JP2017074850A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
藤澤 直樹
Naoki Fujisawa
直樹 藤澤
中村 真也
Shinya Nakamura
真也 中村
孝彰 二井
Takaaki Nii
孝彰 二井
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Abstract

【課題】乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持する。【解決手段】サイドドアと乗員との隙間の大きさにより、制御ベント22が塞がれて内チャンバ12の内部のガスが袋部21に流れることなく、可変ベント15から排出されてエアバッグ6の内圧が増加することが抑制される状態と、制御ベント22から内チャンバ12の内部のガスが袋部21に流れて袋部21が膨らみ、可変ベント15からガスが排出され難くなってエアバッグ6が大きく膨らむ状態とに展開され、エアバッグの厚みと圧力が適正な状態に維持される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のシート側方にエアバッグが展開されるサイドエアバッグ装置に関する。
車両が側面衝突して側面衝突が検出されると、インフレーターからガスを噴出させ、乗員と側面車体部材(例えば、サイドドア)との間にエアバッグを展開膨張させるサイドエアバッグ装置が知られている。サイドエアバッグ装置により、シートに着座している乗員が保護される。乗員とサイドドアとの隙間は乗員の体格によって変わるが、エアバッグの大きさ(幅)は予め決められているため、乗員の体格によっては展開時のエアバッグ内の圧力に変化が生じ、乗員の保護性能(拘束性能)に影響を与える虞がある。
このため、従来から、乗員の体格に応じてエアバッグの展開の厚みを調整することができるエアバッグ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1は、メインのバッグとサブのバッグとを備え、大柄な体格の乗員を保護する場合には、メインのバッグのみを展開させ、小柄な体格の乗員を保護する場合には、メインとサブの両方のバッグを展開させる技術である。これにより、乗員の体格に拘わらず、乗員とサイドドアとの隙間に展開されるエアバッグ内の圧力がほぼ一定になり、乗員の保護性能(拘束性能)をより向上させることができる。
しかし、特許文献1のように、従来から提案されている技術では、体格を検出して展開を制御する必要があるため、部品点数が多くなると共に、制御が複雑になっていた。また、エアバッグが展開される時の乗員とサイドドアとの隙間は、衝突の速度によっても変化するが、この点は考慮されていなかったため、体格を検出して適切に制御した場合でも、衝突速度によっては、エアバッグ内の圧力が増加したり、逆に圧力が低下したりすることが考えられ、圧力を適切な状態に維持するにはさらなる改善の余地があった。
特許第4952321号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持することができるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、車両の側面からの側面衝突時に乗員と側面車体部材との間にエアバッグが展開するサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグは、当該エアバッグの外周面を形成し、乗員の側面の所望部位を覆う外チャンバと、前記外チャンバの内側に配され、インフレーターからのガスが供給される内チャンバと、前記内チャンバと前記外チャンバとを連通する内ベントと、前記内チャンバに設けられ、前記内チャンバ内のガスを前記エアバッグの外部に排出する可変ベントと、車幅方向の一側面、他側面の少なくとも一方の面における、前記外チャンバと前記内チャンバの間に設けられ、膨張することで前記可変ベントを圧縮する袋部と、前記内チャンバの車幅方向の一側面、他側面の少なくとも一方の面に設けられ、前記内チャンバと前記袋部とを連通する制御ベントとを有することを特徴とする。
請求項1に係る本発明のサイドエアバッグ装置では、側面衝突時には、インフレーターから内チャンバの内部にガスが供給されて内チャンバが膨らみ、内ベントから外チャンバにガスが流れて外チャンバが膨らむ。そして、エアバッグ展開時の側面車体部材と乗員との隙間に応じて袋部の展開が制御され、エアバッグ外部へのガス排出量が調整される。
側面車体部材と乗員との隙間が狭い場合、エアバッグの展開幅が規制されるため、袋部がつぶされた状態になって制御ベントが基布によって塞がれ、内チャンバの内部のガスは袋部内に流れることなく、可変ベントから排出される。これにより、例えば、衝突速度が比較的高い場合など、側面車体部材と乗員との隙間が狭くなった状況でも、展開後のエアバッグの内圧が増加することが抑制され、エアバッグの幅方向の厚みと内圧が適切な状態に維持される。
