JP2017074906A - 車両床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロペラシャフトが配置されたフロアトンネルの十分な剛性を最小限の部品点数で得ることが可能な車両床構造を提供する。【解決手段】車両床構造は、車両100の床を形成する1対のフロアパネル122、124と、フロアパネル122、124の間で、車室側に突出するフロアトンネル110と、フロアトンネル110の所定箇所を補強するトンネルリンフォース150とを備える。トンネルリンフォース150は、フロアトンネル110のトンネルパネル112と面接触するアーチ部152と、アーチ部152の車幅方向両端160、162から車幅方向外側に延びる2つの延長部154、156を有する。延長部154、156は、フロアトンネル110のフランジ114、116がフロアパネル122、124に接続される位置よりもさらに車幅方向外側にてフロアパネル122、124に接続される。【選択図】図3

Description

本発明は車両のプロペラシャフトが通過する車両床構造に関するものである。
従来、プロペラシャフトや所定の配管を配置するために、車両床の中央に車両前後方向に延びるフロアトンネルが形成されている。フロアトンネルは、車室側(上方)に隆起したトンネルパネルから構成され、その内部(車室側と反対側)にプロペラシャフトや配管が配置される。
フロアトンネルには、それが地面から近いために、地面から車輪を通じて走行時の振動が伝達されやすい。またフロアトンネルにプロペラシャフトが配置された場合には、プロペラシャフトからの振動の影響も受けやすい。これらのことからフロアトンネルには変形のおそれがある。そこで、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているように、フロアトンネルはリンフォースなどの部品で補強され、その剛性の向上が図られている。
一方で、車両はおおよそ4輪駆動車両および2輪駆動車両に区分され、2輪駆動車両はさらに、フロントエンジン・リアドライブ車両(FR車両)と、フロントエンジン・フロントドライブ(FF車両)とに区分される。エンジンの駆動力を後輪に伝達する必要のある4輪駆動車両およびFR車両はプロペラシャフトを備えるが、かかる必要のないFF車両はプロペラシャフトを備えない。プロペラシャフトを備える4輪駆動車両やFR車両のフロアトンネルの補強には、これらの車両の生産台数がFF車両よりも少ないという実情に鑑み、通常、FF車両のフロアトンネル補強用のリンフォースが使用されている。
しかしながら、プロペラシャフトを備えないFF車両のフロアトンネル補強用のリンフォースを、プロペラシャフトを備える4輪駆動車両やFR車両にそのまま用いても、フロアトンネルの十分な剛性を確保できないおそれがある。したがって4輪駆動車両やFR車両のフロアトンネルの補強を行う際には、FF車両用のリンフォースだけでなく、他のリンフォースなどの部品を加えることでフロアトンネルをより十全に補強する対応がとられている。
特開2013−154731号公報 特開2005−153585号公報
しかしながら、フロアトンネルを補強して所望の剛性を得るために追加されるリンフォースなどの部品が多いと、車両の重量やコストの増大を招き、組付工程も増加するという問題が生じる。
本発明は、このような課題に鑑み、プロペラシャフトが配置されたフロアトンネルの十分な剛性を最小限の部品点数で得ることが可能な車両床構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両床構造の代表的な構成は、車両のプロペラシャフトが通過する車両床構造において、当該車両床構造は、車幅方向に並んで配置され車両の床を形成する1対のフロアパネルと、1対のフロアパネルの間を車両前後方向に延びフロアパネルよりも車室側にトンネル状に突出していて内部をプロペラシャフトが通過するトンネルパネルを有するフロアトンネルと、トンネルパネルの所定箇所を補強するアーチ型のアーチ部であって、トンネルパネルのプロペラシャフト側に少なくとも一部が面接触するアーチ部を有するトンネルリンフォースとを備え、フロアトンネルは、トンネルパネルと1対のフロアパネルとの境界にてトンネルパネルの車幅方向両端から車幅方向外側にそれぞれ延びフロアパネルに接続される2つのフランジを有し、トンネルリンフォースは、アーチ部と1対のフロアパネルとの境界にてアーチ部の車幅方向両端から車幅方向外側にそれぞれ延びる2つの延長部を有し、2つの延長部は、2つのフランジがフロアパネルに接続される位置よりもさらに車幅方向外側にてフロアパネルに接続されることを特徴とする。
