JP2017085801A - 流体装置 - Google Patents

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知己 阪本
淳 須原
Atsushi Suhara
淳 須原
原田 佳幸
Yoshiyuki Harada
佳幸 原田
敬宏 阿部
Takahiro Abe
敬宏 阿部
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Abstract

【課題】流体装置のサイズ増大を抑えつつ、流体装置における防音を実現する。【解決手段】回転軸10aを有した流体機械と、上記回転軸10aに接続された回転電気機械90と、上記回転電気機械90を水冷する水冷装置65と、上記水冷が行われている水冷箇所に被覆された防音材85と、を備えた構成で、回転電気機械90の冷却方式を水冷方式とすることによって、回転電気機械90を防音材85で被覆する。【選択図】図6

Description

本発明は、流体装置に関するものである。
流体装置の一つである水力発電装置には、水車の回転で発電する水車発電機、水車発電機で発電した電力を蓄電するバッテリ、水車発電機、及びバッテリの電力供給を制御する制御装置を備えたものがある(例えば特許文献1を参照)。この文献の例は、運搬、設置及び撤去を容易に行えるように考慮された比較的小規模な発電設備の例であり、水車発電機、バッテリ及び制御装置が、共通のベース上に載置された装置ユニットとして構成されている。
そして、このような水力発電装置では、水車発電機等の防音が必要な場合があり、特許文献1の例では、箱状のカバー内に水車発電機等を収容することで防音を図っている。
特開2007−187043号公報
しかしながら、特許文献1の例では、防音用カバー(箱)の存在によって、水力発電装置(流体装置)のサイズは大きくなりがちである。
本発明は上記の問題に着目してなされたものであり、流体装置のサイズ増大を抑えつつ、流体装置における防音を実現することを目的としている。
上記の課題を解決するため、第1の発明は、
回転軸(10a)を有した流体機械(W)と、
上記回転軸(10a)に接続された回転電気機械(90)と、
上記回転電気機械(90)を水冷する水冷装置(65)と、
上記水冷が行われている水冷箇所に被覆された防音材(85)と、
を備えたことを特徴とする。
この構成では、回転電気機械の冷却方式を水冷方式とすることによって、回転電気機械を防音材で被覆することができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、
上記防音材(85)は、シート状の部材であり、上記水冷箇所に巻き付けられていることを特徴とする。
この構成では、シート状の防音材(85)が巻き付けられることによって、水冷箇所が被覆される。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、
上記防音材(85)は、上記回転軸(10a)の軸心(Z)に沿って、該回転軸(10a)に直行する仮想平面(S)に投影した輪郭が、該軸心(Z)に沿って該仮想平面(S)に投影した上記流体機械(W)の輪郭を超えないように形成されていることを特徴とする。
この構成では、防音材の設置範囲が、流体機械の輪郭を超えない範囲に制限される。
また、第4の発明は、第3の発明において、
上記流体機械(W)と上記回転電気機械(90)とは、上下方向に並んで配置されていることを特徴とする。
この構成では、上記仮想平面(S)は、地面と平行となる。したがって、防音材(85)は、回転軸(10a)の軸心(Z)に沿って、地面(仮想平面(S))に投影した輪郭が、該軸心(Z)に沿って地面に投影した流体機械(W)の輪郭を超えない範囲に制限される。
第1の発明によれば、流体装置のサイズ増大を抑えつつ、防音を実現することが可能になる。これにより、例えばコンパクトな水力発電装置などを作ることができる。
また、第2の発明によれば、防音材を容易に取り付けることが可能になる。
また、第3の発明によれば、流体装置をコンパクトに構成できる。
また、第4の発明によれば、流体装置の設置面積を増やすことなく防音できる。
図1は、実施形態に係る水力発電装置(流体装置)の概略正面図を示す。 図2は、実施形態に係る水力発電装置の概略側面図を示す。 図3は、羽根車を例示する。 図4は、ブロック体の斜視図である。 図5は、流入管付近の斜視図である。 図6は、防音材の取り付け状態を示す横断面図である。 図7は、電力変換制御装置が水力発電装置(流体装置)本体とは離れた場所に設けられた場合における防音材の取り付け状態を例示する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態》
