JP2010013110A - 密閉容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い密閉性を確保できるうえ、誰でも安定した持ち運びを行うことができる高品質な密閉容器を提供すること。
【解決手段】容器本体2が収容体10と、開口に沿って収容体の外周面から外方に向かって延在したフランジ部11と、フランジ部の周縁に連設された枠状の周壁12と、フランジ部に形成され、少なくとも1つの係合孔13からなる一対の係合孔部26と、を有し、蓋体3が天板20と、係合孔に嵌り込んで係合される爪体21a、22aを有し、周壁の内面側に配置される一対の爪部21、22と、一方の爪部21と天板との間に介在されたヒンジ部23と、を有し、周壁には他方の爪部22が係合される係合孔部を収容体の開口に沿って挟むように下端から上端に向かって破断可能な弱化部が形成されている密閉容器1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バターやマーガリン等の食品や、化粧品、ウェットシート等の種々の内容物を収容するのに好適な密閉容器に関するものである。
この種の密閉容器は、一般的に内容物を収容するカップ状の容器本体と、該容器本体に蓋をする蓋体と、で主に構成されている。通常蓋体は、容器本体に対して隙間なく被せられるように設計されており、内容物の乾燥等を防いだり、衛生性を保ったりするために密閉性が確保されている。
このような密閉容器の1つとして、開口の全周に亘って嵌合壁と鍔部とが形成された容器本体と、周縁に嵌合縁部が形成された蓋体と、で主に構成された密閉容器が知られている(特許文献1参照)。
嵌合縁部は、蓋体を容器本体に被せたときに嵌合壁の外側に嵌り込むと共に、鍔部に当接するようになっている。これにより、蓋体を容器本体に対して隙間なく被せることができ、内容物を密閉することができるようになっている。
特開2003−252358号公報
ところで、この種の容器は一箇所に長く置かれるものではなく、頻繁に持ち運ばれる可能性が高い。特に、内容物がバターやマーガリン等の場合には、食事の度に密閉容器が持ち運びされる。この場合、蓋体を介して容器本体を掴みながら持ち運んだり、容器本体の鍔部の出っ張りを掴みながら持ち運んだりする場合が多々ある。
ところが、蓋体を介して容器本体を掴んでしまった場合には、持ち上げた際に容器本体の重みで蓋体が外れてしまう可能性があった。一方、鍔部の出っ張りを掴んだ場合には、持ち上げた際に容器本体の重みで鍔部が撓む恐れがあり、容器本体がぐらつく等の可能性があった。つまり、従来の密閉容器は、持ち運ぶ際に落下やぐらつき等が発生する恐れがあり、持ち運びの安定感に欠けるものであった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、高い密閉性を確保できるうえ、誰でも安定した持ち運びを行うことができる高品質な密閉容器を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る密閉容器は、内容物を収容する容器本体と該容器本体に蓋をする蓋体とを備えた密閉容器であって、前記容器本体が、上端が開口したカップ状の収容体と、開口に沿って収容体の外周面から外方に向かって延在したフランジ部と、収容体の周囲を囲む枠状に形成され、フランジ部の周縁に連設された周壁と、フランジ部において収容体を挟んで互いに反対となる各位置に形成され、少なくとも1つの係合孔からなる一対の係合孔部と、を有し、前記蓋体が、前記収容体の開口を覆う天板と、天板の周縁に設けられると共に前記周壁の内面側に配置され、且つ前記係合孔に嵌り込んで係合される爪体を有する一対の爪部と、一対の爪部のうち一方の爪部と天板との間に介在されたヒンジ部と、を有し、前記周壁には、前記一対の爪部のうち他方の爪部が係合される前記係合孔部を前記開口に沿って挟むように、下端から上端に向かって破断可能な弱化部が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る密閉容器においては、容器本体に蓋体が被さっている状態では、天板が収容体の開口を覆った状態で、一対の爪部が一対の係合孔部にそれぞれ嵌り込んで係合されている。詳細には、一対の爪部の爪体が、一対の係合孔部の係合孔にそれぞれ嵌って係合されている。従って、高い密閉性を確保した状態で確実に蓋をすることができ、内容物を確実に保存することができる。
