JP2017077635A - 処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特許文献1のスクリーン印刷機では、供給された半田の残量が所定量以下となったことを通知するにあたり、製造コストが十分に抑えられていないという課題があった。【解決手段】処理装置は、半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量(装置が消費した半田の量に相当)を算出する累積部と、前記積算量に対応する量(例えば、累積量から求められる装置内の半田の残量)が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力部と、備える。【選択図】 図9

Description

本発明は、処理装置、方法、及びプログラムに関し、特に、装置に供給されたはんだの残量が所定量以下となったことを通知する処理装置、方法、及びプログラムに関する。
一般的に、装置に供給されたはんだの残量が所定量以下となったことを通知する装置が知られている。上述の装置は、以下の特許文献1に開示されている。
(1)特許文献1のスクリーン印刷機(印刷動作の説明)
特許文献1のスクリーン印刷機は、一般的なクリームはんだ印刷機と同様に、装置に供給されたクリームはんだ(以下、「印刷ペースト」という)をプリント基板に印刷する。
その為に、特許文献1のスクリーン印刷機は、スクリーン版とスキージを備える。スクリーン版は、スリットパターンが形成された金属板であり、その上に印刷ペーストが作業者によって供給される。スキージはヘラである。特許文献1のスクリーン印刷機は、スキージ(ヘラ)をスクリーン版上で往復運動させることで、印刷ペーストをスリットパターン(穴)に充填し、スクリーン版の下に位置するプリント基板に印刷ペーストを印刷する。
特許文献1のスクリーン印刷機は、複数のプリント基板に印刷ペーストを印刷するので、印刷ペーストの量は減少していく。
(2)特許文献1のスクリーン印刷機(警報動作の説明)
ここで、図1は、特許文献1のスクリーン印刷機の動作を説明する為の図である。特許文献1のスクリーン印刷機は、計測手段と警報制御部を備える。計測手段は、図1に示されるように、減少していく印刷ペーストの高さHを随時計測し、警報制御部は、計測された印刷ペーストの高さが、印刷に最低限必要な高さLになったとき、警報を発する。警報は、特許文献1のスクリーン印刷機に印刷ペーストを供給しなければならないことをユーザに通知するものである。高さLは、予め警報制御部に設定される。
上述の構成や動作の通り、特許文献1のスクリーン印刷機は、供給された印刷ペーストの残量が所定量以下(具体的には、所定の高さL以下)となったことをユーザに通知することができる。その結果、特許文献1のスクリーン印刷機のユーザは、印刷ペーストがなくなっていないか否かを定期的に監視する作業が不要となる。
(3)特許文献1のスクリーン印刷機を含むシステム
特許文献1のスクリーン印刷機は、プリント基板の製造ラインで用いられる。製造ラインでは、スクリーン印刷機は、三次元はんだ印刷検査装置に接続され、システムとして用いられることが一般的である。
上述の三次元はんだ印刷検査装置は、非特許文献1に示されるように、スクリーン印刷機によってプリント基板上に印刷された各はんだの印刷状態を検査することが目的の装置である。三次元はんだ印刷検査装置は、検査を行うにあたり、プリント基板に印刷されている各はんだの体積を計測する。三次元はんだ印刷検査装置は、検査を行うと、検査結果(各はんだの印刷状態の良否)と共に、計測した各はんだの体積を出力する。なお、三次元はんだ印刷検査装置には、各はんだの面積も計測し、検査結果と共に、計測した面積を出力するものがある。
上述の特許文献1のスクリーン印刷機を含むシステムは、製造ラインにおいて、プリント基板に印刷ペーストを印刷し、プリント基板上に印刷された各はんだの印刷状態を検査する。
特開平05−200975号公報
鈴木隆、外4名、「3次元インライン検査が可能な印刷はんだ検査機」、アンリツテクニカル、アンリツ株式会社、2002年1月、第80巻、p.76−p77
しかし、上述の特許文献1のスクリーン印刷機は、供給されたはんだの残量が所定量以下となったことを通知するにあたり、製造コストを十分に抑えられていないという課題があった。
なぜならば、特許文献1のスクリーン印刷機は、印刷ペーストの高さを計測する計測手段を備えなければならないからである。上述の計測手段は、一般的に高価であり、当該計測手段を備えなければならない特許文献1のスクリーン印刷機は、コストを十分に抑えられていなかった。
さらに、特許文献1のスクリーン印刷機を含むシステムは、導入コストを十分に抑えられていないという課題もあった。当該システムでは、特許文献1のスクリーン印刷機の製造コストが十分に抑えられていないからである。
本発明は、上記課題を解決する処理装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。なお、以下、「はんだ」と「半田」の2つの表記を併用するが、同じ意味である。
上記目的を達成するために、本発明の処理装置は、半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積部と、前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力部と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の方法は、半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積ステップと、前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力ステップと、を有する。
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置と接続されたコンピュータに、前記装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積処理と、前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力処理と、行わせるためのプログラムである。
