JP2017074439A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力量又は電気料金を表示する機能を有する炊飯器を提供する。
【解決手段】炊飯器は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて電気料金を算出する電気料金算出装置9と、電気料金算出装置が算出した電気料金を表示する電気料金表示装置10と、電気料金の単価を入力可能な単価入力部53と、外部通信端末と通信を行う通信装置とを備え、電気料金算出装置が算出する電気料金は、電流検知装置で検知した電流値に基づいて算出した第1の加熱装置にかかる電気料金に、第2の加熱装置の駆動時間に応じて第2の加熱装置により費やされた電気料金を加算した料金であり、単価入力部は、外部通信端末から通信装置を介して電気料金の単価に関する情報を受信する。
【選択図】図11
【解決手段】炊飯器は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて電気料金を算出する電気料金算出装置9と、電気料金算出装置が算出した電気料金を表示する電気料金表示装置10と、電気料金の単価を入力可能な単価入力部53と、外部通信端末と通信を行う通信装置とを備え、電気料金算出装置が算出する電気料金は、電流検知装置で検知した電流値に基づいて算出した第1の加熱装置にかかる電気料金に、第2の加熱装置の駆動時間に応じて第2の加熱装置により費やされた電気料金を加算した料金であり、単価入力部は、外部通信端末から通信装置を介して電気料金の単価に関する情報を受信する。
【選択図】図11
Description
本発明は、消費電力量又は電気料金を表示する機能を有する炊飯器に関する。
近年、消費電力量又は電気料金を表示する機能を有する電化製品が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。この種の電化製品は、負荷に入力される電流値を電流検知装置により検知し、当該電流検知装置が検知した電流値と負荷の駆動時間とに基づいて消費電力量又は電気料金を算出するように構成されている。
しかしながら、前記構成を従来の炊飯器に適用した場合、炊飯器が大型化するという課題がある。
すなわち、従来の炊飯器は、鍋を加熱する加熱装置を複数備えている。前記構成における電流検知装置を従来の炊飯器に1つ設けた場合には、1つの加熱装置の消費電力量又は電気料金しか算出できない。この場合、炊飯等の調理にかかる消費電力量又は電気料金を正確に算出することができない。この課題を解決する方法として、複数の加熱装置毎に電流検知装置を設けることが考えられる。しかしながら、この場合、当然ながら、電流検知装置の数量が増えるので、そのための設置面積及び容積が必要になる。その結果、炊飯器が大型化することになる。
従って、本発明の目的は、前記従来の課題を解決することにあって、炊飯器の大型化を抑えるとともに、調理にかかる消費電力量又は電気料金をより正確に算出することができる炊飯器を提供することにある。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、調理物を入れる鍋と、
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて消費電力量又は電気料金を算出する算出装置と、
前記算出装置が算出した消費電力量又は電気料金を表示する表示装置と、
を備え、
前記算出装置が算出する消費電力量又は電気料金は、前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置の消費電力量又は電気料金に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により消費された消費電力量又は電気料金を加算した値である、炊飯器を提供する。
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて消費電力量又は電気料金を算出する算出装置と、
前記算出装置が算出した消費電力量又は電気料金を表示する表示装置と、
を備え、
前記算出装置が算出する消費電力量又は電気料金は、前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置の消費電力量又は電気料金に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により消費された消費電力量又は電気料金を加算した値である、炊飯器を提供する。
本発明にかかる炊飯器によれば、電流検知装置の数量を加熱装置の数量より少なくして、炊飯器の大型化を抑えるとともに、調理にかかる消費電力量又は電気料金をより正確に算出することができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図2は、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図3は、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図4は、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図5は、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、炊飯終了時に電気料金表示装置が電気料金を表示する例を示す図であり、
図6は、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、保温終了時に電気料金表示装置が電気料金を表示する例を示す図であり、
図7は、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器において、保温終了時に電気料金表示装置が電気料金を表示する例を示す図であり、
図8は、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図9は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図10は。本発明の第9実施形態にかかる炊飯器において、電気料金表示装置が過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金の履歴を複数表示する例を示す図であり、
