JP2017074693A - ラミネート装置、印刷装置および印刷方法 - Google Patents

ラミネート装置、印刷装置および印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷媒体に適した方法でシート基材の貼り合わせおよび分離ができるラミネート装置を備えた印刷装置を提供する。【解決手段】ラミネート装置は、シート基材2に貼合材を付与する貼合材付与ヘッド51と、貼合材が付与されたシート基材2と印刷媒体1とを貼り合せる貼合部23と、貼合材付与ヘッド51を駆動制御する制御部40とを備え、制御部40が、印刷媒体1の属性情報に基づいて、シート基材2に貼合材を付与する貼合材付与仕様を変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、ラミネート装置、該ラミネート装置を備えた印刷装置および印刷方法に関する。
印刷装置としてのインクジェット式プリンターは、その技術革新が進み、様々な印刷媒体に対して高品位の印刷(記録)が行えるようになった。
例えば、特許文献1には、インクジェット記録紙Aおよびインクジェット記録紙Aの非記録層面と貼合再剥離可能な層を設けてなる剥離フィルムBを保持する手段、AとBとを貼りあわせる手段(ラミネート装置)、インクジェット記録手段、AとBの剥離分離手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置が記載されている。このインクジェット記録装置によると、インクジェット記録紙Aが、軽量コート紙や新聞紙に近似した紙の場合であっても、コックリングや溢れ(滲みによる広がり)が抑制された充分な品質の印刷ができるとしている。
特開2002−219861号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、印刷媒体(インクジェット記録紙A)の種類によって、使用する剥離フィルムBを変更しなければならない場合があるという課題があった。具体的には、インクジェット記録紙Aに、より薄い(強度的に弱い)記録紙を用いる場合に、剥離フィルムBの接着強度によっては、インクジェット記録紙Aから剥離フィルムBを剥離し分離する工程において、インクジェット記録紙Aが破れてしまう場合があったため、接着強度のより弱い剥離フィルムBに変更する必要があった。また、より厚い(強度的に強い)インクジェット記録紙Aを用いる場合に、この接着強度の弱い剥離フィルムBでは、コックリングが充分抑制できない場合があったため、より接着強度の強い剥離フィルムBに戻す必要があった。つまり、印刷媒体(インクジェット記録紙A)の種類に合わせて、複数の剥離フィルムBを準備し、必要に応じてセットし直す必要があるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係るラミネート装置は、シート基材に貼合材を付与する貼合材付与ヘッドと、前記貼合材が付与された前記シート基材と印刷媒体とを貼り合せる貼合部と、前記貼合材付与ヘッドを駆動制御する制御部と、を備え、前記制御部が、前記印刷媒体の属性情報に基づいて、前記シート基材に前記貼合材を付与する貼合材付与仕様を変更することを特徴とする。
本適用例によれば、印刷媒体の属性情報に基づいて、シート基材に貼合材を付与する貼合材付与仕様が変更される。印刷媒体の属性情報には、例えば、印刷媒体の厚みや強度などの仕様情報や、仕様情報が参照できる識別情報を含ませることができるため、シート基材を貼り合わせる印刷媒体の仕様に応じて、より適切な貼合材付与仕様でシート基材に貼合材を付与することが可能となる。その結果、印刷媒体とシート基材とを、より適切な貼り合わせ状態にすることができる。
[適用例2] 上記適用例に係るラミネート装置において、前記貼合材付与ヘッドが、前記貼合材を液滴として吐出することにより、前記シート基材に前記貼合材を付与することを特徴とする。
本適用例によれば、シート基材に付与する貼合材のパターンや貼合材の量を、制御部によって、液滴の単位で制御することが可能となる。その結果、印刷媒体とシート基材とを、より適切な貼り合わせ状態とするための貼合材付与の制御が、より多彩に、またより容易になる。
[適用例3] 上記適用例に係るラミネート装置において、前記貼合材付与仕様の変更が、前記シート基材に前記貼合材を付与する領域の面積比率を変更することによって行われることを特徴とする。
本適用例によれば、シート基材を貼り合わせる印刷媒体の仕様に応じて、シート基材に貼合材を付与する領域の面積比率を変更することができる。その結果、シート基材と印刷媒体との貼り合わせ強度を変更したり、シート基材と印刷媒体との分離のし易さを改善したりすることができる。
[適用例4] 上記適用例に係るラミネート装置において、前記貼合材付与仕様の変更が、前記シート基材に前記貼合材を付与する領域のパターンを変更することによって行われることを特徴とする。
本適用例によれば、シート基材を貼り合わせる印刷媒体の仕様に応じて、シート基材に貼合材を付与する領域のパターンを変更することができる。その結果、シート基材と印刷媒体との貼り合わせ強度を変更したり、シート基材と印刷媒体との分離のし易さを改善したりすることができる。
