JP2017087197A - 触媒の製造方法、および触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的低温でも十分な触媒機能が得られる触媒を製造することができる触媒の製造方法およびそのような触媒を提供する。【解決手段】この製造方法は、担体に触媒機能付き材料を担持させた触媒の製造方法であって、前記触媒機能付き材料から主に構成される20nm以下のサイズの複数の粒子を前記担体の表面に形成するステップを含み、前記粒子は、前記担体の表面に沿った面内において、1×1010〜1×1015個/cm2の密度で形成され、前記面内における前記粒子の密度の変動係数は50%以内であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、触媒の製造方法、および触媒に関する。
液化天然ガス(LNG)を燃料として用いるガスエンジンにおいて、未燃焼のメタンが排ガス中に含まれるメタンスリップが問題となっている。このようなメタンスリップを抑制するために、メタンが大気中に放出されないよう、未燃焼メタンを直接高温で燃焼させる方法がある。しかし、メタンの分解温度は高温であるため、この方法を用いて、例えばディーゼルエンジンの排ガス中のメタンを分解する場合は、ディーゼルエンジンの排気側の部分を加熱する必要があり、メタンを燃焼させるために大型の装置が必要になる。このため、ランニンコストが高くなり、この方法をディーゼルエンジンに適用することは困難である。そこで、触媒を用いて未燃焼メタンを比較的低温で分解する技術の検討が進められている。
メタンを分解するために用いられる触媒としては、一般的に、含浸法などによって金属を担体に担持させた担持触媒が用いられる。担持触媒は、例えば、ハニカム構造の基材等に保持された状態で使用される(非特許文献1)。しかし、担持触媒は、メタン分解性能が十分でないため、より多くのメタンを分解するためには、例えば、触媒の量を増やすために触媒を保持する装置全体のサイズを大きくする必要がある。
触媒燃焼による燃料改質ガス由来排気中残存メタンの効率的除去に関する研究、赤間弘
含浸法で作製した触媒では、比較的低温(例えば200〜600℃)の環境下で使用したときに、十分な触媒機能が得られないことがわかった。
本発明は、比較的低温でも十分な触媒機能が得られる触媒を製造することができる触媒の製造方法、および触媒を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、担体に触媒機能付き材料を担持させた触媒の製造方法であって、
担体に触媒機能付き材料を担持させた触媒の製造方法であって、
前記触媒機能付き材料から主に構成される20nm以下のサイズの複数の粒子を前記担体の表面に形成するステップを含み、
前記粒子は、前記担体の表面に沿った面内において、1×1010〜1×1015個/cmの密度で形成され、
前記面内における前記粒子の密度の変動係数は50%以内であることを特徴とする。
前記面内における前記粒子のサイズの変動係数は50%以内であることが好ましい。
前記粒子にハロゲンが実質的に含まれていない、前記粒子を形成することが好ましい。
前記粒子を形成するステップでは、350℃未満の温度に維持された支持手段で前記担体を支持しながら前記粒子を形成することが好ましい。
前記触媒構造を形成するステップでは、前記触媒機能付き材料として、周期表の第4族および第8族〜第11族に含まれる金属の中から選択された1種以上の金属を含有する原料ガスと、オゾン、酸素ラジカル、酸素イオン、酸素プラズマのうち少なくともいずれか1種と、を用いて前記粒子を形成することが好ましい。
本発明の他の一態様は、触媒であって、
担体と、
前記担体の表面に担持され、触媒機能付き材料から主に構成される20nm以下のサイズの複数の粒子と、を備え、
前記粒子は、1×1010〜1×1015個/cmの密度で担持され、
前記担体の表面に沿った面内における前記粒子の密度の変動係数は50%以内であることを特徴とする。
本発明によれば、比較的低温でも十分な触媒機能が得られる触媒を製造することができる触媒の製造方法およびそのような触媒が提供される。
本実施形態の触媒の一態様を模式的に示す図である。 本実施形態の触媒の別の一態様を模式的に示す図である。 実施例の触媒(サイクル数50回)を示す顕微鏡写真である。 実施例の触媒(サイクル数140回)を示す顕微鏡写真である。 図1に示す触媒を示す顕微鏡写真である。 図2に示す触媒を示す顕微鏡写真である。 実施例の触媒(サイクル数140回)を示す顕微鏡写真である。 本実施形態の触媒を用いてメタン分解試験を行ったときの、反応温度とメタン分解率との関係を示すグラフである。
