JP2017084110A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲車両の将来の位置との関係を考慮した上で、横方向も含めた自車両の挙動を適切に制御することが可能な車両用制御装置を提供する。
【解決手段】自車両挙動予測部11が、進行方向加減速度及び舵角変化率を制御入力とする自車両モデルを用いて、進行方向及び横方向における自車両の将来の挙動を予測する。最適制御量決定部15は、自車両挙動予測部11に制御入力を与える。そして、最適制御量決定部15は、自車両挙動予測部11により予測された自車両の挙動に関して、予測される周囲車両の将来の挙動との関係を評価するための評価関数を含む所定の評価関数を用いて評価する。この評価を通じて、最適制御量決定部15は、自車両挙動予測部11に与えた制御入力が、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定し、適しているとの判定結果が得られるまで、自車両挙動予測部11に与える制御入力を探索する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両を自動で走行させるための車両用制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、周囲車両の未来の挙動を予測した上で、自車両の未来の動作計画を生成し、その動作計画に基づいた推奨操作量を生成する車両用推奨操作量生成装置が開示されている。
具体的には、この車両用推奨操作量生成装置では、周囲車両の位置と走行車線及び自車両の車速を検出し、それらの情報から自車両と周囲車両の車線毎の位置と速度を算出することにより、周囲地図を生成する。さらに、この装置では、生成した周囲地図に基づき、他車両の予想される未来の挙動を記述した予測式を用いて他車両の未来の挙動を予測する。そして、車両用推奨操作量生成装置は、得られた他車両の未来の挙動に対する自車両の未来の操作の望ましさを評価し、その評価を通じて、自車両の望ましい操作量を生成する。
特開2003−228800号公報
しかしながら、上述した車両用推奨操作量生成装置によって生成される操作量は、車両の進行方向の加減速指令と、車線変更指令とからなる。すなわち、車両を横方向に移動させるための操作量に関する指令としては、車線変更の要否の有無を示すものにすぎない。
そして、上述した車両推奨操作量生成装置では、車線変更指令に応じた横方向への車両の動き、すなわち、車両が車線を変更するときのヨー角やその変化速度、及びそれらの結果としての車線変更時の走行ラインなどをなんら考慮していない。
このため、車両を自動で走行させるための制御装置に、上述した車両用推奨操作量生成装置を適用した場合、車線変更指令が発せられても、それがどのように車両を制御すべきかを直接的に示すものとはならない。その結果、周囲車両との関係や自車両乗員の乗り心地などの観点から、必ずしも適切に自車両の挙動制御を行いえない虞がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、周囲車両の将来の位置との関係を考慮した上で、横方向も含めた自車両の挙動を適切に制御することが可能な車両用制御装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明による車両用制御装置は、車両を自動で走行させるためのものであって、
自車両が走行する道路、その道路上における自車両の走行状態及び前記自車両の周囲を走行する周囲車両の走行状態を観測する観測部(1)と、
観測部による観測結果に基づいて、自車両を自動走行させる際の望ましい制御量を算出する制御量算出部(10)と、
制御量算出部が算出した制御量に従って、自車両の走行状態を制御する制御部(20)と、を備え、
制御量算出部は、
制御入力として、進行方向加減速度及び舵角変化率を与えることにより、自車両の挙動を模擬する自車両モデルを用いて、道路上における自車両の将来の挙動を算出する自車両挙動予測部(11)と、
観測部による観測結果に基づき、道路上における周囲車両の将来の挙動を予測する周囲車両挙動予測部(12)と、
自車両挙動予測部に制御入力を与え、自車両挙動予測部により算出された自車両の挙動に関して、周囲車両の将来の挙動との位置関係を評価するための評価関数を含む所定の評価関数を用いて評価することにより、自車両挙動予測部に与えた制御入力が、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定し、適しているとの判定結果が得られるまで、自車両挙動予測部に与える制御入力を探索することにより、自車両の走行状態を制御するための制御量として用いる制御入力を決定する最適制御量決定部(14)と、を有することを特徴とする。
上記のように、本発明による車両用制御装置によれば、自車両挙動予測部が、進行方向加減速度及び舵角変化率を制御入力とする自車両モデルを用いて、進行方向及び横方向における自車両の将来の挙動を算出する。最適制御量決定部は、この自車両挙動予測部に制御入力を与える。そして、最適制御量決定部は、自車両挙動予測部により算出された自車両の挙動に関して、予測される周囲車両の将来の挙動との関係を評価するための評価関数を含む所定の評価関数を用いて評価する。この評価を通じて、最適制御量決定部は、自車両挙動予測部に与えた制御入力が、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定し、適しているとの判定結果が得られるまで、自車両挙動予測部に与える制御入力を探索する。従って、最適制御量決定部は、周囲車両の将来の挙動との関係を考慮した上で、進行方向及び横方向における自車両の挙動を適切に制御するための進行方向加減速度及び舵角変化率を、自車両の走行状態を制御するための制御量として決定することができる。
上述した構成を有する車両用制御装置において、所定の制御周期毎に、制御量算出部は、制御量として、自車両の進行方向加減速度及び舵角変化率を算出し、制御部は、算出された進行方向加減速度及び舵角変化率となるように自車両を制御するものであり、
制御量算出部は、次回の制御周期で用いる制御入力と、次回の制御周期よりも長い予測期間における自車両の挙動を算出するための制御入力とを1つの行列にして、それら行列にした制御入力に基づき算出される一連の自車両の挙動に関して評価を行うことで、行列にした制御入力を単位として、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定し、適しているとの判定結果が得られた制御入力の行列に含まれる次回の制御周期用の制御入力を、次回の制御周期で用いる制御量として決定することが好ましい。
