JP2017080984A - 画像形成装置、プログラム及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティジョブを発行した出力許可ユーザーが画像形成装置に到達する前に、他ユーザーが通常ジョブを発行すると、セキュリティジョブの印刷処理が完了するまでに時間を要することがある。【解決手段】画像形成制御部20は、ログイン処理部19によって認証された出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達した場合に出力許可ユーザーU1が発行したセキュリティジョブJ1に基づく画像形成処理を画像形成部10に行わせる。待ち情報通知部21は、認証された出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達する前に、他ユーザーU2によって発行された通常ジョブJ2による画像形成処理を画像形成部10が行う場合に、セキュリティジョブJ1に基づく画像形成処理の状況を示す待ち情報を出力許可ユーザーU1に通知する。【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザーが発行した印刷ジョブの印刷を、そのユーザーが画像形成装置の近くに来たときに開始する画像形成装置、プログラム及び画像形成システムに関する。
排紙トレイに出力された印刷物が他人に持ち去られたり、覗き見されたりすることによる情報漏洩を防止するためのセキュリティ印刷機能を有する画像形成装置がある。この画像形成装置では、印刷ジョブに係る印刷の実行を許可する出力許可ユーザーを予め印刷ジョブに設定しておき、画像形成装置に付属する認証装置が出力許可ユーザーを認証した場合に、画像形成装置が印刷ジョブに係る印刷を開始することでセキュリティ性を高めている。このように出力許可ユーザーが画像形成装置にセキュリティ印刷を行わせる印刷ジョブを「セキュリティジョブ」と呼ぶ。
従来、セキュリティジョブによる印刷に際してセキュリティ性を確保するために、出力許可ユーザーが画像形成装置の前で認証動作を行っていた。この認証動作として、例えば、出力許可ユーザーが保持するICカードの個人識別情報を、画像形成装置に付属するカードリーダーに読込ませる方法が用いられていた。このように画像形成装置の前で出力許可ユーザーを認証するため、画像形成装置は、出力許可ユーザーが画像形成装置の前に居る状態で、セキュリティジョブに基づく印刷が行うことが可能となる。出力許可ユーザーはセキュリティ性の高い印刷物をすぐに取り出すことができるため、印刷物が出力許可ユーザー以外の他ユーザーの手に渡るといった問題が防止される。
しかし、出力許可ユーザーは、セキュリティジョブに基づく印刷が完了するまで画像形成装置の前で待たなければならない。他ユーザーが画像形成装置の近くにいると、排紙トレイに印刷物が排出された瞬間に、セキュリティ性を損なってしまうからである。また、画像形成装置は、認証装置が出力許可ユーザーを認証した時点からセキュリティジョブに基づく印刷を開始するので、印刷完了までに要する印刷時間が長くなり、出力許可ユーザーが画像形成装置の前で印刷完了を待つための待ち時間も長くなる。
出力許可ユーザーの待ち時間を短縮するために、例えば、無線等を利用して画像形成装置から一定距離まで近づいた出力許可ユーザーが画像形成装置に遠隔ログインする方法がある。出力許可ユーザーが画像形成装置から離れた場所にいても、画像形成装置は、遠隔ログインにより、出力許可ユーザーが発行したセキュリティジョブに基づく印刷を自動的に開始する。そして、出力許可ユーザーが画像形成装置に到達した時点でセキュリティジョブの印刷がある程度完了しているため、出力許可ユーザーの待ち時間が短くなる。このように出力許可ユーザーが遠隔ログインするための技術として、以下の特許文献1及び2に開示された技術が知られている。
特許文献1には、ユーザーが持つ識別情報送信装置が所定の距離内に進入したことを検知したときに表示画面の表示を開始する技術が開示されている。
特許文献2には、人の典型的な歩行速度と、複合機の画像形成準備に必要なウォーミングアップ時間とから、ウォーミングアップ開始距離を決定する技術が開示されている。
特開2011−41132号公報 特開2010−135993号公報
ところで他ユーザーが発行するセキュリティジョブ以外の通常ジョブは、他ユーザーの遠隔ログインを必要とせずに画像形成装置による印刷処理が開始される。このため、出力許可ユーザーがセキュリティジョブを発行した後、画像形成装置に近づく途中で他ユーザーにより印刷ジョブが発行されると、他ユーザーが発行した印刷ジョブが優先して実行され、画像形成装置から印刷されることがある。この場合、出力許可ユーザーは、画像形成装置に到達した時点で、出力許可ユーザーが発行したセキュリティジョブに基づく印刷物を取得することができない。また、他ユーザーが発行した印刷ジョブのプリントボリューム(例えば、印刷部数、印刷枚数)が大量であれば印刷ジョブが完了するまでに時間が掛かるが、出力許可ユーザーは印刷ジョブがいつ完了するか知ることができなかった。
特許文献1及び2に記載された画像形成装置の遠隔ログインに関する技術を用いても、画像形成装置に接近した出力許可ユーザーは、他ユーザーが発行した通常ジョブによる印刷が完了するタイミングを知ることができず、出力許可ユーザーの待ち時間が低減されていなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、出力許可ユーザーが画像形成装置の前で待つ待ち時間を低減することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、ユーザーが操作する通信端末から発行される印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
印刷ジョブに基づいて画像を用紙に形成する画像形成処理を行う画像形成部と、
検知可能領域に存在するユーザーを検知するユーザー検知部と、
ユーザー検知部によって検知されたユーザーが印刷ジョブを発行した出力許可ユーザーであるか、出力許可ユーザー以外の他ユーザーであるかを判定するユーザー判定部と、
ユーザー判定部によって判定された出力許可ユーザーを認証する認証部と、
認証部によって認証された出力許可ユーザーが、画像形成部が画像形成処理を開始することが可能となる処理開始領域に到達した場合に出力許可ユーザーが発行した印刷ジョブに基づく画像形成処理を画像形成部に行わせ、他ユーザーが発行した印刷ジョブに基づく画像形成処理を認証部による認証なしで画像形成部に行わせる画像形成制御部と、
認証部によって認証された出力許可ユーザーが処理開始領域に到達する前に、他ユーザーによって発行された印刷ジョブによる画像形成処理を画像形成部が行う場合に、出力許可ユーザーが発行した印刷ジョブに基づく画像形成処理の状況を示す待ち情報を出力許可ユーザーに通知する待ち情報通知部と、を備える。
また、本発明に係る画像形成システムは、画像形成装置と、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報を送信する端末装置と、を備え、画像形成装置のユーザー検知部は、端末装置から送信されるユーザー識別情報の送信電波を受信して、検知可能領域内に存在するユーザーを検知する。
本発明によれば、他ユーザーによって印刷ジョブが発行されたことにより画像形成部が印刷ジョブによる画像形成処理を行う場合には、処理開始領域に到達する前に出力許可ユーザーに待ち情報が通知される。このため、出力許可ユーザーは自身が発行した印刷ジョブの画像形成処理が完了するまでにどの程度待つべきかを把握できるので、出力許可ユーザーの待ち時間が低減される。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例に係る画像形成システムの構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る検知可能領域のユーザー検知距離、起動開始領域の起動開始距離、ユーザー距離の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る画像形成装置のハードウェア構成図である。 本発明の一実施の形態例に係る画像形成装置本体の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係るジョブ枚数距離変換テーブルの構成図である。 本発明の一実施の形態例に係るジョブ種距離変換テーブルの構成図である。 本発明の一実施の形態例に係るユーザー距離と電波強度の関係を示す特性図である。 本発明の一実施の形態例に係るセキュリティジョブと通常ジョブの印刷時間の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る画像形成装置の基本的な処理例を示すフローチャートである。 図9のステップS2の起動開始距離設定処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る他ユーザーから通常ジョブが発行された場合における画像形成システム(画像形成装置本体)の処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る端末装置のディスプレイに表示される待ち情報の表示例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