[適用例5] 上記適用例に係るラミネート装置において、前記印刷媒体に液体を付与した場合の第1方向における前記印刷媒体の膨潤率に対し、前記第1方向に交差する第2方向における前記印刷媒体の膨潤率が大きい場合に、前記貼合材が付与された前記第2方向に延在する線状の領域を前記第1方向に並べたパターンが選択されることを特徴とする。
本適用例によれば、印刷媒体の膨潤率が大きい第2方向における貼合材付与の面積比率が高まるため、印刷媒体の膨潤による延びを、貼り合せたシート基材によってより効果的に抑制することができる。
[適用例6] 上記適用例に係るラミネート装置において、前記貼合部が、前記シート基材に対して前記印刷媒体を押圧する押圧機構を有し、前記押圧機構が、前記貼合材が付与されない領域と重なる前記印刷媒体の領域を、前記シート基材の方向に窪ませることを特徴とする。
本適用例によれば、貼合材が付与されず、シート基材との間に間隙を有する印刷媒体の領域が、シート基材の方向に窪んだ状態の印刷媒体が得られる。この印刷媒体に液体(インク)を付与して印刷を行った場合、シート基材と貼り合わせられていない領域の印刷媒体は、予め、シート基材の方向に窪んだ状態にあるため、膨潤(による皺)がシート基材の方向(貼合材が付与されていない空間内)に進む。その結果、例えば、コックリングにより印刷媒体が印刷装置のヘッドに対して干渉してしまう現象が抑制される。
[適用例7] 上記適用例に係るラミネート装置において、複数の前記貼合材付与ヘッドを備え、前記貼合材付与仕様の変更が、駆動する前記貼合材付与ヘッドを変更することによって行われることを特徴とする。
本適用例によれば、例えば、異なる貼合材を付与する貼合材付与ヘッドを設けたり、同じ貼合材であっても、その付与能力が異なる貼合材付与ヘッドを設けたりすることで、簡便に貼合材の付与仕様を変更することができる。つまり、印刷媒体の属性情報に応じて、より適切な貼合仕様を選択することが可能となる。
[適用例8] 本適用例に係る印刷装置は、上記適用例に係るラミネート装置と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷部と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、シート基材によってコックリングが抑制された印刷を行うことができる。また、シート基材と印刷媒体とは、印刷媒体の属性情報に応じて、より適切な貼り合わせを行うことができるため、印刷後に印刷媒体からシート基材を分離させる場合においても、より適切に分離することができる。
[適用例9] 上記適用例に係る印刷装置において、前記印刷媒体と前記シート基材とを分離する分離部を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、シート基材によってコックリングが抑制されて印刷された印刷媒体をシート基材から分離することができる。また、シート基材と印刷媒体とは、印刷媒体の属性情報に応じて、より適切な貼り合わせが行われているため、分離部において、印刷後に印刷媒体からシート基材を分離させる場合に、より適切に分離することができる。
[適用例10] 本適用例に係る印刷方法は、シート基材に貼合材を付与する貼合材付与工程と、前記貼合材が付与された前記シート基材と印刷媒体とを貼り合せる貼合工程と、前記シート基材が貼り合わされた前記印刷媒体に印刷を行う印刷工程と、印刷が行われた前記印刷媒体と前記シート基材とを分離する分離工程と、を含み、前記貼合材付与工程は、前記印刷媒体の属性情報に基づいて、前記シート基材に前記貼合材を付与する貼合材付与仕様を変更することを特徴とする。
本適用例によれば、シート基材によってコックリングが抑制された印刷を行うことができる。また、シート基材と印刷媒体とは、印刷媒体の属性情報に応じて、より適切な貼り合わせを行うことができるため、分離工程において、印刷後に印刷媒体からシート基材を分離させる場合に、より適切に分離することができる。
実施形態1に係る印刷装置を模式的に示す正面図 実施例1の貼合材付与パターンを示す平面図 実施例2の貼合材付与パターンを示す平面図 実施例3の貼合材付与パターンを示す平面図 実施例4の貼合材付与パターンを示す平面図 実施例4の貼合材付与パターンを示す平面図 その他の貼合材付与パターンの例を示す平面図 その他の貼合材付与パターンの例を示す平面図 その他の貼合材付与パターンの例を示す平面図 印刷媒体とシート基材とが貼り合わされた状態を模式的に示す断面図 実施形態1に係る印刷方法のフローチャート 実施例6の付与方法で付与された貼合材の様子を模式的に示す断面図
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る「印刷装置」としてのインクジェット式プリンター(以下プリンター100と言う)を模式的に示す正面図である。
プリンター100は、ロール状に巻かれた状態で供給される印刷媒体1の非印刷面に、同じくロール状に巻かれた状態で供給されるシート基材2を貼り合せ、シート基材2が裏打ちされた印刷媒体1の印刷面に所望の印刷を行い、印刷が完了した印刷媒体1からシート基材を分離させて、それぞれをロール状に巻き取る印刷装置である。
