JP2017077541A - 二酸化炭素吸着剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のゼオライト吸着剤と比較して、真空に近い圧力まで減圧することなく二酸化炭素の有効吸着量を多くすることができる、より少ない消費エネルギーで二酸化の除去を行うことができる二酸化炭素吸着剤を提供する。【解決手段】フォージャサイト型の結晶構造を有し、SiO2/Al2O3モル比が3.5以上6.0以下であるゼオライト成形体を含む二酸化炭素吸着剤。当該二酸化炭素吸着剤は、Y型ゼオライト粉末と無機バインダーを含むゼオライト成形体にアルカリ処理を行うアルカリ処理工程を含む製造方法により製造することができる。【選択図】 なし
Description
本発明は二酸化炭素を吸着するゼオライト吸着剤に関する。更に詳しくは、大気中の二酸化炭素濃度以上の二酸化炭素を含有するガスの二酸化炭素の低減、除去に適した二酸化炭素吸着用ゼオライト吸着剤に関する。
二酸化炭素は地球温暖化の原因となる温室効果ガスであり、火力発電所などの固定発生源から燃焼排ガスなどとして大量に排出されている。近年の経済発展に伴い、大気中へ排出される二酸化炭素の放出量は増加しており、これを削減することは世界的な課題となっている。二酸化炭素の除去方法として、各種のゼオライト吸着剤を用いた圧力振動式吸着分離方法(以下、「PSA法」とする。)が検討されている。PSA法では、大気圧以下のある圧力(以下、「吸着圧力」とする。)で吸着剤に二酸化炭素を吸着させ、これを被処理ガスから除去する。二酸化炭素を吸着させた吸着剤は、吸着圧力より低い圧力(以下、「脱離圧力」とする。)で二酸化炭素を脱離することで再生される。工業的には、これを繰り返すことで連続的な二酸化炭素の除去が行われている。そのため、PSA法に用いられる吸着剤は、吸着圧力における吸着量と脱離圧力における吸着量との差(以下、「有効吸着量」とする。)が大きいことが求められる。
PSA法による二酸化炭素の吸着除去に用いるゼオライト吸着剤としては、フォージャサイト型ゼオライトが広く検討されている(特許文献1乃至8)。例えば、二酸化炭素の吸着力が強いことからX型ゼオライトを二酸化炭素吸着剤とする方法(特許文献1乃至8)や、カルシウム(Ca)やナトリウム(Na)などでイオン交換されたX型ゼオライトを二酸化炭素吸着剤とする方法(特許文献1乃至8)が開示されている。また、二酸化炭素吸着量をより大きくするため、LSX型ゼオライトを二酸化炭素吸着剤として使用する吸着除去方法が開示されている(特許文献6)。また、X型ゼオライトと同様な二酸化炭素の吸着特性を示すゼオライト吸着剤として、Y型ゼオライトを二酸化炭素吸着剤として使用する吸着除去方法が開示されている(特許文献1及び8)。更には特許文献9において、吸着剤として、Y型ゼオライトを使用した例が開示されている。
X型ゼオライトやLSX型ゼオライトは二酸化炭素の吸着力が強く、二酸化炭素の吸着量が多い。しかしながら、これらのゼオライトはその吸着力が強すぎるため、有効吸着量を多くするためには、吸着剤を含む系を真空に近い状態まで減圧する必要があった。このような減圧には電力をはじめとする多くの消費エネルギーを必要とする。そのため、これらのゼオライト吸着剤を使用した連続的な二酸化炭素の除去は、消費エネルギーが大きく、二酸化炭素の除去コストが高くなっていた。
特許文献9に記載のY型ゼオライトを含むゼオライト吸着剤は、X型ゼオライトを含む吸着剤と比較して、真空に近い圧力まで減圧することなく有効吸着量を多くすることができ、効率的に二酸化炭素の除去を行うことができるが、さらなる改良が望まれていた。
これらの課題に鑑み、本発明は、従来のゼオライト吸着剤と比較して、真空に近い圧力まで減圧することなく二酸化炭素の有効吸着量を多くすることができる、より少ない消費エネルギーで二酸化炭素の除去を行うことができるゼオライト吸着剤を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討を行った。その結果、フォージャサイト型の結晶構造を有し、SiO2/Al2O3モル比が3.5以上6.0以下であるゼオライト成形体が、真空に近い圧力まで減圧することなく二酸化炭素の有効吸着量を多くできることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明の二酸化炭素吸着剤について説明する。
