JP2017082899A - ガス充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス充填装置の充填速度を向上させ、充填時間を短縮化する。【解決手段】発明のガス充填装置は、気相と液相とが混在する状態で液化ガスを貯留する貯槽と、貯槽から供給される液化ガスを昇圧して、昇圧後の圧力に対応する飽和温度よりも低い温度に冷却された液体状態の過剰冷却液化ガスとする過剰冷却器と、過剰冷却器から供給される過剰冷却液化ガスを昇圧して送出する液体ポンプと、昇温部を有し、液体ポンプから送出される過剰冷却液化ガスのうちの一部の過剰冷却液化ガスを昇温して、超臨界状態の超臨界ガスとする第1の流路と、断熱保冷部を有し、一部の過剰冷却液化ガスを除く液体ポンプから送出される過剰冷却液化ガスを保冷して液体状態で流通させる第2の流路と、第1の流路の超臨界ガスと、第2の流路の過剰冷却液化ガスと、を混合する混合部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ガスタンクの気密性検査装置やガスステーション等に備えられるガス充填装置に関する。
従来のガス充填装置は、例えば、特許文献1に記載されているように、貯槽に貯留されている液化ガスを液体ポンプによって流路へ圧送する。流路は、液体ポンプから圧送された液化ガスを昇温して気化したガスとする昇温部を備える第1の流路と、液体ポンプから圧送された液化ガスをそのまま流通させる第2の流路と、を有している。なお、第1の流路に送出された液化ガスは、液体ポンプで昇圧されるとともに、昇温部で昇温されるので、超臨界流体になる。そして、ガス充填装置は、第1の流路を流通する超臨界流体と、第2の流路を流通する液化ガスと、を混合することにより調温したガス(以下、「調温ガス」とも呼ぶ)をガスタンクに充填する。
特開2013−228022号公報 特開2013−228021号公報
しかし、上記ガス充填装置において、第2の流路を流通する液化ガスも液体ポンプによって昇圧されているので、第2の流路の配管からの熱吸収による温度の上昇に伴って、液化ガスが超臨界流体に変化する可能性がある。一般に、超臨界流体は、タンクへの充填速度が遅くなるので、充填時間の長期化が問題となる。このため、タンクへのガスの充填速度を向上させ、充填時間を短縮化することが望まれている。
上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガス充填装置が提供される。このガス充填装置は、気相と液相とが混在する状態で液化ガスを貯留する貯槽と;前記貯槽から供給される液化ガスを昇圧して、昇圧後の圧力に対応する飽和温度よりも低い温度に冷却された液体状態の過剰冷却液化ガスとする過剰冷却器と;前記過剰冷却器から供給される過剰冷却液化ガスを昇圧して送出する液体ポンプと;昇温部を有し、前記液体ポンプから送出される過剰冷却液化ガスのうちの一部の過剰冷却液化ガスを昇温して、超臨界状態の超臨界ガスとする第1の流路と;断熱保冷部を有し、前記一部の過剰冷却液化ガスを除く前記液体ポンプから送出される過剰冷却液化ガスを保冷して液体状態で流通させる第2の流路と;前記第1の流路の前記超臨界ガスと、前記第2の流路の前記過剰冷却液化ガスと、を混合する混合部と;を備える。
この形態のガス充填装置によれば、液体ポンプから送出される液化ガスを液体状態の過剰冷却液化ガスとして、保冷した状態で第2の流路を流通させるので、第2の流路において液化ガスが超臨界ガスに変化することを抑制することができる。これにより、従来技術のガス充填装置に比べて、ガスの充填速度を向上させ、充填時間を短縮化することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガス充填装置、ガス充填方法などの形態で実現することができる。
比較形態のガス充填装置の概略構成を示す説明図である。 温度と圧力に応じた窒素の状態図である。 実施形態のガス充填装置の概略構成を示す説明図である。 過剰冷却貯槽における液化窒素の過剰冷却について示す説明図である。
ガス充填装置は、ガスタンクの気密性検査装置やガスステーション等に装備され、対象のガスタンクにガスを充填する装置である。以下では、ガスタンクに充填するガスの対象として窒素を例とする。また、実施形態のガス充填装置の説明を容易にするため、まず、比較形態のガス充填装置について説明する。
