JP2017074037A - 草刈機の刈刃 - Google Patents
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Abstract
【課題】
背丈の低い草も、背丈が高く太くて硬い草も刈り払いすることができ、且つ、草を刈る刃の部分の交換が容易な草刈機の刈刃を提供すること。
【解決手段】
草刈機の刈刃は、草刈機の回転軸への取り付け孔を中心に備える回転盤と、回転盤の長軸方向端部に取り付けられる払い板と、払い板に取り付けられ、回転盤の周縁外方向に突き出す刃体と、を備え、刃体は、硬度が高く、且つ、靭性の高い金属製のものであり、払い板は、基板部と、立設部と、を有し、正面視すると略L字形状であり、立設部は、回転盤の周縁外方向に向けて、水平方向に回動可能に回転盤に取り付けられている。
【選択図】図1
背丈の低い草も、背丈が高く太くて硬い草も刈り払いすることができ、且つ、草を刈る刃の部分の交換が容易な草刈機の刈刃を提供すること。
【解決手段】
草刈機の刈刃は、草刈機の回転軸への取り付け孔を中心に備える回転盤と、回転盤の長軸方向端部に取り付けられる払い板と、払い板に取り付けられ、回転盤の周縁外方向に突き出す刃体と、を備え、刃体は、硬度が高く、且つ、靭性の高い金属製のものであり、払い板は、基板部と、立設部と、を有し、正面視すると略L字形状であり、立設部は、回転盤の周縁外方向に向けて、水平方向に回動可能に回転盤に取り付けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、草刈機の刈刃に関するものである。
従来、草刈機に用いる刈刃としては、回転盤の周縁部に鋸刃型や羽型の刃を形成したものや、後記特許文献1に記載されているもののように、回転盤にハウジングが設けられ、そのハウジングに刈刃となるワイヤの一端が固着されているワイヤ型のものがある。
特許文献1には、草刈り機の回転刃取付け軸に取付けられて回転させられるとともに上記回転刃取付け軸と一致する中心軸をもち、当該中心軸を中心とする環状の収容室を有するハウジングと、上記収容室に収容され、上記ハウジングに対し、上記中心軸周りに回転可能なリール部材と、上記リール部材に基端側が巻回保持され、先端側が上記ハウジングに設けた導出孔から当該ハウジングの半径方向外方に導出させられるコード状切断部材と、上記ハウジングの回転により生じる遠心力を利用して、上記ハウジングに対して上記リール部材を所定方向に所定角度ずつ相対回転させて上記コード状切断部材を所定長さずつ繰り出す繰り出し機構と、を含むことを特徴とする、草刈り機用回転刃が記載されている。
従来からある草刈機に用いる刈刃に共通する問題として、実際に草を刈る刃自体を交換する作業に時間がかかる問題がある。そして、草刈機に用いる刈刃として、回転盤の周縁部に鋸刃型や羽型の刃を形成したものは、ヨモギやススキ等、比較的背丈が高かったり、茎が太くて硬いものでも刈ることが可能であるが、刈った草等を払うことができないし、石やコンクリート等硬いものに当たると途端に切れが悪くなったり、刃が飛散して人身事故が発生する恐れがあったため、背丈が低い草を効率良く刈ることは困難であった。また、特許文献1に記載されるような刈刃は、背丈が低い草を効率良く刈払いすることは可能だが、茎が太くて硬いものを刈ろうとすると、ワイヤ先端が絡まり巻き込んで回転負荷が急に大きくなり、ワイヤが固定されている部分が破損してしまう可能性が高くうまく刈ることができないという問題があった。
本発明は上記実情を考慮したもので、その解決課題は、背丈の低い草も、背丈が高く太くて硬い草も刈り払いすることができ、且つ、草を刈る刃の部分の交換が容易な草刈機の刈刃を提供することである。
草刈機の刈刃は、草刈機の回転軸への取り付け孔を中心に備える回転盤と、回転盤の長軸方向端部に取り付けられる払い板と、払い板に取り付けられ、回転盤の周縁外方向に突き出す刃体と、を備え、刃体は、硬度が高く、且つ、靭性の高い金属製のものであり、払い板は、基板部と、立設部と、を有し、正面視すると略L字形状であり、立設部は、回転盤の周縁外方向に向けて、水平方向に回動可能に回転盤に取り付けられている。