本発明は、フォージャサイト型の結晶構造を有し、SiO2/Al2O3モル比が3.5以上6.0以下であるゼオライト成形体を含む二酸化炭素吸着剤(以下、「本発明の吸着剤」という。)である。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、フォージャサイト型の結晶構造を有し、SiO2/Al2O3モル比が3.5以上6.0以下である。これにより、本発明の吸着剤は、二酸化炭素の吸着―脱離(以下、「吸脱着」とする。)の調整がとれており、なおかつ、従来知られているX型ゼオライトあるいはY型ゼオライトと比較して二酸化炭素の有効吸着量を多くすることができる。
ここで、有効二酸化炭素吸着量を多くするためには、吸着剤に対する二酸化炭素の吸着力が適度に弱く、その脱離圧力において吸着剤からの二酸化炭素の脱離が容易である必要がある。一方でこのような吸着剤は、同じ吸着圧力で、同じ二酸化炭素の有効吸着量を得る場合、脱離圧力をより高くすることができるため、二酸化炭素の除去に必要とする消費エネルギーを少なくすることができる。詳細な理由は不明であるが、フォージャサイト型の結晶構造を有し、SiO2/Al2O3モル比が3.5以上6.0以下であるゼオライト成形体の有効二酸化炭素吸着量が大きくなることを見出した。
ゼオライト成形体とはゼオライトを固化し、一定の形状を有するものである。そのため、吸着剤用途で使用する際の操作性に適した大きさ及び形状を有する。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、ゼオライト粉末と、後述するアルカリ処理により無機バインダーから転換されたゼオライトを含む。そのため、打錠成形のような、ゼオライト粉末のみを加圧し押し固めた、いわゆるゼオライト圧粉体や、塊状の天然ゼオライトを粉砕して得られるゼオライト粒子とは異なる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、実質的に無機バインダーを含まず、フォージャサイト型ゼオライトからなる。そのため、従来の無機バインダーを含有するゼオライト成形体に比べて二酸化炭素の吸脱着速度の点で有利である。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体が実質的にフォージャサイト型ゼオライトからなることは、ゼオライト成形体のゼオライト成分比を測定することで確認することもできる。ゼオライト成分比は、一般的な水分吸着量測定により算出される。すなわち、ゼオライト粉末100g当たりの水分吸着量に対する、ゼオライト成形体100g当たりの水分吸着量の比により、以下の式(1)を用いてゼオライト成分比を算出することができる。
ゼオライト成分比 = ゼオライト成形体の水分吸着量/ゼオライト粉末の水分吸着量 (1)
ゼオライト成分比 = ゼオライト成形体の水分吸着量/ゼオライト粉末の水分吸着量 (1)
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は95%以上のゼオライト成分比を有する。このような高いゼオライト成分比を有するゼオライト成形体は、成形体中の無機バインダーをゼオライトに転換することにより得られる。すなわち、本発明の成形体は、ゼオライトに転換された無機バインダーを含有する。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体において、無機バインダーから転換されたゼオライトはバインダーとしての機能を有し、ゼオライト粉末同士を強固に結合する。そのため、ゼオライト成形体は機械強度に優れる。ゼオライト成形体の耐圧強度は、通常、5N以上であり、好ましくは10N以上である。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、フォージャサイト型の結晶構造を有する。ゼオライト成形体がフォージャサイト型の結晶構造を有することは、粉末X線回折(以下、「XRD」という。)測定により得られるXRDパターンと、COLLECTION OF SIMULATED XRD POWDER PATTERNS FOR ZEORAITE,M.M.J.Treacy and J.B.Higgings,Fifth Revised Edition ,Published on behalf of the Structure Commission of the International Zeolite Association(2007)P166〜167(以下、「参考文献」という。)