本発明によれば、装置は、供給された半田の残量が所定量以下となったことを通知するにあたり、製造コストを十分に抑えることができる。装置を含むシステムは、導入コストを十分に抑えることができる。
特許文献1のスクリーン印刷機の動作を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置の動作を説明する為の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムのその他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置の動作を説明する為の図である。 本発明の第3の実施の形態における装置の構成例を説明する為の図である。
次に本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
≪第1の実施の形態≫
[概要]
本実施形態のはんだ印刷装置を含むシステムでは、はんだ印刷装置が、同じシステム内の検査装置で計測される半田の体積を流用することで、装置内の半田の残量を計算により求める。本実施形態のはんだ印刷装置は、求めた半田の残量が所定量以下であるときに、警告を発し、供給が必要なことをユーザに通知する。
本実施形態のはんだ印刷装置は、流用により半田の残量を求めることができるので、高価なセンサを備える必要がなく、製造コストを十分に抑えることができる。本実施形態のはんだ印刷装置を含むシステムも導入コストを抑えることができる。
[構成の説明]
(1)本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムの構成
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムの構成例を示す図である。
本実施形態のはんだ印刷装置1は、図2に示されるように、はんだ印刷検査装置2と接続され、システムとして、プリント基板の製造ラインで用いられる装置である。はんだ印刷検査装置2は、三次元はんだ印刷検査装置である。
本実施形態のはんだ印刷装置1は、ベルトコンベア3を介して、はんだ印刷検査装置2と接続される。また、本実施形態のはんだ印刷装置1は、はんだ印刷検査装置2と有線回線4を介して接続される。
ベルトコンベア3は、一般的なベルトコンベアであり、はんだ印刷装置1から出力されるプリント基板をはんだ印刷検査装置2に搬送する為に用いられる。
以下、はんだ印刷装置1とはんだ印刷検査装置2の機能について説明する。まず、はんだ印刷検査装置2の機能から説明する。
(2)はんだ印刷検査装置2の機能
はんだ印刷検査装置2は、三次元はんだ印刷検査装置であり、(搬送されてきた)プリント基板に印刷された各はんだペーストの印刷状態を検査することが目的の装置である。はんだ印刷検査装置2は、検査を行うにあたり、プリント基板に印刷された各はんだペーストの体積を計測する機能を備える。
はんだ印刷検査装置2は、計測開始を示す信号が入力されたときに、各はんだペーストの体積を計測し、検査を行う。はんだペーストの体積は、以下、「はんだペーストの量」という。
はんだ印刷検査装置2は、検査を行った後、計測したはんだペーストの量を電気信号としてはんだ印刷装置1に出力する。上述のはんだペーストは、一般的なクリームはんだである。
(3)はんだ印刷装置1の機能
はんだ印刷装置1には、はんだ印刷装置1のユーザによって、はんだペーストが供給される。
(3−1)はんだペースト印刷機能
(3−1−1)一般的な印刷機能
はんだ印刷装置1は、一般的なクリームはんだ印刷機と同様に、装置に供給されたはんだペーストをプリント基板に印刷する機能を備える。
その為に、はんだ印刷装置1は、特許文献1のスクリーン印刷機と同様に、スリットパターンを備えたスクリーン版と、スキージと、を備えてもよい。その場合、はんだ印刷装置1は、印刷開始を示す信号が入力されると、スキージを往復運動させ、スクリーン版上に供給されたはんだペーストをプリント基板に印刷する。スクリーン版は、一般的なステンシルマスクであってもよい。
上述の印刷開始を示す信号は、動作開始ボタンから入力される。動作開始ボタンは、はんだ印刷装置1に備わり、押下されると、印刷開始を示す信号を出力するボタンである。
(3−1−2)はんだ印刷検査装置2に計測開始を指示する機能
はんだ印刷装置1は、プリント基板を印刷し、出力した後、所定時間経過すると、計測開始を示す信号をはんだ印刷検査装置2に出力する。はんだ印刷検査装置2が計測する、プリント基板に印刷された各はんだペーストの量を取得する為である。所定時間は、ベルトコンベア3が、プリント基板をはんだ印刷検査装置2に搬送する時間である。
(3−2)警報機能
(3−2−1)供給されたはんだペースト量を記憶する機能
はんだ印刷装置1には、はんだ印刷装置1のユーザによって、装置に供給されたはんだペーストの量(以下、「供給量」という)が予め設定される。
供給量は、供給されたはんだペーストの体積である。はんだ印刷装置1のユーザは、供給するはんだペーストの体積を、後述の「(5)はんだペーストの体積を求める手順について」に示す手順の通りに算出してもよい。はんだ印刷装置1は、ユーザによって設定された供給量を記憶する。
(3−2−2)警報を発する所定量を記憶する機能
また、はんだ印刷装置1には、警告を発するはんだペーストの量が、はんだ印刷装置1のユーザによって予め設定される。はんだ印刷装置1のユーザは、プリント基板に印刷するのに最低限必要なはんだペーストの量を、はんだ印刷装置1に設定する。
(3−2−3)印刷により消費したはんだペーストの量を算出する機能
はんだ印刷装置1は、印刷により消費したはんだペーストの量を算出する。
具体的には、はんだ印刷装置1は、プリント基板に印刷した各はんだペーストの量がはんだ印刷検査装置2から入力されると、入力された各はんだペーストの量全てと、メモリに記憶される量(以下、「累積量」という)と、の総和を算出する。累積量は、積算量であり、その初期値は値0である。はんだ印刷装置1は、起動直後に、メモリに値0を累積量として書き込んでもよい。
はんだ印刷装置1は、算出した総和を新たな累積量としてメモリに記憶する。