これにより、制御周期よりも長いスパンで、自車両の挙動の良否を評価しつつ、良い評価が得られた車両の挙動を得るための制御入力を、次回の制御周期で用いる制御量として決定することができる。
上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
実施形態による、自車両を自動で走行させるための車両用制御装置の全体の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の自車・他車・環境観測部及び制御量算出部の詳細な構成を示すブロック図である。 自車両の将来の挙動を予測するための車両運動モデルを示す図である。 自車両の挙動を離散的に求める近似式を用いて、自車両の挙動を求めた結果の一例を示す図である。 車両用制御装置における、自車両を自動で走行させるための制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の車両用制御装置によって自車両を自動で走行させた際に、先行車両を追い越すために車線変更が行われる様子を示した図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による、自車両を自動で走行させるための車両用制御装置の全体の構成を概略的に示すブロック図である。なお、実際のところ、車両用制御装置は、各種の情報を取得するための各種のセンサ、装置、通信機と、取得した情報に基づき、自車両の望ましい挙動が得られる制御量を決定する処理を実行する電子制御装置とにより構成されるが、図1では、機能ブロックとして、車両用制御装置の構成を示している。
図1において、自車・他車・環境観測部1は、自車両の走行状態、自車の周囲に存在する他車両の走行状態、及び、自車両と他車両が走行する道路環境をそれぞれ観測するものである。自車・他車・環境観測部1によって観測された自車両の走行状態、他車両の走行状態、及び道路環境は、制御量算出部10に入力される。実際のところ、この自車・他車・環境観測部1は、各種のセンサ、カメラ、通信機などからなり、それぞれ必要とされる情報を取得して、制御量算出部10に出力する。
自車・他車・環境観測部1について、図2を参照して、詳細に説明する。自車・他車・環境観測部1は、自車両の走行状態を観測するため、位置取得部2、速度取得部3、進行方向取得部4、及び舵角取得部5を有している。
位置取得部2は、地図上の任意の地点、もしくは自車両が走行を開始した地点を原点とする広域座標系において、自車両の位置を検出する。例えば、位置取得部2は、GPSに代表される電波航法システムのための受信機を有し、当該受信機にて受信した測位信号に基づいて、自車両の位置を示す位置情報を取得する。この際、例えばD−GPSのように、予め設置場所の位置座標が既知の基地局からの誤差情報や、あるいは、いわゆるSBAS衛星として知られているような静止衛星からの補正情報を用いて、電波航法システムによる測位精度をさらに高めるようにしても良い。さらに、位置取得部2は、ジャイロセンサ、加速度センサ、車速センサなどを用いて、自律航法による自車両位置を算出し、この自律航法による自車両位置と電波航法による自車両位置とを適宜融合して、自車両位置を取得しても良い。
速度取得部3は、例えば、自車両の車軸などに取り付けられた車速センサからの車速信号に基づき、自車両の進行方向速度を取得する。あるいは、速度取得部3は、位置取得部2によって取得された自車両位置の時間的な距離変化から、自車両の進行方向速度を取得するようにしても良い。
進行方向取得部4は、例えば、位置取得部2によって取得された自車両位置が、自車両の走行によって変化した場合に、その自車両位置の変化方向を算出し、自車両の進行方向として取得する。あるいは、進行方向取得部4は、ジャイロセンサによって検出される角速度を時間積分することで、進行方向の角度変化を算出し、算出した角度変化を、積分開始時点の進行方向に加減算することにより、自車両の進行方向を取得しても良い。その他、地磁気センサを用いて、直接的に、自車両の進行方向を取得しても良い。
舵角取得部5は、例えば、ステアリングホイールの操舵角度を検出する操舵角センサの検出信号に基づいて、左右の操舵輪それぞれの舵角を取得する。例えば、予め、ステアリング装置の操舵角の大きさと、左右の操舵輪の舵角の大きさとの関係を調べておき、図示しないメモリに記憶しておく。そして、記憶された関係に従い、操舵角センサの検出信号が示すステアリングホイールの操舵角度に対応する、左右の操舵輪の舵角の大きさをそれぞれ求める。これにより、舵角取得部5は、左右の操舵輪それぞれの舵角を取得することができる。
また、自車・他車・環境観測部1は、図2に示すように、自車両の周囲に存在する他車両の走行状態を観測するため、周囲車両走行状態取得部6を有している。この周囲車両走行状態取得部6は、例えば、自車両の周囲を撮影するカメラや、車車間通信機などを用いて、自車両の周囲に存在する他車両の位置、速度、進行方向などを取得する。なお、他車両には、同一進行方向に走行する先行車両や後続車両のみならず、対向車線を走行する対向車両も含まれる。
さらに、自車・他車・環境観測部1は、図2に示すように、道路環境を観測するため、道路情報取得部7を有している。この道路情報取得部7は、道路環境として、道路の平面形状や勾配、車線数、車線を区画するレーンマークの位置、交差点までの距離や交差点形状、交差点に設置された信号機の状態、道路上に置かれた障害物などの情報を取得するものである。この道路情報取得部7は、自車両に搭載されたナビゲーション装置、ミリ波やレーザを用いたレーダ装置、自車両の周囲を撮影するカメラ、路車間通信機などを用いて、上述した情報を取得する。なお、いずれの装置や機器を用いるかに関しては、道路情報取得部7が取得する必要がある情報の種類に応じて定めれば良い。
制御量算出部10は、図示しない外部の装置から入力される目的地(制御目標値)まで、自車両を自動運転するように、自車両の走行を制御するための制御量を算出するものである。制御量算出部10は、図2に示すように、自車両挙動予測部11、周囲車両挙動予測部12、道路環境演算部13、制約設定部14、及び最適制御量決定部15を有している。