図11は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図であり、
図12は、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器において、電気料金表示装置が電気料金を1回の炊飯毎に累計し、棒グラフで表示する例を示している図であり、
図13は、本発明の第11実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本発明の第1態様によれば、調理物を入れる鍋と、
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて消費電力量を算出する消費電力量算出装置と、
前記消費電力量算出装置が算出した消費電力量を表示する消費電力量表示装置と、
を備え、
前記消費電力量算出装置が算出する消費電力量は、前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置の消費電力量に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により消費された消費電力量を加算した値である、炊飯器を提供する。
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて消費電力量を算出する消費電力量算出装置と、
前記消費電力量算出装置が算出した消費電力量を表示する消費電力量表示装置と、
を備え、
前記消費電力量算出装置が算出する消費電力量は、前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置の消費電力量に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により消費された消費電力量を加算した値である、炊飯器を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記消費電力量算出装置が算出する消費電力量は、前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置の消費電力量に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により消費された消費電力量と、調理時間に応じた消費電力量とを加算した値である、第1態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第3態様によれば、更に、前記第1の加熱装置への入力電圧を検知する電圧検知装置を備え、
前記消費電力量算出装置は、前記電流検知装置が検知した電流値と前記電圧検知装置が検知した電圧値とに基づいて前記第1の加熱装置の消費電力量を算出する、第1態様に記載の炊飯器を提供する。
前記消費電力量算出装置は、前記電流検知装置が検知した電流値と前記電圧検知装置が検知した電圧値とに基づいて前記第1の加熱装置の消費電力量を算出する、第1態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第4態様によれば、調理物を入れる鍋と、
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置で検知した電流値に基づいて電気料金を算出する電気料金算出装置と、
前記電気料金算出装置が算出した電気料金を表示する電気料金表示装置と、
を備え、
前記電気料金算出装置が算出する電気料金は、前記電流検知装置で検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置にかかる電気料金に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により費やされた電気料金を加算した料金である、炊飯器を提供する。
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置で検知した電流値に基づいて電気料金を算出する電気料金算出装置と、
前記電気料金算出装置が算出した電気料金を表示する電気料金表示装置と、
を備え、
前記電気料金算出装置が算出する電気料金は、前記電流検知装置で検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置にかかる電気料金に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により費やされた電気料金を加算した料金である、炊飯器を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記電気料金算出装置が算出する電気料金は、前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置にかかる電気料金に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により費やされた電気料金と、調理時間に応じた電気料金とを加算した料金である、第4態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第6態様によれば、更に、前記第1の加熱装置への入力電圧を検知する電圧検知装置を備え、
前記電気料金算出装置は、前記電流検知装置が検知した電流値と前記電圧検知装置が検知した電圧値とに基づいて前記第1の加熱装置にかかる電気料金を算出する、第4態様に記載の炊飯器を提供する。
前記電気料金算出装置は、前記電流検知装置が検知した電流値と前記電圧検知装置が検知した電圧値とに基づいて前記第1の加熱装置にかかる電気料金を算出する、第4態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記電気料金表示装置は、炊飯に費やした電気料金、保温に費やした電気料金、炊飯開始から保温終了までに費やした電気料金、炊飯器の動作開始から炊飯中又は保温中の任意期間までに費やした電気料金のいずれかを表示する、第4態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記電気料金表示装置は、炊飯終了時に自動的に、炊飯で費やした電気料金を任意の一定時間表示し、その後、保温状態に移行したことを示す情報を表示する、第7態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第9態様によれば、更に、前記電気料金の表示を指示する表示指示ボタンを備え、
