JP2023074499A - 噴霧型外用組成物 - Google Patents

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【課題】ヘパリン類似物質、特定量の界面活性剤、特定量の油剤を組み合わせることで、べたつきがなく、十分な保湿効果が得られ、さらに、可溶化タイプ、乳化タイプいずれにおいても、非常に細かい液滴を実現でき、顔全体に化粧料を均一に噴霧する噴霧上の課題を解決し、安定性にも優れる噴霧型外用組成物の提供。【解決手段】次の成分(A)~(C);(A)ヘパリン類似物質(B)界面活性剤(C)油剤で構成され、成分Bと成分Cの含有質量割合B/Cが1~20である噴霧型外用組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、可溶化タイプ、乳化タイプにいずれにおいても、非常に細かい液滴を実現でき、安定性、保湿性に優れる噴霧型外用組成物に関する。
ヘパリン類似物質は、優れた保湿作用、血行促進作用、抗炎症作用等を有することから、皮膚外用剤の有効成分として用いられている。ヘパリン類似物質配合の外用剤としては、ミルクタイプやクリームタイプが主流であったが、近年、フォームタイプなどの製剤の種類が拡大している(例えば特許文献1,2)。顔の部位の凹凸に影響されず均一に噴霧でき、かつ使用したい部位にも適用可能なスプレータイプの製剤は使用性に優れ、手指に触れずに噴霧可能な点はウィルス感染防止の観点からも優れている。
特開2016-180012 特開2020-59756
しかし、ヘパリン類似物質を含有するいわゆるスプレータイプの化粧料は、肌表面に細かな液滴として付着しなければ均一性に劣り、通常噴霧する製剤と比較して、十分な保湿効果を感じることが難しくなる問題があった。そこで保湿効果を高めるために、多価アルコールや水溶性高分子を高配合すると、細かな液滴になりにくく均一に噴霧しにくいといという場合があった。また、べたつきの発生及び浸透感の低下といった使用感の低下も懸念された。一方で、保湿効果を高めるため、油剤を配合し、界面活性剤で乳化すると、粘度が高くなり噴霧できない場合や、逆に粘度が低く、クリーミングが発生する場合があった。ヘパリン類似物質を配合したスプレータイプ製剤において、ヘパリン類似物質と、油剤、界面活性剤を配合し、保湿効果を高める製剤技術については、検討されていない。
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、ヘパリン類似物質、界面活性剤と油剤を特定の含有割合で組み合わせることで、べたつきがなく、十分な保湿効果が得られることを見出した。さらに、可溶化タイプ、乳化タイプいずれにおいても、非常に細かい液滴を実現できることを見出したことにより、顔全体に噴霧型外用組成物を均一に噴霧するという噴霧上の課題を解決し、安定性にも優れる噴霧型外用組成物を得られることを見出した。
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)ヘパリン類似物質
(B)界面活性剤
(C)油剤
で構成され、成分(B)と成分(C)の含有割合B/Cが1~20である噴霧型外用組成物である。
[2]
前記外用組成物を噴霧型容器に充填し水平方向に噴射したとき、噴射口から水平方向の直線と、噴射口から水平方向200mm地点の垂直上方向における霧の最高到達地点と噴射口を結ぶ直線とのなす角度が15度以上である噴霧型外用組成物である。
[3]
前記成分(B)の含有量が0.01~1質量%である噴霧型外用組成物である。
[4]
前記成分(C)含有量が0.01~1質量%である噴霧型外用組成物である。
[5]
前記成分(B)がHLB11以上である非イオン性界面活性剤である噴霧型外用組成物である。
[6]
前記成分(C)が分子量500以下である噴霧型外用組成物
[7]
前記噴霧型容器がエアゾール型の容器である噴霧型外用組成物である。
本発明によれば、可溶化タイプ、乳化タイプのいずれにおいても、噴霧する際に非常に細かい液滴を実現でき、そのため肌への均一な噴霧が可能となり保湿性に優れるとともに、安定性にも優れる噴霧型外用組成物を提供する。
本発明の噴霧型外用組成物の霧の広がり状態を示した図。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明における「噴霧型外用組成物」とは、ノンエアゾール、エアゾールの容器に充填し使用する外用組成物をいう。
本発明の噴霧型外用組成物は、皮膚に適用されるものであれば、特に制限されるものではない。具体的には、医薬品、医薬部外品、化粧料のいずれの形態であってもよく、好ましくは医薬部外品である。
成分(A)ヘパリン類似物質
本発明に用いられる成分(A)ヘパリン類似物質は、ムコ多糖の多硫酸化エステルであり、具体的には、セルロース硫酸、キチン硫酸、キトサン硫酸、ペクチン硫酸、コンドロイチン硫酸、イヌリン硫酸、アルギン酸硫酸、グリコーゲン硫酸、デンプン硫酸、ポリビニルアルコール硫酸、ポリグルコース硫酸、ポリラクトース硫酸、ラミナリン硫酸、ガラクタン硫酸、レバン硫酸及びこれらの多硫酸化物並びにそれらの塩等である。ヘパリン類似物質は、保湿作用や血行促進作用等を有することが知られている。本発明においては、日本薬局方外医薬品規格2002に記載のヘパリン類似物質が好ましく使用できる。なお、日本薬局方外医薬品規格に定義されたヘパリン類似物質は、コンドロイチン硫酸の多硫酸エステルを主成分としたものである。
