100内の燃料は、軸方向穴部313および径方向穴部314を流通可能である。このように、ニードル本体31は、弁座14とは反対側の端面から軸Ax2方向に延び径方向穴部314を経由してニードル本体31の外側の空間に連通する軸方向穴部313を有している。
ニードル30は、シール部32が弁座14から離間または弁座14に当接することで噴孔13を開閉する。以下、適宜、ニードル30が弁座14から離間する方向を開弁方向といい、ニードル30が弁座14に当接する方向を閉弁方向という。
可動コア40は、可動コア本体41、可動コア当接面400、被規制面401等を有している。可動コア本体41は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により略円筒状に形成されている。可動コア本体41は、磁気安定化処理が施されている。可動コア本体41の硬度は比較的低く、ハウジング20の第1筒部21および第3筒部23の硬度と概ね同等である。
可動コア40は、軸穴部42、通孔43、凹部44等を有している。軸穴部42は、可動コア本体41の軸Ax3に沿って延びるよう形成されている。本実施形態では、軸穴部42の内壁に、例えばNi−Pめっき等の硬質加工処理および摺動抵抗低減処理が施されている。通孔43は、可動コア本体41の弁座14側の端面411と、弁座14とは反対側の端面412とを接続するよう形成されている。通孔43は、円筒状の内壁を有している。本実施形態では、通孔43は、例えば可動コア本体41の周方向に等間隔で4つ形成されている。
凹部44は、可動コア本体41の弁座14側の端面411から弁座14とは反対側へ円形に凹むよう可動コア本体41の中央に形成されている。ここで、軸穴部42は、凹部44の底面に開口している。
可動コア40は、軸穴部42にニードル30のニードル本体31が挿通された状態でハウジング20内に収容されている。可動コア40の軸穴部42の内径は、ニードル30のニードル本体31の外径と同等、または、ニードル本体31の外径よりやや大きく設定されている。そのため、可動コア40は、軸穴部42の内壁がニードル30のニードル本体31の外壁に摺動しつつ、ニードル30に対し相対移動可能である。また、可動コア40は、ニードル30と同様、燃料通路100内をハウジング20の軸Ax1方向へ往復移動可能なようハウジング20内に収容されている。つまり、可動コア40は、燃料通路100内の鍔部33の弁座14側においてニードル本体31に対し相対移動可能に設けられている。通孔43には、燃料通路100内の燃料が流通可能である。そのため、燃料通路100内における可動コア40の軸方向の往復移動を円滑にすることができる。
可動コア当接面400は、可動コア本体41の端面412の内縁部、すなわち、可動コア40の鍔部33側の面の内縁部に環状に形成され、ニードル30のニードル当接面34に当接可能である。可動コア40は、可動コア当接面400がニードル当接面34に当接またはニードル当接面34から離間可能なようニードル30に対し相対移動可能に設けられている。
被規制面401は、可動コア40の凹部44の底面の内縁部、すなわち、可動コア40の弁座14側の面の内縁部に環状に形成されている。
本実施形態では、可動コア本体41の端面412に、例えば硬質クロムめっき等の硬質加工処理および耐摩耗処理が施されている。
なお、可動コア本体41の外径は、ハウジング20の第1筒部21および第2筒部22の内径より小さく設定されている。そのため、可動コア40が燃料通路100内を往復移動するとき、可動コア40の外壁と第1筒部21および第2筒部22の内壁とは摺動しない。
図1に示すように、固定コア50は、ハウジング20の内側において可動コア40に対し弁座14とは反対側に設けられている。固定コア50は、固定コア本体51およびブッシュ52を有している。固定コア本体51は、第3筒部23と同様、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア本体51は、磁気安定化処理が施されている。固定コア本体51の硬度は比較的低く、可動コア本体41の硬度と概ね同等である。
本実施形態では、固定コア本体51は、第3筒部23の内側に圧入されるようにして設けられている。固定コア本体51は、例えば溶接により、第3筒部23に対し相対移動不能なよう第3筒部23に固定されている。
ブッシュ52は、例えばマルテンサイト系ステンレス等の硬度が比較的高い材料により略円筒状に形成されている。ブッシュ52は、固定コア本体51の弁座14側の端部の内壁から径方向外側へ凹むよう形成された凹部511に設けられている。ブッシュ52の弁座14側の端面は、固定コア本体51の弁座14側の端面よりも弁座14側に位置している。そのため、可動コア本体41の弁座14とは反対側の端面412は、ブッシュ52の弁座14側の端面に当接可能である。
ブッシュ52は、弁座14側の端部の内壁から径方向内側へ突出する筒状の内側突出部521を有している。内側突出部521の内壁は円筒面状に形成されている。
固定コア50は、シール部32が弁座14に当接した状態のニードル30の鍔部33が、ブッシュ52の内側突出部521の内側に位置するよう設けられている。鍔部33の外径は、内側突出部521の内径と同等、または、内側突出部521の内径よりやや小さく設定されている。そのため、鍔部33は、外壁が内側突出部521の内壁に摺動しつつ、ブッシュ52に対し相対移動可能である。このように、本実施形態では、ニードル30は、鍔部33側の端部の軸方向の往復移動がブッシュ52により案内される。なお、内側突出部521の鍔部33との摺動面の軸方向の長さは、鍔部33の外壁の軸方向の長さより短い。
本実施形態では、ニードル30は、弁座14側の端部近傍がノズル10のノズル筒部11の内壁により往復移動可能に支持され、鍔部33側の端部がブッシュ52により往復移動可能に支持される。このように、ニードル30は、ハウジング20の軸Ax1方向の2箇所の部位により、軸方向の往復移動が案内される。
係止部90は、例えばステンレス等の金属により形成されている。係止部90は、係止部本体91、係止部筒部92および内側燃料流路901を有している。
係止部本体91は、略円筒状に形成され、固定コア本体51の内側に圧入されている。すなわち、係止部本体91は、固定コア本体51に対し相対移動不能なよう固定コア本体51の内側に設けられている。
係止部筒部92は、係止部本体91の弁座14側の面からニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。係止部筒部92は、係止部本体91と一体に形成されている。なお、本実施形態では、係止部90は、係止部筒部92とニードル30とが当接不能なよう設けられている。
