JP2017083001A - 合成樹脂キャップその2およびシルクハット状の保護用ef部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製の管の交換等において管の端部を閉塞し、パージ作業に係る部材の点数及び工事の作業工程を削減することが可能な合成樹脂キャップを提供する。【解決手段】シルクハット状のつば部の裏面の内部に平面状の溶着面に平行な平面上に埋めこまれたEF線を発熱させて、平面同士をEF接合させて固定する部品を使用する。封止部とコマ70による作用でキャップ内部よりパージ孔30内への第一段階目のガス流出が阻止されて、蓋部50におけるつば部裏面の内部に平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF線によりつば部とパージ孔上端部を接合して第二段階目のガス流出が阻止されるようにした合成樹脂キャップ10であり、平面状の溶着面に平行な平面上に波型あるいは稲妻型配置あるいは周回型配置されたEF接合するためのEF線が埋め込まれたつば部を、平面状のメネジ部の軸線と直交する平面であるパージ孔上端部にEF接合する。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製の管、例えば、ガス管の端部を閉塞するために取り付ける合成樹脂キャップに関するものである。なお、合成樹脂のキャップとは、金属製および炭素繊維製の電熱線であるEF線および電気的接続用の端子ならびに装着される安全装置を除き、キャップの構成要素あるいは部材がすべて合成樹脂製であるパージ孔を附帯する帽子状の管継手であるキャップとの趣旨である。
ならびに、EF接合における冷却放熱面の構造に関する。さらに、蓋部におけるつば部の平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF線の配置構造に関する。ならびに、蓋部におけるつば部の平面状の溶着面とパージ孔上端部の平面状の溶着面をEF接合する溶着構造に関する。
ならびに、閉塞空間の圧力上昇を抑制する安全装置の構造に関する。さらに、安全装置を閉塞空間内に装着可能な合成樹脂キャップの構造に関する。ならびに、閉塞空間内に安全装置を装着可能なEF部品に関する。なお、EF部品とは、平面状の溶着面に平行な平面上に埋めこまれて配置されたEF接合するためのEF線を有し、かつ、平面状の溶着面を有する双方の部位をEF接合する構造の部品との趣旨である。また、一般的なEF継手は、管の外周表面あるいは内周表面の曲面にEF接合される。しかしながら、EF部品では、平面状の溶着面である特徴を有するので、曲面にEF接合される一般的なEF継手と区別して、EF部品とした。
ならびに、シルクハット状の保護用EF部品に関する。なお、シルクハット状の保護用EF部品とは、保護されるべき部位をハット内に格納する位置に保護用EF部品を配置して、EF線を配置したシルクハットの平面状のつば部とEF接合される平面状の部位を溶着して一体化させて、保護されるべき部位を合成樹脂ですべて覆いつくしハット内に格納あるいは保護隔離する目的のシルクハット状のEF部品との趣旨である。
ならびに、特許文献3の特願2014−134887の補正修正と潜在していた特徴を新たに付け加えて、合成樹脂キャップ その2 として本発明の一部に記載し直した。
都市ガスは、各家庭へガス管を通じて供給されている。このような状況においてガス管が破断した場合はその破断したガス管を交換する場合がある。また、新たな住宅にガスを供給する場合は新規ガス管を設置する場合がある。ここでガス管とは主に腐食する恐れのない合成樹脂製の管が使用されている。
このガス管はガス等が流通するために管状の長尺を呈し、一端または両端が開口しているものである。このようなガス管を交換する場合あるいは新規に合成樹脂製の管を敷設する場合において、開口したままの合成樹脂製の管の端部を閉塞する必要がある。この場合従来は、その切断した端部にキャップを取り付け当該キャップの一部を溶融する、いわゆるEF接合により、その合成樹脂キャップをガス管に取り付けていた。
EF接合とは、EF(エレクトロフュージョン)接合によって取り付けられるものをいい、一方の合成樹脂製の管と他方の合成樹脂製の管あるいはキャップ、エルボ類を接合する方法であり、前記他方の合成樹脂製の管あるいはキャップ、エルボ類の内面に電熱線を埋め込み、融着用コントローラーより通電して電熱線を発熱させ、一方の合成樹脂製の管の外面の樹脂を加熱溶融し、一方の合成樹脂製の管と他方の合成樹脂製の管あるいはキャップ、エルボ類を組織的に一体化させる接合方法をいう。以下EF線とは、EF接合するための電熱線をいう。
このように開口した状態の合成樹脂製の管の端部を上記合成樹脂キャップによって閉塞するというものであるが、当該配管工事によって当該合成樹脂製の管の内部に空気が混入する場合がある。特にガスと空気が混入したままではガスを使用する需要者の安全性を確保することができないために、合成樹脂製の管の端部をキャップによって閉塞したのちに、当該合成樹脂製の管内に混入した空気を取り除き、合成樹脂製の管全体を都市ガスで充満しなければならない。そのために、合成樹脂製の管に混入した空気を排出するといういわゆるパージ作業を行う必要がある。
このため従来は例えば特開2005−163960号公報において、一端側に樹脂管が挿入される受け口を有し、前記受け口の内周には前記樹脂管との融着接合部を形成するための発熱体が埋設され、他端側に底部を有する熱可塑性樹脂で形成された管状体からなり、前記管状体の底部に、内周側に管用テーパねじを有しかつ前記管状体を形成する樹脂よりも機械的強度の大なる材料からなるパージ口部材が固着されていることを特徴とするキャップが開示されている。このキャップを合成樹脂製の管に取り付けた後に当該キャップを融着して固定する。パージ作業をする際に、前記キャップの底部に設けたパージ口部に金属管を取り付け、L字状のエルボを介して、地上に露出する金属製立て管を取り付けたのちに空気を排気し、ガスが当該合成樹脂の管内に充満されたことを確認してパージ作業が終了する。その後、管用テーパねじ部にプラグを取り付けてパージ作業を完了する。
このように合成樹脂製の管を取り換えたり、あるいは新設する際は、あらかじめ地面を掘削して、作業するための溝を掘らなければならない。しかしながら、従来の配管工事及びパージ作業においては、掘削するだけではなく、合成樹脂製の管にキャップを取り付け、そのキャップに、パージするための金属管を取り付け、その金属管にL字状のエルボを介して、地上に露出する金属製立て管を取り付ける必要がある。したがって、それらの部材のために、作業するための溝をさらに掘削する必要があり、工事の作業工程が増加する恐れがある。また、パージ作業するために取り付けられた上記管、L字状のエルボおよび、地上に露出する金属製立て管を、作業するために掘削した溝の中でそれぞれ組み立ててそれらを取り付け、さらに作業終了後それらを取り外さなければならず、作業工程が増加してしまうのみならず、上記溝内でのそれらの組み立て及び取り外し作業が困難であるという問題がある。
また、管用テーパねじ部にプラグを取り付けてパージ作業を完了後に、このプラグは土中に埋設されると直接に土中に晒されて、プラグが金属製の時には腐食が起こる可能性が推察され、経年劣化してガス漏れを起こす問題も懸念される。
また、パージ作業をする際に、空気を抜くと同時にガスが多量に流出する場合があるが、ガスの流出量を最小限にとどめるためにノーブローバックを使用することが好ましい。しかしながら、上記従来のキャップを使用した場合に前記ノーブローバックを取り付けることが困難であり、ガスの流失を最小限に抑えることができなかった。
また、実開昭63−175393号の図3には、JIS B 0151に定義されているエルボおよびソケットを導管の先端に配管してパージ作業をおこなった後に、ソケットを閉塞するプラグを取り付けてパージ作業を完了するストッパーが開示されている。
ならびに、特許文献3の特願2014−134887には不明瞭な点、説明不足および潜在していた特徴が有ったので、補正修正と潜在していた特徴を新たに付け加えて、合成樹脂キャップ その2 として本発明の一部に記載し直した。
特開2005−163960号 実開昭63−175393号 特願2014−134887 特願2014−9886 特願2015−9826 特開平11−325367号
本発明は前記の点に鑑みなされたもので、その課題は、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹製の管の端部を閉塞し、パージ作業に係る部材の点数の削減、及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることが可能な、合成樹脂キャップを提供することを課題とする。