プリンター100は、印刷部10、ラミネート部20、分離部30、制御部40などから構成されている。印刷部10、ラミネート部20、および分離部30のそれぞれが分離した装置として構成される場合には、それぞれに制御部を備えても良いが、プリンター100は、これらを備えた1台の装置として構成されているため、それぞれを制御する制御部は、共通の制御部40としてまとめられている。従って、本実施形態において、「ラミネート装置」は、ラミネート部20および制御部40によって構成される。
印刷部10は、印刷媒体1に印刷を行う部分であり、印刷媒体1の表面にインクを吐出して画像を形成(印刷)するインクジェットヘッド(以下ヘッド11と言う)、走査方向(印刷媒体1を搬送する方向に交差する印刷媒体1の幅方向)に延在するように設けられたガイド軸12、ヘッド11を支持し、ガイド軸12に沿って印刷媒体1の表面上を走査方向に走査移動させるキャリッジ13、印刷部10において、印刷媒体1を支持し搬送する搬送機構14などを備えている。搬送機構14は、後述する貼合部23から搬送された印刷媒体1(シート基材2が裏打ちされた印刷媒体1)を印刷部10内で搬送し、後述する分離部30(分離ロール31)に送出する。
なお、印刷部10には、印刷媒体1に付与されたインクを乾燥するための乾燥部15を備えても良い。
制御部40は、ガイド軸12に沿ってヘッド11を支持するキャリッジ13を走査方向に移動させながらヘッド11からインク滴を吐出する動作と、搬送機構14により走査方向と交差する搬送方向に印刷媒体1(シート基材2が裏打ちされた印刷媒体1)を移動させる動作とを交互に繰り返すことにより、印刷媒体1に所望の画像を形成(印刷)する。
ラミネート部20は、印刷媒体1の非印刷面にシート基材2を貼り合せる部分であり、媒体供給部21、基材供給部22、貼合材付与部50、貼合部23などから構成されている。
媒体供給部21は、シート基材2の貼り合せおよび印刷が行われる前の印刷媒体1を収容する収容部であり、貼合部23の上流側に位置し、繰出リール21aなどを備えている。繰出リール21aは、制御部40によって駆動制御される繰出モーター21bにより回転して、印刷媒体1を媒体供給部21の下流側に配置される貼合部23に向けて繰り出す。
基材供給部22は、貼り合せが行われる前のシート基材2を収容する収容部であり、貼合材付与部50の上流側に位置し、繰出リール22aなどを備えている。繰出リール22aは、制御部40によって駆動制御される繰出モーター22bにより回転して、シート基材2を基材供給部22の下流側に配置される貼合材付与部50に向けて繰り出す。
貼合材付与部50は、シート基材2に貼合材を付与する部分であり、シート基材2の表面(貼合面)に貼合材を液滴として吐出して付与する貼合材付与ヘッド51、走査方向(シート基材2を搬送する方向に交差するシート基材2の幅方向)に延在するように設けられたガイド軸52、貼合材付与ヘッド51を支持し、ガイド軸52に沿ってシート基材2の表面上を走査方向に走査移動させるキャリッジ53、貼合材付与部50において、シート基材2を支持し搬送する搬送機構54などを備えている。搬送機構54は、基材供給部22から搬送されたシート基材2を、貼合材付与部50を介して貼合部23に送出する。
制御部40は、ガイド軸52に沿って貼合材付与ヘッド51を支持するキャリッジ53を走査方向に移動させながら貼合材付与ヘッド51から貼合材を吐出する動作と、搬送機構54により走査方向と交差する搬送方向にシート基材2を移動させる動作とを交互に繰り返すことにより、シート基材2に所望のパターンで貼合材を付与する。
貼合部23は、貼合材が付与されたシート基材2と印刷媒体1とを貼り合せる部分であり、押圧機構23aを有するラミネートロール23bなどから構成されている。ラミネートロール23bは、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴムなどで構成されたラミネートローラーでありニップローラーを伴っている。
分離部30は、印刷媒体1からシート基材2を分離する部分であり、分離ロール31、媒体巻取部32、基材巻取部33などから構成されている。
分離ロール31は、ニップローラーを伴う従動ローラーである。
なお、分離部30は、図1に示すように、印刷媒体1とシート基材2との分離をより確実に行うために、分離ロール31の下流側に、ニップローラーを伴う駆動ローラー31aを設けても良い。駆動ローラー31aは、制御部40によって駆動制御される。
媒体巻取部32は、印刷およびシート基材2の分離が行われた後の印刷媒体1を巻き取り、ロール状に巻かれた状態で収納する収納部である。媒体巻取部32は、分離ロール31の下流側に位置し、巻取リール32aなどを備えている。巻取リール32aは、制御部40によって駆動制御される巻取モーター32bにより回転して、印刷媒体1を巻き取る。
基材巻取部33は、印刷媒体1から分離されたシート基材2を巻き取り、ロール状に巻かれた状態で収納する収納部である。基材巻取部33は、分離ロール31の下流側に位置し、巻取リール33aなどを備えている。巻取リール33aは、制御部40によって駆動制御される巻取モーター33bにより回転して、シート基材2を巻き取る。
制御部40は、制御ユニット41、操作パネル42、記憶部43などから構成されている。
制御ユニット41は、外部機器(例えばパーソナルコンピューター)との間でデータの送受信を行うインターフェイス部、プリンター100全体の制御を行うためのCPU(演算処理装置)、CPUが動作するプログラムを格納したり、必要な情報を記録したりするメモリー、印刷部10、ラミネート部20、分離部30などを駆動制御する駆動制御部などを備え、プリンター100全体の集中制御を行う。
