JP2017081419A - シフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧体によりスライド体がスライドされる際に衝突音が発生することを抑制する。
【解決手段】シフトレバー装置10では、レバー12において、ボタン28が操作されて、ボタン28の操作板28Bがリンク26の操作軸26Dを押圧することで、リンク26が回動されて、リンク26の押圧軸26Bがディテントロッド16を軸方向にスライドさせる。ここで、押圧軸26Bが、ホルダ24の第1案内孔24Aにより一定方向に案内されて、ディテントロッド16を押圧する。このため、押圧軸26Bがディテントロッド16を押圧する方向が変更されることを抑制でき、衝突音が発生することを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、押圧体によりスライド体がスライドされるシフト装置に関する。
下記特許文献1に記載のシフトレバー装置では、シフトノブにロック解除ボタン及び変向レバーが設けられると共に、シフトレバー内のロックロッドがシフトノブ内に挿入されており、ロック解除ボタンが操作されて、変向レバーが回動されることで、変向レバーがロックロッドを押圧して軸方向にスライドさせる。
しかしながら、このシフトレバー装置では、変向レバーによりロックロッドがスライドされる際に、変向レバーによるロックロッドの押圧方向がロック解除ボタンとは反対側からロック解除ボタン側に変更される。このため、変向レバーによるロックロッドの押圧方向がロック解除ボタンとは反対側からロック解除ボタン側に変更された際に、ロックロッドが、ロック解除ボタンとは反対側からロック解除ボタン側に移動されて、シフトノブに衝突することで、衝突音(打音)が発生する可能性がある。
特表2005−511391号公報
本発明は、上記事実を考慮し、押圧体によりスライド体がスライドされる際に衝突音が発生することを抑制できるシフト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のシフト装置は、移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、前記シフト体に設けられ、所定方向にスライド可能にされるスライド体と、前記シフト体に設けられる案内部と、前記シフト体に設けられ、車両の乗員の前記シフト体に対する操作によって前記案内部により特定方向に案内されることで前記スライド体を押圧して所定方向にスライドさせる押圧体と、を備えている。
請求項2に記載のシフト装置は、請求項1に記載のシフト装置において、前記押圧体が前記スライド体を所定方向に押圧する。
請求項3に記載のシフト装置は、請求項1又は請求項2に記載のシフト装置において、前記シフト体に設けられ、前記押圧体を特定方向に交差する方向に案内する追加案内部を備えている。
請求項4に記載のシフト装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のシフト装置において、前記スライド体に設けられ、特定方向に対し垂直に配置されると共に、前記押圧体が線接触又は点接触しつつ押圧する押圧面を備えている。
請求項1に記載のシフト装置では、シフト体が移動されることで、シフト位置が変更される。また、シフト体にスライド体が設けられており、スライド体は所定方向にスライド可能にされている。さらに、シフト体に押圧体が設けられており、車両の乗員のシフト体に対する操作によって、押圧体がスライド体を押圧して所定方向にスライドさせる。
ここで、シフト体に案内部が設けられており、押圧体が案内部により特定方向に案内されることで、押圧体がスライド体を押圧する。このため、押圧体によりスライド体がスライドされる際に、押圧体がスライド体を押圧する方向が変更されることを抑制でき、衝突音が発生することを抑制できる。
請求項2に記載のシフト装置では、押圧体がスライド体をスライド体のスライド方向である所定方向に押圧する。このため、スライド体のスライド抵抗を低減できる。
請求項3に記載のシフト装置では、シフト体に追加案内部が設けられており、追加案内部が押圧体を特定方向に交差する方向に案内する。このため、押圧体に対する押圧方向が特定方向ではない場合でも、押圧体に特定方向への移動力を作用させることができる。
請求項4に記載のシフト装置では、スライド体に押圧面が設けられており、押圧面が特定方向に対し垂直に配置されると共に、押圧体が押圧面に線接触又は点接触しつつ押圧面を押圧する。このため、押圧体がスライド体を特定方向に押圧する精度を高くできる。
本発明の実施形態に係るシフトレバー装置の主要部を示す後方から見た断面図である。 本発明の実施形態に係るシフトレバー装置の主要部を示す上側から見た断面図である。