側面車体部材と乗員との隙間が広い場合、内チャンバと外チャンバの間に隙間ができて制御ベントが機能して内チャンバの内部のガスが袋部内に流れて袋部が膨らむ。袋部が膨らむことで内チャンバの可変ベントの部位が内側に圧縮され、可変ベントの開口が縮まって可変ベントからガスが排出され難くなる。これにより、例えば、衝突速度が比較的低い場合など、側面車体部材と乗員との隙間が広くなった状況では、ガスの排出量が抑えられてエアバッグが大きく膨らむので、エアバッグの幅方向の厚みと内圧が適切な状態に維持される。
従って、体格検知センサー(特別なセンサー)や制御部材等を設けて乗員の体格を検出したり、衝突速度を検出したりすることなく、乗員と側面車体部材との隙間に応じてエアバッグの内圧を制御することができる。この結果、乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、前記袋部は、前記内チャンバの基布と前記外チャンバの基布が周状に接合されて設けられることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、内チャンバの基布と外チャンバの基布を周状に接合することで袋部を設けているので、袋部を別部材とすることなく一体に設けることができる。周状に接合する場合、基布同士を縫製により接合することが好ましい。また、接着剤等により基布同士を貼り付けることで周状に接合することも可能である。
また、請求項3に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1もしくは請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記可変ベントには、当該可変ベントの開口を縮径状態に維持し、前記内チャンバ内部の圧力が所定以上となった際に前記開口を開放する縮径部材が備えられているえられていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、縮径部材により可変ベントの開口が縮径維持されているので、側面車体部材と乗員との隙間が広い場合に、可変ベントからのガスの排出が抑制されるため、袋部内にガスを確実に流入させてより確実に袋部を膨らませることができる。一方、側面車体部材と乗員との隙間が狭い場合に、内チャンバの圧力が所定より高くなると、縮径部材に抗して開口が広がりガスが適切に排出される。
縮径部材としては、可変ベントの開口を縮径方向に付勢するゴムひもを用いたり、排出されるガスが所定の圧力になるまで可変ベントの開口を縮径方向に維持するように縫製する(仮縫い)構成にしたりすることができる。
また、請求項4に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、前記内チャンバの内部には、前記内チャンバの展開を規制する展開規制部材が備えられていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、展開規制部材により内チャンバの展開が規制されているので、側面車体部材と乗員との間が広い場合に、内チャンバと外チャンバの間の隙間をより確実に確保して制御ベントを機能させることができ、袋部をより確実に膨らませることができる。
本発明のサイドエアバッグ装置は、特別なセンサーや制御部材を設けて乗員の体格を検出したり、衝突速度を検出したりすることなく、乗員と側面車体部材との隙間に応じてエアバッグの内圧を制御することができるので、乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持することが可能になる。
本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置を備えたシートの側面図である。 本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置のエアバッグの側面図である。 エアバッグの断面図である。 外チャンバと内チャンバの側面図である。 サイドドアと乗員との隙間が狭い場合と広い場合のエアバッグの状態の説明図である。 ガスの噴出状況の説明図である。 ガスの噴出状況の説明図である。 展開規制部材を備えたエアバッグのガスの噴出状況の説明図である。 展開規制部材を備えたエアバッグのガスの噴出状況の説明図である。 可変ベントに縮径部材を備えたエアバッグのガスの噴出状況の説明図である。 可変ベントに縮径部材を備えたエアバッグのガスの噴出状況の説明図である。
図1から図4に基づいて本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置の構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置を備えたシート(エアバッグ展開)の側面視、図2には展開状態にあるエアバッグの外観を説明する側面視、図3(a)には図2中のIII-III線矢視、図3(b)には可変ベントの部位の縦断面視、図4(a)には外チャンバの外観状況を表す側面視、図4(b)には内チャンバの外観状況を表す側面視を示してある。
