JP2017087904A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボンネットで覆われた原動部などに対するメンテナンス性を損なうことなく、フロントガードによるボンネットの保護をより確実に行えるようにする。【解決手段】作業車は、車体前端部の左右向きの第1支軸28を支点にして開閉揺動するボンネット7と、ボンネット7の直前に位置するフロントガード8とを備え、フロントガード8は、下端部61Aが車体フレーム1に固定連結される左右の第1ガード部材61と、左右の第1ガード部材61の間に位置する第2ガード部材62とを備え、左右の第1ガード部材61は、それらの間へのボンネット7の入り込みを許容し、第2ガード部材62は、閉じ位置のボンネット直前のガード位置と、ボンネット7の開き操作を許容する退避位置とにわたって前後揺動し、左右の第1ガード部材61の前端部61Bがガード位置に位置する第2ガード部材62の前端部62Aよりも車体前側に位置している。【選択図】図3

Description

本発明は、車体フレームの前端部に位置する左右向きの第1支軸を支点にして開閉揺動するボンネットと、前記ボンネットの直前に位置して前記ボンネットを保護するフロントガードとを備えた作業車に関する。
上記のような作業車としては、ボンネットの回動支点とフロントガードの回動支点とを共用する回動支点である回動支点軸を設け、フロントガードとボンネットの間に連結部材を介装して、ボンネットの開閉回動に連動してフロントガードを開閉回動する構成としたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2010−70167号公報(段落番号0029〜0034、図2〜3)
上記の構成では、ボンネットの開き方向への揺動がフロントガードによって制限されないことから、ボンネットを開き方向に大きく揺動させることができる。これにより、ボンネットで覆われた原動部などのメンテナンスを行う場合には、ボンネットの開き方向への揺動操作によって、ボンネットで覆われた原動部などの周囲を大きく解放することができる。その結果、原動部などに対するメンテナンス性が向上する。
しかしながら、上記の構成では、フロントガードは、エンジンフレームに固設されたブラケットに回動支点軸を介して支持されている。そのため、フロントガードが他物に衝突した場合には、そのときの衝突荷重が回動支点軸に作用することになる。その結果、フロントガードを強固に構成しても、回動支点軸の強度が弱ければ、フロントガードが他物に衝突したときに、回動支点軸が変形することにより、フロントガードがボンネットに接触して、ボンネットが損傷する不都合を招く虞がある。
つまり、ボンネットで覆われた原動部などに対するメンテナンス性を損なうことなく、フロントガードによるボンネットの保護をより確実に行えるようにすることが望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、本発明に係る作業車は、
車体フレームの前端部に位置する左右向きの第1支軸を支点にして開閉揺動するボンネットと、前記ボンネットの直前に位置して前記ボンネットを保護するフロントガードとを備え、
前記フロントガードは、下端部が前記車体フレームに固定連結される左右の第1ガード部材と、左右の前記第1ガード部材の間に位置する第2ガード部材とを備え、
左右の前記第1ガード部材は、前記ボンネットの左右幅よりも広い左右間隔を有して、左右の前記第1ガード部材の間への前記ボンネットの入り込みを許容し、
前記第2ガード部材は、閉じ位置の前記ボンネットの直前に位置するガード位置と、前記ボンネットの開き位置への揺動を許容する退避位置とにわたって、前記車体フレームの前端部に位置する左右向きの第2支軸を支点にして前後揺動し、
左右の前記第1ガード部材は、それらの前端部が前記ガード位置に位置する前記第2ガード部材の前端部よりも車体前側に位置している。
この手段によると、作業者がボンネットで覆われた原動部などのメンテナンスを行う場合には、先ず、第2ガード部材をガード位置から退避位置に揺動操作し、その後、ボンネットの開き操作を行うことにより、ボンネットを、フロントガードによって制限されることなく、開き方向に大きく揺動させることができる。これにより、ボンネットで覆われた原動部の周囲を大きく解放することができ、原動部に対するメンテナンスが行い易くなる。
作業者が作業車を走行させる場合には、ボンネットが閉じられて第2ガード部材がガード位置に位置することから、フロントガードが他物に衝突するときには、通常は、車体フレームに固定連結された支持強度の高い左右の第1ガード部材の前端部が他物に衝突する。これにより、他物に衝突したフロントガードがボンネットに接触する不都合の発生を効果的に防止することができる。