自車両挙動予測部11は、車両運動モデルとして、図3に示される2輪モデルを用いて自車両の将来の挙動を予測する。本実施形態では、挙動予測のための演算負荷を軽減するため、自車両を図3の2輪モデルによりモデル化した。しかしながら、演算負荷を考慮する必要がない場合には、4輪モデルによりモデル化しても良い。以下、図3の2輪モデルを用いた、自車両の将来の挙動の予測について説明する。
まず、任意の時刻tにおける、図3に示される車両運動モデルに基づく状態ベクトルx(t)を以下の数式1のように定義する。
Figure 2017084110
数式1において、X(t)は広域X座標、Y(t)は広域Y座標、θ(t)は自車両の進行方向、V(t)は進行方向速度、ω(t)は角速度、δ(t)は前輪舵角を示している。なお、進行方向θ(t)は、図3に示すように、広域座標系のX軸となす角度として定義される。
次に、図3に示される車両運動モデルの挙動を制御するための制御入力を以下の数式2のように定義する。なお、この制御入力は、最適制御量決定部15により発生され、自車両挙動予測部11に与えられる。もしくは、最適制御量決定部15の指示に基づいて、自車両挙動予測部11が制御入力を発生するようにしても良い。
Figure 2017084110
数式2において、uα(t)は進行方向加減速度(m/s)を示し、uδ(t)は舵角変化率(rad/s)を示している。
ここで、数式2の制御入力によって、図3に示される車両運動モデルの挙動を制御する場合、数式1の状態ベクトルの各状態変数の微分方程式は、それぞれ、以下の数式3〜数式8のように表現することができる。
Figure 2017084110
Figure 2017084110
Figure 2017084110
Figure 2017084110
Figure 2017084110
Figure 2017084110
数式3〜数式8の各微分方程式は、連続系で記述されている。従って、これらの数式で表される方程式を用いて、車両用制御装置を制御するための制御入力を決定することはできない。つまり、本実施形態による車両用制御装置における制御入力を決定するために、連続系で記述された各微分方程式の、離散化された近似式を導出する必要がある。以下に、離散化された近似式の導出手法の一例を説明する。
ある基準となる時刻tからの微小変位時間をΔtとし、任意の時刻t(t=t+Δt)における、数式1の状態ベクトルの要素である各状態変数を定式化する。この場合、進行方向速度V(t)と、前輪舵角δ(t)とに関しては、下記の数式9、数式10に示すように自明解が存在する。
Figure 2017084110
数式9において、Vは、時刻tにおける自車両の進行方向速度であり、任意の時刻tにおける進行方向速度V(t)を求める上での基準値となるものである。例えば、ある制御入力を自車両の走行制御に適用した場合、その適用時点の進行方向速度を速度取得部3にて取得することにより、その取得した進行方向速度を、進行方向速度の基準値Vとして用い、適用した制御入力による進行方向速度V(t)を算出することができる。
Figure 2017084110
数式10において、δは、時刻tにおける自車両の前輪舵角であり、任意の時刻tにおける前輪舵角δ(t)を求める上での基準値となるものである。
次に,自車両の進行方向θ(t)の近似式について説明する。まず、進行方向θ(t)は、基準進行方向速度Vと基準前輪舵角δとを用いて、以下の数式11のように近似することができる。なお、fθは近似を表す関数である。
Figure 2017084110
数式11をΔτで積分することにより、以下の数式12に示す進行方向θ(t)の近似式を得ることができる。
Figure 2017084110
数式12において、θは、時刻tにおける自車両の進行方向であり、任意の時刻tにおける進行方向θ(t)を求める上での基準値となるものである。そして、数式12に示すように、進行方向θ(t)の近似式は、制御入力uα、uδの一次式となる。
次に、自車両の広域X座標X(t)の近似式について説明する。広域X座標X(t)は、基準進行方向速度Vと基準進行方向θとを用いて、以下の数式13のように近似することができる。
Figure 2017084110
数式13をΔτで積分することにより、以下の数式14に示す広域X座標X(t)の近似式を得ることができる。
Figure 2017084110
数式14において、Xは、時刻tにおける自車両の広域X座標であり、任意の時刻tにおける広域X座標X(t)を求める上での基準値となるものである。そして、数式14に示されるように、広域X座標X(t)の近似式も制御入力uα、uδの一次式となる。
同様に、自車両の広域Y座標も、基準進行方向速度Vと基準進行方向θとを用いて、以下の数式15のように近似することができる。
Figure 2017084110
数式15をΔτで積分することにより、以下の数式16に示す広域Y座標Y(t)の近似式を得ることができる。
Figure 2017084110
最後に、角速度ω(t)については、近似式として、以下の数式17を適用する。
Figure 2017084110
このように、自車両挙動予測部11は、図3の車両運動モデルに制御入力として進行方向加減速度uα(t)と舵角変化率uδ(t)が与えられると、自車両の走行状態の観測結果などを適宜利用することで、その制御入力に応じた自車両の挙動を示す状態変数として、広域X座標X(t)、広域Y座標Y(t)、進行方向θ(t)、進行方向速度V(t)、角速度ω(t)、前輪舵角δ(t)を算出することができる。
上述した近似式を用いて、1秒間隔で算出した自車両の挙動の変化の様子を図4に実線で示す。一方、図4には、より計算コストが高く、精度の高い結果が得られるルンゲクッタ法を用いて算出した自車両の挙動を、1秒間隔で抽出した結果を比較例として点線で示している。図4に示した結果から明らかなように、上述した近似式により、自車両の挙動を高精度に予測可能であることが確認できる。
なお、数式10により算出した前輪舵角δ(t)は、仮想の2輪モデルにおける前輪舵角であり、実際の車両における左右の操舵輪の舵角とは異なる。そのため、自車両挙動予測部11は、2輪モデルにおける前輪舵角を、実際の車両における左右の操舵輪の舵角に変換する変換処理を行う。例えば、2輪モデルの前輪舵角と、実際の車両の左右の操舵輪の舵角との対応関係をテーブルとして記憶しておく。そして、2輪モデルによって算出された前輪舵角に基づき、テーブルを参照することにより、左右の操舵輪の舵角を求める。この場合、テーブルには、左右の操舵輪の各々の舵角が記憶される。操舵輪に付けられたトー角などの影響で、左右の操舵輪が異なるためである。あるいは、自車両挙動予測部11は、2輪モデルにおける前輪舵角と、実際の車両の左右の操舵輪の舵角との関係を数式により定め、その数式を用いて、実際の車両の左右の操舵輪の舵角を算出しても良い。