操作パネル42は、ヒューマンインターフェースとしての入出力部であり、表示手段と入力手段とを備え、制御ユニット41に対する指示や動作の選択、制御ユニット41の動作における必要な制御情報の表示などを行うことができる。
記憶部43は、ハードディスクドライブ(HDD)やメモリーカードなどの書き換え可能な記憶媒体である。記憶部43には、制御ユニット41が動作するソフトウェア(プログラム)や後述する印刷媒体1の属性情報、印刷ジョブ、貼合材付与ジョブなどが記憶される。
印刷ジョブは、印刷を実行させるための一連の制御情報(印刷用の印刷データを含む制御コマンドなど)である。貼合材付与ジョブは、印刷媒体1の属性情報に対応する貼合材付与仕様に基づいて貼合材付与を実行させるための一連の制御情報(貼合材付与用の貼合材付与パターンデータを含む制御コマンドなど)である。
印刷データは、例えば、デジタルカメラなどによって得られた一般的なRGBのデジタル画像データやテキストデータなどを、外部機器(例えばパーソナルコンピューター)が備えるアプリケーションプログラムおよびプリンタードライバーなどによってプリンター100(印刷部10)で印刷できるように変換処理した画像形成(印刷)用のデータである。
印刷データが、インク滴を吐出することによって画像を印刷するためデータであるのに対し、貼合材付与パターンデータは、貼合材を液滴として吐出することによって、貼合材付与パターンを形成するためのデータであり、データ構造は印刷データと同様である。
貼合材としては、例えば、90.0〜99.5%のアルキルアクリレートと、0.5〜10%の非油溶性、水溶性、イオン性のモノマーと無水マレイン酸より選択したモノマーから成るブロック共重合体のエラストマー小球体を含むからものなどを使用することができるが、これに限定するものではない。
以上の構成において、本実施形態は、制御部40が、印刷媒体1の属性情報に基づいて、シート基材2に貼合材を付与する貼合材付与仕様を変更することを特徴としている。
以下に具体的に説明する。
印刷媒体1の属性情報とは、印刷媒体1の仕様情報、あるいは、仕様情報が参照できる識別情報(印刷媒体1の品名や型番)である。印刷媒体1の仕様情報としては、例えば、構成材料や材質、材料の厚み、剥離強度などの情報がある。
貼合材付与仕様とは、具体的には、貼合材の付与密度、付与パターンなど、貼り合せた印刷媒体1に対する接着強度や分離する際の分離容易性に関わるパラメーターであり、具体的には、それらが反映された貼合材付与パターンデータとして設定される。
貼合材付与パターンデータは、予め印刷媒体1の識別情報(印刷媒体1の品名や型番)に対応する貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)として準備し、記憶部43に記憶しておく。なお、それぞれの印刷媒体1の仕様に対して、予め充分な評価を行った上で、適切な貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)を決定しておくことが望ましい。あるいは、貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)は、印刷を行う際(貼合材付与ジョブを実行する際)に、使用する印刷媒体1の仕様情報や操作パネル42からの入力情報に基づいて都度生成しても良い。
いずれの場合であっても、印刷を実行する際には、使用する印刷媒体1に対応して設定された貼合材付与仕様に基づく貼合材付与パターンデータによって、シート基材2に貼合材が付与される。つまり、印刷媒体1の識別情報に対応する貼合材付与パターンが記憶部43に記憶されている場合、操作パネル42から入力される印刷媒体1の識別情報に応じて、あるいは、印刷ジョブに印刷媒体1の識別情報が含まれている場合には、その識別情報に応じて、対応する貼合材付与パターンが選択される。
以下に、具体的な貼合材付与パターンの例について説明する。
まず、貼合材付与仕様の変更が、シート基材2に貼合材を付与する領域の面積比率(密度)を変更することによって行われる場合について説明する。
(実施例1)
図2は、実施例1の貼合材付与パターンを示す平面図である。
実施例1の貼合材付与パターンは、貼合材付与ヘッド51の走査方向と印刷媒体1(シート基材2)の搬送方向とに略同間隔に並ぶドットで(つまりは、マトリクス状に)貼合材を付与した場合のパターンを示している。また、ドット当たりの貼合材の量は、印刷媒体1とシート基材2とを貼合部23で貼り合わせる際、押圧機構23aで押圧した場合であっても、貼合材のドットが隣接するドットに接触しない程度の量である。
このような貼合材付与パターンを用いた場合には、全面に貼合材が付与された場合と比較して、印刷媒体1とシート基材2との接着強度を弱くすることができる。
(実施例2)
図3は、実施例2の貼合材付与パターンを示す平面図である。
実施例2の貼合材付与パターンは、実施例1の貼合材付与パターンに対して、貼合材の密度(付与する領域の面積比率)を2倍にした場合のパターンを示している。
この貼合材付与パターンを用いることで、実施例1に比較して、より印刷媒体1とシート基材2との接着強度を強めることが可能となる。