しかも、一対の係合孔部に嵌り込んでいる一対の爪部は、容器本体の周壁の内面側に隠れるように配置されているので、完全には外側に露出していない。つまり、蓋体が容器本体に被さっている状態では、一対の爪部に触れ難くなっている。そのため、持ち運びする際に、誤ってこれら爪部に触れてしまい、係合を解除してしまうといったことを発生し難くすることができる。
また、一対の爪部が周壁の内側に配置されているので、蓋体が被さっている状態の時には、天板が主として露出している。ところが、この天板には、掴むことができるような箇所がないため、従来のように蓋体を介して密閉容器を持ち上げることが難しい。そのため、必然的に容器本体の周壁を掴んで持ち上げることになる。従って、持ち運びの際に、蓋体から容器本体が外れて落下してしまうといったことも発生し難くすることができる。
ところで容器本体を構成するフランジ部は、収容体の開口に沿って形成されていると共に、周縁には枠状に形成された周壁が連設されている。そのため、フランジ部は剛性が高く、特に収容体の高さ方向に撓み難い。従って、周壁を掴んだ状態で密閉容器を持ち上げたとしても、容器本体の重みでフランジ部が変形してぐらつきが発生する恐れが少ない。
このように、この密閉容器によれば持ち運びする際に、容器本体が蓋体から落下したり、ぐらつき等が発生したりし難いので、誰でも安定した持ち運びを行うことができ、高品質化を図ることができる。
また、容器本体の周壁に弱化部が形成されているので、未使用時の段階で弱化部の破断状況を確認することで、蓋体が不正に開封されたか否かを判別することができる。つまり、弱化部を破断して該弱化部で囲まれた周壁の一部を捲り上げない限り、爪体を押し上げて他方の爪部の係合を解除することができないので、蓋体を開けることができない。従って、弱化部の破断状況を確認するだけで、不正に開封されたか否かを一目で判別することができる。この点においても、密閉容器の高品質化を図ることができるうえ、内容物の品質の信頼性を高めることができる。
次に、弱化部を破断した後に、内容物を取り出したい場合には、弱化部で囲まれた周壁の一部を捲り上げる。すると、係合孔部に嵌って係合されている他方の爪部が露出するので、該爪部の爪体を押し上げて係合を解除することができる。ここで、蓋体の天板は、一対の爪部のうち一方の爪部との間に介在されたヒンジ部を中心として開閉可能とされている。そのため、他方の爪部の係合が解除された後に、蓋体を開けることができる。これにより、収容体に収容されている内容物を取り出すことができる。
特に蓋体は、一方の爪部が係合孔部に嵌って係合されているので、内容物を取り出している最中であっても、容器本体から分離しない構成となっている。そのため、誤って蓋体を紛失してしまったり、落として塵埃等が付着して汚れたりすることがない。
なお、密閉容器を出荷する段階において内容物が充填された容器本体に蓋体を組み付けする際、一対の爪部を一対の係合孔部にそれぞれ嵌め込んで係合させるだけで両者を組み合わせることができる。従って、組立性に非常に優れており、効率の良い出荷を行うことが可能である。
また、本発明に係る密閉容器は、上記本発明の密閉容器において、前記フランジ部が、前記収容体の上端を一定量突出させるように、上端縁から底部側に離れた位置に形成され、前記天板の周縁は、前記収容体の上端と前記周壁との間の隙間に入り込むことを特徴とする。
この発明に係る密閉容器においては、蓋体を容器本体に被せた際に、天板の周縁が突出した収容体の上端と周壁との間の隙間に入り込むので、密閉性をより高めることができる。従って、内容物をより長期的に保存させることができる。
また、本発明に係る密閉容器は、上記本発明の密閉容器において、前記収容体には、前記一方の爪部の前記爪体を前記周壁の内面に押し当てるリブが形成されていることを特徴とする。
この発明に係る密閉容器においては、一方の爪部の爪体がリブによって周壁の内面に押し当てられるので、がたつきが抑えられてより確実な係合状態が維持される。特に、ヒンジ部を中心に天板が開閉する際には、応力が一方の爪部付近に集中する。しかしながら、一方の爪部の爪体はリブによってがたつきが抑えられているので、天板の開閉を滑らかに行うことができ、より使い易くなる。