に記載のFaujasiteのXRDパターンを比較することで確認できる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体のSiO2/Al2O3モル比は、3.5以上である。これにより、二酸化炭素の吸着量は小さくなるが、有効二酸化炭素吸着量が多くなる。また、ゼオライト成形体のSiO2/Al2O3モル比は、6.0以下であり、好ましくは5.5以下である。これにより、二酸化炭素の吸着量が多くなる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、交換可能なカチオンとして、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、又はプロトンからなる群の少なくとも1種を含むことが好ましく、より好ましくはナトリウムを含む。前記カチオンの交換率は80%以上であることが好ましく、更に好ましくは90%以上、また更に好ましくは95%以上である。ここで、カチオン交換率は以下の式(2)により表すことができる。
カチオン交換率 = カチオンのモル/Alのモル ×100 (2)
カチオン交換率 = カチオンのモル/Alのモル ×100 (2)
ここで、SiO2/Al2O3モル比及びカチオン交換率は、一般的な組成分析により算出することができる。組成分析法として、ICP−AES法を挙げることができる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、ゼオライト粉末を含む。ゼオライト粉末の一次粒子径は、好ましくは2.0μm以下であり、更に好ましくは1.0μm以下である。これにより、後述する無機バインダーをゼオライトに転換した場合に、不純物が生じにくくなる。通常、Y型ゼオライト粉末の一次粒子径は0.1μm以上である。
ここで、ゼオライト粉末の一次粒子径は、測定倍率が5000倍〜15000倍の走査型電子顕微鏡観察像において確認できる独立した粒子を一次粒子とし、当該粒子に対して計測すればよい。
Y型ゼオライト粉末のSiO2/Al2O3モル比は、好ましくは5.0以上である。これにより、本発明の成形体のSiO2/Al2O3モル比が高くなり、二酸化炭素の有効吸着量が多くなる。また、Y型ゼオライト粉末のSiO2/Al2O3モル比は、好ましくは6.0以下である。これにより、本発明の成形体の二酸化炭素の有効吸着量が多くなる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体の、25℃で測定される二酸化炭素吸着等温線から求めることができるラングミュア定数は、0.5kPa−1以上、4kPa−1以下であることが好適である。これにより、真空に近い圧力から大気圧の近い圧力までの広い圧力範囲においても、二酸化炭素の有効吸着量を多くすることができ、二酸化炭素の分離に必要とされる消費エネルギーを低下させることができる。ここで、ラングミュア定数は次のように求めることができる。すなわち、25℃で二酸化炭素の吸着等温線を、圧力単位kPa、吸着量単位mol/kgで測定する。得られた吸着等温線データを用いて、縦軸を1/q、横軸を1/pとしたラングミュアプロットを行い、以下の式(3)で近似することで、ラングミュア定数kを求めることができる。ここでqは二酸化炭素吸着量(mol/kg)、Qは飽和吸着量(mol/kg)、pは圧力(kPa)、kはラングミュア定数(kPa−1)である。
1/q=(1/Q)×(1/k)×(1/p)+(1/Q) (3)
1/q=(1/Q)×(1/k)×(1/p)+(1/Q) (3)
ラングミュア定数が4kPa−1以下であることにより、吸着剤に二酸化炭素が適度な強さで吸着し、低圧下で容易に脱離する。ラングミュア定数が0.5kPa−1以上であることにより、吸着剤から二酸化炭素が脱離しやすく、かつ、二酸化炭素の吸着量が多くなる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体の形状は、例えば、円柱状、円板状、球状、又は略球状からなる群の少なくとも1種であることが挙げられる。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、平均直径が0.5mm以上、更には1.5mm以上であることが好ましい。平均直径が0.5mm以上であることで、本発明の吸着剤を充填した際に、充填層の圧力損失が小さくなる。これにより、PSA法による加圧・減圧の際に必要となるエネルギーが少なくなる。一方、平均直径は5mm以下、更には4mm以下であることが好ましい。平均直径が5mm以下であることで、充填層単位体積当りの表面積が大きくなる。これにより、より効率よく二酸化炭素と吸着剤とが接触する。
