JP6458436B2 - 車両用モータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動用のモータ装置(電気モータ式原動機)に関する。
電気自動車やハイブリッド車には、走行用(車両駆動用)のモータと、モータを駆動するための交流電力を生成するインバータとが搭載される。モータとインバータとは、互いに近接して配置され、例えば高電圧ケーブルを介して電気的に接続されて、一つのパワープラントを構成する。
これに関して、例えば特許文献1には、モータとインバータ装置とが一体的に設けられ、この一体型構造内に両者を冷却するための冷却回路が備えられたインバータ一体型電動機ユニットが記載されている。この冷却回路は、モータよりも先にインバータ装置(インバータ回路部及びコンデンサ)が冷却されるように冷却水の流路が構成され、モータよりも許容温度の低いインバータ装置に対して相対的に温度の低い冷却水が供給されるようになっている。
特開2006-197781号公報
上記の特許文献1のように、車両のモータパワープラントにおいては、モータよりも許容温度の低いインバータの冷却性能を高めることが求められる。インバータの温度が許容温度を超えてしまうと、部品の破損を招いたり、過熱保護によってモータが強制停止したりして、車両が走行できなくなる虞がある。また、一般的にインバータは、スイッチング用のパワー素子(所謂スイッチング素子)と制御回路とコンデンサとを有して構成され、これらの構成要素のうちスイッチング素子は特に発熱量が多く高温になりやすいことが知られている。そのため、スイッチング素子の冷却性能をいかに高めるかが重要となる。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、インバータの冷却性能を向上させることができるようにした、車両用モータ装置を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する車両用モータ装置は、車両駆動用の動力を生成するモータ部、及び、直流電力を平滑化するコンデンサ部と複数のスイッチング素子を有する電力変換部と前記電力変換部を制御する制御回路部とを有するインバータ部を備える。また、前記モータ部が収容されるモータ空間と、前記インバータ部が収容される少なくとも二つのインバータ空間と、前記モータ部及び前記インバータ部を冷却する冷却媒体が流れる冷却通路と、を内部に有する単一のケーシング、及び、前記冷却通路に前記冷却媒体を送り込む少なくとも一つのポンプを備える。
前記各インバータ空間は、いずれも異なる壁部を介して前記モータ空間に隣接して設けられ、前記コンデンサ部,前記電力変換部及び前記制御回路部のうち少なくとも一つを収容する。前記冷却通路は、前記電力変換部を冷却するための第一冷却部と前記コンデンサ部を冷却するための第二冷却部とを含み、前記ポンプの吐出部から前記第一冷却部までの長さが前記ポンプの吐出部から前記第二冷却部までの長さよりも短く設けられ、前記ケーシングは、前記インバータ空間の一つに隣接して設けられるとともに前記ポンプが配置されるポンプ収容部を有する。
例えば、前記ケーシングが二つの前記インバータ空間を備える場合、前記コンデンサ部,前記電力変換部及び前記制御回路部のうち二つが一方の前記インバータ空間に収容され、残りの一つが他方の前記インバータ空間に収容される。また、前記ケーシングが三つの前記インバータ空間を備える場合、前記コンデンサ部,前記電力変換部及び前記制御回路部は互いに別々の前記インバータ空間に収容される。なお、前記第一冷却部と第二冷却部とは、前記冷却通路上に直列配置されてもよいし、並列配置されてもよい。
(2)前記コンデンサ部及び前記電力変換部は、互いに異なる前記インバータ空間に収容されることが好ましい。
(3)前記電力変換部は、前記モータ空間よりも上方に設けられた前記インバータ空間内に収容され、前記ポンプ収容部は、前記電力変換部が収容される前記インバータ空間に隣接して設けられており、前記ポンプは、車両搭載時に前記モータ部よりも上方に配置されることが好ましい。
(4)前記制御回路部は、前記電力変換部及び前記コンデンサ部が収容される前記インバータ空間とは別の前記インバータ空間に収容されることが好ましい。
(5)前記車両用モータ装置は、前記ケーシング内に配置され、前記冷却通路上に直列に接続された前記ポンプを二つ備えることが好ましい。
開示の車両用モータ装置によれば、ケーシングに少なくとも二つのインバータ空間が設けられ、各インバータ空間には電力変換部,コンデンサ部及び制御回路部のうち少なくとも一つが収容されるため、温度上昇しやすい部品を分離することでインバータ部の放熱性を向上させることができる。また、ポンプの吐出部から第一冷却部までの長さが、ポンプの吐出部から第二冷却部までの長さよりも短く設けられるため、冷却媒体がポンプの吐出部から第一冷却部に到達するまでに受ける抵抗を、第二冷却部に到達するまでに受ける抵抗よりも小さくすることができ、電力変換部の冷却性能をコンデンサ部の冷却性能よりも高めることができる。したがって、インバータ部の放熱性を向上させながら、特に高温になりやすい電力変換部の冷却性能を高めることで、インバータ部を効率よく冷却して冷却性能を向上させることができる。