<画像形成システム1の概略構成例>
図1は、一実施の形態例に係る画像形成システム1の構成例を示す概要図である。
図2は、検知可能領域A1のユーザー検知距離D1、起動開始領域A2の起動開始距離D2、ユーザー距離L1の例を示す説明図である。
画像形成システム1は、画像形成装置2、PC(Personal Computer)端末P1、P2、出力許可ユーザーU1が保持する端末装置4を備える。画像形成装置2とPC端末P1、P2とは、無線又は有線からなるLAN(Local Area Network)等のネットワークNを通じて接続されている。
PC端末P1(通信端末の一例)は、セキュリティジョブJ1を発行する出力許可ユーザーU1によって操作される。セキュリティジョブJ1とは、セキュリティ印刷機能の利用が設定された印刷ジョブである。セキュリティジョブJ1は、出力許可ユーザーU1のログイン認証が行われなければ画像形成装置2で実行されない。このため、セキュリティジョブJ1は、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に遠隔ログインした後、画像形成装置2によって印刷処理が開始される。以下の説明で、セキュリティジョブJ1を発行した出力許可ユーザーU1を、セキュリティジョブJ1のオーナーと呼ぶ。セキュリティジョブJ1には、オーナーIDが含まれており、このオーナーIDは出力許可ユーザーU1のユーザーID(ユーザー識別情報の一例)と一致する。また、印刷処理とは、画像形成装置本体3による画像形成処理、後処理装置FNによる後処理を含むが、画像形成処理だけであっても印刷処理と呼ぶ。
PC端末P2(通信端末の一例)は、通常ジョブJ2を発行する他ユーザーU2によって操作される。通常ジョブJ2は、他ユーザーU2のログイン認証が行われなくても画像形成装置2で実行される。このため、通常ジョブJ2は、PC端末P2によって発行されるとすぐに、画像形成装置2により印刷処理が行われる。通常ジョブJ2を発行した他ユーザーU2を通常ジョブJ2のオーナーと呼ぶ。通常ジョブJ2にもオーナーIDが含まれており、このオーナーIDは他ユーザーU2のユーザーIDと一致する。
以下の説明でセキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2を区別しない場合には、「印刷ジョブ」と呼ぶ。
画像形成装置2は、用紙に画像を形成する画像形成装置本体3と、画像形成装置本体3から排出される画像が形成された用紙(「印刷物」とも呼ぶ。)に所定の後処理を行う後処理装置FN(後処理部の一例)とを備える。画像形成装置本体3と後処理装置FNの詳細な構成例及び処理例は後述する。そして、画像形成装置本体3によって画像が形成され、後処理装置FNによって後処理が行われた用紙は排紙トレイ14に排紙される。出力許可ユーザーU1、他ユーザーU2は、排紙トレイ14に排出された用紙を取得することが可能である。なお、画像形成装置2に後処理装置FNが設けられない場合、排紙トレイ14は画像形成装置本体3に取り付けられる。
端末装置4は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイス、携帯電話機等の各ユーザーが所持して使用する携帯型端末機器である。端末装置4は、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)等を用いた近距離無線通信の通信接続により、画像形成装置本体3の無線通信部35(後述する図4を参照)との間で相互に通信を行う。例えば、端末装置4は、ユーザーを識別するためのユーザーID等を、無線通信部35に無線送信し、無線通信部35は、端末装置4からユーザー識別情報を無線受信する。
画像形成装置2には、画像形成装置2を中心とした略円形の検知可能領域A1と、起動開始領域A2が設定されている。ここでは、画像形成装置2の排紙トレイ14から出力許可ユーザーU1(端末装置4)までの距離をユーザー距離L1として表す。なお、ユーザー距離L1は、排紙トレイ14に限らず、画像形成装置2の任意の位置から出力許可ユーザーU1(端末装置4)までの距離としてもよい。
検知可能領域A1は、画像形成装置2を中心として、図2に示すユーザー検知距離D1を半径とする略円形の領域である。ユーザー検知距離D1は、出力許可ユーザーU1又は他ユーザーU2が画像形成装置2に接近したことを画像形成装置本体3のユーザー検知部17(後述する図4を参照)が検知することが可能となる距離である。出力許可ユーザーU1又は他ユーザーU2が検知可能領域A1内に居るか否かは、出力許可ユーザーU1又は他ユーザーU2のユーザー距離L1がユーザー検知距離D1未満であるか否かにより判定される。
起動開始領域A2は、画像形成装置2(例えば、排紙トレイ14)を中心として、起動開始距離D2(処理開始距離の一例)を半径とする略円形の領域を示す。起動開始距離D2は、ログイン認証された出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に接近した場合に、排紙トレイ14に排紙される印刷物のセキュリティが確保されるならば、印刷ジョブに係る印刷の開始が許可される距離であり、処理開始距離の一例として用いられる。出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に対して起動開始距離D2まで近づき、起動開始領域A2に進入したときに、節電モードである画像形成装置2が起動を開始する。出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2内に居るか否かは、出力許可ユーザーU1のユーザー距離L1が起動開始距離D2未満であるか否かにより判定される。
出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2内に進入すると、画像形成装置2に対する出力許可ユーザーU1の遠隔ログインが行われ、画像形成装置2が起動を開始する。その後、画像形成装置2がセキュリティジョブJ1に基づく印刷処理を開始する。
画像形成装置2は、印刷ジョブで印刷されるページ数、部数や画像形成装置2の印刷速度等に応じて起動開始距離D2を変更する。出力許可ユーザーU1がユーザー検知距離D1に到達した時点で設定される起動開始距離D2は、ユーザー検知距離D1と異なる値となる。
ここで、出力許可ユーザーU1がPC端末P1を操作して画像形成装置2にセキュリティジョブJ1を発行し、かつ、画像形成装置2に近づく出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達する前に他ユーザーU2によって通常ジョブJ2が発行された場合を想定する。このとき、出力許可ユーザーU1は、ユーザー検知距離D1と起動開始距離D2の間にいる。この場合、画像形成装置2は、出力許可ユーザーU1の接近を検知しているが、セキュリティジョブJ1による印刷前であるため、通常ジョブJ2による印刷がセキュリティジョブJ1による印刷よりも先に開始される。
出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した時点では、画像形成装置2が通常ジョブJ2による印刷を行っている。そして、出力許可ユーザーU1は、通常ジョブJ2のプリントボリュームを知らないため、通常ジョブJ2の印刷が完了するまで画像形成装置2の前で長時間待たされてしまう。そこで画像形成装置2から端末装置4に待ち情報を通知することで、出力許可ユーザーU1の待ち時間を低減する方法を提案する。この待ち情報とは、画像形成装置2により行われる印刷ジョブに基づく画像形成処理の状況を示す情報であり、セキュリティジョブJ1の印刷完了までの待ち時間を含む。
以下に画像形成装置2の具体的な構成例について説明する。
<画像形成装置のハードウェア構成例>
次に、画像形成装置2のハードウェア構成例について説明する。
図3は、画像形成装置2のハードウェア構成図である。
画像形成装置2は、画像形成装置本体3、後処理装置FNを備える。
画像形成装置本体3は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色のトナー画像を重ね合わせたカラー印刷が可能である。この画像形成装置本体3は、自動原稿給送装置(ADF)5と、操作パネル6と、給紙部7と、画像形成部10と、中間転写ベルト11(像担持体)と、2次転写部12と、定着部13とを有する。
自動原稿給送装置5は、原稿の読み取りに際して、原稿を自動給送する。そして、自動原稿給送装置5に設けられたスキャナ45(後述する図4を参照)は、画像形成装置本体3の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、自動原稿給送装置5で自動搬送される原稿の画像を読み取ることができる。
操作パネル6は、例えば画像形成処理等のジョブの開始を指示する操作部41(後述する図4を参照)としての機能を備えている。操作パネル6には、LCD(Liquid Crystal Display)が設置されている。LCDはタッチパネルで構成されており、出力許可ユーザーU1又は他ユーザーU2による操作、及び各種情報の表示が可能になっている。LCDは、後述する図4に示す操作部41と表示部42を兼用している。なお、操作部41をマウスやタブレット等で構成し、表示部42とは別体で構成することも可能である。