又、フロントガードが他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材の間に入り込むことがあるが、このような場合には、第2ガード部材が他物に衝突してボンネットを保護する。
その結果、ボンネットで覆われた原動部などに対するメンテナンス性を損なうことなく、フロントガードによるボンネットの保護をより確実に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
左右の前記第1ガード部材は、それらの前記前端部が前記下端部の近くに位置している。
この手段によると、左右の第1ガード部材において、車体フレームに固定連結される下端部と、他物に衝突する前端部との離間距離が短くなる。これにより、左右の第1ガード部材の前端部が他物に衝突したときに、左右の第1ガード部材に作用するモーメントを小さくすることができる。
その結果、左右の第1ガード部材の前端部が他物に衝突したときに、左右の第1ガード部材が変形してボンネットに接触する不都合の発生をより効果的に防止することができ、左右の第1ガード部材によるボンネットの保護をより確実に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
左右の前記第1ガード部材は、前後向きの折れ線に沿って屈曲する下側の第1屈曲部と上側の第2屈曲部とを有して、左右の前記第1ガード部材の下端部側での左右間隔が上部側での左右間隔よりも狭くなる形状に形成されることにより、左右の前記第1ガード部材の上部側において前記ボンネットの入り込みを許容するとともに、前記第1屈曲部又は前記第1屈曲部の隣接部に前記第1ガード部材の前端部を有している。
この手段によると、左右の第1ガード部材における前端部の強度を高めることができる。又、フロントガードが他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材の間に入り込むことを抑制することができる。
その結果、左右の第1ガード部材によるボンネットの保護をより確実かつ良好に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記フロントガードは、左右の前記第1ガード部材の下端部にわたる左右幅を有して左右の前記第1ガード部材の下端部を連結する連結部材を備え、
前記連結部材は、前記車体フレームの前端面に接合されている。
この手段によると、左右の第1ガード部材における下端部の強度及び保形性を高めることができる。又、フロントガードが他物に衝突したときの衝突荷重を、車体フレームの前端面に分散させることができ、左右の第1ガード部材の下端部と車体フレームとの連結箇所への応力集中を防止することができる。
その結果、フロントガードの耐久性を向上させながら、左右の第1ガード部材によるボンネットの保護をより確実に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記フロントガードは、前記ガード位置の前記第2ガード部材を左右の前記第1ガード部材のいずれか一方又は双方に連結する連結機構を備えている。
この手段によると、第2ガード部材のガード位置での支持強度を高めることができる。これにより、フロントガードが他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材の間に入り込んだ場合には、支持強度が高められた第2ガード部材が他物に衝突する。
その結果、第2ガード部材が、他物との衝突でガード位置から後退揺動してボンネットに接触する不都合の発生を効果的に防止することができ、第2ガード部材によるボンネットの保護をより確実に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第2ガード部材は、前記ボンネットの前面に対向する縦壁部を有し、
前記縦壁部は、左右向きの折れ線に沿って屈曲する屈曲部を有している。
この手段によると、第2ガード部材における縦壁部の強度を高めることができる。これにより、フロントガードが他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材の間に入り込んだ場合には、強度が高められた縦壁部が他物に衝突する。
その結果、第2ガード部材が他物との衝突で変形してボンネットに接触する不都合の発生を効果的に防止することができ、第2ガード部材によるボンネットの保護をより確実に行うことができる。