メモリに記憶される累積量は、それまでに、はんだ印刷装置1が印刷したはんだペーストの累積量である。言い換えると、メモリに記憶される累積量は、はんだ印刷装置1が印刷により消費したはんだペーストの累積量(以下、「消費量」という)である。はんだ印刷装置1は、印刷により消費したはんだペーストの量をメモリに記憶する。
(3−2−4)装置内のはんだペーストの残量を算出する機能
次に、はんだ印刷装置1は、装置内のはんだペーストの残量を算出する。
具体的には、はんだ印刷装置1は、当初装置に供給されていたはんだペーストの量から、印刷によって消費したはんだペーストの量を減算することで、装置内のはんだペーストの残量を算出する。すなわち、はんだ印刷装置1は、記憶部11に記憶される供給量から、メモリに記憶する累積量を減算した値(以下、「減算量」という)を算出する。
(3−2−5)警報を発する機能
はんだ印刷装置1は、装置内のはんだペーストの残量が、印刷に最低限必要な所定量以下である場合には警報を発する。具体的には、はんだ印刷装置1は、装置内のはんだペーストの残量(上述の減算量)が、(3−2−2)で設定した印刷に最低限必要なはんだペーストの量以下である場合には警報を発する。
一方、はんだ印刷装置1は、はんだペーストの残量が、印刷に最低限必要なはんだペーストの量より多い場合には、特に何もせず、次にはんだ印刷検査装置2から、各はんだペーストの量が入力されるのを待つ。
(4)はんだ印刷装置1の構成
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置の構成例を示す図である。
はんだ印刷装置1は、上述のはんだペースト印刷機能と警報機能を実現する機能部として、図3に示される通り、印刷部10と、記憶部11と、出力部12と、累積部13と、残量算出部14と、動作開始ボタン15と、を備える。印刷部10と動作開始ボタン15が(3−1)のはんだペースト印刷機能を実現し、記憶部11、出力部12、累積部13、及び残量算出部14が、(3−2)の警報機能を実現する。より詳細には記憶部11が上述の(3−2−1)の機能を実現し、累積部13が(3−2−3)の機能を実現する。また、残量算出部14が(3−2−2)、(3−2−4)の機能を実現し、出力部12が(3−2−5)の機能を実現する。各部位の機能は、後述の[動作の説明]にて詳細に記載する。
(5)はんだペーストの体積を求める手順について
はんだ印刷装置1のユーザは、はんだペーストの体積を以下の(i)〜(iii)の手順通りに求めてもよい。
(i)まず、はんだ印刷装置1のユーザは、供給するはんだペーストの重さを重量計により計測する。
(ii)次に、はんだ印刷装置1のユーザは、供給するはんだペーストに含まれる成分、その組成比、及びフラックス含有量を、はんだペーストのカタログから確認する。はんだペーストは、フラックスと、いくつかの金属成分(たとえば、錫や銀等)から構成される。
(iii)次に、はんだ印刷装置1のユーザは、以下の式1を用いて、はんだペーストの体積を計測する。式1は、はんだペーストに含まれる金属成分がn種類含まれるときのはんだペーストの体積を計測するものである。
Figure 2017077635
式1の「パンダペースト中の金属成分1、2、…、n各々の重さ」は、当該金属成分1、2、…、nの組成比と、(計測したペーストの重さ−フラックスの重さ)と、の積を算出することで求めることができる。「フラックスの重さ」は、計測したペーストの重さと、フラックス含有量と、の積を算出することで求めることができる。フラックス含有量は、質量分率であらわされる値である。
(6)はんだ印刷装置1の各機能部の実現手段について
はんだ印刷装置1の印刷部10は、スキージと、スキージを駆動する為のモーターと、印刷する為のステンシルマスクと、プリント基板を移動させるベルトコンベアと、ジャッキと、電子回路と、を用いて実現することができる。ジャッキは、ベルトコンベアにて運ばれてきたプリント基板をステンシルマスク下に重ねる為のものである。記憶部11は、RAM(Random Access Memory)等のメモリと電子回路を用いて実現することができる。さらに、出力部12は、電子回路、RAM、及びブザーを用いて実現することができる。累積部13と残量算出部14は、電子回路とRAMを用いて実現することができる。
[動作の説明]
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるはんだ印刷装置1の動作を説明する為の図である。図4を用いて、本実施形態のはんだ印刷装置1を含むシステムの動作を以下に説明する。
(1)事前設定
まず、はんだ印刷装置1には、はんだ印刷装置1のユーザにより、はんだペーストが供給される。また、はんだ印刷装置1のユーザによって、はんだ印刷装置1の記憶部11に、装置に供給されたはんだペーストの量(すなわち、供給量)が予め設定される。さらに、はんだ印刷装置1の残量算出部14には、プリント基板に印刷するのに最低限必要なはんだペーストの量(以下、「所定量」という)が予め設定される。
上述の供給量や所定量は、μmを単位とする値である。
(2)印刷動作
その後、はんだ印刷装置1のユーザが、はんだ印刷装置1に備わる動作開始ボタン15を押下したとする。動作開始ボタン15から、はんだ印刷装置1の印刷部10に、印刷開始を示す信号が出力される。
はんだ印刷装置1の印刷部10は、印刷開始を示す信号が入力されると、図4に示されるように、一般的なクリームはんだ印刷機と同様、印刷機能により、はんだペーストをプリント基板に印刷し、印刷したプリント基板を出力する(S1)。出力されたプリント基板は、ベルトコンベア3にて、はんだ印刷検査装置2に搬送される。
次に、はんだ印刷装置1の印刷部10は、プリント基板を出力した後、所定時間経過すると、計測開始を示す信号をはんだ印刷検査装置2に出力する(S2)。
上述の所定時間は、ベルトコンベア3が、プリント基板をはんだ印刷検査装置2に搬送する時間である。
(3)はんだ印刷検査装置2の動作
次に、図示していないが、はんだ印刷検査装置2は、計測開始を示す信号が入力されると、搬送されてきたプリント基板に印刷された各はんだペーストの量(体積)を計測し、各はんだペーストの印刷状態を検査する。ここで計測されるはんだペーストの量は、μmを単位とする値である。
