JP2017077069A - 電力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を適切に行いながらも、積算電力値が大きくなり過ぎず電気料金の上昇を抑制することのできる電力制御装置を提供する。【解決手段】電力制御装置の制御部140は、安価時間帯のみにおいて貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転を行う第1制御と、高価時間帯を含む時間帯において貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う制御であって、且つ、積算電力値が所定の目標値を超えないという条件の下で貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う第2制御と、を選択的に実行し得るように構成されている。電力制御装置の算出部120は、将来の対象期間において、第1制御が行われた場合の電気料金である第1電気料金と、対象期間において、第2制御が行われた場合の電気料金である第2電気料金と、をそれぞれ算出するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物において電力の制御を行う電力制御装置に関する。
近年、建物において電力の制御を行う電力制御装置が一般家庭にも普及し始めている。電力制御装置によれば、例えば、一部の電力消費機器が動作する時間帯を変更することによって電力の使用量を平準化したり、夜間の割安な電力を利用して貯湯式給湯装置による湯の生成を行ったりすることにより、電力事業者に支払う電気料金を抑制することができる。
電気料金は、実際に使用された電力量に比例する従量料金に、基本料金を加算した料金となっている。基本料金は、建物に供給され得る系統電力の最大値に基づいて設定されるのが一般的であるが、建物において過去に使用された系統電力の最大値に基づいて設定される場合もある。
後者の場合、例えば一年間を30分毎の複数の小期間に区切った上で、それぞれの小期間において建物で使用された系統電力の積算値(以下、「積算電力値」とも称する)、のうち最も大きかった値に基づいて、翌年の基本料金が設定されることとなる。この場合、積算電力値が大きな小期間が一つでも存在すると、仮にそれ以外の全ての小期間において節電が行われたとしても、翌年の基本料金は高くなってしまうこととなる。このため、翌年の基本料金の上昇を防止するためには、全ての小期間において積算電力値を低く抑えることが重要となる。
下記特許文献1に記載されているヒートポンプ給湯システムの制御装置によれば、建物で使用される系統電力が、過去所定期間における最大使用電力を超えることの無いように、ヒートポンプユニットの給湯運転が行われる。尚、「過去所定期間における最大使用電力」とは、例えば過去一年間における積載電力値の最大値、に該当するものであると思われる。上記のような制御によれば、翌年の基本料金がこれまでよりも高くなってしまうことが防止される。
特開2015−140954号公報
電力消費機器の一つとして建物に備えられる貯湯式給湯装置は、電力による沸き上げ運転を行って生成した湯を貯えておき、当該湯を必要に応じて建物に供給する装置である。貯湯式給湯装置では、所謂「湯切れ」を防止するために、一日のどこかの時間帯で沸き上げ運転を行う必要がある。
沸き上げ運転は、電気料金が割安な夜間において行われることが多い。しかしながら、夜間の時間帯において沸き上げ運転が行われ、当該時間帯に含まれる小期間での積算電力値が大きくなり過ぎると、翌年の基本料金が高くなってしまう可能性がある。特に、夜間において蓄電装置への充電も行われるような場合には、積算電力値が大きくなり過ぎる可能性が高い。
上記特許文献1に記載されている方法により沸き上げ運転を行えば、積算電力値が大きくなり過ぎてしまうことは防止される。しかしながら、ヒートポンプユニットの使用電力が抑制されてしまうので、例えば、湯が使用される時刻までに沸き上げ運転を完了することができないという問題が生じ得る。このように、貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を適切に行うことと、電気料金の上昇を抑制することと、を両立させることについては、従来は具体的な検討がなされていなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を適切に行いながらも、電気料金の上昇を抑制することのできる電力制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力制御装置は、建物(HM)において電力の制御を行う電力制御装置(100)であって、建物において使用されている系統電力の値、である買電電力値を取得する取得部(110)と、将来における系統電力の使用、に対応する電気料金を算出する算出部(120)と、建物に備えられた複数の電力消費機器(320、330、340)の動作を制御する制御部(140)と、を備える。電力消費機器には、少なくとも貯湯式給湯装置(340)が含まれている。制御部は、一日のうち電気料金の安い時間帯である安価時間帯、のみにおいて貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う第1制御と、一日のうち電気料金の高い時間帯である高価時間帯、を含む時間帯において貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う制御であって、且つ、買電電力値を一定時間について積算した値、である積算電力値が所定の目標値を超えないという条件の下で貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う第2制御と、を選択的に実行し得るように構成されている。算出部は、将来の対象期間において、第1制御が行われた場合の電気料金である第1電気料金と、対象期間において、第2制御が行われた場合の電気料金である第2電気料金と、をそれぞれ算出するように構成されている。
第1制御が行われる場合には、積算電力値を目標値以下に収めるような調整は基本的には行われない。このため、貯湯式給湯装置の加熱性能を十分に発揮させ、安価時間帯のうちに確実に沸き上げ運転を完了させることができる。また、第2制御が行われる場合には、例えば太陽光発電の利用により積算電力値を目標値以下に抑えながら、貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行うことができる。このため、やはり貯湯式給湯装置の加熱性能を十分に発揮させ、沸き上げ運転を完了させることができる。
