JP2017088850A - インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物 - Google Patents

インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物 Download PDF

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Abstract

【課題】画像の耐擦過性及び耐ブロッキング性が良好であり、画像の光沢及び画像濃度に優れるインクの提供。【解決手段】溶媒、及び樹脂を含有するインクであって、前記インクを乾燥して得られるインク膜の動的粘弾性測定法での20℃における貯蔵弾性率G1が2.0×108Pa以上5.0×108Pa以下であり、前記G1と、前記インク膜の動的粘弾性測定法での80℃における貯蔵弾性率G2との比(G2/G1)が、0.30以上0.85以下であるインクである。【選択図】なし

Description

本発明は、インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物に関する。
近年、商業印刷用途に用いられるインク吸収性の低い印刷用塗工紙に対しても、インクジェット記録方法により、従来のオフセット印刷並みの画質を獲得することが要求されている。例えば、特許文献1及び2には、アルコキシシリル基を有するモノマーを含む混合物を重合してなる樹脂粒子を含むインクが提案されている。
本発明は、画像の耐擦過性及び耐ブロッキング性が良好であり、画像の光沢及び画像濃度に優れるインクを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明のインクは、溶媒、及び樹脂を含有するインクであって、
前記インクを乾燥して得られるインク膜の動的粘弾性測定法での20℃における貯蔵弾性率G1が2.0×10Pa以上5.0×10Pa以下であり、
前記G1と、前記インク膜の動的粘弾性測定法での80℃における貯蔵弾性率G2との比(G2/G1)が、0.30以上0.85以下である。
本発明によると、画像の耐擦過性及び耐ブロッキング性が良好であり、画像の光沢及び画像濃度に優れるインクを提供することができる。
図1は、インクジェット記録装置の一例を示す斜視説明図である 図2は、インクジェット記録装置におけるメインタンクの一例を示す斜視説明図である。
本発明のインクは、溶媒、及び樹脂を含有し、前記インクを乾燥して得られるインク膜の動的粘弾性測定法での20℃における貯蔵弾性率G1が2.0×10Pa以上5.0×10Pa以下であり、前記G1と、前記インク膜の動的粘弾性測定法での80℃における貯蔵弾性率G2との比(G2/G1)が、0.30以上0.85以下であり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記インク膜の20℃における貯蔵弾性率G1は、2.0×10Pa以上5.0×10Pa以下であり、2.5×10Pa以上4.0×10Pa以下が好ましい。また、前記比(G2/G1)は、0.30以上0.85以下であり、0.4以上0.7以下が好ましい。
前記G1が2.0×10Pa以上であると、画像の光沢度及び耐ブロッキング性が良好となり、5.0×10Pa以下であると、画像の耐擦過性が向上する。また、前記比(G2/G1)が、0.30以上であると、画像の耐ブロッキング性が良好となり、0.85以下であると、画像の光沢度が向上する。
前記インク膜の動的粘弾性測定法での−20℃における貯蔵弾性率G3は、1.0×10Pa以上が好ましく、2.0×10Pa以上がより好ましい。前記G3が1.0×10Pa以上であると、画像の耐ブロッキング性が向上する。
また、画像の耐擦過性の観点から、前記G3は3.0×10Pa以上1.0×10Pa未満であり、かつ−40℃における貯蔵弾性率G4は1.0×10Pa以上が好ましく、前記G3は4.0×10Pa以上8.0×10Pa以下であり、かつ前記G4は2.0×10Pa以上がより好ましい。
前記G1、G2、G3、及びG4は、前記樹脂の重量平均分子量、平均重合度、ガラス転移温度、及び架橋構造の導入等によって制御でき、これらの調整によって前記数値範囲内とすることができる。
前記重量平均分子量及び前記平均重合度は、連鎖重合系であれば開始剤や連鎖移動剤等により、重縮合や重付加により得られる樹脂では官能基の比率で制御可能である。
前記ガラス転移温度は、主にモノマー組成によって調整可能であるが、ガラス転移温度が後述の範囲外となると、前記G1及びG2/G1の範囲とすることが困難になる場合がある。
前記G1及び前記比(G2/G1)を前記範囲内とするためには、多官能性モノマー等の架橋剤により樹脂が架橋構造を有していることが好ましいが、前記架橋剤の濃度が高すぎるとG1及びG2が増加し、前記数値範囲内を満足することが困難になる。また、前記架橋剤の濃度だけでなく、架橋反応の速度を左右する因子があるような場合はその因子も調整する必要がある。例えば、後述の実施例に示すように、アルコキシシラン系化合物では重合中のpHが低すぎると架橋反応が進行しすぎるため、前記数値範囲内を満たすことができない。
前記G1、G2、G3、及びG4は、以下の条件で測定することができる。
まず、前記インクを100℃設定の熱風循環式恒温槽にて48時間乾燥させて得られた膜厚約0.3mmのインク膜を、長さ約30mm、幅約10mmの大きさに切り出す。次いで、冷凍機付ARES−G2(TA Instruments社製)を用い、測定を行う。サンプル固定用治具としてトーション固体クランプを用い、20℃にてサンプルを装置にセットした後、2gのAuto tensionをかけた状態で−60℃まで冷却する。−60℃に到達してから10分間後、以下の測定条件にて測定する。得られた測定データから20℃の貯蔵弾性率をG1、80℃の貯蔵弾性率をG2、−20℃の貯蔵弾性率をG3、−40℃の貯蔵弾性率をG4とする。
[測定条件]
・測定モード:temperature sweep
・測定温度範囲:−60℃〜100℃
・昇温速度:5℃/min
・周波数:1Hz
・初期歪:0.1%
・Auto tension:2g
(インク)
前記インクは、溶媒、及び樹脂を含有し、色材を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
前記溶媒としては、水及び有機溶剤を含有することが好ましい。
以下、前記インクに用いる有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤等について説明する。
<有機溶剤>
本発明に使用する有機溶剤としては、特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類などが挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレンなどが挙げられる。
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物も好適に使用される。炭素数8以上のポリオール化合物の具体例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが挙げられる。