そして、自車両挙動予測部11は、算出した自車両の詳細の挙動を示す各状態変数を、最適制御量決定部15に出力する。
次に、周囲車両挙動予測部12について説明する。周囲車両挙動予測部12は、周囲車両走行状態取得部6によって取得された周囲車両の位置、速度、進行方向に基づき、周囲車両の将来の挙動を予測するものである。周囲車両の将来の挙動を予測する手法としては、種々の手法が考えられる。例えば、最も簡便な予測手法としては、周囲車両走行状態取得部6によって取得されたそれぞれの周囲車両に関し、取得された速度、進行方向をそのまま維持しつつ、取得された位置を変化させるものと仮定して、各周囲車両の将来の挙動を予測することが考えられる。
また、別の予測手法として、上記の予測手法に対して、後続車両が先行車両に接近した場合、後続車両は速度を落として、先行車両との間に安全距離を保つとの条件を付け加えることが考えられる。具体的には、例えば、先行車両との距離を後続車両の速度で除算した値である車頭時間や、先行車両との距離を先行車両と後続車両との速度差で除算した値である衝突余裕時間が、所定の時間となるように、後続車両の速度を補正すれば良い。さらに、後述する道路環境演算部によって演算される道路環境に基づき、周囲車両は、車線のほぼ中央を、所定の制限速度の下で走行するとの前提の下、周囲車両の位置、速度、進行方向に対してそれぞれ条件を設け、その条件を逸脱した場合には、条件の範囲内に収まるように、補正しても良い。
さらに、他の予測手法として、上述した自車両の将来の挙動を予測するための車両運動モデルと同様のモデルを用いて、周囲車両の挙動を予測しても良い。このようにすれば、周囲車両の将来の挙動予測において、例えば周囲車両の車線変更も考慮することが可能になり、より精度の高い挙動予測を行うことができる。なお、車両運動モデルを用いた将来の挙動予測については、自車両を例に取り、後に詳細に説明される。
次に道路環境演算部13について説明する。道路環境演算部13は、道路情報取得部7が取得した道路環境に関する情報を得る。そして、道路環境演算部13は、位置取得部2が取得する自車両の位置を示す広域座標系と同じ座標系において、道路情報取得部7によって取得された道路の平面形状や勾配、車線位置、レーンマークの位置、交差点の位置及び形状、障害物の位置などを表現し、最適制御量決定部15に提供する。これにより、最適制御量決定部15は、自車両の挙動の良否を評価する上で前提となる道路環境に関する位置情報を得ることができる。
次に、制約設定部14について説明する。制約設定部14は、自車両の将来の挙動に制約条件を設定して、最適制御量決定部15に提供するものである。制約設定部14が定める制約条件の一部は、自車両が走行する道路に関する交通規則情報に基づいて決定される。最適制御量決定部15は、詳しくは後述するが、所定の評価関数を用いて、自車両の将来の挙動の良否を判定する。しかし、その評価関数による評価は良好であっても、例えば、自車両の走行が不安定となったり、乗り心地が低下したり、あるいは交通規則に反する可能性があったりする挙動は避けるべきである。そのため、本実施形態では、制約設定部14を設け、自車両の将来の挙動に対して、直接的に制約条件を課すことができるようにしている。
以下に、制約設定部14が設定する制約条件の例を説明する。例えば、制約設定部14は、道路の幅方向における自車両の位置(X(t)、Y(t))に制約条件を設定する。より具体的には、制約条件として、自車両の位置が自車両の走行する道路の車線内に収まるように、自車両の位置を示す広域X座標と広域Y座標に対して許容範囲を定める。自車両が走行する際には、道路上を走行する必要があるためである、なお、自車両が目的地に達して、駐車スペースに入るときなど、自車両が道路外のエリアを走行する場合には、この制約条件は解除される。
また、制約設定部14は、自車両が道路を走行しているときの自車両の進行方向(θ(t))に対して制約条件を設定する。その制約条件として、例えば、車両の進行方向が、道路の伸びる方向に対して左右90度以内と定めることができる。車両の進行方向が、道路の伸びる方向に対して左右90度を超える場合、その自車両の挙動は、交通規則に反するものとなったり、円滑な交通の妨げとなったりする可能性があるためである。ただし、自車両の走行する道路がUターンを許容している場合には、この制約条件は解除される。
また、制約設定部14は、自車両の進行方向速度(V(t))、及び、進行方向加減速度(dV/dt)に対して制約条件を設定する。進行方向速度に対しては、例えば、法規を考慮した上で、所定速度(例えば、100km/h)以下との制約条件を設定する。また、進行方向加減速度に対しては、急激な加減速度による乗り心地の低下を防止できるように、制約条件として、進行方向加減速度の許容範囲(例えば、−0.3G〜0.3G)を設定する。
さらに、制約設定部14は、大きな横加速度が発生して自車両が不安定となることを防止するために、前輪舵角に対して制約条件を設定する。この前輪舵角に対する制約条件としては、例えば、進行方向速度Vと自車両のホイールベースの長さLを用いて、以下の数式18のように設定される。
Figure 2017084110
この数式18によって設定した制約条件により、自車両の横方向の加速度をおよそ2m/s以下に抑えることができるようになる。また、前輪舵角に対する制約条件に代えて、前輪舵角の変化率に対して制約条件を課しても良いし、自車両の角速度に対して制約条件を課しても良い。いずれの場合も、前輪舵角に対して制約条件を定めたと同様の効果を奏することができる。
次に、最適制御量決定部15について説明する。最適制御量決定部15は、自車両挙動予測部11に制御入力を与え、その制御入力に基づき、自車両挙動予測部11により算出された自車両の挙動に関して、周囲車両の将来の挙動との関係を評価するための評価関数を含む所定の評価関数を用いて評価する。最適制御量決定部15は、その評価を通じて、自車両挙動予測部11に与えた制御入力が、自車両の走行を制御するために用いるのに適しているか否かを判定する。そして、最適制御量決定部15は、適しているとの判定結果が得られるまで、自車両挙動予測部11に与える制御入力を探索する。この探索により、自車両の走行制御に適した制御入力が決定される。最適制御量決定部15は、決定された制御入力に相当する制御量(進行方向加減速度及び舵角変化率)を、所定の制御周期(例えば、1秒)毎に、図1のF/B制御器20に与える。