高価時間帯において沸き上げ運転行う第2制御は、安価時間帯において沸き上げ運転行う第1制御に比べて不経済であるようにも思われる。しなしながら、第1制御によって積算電力値が大きくなり、例えば翌年の基本料金が上昇し得る点に鑑みれば、第2制御が行われた方が経済的である可能性もある。そこで、上記電力制御装置では、いずれの制御が行われた方が経済的であるかの判断が可能となるように、第1電気料金と第2電気料金とがそれぞれ算出される。第1電気料金は、第1制御が行われ、安価時間帯の系統電力により沸き上げ運転が行われた場合の電気料金である。また、第2電気料金は、第2制御が行われ、高価時間帯を含む時間帯の系統電力により沸き上げ運転が行われた場合の電気料金である。
例えば、算出された第1電気料金及び第2電気料金を使用者に報知することにより、第1制御又は第2制御のいずれを実行するかを使用者に選択させることが可能となる。また、例えば翌年一年間の電気料金が安くなる方の制御を、使用者の選択を待つことなく自動的に実行するようなことも可能となる。
このように、本発明によれば、沸き上げ運転を適切に行うための2種類の制御について、それぞれが行われた場合の電気料金が算出される。その結果、電気料金を抑制するための制御方法を選定するにあたり、明確な判断指標が得られることとなる。このため、貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を適切に行いながら、電気料金の上昇を抑制することが可能となる。
本発明によれば、貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を適切に行いながらも、電気料金の上昇を抑制することのできる電力制御装置が提供される。
本発明の実施形態に係る電力制御装置、及び当該電力制御装置が設けられた建物の構成を模式的に示す図である。 建物における積算電力値の推移の一例を示す図である。 第1制御及び第2制御を説明するための図である。 電力制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 電力制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 電力制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 電力制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 電力制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。 電力制御装置によって実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る電力制御装置100は建物HMに設けられており、建物HMにおける電力の制御を行うための装置として構成されている。図1には、電力制御装置100及び建物HMの構成が模式的に示されている。
建物HMには、電力系統CPから電力が供給される。かかる電力(以下、「系統電力」とも称する)は、後述の分電盤350を介して、建物HM内に設けられた各電力消費機器へと供給される。
建物HMには、上記の系統電力の他、太陽光発電装置310からの電力(以下、「発電電力」とも称する)も供給される。太陽光発電装置310は、太陽光のエネルギーを電力に変換し、当該電力を建物HMに供給するための装置である。太陽光発電装置310は建物HMの屋根に設置されている。太陽光発電装置310で生じた電力も、分電盤350を介して各電力消費機器へと供給される。太陽光発電装置310から建物HMに供給される電力は、太陽光発電装置310に設けられたパワーコンディショナ(不図示)の動作を電力制御装置100が制御することにより、調整される。
建物HMには、分電盤350と、空調装置320と、蓄電装置330と、貯湯式給湯装置340とが設けられている。
分電盤350は、系統電力及び発電電力の供給を受けて、これらの電力を各電力消費機器へと分配するものである。また、分電盤350は、後述の蓄電装置330から放電された電力を受けて、当該電力を蓄電装置330以外の電力消費機器へ供給することもできる。
分電盤350は、建物HMに供給される系統電力及び発電電力の値を個別に計測し、計測された電力値を電力制御装置100へと送信することができる。また、分電盤350は、電力消費機器(空調装置320等)のそれぞれで消費される電力の値を個別に計測し、計測された電力値を電力制御装置100へと送信することもできる。更に、分電盤350には不図示のブレーカーが設けられており、電力消費機器への電力の供給を遮断することもできる。
空調装置320は、建物HMに設けられた電力消費機器の一つであって、建物HM内の空調を行う装置である。空調装置320は、不図示の冷凍サイクル及び熱交換器を備えている。空調装置320は、分電盤350から供給される電力によって冷凍サイクル等を動作させ、建物HM内の空調を行う。空調装置320の動作は、電力制御装置100によって制御される。
蓄電装置330は、建物HMに設けられた電力消費機器の一つであって、系統電力又は発電電力を蓄電池に蓄える装置である。蓄電装置330は、蓄電池に蓄えられている電力を外部に出力し、当該電力を、分電盤350を介して他の電力消費機器に供給することもできる。以下の説明においては、蓄電装置330が蓄電池に電力を蓄える動作を示すものとして「充電」の語を用いる。また、蓄電装置330が蓄電池から電力を外部に出力する動作を示すものとして「放電」の語を用いる。蓄電装置330による充電及び放電は、電力制御装置100によって制御される。
貯湯式給湯装置340は、建物HMに設けられた電力消費機器の一つであって、ヒートポンプユニットと貯湯タンクと(いずれも不図示)を備えた給湯装置である。ヒートポンプユニットは、供給される電力によって冷凍サイクルを動作させ、これにより水を加熱して湯を生成するものである。貯湯タンクは、ヒートポンプユニットにより生成された湯を貯えておくための大型の容器であって、建物HM近傍の屋外に設置されている。貯湯タンクに貯えられた湯は、建物HMの浴室等に供給され使用される。建物HMで湯が使用されると、貯湯タンクには水道水が下方側から供給される。
貯湯式給湯装置340では、貯湯タンクに十分な量の湯が貯えられている状態を維持するために、ヒートポンプユニットによる沸き上げ運転が少なくとも一日一回行われる。沸き上げ運転は、貯湯タンクとヒートポンプユニットとの間で水を循環させながら、当該水をヒートポンプユニットにより加熱する動作である。沸き上げ運転は、貯湯タンク内の湯の温度が、所定の目標温度に到達するまで行われる。沸き上げ運転は、電力制御装置100によって制御される。沸き上げ運転が実施される時間帯については後に説明する。
図1では、建物HMに設けられた電力消費機器として、空調装置320と、蓄電装置330と、貯湯式給湯装置340とが示されている。建物HMには、例えば冷蔵庫やテレビのような他の電力消費機器が設けられていてもよい。
電力制御装置100について説明する。電力制御装置100は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータシステムとして構成されている。電力制御装置100は、機能的な制御ブロックとして、取得部110と、算出部120と、記憶部130と、制御部140と、を有している。
