JP2017088389A - 画像読取装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】予め想定した読取りタイミングのときに用紙に形成されたパッチを精度よく測色することができる画像読取装置及び画像形成システムを提供する。【解決手段】搬送ローラー731と、測色計703と、背景部材705と、位置制御部511とを備え、搬送ローラー731は、第1のローラー731aと、第1のローラー731aと対向して配置される第2のローラー731bとを備え、測色計703及び背景部材705の少なくとも一方は、用紙Pが搬送される際、用紙Pとの間の距離を調整自在であり、位置制御部511は、用紙Pが、測色計703と背景部材705との間を通過する際、測色計703及び背景部材705のうち、第2のローラー731bが用紙Pから離れる第1方向に合わせられるものを、第1方向と同じ方向に移動させる。【選択図】図8

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成システムに関する。
従来、用紙が搬送ローラーにより搬送される際、用紙を押し上げたときの反発力に応じて用紙の種類を特定することにより、用紙の印刷設定を変更するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、用紙が搬送ローラーにより印字ヘッドまで搬送されたとき、用紙の厚さに応じてプラテンの高さ位置を調整することにより、印字ヘッドと、用紙表面との距離を常に一定にさせた状態で印刷動作を行うものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−292170号公報 特開2001−277618号公報
特許文献1に記載のような従来技術は、用紙の種類によって用紙の印刷設定を変更するものである。しかし、特許文献1に記載のような従来技術は、下流側の搬送ローラーに用紙が到達する手前で、用紙の種類を特定するものである。よって、特許文献1に記載のような従来技術は、上流側の搬送ローラーと、下流側の搬送ローラーとに用紙が挟持された状態で用紙の種類を特定するものではない。
特許文献2に記載のような従来技術は、用紙の厚さが異なるものであっても、印字ヘッドと、用紙表面との距離を常に一定にさせるように調整されるものである。よって、特許文献2に記載のような従来技術は、上流側の搬送ローラーと、下流側の搬送ローラーとに用紙が挟持された状態において、印字ヘッドと、用紙表面との距離を調整するものではない。
つまり、特許文献1,2に記載のような従来技術においては、上流側の搬送ローラーと、下流側の搬送ローラーとに挟持された状態の用紙に応じた動作が想定されていない。
ところで、用紙が、上流側の搬送ローラーと、下流側の搬送ローラーとに挟持された状態で搬送されつつ、測色計によりその用紙に形成された画像が測色されるとき、照明光が用紙に照射される。
よって、搬送される用紙が薄紙である場合、測色計は、用紙を透過した照明光の拡散の影響を受ける。照明光の拡散の影響は、背景部材と測色計との間の距離によっても変動する。この場合、背景部材と、測色計との間の距離の許容範囲は狭い。一方、搬送される用紙が厚紙である場合、測色計は用紙を透過した照明光の拡散の影響は受けにくい。よって、搬送される用紙が厚紙であれば、搬送される用紙が薄紙である場合と比べ、背景部材と、測色計との間の距離の許容範囲は広いが、他の影響も考慮する必要がある。
具体的には、上流側の搬送ローラーと、下流側の搬送ローラーとに厚紙が挟持された状態において、その厚紙が何れかの搬送ローラーを通過すれば、厚紙は屈曲により歪むため、搬送力を高める必要がある。しかし、搬送ローラーの押圧力を強くすることにより厚紙の搬送力が高まれば、厚紙が何れかの搬送ローラーを通過する際、瞬間的な搬送速度の変動が生じる。よって、予め想定した読取りタイミングのときに厚紙に形成された画像を測色することはできない。
さらに、背景部材が用紙を押し上げる力は、薄紙であっても紙詰まりが生じないように、低い荷重に設定されている。また、上流側の搬送ローラーと、下流側の搬送ローラーとに厚紙が挟持された状態において、厚紙が何れかの搬送ローラーを通過する際、厚紙は屈曲により歪んでいる。よって、背景部材が低い荷重に設定された状態で厚紙が搬送されれば、測色計と、背景部材との間の距離は変動する。この結果、測色計と、背景部材との間の距離がその許容範囲を超えれば、測色計により精度よく測色することができない。
したがって、特許文献1,2に記載のような従来技術においては、予め想定した読取りタイミングのときに用紙に形成されたパッチを精度よく測色することができない恐れがある。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、予め想定した読取りタイミングのときに用紙に形成されたパッチを精度よく測色することができる画像読取装置及び画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、用紙を搬送する搬送ローラーと、前記用紙に形成された画像を測色する測色計と、前記測色計と対向して配置される背景部材と、前記用紙の物性に基づいた制限距離の範囲内に、前記測色計及び前記背景部材の少なくとも一方の位置を制御する位置制御部とを備え、前記搬送ローラーは、第1のローラーと、前記第1のローラーと対向して配置される第2のローラーとを備え、前記測色計及び前記背景部材の少なくとも一方は、前記用紙が搬送される際、該用紙との間の距離を調整自在であり、前記位置制御部は、前記用紙が、前記測色計と前記背景部材との間を通過する際、前記測色計及び前記背景部材のうち、前記第2のローラーが前記用紙から離れる第1方向に合わせられるものを、該第1方向と同じ方向に移動させる。
この画像読取装置によれば、予め想定した読取りタイミングのときに用紙に形成されたパッチを精度よく測色することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記用紙の物性は、当該用紙の紙種に基づいて定められている、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、パッチを読み取る精度を維持することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記位置制御部は、前記測色計及び前記背景部材のうち前記第2のローラーに近いものを、前記用紙から離れる位置に移動させる、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、搬送ローラーの搬送力を小さくすることができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記上流側にある前記第2のローラーと、前記下流側にある前記第2のローラーとが、前記用紙の同一側面上に沿って設けられ、前記位置制御部は、前記測色計及び前記背景部材のうち、前記同一側面上にあるものを、前記用紙から離れる位置に移動させる、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、用紙の搬送抵抗が小さくなり、搬送ローラーの押圧力を低く設定することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記測色計と、前記背景部材との間にある隙間の位置は、前記上流側の前記搬送ローラーに形成される第1のニップと、前記下流側の前記搬送ローラーに形成される第2のニップとを含むニップライン上に調整されている、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、測色計の測色可能範囲内にある用紙Pの屈曲状態を解消することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記測色計は、光源部と、前記光源部の照射光による反射光を含む光を受光する受光光学系と、前記受光光学系により受光した光から分光スペクトルを出力する分光光学系と、前記分光光学系により出力された分光スペクトルに基づいて測色値を演算する演算部とを備え、前記搬送ローラーは、前記用紙の搬送方向に沿って、複数設けられ、複数の前記搬送ローラーのうち、前記受光光学系の読取りセンターラインに沿った位置に配置されているものがある、