給紙部7は、用紙のサイズや種類に応じて複数の用紙収納部を備える。給紙部7では、画像形成装置本体3からの指示に基づいて該当する用紙収納部が選択されると、用紙収納部から用紙が取り出され、搬送路Cに用紙が送られる。
画像形成部10は、Y,M,C,Kの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット8Y,8M,8C,8Kを備えている。画像形成部10は、画像形成部10の画像形成ユニット8Y,8M,8C,8Kの動作を制御して、Y,M,C,Kのトナー画像を形成する。また、画像形成装置本体3は、搬送路Cに用紙を搬送するための複数のローラ(搬送ローラ)を備えている。これらのローラは、通常、ローラ対により構成される。
画像形成装置本体3は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット8Y,8M,8C,8Kが有する感光体を帯電させると共に、電荷を消去して露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、Y,M,C,Kの感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、Y,M,C,Kの感光体に形成されたトナー画像を、矢印方向へ回転する中間転写ベルト11の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部12(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト11上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙部7から供給されてローラにより搬送される用紙に2次転写する。中間転写ベルト11上の各色のトナー画像が用紙に2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置本体3は、カラーのトナー画像が形成された用紙を、定着部13へ搬送する。
定着部13は、カラーのトナー画像が形成された用紙に定着処理を行う装置である。定着部13は、搬送された用紙を加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙に定着させる。定着部13は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラ(不図示)で構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラの内部には、不図示の加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が温められる。用紙は、2次転写部12によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙には、定着上ローラと定着下ローラとによる加圧と、定着上ローラのローラ部の熱による加熱が行われる。定着部13により定着処理が行われた用紙は、後処理装置FNに排出される。
後処理装置FNは、例えば、紙折り装置FN1、断裁装置FN2、ステープル装置FN3及び製本装置FN4を備える。
紙折り装置FN1は、画像形成装置本体3から搬送される用紙に対し、必要に応じて紙折り処理を行い、次の断裁装置FN2に排出する。具体的には、紙折り装置FN1は、印刷ジョブに紙折り処理の実行が設定されている場合、紙折り処理を行った後、断裁装置FN2に排出する。一方、紙折り装置FN1は、印刷ジョブに紙折り処理の実行が設定されていない場合、紙折り処理を行わず、そのまま断裁装置FN2に排出する。
断裁装置FN2は、紙折り装置FN1から搬送される用紙に対し、必要に応じて断裁処理を行い、次のステープル装置FN3に排出する。具体的には、断裁装置FN2は、印刷ジョブに断裁処理の実行が設定されている場合、断裁処理を行った後、ステープル装置FN3に排出する。一方、断裁装置FN2は、印刷ジョブに断裁処理の実行が設定されていない場合、断裁処理を行わず、そのままステープル装置FN3に排出する。
ステープル装置FN3は、断裁装置FN2から搬送される用紙に対し、必要に応じてステープル処理を行い、次の製本装置FN4に排出する。具体的には、ステープル装置FN3は、印刷ジョブにステープル処理の実行が設定されている場合、ステープル処理を行った後、製本装置FN4に排出する。一方、ステープル装置FN3は、印刷ジョブにステープル処理の実行が設定されていない場合、ステープル処理を行わず、そのまま製本装置FN4に排出する。
製本装置FN4は、ステープル装置FN3から搬送される用紙に対し、必要に応じて製本処理を行い、排紙トレイ14に排紙する。具体的には、製本装置FN4は、印刷ジョブに製本処理の実行が設定されている場合、製本処理を行った後、排紙トレイ14に排紙する。一方、製本装置FN4は、印刷ジョブに製本処理の実行が設定されていない場合、製本処理を行わず、そのまま排紙トレイ14に排紙する。
なお、本実施の形態例において、カラー画像を形成する画像形成装置2を例示したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置を用いてもよい。
<画像形成装置本体の概略構成例>
次に、画像形成装置本体3の概略構成例を説明する。
図4は、画像形成装置本体3の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置本体3は、コピー機能、スキャン機能、印刷機能等を備えた、いわゆる複合機(MFP:Multi Function Printer)である。コピー機能とは、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を用紙に印刷する機能である。スキャン機能とは、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり、ネットワークNを通じて画像データをPC端末P1,P2に送信したりする機能である。印刷機能とは、ネットワークNを通じて外部から受信した印刷ジョブに基づいて用紙に文書や画像を印刷して出力する機能である。
画像形成装置本体3は、PC端末P1,P2から投入された印刷ジョブを記憶する。そして、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に進入したときに、該印刷ジョブの印刷を自動的に開始するため、排紙トレイ14に排紙された印刷物のセキュリティ性を確保することができる。
画像形成装置本体3は、画像形成装置本体3の動作を統括的に制御する制御部15を備える。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)によって各種の処理を実行する。制御部15には、ROM(Read Only Memory)30、RAM(Random Access Memory)31、不揮発メモリ32、ハードディスク装置33、ネットワークコントローラ34、無線通信部35、操作パネル6、印刷インタフェース43、読み取りインタフェース44等が接続されている。印刷インタフェース43には、画像形成部10が接続されている。読み取りインタフェース44には、スキャナ45が接続されている。
制御部15は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラム等のプログラムを実行する。制御部15によって実行される各部の処理は後述する。
ROM30には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従って制御部15が処理を実行することで画像形成装置本体3の各機能が実現される。また、ROM30には、後述する図5に示すジョブ枚数距離変換テーブルTa1と、図6に示すジョブ種距離変換テーブルTa2と、図7に示す特性図に対応する電波強度距離変換テーブルTa3とが格納される。また、ROM30には、ユーザーID、パスワード等が格納される。
RAM31は制御部15がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。また、RAM31には、ジョブ取得部16が取得した印刷ジョブが一時的に格納される。
不揮発メモリ32には各種の設定が保存される。
ハードディスク装置33には、ネットワークコントローラ34が受信した印刷ジョブ等が保存される。
ネットワークコントローラ34は、ジョブ取得部16の制御により、ネットワークNを通じて、PC端末P1,P2から印刷ジョブを受信する。
無線通信部35は、上述したようにBluetooth、WiFi等を用いた近距離無線通信の通信接続により、端末装置4との間で相互に通信を行う。そして、無線通信部35は、端末装置4がユーザーIDを送信する電波の電波強度(受信信号強度)を測定可能である。無線通信部35が測定した電波強度は、制御部15内のユーザー検知部17に送られる。
操作パネル6は、操作部41と表示部42を備える。
