JP2017082511A - 小型の建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 狭い作業スペースでもカバー部材を簡単に着脱することができ、原動機のメンテナンスを容易にする。
【解決手段】 運転席台座9の前面板11に設けられエンジン7をメンテナンスするための開口部11Cと、開口部11Cを閉塞する位置に設けられた第1のカバー部材14および第2のカバー部材15と、第1のカバー部材14に設けられた第1の爪部16と、第2のカバー部材15に設けられた第2の爪部17と、前面板11の開口部11Cの下側に設けられ第1の爪部16と係合する第1の爪受け部18Cを有する第1の支持部材18と第2の爪部17と係合する第2の爪受け部19Cを有する第2の支持部材19とを備え、各カバー部材14,15は、爪部16,17を爪受け部18C,19Cに差し込むことにより下側部分が前面板11に取付けられ、上側部分が前面板11にカバーボルト20等を用いて取付けられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、原動機と運転席とが隣接して配置された小型の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とにより構成されている。
ここで、油圧ショベルには、狭い作業現場等で作業を行うための小型の油圧ショベルがある。この小型の油圧ショベルは、通常ミニショベルと呼ばれるもので、建物の内部での解体作業、狭い街路地等での掘削作業等に用いられるため、例えば機械重量が0.7〜8トン程度までに抑えられている。従って、小型の油圧ショベルは、下部走行体、上部旋回体を含む車体全体がコンパクトに形成されている。
小型の油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記フロント装置との重量バランスをとるために前記旋回フレームの後側に取付けられたカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載され、油圧ポンプを駆動する原動機と、前記原動機の前側から前記旋回フレームに立設された前面板および前記前面板の上部から後側に延び前記原動機の上側を覆うと共に座席が取付けられる座席取付板からなる運転席台座と、前記運転席台座の前側に位置して前記旋回フレームに設けられた足置き部材とを備えている。
ここで、運転席台座の前面板には、原動機の前側部分をメンテナンスするための開口部が設けられている。この前面板には、開口部を覆うようにカバー部材が着脱可能に取付けられている。この場合、原動機は、熱や騒音を発生するから、この熱や騒音が開口部から漏れ出さないように、カバー部材は、前面板に対して気密に、かつガタツクことなく取付ける必要がある。このため、カバー部材の周囲には、多くのボルト挿通孔が設けられ、このボルト挿通孔に挿通したボルトを前面板に螺着することにより、カバー部材は、その周囲を前面板に対して着脱可能に取付ける構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−096631号公報
ところで、特許文献1によるものでは、カバー部材を前面板に対し多くのボルトを用いて取付ける構成としているから、ボルトを緩めたり、締付けたりするのに手間を要してしまう。特に、小型の油圧ショベルでは、旋回フレーム上の狭隘なスペース内にエンジン、油圧ポンプ、座席、各種レバー等を互いに接近した状態で配置しているから、作業スペースを確保するのが難しく、手が届き難い下側のボルトの着脱作業に手間を要してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、狭い作業スペースでもカバー部材を簡単に着脱することができ、原動機のメンテナンスを容易に行うことができるようにした小型の建設機械を提供することにある。
本発明による小型の建設機械は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、前記フロント装置との重量バランスをとるために前記旋回フレームの後側に取付けられたカウンタウエイトと、前記カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載され、油圧ポンプを駆動する原動機と、前記原動機の前側から前記旋回フレームに立設された前面板および前記前面板の上部から後側に延び前記原動機の上側を覆うと共に座席が取付けられる座席取付板からなる運転席台座と、前記運転席台座の前側に位置して前記旋回フレームに設けられた足置き部材とを備えてなる小型の建設機械において、前記運転席台座の前記前面板に設けられ前記原動機の前側部分をメンテナンスするための開口部と、前記運転席台座の前記開口部を閉塞する位置に左,右方向に並べて設けられた第1のカバー部材および第2のカバー部材と、前記第1のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち一方の部位に設けられた第1の爪部と、前記第2のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち一方の部位に設けられた第2の爪部と、前記第1のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち他方の部位に左,右方向に延びて設けられ前記第1の爪部と係合する第1の爪受け部を有する第1の支持部材と、前記第2のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち他方の部位に左,右方向に延びて設けられ前記第2の爪部と係合する第2の爪受け部を有する第2の支持部材とを備え、前記第1、第2のカバー部材は、前記第1、第2の爪部を前記第1、第2の爪受け部に差し込むことにより下側部分が前記前面板に取付けられ、上側部分が前記開口部の上側に位置して前記前面板に固定部材を用いて取付けられる構成としたことにある。