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、測色計により特に顕著に精度よく測色することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記用紙の紙種は、当該用紙の厚み、坪量、及び材料のうち少なくとも1つを含む、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、測色計と、背景部材との間の制限距離を特に顕著に正確に定めることができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記制限距離は、前記測色計の測色精度を維持可能な範囲に設定されている、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、パッチを読み取る精度を低下させずに、用紙の屈曲状態を解消することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記第1のローラーは、駆動力により前記用紙を搬送させ、前記第2のローラーは、前記第1のローラーとの間にニップを形成し、該第1のローラーの駆動に追従することにより前記用紙を搬送させる、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、用紙が搬送される通紙領域を有効活用することができる。
また、本発明に係る画像読取装置において、前記用紙の幅方向に沿って該用紙に形成された画像を読み取るスキャナーと、前記測色計の測色結果に基づいて、前記スキャナーの読取結果を補正する補正処理部とをさらに備える、ことが好ましい。
この画像読取装置によれば、スキャナーで読み取った色情報を正確な値として画像形成装置にフィードバックすることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムは、上記記載の画像読取装置と、前記用紙に画像を形成する画像形成装置とを備える。
この画像形成システムによれば、ユーザーがプリントしたい画像を出力する際、スキャナーで読み取ることにより高い生産性で画像の自動補正をすることができる。
本発明によれば、予め想定した読取りタイミングのときに用紙に形成されたパッチを精度よく測色することができる。
実施形態1に係る画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。 実施形態1に係る画像形成装置5の内部構成の一例を示す図である。 実施形態1に係る画像読取装置7の内部構成の一例を示す図である。 実施形態1に係るスキャナー701の機能構成の一例を示す図である。 実施形態1に係る測色計703の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1に係る画像読取装置7の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1に係る光量について概略的に説明する図である。 実施形態1に係る測色計703を用紙Pから離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。 実施形態1に係る背景部材705を用紙Pから離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。 実施形態2に係る測色計703の離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。 実施形態3に係る測色計703の離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。 実施形態4に係る測色計703、背景部材705、及び第2のローラー731bの正面図である。 実施形態4に係る測色計703と背景部材705との間の距離と、紙厚との関係を示す図である。 実施形態4に係る測色計703、背景部材705、及び第2のローラー731bの上面図である。 実施形態5に係る測色計703及び第2のローラー731bの上面図である。 従来の測色計703及び背景部材705の正面図である。 従来の測色計703及び背景部材705の左側面図である。 従来の背景部材705の離れる方向と、第2のローラー731bの離れる方向とを示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、実施形態1に係る画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置3、画像形成装置5、画像読取装置7、及び排紙装置8を備える。給紙装置3は、画像形成装置5に用紙Pを給紙するものである。画像形成装置5は、給紙装置3から給紙された用紙Pに画像を形成するものである。画像読取装置7は、画像形成装置5により画像が形成された用紙Pを読み取り、各種処理を実行するものである。排紙装置8は、排紙トレイ9を備え、画像読取装置7から搬送された用紙Pを排紙トレイ9に排出するものである。
次に、画像形成装置5について具体的に説明する。図2は、実施形態1に係る画像形成装置5の内部構成の一例を示す図である。図2に示すように、画像形成装置5は、カラー複写機の一例であり、原稿Tに形成された色画像を読み取ることにより画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて色を重ね合わせ、色画像を形成する装置である。画像形成装置5は、カラー複写機の外に、カラー用のプリンタ又はファクシミリ装置、これらの複合機等に適用して好適なものである。
画像形成装置5は、画像形成装置本体11を備えている。画像形成装置本体11の上部には、カラー用の画像読取部12及び自動原稿送り装置14が配設されている。画像形成装置本体11は、詳細については後述するが、制御部41、画像処理部43、画像形成部60、給紙部20、及び搬送部30を含むものである。
次に、自動原稿送り装置14について説明する。自動原稿送り装置14は、画像読取部12の上に設けられ、自動給紙モード時に、一枚又は複数枚の原稿Tを自動給紙する動作を行う。ここで、自動給紙モードとは、自動原稿送り装置14に載置された原稿Tを給紙し、原稿Tに印刷された画像を読み取る動作である。
具体的には、自動原稿送り装置14は、原稿載置部141、ローラー142a、ローラー142b、ローラー143、ローラー144、反転部145、及び排紙皿146を備えている。原稿載置部141は、一枚又は複数枚の原稿Tが載置される。原稿載置部141の下流側には、ローラー142a及びローラー142bが設けられている。ローラー142a及びローラー142bの下流側には、ローラー143が設けられている。また、自動原稿送り装置14は、ローラー143の外周側に、位置決め検知部81を備えている。
自動給紙モードが選択された場合、原稿載置部141から繰り出された原稿Tは、ローラー143によりU字回転して搬送される。なお、原稿Tが原稿載置部141に載置され、自動給紙モードが選択される場合、原稿Tの記録面は上に向いた状態であるとよい。
また、原稿Tは、画像読取部12で読み取られた後、ローラー144により搬送され、排紙皿146へ排紙される。なお、自動原稿送り装置14は、反転部145に原稿Tを搬送することにより、原稿Tの記録面だけでなく、原稿Tの記録面の裏面側を画像読取部12に読み取らせることができる。
次に、位置決め検知部81について説明する。位置決め検知部81は、画像が印刷された原稿Tを検出する。位置決め検知部81は、例えば、反射型フォトセンサで構成される。位置決め検知部81は、原稿Tが検知されると出力信号が立ち上がり、原稿Tが検知されなくなると出力信号が立ち下がり、その結果が制御部41に送信される。つまり、原稿Tが位置決め検知部81を通過している期間において、出力信号は一定値を維持する。
次に、画像読取部12について説明する。画像読取部12は、原稿Tに形成された色画像、すなわち、原稿Tに印刷された色画像を読み取る動作をする。画像読取部12は、一次元のイメージセンサー128が備えられている。また、画像読取部12は、イメージセンサー128の他に、第1のプラテンガラス121、第2のプラテンガラス122、光源123、ミラー124,125,126、結像光学部127、及び不図示の光学駆動部を備えている。