取得部110は、建物HMにおいて現在使用されている系統電力の値を、分電盤350から取得する部分である。尚、取得部110で取得される系統電力の値は、電力会社から購入している電力の値ということもできる。このため、以下の説明においては、取得部110で取得される系統電力の値のことを「買電電力値」とも表記する。
取得部110は、上記のような買電電力値の他、太陽光発電装置310から分電盤350に供給されている発電電力の値、及び、それぞれの電力消費機器で使用されている電力の値を、分電盤350から個別に取得することもできる。
算出部120は、将来における系統電力の使用、に対応する電気料金を算出する部分である。本実施形態では、現時点以降における特定の時刻(例えばその日の23時)から24時間後までの対象期間における買電電力値の推移が予測される。算出部120は、当該予測に基づいて電気料金の値を算出する。
記憶部130は、建物HMにおける電力の使用履歴を記憶する部分である。使用履歴には、建物HMに設けられた各電力消費機器によって過去に消費された電力の履歴が少なくとも含まれる。使用履歴には、過去における買電電力値の推移の履歴や、過去における発電電力の推移の履歴が含まれていてもよい。記憶部130への使用履歴の書き込み(つまりデータの追加)は、一日一回行われる。
本実施形態では、前日の23時から当日の23時までの期間についての使用履歴を示すデータが、23時を過ぎた直後において記憶部130に追加される。尚、使用履歴のデータ形式としては様々な態様を採用し得る。本実施形態では、5分毎の消費電力を示す値等が使用履歴として記憶される。
制御部140は、空調装置320や貯湯式給湯装置340等の電力消費機器の動作を個別に制御する部分である。後に説明するように、一日のうち貯湯式給湯装置340により沸き上げ運転が行われる時間帯は、電気料金を抑制するという観点に基づいて適宜調整される。
電力制御装置100は、外部のサーバーCTと通信することにより、日照量の予報に関する情報を取得することができる。また、サーバーCTと通信することにより、他の建物に設けられた電力消費機器の使用に関する情報や、当該他の建物における買電電力値の推移の履歴を取得することもできる。また、電力制御装置100は、建物HMに設けられた電力消費機器の使用に関する情報をサーバーCTに送信したり、取得部110で取得された買電電力値の推移の履歴をサーバーCTに送信したりすることもできる。
電力制御装置100には、報知装置200が備えられている。報知装置200は、タッチパネル画面を有しており、当該タッチパネル画面に各種情報を表示して使用者への報知を行うことができる。また、報知装置200は、例えばタッチパネル画面にボタン等を表示し、使用者が行った操作を受け付けることもできる。
図2に示されるのは、一日において建物HMで使用される系統電力の推移の一例である。図2では、0時から24時までの期間(横軸)を30分間ごとの小期間に区切った上で、それぞれの小期間で使用された電力量を棒グラフで示している。この電力量は、小期間について積算された買電電力値に該当する。このように積算された買電電力値のことを、以下では「積算電力値」とも称する。図2は、それぞれの小期間についての積算電力値の推移を示すグラフとなっている。
図2において符号TM1で示された期間は、23時から翌日の7時までの期間であって、kWhあたりの電気料金が比較的安い安価時間帯として設定された期間である。符号TM2で示された期間は、7時から23時までの期間であって、kWhあたりの電気料金が比較的高い高価時間帯として設定された期間である。
尚、安価時間帯におけるkWhあたりの電気料金は、安価時間帯において常に同じである必要はない。例えば安価時間帯の一部において、kWhあたりの電気料金が更に安くなるような時間帯があってもよい。同様に、高価時間帯におけるkWhあたりの電気料金は、高価時間帯において常に同じである必要はない。例えば高価時間帯の一部において、kWhあたりの電気料金が更に高くなるような時間帯があってもよい。
電気料金の基本料金は、所定の更新期間が経過する毎に更新される。本実施形態では、更新期間として一年間の期間が設定されている。今年一年間の基本料金は、昨年一年間における積算電力値のうち最も大きい値、に基づいて設定される。つまり、積算電力値が大きな小期間が一つでも存在すると、仮にそれ以外の全ての小期間において節電が行われたとしても、次の更新期間における基本料金(本実施形態では翌年の基本料金)は高くなってしまうこととなる。このため、翌年の基本料金の上昇を防止するためには、全ての小期間において積算電力値を低く抑えることが重要となる。尚、上記は更新期間の長さが一年間である場合の例であるが、これとは異なる長さの更新期間が設定されていてもよい。更新期間の長さは、後述の対象期間(本実施形態では24時間である)よりも長ければよい。
図2に示される目標値LM1は、翌年の基本料金を上昇させないための積算電力値の上限を示す値である。つまり、今年一年間の積算電力値を全て目標値LM1以下に収めることができれば、来年の基本料金は上昇することなく、今年の基本料金以下に抑えられる。積算電力値が目標値LM1を超えるような小期間が一つでもあれば、来年の基本料金は今年よりも上昇することとなる。
図2の例では、安価時間帯における買電電力値が比較的大きくなっている。これは、夜間において蓄電装置330の充電が行われたことを示している。尚、このような買電電力値の推移はあくまで一例である。買電電力の推移は、建物HMで暮らす使用者の生活パターンや、建物HMに設けられている電力消費機器の仕様(定格消費電力など)、太陽光発電装置310の発電性能などによって異なるものとなる。
ところで、貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転は、建物HMにおいて大量の湯が使用される時間帯(例えば入浴の時間帯)までに完了すればよい。このため、沸き上げ運転が行われる時間帯は比較的柔軟に変更することが可能である。そこで、本実施形態に係る電力制御装置100では、電気料金が可能な限りやすくなるように、沸き上げ運転が行われる時間帯を変更する。
図3を参照しながら、電力制御装置100により行われる制御の概要について説明する。図3に示される棒グラフは、図2と同様の買電電力値の推移である。ただし、図2においては、貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転が行われないと仮定したときの積算電力値の推移が棒グラフで示されている。
電力制御装置100の制御部140は、貯湯式給湯装置340の制御を行うにあたり、2種類の制御を選択的に行うことが可能となっている。一つは、一日のうち安価時間帯のみにおいて貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転を行う制御である。このような制御を、以下では「第1制御」と称する。