本発明の流体装置の実施形態として、水力発電装置の例を説明する。この水力発電装置は、比較的小規模な発電設備の例であり、例えば、浄水場に設置されている減圧弁の代わりに設置され、減圧弁で消費されていた水のエネルギーを電力として回収する。
図1は、本発明の実施形態に係る水力発電装置の概略正面図を示し、図2は同水力発電装置の概略側面図を示す。
図1及び図2において、(W)は流体機械としての水車であって、水平方向に延びる水流の流入管(1)と、水流の流出管(2)とを備える。(3)は上記水車(W)に流入管(1)を介して流体としての水を供給する水供給管、(4)は上記水車(W)からの水を流出管(2)を介して排出する水排出管である。上記水供給管(3)及び水排出管(4)は、上記水車(W)に水を流通させる主管である。
また、(5)、(6)は両端間で径の異なるレジューサである。レジューサ(5)は水供給管(3)と水車(W)の流入管(1)との間に配置され、レジューサ(6)は水排出管(4)と水車(W)の流出管(2)との間に配置される。水流入側のレジューサ(5)は、その一端のフランジ(5a)が水供給管(3)のフランジ(3a)にボルト及びナット(8)で締結されており、その端部開口部での流体流通断面積は水供給管(3)の端部開口部での流体流通断面積(Mci)に等しい。一方、水流入側のレジューサ(5)の他端開口部での流体流通断面積は水車(W)の流入管(1)の端部開口部での流体流通断面積(Wci)に等しい。上記水供給管(3)の流通断面積(Mci)は上記水車(W)の流入管(1)の流通断面積(Wci)よりも大きい(Mci>Wci)。従って、水流入側のレジューサ(5)は、水供給管(3)から水車(W)の流入管(1)への水流を絞る。
また、水流出側のレジューサ(6)は、その一端のフランジ(6a)が水排出管(4)のフランジ(4a)にボルト及びナット(8)で締結されており、その端部開口部での流体流通断面積は水排出管(4)の端部開口部での流体流通断面積(Mco=Mci≡Mc)に等しい。一方、水流出側のレジューサ(6)の他端開口部での流体流通断面積は水車(W)の流出管(2)の端部開口部での流体流通断面積(Wco=Wci≡Wc)に等しい。従って、水流出側のレジューサ(6)は、水車(W)の流出管(2)から水排出管(4)への水流を拡開する。
そして、本実施形態の水力発電装置は、上記水供給管(3)、水車(W)の流入管(1)、水車(W)の流出管(2)及び水排出管(4)並びにレジューサ(5,6)とで形成する水流の流入経路と流出経路とが一直線上に配置されたインライン型である。
上記水車(W)では、上記流入管(1)と流出管(2)とで形成する水流経路の途中に図3に示す羽根車(10)を内蔵するケーシング(14)が配置される。上記羽根車(10)には、上下方向に配置された回転軸(10a)の下端が接続され、その回転軸(10a)が接続される中心部(10b)には複数枚のブレード(10c)が渦巻き状に配置されている。そして、流入管(1)からの水流により複数枚のブレード(10c)が圧力を受けて回転して、回転軸(10a)を回転させる構成である。この羽根車(10)は、例えば渦巻きポンプに備えるインペラが流用される。上記羽根車(10)の回転軸(10a)は、羽根車(10)の上方に配置した中空の台座(13)内を上方に延びている。
また、上記水車(W)の上方には、回転電気機械としての発電機(90)が配置される。この発電機(90)のロータ(91)は、上記羽根車(10)の回転軸(10a)の上端に連結される。そして上記発電機(90)の下方に配置したフロントカバー(12)と水車(W)の台座(13)とがボルト等の締結具により締結されて、水車(W)と発電機(90)とが取り外し可能に上下に連結固定されている。従って、本水力発電装置は、水車(W)と発電機(90)とが上下方向に並んで配置された立型であり、回転軸(10a)の軸心(Z)は、地面に対して鉛直となっている。
上記発電機(90)は、上記水車(W)の回転軸(10a)に連結されて回転駆動されて、三相交流電力を発生する。この例では、発電機(90)は、ロータ(91)とステータ(92)がケーシング(93)に収容されており、ロータ(91)及びステータ(92)は、多数枚の電磁鋼板を積層して形成した積層コアをそれぞれ有している。なお、このような積層コアは、運転時の磁界の影響などによって積層された電磁鋼板が振動し、その振動に起因した騒音(キャリア音と呼ばれる場合がある)が問題となる場合がある。