光源123は、原稿Tに光を照射する。不図示の光学駆動部は、原稿T又はイメージセンサー128を副走査方向に相対的に移動させる。ここで、副走査方向とは、イメージセンサー128を構成する複数の受光素子の配置方向を主走査方向とした場合、主走査方向と直交する方向である。
よって、原稿Tは自動原稿送り装置14により搬送され、画像読取部12の光学系により、原稿Tの片面又は両面の画像が走査露光される。次に、画像読取動作を反映する入射光は、イメージセンサー128により読み込まれる。イメージセンサー128は、プラトンモード時であれば、原稿Tを読み取って得たRGB表色系の画像読取信号Soutを出力する。ここで、プラトンモードとは、不図示の光学駆動部が駆動することにより、第1のプラテンガラス121及び第2のプラテンガラス122のようなプラテンガラス上に載置された原稿Tに印刷された画像を自動的に読み取る動作である。
次に、イメージセンサー128について具体的に説明する。イメージセンサー128は、3ラインカラーCCD撮像装置が使用される。イメージセンサー128は、複数の受光素子列が主走査方向に配置されて構成される。具体的には、赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色のそれぞれの光検出用の読取センサーは、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分割し、R色、G色、及びB色のそれぞれの光情報を同時に読み取る。例えば、自動給紙モードの際、原稿Tがローラー143によりU字上に反転される場合、イメージセンサー128は、原稿Tの表面を読み取り、画像読取信号Soutを出力する。
より具体的には、イメージセンサー128は、入射光を光電変換するものであり、制御部41を介して画像処理部43が接続されたものである。イメージセンサー128により光電変換されたアナログの画像読取信号Soutは、画像処理部43において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理、及び変倍処理等が実行される。この結果、画像読取信号Soutは、R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データとなる。画像処理部43は、3次元色情報変換テーブルにより、その画像データ、すなわち、RGBコードを、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データ、すなわち、Dy、Dm、Dc、Dkに変換する。画像処理部43は、変換後の画像データを、画像形成部60に含まれるLED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kへ転送する。
次に、画像形成部60の詳細について説明する。画像形成部60は、電子写真プロセス技術を利用したものであり、中間転写方式のカラー画像を形成する。画像形成部60は、縦型タンデム方式が採用されている。
具体的には、画像形成部60は、画像処理部43から転送された画像データ、すなわち、Dy,Dm,Dc,Dkに基づいて、色画像を形成する。画像形成部60は、色ごとの画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kと、中間転写部620と、トナー像を定着させる定着部630とを備えている。
次に、画像形成ユニット601Yについて説明する。画像形成ユニット601Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する。画像形成ユニット601Yは、感光ドラム613Y、帯電部614Y、LED書き込みユニット611Y、現像部612Y、及びクリーニング部616Yを備えている。
感光ドラム613Yは、Y色のトナー像を形成する。帯電部614Yは、感光ドラム613Yの周囲に配置され、コロナ放電により感光ドラム613Yの表面を一様に負極性に帯電させる。LED書き込みユニット611Yは、感光ドラム613Yに対してY色成分の画像に対応する光を照射する。現像部612Yは、感光ドラム613Yの表面にY色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。クリーニング部616Yは、一次転写後に感光ドラム613Yの表面に残存する転写残トナーを除去する。
なお、画像形成ユニット601M,601C,601Kのそれぞれは、画像形成ユニット601Yと比べ、形成する画像の色が異なる以外は同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
なお、画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kを総称する場合、画像形成ユニット601と称する。また、LED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kを総称する場合、LED書き込みユニット611と称する。また、現像部612Y,612M,612C,612Kを総称する場合、現像部612と称する。また、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kを総称する場合、感光ドラム613と称する。また、帯電部614Y,614M,614C,614Kを総称する場合、帯電部614と称する。また、クリーニング部616Y,616M,616C,616Kを総称する場合、クリーニング部616と称する。
次に、中間転写部620について説明する。中間転写部620は、中間転写ベルト621、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622K、二次転写ローラー623、及びベルトクリーニング装置624等を備えている。
中間転写ベルト621は、無端状ベルトから構成され、複数の支持ローラーによりループ状に張架される。複数の支持ローラーのうち少なくとも1つのものは駆動ローラーで構成され、その他のものは従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される支持ローラーが駆動ローラーであることが好ましい。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト621は矢印Z方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kは、各色成分の感光ドラム613に対向して、中間転写ベルト621の内周面側に配置される。中間転写ベルト621を挟んで、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kが感光ドラム613Y,613M,613C,613Kに圧接される。これにより、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kから中間転写ベルト621へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
なお、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを総称する場合、一次転写ローラー622と称する。
二次転写ローラー623は、複数の支持ローラーのうち1つのものに対向して、中間転写ベルト621の外周面側に配置される。中間転写ベルト621に対向して配置される支持ローラーは、バックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト621を挟んで、二次転写ローラー623がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト621から用紙Pへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト621が通過する際、感光ドラム613上のトナー像は、中間転写ベルト621に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー622に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト621の裏面側、すなわち、一次転写ローラー622と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト621に静電的に転写される。
