JP2017077361A - 容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナイフ等を安定して置くことができる容器を提供すること。
【解決手段】容器は、開口部21が形成された容器本体2と、容器本体2に着脱自在に取り付けられ開口部21を開閉する蓋体とを備え、容器本体2の開口部21周りの本体側外周縁部25には、ナイフ口形成用の切除片27が設けられ、切除片27は、本体側外周縁部25に対し開口部21の開口面と平行な連続部27Bを介して傾倒自在に設けられている。切除片27の一部を切除して連続部27Bを残した状態にすることにより、連続部27Bを介して傾倒させた切除片27にてナイフの柄部分を支持でき、容器本体の本体側外周縁部にナイフを置いた場合に比べてナイフとの接触面積を大きくできるため、ナイフを安定して置くことができる。
【選択図】図2
【解決手段】容器は、開口部21が形成された容器本体2と、容器本体2に着脱自在に取り付けられ開口部21を開閉する蓋体とを備え、容器本体2の開口部21周りの本体側外周縁部25には、ナイフ口形成用の切除片27が設けられ、切除片27は、本体側外周縁部25に対し開口部21の開口面と平行な連続部27Bを介して傾倒自在に設けられている。切除片27の一部を切除して連続部27Bを残した状態にすることにより、連続部27Bを介して傾倒させた切除片27にてナイフの柄部分を支持でき、容器本体の本体側外周縁部にナイフを置いた場合に比べてナイフとの接触面積を大きくできるため、ナイフを安定して置くことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、容器に関する。
従来、バターや、マーガリン、ジャム、ヨーグルトなど、数回に分けて食するような内容物を収容する容器の蓋体として、内容物を掬うためのバターナイフ等のナイフ口を設けることが広く知られている。このようなナイフ口は一般的に、切除可能な切除片にて蓋体の外周縁部の一部を構成しておき、容器の開口部の開閉後に蓋体から切除片を取り除くことで形成される。また、容器本体の外周縁部には、そのようなナイフが挿入可能な切欠部が予め設けられている(例えば、特許文献1,2)。互いに対応した位置に設けられる容器本体の切欠部と蓋体のナイフ口とには、ナイフの柄部分が挿入されることとなり、こうすることで容器本体にナイフを入れたまま、蓋体を容器本体に対して着脱させることができ、容器の開口部を開閉させることが可能である。
しかしながら、ナイフ口を蓋体または容器本体のいずれに設けた場合であっても、ナイフは容器の外周縁部に支持されるため、容器を開口した状態でナイフを安定して置いておくことが難しく、ナイフが柄部分ごと容器本体の内部に入り込んでしまって柄部分を汚す可能性があるという課題がある。
本発明の目的は、ナイフ等を安定して置くことができる容器を提供することにある。
本発明の容器は、開口部が形成された容器本体と、前記容器本体に着脱自在に取り付けられ前記開口部を開閉する蓋体とを備える容器であって、前記容器本体の前記開口部周りの本体側外周縁部には、ナイフ口形成用の切除片が設けられ、前記切除片は、前記本体側外周縁部に対し前記開口部の開口面と平行な連続部を介して傾倒自在に設けられることを特徴とする。
切除片の一部を切除して連続部を残した状態にすることにより、連続部を介して傾倒させた切除片にてナイフの柄部分を支持でき、容器本体の外周縁部にナイフを置いた場合に比べてナイフとの接触面積を大きくできるため、ナイフを安定して置くことができる。
切除片の一部を切除して連続部を残した状態にすることにより、連続部を介して傾倒させた切除片にてナイフの柄部分を支持でき、容器本体の外周縁部にナイフを置いた場合に比べてナイフとの接触面積を大きくできるため、ナイフを安定して置くことができる。
前記容器本体の前記本体側外周縁部の下部には、当該容器本体の外方に向かって延出した鍔部が設けられ、前記鍔部には、傾倒した前記切除片を保持する保持部が設けられることが好ましい。
鍔部に保持部を設けると、傾倒させた切除片が弾性力等によって不用意に復帰することがなく、ナイフをより安定して置くことができる。
鍔部に保持部を設けると、傾倒させた切除片が弾性力等によって不用意に復帰することがなく、ナイフをより安定して置くことができる。
前記切除片の表面には、ナイフの柄部分の滑りを抑制する滑り抑制部が設けられることが好ましい。
