JP2017088569A - 化粧料 - Google Patents

化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2017088569A
JP2017088569A JP2015223166A JP2015223166A JP2017088569A JP 2017088569 A JP2017088569 A JP 2017088569A JP 2015223166 A JP2015223166 A JP 2015223166A JP 2015223166 A JP2015223166 A JP 2015223166A JP 2017088569 A JP2017088569 A JP 2017088569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
layer
cosmetic
mist
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015223166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6554394B2 (ja
Inventor
広子 一和多
Hiroko Ichiwada
広子 一和多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fancl Corp filed Critical Fancl Corp
Priority to JP2015223166A priority Critical patent/JP6554394B2/ja
Publication of JP2017088569A publication Critical patent/JP2017088569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6554394B2 publication Critical patent/JP6554394B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】少なくとも油層と水層を含む多層型の化粧料であって、界面活性剤を用いることなしに、使用時に振とうすることによって一時的に均一に乳化し、ミスト化して噴霧する際の噴霧適性が良好であり、静置した際に、油層と水層が明確に分離し、良好な外観を実現し、経時安定性に優れた多層型ミスト化粧料を提供する。【解決手段】以下の(A)〜(D)を含有し、界面活性剤を含有しない多層型ミスト化粧料。(A)カルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩。(B)無機塩類。(C)25℃で液状の油剤。(D)水。【選択図】なし

Description

本発明は、静置時に油層と水層に分離するが、振とうすることにより一時的に均一に乳化し、ミスト状に噴霧することができる多層型ミスト化粧料に関する。
ミスト状に噴霧可能な保湿化粧料は、手で塗り伸ばすことなく、薄く均一に顔全体に塗布できる利点を有する。油剤のみを用いた保湿化粧料は、ミスト化は可能であるが、水性成分のみずみずしさに欠け、水溶性保湿成分による保湿作用が期待できない。一方、水性成分のみを用いた保湿化粧料は、ミスト化は可能であるが、油分によるエモリエント効果を期待することができない。そこで、油剤と水性成分を併せ持つ乳化化粧料を利用することが考えられるが、乳液やクリーム等の油剤の多い乳化化粧料は、粘性が高すぎて、ミスト化が困難である。油剤を少量にして、化粧水に近い性状を有する粘性の低い乳化化粧料は、ミスト化は可能であるが、油剤によるエモリエント効果が不十分である。
そこで、静置時に油層と水層に分離するが、振とうすることにより一時的に均一に乳化する多層型ミスト化粧料とすれば、油剤の割合を多くしても、油滴粒子が大きいために粘性が低く、ミスト化が可能となる。しかしながら、一時的な乳化を実現するために界面活性剤を配合すると、振とうしたときに泡立ち、美観が悪くなり、また、界面活性剤による刺激が生じやすいという問題があった。また、使用後に静置しても、分離が悪く、乳化状態の濃淡が継続し、外観が汚くなる問題があり、静置した際にくっきりと透明な油層と水層に分離することが必要とされている。
多層型液状化粧料として、界面活性剤と油性成分と水溶性セルロース誘導体を含有し、振とう混合時にO/Wエマルジョンとなる製剤が知られている(特許文献1:特開2010−280593号公報)。また、界面活性剤と油性成分と水溶性増粘剤と水溶性塩類を含有する多層型化粧料が知られている(特許文献2:特開2004−203764号公報)。いずれの技術も界面活性剤を使用しているため、振とう混合時に泡が発生し易い問題がある。また、いずれの技術についてもミスト化は検討されていない。
特開2010−280593号公報 特開2004−203764号公報
本発明は、少なくとも油層と水層を含む多層型の化粧料であって、界面活性剤を用いることなしに、使用時に振とうすることによって一時的に均一に乳化し、ミスト化して噴霧する際の噴霧適性が良好であり、静置した際に、油層と水層が明確に分離し、良好な外観を実現し、経時安定性に優れた多層型ミスト化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、特定の組成を有する水層が、振とうするだけで油層と容易に懸濁して乳化状態となり、静置しておくと水層と油層とに明確に分離し、乳化状態において均一に噴霧できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
