JP2017088362A - 物品整列送り出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピックアンドプレイス装置による姿勢変更の1次処理がなされた物品の向きが不適切な場合に、姿勢変更機構に送り出されないようにして、詰まり等のトラブルが発生するのを回避できる物品整列送り出し装置を提供する。【解決手段】物品整列送り出し装置10は、ピックアンドプレイス装置11により姿勢変更の1次処理がなされた物品を搬送する第2搬送コンベア部14における、姿勢変更機構12の搬送方向X上流側の部分に、姿勢変更機構12に送り出される物品50が、姿勢変更の2次処理を行う当該姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査する第1物品検査部16を備えると共に、この第1物品検査部16で検査された物品50が、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されてない場合に、第2搬送コンベア部14から排出する第1物品排出部17を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物品整列送り出し装置に関し、特に、前工程から供給される複数の物品を、所定の姿勢で整列させた状態で、次工程に向けて連続して送り出す物品整列送り出し装置に関する。
例えば、住居用洗剤、シャンプーやリンス、食品等が充填されて製品化される容器や、吐出機構の付いたキャップは、内容物の容量に応じて、或いは内容物の使用時に所望の機能を効率良く発揮できるようにするために、又は美観の点等により、様々な大きさや形状のものが存在している。また、容器やキャップの他、その他の日用品や工業製品等においても、これらの日用品や工業製品等を構成する物品として、様々な大きさや形状のものが存在している。
容器やキャップの他、その他の日用品や工業製品等を構成する物品を、複数組み付けたり、内容物を充填したりして製品化する製造ラインでは、容器やキャップやその他の物品を、所定の姿勢で整列させた状態で、例えば物品同士を組み付ける組立工程や、内容物の充填工程等の次工程に向けて連続して送り出すことで、スピーディーに製品化することが可能になる。
また、製品の製造ラインにおいて、容器やキャップやその他の物品を、所定の姿勢で整列させた状態で、次工程に向けて連続して送り出すことを可能にする装置として、ピックアンドプレイス装置と呼ばれる多軸のロボット装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。ピックアンドプレイス装置は、例えば吸引による吸着力によって物品を把持して持ち上げ(ピックする)、所定の位置に移動して所定の方向を向けて置く(プレイスする)ためのハンドリング装置である。ピックアンドプレイス装置としては、例えば5〜7軸の自由度を有し、広範囲で様々な姿勢をとることが可能な垂直多関節型ロボットや、XYZ座標の空間で位置決めを行う3軸と、腕部の先端の回転動作を行う1軸との計4軸を有するスカラ型ロボットや、パラレルリンク機構を用いたパラレルリンク型ロボット等が知られている。
ピックアンドプレイス装置を用いて、前工程から供給される複数の物品を、所定の姿勢で整列させた状態で、次工程に向けて連続して送り出す場合、最終目標の姿勢まで、全てピックアンドプレイス装置によって姿勢を変更しようとすると、各々のピックアンドプレイス装置による処理時間が長くなると共に、より複雑で高価なピックアンドプレイス装置が必要となって、効率の良い処理が困難になる。このため、ピックアンドプレイス装置と、簡易な構成の姿勢変更機構とを組み合わせて、ピックアンドプレイス装置によって行う処理は、当該ピックアンドプレイス装置でしか行えない、例えば高速処理が可能な2次元的な簡易な姿勢変更の1次処理のみとして、ピックアンドプレイス装置による1次処理の後に、簡単な構成の姿勢変更機構による姿勢変更の2次処理によって、最終目標の姿勢に変更することが望ましい。
特開平7−144747号公報 特開2014−223718号公報 特開2015−20762号公報
しかしながら、ピックアンドプレイス装置による、好ましくは高速の2次元的な姿勢変更の1次処理の後に、簡単な構成の姿勢変更機構による姿勢変更の2次処理を行って、最終目標の姿勢に変更する場合、姿勢変更機構は簡単な構成であることから、姿勢変更機構における物品の挙動が不安定になることが多く、姿勢変更の1次処理がなされた物品が姿勢変更機構に送り出された際に、適切に姿勢変更の1次処理がなされていないと、姿勢変更機構の部分で物品の詰まり等のトラブルが発生し易くなる。
また、ピックアンドプレイス装置によって姿勢変更の1次処理がなされた物品には、キズがあったり、変形していたり、色に誤りがあったりしている等の、物品そのものに異常のある不良品が混在している場合がある。姿勢変更の1次処理が適切になされていないことで、姿勢変更機構の部分で詰まり等のトラブルの発生の要因となる物品は、物品そのものに異常のある不良品ではないものが殆どであるため、そのまま廃棄等されないようにする必要がある。
本発明は、ピックアンドプレイス装置による姿勢変更の1次処理がなされた物品が、姿勢変更の2次処理が可能な所定の向きに適切に配置されていない場合に、姿勢変更機構に送り出されないようにして、姿勢変更機構の部分で詰まり等のトラブルが発生するのを効果的に回避できるようにし、あるいは、姿勢変更の2次処理が可能な所定の向きに適切に配置されなかった物品が、廃棄されるなど不良品として扱われないようにすることのできる物品整列送り出し装置を提供することを目的とする。
本発明は、前工程から供給される複数の物品を、所定の姿勢で整列させた状態で、次工程に向けて連続して送り出す物品整列送り出し装置であって、前工程から供給された複数の物品を、ランダムな向きに配置されたままの状態で搬送する第1搬送コンベア部と、第1搬送コンベア部により搬送される物品を、姿勢変更機構に向けて搬送する第2搬送コンベア部と、前記第1搬送コンベア部と前記第2搬送コンベア部との間に設けられて、搬送される物品を、ランダムな向きから前記姿勢変更機構において姿勢変更可能な向きとなるように姿勢変更の1次処理を行ないながら、前記第1搬送コンベア部から前記第2搬送コンベア部に移動させるピックアンドプレイス装置と、前記第2搬送コンベア部の搬送方向下流側の部分に設けられた、前記第2搬送コンベア部により搬送される各々の物品が前記所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理を行なう前記姿勢変更機構と、前記第2搬送コンベア部の搬送方向下流側に設けられた、前記所定の姿勢に姿勢変更された各々の物品を次工程に向けて整列させた状態で送り出す第3搬送コンベア部とを含んで構成されており、前記第2搬送コンベア部における、前記姿勢変更機構の搬送方向上流側の部分に、前記姿勢変更機構に送り出される物品が、前記姿勢変更機構において姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査する第1物品検査部を備えると共に、該第1物品検査部で検査された物品が前記姿勢変更機構において姿勢変更可能な向きに配置されていない場合に、前記第2搬送コンベア部から戻し部へ排出する第1物品排出部を備えている物品整列送り出し装置を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の物品整列送り出し装置によれば、ピックアンドプレイス装置による姿勢変更の1次処理がなされた物品が、姿勢変更の2次処理が可能な所定の向きに適切に配置されていない場合に、姿勢変更機構に送り出されないようにして、姿勢変更機構の部分で詰まり等のトラブルが発生するのを効果的に回避できるようにし、あるいは、姿勢変更の2次処理が可能な所定の向きに適切に配置されなかった物品が、廃棄されるなど不良品として扱われないようにすることができる。
図1は、本発明の好ましい一実施形態に係る物品整列送り出し装置を説明する装置構成図である。 第2搬送コンベア部の構成を説明する、図2(a)は部分平面図、図2(b)は図2(a)のA−Aに沿った断面図である。 図3は、物品が、第2搬送コンベア部によって搬送方向に搬送されて行く状態を説明する部分平面図である。 図4は、第1物品検査部の検査装置が、スポット式のセンサである場合の説明図である。 図5は、第1物品検査部の検査装置が、撮像装置である場合の説明図である。 図6は、第1物品排出部を説明する部分平面図である。 図7(a)、図7(b)は、物品排出部の他の形態を例示する略示平面図である。 図8(a)、図8(b)は、物品排出部の他の形態を例示する略示平面図である。 図9(a)、図9(b)は、物品排出部の他の形態を例示する略示平面図である。 図10(a)〜図10(d)は、本発明の物品整列送り出し装置によって、所定の姿勢で整列させた状態で次工程に送り出される物品を例示する上面図及び側面図である。 図11は、本発明の物品整列送り出し装置によって、所定の姿勢で整列させた状態で次工程に送り出される物品を例示する上面図及び側面図である。 図12は、本発明の物品整列送り出し装置によって、所定の姿勢で整列させた状態で次工程に送り出される物品を例示する上面図及び側面図である。 図13は、本発明の物品整列送り出し装置によって、所定の姿勢で整列させた状態で次工程に送り出される物品を例示する上面図及び側面図である。 図14(a)〜図14(c)は、本発明の物品整列送り出し装置によって、所定の姿勢で整列させた状態で次工程に送り出される物品を例示する側面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る物品整列送り出し装置の姿勢変更機構によって、物品の姿勢変更の2次処理が行われている状態を説明する、図15(a)は略示上面図、図15(b)は図15(a)のB−Bに沿った略示縦断面図である。 図16(a)は、第2物品検査部及び第2物品排出部を説明する略示平面図、図16(b)は、図16(a)のC−Cに沿った略示縦断面図である。