次に本発明の吸着剤の製造方法について説明する。
本発明の吸着剤が含むゼオライト成形体は、Y型ゼオライト粉末と無機バインダーを含むゼオライト成形体(以下、「原料成形体」という。)にアルカリ処理する工程を有する製造方法により得ることができる。
ここで、アルカリ処理とは原料成形体をアルカリ水溶液で処理することである。
原料成形体は、Y型ゼオライト粉末100重量部に対して、無機バインダーを50重量部以下含む成形体であることが好ましい。
Y型ゼオライト粉末のSiO2/Al2O3モル比は、5.0以上、6.0以下であることが好ましい。
無機バインダーは、フォージャサイト型ゼオライトに転換できるものであればよく、シリカ、アルミナ、粘土鉱物であることが好ましく、更に好ましくは粘土鉱物、また更に好ましくはカオリン粘土である。これにより、無機バインダーが効率よくゼオライトに転換される。
無機バインダーの量は、Y型ゼオライト粉末100重量部に対し、好ましくは40重量部以下、更に好ましくは35重量部以下である。これにより、ゼオライト粉末と無機バインダーの混合物の粘度が十分に下がり、効率よく成形することができる。通常、無機バインダーが10重量部以上であることで、得られる成形体の強度が十分と成る。
原料成形体は、Y型ゼオライト粉末と無機バインダーを混合する混合工程、当該混合物を成形する成形工程、当該成形体を焼成する焼成工程を有する製造方法により得ることが好ましい。
混合工程では、Y型ゼオライト粉末と無機バインダーを混合する。ここで、Y型ゼオライト粉末は、SiO2/Al2O3モル比が5.0以上6.0以下であれば任意の方法により得ることができる。Y型ゼオライト粉末の製造方法として、シリカ源及びアルミナ源を含有する原料組成物を結晶化する結晶化工程を有する製造方法を例示することができる。
シリカ源は、シリカを含む化合物又はその前駆体であり、珪酸ナトリウム、ヒュームドシリカ、シリカゲル、アルミノシリケートゲル及びコロイダルシリカからなる群の少なくとも1種、更に好ましくは珪酸ナトリウムである。
アルミナ源は、アルミナを含む化合物又はその前駆体であり、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト、コロイダルアルミナ、アルミナゲル、アルミノシリケートゲル及びアルミン酸ナトリウムからなる群の少なくとも1種、更に好ましくは硫酸アルミニウムである。
結晶化工程では、シリカ源及びアルミナ源を含む原料組成物を水熱処理すればよい。水熱処理の条件としては、50〜100℃で、10〜240時間処理することが挙げられる。
結晶化工程の後は、適宜、ろ過、洗浄及び乾燥すればよい。
本発明の製造方法において、Y型ゼオライト粉末に無機バインダーを加えて、任意の方法で成形すればよい。成形方法としては、転動造粒、流動層造粒、攪拌造粒、圧縮造粒、押出造粒、破砕造粒、及び噴霧造粒からなる群の少なくとも1種であることが好ましい。
Y型ゼオライト粉末と無機バインダーは任意の方法で混合することができる。混合物がより均一になり、かつ、混合物が適度な硬さとなるため、水を添加して混合することが好ましい。
混合工程においては、造粒性を改善するために、Y型ゼオライト粉末及び無機バインダーに加えて造粒助剤を混合することが好ましい。造粒助剤は混合物の粘度を高くする機能を有する化合物であればよく、メチルセルロースを挙げることができる。特に好ましいメチルセルロースとしてカルボキシメチルセルロースを挙げることができる。
成形工程においては、混合物を任意の形状に成形する。混合物の成形方法は任意であるが、例えば、押出し造粒法、攪拌造粒法、及び転動造粒法からなる群の少なくとも1種であることが好ましい。更に、得られた成形体を100℃以上の温度で乾燥することが好ましい。乾燥は箱型乾燥機などを使用することができ、空気雰囲気で行うことが可能である。
焼成工程においては、500℃以上、好ましくは600℃以上で熱処理する焼成工程する。500℃以上の熱処理により、実用的な強度を有し、前述のアルカリ処理によって無機バインダーをフォージャサイト型ゼオライトに変換しやすくなる。熱処理は、箱型炉、管状炉、ロータリーキルン、移動床方式などの焼成炉を使用することができる。熱処理の雰囲気は水蒸気濃度の低い雰囲気であればよく、例えば、水蒸気濃度が1体積%以下の乾燥空気雰囲気を挙げることができる。また、熱処理時間は熱処理に供する吸着剤量により異なるが、例えば、1時間以上、5時間以下を挙げることができる。