本実施形態では、安価時間帯が終了する時刻である7時に沸き上げ運転が完了するように第1制御が行われる。第1制御が行われるにあたっては、積算電力値を目標値LM1以下に収めるような調整は行われない。このため、貯湯式給湯装置340以外の電力消費機器の運転状況によっては、積算電力値が目標値LM1を超えてしまう可能性がある。
第1制御が行われた場合において、貯湯式給湯装置340で使用される電力の加算分が、図3では符号P1で示されている。図3の例では、沸き上げ運転が安価時間帯に行われたことにより、4時から7時までの期間における積算電力値が目標値LM1を上回ってしまっている。このため、安価な電力によって湯が生成されるのであるが、次の更新期間における基本料金は上昇することとなる。
制御部140によって行われるもう一つの制御は、一日のうち高価時間帯を含む時間帯において、且つ、積算電力値が目標値LM1を超えないという条件の下で、貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転を行う制御である。このような制御を、以下では「第2制御」と称する。
第2制御が行われた場合において、貯湯式給湯装置340で使用される電力の加算分が、図3では符号P2で示されている。図3に示されるように、第2制御が行われる11時から16時までの期間全体において、積算電力値が目標値LM1以下に収められている。このため、次の更新期間における基本料金は上昇しないのであるが、高価な電力によって湯が生成されることとなる。
電気料金のうち、実際に使用された電力量に比例する従量料金を安くするためには、第2制御ではなく第1制御が行われた方が望ましい。一方、次の更新期間における基本料金の上昇を防止するためには、第1制御ではなく第2制御が行われた方が望ましい。このため、第1制御と第2制御のうちどちらが行われた方が経済的であるかは、一概にいうことはできない。そこで、電力制御装置100では、将来の24時間における買電電力値の推移等を予測し、第1制御が行われた場合の電気料金(以下、「第1電気料金」と称する)と、第2制御が行われた場合の電気料金(以下、「第2電気料金」と称する)とをそれぞれ算出することとしている。これにより、いずれの制御が行われた方が経済的であるか否かの判断を容易に行い得ることとしている。
電力制御装置100によって実行される具体的な処理の内容について、図4を参照しながら説明する。図4に示される一連の処理は、一日一回、23時の直前となる時間帯に実行されるものである。
最初のステップS01では、機器情報が取得される。機器情報とは、建物HMに設けられた各電力消費機器についての情報である。機器情報には、例えば、電力消費機器の定格消費電力が含まれる。貯湯式給湯装置340については、沸き上げ能力値(単位時間あたりに水に加え得る熱量)が含まれる。機器情報は、電力制御装置100が空調装置320等の各電力消費機器と個別に通信を行うことによって取得する。尚、建物HMに設けられている電力消費機器が変更されないのであれば、ステップS01の処理が毎回は行われないような態様であってもよい。
ステップS01に続くステップS02では、記憶部130に、一年分以上の使用履歴が記憶されているか否かが判定される。記憶部130に記憶されている使用履歴の期間の長さが一年以上であれば、ステップS03に移行する。
ステップS03では、記憶部130に記憶されている使用履歴のデータ形式が変更される。具体的には、使用履歴が、30分毎の積算電力値の推移を示すデータに変換される。尚、当初から、30分毎の積算電力値の推移を示すデータが使用履歴として記憶されていてもよい。この場合、ステップS03におけるデータの変換は不要となる。ステップS03において変化された使用履歴のデータは、貯湯式給湯装置340の運転計画の作成や、電気料金の算出等のために用いられる。
ステップS02において、記憶部130に記憶されている使用履歴が一年分に満たない場合には、ステップS10に移行する。ステップS10に移行したということは、貯湯式給湯装置340の運転計画の作成を行うにあたり、十分なデータ量の使用履歴が記憶部130に記憶されていないということである。例えば建物HMが築一年未満であるときには、このような状態となり得る。
ステップS10では、他の建物のうち、建物HMと同じ電力消費機器が設けられている他の建物の使用履歴が、サーバーCTから取得される。尚、上記における「同じ電力消費機器」は、メーカーや型式の全てが完全に同一の電力消費機器である必要はない。例えば、貯湯式給湯装置340と同じ加熱性能を有する貯湯式給湯装置、が他の建物に設けられており、当該建物において一年以上使用されているのであれば、当該貯湯式給湯装置についての使用履歴が取得される。
ステップS10に続くステップS11では、サーバーCTから取得された使用履歴のデータ形式が変更される。ステップS11で行われる処理は、ステップS03で行われる処理と同一である。
ステップS03又はステップS11の処理が行われた後は、ステップS04に移行する。ステップS04では、算出部120が、例えば電力会社が運営するサーバーと通信することにより、電気料金を算出するために必要な最新の情報を取得する。具体的には、時間帯ごとの電力単価を示す単価情報、及び、積算電力値と、次の更新期間における基本料金との関係を示す基本料金情報、をサーバーから取得する。尚、これらの情報の提供元となるサーバーは、サーバーCTとは別のサーバーであってもよいが、サーバーCTであってもよい。
ステップS04に続くステップS05では、当日の23時から翌日の23時までの期間(以下、当該期間のことを「対象期間」と称する)において、貯湯式給湯装置340により消費される電力量の予測値が算出される。かかる予測は、過去において貯湯式給湯装置340が運転された履歴と、外気温度と、沸き上げの目標温度とに基づいて、算出部120によって行われる。
例えば、貯湯式給湯装置340の貯湯タンクから湯が大量に使用されるような家庭であれば、対象期間においても大量に湯が使用されるものと予測される。このため、沸き上げ運転を行うために必要な電力量も大きくなる。また、外気温度の実測値又は予測値が低い場合には、冷凍サイクルの放熱性能が低下するので、沸き上げ運転のために貯湯式給湯装置340で消費される電力量も大きくなる。更に、沸き上げの目標温度(貯湯タンク内の湯の温度の目標値として設定されている温度)が高い場合には、当然ながら貯湯式給湯装置340で消費される電力量は大きくなる。
過去において貯湯式給湯装置340が運転された履歴、外気温度、及び沸き上げの目標温度と、貯湯式給湯装置340で消費される電力量の予測値との関係が、予めマップとして電力制御装置100のROMに記憶されているような態様であってもよい。また、上記以外の要素をも用いることにより、電力量の予測値が更に精度よく算出される態様であってもよい。