本発明の好ましい一実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る物品整列送り出し装置10は、所定の姿勢となるように姿勢変更される物品として、例えば、トリガー式の吐出装置51を備えるトリガーキャップ50を、液体洗剤を充填収容したボトル容器に組み付ける次工程に向けて、整列した状態で、順次連続して送り出すための装置として用いられる。トリガーキャップ50は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分である、吐出装置51が設けられたキャップ部52及び、キャップ部52から突出して取り付けられた、搬送中に変形し易い非剛性の可撓性部分である、ディップチューブ53を含んで形成されており、特にディップチュ−ブ53が変形することで、不良品となりやすい物品である。ディップチューブ53は、原材料メーカーから納入される輸送時に変形することもある。トリガーキャップ50は、所定の姿勢として、吐出装置51の天面部を下方に配置し、変形し易いディップチュ−ブ53を上方に配置した倒立姿勢となるように姿勢変更した状態で、次工程に向けて順次送り出されるようになっている(図15(a)、(b)参照)。なお、ここでいう変形とは、負荷が除かれると元の形状に戻る場合、負荷が除かれても元の形状に戻らない場合の両方を含む。
本実施形態の物品整列送り出し装置10は、ピックアンドプレイス装置11による姿勢変更の1次処理と、姿勢変更機構12による姿勢変更の2次処理とによって、物品として例えばトリガーキャップ50を、倒立した所定の姿勢となるように姿勢変更して、順次送り出すことができる。また、本実施形態の物品整列送り出し装置10は、姿勢変更の1次処理が適切になされなかった物品が、2次処理を行う姿勢変更機構12に供給されないようにすることで、トラブルが発生するのを回避し、且つ姿勢変更の1次処理が適切になされなかった物品が良品であるにもかかわらず、不良品として扱われて廃棄等されることがないようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の物品整列送出し装置10は、前工程から供給される複数の物品(トリガーキャップ)50を、所定の姿勢(倒立姿勢)で整列させた状態で、次工程に向けて連続して送り出す装置であって、図1に示すように、前工程から供給された複数の物品50を、ランダムな向きに配置されたままの状態で搬送する第1搬送コンベア部13と、第1搬送コンベア部13により搬送される物品を、姿勢変更機構12に向けて搬送する第2搬送コンベア部14と、第1搬送コンベア部13と第2搬送コンベア部14との間に設けられて、搬送される物品50を、ランダムな向きから姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きとなるように姿勢変更の1次処理を行ないながら、第1搬送コンベア部13から第2搬送コンベア部14に移動させるピックアンドプレイス装置11と、第2搬送コンベア部14の搬送方向X下流側の部分に設けられた、第2搬送コンベア部14により搬送される各々の物品が所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理を行なう姿勢変更機構12と、第2搬送コンベア部14の搬送方向X下流側に設けられた、所定の姿勢に姿勢変更された各々の物品を次工程に向けて整列させた状態で送り出す第3搬送コンベア部15とを含んで構成されている。また第2搬送コンベア部14における、姿勢変更機構12の搬送方向X上流側の部分に、姿勢変更機構12に送り出される物品50が、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査する第1物品検査部16を備えると共に、この第1物品検査部16で検査された物品50が姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されていない場合に、第2搬送コンベア部14から戻し部として例えば物品50の供給経路20へ排出する第1物品排出部17を備えている。
また、本実施形態の物品整列送出し装置10では、姿勢変更機構12の搬送方向X下流側に、所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理が行なわれた物品50が、不良品であるか否かを検査する第2物品検査部18を備えると共に、この第2物品検査部18で検査された物品が、不良品である場合に、第3搬送コンベア部15から排出する第2物品排出部19を、第2物品検査部18の搬送方向X下流側に備えている。
さらに、本実施形態の物品整列送出し装置10では、第1物品排出部17は、第1物品検査部16で検査された、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されてない物品50を、戻し部である第1搬送コンベア部13への物品50の供給経路20に向けて排出するようになっている。この供給経路20は、戻し部の一例であり、リターン経路、戻り経路などと呼ばれることがある。
本実施形態では、前工程から供給される複数の物品50は、第1搬送コンベア部13への物品50の供給経路20に設けられた、前処理装置21に投入される。物品50の投入は、例えば自動供給装置によって、あるいは人手によって、行うことができる。前処理装置21に投入された物品50は、さまざまな方向を向いて、重なり合った状態となっている。
前処理装置21では、重なり合った状態で投入された複数の物品を、重なりを無くしたり、物品の間隔を開けたりすることで、ピックアンドプレイス装置11によって物品50をピックし易い状態にすると共に、供給量を一定にして、複数の物品が第1搬送コンベア部13に向けて送り出されるようにする処置が行われる。
ここで、前処理装置21から第1搬送コンベア部13に供給される物品50の供給量は、ピックアンドプレイス装置11による姿勢変更の1次処理の処理能力以上の供給量となっていることが好ましい。これによって、ピックアンドプレイス装置11が物品をピックしたいタイミングでは、ピック可能な場所に必ず物品が存在することになって、ピックアンドプレイス装置11に待ち時間が発生しないようにすることができると共に、効率良く物品を処理することが可能になる。
このため、前処理装置21から第1搬送コンベア部13に供給される物品50の供給量は、ピックアンドプレイス装置11による処理能力の120%以上とすることが好ましい。これによって、ピックアンドプレイス装置11の待ち時間を最小にすることが可能になる。また、前処理装置21から第1搬送コンベア部13に供給される物品50の供給量は、ピックアンドプレイス装置11による処理能力の150%以内とすることが好ましい。これによって、ピックアンドプレイス装置11によってピックされなかった物品50が、供給経路20に戻されて複数回循環し続けることで、キズが付くことなどにより不良品となってしまう数を、少なく留めることが可能になる。
第1搬送コンベア部13は、例えばベルトコンベヤ、トップチェーンコンベヤ、ローラーコンベヤ、振動コンベヤ等を用いて形成することができ、特にベルトコンベヤを用いて形成することが好ましい。第1搬送コンベア部13には、前処理装置21を介して、重なりを無くして平置きに寝かせた状態とした複数の物品(トリガーキャップ)50が、ランダムな向きに配置されたまま、ピックアンドプレイス装置11による処理能力を超える供給量で送り込まれるようになっている。第1搬送コンベア部13に送り込まれた複数の物品50は、ピック部11aにおいて、ピックアンドプレイス装置11によって、例えば吸引による吸着力により把持されて、持ち上げられる(ピックされる)と共に、高速処理によって、ランダムな向きから、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な向きとなるように姿勢変更の1次処理がなされた状態で、第2搬送コンベア部14に各々移動される。ここで、姿勢変更の1次処理とは、単なる載せ替えによって、1列化や所望の列数に多列化するだけのこともある。また、物品の水平方向の向き(いわゆるヨー方向)を変える処理、上下の傾き(ピッチ方向)を変える処理、物品のある方向に対する回転(ロール方向)を変える処理のいずれか、あるいは1列化や多列化も含めてこれらを組合せた処理のこともある。第1搬送コンベア部13においてピックアンドプレイス装置11によりピックされなかった残り品は、供給経路20を介して前処理装置21に送られて、循環されることになる。
ここで、第1搬送コンベア部13による物品50の搬送方向X’は、第2搬送コンベア部14による物品50の搬送方向Xと平行又は略平行で、且つ同方向とすることが好ましい。これによって、後述する第1物品排出部17において第2搬送コンベア部14から排出された、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な向きに適切に配置されなかった物品50を、ピックアンドプレイス装置11でピックされなかった残り品に、当該残り品を前処理装置21に戻して循環させる供給経路20において容易に合流させることができるように、第1搬送コンベア部13や供給経路20を、効率良くレウアウトすることが可能になる。
本実施形態では、第1搬送コンベア部13と第2搬送コンベア部14との間に設けられて、搬送される物品50を、姿勢変更の1次処理を行なった状態で、第1搬送コンベア部13から第2搬送コンベア部14に移動させるピックアンドプレイス装置11は、例えば吸引による吸着力によって物品を把持して持ち上げ(ピックする)、所定の位置に移動して所定の方向に向けて置く(プレイスする)ことが可能なハンドリング装置として公知の、例えば自動機械式又はロボット式の装置を、特に限定されることなく用いることができる。