アルカリ処理に使用されるアルカリ水溶液は、好ましくは水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、及び水酸化リチウム水溶液からなる群の少なくとも1種、更に好ましくは水酸化ナトリウムである。これにより、アルカリ水溶液を安価に入手することができる。
アルカリ水溶液のアルカリ濃度は任意である。無機バインダーのゼオライト転換効率及び製造コストの観点から、アルカリ水溶液のアルカリ濃度は1wt%以上30wt%以下であることが好ましく、好ましくは3wt%以上20wt%以下、また更に好ましくは5wt%以上12wt%以下である。
アルカリ水溶液は、必要に応じてSiO2を含むことが好ましい。アルカリ水溶液のSiO2濃度は、好ましくは0.5wt%以上5wt%以下、更に好ましくは0.5wt%以上2wt%以下である。
アルカリ処理の条件は、原料成形体をアルカリ水溶液と接触させ、40℃以上、100℃以下で3時間以上処理することが挙げられる。これにより、原料成形体に含まれる無機バインダーは十分にゼオライトに転換される。
例えば、前述の焼成工程で得られた成形体を、NaOH:8.1wt%、SiO2:1wt%の苛性水溶液に40〜100℃の温度で3時間以上浸漬する処理により、無機バインダーをフォージャサイト型ゼオライトに転換させることができる。
アルカリ処理後は、必要に応じて付着したアルカリ水溶液を水で洗浄する。洗浄後は100℃以上の温度で乾燥する。乾燥後、成形体を加熱脱水処理して活性化する。活性化の熱処理は、箱型炉、管状炉、ロータリーキルン、移動床方式などの焼成炉を使用することができる。活性化の雰囲気は水蒸気濃度の低い雰囲気であればよく、例えば、水蒸気濃度が1体積%以下の乾燥空気雰囲気を挙げることができる。また、活性化時間は熱処理に供する吸着剤量により異なるが、例えば、1時間以上、5時間以下を挙げることができる。活性化によって、吸着剤中の水分が除去されて二酸化炭素吸着剤として使用できるようになる。
ゼオライト成形体は二酸化炭素の吸着剤として使用することができる。本発明の吸着剤は、少なくともゼオライト成形体を含んでいればよく、必要に応じてゼオライト成形体以外の二酸化炭素吸着性能を有する物質を含む組成物で合ってもよい。
本発明の吸着剤は二酸化炭素吸着用のゼオライト吸着剤、PSA法で使用する二酸化炭素吸着用のゼオライト吸着剤として使用できる。真空に近い圧力まで減圧することなく二酸化炭素の有効吸着量を大きくすることができるため、特に大気圧以下の圧力で吸脱着を行うPSA法で使用する二酸化炭素吸着用のゼオライト吸着剤として使用することができる。ここで真空に近い圧力とは、6.7kPaより低い圧力を例示できる。
本発明の吸着剤は、二酸化炭素吸着剤を使用する二酸化炭素の吸着方法に使用することができ、更には、二酸化炭素を含むガスからの二酸化炭素の吸着除去方法に使用することができる。
本発明の吸着剤を使用して二酸化炭素を吸着する処理ガスは、二酸化炭素と少なくとも1種の二酸化炭素より極性の低いガスとを含有するガスであればよい。このようなガスとして二酸化炭素と、窒素、酸素及び希ガスからなる群の少なくとも1種を含むガスなどが挙げられ、より具体的には空気や燃焼排ガスを挙げることができる。
さらに、本発明の吸着剤は、大気圧以下の広い圧力範囲で有効吸着量を多くすることができるため、低濃度から高濃度までの広い濃度範囲の被処理ガスにおいて使用することができ、特に高濃度で二酸化炭素を含有するガスからの二酸化炭素の吸着除去方法に適している。そのため、本発明の吸着剤は、特に10体積%以上、更には20体積%以上、また更には30体積%以上の二酸化炭素を含有するガスからの二酸化炭素の吸着除去に適している。
本発明の吸着剤は、適度な二酸化炭素吸着量を有し、なおかつ、二酸化炭素の吸着力が従来のゼオライト吸着剤よりも弱い。そのため、低圧下における二酸化炭素の吸着量が小さくなり、高圧下における吸着量がより大きくなる。これにより、従来のゼオライト吸着剤と比べ、多大な消費エネルギーを必要としない圧力範囲、例えば、平衡圧力6.7〜33.3kPaの圧力範囲で吸脱着できる二酸化炭素量が多くなる。例えば、平衡圧力6.7〜33.3kPaにおけるPSA法で二酸化炭素を吸着除去した場合、1.5mol/kg以上、更には2.0mol/kg以上の二酸化炭素を吸着及び脱離することができる。