F/B制御器20は、自車両30のエンジン、ブレーキ、ステアリングなどを制御するための制御装置である。そして、F/B制御器20は、最適制御量決定部15から制御量が与えられると、自車両30の進行方向加減速度及び舵角変化率が、制御量として与えられた進行方向加減速度及び舵角変化率となるように、自車両のエンジン、ブレーキ、ステアリングの動作状態をフィードバック制御する。
以下に、最適制御量決定部15が、自車両の走行制御に適した制御入力を決定するための処理について詳しく説明する。
最適制御量決定部15は、単に次回の制御周期までの自車両の挙動を予測し、その予測結果に基づいて、次回の制御周期における制御入力を決定するのではなく、制御周期よりも長い予測期間に渡る自車両の挙動を評価し、その評価を通じて、次回の制御周期における制御入力を決定する。そのため、まず、最適制御量決定部15は、次回の制御周期で用いる制御入力と、次回の制御周期よりも長い予測期間(例えば、5秒)における自車両の挙動を算出するための制御入力との初期値を定め、それらを1つの行列にして、自車両挙動予測部11に与える。なお、最適制御量決定部15は予測期間全体に渡って、制御周期毎に制御入力を定める。従って、例えば、制御周期が1秒で、予測期間が5秒の場合、次回の制御周期の開始時点t1における制御入力、t1+1秒後における制御入力、t1+2秒後における制御入力、t1+3秒後における制御入力、及び、t1+4秒後における制御入力の5つの制御入力が行列にされ、自車両挙動予測部11に与えられることになる。
自車両挙動予測部11は、現在の制御周期に用いられている制御入力と、現在の制御周期の開始時点における自車両の挙動を示す各制御変数の基準値とに基づいて、現在の制御周期の終了時点の各制御変数(広域X座標X(t)、広域Y座標Y(t)、進行方向θ(t)、進行方向速度V(t)、進行方向角速度ω(t)、前輪舵角δ(t))を算出する。この場合、現在の制御周期の開始時点における自車両の挙動を示す各制御変数の基準値は、位置取得部2、速度取得部3、進行方向取得部4、及び舵角取得部5によってそれぞれ取得された実際値によって定める。これにより、現在の制御周期終了時点(つまり、次回の制御周期開始時点t+1)の自車両の挙動を示す各制御変数を得ることができる。
そして、自車両挙動予測部11は、算出された現在の制御周期の終了時点の各制御変数を、次回の制御周期の開始時点での各制御変数の基準値として用いつつ、次回の制御周期で用いる制御入力が与えられたときの、その次回の制御周期終了時点の自車両の挙動を示す各制御変数を算出する。
さらに、自車両挙動予測部11は、予測期間における制御周期毎に各制御入力が与えられたときの、各制御周期の終了時点の自車両の挙動を示す各制御変数をそれぞれ算出する。この場合も、上記と同様に、直前の制御周期の終了時点の各制御変数を、次の制御周期の各制御変数の基準値として用いつつ、与えられた制御入力による、各制御周期の終了時点の自車両の挙動を示す各制御変数を算出する。
このようにすることで、行列にした制御入力を、順次、自車両の走行制御のための制御量として用いた場合に得られる、一連の自車両の挙動を示す各制御変数を算出することができる。そして、最適制御量決定部15は、行列にした制御入力に基づき算出される一連の自車両の挙動に関して評価を行う。以下に、本実施形態における、算出された挙動の評価手法について説明する。
ただし、最適制御量決定部15は、一連の自車両の挙動を示す各制御変数を算出したときに、いずれかの自車両の挙動を示す制御変数が、制約設定部14によって設定された制約条件を逸脱している場合には、下記の評価を行なわない。制約設定部14によって設定された制約条件を満たさない場合、自車両の走行を制御するための制御量として用いることは不適切であるためである。換言すれば、下記に説明する評価は、制約設定部14によって設定された制約条件を満たす一連の自車両の挙動に関してのみ実施される。
本実施形態では、以下の数式19に示す関数Jによって評価コストを求め、その評価コストにより、自車両の挙動(行動)の良さを評価する。
Figure 2017084110
数式19において、Tは予測期間を表している。また、L(x(t))は、任意の時刻tにおける自車両の状態の良さを評価するための評価関数であり、各制御周期の終了時点毎に算出された自車両の挙動を評価する。そして、評価関数L(x(t))を予測期間に渡って積分することにより、予測期間全体における自車両の挙動の良さを評価することが可能となる。
本実施形態では、評価関数L(x(t))を以下の数式20のように定義する。
Figure 2017084110
一般的に、車両の走行状態を評価する要素は複数存在する。例えば、その要素として、道路内における自車両の位置、進行方向、進行方向加減速度、進行方向速度、周囲車両との相対位置や相対速度などが挙げられる。これらは全て異なる物理量であり、全てを統一して評価することはできない。そのため、本実施形態では、上記の数式20のように、異なる物理量毎に異なる複数のコスト関数を定め、それらの重み付け線形和として、評価関数L(x(t),u(t))を定義する。
以下に、各要素に関して定めたコスト関数の例について説明する。
まず、道路内における自車両の位置を評価するコスト関数について説明する。道路内における自車両の位置を評価するコスト関数としては、例えば、以下の数式21のように定めることができる。
Figure 2017084110
数式21において、Πは、積を演算することを意味する記号であり、Nは、道路の車線数を示し、εは、各車線において自車両の走行に適した位置を示すものであり、Cg、lgは、関数の形状を決定するパラメータである。なお、数式21では、便宜的に、道路はX軸に沿って伸びており、自車両のY座標Y(t)により、自車両の道路内における幅方向の位置が定められるものとしている。
数式21の関数により、Y座標Y(t)により定められる自車両の道路内の幅方向の位置がεによって示される位置に近づくほど、小さな値(コスト)が算出される。なお、幅方向の位置がεの位置に一致した場合、数式21の関数により算出されるコストはゼロとなる。