図1には、本発明の実施形態に係るシフト装置としてのシフトレバー装置10の主要部が後方から見た断面図にて示されており、図2には、シフトレバー装置10の主要部が上側から見た断面図にて示されている。なお、図面では、シフトレバー装置10の前方を矢印FRで示し、シフトレバー装置10の右方を矢印RHで示し、シフトレバー装置10の上方を矢印UPで示す。
本実施形態に係るシフトレバー装置10は、所謂ストレート式のものにされている。シフトレバー装置10は、フロア式のものにされて、車両(自動車)の運転席(図示省略)の左側(車幅方向内側)における車室の床部に設置されており、シフトレバー装置10の前方、左方及び上方は、車両の前方、左方及び上方に向けられている。
シフトレバー装置10には、車体側であるハウジング(図示省略)が設けられており、ハウジングは、車室の床部に固定されている。
図1及び図2に示す如く、ハウジング内には、シフト体としての略棒状のレバー12の下端(基端)が支持されており、レバー12は、ハウジングから上側に延出されると共に、下端を中心として前後方向(一方向)に回動(移動)可能にされている。レバー12は、回動されることで、シフト位置を変更可能にされており、レバー12は、前側から後側に向けて、例えば、「P」位置(パーキング位置)、「R」位置(リバース位置)、「N」位置(ニュートラル位置)、「D」位置(ドライブ位置)に配置可能にされている。
レバー12には、本体部としての円筒状のレバー本体14が設けられており、レバー本体14は、レバー12の長手方向において、レバー12の上端部(先端部)以外に配置されている。
レバー本体14内には、規制手段を構成するスライド体としての略円柱状のディテントロッド16が同軸上に収容されており、ディテントロッド16は、レバー本体14に軸方向(所定方向)にスライド可能に支持されると共に、レバー本体14の上側に延出されている。ディテントロッド16の上端面は、平面状の押圧面16Aにされており、押圧面16Aは、ディテントロッド16の軸方向に垂直に配置されている。
ディテントロッド16には、規制手段を構成する係合部材としての柱状のディテントピン(図示省略)が固定されており、ディテントピンは、ディテントロッド16から左右方向に延出されている。ディテントピンは、レバー本体14から左右方向に延出されており、レバー本体14は、ディテントピンのディテントロッド16と一体のスライドを許容している。
レバー本体14内には、ディテントロッド16の下側において、規制手段を構成するスライド付勢手段としての規制スプリング(図示省略)が設けられており、規制スプリングは、ディテントロッド16及びディテントピンを上側に付勢している。
ハウジング内には、レバー本体14の左右方向外側において、規制手段を構成する係止部材としてのディテントプレート(図示省略)が固定されており、ディテントプレートには、所定形状のディテント溝(図示省略)が形成されている。ディテント溝には、ディテントピンが規制スプリングの付勢力によって係合されており、ディテント溝がディテントピンのレバー本体14と一体の回動を係止する際(例えばレバー12のシフト位置が「P」位置から「R」位置に変更される際)には、レバー12の回動が規制されて、レバー12のシフト位置の変更が規制される。
レバー12の上端部には、把持部としての略円柱状のノブ18が設けられており、ノブ18の下部は、レバー本体14の上端部が挿入された状態で、レバー本体14の上端部に固定されている。ノブ18は、車両の乗員(運転手)が把持可能にされており、乗員は、ノブ18を把持して、レバー12を回動操作可能にされている。
ノブ18内には、略直方体状の収容空間20が形成されており、収容空間20は、右側に開放されている。ノブ18内には、収容空間20の下側において、円柱状の挿通孔22が形成されており、挿通孔22は、収容空間20に連通されている。挿通孔22は、レバー本体14内に同軸上に連通されており、ディテントロッド16は、挿通孔22に挿通(嵌合)されて、収容空間20に挿入されている。
収容空間20には、案内部材としての断面U字形板状のホルダ24が固定されており、ホルダ24内は、上側、下側及び右側に開放されると共に、ディテントロッド16が挿入されている。ホルダ24の前壁及び後壁には、左側部分において、案内部としての長尺の第1案内孔24Aが貫通形成されており、一対の第1案内孔24Aは、それぞれディテントロッド16の軸方向(特定方向)に平行に延伸されると共に、互いに対向されている。ホルダ24の前壁及び後壁には、右側部分において、追加案内部としての長尺の第2案内孔24Bが貫通形成されており、一対の第2案内孔24Bは、それぞれディテントロッド16の軸方向に垂直に延伸されると共に、互いに対向されている。