本発明の車両床構造によれば、トンネルリンフォースの少なくとも一部が、フロアトンネルを構成するトンネルパネルのプロペラシャフト側に面接触している。これにより、フロアトンネルとトンネルリンフォースとの2枚構造を実現している。よって、フロアトンネルを強固に補強することが可能である。また、トンネルリンフォースの延長部が、フロアトンネルの2つのフランジがフロアパネルに接続される位置よりもさらに車幅方向外側にてフロアパネルに接続される。これにより、走行時の振動やプロペラシャフトからの振動といったトンネルリンフォースに伝わる振動を、トンネルリンフォースの延長部から別部品であるフロアパネルへ伝達させることが可能である。
すなわち、トンネルリンフォースはトンネルパネルに面接触してフロアトンネルを補強するだけでなく、フロアトンネルから伝達される振動をフロアパネルに伝達することで、より十全にフロアトンネルを振動から保護している。これにより、プロペラシャフトが通過するフロアトンネルに、トンネルリンフォースという最小限の部材によって、十分な剛性を付与することが可能である。
上記トンネルパネルは少なくとも1つの平坦な側面を少なくとも1つ有し、トンネルリンフォースのアーチ部は、側面に面接触するとよい。また上記トンネルパネルは平坦な上面を有し、トンネルリンフォースのアーチ部は、上面に面接触するとよい。かかる構成によれば、トンネルパネルとアーチ部とは互いの平坦な面同士を面接触させることで2枚構造を実現できる。よって、トンネルリンフォースによるフロアトンネルの補強をより安定して実行することが可能である。
上記車両床構造はさらに、プロペラシャフトのトンネルリンフォースが位置する側とは反対側に位置し、プロペラシャフトを下方から支持するマウントメンバを備え、マウントメンバの両端はトンネルリンフォースに固定され、固定された両端のうち一端は、プロペラシャフトの重心よりも下に位置し、固定された両端のうち他端は、プロペラシャフトの重心よりも上に位置するとよい。
かかる構成によれば、プロペラシャフトを下方から支持するマウントメンバを、トンネルリンフォースと固定する。トンネルリンフォースはフロアトンネルと少なくとも部分的に面接触しているために強度が高い。したがって、このようなトンネルリンフォースにマウントメンバを固定することでマウントメンバの強度も向上させることができ、より強固にプロペラシャフトを支持できる。これにより、プロペラシャフトの振動を制限することが可能である。
特に、固定された両端のうち一端および他端が、それぞれプロペラシャフトの重心よりも下および上にそれぞれ位置している。これにより、マウントメンバとトンネルリンフォースとを、共に、プロペラシャフトの重心の下のみで固定する場合と比較して、マウントメンバとトンネルリンフォースとで構成する閉断面を狭くすることができる。マウントメンバとトンネルリンフォースとで構成する閉断面は、プロペラシャフトが振動により動ける範囲を画定している。よって当該閉断面は狭い方がプロペラシャフトの振動が小さい。本発明の車両床構造によれば、当該閉断面が狭いため、プロペラシャフトの振動を抑えることができ、これによってフロアトンネルが変形することをより抑制することが可能である。
上記マウントメンバの両端のうち一端は、トンネルリンフォースの一方の延長部の根元に固定されているとよい。延長部の根元は、屈曲しているため変形の起点となりやすい。しかし、かかる構成によれば、この根元にマウントメンバとトンネルリンフォースとを固定している。よって、当該根本を補強することが可能である。
上記トンネルリンフォースはさらに、マウントメンバの両端が固定される2つの位置の間にわたる車両上方に凸のビードを有しているとよい。かかるビードによって、トンネルリンフォースの剛性を向上させることができる。これにより、フロアトンネルの変形をさらに抑制することが可能になる。
本発明によれば、プロペラシャフトが配置されたフロアトンネルの十分な剛性を最小限の部品点数で得ることが可能な車両床構造を提供することが可能である。
本実施形態に係る車体床構造を適用する車両の一部を示す斜視図である。 図1に示すフロアパネルおよびフロアトンネルを下方から見た図である。 図2のA−A断面図である。 図3に例示するトンネルリンフォースの変形例を示す図である。 図2からプロペラシャフト、マウントメンバ、および補助メンバを取り除いた状態を別の方向から見た図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態に係る車体床構造を適用する車両100の一部を示す斜視図である。各図に示す矢印U、F、Rは車両上方、車両前方、車両右側をそれぞれ示している。図1において、車両100は、エンジンルーム104と車室106とを仕切るダッシュパネル102と、車両100の床を形成する1対のフロアパネル122、124とを備えている。1対のフロアパネル122、124は車幅方向に並んで配置され、その間に、車両前後方向に延びるフロアトンネル110が設けられている。フロアトンネル110は、1対のフロアパネル122、124よりも車室106側にトンネル状に突出していて、その前端111がダッシュパネル102に接続されている。