1.以下の(A)〜(D)を含有し、界面活性剤を含有しないことを特徴とする多層型ミスト化粧料。
(A)カルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩。
(B)無機塩類。
(C)25℃で液状の油剤。
(D)水。
2.前記(B)成分が、塩化ナトリウム又は塩化カリウムであることを特徴とする1.に記載の多層型ミスト化粧料。
3.前記(A)成分を0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする1.または2.に記載の多層型ミスト化粧料。
4.油層と水層を含み、
振とうすることにより均一に乳化し、
乳化状態で静置しておくと、1分以上30分未満で、油層と水層とに分離することを特徴とする多層型ミスト化粧料。
本発明の多層型ミスト化粧料は、振とうするだけで乳化状態となり、また、1〜30分間静置するだけで油層と水層とに明確に分離する。本発明の多層型ミスト化粧料は、一時的に乳化しているだけであり、油滴粒子が大きく粘性が低いため、ミスト状に噴霧することができる。また、本発明の多層型ミスト化粧料は、界面活性剤を含まないため、肌への刺激が少なく、肌荒れ等が起こりにくい。
「(A)カルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩」
本発明に用いるカルボキシメチルデキストランは、デキストランのカルボキシメチルエーテルである。カルボキシメチルデキストラン、カルボキシメチルデキストランのアルカリ金属塩のいずれか、または両方を用いることができるが、カルボキシメチルデキストランのアルカリ金属塩を用いることが好ましい。カルボキシメチルデキストランのアルカリ金属塩は、市販品を用いることができ、例えば、カルボキシメチルデキストランナトリウムが、名糖産業株式会社から商品名CMDとして市販されている。
本発明に用いるカルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩の配合量は、0.01〜0.5質量%が好ましく、0.05〜0.4質量%が特に好ましい。0.01質量%未満であると、振とうした後に、油層と水層の分離が早くなりすぎる場合があり、0.5質量%を超えると、界面や各層に濁りを生じる場合がある。
「(B)無機塩類」
本発明に用いる無機塩類は、水溶性の無機塩類である。例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が挙げられる。塩化ナトリウム、塩化カリウムを用いることが好ましい。無機塩類の配合量は0.05〜2質量%が好ましく、0.2〜1質量%が特に好ましい。0.05質量%未満であると油層と水層の界面が不明りょうになる場合があり、2質量%を超えて配合すると、皮膚に刺激を生ずる場合がある。
「(C)25℃で液状の油剤」
本発明に用いる25℃で液状の油剤は、一般的に油剤に分類される成分であって、25℃で液状のものであればいずれの成分も使用できる。例えば、トリグリセリド、エステル油、炭化水素油、シリコーン油等を例示できる。
トリグリセリドとしてはオリーブ油、マカデミア種子油、ヒマワリ種子油、アボカド油、サフラワー油、米糠油、米胚芽油、小麦胚芽油、ヒマシ油、ブドウ種子油、アーモンド油、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等が例示できる。
エステル油としては、例えば、エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸1,3−ブチレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸1,3−ブチレングリコール、ジイソノナン酸ジプロピレングリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ジプロピレングリコール、イソノナン酸イソノニル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ホホバ油等が例示できる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、水添ポリデセン、水添ポリイソブテン等が例示できる。
シリコーン油として、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン、シクロペンタシロキサン等が例示できる。
本発明に用いる25℃で液状の油剤の配合量は10〜50質量%が好ましく、20〜40質量%が特に好ましい。10質量%未満では、エモリエント感が不十分な場合があり、50質量%を超えると、ミスト性が低下する場合がある。
本発明の多層型ミスト化粧料は界面活性剤を含有しない。本発明の多層型ミスト化粧料が含有しない界面活性剤としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リシン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−脂肪酸アシルメチルタウリン塩、脂肪酸塩、N−脂肪酸アシルグルタミン酸塩、N−脂肪酸アシルメチルアラニン塩、N−脂肪酸アシルアラニン塩、N−脂肪酸アシルサルコシン塩、N−脂肪酸アシルイセチオン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸塩等のアニオン界面活性剤、