ホルダ24内には、押圧体としてのリンク26が設けられている。リンク26には、長尺板状のリンク本体26Aが設けられており、リンク本体26Aは、左側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
リンク本体26Aの左端部の下側には、押圧部としての円柱状の押圧軸26Bが固定されており、押圧軸26Bは、リンク本体26Aの前後方向両側に延出されて、ホルダ24の一対の第1案内孔24Aに挿入されている。押圧軸26Bは、ディテントロッド16の押圧面16A上に載置されており、押圧軸26Bは、押圧面16Aに線接触すると共に、中心軸線がディテントロッド16の中心軸線と直交している。
リンク本体26Aの右端部には、支持部としての円柱状の支持軸26Cが固定されており、支持軸26Cは、リンク本体26Aの前後方向両側に延出されて、ホルダ24の一対の第2案内孔24Bに挿入されている。リンク本体26Aの左右方向中間部には、被操作部としての円柱状の操作軸26Dが固定されており、操作軸26Dは、リンク本体26Aの前後方向両側に延出されている。
ホルダ24内には、リンク26の右側において、操作体としてのボタン28が設けられており、ボタン28は、ホルダ24に所定範囲で左右方向にスライド可能に支持されている。ホルダ24とボタン28との間には、操作付勢手段としての操作スプリング(図示省略)が掛渡されており、操作スプリングは、ボタン28を右側に付勢している。
ボタン28の右側部分には、略直方体状の露出部28Aが設けられており、露出部28Aは、ノブ18の外側(右側)に露出されて、ノブ18を把持する乗員が左側に押圧操作可能にされている。
ボタン28の左側部分には、操作部としての台形板状の操作板28Bが一対設けられており、一対の操作板28Bは、それぞれ露出部28Aから左側に延出されると共に、リンク26のリンク本体26Aの前側と後側とに配置されている。操作板28Bの下端面は、右側へ向かうに従い下側へ向かう方向に傾斜されており、操作板28Bの下端面は、リンク26の操作軸26Dに上側から当接されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のシフトレバー装置10では、ハウジング内におけるディテントプレートのディテント溝にレバー12のディテントピンが規制スプリングの付勢力によって係合されており、ディテント溝がディテントピンのレバー12と一体の回動を係止する際には、レバー12の回動操作が規制されて、レバー12のシフト位置の変更が規制される。
また、レバー12のノブ18において、ボタン28の露出部28Aが左側に押圧操作されることで、ボタン28が操作スプリングの付勢力に抗して左側にスライドされて、ボタン28の操作板28B下端面がリンク26の操作軸26Dを左斜め下側に押圧する。このため、リンク26の押圧軸26Bがホルダ24の第1案内孔24Aに案内されると共に、リンク26の支持軸26Cがホルダ24の第2案内孔24Bに案内されて、リンク26が下側に回動されることで、押圧軸26Bがディテントロッド16の押圧面16Aを下側に押圧して、ディテントロッド16及びディテントピンが規制スプリングの付勢力に抗してディテントロッド16の軸方向下側にスライドされる。これにより、ディテントピンのディテント溝への係合が解除されて、ディテント溝がディテントピンの回動を係止不能にされることで、レバー12の回動操作の規制が解除されて、レバー12のシフト位置の変更が許容される。
ここで、ディテントロッド16が軸方向下側にスライドされる際には、リンク26の押圧軸26Bがホルダ24の第1案内孔24Aにより一定方向(ディテントロッド16の軸方向)に案内されることで、押圧軸26Bがディテントロッド16の押圧面16Aを押圧する。このため、押圧軸26Bが押圧面16Aを押圧する方向が変更されることを抑制でき、ディテントロッド16がノブ18の挿通孔22周面及びレバー本体14の内周面に衝突することを抑制できて、衝突音が発生することを抑制できる。
さらに、ディテントロッド16が軸方向下側にスライドされる際には、リンク26の押圧軸26Bがディテントロッド16の中心軸線上においてディテントロッド16の押圧面16Aをディテントロッド16のスライド方向である軸方向に押圧する。このため、押圧軸26Bが押圧面16Aをディテントロッド16のスライド方向の垂直方向側である径方向側に押圧することを抑制できて、ディテントロッド16のスライド抵抗を低減でき、ディテントロッド16をスライドさせるための荷重を低減できて、ボタン28の押圧操作荷重を低減できる。
しかも、ディテントロッド16の押圧面16Aが第1案内孔24Aによる押圧軸26Bの案内方向に対し垂直に配置されると共に、押圧軸26Bが押圧面16Aに線接触しつつ押圧面16Aを押圧する。このため、押圧軸26Bが押圧面16Aを第1案内孔24Aによる押圧軸26Bの案内方向であるディテントロッド16の軸方向に押圧する精度を高くできる。
