JP2001277878A - プロペラシャフトの支持構造 - Google Patents

プロペラシャフトの支持構造

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JP2001277878A
JP2001277878A JP2000094626A JP2000094626A JP2001277878A JP 2001277878 A JP2001277878 A JP 2001277878A JP 2000094626 A JP2000094626 A JP 2000094626A JP 2000094626 A JP2000094626 A JP 2000094626A JP 2001277878 A JP2001277878 A JP 2001277878A
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JP
Japan
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propeller shaft
floor tunnel
support structure
tunnel
floor
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JP2000094626A
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Satoshi Murakami
聡 村上
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車内の静粛性を向上させることが可能である
とともに、前面衝突時のクラッシュストロークを十分に
確保することのできるプロペラシャフトの支持構造の提
供。 【解決手段】 プロペラシャフト12の設置スペースで
あるフロアトンネル10内に補強部材であるトンネルリ
ンフォース14を配設し、プロペラシャフト12を支持
するセンタベアリング18が設置されるセンタベアリン
グブラケット16の取付片16Aを、トンネルリンフォ
ース14が横方向に向かってカーブしているコーナ部1
4Aに取り付け、センタベアリングブラケット16の取
付剛性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロペラシャフト
の支持構造に係り、特にエンジンの駆動力を後輪に伝達
するプロペラシャフトを、フロアトンネル下部に設置す
る場合におけるその支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FR車や4輪駆動車のトランスミ
ッションから生じるギア音、プロペラシャフトの回転音
は、フロアトンネル内においてプロペラシャフトを支持
しているセンタベアリングを経由して車室内に進入す
る。つまり、センタベアリングは特定の固有振動数を有
しており、プロペラシャフトの回転によって生じた振動
がボディに伝達されて車内音を発生させる。
【0003】図4は、従来のフロアトンネル下面に取り
付けられるプロペラシャフトの支持構造を示した断面図
である。同図に示されるように、プロペラシャフト10
0は、上向き凸状に形成されたフロアトンネル102の
中央部分に設置されたセンタベアリング104によって
支持されている。フロアトンネル102内には、トンネ
ルリンフォース106が配設されており、このトンネル
リンフォース106の両下部に取り付けられたブラケッ
ト108にセンタベアリング104が支持されている。
トンネルリンフォース106の下方には、図示しない吊
り下げ部材によって排気管110が懸垂支持されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付構造では、センタベアリング104及びブラケット
108がフロアトンネル102を振動させ、その音圧感
度(=音圧レベル/単位振動入力)が高いために、特に
100〜400ヘルツの領域にある音圧が車内で多く発
生し、車内の静粛性に悪影響を及ぼすという問題点があ
る。このため、車室内のフロアトンネル102の表面
に、厚みのある防音材109を敷き詰めること等で対処
していた。しかし、フロアトンネル102の表面両側に
はシートレール111が設置されており、このシートレ
ール111が邪魔になって防音材109を完全に敷き詰
めるのが難かしく、フロアトンネル102に生じる振動
を効果的に抑制することが困難であった。
【0005】また、図5(a)の状態から車両前部に衝
撃が加わる前面衝突時には、図5(b)に示されるよう
に、エンジン112の後退とともにプロペラシャフト1
00も同時に後退する。このため、プロペラシャフト1
00がエンジン112とリヤデファレンシャルギア11
4との間に挟まれて、ジョイント部分100Aから山型
に折れ曲がり、フロアトンネル102の下面に接触して
後方への移動が規制される。その結果、エンジン112
の後退可能量は長さSに止まり、十分なクラッシュスト
ロークを確保するのが困難であるという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、車内の静粛性を向上させること
が可能であるとともに、前面衝突時のクラッシュストロ
ークを十分に確保することのできるプロペラシャフトの
支持構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、フロアパネルにプロペラシャフト
の設置スペースとなるフロアトンネルが形成されている
とともに、該フロアトンネルを補強する補強部材をフロ
アトンネル内に配設し、前記プロペラシャフトを支持す