傾倒させた切除片が容器本体に向かって下方に傾いた状態にあっても、滑り抑制部がナイフの柄部分の滑りを抑制するので、ナイフ全体が容器本体内に入り込んでしまうことを防止できる。
傾倒させた切除片が容器本体に向かって下方に傾いた状態にあっても、滑り抑制部がナイフの柄部分の滑りを抑制するので、ナイフ全体が容器本体内に入り込んでしまうことを防止できる。
前記容器本体の前記本体側外周縁部の下部における前記切除片に対応した位置には、当該容器本体の内方に向かって膨出した膨出部が設けられることが好ましい。
切除片に対応した位置に容器本体の内方に膨出する膨出部を設けると、この膨出部を利用してもナイフの柄部分を置くことができ、ナイフをさらに安定して置くことができる。
切除片に対応した位置に容器本体の内方に膨出する膨出部を設けると、この膨出部を利用してもナイフの柄部分を置くことができ、ナイフをさらに安定して置くことができる。
前記切除片は、複数箇所に設けられることが好ましい。
例えば任意の一対の切除片を切除してナイフ口を形成した場合など、一方のナイフ口を利用してナイフの柄部分を置き、他方のナイフ口を利用してナイフの先端部分を置くことができ、ナイフの置き方を自由に選択できて容器として使い勝手を良好にできる。
例えば任意の一対の切除片を切除してナイフ口を形成した場合など、一方のナイフ口を利用してナイフの柄部分を置き、他方のナイフ口を利用してナイフの先端部分を置くことができ、ナイフの置き方を自由に選択できて容器として使い勝手を良好にできる。
以下、本発明の各実施形態に係る容器について図面を参照して説明する。
なお、第2実施形態以降の説明において、第1実施形態と同一構成要素または同一機能要素については同一符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
なお、第2実施形態以降の説明において、第1実施形態と同一構成要素または同一機能要素については同一符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
[第1実施形態]
図1から図4に基づいて第1実施形態に係る容器1を説明する。
図1には、容器1の全体斜視図が示されている。
容器1は、例えばマーガリンなど、数回に分けて食する内容物を収容する容器である。容器1は、上面に開口部21が形成された有低筒状の容器本体2と、容器本体2に着脱可能に取り付けられ開口部21を開閉する蓋体3とを備えている。容器本体2および蓋体3は、例えばポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、PET(ポリエチレンテレフタラート)などの樹脂原料により、射出成形にて形成される。以下、容器本体2および蓋体3について具体的に説明する。
図1から図4に基づいて第1実施形態に係る容器1を説明する。
図1には、容器1の全体斜視図が示されている。
容器1は、例えばマーガリンなど、数回に分けて食する内容物を収容する容器である。容器1は、上面に開口部21が形成された有低筒状の容器本体2と、容器本体2に着脱可能に取り付けられ開口部21を開閉する蓋体3とを備えている。容器本体2および蓋体3は、例えばポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、PET(ポリエチレンテレフタラート)などの樹脂原料により、射出成形にて形成される。以下、容器本体2および蓋体3について具体的に説明する。
(容器本体の説明)
容器本体2は、平面視にて略長方形で四隅が円弧状の底板部22(図9参照)と、底板部の外周縁に鉛直方向の上方に向けて拡径するように屈曲形成された側板部23と、側板部23の上端縁から外方に向けて延出した鍔部24と、鍔部24の上面から上方に向けて立設された本体側外周縁部25とを備えている。
容器本体2は、平面視にて略長方形で四隅が円弧状の底板部22(図9参照)と、底板部の外周縁に鉛直方向の上方に向けて拡径するように屈曲形成された側板部23と、側板部23の上端縁から外方に向けて延出した鍔部24と、鍔部24の上面から上方に向けて立設された本体側外周縁部25とを備えている。
このうち本体側外周縁部25は、開口部21周りにて周方向に沿って所定の高さで連続して設けられ、この本体側外周縁部25の下部側にて前記鍔部24が形成されている。本体側外周縁部25の外周面には、四隅に位置して外方に突出する係止爪部26が設けられている。本体側外周縁部25の一方の短手側の略中央には、後述のナイフ口29(図3、図4参照)を形成するための切除片27が設けられている。