また、本発明に係る密閉容器は、上記本発明の密閉容器において、前記天板には、該天板が開状態となったときに前記周壁との間に挟み込まれて、摩擦抵抗により天板を開状態に維持する突起部が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る密閉容器においては、ヒンジ部を中心として天板を開けた際に、突起部が天板と周壁との間に挟み込まれ、周壁に対する摩擦抵抗により天板が元の閉状態に戻ってしまうことを防止する。そのため、内容物を取り出している間、天板を開けたままの状態に維持しておくことができる。従って、より使い易い密閉容器とすることができる。
本発明に係る密閉容器によれば、高い密閉性を確保して内容物を確実に保存することができるうえ、誰でも安定した持ち運びを行うことができる。そのため、高品質な密閉容器とすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る密閉容器の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。本実施形態の密閉容器1は、図1及び図2に示すように、バターやマーガリン等の内容物Wを収容する容器本体2と、該容器本体2に蓋をする蓋体3とで主に構成された密閉性の高い箱形状の容器である。
容器本体2は、食品等の容器に適用可能な合成樹脂を例えば射出成形することで形成されたものであって、図3に示すように、一体的に形成された収容体10とフランジ部11と周壁12とで主に構成されている。
収容体10は、上端が開口したカップ状に形成されている。具体的には、上面視略長方形状で内容物Wを十分に収容できる深さに形成されている。また、角部が若干の丸みを帯びるように形成されている。
フランジ部11は、図1から図3に示すように、開口に沿って収容体10の外周面から外方に向けて略水平に延在するように形成されている。周壁12は、収容体10の周囲を囲むように枠状に形成された状態で、フランジ部11の周縁に連設されている。この際周壁12は、上端縁がフランジ部11の上面よりも上方に位置するように、フランジ部11に連設されている。
また、フランジ部11には、収容体10を挟んで互いに反対となる各位置に、1つの係合孔13からなる一対の係合孔部26が形成されている。本実施形態では、収容体10の長手方向(図3に示す矢印A方向)に沿って並ぶように一対の係合孔部26が形成されている場合を例に挙げて説明する。
上記蓋体3は、容器本体2と同様に、食品等の容器に適用可能な合成樹脂を例えば射出成形することで形成されたものであって、図4に示すように、天板20と一対の爪部21、22とヒンジ部23とで主に構成されている。
天板20は、図1、図2及び図4に示すように、収容体10の開口及びフランジ部11を覆うサイズで上面視略長方形状に形成されている。この際、角部が丸みを帯びるように形成されている。また、天板20の略中央には、上方に若干膨らむように膨出成形された膨出部20aが形成されている。
一対の爪部21、22は、天板20の周縁から下方に向けて垂下するように設けられており、それぞれ係合孔13に嵌り込んで係合される爪体21a、22aを有している。この際、一対の爪部21、22は、収容体10の長手方向(図4に示す矢印A方向)に沿って並ぶように設けられており、蓋体3を容器本体2に被せた際に、図1及び図2に示すように容器本体2の一対の係合孔部26に対して係合するようになっている。特に一対の係合孔部26は、周壁12の内側に配置されているフランジ部11に形成されているので、係合時に一対の爪部21、22が周壁12の内面側に隠れるように配置され、完全には外部に露出しないようになっている。
ヒンジ部23は、図1及び図4に示すように、一対の爪部21、22のうち一方の爪部21と天板20との間に介在するように設けられている。そのため天板20は、図5に示すように、ヒンジ部23を中心として開閉可能とされている。つまり、他方の爪部22の係合が解除されていれば、一方の爪部21が係合孔部26に係合した状態であっても天板20は開閉するようになっている。
また、天板20の上面には、図4に示すように、一方の爪部21の真上にあたる位置に突起部24が設けられている。この突起部24は、図5に示すように天板20が開状態となったときに、周壁12との間に挟み込まれて、摩擦抵抗により天板20を開状態に維持する役割を果している。
ところで、図3に示すように、周壁12の一部は2本の弱化ライン(弱化部)15で囲まれた摘み片12aとなっている。この弱化ライン15は、周壁12の下端から上端に向かって形成された破断可能なラインであって、一対の爪部21、22のうち他方の爪部22が離脱可能に係合される係合孔部26を収容体10の開口に沿って挟むように両側に設けられている。