一実施形態及び第二変形例に係る車両用モータ装置の構成を冷却装置とともに例示するブロック図である。 図1の車両用モータ装置の第一蓋部,第二蓋部を省略した模式的な斜視図である。 図1の車両用モータ装置の模式的な縦断面図であり、図4のA−A矢視断面図である。 図1の車両用モータ装置の模式的な縦断面図であり、図3のB−B矢視断面図である。 第一変形例に係る車両用モータ装置の第一蓋部,第二蓋部を省略した模式的な斜視図である。 第三変形例に係る車両用モータ装置の構成を冷却装置とともに例示するブロック図である。
図面を参照して、実施形態としての車両用モータ装置について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.構成]
本実施形態に係る車両用モータ装置(以下、単に「モータ装置」という)は、電気自動車やハイブリッド車のような電動車両に搭載され、バッテリに蓄えられた電気エネルギを機械エネルギに変換するものである。モータ装置(電気モータ式原動機)は、バッテリと電気的に接続されるとともに、車輪と機械的に接続されて、バッテリの電力から生成した回転力を車輪へと伝達する。
図1に示すように、本モータ装置1は、車両駆動用の動力を生成するモータ部20と、図示しないバッテリからの直流電力を交流電力に変換してモータ部20へ供給するインバータ部30とを備える。モータ部20及びインバータ部30は、作動時に生じる電気抵抗や機械的な摩擦などによって発熱するため、モータ装置1にはこれらを冷却するための冷却装置4が付設される。
冷却装置4は、ラジエータ4aと、ラジエータ4aとモータ装置1とを直列に接続する上流路4b及び下流路4cとを有し、ラジエータ4aとモータ装置1との間で冷却水(冷却媒体)を循環させることで、モータ装置1を冷却するものである。ラジエータ4aは、冷却水から熱を奪う放熱器であり、上流路4b及び下流路4cは、例えばパイプやホースなどで形成され、冷却水が流通する通路として機能する。
冷却装置4のラジエータ4aで冷却された冷却水は、上流路4bを通ってモータ装置1へと供給され、モータ装置1から排出されると下流路4cを通じてラジエータ4aに再び流入して冷却される。モータ装置1の内部では、モータ部20及びインバータ部30の近傍に形成された冷却通路70を冷却水が流れることによって、モータ部20及びインバータ部30が冷却される。言い換えると、この冷却水は、冷却通路70を流れてモータ装置1のモータ部20及びインバータ部30を冷却する。
以下、モータ装置1の構成を説明する。図2は、モータ装置1の斜視図であり、後述する第一蓋部43及び第二蓋部44は省略して示している。図3は、モータ装置1を後述の軸心Oを通る鉛直面で切断した断面図(図4のA−A矢視断面図)である。図4は、モータ装置1を軸心Oに垂直な鉛直面で切断した断面図(図3のB−B矢視断面図)である。なお、図3及び図4では、後述のモータ部20の軸部21,インバータ部30,レゾルバ3,軸受5,6については、断面を示すハッチを省略して示している。以下の説明では、重力の方向を下方とし、その逆方向を上方とし、軸心Oに向かう側を内側(内方)といい、この逆側を外側(外方)という。モータ装置1は、図2〜図4に示す上下方向の向きのまま車両に搭載される。
図2及び図3に示すように、モータ装置1は、モータ部20及びインバータ部30に加え、内部に複数の空間を有しモータ部20及びインバータ部30を収容する単一のケーシング40と、ケーシング40に固定されるポンプ50とを備える。本実施形態では、インバータ部30が、ケーシング40内の上部に設けられた空間62(以下、第一空間62という)及びケーシング40内の側部に設けられた空間63(以下、第二空間63という)に収容され、モータ部20が、第一空間62の下方であって第二空間63と水平方向に並ぶ位置に設けられた空間61(以下、モータ空間61という)に収容される。つまり、本実施形態のケーシング40は、インバータ部30が収容される空間(インバータ空間)として、第一空間62及び第二空間63の二つの空間を内部に有している。以下、第一及び第二空間62,63をまとめて「インバータ空間62,63」ともいう。
まず、インバータ部30の構成について説明する。インバータ部30は、バッテリの電力を動力源として作動し、バッテリから供給された直流電力を、モータ部20を駆動するための交流電力に変換することで交流電力を生成し、この交流電力をモータ部20へと供給するものである。インバータ部30は、電力変換部31と、コンデンサ部32と、制御回路部33とを有する。本実施形態では、電力変換部31が第一空間62に収容され、コンデンサ部32及び制御回路部33が第二空間63に収容されている。つまり、インバータ部30は、互いに異なる二つのインバータ空間62,63に分離されて収容されている。