前記電気料金表示装置は、炊飯動作又は保温動作中に前記表示指示ボタンが押されたとき、炊飯開始から前記表示指示ボタンが押されるまでに費やした電気料金を表示する、第7態様に記載の炊飯器を提供する。
前記電気料金表示装置は、炊飯動作又は保温動作中に前記表示指示ボタンが押されたとき、炊飯開始から前記表示指示ボタンが押されるまでに費やした電気料金を表示する、第7態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記電気料金の表示を指示する電気料金表示指示ボタンと、
過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を記憶する記憶部と、
を更に備え、
前記電気料金表示装置は、待機状態で前記表示指示ボタンが押されたとき、前記記憶部に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を表示する、第7態様に記載の炊飯器を提供する。
過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を記憶する記憶部と、
を更に備え、
前記電気料金表示装置は、待機状態で前記表示指示ボタンが押されたとき、前記記憶部に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を表示する、第7態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第11態様によれば、前記記憶部は、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該実行した炊飯又は保温に対応する炊飯コース又は保温コースを関連付けて記憶し、
前記電気料金表示装置は、待機状態で前記表示指示ボタンが押されたとき、前記記憶部に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金と、当該電気料金に関連付けられた炊飯コース又は保温コースとを表示する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
前記電気料金表示装置は、待機状態で前記表示指示ボタンが押されたとき、前記記憶部に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金と、当該電気料金に関連付けられた炊飯コース又は保温コースとを表示する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第12態様によれば、前記記憶部は、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該炊飯又は保温を実行した日時を関連付けて記憶し、
前記電気料金表示装置は、待機状態で前記表示指示ボタンが押されたとき、前記記憶部に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金と、当該電気料金に関連付けられた日時とを表示する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
前記電気料金表示装置は、待機状態で前記表示指示ボタンが押されたとき、前記記憶部に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金と、当該電気料金に関連付けられた日時とを表示する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第13態様によれば、更に、電気料金の単価を入力可能な単価入力部を備え、
前記記憶部は、前記単価入力部に入力された電気料金の単価を記憶し、
前記電気料金算出装置は、前記電気料金の単価に基づいて調理にかかる電気料金を算出する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
前記記憶部は、前記単価入力部に入力された電気料金の単価を記憶し、
前記電気料金算出装置は、前記電気料金の単価に基づいて調理にかかる電気料金を算出する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第14態様によれば、前記単価入力部は、契約している電力会社の電気料金契約条件にあたる時間帯別、曜日毎、月毎、又はある一定の期間毎の電気料金の単価を入力可能である、第13態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記電気料金表示装置は、電気料金を、1回の炊飯毎、1回の保温毎、1回の炊飯及び保温毎、一日単位で費やした電気料金毎、任意の期間に費やした電気料金毎、曜日毎に費やした電気料金毎、朝、昼、夕、晩、夜中等の食事の時間帯毎、又は、契約している電力会社の電気料金設定単価毎に累計して表示する、第10態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第16態様によれば、外部通信端末と通信を行う通信装置を更に備え、
前記通信装置は、前記記憶部に記憶された情報を前記外部通信端末に通信する、第11又は12態様に記載の炊飯器を提供する。
前記通信装置は、前記記憶部に記憶された情報を前記外部通信端末に通信する、第11又は12態様に記載の炊飯器を提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって、本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
以下に、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