ヘパリン類似物質の有機硫酸基量は特に制限されず、何れのものも使用できるが、好ましい有機硫酸基量は、保湿効果や使用性等の観点から、20~40質量%(以下、単に%と略す)であることが好ましい。本発明における成分(A)の有機硫酸基量は、日本薬局方外医薬品規格2002「ヘパリン類似物質」の定量法に記載の方法により測定することができる。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、噴霧型外用組成物全量に対して、0.01%以上が好ましく、0.1%以上がより好ましく、0.5%以下が好ましい。この範囲であれば、べたつきがなく、保湿性により優れるため、より好ましい。
成分(B)界面活性剤
本発明に用いられる成分(B)、界面活性剤は特に限定されず、通常の化粧料等に用いられる界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤の種類は特に限定されないが、経時安定性の観点から、HLB11以上の非イオン性界面活性剤を含有することが好ましく、HLB13以上であることがより好ましい。本発明におけるHLB(Hyrdrophile-Lipophile Balance)とは、親水性-親油性のバランスを示す指標であり、小田・寺村らによる下記(式1)で計算されるものである。
HLB=「無機性値(IV)/有機性値(OV)」×10・・・(式1)
(甲田善生著、「有機概念図-基礎と応用-」、11~17頁、三共出版、1984年発行参照)
具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油やポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であることがより好ましい。このましい界面活性剤の例として、ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油(HLB14)、ポリオキシエチレン(80モル)硬化ヒマシ油(HLB15)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)(HLB12)などが挙げられる。なお、これらから1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、外用組成物全量に対して、1%以下が好ましく、0.01%以上がより好ましく、0.1%以上がさらに好ましい。この範囲であれば、よりべたつきがなく、非常に細かい液滴を実現できるため好ましい。
成分(C)油剤
本発明中に用いられる成分(C)油剤は、通常の化粧料等に用いられるものであれば特に制限されず、固体、ペースト状、液状等の性状や、極性、非極性等の物性、また植物油、鉱物油、合成油等の由来を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油等が挙げられるが、皮膚に噴霧した場合に、べたつきが少なく、さらに経時安定性が向上するため、分子量は500以下が好ましく、好ましくは400以下であることがより好ましい。
本発明においては、成分(C)油剤としては、具体的には、ジカプリン酸プロピレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、乳酸ミリスチル、炭酸ジアルキル等が挙げられる。なお、これらから1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、外用組成物全量に対して、1%以下が好ましく0.01%以上が好ましく、0.1%以上が好ましい。この範囲であれば、保湿性ならびに、経時安定性により優れるため好ましい。
本発明における成分(B)と(C)の含有質量割合B/Cは、1~20であり、この範囲を外れると、経時安定性が劣り、非常に細かい液滴を実現できることが難しくなるためである。経時安定性を向上し、非常に細かい液滴を実現するためには含有質量割合B/Cは、1.5~10であることが好ましい。
本発明の外用組成物には、上記(A)~(C)成分の他に、他の基剤や添加剤を添加してもよい。他の基剤、添加剤としては、例えば、水、乳化助剤、保湿剤、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、防腐剤、美容成分、香料、などの成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
水としては、化粧料等に一般に用いられるものであれば、特に制限されないが、例えば、基剤として精製水、温泉水、イオン交換水、深層水、水道水、或いは植物の水蒸気蒸留水が挙げられ、必要に応じて1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