ここで、εの位置は、原則として、各車線の幅方向の中心位置に設定される。しかしながら、εの位置は、交通環境や道路環境によって、適宜、変更されても良い。例えば、複数車線からなる道路を走行中に、隣接車線を走行する周囲車両が存在する場合には、その周囲車両から遠ざかるように、εの位置を中心位置からずらしても良い。また、例えば、対向車線と隣接した車線を走行している場合に、対向車両が存在する場合にも、その対向車両から遠ざかるように、εの位置を中心位置からずらしても良い。さらに、例えば、自車両の走行する道路がカーブしている場合には、そのカーブに進入するまでは、前方を見通しやすくするために、εの位置を、中心位置からカーブの外側寄りにずらしても良い。
次に、自車両の進行方向を評価するコスト関数について説明する。自車両の進行方向を評価するコスト関数としては、例えば、以下の数式22のように定めることができる。
Figure 2017084110
制御周期毎の自車両の進行方向の変化が大きくなると、例えば蛇行運転につながったり、乗員の乗り心地を損ねたりするため好ましくない。そこで、本実施形態では、自車両の進行方向を評価するコスト関数として、前回の制御周期における車両の進行方向θ(t−1)と、今回の制御周期における進行方向θ(t)との差の大きさに応じたコストを算出するように定めた。
次に、自車両の進行方向加減速度を評価するコスト関数について説明する。自車両の進行方向加減速度を評価するコスト関数としては、例えば、以下の数式23のように定めることができる。
Figure 2017084110
進行方向の場合と同じく、制御周期毎に、自車両の進行方向加減速度が大きく変化すると、自車両の速度変化が大きくなるとともに、スクォートやアンチダイブなどの車両の姿勢変化も生じやすくなり、乗員の乗り心地を損ねる虞がある。そこで、本実施形態では、自車両の進行方向加減速度を評価するコスト関数として、前回の制御周期における進行方向加減速度uα(t−1)と、今回の制御周期における進行方向加減速度uα(t)との差の大きさに応じたコストを算出するように定めた。
次に、自車両の進行方向速度を評価するコスト関数について説明する。自車両の進行方向速度を評価するコスト関数としては、例えば、以下の数式24のように定めることができる。
Figure 2017084110
通常、各道路には、交通規則により制限速度が設定されている。また、乗員が、自車両を所望の速度で走行させたいと望む場合もある。そこで、本実施形態では、自車両の進行方向速度を評価するコスト関数として、交通規則又はユーザの要望に応じて、各道路毎の目標速度Vrefを定め、その目標速度Vrefとの偏差の大きさに応じたコストを算出するように定めた。
次に、周囲車両との相対位置を評価するコスト関数について説明する。周囲車両との相対位置を評価するコスト関数としては、例えば、以下の数式25のように定めることができる。
Figure 2017084110
なお、数式25に関しても、便宜上、道路はX軸に沿って伸びており、先行車両のX座標X(t)と自車両のX座標X(t)との差は、自車両と先行車両との車間距離を示すものとしている。
数式25の右辺は、自車両と先行車両との車間距離(X(t)−X(t))を自車両の進行方向速度V(t)で除算するものとなっており、いわゆる車頭時間(Time Headway)に相当する。この車頭時間が短くなると、先行車両との接触等の可能性が高くなる。そこで、本実施形態では、周囲車両との相対位置を評価するコスト関数として、車頭時間の逆数とし、車頭時間が短くなるほどコストが上昇し、車頭時間が長くなるほどコストが減少するように定めた。
次に、周囲車両との相対速度を評価するコスト関数について説明する。周囲車両との相対速度を評価するコスト関数としては、例えば、以下の数式26のように定めることができる。
Figure 2017084110
なお、数式26に関しても、便宜上、道路はX軸に沿って伸びており、先行車両のX座標X(t)と自車両のX座標X(t)との差は、自車両と先行車両との車間距離を示すものとしている。
数式25の右辺は、自車両と先行車両との車間距離(X(t)−X(t))を自車両と先行車両との相対速度(V(t)−V(t))で除算するものとなっており、いわゆる衝突余裕時間(Time To Collision)に相当する。この衝突余裕時間が短くなると、先行車両との接触等の可能性が高くなる。そこで、本実施形態では、周囲車両との相対速度を評価するコスト関数として、衝突余裕時間の逆数とし、衝突余裕時間が短くなるほどコストが上昇し、衝突余裕時間が長くなるほどコストが減少するように定めた。
最適制御量決定部15は、制約設定部14によって設定された制約条件を満足する、行列にした制御入力に基づき算出される一連の自車両の挙動に関して、上述した関数Jにより評価コストを算出する。そして、最適制御量決定部15は、算出した評価コストを、所定の基準値と比較することにより、その一連の自車両の挙動を実現するための制御入力の行列が、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定する。この判定処理において、適しているとの判定結果が得られた場合、制御入力の行列に含まれる次回の制御周期用の制御入力を、次回の制御周期で用いる制御量として決定する。一方、適しているとの判定結果が得られなかった場合、最適制御量決定部15は、制御入力の行列を探索して、自車両挙動予測部11に与える。この制御入力の行列の探索は、最適制御量決定部において、一連の自車両の挙動を実現するための制御入力の行列が、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているとの判定結果が得られるまで繰り返される。
なお、制御入力の行列の探索は、上述したコスト関数によって算出されたコストが相対的に大きい自車両の挙動をもたらす制御入力について、そのコストが減少する方向に制御入力を変化させることによって行うことが好ましい。これにより、制御量の決定までの処理時間の短縮を図ることができる。また、上述した評価関数に含まれる要素は、単なる一例であって、適宜、要素を増減しても良い。
次に、本実施形態による車両用制御装置における、自車両を自動で走行させるための制御処理の流れを図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、ステップS100では、目的値が設定されたか否かを判定する。目的値が設定されると、ステップS110の処理に進む。ステップS110では、地図データに基づき、自車両を目的地に到達させるための走行経路を決定する。
続くステップS120〜S140では、自車両が走行する道路環境、自車両の周囲に存在する周囲車両の走行状態、及び、自車両の走行状態をそれぞれ観測する。