る軸受けが設置される保持部材を、前記補強部材及びフ
ロアトンネルのうち、何れか一方に取り付けたプロペラ
シャフトの支持構造において、前記保持部材の前記補強
部材又はフロアトンネルに対する取付位置を、該補強部
材又はフロアトンネルがカーブしているコーナ部とす
る。
【0008】(2)また、本発明は、フロアパネルにプ
ロペラシャフトの設置スペースとなるフロアトンネルが
形成されているとともに、該フロアトンネルを補強する
補強部材をフロアトンネル内に配設し、前記プロペラシ
ャフトを支持する軸受けが設置される保持部材を、前記
補強部材及びフロアトンネルのうち、何れか一方に取り
付けたプロペラシャフトの支持構造において、前記保持
部材の前記補強部材又はフロアトンネルに対する取付位
置を、前記軸受けから下方に離間した位置とする。
【0009】(3)上記(1)項又は(2)項におい
て、前記保持部材は、断面視上向凸状をなし、その下部
にフロアパネル又は前記補強部材に取付用の取付片が形
成されているとともに、上部に前記軸受けを保持する保
持部が形成されている。
【0010】(4)上記(3)項において、前記保持部
材は、前面衝突時に前記取付片を支点として前記軸受け
を斜め下後方へ移動させるように構成され、該軸受けの
斜め下後方への移動によって前記プロペラシャフトの後
退を妨げないようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロペラシャ
フトの支持構造の好適な実施形態を添付図面を参照して
説明する。
【0012】図1は一実施形態に係るプロペラシャフト
の取付構造の断面図である。図1に示すように、フロア
トンネル10は、FR車又は4輪駆動車おいて、駆動力
を後輪に伝達するプロペラシャフト12を設置するため
のスペースとしてフロアパネルの中央部に形成されるも
のである。フロアトンネル10の下面には、フロアトン
ネル10を補強する補強部材としてのトンネルリンフォ
ース14がフロアトンネル10内に配設されている。こ
のトンネルリンフォース14は、フロアトンネル10の
形状に沿った断面視上向凸状に形成されており、横方向
にカーブしたコーナ部14A,14Aには、後述する保
持部材としてのセンタベアリングブラケット16が取り
付けられるようになっている。
【0013】センタベアリングブラケット16の下端両
側には取付片16A,16Aがカーブしながら横方向に
延出して形成されており、これらの各取付片16Aを、
トンネルリンフォース14のコーナ部14Aに対してボ
ルト接合することにより、センタベアリングブラケット
16がフロアトンネル10の下方に設置される。センタ
ベアリングブラケット16には、センタベアリング18
を支持する保持部16Bが略中央部に形成されており、
この保持部16B上にセンタベアリング18が固定支持
され、プロペラシャフト12を回転可能に軸支する。セ
ンタベアリング18が取り付けられる保持部16Bは、
フロアトンネル10の下端に対して下方へ距離Lだけ離
間した位置に形成されている。センタベアリングブラケ
ット16の下方には、図示しない吊り下げ部材によって
懸垂支持された排気管17が設置されている。
【0014】図2は、センタベアリングブラケットの取
付部分における音圧感度と、周波数との関係を示すグラ
フである。図2において、点線が本実施形態の支持構造
におけるa部の音圧感度を、実線が図4で示した従来の
支持構造におけるb部の音圧感度を示している。a部
は、センタベアリングブラケット16の取付片16Aが
連結されているトンネルリンフォース14のコーナ部1
4Aであり、b部は、ブラケット108のトンネルリン
フォース106に対する連結部分である。
【0015】ミッションのギア音、振動は、プロペラシ
ャフト12及びセンタベアリング18、センタベアリン
グブラケット16を介してフロアトンネル10に伝達さ
れる。図2のグラフからも理解されるように、センタベ
アリングブラケット16が取り付けられているa部は、
剛性の高いトンネルリンフォース14のコーナ部14A
であるため、伝達振動を効果的に減衰することができ、
これにより、各周波数において音圧感度を低くすること
ができる。
【0016】一方、従来の支持構造におけるb部は、プ
ロペラシャフト100を軸支しているセンタベアリング
104を支持するブラケット108を、トンネルリンフ
ォース106の略中央で固定しているために、固定部分
の剛性不足等により、フロアトンネル102に伝達され
る振動の影響が大となるために、b部の各周波数におけ
る音圧感度はa部よりも高くなっている。このため、本
実施形態の支持構造によれば、従来の支持構造と比較し
て、伝達振動の大幅な低減による車内音の抑制が可能と
なり、車内の静粛性の向上に寄与する。
【0017】図3は、本実施形態の支持構造が適用され
た車両に前方から衝撃が加わった場合のプロペラシャフ
ト12の挙動を示す説明図である。同図に示されるよう
に、前面衝突によってエンジン20が後退すると、それ
に伴ってプロペラシャフト12も同時に後退する。一
方、センタベアリング18を支持しているセンタベアリ
ングブラケット16は、その取付片16Aがトンネルリ
ンフォース14のコーナ部14Aに取り付けられている
ため、前述したように、保持部16Bは、フロアトンネ
ル10の下端から距離Hだけ離間した位置となってい
る。このため、プロペラシャフト12が後退すると、セ
ンタベアリングブラケット16は、後方へ移動しなが
ら、センタベアリングブラケット16の取付片16Aを
支点として、図3では時計回りに回動し、センタベアリ
ング18の保持部16Bが下斜め後方へと押し下げられ
る。その結果、センタベアリング18によって支持され
ているプロペラシャフト12が下方へと移動し、リアデ