草刈機の刈刃は、刃体が、刃先と、円柱状の胴部と、胴部より大径な頭部と、を備える棒状刃体であり、立設部が、回転盤の周縁外方向に向かって、棒状刃体が横貫するための立設貫通孔を有し、立設貫通孔の孔径が、前記胴部より大きく、且つ、前記頭部より小さく、棒状刃体が、前記回転盤の周縁外方向に刃先を突き出すように立設貫通孔を横貫するものであってもよい。
草刈機の刈刃は、刃体が、胴部と、胴部に設けられる刃部と、を備える帯状刃体であってもよい。
本発明は、水平方向に回動可能な状態で払い板を回転盤に取り付け、さらに、その払い板に立設貫通孔を設け、その立設貫通孔に、立設貫通孔の孔径より小さな胴部と、回転盤の周縁外方向に突き出す刃体を備えており、払い板によって刈った草を周囲に払うことができるため、地面に近い背丈の低い草を容易に刈り払いすることができる。また、刃体は硬度が高く、且つ、靭性の高い金属製であるため、背丈が高く太くて硬い草も容易に刈ることが可能である。
また、立設貫通孔の孔径より大きな頭部を備える棒状刃体を貫挿し、その棒状刃体によって草を刈ることが可能な構成であれば、草を刈っている時に、石やコンクリート等、切断できないものに刃が当たった場合には、草を刈るための棒状刃体自体が上下左右に動くことで、衝撃をある程度吸収することが可能である。また、棒状刃体は、払い板を横貫する、言い換えるならば、回転盤の周縁外方向に向かって、立設貫通孔を貫いた上で突き出していて、頭部が立設貫通孔の縁に引っかかる構成なので、草刈りの際には回転盤の回転する遠心力によって棒状刃体が立設貫通孔から抜けないが、棒状刃体を交換する場合には、立設貫通孔から使用していた棒状刃体を抜き、新しい棒状刃体を立設貫通孔に差し込むだけでよいため、草を刈る刃の部分の交換が容易である。
また、刃体を棒状刃体に代えて帯状刃体とすることにより、より一層太くて硬い草も容易に刈ることが可能である。
また、立設貫通孔の孔径より大きな頭部を備える棒状刃体を貫挿し、その棒状刃体によって草を刈ることが可能な構成であれば、草を刈っている時に、石やコンクリート等、切断できないものに刃が当たった場合には、草を刈るための棒状刃体自体が上下左右に動くことで、衝撃をある程度吸収することが可能である。また、棒状刃体は、払い板を横貫する、言い換えるならば、回転盤の周縁外方向に向かって、立設貫通孔を貫いた上で突き出していて、頭部が立設貫通孔の縁に引っかかる構成なので、草刈りの際には回転盤の回転する遠心力によって棒状刃体が立設貫通孔から抜けないが、棒状刃体を交換する場合には、立設貫通孔から使用していた棒状刃体を抜き、新しい棒状刃体を立設貫通孔に差し込むだけでよいため、草を刈る刃の部分の交換が容易である。
また、刃体を棒状刃体に代えて帯状刃体とすることにより、より一層太くて硬い草も容易に刈ることが可能である。
以下、この発明の実施の形態を図1から図4を参照して詳細に説明する。まず、本発明の草刈機の刈り刃は、図1(イ)、(ロ)に示すように、回転盤10と、払い板20と、払い板20を回転盤10に取り付けるためのフリー連結手段12と、棒状刃体30と、を備えるものである。
回転盤10は、図1(イ)、(ロ)、図2(イ)に示すように、平板であって、平面視すると略楕円形状をなすものである。そして、図2(イ)に示すように、図示しない草刈機の回転軸へ取り付けるための取り付け孔11を中心に備えると共に、長軸方向両端部に、後述する払い板20を取り付けるための貫通孔13を備えている。なお、回転盤10の素材としては、鋼材等、ある程度の硬度と靭性を備えるものであればどんなものでも問題ないが、軽さも備えたステンレスのバネ材等が特に望ましい。また、軽量化のために、穴等を開けてもよい。
払い板20は、図1に示すように、後述するフリー連結手段12によって、回転盤10の長軸方向両端部に取り付けられるものである。そして、図2(ロ)、(ハ)、(ニ)に示すように、払い板20は、基板部21と、立設部23と、から構成されており、正面視すると略L字形状をなすものである。なお、回転盤10に取り付けられる際には、図1に示すように、立設部23を回転盤10の周縁外方向に向けた状態で、水平方向に回動可能な状態で取り付けられる。なお、基板部21には、図2(ロ)(ニ)に示すように、基板貫通孔22を有しており、回転盤10に取り付けるために、後述するフリー連結手段12によって使用される。そして、図2(ニ)、(ホ)に示すように、立設部23には、立設貫通孔24を有している。立設貫通孔24は、回転盤10の周縁外方向に向かって、後述する棒状刃体30が横貫するための孔である。なお、払い板20の素材としても、鋼材等、ある程度の硬度と靭性を備えるものであればどんなものでも問題ないが、軽さも備えたステンレスのバネ材等が特に望ましい。