なお、図3においては、紙面に対して左側の係合孔部26が一方の爪部21が嵌って係合される孔であり、紙面に対して右側の係合孔部26が他方の爪部22が嵌って係合される孔である。一方、図4においては、一方の爪部21が紙面に対して右側に位置し、他方の爪部22が紙面に対して左側に位置するように図示している。つまり、図4に示す蓋体3は、図面を見易くするために180度向きを回転させた状態で図示されている。
上述したように、摘み片12aは2本の弱化ライン15で囲まれているので、弱化ライン15が破断された後、上方に捲り上がり可能とされている。つまり、周壁12の上端があたかもヒンジのように作用するので、摘み片12aはこの上端を中心として捲り上がるようになっている。そして、摘み片12aが捲り上げられた場合には、係合孔部26に係合している他方の爪部22が露出するので、他方の爪部22の爪体22aを係合孔13から押し上げて係合を解除することができるように設計されている。また、この摘み片12aを完全に分離除去することも可能である。
また、収容体10の外周面には、図1に示すように一方の爪部21が係合された際に、該爪部21の爪体21aを周壁12の内面に押し当てるリブ25が形成されている。これにより、係合された一方の爪部21の爪体21aは、周壁12の内面に押し当てられるので、がたつきが抑えられるようになっている。
次に、このように構成された密閉容器1を利用する場合について説明する。なお、密閉容器1は、まだ弱化ライン15が破断されていない未使用状態であると前提して、説明する。
始めに、容器本体2の周壁12に形成されている弱化ライン15の破断状況を確認することで、蓋体3が不正に開封されたか否かを判別することができる。つまり、弱化ライン15を破断して該弱化ライン15で囲まれた周壁12の一部、即ち摘み片12aを捲り上げない限り、他方の爪部22の爪体22aを係合孔13から押し上げて係合状態を解除することができないので、蓋体3を開けることができない。従って、弱化ライン15の破断状況を確認するだけで、不正に開封されたか否かを一目で容易且つ確実に判別することができる。
この時、摘み片12aを完全に分離除去するように構成すると、上述した判別をより明確に行うことができる。
流通過程や店頭に並んでいる際に、悪戯によって蓋体3が不正に開封される等の不正行為が見逃されてしまった場合には、商品に対する信頼性を損なうばかりか、消費者に危害が加わる可能性もある。
ところが、本実施形態の密閉容器1によれば、見易い位置に弱化ライン15が存在し、且つ、弱化ライン15を破断しない限り蓋体3を開けることができない構造であるので、不正行為がされたか否かを瞬時にしかも正確に判別することができる。従って、内容物Wの品質の信頼性を高めることができると共に、密閉容器1自体の高品質化及び高信頼性化を図ることができる。
次に、内容物Wを取り出す場合には、まず弱化ライン15を破断して該弱化ライン15で囲まれた摘み片12aを上方に捲り上げる。すると、係合孔13に爪体22aが嵌って係合されている他方の爪部22が露出するので、該爪部22の爪体22aを押し上げて係合を解除することができる。なお、摘み片12aの捲り上げる動作と、他方の押し上げ動作とを、一連の流れで同時に行うことも可能である。天板20は、ヒンジ部23を中心として開閉可能とされているので、他方の爪部22の係合を解除することで図5に示すよう蓋体3を開けることができる。これにより、収容体10に収容されている内容物Wを取り出すことができる。なお、収容体10は、薄いシートS(アルミ箔や樹脂フィルム等)で覆われた状態で収容されている。
特に蓋体3は、一方の爪部21が係合孔部26に嵌って係合されているので、内容物Wを取り出している最中であっても、容器本体2から分離しない構成となっている。そのため、誤って蓋体3を紛失してしまったり、落として塵埃等が付着して汚れたりすることがない。しかも、天板20を開けた際、突起部24が周壁12との間に挟み込まれ、周壁12に対する摩擦抵抗により天板20が元の閉状態に戻ってしまうことを防止している。そのため、内容物Wを取り出している間、天板20を開けたままの状態に維持しておくことができる。従って、非常に使い易い。
