JP6733405B2 - 電動車両の冷却構造 - Google Patents

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Description

この発明は、駆動用の回転電機とインバータとを有する電動車両に適用される冷却構造に関する。
走行のための回転電機(モータあるいはモータジェネレータ)を有する電動車両は、二次電池(例えばリチウムイオン電池)からなる直流電源をインバータによって三相交流電力に変換し、三相交流電力を回転電機に供給することにより前記回転電機を回転させている。回転電機はモータやモータジェネレータを含む概念であるが、この明細書では簡略化のために単にモータと称することもある。
電動車両に搭載される駆動用のモータは小形でかつ高出力であることが望まれる。従来の電動車両において、モータとインバータとはそれぞれ分かれて個別に搭載されていたが、その場合、モータ用のブラケットとは別に、インバータ取付けのために専用のブラケットが必要であり、しかもモータとインバータとを冷却するための冷却系の配管が個別に必要であるなどの問題があった。
特許文献1に開示されているように、モータとインバータとを一体化したインバータ一体形モータは小形化が可能であり、車両に搭載する上で有利である。しかし、発熱するモータとインバータとの間の伝熱により、インバータの温度がさらに上昇するおそれがある。このため特にインバータ一体形モータの場合には、モータとインバータとを効率良く冷却するための対策が必要である。たとえば特許文献2に開示されているインバータ一体形回転電機のように、冷却水が流れる冷却水路と、空気が流れる通風路とによって、モータとインバータとを冷却する冷却手段も提案されている。
特開平10−257708号公報 特開2005−333782号公報
特許文献1のインバータ一体形モータは、モータとインバータの周囲を流れる空気のみによって冷却する空冷方式であるため冷却能力が小さい。よって、電動車両のように高出力で発熱量も大きいモータとインバータとを効率良く冷却することが難しい。特許文献2のインバータ一体形回転電機は、冷却水によってモータとインバータを冷却することができるが、冷却水を供給する供給系に不具合が生じて冷却水の供給が止まると、インバータまわりの冷却水路が空になり、インバータが過熱する可能性があるなど、インバータの冷却に関して改善の余地があった。またモータとインバータとをつなぐ三相線にも大電流が流れるため三相線も発熱するが、従来は三相線に対して有効な冷却手段が講じられていなかった。
従って本発明の目的は、インバータや三相線を冷却液と空気とによって冷却することができ、かつ、回転電機とインバータとの間の伝熱を抑制することが可能な電動車両の冷却構造を提供することにある。
1つの実施形態の冷却構造は、三相線を有する回転電機のハウジングに設けられ一対の脚部およびこれら脚部どうしをつなぐ連結部を有する筐体と、前記脚部と前記連結部の内部に形成され冷却液が流れる冷却液流路と、前記ハウジングの外側で前記一対の脚部の間に形成された空気流通部と、前記ハウジングと離間対向して前記一対の脚部の間に配置され前記空気流通部に臨むヒートシンクと、前記連結部と前記ヒートシンクとの間に配置されたインバータと、前記脚部の壁面に形成され前記三相線を前記壁面に沿って配置された三相線取付部とを具備している。
前記三相線取付部が前記三相線の側面を受け入れる凹部を有してもよい。あるいは前記三相線取付部が前記脚部の前記空気流通部に臨む側の壁面に形成されていてもよい。前記空気流通部は、好ましくは電動車両の前後方向に沿って形成され、前記電動車両の前方から前記空気流通部に流入した空気が前記電動車両の後方に向かって流れるようにしてもよい。
前記連結部の冷却液流路に、冷却液を溜めることが可能な液貯留部を有してもよい。前記筐体が前記ハウジングの上部に設けられ、前記筐体の上から順に、前記液貯留部と、前記インバータと、前記ヒートシンクと、前記空気流通部とが配置されてもよい。この場合、前記液貯留部がインバータよりも高い位置に配置されるため、冷却液の供給が止まるなどしたときに、液貯留部に溜まった冷却液をインバータの冷却に利用することができる。
また、前記冷却液を冷却する第1のラジエータ(EV用ラジエータ)とエンジン冷却用の第2のラジエータとの間に、前記第2のラジエータを通った空気が前記空気流通部に流入することを抑制する仕切り部材を有してもよい。さらに前記一対の脚部のうち、一方の脚部に形成された前記三相線取付部に前記三相線が配置され、かつ、他方の脚部に形成された電源線取付部に前記インバータの電源線が配置されてもよい。
本発明に係る冷却構造によれば、冷却部の筐体の内部を流れる冷却液と空気流通部を流れる空気とによってインバータと三相線を冷却することができる。筐体はインバータを支持するためのブラケット部材としても機能する。また回転電機とインバータとの間に前記空気流通部とヒートシンクが配置されたことにより、回転電機とインバータとの間の伝熱を抑制でき、インバータの過熱を抑制できる。