そして、ステップS130において、自車両が目的地に到達したか否かを判定する。自車両が目的地に到達したことが判定されると、図5のフローチャートに示す処理は終了する。一方、自車両がまだ目的地に到達していないと判定されると、ステップS160の処理に進む。
ステップS160では、行列にされる制御入力、つまり、次回の制御周期で用いる制御入力と、次回の制御周期よりも長い予測期間における自車両の挙動を算出するための制御入力との初期値を定める。そして、ステップS170において、行列にされた制御入力を、順次、自車両の走行制御のための制御量として用いた場合に得られる、一連の自車両の挙動を示す各制御変数を算出することにより、自車両の将来の挙動を予測する。続くステップS180では、周囲車両走行状態取得部6によって取得された周囲車両の位置、速度、進行方向に基づき、周囲車両の将来の挙動を予測する。
ステップS190では、算出された一連の自車両の挙動を示す各制御変数が制約条件を満足しているか否かを判定する。制約条件を満足していると判定された場合、ステップS200の処理に進み、制約条件を満足していないと判定された場合、ステップS220の処理に進む。
ステップS200では、上述した関数Jを用いて、行列にした制御入力に基づき算出される一連の自車両の挙動の評価コストを算出する。そして、ステップS210では、ステップS200で算出した評価コストを、所定の基準値と比較することにより、その一連の自車両の挙動を実現するための制御入力の行列が、自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否か、すなわち、最適制御量が算出されたか否かを判定する。
ステップS210の判定処理において、最適制御量が算出されていないと判定された場合、ステップS220に進んで、制御入力の行列を探索し、ステップS170からの処理を繰り返す。一方、ステップS210の判定処理において、最適制御量が算出されたと判定された場合には、制御入力の行列に含まれる次回の制御周期用の制御入力を、次回の制御周期で用いる制御量として決定し、ステップS230において、その制御量を用いて、自車両の走行を制御する。
以上、説明したように、本実施形態による車両用制御装置では、進行方向加速度及び舵角変化率を制御入力として、自車両の挙動を予測し、他車両との相対位置や相対速度、及び道路環境を考慮して、自車両を自動で走行させるための最適な制御量を決定している。このため、例えば、図6に示すように、自車両の走行車線上に他車Aが存在し、隣接車線には、他車Bが存在する場合において、他車Aを追い越すために車線変更が必要となっても、他車A、他車Bと安全な車間距離を保ちつつ、自車両をスムーズに車線変更させることができる。
上述した実施形態は、本発明の好ましい実施形態ではあるが、本発明は、上述した実施形態になんら限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、周囲車両挙動予測部12が、周囲車両の挙動を予測する際に、天候の影響を考慮しても良い。例えば、雨などにより周囲の視界が悪化している場合には、後続車両は先行車両との車間距離を広げるように行動するものとして、周囲車両の挙動を予測しても良い。
また、上述した実施形態において、制約条件を満たす一連の自車両の挙動の評価が低いため、制約条件を満たす一連の自車両の挙動を実現可能な制御入力の行列の中から、自車両の走行を制御するための制御量として用いる制御入力の行列を決定できない場合、最適制御量決定部15は、制約条件を緩和するようにしても良い。これにより、いずれかの制御入力の行列に含まれる制御入力を、車両の走行を制御するための制御量として決定することが可能になる。
制約条件を緩和する場合、最適制御量決定部15は、複数の状態変数に関して設定した複数の制約条件について、自車両の走行を制御するための制御量として用いる制御入力を決定できるまで、予め定めた順序で順次緩和していくことが好ましい。これにより、例えば自車両の走行の安全性の低下を抑制しつつ、自車両の走行を制御するための制御量として用いる制御入力を決定することができる。
例えば、最初に、進行方向加速度の許容範囲を段階的に大きくする。これにより、乗り心地は多少悪化するが、自車両の将来の挙動の自由度が高まり、最適な制御量を決定できる可能性を高めることができる。そして、進行方向加速度の許容範囲の変更が上限値に達すると、今度は、舵角制約の範囲を段階的に拡大する。この舵角制約の範囲も上限値に達すると、例えば、車両の幅方向位置の制約を緩和し、自車両の一部もしくは全部が路肩や対向車線にはみ出ることを許容する。ただし、緩和の順序、内容は、この例に限るわけではなく、適宜、その順序を変更したり、緩和内容を変更したりしても良い。
また、最適制御量決定部15によって決定された制御量に従って自車両の走行が制御されたとき、観測される自車両の挙動が、自車両挙動予測部11によって予測された挙動と異なる場合、その挙動のずれを小さくするように、車両運動モデルを変更しても良い。例えば、自車両が雪道など摩擦係数の低い路面を走行する場合、目標とする進行方向加減速度を得られるようにエンジンやブレーキを制御しても、実際の加減速度の変化が遅れたり、目標とする加減速度に達しない可能性がある。このような場合、数式9を、遅れ分を加味した式に補正したり、加減速渡の変化に対する速度の変化を小さくするように補正すれば良い。また、目標とする舵角変化率が得られるように、ステアリングを制御しても、車両にその舵角変化率に応じた進行方向の変化が生じない場合にも、その影響を加味するように数式12を補正しても良い。
また、周囲車両挙動予測部が、周囲車両モデルを用いて、周囲車両の挙動を予測する場合に、予測した結果が、観測結果と異なるときには、同様に、周囲車両モデルを補正しても良い。その周囲車両が、ドライバーによって手動操作される車両であって、その挙動が、評価関数が想定している加速度変化や進行方向変化を超えている場合には、評価関数を修正するようにしても良い。
1 自車・他車・環境観測部、2 位置取得部、3 速度取得部、4 進行方向取得部、5 舵角取得部、6 周囲車両走行状態取得部、7 道路情報取得部、10 制御量算出部、11 自車両挙動予測部、12 周囲車両挙動予測部、13 道路環境演算部、14 制約設定部、15 最適制御量決定部、20 F/B制御器、30 自車両

Claims (12)

  1. 車両を自動で走行させるための車両用制御装置であって、
    自車両が走行する道路、その道路上における前記自車両の走行状態及び前記自車両の周囲を走行する周囲車両の走行状態を観測する観測部(1)と、
