JP2017071356A - 自動車用ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】サッシュに貼り付けられたテープの尖った部分をカバー部で覆って安全性を高める場合に、そのカバー部がサッシュの外周縁部から殆ど飛び出さないようにしてカバー部と他の部材との干渉を抑制する。
【解決手段】サッシュ20の外周縁部において縦辺部21と上辺部22とで形成される角部分に切欠部20aが設けられている。サッシュ20にはテープTが貼り付けられている。テープTは、サッシュ20の車室内側に折り返されて切欠部20aの周縁部を被覆している。切欠部20aの内方には、切欠部20aの周縁部を被覆しているテープTを覆うカバー部35が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の側部に配設される自動車用ドアに関し、特にサッシュを有するドアの構造の技術分野に属する。
従来から、自動車の側部に配設される自動車用ドアとして、ウインドガラスの周縁部を保持するサッシュを有するサッシュドアがある。サッシュドアの場合、デザイン上の要求からウインドガラスとの一体感を出すため、しばしばサッシュの車室外面の色を黒色にしてブラックアウト処理を施すことがある。サッシュの車室外面の色を黒色にする方法としては、樹脂成形品からなるガーニッシュをサッシュに取り付ける方法や、例えば特許文献1に開示されているように黒色の粘着テープをサッシュの車室外面に貼り付ける方法等がある。
ガーニッシュを取り付ける方法の場合、ガーニッシュのコストが高いという問題があるので、車種によっては低コスト化を図るために黒色の粘着テープを貼り付ける方法が積極的に選択されることがある。そして、サッシュの車室外面の色を黒色にすることが目的であることから、黒色の粘着テープはサッシュの縦方向に延びる縦辺部から前後方向に延びる上辺部に亘って貼り付けられる。
特許第4596639号公報
ところで、黒色の粘着テープを貼り付ける際、上述のように粘着テープをサッシュの縦辺部から上辺部に亘って連続するように貼り付ける必要があり、しかも、見栄えの観点や剥がれを抑制する観点から、テープはサッシュの外周縁部において車室内側へ折り返すように貼り付けなければならない。ところが、サッシュの縦辺部と上辺部とによってサッシュの上端部には直角に近い角ができており、この角に沿うように粘着テープの貼り付け処理を行ったとき、当該角部分では、粘着テープにおけるサッシュの車室内側への折り返し処理部分が尖ることがある。こうなるとドアの開閉時等に使用者が粘着テープの当該尖った部分に触れないように注意を強いることになり、好ましくない。
そこで、粘着テープが貼り付けられたサッシュの角部分のみを樹脂成形品等からなるカバーで覆って粘着テープの尖った部分が露出しないようにすることが考えられる。しかしながら、サッシュの外周縁部をカバーで覆うと、そのカバーが少なくとも厚み分だけサッシュの外周縁部から飛び出すことになる。こうなると、例えばフロントドアの角部分にカバーを設置した場合には、該カバーとリヤドアとの隙間が狭くなり、該カバーが、リヤドアやリヤドアに配設されるウエザーストリップ等と干渉してしまう恐れがある。これを回避するにはフロントドアとリヤドアとの隙間を拡大すればよいのであるが、そうすると車両の外観見栄え上、好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サッシュに貼り付けられたテープの尖った部分をカバー部で覆って安全性を高める場合に、そのカバー部がサッシュの外周縁部から殆ど飛び出さないようにしてカバー部と他の部材との干渉を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、サッシュの角部分に切欠部を設けてこの切欠部の内方に配置したカバー部によってテープの尖った部分を覆うようにした。
第1の発明は、
上下方向に延びる縦辺部と、該縦辺部の上端から車両前後方向に延びる上辺部とを少なくとも有するサッシュを備えるとともに、自動車の側部に配設される自動車用ドアにおいて、
上記サッシュの外周縁部において上記縦辺部と上記上辺部とで形成される角部分には、該サッシュの一部を切り欠くことによって形成された切欠部が設けられ、
上記サッシュの上記縦辺部から上記上辺部に亘る車室外側の面には、テープが貼り付けられ、該テープは、上記サッシュの外周縁部において該サッシュの車室内側に折り返されて上記切欠部の周縁部を被覆しており、