第1の実施形態に係る電動車両の構成を模式的に示す平面図。 インバータの電気回路の一例を示す図。 図1に示された電動車両のインバータ一体形回転電機の冷却部を断面で表した正面図。 図3に示された冷却部の一部の斜視図。 図3に示された冷却部の一部と三相線の一部を示す斜視図。 第2の実施形態に係る冷却部の一部の斜視図。 第3の実施形態に係る冷却部の一部の斜視図。 第4の実施形態に係る冷却部の一部の断面図。
以下に1つの実施形態に係る電動車両の冷却構造について、図1から図5を参照して説明する。
図1はハイブリッド形の電動車両10を示している。図1中に矢印Xで示す方向が電動車両10の前方である。電動車両10は、走行用のモータ(三相交流モータ)11と、モータ11の電源である駆動用バッテリ12と、駆動用バッテリ12から供給される直流電流電力を三相交流電力に変換してモータ11に供給するインバータ13と、走行用のエンジン(内燃機関)14と、エンジン14の回転を駆動軸15に伝える動力伝達機構16と、ジェネレータ(発電機)17とを備えている。
駆動用バッテリ12は、例えばリチウムイオンやニッケル水素等の二次電池であり、複数のセルを接続することにより数百ボルトの電圧を得るようにしている。駆動用バッテリ12に発生した直流電流はコンバータ等を介してインバータ13に供給される。ジェネレータ17は、エンジン14の回転によって発電し、その電力をインバータ13を介して駆動用バッテリ12に供給する。
図2は、インバータ13を構成する電気回路の一部を示している。インバータ13は、電源線20,21間に並列接続された3相のアーム22,23,24を有している。第1のアーム22は、第1のパワートランジスタ22a,22bとダイオード22c,22dとを含んでいる。第2のアーム23は、第2のパワートランジスタ23a,23bとダイオード23c,23dとを含んでいる。第3のアーム24は、第3のパワートランジスタ24a,24bとダイオード24c,24dとを含んでいる。
電源線20,21からインバータ13に供給された直流電圧がインバータ13によって三相交流電圧に変換される。インバータ13は電力変換のスイッチング動作等により発熱する。インバータ13によって変換された三相交流電圧は、三相線31,32,33を介して、駆動対象としてのモータ11に供給され、モータ11を回転させる。モータ11や三相線31,32,33にも大電流が流れるため、モータ11と三相線31,32,33も発熱する。
電動車両10はEV用冷却液循環系40(図1に示す)を備えている。EV用冷却液循環系40は、モータ11やインバータ13などのEV用機器を冷却するために、第1のラジエータ(EV用ラジエータ)41と、第1のラジエータ41によって冷却された冷却液をモータ11に供給するポンプ42とを含んでいる。EV用冷却液循環系40で使用される冷却液の一例は、不凍液が添加された冷却水である。
またこの電動車両10は、エンジン14を冷却するためのエンジン用冷却液循環系50を備えている。エンジン用冷却液循環系50は、第2のラジエータ(エンジン用ラジエータ)51と、第2のラジエータ51によって冷却された冷却液をエンジン14の冷却液流路(ウォータジャケット等)に供給するポンプ52とを含んでいる。エンジン用冷却液循環系50で使用される冷却液の一例は、不凍液が添加された冷却水である。
第1のラジエータ41と第2のラジエータ51とは、それぞれ電動車両10の前部に配置されている。第2のラジエータ51を通過した空気の温度は、第1のラジエータ41を通過した空気の温度よりも高い。このため、第1のラジエータ41と第2のラジエータ51との間には、第2のラジエータ51を通過した高温の空気がモータ11やインバータ13に向かうことを抑制するための仕切り部材55が配置されている。
図3は、1つの実施形態に係る冷却部60を備えたインバータ一体形回転電機61を示している。このインバータ一体形回転電機61は、出力軸65を有するモータ11と、モータ11に三相交流電力を供給するインバータ13と、インバータ13を冷却する冷却部60などを含んでいる。モータ11のハウジング70に冷却流路71,72(図3に一部のみ示す)が形成されている。ハウジング70の内側には巻線を有するステータが設けられている。出力軸65はハウジング70内のロータと一体に回転する。
図3に示された冷却部60は、ハウジング70に固定された筐体80を備えている。筐体80は門形をなし、ハウジング70の上部(例えばハウジング70の上面)に設けられている。図3中の矢印Yは電動車両10の上方を示している。筐体80の材質は特に限定されないが、ハウジング70と同様に、例えばアルミニウム合金のように鋼よりも熱伝導率が高い材料が望ましい。筐体80は、インバータ13を支持するためのブラケット部材としても機能する。