図2は、図1に示すフロアパネル122、124、およびフロアトンネル110を下方から見た図である。図2において、フロアトンネル110の所定箇所にはトンネルリンフォース150が設けられている。フロアトンネル110の内部を、プロペラシャフト140が通っている。
図3は、図2のA−A断面図である。図3において、フロアトンネル110はトンネルパネル112と2つのフランジ114、116とを有している。フロアトンネル110のトンネルパネル112は、1対のフロアパネル122、124の間で車両前後方向に延びていて、フロアパネル122、124よりも車室側にトンネル状に突出している。なお本願で言う「トンネル状」とは、内側に空間を有する長手のあらゆる形状を指す。よってトンネル状という場合、その断面は、上方に弓型に曲がった形状や半円形に限られない。本実施形態では、図3に例示するようにトンネルパネル112の断面をおおよそ台形としている。トンネルパネル112の内部には、プロペラシャフト140が通っている。図2に示すようにプロペラシャフト140は、トンネルパネル112の内部を車両前後方向に通過している。
図3において、トンネルパネル112は、上面117と2つの側面118、119を有している。2つの側面118、119は、それぞれ上面117の車幅方向両端と連接し下方へ伸びている。本実施形態では、上面117および側面118、119はともに平坦である。
図3において、フランジ114、116は、それぞれ、トンネルパネル112とフロアパネル122、124との境界にてトンネルパネル112の車幅方向両端130、132(下端)から車幅方向外側に延び、フロアパネル122、124に接続されている。具体的には、フランジ114は、フロアパネル122よりも下方で車幅方向外側に延び、途中でフロアパネル122の方へ屈曲している。これにより、フランジ114の車幅方向外側の端部136がフロアパネル122と重なる。当該重なった車幅方向外側の端部136は、複数個所が溶接され、これによってフランジ114とフロアパネル122とが接続されている。なおフランジ114は、その全体が下方からフロアパネル122と接触するように車幅方向外側へ延びていてもよい。フランジ116はフランジ114と左右対称の同様のものであるため、説明を省略する。
図3において、フロアトンネル110のプロペラシャフト側には、トンネルリンフォース150が設けられている。トンネルリンフォース150は、アーチ部152と2つの延長部154、156とを有している。
トンネルリンフォースのアーチ部152は、トンネルパネル112の所定箇所を補強するものである。アーチ部152は、トンネルパネル112のプロペラシャフト側に少なくとも一部が面接触している。アーチ部152は、その名の通りアーチ型をしているが、本願で言う「アーチ型」の断面は、「トンネル状」と同様に、上方に弓型に曲がった形状や半円形に限られず、いかなる形状であってもよい。本実施形態では、図3に示すように、アーチ部152は、トンネルパネル112におおよそ沿った台形の断面を有し、トンネルパネル112の側面119に沿った平坦な側面153を有している。当該側面153は、トンネルパネル112の側面119のプロペラシャフト側に面接触している。これにより、トンネルパネル112とアーチ部152とは互いの側面119、153で2枚構造となり、トンネルパネル112がアーチ部152で補強される。
延長部154、156は、それぞれ、アーチ部152と1対のフロアパネル122、124との境界にてアーチ部152の車幅方向両端160、162(下端)から車幅方向外側に延びている。なお延長部156は延長部154と左右対称の同様のものであるため、説明を省略する。延長部154は、下方からフランジ114を覆うように、フランジ114がフロアパネル122に接続される位置P1よりもさらに車幅方向外側へ延びている。また、延長部154は当該位置P1よりも車幅方向外側でフロアパネル122の方へ屈曲している。これにより延長部154の車幅方向外側の端部158がフロアパネル122と重なる。当該端部158を複数個所で溶接することで、延長部154とフロアパネル122とが接続されている。