本発明によれば、狭い作業スペースでもカバー部材を簡単に着脱することができ、原動機のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るキャブ仕様の小型の油圧ショベルを示す正面図である。 キャブボックスを省略した小型の油圧ショベルを示す正面図である。 運転席を前側に倒して各カバー部材を露出させた状態の上部旋回体を示す斜視図である。 各カバー部材を取外して開口部からエンジンを露出させた状態の上部旋回体を図3と同様位置から見た斜視図である。 運転席台座上に運転席と作業用操作レバーを取付けた状態を示す斜視図である。 図5中の運転席台座を後側台座部位と前側台座部位とに分離した状態で示す分解斜視図である。 第1のカバー部材、第2のカバー部材を取付けた状態の後側台座部位を右後側から示す斜視図である。 第1のカバー部材、第2のカバー部材を取外した状態の後側台座部位を左前側から示す分解斜視図である。 第1のカバー部材、第2のカバー部材を取外した状態の後側台座部位を右後側から示す分解斜視図である。 図8中の前面板の開口部および第1の支持部材、第2の支持部材を示す要部拡大の斜視図である。 第1のカバー部材と第1の爪部を右後側から拡大して示す斜視図である。 第2のカバー部材と第2の爪部を右後側から拡大して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による後側台座部位、第1のカバー部材、第2のカバー部材等を図7と同様位置から見た斜視図である。 後側台座部位と第1のカバー部材、第2のカバー部材とを分離した状態で示す分解斜視図である。 本発明の変形例による各支持部材を前面板の開口部と一緒に示す要部拡大の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る小型の建設機械の代表例として、キャブ仕様の小型の油圧ショベル、所謂ミニショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図12は本発明の第1の実施の形態に係る建設機械を示している。
図1において、小型の建設機械として油圧ショベル1は、キャブ仕様の小型の油圧ショベル(ミニショベル)として構成されている。この小型の油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、前記下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、前記上部旋回体3の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業等を行うフロント装置4とにより構成されている。ここで、小型の油圧ショベル1は、建物の内部の解体作業、街路地等の狭い場所での掘削作業に用いられるため、例えば機械重量が0.7〜8トン程度までに抑えられている。
上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、カウンタウエイト6、エンジン7、油圧ポンプ8、運転席台座9、足置き部材25を含んで構成されている。
旋回フレーム5は、下部走行体2上に旋回可能に取付けられた支持構造体として形成されている。旋回フレーム5の前側には、フロント装置4を揺動可能に支持する支持ブラケット5Aが設けられている。一方、旋回フレーム5の後側には、後述のカウンタウエイト6が取付けられている。
カウンタウエイト6は、旋回フレーム5の後側に取付けられている。このカウンタウエイト6は、フロント装置4との重量バランスをとるもので、例えば鋳造等を用いて成形された重量物として構成されている。
図1、図2に示すように、エンジン7は、後述する油圧ポンプ8を駆動する原動機を構成している。エンジン7は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後側に左,右方向に延在する横置き状態で配設されている。
エンジン7には、例えば左,右方向の左側に位置して油圧ポンプ8が設けられ、右側には冷却ファン(図示せず)が設けられている。油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されることにより、下部走行体2、フロント装置4等に設けられた油圧アクチュエータに作動油を供給するものである。また、冷却ファンと対面する位置には、エンジン冷却水、作動油等を冷却するための熱交換装置(図示せず)が設けられている。なお、原動機としては、エンジンにアシスト用の電動モータを設けたハイブリッド式の原動機を用いることもでき、電動モータだけを原動機として用いることもできる。
次に、旋回フレーム5上に設けられた本実施の形態の特徴部分となる運転席台座9と足置き部材25の構成について述べる。