二酸化炭素を吸脱着するときの温度は特に限定されないが、吸脱着時の温度は20〜300℃、更には20〜100℃の任意の温度で行うことができる。本発明の吸着剤はより大気圧に近い圧力下での吸脱着に優れるため、より室温に近い温度、例えば、20〜40℃で行うPSA法であっても多くの二酸化炭素の除去が可能である。
本発明の吸着剤は、PSA法に特に適しているが、温度スイング法(TSA法)や圧力−温度スイング法(PTSA法)により二酸化炭素を吸着分離する場合においても使用することができる。
本発明により、真空に近い圧力まで減圧することなく二酸化炭素の有効吸着量が多くすることができるため、従来のゼオライト吸着剤と比較して二酸化炭素の除去に必要とする消費エネルギーが少ないゼオライト吸着剤を提供することができる。
従来のゼオライト吸着剤より、より高い圧力で二酸化炭素の吸着及び脱離を繰返し行うことができ、より少ない消費エネルギーで二酸化炭素の吸着除去を行うことができる。
本発明の二酸化炭素吸着剤は、大気中の二酸化炭素濃度以上など、より高濃度で二酸化炭素を有するガスからの二酸化炭素の低減、除去に適した二酸化炭素用ゼオライト吸着剤とすることができる。さらに、本発明の二酸化炭素吸着剤はより狭い圧力範囲におけるPSA法であっても、従来のゼオライト吸着剤より多い二酸化炭素の吸着及び脱離をすることができる。
本発明の二酸化炭素吸着剤により、ガス中の二酸化炭素より効率よく除去することができる。これにより、大量の二酸化炭素を吸着除去する場合に必要とされる除去装置を小さくすることができる。
(化学組成の測定)
試料を硝酸とフッ酸を用いた溶解液に溶解し、測定溶液とした。ICP法により、当該測定溶液中のアルミニウム、ケイ素、及びナトリウムの濃度を測定してSiO2/Al2O3モル比、及びナトリウム交換率を求めた。測定には、一般的なICP発光分析装置(装置名:optima3000、パーキンエルマー社製)を用いた。得られた各イオン濃度より、試料の組成を求めた。
試料を硝酸とフッ酸を用いた溶解液に溶解し、測定溶液とした。ICP法により、当該測定溶液中のアルミニウム、ケイ素、及びナトリウムの濃度を測定してSiO2/Al2O3モル比、及びナトリウム交換率を求めた。測定には、一般的なICP発光分析装置(装置名:optima3000、パーキンエルマー社製)を用いた。得られた各イオン濃度より、試料の組成を求めた。
(結晶構造の同定)
一般的なX線回折装置(装置名:MXP−3、マックサイエンス社製)を用いた。XRDの測定条件は以下のとおりである。
線源 :CuKα線(λ=1.54050Å)
出力 :40KV、30mA
ステップ幅 :0.020°
サンプリング時間 :1秒
参考文献に記載のFaujasiteのXRDパターンと得られたXRDパターンとを比較することで、試料の結晶構造を同定した。
一般的なX線回折装置(装置名:MXP−3、マックサイエンス社製)を用いた。XRDの測定条件は以下のとおりである。
線源 :CuKα線(λ=1.54050Å)
出力 :40KV、30mA
ステップ幅 :0.020°
サンプリング時間 :1秒
参考文献に記載のFaujasiteのXRDパターンと得られたXRDパターンとを比較することで、試料の結晶構造を同定した。
(二酸化炭素吸着量の測定)
測定に先立ち、圧力1×10−3mmHg以下で350℃、2時間、試料を処理し、これを前処理とした。吸着ガスとして二酸化炭素ガスを使用した低容量ガス吸着法により、前処理後の試料について、温度25℃における吸着等温線を測定した。測定には、一般的なガス吸着装置(装置名:BELSORP 28SA、日本ベル社製)を用い、平衡圧力0kPaから106.7kPaの各平衡圧力における二酸化炭素吸着量を測定した。得られた吸着等温線から、各平衡圧力における二酸化炭素吸着量を求めた。
測定に先立ち、圧力1×10−3mmHg以下で350℃、2時間、試料を処理し、これを前処理とした。吸着ガスとして二酸化炭素ガスを使用した低容量ガス吸着法により、前処理後の試料について、温度25℃における吸着等温線を測定した。測定には、一般的なガス吸着装置(装置名:BELSORP 28SA、日本ベル社製)を用い、平衡圧力0kPaから106.7kPaの各平衡圧力における二酸化炭素吸着量を測定した。得られた吸着等温線から、各平衡圧力における二酸化炭素吸着量を求めた。
得られた吸着等温線からラングミュア定数を求めるためラングミュアプロットを行った。ラングミュアプロットの圧力範囲は1kPa以下の範囲とした。
実施例1