(切除片およびナイフ口の説明)
図2には、切除片27が拡大して示されている。
図2において、切除片27は、本体側外周縁部25の高さ方向にわたって所定幅で設けられている。より具体的に切除片27は、本体側外周縁部25の内面側から外面に向けて鉛直に切り欠かれた略V溝状の一対の切断溝27Aと、鍔部24および本体側外周縁部25の境界位置にて当該所定幅にわたって外面側から内面側に向けて窪んだ浅溝状の連続部27Bとにより囲まれた領域として区画される。
図2には、切除片27が拡大して示されている。
図2において、切除片27は、本体側外周縁部25の高さ方向にわたって所定幅で設けられている。より具体的に切除片27は、本体側外周縁部25の内面側から外面に向けて鉛直に切り欠かれた略V溝状の一対の切断溝27Aと、鍔部24および本体側外周縁部25の境界位置にて当該所定幅にわたって外面側から内面側に向けて窪んだ浅溝状の連続部27Bとにより囲まれた領域として区画される。
ここで、鍔部24の上面には、切除片27が設けられた位置に対応して保持部28が設けられている。保持部28は、鍔部24の内縁側から外縁側に向けて延出し、かつ上方に突出した一対の突条部28A,28Aにより構成されている。これらの突条部28Aは、切除片27の幅寸法よりも僅かに短い距離で離間している。
このような切除片27は、内面側から外面側に向かって押圧されると、切断溝27A部分から本体側外周縁部25の他の部分と切り離されるとともに、開口部21の開口面と平行な連続部27B部分にて折り曲げられ、図3に示すように、鍔部24上に傾倒する。このことにより、容器本体2の本体側外周縁部25にナイフ口29が形成される。この際、倒し込まれた切除片27は、保持部28の一対の突条部28A間に挟み込まれ、もとの状態に復帰しようとする弾性力に抗して保持部28で保持される。
そして、傾倒した状態に保持された切除片27では、上方に向いた平坦面がナイフK(図4参照)の柄部分の支持面となる。このため、ナイフKの柄部分を切除片27上に支持させることで、ナイフKを傾いたりせずに安定して置くことができる。
また、切除片27の一部を切り離したり、連続部27Bから折曲させたりして形成されたナイフ口29は、消費者が使用するにあたって初めて形成される。従って、工場出荷から使用者に渡るまでの間にナイフ口29から異物が混入することを防止できる。
(蓋体の説明)
一方、図1に戻って、蓋体3は、平面視にて略長方形で四隅が円弧状とされて開口部21を覆う天板部31と、天板部31の外周縁から下方に向けて屈曲形成された蓋側外周縁部32とを有し、下方に開口するドーム状とされる。
一方、図1に戻って、蓋体3は、平面視にて略長方形で四隅が円弧状とされて開口部21を覆う天板部31と、天板部31の外周縁から下方に向けて屈曲形成された蓋側外周縁部32とを有し、下方に開口するドーム状とされる。
このうちの蓋側外周縁部32において、蓋体3が容器本体2に取り付けられた状態では、蓋側外周縁部32が本体側外周縁部25の外方側に重なるように位置し、蓋側外周縁部32の下端縁が容器本体2の鍔部24の上面と当接する。蓋側外周縁部32の内面には、容器本体2の係止爪部26に係脱自在とされた図示しない係合爪部が設けられている。蓋側外周縁部32と天板部31とには、蓋体3を補強するための図示しないリブが設けられていてもよい。
(切欠部の説明)
蓋側外周縁部32の短辺側の中央位置には、下方に開口するように下端縁から上方に向けて切り欠かれた切欠部33が容器本体2の切除片27の位置に対応して設けられている。切欠部33は、蓋側外周縁部32の高さ寸法の約1/3程度の高さまで切り欠かれており、従来の蓋体に設けられるナイフ口よりも高さを低くすることができる。
蓋側外周縁部32の短辺側の中央位置には、下方に開口するように下端縁から上方に向けて切り欠かれた切欠部33が容器本体2の切除片27の位置に対応して設けられている。切欠部33は、蓋側外周縁部32の高さ寸法の約1/3程度の高さまで切り欠かれており、従来の蓋体に設けられるナイフ口よりも高さを低くすることができる。
また、切欠部33の幅方向両側の二隅は大きな円弧状とされ、天板部31に外圧が作用しても、隅部分に応力が集中することがない。切欠部33の幅寸法は、容器本体2のナイフ口29の幅寸法と同程度か、わずかに大きい程度である。
このような切欠部33は、天板部31に上方から衝撃等の外圧がかかった際に、当該天板部31の平面方向の変位を許容することができる。