そして、上記発電機(90)の図2左側方(水車(W)に流通する水流の方向とは直行する水平方向)には、電力変換制御装置(20)が配置される。この例では、電力変換制御装置(20)が発電機(90)のケーシング(93)の脇に、ブラケット(図示は省略)によって取り付けられている。
この電力変換制御装置(20)は、上記発電機(90)で発電された電力又は電源(図示せず)からの電力を変換又は制御したり、その変換又は制御された電力を更に変換又は制御する。この電力変換制御装置(20)は、本実施形態では、一例として、上記発電機(90)で発電された三相交流電力を直流に変換するAC/DCコンバータや、そのAC/DCコンバータにより変換された直流電力を例えば商用周波数の交流電力に変換するDC/ACコンバータを例示する。これ等のAC/DCコンバータ及びDC/ACコンバータは、図1及び図2から判るように、上記発電機(90)とほぼ同一高さ及び同一幅に形成されている。尚、上記電力変換制御装置(20)は、複数(例えば2個)であっても良く、その一方を図2左側方に配置し、他方を図2右側方に配置しても良い。
上記電力変換制御装置(20)のAC/DCコンバータやAC/DCコンバータは、電力変換用に複数個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体素子を有する。これ等の半導体素子はそのon/off動作に伴い発熱するため、本水力発電装置は、水車(W)への水の一部を他の箇所として発電機(90)と共に電力変換制御装置(20)に流通させて冷却する冷却系統(50)を有する。
〈冷却系統の構成〉
上記冷却系統(50)は、発電機(90)冷却用の2本の冷却配管(51,52)と、電力変換制御装置(20)冷却用の2本の冷却配管(61,62)と、2つのブロック体(70,71)とを有する。上記発電機(90)冷却用の一方の冷却配管(51)は、上記流入管(1)に流れる水の一部を発電機(90)に供給する冷却配管であり、発電機(90)冷却用の他方の冷却配管(52)は、発電機(90)を冷却した水を流出管(2)に戻す冷却配管である。また、電力変換制御装置(20)冷却用の一方の冷却配管(61)は、流入管(1)に流れる水の一部を電力変換制御装置(20)に供給する冷却配管であり、電力変換制御装置(20)冷却用の他方の冷却配管(62)は、電力変換制御装置(20)を冷却した水を流出管(2)に戻す冷却配管である。上記4本の冷却用の冷却配管(51,52,61,62)は、発電機(90)や電力変換制御装置(20)に水を流通させる。
そして、上記2つのブロック体(70,71)は、図4に示すように、中心に中空部(70a,71a)を有する円盤状に形成されており、その両端にフランジを有しないウエハ型の構造である。このブロック体(70,71)の中空部(70a,71a)の流体流通開口断面積は、上記水車(W)の流入管(1)及び流出管(2)の端部開口部での流体流通断面積(Wc)に等しい。
上記水流入側のブロック体(70)は、図5に示すように、水流入側のレジューサ(5)と流入管(1)との間に配置され、他方(水流出側)のブロック体(71)は、流出管(2)と水流出側のレジューサ(6)との間に配置される。上記水流入側のブロック体(70)には、図4に示したように、その外周面に、中空部(70a)に繋がる2つの孔部(70b,70c)が形成される。一方の孔部(70b)は上記発電機(90)冷却用の冷却配管(51)接続用であり、他方の孔部(70c)は上記電力変換制御装置(20)冷却用の冷却配管(61)接続用である。同様に、水流出側のブロック体(71)にも、その外周面に、中空部(71a)に繋がる2つの孔部(71b,71c)が形成される。その一方の孔部(71b)は上記発電機(90)冷却用の冷却配管(52)接続用であり、他方の孔部(71c)は上記電力変換制御装置(20)冷却用の冷却配管(62)接続用である。