フリー連結手段12は、前記したように、払い板20を水平方向に回動可能な状態で回転盤10に取り付けるためのものである。そして、図1に示すように、ボルト14と、ワッシャ15と、ナット16等からなる。そして、払い板20を回転盤10に取り付ける際には、回転盤10の下方向、言い換えるならば、回転盤10の裏側方向からボルト14が貫通孔13と、基板貫通孔22と、ワッシャ15を挿通し、ワッシャ15と、回転盤10と、払い板20の上からナット16を螺合することによって、ある程度締付固定する。なお、締付固定の際には、払い板20を水平方向に回動可能な状態にするために、回転盤10の表面と、ナット16の底面の間の間隔を、払い板20とワッシャ15の厚さよりも0.5mm程度広くすることが好ましい。
棒状刃体30は、刃体の一の態様であって、図2(ホ)に示すように、刃先33と、円柱状の胴部32と、胴部32より大径な頭部31からなるものであって、市販の鉄丸釘で充分代用可能なものである。そして、素材としては、硬度が高く、且つ、靭性の高い金属、例えば鉄等が望ましいものである。なお、棒状刃体30の胴部32は、前記した立設貫通孔24の孔径より小さく、棒状刃体30の頭部31は、前記した立設貫通孔24の孔径より大きいものであって、図2(ホ)に示すように、払い板20を横貫する、言い換えるならば、回転盤10の周縁外方向に向かって、立設貫通孔24を貫いた上で突き出す際には、頭部31が立設貫通孔24の縁に引っかかることが可能な構成となっている。そのため、草刈りの際には回転盤10の回転する遠心力によって棒状刃体30が立設貫通孔24から抜けないようになっている。そして、胴部32よりも立設貫通孔24の孔径が大きいので、棒状刃体30は、立設貫通孔24を貫挿した状態で上下左右にある程度動かすことが可能なものとなっている。
本発明の草刈機の刈刃の他の実施形態としては、棒状刃体30が万が一にも草刈り中に立設貫通孔24から抜けて人身事故が起きないようにするために、抜け防止部材40を更に備える構成が考えられる。図3(イ)、(ロ)に示すように、払い板20の基板部21の中間部付近に、抜け止めボルト41と抜け止めナット42からなる抜け防止部材40を設置することで、棒状刃体30が立設貫通孔24から抜けようとすると、抜け防止部材40に衝突し、完全に立設貫通孔24から棒状刃体30が抜けきることを防ぐことが可能な構成である。なお、この際には、抜け止めナット42の高さ位置が、立設貫通孔24に貫挿した棒状刃体30の頭部31の高さ位置に略等しいことが望ましい。
そして、抜け防止部材40を備える本発明の草刈機の刈刃の他の実施形態としては、図4に示すような構成も考えられる。図4に示す実施形態では、抜け防止部材40は、フリー連結手段12のワッシャ15の代わりに、払い板20の上部に備えられるものであって、抜け止め立設部43と突設部44を備えるものとなっている。突設部44は、回転盤10の周縁外方向に突き出す部位であって、草刈りの際には、払い板20の立設部23の側面に突接するものである。抜け止め立設部43は、立設貫通孔24を、回転盤10の周縁外方向に向かって、棒状刃体30が横貫する際に、棒状刃体30の頭部31の背後に立設する部位であって、棒状刃体30が立設貫通孔24から抜けようとすると、この抜け止め立設部43に衝突し、完全に立設貫通孔24から棒状刃体30が抜けきることを防ぐ役割をなすものである。つまり、抜け止め立設部43の高さ位置が、立設貫通孔24に貫挿した棒状刃体30の頭部31の高さ位置に略等しいことが望ましい。なお、図4に示す抜け防止部材40は、図4(ハ)に示すように、払い板20同様、水平方向に回動することが可能なものであって、突設部44の設けられる位置は、回転盤10の回転方向によって定められ、草刈りの際には、払い板20と抜け防止部材40が一緒に揺動する構成となっている。そして、棒状刃体30を交換する際には、抜け防止部材40だけを回動させることによって、簡単に棒状刃体30を立設貫通孔24から抜き差しすることができるような構成となっている。
