JP2017071431A - 簡易再封パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】
別パーツを必要とせずに、たとえ内容物から油などの染み出しがあったとしても再封可能で、かつ、パウチの残存量に即して、パウチの容量を変更し、より小さな容量にパウチを小さくできる、簡易再封機能を有するパウチを得る。
【解決手段】
周囲の端縁部を袋状にヒートシールしてなる積層フィルム製のパウチにおいて、パウチの上部の端縁部をヒートシールした上部シール部の下側に、上部シール部を切り取って内容物の取り出し口を設けるための開封手段が横方向に設けられ、パウチの左右両側の側部シール部の開封手段が設けられた位置の下側に、差し込み片(51)を設け、差し込み片のさらに下側の側部シール部に、それぞれ複数箇所の差し込み孔を、左右同じ高さに設けたことを特徴とする簡易再封パウチ(1)。
【選択図】図1

Description

本発明は、再封可能なパウチに関し、特に再封手段の形成が容易で、かつ、開封した開口部を簡単な操作で確実に再封することができる簡易再封パウチ包装袋に関する。
従来、再封可能なパウチとしては、例えば、再封時に粘着層を有する蓋あるいは容器開口部を密着させて密封する袋、開口部を別添のシール等で留める方法、開口部をクリップ等の別パーツで留める方法があった。
しかし、粘着層を設けた袋やシールで留める方法は、内容物から油分や水分が出て、付着すると、一気に粘着力が低下し、密封できなくなる問題がある。
また、クリップ等の別パーツで留める方法では、別パーツを紛失しやすく、添付する場合も、その保持手段も必要になり、高価になってしまう問題があった。
さらに、再封可能な袋として、例えば、袋の開封位置の下側の両側のフィルムの内面に、チャックテープまたはジッパーなどと呼ばれるチャック付き袋がある。これは、繰り返し嵌合と解離が可能な雄型凸条の嵌合部を設けたテープ体と、雌型凹条の嵌合部を設けたテープ体とを、両者の嵌合部が対向するように貼着しておいて、開封された袋を再封する際には、両者の嵌合部を外側から押圧して嵌合させて再封できるようにした袋である。
チャック付き袋は、チャックテープを袋の開封位置の下側(袋の内部側)の両側のフィルムの内面に、通常ヒートシールにより貼着し、両側のテープ体の嵌合部の嵌合により袋の再封が行われるので、比較的密封性がよく、安定した再封性が得られる。
しかし、チャック付き袋の製造には、袋のフィルムとは別にチャックテープを用意する必要があり、また、チャックテープの取り付けにも専用の取り付け装置が必要で、特に、チャックテープを袋の内面に熱接着する際には、その両端のヒートシール部でシール抜けを生じやすく、ヒートシールを確実に行うためには精度の高い作業と品質管理が必要で、これらを総合すると製造コストの上昇が避けられない問題があった。
そこで、特許文献1では、周囲の端縁部を袋状にヒートシールしてなる積層フィルム製の袋において、
袋の上部の端縁部をヒートシールした上部シール部の下側に、該上部シール部を切り取って内容物の取り出し口を設けるための開封手段が横方向に設けられ、
袋の左右両側の側部シール部の前記開封手段が設けられた位置の下側の領域の上下の中間部に、中間部同士を結ぶように袋の折り曲げ線が横方向に設けられ、折り曲げ線の上下の等しい距離にある両側のシール部の、折り曲げ線で袋を折り返した時に互いに重なり合う位置に、先端が鉤型の凸部となる形状のスリットとこの鉤型の凸部と係合可能な孔部が設けられていることを特徴とする再封機能付き軟包装袋を提案している。
しかしながら、この軟包装袋は、差し込み片と差し込み孔が上部に一対しかないので、内容物が少なくなって来ても、同じ位置で再封するしかなく、軟包装袋全体を小さくできないので、保管するには、不便である。
特開2012−148784号公報
そこで、別パーツを必要とせずに、たとえ内容物から油などの染み出しがあったとしても再封可能で、かつ、パウチの残存量に即して、パウチの容量を変更し、より小さな容量にパウチを小さくできる、簡易再封機能を有するパウチを得ることが本発明の課題である。
本発明は、周囲の端縁部を袋状にヒートシールしてなる積層フィルム製のパウチにおいて、
パウチの上部の端縁部をヒートシールした上部シール部の下側に、上部シール部を切り取って内容物の取り出し口を設けるための開封手段が横方向に設けられ、
パウチの左右両側の側部シール部の、前記開封手段が設けられた位置の下側に差し込み片を設け、
差し込み片のさらに下側の側部シール部に、それぞれ複数箇所の差し込み孔を、左右同じ高さに設けたことを特徴とする簡易再封パウチである。