電力変換部31は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と呼ばれるトランジスタやサイリスタ等のスイッチング素子を複数有し、これらのスイッチング素子をオンオフさせることで直流電力を交流電力に変換するものである。コンデンサ部32は、バッテリと電力変換部31とを接続する電気回路上に介装され、バッテリから供給される直流電力を平滑化するものである。制御回路部33は、制御基板として形成され、電力変換部31のスイッチング素子をオンオフ制御するものである。
インバータ部30のうち、特に電力変換部31及びコンデンサ部32は、バッテリから流れ込む大電流によって発熱量が大きくなるため、高温になりやすい。このため、電力変換部31及びコンデンサ部32には、これらを冷却するための冷却通路70(後述の第一冷却部71及び第二冷却部72)が近設される。
次に、モータ部20の構成について説明する。モータ部20は、インバータ部30で生成された交流電力を用いて回転子を回転させることで、図示しない車輪へと伝達される回転力を生成するものであり、三相交流モータを構成する部分である。図3に示すように、モータ部20は、回転子として、軸部21と、軸部21の外周に固定されるとともに磁石25を内蔵したロータ鉄心24とを有する。さらに、モータ部20は、固定子として、ロータ鉄心24の外周面に沿って周方向に等間隔に配置された複数のステータ鉄心23と、各ステータ鉄心23に巻き付けられたコイル22とを有する。各ステータ鉄心23は、ケーシング40のモータ空間61を囲む内壁に対して固定されている。
本実施形態の軸部21は、その軸心Oが水平方向に延びるように配置され、ケーシング40に固定された二つの軸受5,6によって回転可能に支持される。軸部21の一端部21a(図3では左端部)は、ケーシング40の外側へ突設され、例えば図示しないギヤボックスを介して車軸に接続される。一方、軸部21の他端部21b(図3では右端部)は、モータ空間61内に設けられた後述の隆起部42bに収容される。この他端部21bには、軸部21の回転角を検出するレゾルバ3(回転角センサ)が装着されている。以下、軸部21の軸心O方向について、軸部21の一端部21aが配置される側を「一端側」ともいい、他端部21bが配置される側を「他端側」ともいう。
レゾルバ3は、レゾルバロータ3aとレゾルバステータ3bと図示しない出力端子部とを有し、レゾルバステータ3bに対するレゾルバロータ3aの回転角を出力端子部から図示しない制御装置に出力するものである。レゾルバロータ3aは、軸部21の他端部21bの外周面に固定され、レゾルバステータ3bに対して相対回転可能に設けられて軸部21とともに回転する。レゾルバステータ3bは、レゾルバロータ3aの外周に配置され、隆起部42bに固定される。
次に、ケーシング40の構造について詳述する。図2〜図4に示すように、ケーシング40は、その外観が、大きな直方体の一側面に、この直方体と共通の底面部を有する小さな直方体が組み合わされたような形状に形成された箱型部品であり、本体部41と側蓋部42と第一蓋部43と第二蓋部44とから構成される。
ケーシング40の本体である本体部41は、上面視で矩形状の上面部(上記の大きな直方体の上面部)の一部(後述のポンプ収容部41c)を除いた部分が開放されるとともに、側面視で矩形状の側面部(上記の小さな直方体の側面部であって軸心Oと平行な鉛直面部)の全体が開放されている。以下、図2及び図4に示すように、軸部21の軸心Oと直交する水平方向について、開放された一側面部側を「右側」ともいい、他側面部側を「左側」ともいう。
本体部41は、上縁部よりもやや下方に水平面状の第一隔壁部41a(壁部)と、右側の縁部よりもやや内側に鉛直面状の第二隔壁部41b(壁部)とを有する。本体部41の内部の空間は、第一隔壁部41aによって上下二つの空間61,62に区画され、第二隔壁部41bによって左右二つの空間61,63に区画される。つまり、インバータ空間62,63は、互いに異なる壁部41a,41bを介してモータ空間61に隣接して設けられる。なお、本体部41は、軸部21の一端側の側面部に、軸部21の出力側端部21aが挿通される孔部が形成され、軸部21の他端側の側面部41dに、略円形の開口部が形成されている。これら孔部及び開口部は、モータ空間61を囲む側面部に設けられる。
さらに本体部41は、他端側から見た側面視において開口部の斜め上方であって、左上端部(左側の側面部と他端側の側面部41dとで形成される角部の上端部)に、ポンプ50が嵌め込まれて固定されるポンプ収容部41cを有する。本実施形態のポンプ収容部41cは、他端側の側面部41dから軸心Oに沿って内側に凹設され、ポンプ50の外形に対応した形状に形成されている。なお、ポンプ収容部41cの上面部は、本体部41の上縁部と連続した滑らかな水平面状に形成される。ポンプ収容部41cには、ポンプ50の後述する吐出部51と対応する位置に冷却通路70の上流端部70aを成す図示しない開口が形成される。