以下、本実施形態の触媒、および触媒の製造方法について詳細に説明する。
(触媒)
本実施形態の触媒について説明する。
図1および図2に、本実施形態の触媒の例を模式的に示す。図1および図2の触媒1は、後述する触媒の製造方法によって製造されたものである。
本実施形態の触媒1は、担体2と、担体2に担持された複数の粒子9と、を含む。粒子9は、触媒機能付き材料(以降、触媒材料という)から主に構成される、20nm以下のサイズの粒子である。粒子9は、担体2の表面に沿った面内(以降、単に面内ともいう)において、1×1010〜1×1015個/cmの密度で担持されている。面内における粒子9の密度の変動係数は50%以内である。
担体は、図1および図2に示される態様の担体2に制限されることなく、種々のものを用いることができる。
担体の材質として、金属酸化物、金属、セラミックス、その他の材質が挙げられる。金属としては、例えば、Al、Feが挙げられる。金属酸化物としては、例えば、アルミナ、チタニア、酸化バナジウム、酸化錫が挙げられる。その他の材質としては、例えば、シリコン、ゼオライト、金属窒化物、金属炭化物が挙げられる。担体に用いられる材質は、1種であってもよく、複数種であってもよい。複数種の材質を用いる例として、互いに異なる材料で構成された、基板、および、基板表面に形成された酸化膜、が挙げられる。
担体の形態として、板状、粒状、その他の形状、または、構造体が挙げられる。板状の場合、厚みおよびサイズは特に制限されないが、例えば、厚みは0.1〜10mmである。粒状の担体の粒径または最大長さは、特に制限されないが、例えば0.1〜10mmである。構造体として、例えば、ハニカム構造が挙げられる。ハニカム構造のセル数、セル密度、セルの長さ等は特に制限されない。いずれの形態の担体も、多孔質な材料で構成されていてもよく、多孔質でない材料で構成されていてもよい。
ここで、図1および図2に示す担体2を説明する。担体2は、基板3と、基板3の表面に形成された酸化膜4と、を有している。担体2は、板状の形態を有している。具体的に、基板3は、シリコンを材質としており、板厚は、例えば0.5〜1mmである。粒子9は、酸化膜4の表面に担持されている。酸化膜4は、アルミナ等の金属酸化物を材質としており、膜厚は、例えば3〜20nmである。このような酸化膜4は、その表面に触媒構造5を良好に担持させることができる。
担体2は、担体の一例に過ぎず、例えば、1種の材質からなるバルクであってもよい。バルクは、特に制限されないが、例えば、アルミナ等の金属酸化物を材質とする。
粒子9は、上記したように、触媒材料から主に構成され、20nm以下のサイズを有している。
触媒材料は、触媒機能を有する材料であれば、特に制限されることなく用いることができる。触媒機能とは、対象とする化学反応を促進(低温化、高速化)させる機能をいい、例えば酸化および還元のいずれの反応を生じさせるものであってもよい。触媒機能の具体例として、炭化水素ガスの分解(例えばメタンの一酸化炭素への酸化)、窒素酸化物(NO)の分解(例えばNへの還元)、硫黄酸化物(SO)の分解(例えば硫黄への還元)、臭気あるいは毒性を有する物質の分解(例えば、アルデヒドのCO+Oへの酸化)、水素ガスの活性化(Hのイオン化もしくはラジカル化)等が挙げられる。
本実施形態の触媒材料には、金属または金属酸化物が用いられる。金属には、好ましくは、周期表の第4族および第8族〜第11族に含まれる金属の中から選択された1種以上の金属が用いられる。そのような金属として、貴金属(金、銀、白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム);ニッケル、コバルト、銅等の他の遷移金属;これらの中から選択された2種以上からなる合金;が挙げられる。貴金属としては、白金族元素(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金)が好ましく用いられる。金属酸化物には、クロム、コバルト、チタン等の酸化物が用いられる。以下の説明では、触媒材料として白金を例に説明する。