本発明をより好適にするための手段の一つとして、
前記第2ガード部材は、前記ボンネットの前面に対向する縦壁部と、前記縦壁部の左右両端から後方に延出する左右の延出部とを有して、平面視U字状に形成されている。
この手段によると、第2ガード部材における縦壁部の強度を高めることができる。これにより、フロントガードが他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材の間に入り込んだ場合には、強度が高められた第2ガード部材が他物に衝突する。
その結果、第2ガード部材が他物との衝突で変形してボンネットに接触する不都合の発生を効果的に防止することができ、第2ガード部材によるボンネットの保護をより確実に行うことができる。
トラクタの左側面図である。 トラクタの平面図である。 フロントガードの第2ガード部材がガード位置に位置し、ボンネットが閉じ位置に位置する状態を示す要部の左側面図である。 フロントガードの第2ガード部材が退避位置に位置し、ボンネットが開き位置に位置する状態を示す要部の左側面図である。 フロントガード及びボンネットなどの構成を示す要部の斜視図である。 フロントガードの構成を示す要部の分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向がトラクタの上側である。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向がトラクタの左側である。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体の骨組みを形成する車体フレーム1、車体フレーム1の前部側に配置された原動部2、車体フレーム1の後部に連結された変速ユニット3、車体フレーム1の後側上部に位置する搭乗式の運転部4、操舵可能で原動部2からの動力で駆動される左右の前輪5、原動部2からの動力で駆動される左右の後輪6、原動部2を覆う揺動開閉式のボンネット7、ボンネット7の直前に位置してボンネット7を保護する鋼板製のフロントガード8、車体フレーム1の後端部に連結された保護フレーム9、及び、左右の前輪5と左右の後輪6との間の下腹部に配置されるモーア10、などを備えている。
図3〜6に示すように、車体フレーム1は、前後に長い鋼板製の左右のサイドメンバ11、左右のサイドメンバ11の前端にわたる鋼板製のフロントエンドメンバ12、左右のサイドメンバ11の前後中央側に連結されるセンタピラー13、及び、左右のサイドメンバ11の前端部に連結されたボンネット連結用の左右のブラケット14、などを備えている。
図1、図3及び図4に示すように、原動部2は、車体フレーム1の前部に防振支持された水冷式のエンジン15、エンジン15の直前に左右向き姿勢で位置するマフラ16、エンジン15の直後に位置する冷却ファン17、冷却ファン17の直後に位置するラジエータ18、及び、エンジン15の上方に位置するエアクリーナ19、などを備えている。
図1〜4に示すように、原動部2は、その後端部の上部側がアッパーパネル20により覆われ、後端部の下部側がアンダーパネル21により覆われている。アンダーパネル21は、吸気用の開口21Aを備えるとともに、この開口21Aを覆う防塵用のスクリーン21Bを備えている。
運転部4は、前輪操舵用のステアリングホイール22、エンジン回転数などを表示する表示パネル23、及び、変速ユニット3の上方に位置する運転座席24、などを備えている。
図1〜5に示すように、ボンネット7は、原動部2の前端部を覆うフロントカバー25、原動部2の横側部を覆う板金製の左右のサイドカバー26、及び、原動部2の上部を覆う板金製のアッパカバー27、などが一体的に連接された一体型で、車体フレーム1の前端部に位置する左右向きの第1支軸28を支点にして開閉揺動する。
これにより、ボンネット7の保形性を高めることができる。又、ボンネット7は、その開き位置において原動部2の後部側を大きく解放する後開き式となる。その結果、原動部2の後部側に位置するラジエータ18などに対するメンテナンスが行い易くなる。
図1及び図5に示すように、フロントカバー25は、その下端部を形成する平面視U字状の第1部材25A、及び、冷却風排出用の排気部として機能するフロントカバー25の上部側を形成する第2部材25B、などを備えている。第2部材25Bには防塵用のスクリーンが採用されている。左右のサイドカバー26は、それぞれ、冷却風排出用の排気部として機能する防塵用のスクリーン26Aを備えている。
図1〜5に示すように、ボンネット7は、ボンネット7の骨組みを形成する鋼板製のボンネットフレーム29、及び、左右のライト部30Aとフレーム部30Bとを有するヘッドライト30、などを備えている。