切欠部33が設けられた蓋体3では、天板部31に上方から外圧がかかると、各辺の切欠部33は上方から押圧され、下方に向かってより大きく拡開するように変形する。そして、図1中に矢印で示すように、切欠部33の変形を伴いながら、蓋側外周縁部32が切欠部33を中心に各辺に沿って離間するように変形する。加えて、切欠部33周りにおいて蓋側外周縁部32は、外方に向かって押し広げられるように変形する。これらの変形により、天板部31に加わる外圧が分散され、蓋体3の耐衝撃性を向上させることができる。
切欠部33は、ナイフ口29に置かれたナイフK(図4参照)をそのナイフ口29との間で挟み込むようになっており、ナイフKをナイフ口29に挿入した状態のまま、蓋体3を容器本体2に安定して取り付けることが可能である。従って、ナイフKを容器本体2内に入り込み難くでき、その柄部分が内容物で汚れることを防止できる。
なお、本実施形態では、切欠部33が容器本体2の切除片27の位置に対応して1つのみ設けた例を示したが、切欠部33としては、両方の短辺側に設けられていてもよいし、これに加えて、両方の長辺側に設けられてもよい。特に、切欠部33が蓋体3の各長辺側および各短辺側といった四方位置に設けられている場合には、蓋体3の天板部31のより多様な平面方向への変位を許容でき、耐衝撃性を一層向上させることができる。
(実施形態の効果)
以上に説明した実施形態の容器1によれば、ナイフK等を容器本体2に安定して置くことができる。
以上に説明した実施形態の容器1によれば、ナイフK等を容器本体2に安定して置くことができる。
[第2実施形態]
図5には、本発明の第2実施形態が示されている。
図5において、 切除片27は、上下方向の途中まで切り裂かれて折り曲げられる上側の第1切除片271と、第1切除片271の下部側に設けられた下側の第2切除片272とで構成される。従って、連続部27Bとしては、第1実施形態と同様な下端側の第2連続部272Bに加え、一対の切断溝27Aの上下方向の途中間に設けられた第1連続部271Bを有している。
図5には、本発明の第2実施形態が示されている。
図5において、 切除片27は、上下方向の途中まで切り裂かれて折り曲げられる上側の第1切除片271と、第1切除片271の下部側に設けられた下側の第2切除片272とで構成される。従って、連続部27Bとしては、第1実施形態と同様な下端側の第2連続部272Bに加え、一対の切断溝27Aの上下方向の途中間に設けられた第1連続部271Bを有している。
本実施形態では、切除片27の第1切除片271のみを切断溝27Aの途中まで切断し、第1連続部271Bを介して傾倒させたり、第1、第2切除片271,272を合わせた切除片27全体を切断溝27Aに沿って切断して、第2連続部272Bを介して傾倒させたりする。例えば、内容物の残量に応じて、ナイフの置き位置を変更でき、容器としての使い勝手を向上させることができる。
[第3実施形態]
図6には、本発明の第3実施形態が示されている。
図6において、本実施形態では、切除片27の第2切除片272の幅寸法が第1切除片271よりも小さい。よって、切断溝27Aとしても、第1切除片271に対応した第1切断溝271Aと、第2切除片272に対応した第2切断溝272Aとで構成される。その他の構成は、第2実施形態と同様である。
図6には、本発明の第3実施形態が示されている。
図6において、本実施形態では、切除片27の第2切除片272の幅寸法が第1切除片271よりも小さい。よって、切断溝27Aとしても、第1切除片271に対応した第1切断溝271Aと、第2切除片272に対応した第2切断溝272Aとで構成される。その他の構成は、第2実施形態と同様である。
このような本実施形態では、内容物の残量、あるいは図示しないナイフの幅寸法に応じて第1切除片271のみを切除するか、第2切除片272を含む切除片27全体を切除することで、第2実施形態とは構成が異なるが、やはり容器としての使い勝手を向上させることができる。
[第4実施形態]
図7には、本発明の第4実施形態が示されている。
図7に示すように、本実施形態では、傾倒前の切除片27の内面、すなわち傾倒後の切除片27の表面には、幅方向に延設された突条の滑り抑制部27Cが互いに平行に複数並設されている。
図7には、本発明の第4実施形態が示されている。
図7に示すように、本実施形態では、傾倒前の切除片27の内面、すなわち傾倒後の切除片27の表面には、幅方向に延設された突条の滑り抑制部27Cが互いに平行に複数並設されている。