その後、用紙Pが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト621上のトナー像が用紙Pに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー623に二次転写バイアスを印加し、用紙Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー623と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Pに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部630に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置624は、中間転写ベルト621の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有する。ベルトクリーニング装置624は、二次転写後に中間転写ベルト621の表面に残留する転写残トナーを除去する。
なお、中間転写部620において、二次転写ローラー623に代えて、二次転写ローラー623を含む複数の支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
次に、定着部630について説明する。定着部630は、加熱ローラー631、加圧ローラー632、加熱部633、及び温度検知部73を備え、画像形成部60で転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
具体的には、加熱部633は、加熱ローラー631の内部に設けられ、加熱ローラー631を間欠的に加熱する。加圧ローラー632は、加熱ローラー631と対向して配置され、加熱ローラー631を加圧する。温度検知部83は、加熱ローラー631の周囲に設けられ、加熱ローラー631の温度を検知する。温度検知部83のサンプリング周期は、例えば、100msである。
定着部630は、加熱ローラー631の温度を検知する温度検知部83の検知結果に応じて、加熱部633が加熱ローラー631を加熱する。定着部630は、加熱ローラー631と、加圧ローラー632とを互いに圧接させることにより、加熱ローラー631と加圧ローラー632との間に定着ニップを形成させる。
定着部630は、加圧ローラー632による加圧と、加熱ローラー631が有する熱との作用を通じて、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着部630により定着された用紙Pは、画像が印刷される。画像が印刷された用紙Pは、排紙ローラー304により機外へと排出され、例えば、画像読取装置7に搬送される。なお、画像が印刷された用紙Pは、画像読取装置7に搬送されずに、排紙トレイ305に積載されてもよい。
次に、給紙部20について説明する。給紙部20は、給紙カセット200及び送り出しローラー201等を備えている。給紙カセット200は、用紙Pを収容する。送り出しローラー201は、給紙カセット200に収容された用紙Pを取り込み、搬送部30に送り出す。
次に、搬送部30について説明する。搬送部30は、搬送経路300が構成され、搬送経路300に従い用紙Pを搬送する。搬送経路300は、給紙ローラー302A、搬送ローラー302B,302C,302D、及びレジストローラー303等を備えている。
搬送経路300は、給紙部20から給紙された用紙Pを画像形成部60に搬送する。なお、用紙Pの裏面にも画像形成が行われる場合、用紙Pの表面に対する画像形成が行われた後、用紙Pは、分岐部306により、循環通紙路307A、反転搬送路307B、及び再給紙搬送路307Cの順に搬送される。
次に、制御系について説明する。画像形成装置5は、制御部41を介して各種処理が実行される。例えば、画像読取部12から出力される画像読取信号Soutは、制御部41を介して不図示の画像メモリ又は画像処理部43に送信される。画像メモリは、例えば、ハードディスク等からなる。
制御部41は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成される。制御部41は、CPUがROM又は不図示の記憶部から処理内容に応じた各種プログラムを読み出し、RAMに展開し、展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置5の各部の動作を制御する。
つまり、制御部41は、画像形成装置5の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部41が所定の制御プログラムを実行することにより、各種機能が実現される。
次に、画像読取装置7について具体的に説明する。図3は、実施形態1に係る画像読取装置7の内部構成の一例を示す図である。画像読取装置7は、画像形成装置5の下流側に配置され、用紙Pの片面又は両面に印刷された画像を読み取るものである。画像読取装置7は、用紙Pに印刷された画像の色、位置、及び倍率等の読取結果に基づいて画像の補正量を求め、求めた画像の補正量を画像形成装置5にフィードバックする。
画像読取装置7は、制御部51、スキャナー701a、スキャナー701b、測色計703、背景部材705a〜705c、搬送ローラー731、及び通紙経路700を備える。通紙経路700は、画像形成装置5から供給された用紙Pを通紙させる経路であり、搬送ローラー731の駆動により用紙Pが搬送される。
画像読取装置7は、例えば、画像形成装置5から供給された用紙Pを受け取ると、用紙Pに形成された画像をスキャナー701a、スキャナー701b、又は測色計703に検出させる。画像の検出結果は、画像読取装置7の制御部51に出力される。
制御部51は、画像読取装置7の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM,及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部41が所定の制御プログラムを実行することにより、後述する位置制御部511、搬送制御部512、及び補正処理部515を含む各種機能は実現される。なお、制御部51は、画像の検出結果に基づいて各種処理を実行し、実行結果を画像形成装置5の制御部41に送信する。
スキャナー701a及びスキャナー701bは、通紙経路700を通紙する用紙Pと対向してそれぞれ配置され、用紙Pに印刷された画像を読み取る。スキャナー701aは、用紙Pの裏面を読み取るものであり、読取結果は、例えば、用紙Pに印刷された画像の表裏のずれのチェック、想定外の画像の有無等のチェックに利用される。一方、スキャナー701bは、用紙Pの表面を読み取るものであり、用紙Pに印刷された画像、例えば、不図示のパッチの読取動作を行うものである。なお、スキャナー701a及びスキャナー701bを総称する場合、スキャナー701と称する。
なお、画像読取装置7は、インライン方式及びオフライン方式の何れかの方式で動作が実行される。
インライン方式とは、画像形成装置5から供給される画像形成された用紙Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成されたものである。一方、オフライン方式とは、画像形成装置5から供給される画像形成された用紙Pを画像読取装置7に直接給紙するように構成されたものではなく、画像形成装置5と画像読取装置7とがそれぞれ独立して構成された方式のことである。ここでは、インライン方式を前提として以後の説明をするが、オフライン方式であってもよい。
スキャナー701について具体的に説明する。図4は、実施形態1に係るスキャナー701の機能構成の一例を示す図である。スキャナー701は、測色計703の上流側に設けられ、読取位置を通過する用紙Pに光を照射する照明装置713と、1画素ごとに光電変換する複数の撮像素子712を用紙幅方向に一次元状に並べて配置されたラインイメージセンサーとを主体に構成されている。スキャナー701の読取範囲は、画像形成装置5から供給される用紙Pの最大幅を読み取れるように設定されている。スキャナー701は、読取位置を通過する用紙Pの通紙動作に合わせて、用紙幅方向に延在する1ライン分の画像の読取動作を繰り返し行うことにより、用紙Pに印刷された画像を2次元画像として読み取る。読み取られた画像は、画像の読取値として利用される。