図3及び図4に示すように、第一蓋部43は、本体部41の開放された上面部を塞ぐ蓋部材であり、本体部41の上縁部及びポンプ収容部41cの上面部に図示しないボルトで固定されることでケーシング40の上面部を成す。第二蓋部44は、本体部41の開放された一側面部を塞ぐ蓋部材であり、本体部41の右側の端縁部に図示しないボルトで固定されることでケーシング40の一側面部を成す。側蓋部42は、本体部41の開口部を塞ぐ蓋部材であり、本体部41の他端側の側面部41dに複数の(図2では六つの)ボルト7で固定されることで本体部41の他端側の側面部41dとともにケーシング40の他端側の側面部を成す。
第一蓋部43は、本体部41とともに、インバータ部30の電力変換部31が収容される第一空間62を画設するものであり、第二蓋部44は、本体部41とともに、インバータ部30のコンデンサ部32及び制御回路部33が収容される第二空間63を画設するものである。また、側蓋部42は、本体部41とともに、モータ部20が収容されるモータ空間61を画設するものである。
本実施形態の第一空間62は、上面視で略L字状に形成され、略一定の高さ(上下方向の長さ)を有する。第一空間62には、インバータ部30の電力変換部31が、ポンプ収容部41cとの間に隙間をあけて配置される。電力変換部31は、第一空間62とモータ空間61との間を仕切る第一隔壁部41aの上面に固定される。
一方、本実施形態の第二空間63は、略直方体形状に形成され、略一定の奥行き(水平方向の長さ)を有する。第二空間63には、インバータ部30のコンデンサ部32及び制御回路部33が互いに隙間をあけて配置される。コンデンサ部32及び制御回路部33は、第二空間63とモータ空間61との間を仕切る第二隔壁部41bの右側を向く面上に固定される。なお、本実施形態では、コンデンサ部32が他端側に配置され、制御回路部33が一端側に配置される。
本実施形態のモータ空間61は、水平方向に延びる軸心を有する略円柱形状に形成されている。モータ空間61には、モータ部20の軸心Oとモータ空間61の軸心とが略一致するようにモータ部20が収容される。モータ空間61の内径は、モータ部20の軸心Oを中心とした直径よりもやや大きく設定され、モータ空間61の軸方向長さは、モータ部20のロータ鉄心24,ステータ鉄心23及びコイル22の軸方向長さに、レゾルバ3が配置される空間を加えた長さに設定される。つまり、モータ空間61のうち他端側には、レゾルバ3を配置するための空間61a(以下、周囲空間61aという)が設けられる。この周囲空間61aには、側蓋部42が配置される。
側蓋部42は、円板状に形成された円板部42aと、円板部42aの中心部から略円錐台形状に隆起した隆起部42bとを有する。円板部42aは、本体部41の開口部を塞ぐ部位であり、モータ空間61の内径よりもやや大きい直径を有するように形成され、モータ空間61の外側から本体部41に固定される。一方、隆起部42bは、モータ空間61の周囲空間61a内に配置される。
隆起部42bは、軸部21を軸支するとともにレゾルバ3を固定するための部位であり、軸心Oと同軸上に設けられる。隆起部42bには、軸部21を回転可能に支持する一方の軸受6と、レゾルバステータ3bとが固定される。隆起部42bの外径は、レゾルバ3の外径よりもやや大きく、且つモータ空間61の直径よりも十分小さく設定される。
ケーシング40は、インバータ空間62,63及びモータ空間61として機能する空間に加え、これら空間61,62,63を囲む壁部の内部に形成された冷却通路70を有する。冷却通路70には、ポンプ50によって冷却水が送り込まれる。
図2に示すように、ポンプ50は、例えば電動のウォータポンプであり、冷却水をポンプ50内に取り入れる取入部52と、取入部52から取り入れた冷却水を冷却通路70に送り込む吐出部51と、電力供給源と接続されるコネクタ部(図示略)とを有する。取入部52は、ケーシング40の外部に突設され、吐出部51は、ポンプ50の本体側面に突設されてケーシング40の外表面よりも内側に配置される。コネクタ部は、ポンプ50の本体側面の吐出部51とは逆側に突設され、本体部41の左側の側面部に穿孔された図示しない孔部を通じて配線される。
ポンプ50は、吐出部51が右側を向いた状態で、ケーシング40の外側からポンプ収容部41cに配置される。つまり、ポンプ50は、ケーシング40に一体的に設けられる。取入部52はケーシング40の外側に配置され、その突出方向が軸心Oと平行に設けられる。一方、吐出部51は、ポンプ収容部4cに収容され、ケーシング40の外表面よりも内側に配置される。
冷却通路70は、モータ装置1の内部で冷却水の流路として機能する空間であり、第一隔壁部41a及び第二隔壁部41bを含む壁部の内部に形成される。本実施形態の冷却通路70は、ポンプ収容部41cに開口した上流端部70aから、図2に示す本体部41の右側の側面部(第二空間63の上方に位置する側面部)に開口した下流端部70bまで連続して設けられた一つの流路として形成されている。なお、下流端部70bの位置は特に限定されない。