このように、シート基材2に貼合材を付与する領域の面積比率(密度)を変更することによって、印刷媒体1とシート基材2との接着強度を変えることが可能である。つまり、所望の接着強度や分離容易性は、貼合材付与パターンを変更することによって得ることができ、その貼合材付与パターンは、印刷媒体1の属性情報に基づいて設定し選択することができる。
(実施例3)
図4は、実施例3の貼合材付与パターンを示す平面図である。
実施例3の貼合材付与パターンは、印刷媒体1(シート基材2)の搬送方向に沿って、上流側に向かうほどに、段階的に貼合材の密度(付与する領域の面積比率)を増加させている場合のパターンを示している。
例えば、この貼合材付与パターンを印刷媒体1のリーディング部(搬送方向の下流側の先端領域)との貼り合わせに適用した場合には、印刷後に印刷媒体1とシート基材2とを分離させる作業(具体的には、それぞれのリーディング部をそれぞれの巻取部(媒体巻取部32および基材巻取部33)にセットする作業)において、リーディング部の先端領域がより分離しやすくなるため、作業性を向上させることができる。
次に、貼合材付与仕様の変更が、シート基材2に貼合材を付与する領域のパターンを変更することによって行われる場合について説明する。
(実施例4)
図5、図6は、実施例4の貼合材付与パターンを示す平面図である。
図5の貼合材付与パターンは、印刷媒体1にインクを付与した場合の搬送方向(第1方向)における印刷媒体1の膨潤率に対し、走査方向(第1方向に交差する第2方向)における印刷媒体1の膨潤率が大きい場合に用いるパターンの例である。この貼合材付与パターンは、走査方向に延在する線状(長い長方形)のパターンが搬送方向に等間隔で並ぶパターンになっている。線状(長い長方形)のパターンは、複数のドットによって連続するように形成されている。
この貼合材付与パターンを用いた場合、印刷媒体1は、走査方向に亘って連続してシート基材2に裏打ちされる領域が複数形成されるため、膨潤率が大きい走査方向への膨潤が抑制されるようになる。つまり、分離性を改善するために貼合材の付与量を減らした場合であっても、印刷媒体1の膨潤の影響が大きくなってしまうことが抑制される。
これに対し、印刷媒体1にインクを付与した場合の搬送方向(第1方向)における印刷媒体1の膨潤率に対し、走査方向(第1方向に交差する第2方向)における印刷媒体1の膨潤率が小さい場合には、図6に示すように、延在する線状(長い長方形)のパターンの向きを搬送方向とし、走査方向に等間隔で並ぶパターンにすることで同様の効果が得られる。
図7〜図9は、その他の貼合材付与パターンの例を示す平面図である。
図7〜図9において実線で示す部分は、貼合材のドットの集合により形成されるパターンを示している。
接着強度や分離する際の分離容易性を変える方法は、上述したような、貼合材の密度(付与する領域の面積比率)をドットの密度で変化させる方法に限定するものではなく、印刷媒体1の膨潤特性や繊維方向などの仕様に応じて評価する中で、図7〜図9に示すような様々な貼合材付与パターンによって対応させても良い。
なお、接着強度や分離する際の分離容易性を改善するために、貼合材の付与密度を低下させ、シート基材2の全面に亘る貼合材の付与を行わない場合においては、貼合材によって固定されない印刷媒体1の領域が膨潤などによってコックリング(皺の発生)を起こしてしまう場合がある。印刷中に発生するコックリングは、ヘッド11と印刷媒体1との距離が短い場合に、印刷媒体1がヘッド11に干渉してしまうことが危惧される。これに対し、本実施形態では、以下に説明する方法によって、印刷媒体1がヘッド11の方向へ膨潤することを抑制している。
図10は、印刷媒体1とシート基材2とが貼り合わされた状態を模式的に示す断面図である。シート基材2の表面に間隔を置いて貼合材3が付与され、その上に印刷媒体1が貼り合されている様子を示している。
印刷媒体1とシート基材2とを貼り合わせる貼合部23は、上述したように、押圧機構23aを有するラミネートロール23bなどから構成されており、ラミネートロール23bは、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴムなどで構成されている。この構成により、押圧機構23aは、貼合工程において、貼合材3が付与されない領域と重なる印刷媒体1の領域を、シート基材2の方向に窪ませることができる。
図10は、貼合材3が付与されない領域と重なる印刷媒体1の領域が、シート基材2の方向に窪んだ様子を示している。
この状態において、印刷工程で印刷媒体1にインクが付与されると、印刷媒体1は膨潤するが、その膨潤方向は、図10に矢印で示すように、印刷前に形成された窪みによって力を逃がす方向となるため、シート基材2に近づく方向となる。つまり、ヘッド11の方向とは逆の方向に膨潤が進む。このシート基材2に近づく方向の膨潤は、貼合材3が付与されないことによって形成された空間において進む。その結果、印刷媒体1の膨潤によって印刷媒体1がヘッド11に干渉してしまうことが抑制される。
次に、プリンター100を用いて印刷を行う印刷方法についてフローチャートに従って説明する。
図11は、本実施形態における印刷手順を示すフローチャートである。