内側燃料流路901は、係止部本体91および係止部筒部92の内側に形成されている。すなわち、内側燃料流路901は、係止部90を軸方向に貫くよう形成されている。これにより、燃料通路100内の燃料は、内側燃料流路901を、弁座14とは反対側から弁座14側へ流通可能である。
スプリング53は、例えばコイルスプリングであり、ニードル30に対し弁座14とは反対側において係止部筒部92の径方向外側に設けられている。スプリング53の一端は、ニードル30の弁座14とは反対側の面に当接している。スプリング53の他端は、係止部90の係止部本体91の弁座14側の面に当接し、係止部90に係止されている。スプリング53は、ニードル30を弁座14側に付勢する。
このように、係止部90の係止部本体91は、固定コア50の内側に設けられ、スプリング53のニードル30とは反対側の端部を係止する。係止部筒部92は、係止部本体91からスプリング53の内側をニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。
また、スプリング53は、鍔部33のニードル当接面34が可動コア40の可動コア当接面400に当接しているとき、鍔部33を介して可動コア40を弁座14側に付勢可能である。すなわち、スプリング53は、ニードル30および可動コア40を弁座14側に付勢可能である。スプリング53の付勢力は、固定コア50に対する係止部90の位置により調整可能である。
図1に示すように、コイル54は、略円筒状に形成され、ハウジング20のうち特に第2筒部22および第3筒部23の径方向外側に設けられている。
コイル54の径方向外側には、ヨーク25が設けられている。ヨーク25は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により筒状に形成され、磁気安定化処理が施されている。ヨーク25は、コイル54の径方向外側を覆うようにして設けられている。本実施形態では、ヨーク25の弁座14側の端部は、例えば溶接により第1筒部21に接続されている。
コイル54の弁座14とは反対側には、環状部材231が設けられている。環状部材231は、例えばフェライト系ステンレス等の磁性材料により環状に形成され、磁気安定化処理が施されている。環状部材231は、コイル54の弁座14とは反対側において、ヨーク25の弁座14とは反対側の端部の内壁と第3筒部23の外壁とに接するようにして設けられている。コイル54とヨーク25と環状部材231との間には、樹脂が充填されることによりモールド部26が形成されている。
コイル54は、電力が供給されると、すなわち、通電されると磁力を生じる。コイル54に磁力が生じると、第2筒部22を避けるようにして、固定コア本体51、可動コア本体41、第1筒部21、ヨーク25、環状部材231および第3筒部23に磁気回路が形成される。これにより、固定コア本体51と可動コア本体41との間に磁気吸引力が発生し、可動コア40は、固定コア50側に吸引される。このとき、可動コア40は、可動コア当接面400がニードル30のニードル当接面34に当接した状態で開弁方向に移動する。これにより、ニードル30が可動コア40とともに開弁方向に移動し、シール部32が弁座14から離間し、開弁する。その結果、噴孔13が開放される。このように、コイル54は、通電されると、可動コア40を固定コア50側に吸引し、ニードル30を弁座14とは反対側に移動させることが可能である。
可動コア40は、磁気吸引力により固定コア50側、すなわち、開弁方向に吸引されると、可動コア本体41の固定コア50側の端面412がブッシュ52の弁座14側の端面に衝突する。これにより、可動コア40は、開弁方向への移動が規制される。
図1に示すように、インレット部24および第3筒部23の径方向外側は、樹脂によりモールドされている。当該モールド部分にコネクタ27が形成されている。ここで、コネクタ27は、モールド部26と一体に形成されている。コネクタ27には、コイル54へ電力を供給するための端子271がインサート成形されている。
スプリング55は、例えばコイルスプリングであり、可動コア40に対し弁座14側に設けられている。スプリング55は、一端が可動コア40の凹部44の底面、すなわち、可動コア40の弁座14側の面に当接し、他端がハウジング20の第1筒部21の内壁に当接した状態で設けられている。スプリング55は、可動コア40を固定コア50側に付勢可能である。スプリング55の付勢力は、スプリング53の付勢力よりも小さい。
規制部60は、例えばステンレス等の金属により筒状に形成されている。規制部60は、内側にニードル本体31が位置するよう、可動コア40の弁座14側においてニードル本体31に対し相対移動不能に設けられている。本実施形態では、規制部60は、内側にニードル本体31が圧入され、径方向穴部314に対し弁座14とは反対側において、締り嵌めの状態でニードル本体31に設けられている。
規制部60は、規制面600を有している。
規制面600は、規制部60の可動コア40側の面に形成され、可動コア40の被規制面401に当接可能である。
可動コア40は、ニードル30の鍔部33と規制部60との間で軸方向に往復移動可能に設けられている。規制部60は、可動コア40の被規制面401が規制面600に当接したとき、可動コア40の弁座14側への移動を規制可能である。
本実施形態では、可動コア40が固定コア50側に吸引されている状態でコイル54への通電を停止すると、ニードル30および可動コア40は、スプリング53の付勢力により、弁座14側へ付勢される。これにより、ニードル30が閉弁方向に移動し、シール部32が弁座14に当接し、閉弁する。その結果、噴孔13が閉塞される。
シール部32が弁座14に当接した後、可動コア40は、慣性によりニードル30に対し弁座14側に相対移動する。このとき、規制部60は、可動コア40に当接することで、可動コア40の弁座14側への過度の移動、すなわち、可動コア40のアンダーシュートを規制可能である。これにより、次の開弁時の応答性の低下を抑制可能である。
インレット部24から流入した燃料は、固定コア50、係止部90の内側、すなわち、内側燃料流路901、ニードル30の軸方向穴部313、径方向穴部314、第1筒部21とニードル30との間、ノズル10とニードル30との間、すなわち、燃料通路100を流通し、噴孔13に導かれる。
次に、本実施形態の燃料噴射装置1の作動について説明する。
図1に示すように、コイル54に通電されていないときは、ニードル30のシール部32は弁座14に当接している。このとき、ニードル30のニードル当接面34と可動コア40の可動コア当接面400とは当接している。
図1に示す状態のときにコイル54に通電すると、可動コア40は、固定コア50側に吸引され、開弁方向に移動する。これにより、ニードル30が可動コア40とともに開弁方向に移動し、シール部32が弁座14から離間し、開弁する。