操作部41は、スタートボタン等の各種操作スイッチ、表示部42の表示面上に設けられたタッチパネル等で構成される。タッチパネルは、タッチペンや指等で押下された座標位置を検出する。また、フリック操作、ドラッグ操作、スクロールバーに対する操作等を検出する。
表示部42は、液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たす。
印刷インタフェース43には、画像形成部10が接続される。
画像形成部10は、画像形成制御部20の制御により、ジョブ取得部16が取得した印刷ジョブに基づいて画像を用紙に形成する画像形成処理を行う。
読み取りインタフェース44には、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たすスキャナ45が接続されている。スキャナ45は、例えば、ラインイメージセンサと、移動ユニットと、光学経路と、変換部等を備えて構成される。ラインイメージセンサは、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取る。移動ユニットは、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる。光学経路は、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラー等からなる。変換部は、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する。
ここで、制御部15が備える各部の構成例について説明する。
ジョブ取得部16は、ネットワークコントローラ34を制御して、PC端末P1,P2から送信された印刷ジョブを、ネットワークコントローラ34を通じて取得する。
ユーザー検知部17は、無線通信部35が端末装置4と近距離無線通信を行うことにより、検知可能領域A1内に存在するユーザーが保持する端末装置4を検知する。そして、ユーザー検知部17は、無線通信部35によって測定された端末装置4が送信する電波の受信信号強度に基づいて、ROM30に格納されている電波強度距離変換テーブルTa3を参照してユーザー距離L1(図2を参照)を算出する。
なお、ユーザー検知部17は、画像形成装置2に対するユーザーの方位や緯度経度等の絶対位置を検出するようにしてもよい。
ユーザー判定部18は、ユーザー検知部17によって検知された検知可能領域A1内のユーザーがセキュリティジョブJ1を発行した出力許可ユーザーU1であるか、他ユーザーU2であるかを、無線通信部35が端末装置4から受信したユーザー情報に基づいて判定する。
ログイン処理部19(認証部の一例)は、ユーザー判定部18によって判定された出力許可ユーザーU1をログイン認証する。このとき、ログイン処理部19は、検知可能領域A1内に進入した出力許可ユーザーU1のユーザーIDに基づいて、出力許可ユーザーU1を遠隔ログインによりログイン認証することが可能である。
なお、ログイン処理部19は、操作パネル6から入力されたユーザーID、パスワードと、ROM30に格納されているユーザーID、パスワードとを照合し、出力許可ユーザーU1のログイン認証を行う。また、ログイン処理部19は、ユーザー情報が登録されているRFID(Radio Frequency IDentification)を含むICカード等からユーザー情報を受信することでログイン認証することが可能である。また、ログイン処理部19は、他ユーザーU2が保持する端末装置4から無線通信部35が受信したユーザー情報に基づいてユーザー判定部18が検知可能領域A1内のユーザーを他ユーザーU2であると判定した場合には、この他ユーザーU2のログイン認証を行うことも可能である。
画像形成制御部20は、ジョブ取得部16が取得した印刷ジョブに基づき、印刷インタフェース43を通じて、画像形成部10を起動し、画像形成部10に画像形成を行わせるための制御を行う。画像形成制御部20は、ユーザー検知部17から受け取るユーザー距離L1と、起動開始距離算出部23によって算出された起動開始距離D2とを比較する。そして、画像形成制御部20は、この比較の結果に基づいて印刷ジョブに係る印刷を開始するか否かを制御する。
例えば、画像形成制御部20は、ログイン処理部19によって認証された出力許可ユーザーU1が、画像形成部10が画像形成処理を開始する起動開始距離D2で規定される起動開始領域A2に到達した場合に出力許可ユーザーU1が発行したセキュリティジョブJ1の実行を画像形成部10に行わせる。一方、画像形成制御部20は、他ユーザーU2が通常ジョブJ2を発行した場合には、ログイン処理部19による認証なしで通常ジョブJ2の実行を画像形成部10に行わせる。ここで、画像形成制御部20は、画像形成部10に画像形成処理を行わせる前に、画像形成部10を起動してウォームアップを開始する。例えば、画像形成部10が節電モードであるときは、定着部13のローラ部の温度が低下している。このため、画像形成制御部20が事前に画像形成部10を起動することで、定着部13のローラ部を温め、用紙に対する画像形成処理が行えるようにする。
待ち情報通知部21は、ログイン処理部19によって認証された出力許可ユーザーU1が、起動開始領域A2に到達する前に、他ユーザーU2によって通常ジョブJ2が発行されたことにより画像形成部10が通常ジョブJ2による処理を行った場合に、出力許可ユーザーU1に待ち情報を通知する。出力許可ユーザーU1は、通知された待ち情報を確認することで、排紙トレイ14まで印刷物を取りに行くか、自席に引き返すかを判断することができる。端末装置4に通知される待ち情報は、待ち時間計数部27から入力される待ち時間の他、メッセージ等の情報を含む。また、待ち情報には、画像形成装置2に取り付けられ、待ち時間の発生を特定色で発光することで出力許可ユーザーU1に通知可能なランプ、端末装置4から放音される音声ガイド、端末装置4の振動又は発光等がある。
後処理制御部22は、ジョブ種判別部24が判別した印刷ジョブに設定されるジョブ種に基づいて、後処理装置FNを起動し、印刷物に対する所定の後処理を後処理装置FNに行わせる。ジョブ種とは、画像が形成された用紙(印刷物)に行われるジョブの種類(例えば、後処理)が印刷ジョブに設定されたものである。
起動開始距離算出部23(処理開始距離算出部の一例)は、画像形成装置2が起動して画像形成処理を開始する起動開始距離D2を算出する。起動開始距離D2は、後処理装置FNで行われる後処理に基づいて起動開始距離算出部23により算出される値であり、ジョブ種判別部24により判別されたジョブ種に基づいて算出される。起動開始距離算出部23が起動開始距離D2を算出する際には、ROM30に格納されているジョブ枚数距離変換テーブルTa1又はジョブ種距離変換テーブルTa2が参照される。起動開始距離算出部23が算出した起動開始距離D2は、RAM31に保存される。
ジョブ種判別部24は、ジョブ取得部16が取得した印刷ジョブに設定されるジョブ種を判別する。
ジョブ完了時間算出部25は、出力許可ユーザーU1が発行したセキュリティジョブJ1の処理が完了するジョブ完了時間と、他ユーザーU2が発行した通常ジョブJ2の処理が完了するジョブ完了時間とを算出する。セキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2のジョブ完了時間は、各ジョブのプリントボリュームに基づいて算出される。
ジョブ完了時間比較部26は、ジョブ完了時間算出部25によって算出された出力許可ユーザーU1が発行したセキュリティジョブJ1の処理が完了するまでの時間と、他ユーザーU2が発行した通常ジョブJ2の処理が完了するまでの時間とを比較する。
待ち時間計数部27は、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2(自装置)に到達した後、出力許可ユーザーU1が発行したセキュリティジョブJ1の画像形成処理が終了するまでの待ち時間を計数する。この待ち時間は、セキュリティジョブJ1、通常ジョブJ2のプリントボリュームによって変わりうる。待ち時間計数部27によって計数された待ち時間は待ち情報通知部21に出力される。
図5は、ジョブ枚数距離変換テーブルTa1の構成図である。
ジョブ枚数距離変換テーブルTa1は、印刷ジョブに設定された用紙の枚数(ジョブ枚数)と、画像形成装置2が起動を開始する起動開始距離D2との関係を対応付けて管理するためのテーブルである。ジョブ枚数距離変換テーブルTa1は、ジョブに設定された用紙の枚数を示すジョブ枚数、画像形成装置2の起動を開始する距離を示す起動開始距離のフィールドを有する。
そして、起動開始距離算出部23は、印刷ジョブに含まれるジョブ枚数に基づいてジョブ枚数距離変換テーブルTa1から取得した起動開始距離を起動開始距離D2とする。例えば、起動開始距離算出部23は、印刷ジョブのジョブ枚数が「1枚」であった場合、起動開始距離D2を「0.5m」に決定する。また、起動開始距離算出部23は、印刷ジョブのジョブ枚数が「2枚」であった場合、起動開始距離D2を「1m」に決定する。ジョブ枚数が多いほど起動開始距離D2を長く設定するのは、ジョブ枚数が多いほど制御部15の演算処理に時間が掛かり、1枚目の用紙の画像形成に掛かる時間が長くなるため、その分1枚目の用紙の排紙タイミングが遅れるからである。
図6は、ジョブ種距離変換テーブルTa2の構成図である。