また、ディテントロッド16が軸方向下側にスライドされる際には、リンク26の支持軸26Cがホルダ24の第2案内孔24Bにより第1案内孔24Aによる押圧軸26Bの案内方向に交差する方向である左右方向に案内される。このため、ボタン28の操作板28B下端面によるリンク26の操作軸26Dの押圧方向が第1案内孔24Aによる押圧軸26Bの案内方向ではない左斜め下側である場合でも、押圧軸26Bに第1案内孔24Aによる案内方向への移動力を作用させることができて、押圧軸26Bがディテントロッド16の押圧面16Aを押圧できる。
さらに、リンク26において、支持軸26Cの中心軸線と操作軸26Dの中心軸線との離間寸法に対する押圧軸26Bの中心軸線と操作軸26Dの中心軸線との離間寸法の比率を調整することで、ボタン28の押圧操作ストロークに対するディテントロッド16のスライドストロークの比率を調整できる。このため、リンク26のリンク本体26Aの長手方向における押圧軸26B、操作軸26D及び支持軸26Cの位置(ホルダ24における第1案内孔24A及び第2案内孔24Bの位置を含む)を調整することで、ボタン28の押圧操作ストロークを小さくしても、ディテントロッド16のスライドストロークを大きくでき、ボタン28の押圧操作ストロークを小さくできる。
また、ディテントロッド16の押圧面16Aがリンク26の押圧軸26Bによりディテントロッド16の軸方向に押圧されるため、ディテントロッド16の上端部が径方向に変形されることが抑制される。このため、ディテントロッド16のスライド性能が低下することを抑制でき、リンク26の回動性能が低下することを抑制できて、ボタン28の押圧操作性能が低下することを抑制できる。
なお、本実施形態では、ディテントロッド16の押圧面16Aの垂直方向をディテントロッド16のスライド方向である軸方向に対し平行に配置した。しかしながら、ディテントロッド16の押圧面16Aの垂直方向をディテントロッド16のスライド方向である軸方向に対し傾斜させて配置して、リンク26の押圧軸26Bがディテントロッド16の押圧面16Aを左斜め下側又は右斜め下側に押圧してもよい。この場合、ボタン28を介してリンク26に作用される左右方向への荷重を第1案内孔24Aの周面を介してホルダ24に分散でき、押圧軸26Bの押圧面16Aに対する左右方向への押圧力を小さくできて、ディテントロッド16のスライド抵抗を低減できる。
さらに、本実施形態では、リンク26の押圧軸26B(押圧部)がディテントロッド16の押圧面16Aに線接触する。しかしながら、リンク26の押圧部がディテントロッド16の押圧面16Aに点接触してもよい。
また、本実施形態では、操作スプリングがボタン28を右側に付勢する。しかしながら、操作スプリングがボタン28を左側に付勢してもよい。この場合、規制スプリングの付勢力が操作スプリングの付勢力に比し大きくされることで、規制スプリングがディテントロッド16及びリンク26を介してボタン28を右側に付勢して、ボタン28が操作スプリングの付勢力に拘らず右側に付勢される。
さらに、本実施形態では、シフトレバー装置10をフロア式のものにして車室の床部に設置した。しかしながら、シフトレバー装置10を車室のコラムカバーやインストルメントパネルに設置してもよい。
10 シフトレバー装置(シフト装置)
12 レバー(シフト体)
16 ディテントロッド(スライド体)
16A 押圧面
24A 第1案内孔(案内部)
24B 第2案内孔(追加案内部)
26 リンク(押圧体)

Claims (4)

  1. 移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、
    前記シフト体に設けられ、所定方向にスライド可能にされるスライド体と、
    前記シフト体に設けられる案内部と、
    前記シフト体に設けられ、車両の乗員の前記シフト体に対する操作によって前記案内部により特定方向に案内されることで前記スライド体を押圧して所定方向にスライドさせる押圧体と、
    を備えたシフト装置。
  2. 前記押圧体が前記スライド体を所定方向に押圧する請求項1記載のシフト装置。
  3. 前記シフト体に設けられ、前記押圧体を特定方向に交差する方向に案内する追加案内部を備えた請求項1又は請求項2記載のシフト装置。
  4. 前記スライド体に設けられ、特定方向に対し垂直に配置されると共に、前記押圧体が線接触又は点接触しつつ押圧する押圧面を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のシフト装置。
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