撮像素子712は、CCD(Charge Coupled Device)により実現され得るものである。CCDは、読取位置において用紙P上の画像の読取動作を行う光学式センサーであり、一列に配置されることにより、用紙Pの幅方向における全幅の範囲を読み取り可能なカラーラインセンサーとして機能するものである。
スキャナー701は、実際に読取動作を行う際、撮像素子712の他に、光学系710と、読取位置を照らす照明装置713とを連携させて動作する。光学系710は、読取位置の画像をCCDに導くためのものであり、複数のミラーと、複数のレンズとを備える。
つまり、スキャナー701は、用紙Pの幅方向に沿って、用紙Pを読み取るラインイメージセンサーを有し、用紙Pの横幅分を1ラインとして用紙Pの通紙方向に読み取ることにより、用紙P全面の画像の読取値を取得することができる。
なお、背景部材705は、スキャナー701と対向する位置に配置され、用紙Pに照射された光が反射される際に利用されるものである。
測色計703は、スキャナー701よりも下流側にあり、通紙経路700を通紙される用紙Pと対向する位置に配置されている。測色計703は、例えば、用紙Pに印刷されたパッチを測色することにより、用紙Pに形成する画像の色の絶対値を保証する。
次に、測色計703について具体的に説明する。図5は、実施形態1に係る測色計703の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、測色計703は、光源部721、照明光学系722、受光光学系723、導光部724、分光光学系725、及び演算部726を備える。なお、受光光学系723及び導光部724は、測色計703の読取部707として機能する。
光源部721は、用紙Pに照明光を照射する。光源部721は、発光ダイオードから構成される。なお、光源部721は発光ダイオード以外から構成されてもよい。例えば、光源部721がハロゲンランプ又はキセノンランプ等から構成されてもよい。また、光源部721が他の種類の照明機構に置き換えられてもよい。例えば、照明光が放射される放射位置に光源部721に代えて照明開口が配置され、光源部721から照明開口まで光ファイバー等の導光機構により照明光が導かれてもよい。
照明光学系722は、光源部721から用紙Pへ照明光を導く。なお、照明光学系722は、省略されてもよい。
受光光学系723は、コリメーターであり、平行光線束を収束光線束へ変換する。導光部724は、受光光学系723から分光光学系725へ光線束を導く。分光光学系725は、導かれてきた光線束を分光測定する。分光光学系725は、例えば、回折格子、プリズム等の波長分散素子により光線束を分光し、センサーアレイ等により波長による強度の変化を検出し、分光スペクトルを出力する。なお、分光光学系725は、分光測定以外の測色のための測定を行う機構に置き換えられてもよい。例えば、分光光学系725は、RGBセンサー等により刺激値を直接的に検出する機構に置き換えられてもよい。
演算部726は、分光光学系725により出力された分光スペクトルに基づいて測色値を演算する。演算部726は、組み込みコンピューターにファームウェア等のプログラムを実行させることにより実現される。なお、演算部726の機能の全部又は一部がプログラムを実行しないハードウエアにより実現されてもよい。ハードウエアは、例えば、演算増幅器、コンパレーター、及び論理回路等を備える電子回路である。
つまり、測色計703は、不図示の可視光源からパッチに向けて可視光を照射し、可視光の反射光の分光スペクトルを取得し、取得された分光スペクトルに基づき、所定の表色系への演算が実行され、パッチの色味が導き出される。
パッチの測色結果は、所定の表色系、例えば、Lab色空間データ又はXYZ色空間データ等で表現される数値データ、すなわち測色値として生成され、制御部51又は制御部41に出力される。
なお、測色計703の測色範囲、すなわち視野角は、スキャナー701の読取範囲よりも狭く、用紙幅方向に沿ったパッチの幅よりも狭く設定されている。具体的には、パッチの反射光を取得するレンズ部は、例えば約4mm程度である。
このように、測色計703は、一定の視野角の範囲に限定して測色を行うものであるため、スキャナー701よりも高い精度で色情報を再現することができる。このため、用紙Pが通紙経路700を1回通過しただけでは、1つのパッチの列についてしか測色が実施されないこととなる。
次に、画像読取装置7の機能構成について説明する。図6は、実施形態1に係る画像読取装置7の機能構成の一例を示すブロック図である。搬送制御部512は、搬送ローラー731の駆動を制御する。
なお、搬送ローラー731は、第1のローラー731aと、第2のローラー731bとを備える。第1のローラー731aは、駆動力により用紙Pを搬送させるものである。第2のローラー731bは、第1のローラー731aと対向して配置される。具体的には、通常、第2のローラー731bは、用紙Pとの接触を維持するようにバネ等の弾性体からなる付勢部材により第1のローラー731a側に付勢されており、用紙Pが進入してくると用紙Pの厚さ分、第1のローラー731aから離される。このように、第1のローラー731aと用紙P、用紙Pと第2のローラー731bとは常に接触を維持するように構成されている。
つまり、第2のローラー731bは、第1のローラー731aとの間にニップを形成し、第1のローラー731aの駆動に追従することにより用紙Pを搬送させるものである。
位置制御部511は、用紙Pの物性に基づいた制限距離の範囲内に、測色計703及び背景部材705の少なくとも一方の位置を制御するものである。用紙Pの物性は、用紙Pの紙種に基づいて定められているものである。用紙Pの紙種は、用紙Pの厚み、坪量、及び材料のうち少なくとも1つを含むものである。制限距離は、測色計703の測色精度を維持可能な範囲に設定されているものである。
補正処理部515は、用紙Pに印刷された画像の補正量を求めるものである。具体的には、補正処理部515は、測色計703で測色されたパッチの測色値に基づき、スキャナー701で読み取られたパッチの色情報を補正する。より具体的には、補正処理部515は、測色計703で測色されたパッチの色情報と、スキャナー701で読み取られたパッチの色情報とを、関連付ける。測色計703によるパッチの色情報と、スキャナー701によるパッチの色情報とが関連付けられていれば、測色計703の測色結果を、スキャナー701の読取結果に反映させることができ、正確な補正量が得られる。
画像処理部43は、補正処理部515で演算された補正量に基づき、画像形成部60に形成させる画像を最適化する。画像処理部43が実行する画像の最適化処理は、用紙Pに印刷する画像の表裏位置調整、濃度調整、及び色味調整等が含まれる。
つまり、画像処理部43は、画像読取装置7の用紙Pの読取結果に応じて、用紙Pに形成する画像の色、位置、又は倍率を補正するものである。具体的には、画像処理部43は、補正処理部515で補正された色情報に基づいて、用紙Pに形成する画像を補正するものである。画像処理部43は、補正結果に基づいて、画像形成部60に画像を用紙Pに形成する指令を出すものである。
次に、測色計703が受光する光量について具体的に説明する。図7は、実施形態1に係る光量について概略的に説明する図である。図7に示すように、測色に使用する光量は、用紙Pを透過した背景部材705で反射し、再度用紙Pを透過した光だけでなく、照明光から用紙Pを反射した光、すなわち、用紙Pを透過しなかった光も加わる。
測色計703は光量に基づいて測色をするものであるが、光量は、背景部材705の色、材質、及び面積、並びに背景部材705と用紙Pとの間の距離等に応じて変動するものである。
具体的には、照明光は用紙Pを透過する際に拡散する。照明光が拡散した透過光は、背景部材705と、用紙Pの背面側との距離に応じて変動する。その結果、反射光も変動するため、用紙Pを透過する光量は変動する。光量が変動することにより、測色計703の測色値も変動するため、測色値が正確な値とならない。
より具体的には、上記何れかの距離が0.5mm変動することにより、測色値から演算される色差ΔE00は、1.0程度変動する。なお、後述する用紙搬送ガイド741の隙間は2〜3mm程度で構成されているが、用紙搬送ガイド741の隙間内における用紙Pのばたつきにより、測色値は大きく変化する。また、スキャナー701においても用紙Pが搬送される隙間を1mm程度に抑えているが、測色計703においては1mm程度の高さ変動も許容できるものではない。