グリコールエーテル化合物の具体例としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類などが挙げられる。
炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物は、記録媒体として紙を用いた場合に、インクの浸透性を向上させることができる。
有機溶剤のインク中における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上60質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
<水>
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
<色材>
色材としては、特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、混晶を使用してもよい。
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性のよいものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、又は銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。
更に、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36などが挙げられる。
染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能であり、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35などが挙げられる。
インク中の色材の含有量は、画像濃度の向上、良好な定着性や吐出安定性の点から、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
顔料をインク中に分散させるには、顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法、顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法、分散剤を用いて分散させる方法、などが挙げられる。
顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法としては、例えば、顔料(例えばカーボン)にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加し水中に分散可能とした自己分散顔料等が使用できる。
顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法としては、顔料をマイクロカプセルに包含させ、水中に分散可能なものを用いることができる。これは、樹脂被覆顔料と言い換えることができる。この場合、インクに配合される顔料はすべて樹脂に被覆されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、被覆されない顔料や、部分的に被覆された顔料がインク中に分散していてもよい。
分散剤を用いて分散させる方法としては、界面活性剤に代表される、公知の低分子型の分散剤、高分子型の分散剤を用いて分散する方法が挙げられる。
分散剤としては、顔料に応じて例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等を使用することが可能である。
竹本油脂社製RT−100(ノニオン系界面活性剤)や、ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物も、分散剤として好適に使用できる。
分散剤は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
<顔料分散体>
色材に、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤などを混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを製造することも可能である。
前記顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いるとよい。
顔料分散体における顔料の粒径については特に制限はないが、顔料の分散安定性が良好となり、吐出安定性、画像濃度などの画像品質も高くなる点から、最大個数換算で最大頻度は20nm以上500nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。顔料の粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
前記顔料分散体における顔料の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な吐出安定性が得られ、また、画像濃度を高める点から、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下がより好ましい。
前記顔料分散体は、必要に応じて、フィルター、遠心分離装置などで粗大粒子をろ過し、脱気することが好ましい。
<樹脂>
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いてもよい。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
前記樹脂としては、アクリル樹脂及びアクリルスチレン樹脂のいずれかからなる樹脂粒子を含むことが、画像の耐擦過性やインクの長期保存保管安定性の点から好ましい。
前記樹脂は、多官能性モノマー等によって、架橋されていることが好ましい。架橋されていない樹脂粒子を用いた場合、光沢度や耐ブロッキング性が悪化することがある。
前記多官能性モノマーとしては、ラジカル重合性モノマーより得られる樹脂の場合はジビニルベンゼンやエチレングリコールジメタクリレート等のジビニルモノマー類や、グリシジルメタクリレートやビニルトリメトキシシランなどの反応性官能基を有するモノマー類、ポリエステル、ポリウレタンの場合はトリメチロールプロパン等のモノマー類などが挙げられる。
前記樹脂は、反応性乳化剤に由来する構造を有していることが好ましい。前記反応性乳化剤を用いることにより、インクの保存安定性が向上する。
前記反応性乳化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ラジカル重合性二重結合を有する乳化剤を用いることが特に好ましい。前記反応性乳化剤としては、市販品を用いることができる。前記市販品としては、例えば、ラテムルS−180(花王株式会社製)、エレミノールJS−2(三洋化成工業株式会社製)、アクアロンRN−20(第一工業製薬株式会社製)などが挙げられる。