まず、準備段階として、プリンター100で用いる印刷媒体1に対応する貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)を用意する(ステップS1)。これは、例えば、印刷媒体1やプリンター100を製造するメーカーにおいて行っても良いし、プリンター100のユーザーが、印刷に先立ち、評価を行った上で行っても良い。複数の種類の印刷媒体1を使用する場合には、それぞれの印刷媒体1に対応する複数の貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)を用意し、印刷媒体1を指定することにより、対応する貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)が選択されるようにしておく。
次に、印刷媒体1とシート基材2とをプリンター100にセットする(ステップS2)。このとき、印刷媒体1のリーディング部を媒体供給部21から貼合部23、印刷部10、分離ロール31を経由させ、媒体巻取部32に取り付ける。また、シート基材2も同様に、基材供給部22から貼合部23、印刷部10、分離ロール31を経由させ、基材巻取部33に取り付ける。
次に、プリンター100に接続されたパーソナルコンピューターなどから印刷する印刷データをプリンター100(制御部40)に転送する。また、パーソナルコンピューターまたは操作パネル42から、印刷に使用する印刷媒体1を指定する(ステップS3)。
次に、プリンター100をスタートさせ、シート基材2に貼合材を付与する貼合材付与工程を開始する(ステップS4)。このとき、シート基材2には、印刷媒体1に対応した貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)が適用される。
なお、印刷媒体1とシート基材2とをプリンター100にセットする際に、印刷媒体1とシート基材2とを貼り合わせながらセットする方法であっても良い。その場合には、シート基材2のリーディング部に適用される貼合材付与仕様(貼合材付与パターンデータ)は、例えば、図4に示す付与パターンのように、上流側に向かうほどに、段階的に貼合材の密度(付与する領域の面積比率)を増加させ所望のパターンに近づけていくパターンが好ましい。このパターンを用いると、リーディング部を分離させて、媒体巻取部32や基材巻取部33にセットする作業が容易となる。
次に、プリンター100は、貼合材が付与されたシート基材2と印刷媒体1とを貼合部23に搬送し、貼合工程を開始する(ステップS5)。
次に、シート基材2が貼り合わされた印刷媒体1を印刷部10に搬送し、印刷データに基づいた印刷を行う印刷工程を開始する(ステップS6)。
なお、貼合工程における貼合材付与部50の搬送動作と、印刷部10における印刷工程の搬送動作とを同期させることが難しい場合には、貼合部23と印刷部10の間の搬送経路に、シート基材2が裏打ちされた印刷媒体1をたるませる領域を設け、非同期で搬送させるようにしても良い。
次に、プリンター100は、シート基材2が裏打ちされ印刷が行われた印刷媒体1を、分離ロール31まで搬送し、シート基材2を印刷媒体1から分離する分離工程を開始する(ステップS7)。
分離された印刷媒体1は、媒体巻取部32に巻き取り、分離されたシート基材2は、基材巻取部33に巻き取り収容する(ステップS8)。
以上のフローを印刷ジョブに応じて、対応する長さの印刷媒体1に対して行い、印刷を完了する。
以上述べたように、本実施形態によるラミネート装置、印刷装置および印刷方法によれば、以下の効果を得ることができる。
ラミネート部20および制御部40によって構成されるラミネート装置によれば、シート基材2を貼り合わせる印刷媒体1の仕様に応じて、より適切な貼合材付与仕様でシート基材2に貼合材を付与することが可能となる。その結果、印刷媒体1とシート基材2とを、より適切な貼り合わせ状態にすることができる。
また、貼合材付与ヘッド51は、貼合材を液滴として吐出することにより、シート基材2に貼合材を付与する。そのため、シート基材2に付与する貼合材のパターンや貼合材の量を、制御部40によって、液滴の単位で制御することが可能となる。その結果、印刷媒体1とシート基材2とを、より適切な貼り合わせ状態とするための貼合材付与の制御が、より多彩に、またより容易になる。
また、シート基材2を貼り合わせる印刷媒体1の仕様に応じて、シート基材2に貼合材を付与する領域の面積比率を変更することができる。その結果、シート基材2と印刷媒体1との貼り合わせ強度を変更したり、シート基材2と印刷媒体1との分離のし易さを改善したりすることができる。
また、シート基材2を貼り合わせる印刷媒体1の仕様に応じて、シート基材2に貼合材を付与する領域のパターンを変更することができる。その結果、シート基材2と印刷媒体1との貼り合わせ強度を変更したり、シート基材2と印刷媒体1との分離のし易さを改善したりすることができる。
また、印刷媒体1の方向によって膨潤率が異なる場合に、その方向に合わせて貼合材を付与する領域のパターンを変更することで、印刷媒体1の膨潤による延びを、貼り合せたシート基材2によってより効果的に抑制することができる。
また、貼合材が付与されず、シート基材2との間に間隙を有する印刷媒体1の領域が、シート基材2の方向に窪んだ状態の印刷媒体1が得られる。この印刷媒体1に液体(インク)を付与して印刷を行った際に印刷媒体1が膨潤する場合、シート基材2と貼り合わせられていない領域の印刷媒体1は、予め、シート基材2の方向に窪んだ状態にあるため、膨潤(による皺)がシート基材2の方向(貼合材が付与されていない空間内)に進む。その結果、例えば、コックリングにより印刷媒体1がプリンター100のヘッド11に対して干渉してしまう現象が抑制される。