本実施形態によれば、切除片27には滑り抑制部27Cが設けられているため、切除片27を斜めに傾倒させた状態で、図示しないナイフを切除片27に置いても、ナイフの柄部分が滑り落ちる心配がなく、ナイフが容器本体2内に滑って入り込んでしまうことを抑制できる。27Cの表面は、シボ加工の他、エンボス、突起、など滑り落ちることを抑制する効果のある形状や、ゴム素材や毛状素材等の張付等からなる。
[第5実施形態]
図8には、本発明の第5実施形態が示されている。
図8に示すように、本実施形態では、容器本体2の鍔部24の内縁側であって、本体側外周縁部25の下部における切除片27に対応した位置には、容器本体2の内方に向かって膨出した膨出部41が設けられている。膨出部41の上面は、開口部21の開口面と平行な平坦面として形成され、傾倒された切除片27の上面とは面一となって連続する。
図8には、本発明の第5実施形態が示されている。
図8に示すように、本実施形態では、容器本体2の鍔部24の内縁側であって、本体側外周縁部25の下部における切除片27に対応した位置には、容器本体2の内方に向かって膨出した膨出部41が設けられている。膨出部41の上面は、開口部21の開口面と平行な平坦面として形成され、傾倒された切除片27の上面とは面一となって連続する。
本実施形態によれば、切除片27に対応した膨出部41が容器本体2の内方に膨出して設けられているので、切除片27だけではなく、当該膨出部41の上面にわたって図示しないナイフの柄部分を載置することができ、より安定した状態にナイフを置くことができる。
[第6実施形態]
図9および図10には、本発明の第6実施形態が示されている。
図9において、容器本体2の本体側外周縁部25には、各短辺側に1つずつ、各長編側に2つずつ、合計6つの切除片27が設けられている。ただし、切除片27としては、複数箇所に設けられればよく、2つ以上であればよい。また、切除片27が設けられる位置も、一対ずつ開口部21を挟んで対向して設けられている必要はなく、任意である。さらに、それらの切除片27は、全て傾倒させた状態とし、その中で任意の2つを選択して用いてもよいし、適宜な位置の一対の切除片27のみを傾倒させて用いてもよい。
図9および図10には、本発明の第6実施形態が示されている。
図9において、容器本体2の本体側外周縁部25には、各短辺側に1つずつ、各長編側に2つずつ、合計6つの切除片27が設けられている。ただし、切除片27としては、複数箇所に設けられればよく、2つ以上であればよい。また、切除片27が設けられる位置も、一対ずつ開口部21を挟んで対向して設けられている必要はなく、任意である。さらに、それらの切除片27は、全て傾倒させた状態とし、その中で任意の2つを選択して用いてもよいし、適宜な位置の一対の切除片27のみを傾倒させて用いてもよい。
図10には、ナイフKを置くにあたって、適宜な位置の一対の切除片27のみを傾倒させて用いた場合が示されている。図10(A)では、一短辺側の切除片27と、これに近い位置にある一長辺側の切除片27を傾倒させて用いられている。図10(B)では、開口部21を挟んで対向する位置にある各長辺側の一対の切除片27を傾倒させて用いられている。
図10(C)では、各長辺側に設けられた切除片27のうち、互いに対向しない対角上にある一対の切除片27を傾倒させて用いられている。図10(D)では、一短辺側の切除片27と、これに遠い位置にある一長辺側の切除片27を傾倒させて用いられている。図10(E)では、開口部21を挟んで対向する位置にある各短辺側の一対の切除片27を傾倒させて用いられている。
本実施形態によれば、一対の切除片27を傾倒させて形成されるナイフ口29を利用することで、一方のナイフ口29を利用してナイフKの柄部分を置き、他方のナイフ口29を利用してナイフKの先端部分を置くことができ、ナイフKの長さや重心位置に応じてナイフKの置き方を自由に選択でき、容器としての使い勝手を一層向上させることができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形例等は、本発明に含まれる。
例えば第2実施形態以降では、保持部が設けられていない例を挙げて説明したが、第2実施形態以降の各実施形態においても、切除片27全体を傾倒した場合に当該切除片27を保持する保持部28を、第1実施形態と同様に鍔部24に設けてもよい。
