JP6196011B1 - 歩数を利用した通信サービスに用いられるサーバ装置及び端末装置 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、現在、歩数を利用した通信サービスにあっては、各ユーザが他のユーザとどのように関わりあいながら当該通信サービスを受けることができるかについて様々な手法が検討されている。しかしながら、この点に対する言及についても、上記特許文献においてはなされていない。
したがって、本発明の様々な実施形態により、歩数を利用した通信サービスにおいて用いられる向上した性能を有するサーバ装置及び端末装置を提供する。
を具備するものである。
一実施形態に係る歩数を利用した通信サービスは、各ユーザが、その端末装置を用いて歩数に関する所定のチャレンジ(タスク、ミッション、イベント等とも称される)を達成した場合に、このユーザとこのユーザに関連する関連ユーザとを含む自グループの中から選択したユーザに対して、このチャレンジに関連する商品又は役務の提供を受ける権利をプレゼントすることを可能にするサービスである。以下、便宜上、このような通信サービスを「プレゼント提供サービス」と称することがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る歩数を利用した通信サービス(プレゼント提供サービス)を実現するために用いられる通信システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係るサーバ装置10(以下単に「サーバ装置10」ということがある。)は、インターネット等の通信網20を介して、通信機能を備える複数の端末装置30−1、30−2、・・・、30−N(以下「端末装置30」と総称することがある。)と通信可能に接続されている。サーバ装置10は、本発明の一実施形態に係る通信システムの一部又は全部を実装する装置の一例である。
サーバ装置10は、図示のとおり、CPU11と、メインメモリ12と、ユーザI/F13と、通信I/F14と、外部メモリ15と、ディスクドライブ16と、を含み、これらの各構成要素がバス17を介して互いに電気的に接続されている。CPU11は、外部メモリ15からオペレーティングシステムやプレゼント提供サービスの進行を制御する様々なプログラムをメインメモリ12にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ12は、CPU11が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えば、DRAMによって構成される。
別の実施形態では、サーバ装置10は、階層構造を有する複数のウェブページから成るウェブサイトを管理するウェブサーバであり、端末装置30に対してプレゼント提供サービスを含む各種サービスを提供することができる。端末装置30に備えられたブラウザソフトウェアは、ウェブページを表示するためのHTMLデータをサーバ装置10から取得し、取得したHTMLデータを解析して、当該ウェブページを端末装置30のユーザに提示することができる。このウェブページを表示するためのHTMLデータも外部メモリ15に記憶され得る。HTMLデータは、HTML等のマークアップ言語で記述されたHTML文書から成り、このHTML文書には、タグを利用して様々な画像が関連付けることができる。また、HTML文書には、Action ScriptやJavaScript(登録商標)等のスクリプト言語等で記述されたプログラムを埋め込むことができる。
端末装置30の構成の一例について図2を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る端末装置30の構成の一例を示すブロック図である。端末装置30は、図示のとおり、CPU31と、メインメモリ32と、ユーザI/F33と、通信I/F34と、外部メモリ35と、を含み、これらの各構成要素がバス36を介して互いに電気的に接続されている。
外部メモリ35は、例えば磁気ディスクドライブやフラッシュメモリ等により構成され、オペレーティングシステム等の様々なプログラムを記憶する。
別の実施形態では、端末装置30は、例えば、HTML形式のファイル(HTMLデータ)を解釈して画面表示するためのブラウザソフトウェアを備えており、このブラウザソフトウェアの機能によりサーバ装置10から取得したHTMLデータを解釈して、受信したHTMLデータに対応するウェブページを表示することができる。また、端末装置30は、ブラウザソフトウェアに組み込まれるプラグインソフト(例えば、アドビシステムズ社から提供されているFLASH Player)(FLASHは商標)を備えており、HTMLデータに埋め込まれたSWF形式のファイルをサーバ装置10から取得し、当該SWF形式のファイルをブラウザソフトウェア及びプラグインソフトを用いて実行することができる。
図3は、図1に示した構成を有するサーバ装置10により実現される機能の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置10は、主に、通信部110と、記憶部120と、許可情報付与部130と、歩数取得部140と、制御部150と、オプションとしての歩数調整部160及び有効歩数取得部170と、を含む。
なお、通信部110は、例えば、主に上述したサーバ装置10のCPU11、メインメモリ12及び通信I/F14により実現され得るものである。