可動コア40が開弁方向にさらに移動すると、端面412がブッシュ52の弁座14側の端面に当接する。これにより、可動コア40は、開弁方向への移動が規制される。このときの可動コア40の開弁方向への移動の速度が高い場合、ニードル30は、慣性で開弁方向にさらに移動する。これにより、規制部60の規制面600が可動コア40の被規制面401に当接し、ニードル30は、開弁方向への移動が規制される。
その後、ニードル30は、スプリング53の付勢力により閉弁方向に移動し、ニードル当接面34と可動コア当接面400とが当接する。
ここで、コイル54への通電を停止すると、ニードル30および可動コア40は、可動コア当接面400とニードル当接面34とが当接した状態で、スプリング53の付勢力により閉弁方向に移動する。これにより、ニードル30のシール部32が弁座14に当接し、閉弁する。その後、可動コア40は、慣性で閉弁方向にさらに移動する。これにより、可動コア40の被規制面401が規制部60の規制面600に当接し、可動コア40は、閉弁方向の移動が規制される。
その後、可動コア40は、スプリング55の付勢力により、開弁方向に移動する。これにより、可動コア40の可動コア当接面400がニードル当接面34に当接し、可動コア40が通常位置に戻る(図1参照)。
燃料噴射装置1の作動時、燃料噴射装置1の燃料通路100に流入した燃料は、スプリング53の内側に位置する係止部筒部92の内側に形成された内側燃料流路901を、弁座14とは反対側から弁座14側へ流通する。そのため、燃料の流れがスプリング53に衝突するのを抑制することができる。
以上説明したように、(1)本実施形態の燃料噴射装置1は、ノズル10とハウジング20とニードル30と可動コア40と固定コア50とスプリング53とコイル54と係止部90とを備えている。
ノズル10は、燃料が噴射される噴孔13、および、噴孔13の周囲に形成された弁座14を有している。
ハウジング20は、筒状に形成され、一端がノズル10に接続され、噴孔13に連通するよう内側に形成され噴孔13に燃料を導く燃料通路100を有している。
ニードル30は、棒状のニードル本体31、および、弁座14に当接可能なようニードル本体31の一端に形成されたシール部32を有している。
ニードル30は、燃料通路100内を往復移動可能に設けられ、シール部32が弁座14から離間または弁座14に当接すると噴孔13を開閉する。
可動コア40は、ニードル30とともに燃料通路100内を往復移動可能に設けられている。
固定コア50は、筒状に形成され、ハウジング20の内側の燃料通路100において可動コア40に対し弁座14とは反対側に設けられている。
スプリング53は、固定コア50の内側に設けられ、ニードル30および可動コア40を弁座14側に付勢可能である。
コイル54は、通電されると、可動コア40を固定コア50側に吸引し、ニードル30を弁座14とは反対側に移動させることが可能である。
係止部90は、係止部本体91、係止部筒部92および内側燃料流路901を有している。
係止部本体91は、固定コア50の内側に設けられ、スプリング53のニードル30とは反対側の端部を係止する。係止部筒部92は、係止部本体91からスプリング53の内側をニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。内側燃料流路901は、係止部本体91および係止部筒部92の内側に形成され、燃料通路100内の燃料が弁座14とは反対側から弁座14側へ流通可能である。
本実施形態では、燃料噴射装置1の燃料通路100に流入した燃料は、スプリング53の内側に位置する係止部筒部92の内側に形成された内側燃料流路901を、弁座14とは反対側から弁座14側へ流通する。そのため、燃料の流れがスプリング53に衝突するのを抑制することができる。これにより、燃料噴射装置1の作動時、スプリング53の付勢力のばらつきを抑制し、燃料の噴射精度を高めることができる。
また、(2)本実施形態では、ニードル30は、燃料通路100に接続しニードル本体31のシール部32とは反対側の端部から軸Ax2方向に延びる軸方向穴部313、および、可動コア40の弁座14側において軸方向穴部313とニードル本体31の径方向外側とを接続するようニードル本体31の径方向に延びる径方向穴部314を有している。そのため、係止部90の内側燃料流路901を弁座14とは反対側から弁座14側へ流れ、係止部筒部92の外側へ流出した燃料を、軸方向穴部313および径方向穴部314を経由して可動コア40の弁座14側へ流すことができる。これにより、係止部筒部92の内側から流出した燃料の流れがスプリング53に衝突するのを抑制することができる。したがって、燃料噴射装置1の作動時、スプリング53の付勢力のばらつきをさらに抑制し、燃料の噴射精度をさらに高めることができる。
また、(6)本実施形態では、ニードル30は、ニードル本体31の径方向外側に設けられた鍔部33、および、鍔部33の弁座14側に形成されたニードル当接面34を有している。
可動コア40は、内側にニードル本体31が位置するよう筒状に形成され、燃料通路100内の鍔部33の弁座14側においてニードル本体31に対し相対移動可能に設けられており、鍔部33側の面の内縁部に形成されニードル当接面34に当接可能な可動コア当接面400を有している。
本実施形態は、可動コア40を固定コア50側に付勢可能なスプリング55をさらに備えている。
そのため、ニードル30が閉弁方向に移動し、シール部32が弁座14に当接したとき、可動コア40を弁座14側へアンダーシュートさせることができる。これにより、ニードル30のバウンスを抑制し、二次開弁を抑制することができる。
また、(7)本実施形態では、可動コア40は、弁座14側の面の内縁部に形成された被規制面401を有している。
本実施形態は、規制部60をさらに備えている。規制部60は、可動コア40の弁座14側においてニードル本体31に設けられている。規制部60は、可動コア40側の面に形成され被規制面401に当接可能な規制面600を有している。規制部60は、被規制面401が規制面600に当接したとき、可動コア40の弁座14側への移動を規制可能である。
本実施形態では、規制部60により可動コア40の弁座14側への移動を規制することができる。これにより、可動コア40の過剰なアンダーシュートを抑制し、燃料噴射装置1の応答性を高めることができる。