ステップS05に続くステップS06では、貯湯式給湯装置340の運転計画が作成される。かかる運転計画は、ステップS05で求められた電力量が、どのような時間帯においてどのような推移で消費されるかを定めるものである。
ステップS06では、先ず、貯湯式給湯装置340以外の各電力消費機器で消費される電力の推移が予測される。当該予測は、記憶部130に記憶されている使用履歴に基づいて作成される。例えば、対象期間のちょうど一年前における使用履歴(ただし、貯湯式給湯装置340により消費された電力の履歴を除く)が、そのまま、対象期間における電力の推移の予測として用いられてもよい。また、直近の一週間における使用履歴を平均したものが、対象期間における電力の推移の予測として用いられてもよい。その結果、ステップS06では、図3に示されるような、小期間毎における積算電力値(貯湯式給湯装置340で消費される電力を除く)の推移を示すデータが予め作成される。
その後、貯湯式給湯装置340の通常運転が行われた場合における、小期間毎の積算電力値(貯湯式給湯装置340で消費される電力を含む)の推移を示すデータが作成される。通常運転とは、沸き上げ運転が7時に完了するように、貯湯式給湯装置340を定格出力で動作させながら沸き上げを行うような運転のことである。
以上により、ステップS06では、貯湯式給湯装置340を含む電力消費機器の全体によって消費される電力の推移、すなわち、小期間毎における積算電力値の推移を示すデータが作成される。
ステップS06に続くステップS07では、ステップS06で作成された運転計画において、積算電力値が常に目標値LM1以下に収まっているか否かが判定される。対象期間の全ての小期間において、積算電力値が目標値LM1以下となっていれば、ステップS08に移行する。
ステップS08に移行したということは、通常運転が行われても積算電力値が目標値LM1を超えることが無いということである。つまり、電気料金の安い安価時間帯の電力で貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転を行うことができ、且つ次の更新期間における基本料金が上昇することも無いということである。このため、23時以降の対象期間において貯湯式給湯装置340の通常運転が行われる。
ステップS07において、積算電力値が目標値LM1を超えるような小期間が存在すると判定された場合には、ステップS09に移行する。ステップS09に移行したということは、通常運転が行われると積算電力値が目標値LM1を超えてしまい、次の更新期間における基本料金が上昇する可能性が高いということである。このため、ステップS09では、貯湯式給湯装置340の制御方法が調整される。
かかる調整の具体的な態様について、図5を参照しながら説明する。図5のフローチャートは、図4のステップS09において行われる処理の具体的な内容を示すものである。
最初のステップS21では、第1電気料金の算出が行われる。第1電気料金は、既に述べたように、対象期間において第1制御が行われた場合における電気料金のことである。
図6を参照しながら、第1電気料金を算出するために算出部120で行われる具体的な処理の流れを説明する。先ず、ステップS211では、第1制御を行うための、貯湯式給湯装置340の運転計画が作成される。
ここでも、図4のステップS06と同様の方法で運転計画が作成される。その結果、図3の符号P1で示される電力量が加算されたような、積算電力値の推移を示すデータが作成される。尚、第1制御を行うための運転計画は、沸き上げ運転が7時に完了するという条件で作成されてもよいのであるが、他の条件に沿って作成されてもよい。つまり、沸き上げ運転が行われる期間の全体が、23時から翌日7時までの安価時間帯に含まれていればよい。このとき、図3の例のように、積算電力値が目標値LM1を超えてしまうような時間帯があってもよい。
ステップS211に続くステップS212では、ステップS211で作成された運転計画において、積算電力値が常に上限値LM2以下に収まっているか否かが判定される。上限値LM2は、目標値LM1よりも大きな値として予め設定されたものである。積算電力値が上限値LM2を超えるような小期間が存在すると判定された場合、すなわち、運転計画に沿って第1制御が行われると、積算電力値が上限値LM2を超えてしまうことが予測される場合には、ステップS213に移行する。
ステップS213では、運転計画を作成するための条件が変更される。本実施形態では、安価時間帯における買電電力値が小さくなるように、蓄電装置330の動作スケジュールが調整される。
例えば、安価時間帯において蓄電装置330に充電される電力を小さくしたり、安価時間帯において蓄電装置330から放電される電力を大きくしたりすることにより、買電電力値を抑制するような調整が行われる。ステップS213の処理が完了すると、再び211の処理が行われる。これにより、貯湯式給湯装置340で消費可能な電力がより多く確保された状態で、貯湯式給湯装置340の運転計画が再び作成される。積算電力値が常に上限値LM2以下に収まるような運転計画が作成されるまで、ステップS213、S211の処理が繰り返される。
ステップS212において、対象期間の全ての小期間で積算電力値が上限値LM2以下となっていた場合には、ステップS214に移行する。ステップS214では、作成された運転計画に基づいて第1制御が実行された場合における電気料金、すなわち第1電気料金が算出される。この時点における第1電気料金は、対象期間の電力消費についての電気料金(つまり従量料金)である。当該電気料金は、対象期間において建物HMに供給される系統電力の積算値の予測と、図4のステップS04で取得された単価情報とに基づいて算出される。
図5に戻って説明を続ける。ステップS21において上記のように第1電気料金が算出された後、ステップS22に移行する。ステップS22では、次の年の基本料金(一年後における電気料金の予測)が算出される。当該基本料金は、図6のステップS211で作成された運転計画に沿って第1制御が行われた場合の、次の年における基本料金である。この基本料金は、対象期間における積算電力値の最大値の予測と、図4のステップS04で取得された基本料金情報とに基づいて算出される。算出された基本料金は、第1電気料金の一部として記憶される。
このように、第1電気料金には二つの料金(対象期間の従量料金と、次の年の基本料金)が含まれる。第1電気料金は、これら二つの料金を合算した一つの値として算出されてもよいが、合算することなく二つの料金を個別に含む情報として算出されてもよい。
ステップS22に続くステップS23では、第2電気料金の算出が行われる。第2電気料金は、既に述べたように、対象期間において第2制御が行われた場合における電気料金のことである。