特に、特許文献1および特許文献2においては、パージ作業を完了するために管用テーパーねじ部にプラグを取り付け、ならびにソケットの先端にプラグを配管してパージ孔を閉塞する手段としているが、このプラグを閉塞手段としての選択肢とすることのない合成樹脂キャップを提供することを課題とする。
また、パージ作業を完了後に、このプラグは土中に埋設されると直接に土中に晒されてて、プラグが金属製の時には腐食が起こる可能性が推察され、経年劣化してガス漏れを起こす問題があるので、解決する手段の提供することを課題とする。
特許文献3には、次の課題が潜伏していた。それは、図7において、密閉された大気空間の200は、EF線に通電され発熱した一部の熱が蓋部におけるねじ部および封止部の躯体を伝熱して熱が伝わる。その熱により閉じ込められた大気が温められることにより、密閉された大気空間の200は、圧力が上昇する。溶着時の周囲雰囲気環境や溶着時間に左右される圧力上昇であるので、この圧力を抑制する必要時があるので、圧力抑制安全装置が必要であり、その発明が必要であることを課題とする。
前記の課題を解決するため、本発明は、パージ作業をするための配管をすることなく、パージ孔を閉塞する手段にプラグを選択肢とすることのない合成樹脂キャップであり、開口した合成樹脂製の管の端部を閉塞するための合成樹脂キャップであって、前記合成樹脂キャップは合成樹脂製の管を受け入れることができる接続部とパージ作業をするための排出部を有し、前記排出部に、合成樹脂製の管内に残留した空気を排除するためのパージ孔を有し、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように前記接続部と排出部を配置するという手段を講じたものである。
本発明に係る合成樹脂キャップにパージ孔を設けているので合成樹脂製の管を交換する作業現場において、当該合成樹脂キャップを合成樹脂製の管に取り付ける際に、パージ孔が上方を向くように取り付けることにより、迅速にパージ作業をすることができる。すなわち、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように構成されているために、合成樹脂製の管と合成樹脂キャップと接続する際に、パージ孔を上向きになるように接続すれば、パージ作業を容易に行うことができる。また、接続部と排出部が配置されているので、本発明に係る合成樹脂キャップはコンパクトに構成され、工事の作業量を削減することができるというものである。なお、パージ作業とは、合成樹脂キャップに混入した空気を排出する作業のことであり、ガスを使用する需要者の安全性を確保するために行われるものである。
前記の課題を解決するため、本発明は、排出部に封止部を設け、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合するための溝部を設け、かつ接続部の内部において段差部を設け、さらに接続部の底部と排出部の内部を段差なく接続し、かつ前記封止部にガスの流出を阻害するための封入部を配置するという手段を講じたものである。
排出部に封止部を設け、該封止部に封入部を配置しているために、パージ作業終了後迅速にガスの流出を阻害することができる。封止部とコマによる作用でキャップ内部よりパージ孔内への第一段階目のガス流出が阻止できる。さらに、パージ孔よりキャップ外部への第二段階目のガス流出阻止は、蓋部におけるつば部に平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF線によりつば部とパージ孔上端部を接合する手段を用いる。また、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合する溝部を有しているために、ノーブローバックを容易に取り付けることができる。
また、接続部の内部において段差部を設けているために、滞留した空気を下方に押出し、さらに接続部の底部と排出部の内部を段差なく接続しているために、上記の通り、底に押し出された空気、あるいは底に滞留した空気をスムーズに排出することができる。
前記の課題を解決するため、本発明における封入部は蓋部及びねじ部、コマで構成するという手段を講じたものである。このように蓋部及びねじ部、コマで構成した封入部を具備しているために、パージ作業終了後あるいは一時的にガスの流出を容易に防ぐことができる。
前記の課題を解決するため、本発明における蓋部におけるつば部にEF接合するためのEF線及び当該EF線に接続した端子を配置するという手段を講じたものである。このように蓋部におけるつば部にEF線及び当該EF線に接続した端子を配置しているので、EF接合することができガスの流出を確実に防ぐことができる。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹脂製の管の端部を閉塞し、パージ作業に係る部材の点数の削減、特にパージ作業を完了させるために用いるプラグの削減及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることができるという効果を奏する。また本発明によれば、ガスの流出を容易に防ぐことができる。
そのうえ、つば部とパージ孔上端部の平面状の溶着面をEF接合する第二段階目の流出阻止部はキャップ本体と一体になり、土中に接するキャップ外表面は全て合成樹脂にて覆われる。したがって、第一段階目のガス流出阻止部をパージ孔内に閉じ込めて土中より隔離できる。コマの材質をゴム製に設定しても、土中にコマが触れることがないので土中より保護される。つまり、埋設後において第一段階目のガス流出阻止部を土中による腐食や経年劣化より保護できる合成樹脂キャップは、特許文献1および特許文献2におけるガス流出阻止部である金属製のプラグが土中に触れ腐食を起こす危険性と比較すると、ガス漏れが格段に起きにくくなり、流出阻止を二段階配備した構造と相まって安全性が高まる。
合成樹脂キャップと封入部及びノーブローバックの全体組み立て斜視図 合成樹脂キャップの側面図 合成樹脂キャップの断面図 封入部の断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた斜視図 封入部46の斜視図への安全装置201の装着位置図 合成樹脂キャップに封入部を組み入れた部分断面図であり、密閉された大気空間200および安全装置装着部の部分説明図 角筒状の安全装置正面図および平面図 角筒状の安全装置のG−G断面図 安全装置の管体の断面例 蓋部におけるつば部に配置されるEF線の稲妻型配置例 蓋部におけるつば部に配置されるEF線の渦巻状あるいは周回型配置例 EF接合における冷却放熱面の構造説明図 シルクハット状の保護用EF部品の全体斜視図
図1は、本発明に係る合成樹脂キャップ10とそれに組み入れられる蓋部50、ねじ部60、コマ70とノーブローバック90及び合成樹脂製の管100の組み立て斜視図である。合成樹脂キャップ10は、合成樹脂製の管100を受け入れることができる接続部11とパージ作業をするための排出部20を有する。接続部11はほぼ円筒形状を呈しており、該接続部11の一端に配置された開口部12は、円筒形の合成樹脂製の管100と嵌合する形状を呈しており、本実施例における開口部12は、円形状を呈するものである。
接続部11において、EF接合するためのEF線13が配置されており、該EF線13は、端子14と端子14とをつなぐように電気的に接続されている。ここで、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線13が発熱することで、接続部11及び接続した合成樹脂製の管100が溶解し、当該接続した合成樹脂製の管100と前記合成樹脂キャップ10が溶着して固定される。この場合合成樹脂キャップ10と合成樹脂製の管100はともに合成樹脂製であり、ともに熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、またポリ塩化ビニルまたはポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
排出部20は接続部11の他端に配置され当該本体11と一体成形されている。接続部11の内部11aと排出部20の内部20aは接続されている。また、後述するパージ孔30の内部における封止部40にさらに連通して接続されている。したがって、接続部11の内部11aと排出部20の内部20aおよび、後述する封止部40を経てパージ孔30に至ることで、合成樹脂製の管100内に残存した空気はパージ孔30から排出することができる構成である。