図6Aに示すジョブ種距離変換テーブルTa2は、印刷ジョブに設定されたジョブ種と、画像形成装置2が起動を開始する起動開始距離との関係を対応付けて管理するためのテーブルであり、後処理ごとに規定される起動開始距離を格納している。ジョブ種距離変換テーブルTa2は、後処理装置FNの後処理を識別可能に管理するための番号である管理番号、後処理装置FNで実行される後処理の種類を示すジョブ種、画像形成装置2の起動を開始する距離を示す起動開始距離の各フィールドを有する。ジョブ種距離変換テーブルTa2は、起動開始距離算出部23がセキュリティ性を損なわないために用いるべき最短の起動開始距離D2を起動開始距離算出部23が算出するために用いられる。
そして、起動開始距離算出部23は、印刷ジョブに含まれるジョブ種に基づいてジョブ種距離変換テーブルTa2から取得した起動開始距離の合算値を起動開始距離D2と決定する。例えば、起動開始距離算出部23は、セキュリティジョブJ1に複数のジョブ種が含まれている場合は、ジョブ種ごとにジョブ種距離変換テーブルTa2から取得した起動開始距離の合算値を起動開始距離D2と決定する。なお、本実施の形態例を基本モードとした場合、起動開始距離算出部23は、複雑な折り加工処理や製本処理が施される他のモードを考慮し、算出した起動開始距離D2を長くすることで、ユーザーの待ち時間をさらに削減することが可能となる。
例えば、ジョブ種距離変換テーブルTa2の一番上のレコードには、管理番号「FN1」に該当する紙折り装置FN1が、ジョブ種「紙折り」処理を実行し、起動開始距離が「2m」である旨が示されている。また、二番目のレコードには、管理番号「FN2」に該当する断裁装置FN2が、ジョブ種「断裁」処理を実行し、起動開始距離が「1m」である旨が示されている。また、三番目のレコードには、管理番号「FN3」に該当するステープル装置FN3が、ジョブ種「ステープル」処理を実行し、起動開始距離が「0.5m」である旨が示されている。また、四番目のレコードには、管理番号「FN4」に該当する製本装置FN4が、ジョブ種「製本」処理を実行し、起動開始距離が「3m」である旨が示されている。
図6B〜図6Dは、ジョブ種の組合せ例を示している。
図6Bに示すように4つのジョブ種を組み合わせて後処理装置FNにより後処理が行われる場合には、この後処理は「紙折り」、「断裁」、「ステープル」及び「製本」処理を組み合わせたものとなる。
図6Cに示すように3つのジョブ種を組み合わせて後処理装置FNにより後処理が行われる場合には、この後処理は「紙折り」、「断裁」、「ステープル」及び「製本」処理の4つの後処理から選択された3つの後処理を組み合わせたものとなる。
図6Dに示すように2つのジョブ種を組み合わせて後処理装置FNにより後処理が行われる場合には、この後処理は「紙折り」、「断裁」、「ステープル」及び「製本」処理の4つの後処理から選択された2つの後処理を組み合わせたものとなる。
そして、起動開始距離算出部23は、ジョブ種距離変換テーブルTa2を参照して、図6B〜図6Dにて組み合わせた後処理を行う際の起動開始距離を合算した合算距離を起動開始距離D2として算出する。
なお、後処理装置FNによる後処理が1つしかない場合には、図6Aに示した起動開始距離がそのまま起動開始距離D2として用いられる。また、後処理装置FNによる後処理が行われない場合には、後述する図10のステップS14に示す処理に基づいて起動開始距離D2が算出される。また、起動開始距離算出部23は、図5に示したジョブ枚数距離変換テーブルTa1の起動開始距離と、ジョブ種距離変換テーブルTa2の起動開始距離とを合算した合算距離を起動開始距離D2として算出してもよい。
図7は、ユーザー距離L1と電波強度の関係を示す特性図である。
図7に示す特性図により、無線通信部35が端末装置4から受信する電波の電波強度が、ユーザー距離L1に対応することが示される。図7に示すユーザー距離L1と電波強度との関係は、電波強度距離変換テーブルTa3としてROM30に格納されている。
無線通信部35は、検知可能領域A1に入った出力許可ユーザーU1が保持する端末装置4から電波を受信すると、この電波の電波強度を測定し、ユーザー検知部17に電波強度を出力する。ユーザー検知部17は、ROM30に格納されている電波強度距離変換テーブルTa3を参照して、無線通信部35から入力した電波強度をユーザー距離L1に変換する。これによりユーザー検知部17は、画像形成装置2(自装置)から出力許可ユーザーU1までのユーザー距離L1を求めることができる。
なお、ユーザー検知部17は、他ユーザーU2までのユーザー距離を求めたり、人感センサ等により画像形成装置2の近くにいる他ユーザーU2を検知したりすることも可能である。
図8は、セキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2の印刷時間の例を示す説明図である。図8に示すように、セキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2の印刷時間の関係は、3種類のケース(1)〜(3)がある。
図8において、セキュリティジョブJ1を発行した出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達したタイミングを時刻t1とし、この出力許可ユーザーU1が画像形成装置2(例えば、排紙トレイ14)に到達したタイミングを時刻t2とする。
ケース(1)には、他ユーザーU2が発行した通常ジョブJ2の印刷時間t3と、出力許可ユーザーU1が発行したセキュリティジョブJ1の印刷時間t4の例が示される。ケース(1)では、通常ジョブJ2のプリントボリュームが少ないので、通常ジョブJ2の印刷時間t3に示すように、時刻t1よりも前に通常ジョブJ2の印刷が完了する。このため、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達したタイミングで画像形成装置2が起動し、セキュリティジョブJ1の印刷を開始する。セキュリティジョブJ1の印刷時間t4に示すように、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達したタイミングで、セキュリティジョブJ1の印刷が完了し、出力許可ユーザーU1が待ち時間なしで排紙トレイ14から印刷物を取得することができる。
ケース(2)には、通常ジョブJ2の印刷時間t5と、セキュリティジョブJ1の印刷時間t4と、待ち時間t6の例が示される。ケース(2)では、ケース(1)に比べて通常ジョブJ2のプリントボリュームが多いので、通常ジョブJ2の印刷時間t5に示すように、時刻t1よりも後に通常ジョブJ2の印刷が完了する。このため、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達したタイミングではセキュリティジョブJ1の印刷は開始されない。そして、通常ジョブJ2の印刷が完了した後、セキュリティジョブJ1の印刷が行われる。出力許可ユーザーU1は、画像形成装置2に到達した時点でセキュリティジョブJ1の印刷が行われているが、待ち時間t6だけ待った後に、排紙トレイ14から印刷物を取得することができる。
ケース(3)には、通常ジョブJ2の印刷時間t7と、セキュリティジョブJ1の印刷時間t4と、待ち時間t8の例が示される。ケース(3)では、ケース(2)に比べて通常ジョブJ2のプリントボリュームがさらに多いので、通常ジョブJ2の印刷時間t7に示すように、時刻t2よりも後に通常ジョブJ2の印刷が完了する。このため、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達したタイミングではセキュリティジョブJ1の印刷は開始されない。そして、出力許可ユーザーU1は、画像形成装置2に到達し、待ち時間t8だけ待った後に、排紙トレイ14から印刷物を取得することができる。
ケース(2)及び(3)に示したように、出力許可ユーザーU1の待ち時間は、通常ジョブJ2のプリントボリュームによって変わる。そこで、ケース(2)及び(3)では、画像形成装置2から出力許可ユーザーU1に対して待ち時間が発生する旨を出力許可ユーザーU1の端末装置4に通知する。さらに何分待つことになるかを示す待ち情報を端末装置4のディスプレイに表示する。これにより、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達する前に、待ち時間の有無を把握することができる。
次に、画像形成システム1の処理例について、図9〜図11を参照して説明する。
始めに、図9と図10を参照して、出力許可ユーザーU1だけがセキュリティジョブJ1を発行し、他ユーザーU2が通常ジョブJ2を発行していない場合における画像形成システム1の処理例について説明する。
図9は、画像形成装置2の基本的な処理例を示すフローチャートである。
図10は、図9のステップS2の起動開始距離設定処理の例を示すフローチャートである。
ここでは、出力許可ユーザーU1がPC端末P1を操作して、1つのセキュリティジョブJ1を画像形成装置本体3に送信した場合を例示して説明する。なお、この処理は、節電モード中であっても行われる。