ボンネットフレーム29は、その上部29Aにアッパカバー27が溶接されている。アッパカバー27は、その左右の下縁部27Aに左右のサイドカバー26の上縁部26Bが溶接されている。
ボンネットフレーム29は、その前端部の下端部位に左右の第1連結部29Bを備えている。左右の第1連結部29Bは、左右向きの第1支軸28として機能する左右のボルト28などを介して、車体フレーム1の左右のブラケット14に連結されている。
ボンネットフレーム29は、その前端部の左右中央部位に第2連結部29Cを備えている。第2連結部29Cは、その下部側にフロントカバー25が連結され、第2連結部29Cの上端部にヘッドライト30が連結されている。フロントカバー25は、その左右の両端部が左右のサイドカバー26の前端部に連結されている。ヘッドライト30は、その左右の両端部がアッパカバー27の左右の前端部に連結されている。
これにより、ボンネット7は、フロントカバー25と左右のサイドカバー26とアッパカバー27とボンネットフレーム29とヘッドライト30とが一体で、ボンネット7における前端部の下端部位に左右向き姿勢で位置する左右の第1支軸28を支点にして開閉揺動するように構成されている。
図1〜4に示すように、ボンネット7は、ロック機構33により閉じ位置に固定保持される。図示は省略するが、ロック機構33は、ボンネット7に備えた前後向きのロッド、センタピラー13に左右揺動可能に備えたフック部材、及び、フック部材をロック位置に復帰付勢するセンタピラー側の引っ張りバネ、などから構成されている。ロック機構33は、ボンネット7の閉じ位置への揺動操作に連動して、フック部材が、ロッドとの接触により、一旦、引っ張りバネの作用に抗してロック解除位置に向けて退避揺動した後、ボンネット7の閉じ位置への到達に伴って、引っ張りバネの作用でロック位置に復帰してロッドに引っ掛かることにより、ボンネット7を閉じ位置に固定保持する。
ロック機構33は、引っ張りバネの作用に抗したフック部材のロック解除位置への揺動操作を可能にする操作具40を備えている。操作具40は、アッパーパネル20の左端部の開口(図示せず)から上方に突出している。
このように、ロック解除用の操作具40がアッパーパネル20の左端部に位置することにより、作業者は、運転部4からの操作具40の操作を、アッパーパネル20の左右中央部に位置するステアリングホイール22によって阻害されることなく速やかに行うことができる。
図1及び図3〜5に示すように、このトラクタは、ボンネット7の開き操作をアシストするアシストユニット50を備えている。アシストユニット50は、内部の圧縮ガスによって伸長付勢されたガススプリング51などを備え、このガススプリング51の伸長作動などにより、ボンネット7の開き操作をアシストする。
これにより、フロントカバー25、左右のサイドカバー26、及び、アッパカバー27などが一体で開閉揺動する重量の重いボンネット7を容易に開閉することができる。
図1〜6に示すように、フロントガード8は、下端部61Aが車体フレーム1に固定連結される左右の第1ガード部材61、及び、左右の第1ガード部材61の間に位置する第2ガード部材62、などを備えている。左右の第1ガード部材61は、ボンネット7の左右幅よりも広い左右間隔を有して、左右の第1ガード部材61の間へのボンネット7の入り込みを許容している。第2ガード部材62は、閉じ位置のボンネット7の直前に位置するガード位置と、ボンネット7の開き位置への揺動を許容する退避位置とにわたって、車体フレーム1の前端部に位置する左右向きの第2支軸63を支点にして前後揺動する。左右の第1ガード部材61は、それらの前端部61Bがガード位置に位置する第2ガード部材62の前端部62Aよりも車体前側に位置している。
これにより、作業者がボンネット7で覆われた原動部2などのメンテナンスを行う場合には、先ず、第2ガード部材62をガード位置から退避位置に揺動操作し、その後、ボンネット7の開き操作を行うことにより、ボンネット7を、フロントガード8によって制限されることなく、開き方向に大きく揺動させることができる。これにより、ボンネット7で覆われた原動部2の周囲を大きく解放することができ、原動部2に対するメンテナンスが行い易くなる。
作業者がトラクタを走行させる場合には、ボンネット7が閉じられて第2ガード部材62がガード位置に位置することから、フロントガード8が他物に衝突するときには、通常は、車体フレーム1に固定連結された支持強度の高い左右の第1ガード部材61の前端部61Bが他物に衝突する。これにより、他物に衝突したフロントガード8がボンネット7に接触する不都合の発生を効果的に防止することができる。