また、ラミネート部20および制御部40によって構成されるラミネート装置を備えたプリンター100によれば、シート基材2によってコックリングが抑制された印刷を行うことができる。また、シート基材2と印刷媒体1とは、印刷媒体1の属性情報に応じて、より適切な貼り合わせを行うことができるため、印刷後に印刷媒体1からシート基材2を分離させる場合においても、より適切に分離することができる。
また、シート基材2と印刷媒体1とは、印刷媒体1の属性情報に応じて、より適切な貼り合わせが行われているため、分離部30において、印刷後に印刷媒体1からシート基材2を分離させる場合に、より適切に分離することができる。
また、本実施形態の印刷方法によれば、シート基材2によってコックリングが抑制された印刷を行うことができる。また、シート基材2と印刷媒体1とは、印刷媒体1の属性情報に応じて、より適切な貼り合わせを行うことができるため、分離工程において、印刷後に印刷媒体1からシート基材2を分離させる場合に、より適切に分離することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るラミネート装置および該ラミネート装置を備えた印刷装置について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
実施形態1では、貼合材付与部50が有する貼合材付与ヘッド51の数を特に限定せず、図1では、貼合材付与ヘッド51が1つの場合を例示していたが、本実施形態は、複数の貼合材付与ヘッド51を備え、貼合材付与仕様の変更が、駆動する貼合材付与ヘッド51を変更することによって行われることを特徴としている。
本実施形態に係る「印刷装置」としてのプリンター100aは、ラミネート部20に代わりラミネート部20aを備えている(図示省略)。ラミネート部20aは、貼合材付与部50に代わり貼合材付与部50aを備え、貼合材付与部50aは複数(例えば3つ)の貼合材付与ヘッド51を備えている(図示省略)。これらの点、および制御部40がこの複数の貼合材付与ヘッド51の吐出動作を独立して制御する点を除き、プリンター100aはプリンター100と同じである。
複数の貼合材付与ヘッド51を備えることにより、貼合材付与仕様として様々なバリエーションを構成することが可能となる。
例えば、それぞれの貼合材付与ヘッド51から異なる仕様の貼合材を吐出させることで、付与する貼合材の選択および組合せが可能となる。
また、吐出する貼合材が同じ種類であっても、吐出能力(液滴サイズ(ドットサイズ)や吐出スピード(単位時間当たりの吐出回数))が異なる貼合材付与ヘッド51(すなわち、貼合材付与ヘッド51が有する吐出用のノズルの大きさや数、配置、吐出信号の波形や周波数などが異なる貼合材付与ヘッド51)を使用することによって、さまざまな貼合材付与パターンに効率的に対応させることが可能となる。
複数の貼合材付与ヘッド51を備えるプリンター100aの実施例としては、以下のようなものがある。
(実施例5)
本実施例は、複数の貼合材付与ヘッド51として、例えば、3つの貼合材付与ヘッド51a,b,cを備え、それぞれの貼合材付与ヘッド51a,b,cからは、接着強度(貼り合せの強度)が強,中,弱と異なる3つのタイプの貼合材を吐出する。
このような構成のラミネート部20aを備えたプリンター100aによれば、印刷媒体1の属性情報(例えば、印刷媒体1の厚みや強度)に応じて、より適切な強度の貼合材を選択することができる。つまり、本実施例において、貼合材付与仕様には、ラミネート部20aで付与する貼合材の種類の指定が含まれる。
なお、付与する貼合材は、選択された1種類に限定するものではなく、複数の貼合材(すなわち複数の貼合材付与ヘッド51)を組み合わせて使用することもできる。
(実施例6)
図12は、実施例6の付与方法で付与された貼合材の様子を模式的に示す断面図である。
本実施例は、2種類の貼合材(すなわち2つの貼合材付与ヘッド51)を組み合わせて使用する場合の例である。
2種類の貼合材は、図12に示す貼合材3aと貼合材3bであり、同じ領域に重ねるようにして付与している。重ねる領域は、吐出位置の精度を高く制御できる場合においては、ドット単位でも良い。
シート基材2に最初に付与する貼合材3aは、貼合材3bより弾性率が高い貼合材であり、貼合部23で貼り合わせる際、押圧機構23aで押圧した場合に、シート基材2の表面上で面方向に広がる度合いが、貼合材3bに比較すると小さい。
貼合材3aに重ねて付与する貼合材3bは、貼合材3aより印刷媒体1との親和性が高い貼合材であり、印刷媒体1と貼合材3aとの接着強度を、貼合材3bが仲介することによって高めることができる。
このような付与方法で貼合材を付与した場合、貼合材3aおよび貼合材3aが付与されないことによって形成された印刷媒体1とシート基材2との間の空間をより広く取ることができ、また、貼合材3aのみを使用して貼り合せた場合と比較して、印刷媒体1と貼合材3aとの接着強度をより高めることができる。
(実施例7)