そして、抜け防止部材40を備える本発明の草刈機の刈刃の他の実施形態としては、図5に示すような構成も考えられる。図5に示す実施形態は、図3に示す実施形態と刃体が異なるものであり、棒状刃体30の代わりに帯状刃体50を備えている。帯状刃体50は、帯状の胴部52と、胴部52に設けられる刃部54と、を備えている。刃部54は、図5(ハ)に示すように、胴部52の幅方向において傾斜する傾斜面となっている。帯状刃体50は、払い板20の下面に、抜け止めボルト41と抜け止めナット42とワッシャ55により取り付けられている。この形態によれば、必要に応じて、棒状刃体30と帯状刃体50を取り替えて使用することができ、その取り換えも容易に行うことができる。
なお、本発明の草刈機の刈刃は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、回転盤10の平面視した形状は、楕円ではなく、平面上で、ある点からの距離が等しい点の集合でできる曲線、いわゆる円でもよいし、払い板20を複数備える構成等でもよい。
10 回転盤
11 取り付け孔
12 フリー連結手段
13 貫通孔
14 ボルト
15 ワッシャ
16 ナット
20 払い板
21 基板部
22 基板貫通孔
23 立設部
24 立設貫通孔
30 棒状刃体
31 頭部
32 胴部
33 刃先
40 抜け防止部材
41 抜け止めボルト
42 抜け止めナット
43 抜け止め立設部
44 突設部
50 帯状刃体
52 胴部
54 刃部
55 ワッシャ
11 取り付け孔
12 フリー連結手段
13 貫通孔
14 ボルト
15 ワッシャ
16 ナット
20 払い板
21 基板部
22 基板貫通孔
23 立設部
24 立設貫通孔
30 棒状刃体
31 頭部
32 胴部
33 刃先
40 抜け防止部材
41 抜け止めボルト
42 抜け止めナット
43 抜け止め立設部
44 突設部
50 帯状刃体
52 胴部
54 刃部
55 ワッシャ
Claims (3)
- 草刈機の回転軸への取り付け孔を中心に備える回転盤と、該回転盤の長軸方向端部に取り付けられる払い板と、前記払い板に取り付けられ、前記回転盤の周縁外方向に突き出す刃体と、を備え、
前記刃体は、硬度が高く、且つ、靭性の高い金属製のものであり、
前記払い板は、基板部と、立設部と、を有し、正面視すると略L字形状であり、前記立設部は、前記回転盤の周縁外方向に向けて、水平方向に回動可能に前記回転盤に取り付けられていることを特徴とする草刈機の刈刃。 - 前記刃体は、刃先と、円柱状の胴部と、該胴部より大径な頭部と、を備える棒状刃体であり、
前記立設部は、前記回転盤の周縁外方向に向かって、前記棒状刃体が横貫するための立設貫通孔を有し、
前記立設貫通孔の孔径は、前記胴部より大きく、且つ、前記頭部より小さく、
棒状刃体は、前記回転盤の周縁外方向に刃先を突き出すように立設貫通孔を横貫することを特徴とする請求項1記載の草刈機の刈刃。 - 前記刃体は、板状の胴部と、胴部に設けられる刃部と、を備える帯状刃体であることを特徴とする請求項1記載の草刈機の刈刃。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015203517 | 2015-10-15 | ||
JP2015203517 | 2015-10-15 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017074037A true JP2017074037A (ja) | 2017-04-20 |
Family
ID=58550566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016197857A Pending JP2017074037A (ja) | 2015-10-15 | 2016-10-06 | 草刈機の刈刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017074037A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2016
- 2016-10-06 JP JP2016197857A patent/JP2017074037A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171121 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180807 |