以下に、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
図1において、本第1実施形態にかかる炊飯器は、鍋1と、第1の加熱装置2と、第2の加熱装置3と、第1の加熱装置2と第2の加熱装置3とを制御する制御装置4とを備えている。
鍋1は、例えば、米や水などの調理物を入れる磁性体製の容器である。
第1の加熱装置2は、鍋1を誘導加熱する加熱コイル21と、加熱コイル21に高周波電流を供給するインバータ回路22とを備えている。加熱コイル21は、例えば、鍋1の底面近傍に配置されている。また、鍋1の底面近傍には、鍋1の温度を検知する温度センサ(図示せず)が設けられている。
第2の加熱装置3は、鍋1を加熱する抵抗加熱ヒータ31と、抵抗加熱ヒータ31のオン/オフを切り換えるスイッチング回路32とを備えている。第2の加熱装置3は、例えば、鍋1の側面に配置されている。抵抗加熱ヒータ31は、鍋1を側面から加熱するものである。抵抗加熱ヒータ31がオンされると、100W消費される。
制御装置4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の半導体素子を備えている。制御装置4は、前記温度センサの検知温度と、予め記憶された炊飯シーケンスとに基づき、インバータ回路22の電力を制御するとともに、スイッチング回路32のオン/オフを制御する。
また、制御装置4は、予め記憶された制御プログラムに基づいて、電流検知装置5と、消費電力算出装置6と、消費電力量表示装置7とを制御する。
電流検知装置5は、第1の加熱装置2のインバータ回路22に入力される電流値を検知するものである。電流検知装置5は、例えば、カレントトランスの一次側コイルに電流を流し、当該カレントトランスの二次側コイルの出力値をAD変換することにより、インバータ回路22に入力される電流値を検知するように構成されている。なお、電流検知装置5は、例えば、電流検知専用の半導体素子を用いて、インバータ回路22に入力される電流値を検知するように構成されてもよい。
消費電力算出装置6は、例えば、消費電力を演算するための半導体素子を備えている。消費電力算出装置6は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて消費電力量を算出する。なお、本第1実施形態では、消費電力算出装置6と制御装置4とを別々に設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、消費電力算出装置6の機能を制御装置4が備えてもよい。
消費電力量表示装置7は、例えば、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)で構成されている。消費電力量表示装置7は、消費電力算出装置6が算出した消費電力量を表示する。
次に、制御装置5による第1の加熱装置2の電力制御について説明する。
本第1実施形態において、制御装置4は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて第1の加熱装置2の電力を制御する。第1の加熱装置2の電力が目標の電力になるようにする制御装置4の制御は、例えば、次の手順で行われる。
まず、制御装置4は、目標の電力より確実に低い電力でインバータ回路22を一旦駆動する。また、制御装置4は、このときに電流検知装置5が検知した電流値を読み込む。
次いで、制御装置4は、読み込んだ電流値と目標電力の時に想定される電流値(以下、目標電流値という)との差を確認し、当該差が大きければ、第1の加熱装置2の電力が少し増加するようにインバータ回路22を駆動する。また、制御装置4は、このときに電流検知装置5が検知した電流値を読み込む。
次いで、制御装置4は、読み込んだ電流値と目標電流値との差を確認し、当該差が大きければ、第1の加熱装置2の電力が少し増加するようにインバータ回路22を駆動する。
以下、制御装置4は、同様の処理を繰り返し、第1の加熱装置2の電力が徐々に目標の電力になるようにインバータ回路22を駆動する。なお、このような制御装置4の制御により、第1の加熱装置2の電力が大体目標の電力となるのは、加熱開始から約0.3〜1秒後である。第1の加熱装置2の電力が目標の電力になると、制御装置4は、当該目標の電力を維持するようにインバータ回路22を駆動する。
次に、消費電力算出装置6による第1の加熱装置2の消費電力量の算出について説明する。
本第1実施形態において、消費電力量算出装置6は、電流検知装置5が検知した電流値と予め設定された値(例えば、入力電圧の固定値である100V)との積を積算することにより、第1の加熱装置2の消費電力量を算出する。
より具体的には、消費電力量算出装置6は、調理開始後0.1秒毎に電流検知装置5が検知した電流値と、入力電圧の固定値である100Vとの積を求める。以下、この積を瞬間電力という。
その後、消費電力量算出装置6は、当該0.1秒毎の瞬間電力を積算していく。これにより、第1の加熱装置2の消費電力量が算出される。なお、これにより算出される消費電力量は、0.1秒毎の瞬間電力を積算したものであるので、ワット秒の単位で算出したい場合は、当該消費電力量を10で割ることで算出することができる。また、ワット時の単位で算出したい場合は、前記ワット秒の単位で算出した消費電力量を3600で割ることで算出することができる。
次に、消費電力量算出装置6が、0.1秒毎に電流検知装置5が検知した電流値に基づいて瞬間電力を求めるようにした理由について説明する。
本第1実施形態においては、第1の加熱装置2の電力が徐々に目標電力に近づくように制御装置4がインバータ回路22を制御するので、加熱開始から0.3〜1秒ほどの間は電力が安定していない。以下、この期間を過渡期間という。このため、消費電力量算出装置6が、例えば1秒毎に電流検知装置5が検知した電流値に基づいて瞬間電力を求めるようにすると、前記過渡期間の電力量を正しく算出できない。すなわち、消費電力量算出装置6が算出した消費電力量と実際の消費電力量とに差異が生じる。
第1の加熱装置2が目標の電力を長時間にわたり維持するように制御装置4がインバータ回路22を制御するときは、前記差異は無視できる。しかしながら、1秒オン、1秒オフを繰り返すような、頻繁にオンからオフ、オフからオンに切り替わる制御を制御装置4がインバータ回路22に対して行う場合、前記差異が蓄積され、最終的に当該差異が無視できないレベルまで大きくなる。