しかも一方の爪部21の爪体21aは、リブ25によって周壁12の内面に押し当てられているので、がたつきが抑えられて確実な係合状態が維持されている。特に、ヒンジ部23を中心に天板20が開閉する際には、応力が一方の爪部21付近に集中し易い。しかしながら、一方の爪部21の爪体21aはリブ25によってがたつきが抑えられているので、天板20の開閉を滑らかに行うことができる。従って、この点においても使い易いといえることができる。
次いで、内容物Wを取り出した後に蓋体3を閉める場合には、突起部24の摩擦抵抗に抗する力で天板20を戻しながら、他方の爪部22の爪体22aを係合孔部26の係合孔13に嵌め込んで係合させる。すると、図1及び図2に示すように、天板20は収容体10の開口とフランジ部11を覆った状態で確実に固定される。従って、高い密閉性を確保した状態で確実に蓋をすることができ、内容物Wを確実に保存することができる。
また、摘み片12aを捲り上げる或いは分離除去して、使用状態になった密閉容器1については、保管時には蓋体3の外周縁部が周壁12の内面側に隠れるように配置されているので、蓋体3が被さっている状態のときには、天板20が主として露出している。ところが、この天板20には、掴むことができるような箇所がないため、従来のように蓋体3を介して密閉容器1を持ち上げることが難しい。そのため、必然的に容器本体2の周壁12を掴んで持ち上げることになる。従って、持ち運びの際に、蓋体3から容器本体2が外れて落下してしまうといったことも発生し難くすることができる。
ところで、容器本体2を構成するフランジ部11は、収容体10の開口に沿って形成されていると共に、周縁には枠状に形成された周壁12が連設されている。そのため、フランジ部11は剛性が高く、特に収容体10の高さ方向に撓み難い。従って、周壁12を掴んだ状態で密閉容器1を持ち上げたとしても、容器本体2の重みでフランジ部11が変形してぐらつきが発生する恐れが少ない。
上述したように、本実施形態の密閉容器1によれば、持ち運びする際に、容器本体2が蓋体3から落下したり、ぐらつき等が発生したりし難いので、誰でも安定した持ち運びを行うことができ、高品質化を図ることができる。
なお、本実施形態の密閉容器1を出荷する段階において内容物Wが充填された容器本体2に蓋体3を組み付ける際には、一対の爪部21、22の爪体21a、22aを一対の係合孔部26の係合孔13にそれぞれ嵌め込んで係合させるだけで両者を容易に組み合わせることができる。従って、組立性に非常に優れており、効率の良い出荷を行うことが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る密閉容器の第2実施形態を、図6から図8を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。第2実施形態と第1実施形態との主に異なる点は、フランジ部11の位置が異なる点である。
本実施形態の密閉容器30は、図6から図8に示すように、容器本体31と蓋体32とで構成されている。
本実施形態の容器本体31は、フランジ部11が収容体10の上端縁10aを一定量突出させるように、上端縁10aから底部側に離れた位置に形成されている。また、蓋体32の天板20は、周縁が若干下方に向けて折曲されており、突出した収容体10の上端縁10aと周壁12との間の隙間に入り込むようになっている。そのため、本実施形態の密閉容器30によれば、蓋体32を容器本体31に被せた際に、密閉性をより高めることができ、内容物Wをより長期的に保存させることが可能とされている。
なお、その他の作用効果は、第1実施形態と同様である。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、マーガリンやバター等の内容物を収容する食品用の密閉容器としたが、食用に供される容器に限定されるものではない。例えば、化粧品やウェットシート等の内容物を収容する容器としても構わない。
また、上記各実施形態では、収容体の長手方向に沿って一対の係合孔部及び一対の爪部を配置した構成としたが、短手方向に沿って配置した構成としても構わない。この場合であっても、蓋体が開閉する方向が異なるだけで、同様の作用効果を奏することができる。
また、上記各実施形態では、一対の係合孔部がそれぞれ係合孔を1つずつ有する構成としたが、係合孔の数は1つではなく複数であっても構わない。例えば、3つの係合孔を有する一対の係合孔部としても構わない。更には、一方の係合孔部が有する係合孔の数と、他方の係合孔部が有する係合孔の数とが、異なった数であっても構わない。例えば、一方の係合孔部が3つの係合孔を有し、他方の係合孔部が1つの係合孔を有していても構わない。