また、(8)本実施形態では、スプリング55は、一端が可動コア40に当接し、他端がハウジング20の内壁に当接した状態で設けられている。そのため、スプリング55の他端は、ニードル30がハウジング20内で往復移動しても、ハウジング20に対し相対移動しない。また、閉弁時、ニードル30のシール部32が弁座14に衝突したときにニードル30に振動が生じても、当該振動がスプリング55の他端に伝達することはない。したがって、スプリング55の付勢力を安定にすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料噴射装置を図2に示す。第2実施形態は、係止部90および固定コア50の構成等が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、係止部90は、係止部本体91および係止部筒部92を有している。
係止部本体91は、略円柱状に形成され固定コア本体51の弁座14とは反対側の端部の内側に圧入されている。
係止部筒部92は、係止部本体91の弁座14側の面からニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。係止部筒部92は、係止部本体91と一体に形成されている。
係止部90は、係止部筒部92の外壁と固定コア本体51の内壁との間に、燃料通路100内の燃料が弁座14とは反対側から弁座14側へ流通可能な筒状の外側燃料流路902を形成している。
なお、本実施形態では、係止部90は、係止部筒部92とニードル30とが当接不能なよう設けられている。
本実施形態では、スプリング53は、ニードル30に対し弁座14とは反対側において係止部筒部92の径方向内側に設けられている。スプリング53の一端は、ニードル30の弁座14とは反対側の面に当接している。スプリング53の他端は、係止部90の係止部本体91の弁座14側の面に当接し、係止部90に係止されている。スプリング53は、ニードル30を弁座14側に付勢する。
このように、係止部90の係止部筒部92は、係止部本体91からスプリング53の外側をニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。
本実施形態では、ニードル30は、第1実施形態で示した軸方向穴部313および径方向穴部314を有していない。
固定コア本体51は、上側燃料流路512および下側燃料流路513をさらに有している。
上側燃料流路512は、固定コア本体51の弁座14とは反対側の端面と外側燃料流路902とを接続するよう形成されている。これにより、インレット部24を経由して燃料通路100内に流入した燃料は、上側燃料流路512を流通して外側燃料流路902に流れることができる。
下側燃料流路513は、固定コア本体51の凹部511から径方向外側および軸方向上側に凹むよう、ブッシュ52の径方向外側において溝状に形成されている。すなわち、下側燃料流路513は、固定コア本体51の弁座14側の端面と外側燃料流路902とを接続するよう形成されている。これにより、外側燃料流路902内の燃料は、下側燃料流路513を流通して固定コア本体51の弁座14側の端面と可動コア40の固定コア50側の端面412との間に流れることができる。
本実施形態では、下側燃料流路513は、例えば固定コア本体51の周方向に等間隔で4つ形成されている。また、下側燃料流路513を流通して固定コア本体51の弁座14側の端面と可動コア40の端面412との間に流れた燃料は、可動コア40の通孔43を流通し可動コア40の弁座14側へ流れることができる。
また、本実施形態では、スプリング55は、外径が可動コア本体41の外径よりやや小さくなるよう形成されており、一端が可動コア40の弁座14側の端面411の外縁部に当接し、他端がハウジング20の第2筒部22の内壁に当接した状態で設けられている。ここで、可動コア40の通孔43は、弁座14側の端部がスプリング55の内側に開口するよう形成されている。そのため、通孔43から弁座14側へ流出した燃料の大部分は、スプリング55に衝突することなく、第1筒部21とニードル本体31との間を通って弁座14側へ流れることができる。
燃料噴射装置の作動については、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
本実施形態では、燃料噴射装置の作動時、燃料噴射装置の燃料通路100に流入した燃料は、上側燃料流路512、スプリング53の外側に位置する係止部筒部92の外側に形成された外側燃料流路902、および、下側燃料流路513を、弁座14とは反対側から弁座14側へ流通する。そのため、燃料の流れがスプリング53に衝突するのを抑制することができる。
以上説明したように、(3)本実施形態では、係止部90は、係止部本体91および係止部筒部92を有している。
係止部本体91は、固定コア50の内側に設けられ、スプリング53のニードル30とは反対側の端部を係止する。係止部筒部92は、係止部本体91からスプリング53の外側をニードル30に向かって筒状に延びるよう形成されている。係止部90は、係止部筒部92の外壁と固定コア本体51の内壁との間に、燃料通路100内の燃料が弁座14とは反対側から弁座14側へ流通可能な外側燃料流路902を形成している。
本実施形態では、燃料噴射装置の燃料通路100に流入した燃料は、スプリング53の外側に位置する係止部筒部92の外側に形成された外側燃料流路902を、弁座14とは反対側から弁座14側へ流通する。そのため、燃料の流れがスプリング53に衝突するのを抑制することができる。これにより、燃料噴射装置の作動時、スプリング53の付勢力のばらつきを抑制し、燃料の噴射精度を高めることができる。
また、(4)本実施形態では、固定コア50の固定コア本体51は、弁座14とは反対側の端面と外側燃料流路902とを接続し燃料通路100内の燃料が流通する上側燃料流路512、および、弁座14側の端面と外側燃料流路902とを接続し燃料通路100内の燃料が流通する下側燃料流路513を有している。
可動コア40は、固定コア50側の端面412と弁座14側の端面411とを接続し燃料通路100内の燃料が流通する通孔43を有している。そのため、下側燃料流路513を流通して固定コア本体51の弁座14側の端面と可動コア40の端面412との間に流れた燃料を、通孔43を経由して可動コア40の弁座14側へ流すことができる。これにより、外側燃料流路902を流通する燃料の流れがスプリング53に衝突するのを抑制することができる。したがって、燃料噴射装置の作動時、スプリング53の付勢力のばらつきをさらに抑制し、燃料の噴射精度をさらに高めることができる。
また、(5)本実施形態では、通孔43は、弁座14側の端部がスプリング55の内側に開口するよう可動コア40に形成されている。そのため、通孔43から弁座14側へ流出した燃料の大部分は、スプリング55に衝突することなく、第1筒部21とニードル本体31との間を通って弁座14側へ流れることができる。これにより、スプリング55の付勢力を安定にすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による燃料噴射装置、および、その一部を図3、4に示す。第3実施形態は、規制部60の構成等が第1実施形態と異なる。