そして、図1に示したように、水流入側のブロック体(70)は、水流入側のレジューサ(5)の端部フランジ(5b)と流入管(1)の端部フランジ(1a)との間に配置された状態で、そのレジューサ(5)の端部フランジ(5b)と流入管(1)の端部フランジ(1a)とが複数本のボルト及びナット(80)(締結具)で接続されている。更に、水流入側のブロック体(70)の一方の孔部(70b)に発電機(90)冷却用の冷却配管(51)の一端が接続され、他方の孔部(70c)に電力変換制御装置(20)冷却用の冷却配管(61)の一端が接続される。また、上記発電機(90)冷却用の冷却配管(51)の他端は、発電機(90)のケーシング(93)の外周面に設けた水冷装置(65)に接続され、上記電力変換制御装置(20)冷却用の冷却配管(61)の他端は、電力変換制御装置(20)の内部冷却用の水流入側の接続口(20a)に接続される。
水冷装置(65)は、発電機(90)を水冷するものであり、発電機(90)内部冷却用の冷却管(Ga)、冷却管(Ga)を固定するブラケット(65a)を有している。この冷却管(Ga)は、ケーシング(93)の外周に蛇行するように配置され、その一端は、冷却配管(51)の他端と接続されている(図1,2参照)。そして、この冷却管(Ga)は、ブラケット(65a)によってケーシング(93)に固定されている(図6参照)。従って、発電機(90)の熱は、ブラケット(65a)及び冷却管(Ga)を介して、冷却管(Ga)内の流体(水)に伝わることになる。
同様に、水流出側のブロック体(71)は、流出管(2)の端部フランジ(2a)と水流出側のレジューサ(6)の端部フランジ(6b)との間に配置された状態で、その流出管(2)の端部フランジ(2a)とレジューサ(6)の端部フランジ(6b)とが複数本のボルト及びナット(81)(締結具)で締結されている。更に、水流出側のブロック体(71)の一方の孔部(71b)に発電機(90)冷却用の冷却配管(52)の一端が接続され、他方の孔部(71c)に電力変換制御装置(20)冷却用の冷却配管(62)の一端が接続される。また、上記発電機(90)冷却用の冷却配管(52)の他端は、水冷装置(65)の冷却管(Ga)の水流出側に接続され、上記電力変換制御装置(20)冷却用の冷却配管(62)の他端は、電力変換制御装置(20)の内部冷却用の水流出側の接続口(20b)に接続される。
従って、水供給管(3)からの水流による水車(W)の回転時には、その水の一部はブロック体(70)から冷却配管(51,61)を介して発電機(90)及び電力変換制御装置(20)に流通し、これ等機器を冷却した後、冷却配管(52,62)を介してブロック体(71)からレジューサ(6)及び水排出管(4)に戻ることになる。
〈防音材〉
この水力発電装置では、発電機(90)に防音材(85)が設けられている。具体的には、防音材(85)として、シート状のフェルト材の一面に防水加工を施したものを採用し、発電機(90)において水冷が行われている箇所(以下、水冷箇所)を防音材(85)で被覆してある。より詳しくは、本実施形態では、水冷箇所に防音材(85)を密着して巻き付けてある。図6は、防音材(85)の取り付け状態を示す横断面図である。この断面図は、図2のVI-VI断面に相当し、発電機(90)内部のロータ(91)、ステータ(92)を模式的に示してある。図6に示すように、発電機(90)では、ロータ(91)及びステータ(92)が、円筒状のケーシング(93)に収容され、そのケーシング(93)は、外周面が水冷装置(65)によって概ね覆われている。そして、防音材(85)は、その水冷装置(65)に密着して巻き付けてある。それにより、発電機(90)のケーシング(93)も防音材(85)で取り囲まれることになる。なお、この例では、電力変換制御装置(20)が発電機(90)のケーシング(93)の脇に取り付けられているので、発電機(90)とともに電力変換制御装置(20)のケーシングを包み込むように、防音材(85)を巻き付けてある。
また、この例では、防音材(85)は、上記のように水冷箇所に巻き付けた状態において、回転軸(10a)の軸心(Z)に直行する仮想平面(S)に該軸心(Z)に沿って投影した輪郭が、該軸心(Z)に沿って該仮想平面(S)に投影した水車(W)の輪郭を超えないように形成してある(図6参照)。すなわち、防音材(85)は、水車(W)の上記輪郭の内側に収まるように設置範囲が制限されている。巻き付け状態における防音材(85)の輪郭は、具体的には、防音材(85)として用いるシート材の厚さの選定や、巻き付け量(巻き付け回数)の設定によって調整すればよい。