次に、はんだ印刷検査装置2は、検査結果(各はんだペーストの印刷状態)を、自身に備わるディスプレイに表示すると共に、計測した各はんだペーストの量を電気信号として、はんだ印刷装置1に出力する。
はんだ印刷装置1に、プリント基板に印刷した各はんだペーストの量が入力されることとなる。これにより、はんだ印刷装置1は、はんだ印刷検査装置2(三次元はんだ印刷検査装置)で計測された各はんだペーストの量を流用できる状態となり、以下のS3、S4の処理を行って、装置内のはんだペーストの残量を求めていく。
(4)装置内のはんだペーストの消費量を算出する動作
はんだ印刷装置1は、はんだ印刷検査装置2から、プリント基板に印刷した各はんだペーストの量が入力されると、それまでに装置が印刷により消費したはんだペーストの量(消費量)を算出し、算出した消費量をメモリに記憶する(S3)。
(4−1)S3の処理の具体例
具体的には、はんだ印刷装置1の累積部13が、入力された各はんだペーストの量全てと、メモリに記憶される累積量(初期値0)と、の総和を算出し、算出した総和を新たな累積量としてメモリに記憶する。
メモリに記憶される新たな累積量は、それまでにはんだ印刷装置1が印刷したはんだペーストの累積量である。言い換えると、メモリに記憶される新たな累積量は、はんだ印刷装置1が印刷により消費したはんだペーストの消費量である。はんだ印刷装置1の累積部13は、はんだペーストの消費量をメモリに記憶する。
(5)装置内のはんだペーストの残量を算出する動作
次に、はんだ印刷装置1は、S3でメモリに記憶した消費量を基に、装置内のはんだペーストの残量を算出する(S4)。
具体的には、はんだ印刷装置1の累積部13が、メモリに記憶する消費量(累積量)を電気信号として残量算出部14に出力する。残量算出部14は、消費量が電気信号として入力されると、入力された電気信号から消費量を抽出する。残量算出部14は、装置に当初供給されていたはんだペーストの量(記憶部11に記憶される量)から、装置が印刷により消費したはんだペーストの量(抽出した消費量)を減算した量を算出する。算出した量は、装置内のはんだペーストの残量であり、以下、「減算量」という。はんだ印刷装置1の残量算出部14は、算出した減算量を出力部12に出力する。
(6)警報を発するか否か判別する動作
次に、はんだ印刷装置1は、装置内のはんだペーストの残量(具体的には、S4で算出した減算量)が、印刷に最低限必要な所定量以下であるか否かを判別する(S5)。
S5の処理は、はんだ印刷装置1の出力部12によって実施される。
(7)警報を発しないと判別した場合の動作
次に、はんだ印刷装置1は、装置内のはんだペーストの残量が、印刷に最低限必要な所定量よりも多い場合(S5でNoの場合)には、印刷が継続できるので、特に警告を発せず、S1に戻り、はんだペーストをプリント基板に印刷する動作を継続する。
具体的には、はんだ印刷装置1の出力部12が、装置内のはんだペーストの残量が、印刷に最低限必要な所定量よりも多い場合(S5でNoの場合)には、印刷開始を示す信号を印刷部10に出力する。はんだ印刷装置1の印刷部10は、印刷開始を示す信号が入力されると、はんだペーストをプリント基板に印刷するS1の動作を行う。
その後、はんだ印刷装置1は、S1〜S5の処理を繰り返し行い、はんだペーストをプリント基板に印刷していく。はんだペーストの残量が減っていく。やがて、はんだペーストの残量が、印刷に最低限必要な所定量以下となる。
(8)警報を発すると判別した場合の動作
はんだ印刷装置1の出力部12は、はんだペーストの残量が、印刷に最低限必要な所定量以下である場合(S5でYesの場合)には、補充を指示する警報を発する(S6)。
その為に、出力部12は、ブザーを備え、ブザーに電気信号を出力してもよい。ブザーは、電気信号が入力されると、警告音を発する。
はんだ印刷装置1のユーザは、警告音を聞くと、はんだペーストをはんだ印刷装置1に補充することができる。
(9)装置に供給されているはんだペーストの量を更新する動作
はんだ印刷装置1のユーザは、はんだペーストをはんだ印刷装置1に補充したときには、補充した量(以下、「補充量」という)をはんだ印刷装置1に設定する。その為に、はんだ印刷装置1は、補充量を入力する為のテンキーを備える。補充量は、μmを単位とする値である。
はんだ印刷装置1の残量算出部14は、テンキーから補充量が入力されると、入力された補充量と、直近にS4で算出されたはんだペーストの残量を合計し、合計した量を、新たな供給量として記憶部11に記憶する(S7)。この処理により、新たに装置内に供給されたはんだペーストの量がはんだ印刷装置1に設定される。
さらに、はんだ印刷装置1の残量算出部14は、メモリをクリアする信号を累積部13に出力し、該信号が入力された累積部13は、メモリに記憶する累積値を値0に更新する。新たに設定されたはんだペーストの量を基に、装置内のはんだペーストの残量を算出できるようにする為である。
その後、はんだ印刷装置1は、図4に示されるように、S4、S5を実施し、装置内のはんだペーストの残量が所定量以下でないことを確認した上で、S1に戻り、プリント基板に印刷する処理を再開する。
(10)はんだ印刷装置1の構成や動作のバリエーション
(10−1)表示動作
はんだ印刷装置1の出力部12は、一般的な表示手段を備えてもよい。出力部12は、装置内のはんだペーストの残量(具体的には、減算量)を算出すると、算出した残量を表示手段に表示してもよい。
はんだ印刷装置1のユーザは、警報が発せられる前に、はんだペーストの残量がどの位あるのかを確認することができる。
(10−2)本実施形態のはんだ印刷装置を含むシステムのその他の構成例
図5は、本実施形態のはんだ印刷装置を含むシステムのその他の構成例を示す図である。
本実施形態のはんだ印刷装置1を含むシステムは、図5に示されるように、PC(Personal Computer)5を備え、当該PC5が上述のS3〜S7の処理を行ってもよい。はんだ印刷装置1に記憶部11、出力部12、累積部13、及び残量算出部14が不要となるので、その分、はんだ印刷装置1の製造コストを抑えることができる。