図2ないし図4に示すように、運転席台座9は、例えば、後側に位置する後側台座部位10と、この後側台座部位10の前側に取付けられる前側台座部位21とにより構成されている。本実施の形態では、運転席台座9とエンジン7との配置関係で、運転席台座9を後側台座部位10と前側台座部位21との2部材に分割しているが、1つの部材として運転席台座を構成することもできる。
後側台座部位10は、エンジン7の前側と上側を覆うものである。図6に示すように、後側台座部位10は、エンジン7の前側から旋回フレーム5に立設された前面板11を有している。前面板11の上側には、エンジン7を覆う位置で、後述する前側台座部位21の座席取付板23の後部を支持することにより、この座席取付板23の一部として座席26が取付けられる取付台12A,12Bが左,右方向に間隔をもって設けられている。さらに、後側台座部位10には、前面板11の上部から後側に延びた平板状の取付板13が設けられている。この取付板13は、例えばカウンタウエイト6の上面部に取付けられる。
前面板11は、下側に位置して垂直方向に立ち上がった垂直面板11Aと、この垂直面板11Aの上部から屈曲して斜め後側に延びた傾斜面板11Bとにより形成されている。傾斜面板11Bの途中位置には、前述した取付台12A,12Bが配置されている。また、エンジン7側となる垂直面板11Aの背面11A1には、後述する第1の支持部材18、第2の支持部材19が取付けられている。
ここで、図8、図10に示すように、前面板11には、垂直面板11Aと傾斜面板11Bとに亘って開口部11Cが設けられている。この開口部11Cは、エンジン7の前側部分、例えば、エンジン7およびエンジン7によって駆動される発電機、ポンプ等をメンテナンスするための開口となっている。開口部11Cは、傾斜面板11B側に位置して左,右方向に延びた上端縁11C1と、垂直面板11A側に位置して左,右方向に延びた下端縁11C2と、前記上端縁11C1の端部と下端縁11C2の端部とを連結するように上,下方向に延びた左端縁11C3、右端縁11C4とにより略長方形状の開口として構成されている。また、開口部11Cは、エンジン7周りのメンテナンスを効率よく行うことができるように、大きく開口している。これにより、開口部11Cを閉塞するために、後述する2枚のカバー部材14,15が用いられている。
さらに、前面板11の傾斜面板11Bには、開口部11Cの上側に位置して複数個、例えば、左,右方向に間隔をもって3個のめねじ孔11Dが設けられている。この3個のめねじ孔11Dは、固定部材のボルト孔を構成するもので、カバー部材14,15を取付けるときに、後述のカバーボルト20が螺着されるものである。
左取付台12A、右取付台12Bは、前面板11の傾斜面板11Bを挟む位置に配置されている。左取付台12A,右取付台12Bには、めねじ孔12A1,12B1が上,下方向に設けられている。このめねじ孔12A1,12B1は、後側台座部位10の前側に前側台座部位21を取付けるときに、後述の連結ボルト24が螺着されるものである。
第1のカバー部材14は、後側台座部位10の前面板11に設けられた開口部11Cの右側部分を覆うように前面板11に着脱可能に取付けられている。また、第2のカバー部材15は、開口部11Cの左側部分を覆うように第1のカバー部材14と左,右方向の左側に並ぶように前面板11に着脱可能に取付けられている。これにより、第1のカバー部材14と第2のカバー部材15は、協働して開口部11Cを閉塞するものである。
第1のカバー部材14は、前面板11の垂直面板11Aに対面する垂直部位14Aと、前記垂直部位14Aの上端縁から斜め後側に延びて傾斜面板11Bに対面する傾斜部位14Bとにより形成されている。第1のカバー部材14には、垂直部位14Aの上側寄りに位置して膨出部14Cが設けられている。この膨出部14Cは、前側に膨らむことによりエンジン7の一部が干渉しないように回避するものである。
図11に示すように、垂直部位14Aの下側位置には、左,右方向の右側に位置して後述する第1の爪部16が取付けられている。また、傾斜部位14Bの上側位置には、左側および右側に位置してボルト挿通孔14Dが設けられている。この2個のボルト挿通孔14Dは、第1のカバー部材14を前面板11に対し所定の取付位置に配置したときに右側と中央に位置する2個のめねじ孔11Dと連通するものである。
第2のカバー部材15は、前面板11の開口部11Cの左側部分を覆うように前面板11に着脱可能に取付けられている。第2のカバー部材15は、第1のカバー部材14とほぼ同様に、前面板11の垂直面板11Aに対面する垂直部位15Aと、前記垂直部位15Aの上端縁から斜め後側に延びて傾斜面板11Bに対面する傾斜部位15Bとにより形成されている。
ここで、第2のカバー部材15には、エンジン7と反対側となる前側に重なるように固定板部15Cが設けられている。この固定板部15Cは、垂直部位15A、傾斜部位15Bの右端部から右側にはみ出すように垂直部位15A、傾斜部位15Bに一体的に固着されている。固定板部15Cは、第2のカバー部材15を前面板11に取付けたときに、第1のカバー部材14の左側部分を前面板11に押付けて固定することができる。しかも、固定板部15Cは、第1のカバー部材14の左側部分に重なることにより、密閉性を高めることができ、第1のカバー部材14と第2のカバー部材15との間からエンジン7の熱や騒音が漏れ出るのを抑制することができる。