なお、記憶部120は、例えば、主に上述したメインメモリ12、外部メモリ15及びディスクドライブ16により実現され得るものである。
許可情報付与部130は、例えば、主に上述したCPU11及びメインメモリ12により実現され得るものである。
なお、歩数取得部140は、例えば、主に上述したCPU11、メインメモリ12及び通信I/F14により実現され得るものである。
なお、歩数調整部160は、例えば、主に上述したCPU11及びメインメモリ12により実現され得るものである。
なお、有効歩数取得部170は、例えば、主に上述したCPU11及びメインメモリ12により実現され得るものである。
なお、制御部150は、例えば、主に上述したCPU11及びメインメモリ12により実現され得るものである。
図4は、図2に示された端末装置30により実現される機能の一例を示すブロック図である。図4に示すように、端末装置30は、主に、通信部210と、記憶部220と、入力部230と、表示部240と、選択部250と、測定部260と、制御部270と、オプションとしての有効歩数取得部280と、を含む。
なお、通信部210は、例えば、主に上述した端末装置30のCPU31、メインメモリ32及び通信I/F34により実現され得るものである。
なお、記憶部220は、例えば、主に上述したメインメモリ32及び外部メモリ35により実現され得るものである。
なお、入力部230は、例えば、主に上述したCPU31、メインメモリ32及びユーザI/F33により実現され得るものである。
なお、表示部240は、例えば、主に上述したCPU31、メインメモリ32及びユーザI/F33により実現され得るものである。
なお、選択部250は、例えば、主に上述したCPU31及びメインメモリ32により実現され得るものである。
なお、有効歩数取得部280は、例えば、主に上述したCPU31及びメインメモリ32により実現され得るものである。
本実施形態では、歩数に関するチャレンジとして、対象ユーザとこの対象ユーザに関連する関連ユーザとを含む自グループが、所定の期間内に所定の歩数に到達した場合に、この自グループに含まれるユーザのうちの1又は複数のユーザが所定の商品又は役務の提供を受ける権利を無料でプレゼントされるチャレンジ(以下便宜上「SILVERチャレンジ」という。)が、プレゼント提供サービスにおいて提供される場合について説明する。
まず、ステップ(以下「ST」という。)50において、既にプレゼント提供サービスへの登録を完了させた状態にあって新たなチャレンジを開始しようとする対象ユーザ(ここでは「ユーザA」)が、端末装置30にインストールされた所定のアプリケーションを実行してサーバ装置10との通信を開始する。別の実施形態では、ユーザAは、端末装置30を用いてサーバ装置10により提供される所定のウェブサイトにアクセスしてもよい。端末装置30が、サーバ装置10に提供される所定のアプリケーションを介してプレゼント提供サービスの提供を受けるか、サーバ装置10に提供される所定のウェブサイトを介してプレゼント提供サービスの提供を受けるかは、本発明の実施形態において重要な点ではないため、それらの具体的な実現方法についてはその詳細な説明を省略する。
なお、ここで表示されるチャレンジは、端末装置30の現在地とは関係のない店舗に関連したチャレンジであってもよいし、端末装置30の現在地と所定の距離内にある店舗に関連したチャレンジであってもよい。
また、別の実施形態では、ユーザAの端末装置30の画面には、利用可能なチャレンジがクラスに関係なくすべて表示され、ユーザAに入力された検索条件(例えば、クラスが「SILVER」であるチャレンジのみ、「カラオケ」という文言を含むチャレンジのみ、目標歩数が5000歩数未満であるチャレンジのみ等といったような様々な検索条件)に該当するチャレンジのみが端末装置30の画面に表示されるようにしてもよい。
図9に示すように、端末装置30の画面には、フィールド321及び322において、それぞれ、現在進行中のチャレンジの名称及び目標歩数が表示される。また、フィールド333及び334において、それぞれ、ユーザAの現在の歩数、及び、ユーザAが属するグループ全体の歩数が表示される。さらに、フィールド335において、このチャレンジの実行のために残された日数が表示される。
別の実施形態では、この招待メッセージには、例えば、プレゼント提供サービスの提供を受けるためのウェブサイトを特定する情報(URL)が記載されている。よって、この招待メッセージを受信したユーザBは、端末装置30を用いて、そのURLに基づいてサーバ装置10にアクセスしてプレゼント提供サービスの提供を受けることができる。
以上のようにして、ユーザBは、ユーザAと協力してチャレンジ1に参加することができる。
別の実施形態では、チャレンジ1を開始したユーザAだけでなく、ユーザAに招待された他のユーザ(ユーザB等)もまた友達を招待することができる。この場合、ユーザB等の端末装置30の画面にも、図9に示したフィールド337が表示される。友達の招待は、上述したとおりに実行され得る。
このようなサーバ装置10への通知に先行して若しくは並行して、又は、このようなサーバ装置10への通知の後に、各ユーザの端末装置30は、現在の累積歩数(測定歩数を累積させた累積歩数、又は、有効歩数を累積させた累積歩数)を、ユーザに示すべく画面に表示することができる。このような現在の累積歩数は、図9に例示した画面330におけるフィールド333に表示されるものとすることができる。