粒子9が触媒材料から主に構成されるとは、粒子9中の触媒材料の含有量が粒子の95質量%を超えることをいい、好ましくは触媒材料から実質的になることいい、より好ましくは触媒材料の含有量が100質量%であることをいう。粒子9は、触媒材料以外の他の材料を含んでいてもよいが、触媒機能を十分に発揮させる観点から、実質的に含まないことが好ましく、0質量%であることがより好ましい。実質的に含まないとは、他の材料が不純物としてあるいは不可避的に混入する場合を除いて、他の材料を意図的に含まないことをいい、例えば、粒子9の1質量%未満である場合をいう。他の材料の含有率は、例えば、二次イオン質量分析法(SIMS)によって確認することができる。不可避的に混入する場合として、例えば、触媒の製造過程で雰囲気中に他の材料が含まれていることによって、粒子中に取り込まれる場合が挙げられる。他の材料として、具体的に、塩素等のハロゲンが挙げられる。粒子中に、ハロゲンが含まれていると、触媒の使用時に、例えば、触媒が設置された排ガスの流路の下流側の部分が腐食するおそれがある。また、ハロゲンが含まれていると、ハロゲンが触媒毒として働くため、十分な触媒機能が得られない場合がある。
粒子9のサイズが20nm以下であることで、含浸法で作製した触媒と比べて、より少ない触媒材料の量で、より高い触媒機能を得ることができることが、実験により確認されている。このため、本実施形態の触媒は、低コストで製造することができ、触媒を小型化、軽量化できる。粒子のサイズは、粒子の最大長さをいう。最大長さは、担体の表面と平行な平面方向の長さ(例えば粒径)であってもよく、担体の表面からの高さであってもよい。粒子のサイズは、より高い触媒機能が発揮される点で、好ましくは1〜10nmである。
なお、触媒1には、20nmを超えるサイズの粒子が含まれていてもよい。この場合、単位測定領域に含まれる、20nmを超えるサイズの粒子のすべての粒子の数に占める割合は、例えば10%以下である。なお、図1および図2において、粒子9のサイズは、説明の便宜のため、粒子9の間で均一に示されているが、所定の範囲でばらつきを有していていもよい。この点は後述する。また、粒子9の形状は、図1および図2に示されるとおりには制限されない。
粒子9は、図1に示されるように互いに分散して配置されていてもよく、図2に示されるように互いに接して配置されていてもよく、また、これらの両方の態様を含むよう配置されていてもよい。これらの配置態様のうち、粒子サイズを小さくしやすく、より高い触媒活性が得られる点で、粒子9同士が互いに分散して配置されていることが好ましい。粒子9は、それぞれ独立して活性を有していると考えられ、互いに接している場合であっても、粒子同士の界面(粒界)において結晶構造のズレが表れていることで、それぞれを独立した粒子として特定することができる。なお、粒子9同士が互いに接している態様には、粒子同士が平面方向に連なって膜状になっている態様も含まれる。独立した粒子であることの特定は、例えば透過電子顕微鏡(TEM)等を用いて行うことができる。なお、粒子9は、担体2の表面に直接担持されるほか、担体2の表面に担持された別の粒子9の上に重なるように担持されていてもよい。粒子9は、担体2の表面に直接担持されていなくても、触媒機能を発揮すると考えられる。
本実施形態の触媒1は、担体2の表面に沿った面内(以降、単に面内という)において、1×1010〜1×1015個/cmの密度で粒子9を含む。20nm以下のサイズの粒子9が上記範囲の密度で含まれていることで、十分な触媒機能が発揮される。ここでいう密度は、面内のすべての領域に含まれる粒子の密度を意味する。粒子9の密度は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて得られる画像を用いて求めることができる。密度が1×1015個/cm以下であると、20nm以下のサイズの粒子が、粒子9同士が互いに間隔をあけて分散して配置されやすくなる。1×1015個/cmを超えると、粒子のサイズが小さすぎて、十分な触媒機能が得られない場合がある。
本実施形態の触媒1は、面内における粒子9の密度の変動係数(CV)が50%以内である。密度の変動係数が50%以内であることによって、面内の全域で良好な触媒機能が得られる。粒子の密度の変動係数が50%以内であるとは、面内の複数の測定領域において粒子9の密度を測定したときに、次式によって計算される変動係数が50%以内であることをいう。
密度の変動係数(%)=(密度の標準偏差)/(密度の平均値)×100
測定領域には、面内から無作為に抽出された20箇所以上の領域を用いることが好ましい。測定領域は、特に制限されないが、例えば、1μm四方の正方形の領域とすることができる。粒子9の密度の変動係数が上記範囲にあることで、対象とする反応を促進するのに最適な密度で均一に分散した粒子9を得ることができる。粒子の密度の変動係数は、好ましくは30%以内である。