図1は、比較形態のガス充填装置の概略構成を示す説明図である。このガス充填装置10rは、貯槽100と、液体ポンプ300と、昇温部400を有する第1の流路LAと、第2の流路LBと、混合部500と、制御部600と、を備えている。
制御部600は、CPU、ROM、および、RAMを備えるコンピュータによって構成され、各構成要素の動作を制御する。
貯槽100は、貯留対象の窒素を、予め定めた貯留圧力において液相と気相とが混在する飽和状態で、液化窒素(液化ガス)として貯留する。図1には、貯槽100は、貯留圧力(気相圧、飽和圧力)がPr=0.5MPa、貯留温度(飽和温度)がTr=−176℃の状態で、液化窒素を貯留している状態が例示されている。
貯槽100と液体ポンプ300とは、配管110rで接続されており、貯槽100に貯留されている液化窒素は、配管110rを介して液体ポンプ300に供給される。ここで、配管110rは断熱材等による簡易的な断熱が施された配管であるため、液体ポンプ300に供給される液化窒素は、配管110rを流通する間に配管110rの外部からの熱吸収に応じた圧力及び温度に上昇する。図1には、液体ポンプ300の一次側における液化窒素の圧力はPr1=0.8MPa、温度はTr1=−170℃となっている状態が例示されている。
液体ポンプ300は、貯槽100から供給される液化窒素を、配管310rを介して第1の流路LA及び第2の流路LBへ圧送する。液体ポンプ300は、配管310rに配置された圧力センサー312によって計測される圧力が、制御部600によって設定された昇圧圧力となるように制御されて動作する。図1には、液体ポンプ300は、Pr1=0.8MPaで導入される液化窒素の圧力をPb=90MPaに昇圧し送出する状態が例示されている。
第1の流路LAは、配管310rから分岐し、混合部500の第1の流量制御弁510aに接続される第1の分岐配管320aを備えている。第1の分岐配管320aには、上流側から順に、昇温部400と、第1の温度センサー322aと、が配置されている。昇温部400は、液体ポンプ300から圧送された液化窒素を、その圧力を維持しつつ昇温することができる装置であれば特に限定はない。例えば、通過する流体と熱交換媒体(大気、水蒸気、温水等)との間で熱交換を行なう熱交換器(「蒸発器」あるいは「気化器」とも呼ぶ)を用いることができる。本例では、大気を熱交換媒体とした熱交換器を用いるものとする。液体ポンプ300から圧送された液化窒素は、昇温部400においてPb=90MPaの圧力を維持しつつ、常温(気温)程度まで昇温される。昇温部400により昇温された窒素の温度TAは、第1の温度センサー322aによって検出される。
図2は、温度と圧力に応じた窒素の状態図である。窒素の臨界点の圧力(臨界圧力)はPc=3.39MPaで、かつ、温度(臨界温度)はTc=−147.1℃であり、この臨界温度及び臨界圧力を超えた圧力及び温度において、窒素は超臨界流体となる。超臨界流体は、非凝縮性高密度流体と定義され、温度と圧力に応じて、気体に近い極めて希薄な密度の状態から、液体に相当する高密度な状態まで連続的に変化する。
上記したように、昇温部400を通過後の窒素は、臨界圧力Pcよりも大きい圧力(Pb=90MPa)および臨界温度Tcより高い温度(TA=常温)となっているので、超臨界流体となる。なお、本例のように、圧力がPb=90MPaで温度がTA=常温の場合、昇温部400を通過後の窒素は、気体に近い状態の超臨界流体となる。以下では、超臨界流体を「超臨界状態の超臨界ガス」あるいは単に「超臨界ガス」とも呼ぶ。
第2の流路LBは、配管310rから分岐し、混合部500の第2の流量制御弁510bに接続される第2の分岐配管320brを備えている。第2の分岐配管320bには、流通する窒素の温度を検出する第2の温度センサー322bが配置されている。第2の分岐配管320brには、液体ポンプ300から圧送された液化窒素のうち、第1の流路LAへ分流された液化窒素を除く液化窒素が、保冷されつつ流通する。但し、配管310rと第2の分岐配管320brにおける保冷は、配管110rと同様に、簡易的な断熱によるものである。このため、配管310r,320brの熱吸収による温度上昇によって、第2の分岐配管320brを流通する窒素の温度は上昇する。図1には、第2の分岐配管320brを流通する窒素の温度は、TB=−138℃となっている状態が例示されている。