また、図5には示されていないが、このようにサーバ装置10により算出されたグループ累積歩数は、対応するグループに属する各ユーザの端末装置30に通知され表示されるようにしてもよい。グループ累積歩数は、例えば、図9に例示した画面330においてフィールド334に表示されるものとすることができる。
このようにして、端末装置30(の選択部250)は、ユーザAから入力された情報に基づいて、ユーザA〜Cのうちプレゼントの提供を受けるべきユーザを選択することができる。これに伴い、サーバ装置10(の制御部150)は、端末装置30(の選択部250)から受信する所定の情報に基づいて、ユーザA〜Cのうちプレゼントの提供を受けるべきユーザを選択ないし識別することができる。
次に、上述したとおり、ST53においては、一実施形態として、端末装置30により取得された測定歩数に対して、端末装置30の有効歩数取得部280又はサーバ装置10の有効歩数取得部170により第1補正及び第2補正が順次(又は第2補正及び第1補正が順次)施されることにより、有効歩数が取得される。このような有効歩数の取得方法について、以下、詳細に説明する。
ユーザが、自転車、自動車及び電車等を含む、一般的な歩行速度より大きい速度で移動する交通手段を利用して移動するときに、端末装置30が揺れて各種センサが作動することにより、誤って歩数がカウントされる、という要因に起因する誤差(以下「異常速度誤差」という。)
ユーザが、静止している(一般的な歩行速度で移動していない)ときに、端末装置30が揺れて各種センサが作動することにより、誤って歩数がカウントされる、という要因に起因する誤差(以下「異常カウント誤差」という。)
(1)移動区間平均速度基準方式(第1方式)
一定時間(例えば24時間)においてユーザが移動した移動距離を用いて平均速度を算出し、この平均速度に基づいて、測定歩数の異常速度誤差及び異常カウント誤差を補正する方式
(2)単位区間平均速度基準方式(第2方式)
GPSが「ON」で端末装置30の位置の把握が可能な状態において移動した単位時間(例えば1時間)について平均速度を算出し、この平均速度に基づいて、測定歩数の異常速度誤差及び異常カウント誤差を補正する方式
(3)単位区間移動距離基準方式(第3方式)
単位時間(例えば30秒)においてユーザが移動した移動距離に基づいて、測定歩数の異常速度誤差及び異常カウント誤差を補正する方式
歩幅=ユーザの身長×30%
(1)概要
まず、一定時間(例えば24時間)においてユーザの端末装置30が移動した移動距離を用いて平均速度を算出し、この平均速度がユーザの一般的な足取りで認められる速度であるのか否かに基づいて、測定歩数における異常速度誤差を補正することにより、「速度補正歩数」を算出する。
次に、本方式において以下のとおり測定される移動距離を上記歩幅で割った歩数を「使用者標準歩数」として算出する。
最後に、速度補正歩数と使用者標準歩数との相関関係に基づいて、速度補正歩数(測定歩数)における異常カウント誤差を補正して「有効歩数」を算出する。
ユーザは、位置を測定可能なGPS機能、及び、歩数を測定可能な機能の両方が備わった端末装置30を所持したまま移動する。
ユーザが歩く間において、端末装置30の歩数測定機能が作動して歩数をカウントする。端末装置30の測定部260は、このようにカウントされる歩数のうち、端末装置30のGPSが「ON」であり位置を把握できる状態においてカウントされた歩数を「測定歩数」として算出する。
ユーザの移動環境によって端末装置30のGPSは「ON」と「OFF」とを繰り返さす場合がある。端末装置30の測定部260は、この端末装置30のGPSが「ON」の状態で歩数がカウントされながら端末装置30が移動した距離(以下「測定距離」という。)を把握することができる。
端末装置30の測定部260は、測定距離を追跡し始めた時点から終わるまでの時間を「測定時間」として算出することができる。
まず、第1ステップとして、一定時間(例えば24時間)累積された測定距離と累積された測定時間とを利用して、ユーザの平均速度を「平均測定速度」として算出する。
このような補正(第1補正)によれば、例えば、平均測定速度が通常の歩行に相当する速度と判断された場合には、測定歩数がそのまま速度補正歩数として利用される。一方、平均測定速度が、通常の歩行に相当する速度よりも速いと判断された場合には、その速度に応じて測定歩数を減少させた歩数が速度補正歩数として利用される。これにより、測定歩数に含まれる異常速度誤差が補正される。
このような補正(第2補正)によれば、例えば、速度補正歩数(又は測定歩数)とユーザの使用者標準歩数との相違が所定の範囲内にあると判断された場合には、速度補正歩数(又は測定歩数)がそのまま有効歩数として利用される。一方、速度補正歩数とユーザの使用者標準歩数との相違が著しい場合には、ユーザが実際に歩行していない(又は歩行している)のにも関わらず、例えばユーザが端末装置30を意図的に振動させる(又は振動させない)こと等の不正行為により、測定歩数がカウントされてしまった(又はカウントされなかった)との推定のもと、その相違の大きさに応じて速度補正歩数(測定歩数)を減少させた歩数が有効歩数として利用される。これにより、測定歩数に含まれる異常カウント誤差が補正される。
(1)概要