合成樹脂キャップ10の側面視において、排出部20は、ほぼ円柱を呈したものを、接続部11にほぼ4分の3ほど埋めこまれ、残りのほぼ4分の1が露出した形状を呈している。図1および図2参照のこと。なお、この形状に限られないことは言うまでもない。また、接続部11の下部から上部にわたって配置されている。図2参照のこと。さらに、接続部11の内部11aにおける底部11bと段差がなく、なだらかに、排出部20の内部20bに接続されている(図3参照)。
また、合成樹脂キャップ10におけるほぼ円筒状の接続部11に平行な軸線Xと、排出部20にほぼ平行な軸線Yは、ほぼ直交するように交差している(図5参照)。なお、この軸線Xと軸線Yは交差するものであるが、その交差する角度は80度から100度の範囲が好ましいが、特に直交するものであっても好ましい。
このように合成樹脂キャップ10におけるほぼ円筒状の接続部11に平行な軸線Xすなわち接続部の軸線Xと、排出部20にほぼ平行な軸線Yすなわち排出部の軸線Yは、ほぼ直交するように交差しているので、合成樹脂製の管100に対し、パージ孔30が上方を向くように当該合成樹脂製の管100に合成樹脂キャップ10を取り付ければ、パージ孔30は、開口部12に対してほぼ垂直上方に開口する。よって、前記本体11の開口部12から入ったガスはほぼ90度の方向に転換し、排出部20におけるパージ孔30から排出されるように構成されパージ作業によって空気を上方に排出することができる。
また、接続部11の内部11aにおける上部11cと排出部20の内部20aにおける上部20cも段差部20dを経て接続されている。この段差部20dは、合成樹脂製の管100を合成樹脂キャップ10に挿入した場合に、当該合成樹脂製の管100が、当接する部分であり(図5参照)、合成樹脂製の管100が当該合成樹脂キャップ10内に侵入する位置を確定することができる。また、当該段差部20dは、合成樹脂製の管100から流入したガスおよび空気を底部11bに導くことができる。さらに上記のとおり、接続部11の内部11aにおける底部11bと段差がなく、なだらかに、あるいは、曲面状に前記底部11bが排出部20の内部20bに接続されているので、パージ作業によって空気が残留しにくいという効果を奏する。なお、段差部20dの接続部11の内部11aにおける突出量を、接続部10と合成樹脂製の管100の肉厚部分よりも大とすることが好ましい。
上部20cと内部20bは、封止部40における開口部41に接続され、該封止部40の開口部41を介してパージ孔30に至る。封止部40は、メネジ部42とコマ固定部43を有し、メネジ部42は文字通りメネジであることから中空でありパージ孔30に連通している。コマ固定部43は、コマ固定上部43aと傾斜部43bを有し、その中心部43cは中空である。また、封止部40の外部においては後述するノーブローバック90を取り付けるための取付け部93aと嵌合するように溝部45が形成されている。該溝部45は、封止部40の外部を周回するように構成されている。
また、前記コマ固定部43における傾斜部43bは、中空部43cを有し、前記傾斜部43bはすり鉢状を呈し、後述するコマ70の斜面部72と密着するよう構成されている。また、メネジ部42は、後述するねじ部60と螺合する。また後述する蓋部50の下部にねじ部52が配置され、メネジ部42の上部と螺合する。
封入部46は、蓋部50と、ねじ部60とコマ70で構成されている。蓋部50は、つば部51とねじ部52を有し、該つば部51の裏面の内部に、平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF接合するためのEF線53が埋め込まれて配置され、当該EF線53は端子54と端子54との間をつなぐように電気的に接続されている。このEF線53は、図12の配置例のようにジグザグあるいはギザギザである稲妻型配置例、また、図13の渦巻状あるいは周回状の周回型配置例でも支障はない、図12および図13参照のこと。また、他の形状の配置例であっても支障はない。そのうえ、EF線の材質は金属製以外に炭素繊維を選択しても支障はない。また、つば部51の上部には工具を差し入れ、該蓋部50を回すことのできる工具受入れ口50aを有している。工具受入れ口50aは凹状の四角形を呈しているが、凹状の6角形でも好ましい。
また、ねじ部52は、おねじであり、前記メネジ部42と螺合するように構成されている。したがって、上記工具受入れ口50aに、この形状に適合した工具を差し入れ、該工具を回転させることによって、上述のとおり蓋部50のねじ部52とメネジ部42が螺合し、固定することができる。
なお、このように螺合のみでは蓋部50におけるつば部51と、パージ孔30の上端部30aとを確実に固定することができない場合がある。よって、端子54、54に、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線53が発熱することで、蓋部51とパージ孔30の上端部30aが溶解し、それらが溶着して固定される。この蓋部50も熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、またポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
ねじ部60はその上端部61に工具受入れ口61aを有している。その中間部62はおねじを形成しており、メネジ部42と螺合する。下部63はつば状を呈し、後述するコマ70の上端部71と嵌合する。したがって、上記のとおり工具受入れ口61aに、この形状に適合した工具を差し入れ、該工具を回転させることによりねじ部60とメネジ部42が螺合することができる。なお工具受入れ口61aの形状は本実施例では凹状の4角形を呈するが使用する工具によりその形状が凹状の6角形を呈していても好ましい。
コマ70は、コマ上端部71とほぼ円錐状の斜面部72を有し、ゴムあるいは合成樹脂類の弾性体で構成されている。コマ上端部71は、上記ねじ部60におけるつば状の下部63を挿入するのに適するように、内部74に比して入り口のせまい穴部73を有している。したがって、ねじ部60におけるつば状を呈する下部63を上記穴部73に挿入する場合において、該穴部73は弾性変形することにより、下部63を上記穴部73に挿入することができ、ねじ部60とコマ70は一体とすることができる。
また、上述のとおり、コマ70における円錐状の斜面部72は、コマ固定部41におけるすり鉢状の傾斜部43bと接することができる。よって、一体となった、ねじ部60とコマ70において、工具受入れ口61aに工具を差し入れ、該工具を、ねじを締める方向に回転させると、ねじ部60とコマ70がともに下降し、斜面部72と傾斜部43bが接触し、またコマ側面部75とコマ固定上部43aが接触することでガスの流出を止めることができる。
取り付け方法については、あらかじめ、蓋部50、ねじ部60、コマ70が取り付けられている合成樹脂キャップ10を合成樹脂製の管100に取り付ける。この時点においては、コマ70が下降しており、コマ固定部43における傾斜部43bとコマ70の斜面部72が密着しているので接続部11の内部11aからパージ孔30にいたるまでのガスの流通は阻止された状態である。このガス流出阻止の構造が、内部11aよりパージ孔30への第一段階目のガス流出阻止部である。
合成樹脂製の管100に合成樹脂キャップ10を取り付ける際に、合成樹脂製の管100に対してパージ孔30がほぼ垂直上方に向くように取り付ける。すなわち、合成樹脂製の管100に取り付ける際に軸線Xに対して軸線Yがほぼ垂直上向きに交差しているので合成樹脂キャップ10を合成樹脂製の管100に取り付けることで、パージ孔30は、軸線Xに対してほぼ垂直上方に開口することができる。
このような状態で、合成樹脂キャップ10における端子14、14に、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線13が発熱することで、接続部11が溶解し、接続した合成樹脂製の管100と前記合成樹脂キャップ10が溶着して固定される。
次に、ノーブローバック90を合成樹脂キャップ10における溝部45に取り付ける。ノーブローバック90は、従来周知のものであり、その本体91はほぼ円筒形を呈し、その上端部92及び下端部93の中央部がそれぞれ円状の開口部92a及び取付け部93aを有し前記上端部92及び下端部93における開口部92a及び取付け部93a以外の部分は閉塞されている。上端部92の開口部92aから作業者の腕を差し入れてノーブローバック90の内部で作業をする。このとき、その内部が視認できるようにノーブローバック90の本体91は透明性及び柔軟性を有した塩化ビニル類の合成樹脂で構成されている。また、一定の強度を確保するために例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、アラミド繊維等の、合成繊維でその本体91を強化しても好ましい。また、開口部92a及び取付け部93aはゴム類あるいは弾性を有する合成樹脂を有するもので構成されているので、取り付け部93aを押し広げることにより、合成樹脂キャップ10における前記溝部45に嵌合することができる。