つまり、各実施形態の特徴的な構成は、任意に組み合わせて用いられてよく、どのような構成を組み合わせるかは、その実施にあたって適宜決められてよい。
例えば第2実施形態以降では、保持部が設けられていない例を挙げて説明したが、第2実施形態以降の各実施形態においても、切除片27全体を傾倒した場合に当該切除片27を保持する保持部28を、第1実施形態と同様に鍔部24に設けてもよい。
つまり、各実施形態の特徴的な構成は、任意に組み合わせて用いられてよく、どのような構成を組み合わせるかは、その実施にあたって適宜決められてよい。
第6実施形態では、合計6つの切除片27が設けられ、そのうちの任意の2つを選択して用いることを例に説明したが、複数の切除片27が設けられていたとしても、他の実施形態と同様、1つの切除片27のみを傾倒させて使用してもよい。つまり、一対の切除片27を傾倒させて用いるか否かは、使用者の自由である。
各実施形態では、容器1に収容する内容物として、マーガリンなどの粘性を有する食材としたが、内容物としてはこれに限定されない。
各実施形態では、容器本体2および蓋体3の平面視した形状が矩形であるとして説明したが、正方形であってもよく、三角形や、五角以上の多角形、あるいは円形であってもよい。
各実施形態では、切除片27が連続部27Bによって完全には容器本体2から切り離されないとして説明したが、連続部27Bの代わりに切断溝を適用し、切除片を容器本体から完全に切り離し可能に構成してもよい。
本発明は、マーガリン等を収容する容器に適用できる。
1…容器、2…容器本体、3…蓋体、21…開口部、24…鍔部、25…本体側外周縁部、27…切除片、27B…連続部、27C…滑り抑制部、28…保持部、29…ナイフ口、31…天板部、32…蓋側外周縁部、33…切欠部、41…膨出部、K…ナイフ。
Claims (5)
- 開口部が形成された容器本体と、前記容器本体に着脱自在に取り付けられ前記開口部を開閉する蓋体とを備える容器であって、
前記容器本体の前記開口部周りの本体側外周縁部には、ナイフ口形成用の切除片が設けられ、
前記切除片は、前記本体側外周縁部に対し前記開口部の開口面と平行な連続部を介して傾倒自在に設けられる
ことを特徴とする容器。 - 請求項1に記載の容器において、
前記容器本体の前記本体側外周縁部の下部には、当該容器本体の外方に向かって延出した鍔部が設けられ、
前記鍔部には、傾倒した前記切除片を保持する保持部が設けられる
ことを特徴とする容器。 - 請求項1または請求項2に記載の容器において、
前記切除片の表面には、ナイフの柄部分の滑りを抑制する滑り抑制部が設けられる
ことを特徴とする容器。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の容器において、
前記容器本体の前記本体側外周縁部の下部における前記切除片に対応した位置には、当該容器本体の内方に向かって膨出した膨出部が設けられる
ことを特徴とする容器。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の容器において、
前記切除片は、複数箇所に設けられる
ことを特徴とする容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015206685A JP2017077361A (ja) | 2015-10-20 | 2015-10-20 | 容器 |
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JP2015206685A Pending JP2017077361A (ja) | 2015-10-20 | 2015-10-20 | 容器 |
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JP (1) | JP2017077361A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021106887A (ja) * | 2017-04-10 | 2021-07-29 | 富士フイルム株式会社 | 医用画像表示装置、方法およびプログラム |
-
2015
- 2015-10-20 JP JP2015206685A patent/JP2017077361A/ja active Pending
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