ファレンシャルギア22の回動とともにプロペラシャフ
ト12が更に後方へ移動可能となる。
【0018】このように、本実施形態のプロペラシャフ
トの支持構造によれば、エンジン20の後方への移動量
を確保することができるので、従来の支持構造に比較し
てクラッシュストロークが十分に確保され、衝突安全性
が向上する。
【0019】尚、以上の実施形態では、センタベアリン
グブラケット16をトンネルリンフォース14のコーナ
部14Aに取り付けているが、トンネルリンフォースを
別途配設してフロアトンネル10のコーナ部に、直接取
り付けるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、プロペ
ラシャフトを支持する保持部材の取付位置を、補強部材
又はフロアトンネルのコーナ部としているので、保持部
材の取付剛性が向上し、プロペラシャフトから伝達され
る振動を効率よく減衰することができるようになる。こ
れにより、吸音材等に依存することなく、車内の静粛性
を向上させることができる。
【0021】請求項2、3又は4に記載の発明によれ
ば、保持部材の取付位置を、プロペラシャフトを軸支し
ている軸受けから、ある程度下方へと離間した位置とし
ているので、前面衝突時には保持部の取付片を支点とし
て、軸受けが斜め下後方へ移動するために、プロペラシ
ャフトの後方への移動可能範囲を大きくすることがで
き、衝突時のクラッシュストロークを十分に確保するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプロペラシャフトの
支持構造の断面図である。
【図2】センタベアリングブラケットの取付部分におけ
る音圧感度と、周波数との関係を示すグラフである。
【図3】本実施形態のプロペラシャフトの支持構造が適
用された車両に前方から衝撃が加わった場合のプロペラ
シャフトの挙動を示す説明図である。
【図4】従来のフロアトンネル内に設置されたプロペラ
シャフトの支持構造を示した断面図である。
【図5】従来のプロペラシャフトの支持構造が適用され
た車両において、前方から衝撃が加わった場合のプロペ
ラシャフトの挙動を示す説明図である。
【符号の説明】
10 フロアトンネル 12 プロペラシャフト 14 トンネルリンフォース(補強部材) 14A コーナ部 16 センタベアリングブラケット(保持部材) 16A 取付片 16B 保持部 17 排気管 18 センタベアリング 20 エンジン 22 リヤデファレンシャルギア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルにプロペラシャフトの設置
    スペースとなるフロアトンネルが形成されているととも
    に、該フロアトンネルを補強する補強部材をフロアトン
    ネル内に配設し、前記プロペラシャフトを支持する軸受
    けが設置される保持部材を、前記補強部材及びフロアト
    ンネルのうち、何れか一方に取り付けたプロペラシャフ
    トの支持構造において、 前記保持部材の前記補強部材又はフロアトンネルに対す
    る取付位置を、該補強部材又はフロアトンネルがカーブ
    しているコーナ部としたことを特徴とするプロペラシャ
    フトの支持構造。
  2. 【請求項2】 フロアパネルにプロペラシャフトの設置
    スペースとなるフロアトンネルが形成されているととも
    に、該フロアトンネルを補強する補強部材をフロアトン
    ネル内に配設し、前記プロペラシャフトを支持する軸受
    けが設置される保持部材を、前記補強部材及びフロアト
    ンネルのうち、何れか一方に取り付けたプロペラシャフ
    トの支持構造において、 前記保持部材の前記補強部材又はフロアトンネルに対す
    る取付位置を、前記軸受けから下方に離間した位置とし
    たことを特徴とするプロペラシャフトの支持構造。
  3. 【請求項3】 前記保持部材は、断面視上向凸状をな
    し、その下部にフロアパネル又は前記補強部材に取付用
    の取付片が形成されているとともに、上部に前記軸受け
    を保持する保持部が形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のプロペラシャフトの支持構造。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、前面衝突時に前記取付
    片を支点として前記軸受けを斜め下後方へ移動させるよ
    うに構成され、該軸受けの斜め下後方への移動によって
    前記プロペラシャフトの後退を妨げないようにしたこと
    を特徴とする請求項3に記載のプロペラシャフトの支持
    構造。
JP2000094626A 2000-03-30 2000-03-30 プロペラシャフトの支持構造 Pending JP2001277878A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256530A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Nissan Motor Co Ltd 全輪駆動車の駆動機構配設構造
US9511664B2 (en) 2014-09-11 2016-12-06 Showa Corporation Bracket assembly
JP2017074906A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 スズキ株式会社 車両床構造

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