JP2017086443A - 天板昇降式什器 - Google Patents
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Abstract
Description
天板付什器においては、使用者の姿勢、体格、性別、好み等によって、作業のしやすい天板の高さは個々に異なる。このため、天板の高さを上下に変更可能とした天板昇降式什器が使用されている。天板昇降式什器においては、使用者の要望に応じた天板高さの作業エリアを提供することができ、作業効率を向上させることができるとともに、使用者の体への負荷を軽減することができる。
しかし、上述したような天板昇降式什器においては、天板を支持する脚体に対して天板の上下位置が変動する。このため、天板の高さによっては、幕板によって使用者の下肢が露呈しないようにすることができない。
そこでなされた本発明の目的は、天板の高さに関わらず、使用者の下肢が露呈しないように幕板を設けることのできる天板昇降式什器を提供することである。
この発明に係る天板昇降式什器は、天板を有した上部構造体と、床面上に設置され、前記上部構造体を昇降可能に支持する下部構造体と、前記天板と前記下部構造体との間で上下方向に延び、前記天板の下方空間を前記天板の表面に沿った方向の一方の側と他方の側とに仕切る幕板部と、を備え、前記幕板部は、前記上部構造体の昇降にともなって上下方向に伸縮することを特徴とする。
このように構成することで、幕板部は、下部構造体に固定された下部幕板に対し、上部構造体に設けられた上部幕板が、上部構造体の昇降とともに上下動する。これにより、幕板部が上部構造体の昇降にともなって上下方向に伸縮し、天板の高さに関わらず、幕板部により天板の下方空間を仕切ることができる。
このように構成することで、上部構造体が上昇端位置に位置した場合においても、上部幕板と下部幕板とが重合して配設されているので、上部幕板及び下部幕板の板厚方向一方の側に位置する使用者の下肢が、他方の側に対して確実に露呈しない構成とすることができる。
このように構成することで、天板の下方で、上部幕板によって使用者の下肢等を隠すことができる。また、上部幕板を天板に設けることで、上部構造とともに昇降する上部幕板が、下部構造体と干渉するのを回避することができる。
このように構成することで、脚体の間から使用者の下肢等が見えるのを防ぐことができる。また、下部幕板を一対の脚部材に固定することによって、使用者の下肢やワゴン等が下部幕板に突き当たったときに、下部幕板を確実に固定しておくことができる。
このように構成することで、使用者が天板に対向して天板昇降式什器を使用する際に、使用者の下肢等が幕板部に干渉するのを避けつつ、使用者側とは反対側から見たときに使用者の下肢等が露呈するのを防ぐことができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る天板昇降式什器を斜め前方から見た斜視図である。図2は、上記天板昇降式什器の側面図である。図3は、上記天板昇降式什器の上部構造体を上昇端位置まで上昇させた状態を示す側面図である。
図1〜図3に示すように、天板昇降式什器1は、天板21を備える上部構造体20と、床面F上に設置されて上部構造体20を支持する下部構造体10と、を備える。
各脚部材11は、下部支持体12と、上部支持体13と、昇降ユニット14と、を備えている。
使用者が操作部22に対して所定の操作を入力すると、操作部22から配線ケーブル(図示無し)を介し、制御ユニット(図示無し)に操作信号が送信される。制御ユニット(図示無し)は、操作部22から操作信号を受信すると、受信した信号に基づいて昇降ユニット14,14に昇降動作を実行させる指令信号を出力する。昇降ユニット14,14は、指令信号を受け取ると、その指令信号に応じて伸縮駆動され、これによって天板21の高さの調整がなされる。
この実施形態において、幕板部40Aは、上部構造体20において天板21の下方に設けられた上部幕板41と、下部構造体10に固定された下部幕板43と、を備えている。
図2に示すように、上部幕板41は、天板21の後端21sに対し、前方にオフセットした位置に設けられている。
下部幕板43は、下端部43bが下部支持体12の所定寸法上方に位置し、上端部43uに向かって脚部材11に沿って鉛直上方に延びている。下部幕板43は、上部幕板41に対して下部幕板43の板厚方向前方に配置され、上部幕板41と下部幕板43との間に前後方向に隙間を空けて設けられている。
すなわち、図2に示すように、天板21を下降端位置P1まで下降させたときに、上部幕板41の下端部41bが、床面Fや下部支持体12に接触しないよう、床面Fおよび下部支持体12よりも上方に位置するように設けるのが好ましい。また、天板21を下降端位置P1まで下降させたときに、下部幕板43の上端部43uが天板21の下面21uに接触しないよう、下面21uよりも下方に位置するように設けるのが好ましい。
また、図3に示すように、天板21を上昇端位置P2まで上昇させたときに、上部幕板41の下端部41bが、下部幕板43の上端部43uよりも下方に位置するように設けるのが好ましい。