混合部500は、3つの流量制御弁510a,510b,540と、合流配管530と、を備えている。液体ポンプ300から圧送されて、第1の流路LAの第1の分岐配管320aを流通する窒素と、第2の流路LBの第2の分岐配管320brを流通する窒素とは、合流配管530で混合され、出力配管550を介してガスタンクへ供給される。ガスタンクへ供給される窒素の量は、第3の流量制御弁540の開度を調整することによって調節することができる。また、第1の流路LAを流通する窒素の量と、第2の流路LBを流通する窒素の量は、第1の流量制御弁510a及び第2の流量制御弁510bの開度によって調節することができる。すなわち、ガス充填装置10rは、第1の流量制御弁510aと第2の流量制御弁510bの開度を調節することによって、第1の分岐配管320aを流通した窒素と、第2の分岐配管320brを流通した窒素との混合比率を変化させて、出力配管550を流通する窒素の温度を調節することができる。例えば、第1の分岐配管320aの窒素の流量を減らし、第2の分岐配管320brの窒素の流量を増やすことによって、出力配管550を流通する窒素の温度を低下させることができる。混合された窒素の温度は合流配管530に配置された第3の温度センサー532によって検出される。図1には、混合された窒素の温度は、Tm=−35℃となっている状態が例示されている。
ここで、第2の分岐配管320brを流通する窒素の圧力は、第1の分岐配管320aを流通する窒素と同様に、液体ポンプ300によって昇圧された圧力Pb=90MPaである。このため、第2の分岐配管320brを流通する窒素も、第1の流路LAの昇温部400を通過後の窒素と同様に、臨界圧力(Pc=3.39MPa)よりも大きく臨界温度(Tc=−141.7℃)よりも高い温度(TB=−138℃)となっており、液体の状態から超臨界流体(超臨界ガス)の状態の窒素となる(図2参照)。従って、混合部500では、第1の流路LAからの超臨界流体の状態の窒素と第2の流路LBからの超臨界流体の状態の窒素とが混合されて、ガスタンクへ供給する超臨界流体の状態の窒素が生成される。課題で説明したように、超臨界流体の充填速度は遅くなるので、比較形態のガス充填装置10rのように、第1の流路LAからの超臨界流体の状態の窒素と第2の流路LBからの超臨界流体の状態の窒素とを混合した窒素のガスタンクへの充填速度は遅くなり、充填時間が長くなる。
図3は、実施形態のガス充填装置の概略構成を示す説明図である。このガス充填装置10は、比較形態のガス充填装置10r(図1参照)と比較して、以下の点が異なっている。すなわち、貯槽100と液体ポンプ300との間に過剰冷却器200が配置されている点が異なっている。また、図3に破線で示された配管110,220a,220b,240a,240b,260,310,320bに、簡易的な断熱配管ではなく、真空断熱配管が用いられている点が異なっている。また、配管260に、補助ポンプ280が配置されている点が異なっている。なお、補助ポンプ280は、過剰冷却器200から液体ポンプ300へ供給される液化窒素の圧力を、液体ポンプ300のサクション圧に対応する圧力まで上昇させるために設けられるものであり、過剰冷却器200から配管260を介して液体ポンプ300へ供給される液化窒素の圧力を、過剰冷却器200においてサクション圧に対応する圧力まで上昇させる場合には、省略可能である。
貯槽100に貯留されている液化窒素は、比較形態においては(図1参照)、貯留圧力(飽和圧力)をPr=0.5MPaとして温度(飽和温度)がTr=−176℃であったのに対して、後述する過剰冷却器200における昇圧のために、貯留圧力をPr=0.2MPaに下げて、温度をTr=-190℃に下げた状態としている。
過剰冷却器200は、2つの過剰冷却貯槽230a,230bと、2つの流路切替弁210,250と、を備えている。過剰冷却貯槽230a,230bは、加圧蒸発器232を有しており、加圧蒸発器232によって貯槽内の圧力(気相圧、飽和圧力)を上昇させることにより、貯槽内の液化窒素を過剰冷却する。