前記樹脂が非架橋の場合の重量平均分子量は、200,000以上900,000以下が好ましく、300,000以上700,000以下がより好ましい。前記重量平均分子量が200,000以上900,000以下であると、耐ブロッキング性が良好であり、スミア定着性及び光沢度が向上する。
前記樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフイー(GPC)測定装置(例えば、HLC−8220GPC(東ソー株式会社製))を用いて測定できる。カラムとしては、TSKgel SuperHZM―H 15cm 3連(東ソー株式会社製)を使用する。測定する樹脂は、テトラヒドロフラン(THF)(安定剤含有、和光純薬工業株式会社製)にて0.15質量%溶液にし、0.2μmフィルターで濾過した後、その濾液を試料として用いる。前記THF試料溶液を測定装置に100μL注入し、温度40℃の環境下にて、流速0.35mL/分間で測定する。
分子量は単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線を用いて計算を行う。前記標準ポリスチレン試料としては、昭和電工株式会社製ShowdexSTANDARDシリーズおよびトルエンを用いる。以下の3種類の単分散ポリスチレン標準試料のTHF溶液を作成し上記の条件で測定を行い、ピークトップの保持時間を単分散ポリスチレン標準試料の光散乱分子量として検量線を作成する。
・溶液A:S−7450 2.5mg、S−678 2.5mg、S−46.5 2.5mg、S−2.90 2.5mg、THF 50mL
・溶液B:S−3730 2.5mg、S−257 2.5mg、S−19.8 2.5mg、S−0.580 2.5mg、THF 50mL
・溶液C:S−1470 2.5mg、S−112 2.5mg、S−6.93 2.5mg、トルエン2.5mg、THF 50mL
・検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
前記樹脂のガラス転移温度は、−50℃以上20℃以下が好ましく、−35℃以上5℃以下がより好ましい。前記ガラス転移温度が、−50℃以上20℃以下であると、画像の耐ブロッキング性が良好であり、スミア定着性及び光沢度が向上する。
前記ガラス転移温度は、例えば、DSCシステムQ−2000(TAインスツルメント社製)を用いて測定するkとができる。具体的には、まず、アルミニウム製の試料容器に入れた樹脂約5.0mgを装置にセットし、窒素気流下にて以下の測定条件にて測定を行う。2回目の昇温時におけるDSC曲線を選択し、中点法にてガラス転移温度を求めることができる。
[測定条件]
・−70℃まで冷却後5分間保持
・10℃/分間で120℃まで昇温
・−70℃まで冷却後5分間保持
・10℃/分間で120℃まで昇温
樹脂粒子の体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な定着性、高い画像硬度を得る点から、10nm以上1,000nm以下が好ましく、10nm以上200nm以下がより好ましいく、10nm以上100nm以下が特に好ましい。
前記体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、インクの保存安定性の点から、インク全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。
インク中の固形分の粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、吐出安定性、画像濃度などの画像品質を高くする点から、最大個数換算で最大頻度は20nm以上1000nm以下が好ましく、20nm以上150nm以下がより好ましい。固形分は樹脂粒子や顔料の粒子等が含まれる。粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
<添加剤>
インクには、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えてもよい。
−界面活性剤−
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、前記シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物などが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタインなどが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサンなどが挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。
このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学などから入手できる。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、一般式(S−1)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したものなどが挙げられる。
[一般式(S−1)]
(但し、一般式(S−1)式中、m、n、a、及びbは整数を表す。R及びR’はアルキル基、アルキレン基を表す。)
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF−618、KF−642、KF−643(信越化学工業株式会社)、EMALEX−SS−5602、SS−1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2154、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK−33、BYK−387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)などが挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、フッ素置換した炭素数が2〜16の化合物が好ましく、フッ素置換した炭素数が4〜16である化合物がより好ましい。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物などが挙げられる。
これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、特に一般式(F−1)及び一般式(F−2)で表されるフッ素系界面活性剤が好ましい。
[一般式(F−1)]
上記一般式(F−1)で表される化合物において、水溶性を付与するためにmは0〜10の整数が好ましく、nは0〜40の整数が好ましい。
[一般式(F−2)]
2n+1−CHCH(OH)CH−O−(CHCHO)−Y
上記一般式(F−2)で表される化合物において、YはH、又はCnF2n+1でnは1〜6の整数、又はCHCH(OH)CH−CnF2n+1でnは4〜6の整数、又はCpH2p+1でpは1〜19の整数である。aは4〜14の整数である。