本実施形態の触媒1は、さらに、面内における粒子9のサイズの変動係数が50%以内であることが好ましい。粒子9のサイズは、密度と同様に、SEM画像、TEM画像、もしくは原子間力顕微鏡(AFM)画像を用いて求めることができる。粒子9のサイズの変動係数が50%以内であることによって、触媒反応を最も促進させると考えられる粒子径に見合ったサイズに粒子9が揃っているため、これにより高い触媒機能を得ることができる。粒子のサイズの変動係数が50%以内であるとは、面内の複数の測定領域において粒子9のサイズを測定したときに、次式によって計算される変動係数が50%以内であることをいう。
サイズの変動係数(%)=(サイズの標準偏差)/(サイズの平均値)×100
測定領域には、面内から無作為に抽出された30箇所以上の領域を用いることが好ましい。測定領域は、例えば、1μm四方の正方形の領域とすることができる。粒子9のサイズの変動係数は、好ましくは30%以内である。
本実施形態の触媒1は、含浸法で作製された触媒と比べ、比較的低温(例えば200〜600℃)でも高い触媒機能が得られることが確認されている。サイズが上記範囲の粒子9が上記範囲の密度で、変動係数が上記範囲にあり、すなわち、微小な粒子が高密度で、担体2の表面に沿った面内のどの部分においても均等な密度で存在していることが、比較的低温での触媒機能の発揮に有効であると考えられる。本実施形態の触媒1は、低温で使用できることで、耐熱性の高くない担体を用いることができ、比較的低温の環境下で用いることができる。例えば、本実施形態の触媒1を、燃料電池の電極に用いることができる。
また、本実施形態の触媒1は、粒子9の担体2に対する密着性が良好であることが。含浸法等で作製した触媒は、例えば600〜700℃の高温の環境下で使用すると、触媒材料同士が凝集し一体化する場合がある。このため、含浸法等で作製した触媒は、触媒機能が経時的に低下する。これに対し、本実施形態の触媒1では、高温の環境下でも、担体2に対する密着性が良好であり、粒子9同士が凝集し一体化することが抑えられており、触媒機能の高さが維持される。本実施形態の触媒1は、このように耐熱性に優れているため、使用済みの触媒であっても、高温で処理して再生することができ、繰り返し使用することができる。例えば、使用に伴って、排ガス中のすす等が粒子9の表面を覆うように付着し、触媒機能が低下した場合であっても、使用済みの触媒を高温の炉内に配置して、すす等を酸化し除去すること、あるいは、バーナーの炎であぶること等によって、触媒1を再生させることができる。
また、本実施形態の触媒1は、担体2と粒子9との密着性が良好であることで、耐薬品性にも優れている。含浸法で作製した触媒は、強酸の溶液中に浸漬すると、粒子等の触媒材料が担体から容易に剥がれ落ちてしまうが、本実施形態の触媒1では、粒子9が担体2から剥離し難い。
また、本実施形態の触媒1は、粒子9中にハロゲンが実質的に含まれていないことで、触媒1の使用中に、ハロゲンが粒子9から脱離し、触媒1が設置された流路あるいは担体2が腐食することが抑制される。含浸法で作製した触媒は、通常、塩化物を含んだ溶液を用いて作製されるため、得られた触媒において所定量のハロゲンが含まれる。このため、使用中に、流路あるいは担体を腐食させるおそれがある。また、塩素は、触媒毒として働き、触媒機能を低下させる場合がある。
本実施形態の触媒1は、炭化水素ガス、NO等、種々のガス成分を分解する機能を有し、そのような成分を含んだ排ガスの浄化等に用いることができる。具体的には、本実施形態の触媒1は、そのような排ガスを発生する、車両、船舶等の輸送機関に好適に用いることができる。輸送機関の具体例として、例えば、ガスエンジンを搭載した船舶が挙げられる。この種の船舶は、メタンを含んだ排ガスを発生させうるので、本実施形態の触媒を用いることで、メタンを比較的低温で分解し(酸化してCO+HOにし)、排ガス中のメタン濃度を低減することができる。この場合、酸化反応を促進するために、触媒を酸化雰囲気下で用いることが好ましい。なお、炭化水素ガスの発生源である燃料の種類は、特に制限されず、炭化水素ガスを含む液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)、炭化水素ガスを発生しうる他の燃料(例えば、高オクタン価のガソリン)が挙げられる。LNGおよびLPGは、燃料として積載されたものであってもよく、積み荷として積載されたもののうち一部が気化したもの(ボイルオフガス)であってもよい。