図4に示すように、第3実施形態では、規制部60は、固定部61、筒部62、ばね座部63を有している。
規制部60は、第1実施形態と同様、例えばステンレス等の金属により筒状に形成されている。
固定部61は、筒状に形成されている。固定部61は、内側にニードル本体31が位置するよう、可動コア40の弁座14側においてニードル本体31に対し相対移動不能に設けられている。本実施形態では、固定部61は、内側にニードル本体31が圧入され、径方向穴部314に対し弁座14とは反対側において、締り嵌めの状態でニードル本体31に設けられている。
筒部62は、固定部61の外縁部から弁座14側へ筒状に延びるよう固定部61と一体に形成されている。これにより、筒部62の内壁とニードル本体31の外壁との間には、筒状の空間である筒状空間Ts1が形成されている。ここで、径方向穴部314は、筒状空間Ts1に接続している。よって、軸方向穴部313内の燃料は、径方向穴部314、筒状空間Ts1を経由して規制部60に対し弁座14側に流れることができる。
ばね座部63は、筒部62の弁座14側の端部から径方向外側へ拡がるよう環状に形成されている。ばね座部63は、筒部62と一体に形成されている。
このように、固定部61、筒部62、および、ばね座部63は、同一の材料により一体に形成されている。なお、図4では、固定部61と筒部62とばね座部63との境界を二点鎖線で示している。
本実施形態では、スプリング55は、一端が可動コア40の凹部44の底面、すなわち、可動コア40の弁座14側の面に当接し、他端がばね座部63に当接した状態で設けられている。第1実施形態と同様、スプリング55は、可動コア40を固定コア50側に付勢可能である。スプリング55の付勢力は、スプリング53の付勢力よりも小さい。
本実施形態では、規制面600は、固定部61の可動コア40側の面に形成され、可動コア40の被規制面401に当接可能である。
可動コア40は、ニードル30の鍔部33と規制部60の固定部61との間で軸方向に往復移動可能に設けられている。規制部60は、可動コア40の被規制面401が規制面600に当接したとき、可動コア40の弁座14側への移動を規制可能である。
本実施形態では、燃料噴射装置は、隙間形成部材80をさらに備えている。
隙間形成部材80は、例えば非磁性材料により形成されている。隙間形成部材80の硬度は、ニードル30およびブッシュ52の硬度とほぼ同等に設定されている。
隙間形成部材80は、ニードル30および可動コア40に対し弁座14とは反対側において、ニードル30および可動コア40とスプリング53との間に設けられている。図4に示すように、隙間形成部材80は、板部81および延伸部82を有している。板部81は、略円板状に形成されている。板部81は、一方の端面がニードル30の弁座14とは反対側の端面に当接可能なようニードル30に対し弁座14とは反対側に設けられている。板部81の他方の端面には、スプリング53の弁座14側の端部が当接している。これにより、スプリング53は、板部81を介してニードル30を閉弁方向に付勢可能である。
延伸部82は、板部81の一方の端面の外縁部から弁座14側へ円筒状に延びるよう板部81と一体に形成されている。すなわち、隙間形成部材80は、本実施形態では、有底円筒状に形成されている。隙間形成部材80は、延伸部82の内側にニードル30の鍔部33が位置するよう設けられている。また、延伸部82は、板部81とは反対側の端部が可動コア本体41の固定コア50側の端面412に当接可能である。
本実施形態では、延伸部82は、軸方向の長さが鍔部33の軸方向の長さより長くなるよう形成されている。そのため、隙間形成部材80は、板部81がニードル30に当接し、延伸部82が可動コア40に当接しているとき、ニードル当接面34と可動コア当接面400との間に、軸Ax2方向の隙間である軸方向隙間CL1を形成可能である。
ここで、延伸部82の内径は、鍔部33の外径と同等、または、鍔部33の外径よりやや大きく設定されている。そのため、隙間形成部材80は、延伸部82の内壁、すなわち、鍔部33の外壁に対向する壁面が鍔部33の外壁と摺動可能で、ニードル30に対し相対移動可能である。
また、板部81および延伸部82の外径は、ブッシュ52の内側突出部521の内径と同等、または、内側突出部521の内径よりやや小さく設定されている。そのため、隙間形成部材80は、外壁が内側突出部521の内壁に摺動しつつ、ブッシュ52に対し相対移動可能である。このように、本実施形態では、ニードル30は、鍔部33側の端部の軸方向の往復移動が、隙間形成部材80を介しブッシュ52により案内される。なお、内側突出部521の隙間形成部材80との摺動面の軸方向の長さは、隙間形成部材80の外壁の軸方向の長さより短い。
隙間形成部材80は、孔部611をさらに有している。孔部611は、板部81の一方の端面と他方の端面とを接続し、ニードル30の軸方向穴部313に連通可能である。これにより、燃料通路100内の隙間形成部材80の弁座14とは反対側の燃料は、孔部611、ニードル30の軸方向穴部313、径方向穴部314、筒状空間Ts1を経由して可動コア40の弁座14側に流通可能である。
本実施形態では、延伸部82が筒状に形成されているため、延伸部82と可動コア40とが当接しているとき、ニードル30のニードル当接面34と可動コア40の可動コア当接面400と延伸部82の内壁との間に、環状の空間である環状空間Ks1が形成される。
本実施形態では、隙間形成部材80は、環状空間接続通路821をさらに有している。
環状空間接続通路821は、延伸部82の可動コア40側の端部から板部81側に凹むよう溝状に形成され、延伸部82の内壁と外壁とを接続している。つまり、環状空間接続通路821は、環状空間Ks1と延伸部82の径方向外側の空間とを接続する。これにより、延伸部82と可動コア40とが当接しているとき、環状空間Ks1内の燃料は、環状空間接続通路821を経由して延伸部82の径方向外側へ流出可能である。また、延伸部82の径方向外側の燃料は、環状空間接続通路821を経由して延伸部82の内側、すなわち、環状空間Ks1に流入可能である。
上述のように、本実施形態では、閉弁状態において、隙間形成部材80が鍔部33と可動コア40との間に軸方向隙間CL1を形成するため、コイル54への通電時、可動コア40を軸方向隙間CL1で加速させて鍔部33に衝突させることができる。これにより、燃料通路100内の燃料の圧力が比較的高い場合でも、コイル54へ供給する電力を増大させることなく、開弁させることができる。