まず、端末装置30のGPSが「ON」であって位置の把握が可能な状態で端末装置30が移動した単位時間(例えば1時間)において、端末装置30の平均速度を算出し、そのように算出した平均速度がユーザの一般的な足取りで認められる速度であるのか否かに基づいて、測定歩数における異常速度誤差を補正することにより、「単位速度補正歩数」を算出する。
次に、本方式において以下のとおり測定される移動距離移動距離を上記歩幅で割った歩数を「使用者標準歩数」として算出する。
さらに、単位速度補正歩数と使用者標準歩数との相関関係に基づいて、単位速度補正歩数(測定歩数)における異常カウント誤差を補正して単位時間ごとの「有効歩数」を算出する。
最後に、このように算出した単位時間ごとの有効歩数を合算したものを有効歩数とする。
ユーザは、位置を測定可能なGPS機能、及び、歩数を測定可能な機能の両方が備わった端末装置30を所持したまま移動する。
ユーザが歩く間において、端末装置30の歩数測定機能が作動して歩数をカウントする。端末装置30の測定部260は、このようにカウントされる歩数のうち、端末装置30のGPSが「ON」であり位置を把握できる状態においてカウントされた歩数を「測定歩数」として算出する。
ユーザの移動環境によって端末装置30のGPSは「ON」と「OFF」とを繰り返さす場合がある。端末装置30の測定部260は、この端末装置30のGPSが「ON」の状態で歩数がカウントされながら端末装置30が移動した距離(以下「測定距離」という。)を把握することができる。
端末装置30の測定部260は、測定距離を追跡し始めた時点から終わるまでの時間を「測定時間」として算出することができる。
まず、第1ステップとして、単位時間(例えば1時間)の間において累積された測定距離及び測定時間とを利用して、ユーザの平均速度を「単位平均測定速度」として算出する。
このような補正(第1補正)によれば、例えば、単位平均測定速度が通常の歩行に相当する速度と判断された場合には、測定歩数がそのまま単位速度補正歩数として利用される。一方、単位平均測定速度が、通常の歩行に相当する速度よりも速いと判断された場合には、その速度に応じて測定歩数を減少させた歩数が単位速度補正歩数として利用される。これにより、測定歩数に含まれる異常速度誤差が補正される。
このような補正(第2補正)によれば、例えば、単位速度補正歩数(又は測定歩数)とユーザの使用者標準歩数との相違が所定の範囲内にあると判断された場合には、単位速度補正歩数(又は測定歩数)がそのまま有効歩数として利用される。一方、単位速度補正歩数とユーザの使用者標準歩数との相違が著しい場合には、ユーザが実際に歩行していない(又は歩行している)のにも関わらず、例えばユーザが端末装置30を意図的に振動させる(又は振動させない)こと等の不正行為により、測定歩数がカウントされてしまった(又はカウントされなかった)との推定のもと、その相違の大きさに応じて単位速度補正歩数(測定歩数)を減少させた歩数が有効歩数として利用される。これにより、測定歩数に含まれる異常カウント誤差が補正される。
(1)概要
まず、端末装置30のGPSが「ON」であって位置の把握が可能な状態で単位時間(例えば30秒)において端末装置30が移動した距離(移動距離)を算出し、そのように算出した移動距離がユーザの一般的な足取りで認められる距離であるのか否かに基づいて、測定歩数における異常速度誤差を補正することにより、「単位距離補正歩数」を算出する。
次に、本方式において以下のとおり測定される移動距離を上記歩幅で割った歩数を「使用者標準歩数」として算出する。
さらに、単位距離補正歩数と使用者標準歩数との相関関係に基づいて、単位距離補正歩数(測定歩数)における異常カウント誤差を補正して「有効歩数」を算出する。
最後に、このように算出した単位時間ごとの有効歩数を合算したものを有効歩数とする。
ユーザは、位置を測定可能なGPS機能、及び、歩数を測定可能な機能の両方が備わった端末装置30を所持したまま移動する。
ユーザが歩く間において、端末装置30の歩数測定機能が作動して歩数をカウントする。
ユーザの移動環境とは関係なく、端末装置30のGPSは常に「ON」状態にある。端末装置30の測定部260は、この端末装置30のGPSが「ON」の状態で歩数がカウントされながら端末装置30が移動した距離を把握することができる。
端末装置30の測定部260は、単位時間(例えば30秒)ごとに、サーバ装置10からGPS信号を受信した時点から単位時間(例えば30秒)が経過するまでに端末装置30が移動した距離(以下「単位距離」という。)を算出することができる。
単位時間を例えば30秒に設定した場合におけるユーザの移動速度と単位距離との間の相関関係は以下の表6に示すとおりである(これに限定されない)。
まず、第1ステップとして、サーバ装置10と端末装置30との間においてGPS信号が送受信され、ユーザの位置を把握する動作のための単位時間が定められる。
このような補正(第1補正)によれば、例えば、単位距離が通常の歩行に相当する距離と判断された場合には、測定歩数がそのまま単位距離補正歩数として利用される。一方、単位距離が、通常の歩行に相当する距離よりも大きいと判断された場合には、その距離に応じて測定歩数を減少させた歩数が単位距離補正歩数として利用される。これにより、測定歩数に含まれる異常速度誤差が補正される。