なお、PC5には、上述の供給量や所定量が、はんだ印刷装置1のユーザによって予め設定されるものとする。また、はんだ印刷検査装置2は、計測した各はんだペーストの量を、はんだ印刷装置1ではなく、PC5に出力するものとする。
PC5は、S3〜S7の処理を、自身に備わるプログラムで実行してもよい。上述のプログラムは、記憶部11、出力部12、累積部13、及び残量算出部14の処理を行う関数を備えもよい。各関数は、消費量や減算量を変数値として受け渡す。
(10−3)記憶部11の動作
上記では、「(3−2−1)供給されたはんだペースト量を記憶する機能」で説明した通り、はんだ印刷装置1のユーザが、供給されたはんだペーストの体積を算出するものとしたが、当該算出は記憶部11で行ってもよい。
その為に、記憶部11には、供給されたはんだペースト量の重さ、フラックス含有量、はんだペーストに含まれる金属成分各々の組成比、各金属成分の比重、及びフラックスの比重が、はんだ印刷装置1のユーザにより予め設定される。記憶部11は、起動すると、供給されたはんだペーストの体積を式1により算出し、供給量として記憶部11に設定する。
(10−4)重量計との接続
はんだ印刷装置1の累積部3は、はんだ印刷検査装置2の代わりに重量計と接続されてもよい。
重量計には、ベルトコンベア3により、はんだ印刷装置1の印刷部10から出力されたプリント基板が搬送される。当該プリント基板は、はんだペーストが印刷されたプリント基板である。重量計は、印刷部10から計測開始信号が入力されると、搬送されてきたプリント基板の重さを計測し、計測した重さから、はんだペーストが印刷されていないプリント基板の重さを差し引いた値を算出する。上述の「はんだペーストが印刷されていないプリント基板の重さ」は、はんだ印刷装置1のユーザによって予め実測され、重量計に設定される。
重量計は、算出した値を、プリント基板に印刷されたはんだペーストの量として、はんだ印刷装置1の累積部13に出力する。
その後、はんだ印刷装置1は、上述のS3〜S7の処理を行う。但し、はんだ印刷装置1の記憶部11には、供給量として、供給されたはんだペーストの重さが予め設定される。また、残量算出部14には、プリント基板に印刷するのに最低限必要なはんだペーストの重さが、所定量として設定される。
はんだ印刷装置1は、S3〜S7の処理を行った結果、供給されたはんだペーストの残量(重さで表される量)が所定量以下となったことを通知することができる。
[効果の説明]
本実施形態によれば、はんだ印刷装置1は、供給されたはんだペーストの残量が所定量以下となったことを通知するにあたり、製造コストを十分に抑えることができる。
なぜなら、はんだ印刷装置1は、同じシステム内の三次元はんだ印刷検査装置(はんだ印刷検査装置2)で計測されるはんだペーストの量を流用することで、装置内のはんだペーストの残量を求めるからである。はんだ印刷装置1は、流用によりはんだペーストの残量を求めることができるので、センサを備える必要がなく、その分、十分に製造コストを抑えることができる。
さらに、本実施形態のはんだ印刷装置1を含むシステムは、その導入コストを十分に抑えることができる。
その1つの理由としては、はんだ印刷装置1の製造コストが抑えられているからである。また、もう1つの理由としては、当該システム内のどの装置も新たにセンサを備える必要がないからである。なぜなら、はんだ印刷装置1が、新たなセンサを必要としないよう、同じ製造ラインの三次元はんだ印刷検査装置(はんだ印刷検査装置2)で計測されるはんだペーストの量を流用することによって、はんだペーストの残量を求めるからである。上述の2つの理由により、本実施形態のはんだ印刷装置1を含むシステムは、その導入コストを十分に抑えることができる。
なお、上述の「(10−4)重量計との接続」で説明した通り、本実施形態のはんだ印刷装置1は、はんだ印刷検査装置2の代わりに重量計と接続することができる。すなわち、本実施形態のはんだ印刷装置1を含むシステムは、はんだ印刷検査装置2の代わりに重量計を備えることができる。
重量計を備える上述のシステムは、重量計により重量を求めるが、当該重量は、体積や面積よりも簡便に求めることができると期待される。
≪第2の実施の形態≫
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
[概要]
本実施形態のはんだ印刷装置は、はんだ印刷検査装置2から入力される量の累積量、すなわち、装置が消費したはんだペーストの量が、所定量以上となった場合に警告を発する装置である。累積量(すなわち、装置が消費したはんだペーストの量)が所定量以上となったときは、装置内のはんだペースト残量は所定量以下に減っているので、本実施形態のはんだ印刷装置は、はんだペースト残量が所定量以下に減ったことをユーザに警告することができる。
本実施形態のはんだ印刷装置は、累積量を用いて警告を発するので、累積量からはんだペーストの残量を算出する必要がない。その為、本実施形態のはんだ印刷装置は、はんだペーストの残量を算出する機能部を備えないで済み、第1の実施形態のはんだ印刷装置よりも製造コストを抑えることができる。
以下に、第2の実施の形態のはんだ印刷装置を含むシステムの構成や動作の詳細について説明する。
[構成の説明]
(1)本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムの構成
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置を含むシステムの構成例を示す図である。図7は、本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置の構成例を示す図である。
本実施形態のはんだ印刷装置を含むシステムは、図6に示されるように、はんだ印刷装置1の代わりに、はんだ印刷装置21を備える。
また、はんだ印刷装置21は、図7に示されるように、出力部12と累積部13の代わりに、出力部22と累積部23を備える。出力部22と累積部23は、有線回線を介して接続される。はんだ印刷装置21は、図3に示した残量算出部14を備えない。
(2)出力部22と累積部23の機能
上述の出力部22と累積部23の機能を説明する。始めに、累積部23の機能から説明する。