ここで、自動機械式のピックアンドプレイス装置11は、物品の形状やサイズの変更が殆どない場合に好ましく使用することができ、安価で高速にピックアンドプレイス動作を行うことが可能である。ロボット式のピックアンドプレイス装置11は、動作変更が容易であるため、扱う物品の形状やサイズの変更が多い場合に好ましく使用することができる。ロボット式のピックアンドプレイス装置11は、画像認識装置を備えていれば、その情報に基づく動作が可能になっていて、ランダムな向きに配置された物品を扱いやすく、さらに、物品の形状やサイズの変更に容易に対応することが可能である。
ロボット式のピックアンドプレイス装置11は、例えば垂直多関節型ロボットや、スカラ型ロボットや、パラレルリンク型ロボットを用いることができる。垂直多関節型ロボットは、一般に5〜7軸の自由度を有するため、広範囲で様々な姿勢をとることが可能であるので、物品を様々な位置に様々な姿勢で置く場合に、好ましく用いることができる。スカラ型ロボットは、一般にXYZ座標の空間の位置決めを行う3軸と、腕部の先端の回転動作を行う1軸の計4軸を有しており、動作速度が垂直多関節型ロボットよりも速いため、効率良く物品を処理することが可能である。
パラレルリンク型ロボットは、パラレルリンク機構を用いたロボットであり、各種の軸数のものを用いることができる。例えばパラレルリンク型4軸ロボットは、一般にXYZ座標の空間の位置決めを行う3軸と、腕部の先端の回転動作を行う1軸の計4軸を有しており、動作速度がスカラ型ロボットよりもさらに速いため、さらに効率良く物品を処理することが可能である。例えばパラレルリンク型6軸ロボットは、腕部先端のXYZ座標の空間の位置決めを行う3軸と、回転により腕部先端の姿勢決めを行う3軸の計6軸を有し、様々な姿勢をとることができるので、物品を任意の姿勢で置くことが可能である。パラレルリンク型6軸ロボットは、動作速度はパラレルリンク型4軸ロボットよりは僅かに劣ることがあるが、スカラ型ロボットよりも動作速度が速いので、効率良く物品を処理することが可能である。
パラレルリンク型4軸ロボットは、同等サイズのスカラ型ロボットと比較すると動作範囲がやや狭かったり、垂直多関節ロボットと比較すると軸数が少ないことによって、物品50のプレイス時の姿勢変更に制限があるものの、上述のロボットの中では最も高速の動作が可能である。本実施形態では、前処理装置21により単位時間あたりの物品50の供給量を一定にしたり、物品50の重なりを無くすと共に、互いの物品50の間隔を開くなどの処置を行い、さらに第1搬送コンベア部13におけるピックアンドプレイス装置11によるピック部11aの領域を狭め、また、ピックアンドプレイス装置11による姿勢変更の1次処理の後に、姿勢変更機構12による姿勢変更の2次処理を行うことによって、ピックアンドプレイス装置11としてパラレルリンク型4軸ロボットを用いた場合の、動作範囲と、プレイス時の姿勢変更の簡易化の課題を容易に解決できるようになっている。したがって、本実施形態では、ピックアンドプレイス装置11として、パラレルリンク型4軸ロボットを使用することが最適である。次いで適するものとしては、スカラ型ロボットであり、その設置エリアを最小にするには、天井吊り型や壁吊り型のスカラ型ロボットを選択すると良い。
ピックアンドプレイス装置11の先端部に取り付けられて、物品50をピックするエンドエフェクタ(ハンド部)は、公知の種々の形式のものを、特に限定されることなく用いることができる。物品50をピックするエンドエフェクタとしては、一般に、開閉式のものと真空吸着式のものが用いられている。開閉式のエンドエフェクタは、エアなどの流体や電動機を動力源として、開閉部分に物品50を挟んで把持することによりピックするものである。エアなどの流体を動力源とする開閉式のエンドエフェクタは、高速で高い把持力を有している。電動機を動力源とする開閉式のエンドエフェクタは、ピックする対象に応じて開度を調節することが可能である。
真空吸着式のエンドエフェクタは、吸着部を物品50にあてがい、例えば回転式や往復式の真空ポンプや、エジェクタ式の真空発生装置などによって、吸着部内部の空間を真空に近づけることにより、物品50を吸引して吸着するものである。真空吸着式のエンドエフェクタは、吸着と解放に関して高速応答性を有している。他の形態のエンドエフェクタとして、例えば物品50が鉄などの強磁性体を含み、磁石によって吸着することが可能な場合には、電磁石のオンオフによって吸着と解放を行うものであっても良い。
なお、本実施形態では、物品整列送出し装置10によって所定の姿勢に姿勢変更された状態で送り出される物品50として、例えば変形し難い剛性部分であるキャップ部52と、変形し易い可撓性部分であるディップチューブ53とを含むトリガーキャップを送り出す場合について説明しているが、本発明の物品整列送出し装置によって姿勢変更された状態で送り出される物品50は、特に限定されることなく、その他の種々の物品であっても良い。すなわち、本発明の物品整列送出し装置によって送り出される物品50は、例えばシャンプー、液体洗剤、液体薬剤、飲料などの流体物、又は粉末洗剤、粉末薬剤、菓子などの粉体物や固形物を充填するための、樹脂製や金属製等の容器の他、一般的な蓋である、打ち込み式のキャップやねじ込み式のスクリューキャップ等であっても良い。パウチ等の袋状の包装体であっても良い。容器は、空であっても、内容物が充填されていても良い。本発明の物品整列送出し装置によって送り出される物品は、その他の日用品や工業製品等を構成する、種々の物品であっても良い。
本実施形態では、ピックアンドプレイス装置11によって姿勢変更の1次処理がなされた物品50を搬送する第2搬送コンベア部14は、例えばベルトコンベヤ、トップチェーンコンベヤ、ローラーコンベヤ、振動コンベヤ等を用いて形成することができ、特にベルトコンベヤを用いて形成することが好ましい。第2搬送コンベア部14には、プレイス部11bにおいて、ピックアンドプレイス装置11によって第1搬送コンベア部13から移動される物品50が、ランダムな向きから、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに、姿勢変更の1次処理がなされた状態で配置される。
また、本実施形態では、第2搬送コンベア部14には、図2(a)、(b)に示すように、搬送面14aを搬送方向Xに区画する桟部材14bが、搬送方向Xに所定の間隔をおいて複数設けられており、各々の区画14cに、ピックアンドプレイス装置11によって、物品50が各々配置されるようになっている。搬送面14aに桟部材14bが設けられていることで、各々の区画14cに配置された物品50を、滑らせることなく搬送方向Xに確実に搬送することが可能になる。搬送面14aの搬送方向Xの桟材部14bの間隔a1(図2(a)参照)は、姿勢変更の1次処理がなされて搬送面14aに配置された物品50の向きや状態によって、適宜定めることができる。桟材部14bの間隔a1は、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な所定の方向を向いて搬送面14aに配置された物品50の幅a2の1.1倍以上とすることで、ピックアンドプレイス装置11によるプレイス時の位置ずれを許容することができる。また、物品50の幅a2の2.5倍以内の長さとすることで、第2搬送コンベア部14に多数のプレイス部11bを設けることができて、プレイス待ち時間を小さくして高能力で処理することが可能になる。桟部材14bは、搬送方向Xに等間隔で設けられていることが好ましい。桟部材14bを、搬送方向Xに等間隔で設けることによって、後述する第1物品検査部16において、物品50が姿勢変更機構12で姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査するタイミングを、第1物品検査部16よりも搬送方向Xの上流側に配置した例えばタイミングセンサの位置を基準として、容易に決定することが可能になる。
桟部材14bの形状は、特に限定されないが、例えば矩形の断面形状を備えていることが好ましい。桟部材14bは、第2搬送コンベア部14の搬送面14aに配置された物品50の高さと、同様の高さを有していることが好ましい。また、桟部材14bの高さは、第2搬送コンベア部14の搬送面14aに配置された物品の高さの0.6倍以上とすることで、搬送中に物品50が桟部材14bを乗り越えないようにすることが可能になる。桟部材14bの高さは、第2搬送コンベア部14の搬送面14aに配置された物品20の高さの2倍以下とすることで、第2搬送コンベア部14と、後述する第3搬送コンベア部15との間の間隔が、過度に広くなり過ぎないようにすることが可能になる。これによって、姿勢変更の2次処理がなされた物品50が、第2搬送コンベア部14から第3搬送コンベア部15に乗り移る際に、転倒したり、詰まりが発生するなど物品50が不安定な状態になるのを回避することが可能になる。
搬送面14aの幅方向の桟部材14bの長さb1(図2(b)参照)は、姿勢変更の1次処理がなされて搬送面14aに配置された物品50の向きや状態によって、適宜定めることができる。桟部材14bの長さb1は、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な所定の方向を向いて搬送面14aに配置された物品50の幅b2(図2(b)参照)の、0.8倍以上の長さとすることで、物品50を搬送中に過度に傾けることなく搬送することが可能になる。また物品50の幅b2の1.8倍以内の長さとすることで、第2搬送コンベア部14をコンパクトに形成することが可能になる。本実施形態では、物品50であるトリガーキャップは、ディップチューブ53が柔らかくて変形し易いため、変形し難い非可撓性の剛性部分であるキャップ部52の幅を、桟部材14bの長さb1に対する物品50の幅b2として、桟部材14bの長さb1を定めることができる。搬送面14aへの桟部材14bの取付け方式は特に限定されないが、熱融着によるもの、ねじ留めによるもの、はめ込み式によるものなどが挙げられる。桟部材14bの材質は特に限定されないが、ウレタンゴムなどの柔軟な部材、樹脂や金属などの硬質な部材、あるいは搬送面14aに硬質な部材を取付けてその硬質な部材に柔軟な部材を接続したものなどが挙げられる。