図1に示すように、車両用シート1のシートバック2のサイドドア3側(側面車体部材側)にはサイドエアバッグ装置4が備えられている。サイドエアバッグ装置4は、側面衝突時に乗員5とサイドドア3との間に展開するエアバッグ6が備えられ、エアバッグ6には内部にガスを噴出させるインフレーター7が備えられている。エアバッグ6は、エアバッグ6の外周面を形成し、乗員5の所望の部位を覆う形状の外チャンバ11と、インフレーター7が保持され、外チャンバ11の内側に配される内チャンバ12とで構成されている。
外チャンバ11は、図2、図4(a)に示すように、エアバッグ6の外観をなし、乗員5(図1参照)の側面部位を覆う形状とされている。外チャンバ11の下方の車両の前側には穴13が形成されている。また、外チャンバ11には外部に連通する外部ベント14が設けられている。
内チャンバは、図2、図4(b)に示すように、外チャンバ11の内部に配されている。内チャンバ12は、側面視において、車両の下方側と後方側の辺が外チャンバ11の車両の下方側と後方側に接するように設けられている。内チャンバ12の下方の車両の前方側には、内チャンバ12内のガスをエアバッグ6(外チャンバ11)の外部に排出するための可変ベント15が形成されている。可変ベント15は外チャンバ11の穴13の内側の部位で穴13から外部に露出するように形成されている。また、内チャンバ12には外チャンバ11の内側に連通する(内チャンバ12と外チャンバ11を連通する)内ベント16が設けられている。
図2、図3(a)に示すように、内チャンバ12は、車両の下方側の一辺と後方側の一辺が外チャンバ11に縫合され、外チャンバ11と内チャンバ12にわたり縫い目17が形成されている。また、図2、図3(b)に示すように、内チャンバ12の可変ベント15の周囲は、外チャンバ11の穴13に縫合されて縫い目18が形成されている。図2に示すように、内チャンバ12の車両の後方側の一辺の縫い目17の内側には、インフレーター7が取り付けられている。
そして、図2、図3(a)に示すように、外チャンバ11と内チャンバ12の間における車幅方向の一側面、及び、他側面(両側面)には、可変ベント15の近傍に配される袋部21設けられている。即ち、内チャンバ12の車両の下方側の一辺の縫い目17、可変ベント15の周囲の縫い目18と共に、外チャンバ11と内チャンバ12の車幅方向の両側面の基布が周状に縫合されて(接合されて)縫い目19が形成され、袋部21とされている。袋部21は、内チャンバ12の幅方向左右両側に一対で形成され、袋部21に対応する部位の内チャンバ12の車幅方向の一側面、及び、他側面(両側面)には、内チャンバ12と袋部21を連通する制御ベント22が形成されている。
袋部21は、制御ベント22からガスが流れ込むことで膨張し、内チャンバ12の可変ベント15の部位を左右両側から挟み込んで圧縮する(開口を狭くする)よう構成されている。また、制御ベント22は、サイドドア3と乗員5との隙間の幅が狭い場合、つまりエアバッグ6が所定以上幅方向へ膨張できない場合は、外チャンバ11の基布によって塞がれるよう構成されている。
尚、上述した実施例では、外チャンバ11と内チャンバ12の基布を周状に縫合して(接合して)袋部21を形成したので、袋部21を別部材とすることなく一体に設けることができる。周状に接合する場合、基布同士を縫製により接合することに代えて、接着剤等により基布同士を貼り付けることも可能である。また、外チャンバ11と内チャンバ12の基布を周状に縫合することに代えて、袋状の部材を配することも可能である。
上記構成のサイドエアバッグ装置4では、側面衝突時には、インフレーター7から内チャンバ12の内部にガスが供給されて内チャンバ12が膨らみ、内ベント16から外チャンバ11の内部にガスが流れ、外チャンバ11が膨らむことで、エアバッグ6が展開される。しかも、エアバッグ6は、展開時のサイドドア3と乗員5との隙間の幅に応じて、可変ベント15の開口が可変されることでエアバッグ6の展開状態が変化される。
以下にエアバッグ6の展開状態とその作用効果について詳細に説明する。
まず、図5、図6に基づいてサイドドア3と乗員5との隙間が狭い場合(所定幅よりも狭い幅hの場合)のエアバッグ6の展開状態を説明する。
図5(a)には、サイドドア3と乗員5との隙間が狭い場合のエアバッグ6の展開状態、図6(a)にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の側面視状態、図6(b)にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の平断面視状態を示してある。
図5(a)に示すように、エアバッグ6展開時のサイドドア3と乗員5との隙間の幅hが狭い状態では、エアバッグ6の幅方向への展開(膨張)が抑制され体積が小さくなる。