垂直部位15Aの下側位置には、中央部の左寄りに位置して後述する第2の爪部17が取付けられている。また、傾斜部位15Bおよび固定板部15Cの上側位置には、左,右方向に間隔をもってボルト挿通孔15Dが設けられている。このボルト挿通孔15Dは、第2のカバー部材15を前面板11に対し所定の取付位置に配置したときに、中央と左側に位置する2個のめねじ孔11Dと連通するものである。
第1の爪部16は、第1のカバー部材14の下端部で左,右方向の右側、即ち、垂直部位14Aの背面側(前面板11側)の右側位置に設けられている。第1の爪部16は、長方形状の板体をクランク状に折曲げることにより形成されている。第1の爪部16は、膨出部14Cの下側に位置して垂直部位14Aに溶接等の手段を用いて固着された固着部16Aと、前記固着部16Aの下端から屈曲して水平方向に延びた水平部16Bと、前記水平部16Bの先端から屈曲して下向きに延びた係合爪16Cとにより構成されている。
ここで、係合爪16Cの厚さ寸法(板厚寸法)は、後述する第1の支持部材18の第1の爪受け部18Cを構成する固定溝部18C2の溝幅方向となる隙間寸法W2よりも僅かに小さな寸法に設定されている。これにより、係合爪16Cが固定溝部18C2に差し込まれた状態では、係合爪16Cのガタつきを抑えることができ、第1のカバー部材14の下側部分を正確な位置に安定的に固定することができる。
また、第1の爪部16は、第1の支持部材18の第1の爪受け部18Cに差し込まれたときに、水平部16Bが第1の支持部材18に当接されることにより、第1のカバー部材14を上,下方向に位置決めすることができる。
図12に示すように、第2の爪部17は、第2のカバー部材15の下端部、即ち、垂直部位15Aの背面側(前面板11側)の中央位置に設けられている。第2の爪部17は、前述した第1の爪部16と同様に、長方形状の板体をクランク状に折曲げることにより、固着部17A、水平部17Bおよび係合爪17Cとを備えている。係合爪17Cの厚さ寸法(板厚寸法)は、後述する第2の支持部材19の第2の爪受け部19Cの隙間寸法W3よりも僅かに小さな寸法に設定されている。これにより、係合爪17Cが第2の爪受け部19Cに差し込まれた状態では、係合爪17Cのガタつきを抑えることができ、第2のカバー部材15の下側部分を正確な位置に安定的に固定することができる。
次に、前述した第1の爪部16が係合する第1の爪受け部18Cを有する第1の支持部材18と前述した第2の爪部17が係合する第2の爪受け部19Cを有する第2の支持部材19との構成について、図8ないし図10を参照しつつ説明する。本実施の形態では、第1の支持部材18と第2の支持部材19は、左,右方向に離間して別個に設ける構成とした場合を例示している。
図8ないし図10に示すように、第1の支持部材18は、前面板11に形成された開口部11Cの右下位置で、前面板11のエンジン7側である前記前面板11の垂直面板11Aの背面11A1に設けられている。この第1の支持部材18は、後述する第2の支持部材19とは別個に設けられている。図9に示すように、第1の支持部材18は、長方形状の板体をアングル状に折曲げることにより形成されている。第1の支持部材18は、開口部11Cの下端縁11C2の下側に位置して垂直面板11Aの背面11A1に溶接等の手段を用いて固着された固着部18Aと、前記固着部18Aの上端から屈曲して水平方向に延びた溝形成部18Bと、前記溝形成部18Bに形成された第1の爪受け部18Cとにより構成されている。
ここで、第1の支持部材18は、第1の爪受け部18Cに第1の爪部16を差し込んだ状態で、この第1の爪部16を左,右方向に移動できるような長さ寸法(左,右方向寸法)に設定されている。例えば、第1の爪受け部18Cの長さ寸法は、第1の爪部16の左,右方向の幅寸法よりも数倍程度大きな寸法に設定されている。
図10に示すように、第1の爪受け部18Cは、左,右方向に長尺な貫通長溝として形成されている。第1の爪受け部18Cは、左,右方向の一側となる左側で隙間寸法W1が大きく、他側となる右側で隙間寸法W2が小さくなるように楔状に形成されている。具体的には、楔状をした第1の爪受け部18Cは、左,右方向の左側が大きな隙間寸法W1を有した差込み溝部18C1となり、左,右方向の右側が隙間寸法W1よりも小さな隙間寸法W2を有する固定溝部18C2となっている。差込み溝部18C1と固定溝部18C2との間は、隙間寸法が漸次小さくなる傾斜溝部18C3となっている。
この場合、第1の爪受け部18Cの溝形状は、開口部11Cと反対側(後側)が直線状に形成され、開口部11C側(前側)が適宜に屈曲して形成されている。これは、第1のカバー部材14を組付ける際、第1のカバー部材14が前面板11に当接した位置よりも後側にずれることがないためである。これにより、第1の爪受け部18Cの差込み溝部18C1では、第1の爪部16の係合爪16Cが前面板11から離れる方向に位置ずれしても、この係合爪16Cを受け入れることができる。
そして、第1の爪受け部18Cでは、差込み溝部18C1に差し込まれた係合爪16Cを、傾斜溝部18C3を介して固定溝部18C2まで右側に移動させることにより、この固定溝部18C2によって係合爪16Cを固定することができる。このときに、第1の爪受け部18Cは、第1の爪部16を後側に移動させているから、第1のカバー部材14の下側部分を前面板11に対して密着して取付けることができる。