なお、水力発電装置によっては、電力変換制御装置(20)が水力発電装置の本体とは別の場所に設けられる場合がある。そのような場合には、防音材(85)は、発電機(90)にのみ取り付けることになる。図7に、電力変換制御装置(20)が水力発電装置(流体装置)本体とは離れた場所に設けられた場合における防音材(85)の取り付け状態を例示する。図7の例においても、発電機(90)のケーシング(93)外周側、より詳しくは、ケーシング(93)の外周に取り付けられた水冷装置(65)に防音材(85)を密着して巻き付けることによって、水冷箇所を被覆してある。こうすることで、発電機(90)のケーシング(93)も防音材(85)で取り囲まれることになる。また、図7の例でも、防音材(85)は、上記のように水冷箇所に巻き付けた状態において、回転軸(10a)の軸心(Z)に沿って、軸心(Z)に直行する仮想平面(S)に投影した輪郭が、軸心(Z)に沿って仮想平面(S)に投影した水車(W)の輪郭を超えないように形成されている。
〈水力発電装置の動作〉
水力発電装置の流入管(1)に水が供給されると、水車(W)の羽根車(10)が回転し、それにともなって発電機(90)のロータ(91)も回転する。羽根車(10)を回転させた水は流出管(2)から流出する。このとき、ブロック体(70)内の水圧はブロック体(71)内の水圧よりも高いので、水供給管(3)からの水流による水車(W)の回転時には、その水の一部はブロック体(70)から冷却配管(51,61)を介して、発電機(90)の水冷装置(65)及び電力変換制御装置(20)に流通し、これ等機器を冷却した後、冷却配管(52,62)を介してブロック体(71)からレジューサ(6)及び水排出管(4)に戻ることになる。
そして、上記のように発電機(90)が作動すると、ステータ(92)のコイル(図示は省略)に電流が流れ、それによりコイルが発熱する。その熱は、発電機(90)のケーシング(93)に伝わり、ケーシング(93)は水冷装置(65)の水(冷却水)に放熱する。すなわち、本実施形態では、発電機(90)が水冷される。同様に、電力変換制御装置(20)でも、半導体素子(例えばIGBT)などが発熱するが、この半導体素子などは、2本の冷却配管(61,62)から供給された水によって冷却される。
また、発電機(90)のロータ(91)やステータ(92)では、積層された電磁鋼板(図示は省略)の振動に起因して騒音が発生することがある。このような騒音は、発電機(90)のケーシング(93)から放射され、対策を何も行っていないと、そのレベルによっては問題とされる場合がある。しかしながら、本実施形態では、発電機(90)のケーシング(93)の周囲に防音材(85)を設けてあるので、発電機(90)で発生した騒音は、防音材(85)によって低減させられる。したがって、本実施形態では水力発電装置の周辺を所望の騒音レベルに保つことが可能になる。
なお、図6の例では、電力変換制御装置(20)のケーシングを発電機(90)とともに防音材(85)で包み込んであるので、例えば、発電機(90)のケーシング(93)から伝わってくる振動(音)によって電力変換制御装置(20)が共鳴したとしても、その共鳴による騒音も防音材(85)によって低減できる。
〈本実施形態における効果〉
従来は、水力発電装置において発電機を防音する場合は、装置の全体を箱状のケーシングに収容するのが一般的であり、このようなケーシングの存在によって、水力発電装置のサイズは大きくなりがちである。また、発電機は、その回転軸にファンを取り付けて空冷するのが一般的である。そのため、従来の防音構造において発電機を空冷するには、発電機の周囲に気流を形成するためのスペースを確保できるようにケーシングの大きさを定める必要があり、ケーシングの大きさ(すなわち水力発電装置の大きさ)は、この点においても大きくなりがちである。また、発電機を空冷するには、防音用のケーシングに空気の取入孔や排出孔を設ける必要があり、このような孔は防音効果の低下に繋がる。
それに対し、本実施形態では、発電機(90)の冷却方式を水冷方式とすることによって、水冷箇所を防音材(85)で被覆することが可能となり、コンパクトな防音構造を実現することができる。つまり、本実施形態では、水力発電装置(水力装置)のサイズ増大を抑えつつ、防音を実現することが可能になる。
また、水力発電装置等の流体装置を構成する種々の機器の中で、最大外形(投影範囲が最大となる場合の投影形状)が最も大きな機器は、水車であると考えられる。つまり、水力発電装置等の流体装置の設置スペース(例えば設置面積)は、水車の大きさに支配される傾向にある。そして、一般的に水車は、その回転軸の軸心に直行する仮想平面に該軸心に沿って投影した場合の輪郭が最大外形となる。