このため、本第1実施形態では、消費電力量算出装置6が瞬間電力を求める間隔を、過渡期間の1/2以下である0.1秒とし、前記差異を小さくするようにしている。
また、本第1実施形態において、制御装置4は、第2の加熱装置3の消費電力に関する情報を取得し、消費電力量算出装置6に出力する。
第2の加熱装置3の抵抗加熱ヒータ31として単位時間当たりの消費電力が100Wの抵抗加熱ヒータを用いた場合、抵抗加熱ヒータ31の駆動時間が36秒経過する毎に3600Ws(=1Wh)の電力が消費される。すなわち、抵抗加熱ヒータ31のような抵抗負荷は駆動開始の時点から電力が安定しているので、抵抗加熱ヒータ31の消費電力量は、駆動時間に比例する。
このため、第2の加熱装置3の消費電力量は、別途電流検知装置を設けることなく、第2の加熱装置3の駆動時間と抵抗加熱ヒータ31の単位時間当たりの消費電力との積を計算することにより、正確に求めることができる。
そこで、本第1実施形態において、消費電力量算出装置6が算出する消費電力量は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて算出した第1の加熱装置2の消費電力量に、第2の加熱装置3の駆動時間に応じて第2の加熱装置3により消費された消費電力量を加算した値としている。
これにより、電流検知装置5の数量を加熱装置2,3の数量より少なくして、炊飯器の大型化を抑えるとともに、調理にかかる消費電力量をより正確に算出することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態にかかる炊飯器について説明する。
次に、本発明の第2実施形態にかかる炊飯器について説明する。
本第2実施形態にかかる炊飯器が前記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、消費電力量算出装置6が算出する消費電力量を、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて算出した第1の加熱装置2の消費電力量に、第2の加熱装置3の駆動時間に応じて第2の加熱装置3により消費された消費電力量と、調理時間に応じた消費電力量とを加算した値を消費電力量算出装置6が算出する消費電力量としている点である。
ここで、「調理時間に応じた消費電力量」とは、調理動作中に、第1及び第2の加熱装置2,3以外の部品、例えば、インバータ回路22を冷却するファンモータ(図示せず)や電源回路などで消費される消費電力をいう。
調理動作中においては、加熱コイル21や抵抗加熱ヒータ31などの消費電力が多い負荷をオフしていても、ファンモータや電源回路などの部品により数ワット程度の電力が消費されている。例えば、この電力を3Wとしたとき、1200秒経過後の消費電力量は3600Ws(=1Wh)となり、60分経過後の消費電力量は3Whとなる。
本第2実施形態にかかる炊飯器によれば、このような調理時間に応じた消費電力量を加算するようにしているので、調理にかかる消費電力量をより正確に算出することができる。
なお、調理時間に応じた消費電力量の加算は、調理開始から終了までの調理時間を測定した後に行ってもよいし、調理開始から時間をカウントし、一定時間毎に当該加算を行うようにしてもよい。例えば、ファンモータや電源回路などの部品により消費される電力が3Wである場合、調理開始から120秒経過毎に0.1Wh、又は1200秒経過毎に1Whの消費電力量を加算するようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器について説明する。図2は、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器について説明する。図2は、本発明の第3実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第3実施形態にかかる炊飯器が前記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、インバータ回路22の入力電圧を検知する電圧検知装置8を更に備え、消費電力量算出装置6が、電流検知装置5が検知した電流値と電圧検知装置8が検知した電流値とに基づいて第1の加熱装置2の消費電力量を算出するように構成されている点である。
電圧検知装置8は、インバータ回路22の入力電圧を抵抗分圧し、その分圧した値を制御装置4が備えるAD変換器へ入力することで、電圧値を算出するようにしている。この電圧値は、制御装置4が、第1の加熱装置2の電力を制御する際に用いられる。制御装置4は、入力電圧が100Vより高いときは目標電流値を下げ、入力電圧が100Vより低いときは目標電流値を上げることにより、入力電圧の変動に対して、第1の加熱装置2の電力がなるべく目標の電力に近づくように制御する。
また、電圧検知装置8が検知した電圧値は、消費電力量算出装置6へも出力される。本第3実施形態において、消費電力量算出装置6は、電流検知装置5が検知した電流値と電圧検知装置8が検知した電圧値との積を計算することにより、第1の加熱装置2の電力を算出する。
本第3実施形態にかかる炊飯器によれば、インバータ回路22の入力電圧が変動しても、第1の加熱装置2の消費電力量の算出をより正確に行うことができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器について説明する。図3は、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器について説明する。図3は、本発明の第4実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第4実施形態にかかる炊飯器が前記第1実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、消費電力量算出装置6と消費電力量表示装置7とに代えて、電気料金算出装置9と電気料金表示装置とを備える点である。