本実施形態の特徴は、第1に、アーチ部152の一部がトンネルパネル112のプロペラシャフト側に面接触していることである。具体的には、本実施形態では、アーチ部152の側面153がトンネルパネル112の側面119のプロペラシャフト側に面接触している。これによりフロアトンネル110とトンネルリンフォース150との2枚構造を実現して、フロアトンネル110を強固に補強することを可能にしている。また、第2に、2つの延長部154、156が、フロアトンネル110のフランジ114、116がフロアパネル122、124にそれぞれ接続される位置P1、P2よりもさらに車幅方向外側まで延び、当該位置P1、P2よりも外側でフロアパネル122、124とそれぞれ接続されることである。これにより、走行時の振動やプロペラシャフト140からの振動といったトンネルリンフォースに伝わる振動を、矢印C1、C2で例示するように、トンネルリンフォース150の延長部154、156から別部品であるフロアパネル122、124へそれぞれ伝達させることが可能である。
すなわち、本実施形態では、トンネルリンフォース150は、アーチ部152でトンネルパネル112に面接触してフロアトンネル110を補強している。これとともに、トンネルリンフォース150は、延長部154、156でフロアトンネル110から伝達される振動をフロアパネル122、124にそれぞれ伝達することで、より十全にフロアトンネル110を振動から保護している。これらのことにより、プロペラシャフト140が通過するフロアトンネル110に、トンネルリンフォース150という最小限の部材によって、十分な剛性を付与することが可能である。また本実施形態では、トンネルパネル112の側面119およびアーチ部152の側面153という平坦な面同士を面接触させることでトンネルリンフォース150によるフロアトンネル110の2枚構造を実現している。よってトンネルリンフォース150によるフロアトンネル110の補強をより安定して実行することが可能である。
なお、本実施形態では、延長部154、156は、それぞれ、フランジ114、116を覆っているが、例えば、図示しないが延長部154、156は、フランジ114、116と重なるように車幅方向外側へ延びていてもよい。この場合、延長部154、156とフランジ114、116とをさらに接合することができる。これによってフロアトンネル110をより補強して変形をより防ぐことが可能になる。
図4は、図3に例示するトンネルリンフォース150の変形例を示す図である。図4に例示するトンネルリンフォース170は、図3に例示するトンネルリンフォース150に代えて実施可能である。図4において、図1〜図3と同様の要素は同一の参照符号で示し、説明を省略する。
図4において、トンネルリンフォース170のアーチ部172は、トンネルパネル112の上面117と面接触している。具体的にはトンネルリンフォース170のアーチ部172は、第1上面174と第2上面176とを有している。第1上面174は、プロペラシャフト140の一方の側端142と対応する位置P3よりもプロペラシャフト側にある。第2上面176は、第1上面174よりも下方にあり、位置P3においてプロペラシャフト140とは反対側にある。第1上面174と第2上面176との間は、第1上面174から第2上面176に向かって緩やかに傾斜している。第1上面174と第2上面176とはともに平坦であり、第1上面174がトンネルパネル112の上面117と面接触している。
このようにアーチ部172の第1上面174がトンネルパネル112の上面117と面接触することによっても、トンネルパネル112およびアーチ部172における平坦な面同士の接触による2枚構造を実現できる。これによって、トンネルリンフォース170によるフロアトンネル110の補強をより安定して実行することが可能である。なおアーチ部172がトンネルパネル112と面接触する部分は、図3および図4の例示に限定するわけではない。例えば、図示しないが、アーチ部は、トンネルパネルの双方の側面に、またはトンネルパネルと上面と一方の側面とに、またはトンネルパネルと上面と双方の側面とに面接触していてよい。
図3において、トンネルパネル112の内側には、プロペラシャフト140に加えて、マウントメンバ180と補助メンバ190とが設けられている。マウントメンバ180は、プロペラシャフト140のトンネルリンフォース150が位置する側とは反対側に位置し、プロペラシャフト140を下方から支持するものである。マウントメンバ180は、ともに平坦な両端182、184を有していて、当該両端182、184でトンネルリンフォース150に固定されている。マウントメンバ180は、固定された両端182、184のうちの一端182から他端184の間に、中間部186を有している。中間部186は、プロペラシャフト140の下端144から一方の側端142にかけてこれと沿うように湾曲している。これによってプロペラシャフト140は下方から支持されている。補助メンバ190は、マウントメンバ180の中間部186とは反対側からプロペラシャフト140を押さえ、マウントメンバ180がプロペラシャフト140を下方から支持するのを補助するものである。なお補助メンバ190を設けなくてもよい。