また、輸送機関の他の具体例として、ディーゼルエンジン(例えば、2ストロークサイクルの低速ディーゼルエンジン)を搭載した船舶、大型車両等が挙げられる。この種の輸送機関は、NOを含んだ排ガスを発生させうるので、本実施形態の触媒を用いることで、NOを比較的低温でNに還元し、排ガス中のNO濃度を低減できる。この場合、還元反応を促進するために、触媒を還元雰囲気下で用いることが好ましい。NOを、酸化してNOとすることは、大気汚染および温暖化を抑制する観点から望ましくない。このため、Nに還元することが有効である。なお、一般的な船舶用ディーゼルエンジンは、排ガス中に硫黄成分を多く含み、触媒材料として白金等を用いた場合、触媒材料は被毒してしまう。このため、SOを含んだ排ガスを処理する場合は、硫黄に対して被毒し難い材料を触媒材料として選択することが好ましい。
本実施形態の触媒を用いて処理される排ガスの種類は特に制限されず、上記したガスエンジン、ディーゼルエンジンから排出されるもののほか、例えば、点火プラグを備えるレシプロエンジン等から排出されるものであってもよい。本実施形態の触媒は、例えば、エンジンの排ガスの流路上に配置して使用される。エンジンに排ガス再循環(EGR)システムが接続されている場合、排ガスの流路の任意の位置(例えば、システム内に設けられた過給機の上流側または下流側)に配置できる。
(触媒の製造方法)
次に、本実施形態の触媒の製造方法について説明する。
本実施形態の触媒の製造方法は、担体に触媒材料を担持させた触媒の製造方法であって、複数の粒子を担体の表面に形成するステップを含む。複数の粒子は、触媒機能付き材料から主に構成される20nm以下のサイズのものであり、上記説明したものと同様である。
本実施形態の触媒の製造方法は、種々の方法を用いて行うことができるが、ここでは原子層堆積法(ALD)を用いて、ALD装置の成膜室(処理空間)内で行う場合を例に説明する。
粒子を形成するステップでは、ALDを用いた場合に、成膜室内に配置された担体の表面に、触媒材料から主に構成される複数の核を形成し、それぞれの核を成長させることで、上記形態(サイズ、密度、密度のバラつき)の複数の粒子を担体の表面に形成する。このステップは、下記説明するように、処理空間内に、触媒材料を含んだ原料ガスと、反応ガスと、を交互に供給することを繰り返して行われる。
粒子を形成するステップは、具体的には、成膜室への原料ガスの供給、および、成膜室への反応ガスの供給、を交互に行いことによって行われ、さらに、成膜室内に原料ガスを供給した後、原料ガスを成膜室内に保持すること、および、処理空間に反応ガスを供給した後、反応ガスを成膜室内に保持すること、を行うことが好ましい。原料ガス、反応ガスの保持は、具体的には、原料ガス、反応ガスを成膜室内に供給した後、ALD装置に設けられた後述するバルブを閉じて成膜室を密閉(封止)することで行われる。原料ガス、反応ガスは、成膜室内で保持された後、それぞれ成膜室から排気される。このように、粒子を形成するステップでは、原料ガスの供給、原料ガスの保持、原料ガスの排気、反応ガスの供給、反応ガスの保持、反応ガスの排気を行うことを1つのサイクルとして、このサイクルを繰り返す。原料ガスの排気は、反応ガスの成膜室への供給と並行して行われてもよい。
なお、本実施形態で用いられるALD装置の成膜室には、原料ガスの供給源および反応ガスの供給源がそれぞれ接続されている。原料ガスは、成膜室に至る経路の途中で、N等のキャリアガスと混合され、混合ガスとして成膜室に供給される。また、成膜室には、成膜室を減圧するための減圧装置(例えば真空ポンプ)がバルブを介して接続されており、バルブを開くことにより、原料ガス、反応ガスの供給、排気を行い、バルブを閉じることにより、原料ガス、反応ガスの保持を行うことができる。
粒子を形成するステップでは、350℃未満の温度に維持されたステージ(支持手段)で担体を支持することで、担体を加熱しながら粒子を形成することが好ましい。ステージは、成膜室内に配置された、担体が載置される台であり、ヒータを内蔵する。本発明者の研究によれば、20nm以下のサイズの粒子を、高密度で、かつ、密度の変動係数を小さくするために、ステージの温度を350℃未満に維持して、担体の温度を例えば100〜300℃に低く維持することが好ましいことがわかった。担体の温度が300℃を超えると、初期の段階で担体の表面に形成される粒子(核)が、担体の表面に沿って移動して凝集し(癒着し)やすくなり、20nm以下のサイズの粒子を高密度で形成し難くなる。ステージの温度は、常温〜350℃未満の温度に維持されるのが好ましく、200〜350℃未満に維持されるのがより好ましい。