そのように取り付けたのちにノーブローバック90の上端部92の開口部92aに、作業者の手を差し入れ、仮止めしている蓋部50を取り外し、ねじ部60の工具受入れ口に図示しない工具を差し入れ、該ねじ部60を緩めるように回転させるとコマ70が上昇することで、コマ固定部43における傾斜部43bとコマ70の斜面部72が離れるので、接続部11の内部11aとパージ孔30にいたるまで、ガスの流通が可能な状態になる。
このような状態において、ノーブローバック90の上部開口92より作業者の手を差しいれた状態のまま、ガスを開通させると、空気は都市ガスより比重が重いものの、底部分11bが段差のない状態で内部20bにつながっており、段差部20dの効果も相まって、空気とガスの混合物の滞留がなく、ガスと空気の混合物が徐々にノーブローバック90内に押し出される。
ノーブローバック90に挿してあるホース95から徐々に混合気が排出されるが、この混合気を図示しない測定機に接続して、ガスが完全に充満したことをチェックする。その場合ノーブローバック90内にガスが充満するが、ホース95から排出されるガスは比較的少量であるから、ノーブローバック90を使用しない場合に比べてガスが漏出する恐れは少ない。また、ノーブローバック90の上部開口92は作業者の腕が密着して、塞がれているために、ここからガスが漏出する可能性も低い。
ガスが合成樹脂製の管100内に充満し、空気の混入がなくなったことを、上記のとおり図示しない測定器で確認したのちに、ねじ部60の工具受入れ口61aに図示しない工具を差し入れ、該ねじ部60を締め付けるように回転させるとコマ70が下降することで、傾斜部43bとコマ70の斜面部72が再び接触することでガスの流通が阻害される。パージ孔30より、ガスの流出がなくなったことを確認したのちに蓋部50を取り付ける。
蓋部50におけるねじ部52を有し、工具受入れ口50aに図示しない工具を差し入れ、該蓋部50を回すことで、ねじ部52とメネジ部44と螺合し、蓋部50におけるつば部51と、パージ孔30が接触し、蓋部50におけるねじ部51を締め付けることで、該蓋部50を合成樹脂キャップ10に仮止めすることができる。その後ノーブローバック90を合成樹脂キャップ10の溝部45から取り外す。
その後、端子54、54に図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線53が発熱することで、つば部51が溶解してパージ孔30の上端部30aと溶着して固定される。よって、パージ孔30から合成樹脂キャップの外部へのガスの流出が阻止される。このガス流出阻止の構造が、パージ孔30から合成樹脂キャップの外部への第二段階目のガス流出阻止部である。なお、この蓋部50も熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、ポリ塩化ビニルまたはポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
また、パージ作業は各配管工事の最終段階で行うために、合成樹脂製の管の入れ替え作業が数日にわたる場合がある。その場合にパージ孔30を一時的に密封する場合は、蓋部50を締め付ける際に、つば部51とパージ孔30の上端部30aの間に図示しないOリングやシート状のパッキンを挿入して仮に密封することもできる。
このようにパージ作業の完了とともに、合成樹脂製の管100が合成樹脂キャップ10により容易に閉塞することができる。このように従来のキャップと比較すると、キャップ10を取り付けると同時にパージ用の部材が取り付けられており、それらが、接続部とほぼ同じ大きさであることから、工事用に掘削した溝を、いたずらに拡大することないので、パージ作業に係る部材及び作業工程を削減できるとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることができる。特にパージ作業を完了させるために用いるプラグの削減もできる。また、合成樹脂製の管の入れ替え作業などで、封入作業を繰り返すばあいにおいても上述のとおり蓋部50を締め付けることで仮に密封することができる。
なお、EF接合部に一般的に附帯しているインジケーターにおいては、EF線が配置される部分の外表面側に配備されれば支障はない。また、溶着が正常にされているのか目視できれば良く、特許文献6の特開平11−325367を参照例として、より性能の良いおよび安価な新たなインジケーターを配備しても支障はないので不図示とした。
埋設後において第一段階目のガス流出阻止部を土中による腐食や経年劣化より保護できる合成樹脂キャップは、特許文献1および特許文献2におけるガス流出阻止部である金属製のプラグが土中に触れ腐食を起こす危険性と比較すると、ガス漏れが格段に起きにくくなり、さらに、流出阻止を二段階配備した構造と相まって安全性がより高まる。このことは、ガス管が埋設されている地上部の通行人あるいは付近の居住者の安全や付近の建築物あるいは構造物等の財産までも危険より守ることができるパージ孔付帯の合成樹脂キャップである。そして、これらの効果や構造は、特許文献3では明記されず潜在していた特徴である。これで、特許文献3の修正補正と明記されていなかった効果や構造を加えた説明を終了する。
さらに、特許文献3には、次の課題が潜伏していた。それは、図7において、密閉された大気空間の200は、封止部に封入部を取り付けた状態において、蓋部50におけるねじ部の先端とねじ部60におけるねじ部上端部61に挟まれる空間である。また、螺号されるねじ山同志の僅かな隙間も含まれる。そして、この空間には、蓋部50をねじ込むときの周囲の大気雰囲気が閉じ込められ密閉される。
この200の空間には、EF線に通電され発熱した一部の熱が蓋部におけるねじ部および封止部の躯体を伝熱して熱が伝わる。その熱により閉じ込められた大気が温められることにより、密閉された大気空間の200は、圧力が上昇する。
この圧力を抑制する解決手段として密閉された大気区間200に装着する安全装置の発明に至る。つぎに、その構造と説明ならびに発明の効果を記す。
本発明では、密閉された大気空間200の圧力上昇を抑止制御する安全装置を該合成樹脂キャップの封入部におけるねじ部の工具受け入れ口61aを装着位置とする。図7の封入部46の斜視図への安全装置201の装着位置図を参照して、封入部の蓋部50およびねじ部60の間に配置され、ねじ部の工具受け入れ口61aに差し入れて配備する。図7を参照のこと。また、図8は、その状況の封入部および封止部の部分断面図であり、合成樹脂キャップに封入部を組み入れた部分断面図であり、密閉された大気空間200および安全装置装着部の部分説明図となっている。図8を参照のこと。
つぎに、図9に図示した安全装の概略を説明する。両端が開放された角筒状の管体218の一方の開放端に安全装置の上蓋216を取り付け、残りの開放端には安全装置の底蓋217を取り付けて両端を閉塞する。その両端の上蓋および底蓋の外表面側には、切り込み線211が配備される。切込みの深さは蓋の厚み以下であるので、切り込み線部であっても厚みの一部は残っている。図9のG−G断面図である図10を参照にすると明瞭である。切り込み線の深さは所望する外応力が加わると破断する深さ、つまり、切り込み線を配備してのちに残る蓋の肉厚を調節し破断する応力値を設定する。このように残る蓋の肉厚を調節し破断する応力値を設定する構造が一つの特徴であり手段とする。ここで、残る蓋の肉厚を残りの肉厚部と定義する。なお、本図は上蓋および底蓋の双方に切り込み線211を配備しているが一方の蓋であっても支障はない。
図9における安全装置の管体218は、特許文献4の特願2014−9886より特許文献5の特願2015−9826に至る間に出願された各種構造用鋼管あるいは曲がり管Nおよび鋼板を冷間あるいは熱間加工により、肉厚な構造用材料を素管として両端を掴み引き延ばして肉厚の薄い安全装置の管体になる様に加工する。各種の内面分割鋼管あるいは曲がり管Nも同様である。その他、一般的な鋼材であっても支障はなく、214の負圧あるいは真空の圧力に耐えれば金属以外であってもよい。また、蓋部も同様である。