図3において、電気料金算出装置9は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて調理にかかる電気料金を算出するものである。例えば、電気料金算出装置9は、調理開始後0.1秒毎に電流検知装置5が検知した電流値に基づいて算出した第1の加熱装置2の消費電力量に、第2の加熱装置3の駆動時間に応じて第2の加熱装置3により消費された消費電力量を加算し、当該補正後の消費電力量に所定の電気代単価を掛け合わせることで、電気料金を算出する。
例えば、1kWhあたりの電気代単価を23円とし、消費電力量が0.5kWhであったとき、電気料金は11.5円と算出できる。消費電力量の算出方法は、前記第1実施形態で説明した算出方法と同様であるので、説明は省略する。
電気料金表示装置10は、例えば、液晶表示装置で構成されている。電気料金表示装置10は、電気料金算出装置9が算出した電気料金を表示する。
本第4実施形態にかかる炊飯器によれば、1つの電流検知装置5により第1及び第2の加熱装置2、3の電気料金を算出することができるので、炊飯器の大型化を抑えるとともに、調理にかかる電気料金をより正確に算出することができる。
なお、本第4実施形態においては、電気料金算出装置9は調理にかかる消費電力量を求めた後、当該消費電力量に電気代単価を掛け合わせて電気料金を算出するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、0.1秒毎の電流値から直接電気料金を求める係数を掛け合わせ、その値を積算するように構成してもよい。この場合でも、同様の効果が得られる。なお、この場合、第2の加熱装置3の駆動時間に合わせて、所定の係数を掛け合わせた値で補正するとよい。
また、本第4実施形態では、電気料金算出装置9が電気料金を算出するものとしたが、電気料金算出装置9の機能を制御装置4が備えるように構成しても良い。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態にかかる炊飯器について説明する。
次に、本発明の第5実施形態にかかる炊飯器について説明する。
本第5実施形態にかかる炊飯器が前記第4実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、電流検知装置5が検知した電流値に基づいて算出した第1の加熱装置の電気料金に、第2の加熱装置3の駆動時間に応じて第2の加熱装置3により費やされた電気料金と、調理時間に応じた電気料金とを加算した値を電気料金算出装置6が算出する電気料金としている点である。
ここで、「調理時間に応じた電気料金」とは、調理動作中に、第1及び第2の加熱装置2,3以外の部品、例えば、インバータ回路22を冷却するファンモータ(図示せず)や電源回路などで消費される電気料金をいう。
本第5実施形態にかかる炊飯器によれば、このような調理時間に応じた電気料金を加算するようにしているので、調理にかかる電気料金をより正確に算出することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器について説明する。図4は、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器について説明する。図4は、本発明の第6実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第6実施形態にかかる炊飯器が前記第4実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、インバータ回路22の入力電圧を検知する電圧検知装置8を更に備え、電気料金算出装置9が、電流検知装置5が検知した電流値と電圧検知装置8が検知した電流値とに基づいて前記第1の加熱装置2の電気料金を算出するように構成されている点である。
電圧検知装置8は、インバータ回路22の入力電圧を抵抗分圧し、その分圧した値を制御装置4が備えるAD変換器へ入力することで、電圧値を算出するようにしている。この電圧値は、制御装置4が、第1の加熱手段2の電力を制御する際に用いられる。制御装置4は、入力電圧が100Vより高いときは目標電流値を下げ、入力電圧100Vより低いときは目標電流値を上げることにより、入力電圧の変動に対して、第1の加熱装置2の電力がなるべく目標の電力に近づくよう制御する。
また、電圧検知装置8が検知した電圧値は、電気料金算出装置9へも出力される。本第6実施形態において、電気料金算出装置9は、電流検知装置5検知した電流値と電圧検知装置8が検知した電圧値との積を計算することにより第1の加熱装置2の電力を算出し、当該電力を積算することで第1の加熱装置2の消費電力量を算出する。更に、電気料金算出装置9は、当該消費電力量に所定の電気代単価を掛け合わせることにより、調理にかかる電気料金を算出する。
本第6実施形態にかかる炊飯器によれば、インバータ回路22の入力電圧が変動しても、第1の加熱装置2にかかる電気料金の算出をより正確に行うことができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器について説明する。
次に、本発明の第7実施形態にかかる炊飯器について説明する。
本第7実施形態にかかる炊飯器が前記第4実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、電気料金表示装置10が下記に示す特定のタイミングで電気料金を表示する点である。
本第7実施形態において、電気料金算出装置9は、炊飯に費やした電気料金(炊飯開始から炊飯終了までに費やした電気料金)を算出する。電気料金表示装置10は、炊飯終了時に自動的に、電気料金算出装置9が算出した炊飯に費やした電気料金を表示する。例えば、当該電気料金が約6.2円である場合、電気料金表示装置10は、図5に示すように当該電気料金を表示する。
また、電気料金表示装置10は、炊飯終了から任意の一定時間(例えば、6分間)、前記電気料金を表示する。その後、電気料金表示装置10は、保温状態に移行したことを示す情報を表示する。
また、本第7実施形態において、電気料金算出装置9は、保温に費やした電気料金(保温開始から保温終了までに費やした電気料金)を算出する。電気料金表示装置10は、保温終了時において、電気料金算出装置9が算出した保温に費やした電気料金を表示する。例えば、当該電気料金が1.2円である場合、電気料金表示装置10は、図6に示すように当該電気料金を表示する。