累積部23は、自身に備わるメモリに累積量を記憶すると、記憶した累積量を電気信号として出力部22に出力する。
出力部22は、累積部23から電気信号が入力されると、入力された電気信号から累積量を抽出し、抽出した累積量が所定量以上か否か判別する。出力部22は、抽出した累積量が所定量以上である場合に、警告を発する。所定量は、はんだ印刷装置21のユーザによって出力部22に設定される。
上述した以外の構成や機能は、第1の実施の形態におけるシステムと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
図8は、本発明の第2の実施の形態におけるはんだ印刷装置21の動作を説明する為の図である。図8を用いて、本実施形態のはんだ印刷装置21を含むシステムの動作を説明する。
まず、はんだ印刷装置21がS1〜S3の処理を行い、S3において、累積部23が累積量をメモリに記憶したとする。
その後、はんだ印刷装置21の累積部23は、記憶した累積量を電気信号として出力部22に出力する(S24)。
次に、出力部22は、入力された電気信号から累積量を抽出し、抽出した累積量が所定量以上か否か判別する(S25)。
ここで、累積量は、装置が消費したはんだペーストの量である。累積量(すなわち、装置が消費したはんだペーストの量)が所定量以上となったとき、装置内のはんだペースト残量は所定量以下に減っている。S25の判別は、装置内のはんだペーストの残量が所定量以下になったか否かを判別している。
出力部22は、S25において、抽出した累積量が所定量以上でない場合(S25でNoの場合)、すなわち、はんだペーストの残量が所定量以下になっていない場合には、特に警告を発せず、S1に戻り、印刷動作を継続する。
その後、はんだ印刷装置21がS1〜S3、S24〜S25の処理を繰り返したとする。S1で印刷処理が実施されることで、はんだ印刷装置21内のはんだペーストが消費されていく。出力部22が抽出する累積量(はんだ印刷装置21が消費したはんだペーストの量)も増加していく。
出力部22は、S25において、抽出した累積量が所定量以上となった場合(S25でYesの場合)、すなわち、装置内のはんだペーストの残量が所定量以下となった場合には、警報を発する(S6)。
はんだ印刷装置21のユーザは、警告音により、装置内のはんだペーストの残量が所定量以下となったことを知り、はんだペーストをはんだ印刷装置21に補充することができる。
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
[効果の説明]
本実施形態のはんだ印刷装置21は、第1の実施形態のはんだ印刷装置1よりも十分に製造コストを抑えることができる。なぜなら、本実施形態のはんだ印刷装置21は、センサだけでなく、はんだペーストの残量を算出する機能部(すなわち、残量算出部14)も備える必要がないからである。
本実施形態のはんだ印刷装置21を含むシステムも、センサ及び残量算出部14を備える必要がないので、第1の実施形態のはんだ印刷装置1を含むシステムよりも十分に導入コストを抑えることができる。
≪第3の実施の形態≫
図9は、本発明の第3の実施の形態における処理装置100の構成例を説明する為の図である。以下に、第3の実施の形態の処理装置100の構成と動作について説明する。
[構成の説明]
(1)第3の実施形態の処理装置100の構成
第3の実施形態の処理装置100は、半田を用いた所定の処理を行う装置である。
本実施形態の処理装置100は、図9に示されるように、所定の装置200と有線回線を介して接続され、システムを構成する。本実施形態の処理装置100は、累積部101と、出力部102と、を備える。累積部101は、出力部102及び装置200と有線回線を介して接続される。所定の処理は、半田をプリント基板に印刷する処理(以下、「印刷処理」という)であってもよい。
(2)装置200の機能
装置200は、(装置100で実施された)所定の処理の結果物が入力される。装置200は、ベルトコンベアによって装置100から所定の処理の結果物が入力されてもよい。装置200は、所定の処理の結果物の出力先である。
所定の処理が上述の印刷処理の場合、当該所定の処理の結果物は、半田が印刷されたプリント基板である。
装置200は、入力された所定の処理の結果物に含まれる半田の体積又は、当該結果物に半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量を計測する。装置200は、半田量を計測したときには、計測した半田量を電気信号として累積部101に出力する機能を備えてもよい。
(3)処理装置100の各部位の機能
(3−1)累積部101の機能
累積部101は、装置200から入力される半田量の積算量を算出する。
積算量は、本実施形態の装置100がそれまでに所定の処理で消費した半田の消費量である。
累積部101は、積算量を算出する為に、装置200から入力される電気信号から半田量を抽出すると、抽出した半田量を、それまでに抽出した半田量に加算する機能を備えてもよい。
(3−2)出力部102の機能
出力部102は、累積部101で算出された積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する。
例えば、出力部102は、積算量(すなわち、半田の消費量)が所定量以上になった場合に、所定の信号を出力してもよい。
所定の信号は、警報を発する信号であってもよい。所定量は、本実施形態の処理装置100のユーザにより予め設定される。所定量は、体積量が設定されてもよい。
[動作の説明]
(1)基本動作
次に、本実施形態の処理装置100の動作を説明する。なお、本実施形態の処理装置100が、供給された半田を用いて印刷処理を行っており、装置200が、印刷処理の結果物(すなわち、印刷されたプリント基板)に含まれる半田の体積である半田量を計測しているものとする。また、装置200が、半田量を計測すると、計測した半田量を電気信号として処理装置100に出力しているものとする。
処理装置100の累積部101は、装置200から入力される半田量の積算量を算出する。
具体的には、累積部101は、装置200から電気信号が入力されると、入力された電気信号から半田量を抽出し、抽出した半田量を、それまでに抽出した半田量に加算して積算量を算出する。