その他基剤として、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等、ソルビトール、マルチトール、グルコースなどの糖アルコール類、エタノール等の低級アルコール類が挙げられる。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。添加剤としては酸化防止剤としてトコフェロール、アスコルビン酸等、抗炎症剤としてグリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、保湿剤としてL-アルギニン、L-アスパラギン酸、DL-アラニン、グリシン、L―セリン、L-テアニンなどのアミノ酸が挙げられる。
本発明の外用組成物の剤型としては、可溶化タイプ、乳化タイプが挙げられ、性状は液状であることが好ましい。具体的には、25℃において、ブルックフィールド型回転粘度計を用いて測定された粘度が、1000mPa・S以下であることを指す。
本発明の皮膚外用剤の製造方法は、特に限定されず、常法により調整される。例えば、(A)を溶解させた溶液に、成分(B)と(C)を混合溶解後添加し、そこに任意成分を添加し、混合することにより調製する方法が挙げられる。
本発明の噴霧型外用組成物は、噴霧機構を有する容器から、顔に向けて噴霧するのに適切な条件で噴霧された際に、非常に細かい液滴を実現することが特徴であるが、噴霧された液滴の粒子径測定は極めて困難であるため、噴霧された霧の状態を測定することで代用する。
本発明における外用組成物は、容器の噴射口から噴射方向と噴射方向200mm地点の垂直上方向における最高地点のなす角度が15度以上である容器に充填してなる外用組成物であることが好ましい。噴霧型外用組成物の液滴を非常に細かくすることで角度が15度以上となり、顔に噴霧したときにより顔全体に均一することが可能である。測定値は連続して5回測定し、最大値と最小値を除いた値の平均値とする。
本発明の噴射性を評価するために試料を充填する容器として、竹本容器株式会社製のZ-155-C110を使用する。試料を入れた容器を水平な場所に置き、容器の押圧部を平均荷重値800~1000gの力で0.4秒間押すことにより外用組成物を吐出させる。
本発明の噴射性を評価するために外用組成物の噴霧状態をカメラで動画撮影する。カメラの設置位置は、容器の噴射口と同じ高さに配置する。噴射口から噴射方向に水平に150mm、噴射方向の垂直方向500mmの位置にカメラを固定し、試料を噴射し、噴射した霧をカメラで撮影する。使用するカメラのフレームレートは30FPSとする。吐出後0.4秒後の画像を選択し、静止画取り出し(2048*1536PIXCEL)する。
取り出した画像を画像解析ソフト「PHOTOSHOP ELEMENT VER.11.0(ADOBE社製)」を用いて霧の状態を測定する。前記ソフトを使用し、撮影した映像をグレースケール化し、コントラストの調整(+50)、2階調化(閾値60)を行う。前記ソフトにより処理した画像において、図1のように噴射口から200mm地点の上方垂直方向の霧の広がりの角度を測定する。
本発明の外用組成物を噴霧するための容器のタイプはノンエアゾール、エアゾールのいずれでも構わないが、噴射剤を使用しなくても顔全体に噴霧可能となるためノンエアゾールである場合により本発明の効果を発揮する。
本発明の効果を、以下の実施例および比較例を用いて説明する。ただし、本発明の技術的範囲が以下の実施例のみに制限されるわけではない。
実施例1~8、及び比較例1~5:エアゾール型外用組成物
表1、表2に示す組成物を調製し、以下の方法で試料の噴射角度、保湿性、べたつきのなさ、分離の有無を評価した。結果を表1に示す。
Figure 2023074499000002
Figure 2023074499000003
注1:EMALEX RWIS 150 (日本エマルジョン株式会社製)
注2:NIKKOL HCO-60(日光ケミカルズ株式会社製)
注3:ヘパリン類似物質(マルホ株式会社製)
注4:NIKKOL IPM-EX(日光ケミカルズ株式会社製)
注5:ハイコールK-230(カネダ株式会社製)
(噴霧型外用組成物の製造方法)
A:成分(1)~(4)、成分(10)~(14)を混合溶解する。
B:成分(5)~(9)を60℃にて混合溶解する。
C:AにBを添加し、均一に混合し、試料を得た。
(評価方法1、2:保湿性、べたつきのなさ)
保湿性及びべたつきのなさについては、化粧品評価専門パネル5名による使用テストを行った。得られた試料を、竹本容器株式会社製のZ-155-C110 に入れ、各試料を顔全体に3回噴霧した後、パネル各人が使用後の保湿性およびべたつきのなさに関して下記絶対評価にて4段階に評価し評点をつけ、各試料のパネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(保湿性)
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
4点:強い保湿感がある
3点:保湿感がある
2点:弱い保湿感がある
1点:保湿感を感じない
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :3.25点を超える :非常に良好
○ :2.5点を超える3.25点以下:良好
△ :1.75点を超える2.5点以下:やや不良
× :1.75点以下 :不良
(べたつきのなさ)
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
4点:肌のべたつきがない