この冷却通路70には、図1〜図4に示すように、電力変換部31を冷却するための第一冷却部71と、コンデンサ部32を冷却するための第二冷却部72と、モータ部20を冷却するための第三冷却部73とが含まれる。第一冷却部71は、電力変換部31の表面形状に沿うように、第一隔壁部41aの内部で電力変換部31の下面と平行な水平面状に延設される。また、第二冷却部72は、コンデンサ部32の表面形状に沿うように、第二隔壁部41bの内部でコンデンサ部32の側面と平行な鉛直面状に延設される。本実施形態では、図3に示すように第一冷却部71が第一隔壁部41aの内部の上面寄りの位置に形成され、図4に示すように第二冷却部72が第二隔壁部41bの内部の右寄り(外側)の位置に形成されている。
また、第三冷却部73は、本体部41のモータ空間61を囲む壁部の内部でモータ部20の外周面に沿って円筒面状に形成される。本実施形態では、第三冷却部73の上部は、第一隔壁部41aの内部の下面寄りであって第一冷却部71の鉛直下方に形成され、第三冷却部73の右側の部分は、第二隔壁部41bの内部の左寄り(内側)であって第二冷却部72の左方に形成される。
なお、ポンプ50が本体部41の上端部(モータ部20よりも上方)に配置されることで、冷却通路70の上流端部70aがケーシング40の高い位置に設けられる。これにより、上流端部70aに送り込まれる冷却水は、高い位置エネルギを有し、ポンプ50による吐出力に加えて、重力の作用によっても冷却通路70を流下する。また、インバータ部30の電力変換部31がモータ空間61よりも上方に配置され、ポンプ50が本体部41の上端部に配置されることで、ポンプ50と電力変換部31との距離が近づき、図1に示すポンプ50の吐出部51から第一冷却部71までの長さ(通路長さ)L1が短くなる。
冷却通路70の上流端部70aは、ポンプ50の吐出部51に接続され、冷却通路70の下流端部70bは、下流路4cに接続される。また、冷却通路70には、上流側から順に、第一冷却部71,第二冷却部72及び第三冷却部73が設けられる。つまり、本実施形態では、第一冷却部71,第二冷却部72及び第三冷却部73は直列に設けられ、第二冷却部72は、ポンプ50の吐出部51を基準にして第一冷却部71の下流に配置される。これにより冷却通路70では、ポンプ50の吐出部51から第一冷却部71までの長さL1が、ポンプ50の吐出部51から第二冷却部72までの長さL2よりも短くなる。そのため、第一冷却部71には、ポンプ50の吐出部51から送り出された冷却水が、第二冷却部72に到達するよりも先に到達する。
したがって、ラジエータ4aで冷やされた冷却水は、ポンプ50により冷却通路70に送り込まれ、最初に第一冷却部71を流通して電力変換部31を冷却する。次に、第二冷却部72を流通してコンデンサ部32を冷却し、その後、第三冷却部73を流通してモータ部20を冷却して、下流端部70bから下流路4cに排出される。これにより、ラジエータ4aを通過した直後の最も低温な冷却水が、第二冷却部72や第三冷却部73よりも先に第一冷却部71に供給されるため、電力変換部31の冷却性能が特に高められる。
[2.効果]
(1)上記のモータ装置1によれば、二つのインバータ空間62,63が、互いに異なる壁部41a,41bを介してモータ空間61に隣接して設けられ、第一空間62には電力変換部31が、第二空間63にはコンデンサ部3及び制御回路部33がそれぞれ収容されるため、温度上昇しやすい部品を分離することができ、インバータ部30の放熱性を向上させることができる。
また、冷却通路70では、ポンプ50の吐出部51から第一冷却部71までの長さL1が、ポンプ50の吐出部51から第二冷却部72までの長さL2よりも短く設けられるため、冷却水がポンプ50の吐出部51から第一冷却部71に到達するまでに受ける抵抗を、第二冷却部72に到達するまでに受ける抵抗よりも小さくすることができ、電力変換部31の冷却性能をコンデンサ部32の冷却性能よりも高めることができる。
したがって、コンデンサ部32よりも高温になりやすい電力変換部31の冷却性能を高めることができ、インバータ部30を効率よく冷却して冷却性能を向上させることができる。これによって、モータ装置1の過熱を抑制でき、モータ装置1の性能及び信頼性を高めることができる。
(2)また、上記のモータ装置1によれば、電力変換部31及びコンデンサ部32が、互いに異なるインバータ空間62,63に収容されるため、特に高温になりやすい電力変換部31,コンデンサ部32を互いに離隔させて配置することができ、両者の放熱性をより向上させることができる。これにより、インバータ部30の冷却性能をより向上させることができる。
(3)また、上記のモータ装置1によれば、ポンプ50が車両搭載時にモータ部20よりも上方に配置され、電力変換部31がモータ空間61よりも上方に設けられた第一空間62内に収容されるため、ポンプ50と電力変換部31との距離を近づけて配置することができ、ポンプ50の吐出部51から第一冷却部71までの長さL1を短くすることができる。これにより、冷却水がポンプ50の吐出部51から第一冷却部71に到達するまでに受ける抵抗をより低減させることができ、第一冷却部71に対してより低温な冷却水を供給することができる。したがって、インバータ部30の冷却性能をより向上させることができる。