一方、上述したように係合孔の数を変更した場合には、一対の爪部がそれぞれ有する爪体の数を適宜変更して構わない。例えば、係合孔の数を3つにした場合には、これにあわせて爪体の数を3つにした爪部としても構わない。但し、必ずしも爪体の数を係合孔の数に合わせる必要がなく、係合孔の数が3つであったとしても爪体の数は1つ或いは2つであっても構わない。この場合であっても、爪体は係合孔内に嵌り込んで係合されるので、爪部と係合孔部とを係合状態にすることができる。
このように、係合孔の数と爪体の数との組み合わせに関しては、自由に設計して良く、多くの組み合わせの中から密閉容器の用途等に応じて最適な組み合わせを選択して決定すれば良い。
更に、一対の爪部のうち、一方の爪部が有する爪体と、他方の爪部が有する爪体とを区別し易くするために、両者の爪体の形状を異ならせても良い。一対の係合孔部の係合孔に関しても同様である。
また、上記実施形態において、フランジ部を収容体の開口に沿って間欠的に形成しても良い。この場合、フランジ部の間欠箇所を係合孔として利用することが可能である。
また、上記各実施形態では、収容体を上面視長方形状としたが、この形状に限定されるものではない。例えば、上面視楕円形状、上面視円形状、上面視正方形状や上面視角形形状にしても良い。この際、蓋体は収容体の形状にあわせて適宜形状を変更すれば良い。
本発明に係る密閉容器の第1実施形態を示す断面図である。 図1に示す密閉容器の断面B−B図である。 図1に示す密閉容器を構成する容器本体の斜視図である。 図1に示す密閉容器を構成する蓋体の斜視図である。 図1に示す状態から蓋体を開けた状態を示す図である。 本発明に係る密閉容器の第2実施形態を示す断面図である。 図6に示す密閉容器の断面C−C図である。 図6に示す密閉容器を構成する容器本体の斜視図である。
符号の説明
W…内容物
1、30…密閉容器
2、31…容器本体
3、32…蓋体
10…収容体
10a…上端縁
11…フランジ部
12…周壁
13…係合孔
15…弱化ライン(弱化部)
20…天板
21、22…一対の爪部(21…一方の爪部、22…他方の爪部)
21a、22a…爪体
23…ヒンジ部
24…突起部
25…リブ
26…一対の係合孔部

Claims (4)

  1. 内容物を収容する容器本体と該容器本体に蓋をする蓋体とを備えた密閉容器であって、
    前記容器本体は、上端が開口したカップ状の収容体と、開口に沿って収容体の外周面から外方に向かって延在したフランジ部と、収容体の周囲を囲む枠状に形成され、フランジ部の周縁に連設された周壁と、フランジ部において収容体を挟んで互いに反対となる各位置に形成され、少なくとも1つの係合孔からなる一対の係合孔部と、を有し、
    前記蓋体は、前記収容体の開口を覆う天板と、天板の周縁に設けられると共に前記周壁の内面側に配置され、且つ前記係合孔に嵌り込んで係合される爪体を有する一対の爪部と、一対の爪部のうち一方の爪部と天板との間に介在されたヒンジ部と、を有し、
    前記周壁には、前記一対の爪部のうち他方の爪部が係合される前記係合孔部を前記開口に沿って挟むように、下端から上端に向かって破断可能な弱化部が形成されていることを特徴とする密閉容器。
  2. 請求項1に記載の密閉容器において、
    前記フランジ部は、前記収容体の上端を一定量突出させるように、上端縁から底部側に離れた位置に形成され、
    前記天板の周縁は、前記収容体の上端と前記周壁との間の隙間に入り込むことを特徴とする密閉容器。
  3. 請求項1又は2に記載の密閉容器において、
    前記収容体には、前記一方の爪部の前記爪体を前記周壁の内面に押し当てるリブが形成されていることを特徴とする密閉容器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の密閉容器において、
    前記天板には、該天板が開状態となったときに前記周壁との間に挟み込まれて、摩擦抵抗により天板を開状態に維持する突起部が設けられていることを特徴とする密閉容器。
JP2008171843A 2008-06-30 2008-06-30 密閉容器 Expired - Fee Related JP5103303B2 (ja)

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