当該管体218の断面形状を2種類代表例として図11に図示した。図11の(イ)は一般的な円筒状の管体の断面である。そして、図11の(ロ)は、特許文献4の特願2014−9886より特許文献5の特願2015−9826に至る間に出願された内面分割鋼管を管体とした断面であり、内部が2分割されている。その一方は、TYPE1の値で残りの肉厚部が破断するように設定され、もう一方は、TYPE20の値で残りの肉厚部が破断するように設定されている。当該例の様な円筒状以外に角筒状やその他の形状で支障はない。
図10における安全装置内部214は、負圧の希薄な大気あるいは真空であることに一つの特徴がある。
本発明の安全装置の構造を簡潔に説明する。全体の構成は前記による。そして、管体内の負荷されている荷重をP1とする。この時の外周囲雰囲気は大気圧TP1である。そして、残りの肉厚部が破断せずに堪える限界の荷重をPEND1とする。PEND1とP1の差がΔPEND1で安全装置の設定値である。このP1とTP1とPEND1とΔPEND1の値を有する環境をTYPE1とする。TYPE20として、P22とP20とTP20とPEND20とΔPEND20の値を有する環境とする。ただし、P1=P20およびP2<P22およびTP1=TP20およびPEND1<PEND20ならびにΔPEND1<ΔPEND20の関係なる値である。
次に、EF線が発熱しその熱の一部が安全装置の密閉された大気空間200に伝熱して密閉された大気空間200は温度上昇し圧力が上昇する。この圧力上昇した安全装置の外周囲雰囲気は、大気圧TP1よりΔTP1だけ昇圧して大気圧はTP2となる。この時に残りの肉厚部に負荷されている荷重もΔP1増加してP2となる。このΔP1がΔPEND1と等しい値までは残りの肉厚部は破断せずに堪える。しかしながら、ΔP1の値が、さらに増加してΔPEND1を超えると残りの肉厚部は破断する。破断が発生すると、安全装置の外周囲雰囲気は破断した部分より負圧あるいは真空だった管体内に流れ込む。流れ込んだ管体内容量と同じ容量が安全装置の外周囲雰囲気の容積増加となる。この状況を図11における(イ)のTYPE1と(ロ)では、左側TYPE1に適応できる。
次に、図11(ロ)の右側TYPE20について、各値は前記の段落に記述の値を使用する。図11(ロ)において、左のTYPE1は既に破断しているが、PEND1<PEND20の関係で右のTYPE2は破断せずに原型を留めている。TYPE1が破断し安全装置の外周囲雰囲気は一時的に圧力が下がっている。しかしながら、EF線は融着時間内であり通電が続行され発熱が続いている状況にある。そのために、外周囲雰囲気は再度圧力が上昇し続けている。さらに上昇を続けてPEND2を超えると(ロ)のTYPE20が破断に至り、安全装置の外周囲雰囲気は破断した部分より負圧あるいは真空だった管体内に流れ込む。流れ込んだ管体内容量と同じ容量が安全装置の外周囲雰囲気の容積増加となる。したがって、安全装置の外周囲雰囲気は2回目の圧力降下が起きる。このように圧力を何度か繰り返して降下させて経過時間を費やし溶着時間は終了まで、異常な圧力に達しないように圧力を抑制する。この様な構造をした安全装置を手段として、密閉された大気空間200の圧力抑制を行なう。そののちに、溶着時間が終了して溶解部の冷却固化が始まる。以上では、内面を2分割の場合であり、より多段階に必要な時には分割数の大きな管体をしようすればよい。それについてじゃ、特許文献4の特願2014−9886より特許文献5の特願2015−9826に至る間に同一発明者によって出願された発明を参照ください。
この構造を手段として、図8の密閉された大気空間の200に応用すると、EF線の発熱の影響を受けて圧力がΔPEND1まで上昇した密閉された大気空間の200が、更に温まりΔPEND1を超えると、安全装置が作動して大気空間の200の一部の大気が安全装置内に流れ込む。それに従い、密閉された大気空間の200の全体の容量が増えるとともに該圧力は一時的に下がる。とともに溶着は終了し冷却固化に至る。
したがって、図11に類似の内面を多分割した管体を使用して、この手段を数回繰り返して溶着部が冷却固化して強度が増加するまで密閉された大気空間の200の圧力上昇を抑制し続けて、溶着部の冷却固化に至る。以上の構造と手段を用いた安全装置を工具受け入れ口61aに装着可能な合成樹脂キャップが本発明である。なお、溶着時間ならびに周囲雰囲気の温度や湿度などの周囲環境により安全装置を装着しなくても支障のない場合がある。ゆえに、工具受け入れ口61aを安全装置装着部とする。
最後に、図14のEF接合における冷却放熱面の構造説明図について、本図は図8のEF線53周囲の部分拡大図である。図中のEF線配置平面とは、平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF接合するためのEF線が稲妻型配置例、また、渦巻状あるいは周回状の周回型配置例で配置される平面である。図12および図13を参照ください。
なお、53−1および53−2および53−3は説明のために符合した。230のEF線配置表側は、231のEF接合における冷却放熱面に面するEF線の配置幅であり、53−1および53−2および53−3の全てが入る範囲の幅である。232のEF線配置裏側幅は、231のEF接合における冷却放熱面に面するEF線の配置幅であり、53−1および53−2である。つまり、EF線配置裏側幅は、EF線配置表側より狭い面積の冷却放熱面となっている。また、EF線配置平面を境にして、蓋部50の端子が配置される側を表側とした。そして、溝部45が配備される側を裏側とした。また、EF線53をよりつば部を大きくして外側方向に配置すると、EF線配置裏側幅も広くなり53−3まで含まれるようになる。また、密閉された大気空間の200より発熱体が遠ざかり、密閉された大気空間の200への熱の伝熱も少なくなる上に冷却面もより増加する利点もあり、周囲大気雰囲気への熱の放散が助長される。ことは、明白なことである。
特許文献3の特願2014−134887の合成樹脂キャップならびに、本発明の合成樹脂キャップ その2 では、231のEF接合における冷却放熱面は、230のEF線配置表側幅全面ならびに232のEF線配置裏側幅全面に存在している。つまり、EF線配置裏側幅は、EF線配置表側より狭い。そのために、裏側の冷却放熱面は表側より狭くなっている。図14に明瞭に図示した。
一般的なサドル類やエルボ等のEF継手は、管の外周表面あるいは内周表面にEF接合されるので、EF接合における冷却放熱面は表側あるいは裏側の一方は必ず管内に面するが、特許文献3の特願2014−134887の合成樹脂キャップならびに、本発明の合成樹脂キャップ その2 での蓋部は、つば部のEF線配置平面の特徴より、管の外周表面あるいは内周表面の曲面にEF接合されるものでは決してない。何故なら、平面にEF接合されるものである。
よって、EF線配置平面を有する特許文献3の特願2014−134887の合成樹脂キャップならびに、本発明の合成樹脂キャップ その2 での蓋部を、通常のEF継手とは区別するために、開口部の端面部における平面とEF接合されて開口部を閉塞するEF部品とする。
その定義は、EF線配置平面を境にして、EF接合における冷却放熱面を表側および裏側に存在させ、EF接合により一体化となる開口部の端面部の平面を閉塞するEF部品である。
この応用例あるいは実施例として何点か記載する。例えば、EF部品である蓋部50において、ねじ部を円柱状や角柱状の位置決めポストに代えて、メネジを配備しない他の開口部に対応させることも可能である。
その他に、蓋部50において、ねじ部を取り去り平板状にして、開口部に対応することも支障はない。
また、平板状の応用として、開口部を閉塞するものと異なる利用法シルクハット状の保護用EF部品を図15に図示する。但し、本発明の放熱面は一方のみが周囲大気雰囲気である。なお、シルクハット状の保護用EF部品とは、ハットのつば部に平面状の溶着面に平行な平面上に埋めこまれ配置されたEF接合するためのEF線を発熱させて、平面同士をEF接合させて固定する部品であり、保護されるべき部材や部品をハットの中に格納させて、合成樹脂で全て覆われた保護隔離あるいは保護格納することを目的にした部品である。ここで、部品とした理由は、本部品は、管の外表面あるいは内表面に取り付けられることがないので、他のEF継手と区別するためである。
特許文献1および特許文献2では、ガス流出阻止部あるいはパージ孔閉塞のためのプラグが取り付けられてパージ作業が完了する。しかし、このプラグが金属製の場合には埋設後においは、金属製のプラグが土中に触れ腐食を起こす危険性がある。
この問題を解決する手段として、シルクハット状の保護用EF部品を使用する。このシルクハット状の保護用EF部品をプラグに覆い被せて、つば部に埋めこまれ配置されるEF線により特許文献1のキャップ底部の外表面にEF接続させる。溶着により一体となった底部とハット部によりプラグは、全て合成樹脂にて覆われて土中より保護隔離される。