本発明の簡易再封パウチは、別パーツを必要とせず、物理的に再封可能である。
また、パウチの残存量に即して、パウチの再封する位置を変更可能としているので、残存量が多い時でも、少ない時でも、その量に即して容量を変える事ができる。
本発明の簡易再封パウチ包装袋の第1実施例で、その未開封時と開封時の状態を示す斜視図である。 本発明の簡易再封パウチ包装袋で、残存量が多い時と少ない時の再封状態を示す外観斜視図である。 本発明の簡易再封パウチ包装袋の第2実施例で、その未開封時と再封時の状態を示す斜視図である。 本発明の簡易再封パウチ包装袋の実施例で、再封時の差し込み片の方法を示す拡大した斜視図である。 本発明の簡易再封パウチ包装袋の差し込み片の形状を変えた別の実施例を示す斜視図である。 本発明の簡易再封パウチ包装袋の差し込み片の形状を変えた他の実施例を示す斜視図である。 本発明の簡易再封パウチ包装袋の差し込み孔の形状を変えた別の実施例を示す斜視図である。
以下、本発明の簡易再封パウチの実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の簡易再封パウチにおける第1実施例で、その未開封時と開封時の状態を示す斜視図である。
図1−1で示すように、本発明の簡易再封パウチ1は、積層フィルムからなる前面フィルム2と背面フィルム3で構成され、少なくとも左右の周囲シール4を施した包装袋形状になっている。
この簡易再封パウチ1は、上方の全幅を引き裂いて開封する開封手段を設けたパウチになっていて、開封手段としては、ハーフカット、あるいは脆弱処理が施された開封予定線60と、その左右端部には、切り欠き、あるいは切り込み、ミシン目、レーザー処理線などからなる切り裂き開始点6が設けられている。
パウチに設けられた左右の周囲シール部4において、開封予定線60より下側で、かつ、上方近傍の左右同じ高さに、大きく切り欠いた差し込み切り欠き部50がある。
第1実施例では、その差し込み切り欠き部50の上方から下方に向かって、差し込み片51が設けられている。
左右の差し込み片長さ55は、開封予定線60と差し込み片51根元との間隔である差し込み先長さ54よりも短くしておく。差し込み片長さ55は、差し込みやすさ、抜きやすさを加味し、5mmから10mmにしておくことが好ましい。
また、差し込み切り欠き部長さ56は、差し込み片長さ55よりも長くする必要はあるが、ほぼ、差し込み先長さ54と同程度の長さにしておく。
開封予定線60に設けたハーフカット、あるいは脆弱処理は、引き裂いて開封した時に、開封部が斜めに切れて、差し込み片まで切れてしまわないようにする為に、必要である。同じように、多少のずれが予想される為、第1実施例の形状の場合には、差し込み先長さ54は、10mm程度の長さを設けておくことが望ましい。
差し込み片51を挿入する差し込み孔は、左右それぞれ、上方と下方に、上差し込み孔52と下差し込み孔53が、左右それぞれ同じ高さの位置に設けられている。
もちろん、上差し込み孔52と下差し込み孔53の中間にも、中間差し込み孔なる孔を設けてもかまわない。
パウチ下端からの下差し込み孔53の高さである下差し込み高さ57は、差し込み先長さ54と同じ長さにしておく。
そうすると、下差し込み孔53に差し込み片51を挿入した時に、パウチ下端に開口部が重なるので、よりコンパクトにパウチを折り畳むことが出来る。
本発明の簡易再封パウチは、図1−2で示すように、切り欠き、あるいは切り込み、ミシン目、レーザー処理線などからなる引き裂き開始点6から引き裂き、開封される。開封予定線にはハーフカット、あるいは脆弱処理が施し、引き裂き部が曲がって、差し込み片51まで引き裂かれないようにしている。
図2は、開封した第1実施例の簡易再封パウチの開封部近傍を折り曲げ、差し込み片51を上差し込み孔52と、下差し込み孔53に差し込んだ状態を示す斜視図である。
図2−1は、差し込み片51を上差し込み孔52に差し込んだ状態で、差し込み片51先端が、上差し込み孔52から突き出している。
差し込み片根元と上差し込み孔52との間では、前面フィルム2と背面フィルム3が丸められ、あるいは、折れ曲げられているので、前面フィルム2と背面フィルム3とが接触してパウチを閉鎖し、かつ、両端が固定されているので、パウチを保管可能になっている。
さらに、図2−2は、差し込み片51を下差し込み孔53に差し込んだ状態で、差し込み片51先端が、下差し込み孔53から突き出している。