粒子を形成するステップでは、触媒材料として、上記説明した、周期表の第4族および第8族〜第11族に含まれる金属の中から選択された1種以上の金属を含有する原料ガスと、オゾン、酸素ラジカル、酸素イオン、酸素プラズマ(以降、オゾン等ともいう)のうち少なくともいずれか1種と、を用いて粒子を形成することが好ましい。例えば、触媒材料が白金である場合、白金を含む原料ガスには、例えば、白金に炭化水素基が配位した有機白金化合物を用いることができる。オゾン等は、原料ガスと反応して触媒材料を形成するためのものである。本発明者の研究によれば、特にオゾン等を用いることで、担体の温度が350℃未満の条件下でも、20nm以下のサイズの粒子を高密度に、かつ、密度の変動係数を小さく形成できることがわかった。特にオゾンは酸化力が強く、原料ガスとの反応が進行しやすいため、反応ガスとしてそのまま用いることができ、例えばプラズマにする必要がない。また、オゾンは、有機白金化合物に対して還元剤となるため、白金粒子を形成する場合に水素等の還元性ガスを使用する必要がない。なお、酸素プラズマには、酸素を反応ガスとして用いつつ、反応を促進するためにプラズマとしたものを用いてもよい。粒子を形成するステップでは、酸素等、オゾン等以外の反応ガスを用いてもよい。
上記サイクルにおいて、例えば、原料ガスの供給を1〜5秒、原料ガスの保持を3〜10秒、反応ガスの供給(並行して行われる原料ガスの排気)を2〜5秒、反応ガスの保持を5〜15秒、反応ガスの排気を1〜10秒、順に行う。このように、成膜室に供給した原料ガス、反応ガスを排気せずに、そのまま成膜室内に留め保持することで、少ない成膜サイクルで20nm以下のサイズの粒子を高密度で均等に成長させることを促進できる。ALDは、算術表面粗さRaの小さい平坦な膜を必要な膜厚だけ精度よく成膜する手法であるため、通常は、精度の良い成膜を行うために、成膜室を封止せず、成膜に関与しない余分な原料ガスと酸化剤をすぐに排気できるようにして成膜が行われる。本発明者は、ALDを用いて成膜を行う際に、敢えて成膜室を封止することで、少ない成膜サイクルで20nm以下のサイズの粒子を高密度に均等に成長させられることを見出した。また、このような原料ガスの保持を行うことにより、原料ガスの供給量が少なくても粒子を形成することができる。
粒子を形成するステップにおいて、350℃未満の温度に維持されたステージ(支持手段)で担体を支持することで担体を加熱しながら粒子を形成し、さらに、周期表の第4族および第8族〜第11族に含まれる金属の中から選択された1種以上の金属を含有する原料ガスと、オゾン等とを用いて粒子を形成する場合は、上記したサイクルを、40回以上300回以下繰り返すことが好ましい。この範囲でサイクルを繰り返すことで、期せずして20nm以下のサイズの粒子を高密度でバラつきが小さく成長させられることがわかった。サイクル数を、粒子のサイズが小さくなるよう調整することで、密度を高くすることができる。例えばサイズ2nm程度の粒子を高密度で変動係数を小さくして形成するために、上記した前提条件においてサイクル数を40〜70回とすることができる。2nm程度のサイズの粒子は、極めて高い触媒機能を発揮すると考えられる。
本実施形態の触媒の製造方法では、担体として、上記説明した基板および酸化膜を用いる場合に、粒子を形成するステップの前に、基板の表面に酸化膜を形成するステップを行って、担体を作製してもよい。酸化膜を形成するステップは、基板を配置した成膜室内で、ALD法を用いて行うことができ、この場合、酸化膜を形成するステップおよび粒子を形成するステップを、同じ成膜室内で連続して行うことができる。なお、酸化膜を形成するステップにおいて、例えば、アルミナ酸化膜を形成する場合は、原料ガスとしてトリメチルアルミニウム、反応ガスとしてオゾンを用いることができる。
また、本実施形態の触媒の製造方法では、担体として、曲げ加工等が可能な板状部材(例えば金属板)を用いて粒子を形成するステップを行い、粒子を形成するステップの後、粒子が形成された板状部材に対し、曲げ加工等を行うステップを行ってもよい。このステップを行うことによって、例えばハニカム構造等の構造体を形成し、触媒装置として用いることができる。
なお、本実施形態において、ALD法には、より高速に成膜を行うことのできるスペーシャル(Spatial)ALD法が用いられてもよい。スペーシャルALD法では、例えば、互いに分離された、原料ガスを供給する空間および反応ガスを供給する空間が交互に並んだ装置を用いて、これらの空間を順に通過するよう担体を搬送しながら各空間でガスの供給を行うことで、担体の表面に粒子を形成することができる。