また、本実施形態では、第2搬送コンベア部14の搬送面14aを挟んだ左右の両側に、搬送面14aに沿って、必要に応じて傾斜ガイド板22を設けておくこともできる。傾斜ガイド板22は、第2搬送コンベア部14側における桟部材14bと同様の高さ位置から、外側に向けて上方に傾斜させた状態で取り付けることができる。これによって、第2搬送コンベア部14の搬送面14aの幅をコンパクトに形成することが可能になる。また、第2搬送コンベア部14の搬送面14aに、姿勢変更の1次処理がなされて配置された物品50を、姿勢変更機構12による2次処理によって起立した状態に姿勢変更させるのに先立って、予め起立する方向に傾斜させた状態にしておくことが可能になって、姿勢変更機構12による姿勢変更の2次処理が、さらにスムーズに行われるようにすることが可能になる。
図3は、物品50であるトリガーキャップが、第2搬送コンベア部14によって搬送方向Xに搬送されて行く状態を示している。図3では、ピックアンドプレイス装置11による姿勢変更の1次処理が適切になされなかった、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な所定の方向を向いていない物品50や、同じ区画14cに複数重ねて配置された物品50もまた示されている。これらの姿勢変更の1次処理が適切になされなかった物品50は、第2搬送コンベア部14における、ピックアンドプレイス装置11によるプレイス部11bの領域よりも搬送方向X下流側の領域で、例えば搬送面14aの上方に配設された撮像装置による第1物品検査部16によって、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な向きに配置されていないことが検出され、後述する第1物品排出部17において、第2搬送コンベア部14から排出されることになる。
第1物品検査部16は、ピックアンドプレイス装置11によって第2搬送コンベア部14の搬送面14aに配置されて、搬送方向Xに順次搬送されてくる個々の物品50について、姿勢変更の1次処理が適切になされ、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査する。第1物品検査部16を構成する検査装置としては、点または短い線状のビームを発するスポット式のセンサを用いて対象の有無を判定するものや、撮像装置によって得られた画像情報を画像処理して判定するもの等を挙げることができる。検査装置によって、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが不適切であると判定された際には、制御装置を経て、第1物品検査部16の下流側に設けられた第1物品排出部17に、排出処理の命令が送信されることになる。
第1物品検査部16が各々の物品50の向きを検査するタイミングは、特に限定されることなく決定することができる。通常、第1物品検査部16は、検査に最適な位置に最適な構成で設けられているため、第1物品検査部16の配設位置に、検査のタイミングを知らせる例えばタイミングセンサを、重ねて設置しておくことは困難なことが多い。そこで、第2搬送コンベア部14の搬送面14aに等間隔で設けられた桟部材14bを、第1物品検査部16の配設位置または別の位置に設けた光学センサで読み取って、その読み取り時点から一定の時間後を、検査するタイミングとすることができる。
また、検査のタイミングをさらに正確に合わせるには、例えば第2搬送コンベア部14の駆動軸の回転量や、搬送面14aの移動量を、エンコーターで測定し、例えばタイミングセンサによる桟部材14bの読み取り時点から、エンコーダ信号による移動量を推算することで、検査のタイミングを決定することもできる。これによって、第2搬送コンベア部14の微細な移動速度の変動に影響されることなく、より正確に、検査のタイミングを決定することができる。また、第2搬送コンベヤ部14の駆動機構をサーボモーターによるものとして、ある基準位置に対する位置を常にモニターすることで、検査のタイミングを決定することも可能である。また別の例として、第1物品検査部16が、後述する撮像装置によるものである場合には、画像処理される画像情報を微小間隔で撮像することによって、タイミングセンサを用いることなく、検査のタイミングを決定することが可能になる。
第1物品検査部16を構成する検査装置が、スポット式のセンサである場合には、例えば図4の欄(a)〜(i)に示すように、物品50の特徴的な位置を検出することで、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが適切か不適切かを判定することができる。図4の欄(a)〜(i)は、第2搬送コンベア部14によって搬送される物品50を上から見た状態を示している。図4の欄(a)〜(i)では、姿勢変更される物品50が、縦長のボトル形状の容器である場合の例を示している。図中の黒点は、検査のタイミングにおいて、各々のセンサが、物品50が存在しているか否かを確認している位置である。物品50が存在している場合をセンサON、存在していない場合をセンサOFFとして検出できるようになっている。図中の矢印は物品の搬送方向Xを示している。また、第1物品検査部16では、物品50の検査のタイミングの際に、検出位置に物品50が存在するか否かを判断するタイミングセンサ等の他のセンサ(図示せず)によって、物品50の存在を確認した上で、姿勢変更の1次処理が適切になされているか否かの検査を行う。
スポット式のセンサによる第1物品検査部16では、例えば複数個(図4ではA〜Eの5個)のセンサを、搬送方向Xと垂直な方向に等間隔で並べて設置することで(図4の欄(a)参照)、各センサA〜EのONまたはOFFから、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが、適切か否かを判定する。例えば物品50が、充填口部が細くなっている容器であって、充填ロ部が先行して配置され、且つ搬送方向Xに対して平行又は概ね平行に配置された向きが適切な向きであるとすると、欄(a)の容器50は、搬送方向Xに対して平行に配置されていて、向きが適切な状態となっており、欄(b)の容器50は、搬送方向Xに対して概ね平行に配置されていて、同様に向きが適切な状態となっている。
そして、欄(c)の容器50の如く、センサCのみがONであれば、欄(a)の容器50と同様の状態と推定され、搬送方向Xに対して平行に配置されていて、向きが適切な状態であると判定される。欄(d)の容器50の如く、センサB、CのみがONであれば、欄(b)の容器50と同様の状態と推定され、搬送方向Xに対して概ね平行に配置されていて、向きが適切な状態であると判定される。欄(e)の容器50の如く、センサA、BのみがONであれば、搬送方向Xに対して平行に配置されておらず、向きが不適切な状態であると判定される。欄(f)の容器50の如く、センサAのみがONであれば、搬送方向Xに対して平行に配置されておらず、向きが不適切な状態であると判定される。なお、センサA、B、C、Dの全てがOFFであれば、欄(f)の容器50よりも、さらに容器50が搬送方向Xに対して傾いており(図示せず)、向きが不適切な状態であると判定される。
欄(g)の容器50の如く、センサB、C、DのみがONであれば、搬送方向Xに対して平行に配置されているが、充填ロ部が先行して配置されていないため、向きが不適切な状態であると判定される。欄(h)の容器50の如く、センサA、B、CのみがONであれば、搬送方向Xに対して平行に配置されておらず、また充填ロ部が先行して配置されていないため、向きが不適切な状態であると判定される。欄(i)の容器50の如く、搬送方向Xに対して平行に配置されておらず、充填口部も先行して配置されておらず、向きが不適切な状態は、センサA、BのみがONとなっていて、欄(e)の容器50の状態と、センサの状態によっては区別がつかないが、いずれにしても欄(e)の判定条件によって、向きが不適切な状態であると判定される。
第1物品検査部16を構成する検査装置が、撮像装置によって得られた画像情報を画像処理するものである場合には、一般に、所定の方向を向いて配置された物品50の登録画像と、検査対象の物品50の輪郭や面積などの形状及び大きさが一致しており、言い換えると、マッチング率が高い状態で形状及び大きさが一致しており、かつ角度のずれが設定範囲以内となっていることで、角度が一致しているとみなすことができれば、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが、適切であると判定することができる。例えば、マッチング率が80%以上で形状及び大きさが一致しており、且つ登録画像に対する角度のずれが±30°以内であれば、角度が一致しているとみなして、これらの両方が満たされる場合に、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが適切であると判定する。
例えば図5の欄(a)〜(g)に示すように、物品50がトリガーキャップの場合に、トリガーキャップ50には表裏があるので、表裏それぞれに対して、画像処理によって向きが適切かどうかの検査が行われ、表裏のいずれかで画像が一致すれば、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが適切であると判定することができる。図5の欄(a)、(b)に示す、姿勢変更の1次処理によって適切な向きに配置された物品の輪郭が、表裏の各々について、登録画像として登録されている。