又、フロントガード8が他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材61の間に入り込むことがあるが、このような場合には、第2ガード部材62が他物に衝突してボンネット7を保護する。
その結果、ボンネット7で覆われた原動部2などに対するメンテナンス性を損なうことなく、フロントガード8によるボンネット7の保護を確実に行うことができる。
左右の第1ガード部材61は、それらの前端部61Bが下端部61Aの近くに位置している。
そのため、左右の第1ガード部材61において、車体フレーム1に固定連結される下端部61Aと、他物に衝突する前端部61Bとの離間距離が短くなる。これにより、左右の第1ガード部材61の前端部61Bが他物に衝突したときに、左右の第1ガード部材61に作用するモーメントを小さくすることができる。
その結果、左右の第1ガード部材61の前端部61Bが他物に衝突したときに、左右の第1ガード部材61が変形してボンネット7に接触する不都合の発生をより効果的に防止することができ、各第1ガード部材61によるボンネット7の保護をより確実に行うことができる。
左右の第1ガード部材61は、前後向きの折れ線に沿って屈曲する下側の第1屈曲部61Cと上側の第2屈曲部61Dとを有して、左右の第1ガード部材61の下端部側での左右間隔が上部側での左右間隔よりも狭くなる形状に形成されることにより、左右の第1ガード部材61の上部側においてボンネット7の入り込みを許容するとともに、第1屈曲部61Cに第1ガード部材61の前端部61Bを有している。
これにより、左右の第1ガード部材61における前端部61Bの強度を高めることができる。又、フロントガード8が他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材61の間に入り込むことを抑制することができる。
その結果、左右の第1ガード部材61によるボンネット7の保護をより確実かつ良好に行うことができる。
フロントガード8は、左右の第1ガード部材61の下端部にわたる左右幅を有して左右の第1ガード部材61の下端部を連結する連結部材64を備えている。連結部材64は、車体フレーム1の前端面を形成するフロントエンドメンバ12の前面に接合されている。
これにより、左右の第1ガード部材61における下端部61Aの強度及び保形性を高めることができる。又、フロントガード8が他物に衝突したときの衝突荷重を、車体フレーム1の前端面に分散させることができ、左右の第1ガード部材61の下端部61Aと車体フレーム1との連結箇所への応力集中を防止することができる。
その結果、フロントガード8の耐久性を向上させながら、左右の第1ガード部材61によるボンネット7の保護をより確実に行うことができる。
第2ガード部材62は、ボンネット7の前面に対向する縦壁部62B、及び、縦壁部62Bの左右両端から後方に延出する左右の延出部62C、などを有して、平面視U字状に形成されている。
これにより、第2ガード部材62における縦壁部62Bの強度を高めることができる。そして、フロントガード8が他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材61の間に入り込んだ場合には、強度が高められた第2ガード部材62が他物に衝突する。
その結果、第2ガード部材62が他物との衝突で変形してボンネット7に接触する不都合の発生を効果的に防止することができ、第2ガード部材62によるボンネット7の保護をより確実に行うことができる。
図3〜6に示すように、縦壁部62Bは、左右向きの折れ線に沿って屈曲する屈曲部62Dを有している。
これにより、第2ガード部材62における縦壁部62Bの強度を高めることができ、フロントガード8が他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材61の間に入り込んだ場合には、強度が高められた縦壁部62Bが他物に衝突する。
その結果、第2ガード部材62が他物との衝突で変形してボンネット7に接触する不都合の発生をより効果的に防止することができ、第2ガード部材62によるボンネット7の保護をより確実に行うことができる。
図1〜6に示すように、第2ガード部材62は、左右の延出部62Cとして、第2ガード部材62の揺動支点側に位置する左右の第1延出部62Caと、第2ガード部材62の遊端側に位置する左右の第2延出部62Cbとを有している。左右の第1延出部62Caは、左右向きの第2支軸63として機能する左右のボルト63などを介して、連結部材64に備えた左右の連結部64Aに連結されている。