上記のフッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF−470、F−1405、F−474(いずれも、DIC株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれも、DuPont社製);FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも、株式会社ネオス社製)、ポリフォックスPF−136A,PF−156A、PF−151N、PF−154、PF−159(オムノバ社製)、ユニダインDSN−403N(ダイキン工業株式会社製)などが挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する浸透性、濡れ性、均染性が著しく向上する点から、DuPont社製のFS−300、株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF−151N及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN−403Nが特に好ましい。
インク中における界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れ性、吐出安定性に優れ、画像品質が向上する点から、0.001質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上5質量%以下がより好ましい。
−消泡剤−
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
−防腐防黴剤−
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
−防錆剤−
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
−pH調整剤−
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
インクの25℃での粘度は、印字濃度や文字品位が向上し、また、良好な吐出性が得られる点から、5mPa・s以上30mPa・s以下が好ましく、5mPa・s以上25mPa・s以下がより好ましい。ここで、粘度は、例えば回転式粘度計(東機産業社製RE−80L)を使用することができる。測定条件としては、25℃で、標準コーンローター(1°34’×R24)、サンプル液量1.2mL、回転数50rpm、3分間で測定可能である。
インクの表面張力としては、記録媒体上で好適にインクがレベリングされ、インクの乾燥時間が短縮される点から、25℃で、35mN/m以下が好ましく、32mN/m以下がより好ましい。
インクのpHとしては、接液する金属部材の腐食防止の観点から、7〜12が好ましく、8〜11がより好ましい。
<記録媒体>
記録に用いる記録媒体としては、特に限定されないが、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、汎用印刷紙等が挙げられる。
(記録物)
本発明の記録物は、記録媒体上に、本発明のインクを用いて形成された画像を有してなる。
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録して記録物とすることができる。
(インク収容容器)
本発明のインク収容容器は、本発明のインクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するものなどが好適に挙げられる。
(インクジェット記録装置、インクジェット記録方法)
本発明のインクジェット記録方法は、インクを記録ヘッドのノズルから吐出させ、記録媒体に付与して記録するインクジェット記録方法において、
前記インクが、本発明の前記インクである。
本発明のインクジェット記録装置は、本発明の前記インク収容容器と、インクの液滴を吐出させるための記録ヘッドとを有し、更に必要に応じてその他の部材を有する。
本発明のインクは、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、立体造形装置などに好適に使用することができる。
本発明において、記録装置、記録方法とは、記録媒体に対してインクや各種処理液等を吐出することが可能な装置、当該装置を用いて記録を行う方法である。記録媒体とは、インクや各種処理液が一時的にでも付着可能なものを意味する。
この記録装置には、インクを吐出するヘッド部分だけでなく、記録媒体の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
記録装置、記録方法は、加熱工程に用いる加熱手段、乾燥工程に用いる乾燥手段を有してもよい。加熱手段、乾燥手段には、例えば、記録媒体の印字面や裏面を加熱、乾燥する手段が含まれる。加熱手段、乾燥手段としては、特に限定されないが、例えば、温風ヒーター、赤外線ヒーターを用いることができる。加熱、乾燥は、印字前、印字中、印字後などに行うことができる。
また、記録装置、記録方法は、インクによって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、幾何学模様などのパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
また、記録装置には、特に限定しない限り、吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
更に、この記録装置には、卓上型だけでなく、A0サイズの記録媒体への印刷も可能とする広幅の記録装置や、例えばロール状に巻き取られた連続用紙を記録媒体として用いることが可能な連帳プリンタも含まれる。
記録装置の一例について図1乃至図2を参照して説明する。図1は同装置の斜視説明図である。図2はメインタンクの斜視説明図である。記録装置の一例としての画像形成装置400は、シリアル型画像形成装置である。画像形成装置400の外装401内に機構部420が設けられている。ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク410(410k、410c、410m、410y)の各インク収容部411は、例えばアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。インク収容部411は、例えば、プラスチックス製の収容容器ケース414内に収容される。これによりメインタンク410は、各色のインクカートリッジとして用いられる。
一方、装置本体のカバー401cを開いたときの開口の奥側にはカートリッジホルダ404が設けられている。カートリッジホルダ404には、メインタンク410が着脱自在に装着される。これにより、各色用の供給チューブ436を介して、メインタンク410の各インク排出口413と各色用の吐出ヘッド434とが連通し、吐出ヘッド434から記録媒体へインクを吐出可能となる。
この記録装置には、インクを吐出する部分だけでなく、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