電気料金表示装置10は、炊飯終了から任意の一定時間(例えば、1分間)、前記電気料金を表示する。その後、電気料金表示装置10は、通常の待機状態(炊飯も保温も行っていない状態)に移行したことを示す情報を表示する。
本第7実施形態にかかる炊飯器によれば、炊飯及び保温動作にどれくらいの電気料金を費やしたかを容易に知ることができる。
また、本第7実施形態にかかる炊飯器によれば、電気料金表示装置10が、炊飯終了時に自動的に、炊飯で費やした電気料金を任意の一定時間表示し、その後、保温状態に移行したことを示す情報を表示する。これにより、保温状態であるのに電気料金が表示され、現在炊飯器がどのような状態であるかを容易に把握できないといった問題が生じることを抑えることができる。
なお、保温終了時においては、ユーザ自身が切ボタンを押すなどして保温動作を停止させるために、ユーザが炊飯器の近くにいる。一方、炊飯終了時においては、自動的に炊飯動作が停止するため、ユーザが炊飯器の近くにいない可能性がある。このため、電気料金表示装置10は、炊飯に費やした電気料金を表示する時間を、保温に費やした電気料金を表示するよりも長く表示することが好ましい。
また、本第7実施形態では、炊飯に費やした電気料金と、保温に費やした電気料金とを表示するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、炊飯開始から保温終了までに費やした電気料金を表示するようにしてもよい。また、例えば、炊飯開始から保温終了までに費やした電気料金と、保温に費やした電気料金とを同時に表示するようにしてもよい。また、例えば、炊飯器の動作開始から炊飯中又は保温中の任意期間までに費やした電気料金を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザの使い勝手を向上することができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器について説明する。図8は、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器について説明する。図8は、本発明の第8実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第8実施形態にかかる炊飯器が前記第4実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、表示指示ボタン51を更に備える点である。
表示指示ボタン51は、例えば、電気料金を表示させるためのボタンである。炊飯動作又は保温動作が行われている状態で表示指示ボタン51が押されると、電気料金算出装置9が、炊飯開始又は保温開始から表示指示ボタン51が押されるまでに費やした電気料金を算出する。電気料金表示装置10は、このようにして電気料金算出装置9により算出された電気料金を任意の一定時間表示する。
本第8実施形態にかかる炊飯器によれば、炊飯動作又は保温動作の途中で、それまでに費やした電気料金を知ることができるので、ユーザの使い勝手を一層向上させることができる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態にかかる炊飯器について説明する。図9は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、第9実施形態にかかる炊飯器について説明する。図9は、本発明の第9実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第9実施形態にかかる炊飯器が前記第8実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、記憶部52を更に備える点である。
記憶部52は、例えば、フラッシュメモリを備えている。記憶部52は、過去(前回又はそれ以前)に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を記憶する。
炊飯動作も保温動作も行われていない待機状態で表示指示ボタン51が押されると、電気料金算出装置9は、記憶部52に記憶された過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を読み込む。電気料金表示装置10は、当該電気料金を表示する。
本第9実施形態にかかる炊飯器によれば、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金を知ることができるので、ユーザの使い勝手を一層向上させることができる。
なお、本第9実施形態において、電気料金表示装置10は、図10に示すように、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金の履歴を複数表示することが好ましい。これにより、ユーザの使い勝手を一層向上させることができる。
また、本第9実施形態において、電気料金表示装置10は、図10に示すように、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該実行した炊飯又は保温に対応する炊飯コース又は保温コースを表示することが好ましい。これにより、ユーザの使い勝手を一層向上させることができる。なお、この場合、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該実行した炊飯又は保温に対応する炊飯コース又は保温コースを関連付けて、あらかじめ記憶部51に記憶させればよい。