図7を参照しながら、第2電気料金を算出するために算出部120で行われる具体的な処理の流れを説明する。先ず、ステップS221では、積算電力値を常に目標値LM1以下に収めながら、第2制御を実行できるような解が存在するか否かが判定される。つまり、図3に示される例のように、全ての小期間で積算電力値が目標値LM1を超えないという条件の下で、符号P2で示される電力量を加算することが可能かどうかが判定される。このとき、貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転が行われる期間は、その全てが高価時間帯となっていてもよいが、一部が安価時間帯と重なっていてもよい。
例えば、高価時間帯における他の電力消費機器の電力使用量が比較的大きいことが予測される場合には、目標値LM1を超えないという条件で貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転を行うことが不可能なこともある。このような状況は、例えば、高価時間帯における空調装置320の運転を優先的に行いたい場合等において生じ得る。積算電力値を常に目標値LM1以下に収めながら第2制御を実行できるような解が存在しない場合、すなわち、第2制御を行う運転計画を作成することができないと判定された場合には、ステップS222に移行する。
ステップS222では、運転計画を作成するための条件が変更される。本実施形態では、高価時間帯における買電電力値が小さくなるように、蓄電装置330の動作スケジュールが調整される。
例えば、高価時間帯において蓄電装置330に充電される電力を小さくしたり、高価時間帯において蓄電装置330から放電される電力を大きくしたりすることにより、買電電力値を抑制するような調整が行われる。
以上のような調整に替えて、又は以上のような調整に加えて、太陽光発電装置310の動作スケジュールが調整されてもよい。例えば、高価時間帯において太陽光発電装置310から取り出される電力を大きくすることにより、買電電力値を抑制するような調整が行われてもよい。
ステップS222の処理が完了すると、再び221の処理が行われる。これにより、第2制御を実行できるような解が見つかるまで、ステップS222、S223の処理が繰り返され、蓄電装置330や太陽光発電装置310の動作スケジュールが調整される。
ステップS221において、積算電力値を常に目標値LM1以下に収めるような解が存在する場合には、ステップS223に移行する。ステップS223では、第2制御を行うための、貯湯式給湯装置340の運転計画が作成される。
ここでも、図4のステップS06と同様の方法で運転計画が作成される。その結果、図3の符号P2で示される電力量が加算されたような、積算電力値の推移を示すデータが作成される。
尚、第2制御を行うための運転計画は、沸き上げ運転が所定の目標時刻までに完了するという条件で作成されることが望ましい。このような目標時刻は、例えば建物HMの居住者が入浴を行う時刻のように、湯を大量に消費すると予測される時刻として予め設定される。目標時刻は、報知装置200に対して使用者が行う操作によって、予め設定されることとしてもよい。
ステップS223に続くステップS224では、作成された運転計画に基づいて第2制御が実行された場合における電気料金、すなわち第2電気料金が算出される。この時点における第2電気料金は、対象期間の電力消費についての電気料金(つまり従量料金)である。当該電気料金は、対象期間において建物HMに供給される系統電力の積算値の予測と、図4のステップS04で取得された単価情報とに基づいて算出される。
図5に戻って説明を続ける。ステップS23において上記のように第2電気料金が算出された後、ステップS24に移行する。ステップS24では、次の年の基本料金(一年後における電気料金の予測)が算出される。当該基本料金は、図7のステップS223で作成された運転計画に沿って第2制御が行われた場合の、次の年における基本料金である。この基本料金は、対象期間における積算電力値の最大値の予測と、図4のステップS04で取得された基本料金情報とに基づいて算出される。算出された基本料金は、第2電気料金の一部として記憶される。
第1電気料金の場合と同様に、第2電気料金には二つの料金(対象期間の従量料金と、次の年の基本料金)が含まれる。第2電気料金は、これら二つの料金を合算した一つの値として算出されてもよいが、合算することなく二つの料金を個別に含む情報として算出されてもよい。
ステップS24に続くステップS25では、第1電気料金と第2電気料金の両方が報知装置200のタッチパネル画面に表示され、使用者に報知される。
ここでは、第1電気料金として、第1制御が行われた場合における対象期間についての電気料金(従量料金)と、一年後における基本料金とが個別に表示される。また、これに加えて、一年後の各月における電気料金の推移の予測が表示される。当該予測は、記憶部130に記憶されている使用履歴と、図4のステップS04で取得された単価情報と、第1電気料金に含まれる一年後の基本料金と、に基づいて作成することができる。
また、ステップS25では、第2電気料金として、第2制御が行われた場合における対象期間についての電気料金(従量料金)と、一年後における基本料金とが個別に表示される。また、これに加えて、一年後の各月における電気料金の推移の予測が表示される。当該予測は、記憶部130に記憶されている使用履歴と、図4のステップS04で取得された単価情報と、第2電気料金に含まれる一年後の基本料金と、に基づいて作成することができる。
ステップS25では、上記のような第1電気料金及び第2電気料金が表示されるとともに、第1制御と第2制御のどちらを対象期間に実行すべきかを、使用者に選択させるための操作画像が表示される。当該操作画像は、例えば、第1制御と第2制御のそれぞれに対応した一対のボタンの画像である。このとき、来年1年間の電気料金が安くなる方の制御に対応する方のボタンが、お勧めのボタンとして強調表示される。
ステップS25に続くステップS26では、第1制御と第2制御のいずれかを選択するための操作が、ステップS25の処理が行われてから所定期間内に行われたか否かが判定される。所定期間とは、例えば5分間である。所定期間内に操作が行われた場合には、ステップS27に移行する。
ステップS27では、使用者によって選択されたのが第1制御であるか否かが判定される。第1制御が選択されていた場合には、ステップS28に移行する。その後、対象期間の始期(本実施形態では当日の23時)になると、第1制御が実行される。使用者によって第2制御が選択されていた場合には、ステップS29に移行する。その後、対象期間の始期になると、第2制御が実行される。
ステップS26において、使用者による選択の操作が所定期間内に行われなかった場合には、ステップS30に移行する。ステップS30では、対象期間に第1制御が行われた場合の方が、来年1年間の電気料金が安くなるかどうかが判定される。電気料金が安くなると判定された場合には、ステップS28に移行する。電気料金が安くならないと判定された場合、すなわち、対象期間に第2制御が行われた場合の方が、来年1年間の電気料金が安くなると判定された場合には、ステップS29に移行する。このように、ステップS30では、ステップS25においてお勧めのボタンとして強調表示された方のボタンが、使用者により押された場合の処理と同一の処理が自動的に行われる。