スプリング53が隙間形成部材80を弁座14側に付勢することで、隙間形成部材80の板部81とニードル30とが当接し、ニードル30は、シール部32が弁座14に押し付けられる。このとき、スプリング55が可動コア40を固定コア50側に付勢することで、隙間形成部材80の延伸部82と可動コア40とが互いに押し付けられるようにして当接する。この状態で、ニードル30の鍔部33のニードル当接面34と可動コア40の可動コア当接面400との間に軸方向隙間CL1が形成される。
本実施形態では、可動コア40が固定コア50側に吸引されている状態でコイル54への通電を停止すると、ニードル30および可動コア40は、隙間形成部材80を介したスプリング53の付勢力により、弁座14側へ付勢される。これにより、ニードル30が閉弁方向に移動し、シール部32が弁座14に当接し、閉弁する。その結果、噴孔13が閉塞される。
シール部32が弁座14に当接した後、可動コア40は、慣性によりニードル30に対し弁座14側に相対移動する。このとき、規制部60の固定部61は、可動コア40に当接することで、可動コア40の弁座14側への過度の移動を規制可能である。これにより、次の開弁時の応答性の低下を抑制可能である。
また、本実施形態では、隙間形成部材80の環状空間接続通路821は、延伸部82の内壁と外壁とを接続している。これにより、延伸部82と可動コア40とが当接しているとき、環状空間Ks1内の燃料は、環状空間接続通路821を経由して延伸部82の外側へ流出可能である。また、延伸部82の外側の燃料は、環状空間接続通路821を経由して延伸部82の内側、すなわち、環状空間Ks1に流入可能である。よって、延伸部82と可動コア40とが当接しているとき、環状空間Ks1に燃料が存在することにより生じるダンパ効果を抑制し、鍔部33のニードル当接面34に可動コア40が衝突するときの可動コア40の運動エネルギーの低下を抑制できる。
本実施形態では、係止部90は、隙間形成部材80が係止部筒部92の弁座14側の端部に当接したとき、隙間形成部材80の弁座14とは反対側への移動を規制可能なよう設けられている。
次に、本実施形態の燃料噴射装置の作動について、図3〜9に基づき説明する。
図3、4に示すように、コイル54に通電されていないときは、ニードル30のシール部32は弁座14に当接している。このとき、隙間形成部材80の板部81とニードル30とは当接し、隙間形成部材80の延伸部82と可動コア40とは当接している。また、ニードル30のニードル当接面34と可動コア40の可動コア当接面400とは当接しておらず、ニードル当接面34と可動コア当接面400との間に軸方向隙間CL1が形成されている。また、規制部60の規制面600と可動コア40の被規制面401とは当接していない。
図3、4に示す状態のときにコイル54に通電すると、可動コア40は、固定コア50側に吸引され、開弁方向に移動する。これにより、可動コア40は、軸方向隙間CL1で加速し、鍔部33に衝突する(図5参照)。これにより、ニードル30が開弁方向に移動し、シール部32が弁座14から離間し、開弁する。
可動コア40は、鍔部33に衝突した後、固定コア50側にさらに移動すると、ブッシュ52に当接する(図6参照)。これにより、可動コア40は開弁方向への移動が規制される。このときの可動コア40の開弁方向への移動の速度が高い場合、ニードル30は、慣性で開弁方向にさらに移動する。これにより、規制部60の規制面600が可動コア40の被規制面401に当接し、ニードル30は、開弁方向への移動が規制される(図7参照)。
図7に示す状態になるときのニードル30の開弁方向への移動の速度が高い場合、隙間形成部材80は、板部81がニードル30から離れるようにして開弁方向へさらに移動し、係止部90の係止部筒部92の弁座14側の端部に当接する(図8参照)。このとき、係止部筒部92は、隙間形成部材80の弁座14とは反対側への移動を規制する。これにより、隙間形成部材80は、開弁方向への過剰な移動が抑制される。
図8に示す状態になった場合、その後、隙間形成部材80は、スプリング53の付勢力により閉弁方向に移動し、図7に示す状態になる。その後、隙間形成部材80およびニードル30は、スプリング53の付勢力により閉弁方向に移動し、図6に示す状態になる。
図6、7、8に示す状態のときにコイル54への通電を停止すると、隙間形成部材80および可動コア40は、スプリング53の付勢力により閉弁方向に移動する。また、ニードル30は、隙間形成部材80の板部81が当接した状態で、スプリング53の付勢力により閉弁方向に移動する。これにより、ニードル30のシール部32が弁座14に当接し、閉弁する(図4参照)。その後、可動コア40は、慣性で閉弁方向にさらに移動する。これにより、可動コア40の被規制面401が規制部60の規制面600に当接し、可動コア40は、閉弁方向の移動が規制される(図9参照)。このとき、可動コア40と隙間形成部材80の延伸部82とは離間している。
図9に示す状態になった後、可動コア40は、スプリング55の付勢力により、開弁方向に移動する。これにより、可動コア40が隙間形成部材80の延伸部82に当接し、可動コア40が通常位置に戻る(図4参照)。
以上説明したように、(9)本実施形態では、規制部60は、環状に形成されたばね座部63を有している。スプリング55は、一端が可動コア40に当接し、他端がばね座部63に当接した状態で設けられている。これにより、ニードル30、可動コア40、規制部60およびスプリング55をユニット化することができるとともに、スプリング55の他端がハウジング20の内壁に当接する構成と比べ、スプリング55の付勢力を容易に一定にすることができる。
また、(10)本実施形態は、隙間形成部材80をさらに備えている。隙間形成部材80は、ニードル30および可動コア40とスプリング53との間に設けられ、ニードル当接面34と可動コア当接面400との間に軸方向の隙間である軸方向隙間CL1を形成可能である。そのため、コイル54への通電時、可動コア40を軸方向隙間CL1で加速させて鍔部33に衝突させることができる。これにより、燃料通路100内の燃料の圧力が比較的高い場合でも、コイル54へ供給する電力を増大させることなく、開弁させることができる。
また、(11)本実施形態では、係止部90は、隙間形成部材80が係止部筒部92の弁座14側の端部に当接したとき、隙間形成部材80の弁座14とは反対側への移動を規制可能なよう設けられている。これにより、隙間形成部材80の開弁方向への過剰な移動を抑制し、燃料噴射装置の応答性を高めることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、通孔43が、可動コア40の周方向に等間隔で4つ形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、通孔43は、可動コア40の周方向に不等間隔で形成されていてもよいし、いくつ形成されていてもよい。