このような補正(第2補正)によれば、例えば、単位距離補正歩数(又は測定歩数)とユーザの使用者標準歩数との相違が所定の範囲内にあると判断された場合には、単位距離補正歩数(又は測定歩数)がそのまま有効歩数として利用される。一方、単位距離補正歩数とユーザの使用者標準歩数との相違が著しい場合には、ユーザが実際に歩行していない(又は歩行している)のにも関わらず、例えばユーザが端末装置30を意図的に振動させる(又は振動させない)こと等の不正行為により、測定歩数がカウントされてしまった(又はカウントされなかった)との推定のもと、その相違の大きさに応じて単位距離補正歩数(測定歩数)を減少させた歩数が有効歩数として利用される。これにより、測定歩数に含まれる異常カウント誤差が補正される。
本発明の第10の態様に係るサーバ装置は、歩数を利用した通信サービスを提供するサーバ装置であって、通信網を介して各ユーザの端末装置から該ユーザの歩数に関する歩数情報を受信する通信手段と、対象ユーザの端末装置から受信した前記歩数情報に基づいて該対象ユーザに関連する歩数が所定の条件を満たすことを検出した場合に、前記対象ユーザと該対象ユーザに関連する少なくとも1つの関連ユーザとを含む自グループから選択された少なくとも1つの選択ユーザに対して、商品又は役務の提供を受けることを許可する許可情報を付与する付与手段と、を具備するものである。
20 通信網
30 端末装置
110 通信部
120 記憶部
130 許可情報付与部
140 歩数取得部
150 制御部
160 歩数調整部
170 有効歩数取得部
210 通信部
220 記憶部
230 入力部
240 表示部
250 選択部
260 測定部
270 制御部
280 有効歩数取得部
Claims (9)
- 歩数を利用した通信サービスを提供するサーバ装置であって、
通信網を介して端末装置と通信する通信手段と、
前記端末装置により測定された該端末装置のユーザの測定歩数に対して、所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に基づいた第1補正、及び、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離と前記ユーザの歩幅とから算出された標準歩数に対する偏差に基づいた第2補正、のうちの一方の補正がなされた後に他方の補正がなされることにより算出された有効歩数を取得する取得手段と、
を具備し、
前記第1補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記所定の時間区間で除することにより算出される前記端末装置の移動速度に応じた係数、又は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に応じた係数を、前記測定歩数又は前記第2補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものであり、
前記第2補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記ユーザの歩幅で除することにより算出される前記標準歩数に対する前記測定歩数又は前記第1補正がなされた前記測定歩数の偏差に応じた係数を、前記測定歩数又は第1補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものである、ことを特徴とするサーバ装置。 - 前記通信網がインターネットを含む、請求項1に記載のサーバ装置。
- 前記測定歩数が、加速度センサ、重力センサ及び/又はジャイロスコープを用いて前記端末装置により測定された歩数である、請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
- 前記第1補正及び前記第2補正において用いられる各係数が0%〜100%の範囲にある、請求項1から請求項3のいずれかに記載のサーバ装置。
- 前記所定の時間区間は、前記端末装置に含まれ該端末装置の位置情報を取得する位置情報取得手段が連続的に作動する1又はそれ以上の一定の時間区間を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載のサーバ装置。
- コンピュータを、
通信網を介して端末装置と通信する通信手段、並びに、
前記端末装置により測定された該端末装置のユーザの測定歩数に対して、所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に基づいた第1補正、及び、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離と前記ユーザの歩幅とから算出された標準歩数に対する偏差に基づいた第2補正、のうちの一方の補正がなされた後に他方の補正がなされることにより算出された有効歩数を取得する取得手段、
として機能させ、
前記第1補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記所定の時間区間で除することにより算出される前記端末装置の移動速度に応じた係数、又は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に応じた係数を、前記測定歩数又は前記第2補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものであり、