したがって、本実施形態のように軸心(Z)に沿って軸心(Z)に直交の仮想平面(S)に投影した水車(W)の輪郭内に、軸心(Z)に沿って仮想平面(S)に投影した防音材(85)の輪郭が収まるように、防音材(85)の設置範囲を制限することで、防音材(85)による被覆が水力発電装置のサイズ(最大外形)に影響しないようすることが可能になる。とりわけ、本実施形態の水力発電装置は立型なので、仮想平面(S)は地面と平行になり、水車(W)を軸心(Z)に沿って地面に投影した場合の輪郭が水力発電装置の設置面積を支配することになるが、本実施形態では、地面に投影した防音材(85)の輪郭が水車(W)を地面に投影した輪郭内に収まるので、水力発電装置の設置面積を増やすことがないのである。
しかも、本実施形態の防音材(85)には、従来例のような空冷用の空気取入孔や排出孔が不要であるので、十分な防音効果を期待できる。
《その他の実施形態》
なお、発電機(90)の下方に配置したフロントカバー(12)や、フロントカバー(12)と水車(W)との接合部である台座(13)において振動による共鳴が発生する場合には、その共鳴を防止するために、それらを防音材(85)で被覆するとよい。この場合も、仮想平面(S)に投影した水車(W)の輪郭内に、軸心(Z)に沿って仮想平面(S)に投影した防音材(85)の輪郭が収まるようにする。
また、上記の防音構造は、水力発電装置の他にポンプ装置にも適用できる。ポンプ装置では、電動機によって、ポンプ(流体機械)の羽根車が回転させられ、その場合に電動機が騒音源となる。上記実施形態の防音構造は、ポンプ装置に設けられた電動機のロータやステータを構成する電磁鋼板の振動に起因する騒音を効果的に低減することができる。
また、防音材(85)として用いたフェルト材は例示であり、他の材料の採用も可能である。
また、水冷装置(65)の構成も例示であり、冷却水を取水する位置、冷却配管(61,62)の取り付け構造、冷却管(Ga)の取り回しなどは、適宜変更可能である。例えば、水冷装置(65)の冷却管(Ga)は、発電機(90)のケーシング(93)に埋め込むことも可能であり、この場合は、ケーシング(93)の外周面(全面)を防音材(85)で被覆することになる。また、ケーシング(93)の一部分に水冷装置(65)を設けてその一部分を冷却することも可能である。この場合にはケーシング(93)の外周面が露出している箇所はその露出面を防音材(85)で被覆し、水冷装置(65)で覆われている箇所は水冷装置(65)を被覆すればよい。つまり、本発明の「水冷箇所」とは水冷に関わる箇所であって、冷却するもの(本実施形態では水冷装置(65))と冷却されるもの(本実施形態では発電機(90)であり、より具体的にはケーシング(93))の両方を含んだ概念である。したがって、本発明の「水冷箇所に被覆」とは、防音材(85)によって被冷却部分(ケーシング(93))を直接的に被覆する場合も、防音材(85)と被冷却部分との間に水冷装置(65)が介在する場合も含むのである。
また、防音材(85)と水冷箇所との間には、多少の隙間(例えば空冷効果を得るには到らない程度の隙間)があってもよい。つまり、本発明の「被覆」とは、上記実施形態のように密着させることの他に、多少の隙間が存在する場合も含む概念である。
本発明は、水力発電装置やポンプ装置等の流体装置として有用である。
10a 回転軸
65 水冷装置
85 防音材
90 発電機(回転電気機械)
W 水車(流体機械)

Claims (4)

  1. 回転軸(10a)を有した流体機械(W)と、
    上記回転軸(10a)に接続された回転電気機械(90)と、
    上記回転電気機械(90)を水冷する水冷装置(65)と、
    上記水冷が行われている水冷箇所に被覆された防音材(85)と、
    を備えたことを特徴とする流体装置。
  2. 請求項1において、
    上記防音材(85)は、シート状の部材であり、上記水冷箇所に巻き付けられていることを特徴とする流体装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記防音材(85)は、上記回転軸(10a)の軸心(Z)に沿って、該回転軸(10a)に直行する仮想平面(S)に投影した輪郭が、該軸心(Z)に沿って該仮想平面(S)に投影した上記流体機械(W)の輪郭を超えないように形成されていることを特徴とする流体装置。
  4. 請求項3において、
    上記流体機械(W)と上記回転電気機械(90)とは、上下方向に並んで配置されていることを特徴とする流体装置。
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