筐体80の一例は、上下方向に延びる一対の脚部81,82と、脚部81,82の上端を互いにつなぐ連結部83とを有している。連結部83は水平方向に延びている。脚部81,82と連結部83とはそれぞれ中空であり、脚部81,82と連結部83の内部に、冷却液Wが流れる冷却液流路90,91,92が形成されている。
一方の脚部81に形成された冷却液流路90は、ハウジング70の冷却流路71と連通している。他方の脚部82に形成された冷却液流路91は、ハウジング70の冷却流路72と連通している。ハウジング70の冷却流路71,72と筐体80の冷却液流路90,91,92には、EV用冷却液循環系40の一部をなす冷却液供給機構93によって冷却液Wが供給される。
冷却液供給機構93はポンプ42(図1に示す)を含んでいる。ポンプ42は、第1のラジエータ41によって冷却された冷却液Wを、ハウジング70の冷却流路71を介して筐体80の冷却液流路90,91,92に供給する。例えば図3に矢印Zで示すように、ハウジング70の冷却流路71から一方の脚部81の冷却液流路90に流入した冷却液Wが、連結部83の冷却液流路91に流入し、他方の脚部82の冷却液流路92を通ってハウジング70の冷却流路72に流入する。
ハウジング70の外側で筐体80の脚部81,82の間に、空気流通部100が形成されている。空気流通部100は、電動車両10の前後方向に沿うように形成され、電動車両10の前方から空気流通部100に流入した空気が電動車両10の後方に向かって円滑に流れるようになっている。
ハウジング70の上面70aと離間対向して、脚部81,82の間にヒートシンク110が配置されている。ヒートシンク110はアルミニウム合金のように鉄よりも熱伝導率が高い材料からなり、放熱フィン111を有している。このヒートシンク110は、放熱フィン111が空気流通部100に臨むように、放熱フィン111が下を向いた姿勢で脚部81,82間に配置されている。
インバータ13は、連結部83の下面83aとヒートシンク110の上面110aとの間に配置されている。インバータ13の上面13aは連結部83の下面83aに接し、インバータ13と連結部83との間で熱交換が行われるようになっている。インバータ13の下面13bはヒートシンク110の上面110aに接し、インバータ13とヒートシンク110との間で熱交換が行われるようになっている。インバータ13に発生した熱が連結部83の冷却液流路92を流れる冷却液Wによって冷却されるとともに、インバータ13の熱がヒートシンク110に伝わることにより空気流通部100を通る空気によっても冷却され、効率よく冷却することが可能となる。
連結部83の冷却液流路92に液貯留部120が形成されている。液貯留部120の一例は有底の凹部の形態をとり、その面積と深さに応じて、ある程度の量の冷却液Wを溜めることができるようになっている。液貯留部120はインバータ13の上面側(インバータ13よりも高い位置)に配置されている。この液貯留部120は、何らかの原因により冷却液流路90,91,92への冷却液Wの供給が止まった状態において、インバータ13をある程度冷却するに足る量の冷却液Wを確保できる容量としている。液貯留部120の面積に応じてインバータ13と連結部83との伝熱面積を大きくとることができる。
このように本実施形態の冷却部60は、モータ11の上部に設けられた筐体80の上から順に、液貯留部120を有する連結部83と、インバータ13と、ヒートシンク110とが配置され、さらにヒートシンク110とハウジング70との間に空気流通部100が形成されている。すなわちモータ11とインバータ13との間に空気流通部100とヒートシンク110とが介在するため、モータ11とインバータ13との間の伝熱を抑制することができる。
筐体80の一方の脚部81の空気流通部100に臨む側の壁面81aに、三相線取付部130が設けられている。本実施形態の三相線取付部130は、図4に示されるように上下方向に延びる溝等の凹部131,132,133を有している。凹部131,132,133は、三相線31,32,33の側面を受け入れることができるように、三相線31,32,33の側面に沿う断面形状に形成されている。
図5に示されるように、凹部131,132,133に三相線31,32,33の側面を嵌合させることにより、三相線31,32,33が脚部81の壁面81aに接した状態で配置されている。このため三相線31,32,33は、冷却液流路90を流れる冷却液Wと、空気流通部100を流れる空気とによって冷却される。
三相線31,32,33は、それぞれ、銅からなる導体140と、導体140を覆う電気絶縁性の被覆材141とを含んでいる。熱伝導率k(W・m−1・K−1)に関し、例えば温度が100℃の場合、銅の熱伝導率は395である。これに対し銅以外の金属、例えばステンレス鋼(Ni−Cr)の熱伝導率は49、アルミニウムの熱伝導率は240である。すなわち銅の熱伝導率は、他の金属と比較してかなり高い値である。三相線31,32,33を冷却することは、インバータ13の温度上昇を抑制する上で有効である。