図4は、過剰冷却貯槽230a,230bにおける液化窒素の過剰冷却について示す説明図である。図4は、横軸を圧力とし縦軸を温度として窒素の飽和曲線(飽和蒸気圧曲線)を示している。加圧蒸発器232による貯槽内の圧力の昇圧により、貯槽内における窒素の気相圧(飽和圧力)を上昇させることができる。本例では、貯槽100における液化窒素の貯留圧力がPr=0.2MPa(図3参照)であるのに対して、過剰冷却貯槽230a,230bにおける貯槽圧力(飽和圧力)を、Pe=0.7MPaに昇圧させている。なお、液体ポンプ300のサクション圧が、例えば、0.6〜0.8MPaの範囲であるとする。この場合、補助ポンプ280による昇圧は行う必要はないので、そのままの圧力で液体ポンプ300へ送出される。
ここで、気体は加圧により発生する熱に応じて温度上昇し易いが、液体は温度上昇し難い。このため、過剰冷却貯槽230a,230bの貯槽内を昇圧しても、貯槽内の液化窒素の温度Teは貯槽圧力(飽和圧力)Peに対応する飽和曲線上の飽和温度Tsよりも低い温度(以下、「過剰冷却温度」とも呼ぶ)となる。なお、図3には、過剰冷却温度はTe=−185℃となっている状態が例示されている。このように、飽和温度Tsよりも低い過剰冷却温度Teに過剰冷却した液化ガスとしての液化窒素(以下、「過剰冷却液化窒素(過剰冷却液化ガス)」とも呼ぶ)は、液体ポンプ300で昇圧された後、配管からの熱吸収によって温度が上昇したとしても、飽和温度Tsと過剰冷却温度Teとの温度差分だけ、温度上昇に余裕があり、超臨界流体になり難い液体状態にある。これにより、液体ポンプ300から第2の流路LBの第2の分岐配管320bへ圧送された液化窒素を、液体の状態で維持させることが可能である。なお、過剰冷却器200は、昇圧とともに冷却を行なっても良く、昇圧のみで冷却しなくても良い。
第1の流路切替弁210は、貯槽100に接続された配管110の接続先を、第1の過剰冷却貯槽230aに接続された第1の導入配管220aと、第2の過剰冷却貯槽230bに接続された第2の導入配管220bのいずれか一方に切り替えるとともに、その流量を制御する。第2の流路切替弁250は、液体ポンプ300に接続された配管260の接続元を、第1の過剰冷却貯槽230aに接続された第1の導出配管240aと、第2の過剰冷却貯槽230bに接続された第2の導出配管240bのいずれか一方に切り替えるとともに、その流量を制御する。具体的には、第1の流路切替弁210と第2の流路切替弁250は、貯槽100に接続された配管110が接続される過剰冷却貯槽230と、液体ポンプ300が接続される過剰冷却貯槽230とが異なるように切り替えられる。これにより、いずれか一方の過剰冷却貯槽230へ液化窒素を供給することと、他方の過剰冷却貯槽230から過剰冷却液化窒素を液体ポンプ300へ供給することと、を交互に切り替えて、液化窒素を過剰冷却して液体ポンプ300へ供給するのに要する時間の短縮化を図るとともに、液体ポンプ300への過剰冷却液化窒素の供給を連続的にスムーズに実行することができる。なお、3つ以上の過剰冷却貯槽を用いて、よりスムーズに連続的に過剰冷却液化窒素の供給を可能とするようにしても良い。
第2の流路LBの第2の分岐配管320bは、上記したように真空断熱配管を用いて構成されているので、第2の分岐配管320bを流通する窒素の温度が比較形態のように配管からの熱吸収によって上昇することを抑制することができる。なお、第2の分岐配管320bが本発明の「断熱保冷部」に相当する。また、液体ポンプ300から第2の分岐配管320bへ圧送される窒素は、上記したように過剰冷却器200で過剰冷却された液化窒素(過剰冷却液化窒素)である。従って、第2の分岐配管320bを流通する窒素の温度の上昇は小さい。図3には、第2の分岐配管320bを流通する窒素の温度は、TB=−180℃となっている状態が示されている。この温度は、窒素の臨界温度(Tc=−147.1℃)よりも低い(図2参照)。このため、比較形態のように超臨界流体(超臨界ガス)とならずに、密度の高い液化窒素の状態のまま第2の分岐配管320bを流通する。これにより、混合部500では、合流配管530で液化窒素と超臨界流体(超臨界ガス)の窒素とを混合して、調温された窒素のガスをガスタンクへ供給することができる。なお、図1には、混合された窒素の温度は、Tm=−50℃となっている状態が例示されている。