第2の支持部材19は、第1の支持部材18から左側に離間するように前面板11の開口部11Cの左下位置で、前面板11の垂直面板11Aの背面11A1に設けられている。この第2の支持部材19は、第1の支持部材18とほぼ同様に、固着部19Aと溝形成部19Bとによりアングル状をなし、溝形成部19Bには第2の爪受け部19Cが形成されている。しかし、第2の支持部材19は、第2の爪受け部19Cと共に左,右方向に短尺に形成されている。詳しくは、第2の爪受け部19Cは、左,右方向の長さ寸法が第2の爪部17の係合爪17Cの幅寸法よりも僅かに大きな寸法に設定されている。また、第2の爪受け部19Cの隙間寸法W3は、第1の支持部材18を構成する固定溝部18C2の隙間寸法W2とほぼ同様に、第2の爪部17の係合爪17Cの厚さ寸法よりも僅かに大きな寸法に設定されている。
これにより、第2の支持部材19は、第2の爪部17の係合爪17Cが第2の爪受け部19Cに差し込まれることにより、第2のカバー部材15の下側部分を前面板11に対して取付けることができる。この場合、第2の爪受け部19Cは、第2の爪部17の係合爪17Cよりも僅かに大きいだけであるから、通常では容易に差し込むことができない。しかし、第2のカバー部材15は、前面板11に先に取付けられている第1のカバー部材14に沿わせて下向きに移動させることにより、この第1のカバー部材14をガイドにして第2の爪部17の係合爪17Cを第2の爪受け部19Cに容易に差し込むことができる。
3本のカバーボルト20は、各カバー部材14,15の上側部分を前面板11の開口部11Cの上側に位置して前面板11に取付けるものである。各カバーボルト20は、前面板11の各めねじ孔11Dと共に固定部材の一部を構成している。
図8、図9に示すように、3本のカバーボルト20のうち、右側に位置するカバーボルト20は、矢示Aで示すように、第1のカバー部材14の右側に位置するボルト挿通孔14Dに挿通され、3個のめねじ孔11Dのうち、右側に位置するめねじ孔11Dに螺着される。また、左側に位置するカバーボルト20は、矢示Bで示すように、第2のカバー部材15の左側のボルト挿通孔15Dに挿通され、左側に位置するめねじ孔11Dに螺着される。さらに、中央に位置するカバーボルト20は、矢示Cで示すように、第2のカバー部材15の右側のボルト挿通孔15Dに挿通されると共に、第1のカバー部材14の左側のボルト挿通孔14Dに挿通され、中央に位置するめねじ孔11Dに螺着される。
次に、第1のカバー部材14と第2のカバー部材15を後側台座部位10の前面板11に取付ける場合の手順の一例について述べる。
図8、図9中の矢示Dで示すように、第1のカバー部材14に設けられた第1の爪部16の係合爪16Cを、前面板11に設けられた第1の支持部材18の第1の爪受け部18Cに差し込む。このときに、第1の爪受け部18Cのうち、大きな隙間寸法W1をもった差込み溝部18C1に係合爪16Cを差し込むことにより、見え難い下側位置においても容易に差し込むことができる。第1の爪部16の係合爪16Cを、第1の爪受け部18Cの差込み溝部18C1に差し込んだら、第1の爪部16を、第1のカバー部材14と一緒に右側に移動(スライド)させる。これにより、第1の爪部16の係合爪16Cは、小さな隙間寸法W2となった固定溝部18C2に配置される。この固定溝部18C2では、係合爪16Cを固定的に支持することができるから、第1のカバー部材14の下側部分を前面板11に位置決め状態で取付けることができる。
第1のカバー部材14の下側部分を前面板11に取付けたら、矢示Eで示すように、第2の支持部材19の第2の爪受け部19Cに第2の爪部17の係合爪17Cを差し込む。このときに、第2のカバー部材15を第1のカバー部材14に沿って下向きに移動させることにより、第2の爪受け部19Cに係合爪17Cを容易に差し込むことができる。これにより、第2のカバー部材15の下側部分を前面板11に位置決め状態で取付けることができる。
第1のカバー部材14の下側部分と第2のカバー部材15の下側部分を前面板11に取付けたら、矢示A,B,Cで示すように、各カバーボルト20を各ボルト挿通孔14D,15Dに挿通し、前面板11の各めねじ孔11Dに螺着する。これにより、第1のカバー部材14の上側部分と第2のカバー部材15の上側部分を前面板11に取付けることができる。以上のように、各カバー部材14,15を前面板11に取付けることにより、各カバー部材14,15によって開口部11Cを気密性をもって閉塞することができ、エンジン7の熱や騒音がオペレータ側に漏れ出るのを抑制することができる。
図6に示すように、運転席台座9の前側台座部位21は、後側台座部位10の前側に取付けられるものである。前側台座部位21は、エンジン7の前側と上側を覆いつつ、座席26を支持するものである。前側台座部位21は、前側に位置して旋回フレーム5に立設された前面板22と、前面板22の上部から後側に延びた平板状の座席取付板23とを含んで構成されている。座席取付板23の後部には、左,右の隅に位置してボルト挿通孔23Aが設けられている。
また、図3に示すように、座席取付板23には、座席26の下側に位置してメンテナンス開口23Bが設けられている。このメンテナンス開口23Bを開放した状態では、各カバー部材14,15、各カバーボルト20を露出させることができる。さらに、各カバーボルト20を緩めて各カバー部材14,15を取外すことにより、図4に示すように、前面板11の開口部11Cからエンジン7を露出させることができる。
前側台座部位21は、後側台座部位10の前側に並べて配置され、前面板22の下側が旋回フレーム5に取付けられている。一方、座席取付板23の後側は、各ボルト挿通孔23Aに挿通された連結ボルト24を、後側台座部位10の各取付台12A,12Bのめねじ孔12A1,12B1に螺着することにより、後側台座部位10に対し一体的に取付けることができる。