その効果は、保護隔離されたプラグは土中に触れて腐食を起こす危険性より開放される。つまり、腐食によりガス流出阻止作用が劣化して、阻止を完全に行えずキャップ内よりガス漏れを起こす問題のあった特許文献1を、全ての外表面を合成樹脂にて覆い尽くしガス漏れの危険性を取り除いたパージ付合成樹脂キャップとすることができる。
ここで使用されるEF線は、図12の配置例のようにジグザグあるいはギザギザである稲妻型配置例、また、図13の渦巻状あるいは周回状の周回型配置例でも支障はない。材質は金属製ならびに炭素繊維でも支障はない。
つぎに、シルクハット状の保護用EF部品を詳しく説明をする。図15は、シルクハット状の保護用EF部品の全体斜視図である。300は、シルクハット状の保護用EF部品の本体であり、シルクハットのつば部の301およびハット底部の310ならびにハット部の311の各部位より構成されている。
シルクハットのつば部である301には溶着面に平行な平面上に埋めこまれ配置されたEF接合するためのEF線の305が配備されている。この305のEF線の配置形状は、図12の稲妻型配置例あるいは図13の渦巻状あるいは周回型配置例で支障はない。また、他の配置例であっても支障はない。また、EF線は、金属製あるいは炭素繊維の発熱体であればよく、他の性能の良い安価な材質であっても支障はない。
つぎに、不図示ではあるが、301の裏側には融着用コントローラーに電気的な接続を行う端子を2つ配備されており、この端子には、315のEF線の端子へ接続されている部分より裏側方向に配線されて、端子と電気的にEF線が接続されている。
また、端子同様に不図示であるが、特許文献6の特開平11−325367を参照例として、より性能の良いおよび安価な新たなインジケーターを配備しても支障はないので不図示とした。
つぎに、ハット部の311であるが、円筒状の形状であり一方の開放端はシルクハットのつば部の301につながっている。また、残りの開放端は平板状の310の底部にて閉塞されている。
以上の様なシルクハット状の保護用EF部品の構造を手段とした実施形態を詳しく説明する。実施例ならびに実施形態の引用例として、特許文献1の特開2005−163960号を選択する。特許文献1では、パージ作業を終了後にプラグをねじ込んでパージ孔を閉塞する。しかしながら、土中に埋設後においてはプラグならびに螺合される部分が直接土中に触れて、腐食や経年劣化によりガス流出阻止効果が下がり、この部分よりガス漏れを起こす危険性がある。この問題を解決するために、特許文献3の特願2014−134887を修正補正ならびに追加した明細内にある蓋部におけるつば部のEF接合構造の発展応用例としてのシルクハット状の保護用EF部品の発明に至った。
実施例ならびに実施形態について、特許文献1のキャップ底部の外表面側においては、ハット部311が、プラグに覆い被さる位置にシルクハット状の保護用EF部品の本体300を位置決めして、固定クランプ等の治具にて固定する。そののちに、端子に融着用コントローラーを接続してEF線に通電し、シルクハットのつば部である301と特許文献1のキャップ底部の外表面側をEF接合する。
したがって、合成樹脂の溶着面は溶解して一体となった。このことにより、合成樹脂製の導管と特許文献1のキャップ外表面はすべて合成樹脂にて覆いつくされた状態になっている。特に、土中に晒されるプラグを格納保護出来た。
また、合成樹脂キャップ その2 に搭載可能な圧力抑制の安全装置をハット内に保護格納される部位と一緒に搭載することも支障はない。
本発明のシルクハット状の保護用EF部品は、前記述のように平面状の溶着面が平面である特徴を最大限に発揮し、色々な合成樹脂製製品の平面部にEF接合され、ハット部311内に格納できるものであれば材質や形状を問わずに、合成樹脂で覆いつくした状態で土中より保護格納がすることできる。また、土中以外に、大気雰囲気あるいは特殊な雰囲気内に使用される部材などにも応用できる発明の効果がある。また、ガスや上下水道工事の範囲に限らず、産業上で応用可能なシルクハット状の保護用EF部品である。
10 合成樹脂キャップ
11 接続部
11b 底部
20 排出部
20b 排出部の内部
20d 段差部
30 パージ孔
40 封止部
45 溝部
46 封入部
50 蓋部
51 つば部
53 EF線
54 端子
60 ねじ部
70 コマ
100 合成樹脂製の管
200 密閉された大気空間
201 安全装置
211 切り込み線
214 安全装置の内部
216 安全装置の上蓋
217 安全装置の底蓋
218 安全装置の管体
230 EF線配置表側幅
231 EF接合における冷却放熱面
232 EF線配置裏側幅
300 シルクハット状の保護用EF部品の本体
301 シルクハットのつば部
305 EF線
310 ハット底部
311 ハット部
315 EF線の端子へ接続されている部分
本発明は、合成樹脂製の管、例えば、ガス管の端部を閉塞するために取り付ける合成樹脂キャップに関するものである。なお、合成樹脂のキャップとは、管継手であって、金属製や炭素繊維製などのEF線や端子などの構成要素が含まれているので、キャップの一部が合成樹脂であれば足りる趣旨である。
本発明は前記の点に鑑みなされたもので、その課題は、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹製の管の端部を閉塞し、特開2005−163960号公報においては、パージ作業をするために、金属管を取り付け、L字状のエルボを介して、地上に露出する金属製立て管を取り付けている。さらに実開昭63−175393号の図3には、JIS B 0151に定義されているエルボおよびソケットを導管の先端に配管してパージ作業を行なっている。このような金属管および金属製の立て管およびエルボおよびソケットのパージ作業に係る部材の点数の削減、及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることが可能な、合成樹脂キャップを提供することを課題とする。
前記の課題を解決するため、本発明は、パージ作業をするために係る部材である金属管および金属製の立て管およびエルボおよびソケットの配管部材を削減し、配管をする作業工程も削減し、さらにパージ孔を閉塞する手段にプラグを選択肢とすることのない合成樹脂キャップであり、開口した合成樹脂製の管の端部を閉塞するための合成樹脂キャップであって、前記合成樹脂キャップは合成樹脂製の管を受け入れることができる接続部とパージ作業をするための排出部を有し、前記排出部に、合成樹脂製の管内に残留した空気を排除するためのパージ孔を有し、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように前記接続部と排出部を配置するという手段を講じたものである。
排出部に封止部を設け、該封止部に封入部を配置しているために、パージ作業終了後迅速にガスの流出を阻害することができる。封止部とコマによる作用でキャップ内部よりパージ孔内への第一段階目のガス流出が阻止できる。さらに、パージ孔よりキャップ外部への第二段階目のガス流出阻止は、蓋部におけるつば部裏面の内部に平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF線によりつば部とパージ孔上端部を接合する手段を用いる。ここで、蓋部におけるねじ部52は、おねじであり、メネジ部42と螺合するように構成されている。したがって、上記工具受入れ口50aに、この形状に適合した工具を差し入れ、該工具を回転させることによって、上述のとおり蓋部50のねじ部52とメネジ部42が螺合し、蓋部におけるつば部裏面はパージ孔30の上端部30aと均一に接するまでねじ込まれる。よって、蓋部におけるつば部裏面はねじ部52の軸線と直交する平面であることが、当業者あるいは一般的な技術者の技術知識で容易に理解できる。さらに、同様に、パージ孔30の上端部30aはメネジ部42の軸線と直交する平面であることも当業者あるいは一般的な技術者の技術知識で容易に理解できる。図3および図4および図5を参照してください。また、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合する溝部を有しているために、ノーブローバックを容易に取り付けることができる。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹脂製の管の端部を閉塞し、L字状のエルボおよび金属管および金属製の立て管およびエルボおよびソケットのパージ作業に係る配管作業を削減し、さらに、L字状のエルボおよび金属管および金属製の立て管およびエルボおよびソケットのパージ作業に係る配管部材を削減し、そのうえ、パージ孔を閉塞する手段にプラグを選択肢とする必要性もないので、配管部材のプラグも削減できる。よって、パージ作業に係る部材の点数の削減、特にパージ作業を完了させるために用いるプラグの削減及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることができるという効果を奏する。また本発明によれば、ガスの流出を容易に防ぐことができる。