また、本第9実施形態において、電気料金表示装置10は、図10に示すように、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該炊飯又は保温を実行した日時を表示することが好ましい。これにより、ユーザの使い勝手を一層向上させることができる。なお、この場合、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該炊飯又は保温を実行した日時を関連付けて、あらかじめ記憶部51に記憶させればよい。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器について説明する。図11は、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器について説明する。図11は、本発明の第10実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第10実施形態にかかる炊飯器が前記第9実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、電気料金の単価を入力可能な単価入力部53を更に備える点である。
単価入力部53は、炊飯器に搭載されたボタンであっても、携帯電話や外部サーバ等から電気料金の単価に関する情報を受信するものであってもよい。単価入力部53に入力された電気料金の単価は、記憶部52に記憶される。電気料金算出装置9は、記憶部52に記憶された電気料金の単価に基づいて調理にかかる電気料金を算出する。
本第10実施形態にかかる炊飯器によれば、地域等によって電気料金が異なっている場合でも、より正確な電気料金を算出することができる。
なお、単価入力部53は、契約している電力会社の電気料金契約条件にあたる時間帯別、曜日毎、月毎、又はある一定の期間毎の電気料金の単価を入力可能であることが好ましい。これにより、地域等によって電気料金が異なっている場合だけでなく、時間帯や曜日等によって電気料金が異なっている場合でも、より正確な電気料金を算出することができる。
なお、電気料金表示装置10は、電気料金を、1回の炊飯毎、1回の保温毎、1回の炊飯及び保温毎、一日単位で費やした電気料金毎、任意の期間に費やした電気料金毎、曜日毎に費やした電気料金毎、朝、昼、夕、晩、夜中等の食事の時間帯毎、又は、契約している電力会社の電気料金設定単価毎に累計して表示することが好ましい。これにより、ユーザは、電気料金を視覚的に容易に理解することができる。図12は、電気料金を1回の炊飯毎に累計し、棒グラフで表示した例を示している。
(第11実施形態)
次に、第11実施形態にかかる炊飯器について説明する。図13は、本発明の第11実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
次に、第11実施形態にかかる炊飯器について説明する。図13は、本発明の第11実施形態にかかる炊飯器の構成を示すブロック図である。
本第11実施形態にかかる炊飯器が前記第9実施形態にかかる炊飯器と異なる点は、通信装置54を更に備える点である。
通信装置54は、携帯電話や外部サーバ等の外部通信端末と通信を行うものである。より具体的には、通信装置54は、外部通信端末と送受信する無線信号の変調、復調、符号化、複号化等を行うものである。通信装置54の無線通信方式としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identitication)を用いた通信方式や、Bluetooth(登録商標)等がある。
本第11実施形態において、記憶部52は、過去に実行した炊飯又は保温時に費やした電気料金とともに、当該実行した炊飯又は保温に対応する炊飯コース又は保温コース、或いは当該炊飯又は保温を実行した日時を互いに関連付けて記憶している。通信装置54は、記憶部52に記憶された情報を外部通信端末に通信する。
本第11実施形態にかかる炊飯器によれば、携帯電話や外部サーバ等に電気料金を管理させることができる。
なお、通信装置54は、無線通信方式ではなく有線通信方式で通信端末と通信を行うものであってもよい。また、通信装置54は、例えば、PCT/ITプロトコルによるインターネット接続が可能なものであってもよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明にかかる炊飯器は、炊飯器の大型化を抑えるとともに、調理にかかる消費電力量又は電気料金をより正確に算出することができるので、消費電力量又は電気料金を表示する機能を有する炊飯器に有用である。
1 鍋
2 第1の加熱装置
3 第2の加熱装置
4 制御装置
5 電流検知装置
6 消費電力量算出装置
7 消費電力量表示装置
8 電圧検知装置
9 電気料金算出装置
10 電気料金表示装置
21 加熱コイル
22 インバータ回路
31 抵抗加熱ヒータ
32 スイッチング回路
51 表示指示ボタン
52 記憶部
53 単価入力部
54 通信装置
2 第1の加熱装置
3 第2の加熱装置
4 制御装置
5 電流検知装置
6 消費電力量算出装置
7 消費電力量表示装置
8 電圧検知装置
9 電気料金算出装置
10 電気料金表示装置
21 加熱コイル
22 インバータ回路
31 抵抗加熱ヒータ
32 スイッチング回路
51 表示指示ボタン
52 記憶部
53 単価入力部
54 通信装置
Claims (2)
- 調理物を入れる鍋と、
前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを有する第1の加熱装置と、
前記鍋を加熱する抵抗加熱ヒータと、前記抵抗加熱ヒータのオン/オフを切り換えるスイッチング回路とを有する第2の加熱装置と、
前記インバータ回路に入力される電流値を検知する電流検知装置と、
前記第1の加熱装置と前記第2の加熱装置とを制御する制御装置と、
前記電流検知装置が検知した電流値に基づいて電気料金を算出する電気料金算出装置と、
前記電気料金算出装置が算出した電気料金を表示する電気料金表示装置と、
電気料金の単価を入力可能な単価入力部と、
外部通信端末と通信を行う通信装置と、
を備え、
前記電気料金算出装置が算出する電気料金は、前記電流検知装置で検知した電流値に基づいて算出した前記第1の加熱装置にかかる電気料金に、前記第2の加熱装置の駆動時間に応じて前記第2の加熱装置により費やされた電気料金を加算した料金であり、
前記単価入力部は、前記外部通信端末から前記通信装置を介して電気料金の単価に関する情報を受信する、炊飯器。 - 前記電気料金の単価を記憶する記憶部と、
を更に備え、
前記電気料金算出装置は、前記記憶部に記憶された電気料金の単価に基づいて調理にかかる電気料金を算出する、請求項1に記載の炊飯器。
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