まず、ジョブ取得部16は、PC端末P1からセキュリティジョブJ1を取得すると、セキュリティジョブJ1からジョブ情報、及び当該セキュリティジョブJ1のオーナーのオーナーIDを取得する(S1)。セキュリティジョブJ1のジョブ情報には、当該セキュリティジョブJ1のジョブ種を示す情報、セキュリティジョブJ1に設定された用紙の枚数(ジョブ枚数)を示す情報、セキュリティジョブJ1に設定された画像の種類(画像種)を示す情報等が含まれている。
次に、起動開始距離算出部23は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のジョブ種とジョブ種距離変換テーブルTa2(図6を参照)とを参照して、起動開始距離設定処理を行う(S2)。起動開始距離設定処理では、画像形成装置2(画像形成装置本体3及び後処理装置FN)の起動開始距離D2を設定する。
ここで、図10を参照して、起動開始距離D2の設置処理について説明する。
まず、起動開始距離算出部23は、図9のステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1に後処理加工が設定されているか否かを判定する(S11)。ここでは、起動開始距離算出部23は、セキュリティジョブJ1のジョブ種を参照し、当該セキュリティジョブJ1に紙折り処理、断裁処理、ステープル処理及び製本処理の少なくとも1つが設定されている場合に、後処理加工が設定されていると判定する。起動開始距離算出部23は、セキュリティジョブJ1に後処理加工が設定されていないと判定した場合(S11のNO)、1枚目の用紙(ファーストプリント)が排紙される時間に基づいて起動開始距離D2を決定し(S14)、図9のステップS3へと移行する。
一方、ステップS11において、起動開始距離算出部23は、後処理加工が設定されていると判定した場合(S11のYES)、次のステップS12へと移行する。セキュリティジョブJ1に後処理加工が設定されていれば、起動開始距離算出部23は、ジョブ種距離変換テーブルTa2を参照した上で、起動開始距離D2を算出することができる。
次に、起動開始距離算出部23は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のジョブ種とジョブ種距離変換テーブルTa2(図3参照)とを参照して(S12)、起動開始距離D2を決定し(S13)、図9のステップS3へと移行する。例えば、起動開始距離算出部23は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のジョブ種が「紙折り」であった場合、起動開始距離D2を「2m」に決定する。また、起動開始距離算出部23は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のジョブ種が「断裁」であった場合、起動開始距離D2を「1m」に決定する。
起動開始距離算出部23は、ステップS2の起動開始距離設定処理により決定した起動開始距離D2を、セキュリティジョブJ1の管理番号及びセキュリティジョブJ1のオーナーIDと対応付けてテーブル形式でRAM31に記憶する。
なお、起動開始距離算出部23は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1に2つ以上のジョブ種が設定されている場合、ジョブ種ごとに設定された起動開始距離D2を全て加算することにより起動開始距離D2を決定する。例えば、起動開始距離算出部23は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のジョブ種が「紙折り」及び「断裁」であった場合、起動開始距離D2を「2m+1m=3m」に決定する。
このように後処理装置FNにて後処理加工される印刷物は人の目に触れないため、セキュリティ性を確保できる。本実施の形態例ではこの点に着目し、後処理にかかる時間を起動開始距離D2に変換し、出力許可ユーザーU1が起動開始距離D2で規定される起動開始領域A2に到達すると画像形成装置2が起動し、印刷処理を開始するようにしている。このように起動開始距離算出部23が起動開始距離D2を設定することで、セキュリティ性を保ちつつ、ユーザー利便性を向上することが可能となる。
再び図9の説明に戻る。
ステップS2の処理後、ユーザー検知部17は、検知可能領域A1内に存在する端末装置4から送信される電波を利用して、接近者(ユーザー)の検知を開始する(S3)。ここで、検知可能領域A1とは、無線通信部35が、端末装置4から送信される電波を受信可能な領域のことであり、例えば、10mである。無線通信部35は、検知可能領域A1内に存在する端末装置4から送信される電波を受信することで、当該端末装置4を所持するユーザーを検知することができる。
次に、ユーザー判定部18は、無線通信部35が受信した電波から取り出されたユーザー情報に基づいて、検知可能領域A1内に存在する端末装置4から送信されたユーザーIDを取得する(S4)。そして、ユーザー判定部18は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のオーナーのオーナーIDと、ステップS4で取得されたユーザーIDとに基づいて、接近者がセキュリティジョブJ1のオーナーであるか否かを判定する(S5)。具体的には、ユーザー判定部18は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1のオーナーのオーナーIDと、ステップS4で取得されたユーザーIDとが一致する場合に、セキュリティジョブJ1のオーナーであると判定する。
ユーザー判定部18は、接近者がセキュリティジョブJ1のオーナーであると判定した場合(S5のYES)、ログイン処理部19が出力許可ユーザーU1のログイン認証を行った後、次のステップS6へと移行する。一方、ユーザー判定部18は、接近者がセキュリティジョブJ1のオーナーでないと判定した場合(S5のNO)、ステップS4へと移行して、再び検知可能領域A1内に存在する端末装置4から送信されたユーザーIDを取得する。
次に、ユーザー検知部17は、RAM31から起動開始距離D2を読み出し、ステップS5でセキュリティジョブJ1のオーナーであると判定された出力許可ユーザーU1が、ステップS2で設定された起動開始距離D2で示される起動開始領域A2に到達したか否かを判定する(S6)。この場合においても、ユーザー検知部17は、セキュリティジョブJ1のオーナーであると判定された出力許可ユーザーU1が所持する端末装置4から送信された電波の強度を、無線通信部35を通じて取得する。そして、ユーザー検知部17は、電波強度距離変換テーブルTa3を参照して、取得した電波強度に対するユーザー距離L1を算出することで、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達したか否かを判定する。
ユーザー検知部17は、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達したと判定した場合(S6のYES)、次のステップS7へと移行する。
一方、ユーザー検知部17は、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達していないと判定した場合(S6のNO)、ステップS4へと移行して、再び検知可能領域A1内に存在する端末装置4から送信されたユーザーIDを取得する。
ステップS6のYES判定の後、画像形成制御部20は、ステップS1で取得されたセキュリティジョブJ1を実行し、画像形成部10により当該セキュリティジョブJ1に基づく画像形成処理を開始する(S7)。セキュリティジョブJ1に後処理設定がされている場合には、後処理制御部22が当該セキュリティジョブJ1に基づく後処理装置FNの後処理を開始する。なお、制御部15は、画像形成装置2が節電モードであった場合には、節電モードを解除して画像形成装置2を起動した後、ステップS7の処理を行う。
次に、図11を参照して、出力許可ユーザーU1だけがセキュリティジョブJ1を発行し、他ユーザーU2が通常ジョブJ2を発行した場合における画像形成システム1の処理例について説明する。
図11は、他ユーザーU2から通常ジョブJ2が発行された場合における画像形成システム1(画像形成装置本体3)の処理例を示すフローチャートである。
図11におけるステップS21〜S25までの処理は、上述した図9におけるステップS1〜S5までの処理と同じであるため、詳細な説明を省略する。
ステップS25のYES判定の後、ログイン処理部19が出力許可ユーザーU1のログイン認証を行うと、ジョブ取得部16は、他ユーザーU2が発行する通常ジョブJ2を監視する(S26)。そして、ジョブ取得部16がPC端末P2から通常ジョブJ2を取得すると、ジョブ完了時間算出部25は、ジョブ取得部16が取得したセキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2の完了時間を算出する(S27)。次に、ジョブ完了時間比較部26は、ジョブ完了時間算出部25によって算出されたセキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2の完了時間を比較し、比較結果を待ち情報通知部21に出力する(S28)。