これにより、第2ガード部材62は、車体フレーム1に対する左右の第1ガード部材61の着脱に伴って車体フレーム1に着脱することができる。
又、左右の第1延出部62Caと左右の連結部64Aとの間において、第2ガード部材62の揺動操作を許容しながら、第2ガード部材62の任意の揺動位置での保持を可能にする摩擦力を得ることができる。
図3及び図4に示すように、第2ガード部材62は、ガード位置に位置する状態では、左右の第1延出部62Caが連結部材64の上端に接触することにより、ガード位置から車体後方への揺動が阻止されている。第2ガード部材62は、退避位置に位置する状態では、左右の第1延出部62Caが連結部材64の前面側に接触することにより、退避位置から車体前方への揺動が阻止されている。連結部材64は、車体フレーム1のフロントエンドメンバ12と同様に広い上下幅を有している。
これにより、第2ガード部材62が他物に衝突した場合には、そのときの衝突荷重が、上下幅の広い連結部材64の上端で受け止められることから、第2ガード部材62が、他物との衝突でガード位置から後退揺動してボンネット7に接触する不都合の発生を効果的に防止することができる。
図2、図5及び図6に示すように、フロントガード8は、ガード位置の第2ガード部材62を右側の第1ガード部材61に連結する連結機構65を備えている。
これにより、第2ガード部材62のガード位置での支持強度を高めることができる。これにより、フロントガード8が他物に衝突するときに、他物が左右の第1ガード部材61の間に入り込んだ場合には、支持強度が高められた第2ガード部材62が他物に衝突する。
その結果、第2ガード部材62が他物との衝突で後退揺動又は変形してボンネット7に接触する不都合の発生を効果的に防止することができ、第2ガード部材62によるボンネット7の保護をより確実に行うことができる。
連結機構65は、第2ガード部材62における遊端部の右側部位に左右方向に出退操作可能に支持された左右向きの連結ピン66、連結ピン66を左方に突出付勢する圧縮バネ67、及び、バネ受けを兼ねて連結ピン66の突出を規制するベータピン68、などを備えている。右側の第1ガード部材61は、その上部側に連結ピン66の挿通を許容する貫通孔61Eが形成されている。
連結機構65は、第2ガード部材62がガード位置に位置するときに、連結ピン66の右端部が、圧縮バネ67の作用で第2ガード部材62の右外方に突出して、貫通孔61Eに挿通されることで、ガード位置の第2ガード部材62を右側の第1ガード部材61に連結する。
連結機構65は、第2ガード部材62がガード位置に位置するときに、連結ピン66が圧縮バネ67の作用に抗して左方に引退操作されて、連結ピン66の右端部が貫通孔61Eから抜き出されることで、ガード位置の第2ガード部材62と右側の第1ガード部材61との連結を解除する。
つまり、連結機構65は、連結ピン66の出退操作により、ガード位置の第2ガード部材62を右側の第1ガード部材61に連結する連結状態と、その連結を解除する解除状態とに簡単に切り替えることができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕作業車は、ボンネット7の揺動支点である第1支軸28が、第2ガード部材62の揺動支点である第2支軸63を兼ねる構成であってもよい。
〔2〕作業車は、ボンネット7の開閉揺動と第2ガード部材62の開閉揺動とを連動させる連動機構を備えていてもよい。
〔3〕ボンネット7は、フロントカバー25とアッパカバー27とが、左右のサイドカバー26を残した状態で、左右向きの第1支軸28を支点にして開閉揺動する構成であってもよい。
〔4〕フロントガード8は、左右の第1ガード部材61が平行で車体フレーム1から上方に延出していてもよい。
〔5〕フロントガード8は、左右の第1ガード部材61の下端部61Aにわたる連結部材64を備えていなくてもよい。
〔6〕フロントガード8は、ガード位置の第2ガード部材62を左側の第1ガード部材61に連結する連結機構65を備える構成であってもよい。
〔7〕フロントガード8は、ガード位置の第2ガード部材62を左右の第1ガード部材61に連結する左右の連結機構65を備える構成であってもよい。
〔8〕フロントガード8は、左右の第1ガード部材61が、それらの前端縁に、前端部61Bよりも車体後側に位置してガード位置の第2ガード部材62を受け止める受け止め部を有し、第2ガード部材62が、左右の第1ガード部材61の左右間隔よりも広い左右幅を有して、左右の両端部位が左右の第1ガード部材61の受け止め部に受け止められる被受け止め部を有する構成であってもよい。