前処理装置、後処理装置の一態様として、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)などのインクの場合と同様に、前処理液や、後処理液を有する液体収容部と液体吐出ヘッドを追加し、前処理液や、後処理液をインクジェット記録方式で吐出する態様がある。
前処理装置、後処理装置の他の態様として、インクジェット記録方式以外の、例えば、ブレードコート法、ロールコート法、スプレーコート法による前処理装置、後処理装置を設ける態様がある。
なお、インクの使用方法としては、インクジェット記録方法に制限されず、広く使用することが可能である。インクジェット記録方法以外にも、例えば、ブレードコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ディップコート法、カーテンコート法、スライドコート法、ダイコート法、スプレーコート法などが挙げられる。
本発明のインクの用途は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、印刷物、塗料、コーティング材、下地用などに応用することが可能である。更に、インクとして用いて2次元の文字や画像を形成するだけでなく、3次元の立体像(立体造形物)を形成するための立体造形用材料としても用いることができる。
立体造形物を造形するための立体造形装置は、公知のものを使用することができ、特に限定されないが、例えば、インクの収容手段、供給手段、吐出手段や乾燥手段等を備えるものを使用することができる。立体造形物には、インクを重ね塗りするなどして得られる立体造形物が含まれる。また、記録媒体等の基材上にインクを付与した構造体を加工してなる成形加工品も含まれる。前記成形加工品は、例えば、シート状、フィルム状に形成された記録物や構造体に対して、加熱延伸や打ち抜き加工等の成形加工を施したものであり、例えば、自動車、OA機器、電気・電子機器、カメラ等のメーターや操作部のパネルなど、表面を加飾後に成形する用途に好適に使用される。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(合成例1)
−樹脂粒子分散液1の合成−
スチレン44質量部、アクリル酸2エチルヘキシル53質量部、アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水、及び硫酸により調整しておいたpH3の水87質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。
次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液2.7質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を2.5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から3時間経過するまでの間、1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液0.6質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液1を得た。
(合成例2)
−樹脂粒子分散液2の合成−
スチレン41質量部、アクリル酸2エチルヘキシル51質量部、ビニルトリエトキシシラン1.9質量部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.5質量部、アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水及び硫酸により調整しておいたpH3の水87質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。
次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、5質量%過硫酸アンモニウム水溶液2.6質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を2.5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から3時間経過するまでの間、1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液0.6質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液2を得た。
(合成例3)
−樹脂粒子分散液3の合成−
合成例2において、スチレン40質量部、アクリル酸2エチルヘキシル50質量部、及びビニルトリエトキシシラン3.8質量部とした以外は、合成例2と同様にして、樹脂粒子分散液3を得た。
(合成例4)
−樹脂粒子分散液4の合成−
合成例2において、スチレン39質量部、アクリル酸2エチルヘキシル49質量部、及びビニルトリエトキシシラン5.7質量部とした以外は、合成例2と同様にして、樹脂粒子分散液4を得た。
(合成例5)
−樹脂粒子分散液5の合成−
合成例2において、スチレン38質量部、アクリル酸2エチルヘキシル48質量部、及びビニルトリエトキシシラン7.5質量部とした以外は、合成例2と同様にして、樹脂粒子分散液5を得た。
(合成例6)
−樹脂粒子分散液6の合成−
合成例3において、予めイオン交換水、及び硫酸により調整しておいたpH2.0の水87質量部とした以外は、合成例3と同様にして、樹脂粒子分散液6を得た。
(合成例7)
−樹脂粒子分散液7の合成−
合成例3において、予めイオン交換水、及び硫酸により調整しておいたpH2.5の水87質量部とした以外は、合成例3と同様にして、樹脂粒子分散液7を得た。
(合成例8)
−樹脂粒子分散液8の合成−
合成例3において、スチレン39質量部、及び1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.1質量部とした以外は、合成例3と同様にして、樹脂粒子分散液8を得た。
(合成例9)
−樹脂粒子分散液9の合成−
合成例3において、スチレン49質量部、及びアクリル酸2エチルヘキシル41質量部とした以外は、合成例3と同様にして、樹脂粒子分散液9を得た。
(合成例10)
−樹脂粒子分散液10の合成−
合成例3において、スチレン58質量部、及びアクリル酸2エチルヘキシル32質量部とした以外は、合成例3と同様にして、樹脂粒子分散液10を得た。
(合成例11)
−樹脂粒子分散液11の合成−
合成例3において、スチレン31質量部、及びアクリル酸2エチルヘキシル59質量部とした以外は、合成例3と同様にして、樹脂粒子分散液11を得た。
(合成例12)
−樹脂粒子分散液12の合成−
スチレン41質量部、アクリル酸2エチルヘキシル53質量部、反応性乳化剤としてのアクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