図5において、欄(c)〜(f)は、第2搬送コンベア部14によって搬送されるトリガーキャップ50を各々上方から見た状態で示している。欄(g)は、勢変更機構12における姿勢変更の2次処理によって、寝かせた状態から、ディップチュ−ブ53を上方に配置した倒立姿勢で起立させたトリガーキャップ50を、上方から見た状態で示している。欄(c)〜(f)における太線は、検査のタイミングにおいて、画像認識されたトリガーキャップ50の輸郭である。欄(a)〜(g)における矢印は、第2搬送コンベア部14によるトリガーキャップ50の搬送方向Xを示している。欄(a)、(b)に示す登録画像に対する角度のずれが±30°以内であれば、角度が一致しているとみなして判定することができるとした。
物品50であるトリガーキャップは、ピックアンドプレイス装置11による姿勢変更の1次処理によって、搬送方向Xに対して略直角な向きとなるようにして、図5の欄(c)〜(f)のごとく寝かせた状態で配置されている。これらのトリガーキャップ50は、後述する勢変更機構12における姿勢変更の2次処理によって、寝かせた状態から、欄(g)に示す、ディップチュ−ブ53を上方に配置した倒立姿勢で起立した状態となるように、姿勢変更される。
撮像装置による第1物品検査部16によって、姿勢変更の1次処理がなされたトリガーキャップ50の向きが適切か否かを判定するには、図5の欄(a)、(b)に示すように、姿勢変更の1次処理によって適切な向きに配置されたトリガーキャップ50の輪郭を、表裏の登録画像として各々登録する。第2搬送コンベア部14上では、トリガーキャップ50のノズルが、搬送方向Xに対して後ろ向きであれば、表裏のいずれであっても、後述する勢変更機構12によって、欄(g)のように倒立姿勢で起立させた状態とすることができることから、適切な向きに配置された表裏の各々トリガーキャップ50の輪郭を、登録画像として登録するようになっている。図5の欄(a)、(b)の点線は、トリガーキャップ50の全体の形状を示す仮想線である。ディップチューブ53は半透明の部品であって、撮像装置による画像情報で認識することは困難なことがあるので、吐出装置51が設けられたキャップ部52の輪郭線が、登録画像として登録されている。
そして、欄(c)のトリガーキャップ50では、欄(a)の登録画像と形状が一致し、角度も一致している。欄(b)の登録画像とは、形状が一致していないが、後述する勢変更機構12で寝かせた状態から姿勢変更されて、欄(g)に示す倒立姿勢で起立した状態とすることができるので、適切な向きに配置されていると判定される。欄(d)のトリガーキャップ50では、欄(a)の登録画像と形状が一致していないが、欄(b)の登録画像とは、形状が一致しており、且つ30°以内のずれで角度が一致しているので、欄(c)のトリガーキャップ50と同様に、欄(g)に示す倒立姿勢で起立させた状態とすることができるため、適切な向きに配置されていると判定される。
欄(e)のトリガーキャップ50では、欄(a)の登録画像と形状が一致し、欄(b)の登録画像とは、形状が一致していないが、欄(a)の登録画像との角度のずれが大きく、欄(a)の登録画像と角度が一致してないので、欄(g)に示す倒立姿勢で起立させた状態とすることが可能な適切な向きに、配置されていないと判定される。欄(f)に示すトリガーキャップ50が重なり合って配置されている例では、上側のトリガーキャップ50のみは、欄(a)の登録画像と形状が一致しており、且つ角度も一致しているが、認識される輪郭は、欄(a)及び欄(b)の登録画像といずれも形状が一致していないので、欄(g)に示す倒立姿勢で起立させた状態とすることが可能な適切な向きに、配置されていないと判定される。このようにトリガーキャップ50が重なり合って配置されている状態は、欄(e)に示す向きが不適切な単独のトリガーキャップ50以上に、後述する勢変更機構12において、詰まりなどのトラブルの発生の要因となる可能性が高くなる。
本実施形態では、第1物品検査部16で検査された物品50が、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されてない場合に、第2搬送コンベア部14から物品50を排出する第1物品排出部17は、図6に示すように、例えば物品50の進路を横方向に変更する横方向進路変更式の排出機構として、好ましくはエアーノズル25によるエアー式の排出機構が用いられている。また、本実施形態では、第1物品排出部17は、後述する進路変更コンベア27(図7(a)、(b)参照)や進路路変更ガイド28(図8(a)、(b)参照)等による、他の横方向進路変更式の排出機構や、或いは後述する排出コンベア29(図9(a)、(b)参照)等による、適正な向きに配置されていない物品50の進路を落下方向に変更する、落下方向進路変更式の排出機構を採用することもできる。
図6に示すエアー式の排出機構による第1物品排出部17は、第1物品検査部16において検査された、姿勢変更機構12で姿勢変更可能な適正な向きに配置されてない物品50に対して、エアーノズル25によって、高圧のエアーを、第2搬送コンベア部14の横方向から吹き付ける。これにより、第1物品排出部17では、適正な向きに配置されてない物品50を横方向に吹き飛ばして、第2搬送コンベア部14による搬送方向Xの進路から、物品50の進路を横方向に変更させることで、第2搬送コンベア部14から物品50を排出できるようになっている。第2搬送コンベア部14が、搬送面14aを搬送方向Xに区画する桟部材14bを有している場合、エアー式の排出機構は、エアーノズル25を第2搬送コンベア部14と干渉することなく設置できるので最も好ましい。第2搬送コンベア部14から排出された物品50は、第1物品排出部17において第2搬送コンベア部14に隣接して配置された、排出スロープ26を介して、第1搬送コンベア部13への物品50の供給経路20に設けられた、前処理装置21(図1参照)に向けて送り出されるようになっている。送り出された適正な向きに配置されていなかった物品50は、第1搬送コンベア部13でピックアンドプレイス装置11によりピックされなかった残り品と供給経路20において合流した後に、これらのピックされなかった残り品と共に、供給経路20を介して前処理装置21に送られて、循環されることになる。
ここで、エアー式の排出機構を形成するエアーノズル25は、細いパイプ状のノズル、線状のスリット式のノズル、多数の穴を横方向に並べた設けた箒形状のノズル等、公知の種々のエアーノズルを用いることができる。特に、周囲の空気を随伴することで、風量をアップできる機能を備えるエアーノズルを用いることにより、少ないエアーで大量の高圧エアーを物品50に吹き付けることが可能になる。本実施形態では、箒形状のエアーノズル25が用いられている。
また、本実施形態では、第1物品排出部17において、エアーノズル25は、第2搬送コンベア部14の搬送面14aを挟んだ左右両側に設けられた傾斜ガイド板22の、一方の傾斜ガイド板22の下側に配置されて設けられている。第1物品排出部17における、エアーノズル25が配置された部分と対向する領域の他方の傾斜ガイド板22には、切欠き部22aが形成されており、この切欠き部22aに嵌め込むようにして、上述の排出スロープ26が取り付けられている。切欠き部22aの搬送方向Xの下流側では、他方の傾斜ガイド板22は、立上り傾斜部22bにおいて、切欠き部22aからゆるやかな傾斜角度で滑らかに立ち上がるようになっている。これによって、物品50であるトリガーキャップのディップチューブ53を、他方の傾斜ガイド板22の上に徐々に乗り上げさせることで、切欠き部22aの搬送方向Xの下流側の端部において、他方の傾斜ガイド板22にディップチューブ53が引っ掛かって、トリガーキャップ50が回転することになるのを、効果的に回避することが可能になる。切欠き部22a及び排出スロープ26の搬送方向Xの長さは、物品50の搬送方向Xの長さの1.5倍以上とすることが好ましい。これによって、確実に物品50を排出することが可能になる。また、切欠き部22a及び排出スロープ26の搬送方向Xの長さは、物品50の搬送方向Xの長さの3.0倍以下とすることが好ましい。これによって、切欠き部22a及び排出スロープ26を、搬送方向Xにコンパクトに形成することが可能になる。
さらに、本実施形態では、第1物品検査部16における、スポット式のセンサや撮像装置による検査範囲の搬送方向Xの下流側の端部から、第1物品排出部17における、切欠き部22a及び排出スロープ26の搬送方向Xの上流側の端部までの長さは、物品50の搬送方向Xの長さの0.5倍以上とすることが好ましい。これによって、第1物品検査部16による物品50の検査、判定の後に、第1物品検査部16からの排出処理の命令を受けて、第1物品排出部17で排出動作を行うまでの十分な時間を確保して、適正な向きに配置されていない物品50を、確実に排出することが可能になる。また、検査範囲の搬送方向Xの下流側の端部から、切欠き部22a及び排出スロープ26の搬送方向Xの上流側の端部までの長さは、物品50の搬送方向Xの長さの3.0倍以下とすることが好ましい。これによって、第1物品排出部17をコンパクトに形成して装置全体の長さが大きくなることを防止できる。