また、上述の第2実施形態では、上側燃料流路512が固定コア50の固定コア本体51に形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、上側燃料流路は、係止部本体91に形成されることとしてもよい。すなわち、係止部本体91は、弁座14とは反対側の端面と外側燃料流路902とを接続し燃料通路100内の燃料が流通する上側燃料流路を有することとしてもよい。
また、上述の第2実施形態では、通孔43が、弁座14側の端部がスプリング55の内側に開口するよう可動コア40に形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第1、3実施形態のように、通孔43は、弁座14側の端部がスプリング55の外側に開口するよう可動コア40に形成されていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、可動コア40には通孔43が形成されていなくてもよい。この場合、通電初期の可動コア40の移動速度は低減するものの、可動コア40の過剰な移動速度を抑制することができ、フルリフト時のニードルのオーバーシュート抑制やフルリフト時の可動コア40のバウンス抑制、ニードル閉弁時のバウンス抑制に有利な構成となる。なお、第2実施形態のようにニードル30に軸方向穴部313および径方向穴部314が形成されていない構成においては、可動コア40に通孔43が形成されていることが望ましい。
また、上述の実施形態では、ニードル30の鍔部33が環状に形成される例を示した。これに対し、本願の他の実施形態では、鍔部33は、可動コア40の可動コア当接面400に当接可能なニードル当接面34が形成されているのであれば、どのような形状に形成されていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、規制部60を備えないこととしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、可動コア40は、例えばニードル30と同一の材料により一体に形成される等により、ニードル30に対し相対移動不能なようニードル30に設けられていてもよい。この場合、規制部60およびスプリング55を省略できる。
また、上述の第3実施形態では、係止部90が、隙間形成部材80が係止部筒部92の弁座14側の端部に当接したとき、隙間形成部材80の弁座14とは反対側への移動を規制可能なよう設けられる例を示した。これに対し、本願の他の実施形態では、係止部90は、隙間形成部材80が係止部筒部92の弁座14側の端部に当接しないような位置に設けられていてもよい。
また、上述の複数の実施形態は、構成上の阻害要因がない限り、どのように組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、係止部90および固定コア50は第2実施形態のものとしつつ、第3実施形態の隙間形成部材80、規制部60およびスプリング55を備える、といった具合である。
また、上述の第3実施形態では、軸方向隙間CL1の軸方向の長さが、ニードル30の最大リフト量より小さい例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、軸方向隙間CL1の軸方向の長さは、ニードル30の最大リフト量以上であってもよい。この場合、可動コア40を軸方向隙間CL1で十分に加速させてニードル30に衝突させることができる。そのため、温度特性による変化等の要因による燃料噴射量のばらつきを抑制することができる。
また、本発明の他の実施形態では、固定コア50はブッシュ52を有していなくてもよい。また、可動コア40は、外壁がハウジング20の内壁と摺動する構成としてもよい。この場合、ニードル30の弁座14とは反対側の端部は、可動コア40を介してハウジング20の内壁により往復移動可能に支持される。
また、上述の実施形態では、第2筒部22が、第1筒部21および第3筒部23とは別部材により形成され、互いに溶接により接続される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第2筒部22は、例えば第1筒部21または第3筒部23と同一の材料により、第1筒部21または第3筒部23と一体に形成されることとしてもよい。この場合、例えば、第2筒部22の軸方向の少なくとも一部の肉厚を小さくすることにより磁気絞り部を形成してもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ハウジング20は、例えば鉄、アルミ等、ステンレス以外の金属により形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ノズル10とハウジング20の第1筒部21とが別部材により形成される例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、ノズル10とハウジング20の第1筒部21とは、同一の材料により一体に形成されることとしてもよい。また、第3筒部23と固定コア本体51とは、同一の材料により一体に形成されていてもよい。
本発明は、直噴式のガソリンエンジンに限らず、例えばポート噴射式のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等に適用してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 燃料噴射装置、10 ノズル、13 噴孔、14 弁座、20 ハウジング、100 燃料通路、30 ニードル、31 ニードル本体、32 シール部、40 可動コア、50 固定コア、53 スプリング(弁座側付勢部材)、54 コイル、90 係止部、91 係止部本体、92 係止部筒部、901 内側燃料流路、902 外側燃料流路

Claims (11)

  1. 燃料が噴射される噴孔(13)、および、前記噴孔の周囲に形成された弁座(14)を有するノズル(10)と、
    一端が前記ノズルに接続され、前記噴孔に連通するよう内側に形成され前記噴孔に燃料を導く燃料通路(100)を有する筒状のハウジング(20)と、
    棒状のニードル本体(31)、および、前記弁座に当接可能なよう前記ニードル本体の一端に形成されたシール部(32)を有し、前記燃料通路内を往復移動可能に設けられ、前記シール部が前記弁座から離間または前記弁座に当接すると前記噴孔を開閉するニードル(30)と、
    前記ニードルとともに前記燃料通路内を往復移動可能に設けられた可動コア(40)と、
    前記ハウジングの内側の前記燃料通路において前記可動コアに対し前記弁座とは反対側に設けられた筒状の固定コア(50)と、