そして、待ち情報通知部21は、ジョブ完了時間比較部26から入力したセキュリティジョブJ1と通常ジョブJ2の完了時間の比較結果に基づいて、通常ジョブJ2の印刷処理は、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2(例えば、排紙トレイ14)に到達するまでに完了するか否かを判定する(S29)。このとき、待ち情報通知部21は、上述した図8におけるケース(1)〜(3)の判定を行う。
ケース(1)の場合、通常ジョブJ2の印刷処理が完了した後、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達する。そして、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した時点でセキュリティジョブJ1の印刷処理が完了しており、出力許可ユーザーU1は待ち時間なしで印刷物を取得することができる。このため、待ち情報通知部21は出力許可ユーザーU1に対して待ち情報の通知を行わず(S30)、本処理を終える。
ケース(2)、(3)の場合、通常ジョブJ2の処理が完了する前に、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達する。その後、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達すると、待ち時間が発生する。この場合、待ち情報通知部21は、出力許可ユーザーU1が排紙トレイ14に到達した後、出力許可ユーザーU1が発行した印刷ジョブの処理が完了するまでの時間を待ち情報として出力許可ユーザーU1に通知し(S31)、本処理を終える。出力許可ユーザーU1に通知される待ち情報には、図12に示す2種類がある。
図12は、端末装置4のディスプレイに表示される待ち情報の表示例を示す説明図である。
図8に示したケース(2)では、他ユーザーU2が発行した通常ジョブJ2のプリントボリュームが小さく、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した時点でセキュリティジョブJ1の印刷が開始されている。このため、少しの待ち時間で出力許可ユーザーU1がセキュリティジョブJ1により印刷された印刷物を受け取ることが可能である。このように出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した後、セキュリティジョブJ1の処理が完了するまでの時間が、所定の時間(例えば、45秒)未満であれば、待ち情報通知部21は、出力許可ユーザーU1が印刷物を受け取ることを促す待ち情報を通知する。例えば、図12Aに示すように、出力許可ユーザーU1には、待ち時間と共に、印刷物の受け取りを促すメッセージが通知される。
一方、ケース(3)では、他ユーザーU2が発行した通常ジョブJ2のプリントボリュームが大きく、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した時点でセキュリティジョブJ1の印刷が開始されていない。このため、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した後、どれだけの時間を待つのか分からない。このように出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した後、セキュリティジョブJ1の処理が完了するまでの時間が、所定の時間(例えば、45秒)以上であれば、待ち情報通知部21は、出力許可ユーザーU1に引き返すことを促す待ち情報を通知する。例えば、図12Bに示すように、出力許可ユーザーU1には、待ち時間と共に、出力許可ユーザーU1に引き返すことを促すメッセージが通知される。これにより出力許可ユーザーU1は、画像形成装置2の近くでセキュリティジョブJ1の印刷処理が完了するまで待つ必要がなくなる。
以上説明した一実施の形態例に係る画像形成装置2によれば、出力許可ユーザーU1は、プリントボリュームが分からない他ユーザーU2が発行した通常ジョブJ2の印刷に起因する待ち情報を画像形成装置2に到達する前に把握できる。出力許可ユーザーU1は、画像形成装置2に到達してからどの程度待てばセキュリティジョブJ1の印刷が完了するかが分かるため、出力許可ユーザーU1の待ち時間が軽減され、利便性が向上する。
また、起動開始距離算出部23は、ジョブ種又はジョブ枚数によってセキュリティ性が損なわれるタイミングが異なることに着目し、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達する前に出力を開始する起動開始距離D2を算出する。このとき、起動開始距離算出部23は、セキュリティジョブJ1のジョブ種を参照し、セキュリティジョブJ1に後処理装置FNにより行われる後処理加工が設定されていない場合には、1枚目の用紙が排紙される時間に基づいて起動開始距離D2を設定する。
従って、画像形成装置2によれば、セキュリティジョブJ1に後処理加工が設定されているかいないかに係わらず、セキュリティジョブJ1のオーナーが装置前に到達するタイミングで1枚目の用紙を排紙させることができる。このため、排紙後の印刷物のセキュリティ性を確保しつつ、出力許可ユーザーU1の待ち時間を軽減することができる。
また、ジョブ枚数距離変換テーブルTa1及びジョブ種距離変換テーブルTa2を用意したことで、起動開始距離算出部23は、他ユーザーU2の有無に関わりなく、セキュリティ性を損なわれることがない起動開始距離D2を設定できる。このため、出力許可ユーザーU1は、待ち時間なく印刷物を取得することができる。
また、出力許可ユーザーU1が画像形成装置2に到達した時点でセキュリティジョブJ1の印刷処理が完了していない場合には、印刷物を受け取るか、引き返すかを促す待ち情報が待ち情報通知部21より通知される。このため、出力許可ユーザーU1は、出力許可ユーザーU1が起動開始領域A2に到達する前に、印刷物を取りに行くか、引き返すかの判断を行うことが可能となる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態例では、後処理装置FNが4台の後処理装置(紙折り装置FN1、断裁装置FN2、ステープル装置FN3及び製本装置FN4)により構成されるものとしたが、これに限定されるものではない。即ち、後処理装置の台数には特に制限はなく、1台であってもよいし、2台以上であってもよい。また、後処理装置FNが画像形成装置本体3と一体に構成されていてもよい。
また、上述した実施の形態例では、ユーザー検知部17は、無線通信部35が受信した端末装置4の電波強度に基づいて、出力許可ユーザーU1及び当該出力許可ユーザーU1の位置(当該出力許可ユーザーU1までの距離)の検知を行うが、これに限定されるものではない。例えば、端末装置4を利用する代わりに、画像形成装置本体3にカメラ等の撮像部を設け、ユーザー検知部17は、撮像部により撮像された画像に基づいて、出力許可ユーザーU1及び当該出力許可ユーザーU1の位置を検知してもよい。この場合、ユーザー判定部18は、撮像部により撮像された画像に基づいて、出力許可ユーザーU1の顔等を認識することにより、出力許可ユーザーU1の識別を行うことも可能である。
また、起動開始距離算出部23は、節電モードよりも起動に時間がかかるスリープモードの画像形成装置2が起動を開始するまでに要する時間を、画像形成装置2が一連の処理を開始するための処理開始時間として求め、この処理開始時間に基づいて処理開始距離を算出する処理開始距離算出部の一例として用いてもよい。また、画像形成装置2が連続して印刷ジョブによる印刷処理を行っている場合には、画像形成装置2が節電モードに移行しない。節電モードに移行しなければ、例えば、画像形成部10の定着部13は加熱され続け、温度低下しない。このため、画像形成装置2の起動開始時間は、節電モードに移行した画像形成装置2の起動開始時間よりも短くしてよい。この場合、起動開始距離算出部23は、ジョブ種距離変換テーブルTa2に格納されるジョブ種ごとの起動開始距離を短くして起動開始距離D2を算出してもよい。
また、画像形成装置2の周囲がパーティション、壁等の遮蔽物で囲まれている場合には、検知可能領域A1、起動開始領域A2の形状が図1及び図2に示す略円形から変形すると考えられる。この場合であっても、画像形成装置2は、変形した検知可能領域A1に進入した出力許可ユーザーU1を検知し、出力許可ユーザーU1が変形した起動開始領域A2に進入するとセキュリティジョブJ1に基づく印刷処理を開始することができる。
また、上述した図8には、通常ジョブJ2とセキュリティジョブJ1の印刷時間の関係を示したが、セキュリティジョブJ1を発行可能な出力許可ユーザーU1が複数いる場合には、異なるオーナーによるセキュリティジョブJ1が画像形成装置2に発行される。この場合、図8に示した通常ジョブJ2を、他のオーナーによるセキュリティジョブJ1と置き換えて、後続のセキュリティジョブJ1の印刷処理が完了するまでの待ち時間が出力許可ユーザーU1に通知されるようにしてもよい。