そのうえ、つば部とパージ孔上端部の平面状の溶着面をEF接合する第二段階目の流出阻止部はキャップ本体と組織的に一体となり、土中に接するキャップ外表面は全て合成樹脂にて覆われる。したがって、第一段階目のガス流出阻止部をパージ孔内に閉じ込めて土中より隔離できる。コマの材質をゴム製に設定しても、土中にコマが触れることがないので土中より保護される。つまり、埋設後において第一段階目のガス流出阻止部を土中による腐食や経年劣化より保護できる合成樹脂キャップは、特許文献1および特許文献2におけるガス流出阻止部である金属製のプラグが土中に触れ腐食を起こす危険性と比較すると、ガス漏れが格段に起きにくくなり、流出阻止を二段階配備した構造と相乗して安全性が確保される。そして、特許文献1のプラグに本発明のシルクハット状の保護用EF部品を覆い被せて、当該つば部を特許文献1のキャップ底部の外表面の平面にEF接合することにより、パージ付キャップの弱点である土中に晒されるプラグの腐食の脅威より隔離および保護ができる。それに伴い、ガス漏れ防止を二段階施す事により安全である。
合成樹脂キャップと封入部及びノーブローバックの全体組み立て斜視図 合成樹脂キャップの側面図 合成樹脂キャップの断面図 封入部の断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた斜視図 封入部46の斜視図への安全装置201の装着位置図 合成樹脂キャップに封入部を組み入れた部分断面図であり、密閉された大気空間200および安全装置装着部の部分説明図 角筒状の安全装置正面図および平面図 角筒状の安全装置のG−G断面図 安全装置の管体の断面例 蓋部におけるつば部に配置されるEF線の波型あるいは稲妻型配置例 蓋部におけるつば部に配置されるEF線の渦巻状あるいは周回型配置例 EF接合における冷却放熱面の構造説明図 シルクハット状の保護用EF部品の全体斜視図
封入部46は、蓋部50と、ねじ部60とコマ70で構成されている。蓋部50は、つば部51とねじ部52を有し、該つば部51の裏面の内部に、平面状の溶着面に平行な平面上に配置されたEF接合するためのEF線53が埋め込まれて配置され、当該EF線53は端子54と端子54との間をつなぐように電気的に接続されている。このEF線53は、図12の配置例のように波状の繰り返しあるいはジグザグである波型あるいは稲妻型配置例、また、図13の渦巻状あるいは周回状の周回型配置例でも支障はない、図12および図13参照のこと。また、他の形状の配置例であっても支障はない。そのうえ、EF線の材質は金属製以外に炭素繊維を選択しても支障はない。また、つば部51の上部には工具を差し入れ、該蓋部50を回すことのできる工具受入れ口50aを有している。工具受入れ口50aは凹状の四角形を呈しているが、凹状の6角形でも好ましい。
なお、このように螺合のみでは蓋部50におけるつば部51と、パージ孔30の上端部30aとを確実に固定することができない場合がある。よって、端子54、54に、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線53が発熱することで、蓋部51とパージ孔30の上端部30aが溶解し、それらが溶着して固定される。さらに、蓋部50のねじ部52とメネジ部42が螺合し、蓋部におけるつば部裏面はパージ孔30の上端部30aと均一に接するまでねじ込まれる。したがって、蓋部におけるつば部裏面はねじ部52の軸線と直交する平面であることが、当業者あるいは一般的な技術者の技術知識で容易に理解できる。さらに、同様に、パージ孔30の上端部30aはメネジ部42の軸線と直交する平面であることも当業者あるいは一般的な技術者の技術知識で容易に理解できる。図3および図4および図5を参照してください。この蓋部50も熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、またポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
ねじ部60はその上端部61に工具受入れ口61aを有している。その中間部62はおねじを形成しており、メネジ部42と螺合する。下部63はつば状を呈し、後述するコマ70の上端部71と嵌合する。したがって、上記のとおり工具受入れ口61aに、この形状に適合した工具を差し入れ、該工具を回転させることによりねじ部60とメネジ部42が螺合することができる。なお工具受入れ口61aの形状は本実施例では凹状の4角形を呈するが使用する工具によりその形状が凹状の6角形を呈していても好ましい。また工具受入れ口61aの口径は不図示であるが、口径を大口径として、安全装置の装着部と共用しても何の支障はない。
埋設後において第一段階目のガス流出阻止部を土中による腐食や経年劣化より保護できる合成樹脂キャップは、特許文献1および特許文献2におけるガス流出阻止部である金属製のプラグが土中に触れ腐食を起こす危険性と比較すると、ガス漏れが格段に起きにくくなり、さらに、流出阻止を二段階配備した構造と相乗して安全性が確保され、さらにガス漏れによる惨事を未然に防ぐことができる。そのうえ、安全性を確保で来る期間についても全てがポリエチレンなどの合成樹脂にて覆いつくされるので、合成樹脂の材質の特性上、100年あるいは200年あるいは半永久的に経年劣化が少なくなる。このことは、ガス管が埋設されている地上部の通行人あるいは付近の居住者の安全や付近の建築物あるいは構造物等の財産までも危険より守ることができる本発明の合成樹脂キャップである。そして、これらの効果や構造は、特許文献3では明記されず潜在していた特徴である。これで、特許文献3の修正補正と明記されていなかった効果や構造を加えた説明を終了する。
その他に、蓋部50において、ねじ部を取り去り平板状にして、開口部に対応することも支障はない。さらに、この平板状のEF部品においては、該部品がEF接合される溶着面が平面であれば良く、パージ孔などの開口部の軸線と直交する平面および直交以外の交差角度で交差する平面であっても何の支障もない。このことは当業者あるいは一般的な技術者の技術知識で容易に理解できる。この事は、パージ孔の閉塞用のみならず多用途の開口部に応用が可能である効果を奏ずる。
また、平板状の応用として、開口部を閉塞するものと異なる利用法シルクハット状の保護用EF部品を図15に図示する。但し、本発明の放熱面は一方のみが周囲大気雰囲気である。なお、シルクハット状の保護用EF部品とは、ハットのつば部に平面状の溶着面に平行な平面上に埋めこまれ配置されたEF接合するためのEF線を発熱させて、平面同士をEF接合させて固定する部品であり、保護されるべき部材や部品をハットの中に格納させて、合成樹脂で全て覆われた保護隔離あるいは保護格納することを目的にした部品である。ここで、部品とした理由は、本部品は、管の外表面あるいは内表面の曲面に取り付けられることがないので、他のEF継手と区別するためである。
この問題を解決する手段として、シルクハット状の保護用EF部品を使用する。このシルクハット状の保護用EF部品をプラグに覆い被せて、つば部の裏面の内部に埋めこまれ平面状の溶着面に平行な平面上に配置されるEF線により特許文献1のキャップ底部の外表面の平面にEF接続させる。溶着により組織的に一体となった底部とシルクハット状の保護部品の効果によりによりプラグは、全て合成樹脂にて覆われて土中より保護隔離される。
ここで使用されるEF線は、図12の配置例のように波状あるいはジグザグである波型あるいは稲妻型配置例、また、図13の渦巻状あるいは周回状の周回型配置例でも支障はない。材質は金属製ならびに炭素繊維でも支障はない。
シルクハットのつば部である301には溶着面に平行な平面上に埋めこまれ配置されたEF接合するためのEF線の305が該つば部の裏面の内部に配備されている。この305のEF線の配置形状は、図12の波状あるいはジグザグである波型あるいは稲妻型配置例あるいは図13の渦巻状あるいは周回型配置例で支障はない。また、他の配置例であっても支障はない。また、EF線は、金属製あるいは炭素繊維の発熱体であればよく、他の性能の良い安価な材質であっても支障はない。