    前記固定コアの内側に設けられ、前記ニードルおよび前記可動コアを前記弁座側に付勢可能な弁座側付勢部材(53)と、
    通電されると、前記可動コアを前記固定コア側に吸引し前記ニードルを前記弁座とは反対側に移動させることが可能なコイル(54)と、
    前記固定コアの内側に設けられ前記弁座側付勢部材の前記ニードルとは反対側の端部を係止する係止部本体(91)、前記係止部本体から前記弁座側付勢部材の内側を前記ニードルに向かって筒状に延びる係止部筒部(92)、ならびに、前記係止部本体および前記係止部筒部の内側に形成され前記燃料通路内の燃料が前記弁座とは反対側から前記弁座側へ流通可能な内側燃料流路(901)を有する係止部(90)と、
    を備える燃料噴射装置(1)。
  2. 前記ニードルは、前記燃料通路に接続し前記ニードル本体の前記シール部とは反対側の端部から軸(Ax2)方向に延びる軸方向穴部(313)、および、前記可動コアの前記弁座側において前記軸方向穴部と前記ニードル本体の径方向外側とを接続するよう前記ニードル本体の径方向に延びる径方向穴部(314)を有する請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 燃料が噴射される噴孔(13)、および、前記噴孔の周囲に形成された弁座(14)を有するノズル(10)と、
    一端が前記ノズルに接続され、前記噴孔に連通するよう内側に形成され前記噴孔に燃料を導く燃料通路(100)を有する筒状のハウジング(20)と、
    棒状のニードル本体(31)、および、前記弁座に当接可能なよう前記ニードル本体の一端に形成されたシール部(32)を有し、前記燃料通路内を往復移動可能に設けられ、前記シール部が前記弁座から離間または前記弁座に当接すると前記噴孔を開閉するニードル(30)と、
    前記ニードルとともに前記燃料通路内を往復移動可能に設けられた可動コア(40)と、
    前記ハウジングの内側の前記燃料通路において前記可動コアに対し前記弁座とは反対側に設けられた筒状の固定コア(50)と、
    前記固定コアの内側に設けられ、前記ニードルおよび前記可動コアを前記弁座側に付勢可能な弁座側付勢部材(53)と、
    通電されると、前記可動コアを前記固定コア側に吸引し前記ニードルを前記弁座とは反対側に移動させることが可能なコイル(54)と、
    前記固定コアの内側に設けられ前記弁座側付勢部材の前記ニードルとは反対側の端部を係止する係止部本体(91)、および、前記係止部本体から前記弁座側付勢部材の外側を前記ニードルに向かって筒状に延びる係止部筒部(92)を有し、前記係止部筒部の外壁と前記固定コアの内壁との間に、前記燃料通路内の燃料が前記弁座とは反対側から前記弁座側へ流通可能な外側燃料流路(902)を形成する係止部(90)と、
    を備える燃料噴射装置。
  4. 前記固定コアまたは前記係止部本体は、前記弁座とは反対側の端面と前記外側燃料流路とを接続し前記燃料通路内の燃料が流通する上側燃料流路(512)を有し、
    前記固定コアは、前記弁座側の端面と前記外側燃料流路とを接続し前記燃料通路内の燃料が流通する下側燃料流路(513)を有し、
    前記可動コアは、前記固定コア側の面(412)と前記弁座側の面(411)とを接続し前記燃料通路内の燃料が流通する通孔(43)を有する請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記ニードルは、前記ニードル本体の径方向外側に設けられた鍔部(33)、および、前記鍔部の前記弁座側に形成されたニードル当接面(34)を有し、
    前記可動コアは、内側に前記ニードル本体が位置するよう筒状に形成され、前記燃料通路内の前記鍔部の前記弁座側において前記ニードル本体に対し相対移動可能に設けられており、前記鍔部側の面の内縁部に形成され前記ニードル当接面に当接可能な可動コア当接面(400)を有し、
    一端が前記可動コアの前記弁座側の面に当接した状態で前記燃料通路内の前記可動コアに対し前記弁座側に設けられ、前記可動コアを前記固定コア側に付勢可能な固定コア側付勢部材(55)をさらに備え、
    前記通孔は、前記弁座側の端部が前記固定コア側付勢部材の内側に開口するよう前記可動コアに形成されている請求項4に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記ニードルは、前記ニードル本体の径方向外側に設けられた鍔部(33)、および、前記鍔部の前記弁座側に形成されたニードル当接面(34)を有し、
    前記可動コアは、内側に前記ニードル本体が位置するよう筒状に形成され、前記燃料通路内の前記鍔部の前記弁座側において前記ニードル本体に対し相対移動可能に設けられており、前記鍔部側の面の内縁部に形成され前記ニードル当接面に当接可能な可動コア当接面(400)を有し、
    前記可動コアを前記固定コア側に付勢可能な固定コア側付勢部材(55)をさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記可動コアは、前記弁座側の面の内縁部に形成された被規制面(401)を有し、
    前記可動コアの前記弁座側において前記ニードル本体に設けられており、前記可動コア側の面に形成され前記被規制面に当接可能な規制面(600)を有し、前記被規制面が前記規制面に当接したとき、前記可動コアの前記弁座側への移動を規制可能な規制部(60)をさらに備える請求項6に記載の燃料噴射装置。
  8. 前記固定コア側付勢部材は、一端が前記可動コアに当接し、他端が前記ハウジングの内壁に当接した状態で設けられている請求項6または7に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記規制部は、環状に形成されたばね座部(63)を有し、
    前記固定コア側付勢部材は、一端が前記可動コアに当接し、他端が前記ばね座部に当接した状態で設けられている請求項7に記載の燃料噴射装置。
  10. 前記ニードルおよび前記可動コアと前記弁座側付勢部材との間に設けられ、前記ニードル当接面と前記可動コア当接面との間に軸方向の隙間である軸方向隙間(CL1)を形成可能な隙間形成部材(80)をさらに備える請求項6〜9のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  11. 前記係止部は、前記隙間形成部材が前記係止部筒部の前記弁座側の端部に当接したとき、前記隙間形成部材の前記弁座とは反対側への移動を規制可能なよう設けられている請求項10に記載の燃料噴射装置。
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