本実施形態では、第1物品排出部17は、上述のように、エアー式の排出機構の他、進路変更コンベア27(図7(a)、(b)参照)や進路路変更ガイド28(参照図8(a)、(b)参照)等による、他の横方向進路変更式の排出機構や、或いは排出コンベア29(図9(a)、(b)参照)等による、落下方向進路変更式の排出機構を採用して設けることもできる。進路変更コンベヤ27や排出コンベヤ29は、第2搬送コンベア部14の下流側の部分に設けたり、その途中に設けることができる。進路路変更ガイド28は、第2搬送コンベア部14の途中に設けることができる。進路変更コンベア27による横方向進路変更式の排出機構は、図7(a)、(b)に示すように、進路変更コンペヤ27が物品50の排出時のみ、出口側が横方向になるように、駆動装置(図示せず)によって、それ自身がスイングしたり平行移動したりする(図7(b)ではスイング)。これによって、進路変更コンベヤ27上で搬送されている物品50の進路を、横方向に変更する。図7(a)、(b)に示すスイング式の排出機構では、進路変更コンベア27がスイング中に下流側の進路変更コンベア27と干渉することを防止するため、これらの間隔を大きくする必要がある。そこで、各隣接する進路変更コンベア27の間には、薄い渡り板27aを設けておく。渡り板27aは薄いので、スイング中に渡り板27aが進路変更コンベア27と干渉するのを、進路変更コンベア27の端部のベルトローラー部の曲面によって、回避することが可能になる。
進路路変更ガイド28による横方向進路変更式の排出機構は、図8(a)、(b)に示すように、進路路変更ガイド28をスイングさせたり平行移動させたりして(図8(b)では平行移動)、例えばベルトコンベヤによる第2搬送コンベア部14によって搬送方向Xに搬送されている物品50に、排出時のみ、横方向に押し出す力を加える。これによって、第2搬送コンベア部14で搬送されている物品50の進路を、横方向に変更する。押し出される物品50が第2搬送コンベア部14上で詰まることがないように、進路変更ガイド28の物品50と接触する面28aは、滑らかな面としておくことが好ましい。
排出コンベア29による落下方向進路変更式の排出機構は、図9(a)、(b)に示すように、排出コンベア29が物品50の排出時のみ、出口側が落下方向に傾斜するように、駆動装置(図示せず)によって、水平から下り方向にスイングする。これによって、排出コンベア29で搬送されている物品50の進路を、落下方向に変更する。
本実施形態では、物品整列送出し装置10によって姿勢変更された状態で送り出される物品50は、上述のように、トリガーキャップ以外の、その他の種々の物品であっても良い。また物品50は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分のみからなるものであってよく、剛性部分と、搬送中に変形し易い非剛性の可撓性部分とを含むものであっても良い。
ここで、搬送中に変形し易い非剛性の可撓性部分とは、予め概ね定まった形状を有しているが、ある一定量のカが加わることで変形してしまうものをいう。具体的には、樹脂製の細い棒、樹脂製のチューブ、針金のような細くて柔らかい金属などが挙げられる。また、定まった形状を有していないケーブル等の柔らかい部分や、電装部品の配線用コードや、コネクタ部品のコード等は、搬送中に変形し易い非剛性の可撓性部分に含まれない。
図10(a)〜(d)は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分のみからなる、縦方向に長尺の物品50として、例えばボトル容器を例示している。図10(a)のボトル容器は、楕円形の断面形状の胴部を備える容器となっている。図10(b)のボトル容器は、楕円形の断面形状の胴部を備える、胴膨れした容器となっている。図10(c)のボトル容器は、長円形の断面形状の胴部を備える、下半部分が非対称に拡大した容器となっている。図10(d)のボトル容器は、円形の断面形状の胴部を備える容器となっている。
図11は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分のみからなる、縦方向に長尺の物品50として、例えばネジ込み式のキャップを例示している。
図12は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分のみからなる、縦方向に長尺の物品50として、例えばポンプ装置が設けられたキャップ部と、硬く変形しにくい部材からなるディップチューブとを含む、消費者による使用時にノズル部が上昇するタイプのディップチューブ付きポンプキャップを例示している。
図13は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分と、搬送中に変形し易い非剛性の可撓性部分とを含む、縦方向に長尺の物品50として、例えばポンプ装置が設けられたキャップ部と、軟らかく変形し易い部材からかるディップチューブとを含む、予めノズル部が上昇しているタイプのディップチューブ付きポンプキャップを例示している。
図14(a)〜(c)は、搬送中に変形し難い非可撓性の剛性部分と、搬送中に変形し易い非剛性の可撓性部分とを含む物品50として、例えば変形しやすいリード線と呼ばれる金属製の足を備える工業製品である、抵抗(図14(a))、コンデンサー(図14(b))、整流ダイオード(図14(b))を例示している。
本実施形態では、第2搬送コンベア部14の搬送方向X下流側の部分に設けられて、第2搬送コンベア部14により搬送される各々の物品50が、所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理を行なう姿勢変更機構12は、図15(a)及び(b)に示すように、好ましくは第2搬送コンベア部14を挟んでこれの両側に設けられた、左右一対の起立ガイド板30を含んで構成されている。起立ガイド板30は、当該起立ガイド板30の搬送方向Xの上流側に設けられた左右の傾斜ガイド板22の上面を、搬送方向Xの下流側に連続して延長させるような形状の上面を有しており、傾斜角度を徐々に大きくすると共に、高さが徐々に高くなるよう設けられている。
本実施形態では、ピックアンドプレイス装置11によって姿勢変更の1次処理がなされた物品であるトリガーキャップ50は、ノズルを搬送方向Xの後ろ向きに配置し、ディップチューブ53を横方向に向けて左右の傾斜ガイド板22の上に載置した状態を、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な適正な向きに配置された状態として、第2搬送コンベア部14によって姿勢変更機構12に送り込まれるようになっている。姿勢変更機構12に送り込まれた適正な向きに配置されたトリガーキャップ50は、キャップ部52が第2搬送コンベア部14に設けられた桟部材12bによって押されながら、起立ガイド板30によりディップチューブ53が持ち上げられることで、キャップ部52を下方に配置して倒立した起立状態に姿勢変更される。すなわち、姿勢変更機構12は、第2搬送コンベア部14において寝かせた状態で搬送されるトリガーキャップ50を、2次処理によって、起立した状態に姿勢変更させるようになっている。姿勢変更機構12による2次処理によって、起立した状態に姿勢変更されたトリガーキャップ50は、搬送方向Xの上流側の端部に補助起立ガイド板31が設けられた第3搬送コンベア部15に、送り出されるようになっている。
ここで、起立ガイド板30は、十分な長さの初期領域において緩い角度で傾斜し、第3搬送コンベア部15の起立ガイド板31の直前で、急な角度で傾斜するように形成されていることが好ましい(図15(b)参照)。これによって、トリガーキャップ50を倒立状態で起立させる初期の段階で、トリガーキャップ50に回転するなどの不安定な挙動を起こさせることなく、安定した状態でディップチューブ53を持ち上げることが可能になる。また、ディップチューブ53を安定した状態で持ち上げた後に、起立ガイド板31の急な角度の斜面によって、トリガーキャップ50を倒立状態でスムーズに起立させることにより、起立ガイド板31の全長を短くして、姿勢変更機構12の搬送方向Xの長さをコンパクトに形成することが可能になる。
左右の起立ガイド板30の間隔は、トリガーキャップ50が起立したまま通過可能な幅の、2〜3倍程度の間隔とすることが好ましい(図15(a)参照)。このように広い間隔とすることで、トリガーキャップ50が起立時に不安定な挙動をしても、トリガーキャップ50を詰まらせることなく、第3搬送コンベア部15に送り出すことが可能になる。左右の起立ガイド板30の出ロ部分における、倒立状態のトリガーキャップ50の傾倒角度は、水平面に対して完全に直角ではなく、左右にやや傾斜した状態となっていることが好ましい。トリガーキャップ50が水平面に対して直角に倒立していると、送り出された第3搬送コンベア部15の搬送面15aで前方側に倒れやすくなるが、左右にやや傾斜した状態で、トリガーキャップ50を第3搬送コンベア部15の起立ガイド板31に衝突させることにより、進路を斜め方向として、トリガーキャップ50の前方への倒れを回避することが可能になる。
本実施形態では、上述のように、第2搬送コンベア部14は、搬送方向Xに搬送面14aを区画する桟部材14bを有しているため、第2搬送コンベア部14と第3搬送コンベア部15との間隔は、桟部材14bの高さ以上に広くする必要がある。これにより、トリガーキャップ50は、第2搬送コンベア部14と第3搬送コンベア部15との間隔部分で下方から支えられていない状態となって、不安定な挙動を生じ易くなる。本実施形態では、第3搬送コンベア部15は、好ましくは第2搬送コンベア部14の搬送面14aから1段下がった高さ位置に、搬送面15aを配置して設けられているので(図15(b)参照)、倒立状態で起立しているトリガーキャップ50を第2搬送コンベア部14から第3搬送コンベア部15に受け渡す際の、トリガーキャップ50の挙動を安定させることが可能になる。
第3搬送コンベア部15の搬送方向Xの上流側の端部に設けられた補助起立ガイド板31は、起立ガイド板30から、第3搬送コンベア部15の搬送面15aに設けられた倒立搬送ガイド32に向けて、間隔を狭めるよう配置されて、左右に一対取り付けられている(図15(a)参照)。補助起立ガイド板31は、広い間隔で配置された左右の起立ガイド板30の間から送り込まれる、倒立状態のトリガーキャップ50を、狭い間隔で配置された左右一対の倒立搬送ガイド32の間に送り出すために、起立ガイド板30と倒立搬送ガイド32との間に介在して設けられている。