本実施例は、複数の貼合材付与ヘッド51として、例えば、同じ貼合材を吐出する3つの貼合材付与ヘッド51e,f,gを備え、それぞれの貼合材付与ヘッド51e,f,gからは、液滴サイズ(ドットサイズ))が大,中,小と異なる3つの大きさ(量)の貼合材を吐出する。
このような構成のラミネート部20aを備えたプリンター100aによれば、印刷媒体1の属性情報(例えば、印刷媒体1の厚みや強度)に応じて選択される貼合材の付与パターンにより適した能力の貼合材付与ヘッド51(貼合材付与ヘッド51e,f,gのいずれか)を選択することにより、より効率的に貼合材の付与を行うことができる。例えば、全面に隙間無く貼合材を付与するパターンが選択された場合には、液滴サイズ(ドットサイズ))が大きな貼合材付与ヘッド51eを使用し、逆に、微細なパターンが選択された場合には、液滴サイズ(ドットサイズ))が小さな貼合材付与ヘッド51gを使用する。
このように、異なる貼合材を付与する貼合材付与ヘッド51を設けたり、同じ貼合材であっても、その付与能力が異なる貼合材付与ヘッド51を設けたりし、その中から選択、あるいは組合せをすることで、簡便に貼合材の付与仕様を変更することができる。つまり、印刷媒体1の属性情報に応じて、より適切な貼合仕様を選択することが可能となる。
1…印刷媒体、2…シート基材、3…貼合材、10…印刷部、11…ヘッド、12…ガイド軸、13…キャリッジ、14…搬送機構、20…ラミネート部、21…媒体供給部、21a…繰出リール、21b…繰出モーター、22…基材供給部、22a…繰出リール、22b…繰出モーター、23…貼合部、23a…押圧機構、23b…ラミネートロール、30…分離部、31…分離ロール、32…媒体巻取部、32a…巻取リール、32b…巻取モーター、33…基材巻取部、33a…巻取リール、33b…巻取モーター、40…制御部、41…制御ユニット、42…操作パネル、43…記憶部、50…貼合材付与部、51…貼合材付与ヘッド、100…プリンター。

Claims (10)

  1. シート基材に貼合材を付与する貼合材付与ヘッドと、
    前記貼合材が付与された前記シート基材と印刷媒体とを貼り合せる貼合部と、
    前記貼合材付与ヘッドを駆動制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記印刷媒体の属性情報に基づいて、前記シート基材に前記貼合材を付与する貼合材付与仕様を変更することを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記貼合材付与ヘッドが、前記貼合材を液滴として吐出することにより、前記シート基材に前記貼合材を付与することを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 前記貼合材付与仕様の変更が、前記シート基材に前記貼合材を付与する領域の面積比率を変更することによって行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネート装置。
  4. 前記貼合材付与仕様の変更が、前記シート基材に前記貼合材を付与する領域のパターンを変更することによって行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネート装置。
  5. 前記印刷媒体に液体を付与した場合の第1方向における前記印刷媒体の膨潤率に対し、前記第1方向に交差する第2方向における前記印刷媒体の膨潤率が大きい場合に、
    前記貼合材が付与された前記第2方向に延在する線状の領域を前記第1方向に並べたパターンが選択されることを特徴とする請求項4に記載のラミネート装置。
  6. 前記貼合部が、前記シート基材に対して前記印刷媒体を押圧する押圧機構を有し、
    前記押圧機構が、前記貼合材が付与されない領域と重なる前記印刷媒体の領域を、前記シート基材の方向に窪ませることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のラミネート装置。
  7. 複数の前記貼合材付与ヘッドを備え、
    前記貼合材付与仕様の変更が、駆動する前記貼合材付与ヘッドを変更することによって行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネート装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のラミネート装置と、
    前記印刷媒体に印刷を行う印刷部と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  9. 前記印刷媒体と前記シート基材とを分離する分離部を備えることを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. シート基材に貼合材を付与する貼合材付与工程と、
    前記貼合材が付与された前記シート基材と印刷媒体とを貼り合せる貼合工程と、
    前記シート基材が貼り合わされた前記印刷媒体に印刷を行う印刷工程と、
    印刷が行われた前記印刷媒体と前記シート基材とを分離する分離工程と、を含み、
    前記貼合材付与工程は、前記印刷媒体の属性情報に基づいて、前記シート基材に前記貼合材を付与する貼合材付与仕様を変更することを特徴とする印刷方法。
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