同じように、差し込み片根元と下差し込み孔53との間では、前面フィルム2と背面フィルム3が丸められ、あるいは、折れ曲げられているので、前面フィルム2と背面フィルム3とが接触してパウチを閉鎖し、かつ、両端が固定され、その上、開封部が、パウチ下端の位置に折り込まれているので、非常にコンパクトにパウチを保管できている。
図3は、本発明の簡易再封パウチにおける第2実施例で、その未開封時と再封時の状態を示す斜視図である。
図3−1で示すように、第2実施例では、差し込み切り欠き部50の下方から上方に向かって、差し込み片510が設けられている。
差し込み片長さ550は、差し込みやすさ、抜きやすさを加味し、5mmから10mmにしておくことが好ましい。
開封予定線60に設けたハーフカット、あるいは脆弱処理は、第1実施例と同じように加
工する。
また、差し込み片根元から開封予定線までの長さである差し込み先長さ560は、第2実施例の形状の場合には、20mmから25mm程度の長さを設けておくことが望ましい。また、差し込み先長さ540は、差し込み片長さ550よりも長くする必要はあるが、ほぼ、切り欠き上端から開封予定線までの長さと同程度の長さにしておく。
差し込み片510を挿入する差し込み孔は、左右それぞれ、上方と下方に、上差し込み孔520と下差し込み孔530が、左右それぞれ同じ高さの位置に設けられている。
パウチ下端からの下差し込み孔530の高さである下差し込み高さ570は、差し込み先長さ560と同じ長さにしておく。
そうすることで、下差し込み孔53に差し込み片51を挿入した時に、パウチ下端に開口部が重なるので、よりコンパクトにパウチを折り畳むことが出来る。
図3−2は、差し込み片510を上差し込み孔520に差し込んだ状態で、差し込み片510先端が、上差し込み孔520から突き出している。
差し込み片根元と上差し込み孔52との間では、前面フィルム2と背面フィルム3が丸められ、あるいは、折れ曲げられているので、前面フィルム2と背面フィルム3とが接触してパウチを閉鎖し、かつ、両端が固定されているので、パウチを保管可能になっている。
図4は、本発明の簡易再封パウチ包装袋の実施例において、再封時の差し込み片の方法を示す拡大図で、差し込み片を上差し込み孔に挿入した状態の例を示した。
図4−1は、第1実施例で、上差し込み孔52から先の開封部側を丸め、差し込み片51を上差し込み孔52に差し込んだ状態を示している。
この方法は、二重に前面フィルム2と背面フィルム3が重なり合うので、確実に閉鎖できると共に、フィルムが元の平らな形状に戻ろうとしても、逆にその力が係止力になって、抜けにくくできる方法である。
図4−2は、第1実施例で、上差し込み孔52から先の開封部側を一端大きく折り曲げ、少し戻すようにして、差し込み片51を上差し込み孔52に差し込んだ状態を示している。
この方法は、前面フィルム2と背面フィルム3が一重にしか重なり合わないが、確実に閉鎖できると共に、再封鎖と開口が容易である。ただ、フィルムが元の平らな形状に戻ろうとする力が大きい場合は、外れやすい方法である。
図4−3は、第2実施例で、上差し込み孔520から先の開封部側を丸め、差し込み片510を上差し込み孔520に差し込んだ状態を示している。
この方法は、二重に前面フィルム2と背面フィルム3が重なり合うので、確実に閉鎖できるが、フィルムが元の平らな形状に戻ろうとする力が大きい場合には、外れやすい方法である。
図4−4は、第2実施例で、上差し込み孔520から先の開封部側を単に折り曲げながら、差し込み片510を上差し込み孔520に差し込んだ状態を示している。
この方法は、前面フィルム2と背面フィルム3が一重にしか重なり合わず、スムースに封鎖し易く、かつ、取り外しやすい。しかし、やや、差し込み片が差し込み孔から外れやすい方法である。
図5、図6は、第1実施例の差し込み片の形状を、やや、抜けにくくする方法の一例である。
図5−1は、差し込み片51の先端を外側に変形させたものである。少なくとも上差し込み孔や下差し込み孔の最外位置よりも外側に変形させ、差し込み時に係合させる。
差し込み片を差し込み孔に差し込まない時のパウチは、柔軟で腰がない状態であるが、差し込み片を差し込み孔に差し込むと、幅方向が変形し難くなり、左右の差し込み片51ピッチが変化しないので、しっかり係止できる。
図5−2は、差し込み片51の先端を内側に変形させたもので、同様の効果が出る。
少なくとも上差し込み孔や下差し込み孔の最内位置よりも内側に寄せるように変形させ、差し込み時に係合させる。
図6は、差し込み片51の先端の外側と内側に、それぞれ凸部を有し、中央に逃がしを施し、外側と内側双方の凸部間の寸法を、差し込み孔幅よりも大きくしたもので、それぞれの差し込み孔と差し込み片同士が係止可能な方法である。