一対の補助起立ガイド板31は、起立ガイド板30の急な角度の斜面によりも、さらに急な角度で傾斜して取り付けられており、搬送方向X上流側の入ロ部分の間隔が広く、搬送方向X下流側の出口部分の間隔が狭くなるように配置されている。また一対の補助起立ガイド板31は、その高さが、入ロ側の部分では、トリガーキャップ50のディップチュ−ブ53の位置を規制できるように、高くなっており、出口側の部分では、倒立搬送ガイド32と同様の、低い高さとなっている(図15(b)参照)。
第2搬送コンベア部14から第3搬送コンベア部15に送り出された、姿勢変更の2次処理がなされたトリガーキャップ50は、補助起立ガイド板31に衝突すると共に、補助起立ガイド板31に沿って移動することで、例えば搬送方向Xに対して斜めになっている状態が修正されて、搬送方向Xに延設する一対の倒立搬送ガイド32の間に送り込まれる(図15(a)参照)。搬送方向Xに向きが修正されて、一対の倒立搬送ガイド32の間に送り込まれたトリガーキャップ50は、第3搬送コンベア部15によって、倒立した起立状態を保持したまま、次工程に向けて安定して送り出されることになる。
本実施形態では、姿勢変更機構12により姿勢変更の2次処理がなされたトリガーキャップ50を、第3搬送コンベア部15によって安定した状態で次工程に向けて送り出すために、上述の一対の倒立搬送ガイド32が、搬送方向Xに延設して、第3搬送コンベア部15の搬送面15aの幅方向中央部分に設けられている。一対の倒立搬送ガイド32は、倒立状態で起立したトリガーキャップ50を、第3搬送コンベア部15により安定した状態で搬送できるように、これらの間隔が、トリガーキャップ50の吐出装置51の幅よりも僅かに大きな、これと略同様で、且つキャップ部52のメスネジ部の外径よりも僅かに小さな間隔となるように配置されて、互いに平行に延設して設けられている。また、一対の倒立搬送ガイド32は、これらの高さが、倒立したトリガーキャップ50のキャップ部52のメネジ部までの高さよりも、僅かに低くなるように設けられている(図15(b)参照)。これらによって、剛性部分であるキャップ部52に取り付けられた吐出装置51の外郭部分のみを、倒立搬送ガイド32によって規制しながら、トリガーキャップ50を、より安定した状態で次工程に向けて送り出すことが可能になる。
本実施形態では、第3搬送コンベア部15は、例えばベルトコンベヤ、トップチェーンコンベヤ、ローラーコンベヤ、振動コンベヤ等を用いて形成することができ、特にベルトコンベヤを用いて形成することが好ましい。第3搬送コンベア部15のベルトの材質は特に限定されず、物品の表面の材質や形状、姿勢変更の方法等によって、グリップ系、滑り系などから最適なものが選択される。また、一対の倒立搬送ガイド32や、一対の補助起立ガイド板31は、例えば図示しない支持枠等によって支持されることで、第3搬送コンベア部15の搬送面15aから離間した状態で、搬送面15aの上方に配置されている。これによって、第3搬送コンベア部15の搬送面15aを、倒立搬送ガイド32や補助起立ガイド板31と干渉させることなく、無端状に回転移動させることできるようになっている。
なお、本発明では、物品50の姿勢変更の2次処理を行う姿勢変更機構12として、上述の左右一対の起立ガイド板30からなる姿勢変更を連続的に行うものの他、公知の種々の簡易な姿勢変更機構を採用することができる。また、姿勢変更機構12は、例えば上述のトリガーキャップ50のように長尺の物品50を、長尺方向を搬送方向Xと概ね直角に配置して寝かせた状態から、搬送方向Xと概ね直角な方向に90°起立させるものの他、長尺の物品50を、長尺方向を搬送方向Xと概ね同じ方向に配置して寝かせた状態から、搬送方向Xと概ね同じ方向に90°起立させるものであっても良い。姿勢変更機構12は、物品50の姿勢変更の2次処理を、連続的に行なうものであっても良く、間欠的に行うものであっても良い。
姿勢変更の2次処理を間欠的に行うものの具体例としては、姿勢変更機構12は、例えば6自由度のパラレルリンク式ロボットを用いて構成することができる。6自由度のパラレルリンク式ロボットを用いることで、物品50が表裏のある状態で第2搬送コンベア部14により搬送されてきた場合でも、最終的な正立状態では、表裏を一定にすることが可能になる。また、物品50の形状やサイズが異なるものとなっていても、容易に姿勢変更することが可能になると共に、同一の形状やサイズの物品50を、異なる姿勢で第3搬送コンベア部15の搬送面15bにプレイスすることも可能になる。
また、姿勢変更の2次処理を連続的に行うものの別の具体例としては、姿勢変更機構12は、例えば物品50が、図11に示すようなキャップであって、天面部を搬送方向Xの上流側に配置し、開口部を搬送方向Xの下流側に配置して寝かせた状態で、第2搬送コンベア部14により搬送方向Xに搬送されてくる場合に、例えば4半円弧形状に湾曲するシュートガイドを通過させることで、シュートガイドの内部を自重により滑らせながら、キャップを立設するように姿勢変更させて、第3搬送コンベア部15の搬送面15bに載置させるものあっても良い。
さらに、姿勢変更の2次処理を間欠的に行うものの別の具体例としては、姿勢変更機構12は、例えば物品50が、図10(a)に示すようなボトル容器であって、口首部を搬送方向Xの下流側に配置して寝かせた状態で、第2搬送コンベア部14により搬送方向Xに搬送されてくる場合に、例えば時計方向に力を加えることが可能なアクチュエータを備えた、先端に容器の口首部を引っ掛ける環部を有すスイングロッドを用い、容器の口首部を環部に引っ掛けて、スイングロッドをスイングさせることにより、ボトル容器を立設するように姿勢変更させて、第3搬送コンベア部15の搬送面15bに載置させるものあっても良い。
そして、本実施形態では、物品整列送出し装置10は、上述のように、姿勢変更機構12の搬送方向X下流側に、所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理が行なわれた物品50が、不良品であるか否かを検査する第2物品検査部18を備えると共に、この第2物品検査部18で検査された物品50が、不良品である場合に、第3搬送コンベア部15から排出する第2物品排出部19を、第2物品検査部18の搬送方向X下流側に備えている。
本実施形態では、第2物品検査部18は、図16(a)、(b)に示すように、第3搬送コンベア部15の搬送方向Xの上流側の端部に設けられた補助起立ガイド板31の、搬送方向Xの下流側に近接して配置された、例えばスポット式のセンサによる検査装置33を含んで構成されている。第2物品検査部18では、第3搬送コンベア部15により搬送される姿勢変更後の物品50に、キズがないか、物品50の形状や色に異常がないかなど、物品50そのものが良品であるか不良品であるかが判定される。なお、物品50の形状の異常が姿勢変更後の物品50の向きに影響を与える場合には、第2物品検査部18で物品50の向きを検査することによって、物品50そのものが良品であるか不良品であるかを判定することが可能となる。第2物品検査部18は、検査装置33として、例えば撮像装置による画像情報を画像処理して判定するものを用いることもできる。物品50の表面のキズ、色違いなど表面状態の検査には、画像処理による検査装置33が適している。
検査装置33として、例えばスポット式のセンサを用いる場合は、図16(a)、(b)に示すように、物品50の向きとして倒れているかどうかを検査することで、物品50が良品であるか不良品であるかを判定することができる。検査対象の物品50であるトリガーキャップ50は、ディップチューブ53が異常に変形していたり、吐出装置51が設けられたキャップ部52の外殻が変形していて、不良品であると、起立する際の挙動が不安定となって、姿勢変更後に前方に倒れることが多い。このため、物品50の倒れを確認することで、トリガーキャップ50が良品であるか不良品であるかを判定することが可能になる。トリガーキャップ50が倒立状態にあるか、倒れているかは、例えばキャップ部52の縦横のサイズの大きさの差から、センサにより検出することが可能である。また、例えばディップチューブ53が半透明であると、一般的なスポット式のセンサでは認識が困難なことがあるので、スポット式のセンサと同じ高さ位置に、透明品も検出可能な特殊センサを並べて設置することで、半透明のディップチューブ53の有無を検知することが可能になる。これによって、例えばディップチューブ53が脱落したことによる異常を判定することが可能になる。
また、第2物品検査部18の検査装置33が、撮像装置による画像情報を画像処理して判定するものである場合は、撮像装置は、物品50の側方や上方など、物品50の測定位置を認識できると共に、物品50の搬送を阻害しない位置に設置して用いることができる。
第2物品検査部18の搬送方向X下流側に設けられた第2物品排出部19は、本実施形態では、上述の第1物品排出部17と同様に、エアーノズル34によるエアー式の排出機構を含んで形成されている。第2物品排出部19は、上述の第1物品排出部17と同様に、進路変更コンベアや進路路変更ガイド等による他の横方向進路変更式の排出機構や、排出コンベア等による落下方向進路変更式の排出機構を用いて形成することもできる。
また、本実施形態では、第2物品排出部19において、エアーノズル34は、箒形状のノズルとなっている。図16(a)に示すように、エアーノズル34は、第3搬送コンベア部15の搬送面15aに設けられた一対の倒立搬送ガイド32の、一方の倒立搬送ガイド32に臨むよう配置されて設けられている。第2物品排出部19における、エアーノズル34が配置された部分と対向する領域の他方の倒立搬送ガイド32には、切欠き部32aが形成されており、この切欠き部32aに嵌め込むようにして、排出スロープ35が取り付けられている。