本実施形態の触媒の製造方法によれば、20nm以下のサイズの微小な粒子が高密度で均等に担体に担持された触媒、すなわち、比較的低温でも十分な触媒機能が得られる触媒を得ることができる。また、このような触媒は、上記したように、担体と粒子との密着性が良好であるため、高温環境下で粒子が凝集し一体化せず、耐熱性に優れるとともに、薬品と接触した環境でも粒子が担体から剥がれにくく、耐薬品性に優れる。
本実施形態の触媒の製造方法は、ALD法を用いて行うことに制限されず、例えば、水素プラズマまたは酸素プラズマを用いる方法、ゾルゲル法等によって行うことができる。例えば、触媒材料として、コバルト、ニッケルを含む合金を用いる場合、水素プラズマ法によって行うことができる。
(実施例)
以下、実施例を示して、本発明をより具体的に説明する。
上記説明したALD装置の成膜室内で、厚さ0.7mm、6インチ四方のシリコン基板を、ステージ上に載置し、成膜室を100Paに減圧し、シリコン基板を150〜200℃に加熱し、この状態で、トリメチルアルミニウムとオゾンを交互に供給しながら、シリコン基板状に、厚さ20nmのアルミナ酸化膜を作製した。続けて、ステージを300〜350℃未満に維持しながらアルミナ酸化膜付きシリコン基板を270℃に加熱した状態で、トリメチルメチルシクロペンタジエニルプラチナ((CH(CH)Pt)とNとの混合ガスと、オゾンガスとを交互に成膜室内に供給しながら作製した。その際、原料ガスの供給を1.5秒、その後の成膜室の封止を5秒、オゾンの供給(並行して原料ガスの排気)を2秒、その後の成膜室の封止を10秒、オゾンの排気を5秒、順に行うことを1サイクルとして、このサイクルを50回繰り返し、触媒を作製した。成膜室の圧力は、オゾン供給時の圧力で5kPaとした。また、サイクルを140回繰り返した点を除いて、サイクル数50回で触媒を作製したときと同じ条件で、触媒を作製した。
(粒子の形態の確認)
上記の要領で得られた触媒のSEM画像(図3および図4)を観察し、サイズ、密度の測定、および密度の変動係数を計算したところ、サイクル数が50回であった触媒に関して、20nm以下のサイズの粒子が1.4×1012個/cmの密度で、かつ、密度の変動係数が10%以内であることが確認された。図3および図4に、サイクル数50回、140回で作製した触媒の平面方向のSEM画像を示す。また、サイクル数が140回であった触媒は、20nm以下のサイズの粒子が1×1012個/cmの密度で、かつ、密度の変動係数が10%以内であることが確認された。測定は、走査範囲500nmで行った。測定結果に基づいて、担体表面に沿った面内の密度を求めた。また、面内において、60nm四方の測定領域20箇所を無作為に抽出し、それぞれにおいてSEM画像に基づいて各領域の密度を求め、上記式を用いて、密度の変動係数を計算した。合わせて、同じ測定領域のSEM画像に基づいて、各領域に含まれる粒子のサイズを測定し、上記式を用いてサイズの変動係数を計算した。
図5および図6に、サイクル数50回、140回で作製した触媒の高さ方向(図5および図6の上下方向)のSEM画像を示す。図5および図6のいずれにも、担体の表面に複数の粒子が独立して形成されていることを確認できた。図6に示されるように、粒子同士が接触している場合であっても、その界面が明りょうに表れており、一体化せずに独立して存在していることを確認できた。
なお、得られた触媒を、X線光電子分光(XPS)装置を用いて分析したところ、70.9eVと74eVの2箇所で白金の鋭いピークが現れており、粒子が白金からなることを確認できた。
(メタン分解試験)
担体として、充填容積5cm分の粒径2mmのアルミナボールに、上記ALD装置を用いて、ボールの表面に白金の粒子を形成した。製造条件は、成膜温度を120℃とした点を除いて、上記した粒子の形態を確認したときと同様の条件(サイクル数140回)で触媒を作製した。ランダムに取り出した5個のいずれのアルミナボールの表面にも、20nm以下のサイズの粒子が、密度1×1012個/cmで、変動係数10%で形成されていることを確認できた。図7に、このうちの1個の白金付きアルミナボール(触媒)の表面のSEM画像を示す。変動係数を計算するための測定領域は、各ボール表面の面内において、60nm四方の測定領域20箇所を抽出した。得られた触媒を用いて、下記要領でメタン分解試験を行った。