次に、攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水、及び硫酸により調整しておいたpH3の水80質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液5.5質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液1.1質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液12を得た。
(合成例13)
−樹脂粒子分散液13の合成−
スチレン38質量部、アクリル酸2エチルヘキシル49質量部、ビニルトリエトキシシラン7.5質量部、反応性乳化剤としてのアクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
次に、攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水、及び硫酸により調整しておいたpH3の水80質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液5.5質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液1.1質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液13を得た。
(合成例14)
−樹脂粒子分散液14の合成−
メタクリル酸メチル31質量部、アクリル酸2エチルヘキシル59質量部、ビニルトリエトキシシラン3.8質量部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.5質量部、アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水及び硫酸により調整しておいたpH3の水87質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。
次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液2.6質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を2.5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から3時間経過するまでの間、1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液0.6質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液14を得た。
(合成例15)
−樹脂粒子分散液15の合成−
メタクリル酸メチル31質量部、アクリル酸2エチルヘキシル61質量部、ビニルトリエトキシシラン1.9質量部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.5質量部、アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水及び硫酸により調整しておいたpH3の水87質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。
次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液2.6質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を2.5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から3時間経過するまでの間、1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液0.6質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液15を得た。
(合成例16)
−樹脂粒子分散液16の合成−
メタクリル酸メチル20質量部、アクリル酸2エチルヘキシル72質量部、ビニルトリエトキシシラン1.9質量部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.5質量部、アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水及び硫酸により調整しておいたpH3の水87質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。
次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液2.6質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を2.5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から3時間経過するまでの間、1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液0.6質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液16を得た。
(合成例17)
−樹脂粒子分散液17の合成−
メタクリル酸メチル10質量部、アクリル酸2エチルヘキシル82質量部、ビニルトリエトキシシラン1.9質量部、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート0.5質量部、アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)1.4質量部、及びイオン交換水50質量部からなる混合物を、ホモミキサーを用いて乳化し、均一な乳白色の乳化液を得た。
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流管を備えた1Lのフラスコ内に、予めイオン交換水及び硫酸により調整しておいたpH3の水87質量部を仕込み、窒素を導入しつつ70℃に昇温した。
次いで、反応性乳化剤としての10質量%アクアロンHS−10(第一工業製薬株式会社製)水溶液2.8質量部、及び5質量%過硫酸アンモニウム水溶液2.6質量部を投入した後、予め調製しておいた前記乳化液を2.5時間かけて連続的に滴下した。また、滴下開始から3時間経過するまでの間、1時間毎に5質量%過硫酸アンモニウム水溶液0.6質量部を投入した。滴下終了後70℃で2時間熟成した後冷却し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを7〜8となるように調整し、樹脂粒子分散液17を得た。
次に、得られた各樹脂粒子分散液の固形分濃度、体積平均粒径、及びガラス転移温度を表1に示した。
前記体積平均粒径は、ナノトラック Wave−UT151(マイクロトラック・ベル株式会社製)により測定した。
前記ガラス転移温度は、DSCシステムQ−2000(TAインスツルメント社製)を用い、以下の測定条件にて測定を行った。2回目の昇温時におけるDSC曲線を選択し、中点法にてガラス転移温度を求めた。