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、
ベタイン型、スルホベタイン型、イミダゾリン型、アミノカルボン酸型、アミドアミノ酸型等の両性界面活性剤、
ジイソステアリン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル、ミリスチン酸ポリグリセリル、パルミチン酸ポリグリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤。
水層は、(D)水を主成分とし、(A)カルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩、(B)無機塩類を含有する。水層には、水溶性保湿成分を含有させることができる。水溶性保湿成分としては、多価アルコール類、糖類等が挙げられ、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、メチルグルセス−10等が例示できる。
本発明の多層型ミスト化粧料には、発明の効果を損なわない範囲で、油層又は水層に、化粧料に通常用いられる成分、例えば、カルボキシメチルデキストラン以外の増粘剤、25℃でペースト状あるいは固体状の油剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、芳香剤、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤その他の美容成分、薬効成分などを配合することができる。
本発明の多層型ミスト化粧料は、スプレーノズルを備えた容器に充填して用いることが好ましい。容器本体は、振とうした時の乳化状態を確認するために、透明あるいは半透明の素材で作られることが好ましい。スプレーノズルは、ボタン式でもトリガー式でも構わないが、ボタン式の方が容器全体の大きさが小さくなり、使用性やデザイン性に優れる場合が多い。
本発明の多層ミスト型化粧料は、振とうすることにより、しばらくの間は乳化状態となる。本発明の多層ミスト型化粧料は、乳化状態における粘性が低く、ミスト状に噴霧することができる。また、振とうする際に泡立ちが少なく、生じた泡もすぐに消失する。
本発明の多層ミスト型化粧料は、1〜30分間静置しておくと、油層と水層とに分離する。油層と水層とは、明確に分離し、その界面に油層と水層とが懸濁した濁りのある層が生じない。
以下に実施例、比較例を示し、本発明をさらに詳しく説明する。
1.多層型ミスト化粧料の調製と評価
(1)多層型ミスト化粧料
表1に示す組成の実施例1〜7、比較例1〜8の化粧料を調製した。表1において組成の配合量の単位は質量%である。調製手順は以下のとおりである。
表1において1〜14に示す各成分を混合溶解し、水層を調製した。表1において15〜18に示す各成分を混合溶解し、油層を調製した。水層と油層とを、所定の比率でガラスビンに秤取し、多層型ミスト化粧料を調製した。
水層をガラスビンに充填し、粘度を測定した。水層、油層をガラスビンに秤取し、乳化状態、分離状態、経時安定性を評価した。水層、油層を、ボタン式スプレーノズルを備えた容器に秤取し、振とうして乳化した後のミスト性を評価した。評価結果を表1に示す。
なお、比較例2、5は、振とう後直ちに分離してしまうため、ミスト性を評価しなかった。
(2)粘度測定
水層を直径4cm、容量100mLのガラスビンに80mL充填し、B型粘度計を用いて、M1型ローター、回転数60rpm、測定時間30秒で粘度を測定した。
(3)乳化状態の評価
水層と油層を直径4cm、容量100mLのガラスビンに80mL秤取し、30cm幅で20回振とうして、以下の基準により乳化状態を評価した。
○:白濁した1層になる。
×:白濁した1層にならない。
(4)分離時間の評価
(3)の試験ののち、2層又は3層に再分離し、境界が認められるまでの時間を以下の基準により評価した。乳化状態を維持しながらミスト化が可能であり、使用後に速やかに分離して美しい外観を取り戻すように、1分以上30分未満で分離するものを最適とした。
○:1分以上30分未満
△:30秒以上1分未満
×:30秒未満
(5)分離後の層の数の評価
(4)の試験の翌日、層の数によって、以下の基準により評価した。
○:2層
×:3層(油層と水層の間に、濁った層が存在する)
(6)分離後の界面の評価
(4)の試験の翌日、界面の状態を、以下の基準により評価した。
○:均一
△:部分的に白いムラがある
×:白濁、または球状の液滴形成
(7)分離後の油層の評価
(4)の試験の翌日、油層の状態を、以下の基準により評価した。
○:透明
△:わずかに白濁
×:白濁
(8)分離後の水層の評価
(4)の試験の翌日、水層の状態を、以下の基準により評価した。
○:透明
△:わずかに白濁
×:白濁
(9)ミスト性の評価
振とう後、水平方向に15cm離れたキムタオルに3回噴霧したときのキムタオル上の噴霧跡の形状及び、噴霧できるかどうかによって以下の基準により評価した。
○:噴霧跡の形状が全体的に均一である
△:噴霧跡の形状がドーナツ状であるか、中央に偏っている
×:うまく噴霧できず、液ダレする
−:(4)の試験において、分離時間が30秒未満の場合は、噴霧液体が均一とならないため評価せず。また、分離時間が12時間以上のものも、多層型ミスト化粧料に適さないため評価せず。
(10)経時安定性
40℃で2週間保管し、以下の基準により経時安定性を評価した。
○:水層に沈殿が生じない
×:水層に沈殿が生じる
Figure 2017088569