    前記観測部による観測結果に基づいて、前記自車両を自動走行させる際の望ましい制御量を算出する制御量算出部(10)と、
    前記制御量算出部が算出した制御量に従って、前記自車両の走行状態を制御する制御部(20)と、を備え、
    前記制御量算出部は、
    制御入力として、進行方向加減速度及び舵角変化率を与えられることにより、前記自車両の挙動を模擬する自車両モデルを用いて、前記道路上における前記自車両の将来の挙動を算出する自車両挙動予測部(11)と、
    前記観測部による観測結果に基づき、前記道路上における前記周囲車両の将来の挙動を予測する周囲車両挙動予測部(12)と、
    前記自車両挙動予測部に前記制御入力を与え、前記自車両挙動予測部により算出された前記自車両の挙動に関して、前記周囲車両の将来の挙動との関係を評価するための評価関数を含む所定の評価関数を用いて評価することにより、前記自車両挙動予測部に与えた前記制御入力が、前記自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定し、適しているとの判定結果が得られるまで、前記自車両挙動予測部に与える前記制御入力を探索することにより、前記自車両の走行状態を制御するための制御量として用いる制御入力を決定する最適制御量決定部(15)と、を有することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 所定の制御周期毎に、前記制御量算出部は、前記制御量として、前記自車両の進行方向加減速度及び舵角変化率を算出し、前記制御部は、算出された進行方向加減速度及び舵角変化率となるように前記自車両を制御するものであり、
    前記制御量算出部は、次回の制御周期で用いる制御入力と、次回の制御周期よりも長い予測期間における前記自車両の挙動を算出するための制御入力とを1つの行列にして、それら行列にした制御入力に基づき算出される一連の前記自車両の挙動に関して評価を行うことで、行列にした制御入力を単位として、前記自車両の走行を制御するための制御量として用いるのに適しているか否かを判定し、適しているとの判定結果が得られた制御入力の行列に含まれる次回の制御周期用の制御入力を、次回の制御周期で用いる制御量として決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記周囲車両の将来の挙動との関係を評価するための評価関数は、前記周囲車両の将来の挙動による相対位置と相対速度との少なくとも一方を評価するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記評価関数は、前記自車両の道路上の走行位置を評価するための評価関数と、前記自車両の加減速度の変動の大きさを評価するための評価関数と、前記自車両の走行速度の目標速度からの乖離の大きさを評価するための評価関数とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用制御装置。
  5. 前記自車両の将来の挙動に制約条件を設定する制約設定部(12)を備え、
    前記最適制御量決定部は、前記制約条件を満たす前記自車両の挙動を実現可能な制御入力の中から、前記自車両の走行を制御するための制御量として用いる制御入力を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用制御装置。
  6. 前記制約設定部は、前記自車両が走行する道路に関する情報に基づいて、前記制約条件を設定することを特徴とする請求項5に記載の車両用制御装置。
  7. 前記制約設定部は、道路の幅方向における前記自車両の位置、道路が伸びる方向に対する前記自車両の進行方向、前記自車両の前後方向の加減速度、前記自車両の走行速度、前記自車両に発生する横加速度の少なくとも1つについて制約条件を設定することを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用制御装置。
  8. 前記最適制御量決定部は、前記制約条件を満たす前記自車両の挙動の評価が低いため、前記制約条件を満たす前記自車両の挙動を実現可能な制御入力の中から、前記自車両の走行を制御するための制御量として用いる制御入力を決定できない場合、前記制約条件を緩和することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の車両用制御装置。
  9. 前記制約設定部は、前記自車両の将来の挙動の複数の要素に対して前記制約条件を設定するものであり、
    前記最適制御量決定部は、前記制約条件を緩和する場合、前記自車両の走行を制御するための制御量として用いる制御入力を決定できるまで、前記複数の要素の制約条件を予め定めた順序で順次緩和していくことを特徴とする請求項8に記載の車両用制御装置。
  10. 前記制御量算出部が算出した制御量に従って前記自車両の走行が制御されたとき、前記観測部により観測される前記自車両の挙動が、前記自車両挙動予測部が算出した挙動と異なる場合、その挙動のずれを小さくするように前記自車両モデルを変更する自車両モデル変更手段を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の車両用制御装置。
  11. 前記周囲車両挙動予測部は、制御入力として、進行方向加減速度及び舵角変化率を与えることにより、前記周囲車両の挙動を模擬する周囲車両モデルを有し、前記周囲車両モデルに前記制御入力を与えることにより、前記周囲車両の将来の挙動を求め、その求めた挙動に関して所定の評価基準に照らして評価して、前記周囲車両モデルに与えた制御入力が適切であるか否かを判定し、適切であるとの判定結果が得られるまで、前記制御入力を探索することにより、前記周囲車両の将来の挙動を予測することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の車両用制御装置。
  12. 前記観測部により観測される前記周囲車両の挙動が、前記周囲車両挙動予測部が予測した挙動と異なる場合、その挙動のずれを小さくするように前記周囲車両モデルの変更と、前記所定の評価関数の変更との少なくとも一方を実行する変更手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の車両用制御装置。
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