このように本実施形態のインバータ一体形回転電機61は、冷却部60の筐体80がモータ11のハウジング70に固定され、筐体80がインバータ13とヒートシンク110とをモータ11に取付けるブラケット部材としても機能する。このためインバータ13を取付けるための専用のブラケット部材が不要となり、モータ11とインバータ13とが一体化されたことにより小形化が可能となり、三相線31,32,33の長さも短くすることができた。また三相線31,32,33が筐体80の内側(空気流通部100)に配置されているため、三相線31,32,33を筐体80によって保護することができる。
以下に、本実施形態の冷却部60を備えたインバータ一体形回転電機61の作用について説明する。
図1に示された電動車両10は、モータ11のみによって走行するEV走行モードと、エンジン14で走ってモータ11でアシストするパラレル走行モードと、エンジン14で発電した電力を使ってモータ11によって走るシリーズ走行モード等を必要に応じて選択することができる。モータ11による走行の際には、駆動用バッテリ12から供給される直流電力がインバータ13によって三相交流電力に変換されることにより、三相交流電力がモータ11に供給され、モータ11が回転する。このためモータ11が発熱するとともに、インバータ13も発熱する。三相線31,32,33にも大電流が流れるため、三相線31,32,33も発熱する。
第1のラジエータ41によって冷却された冷却液Wがハウジング70の冷却流路71,72に供給されることにより、モータ11が冷却される。この冷却液Wは、冷却部60の冷却液流路90,91,92にも流れる。このためインバータ13は、冷却液流路90,91,92を流れる冷却液Wによって冷却されるとともに、ヒートシンク110を介して空気流通部100を通る空気によっても冷却される。第1のラジエータ41と第2のラジエータ51との間に仕切り部材55が配置されているため、第2のラジエータ51を通った高温の空気が空気流通部100に流入することを抑制できる。
このようにインバータ13を冷却液Wと空気とによって冷却することができるため、冷却液Wを循環させるためのポンプ42の稼働頻度を低くすることができ、消費電力を少なくすることができる。また三相線31,32,33は、空気流通部100を流れる空気によって冷却されるともに、脚部81,82の冷却液流路90,91を流れる冷却液Wによっても冷却される。
三相線31,32,33は、筐体80の脚部81に形成された凹部131,132,133に取付けられた状態において、脚部81の壁面81aに接している。このため筐体80に対する三相線31,32,33の位置決めが容易であるとともに、三相線31,32,33が所定位置から移動したり、振動したりすることを抑制できる。また三相線31,32,33の側面が凹部131,132,133に嵌合しているため、三相線31,32,33と壁面81aとの接触面積を大きくとることができ熱交換が促進されるとともに、空気流通部100を流れる空気の流路抵抗を減らすことができる。
何らかの原因によって冷却液Wの供給がストップし、脚部81,82内の冷却液流路90,91の液面が下がってしまっても、連結部83の液貯留部120に溜まっている冷却液Wによってインバータ13をある程度冷却することができ、しかも空気流通部100を流れる空気によってインバータ13を冷却することができる。このため、インバータ13の温度が過度に上昇することを回避できるものである。
しかもモータ11とインバータ13との間に空気流通部100とヒートシンク110とが存在するため、モータ11とインバータ13との間の伝熱を抑制することができる。このためモータ11の熱によってインバータ13の温度が上昇することを抑制できる。
図6は第2の実施形態に係るインバータ一体形回転電機の冷却部60Aの一部を示している。この実施形態の冷却部60Aは、一方の脚部81の空気流通部100に臨む側の壁面81aに設けられた三相線取付部130に三相線31,32,33を配置し、かつ、他方の脚部82の空気流通部100に臨む側の壁面82aに設けられた電源線取付部150に電源線20,21を配置している。こうすることにより、電源線20,21と三相線31,32,33との双方を、冷却液流路90,91内の冷却液によって冷却することができる。それ以外の構成と作用について、第2の実施形態のインバータ一体形回転電機は、第1の実施形態のインバータ一体形回転電機61と同様であるため、両者に共通の部分に共通の符号を付して説明を省略する。
図7は第3の実施形態に係るインバータ一体形回転電機の冷却部60Bの一部を示している。この実施形態の冷却部60Bは、冷却液流路91を有する脚部82の空気流通部100とは反対側の壁面82bに三相線取付部130を設け、三相線取付部130の凹部131,132,133に沿って三相線31,32,33を配置している。それ以外の構成と作用について、第3の実施形態のインバータ一体形回転電機は、第1の実施形態のインバータ一体形回転電機61と同様であるため、両者に共通の部分に共通の符号を付して説明を省略する。