上述の積算量は、それまでにプリント基板に印刷された半田量であるので、本実施形態の処理装置100が消費した半田量(以下、「半田の消費量」という)に相当する。
次に、出力部102は、累積部101で算出された積算量(すなわち、半田の消費量)に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する。
例えば、出力部102は、積算量(すなわち、半田の消費量)が所定量以上となった場合に信号を出力してもよい。積算量(すなわち、半田の消費量)が所定量以上となったときには、処理装置100内の半田の残量は所定量以下となっている。出力部102は、処理装置100内の半田の残量は所定量以下となったときに所定の信号を出力することとなる。
所定の信号は、警報を発する信号であってもよい。
本実施形態の処理装置100のユーザは、警報を確認することで、装置内の半田の残量が所定量以下となったことを知り、半田を処理装置100に補充することができる。
なお、上述の積算量に対応する量は、積算量から求められる処理装置100内の半田の残量であってもよい。その場合、出力部102は、処理装置100内の半田の残量を、積算量(半田の消費量)と、処理装置100に供給された半田の量と、の差を算出することで求める。出力部102は、求めた処理装置100内の半田の残量が所定量以下になった場合に、警告を発する信号を出力する。
本実施形態の処理装置100のユーザは、警報を確認することで、装置内の半田の残量が所定量以下となったことを知り、半田を処理装置100に補充することができる。なお、「処理装置100に供給された半田の量」は、本実施形態の処理装置100のユーザによって出力部102に予め設定される。
(2)装置200が半田の面積を計測する場合の動作
結果物に半田が付着した面積である半田量を装置200が計測する場合、本実施形態の処理装置100は、同じ高さで半田をプリント基板に印刷しているときに、計測された半田量を用いて、上述の「(1)基本動作」の動作を行うことができる。
そのとき、本実施形態の処理装置100は、体積の代わりに面積を扱うこととなる。その為、出力部102に設定される所定量は、面積を示す量である必要がある。
その為に、本実施形態の処理装置100のユーザは、「(1)基本動作」において出力部102に設定した所定量(体積を示す量)を、プリント基板に印刷された半田の高さで除算した量(面積を示す量)を算出する。「プリント基板に印刷された半田の高さ」は実測により求めることができる。本実施形態の処理装置100のユーザは、算出した量(面積を示す量)を所定量として出力部102に設定する。
[効果の説明]
本実施形態によれば、処理装置100は、装置に供給されている半田の残量が所定量以下となったことを通知するにあたり、製造コストを十分に抑えることができる。
なぜなら、処理装置100は、同じシステムの装置200で計測された半田量を流用して、積算量(装置が消費した半田量)を算出し、該積算量に対応する量(例えば、積算量から求められる半田の残量)が所定量に達したときに信号を出力するからである。上述の処理によって、本実施形態の処理装置100は、センサを用いことなく、半田の残量が所定量以下となったことをユーザに通知することができる。その結果、本実施形態の処理装置100は、センサを備える必要がないので、その分、十分に製造コストを抑えることができる。
さらに、本実施形態の処理装置100を含むシステムは、その導入コストを十分に抑えることができる。なぜなら、当該システムでは、処理装置100の製造コストが抑えられているからである。さらに、もう1つの理由として、当該システムでは、残量が所定量以下となったことを通知するにあたり、装置200で計測された半田量を流用して装置100が計算を行うだけであり、システム内のどの装置にもセンサを新たに備える必要がないからである。
上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
さらに、上記の各実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積部と、
前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする処理装置。
(付記2)
前記積算量と、装置に供給された前記半田の量を示す所定の供給量と、の差を算出する残量算出部を備え、
前記出力部は、前記差が前記所定量以下である場合に前記所定の信号を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の処理装置。
(付記3)
前記差を表示する表示部を備える、
ことを特徴とする付記2に記載の処理装置。
(付記4)
前記出力部は、前記積算量が前記所定量以上である場合に前記所定の信号を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の処理装置。
(付記5)
前記所定の信号は、接続する機器が警報を発する信号である、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記6)
半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積ステップと、
前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力ステップと、を有する、
ことを特徴とする方法。
(付記7)
前記積算量と、供給された前記半田の量を示す所定の供給量と、の差を算出する残量算出ステップを有し、
前記出力ステップにおいては、前記差が前記所定量以下である場合に前記所定の信号を出力する、
ことを特徴とする付記6に記載の方法。
(付記8)
前記出力ステップにおいては、前記積算量が前記所定量以上である場合に前記所定の信号を出力する、
ことを特徴とする付記6に記載の方法。
(付記9)
半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置と接続されたコンピュータに、
前記装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積処理と、