このような差し込み片を用いると、パウチの開口部近傍の折り畳み方法や差し込み方向などに寄らずに、確実に封鎖可能になる。また、再開封するには、単に強く引っ張るだけで開封可能である。
図7は、差し込み孔520を完全な孔ではなく、コの字の形状の切り込みで代用した形状で、隙間の小さな孔を製造し難いので、切り込みで作った孔である。もちろん、H形状であっても良い。差し込みやすいが、抜けにくい特徴があるが、引っ張れば抜けるので、開封性も高い。
本発明の簡易再封パウチは、折り曲げた形状を維持するデッドホールド性を有する積層フィルムを使用した表フィルムと裏フィルムによって構成されることが望ましい。
折り曲げるところを、脆弱線や折れ目線でパウチ製造時など、内容物を充填する前に設けてしまうと、内容物を充填しにくい、内容物を取り出しにくい、などの問題が起きやすい。
しかし、本当に折り曲げた状態を維持するようなパウチであると、これも、使用しにくい。開封時に内容物を取り出す時にも、自然に内容物が出にくい。
そこで、デッドホールド性を有する素材としては、金属箔やセロファンなどが考えられる。金属箔では、特に入手し易く、かつ、生産し易いのは、アルミニウム箔である。
これらを積層フィルムに用いて、簡易再封パウチを作り、評価してみた。
以下に本発明の具体的実施例について説明する。
積層フィルムとして、2つの構成で作成して評価した。
<実施例1>
積層フィルムのA構成として、外側から、
ポリエチレンテレフタレート(12μm)/接着剤/アルミニウム箔(7μm)/低密度ポリエチレンとし、低密度ポリエチレンの厚みを30〜90μmの間で10μmずつ変化させた積層フィルムを作成した。
この積層フィルムは、表フィルム、背面フィルムとしてポリエチレン層を合わせるようにして、図1で示す形状に融着した。
外形寸法は、全幅を160mm、高さを245mmとし、上辺シール部の幅を7mm、底部シール部の幅を6mm、左右の側面シール幅を10mmとした。
それぞれ左右同じ高さに、上から、引き裂き開始点としての切り欠き、差し込み片、上差し込み孔、下差し込み孔を設けた。
差し込み片は、幅5mm、長さ7mmとし、上差し込み孔、下差し込み孔は、それぞれ、幅5.2mm、縦1.0mmとした。
引き裂き開始点の位置から差し込み片根元までの差し込み先長さは10mmとし、差し込み切り欠き部長さも10mmとした。従って、差し込み切り欠き部の差し込み片との隙間は3mmとなる。
また、下差し込み高さは、差し込み先長さと同じ10mmとした。
<実施例2>
積層フィルムのB構成として、外側から、
セロファン(300g/m)/接着剤/アルミニウム箔(7μm)/低密度ポリエチレンとし、低密度ポリエチレンの厚みを20〜80μmの間で10μmずつ変化させた積層フィルムを作成した。
その他のパウチの形状については、実施例1と同じ寸法とした。
<評価方法>
以上のように作成した簡易再封パウチの再封時の密封性、再封しやすさなどについて、下記のように評価試験した。
<再封密封性評価方法>
パウチの作成は、それぞれの構成や厚みの積層フィルムにつき、5枚ずつ、パウチを作成した。
密封方法は、直径5mmの球体状の菓子(重量0.2g)を20個ずつパウチ上辺側から詰め、パウチの上辺シール部をヒートシールしてパウチを密封した。
開封方法は、各パウチの引き裂き開始点近傍から開封予定線に沿って引き裂き、開封した。
再封方法は、開封後、差し込み片を図4−2の方法で上差し込み孔に差し込んで再封した。
評価試験は、再封したパウチの開口部側を下にして、10回ずつ振って、内容物がこぼれないか確認し、こぼれが発生したパウチの数を示した。
<再封性評価方法>
パウチの作成は、それぞれの構成や厚みの積層フィルムにつき、20枚ずつ、パウチを作成した。また、輪ゴムやクリップなどの別パーツで再封するパウチも、それぞれ20枚ずつ作成して用意した。
密封方法は、直径5mmの球体状の菓子(重量0.2g)を20個ずつパウチ上辺側から詰め、パウチの上辺シール部をヒートシールしてパウチを密封した。
開封方法は、各パウチの引き裂き開始点近傍から開封予定線に沿って引き裂き、開封した。
再封は、20歳から60歳までの無作為に選び出した20人の方に、輪ゴムやクリップなどの別パーツで再封するパウチは別パーツで再封してもらい、実施例1、実施例2で作成したそれぞれのパウチを図4−2の方法で再封してもらい、それぞれの再封のしやすさを比較し、本発明のパウチの方が再封しやすいと答えた人の割合をパーセントで示した。