また、ポンプ50を比較的高い位置に配置することができるため、冷却通路70に送り込まれる冷却水の位置エネルギを高めることができる。これにより、例えば冷却水が冷却通路70を下方に向かって流れる場合、重力が冷却水の流下を促進するように働くため、冷却性能を向上させることができる。また、ポンプ50を路面から離して配置することができるため、路面からの飛び石に対してポンプ50を保護することができる。
(4)また、上記のモータ装置1によれば、ポンプ50がケーシング40内に配置されるため、ポンプ50の吐出部51から冷却水を冷却通路70に直接的に送り込むことができ、冷却水が受ける抵抗(通水抵抗)を低減させることができる。このため、モータ部20及びインバータ部30に対する冷却性能を向上させることができ、例えばポンプ50をサイズダウンさせることでコスト及び重量を削減しながら、従来と同等の冷却性能を得ることができる。
[3.変形例]
[3−1.第一変形例]
次に、第一変形例に係るモータ装置11について、図5を参照して説明する。なお、図5に示すモータ装置11についても、上記実施形態と同様に各方向(一端側,他端側及び右側,左側)を定める。また、上記実施形態と同様の構成については、上記実施形態と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例に係るモータ装置11は、上記実施形態に係るモータ装置1に対して、インバータ部30の各部31〜33の配置及び冷却通路70の各部71〜73の配置(すなわちケーシング40の壁部の内部)を変更したものであり、それ以外は同一の構成である。図5に示すように、本変形例では、インバータ部30の制御回路部33が第一空間62に収容され、電力変換部31及びコンデンサ部32が第二空間63に収容されている。つまり、本変形例の制御回路部33は、電力変換部31及びコンデンサ部32が収容される空間63とは別の空間62に収容されている。
また、このインバータ部30の各部31〜33の配置に伴って、本変形例に係るケーシング140は、上記実施形態のケーシング40に対して、壁部の内部に形成された冷却通路70の配置が異なる。すなわち本変形例に係るケーシング140の本体部141は、モータ空間61と第一空間62とを区画する第一隔壁部141a(壁部)と、モータ空間61と第二空間63とを区画する第二隔壁部141b(壁部)とを有し、これらの壁部141a,141bの内部の構造が、上記実施形態の壁部41a,41bと異なるが、他の構成は上記実施形態の本体部41と同一である。
第一空間62には、制御回路部33がポンプ収容部41cとの間に隙間をあけて配置され、第一隔壁部141aの上面に固定される。一方、第二空間63には、電力変換部31及びコンデンサ部32が互いに隙間をあけて配置され、ケーシング140の第二隔壁部141bの右側を向く面上に固定される。本変形例では、電力変換部31が他端側に配置され、コンデンサ部32が一端側に配置される。
本変形例では、冷却通路70の第一冷却部71及び第二冷却部72が何れも、第二隔壁部141bの内部に形成されている。なお、冷却通路70の第三冷却部73は、上記実施形態と同様の配置とされている。
本変形例に係るモータ装置11によれば、制御回路部33が、電力変換部31及びコンデンサ部32が収容される第二空間63とは別の第一空間62に収容されるため、制御回路部33を、特に高温になりやすい電力変換部31,コンデンサ部32から離隔させて(分離して)配置することができる。このため、制御回路部33が電力変換部31及びコンデンサ部32の熱を受けて高温化することを抑制することができる。
なお、本変形例に係るモータ装置11によっても、上記実施形態と同様の構成からは上記実施形態と同様の作用,効果を得ることができる。
[3−2.第二変形例]
次に、第二変形例に係るモータ装置12について、図1及び図2を流用して説明する。なお、このモータ装置12についても、上記実施形態と同様に各方向(一端側,他端側及び右側,左側)を定め、上記実施形態と同様の構成については、上記実施形態と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例に係るモータ装置12は、上記実施形態に係るモータ装置1に対してポンプ150が追加されたものであり、これに伴って冷却通路70の構成も一部変更される。なお、図1及び図2ではポンプ150を二点鎖線で示し、冷却通路70の変更箇所については省略している。言い換えると、本変形例に係るモータ装置12は、上記実施形態に係るモータ装置1に対して、ポンプ50の個数及び冷却通路70の一部が異なるが、それ以外は同一の構成である。
図1及び図2に示すように、本変形例に係るモータ装置12は、ケーシング40内に配置された二つのポンプ50,150を備える。図1に二点鎖線で示すように、ポンプ150は、冷却通路70上に配置され、ポンプ50の直下流でポンプ50と直列に接続される。つまり、ポンプ150は、冷却通路70上においてポンプ50と第一冷却部71との間に配置される。これにより、各冷却部71,72,73には、ポンプ50の吐出部51から送り出された冷却水が、ポンプ150によってさらに加圧されて供給される。