また、画像形成装置本体3の外部に一又は複数の無線通信部35を設け、外部の無線通信部35が受信する電波の受信信号強度に基づいて、ユーザー検知部17が端末装置4(出力許可ユーザーU1)の接近を正確に検知できるようにしてもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…画像形成装置本体、4…端末装置、10…画像形成部、14…排紙トレイ、15…制御部、16…ジョブ取得部、17…ユーザー検知部、18…ユーザー判定部、19…ログイン処理部、20…画像形成制御部、21…待ち情報通知部、22…後処理制御部、23…起動開始距離算出部、FN…後処理装置

Claims (9)

  1. ユーザーが操作する通信端末から発行される印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記印刷ジョブに基づいて画像を用紙に形成する画像形成処理を行う画像形成部と、
    検知可能領域に存在する前記ユーザーを検知するユーザー検知部と、
    前記ユーザー検知部によって検知された前記ユーザーが前記印刷ジョブを発行した出力許可ユーザーであるか、前記出力許可ユーザー以外の他ユーザーであるかを判定するユーザー判定部と、
    前記ユーザー判定部によって判定された前記出力許可ユーザーを認証する認証部と、
    前記認証部によって認証された前記出力許可ユーザーが、前記画像形成部が画像形成処理を開始することが可能となる処理開始領域に到達した場合に前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を前記画像形成部に行わせ、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を前記認証部による認証なしで前記画像形成部に行わせる画像形成制御部と、
    前記認証部によって認証された前記出力許可ユーザーが前記処理開始領域に到達する前に、前記他ユーザーによって発行された前記印刷ジョブによる画像形成処理を前記画像形成部が行う場合に、前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理の状況を示す待ち情報を前記出力許可ユーザーに通知する待ち情報通知部と、を備えた
    画像形成装置。
  2. 前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了するまでの時間と、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了するまでの時間とを算出するジョブ完了時間算出部と、
    前記出力許可ユーザーが自装置に到達した後、前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブの前記画像形成処理が完了するまでの待ち時間を計数する待ち時間計数部と、を備え、
    前記待ち情報通知部は、前記待ち時間を含む前記待ち情報を前記出力許可ユーザーに通知する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了するまでの時間と、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了するまでの時間とを比較するジョブ完了時間比較部と、を備え、
    前記待ち情報通知部は、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了した後、前記出力許可ユーザーが前記処理開始領域に到達する場合には前記出力許可ユーザーに前記待ち時間を通知せず、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了する前に、前記出力許可ユーザーが前記処理開始領域に到達する場合には、前記出力許可ユーザーが前記自装置に到達した後、前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了するまでの時間を前記待ち情報として前記出力許可ユーザーに通知する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記待ち情報通知部は、前記出力許可ユーザーが前記自装置に到達した後、前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブの処理が完了するまでの時間が、所定の時間未満であれば、前記出力許可ユーザーが受け取ることを促す前記待ち情報を通知し、所定の時間以上であれば、前記出力許可ユーザーに引き返すことを促す前記待ち情報を通知する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像が形成された前記用紙に後処理を行う後処理部と、
    前記後処理部を経て前記用紙が排紙されるまでの時間に基づいて、前記処理開始領域を規定する処理開始距離を算出する処理開始距離算出部と、
    前記印刷ジョブに設定され、前記用紙に行われる前記後処理を示すジョブ種を判別するジョブ種判別部と、を備え、
    前記処理開始距離算出部は、前記ジョブ種判別部により判別された前記ジョブ種に基づいて前記処理開始距離を算出する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. さらに、前記後処理ごとに前記処理開始距離を格納するジョブ種距離変換テーブルを備え、
    前記処理開始距離算出部は、前記印刷ジョブに設定される前記ジョブ種に基づいて前記ジョブ種距離変換テーブルから取得した前記処理開始距離の合算値を前記処理開始距離とする
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. さらに、前記印刷ジョブに設定されるジョブ枚数ごとに規定される前記処理開始距離を格納するジョブ枚数距離変換テーブルを備え、
    前記処理開始距離算出部は、前記印刷ジョブに設定される前記ジョブ枚数に基づいて前記ジョブ枚数距離変換テーブルから前記処理開始距離を取得する
    請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. ユーザーが操作する通信端末から発行される印刷ジョブを取得する手順と、
    検知可能領域に存在する前記ユーザーを検知する手順と、
    検知された前記ユーザーが前記印刷ジョブを発行した出力許可ユーザーであるか、前記出力許可ユーザー以外の他ユーザーであるかを判定する手順と、
    判定された前記出力許可ユーザーを認証する手順と、
    認証された前記出力許可ユーザーが、前記印刷ジョブに基づいて画像形成部が画像を用紙に形成する画像形成処理を開始することが可能となる処理開始領域に到達した場合に前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を前記画像形成部に行わせ、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を認証なしで前記画像形成部に行わせる手順と、
    認証された前記出力許可ユーザーが前記処理開始領域に到達する前に、前記他ユーザーによって発行された前記印刷ジョブによる画像形成処理を前記画像形成部が行う場合に、前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理の状況を示す待ち情報を前記出力許可ユーザーに通知する手順と、を
    コンピューターに実行させるためのプログラム。
  9. 画像を用紙に形成する画像形成装置と、ユーザーを識別するためのユーザー識別情報を送信する端末装置と、を備える画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、
    ユーザーが操作する通信端末から発行される印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記印刷ジョブに基づいて画像を用紙に形成する画像形成処理を行う画像形成部と、
    前記端末装置から送信される前記ユーザー識別情報の送信電波を受信して、検知可能領域内に存在する前記ユーザーを検知するユーザー検知部と、
    前記ユーザー検知部によって検知された前記ユーザーが前記印刷ジョブを発行した出力許可ユーザーであるか、前記出力許可ユーザー以外の他ユーザーであるかを判定するユーザー判定部と、
    前記ユーザー判定部によって判定された前記出力許可ユーザーを認証する認証部と、
    前記認証部によって認証された前記出力許可ユーザーが、前記画像形成部が画像形成処理を開始することが可能となる処理開始領域に到達した場合に前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を前記画像形成部に行わせ、前記他ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を前記認証部による認証なしで前記画像形成部に行わせる画像形成制御部と、
    前記認証部によって認証された前記出力許可ユーザーが前記処理開始領域に到達する前に、前記他ユーザーによって発行された前記印刷ジョブによる画像形成処理を前記画像形成部が行う場合に、前記出力許可ユーザーが発行した前記印刷ジョブに基づく画像形成処理の状況を示す待ち情報を前記出力許可ユーザーに通知する待ち情報通知部と、を備えた
    画像形成システム。
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