足置き部材25は、運転席台座9(前側台座部位21)の前側に位置して旋回フレーム5に設けられている。足置き部材25は、座席26に着座したオペレータが足を置くスペースであり、キャブ30内の床板を形成している。足置き部材25の前側には、後述の走行用操作レバー・ペダル29等が配設されている。
図5に示すように、座席26は、運転席台座9を構成する前側台座部位21の座席取付板23上に設けられている。この座席26は、オペレータが着座する運転席を構成している。ここで、座席26は、例えば座面の前端部が座席取付板23の前部に上,下方向に回動可能に取付けられている。これにより、図3、図4に示すように、座席26は、前側を支点にして前側に移動させることができ、座席取付板23のメンテナンス開口23Bを開放させることができる。
左作業用操作レバー27は、座席26の左側に位置して座席取付板23上に設けられている。一方、右作業用操作レバー28は、座席26の右側に位置して座席取付板23上に設けられている。これらの作業用操作レバー27,28は、オペレータによって手動操作されることにより、フロント装置4等を動作させるものである。さらに、走行用操作レバー・ペダル29は、足置き部材25の前側に設けられ、オペレータによって手動操作または足踏み操作されることにより、下部走行体2を走行させるものである。
キャブ30は、座席26等を覆うように、運転席台座9、足置き部材25の上側に設けられている。キャブ30は、ボックス状に形成され、その左側面には、乗降するときに開閉されるドア31が回動可能に取付けられている。
第1の実施の形態による小型の油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、この小型の油圧ショベル1の動作について説明する。
まず、機械重量が0.7〜8トン程度の小型の油圧ショベル1は、トラックの荷台に積載された状態で作業現場まで搬送される。油圧ショベル1が作業現場に搬送されると、オペレータは、キャブ30内に乗り込んで座席26に着座する。この状態で走行用操作レバー・ペダル29を操作することにより、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。一方、座席26に着座したオペレータは、左,右の作業用操作レバー27,28を操作することにより、フロント装置4等を動作させて建物内部の解体作業、狭い街路地等での側溝掘り作業を行うことができる。
次に、エンジン7の前側部分のメンテナンスを行う場合について述べる。図3に示すように、キャブ30内に乗り込んだ作業者は、座席26を前側に倒し、運転席台座9を構成する前側台座部位21の座席取付板23のメンテナンス開口23Bを開放させる。このメンテナンス開口23Bから手を差し入れ、第1のカバー部材14、第2のカバー部材15の上側部分を固定している3本のカバーボルト20を緩めて取外す。この状態で、第2のカバー部材15、第1のカバー部材14の順で引き上げることにより、図4に示すように、前面板11の開口部11Cからエンジン7の前側部分を露出させることができ、メンテナンスを施すことができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、運転席台座9の後側台座部位10の前面板11に設けられエンジン7の前側部分をメンテナンスするための開口部11Cと、運転席台座9の開口部11Cを閉塞する位置に左,右方向に並べて設けられた第1のカバー部材14および第2のカバー部材15と、前記第1のカバー部材14の下端部に設けられた第1の爪部16と、前記第2のカバー部材15の下端部に設けられた第2の爪部17と、前記前面板11の前記開口部11Cの下側位置に左,右方向に延びて設けられ前記第1の爪部16と係合する第1の爪受け部18Cを有する第1の支持部材18と、前記前面板11の前記開口部11Cの下側位置に左,右方向に延びて設けられ前記第2の爪部17と係合する第2の爪受け部19Cを有する第2の支持部材19とを備えている。この上で、前記第1、第2のカバー部材14,15は、前記第1、第2の爪部16,17を前記第1、第2の爪受け部18C,19Cに差し込むことにより下側部分が前記前面板11に取付けられ、上側部分が前記開口部11Cの上側に位置して前記前面板11にカバーボルト20等を用いて取付けられる構成としている。
従って、第1、第2のカバー部材14,15は、第1、第2の爪部16,17を運転席台座9側の第1、第2の支持部材18,19の第1、第2の爪受け部18C,19Cに差し込むだけの簡単な作業で、その下側部分を前面板11に取付けることができる。これにより、手が届き難い下側位置のボルトの着脱作業を省略できるから、容易に手が届く第1、第2のカバー部材14,15の上側部分を、カバーボルト20等を用いて前面板11に取付けることができる。
この結果、小型の油圧ショベル1のように、メンテナンス等の作業スペースを確保することが難しい場合でも、上側に位置するカバーボルト20は、容易に着脱することができる。これにより、狭い作業スペースでも各カバー部材14,15を簡単に着脱することができ、エンジン7のメンテナンスを容易に行うことができる。