純水183g、アルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3=20.0重量%、Na2O=8.6重量%)30.3g、及びSiO2/Al2O3モル比が10の無定形アルミノシリケートゲル340gを添加、混合しゲル溶液を得た。
純水183g、アルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3=20.0重量%、Na2O=8.6重量%)30.3g、及びSiO2/Al2O3モル比が10の無定形アルミノシリケートゲル340gを添加、混合しゲル溶液を得た。
次に、純水121.1g、水酸化ナトリウム(NaOH=98重量%)69.9g、アルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3=20.0重量%、Na2O=18.6重量%)41.0g、及び、珪酸ナトリウム水溶液(SiO2=28.9重量%、Na2O=9.4重量%、Al2O3=0.02重量%)568.0gを混合し、以下のモル組成からなる混合スラリーを得た。
SiO2/Al2O3=33.6
Na2O/Al2O3=22.7
H2O/Na2O=15.5
SiO2/Al2O3=33.6
Na2O/Al2O3=22.7
H2O/Na2O=15.5
ゲル溶液と混合スラリー246gを混合した後、撹拌下、92℃で21時間処理することで結晶化スラリーを得た。得られた結晶化スラリーをろ過、洗浄した後110℃で乾燥してゼオライト粉末を得た。
得られたゼオライト粉末は、Y型ゼオライトの単一相であり、そのSiO2/Al2O3モル比は5.5であった。SEM観察像において、一次粒子径は0.2〜0.4μmであった。SEM観察像を図1に示す。
このY型ゼオライト粉末100重量部に対し、カオリン粘土20重量部、カルボキシメチルセルロース3重量部、及び必要量の水を混練して混合物を得た。得られた混合物の水分量は41重量%であった。
押し出し成形により、混合物を直径1.5mmの円柱状の成形体とし、これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。
その成形体を内容積3リットルのポリプロピレン製カラムに1.9kg充填し、室温の純水で洗浄した。洗浄の後、40℃の苛性溶液1.7リットル(NaOH:8.1wt%、SiO2:1wt%)をカラムの下方から235cc/分で1時間循環流通した。その後、苛性液を循環通液しながら温度を40℃から90℃に昇温し、そのまま7時間循環通液により結晶化させた。カラム内を純水で十分に洗浄しゼオライト成形体を得た。
XRDの結果、得られた成形体はフォージャサイト型ゼオライト単相の回折パターンを示し、A型ゼオライト等の不純物に由来する回折線は確認されなかった。回折パターンを図2に示す。
ICPの結果、得られた成形体のSiO2/Al2O3モル比は5.3であった。ナトリウム交換率は100%であった。
得られた成形体を、箱型炉(アドバンテック社製)を用いて除湿空気流通下において、500℃で3時間焼成することで活性化した。
本実施例の吸着剤の二酸化炭素の吸着量を測定した。結果を表1に示す。二酸化炭素の吸着等温線を図3、ラングミュアプロットを図4に示す。
実施例2
カオリン粘土を30重量部としたこと以外は実施例1と同様の操作を行った。得られた成形体はフォージャサイト型ゼオライト単相であり、SiO2/Al2O3モル比は4.9、ナトリウム交換率は100%であった。本実施例の吸着剤の二酸化炭素の吸着量を測定した結果を表1に示す。二酸化炭素の吸着等温線を図3、ラングミュアプロットを図4に示す。
カオリン粘土を30重量部としたこと以外は実施例1と同様の操作を行った。得られた成形体はフォージャサイト型ゼオライト単相であり、SiO2/Al2O3モル比は4.9、ナトリウム交換率は100%であった。本実施例の吸着剤の二酸化炭素の吸着量を測定した結果を表1に示す。二酸化炭素の吸着等温線を図3、ラングミュアプロットを図4に示す。
比較例1
実施例1で得たY型ゼオライト粉末100重量部とアタパルジャイト型粘土20重量部とカルボキシメチルセルロース3重量部、及び必要量の水を混練して混合物を得た。得られた混合物の水分量は41重量%であった。押し出し成形により、混合物を直径1.5mmの円柱状の成形体とし、これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。