図3において、トンネルリンフォース150に固定された両端182、184のうち一端182は、プロペラシャフト140の重心146よりも下に位置している。具体的には、一端182は、トンネルリンフォース150の延長部154に下から当接し、ボルト192で延長部154に結合されている。一方、固定された両端のうち他端184は、プロペラシャフト140の重心146よりも上に位置している。具体的には、他端184は、トンネルリンフォース150の上面159に下から当接し、ボルト194で上面159に結合されている。
このようにプロペラシャフト140を下方から支持するマウントメンバ180を、トンネルパネル112との面接触により強度が増しているトンネルリンフォース150に固定することによって、マウントメンバ180の強度も向上させることができる。これにより、マウントメンバ180はより強固にプロペラシャフト140を支持することが可能になる。よってプロペラシャフト140の振動を制限することが可能になる。
とくに本実施形態では、固定された両端182、184のうち一端182および他端184が、プロペラシャフト140の重心146よりも下および上にそれぞれ位置している。この場合、例えば図4に点線Dで示すように、マウントメンバ180の両端182、184を、ともに、プロペラシャフト140の重心よりも下でトンネルリンフォース150に固定する場合と比較して、マウントメンバ180とトンネルリンフォース150とで構成する閉断面を狭くすることができる。マウントメンバ180とトンネルリンフォース150とで構成する閉断面は、プロペラシャフト140が振動により動ける範囲を画定している。よって当該閉断面は狭い方がプロペラシャフト140の振動が小さい。本実施形態の車両床構造によれば、当該閉断面を狭くできるため、プロペラシャフト140の振動を抑えることができる。これによってフロアトンネル110が変形することをより抑制することが可能である。なおボルト192、194の位置P4、P5は、プロペラシャフト140の重心146よりも下および上であって、かつ重心146に近い方が、マウントメンバ180とトンネルリンフォース150とで構成する閉断面をより狭くできる。したがって、ボルト192、194の位置P4、P5はより重心に近いとよい。
また図3において、マウントメンバ180の両端182、184のうち一端182は、トンネルリンフォース150の一方の延長部154の根元166、すなわちアーチ部152の車幅方向両端160の近傍で固定されている。延長部154の根元166は、屈曲しているため変形の起点となりやすい。しかしながら、この根元166にマウントメンバとトンネルリンフォースとを固定することによって、根本166を補強することが可能である。
なお本実施例ではボルト192、194によってマウントメンバ180の両端182、184をトンネルリンフォース150に固定している。よってトンネルリンフォース150におけるボルト192、194が固定される箇所には、上方にボルト192、194の頭部用の間隙が必要である。そこで例えば図4に示す変形例のように、アーチ部172がトンネルパネル112の上面117と面接触する場合には、第1上面174よりも下方にある第2上面176に他端184をボルト194で固定している。このようにすることで、アーチ部172をトンネルパネル112の上面117に面接触させつつ、マウントパネル180の他端184をプロペラシャフトの重心より上で固定できる。なお本実施形態はボルト192、194で固定することに限定するわけではない。例えば、溶接によって固定してもよい。溶接の場合、間隙は不要である。