本実施形態では、真空断熱配管で構成された第2の分岐配管320bに過剰冷却液化窒素を流通させることにより、第2の分岐配管320bを流通する窒素が液体の状態から超臨界流体(超臨界ガス)の状態に変化することを抑制することができる。これにより、ガスタンクへ供給される窒素のガスは、第1の流路LAからの超臨界流体(超臨界ガス)と、第2の流路LBからの液化窒素とを混合して生成された超臨界流体(超臨界ガス)の窒素となる。この結果、比較形態のように、第1の流路LAからの超臨界流体(超臨界ガス)と、第2の流路LBからの超臨界流体(超臨界ガス)とを混合する場合に比べて、ガスタンクへの窒素の充填速度を向上させ、充填時間の短縮化を図ることが可能である。また、充填時間の短縮化に応じて、液体ポンプ300等の各装置における消費電力の低減が可能である。また、過剰冷却した液化窒素を液体ポンプ300で圧送することにより、液体ポンプ300(及び補助ポンプ280)の予冷時間や、配管260,310,320bの予冷時間、及び、これらの予冷のために消費される充填に寄与しない窒素の消費量を低減することができる。
上記した第2の流路LBの第2の分岐配管320bを流通する窒素の温度(Te=−180℃)は、臨界温度(Tc=-147.1℃)よりも低い温度の一例であり、これに限定されるものではない。第2の分岐配管320bを流通する窒素が、臨界圧力(Pc=3.39MPa)以上の圧力で、臨界温度(Tc=-147.1℃)よりも低い温度の運転領域(図4の矩形枠で示す領域)となるように設定されていれば良く、過剰冷却器200において過剰冷却された液化窒素の温度が、昇圧後の圧力(飽和圧力)に対応する飽和温度よりも低い温度に設定されていれば良い。また、これに応じて、各部の温度および圧力が設定されていれば良い。なお、この条件の下、真空断熱配管を用いて構成した各配管を、簡易的な断熱配管としても良い。但し、効率の点を考慮した場合、温度上昇による損失は少ないほうが好ましく、簡易的な断熱配管よりも真空断熱配管等の断熱性の高い配管を用いた方が好ましい。
上記実施形態では、充填するガスとして窒素を例として説明したが、水素等の他のガスを充填するガス充填装置においても同様に適用可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…ガス充填装置、10r…ガス充填装置、100…貯槽、110…配管、110r…配管、200…過剰冷却器、210…流路切替弁、220a…導入配管、220b…導入配管、230a…過剰冷却貯槽、230b…過剰冷却貯槽、232…加圧蒸発器、240a…導出配管、240b…導出配管、250…流路切替弁、260…配管、280…補助ポンプ、300…液体ポンプ、310…配管、310r…配管、312…圧力センサー、320a…分岐配管、320b…分岐配管、320br…分岐配管、322a…温度センサー、322b…温度センサー、400…昇温部、500…混合部、510a…流量制御弁、510b…流量制御弁、530…合流配管、532…温度センサー、540…流量制御弁、550…出力配管、600…制御部、LA…第1の流路、LB…第2の流路

Claims (1)

  1. ガス充填装置であって、
    気相と液相とが混在する状態で液化ガスを貯留する貯槽と、
    前記貯槽から供給される液化ガスを昇圧して、昇圧後の圧力に対応する飽和温度よりも低い温度に冷却された液体状態の過剰冷却液化ガスとする過剰冷却器と、
    前記過剰冷却器から供給される過剰冷却液化ガスを昇圧して送出する液体ポンプと、
    昇温部を有し、前記液体ポンプから送出される過剰冷却液化ガスのうちの一部の過剰冷却液化ガスを昇温して、超臨界状態の超臨界ガスとする第1の流路と、
    断熱保冷部を有し、前記一部の過剰冷却液化ガスを除く前記液体ポンプから送出される過剰冷却液化ガスを保冷して液体状態で流通させる第2の流路と、
    前記第1の流路の前記超臨界ガスと、前記第2の流路の前記過剰冷却液化ガスと、を混合する混合部と、
    を備える、ガス充填装置。
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