実施例1で得たY型ゼオライト粉末100重量部とアタパルジャイト型粘土20重量部とカルボキシメチルセルロース3重量部、及び必要量の水を混練して混合物を得た。得られた混合物の水分量は41重量%であった。押し出し成形により、混合物を直径1.5mmの円柱状の成形体とし、これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。
ICP測定の結果、SiO2/Al2O3モル比は6.4であり、ナトリウム交換率は100%であった。Y型ゼオライト粉末のSiO2/Al2O3モル比と比較して、得られた成形体のSiO2/Al2O3モル比が高くなっているのは、アタパルジャイト型粘土が珪酸マグネシウムのため、成形体のSiO2含有量を増加させたことによる。本比較例の吸着剤の二酸化炭素吸着量を測定した結果を表1に示す。二酸化炭素の吸着等温線を図3、ラングミュアプロットを図4に示す。
比較例2
既存の二酸化炭素吸着分離剤として、バインダレスNaX型ゼオライト成型体(商品名:F−9HA、東ソー株式会社製)を本比較例の吸着剤とした。
既存の二酸化炭素吸着分離剤として、バインダレスNaX型ゼオライト成型体(商品名:F−9HA、東ソー株式会社製)を本比較例の吸着剤とした。
本比較例の成形体のSiO2/Al2O3モル比は2.8であり、ナトリウム交換率は100%であった。本比較例の吸着剤の二酸化炭素の吸着量を測定した結果を表1に示す。二酸化炭素の吸着等温線を図3、ラングミュアプロットを図4に示す。
実施例1及び2を比較例1と比較すると、比較例1はSiO2/Al2O3モル比が高く、ラングミュア定数が小さいため、93.3kPaの二酸化炭素吸着量および二酸化炭素の有効吸着量は実施例1及び実施例2より少ない。
また、実施例1及び2を比較例2と比較すると、比較例2はSiO2/Al2O3モル比は小さく、ラングミュア定数も大きいため、93.3kPaの二酸化炭素吸着量は多いが、二酸化炭素の有効吸着量は少なく、脱離が不十分であることがわかる。
このように、実施例1、2の6.7〜33.3kPaの圧力での二酸化炭素の有効吸着量は、比較例2のX型ゼオライトに対して50%以上高く、また、比較例1のY型ゼオライト成形体に対して10%以上高いことを確認した。
本発明の二酸化炭素吸着剤は、二酸化炭素の吸着分離に使用されるゼオライト吸着剤として使用することができる。特に、固定発生源から排出される燃焼排ガスのような排気ガスなど、高濃度で二酸化炭素を含むガスからの、二酸化炭素の吸着分離に適したゼオライト吸着剤とすることができる。
Claims (7)
- フォージャサイト型の結晶構造を有し、SiO2/Al2O3モル比が3.5以上6.0以下であるゼオライト成形体を含む二酸化炭素吸着剤。
- ゼオライト成形体が交換可能なカチオンとして、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、又はプロトンからなる群の少なくとも1種を含む請求項1に記載の二酸化炭素吸着剤。
- ゼオライト成形体が一次粒子径0.1μm以上2.0μm以下のゼオライト粉末を含む請求項1又は請求項2に記載の二酸化炭素吸着剤。
- ゼオライト成形体の、25℃の二酸化炭素吸着等温線から求められるラングミュア定数が0.5kPa−1以上、4kPa−1以下である請求項1乃至3いずれか一項に記載の二酸化炭素吸着剤。
- Y型ゼオライト粉末と無機バインダーを含むゼオライト成形体にアルカリ処理を行うアルカリ処理工程を含む請求項1乃至4いずれか一項に記載の二酸化炭素吸着剤の製造方法。
- Y型ゼオライト粉末のSiO2/Al2O3モル比が5.0以上6.0以下である請求項5に記載の二酸化炭素吸着剤の製造方法
- 請求項1乃至4いずれか一項に記載の二酸化炭素吸着剤を使用する二酸化炭素の吸着方法。
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
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WO2021107014A1 (ja) * | 2019-11-28 | 2021-06-03 | 東ソー株式会社 | 高耐摩耗性ゼオライト成形体及びその製造方法 |
CN115646472A (zh) * | 2022-10-27 | 2023-01-31 | 山东亮剑环保新材料有限公司 | 一种高效二氧化碳吸附剂及其生产方法 |
-
2015
- 2015-10-21 JP JP2015207448A patent/JP2017077541A/ja active Pending
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