本発明の多層型ミスト化粧料である実施例1〜7は、振とうするだけで乳化し、静置しておくと油層と水層とに分離した。また、乳化状態でのミスト性も良好であり、均一に噴霧可能であった。実施例1〜3と6、7とより、(B)塩化ナトリウムの量が多いほど、分離時間が早く、また、界面が明確に分離することが確かめられた。実施例4〜6より、(A)カルボキシメチルデキストランナトリウムの量が多いほど、水層に濁りが生じやすくなることが確かめられた。すなわち、(A)カルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩と、(B)無機塩類の配合量により、多層型ミスト化粧料の乳化性と分離性とを調整することができる。
(A)カルボキシメチルデキストランナトリウムと(B)塩化ナトリウムを含まない比較例1は、分離時間が1分未満と早く、分離後の層の数が三層となった。
(A)カルボキシメチルデキストランナトリウムを含まない比較例2は、分離時間が30秒未満と非常に早く、直ちに分離してしまうため、多層型ミスト化粧料として不適であった。
(B)塩化ナトリウムを含まない比較例3は、水層と油層とが明確に分離せず、懸濁した油層と懸濁した水層とが形成された。
比較例4〜8は、(A)カルボキシメチルデキストランナトリウムに代えて、他の水溶性高分子を、実施例1と同等の粘度となるように配合した例である。カルボマーを用いた比較例4は、分離後の油層が懸濁しており、また、安定性に劣り、沈殿が生じた。(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーを用いた比較例5は、振とう後、直ちに分離したが、界面に濁った層が形成し、三層状態となり、油層も濁っていた。セルロースガムを用いた比較例6は、乳化性、分離性は良好であったが、安定性に劣り、沈殿が生じた。また、均一に噴霧できなかった。キサンタンガムを用いた比較例7は、明確に分離せず、界面に濁った層が生じた。シロキクラゲエキスを用いた比較例8は、分離時間が短く、また、界面に球状の液滴が生じた。
実施例1の水層、油層の比率を変えて、乳化状態、分離状態、経時安定性を評価した。水層、油層を、ボタン式スプレーノズルを備えた容器に秤取し、振とうして乳化した後のミスト性を評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2017088569
本発明の多層型ミスト化粧料は、油層と水層との比率が、90:10〜30:70の広い範囲で乳化性と分離性とに優れていた。油層が多くなると、ミスト性が低下する傾向が確認できた。
(11)安全性試験
実施例1の水層を正常ヒト皮膚線維芽細胞の培養系に添加したときの細胞生存率50%時の添加濃度は37%であり、極めて毒性が低く、通常の化粧液の毒性と同程度であった。
実施例1の水層と油層をよく混合してから正常ヒト皮膚線維芽細胞の培養系に添加したときの細胞生存率50%時の添加濃度は50%以上であり、極めて毒性が低かった。油層の影響でさらに毒性が低くなった。
界面活性剤を含有する市販の2層型ミスト化粧料の水層の細胞生存率50%時の添加濃度を同様に測定した結果、0.89%となり、本発明の多層型ミスト化粧料の安全性の高さが確認できた。
〔処方例1〕多層型ミスト化粧料
成分 配合量(質量%)
1.トコフェロール 0.2
2.イソノナン酸イソトリデシル 4.8
3.オリーブ果実油 5
4.スクワラン 20
5.パーム油 0.3
6.カルボキシメチルデキストランナトリウム 0.1
7.塩化ナトリウム 0.3
8.BG 2
9.ジプロピレングリコール 3
10.精製水 残余
成分1〜5、成分6〜10をそれぞれ混合溶解した後、ミスト容器に充填して2層型ミスト化粧料とした。
〔処方例2〕 多層型ミスト化粧料
成分 配合量(質量%)
1.流動パラフィン 13
2.ネオペンタン酸イソステアリル 5
3.ジメチルポリシロキサン 2
4.グリセリン 2
5.1,2−ペンタンジオール 1
6.BG 3
7.カルボキシメチルデキストランナトリウム 0.25
8.塩化ナトリウム 0.8
9.シアノコバラミン 0.05
10.ヒアルロン酸ナトリウム 0.001
11.精製水 残余
成分1〜3、成分4〜11をそれぞれ混合溶解した後、ミスト容器に充填して2層型ミスト化粧料とした。
〔処方例3〕多層型ミスト化粧料
成分 配合量(質量%)
1.ヒマワリ種子油 20
2.トコフェロール 0.5
3.水添ポリイソブテン 1
4.マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 0.01
5.マカデミア種子油 3
6.ヒポファエラムノイデス果実油 0.1
7.香料 適量
8.ジプロピレングリコール 3
9.トリメチルグリシン 0.2
10.カルボキシメチルデキストランナトリウム 0.2
11.塩化ナトリウム 0.7
12.クエン酸 0.05
13.クエン酸ナトリウム 0.2
14.キサンタンガム 0.005
15.フェノキシエタノール 適量
16.精製水 残余
成分1〜6を加熱溶解後、攪拌冷却して7を溶解したものと、成分8〜16を撹拌溶解したものを混合し、2層型化粧料とした。

Claims (4)

  1. 以下の(A)〜(D)を含有し、界面活性剤を含有しないことを特徴とする多層型ミスト化粧料。
    (A)カルボキシメチルデキストラン及び/又はその塩。
    (B)無機塩類。
    (C)25℃で液状の油剤。
    (D)水。
  2. 前記(B)成分が、塩化ナトリウム又は塩化カリウムであることを特徴とする請求項1に記載の多層型ミスト化粧料。