図5(a)、図6に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが所定幅より狭くなると、内チャンバ12の内部にガスが噴出されても、エアバッグ6の幅方向への展開(膨張)が規制されるので外チャンバ11と内チャンバ12の基布が密着して袋部21がつぶされた状態になり、制御ベント22が外チャンバ11の基布によって塞がれる。制御ベント22が塞がれているため、内チャンバ12の内部のガスは袋部21に流れることなく、内ベント16から外チャンバ11の内部に流れると共に、可変ベント15から排出される。
これにより、例えば、側面衝突の衝突速度が比較的高い場合など、サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが所定幅より狭くなった状況でも、エアバッグ6の内圧が増加することが抑制され、適切な状態に維持される。
次に、図5、図7に基づいてサイドドア3と乗員5との隙間が広い場合(所定幅以上の幅の場合)のエアバッグ6の展開状態を説明する。
図5(b)にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い場合のエアバッグ6の展開状態、図7(a)にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の側面視状態、図7(b)にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の平断面視状態を示してある。
図5(b)に示すように、エアバッグ6展開時のサイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが広い状態では、エアバッグ6が幅方向に膨らみ体積が大きくなる。
図5(b)、図7に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが所定幅以上に広くなると、内チャンバ12の内部にガスが噴出された際に、内チャンバ12と外チャンバ11の間に隙間ができて制御ベント22が機能する。制御ベント22が機能するため、内チャンバ12の内部のガスは制御ベント22から袋部21の内部に流れ、同時に、内ベント16から外チャンバ11の内部に流れる。袋部21が膨らむことで内チャンバ12の可変ベント15の部位が内側に圧縮され、可変ベント15の開口が狭められて可変ベント15からガスが排出され難くなる。
これにより、例えば、側面衝突の衝突速度が比較的低い場合など、サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが所定幅以上に広くなった状況でも、エアバッグ6の幅方向の厚みが確保されて内圧が適切な状態に維持される。
従って、体格検知センサーや制御部材等を設けて乗員5の体格を検出したり、側面衝突の衝突速度を検出したりすることなく、隙間の幅に合わせてエアバッグ6の内圧、即ち、エアバッグ内のガスの排出状態を制御することができる。この結果、乗員5とサイドドア3との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグ6の厚みと内圧を適切な状態に維持することが可能になる。
図8、図9に基づいて展開規制部材を備えた実施例を説明する。尚、図1から図7に示した部材と同一部材には同一の符号を付してある。
図8(a)、図9(a)には展開規制部材を備えたエアバッグの側面視状態、図8(b)、図9(b)には展開規制部材を備えたエアバッグの平断面視状態を示してあり、図8はサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態で、図9はサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態である。
図に示すように、内チャンバ12の内側には、幅方向の膨らみを規制する展開規制部材としての布状とされたひも材25(テザー)が設けられている。ひも材25は、内チャンバ12の基布の内側同士に亘り設けられている。
図8(a)(b)に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが狭い場合、エアバッグ6の幅方向への展開(膨張)が規制されるので外チャンバ11と内チャンバ12の基布が密着して袋部21がつぶされた状態になり、制御ベント22が外チャンバ11の基布によって塞がれる。これにより、内チャンバ12の内部のガスは袋部21に流れることなく、内ベント16から外チャンバ11の内部に流れると共に、可変ベント15から排出される。
図9(a)(b)に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが広い場合、内チャンバ12の幅がひも材25で規制され、内チャンバ12と外チャンバ11の間の隙間が確保される。これにより、制御ベント22をより確実に機能させることができ、内チャンバ12の内部のガスを袋部21により確実に流すことができる。即ち、袋部21をより確実に膨らませることができる。