以上のように、本実施形態に係る電力制御装置100では、第1制御が行われた場合の第1電気料金と、第2制御が行われた場合の第2電気料金との両方が算出され、これらが使用者に対して報知される。
このため、沸き上げ運転を適切に行うための2種類の制御について、使用者は電気料金を考量しながら、いずれを行うべきかを判断することができる。また、使用者による操作が行われなかった場合であっても、来年の電気料金が安くなる方の制御が自動的に選択され、実行される。その結果、電力制御装置100によれば、貯湯式給湯装置340による沸き上げ運転を適切に行いながら、電気料金の上昇を抑制することが可能となる。
ところで、本実施形態では、ステップS25において使用者への報知が行われる時刻が、対象期間が始まる23時の直前となっている。このため、使用者が就寝しており、報知装置200に対する操作が行われない可能性が高い。
そこで、図4に示される処理が、対象期間が始まる日の前日に開始されることとし、図5のステップS25の処理が翌日の日中の時間帯(つまり、対象期間が始まる数時間前である)に実行されるような態様としてもよい。
図5に示される一連の処理が行われた後は、対象期間の間、第1制御又は第2制御が継続的に行われる。第2制御が実行されているときに電力制御装置100により実行される処理について、図8を参照しながら説明する。図8に示される処理は、第2制御と並行して、所定の周期が経過する毎に繰り返し実行される。
既に述べたように、第2制御を実行するための貯湯式給湯装置340の運転計画は、積算電力値が目標値LM1を超えないという条件の下で作成されている。しかしながら、他の電力消費機器によって消費される電力が予想よりも大きくなってしまう等の理由によって、実際の積算電力値が目標値LM1を超えてしまうことも生じ得る。図8に示される一連の処理は、このような事態を防止するために行われる処理である。
電力制御装置100は、第2制御が実行されている間、現時点における積算電力値(正確には、現時点が含まれる小期間についての積算電力値である)を常に監視している。最初のステップS41では、現時点の積算電力値が、目標値LM1を超えるか否かが判定される。積算電力値が目標値LM1を超えないと判定された場合には、図8に示される一連の処理を終了する。
目標値LM1と積算電力値との差が所定の閾値以下となった場合には、積算電力値が目標値LM1を超えてしまう可能性が高い。この場合、ステップS41では積算電力値が目標値LM1を超えると判定され、ステップS42に移行する。尚、積算電力値が実際に目標値LM1を超えた場合にのみ、ステップS41からステップS42に移行することとしてもよい。
ステップS42では、使用者への報知が行われる。具体的には、報知装置200にメッセージを表示したり、報知装置200から警告音を発したりすることにより、使用者への報知が行われる。このような報知が行われる結果、使用者は、一部の電力消費機器をOFFにするなどして買電電力値を抑制し、電気料金の上昇を防止することができる。
ステップS42に続くステップS43では、制御部140によって、太陽光発電装置310から取り出される電力を増加させる処理が行われる。これにより、買電電力値が抑制され、現在の積算電力値が目標値LM1以下に抑えられる。
このような制御に替えて、又はこのような制御と共に、蓄電装置330から充放電される電力が調整されてもよい。例えば、蓄電装置330に充電される電力を小さくしたり、蓄電装置330から放電される電力を大きくしたりすることにより、買電電力値を抑制することができる。
電力制御装置100のその他の機能について説明する。上記のように、電力制御装置100は、積算電力値が目標値LM1に収まるか否かの判定を毎日行っており(図4のステップS07)、収まらないと判定された場合には、第1電気料金及び第2電気料金の算出を行っている。電力制御装置100は、過去において算出された第1電気料金及び第2電気料金を、履歴として全て記憶している。また、過去において通常制御、第1制御、及び第2制御が行われた履歴も全て記憶している。電力制御装置100は、これらの履歴を、報知装置200を介して使用者に示す機能を有している。
報知装置200のタッチパネル画面には、上記履歴を表示させるために使用者が操作するボタンが表示されている。当該ボタンが押されると、図9に示される処理が電力制御装置100により実行される。
最初のステップS51では、指定日において行われた制御の履歴が、記憶部130に記憶されている使用履歴の中から取得される。指定日とは、タッチパネル画面を操作することによって使用者により指定された過去の日のことである。本実施形態では、指定日の23時から、翌日の23時までの期間における積算電力値の推移(30分毎の推移)が取得される。
ステップS51に続くステップS52では、指定日において算出された第1電気料金が取得される。この第1電気料金は、ステップS51で取得された履歴に対応する制御、が行われる直前において算出されていたものである。
ステップS52に続くステップS53では、指定日において算出された第2電気料金が取得される。この第2電気料金も、ステップS51で取得された履歴に対応する制御、が行われる直前において算出されていたものである。
尚、指定日においては通常制御が行われ、第1制御や第2制御が行われていなかった場合には、図5に示される処理が行われないので、第1電気料金及び第2電気料金はいずれも算出されていない。このため、ステップS52及びステップS53はスキップされることとなる。
ステップS53に続くステップS54では、使用者への報知が行われる。ここでは、ステップS51乃至S53で取得された情報が、報知装置200のタッチパネル画面に全て表示される。このように、使用者からの求めに応じて過去の履歴が報知されるので、使用者は、今後において使用可能な電力の大きさ等を適切に判断し、必要に応じて節電を行うなどの対応をとることができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100:電力制御装置
110:取得部
120:算出部
130:記憶部
140:制御部
200:報知装置
HM:建物
310:太陽光発電装置
320:空調装置
330:蓄電装置
340:貯湯式給湯装置

Claims (17)

  1. 建物(HM)において電力の制御を行う電力制御装置(100)であって、
    前記建物において使用されている系統電力の値、である買電電力値を取得する取得部(110)と、
    将来における系統電力の使用、に対応する電気料金を算出する算出部(120)と、
    前記建物に備えられた複数の電力消費機器(320、330、340)の動作を制御する制御部(140)と、を備え、
    前記電力消費機器には、少なくとも貯湯式給湯装置(340)が含まれており、
    前記制御部は、