  3. 前記(A)成分を0.01〜0.5質量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の多層型ミスト化粧料。
  4. 油層と水層を含み、
    振とうすることにより均一に乳化し、
    乳化状態で静置しておくと、1分以上30分未満で、油層と水層とに分離することを特徴とする多層型ミスト化粧料。
JP2015223166A 2015-11-13 2015-11-13 化粧料 Active JP6554394B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015223166A JP6554394B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015223166A JP6554394B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017088569A true JP2017088569A (ja) 2017-05-25
JP6554394B2 JP6554394B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=58770518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015223166A Active JP6554394B2 (ja) 2015-11-13 2015-11-13 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6554394B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020031921A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社 資生堂 多層化粧料
JP2020121953A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社ファンケル 化粧料
WO2022255176A1 (ja) * 2021-06-03 2022-12-08 株式会社 資生堂 化粧料組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020031921A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社 資生堂 多層化粧料
JP2020026401A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 株式会社 資生堂 多層化粧料
CN112566612A (zh) * 2018-08-10 2021-03-26 株式会社资生堂 多层化妆料
CN112566612B (zh) * 2018-08-10 2023-09-05 株式会社资生堂 多层化妆料
JP2020121953A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社ファンケル 化粧料
JP7148425B2 (ja) 2019-01-31 2022-10-05 株式会社ファンケル 化粧料
WO2022255176A1 (ja) * 2021-06-03 2022-12-08 株式会社 資生堂 化粧料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6554394B2 (ja) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009126791A (ja) 多価アルコール中油型乳化化粧料
JP5421554B2 (ja) αゲルを含む組成物
EP2617410B1 (en) Oil-in-water type cosmetic
JP6554394B2 (ja) 化粧料
JP2006290762A (ja) 水中油型乳化組成物
JP6881006B2 (ja) 化粧料
KR20090057044A (ko) 사용감이 좋은 유화 조성물
KR100732728B1 (ko) 저점도의 에멀젼 화장료 조성물
JP6792353B2 (ja) 油中水型乳化組成物
JP2009007299A (ja) 化粧料
JP6932078B2 (ja) 水中油型乳化組成物及びエアゾル化粧料
JP4806601B2 (ja) 液体入浴剤
KR20210002586A (ko) 에어로졸 화장료
KR20150102727A (ko) 유중수형 유화 조성물
JPWO2018180316A1 (ja) 乳化化粧料
JP6345950B2 (ja) 水中油型化粧料
JP2017178892A (ja) 水中油型乳化組成物
JP7229890B2 (ja) エアゾール組成物
JP2019178075A (ja) 泡沫状化粧料
JP7299066B2 (ja) 乳化型皮膚外用剤
JP6470999B2 (ja) 化粧料
JP6792632B2 (ja) 乳化化粧料
JP2023074499A (ja) 噴霧型外用組成物
KR102375497B1 (ko) 크래킹 에어로졸 조성물
JP2022086863A (ja) 水中油型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6554394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250