円形断面(断面積5cm)の流路を有する反応管内の流路の途中に、粒子付きアルミナボール5cmを充填し、反応管を200〜400℃の範囲で種々の温度に加熱し、メタン、OおよびNの混合ガス(メタン濃度2500ppm、O濃度10%)を1.3L/分で反応管内に流し、120分間反応を行った。混合ガスのガス流量を触媒の充填容積で割った値は15600/時であった。反応管の出口側で濃度計を用いてメタン濃度を測定し、下記式に従って、反応温度ごとにメタン分解率を計算した。
メタン分解率(%)=(1―反応管を加熱したときの反応管の出口側のメタン濃度/常温の反応管の出口側のメタン濃度)×100
結果を、図8に、■のプロットで示す。図8は、反応温度ごとのメタン分解率を示すグラフである。
これとは別に、触媒として、含浸法によって作製した触媒を用い、反応管内にセットした点を除いて同様の試験を行った。触媒の作製は、まず、蒸留水に塩化白金塩を溶解した塩化白金塩溶液にアルミナボールを浸漬し、70℃に保ったまま1時間撹拌し、その後取り出し、12時間真空乾燥を行った。次いで、500℃で5時間焼成し、400℃で4時間、H還元を行って、0.5質量%の白金担持アルミナボールを得た。結果を、図8に、◆のプロットで示す。
また、反応管内に触媒をセットしなかった点を除いて同様の試験を行った。結果を、図8に、▲のプロットで示す。
図8から分かるように、本実施形態の触媒を用いた場合は、比較的低温でも高いメタン分解性能が確認された。特に、100〜350℃の温度領域で、含浸法で作製した触媒と比較して、高いメタン分解性能が確認された。この温度領域は、例えば、船舶のガスエンジンから排出される排気ガスが、エンジンの下流側に配置された過給器の後段部分を流れるときの一般的な温度領域に相当する。本実施形態の触媒をこのような温度領域で使用した場合に、十分な触媒機能が得られることが確認された。
また、本実施形態の触媒に含まれる触媒材料の重量は、含浸法で作製した触媒に含まれる触媒材料の重量の1/50程度であった。このことから、本実施形態の触媒によれば、含浸法で作製した触媒と比べ、ガス分解率が3倍程度であるにも関わらず、用いられる触媒材料の重量は1/50以下で済むことがわかった。この理由は、本実施形態の触媒では、20nm以下のサイズの粒子が高密度に均等に配置されているのに対し、含浸法で作製した触媒では、そのような形態で粒子が配置されていないためと考えられる。
以上、本発明の触媒、および触媒の製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態および例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 触媒
2 担体
5 触媒材料(触媒機能付き材料)
7 膜
9 粒子

Claims (6)

  1. 担体に触媒機能付き材料を担持させた触媒の製造方法であって、
    前記触媒機能付き材料から主に構成される20nm以下のサイズの複数の粒子を前記担体の表面に形成するステップを含み、
    前記粒子は、前記担体の表面に沿った面内において、1×1010〜1×1015個/cmの密度で形成され、
    前記面内における前記粒子の密度の変動係数は50%以内であることを特徴とする触媒の製造方法。
  2. 前記面内における前記粒子のサイズの変動係数は50%以内である、請求項1に記載の触媒の製造方法。
  3. 前記粒子にハロゲンが実質的に含まれていない、請求項1または2に記載の触媒の製造方法。
  4. 前記粒子を形成するステップでは、350℃未満の温度に維持された支持手段で前記担体を支持しながら前記粒子を形成する、請求項1から3のいずれか1項に記載の触媒の製造方法。
  5. 前記触媒構造を形成するステップでは、前記触媒機能付き材料として、周期表の第4族および第8族〜第11族に含まれる金属の中から選択された1種以上の金属を含有する原料ガスと、オゾン、酸素ラジカル、酸素イオン、酸素プラズマのうち少なくともいずれか1種と、を用いて前記粒子を形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の触媒の製造方法。
  6. 担体と、
    前記担体の表面に担持され、触媒機能付き材料から主に構成される20nm以下のサイズの複数の粒子と、を備え、
    前記粒子は、1×1010〜1×1015個/cmの密度で担持され、
    前記担体の表面に沿った面内における前記粒子の密度の変動係数は50%以内であることを特徴とする触媒。
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