前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力処理と、
を行わせるためのプログラム。
(付記10)
前記積算量と、供給された前記半田の量を示す所定の供給量と、の差を算出する残量算出処理と、
前記出力処理においては、前記差が前記所定量以下である場合に前記所定の信号を出力する処理と、
を前記コンピュータに行わせるための付記9に記載のプログラム。
(付記11)
前記差を表示する表示処理を前記コンピュータに行わせるための付記10に記載のプログラム。
(付記12)
前記出力処理においては、前記積算量が前記所定量以上である場合に前記所定の信号を出力する処理を前記コンピュータに行わせるための付記9に記載のプログラム。
(付記13)
前記所定の処理は、前記半田を基板に印刷する印刷処理である、
ことを特徴とする付記9乃至12のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記14)
前記所定の信号は、接続する機器が警報を発する信号である、
ことを特徴とする付記9乃至13のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記15)
前記累積処理においては、前記結果物の重量と、前記結果物の前記処理前の所定の重量と、の差を計測する計量器で計測された前記差の積算量を算出する処理と、
前記出力処理においては、前記差の積算量が所定量に達した場合に前記所定の信号を出力する処理と、
を前記コンピュータに行わせるための付記9に記載のプログラム。
(付記16)
前記差を表示する、
ことを特徴とする付記7に記載の方法。
(付記17)
前記所定の処理は、前記半田を基板に印刷する印刷処理である、
ことを特徴とする付記6乃至8のいずれか1項、又は付記16に記載の方法。
(付記18)
前記所定の信号は、接続する機器が警報を発する信号である、
ことを特徴とする付記6乃至8のいずれか1項、又は付記16乃至17のいずれか1項に記載の方法。
(付記19)
前記累積ステップにおいては、前記結果物の重量と、前記結果物の前記処理前の所定の重量と、の差を計測する計量器で計測された前記差の積算量を算出し、
前記出力ステップにおいては、前記差の積算量が所定量に達した場合に前記所定の信号を出力する、
ことを特徴とする付記6に記載の方法。
(付記20)
前記所定の処理は、前記半田を基板に印刷する印刷処理である、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の処理装置。
(付記21)
前記結果物の重量と、前記結果物の前記処理前の所定の重量と、の差を計測する計量器と接続され、
前記累積部は、前記計量器で計測された前記差の積算量を算出し、
前記出力部は、前記差の積算量が所定量に達した場合に前記所定の信号を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の処理装置。
1 はんだ印刷装置
2 はんだ印刷検査装置
3 ベルトコンベア
4 有線回線
5 PC(Personal Computer)
10 印刷部
11 記憶部
12 出力部
13 累積部
14 残量算出部
15 動作開始ボタン
21 はんだ印刷装置
22 出力部
23 累積部
100 処理装置
101 累積部
102 出力部
200 装置

Claims (10)

  1. 半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積部と、
    前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 前記積算量と、装置に供給された前記半田の量を示す所定の供給量と、の差を算出する残量算出部を備え、
    前記出力部は、前記差が前記所定量以下である場合に前記所定の信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記差を表示する表示部を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記出力部は、前記積算量が前記所定量以上である場合に前記所定の信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  5. 前記所定の信号は、接続する機器が警報を発する信号である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積ステップと、
    前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力ステップと、を有する、
    ことを特徴とする方法。
  7. 前記積算量と、供給された前記半田の量を示す所定の供給量と、の差を算出する残量算出ステップを有し、
    前記出力ステップにおいては、前記差が前記所定量以下である場合に前記所定の信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記出力ステップにおいては、前記積算量が前記所定量以上である場合に前記所定の信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 半田を用いた所定の処理の結果物の出力先である所定の装置と接続されたコンピュータに、
    前記装置から入力される、前記結果物に含まれる前記半田の体積又は前記結果物に前記半田が付着した面積の少なくともいずれか一方である半田量の積算量を算出する累積処理と、
    前記積算量に対応する量が所定量に達した場合に所定の信号を出力する出力処理と、
    を行わせるためのプログラム。
  10. 前記積算量と、供給された前記半田の量を示す所定の供給量と、の差を算出する残量算出処理と、
    前記出力処理においては、前記差が前記所定量以下である場合に前記所定の信号を出力する処理と、
    を前記コンピュータに行わせるための請求項9に記載のプログラム。
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