<評価結果>
積層フィルムの厚みが薄いほうが折り曲げ易く、かつ、差し込みやすかった。
第1実施例のフィルム構成では、ポリエチレン厚みが50μm未満で、特に30〜40μmが良好であった。
第2実施例のフィルム構成では、ポリエチレン厚みが40μm未満で、特に20〜30μmが良好であった。
Figure 2017071431
以上の結果から、本発明のパウチに使用する積層フィルムは、デッドホールド性を有するアルミニウム層やセロファン層を有する積層フィルムにすることによって、再封性が向上することが分かった。
また、セロファン300g/mは、厚みでは21μmに相当することから、総厚で70μm未満、好ましくは50μm〜60μmが良好なフィルム厚みであることが分かる。
これらのフィルムは、通常のドライラミネーション機、エクストルーダーラミネート機などで貼り合わせるなどして製造することができる。
本発明の簡易再封パウチは、以上のようなもので、別パーツを必要とせず、物理的に再封可能である。
また、パウチの残存量に即して、パウチの再封する位置を変更できるので、残存量が多い時でも、少ない時でも、その量に即して容量を変え、パウチをよりコンパクトに再封する事ができる。
また、デッドホールド性を高めた積層フィルムを使用できるので、より安定して密封状態を維持可能である。さらに、一般的なパウチの製造ラインを使用できるので、生産性も高く、安価で、安定して生産が可能な包装袋を提供でき、本発明のメリットは大きい。
1・・・・・・・・・簡易再封パウチ
2・・・・・・・・・前面フィルム
3・・・・・・・・・背面フィルム
4・・・・・・・・・周囲シール
50・・・・・・・・差し込み切り欠き部
51・・・・・・・・差し込み片
52、520・・・・上差し込み孔
53、530・・・・下差し込み孔
54、540・・・・差し込み先長さ
55、550・・・・差し込み片長さ
56、560・・・・差し込み切り欠き長さ
57・・・・・・・・下差し込み高さ
6・・・・・・・・・引き裂き開始点
60・・・・・・・・開封予定線(開口部)

Claims (9)

  1. 周囲の端縁部を袋状にヒートシールしてなる積層フィルム製のパウチにおいて、
    パウチの上部の端縁部をヒートシールした上部シール部の下側に、上部シール部を切り取って内容物の取り出し口を設けるための開封手段が横方向に設けられ、
    パウチの左右両側の側部シール部の、前記開封手段が設けられた位置の下側に差し込み片を設け、
    差し込み片のさらに下側の側部シール部に、それぞれ複数箇所の差し込み孔を、左右同じ高さに設けたことを特徴とする簡易再封パウチ。
  2. 一番下側の差し込み孔が、パウチ下端から、開封手段と差し込み片根元との長さだけ、上方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の簡易再封パウチ。
  3. 左右の差し込み片外側先端に凸部を有し、左右凸部外側同士の寸法が、左右の差し込み孔同士の外寸よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易再封パウチ。
  4. 左右の差し込み片内側先端に凸部を有し、左右凸部内側同士の寸法が、左右の差し込み孔同士の内寸よりも小さくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易再封パウチ。
  5. 左右の差し込み片の先端の外側と内側にそれぞれ凸部を有し、中央に逃がしを施し、外側と内側双方の凸部間の寸法を、差し込み孔幅よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易再封パウチ。
  6. パウチを構成する積層フィルムが、折り曲げた形状を維持するデッドホールド性を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の簡易再封パウチ。
  7. パウチを構成する積層フィルムが、アルミニウム層、あるいはセロファン層を有することを特徴とする請求項6に記載の簡易再封パウチ。
  8. パウチを構成する積層フィルムが、アルミニウム層を有し、ポリエチレン層が50μm未満とすることを特徴とする請求項7に記載の簡易再封パウチ。
  9. パウチを構成する積層フィルムが、セロファン層を有し、ポリエチレン層が40μm未満とすることを特徴とする請求項7に記載の簡易再封パウチ。
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