したがって、ラジエータ4aで冷やされた冷却水は、ポンプ50によって冷却通路70に送り込まれた後、ポンプ150によってさらに加圧されてから第一冷却部71を流通して、電力変換部31を冷却する。そのため、第一冷却部71には、二つのポンプ50,150によって大きな流量(単位時間当たりの流量)の冷却水が供給される。
ポンプ150の配置について、図2に二点鎖線で例示する。ポンプ150は、ポンプ50から冷却通路70に送り込まれた冷却水を取り入れる取入部152と、取入部152から取り入れた冷却水を第一冷却部71に向けて送り出す吐出部151とを有する。ポンプ150の取入部152及び吐出部151は何れも、ケーシング40内に配置される。
本変形例のポンプ150は、本体部41の左上端部(左側の側面部と一端側の側面部とで形成される角部の上端部)に固定されている。これにより、ポンプ150から第一冷却部71に向けて送り込まれる冷却水は、高い位置エネルギを有し、ポンプ150による吐出力に加えて、重力の作用によっても冷却通路70を流下する。なお、ポンプ150の固定方法は特に限定されないが、例えば上記実施形態で説明したポンプ50と同様に、ケーシング40の本体部41に形成されたポンプ収容部(図示略)に嵌め込まれて固定される。
本変形例に係るモータ装置12によれば、冷却通路70上に直列に接続された二つのポンプポンプ50,150を備えることで、吐出流量を増加させて冷却性能をさらに向上させることができる。また、ポンプ50,150が何れもケーシング40内に配置されるため、ポンプ50,150から送り出される冷却水をケーシング40内の冷却通路70に直接的に流し込むことができ、冷却水が受ける抵抗を低減させることができる。このため、モータ部20及びインバータ部30の冷却性能を向上させることができる。さらに、二つのポンプ50,150を備えることで、一つの容量の大きいポンプをケーシング40内に配置する場合と比較して、レイアウトの自由度を高めながら冷却水の流量を増大することができる。
なお、本変形例に係るモータ装置12によっても、上記実施形態と同様の構成からは上記実施形態と同様の作用,効果を得ることができる。
[3−3.第三変形例]
次に、第三変形例に係るモータ装置13について、図6を参照して説明する。本変形例でも、上記実施形態と同様の構成については、上記実施形態と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例に係るモータ装置13は、上記実施形態に係るモータ装置1に対して冷却通路70の構成を変更したものであり、それ以外は同一の構成である。以下、本変形例に係るモータ装置13の冷却通路170について説明する。
図6に示すように、冷却通路170は、上記実施形態の冷却通路70に対して第一冷却部71と第二冷却部72とが並列に配置された点が異なり、他の点は共通である。つまり、本変形例に係る冷却通路170は、上流端部70aから下流端部70bまで連続して設けられた第一冷却通路70Aと、第一冷却通路70Aから分岐して、下流側で再び第一冷却通路70Aと合流する第二冷却通路70Bとを有する。第二冷却通路70Bは、第一冷却通路70Aの上流端部70aと第一冷却部71との間から分岐して、第一冷却部71と第三冷却部73との間で再び合流する流路である。
第一冷却通路70Aには、上流側から順に、第一冷却部71,第三冷却部73が設けられる。また、第二冷却通路70Bには、第二冷却部72が設けられる。
本変形例では、ポンプ50の吐出部51から第一冷却部71までの長さL1が、ポンプ50の吐出部51から第二冷却部72までの長さL2よりも短くなるように、第一冷却通路70A及び第二冷却通路70Bが形成される。あるいは、上記の長さの関係(L1<L2)が満たされるように、ポンプ50の配置が決定される。これにより、本変形例に係るモータ装置13によってもポンプ50の吐出部51から送り出された冷却水が、まず第一冷却部71に到達することになるため、上記実施形態と同様に、特に高温化しやすい電力変換部31の冷却性能を高めることができ、上記実施形態と同様の作用,効果を得ることができる。
[3−4.その他の変形例]
上記の実施形態及び各変形例では、冷却媒体として冷却水を例示したが、本モータ装置1,11,12,13に適用される冷却媒体は冷却水に限定されない。例えば、単なる水や不凍液であってもよいし、冷却オイルや空気であってもよい。
また、上記したポンプ50,150の配置,構造,個数は変更可能である。例えば、ポンプ50,150はケーシング40内の左側の上端部に限らず、下側や右側に固定してもよいし、ケーシング40の外表面に固定してもよい。あるいは、ケーシング40から離して配置し、パイプやホース等でケーシング40内の冷却通路70,170と接続してもよい。また、ポンプ50,150の各容量は任意に設定することができ、例えばケーシング40内のレイアウトに応じて設定してもよい。さらに、三つ以上のポンプが冷却通路70,170上に配置されてもよい。