上述した例では、ひも材25を設けて内チャンバ12の幅方向での展開を規制したので、サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが広い場合、内チャンバ12と外チャンバ11の間の隙間がより確実に確保され、袋部21をより確実に膨らませることができる。
図10、図11に基づいて可変ベントに縮径部材を備えた実施例を説明する。尚、図1から図7に示した部材と同一部材には同一の符号を付してある。
図10(a)、図11(a)には可変ベントに縮径部材を備えたエアバッグの側面視状態、図10(b)、図11(b)には可変ベントに縮径部材を備えたエアバッグの平断面視状態を示してあり、図10はサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態で、図11はサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態である。
図に示すように、内チャンバ12の可変ベント15の後方側には、可変ベント15の開口を縮径維持する縮径部材としての円環状のゴムひも26が設けられている。そして、可変ベント15は、ゴムひも26により開口が常時縮められて閉じた状態になっており、内チャンバ12の内部のガスの圧力が所定以上となるとゴムひも26が伸びて開口が開放されるよう構成されている。
図10(a)(b)に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが狭い場合、内チャンバ12の内部のガスが袋部21に流れず、内チャンバ12内のガスの圧力が所定以上となるとゴムひも26の付勢力に抗して可変ベント15の開口が押し広げられて開放される。これにより、内チャンバ12からガスが排出され圧力が高くなることが抑制される。
図11(a)(b)に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが広くなる場合、内チャンバ12と外チャンバ11の間に隙間ができて袋部21が膨らみ、内チャンバ12の可変ベント15の部位が内側に圧縮されるが、可変ベント15の開口はゴムひも26により閉じられているため、可変ベント15からのガスの排出がより確実に抑制される。これにより、制御ベント22を介して内チャンバ12の内部のガスを袋部21により確実に流すことができる。即ち、袋部21をより確実に膨らませることができる。
尚、縮径部材としては、ゴムひも26に代えて、排出されるガスが所定の圧力になるまで可変ベント15の開口を縮径状態に維持するように縫製された仮縫い部材とすることも可能である。
本発明は、車両のシート側方にエアバッグが展開されるサイドエアバッグ装置の産業分野で利用することができる。
1 車両用シート
2 シートバック
3 サイドドア
4 サイドエアバッグ装置
5 乗員
6 エアバッグ
7 インフレーター
11 外チャンバ
12 内チャンバ
13 穴
14 外部ベント
15 可変ベント
16 内ベント
17、18、19 縫い目
21 袋部
22 制御ベント
25 ひも材
26 ゴムひも

Claims (4)

  1. 車両の側面からの側面衝突時に乗員と側面車体部材との間にエアバッグが展開するサイドエアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、
    当該エアバッグの外周面を形成し、乗員の側面の所望部位を覆う外チャンバと、
    前記外チャンバの内側に配され、インフレーターからのガスが供給される内チャンバと、
    前記内チャンバと前記外チャンバとを連通する内ベントと、
    前記内チャンバに設けられ、前記内チャンバ内のガスを前記エアバッグの外部に排出する可変ベントと、
    車幅方向の一側面、他側面の少なくとも一方の面における、前記外チャンバと前記内チャンバの間に設けられ、膨張することで前記可変ベントを圧縮する袋部と、
    前記内チャンバの車幅方向の一側面、他側面の少なくとも一方の面に設けられ、前記内チャンバと前記袋部とを連通する制御ベントとを有する
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記袋部は、
    前記内チャンバの基布と前記外チャンバの基布が周状に接合されて設けられる
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記可変ベントには、当該可変ベントの開口を縮径状態に維持し、前記内チャンバ内部の圧力が所定以上となった際に前記開口を開放する縮径部材が備えられている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記内チャンバの内部には、
    前記内チャンバの展開を規制する展開規制部材が備えられている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。




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