図8は第4の実施形態に係るインバータ一体形回転電機の冷却部60Cの一部を示している。この実施形態の冷却部60Cは、液貯留部120の上流側と下流側に、それぞれ傾斜部120a,120bが形成されている。上流側の傾斜部120aは、冷却液流路92の入口部92aから液貯留部120に向かって低くなっている。下流側の傾斜部120bは、液貯留部120から冷却液流路92の出口部92bに向かって高くなる形状としている。このように少なくとも液貯留部120の上流側に傾斜部120aを形成することで、冷却液Wが冷却液流路92の入口部92aから液貯留部120に流入しやすくなり、冷却液Wを確保しやすくなる。それ以外の構成と作用について、第4の実施形態の冷却部60Cは、第1の実施形態の冷却部60と同様であるため、両者に共通の部分に共通の符号を付して説明を省略する。
なお本発明を実施するに当たり、電動車両の具体的な構成をはじめとして、この発明を構成する各要素の構造や形状、配置等の態様を電動車両の仕様に応じて適宜変更して実施できることは言うまでもない。回転電機や冷却部の構成や配置等についても前記実施形態に限定されるものではない。例えばモータのハウジングの側部に冷却部が配置されてもよい。また三相線取付部の凹部が溝以外の形態であってもよい。本発明の冷却構造は、ハイブリッド形の電動車両に限ることなく、モータのみで走行する電気自動車にも適用可能である。
10…電動車両、11…モータ(回転電機の一例)、12…駆動用バッテリ、13…インバータ、14…エンジン、20,21…電源線、31,32,33…三相線、41…第1のラジエータ、51…第2のラジエータ、55…仕切り部材、60…冷却部、61…インバータ一体形回転電機、70…ハウジング、71,72…冷却流路、80…筐体、81…脚部、81a…壁面、82…脚部、82a…壁面、83…連結部、90,91,92…冷却液流路、93…冷却液供給機構、100…空気流通部、110…ヒートシンク、111…放熱フィン、120…液貯留部、130…三相線取付部、131,132,133…凹部、150…電源線取付部。

Claims (8)

  1. 三相線を有する回転電機のハウジングに設けられ、一対の脚部およびこれら脚部どうしをつなぐ連結部を有する筐体と、
    前記脚部と前記連結部の内部に形成され冷却液が流れる冷却液流路と、
    前記ハウジングの外側で前記一対の脚部の間に形成された空気流通部と、
    前記ハウジングと離間対向して前記一対の脚部の間に配置され、前記空気流通部に臨むヒートシンクと、
    前記連結部と前記ヒートシンクとの間に配置されたインバータと、
    前記脚部の壁面に形成され前記三相線を前記壁面に沿って配置された三相線取付部と、
    を具備したことを特徴とする電動車両の冷却構造。
  2. 前記三相線取付部が前記三相線の側面を受け入れる凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の電動車両の冷却構造。
  3. 前記三相線取付部が前記脚部の前記空気流通部に臨む側の壁面に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両の冷却構造。
  4. 前記空気流通部が電動車両の前後方向に沿って形成され、前記電動車両の前方から前記空気流通部に流入した空気が前記電動車両の後方に向かって流れることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両の冷却構造。
  5. 前記連結部に形成された前記冷却液流路に、前記冷却液を溜めることが可能な液貯留部を有したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電動車両の冷却構造。
  6. 前記筐体が前記ハウジングの上部に設けられ、前記筐体の上から順に、前記液貯留部と、前記インバータと、前記ヒートシンクと、前記空気流通部とが配置されることを特徴とする請求項5に記載の電動車両の冷却構造。
  7. 前記冷却液を冷却する第1のラジエータと、エンジン冷却用の第2のラジエータとの間に、前記第2のラジエータを通った空気が前記空気流通部に流入することを抑制する仕切り部材を有したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電動車両の冷却構造。
  8. 前記一対の脚部のうち、一方の脚部に形成された前記三相線取付部に前記三相線が配置され、かつ、他方の脚部に形成された電源線取付部に前記インバータの電源線が配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電動車両の冷却構造。
JP2016149902A 2016-07-29 2016-07-29 電動車両の冷却構造 Active JP6733405B2 (ja)

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