また、上記のポンプ50,150の固定方法は変更可能であり、例えばポンプ50,150に固定用のフランジ部を形成して、このフランジ部をケーシング40に固定するようにしてもよい。この場合、ポンプ収容部4cは省略可能である。
また、ケーシング40の形状や、モータ空間61及びインバータ空間62,63の形状,位置は、上記のものに限定されない。例えば、モータ空間及びインバータ空間が、何れも略直方体形状に形成されてもよいし、水平方向に並んで配置されてもよい。また、上記したインバータ部30の各部31〜33のレイアウトは一例であり、変更可能である。例えば、第二空間63において電力変換部31又は制御回路部33が一端側に配置され、コンデンサ部32が他端側に配置されてもよいし、電力変換部31又は制御回路部33とコンデンサ部32とが、上下に並んで配置されてもよい。さらに、コンデンサ部32が第一空間62に収容され、電力変換部31と制御回路部33とが第二空間63に収容されてもよい。あるいは、ケーシング40にインバータ空間を三つ設け、電力変換部31,コンデンサ部32及び制御回路部33を別々の空間に配置してもよい。
また、図1及び図6に示した冷却通路70,170は、少なくともポンプ50の吐出部51から第一冷却部71までの長さL1が、ポンプ50の吐出部51から第二冷却部72までの長さL2よりも短く形成されればよく、具体的な経路は特に限定されない。例えば、冷却通路70,170上に、インバータ部30の制御回路部33を冷却するための冷却部をさらに設けてもよいし、冷却通路170の第二冷却通路70B上に第三冷却部73を設けたり、第一冷却通路70Aをさらに分岐させて各冷却部71〜73を並列に配置してもよい。
また、上記実施形態及び各変形例のモータ部20は、軸部21の軸心Oが水平方向に延びるように配置される場合を例示したが、軸部21の軸心Oが延びる方向は水平方向に限定されるものではなく、変更可能である。
また、本モータ装置の軸部に装着される回転角センサは、上記したレゾルバ3に限らず、例えばロータリエンコーダであってもよい。
1,11,12,13 モータ装置(車両用モータ装置)
20 モータ部
30 インバータ部
31 電力変換
32 コンデンサ
33 制御回路部
40,140 ケーシング
41a,141a 第一隔壁部(壁部)
41b,141b 第二隔壁部(壁部)
50,150 ポンプ
51,151 吐出部
61 モータ空間
62 第一空間(インバータ空間)
63 第二空間(インバータ空間)
70,170 冷却通路
71 第一冷却部
72 第二冷却部
73 第三冷却部

Claims (5)

  1. 車両駆動用の動力を生成するモータ部と、
    直流電力を平滑化するコンデンサ部と、複数のスイッチング素子を有する電力変換部と、前記電力変換部を制御する制御回路部と、を有するインバータ部と、
    前記モータ部が収容されるモータ空間と、前記インバータ部が収容される少なくとも二つのインバータ空間と、前記モータ部及び前記インバータ部を冷却する冷却媒体が流れる冷却通路と、を内部に有する単一のケーシングと、
    前記冷却通路に前記冷却媒体を送り込む少なくとも一つのポンプと、を備え、
    前記各インバータ空間は、いずれも異なる壁部を介して前記モータ空間に隣接して設けられ、前記コンデンサ部,前記電力変換部及び前記制御回路部のうち少なくとも一つを収容し、
    前記冷却通路は、前記電力変換部を冷却するための第一冷却部と前記コンデンサ部を冷却するための第二冷却部とを含み、前記ポンプの吐出部から前記第一冷却部までの長さが前記ポンプの吐出部から前記第二冷却部までの長さよりも短く設けられ
    前記ケーシングは、前記インバータ空間の一つに隣接して設けられるとともに前記ポンプが配置されるポンプ収容部を有す
    ことを特徴とする、車両用モータ装置。
  2. 前記コンデンサ部及び前記電力変換部は、互いに異なる前記インバータ空間に収容される
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用モータ装置。
  3. 記電力変換部は、前記モータ空間よりも上方に設けられた前記インバータ空間内に収容され
    前記ポンプ収容部は、前記電力変換部が収容される前記インバータ空間に隣接して設けられており、
    前記ポンプは、車両搭載時に前記モータ部よりも上方に配置され
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用モータ装置。
  4. 前記制御回路部は、前記電力変換部及び前記コンデンサ部が収容される前記インバータ空間とは別の前記インバータ空間に収容される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用モータ装置。
  5. 前記ケーシング内に配置され、前記冷却通路上に直列に接続された前記ポンプを二つ備える
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用モータ装置。
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