前記第2補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記ユーザの歩幅で除することにより算出される前記標準歩数に対する前記測定歩数又は前記第1補正がなされた前記測定歩数の偏差に応じた係数を、前記測定歩数又は第1補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものである、ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 歩数を利用した通信サービスを提供する方法であって、
端末装置が、該端末装置のユーザの歩数を測定して測定歩数として取得するステップと、
前記端末装置又は該端末装置と通信網を介して通信するサーバ装置が、前記測定歩数に対して、所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に基づいた第1補正、及び、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離と前記ユーザの歩幅とから算出された標準歩数に対する偏差に基づいた第2補正、のうちの一方の補正がなされた後に他方の補正がなされることにより算出された有効歩数を取得するステップと、
を含み、
前記第1補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記所定の時間区間で除することにより算出される前記端末装置の移動速度に応じた係数、又は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に応じた係数を、前記測定歩数又は前記第2補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものであり、
前記第2補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記ユーザの歩幅で除することにより算出される前記標準歩数に対する前記測定歩数又は前記第1補正がなされた前記測定歩数の偏差に応じた係数を、前記測定歩数又は第1補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものである、ことを特徴とする方法。 - 歩数を利用した通信サービスの提供を受ける端末装置であって、
当該端末装置のユーザの歩数を測定して測定歩数として取得する測定手段と、
前記測定歩数に対して、所定の時間区間における当該端末装置の移動距離に基づいた第1補正、及び、前記所定の時間区間における当該端末装置の移動距離と前記ユーザの歩幅とから算出された標準歩数に対する偏差に基づいた第2補正、のうちの一方の補正がなされた後に他方の補正がなされることにより算出された有効歩数を取得する取得手段と、
を具備し、
前記第1補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記所定の時間区間で除することにより算出される前記端末装置の移動速度に応じた係数、又は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に応じた係数を、前記測定歩数又は前記第2補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものであり、
前記第2補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記ユーザの歩幅で除することにより算出される前記標準歩数に対する前記測定歩数又は前記第1補正がなされた前記測定歩数の偏差に応じた係数を、前記測定歩数又は第1補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものである、ことを特徴とする端末装置。 - コンピュータを、
端末装置のユーザの歩数を測定して測定歩数として取得する測定手段、並びに、
前記測定歩数に対して、所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に基づいた第1補正、及び、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離と前記ユーザの歩幅とから算出された標準歩数に対する偏差に基づいた第2補正、のうちの一方の補正がなされた後に他方の補正がなされることにより算出された有効歩数を取得する取得手段、
として機能させ、
前記第1補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記所定の時間区間で除することにより算出される前記端末装置の移動速度に応じた係数、又は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離に応じた係数を、前記測定歩数又は前記第2補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものであり、
前記第2補正は、前記所定の時間区間における前記端末装置の移動距離を前記ユーザの歩幅で除することにより算出される前記標準歩数に対する前記測定歩数又は前記第1補正がなされた前記測定歩数の偏差に応じた係数を、前記測定歩数又は第1補正がなされた前記測定歩数に乗ずるものである、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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