第1の支持部材18の第1の爪受け部18Cは、左,右方向の左側で隙間寸法W1が大きく、右側で小さな隙間寸法W2となるように楔状に形成された楔状爪受け部としている。従って、楔状をした第1の爪受け部18Cでは、左側に位置する大きな隙間寸法W1の差込み溝部18C1に差し込んだ第1の爪部16を右側に移動させることにより、この第1の爪部16を小さな隙間寸法W2の固定溝部18C2に配置することができる。
これにより、第1の爪受け部18Cのうち、大きな隙間寸法W1の差込み溝部18C1には、第1の爪部16を容易に差し込むことができる。この上で、小さな隙間寸法W2の固定溝部18C2では、第1の爪部16を位置決め状態で固定することができる。この結果、簡単な作業で各カバー部材14,15の下側部分を前面板11に対して取付けることができる。
第1、第2の支持部材18,19は、エンジン7側である前面板11(垂直面板11A)の背面11A1に配置している。これにより、各カバー部材14,15を前面板11に取付けた状態では、第1、第2の支持部材18,19を外部から見えないように隠すことができ、見栄えを良好にすることができる。
固定部材は、前面板11に設けられためねじ孔11Dと、第1、第2のカバー部材14,15を前面板11のめねじ孔11Dに締着されるカバーボルト20とにより構成している。これにより、カバーボルト20は、簡単な作業で着脱することができる。
さらに、第1の支持部材18と第2の支持部材19は、左,右方向に離間して別個に設けているから、第1の支持部材18と第2の支持部材19との間隔寸法を適宜に設定することができる。
次に、図13および図14は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、前面板の開口部の下側位置には、第1の爪部と第2の爪部を設け、第1のカバー部材の下端部には、第1の爪受け部を有する第1の支持部材を設け、第2のカバー部材の下端部には、第2の爪受け部を有する第2の支持部材を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。また、各カバー部材の取付手順もほぼ同様であるために省略する。
図13、図14において、第1の爪部41は、前面板11に形成された開口部11Cの右下位置で、前面板11の垂直面板11Aの背面11A1に設けられている。この第1の爪部41は、第1の実施の形態による第1の爪部16を上,下方向で反転して用いている。
第2の爪部42は、第1の爪部41から左側に離間するように前面板11の開口部11Cの左下位置で、前面板11の垂直面板11Aの背面11A1に設けられている。この第2の爪部42にも、第1の実施の形態による第1の爪部16を上,下方向で反転したものが用いられている。
第1の支持部材43は、第1のカバー部材14の下端部で左,右方向の右側、即ち、垂直部位14Aの背面側の右側位置に設けられている。第1の支持部材43は、第1の実施の形態による第1の支持部材18を上,下方向で反転して用いている。これにより、第1の爪受け部43Aは左,右方向で逆向きとなっている。この第1の爪受け部43Aには、第1の爪部41が左,右方向に移動可能に差し込まれる。第1の爪受け部43Aは、左,右方向で反対となっている以外は、第1の実施の形態による第1の爪受け部18Cと同様であるため、その隙間寸法等の説明を省略するものとする。
第2の支持部材44は、第2のカバー部材15の垂直部位15Aの背面側の中央位置に設けられている。第2の支持部材44は、第1の実施の形態による第2の支持部材19を上,下方向で反転して用いている。第2の爪受け部44Aは、第1の実施の形態による第2の爪受け部19Cと同様に形成されている。
かくして、このように構成された第2の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様に、第1、第2のカバー部材14,15は、第1、第2の支持部材43,44の第1、第2の爪受け部43A,44Aに第1、第2の爪部41,42を差し込むだけの簡単な作業で、その下側部分を前面板11に取付けることができる。
なお、第1の実施の形態では、第1の支持部材18と第2の支持部材19は、左,右方向に離間して別個に設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図15に示す変形例のように構成してもよい。即ち、図15の変形例では、第1の支持部材51と第2の支持部材52は、第1の爪受け部51Aと第2の爪受け部52Aが左,右方向に離間して設けられた単一の支持部材53として形成してもよい。これにより、部品点数の削減により組立作業性を向上することができる。
第1の実施の形態では、前面板11には、固定部材のボルト孔としてめねじ孔11Dを設け、このめねじ孔11Dにカバーボルト20を螺着することにより、各カバー部材14,15の上側部分を前面板11に取付ける構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、前面板には、固定部材のボルト孔としてボルト挿通孔を設け、ボルト挿通孔に挿通したボルトとナットによって各カバー部材の上側部分を前面板に取付ける構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも適用することができる。
第1の実施の形態では、運転席台座9を、後側台座部位10と前側台座部位21との2部材から構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、単一の運転席台座に前面板と座席取付板とを設ける構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用できるものである。