[測定条件]
・−70℃まで冷却後5分間保持
・10℃/minで120℃まで昇温
・−70℃まで冷却後5分間保持
・10℃/minで120℃まで昇温
(調製例1)
<ブラック顔料含有ポリマーの水分散体1の調製>
−ポリマー溶液の調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、メルカプトエタノール0.4g、及びメチルエチルケトン40gを混合し、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン342gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、濃度が50質量%の[ポリマー溶液]800gを得た。
−ブラック顔料含有ポリマーの水分散体1の調製−
前記[ポリマー溶液]28g、ブラック顔料(C.I.ピグメントブラック7、キャボットスペシャルティケミカルズ社製、商品名:Monarch880)32g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。
得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、顔料15質量%含有し、固形分20質量%の[ブラック顔料含有ポリマーの水分散体1]を得た。
(実施例1)
−インク1の作製−
下記の処方の混合液を1時間攪拌し、均一に混合した後、前記[ブラック顔料含有ポリマーの水分散体1]33質量%を添加し、合計100質量%となるように残量のイオン交換水を添加し、1時間撹拌した。
その後、平均孔径0.8μmのセルロースアセテートメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子を除去し、インク1を得た。
[混合液処方]
・前記樹脂粒子分散液2・・・15質量部
・プロピレングリコール・・・30質量部
・1,3−ブタンジオール・・・5質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量部
・2,4,7,9−テトラメチル−4,7−デカンジオール・・・0.2質量部
・DSN−403N(パーフルオロアルキルポリエチレンオキシド付加反応物、ダイキン工業株式会社製)・・・0.2質量部
(実施例2〜10及び比較例1〜7)
−インク2〜17の作製−
実施例1において、前記樹脂粒子分散液2を、表2に示す樹脂粒子分散液に変更した以外は、実施例1と同様にして、インク2〜17を作製した。
次に、得られたインク1〜17をインクカートリッジに充填し、このインクカートリッジを装着したインクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSiO GX e5500)を用いて画像を形成した。
上記方法で作成した画像について、下記評価を行った。評価結果、及びインク膜の動的粘弾性の測定結果を表2及び3に示した。
<インク膜の動的弾性測定>
前記各インクを100℃設定の熱風循環式恒温槽にて48時間乾燥させて得られた膜厚約0.3mmのインク膜を、長さ約30mm、幅約10mmの大きさに切り出した。次いで、冷凍機付ARES−G2(TA Instruments社製)を用い、測定を行った。サンプル固定用治具としてトーション固体クランプを用い、20℃にてサンプルを装置にセットした後、2gのAuto tensionをかけた状態で−60℃まで冷却した。−60℃に到達してから10分間後、以下の測定条件にて測定した。得られた測定データから20℃の貯蔵弾性率をG1、80℃の貯蔵弾性率をG2、−20℃の貯蔵弾性率をG3、−40℃の貯蔵弾性率をG4とした。
[測定条件]
・測定モード:temperature sweep
・測定温度範囲:−60℃〜100℃
・昇温速度:5℃/min
・周波数:1Hz
・初期歪:0.1%
・Auto tension:2g
<画像濃度>
印刷用グロス紙(坪量90g/mのLumiArtGross、Store Enso社製)に、前記インクジェットプリンタを用い、画像チャートとして10ポイントの■のベタチャート(100%duty)をインク付着量10,000mg/mでベタ画像を印字した。得られたベタ画像について、反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて画像濃度を測定し、下記基準で評価した。
[評価基準]
◎:1.5以上
○:1.2以上1.5未満
△:0.9以上1.2未満
×:0.9未満
<画像の光沢性>
印刷用グロス紙(坪量90g/mのLumiArtGross、Store Enso社製)に、前記インクジェットプリンタを用い、インク付着量10,000mg/mで印字したブラックベタ画像について光沢度計(ビックケミー・ジャパン社製、4501−マイクログロス60°)を用い測定した60度光沢度(画像光沢度)と、印刷グロス紙の地肌の60度光沢度(地肌光沢度)と、を比較し、以下の基準で評価した。
なお、印刷グロス紙の地肌の60度光沢度は25であった。
〔評価基準〕
○:画像光沢度が地肌光沢度以上となる
×:画像光沢度が地肌光沢度より低下する
<スミア定着性>
印刷用グロス紙(坪量90g/mのLumiArtGross、Store Enso社製)に、前記インクジェットプリンタを用い、6cm四方を100duty、インク付着量10,000mg/mで印字したベタ画像について、印字後3時間経過した後、クロックメータ(東洋精機株式会社製)に装着した白綿布(東洋精機株式会社製)で印字したベタ画像部を10往復させ、白綿布に付着したインクの汚れを目視で観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:汚れが全くない
○:汚れがあるが、実用上問題なし
△:汚れがやや顕著に認められる
×:汚れが顕著に認められる
<耐擦過性>
印刷用グロス紙(坪量90g/mのLumiArtGross、Store Enso社製)に、前記インクジェットプリンタを用い、インク付着量10,000mg/mのベタ部を印字した後、100℃の熱風循環式乾燥機で1分間乾燥させた。次いで、クロックメータ(大英精機株式会社製、C−1)の摩擦子に、1.1cm四方に切り出した厚さ1.6mmのポリウレタンフォームテープ(3M社製)を貼り付けた。次に、フォームテープに1.0cm四方に切り出した印刷用グロス紙を貼り、摩擦子を下ろして印刷用グロス紙を前記ベタ画像部に接触させた状態で10往復させた。往復後、フォームテープと共に印刷用グロス紙を剥がし、反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて印刷用グロス紙に転写された画像の画像濃度を測定し、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:画像濃度が0.1未満
○:画像濃度が0.1以上0.2未満
△:画像濃度が0.2以上0.3未満
×:画像濃度が0.3以上
<耐ブロッキング性>