3点:肌のべたつきをあまり感じない
2点:肌のべたつきをやや感じる
1点:肌のべたつきを感じる
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :3.25点を超える :非常に良好
○ :2.5点を超える3.25点以下:良好
△ :1.75点を超える2.5点以下:やや不良
× :1.75点以下 :不良
(評価方法3:液滴の細かさ)
得られた試料を、竹本容器株式会社製のZ-155-C110 に入れた。試料を入れた容器を水平な場所に置き、容器の押圧部を平均荷重値800~1000gの力で0.4秒間押すことにより試料を吐出した。カメラの設置位置は、容器の噴射口と同じ高さに配置した。噴射口から噴射方向に水平に150mm、噴射方向の垂直方向500mmの位置にカメラを固定し、試料を噴射し、噴射した霧をカメラで動画撮影した。使用するカメラのフレームレートは30 FPSとする。吐出後0.4秒後の画像を選択し、静止画取り出し(2048*1536PIXCEL)する。取り出した画像を画像解析ソフト(ADOBE社製、「PHOTOSHOP ELEMENT VER.11.0」)を用いて霧の状態を測定した。ADOBE社製の画像解析ソフト PHOTOSHOP ELEMENT VER.11.0を使用し、撮影した映像をグレースケール化し、コントラストの調整(+50)、2階調化(閾値60)を用いて、噴射口から200mm
地点の上方垂直方向の霧の広がりの角度を測定した。測定値は連続して5回測定し、最大値と最小値を除いた値の平均値とした。
4段階判定基準
(判定):(判定基準)
A :霧の広がり角度が20度以上
B :霧の広がり角度が15度以上20度未満
C :霧の広がり角度が10度以上15度未満
D :霧の広がり角度が10度以下
(評価方法4:経時安定性(50℃/1ヵ月))
経時安定性については、竹本容器株式会社製のZ-155-C110 に入れ、50℃の恒温下で1ヵ月保管した後、目視による観察を行い、下記2段階判定基準により判定した。
2段階判定基準
[判定]:[評価]
○:分離が認められない
×:分離が認められる
表1、2の結果から明らかな如く、本発明の実施例1~8の試料は、比較例1~5の試料に比べ、保湿性およびべたつきのなさに優れ、さらには液滴の細かさ及び経時安定性にも優れたものであった。
これに対して、成分(A)を配合しない比較例1では、保湿性が不十分であった。また、成分(B)を含まない比較例2では試料を作成できなかった。成分(B)と成分(C)の含有配合量の適正範囲を超える比較例3はべたつきのなさが満足のいくものが得られなかった。成分(C)を含有しない比較例4は液滴の細かさと保湿性が不十分であった。成分(B)と成分(C)の含有配合含有量の適正範囲を下回る比較例5は経時安定性が保たれなかった。
実施例9:エアゾール型外用組成物
(原液成分) ( % )
(1) ヘパリン類似物質 0.3
(2) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2
(3) イソステアリン酸 0.15
(4) フィトステロール 0.005
(5) ミリスチン酸イソプロピル 0.05
(6) トコフェロール 0.001
(7) ジプロピレングリコール 10
(8) エタノール 5
(9) メチルパラベン 0.15
(10) グリセリル-N-(2-メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体 0.05
(11) グリセリン 1
(12) L- テアニン 0.005
(13)精製水 残部
(製造方法)
A :成分(1)、(10)~(12)を(13)の一部で均一に混合する。
B :成分(2)~(7)を80℃にて混合溶解する。
C :80℃加熱した(13)の一部にBを添加し、均一に混合する。
D :(8)(9)を均一に混合する。
E :A、C、Dを均一に混合し試料を得た。
原液50gをアルミ製耐圧容器に充填した後バルブを固着し、製品圧力が0.7Mpaとなるよう窒素 を充填し、エアゾール型試料を得た。

Claims (7)

  1. 次の成分(A)~(C);
    (A)ヘパリン類似物質
    (B)界面活性剤
    (C)油剤
    を含有し、成分(B)と成分(C)の含有質量割合B/Cが1~20である噴霧型外用組成物。
  2. 前記外用組成物を噴霧型容器に充填し水平方向に噴射したとき、噴射口から水平方向の直線と、噴射口から水平方向200mm地点の垂直上方向における霧の最高到達地点と噴射口を結ぶ直線とのなす角度が15度以上である請求項1に記載の噴霧型外用組成物。
  3. 前記成分(B)の含有量が0.01~1質量%である請求項1および2に記載の噴霧型外用組成物。
  4. 前記成分(C)含有量が0.01~1質量%である請求項1~3に記載の噴霧型外用組成物。
  5. 前記成分(B)がHLB11以上である非イオン性界面活性剤である請求項1~4に記載の噴霧型外用組成物。
  6. 前記成分(C)が分子量500以下である請求項1~5に記載の噴霧型外用組成物。
  7. 前記噴霧型容器がエアゾール型の容器である請求項2~6記載の噴霧型外用組成物。

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