〔9〕左右の第1ガード部材61は、それらの左右間隔が上側ほど広くなる状態で車体フレーム1から上方に延出していてもよい。
〔10〕左右の第1ガード部材61は、第2ガード部材62の前端部62Aよりも車体前側に位置する前端部61Bを、各第1ガード部材61の上下方向の全長にわたって有していてもよい。
〔11〕左右の第1ガード部材61は、第2ガード部材62の前端部62Aよりも車体前側に位置する前端部61Bを、各第1ガード部材61の下端部61Aに有していてもよい。
〔12〕左右の第1ガード部材61は、第2ガード部材62の前端部62Aよりも車体前側に位置する前端部61Bを、各第1ガード部材61の下端部61Aから離れた遊端部に有していてもよい。
〔13〕左右の第1ガード部材61は、第2ガード部材62の前端部62Aよりも車体前側に位置する前端部61Bを、各第1ガード部材61における第1屈曲部61Cの隣接部に有していてもよい。
〔14〕第2ガード部材62は、ボンネット7の前面に対向する縦壁部62Bに屈曲部62Dを有していなくてもよい。
〔15〕第2ガード部材62は、縦壁部62Bの左右両端から後方に延出する左右の延出部62Cを有していなくてもよい。
本発明は、車体フレームの前端部に位置する左右向きの支軸を支点にして開閉揺動するボンネットと、ボンネットの直前に位置してボンネットを保護するフロントガードとを備えたトラクタ、草刈機、フロントローダ、などの作業車に適用することができる。
1 車体フレーム
7 ボンネット
8 フロントガード
28 第1支軸
61 第1ガード部材
61A 下端部
61B 前端部
61C 第1屈曲部
61D 第2屈曲部
62 第2ガード部材
62A 前端部
62B 縦壁部
62C 延出部
62D 屈曲部
63 第2支軸
64 連結部材
65 連結機構

Claims (7)

  1. 車体フレームの前端部に位置する左右向きの第1支軸を支点にして開閉揺動するボンネットと、前記ボンネットの直前に位置して前記ボンネットを保護するフロントガードとを備え、
    前記フロントガードは、下端部が前記車体フレームに固定連結される左右の第1ガード部材と、左右の前記第1ガード部材の間に位置する第2ガード部材とを備え、
    左右の前記第1ガード部材は、前記ボンネットの左右幅よりも広い左右間隔を有して、左右の前記第1ガード部材の間への前記ボンネットの入り込みを許容し、
    前記第2ガード部材は、閉じ位置の前記ボンネットの直前に位置するガード位置と、前記ボンネットの開き位置への揺動を許容する退避位置とにわたって、前記車体フレームの前端部に位置する左右向きの第2支軸を支点にして前後揺動し、
    左右の前記第1ガード部材は、それらの前端部が前記ガード位置に位置する前記第2ガード部材の前端部よりも車体前側に位置している作業車。
  2. 左右の前記第1ガード部材は、それらの前記前端部が前記下端部の近くに位置している請求項1に記載の作業車。
  3. 左右の前記第1ガード部材は、前後向きの折れ線に沿って屈曲する下側の第1屈曲部と上側の第2屈曲部とを有して、左右の前記第1ガード部材の下端部側での左右間隔が上部側での左右間隔よりも狭くなる形状に形成されることにより、左右の前記第1ガード部材の上部側において前記ボンネットの入り込みを許容するとともに、前記第1屈曲部又は前記第1屈曲部の隣接部に前記第1ガード部材の前端部を有している請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記フロントガードは、左右の前記第1ガード部材の下端部にわたる左右幅を有して左右の前記第1ガード部材の下端部を連結する連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記車体フレームの前端面に接合されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の作業車。
  5. 前記フロントガードは、前記ガード位置の前記第2ガード部材を左右の前記第1ガード部材のいずれか一方又は双方に連結する連結機構を備えている請求項1〜4のいずれか一つに記載の作業車。
  6. 前記第2ガード部材は、前記ボンネットの前面に対向する縦壁部を有し、
    前記縦壁部は、左右向きの折れ線に沿って屈曲する屈曲部を有している請求項1〜5のいずれか一つに記載の作業車。
  7. 前記第2ガード部材は、前記ボンネットの前面に対向する縦壁部と、前記縦壁部の左右両端から後方に延出する左右の延出部とを有して、平面視U字状に形成されている請求項1〜5のいずれか一つに記載の作業車。
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