各実施の形態では、運転席台座9、足置き部材25上にキャブ30を備えたキャブ仕様の小型の油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、運転席台座上にキャノピを備えたキャノピ仕様の小型の油圧ショベルに適用することもできる。
各実施の形態では、小型の建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた小型の油圧ショベルに適用してもよい。さらに、例えば油圧クレーン等の他の小型の建設機械にも広く適用できるものである。
1 小型の油圧ショベル(小型の建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント装置
5 旋回フレーム
6 カウンタウエイト
7 エンジン(原動機)
8 油圧ポンプ
9 運転席台座
10 後側台座部位
11,22 前面板
11A 垂直面板
11A1 背面
11C 開口部
11D めねじ孔(固定部材、ボルト孔)
12A,12B 取付台
14 第1のカバー部材
14D,15D ボルト挿通孔(固定部材)
15 第2のカバー部材
16,41 第1の爪部
17,42 第2の爪部
18,43,51 第1の支持部材
18C,43A,51A 第1の爪受け部
18C1 差込み溝部
18C2 固定溝部
19,44,52 第2の支持部材
19C,44A,52A 第2の爪受け部
20 カバーボルト(固定部材)
21 前側台座部位
23 座席取付板
23B メンテナンス開口
25 足置き部材
26 座席
53 単一の支持部材
W1 差込溝部の隙間寸法
W2 固定溝部の隙間寸法

Claims (6)

  1. 自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置とからなり、
    前記上部旋回体は、
    支持構造体をなす旋回フレームと、
    前記フロント装置との重量バランスをとるために前記旋回フレームの後側に取付けられたカウンタウエイトと、
    前記カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレームの後側に左,右方向に延在する横置き状態で搭載され、油圧ポンプを駆動する原動機と、
    前記原動機の前側から前記旋回フレームに立設された前面板および前記前面板の上部から後側に延び前記原動機の上側を覆うと共に座席が取付けられる座席取付板からなる運転席台座と、
    前記運転席台座の前側に位置して前記旋回フレームに設けられた足置き部材とを備えてなる小型の建設機械において、
    前記運転席台座の前記前面板に設けられ前記原動機の前側部分をメンテナンスするための開口部と、
    前記運転席台座の前記開口部を閉塞する位置に左,右方向に並べて設けられた第1のカバー部材および第2のカバー部材と、
    前記第1のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち一方の部位に設けられた第1の爪部と、
    前記第2のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち一方の部位に設けられた第2の爪部と、
    前記第1のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち他方の部位に左,右方向に延びて設けられ前記第1の爪部と係合する第1の爪受け部を有する第1の支持部材と、
    前記第2のカバー部材の下端部と前記前面板の前記開口部の下側位置とのうち他方の部位に左,右方向に延びて設けられ前記第2の爪部と係合する第2の爪受け部を有する第2の支持部材とを備え、
    前記第1、第2のカバー部材は、前記第1、第2の爪部を前記第1、第2の爪受け部にそれぞれ差し込むことにより下側部分が前記前面板に取付けられ、上側部分が前記開口部の上側に位置して前記前面板に固定部材を用いて取付けられる構成としたことを特徴とする小型の建設機械。
  2. 前記第1、第2の支持部材のうち、少なくとも一方の支持部材の爪受け部は、左,右方向の一側で隙間寸法が大きく、他側で小さくなるように楔状に形成された楔状爪受け部とし、
    前記楔状爪受け部の一側に差し込んだ前記一方の爪部を左,右方向の他側に移動させることにより前記カバー部材の下側部分を前記前面板に対して取付ける構成としてなる請求項1に記載の小型の建設機械。
  3. 前記第1、第2の支持部材または前記第1、第2の爪部は、前記原動機側である前記前面板の背面に配置する構成としてなる請求項1に記載の小型の建設機械。
  4. 前記固定部材は、前記前面板に設けられたボルト孔と、前記第1、第2のカバー部材を前記前面板に締着するために前記ボルト孔に締着されるボルトまたはボルト・ナットとにより構成してなる請求項1に記載の小型の建設機械。
  5. 前記第1の支持部材と前記第2の支持部材は、前記第1の爪受け部と前記第2の爪受け部が左,右方向に離間して設けられた単一の支持部材として形成してなる請求項1に記載の小型の建設機械。
  6. 前記第1の支持部材と前記第2の支持部材は、左,右方向に離間して別個に設ける構成としてなる請求項1に記載の小型の建設機械。
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