    一日のうち電気料金の安い時間帯である安価時間帯、のみにおいて前記貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う第1制御と、
    一日のうち電気料金の高い時間帯である高価時間帯、を含む時間帯において前記貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う制御であって、且つ、前記買電電力値を一定時間について積算した値、である積算電力値が所定の目標値を超えないという条件の下で前記貯湯式給湯装置による沸き上げ運転を行う第2制御と、を選択的に実行し得るように構成されており、
    前記算出部は、
    将来の対象期間において、前記第1制御が行われた場合の電気料金である第1電気料金と、
    前記対象期間において、前記第2制御が行われた場合の電気料金である第2電気料金と、をそれぞれ算出するように構成されている電力制御装置。
  2. 電気料金の基本料金は、前記対象期間よりも長い所定の期間である更新期間、が経過する毎に更新されるものであって、
    前記第1電気料金及び前記第2電気料金のそれぞれには、前記対象期間における電力使用についての電気料金と、次の前記更新期間における電気料金の予測とが含まれる、請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記電力消費機器によって過去に消費された電力の履歴である使用履歴、を記憶する記憶部(130)を更に備え、
    前記算出部は、前記使用履歴に基づいて前記第1電気料金及び前記第2電気料金を算出する、請求項1に記載の電力制御装置。
  4. 前記第1電気料金及び前記第2電気料金を使用者に報知する報知部(200)を更に備える、請求項1に記載の電力制御装置。
  5. 前記第1制御及び前記第2制御のいずれを実行するかについて、使用者が選択するための操作を行う部分である操作部(200)を更に備え、
    前記対象期間において、前記制御部は、
    前記第1制御及び前記第2制御のうち、前記操作部への操作によって選択された方の制御を実行する、請求項4に記載の電力制御装置。
  6. 前記操作部に対する操作が所定時間内に行われなかった場合には、
    制御部は、前記対象期間において、前記第1制御及び前記第2制御のいずれか一方を自動的に実行する、請求項5に記載の電力制御装置。
  7. 前記報知部は、
    過去において算出された前記第1電気料金及び前記第2電気料金と、
    過去において前記第1制御又は前記第2制御が実行された履歴と、を使用者に報知する、請求項5に記載の電力制御装置。
  8. 前記第2制御が行われているときにおいて、前記積算電力値が前記目標値を超える場合には、前記報知部による使用者への報知を行う、請求項5に記載の電力制御装置。
  9. 前記電力消費機器には、供給された系統電力を蓄えることができ、且つ蓄えられた電力を放電して他の前記電力消費機器に供給することのできる蓄電装置(300)が含まれており、
    前記第2制御が行われているときにおいて、前記積算電力値が前記目標値を超える場合には、
    前記制御部は、前記蓄電装置の充放電を調整することにより前記買電電力値を減少させる、請求項5に記載の電力制御装置。
  10. 前記建物には、発電を行って前記電力消費機器への電力供給を行う発電装置(310)が備えられており、
    前記第2制御が行われているときにおいて、前記積算電力値が前記目標値を超える場合には、前記制御部は、前記発電装置から供給される電力を調整することにより前記買電電力値を減少させる、請求項5に記載の電力制御装置。
  11. 前記制御部は、
    予め設定された完了時刻までに前記第2制御を完了させるという条件の下で運転計画を作成し、当該運転計画に基づいて前記第2電気料金の算出を行う、請求項1に記載の電力制御装置。
  12. 前記記憶部に記憶されている前記使用履歴、の期間の長さが所定の閾値よりも短い場合には、
    前記算出部は、
    前記建物に設けられている前記電力消費機器、と同じ電力消費機器が設けられている他の建物における前記使用履歴を外部(CT)から取得し、当該使用履歴に基づいて前記第1電気料金及び前記第2電気料金を算出する、請求項3に記載の電力制御装置。
  13. 前記算出部は、
    前記対象期間において前記貯湯式給湯装置により消費される電力量を、少なくとも過去の運転履歴と、外気温度と、沸き上げの目標温度とに基づいて算出し、当該電力量に基づいて前記第1電気料金及び前記第2電気料金を算出する、請求項3に記載の電力制御装置。
  14. 前記電力消費機器には、供給された系統電力を蓄えることができ、且つ蓄えられた電力を放電して他の前記電力消費機器に供給することのできる蓄電装置が含まれており、
    前記第1制御が行われると、前記積算電力値が、前記目標値よりも高い値として設定された上限値を超えてしまうことが予測される場合には、
    前記制御部は、
    前記安価時間帯における前記蓄電装置の充放電が調整され、これにより前記買電電力値が抑制されるという条件の下で前記第1制御を行う運転計画を作成し、当該運転計画に基づいて前記第1電気料金を算出する、請求項5に記載の電力制御装置。
  15. 前記電力消費機器には、供給された系統電力を蓄えることができ、且つ蓄えられた電力を放電して他の前記電力消費機器に供給することのできる蓄電装置が含まれており、
    前記算出部は、
    前記積算電力値が前記目標値を超えてしまうことにより、前記第2制御を行う運転計画を作成することができないと判定した場合には、
    前記蓄電装置の充放電が調整され、これにより前記買電電力値が抑制されるという条件の下で前記第2制御を行う運転計画を作成し、当該運転計画に基づいて前記第2電気料金を算出する、請求項1に記載の電力制御装置。
  16. 前記建物には、発電を行って前記電力消費機器への電力供給を行う発電装置が備えられており、
    前記算出部は、
    前記積算電力値が前記目標値を超えてしまうことにより、前記第2制御を行う運転計画を作成することができないと判定した場合には、
    前記発電装置から供給される電力が調整され、これにより前記買電電力値が抑制されるという条件の下で前記第2制御を行う運転計画を作成し、当該運転計画に基づいて前記第2電気料金を算出する、請求項1に記載の電力制御装置。
  17. 電気料金の基本料金は、前記対象期間よりも長い所定の期間である更新期間、が経過する毎に更新されるものであって、
    前記算出部は、
    時間帯ごとの電力単価を示す単価情報、及び、前記積算電力値と、次の前記更新期間における基本料金との関係を示す基本料金情報、を外部から取得し、
    前記単価情報と前記基本料金情報とに基づいて、前記第1電気料金及び第2電気料金を算出する、請求項1に記載の電力制御装置。
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