日本紙パルプ技術協会が発行するTAPPI T477試験方法を参照して耐ブロッキング性を評価した。印刷用グロス紙(坪量90g/mのLumiArtGross、Store Enso社製)に、前記インクジェットプリンタを用い、6cm四方をインク付着量10,000mg/mでベタ画像を印字した後、前記ベタ画像に印刷面に印刷していない印刷用グロス紙を重ね、これを10cm四方のガラス板2枚の間に挟み、その上から、荷重1kg/mをかけた状態で、40℃、90%RHの環境条件下に、24時間放置した。その後2時間室温(25℃)に放置し、剥がした際の印刷用グロス紙同士の貼り付き具合を目視で観察し、下記の評価基準にしたがって評価した。
[評価基準]
◎:ブロッキングなし(隣接面に粘着や接着が生じることなく、試料の面が傷つかない)
○:僅かにブロッキング(僅かに粘着している。試料の面に僅かな傷がある)
△:かなりブロッキング(隣接面に粘着又は接着が生じる。試料の面に傷あり)
×:完全にブロッキング(隣接面で密着融合している。剥がすのが困難な状態)
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 溶媒、及び樹脂を含有するインクであって、
前記インクを乾燥して得られるインク膜の動的粘弾性測定法での20℃における貯蔵弾性率G1が2.0×10Pa以上5.0×10Pa以下であり、
前記G1と、前記インク膜の動的粘弾性測定法での80℃における貯蔵弾性率G2との比(G2/G1)が、0.30以上0.85以下であることを特徴とするインクである。
<2> 前記20℃における貯蔵弾性率G1が、2.5×10Pa以上4.0×10Pa以下である前記<1>に記載のインクである。
<3> 前記比(G2/G1)が、0.4以上0.7以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクである。
<4> 前記インク膜の動的粘弾性測定法での−20℃における貯蔵弾性率G3が、1.0×10Pa以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクである。
<5> 前記−20℃における貯蔵弾性率G3が、2.0×10Pa以上である前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクである。
<6> 前記インク膜の動的粘弾性測定法での−20℃における貯蔵弾性率G3が4.0×10Pa以上1.0×10Pa未満であり、かつ−40℃における貯蔵弾性率G4が1.0×10Pa以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクである。
<7> 前記樹脂の重量平均分子量が、200,000以上900,000以下である前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクである。
<8> 前記樹脂のガラス転移温度が、−50℃以上20℃以下である前記<1>から<7>のいずれかに記載のインクである。
<9> 前記樹脂が、アクリル樹脂及びアクリルスチレン樹脂のいずれかからなる樹脂粒子を含む前記<1>から<8>のいずれかに記載のインクである。
<10> 前記樹脂が、架橋されている前記<1>から<9>のいずれかに記載のインクである。
<11> 前記樹脂が、反応性乳化剤に由来する構造を有している前記<1>から<10>のいずれかに記載のインクである。
<12> 前記溶媒が、水及び有機溶剤を含有する前記<1>から<11>のいずれかに記載のインクである。
<13> 更に色材を含有する前記<1>から<12>のいずれかに記載のインクである。
<14> 前記<1>から<13>のいずれかに記載のインクを収容したインク収容部を有することを特徴とするインク収容容器である。
<15> インクを記録ヘッドのノズルから吐出させ、記録媒体に付与して記録するインクジェット記録方法において、
前記インクが、前記<1>から<13>のいずれかに記載のインクであることを特徴とするインクジェット記録方法である。
<16> 前記<14>に記載のインク収容容器と、インクの液滴を吐出させるための記録ヘッドとを有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<17> 記録媒体上に前記<1>から<13>のいずれかに記載のインクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とする記録物である。
前記<1>から<13>のいずれかに記載のインク、前記<14>に記載のインク収容容器、前記<15>に記載のインクジェット記録方法、前記<16>に記載のインクジェット記録装置、及び前記<17>に記載の記録物によると、従来における前記諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成することができる。
特許第4921753号公報 特許第4462379号公報

Claims (10)

  1. 溶媒、及び樹脂を含有するインクであって、
    前記インクを乾燥して得られるインク膜の動的粘弾性測定法での20℃における貯蔵弾性率G1が2.0×10Pa以上5.0×10Pa以下であり、
    前記G1と、前記インク膜の動的粘弾性測定法での80℃における貯蔵弾性率G2との比(G2/G1)が、0.30以上0.85以下であることを特徴とするインク。
  2. 前記インク膜の動的粘弾性測定法での−20℃における貯蔵弾性率G3が、1.0×10Pa以上である請求項1に記載のインク。
  3. 前記インク膜の動的粘弾性測定法での−20℃における貯蔵弾性率G3が4.0×10Pa以上1.0×10Pa未満であり、かつ−40℃における貯蔵弾性率G4が1.0×10Pa以上である請求項1に記載のインク。
  4. 前記樹脂が、アクリル樹脂及びアクリルスチレン樹脂のいずれかからなる樹脂粒子を含む請求項1から3のいずれかに記載のインク。
  5. 前記樹脂が、架橋されている請求項1から4のいずれかに記載のインク。
  6. 前記樹脂が、反応性乳化剤に由来する構造を有している請求項1から5のいずれかに記載のインク。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のインクを収容したインク収容部を有することを特徴とするインク収容容器。
  8. インクを記録ヘッドのノズルから吐出させ、記録媒体に付与して記録するインクジェット記録方法において、
    前記インクが、請求項1から6のいずれかに記載のインクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
  9. 請求項7に記載のインク収容容器と、インクの液滴を吐出させるための記録ヘッドとを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 記録媒体上に請求項1から6のいずれかに記載のインクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とする記録物。

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