図5は、図2からプロペラシャフト140、マウントメンバ180、および補助メンバ190を取り除いた状態を別の方向から見た図である。図5において、トンネルリンフォース150には、マウントメンバ180の両端182、184(図4)が固定される2つの位置、すなわちボルト192、194の位置P4、P5にわたって車両上方に凸のビード198が形成されている。具体的には、図5において、ビード198は、ボルト192の近傍からボルト194にわたって、アーチ部152に形成されている。このビード198によってアーチ部152の剛性を向上できる。これにより、フロアトンネル110の変形をさらに抑制することが可能になる。なおビード198は、アーチ部152だけでなく、延長部154、156にも形成してよい。例えば、ボルト192近傍の延長部154から、アーチ部152にあるボルト194にわたって、ビード198を形成してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例である。よって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。また、特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は車両のプロペラシャフトが通過する車両床構造に利用することができる。
100…車両、102…ダッシュパネル、104…エンジンルーム、106…車室、110…フロアトンネル、111…フロアトンネルの前端、112…トンネルパネル、114、116…フランジ、117…トンネルパネルの上面、118、119…トンネルパネルの側面、122、124…フロアパネル、130、132…トンネルパネルの車幅方向両端、136…フランジの車幅方向外側の端部、140…プロペラシャフト、142…プロペラシャフトの一方の側端、144…プロペラシャフトの下端、146…プロペラシャフトの重心、150、170…トンネルリンフォース、152、172…アーチ部、153…アーチ部の側面、154、156…延長部、158…延長部の車幅方向外側の端部、159…トンネルリンフォースの上面、160、162…アーチ部の車幅方向両端、166…延長部の根元、174…アーチ部の第1上面、176…アーチ部の第2上面、180…マウントメンバ、182…マウントメンバの一端、184…マウントメンバの他端、186…マウントメンバの中間部、190…補助メンバ、192、194…ボルト、198…ビード

Claims (6)

  1. 車両のプロペラシャフトが通過する車両床構造において、当該車両床構造は、
    車幅方向に並んで配置され車両の床を形成する1対のフロアパネルと、
    前記1対のフロアパネルの間を車両前後方向に延び該フロアパネルよりも車室側にトンネル状に突出していて内部を前記プロペラシャフトが通過するトンネルパネルを有するフロアトンネルと、
    前記トンネルパネルの所定箇所を補強するアーチ型のアーチ部であって、該トンネルパネルのプロペラシャフト側に少なくとも一部が面接触するアーチ部を有するトンネルリンフォースとを備え、
    前記フロアトンネルは、前記トンネルパネルと前記1対のフロアパネルとの境界にて該トンネルパネルの車幅方向両端から車幅方向外側にそれぞれ延び該フロアパネルに接続される2つのフランジを有し、
    前記トンネルリンフォースは、前記アーチ部と前記1対のフロアパネルとの境界にて該アーチ部の車幅方向両端から車幅方向外側にそれぞれ延びる2つの延長部を有し、
    前記2つの延長部は、前記2つのフランジが前記フロアパネルに接続される位置よりもさらに車幅方向外側にて該フロアパネルに接続されることを特徴とする車両床構造。
  2. 前記トンネルパネルは少なくとも1つの平坦な側面を有し、
    前記トンネルリンフォースのアーチ部は、前記側面に面接触することを特徴とする請求項1に記載の車両床構造。
  3. 前記トンネルパネルは平坦な上面を有し、
    前記トンネルリンフォースのアーチ部は、前記上面に面接触することを特徴とする請求項1または2に記載の車両床構造。
  4. 前記プロペラシャフトの前記トンネルリンフォースが位置する側とは反対側に位置し前記プロペラシャフトを下方から支持するマウントメンバを備え、
    前記マウントメンバの両端は前記トンネルリンフォースに固定され、
    前記固定された両端のうち一端は、前記プロペラシャフトの重心よりも下に位置し、該固定された両端のうち他端は、前記プロペラシャフトの重心よりも上に位置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両床構造。
  5. 前記マウントメンバの両端のうち一端は、前記トンネルリンフォースの一方の延長部の根元に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の車両床構造。
  6. 前記トンネルリンフォースはさらに、前記マウントメンバの両端が固定される2つの位置の間にわたる上方に凸のビードを有することを特徴とする請求項4または5に記載の車両床構造。
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