さらに、用紙Pが薄紙である場合、測色計703で正確に用紙Pの色を測定するには、測色計703と用紙Pとの間の距離を一定にしつつ、用紙Pと背景部材705との間の距離を一定にする必要がある。つまり、用紙Pが光を透過しやすいものであれば、用紙Pの背面側と、背景部材705とを密着させることにより、測色計703の測色値は安定する。
ただし、用紙Pが厚紙である場合、用紙Pを透過する透過光が少なくなるため、距離による影響は低減される。よって、紙種によっては、用紙Pの高さ変動の許容範囲は異なるものとなっている。
そこで、従来においては、測色計703と、用紙Pとの間の距離を一定とさせ、用紙Pと、背景部材705との間の距離を一定とさせるため、測色計703の読取部707付近で積極的に用紙Pを挟持させている。これにより、用紙Pの厚みによらず、用紙Pの表面と、測色計703との距離と、用紙Pの裏面と、背景部材705との距離とを、安定させることができる。
従来例を具体的に説明する。図16は、従来の測色計703及び背景部材705の正面図である。図17は、従来の測色計703及び背景部材705の左側面図である。図16,17に示すように、測色計703の読取部707の両脇には、リブ751及びコロ752が設けられ、背景部材705の裏面側には弾性部材753が設けられている。弾性部材753は弾性力のある部材であり、例えば、ばね形状からなるものである。よって、背景部材705は、弾性部材753により、ばね付勢される。
さらに、背景部材705は、通紙位置に対し、リブ751及びコロ752と対向する位置であって、両脇にバッキングコロ755が設けられている。バッキングコロ755は、支持部材754で支持されている。支持部材754には、弾性部材753が設けられている。
よって、バッキングコロ755は、支持部材754を介して弾性部材753により、ばね付勢されている。なお、背景部材705は、単独で、搬送される用紙Pに対して上下方向に移動可能となっている。つまり、測色計703が用紙Pを測色する際、リブ751及びコロ752と、バッキングコロ755とが弾性部材753のばね付勢により、接したままでありつつも、背景部材705は、用紙Pの背面方向に沿って、用紙Pの背面側から離れる方向と、用紙Pの背面側に近づく方向とに移動可能となっている。
用紙Pは、用紙Pの搬送方向に沿って、用紙搬送ガイド741aと、用紙搬送ガイド741bとの間を搬送される。用紙Pが搬送される力により、用紙Pの先端が背景部材705を押し下げ、リブ751及びコロ752と、背景部材705との間に、用紙Pが搬送される。これにより、測色計703と、用紙Pの表面との間の距離は安定しつつ、用紙Pの背面側と、背景部材705の表面側とは接触している。この結果、用紙Pと測色計703との間の距離と、用紙Pと背景部材705との間の距離とが、用紙Pの搬送中であっても安定している。したがって、高精度で測色計703による測色が可能となる。
しかし、搬送ローラー731が、用紙Pの搬送方向に沿って、測色計703の上流側及び下流側のそれぞれに設けられ、第2のローラー831bが測色計703と同じ用紙Pの表面側に設けられ、用紙Pが厚紙である場合、用紙Pの姿勢は、搬送中、下に凸の形状となる。
これにより、用紙Pの搬送負荷が高くなるため、搬送ローラー731の搬送力を強める必要がある。搬送ローラー731の搬送力を強めるには、従動側である第2のローラー731bが用紙Pを押圧する荷重を高くする必要がある。つまり、用紙Pが屈曲により搬送抵抗が増大するため、従動側である第2のローラー731bの押圧力を強くする必要がある。
この場合、用紙Pが搬送ローラー731に突入するとき、又は用紙Pが搬送ローラー731から抜けるとき、すなわち、用紙Pが搬送ローラー731を通過する際、瞬間的に用紙Pの搬送速度の変動が発生する。この結果、予め想定した読取りタイミングのときに用紙Pに形成された画像を測色することはできない。
つまり、読取りタイミングにおける画像、具体的にはパッチの位置にずれが生じるため、パッチの大きさをずれを想定した分だけ大きくする必要がある。このように、パッチの大きさを大きくすれば、一枚の用紙Pに入れられるパッチの数が減り、無駄紙が増える。よって、無駄紙を減らすためには、パッチの大きさは小さいほどよい。
また、背景部材705等のユニットは、弾性部材753により測色計703に向かって押されているが、背景部材705と、測色計703との間に、用紙Pが入ってくると、測色計703から離れる方向に押し下げられる。弾性部材753の荷重は、薄くコシの弱い用紙Pが突入時に紙詰まりが発生しないようにするため、低い荷重、例えば、80gf以下に設定されている。よって、用紙Pが薄紙であれば、弾性部材753の押圧力により、測色計703と、背景部材705との間の距離を許容範囲内に抑えることができるが、用紙Pが厚くコシの強い紙であれば、重力及び用紙Pのカールにより、弾性部材753で測色計703に向かって押すことができない。この結果、測色計703と、背景部材705との間の距離を、許容範囲内に抑制することができない。
図18は、従来の背景部材705の離れる方向と、第2のローラー731bの離れる方向とを示す図である。図18に示すように、用紙Pが厚紙であれば、第2のローラー731bは、用紙Pの表面側から離れる方向に逃げ、背景部材705は、用紙Pの裏面側から離れる方向に逃げる。この結果、コロ752が用紙Pに接する点と、第2のローラー731bが用紙Pに接する点とが同一直線上とならない。これにより、用紙Pが屈曲により歪むため、搬送ローラー731の搬送力を高めなければならない。その結果、瞬間的な搬送速度が変動するため、予め想定した読取りタイミングでパッチを読み取ることができず、測色計703と、背景部材705との間の距離も変動するため、測色計703の読取り精度も下がる。
そこで、背景部材705だけでなく、測色計703においても、用紙Pが搬送される際、用紙Pとの間の距離を調整自在にする。さらに、位置制御部511は、用紙Pが、測色計703と背景部材705との間を通過する際、測色計703及び背景部材705のうち、第2のローラー731bが用紙Pから離れる第1方向に合わせられるものを、第1方向と同じ方向に移動させる。
図8は、実施形態1に係る測色計703を用紙Pから離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。図9は、実施形態1に係る背景部材705を用紙Pから離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。
測色計703の読取部707の両脇には、図16,17と同様に、リブ751及びコロ752が設けられている。図8では、第2のローラー731bが用紙Pの表面側に設けられ、測色計703が用紙Pの表面側に設けられた一例が示されている。この場合、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向は、用紙Pの表面から離れる方向、すなわち、上向き方向である。よって、測色計703を上向き方向に移動させることにより、測色計703を用紙Pから離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる。
図9では、第2のローラー731bが用紙Pの裏面側に設けられ、背景部材705が用紙Pの裏面側に設けられた一例が示されている。この場合、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向は、用紙Pの裏面から離れる方向、すなわち、下向き方向である。よって、背景部材705を下向き方向に移動させることにより、背景部材705を用紙Pから離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる。
なお、背景部材705及び測色計703の移動機構は、当業者であれば容易に理解できるものであるため、その詳細な説明については省略するが、例えば、不図示のロータリーエンコーダーの検知結果に基づいて、ACサーボモーターを制御し、背景部材705を用紙Pの裏面から離れる方向に沿って移動させ、測色計703を用紙Pの表面から離れる方向に沿って移動さればよい。