第2物品排出部17では、は、第2物品検査部18において検査されて、不良品であると判定された物品50に対して、エアーノズル34によって、高圧のエアーを、倒立搬送ガイド32の横方向から吹き付ける。これにより、第2物品排出部17では、適正な向きに配置されてない物品50を横方向に吹き飛ばして、第3搬送コンベア部15による搬送方向Xの進路から、物品50の進路を横方向に変更させることで、排出スロープ35を介して第3搬送コンベア部15から排出できるようになっている。第3搬送コンベア部15から排出された物品50は、不良品として例えば箱などに回収される。
例えば箱などに回収された不良品のうち、例えば大きく変形していたり、多くの目立つキズが有ったりして、再使用が不可能な物品50は、廃棄される。不良個所を交換することで再使用可能な物品50や、組立て直したり、曲がりを直すなどの手直しを施すことで再利用可能な物品50は、これらの処置を行った後に、前処理装置21に投入して再利用することができる。例えば物品50がトリガーキャップである場合、ディップチューブ53が異常変形していたり、脱落して無くなっているものは、正常なディップチューブ53を取り付けて、再利用することができる。また再利用可能になった物品は、本実施形態の物品整列送出し装置10を経ずに、手作業などによって、直接次工程に供給することもできる。
第2物品検査部18で検査されて、良品であると判定された物品50は、倒立搬送ガイド32により案内されて、第3搬送コンベア部15によって、所定の姿勢で整列させた状態で次工程に向けて連続して送り出されることになる。所定の姿勢に姿勢変更された物品50が送り出される次工程は、特に限定されないが、例えば物品50が容器である場合、次工程は、例えば容器クリーナによる異物除去クリーニング工程や、内容物の充填工程や、商品化工程等である。例えば物品50がキャップである場合、次工程は、例えば容器へのキャップの装着工程等である。例えば物品がパウチ等の袋状包装体である場合、次工程は、例えば内容物の充填工程等である。
そして、上述の構成を備える本実施形態の物品整列送り出し装置10によれば、ピックアンドプレイス装置11による姿勢変更の1次処理がなされた物品50が、姿勢変更の2次処理が可能な所定の向きに適切に配置されていない場合に、姿勢変更機構12に送り出されないようにして、姿勢変更機構12の部分で詰まり等のトラブルが発生するのを効果的に回避できるようし、あるいは、姿勢変更の2次処理が可能な所定の向きに適切に配置されなかった物品50が、不良品として扱われないようにすることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、物品整列送り出し装置10は、ピックアンドプレイス装置11により姿勢変更の1次処理がなされた物品を搬送する第2搬送コンベア部14における、姿勢変更機構12の搬送方向X上流側の部分に、姿勢変更機構12に送り出される物品50が、姿勢変更の2次処理を行う当該姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査する第1物品検査部16を備えると共に、この第1物品検査部16で検査された物品50が、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されてない場合に、第2搬送コンベア部14から排出する第1物品排出部17を備えている。
したがって、本実施形態によれば、姿勢変更機構12において姿勢変更の2次処理を行うのに先立って、第2搬送コンベア部14により搬送される、姿勢変更の1次処理がなされた物品50の向きが不適正な場合に、このような、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な向きに配置されていない物品50を、第2搬送コンベア部14から排出することができるようになっているので、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な適正な向きに配置されている物品50のみを、姿勢変更機構12に送り出すことで、姿勢変更機構12の部分で詰まり等のトラブルが発生するのを、効果的に回避することが可能になると共に、所定の姿勢に姿勢変更された物品50を、安定した状態で、第3搬送コンベア部15に向けて送り出すことが可能になる。
また、本実施形態によれば、第2搬送コンベア部14により搬送される物品50が不良品である場合でも、不良品であるか否かの検査を行うことなく、不良品であっても見逃して、第1物品排出部17では、姿勢変更機構12において姿勢変更可能な適正な向きに配置されていない物品50のみを、排出するようになっている。これによって、第1物品排出部17で排出される物品50を、例えば第1搬送コンベア部13への物品50の供給経路20に向けて送り出すことで、再利用可能に循環させることによって、不良品として扱われないようにすると共に、廃棄等されないようにすることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、第2搬送コンベア部に、搬送面を搬送方向に区画する桟部材を設ける必要は必ずしも無く、第3搬送コンベア部は、第2搬送コンベア部の搬送面から1段下がった高さ位置に、搬送面を配置して設ける必要は必ずしも無い。また、第1物品排出部で排出された物品を、例えばコンテナなどで実現される戻し部に一旦貯留し、一定量溜まったところで再度第1搬送コンベア部へ投入する構成としてもよい。
10 物品整列送り出し装置
11 ピックアンドプレイス装置
12 姿勢変更機構
13 第1搬送コンベア部
14 第2搬送コンベア部
14a 搬送面
14b 桟部材
14c 区画
15 第3搬送コンベア部
15a 搬送面
16 第1物品検査部
17 第1物品排出部
18 第2物品検査部
19 第2物品排出部
20 供給経路(戻し部)
21 前処理装置
22 傾斜ガイド板
22a 切欠き部
22b 立上り傾斜部
25 エアーノズル(排出機構)
26 排出スロープ
27 進路変更コンベア
28 進路路変更ガイド
29 排出コンベア
30 起立ガイド板
31 補助起立ガイド板
32 倒立搬送ガイド
32a 切欠き部
33 検査装置
34 エアーノズル(排出機構)
35 排出スロープ
50 物品(トリガーキャップ)
51 吐出装置
52 キャップ部
53 ディップチューブ
X 搬送方向

Claims (7)

  1. 前工程から供給される複数の物品を、所定の姿勢で整列させた状態で、次工程に向けて連続して送り出す物品整列送り出し装置であって、
    前工程から供給された複数の物品を、ランダムな向きに配置されたままの状態で搬送する第1搬送コンベア部と、第1搬送コンベア部により搬送される物品を、姿勢変更機構に向けて搬送する第2搬送コンベア部と、前記第1搬送コンベア部と前記第2搬送コンベア部との間に設けられて、搬送される物品を、ランダムな向きから前記姿勢変更機構において姿勢変更可能な向きとなるように姿勢変更の1次処理を行ないながら、前記第1搬送コンベア部から前記第2搬送コンベア部に移動させるピックアンドプレイス装置と、前記第2搬送コンベア部の搬送方向下流側の部分に設けられた、前記第2搬送コンベア部により搬送される各々の物品が前記所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理を行なう前記姿勢変更機構と、前記第2搬送コンベア部の搬送方向下流側に設けられた、前記所定の姿勢に姿勢変更された各々の物品を次工程に向けて整列させた状態で送り出す第3搬送コンベア部とを含んで構成されており、
    前記第2搬送コンベア部における、前記姿勢変更機構の搬送方向上流側の部分に、前記姿勢変更機構に送り出される物品が、前記姿勢変更機構において姿勢変更可能な向きに配置されているか否かを検査する第1物品検査部を備えると共に、該第1物品検査部で検査された物品が前記姿勢変更機構において姿勢変更可能な向きに配置されていない場合に、前記第2搬送コンベア部から戻し部へ排出する第1物品排出部を備えている物品整列送り出し装置。
  2. 前記姿勢変更機構の搬送方向下流側に、前記所定の姿勢となるように姿勢変更の2次処理が行なわれた物品が、不良品であるか否かを検査する第2物品検査部を備えると共に、該第2物品検査部で検査された物品が、不良品である場合に、前記第3搬送コンベア部から排出する第2物品排出部を、前記第2物品検査部の搬送方向下流側に備えている請求項1記載の物品整列送り出し装置。
  3. 前記戻し部は、前記第1搬送コンベア部への物品の供給経路である請求項1又は2記載の物品整列送り出し装置。
  4. 前記姿勢変更機構は、前記第2搬送コンベア部において寝かせた状態で搬送される物品を、2次処理によって、起立した状態に姿勢変更させる請求項1〜3のいずれか1項記載の物品整列送り出し装置。
  5. 前記第2搬送コンベア部には、搬送面を搬送方向に区画する桟部材が、搬送方向に所定の間隔をおいて複数設けられており、各々の区画に、前記ピックアンドプレイス装置によって、各々の物品が配置される請求項1〜4のいずれか1項記載の物品整列送り出し装置。
  6. 前記第3搬送コンベア部は、前記第2搬送コンベア部の搬送面から1段下がった高さ位置に、搬送面を配置して設けられている請求項1〜5のいずれか1項記載の物品整列送り出し装置。
  7. 前記前工程から供給される複数の物品は、非可撓性の剛性部分と、該剛性部分から突出して設けられた、非剛性の可撓性部分とを含んで形成されている請求項1〜6のいずれか1項記載の物品整列送り出し装置。
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