実施例ならびに実施形態について、特許文献1のキャップ底部の外表面側においては、ハット部311が、プラグに覆い被さる位置にシルクハット状の保護用EF部品の本体300を位置決めして、不図示の固定クランプ等の治具にて固定する。そののちに、端子に融着用コントローラーを接続してEF線に通電し、シルクハットのつば部である301と特許文献1のキャップ底部の外表面の平面をEF接合する。
したがって、合成樹脂の溶着面は溶解して組織的に一体となった。このことにより、合成樹脂製の導管と特許文献1のキャップ外表面はすべて合成樹脂にて覆いつくされた状態になっている。特に、土中に晒されるプラグを格納保護出来た。
合成樹脂キャップと封入部及びノーブローバックの全体組み立て斜視図 合成樹脂キャップの側面図 合成樹脂キャップの断面図 封入部の断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた斜視図 封入部46の斜視図への安全装置201の装着位置図 合成樹脂キャップに封入部を組み入れた部分断面図であり、密閉された大気空間200および安全装置装着部の部分説明図 角筒状の安全装置正面図および平面図 角筒状の安全装置のG−G断面図 安全装置の管体の断面例 蓋部におけるつば部に配置されるEF線の波型あるいは稲妻型配置例 蓋部におけるつば部に配置されるEF線の渦巻状あるいは周回型配置例 EF接合における冷却放熱面の構造説明図 シルクハット状の保護用EF部品の全体斜視図 図15の平面図および側面図 Z―Z断面図 プラグに被せた状態断面図
この問題を解決する手段として、図15のシルクハット状の保護用EF部品を使用する。このシルクハット状の保護用EF部品を501のプラグに覆い被せて、つば部の裏面の内部に埋めこまれ平面状の溶着面に平行な平面上に配置されるEF線により特許文献1のキャップ底部の外表面の平面にEF接続させる。溶着により組織的に一体となった底部とシルクハット状の保護部品の効果によりによりプラグは、全て合成樹脂にて覆われて土中より保護隔離される。
その効果は、保護隔離された501のプラグは土中に触れて腐食を起こす危険性より開放される。つまり、腐食によりガス流出阻止作用が劣化して、阻止を完全に行えずキャップ内よりガス漏れを起こす問題のあった特許文献1を、全ての外表面を合成樹脂にて覆い尽くしガス漏れの危険性を取り除いたパージ付合成樹脂キャップとすることができる。
つぎに、シルクハット状の保護用EF部品を詳しく説明をする。図15は、シルクハット状の保護用EF部品の全体斜視図である。 図16は図15の平面図および側面図である。図17はZ―Z断面図を図示している。300は、シルクハット状の保護用EF部品の本体であり、シルクハットのつば部の301およびハット底部の310ならびにハット部の311の各部位より構成されている。
つぎに、図16および図17に図示されている様に、301の裏側には融着用コントローラーに電気的な接続を行う端子の330を2つ配備されており、この端子には、315のEF線の端子へ接続されている部分より裏側方向に配線されて、端子と電気的にEF線が接続されている。
また、図16および図17に図示してある340のインジケーターは、特許文献6の特開平11−325367を参照例として、より性能の良いおよび安価な新たなインジケーターを配備しても支障はない。
以上の様なシルクハット状の保護用EF部品の構造を手段とした実施形態を詳しく説明する。実施例ならびに実施形態の引用例として、特許文献1の特開2005−163960号を選択する。特許文献1では、パージ作業を終了後にプラグをねじ込んでパージ孔を閉塞する。しかしながら、土中に埋設後においてはプラグならびに螺合される部分が直接土中に触れて、腐食や経年劣化によりガス流出阻止効果が下がり、この部分よりガス漏れを起こす危険性がある。この問題を解決するために、特許文献3の特願2014−134887にある蓋部におけるつば部のEF接合構造の発展応用例としてのシルクハット状の保護用EF部品の発明に至った。
図18は、プラグに被せた状態断面図である。この図を参照して実施例を説明する。実施例ならびに実施形態について、500の特許文献1のキャップ底部の外表面側においては、ハット部311が、501のプラグに覆い被さる位置にシルクハット状の保護用EF部品の本体300を位置決めして、不図示の固定クランプ等の治具にて固定する。そののちに、端子に融着用コントローラーを接続してEF線に通電し、シルクハットのつば部である301と500の特許文献1のキャップ底部の外表面の平面をEF接合する。
したがって、合成樹脂の溶着面は溶解して組織的に一体となった。このことにより、合成樹脂製の導管と特許文献1のキャップ外表面はすべて合成樹脂にて覆いつくされた状態になっている。したがって、土中に晒されるプラグを格納保護出来た。
また、401の圧力抑制の安全装置をハット内に保護格納される部位と一緒に搭載することも支障はない。
10 合成樹脂キャップ
11 接続部
11b 底部
20 排出部
20b 排出部の内部
20d 段差部
30 パージ孔
40 封止部
45 溝部
46 封入部
50 蓋部
51 つば部
53 EF線
54 端子
60 ねじ部
70 コマ
100 合成樹脂製の管
200 密閉された大気空間
201 安全装置
211 切り込み線
214 安全装置の内部
216 安全装置の上蓋
217 安全装置の底蓋
218 安全装置の管体
230 EF線配置表側幅
231 EF接合における冷却放熱面
232 EF線配置裏側幅
300 シルクハット状の保護用EF部品の本体
301 シルクハットのつば部
305 EF線
310 ハット底部
311 ハット部
315 EF線の端子へ接続されている部分
330 端子
340 インジケーター
401 シルクハット用安全装置
500 特許文献1のキャップ底部
501 特許文献1のプラグ
合成樹脂キャップ10の側面視において、排出部20は、ほぼ円柱を呈したものを、接続部11にほぼ4分の3ほど埋めこまれ、残りのほぼ4分の1が露出した形状を呈している。図1および図2参照のこと。なお、この形状に限られないことは言うまでもない。また、接続部11の下部から上部にわたって配置されている。図2参照のこと。さらに、接続部11の内部11aにおける底部11bと段差がなく、なだらかに、排出部20の内部20bに接続されている(図3参照)。

Claims (7)

  1. シルクハット状のつば部に平面状の溶着面に平行な平面上に埋めこまれ配置されたEF接合するためのEF線を発熱させて、平面同士をEF接合させて固定する部品であり、保護されるべき部材や部品をハットの中に格納させて、合成樹脂で全て覆われた保護隔離あるいは保護格納することを目的にした部品であるシルクハット状の保護用EF部品の構造および内部に圧力抑制安全装置を同時に格納するシルクハット状の保護用EF部品の構造。
  2. 平面状の溶着面に平行な平面上に稲妻型配置あるいは周回型配置されたEF接合するためのEF線が埋め込まれたつば部を、平面状のパージ孔上端部にEF接合する合成樹脂キャップであり、パージ作業をするための配管をする作業が無く、パージ孔を閉塞する手段にプラグを選択肢とすることのない合成樹脂キャップであり、開口した合成樹脂製の管の端部を閉塞するための合成樹脂キャップであって、前記合成樹脂キャップは合成樹脂製の管を受け入れることができる接続部とパージ作業をするための排出部を有し、前記排出部に、合成樹脂製の管内に残留した空気を排除するためのパージ孔を有し、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように前記接続部と排出部を配置したことを特徴とする合成樹脂キャップ。
  3. 排出部に封止部を設け、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合するための溝部を設け、かつ接続部の内部において段差部を設け、さらに接続部の底部と排出部の内部を段差なく接続し、かつ前記封止部にガスの流出を阻害するための封入部を配置したことを特徴とする請求項2記載の合成樹脂キャップ。
  4. 封入部は、蓋部及びねじ部、コマで構成されていることを特徴とする請求項2記載の合成樹脂キャップ。
  5. 蓋部におけるつば部に平面状の溶着面に平行な平面上に埋めこまれたEF接合するためのEF線及び当該EF線に接続した端子を配置したことを特徴とする請求項4記載の合成樹脂キャップ。
  6. 閉塞空間の圧力抑制用の安全装置を装着あるいは装着部位を部品内に有するEF部品。
  7. 閉塞空間の圧力抑制用の安全装置を装着する、あるいは装着部位をキャップ内に有する合成樹脂キャップ。
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