また、用紙搬送ガイド741a,741bを総称する場合、用紙搬送ガイド741と称する。
以上、画像読取装置7は、測色計703又は背景部材705が用紙Pから離れる方向と、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向と、を合わせることにより、コロ752が用紙Pに接する点と、搬送ローラー731に形成されるニップとを同一直線上に位置させる。これにより、ニップライン上の用紙Pの歪みは解消され、用紙Pの屈曲状態が解消される。よって、用紙Pの搬送負荷が低くなるため、搬送ローラー731の搬送力を強める必要がなくなる。これにより、用紙Pの搬送速度は安定するため、予め想定した読取りタイミングのときに用紙Pに形成されたパッチを読み取ることができる。
さらに、用紙Pが屈曲しなくなるため、背景部材705が測色計703から離れる方向に移動させられることがなくなる。これにより、測色計703と、背景部材705との間の距離は許容範囲内に抑制されるため、測色計703によりパッチを精度よく測色することができる。
換言すれば、画像読取装置7は、用紙Pが、測色計703と背景部材705との間を通過する際、測色計703及び背景部材705のうち、第2のローラー731bが用紙Pから離れる第1方向に合わせられるものを、その第1方向と同じ方向に移動させることにより、用紙Pが厚紙であっても、ニップライン上の用紙Pの歪みを解消することができ、用紙Pの搬送力を小さくできるため、予め想定した読取りタイミングのときに用紙Pに形成されたパッチを精度よく測色することができる。
また、画像読取装置7において、用紙Pの物性は、用紙Pの紙種に基づいて定められていることにより、測色計703と、背景部材705との間の制限距離を正確に定めることができるため、パッチを読み取る精度を維持することができる。
また、画像読取装置7において、用紙Pの紙種は、用紙Pの厚み、坪量、及び材料のうち少なくとも1つを含むことにより、用紙Pの紙種を正確に特定することができるため、測色計703と、背景部材705との間の制限距離を特に顕著に正確に定めることができる。
また、画像読取装置7において、制限距離は、測色計703の測色精度を維持可能な範囲に設定されていることにより、測色計703又は背景部材705のうち、第2のローラー731bが用紙Pから離れる第1方向に合わせられるものを、第1方向と同じ方向に移動させたとしても、パッチを読み取る精度を低下させずに、用紙Pの屈曲状態を解消することができる。
また、画像読取装置7において、第2のローラー731bは、第1のローラー731aに追従するものであり、用紙Pとの間の距離を調整自在なものであることにより、用紙Pの搬送機能と、用紙Pの搬送力調整機能とを兼ねるため、用紙Pが搬送される通紙領域を有効活用することができる。
また、画像読取装置7において、測色計703の測色結果に基づいて、スキャナー701の読取結果を補正することにより、スキャナー701で読み取った色情報を、測色計703で読み取った色情報に補正することができるため、スキャナー701で読み取った色情報を正確な値として画像形成装置5にフィードバックすることができる。
また、画像形成システム1は、画像読取装置7と、画像形成装置5とを備えることにより、スキャナー701で読み取った色情報を正確な値として画像形成装置5にフィードバックすることができるため、ユーザーがプリントしたい画像を出力する際、スキャナー701で読み取ることにより高い生産性で画像の自動補正をすることができる。
このようにして、本実施形態に係る画像読取装置7によれば、用紙Pを搬送する搬送ローラー731と、用紙Pに形成された画像を測色する測色計703と、測色計703と対向して配置される背景部材705と、用紙Pの物性に基づいた制限距離の範囲内に、測色計703及び背景部材705の少なくとも一方の位置を制御する位置制御部511とを備え、搬送ローラー731は、第1のローラー731aと、第1のローラー731aと対向して配置される第2のローラー731bとを備え、測色計703及び背景部材705の少なくとも一方は、用紙Pが搬送される際、用紙Pとの間の距離を調整自在であり、位置制御部511は、用紙Pが、測色計703と背景部材705との間を通過する際、測色計703及び背景部材705のうち、第2のローラー731bが用紙Pから離れる第1方向に合わせられるものを、第1方向と同じ方向に移動させる。
これにより、予め想定した読取りタイミングのときに用紙Pに形成されたパッチを精度よく測色することができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7によれば、用紙Pの物性は、用紙Pの紙種に基づいて定められている。
これにより、画像読取装置7は、パッチを読み取る精度を維持することができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7によれば、用紙Pの紙種は、用紙Pの厚み、坪量、及び材料のうち少なくとも1つを含む。
これにより、画像読取装置7は、測色計703と、背景部材705との間の制限距離を特に顕著に正確に定めることができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7によれば、制限距離は、測色計703の測色精度を維持可能な範囲に設定されている。
これにより、画像読取装置7は、パッチを読み取る精度を低下させずに、用紙Pの屈曲状態を解消することができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7によれば、第1のローラー731aは、駆動力により用紙Pを搬送させ、第2のローラー731bは、第1のローラー731aとの間にニップを形成し、第1のローラー731aの駆動に追従することにより用紙Pを搬送させる。
これにより、画像読取装置7は、用紙Pが搬送される通紙領域を有効活用することができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置7によれば、用紙Pの幅方向に沿って用紙Pに形成された画像を読み取るスキャナー701と、測色計703の測色結果に基づいて、スキャナー701の読取結果を補正する補正処理部515とをさらに備える。
これにより、画像読取装置7は、スキャナー701で読み取った色情報を正確な値として画像形成装置5にフィードバックすることができる。
また、本実施形態に係る画像形成システム1によれば、上記記載の画像読取装置7と、用紙Pに画像を形成する画像形成装置5とを備える。
これにより、画像形成システム1は、ユーザーがプリントしたい画像を出力する際、スキャナー701で読み取ることにより高い生産性で画像の自動補正をすることができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態2においては、上流側の搬送ローラー731と測色計703との間の距離が、下流側の搬送ローラー731と測色計703との間の距離と比べ、離れた状態に配置されている。
図10は、実施形態2に係る測色計703の離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。図10に示すように、位置制御部511は、測色計703及び背景部材705のうち第2のローラー731bに近いものを、用紙Pから離れる位置に移動させる。
これにより、用紙Pの屈曲状態がなだらかになるため、搬送ローラー731の搬送力を小さくすることができる。
実施形態3.
実施形態3において、実施形態1、2と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態3においては、上流側及び下流側の第2のローラー731bと、測色計703とが用紙Pの表面側にある場合について説明する。
図11は、実施形態3に係る測色計703の離す方向を、第2のローラー731bが用紙Pから離れる方向に合わせる一例を示す図である。図11に示すように、上流側にある第2のローラー731bと、下流側にある第2のローラー731bとが、用紙Pの同一側面上に沿って設けられ、位置制御部511は、測色計703及び背景部材705のうち、上記同一側面上にあるものを、用紙Pから離れる位置に移動させる。
これにより、用紙Pが搬送中、用紙Pの姿勢をフラットに維持できるため、用紙Pの搬送抵抗が小さくなり、搬送ローラー731の押圧力を低く設定することができる。
実施形態4.