上記実施形態では、幕板部40Aとして、上部幕板41と下部幕板43とを備える構成としたが、これに限らない。幕板部40Aは、上部構造体20の昇降にともなって上下方向に伸縮するのであれば、他の構成としてもよい。
図4は、上記天板昇降式什器の第1変形例を示す側面図である。
この図4に示すように、幕板部40Bは、上部幕板41および下部幕板43に加え、中間幕板47を備えるようにしてもよい。この場合、上部幕板41は、上記実施形態と同様、天板21の下面21uに固定し、下部幕板43は、下部構造体10に固定する。
中間幕板47は、昇降ユニット14の筒状体14bの上端部に、ブラケット48を介して固定する。この中間幕板47は、上部幕板41と下部幕板43の間に配置するのが好ましい。
図5は、上記天板昇降式什器の第2変形例を示す側面図である。
図5に示すように、幕板部40Cは、上端部45aを天板21の下面21uに固定し、下端部45bを下部構造体10に固定し、上端部45aと下端部45bとの間に、上下方向に伸縮可能な蛇腹状のスクリーン45を設けるようにしてもよい。
このような構成によれば、幕板部40Cは、上部構造体20の昇降にともなってスクリーン45が上下に伸展することで、上下方向に伸縮する。
図6は、上記天板昇降式什器の第3変形例を示す側面図である。
図6に示すように、幕板部40Dは、平断面寸法が互いに異なる複数の平断面視筒状のパネル体46a,46b,46cを備えた構成とすることもできる。幕板部40Dは、最も平断面寸法が大きなパネル体46aの内側にパネル体46bが挿入され、パネル体46bの内側にパネル体46cが挿入されている。パネル体46cの上端は天板21の下面21uに固定され、パネル体46aの下端部は下部構造体10に固定されている。このような幕板部40Dは、図示しない駆動機構によって、パネル体46aに対し、その内側に挿入されたパネル体46b,46cを上下方向に出没させる。
このようにして、幕板部40Dは上部構造体20の昇降にともなって上下方向に伸縮する。
なお、本発明の天板昇降式什器は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、天板昇降式什器1の下部構造体10は、天板21が昇降可能であれば、例えば、脚部材11の構造、配置、設置本数等を、他のいかなる構成としても良い。例えば、昇降ユニット14を、上記実施形態で示したのと上下逆向きに設けてもよい。
また、天板昇降式什器1は、その用途を限るものではなく、デスク装置の他、作業台、実験台、テーブル、カウンター等の用途のものであってもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 下部構造体
11 脚部材(脚体)
20 上部構造体
21 天板
21u 下面(表面)
40A〜40D 幕板部
41 上部幕板
41b 下端部
43 下部幕板
43u 上端部
F 床面
P2 上昇端位置
S 下方空間
Claims (6)
- 天板を有した上部構造体と、
床面上に設置され、前記上部構造体を昇降可能に支持する下部構造体と、
前記天板と前記下部構造体との間で上下方向に延び、前記天板の下方空間を前記天板の表面に沿った方向の一方の側と他方の側とに仕切る幕板部と、を備え、
前記幕板部は、前記上部構造体の昇降にともなって上下方向に伸縮することを特徴とする天板昇降式什器。 - 前記幕板部は、
前記下部構造体に固定された下部幕板と、
前記上部構造体において前記天板の下方に設けられ、前記下部幕板に対して前記下部幕板の板厚方向に間隔を空けて配置された上部幕板と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の天板昇降式什器。 - 前記上部構造体が上昇端位置に位置した状態で、前記上部幕板の下端部が前記下部幕板の上端部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項2に記載の天板昇降式什器。
- 前記上部幕板は、前記天板から下方に垂下して設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の天板昇降式什器。
- 前記下部構造体は、前記天板を昇降可能に支持する一対の脚体を有し、
前記下部幕板は、一対の前記脚体の間を塞ぐように設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の天板昇降式什器。 - 前記幕板部は、前記脚体に対し、使用者が前記天板に対向する側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の天板昇降式什器。
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JP2015219971A JP2017086443A (ja) | 2015-11-09 | 2015-11-09 | 天板昇降式什器 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2015
- 2015-11-09 JP JP2015219971A patent/JP2017086443A/ja active Pending
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