実施形態4において、実施形態1〜3と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態4においては、測色計703と、背景部材705との間の隙間について具体的に説明する。
図12は、実施形態4に係る測色計703、背景部材705、及び第2のローラー731bの正面図である。図13は、実施形態4に係る測色計703と背景部材705との間の距離と、紙厚との関係を示す図である。図14は、実施形態4に係る測色計703、背景部材705、及び第2のローラー731bの上面図である。
図12,14に示すように、測色計703と、背景部材705との間にある隙間の位置は、上流側の搬送ローラー731に形成される第1のニップと、下流側の搬送ローラー731に形成される第2のニップとを含むニップライン上に調整されている。
また、図13に示すように、紙厚が厚くなるにつれ、測色計703と、背景部材705との間の距離は広くなるように調整されている。
これにより、第2のローラー731bと、測色計703又は背景部材705の位置とを調整することにより、測色計703の測色可能範囲内にある用紙Pの屈曲状態を解消することができる。
実施形態5.
実施形態5において、実施形態1〜4と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態5においては、測色計703の読取部707の位置について具体的に説明する。
図15は、実施形態5に係る測色計703及び第2のローラー731bの上面図である。図15に示す測色計703は、図5を用いて説明したように、少なくとも、光源部721と、光源部721の照射光による反射光を含む光を受光する受光光学系723と、受光光学系723により受光した光から分光スペクトルを出力する分光光学系725と、分光光学系725により出力された分光スペクトルに基づいて測色値を演算する演算部726とを備える。
図15に示すように、搬送ローラー731は、用紙Pの搬送方向に沿って、複数設けられ、複数の搬送ローラー731のうち、受光光学系723の読取りセンターラインに沿った位置に配置されているものがある。
これにより、測色計703の読取部707を通過する用紙Pの波うちカールを押さえつけることができるため、測色計703により特に顕著に精度よく測色することができる。
なお、図15に示すように、搬送ローラー731は、読取りセンターライン上以外にも配置されてもよい。
以上、本発明に係る画像形成装置5及び画像読取装置7を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、用紙Pが水平に搬送される方向であり、測色計703と、背景部材705とが用紙Pの上下に設けられる配置構成の一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、用紙Pが垂直に搬送される方向であり、測色計703と、背景部材705とが用紙Pの左右に設けられる配置構成であってもよい。
また、画像読取信号Soutが、R色、G色、及びB色成分を含むデジタルの画像データ(RGBコード)としてRGB表色系で定まる一例について説明したが、これに限らず、L*a*b*表色系等のような異なる表色系で定まるものであってもよい。
1 画像形成システム
3 給紙装置
5 画像形成装置
7 画像読取装置
700 通紙経路
701,701a,701b スキャナー
703 測色計
705,705a〜705c 背景部材
707 読取部
710 光学系
712 撮像素子
713 照明装置
721 光源部
722 照明光学系
723 受光光学系
724 導光部
725 分光光学系
726 演算部
731,731a,731b 搬送ローラー
741,741a,741b 用紙搬送ガイド
751 リブ
752 コロ
753 弾性部材
754 支持部材
755 バッキングコロ
8 排紙装置
9 排紙トレイ
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
41,51 制御部
43 画像処理部
511 位置制御部
512 搬送制御部
515 補正処理部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612,612Y,612M,612C,612K 現像部
613,613Y,613M,613C,613K 感光ドラム
614,614Y,614M,614C,614K 帯電部
616,616Y,616M,616C,616K クリーニング部
620 中間転写部
621 中間転写ベルト
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
630 定着部
631 加熱ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
81 位置決め検知部
83 温度検知部
SC 原稿読取装置
P 用紙

Claims (11)

  1. 用紙を搬送する搬送ローラーと、
    前記用紙に形成された画像を測色する測色計と、
    前記測色計と対向して配置される背景部材と、
    前記用紙の物性に基づいた制限距離の範囲内に、前記測色計及び前記背景部材の少なくとも一方の位置を制御する位置制御部と
    を備え、
    前記搬送ローラーは、
    第1のローラーと、
    前記第1のローラーと対向して配置される第2のローラーと
    を備え、
    前記測色計及び前記背景部材の少なくとも一方は、
    前記用紙が搬送される際、該用紙との間の距離を調整自在であり、
    前記位置制御部は、
    前記用紙が、前記測色計と前記背景部材との間を通過する際、
    前記測色計及び前記背景部材のうち、前記第2のローラーが前記用紙から離れる第1方向に合わせられるものを、該第1方向と同じ方向に移動させる、
    画像読取装置。
  2. 前記用紙の物性は、
    当該用紙の紙種に基づいて定められている、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記位置制御部は、
    前記測色計及び前記背景部材のうち前記第2のローラーに近いものを、前記用紙から離れる位置に移動させる、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記上流側にある前記第2のローラーと、前記下流側にある前記第2のローラーとが、前記用紙の同一側面上に沿って設けられ、
    前記位置制御部は、
    前記測色計及び前記背景部材のうち、前記同一側面上にあるものを、前記用紙から離れる位置に移動させる、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  5. 前記測色計と、前記背景部材との間にある隙間の位置は、
    前記上流側の前記搬送ローラーに形成される第1のニップと、前記下流側の前記搬送ローラーに形成される第2のニップとを含むニップライン上に調整されている、
    請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記測色計は、
    光源部と、
    前記光源部の照射光による反射光を含む光を受光する受光光学系と、
    前記受光光学系により受光した光から分光スペクトルを出力する分光光学系と、
    前記分光光学系により出力された分光スペクトルに基づいて測色値を演算する演算部と
    を備え、
    前記搬送ローラーは、
    前記用紙の搬送方向に沿って、複数設けられ、
    複数の前記搬送ローラーのうち、前記受光光学系の読取りセンターラインに沿った位置に配置されているものがある、
    請求項4に記載の画像読取装置。
  7. 前記用紙の紙種は、
    当該用紙の厚み、坪量、及び材料のうち少なくとも1つを含む、
    請求項2〜6の何れか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記制限距離は、
    前記測色計の測色精度を維持可能な範囲に設定されている、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記第1のローラーは、
    駆動力により前記用紙を搬送させ、
    前記第2のローラーは、
    前記第1のローラーとの間にニップを形成し、該第1のローラーの駆動に追従することにより前記用紙を搬送させる、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の画像読取装置。
  10. 前記用紙の幅方向に沿って該用紙に形成された画像を読み取るスキャナーと、
    前記測色計の測色結果に基づいて、前記スキャナーの読取結果を補正する補正処理部と
    をさらに備える、
    請求項1〜9の何れか一項に記載の画像読取装置。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の画像読取装置と、
    前記用紙に画像を形成する画像形成装置と
    を備える、
    画像形成システム。
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