上記切欠部の内方には、該切欠部の周縁部を被覆している上記テープを覆うカバー部が配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、サッシュの縦辺部から上辺部に亘る車室外側の面に貼り付けられたテープがサッシュの外周縁部においてサッシュの車室内側に折り返されているので、テープによってサッシュの外周縁部も覆うことができ、見栄えが良好になるとともに、テープの剥がれが抑制される。さらに、サッシュに設けられた切欠部の周縁部もテープによって覆われるので、切欠部の形成による見栄えの悪化は最小限になる。そして、切欠部の周縁部を被覆しているテープがカバー部によって覆われるので、当該テープの貼り付け処理時に尖った部分ができていたとしても、当該尖った部分をカバー部で覆って露出しないようにすることが可能になり、安全性が向上する。このとき、カバー部は、切欠部の内方に位置しているので、カバー部がサッシュの外周縁部から殆ど飛び出さないようにしてカバー部と他の部材との干渉が抑制される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記カバー部は、上記切欠部の周縁部に嵌合するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、カバー部が切欠部の周縁部に嵌合することでカバー部のサッシュに対する位置ずれが抑制される。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記自動車用ドアを車室外側から見たとき、上記カバー部の外縁は、上記サッシュの上記縦辺部の外縁を上下方向に延長した延長線上及び上記サッシュの上記上辺部の外縁を車両前後方向に延長した延長線上に位置付けられることを特徴とする。
この構成によれば、カバー部の外縁が、サッシュの縦辺部の外縁及び上辺部の外縁と一致するようになるので、サッシュの外縁がカバー部の外縁と連続してカバー部とサッシュとの一体感が得られる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記サッシュの車室内側には、車体の開口部と該サッシュとの間をシールする弾性材からなるウエザーストリップが配設され、
上記カバー部は、上記ウエザーストリップよりも硬質な樹脂材からなり、上記ウエザーストリップと共に上記サッシュに固定されることを特徴とする。
この構成によれば、カバー部を硬質な樹脂材からなるものとしたので、カバー部の不要な変形が抑制される。これにより、切欠部の周縁部を被覆しているテープがカバー部によって確実に覆われる。そして、カバー部がウエザーストリップと共にサッシュに固定されるので、サッシュへの組付作業性が良好になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記サッシュの車室内側の面には、上記カバー部を有する樹脂製部材が設けられ、
上記樹脂製部材の本体部は、上記サッシュの車室内側の面に沿うように、上記切欠部の内方に対応する部位まで延びるように形成され、
上記カバー部は、上記樹脂製部材の本体部から上記切欠部の内方へ突出していることを特徴とする。
この構成によれば、サッシュの車室内側に設けた樹脂製部材から切欠部の内方へ突出するようにカバー部を設けたので、カバー部が切欠部の周縁部に嵌合し、カバー部のサッシュに対する位置ずれが抑制される。
第1の発明によれば、サッシュの外周縁部において縦辺部と上辺部とで形成される角部分に切欠部を設け、サッシュの車室外側の面に貼り付けたテープを、サッシュの車室内側に折り返して切欠部の周縁部をテープで被覆し、この切欠部の内方に、該切欠部の周縁部を被覆しているテープを覆うカバー部を配置している。これにより、サッシュに貼り付けられたテープの尖った部分をカバー部で覆って安全性を高めることができるとともに、そのカバー部がサッシュの外周縁部から殆ど飛び出さないようにしてカバー部と他の部材との干渉を抑制することができる。
第2の発明によれば、カバー部が切欠部の周縁部に嵌合するので、カバー部のサッシュに対する位置ずれを抑制することができ、ひいてはサッシュの見栄えを良好にすることができる。
第3の発明によれば、カバー部の外縁を、サッシュの縦辺部の外縁の延長線上及び上辺部の外縁の延長線上に位置付けたので、カバー部とサッシュとの一体感を得ることができる。
第4の発明によれば、カバー部を硬質な樹脂材からなるものとしたので、カバー部の不要な変形を抑制することができ、切欠部の周縁部を被覆しているテープをカバー部によって確実に覆うことができる。そして、カバー部をウエザーストリップと共にサッシュに固定できるので、サッシュへの組付作業性を良好にすることができる。
第5の発明によれば、サッシュの車室内側の面に設けた樹脂製部材が切欠部の内方に対応する部位まで延びており、この樹脂製部材の本体部に設けたカバー部が切欠部の内方へ突出しているので、カバー部を切欠部の周縁部に嵌合させてカバー部のサッシュに対する位置ずれを抑制することができる。
実施形態に係る自動車用ドアを備えた自動車の側面図である。 図1における符号Aで示す円で囲まれた部分を拡大して示す側面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 図2におけるIV−IV線断面図である。 フロントドアに配設されるウエザーストリップの上部を車室外側から見た図である。 フロントドアに配設されるウエザーストリップの上部を車室内側から見た図である。 樹脂製部材を車室外側から見た図である。 フロントドアのサッシュの上部を車室外側から見た図である。 変形例に係る図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車100の左側面図である。この自動車100の側部には、該側部に形成された乗降用の開口部を開閉するためのフロントドア1及びリヤドア2が配設されている。尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
フロントドア1は、図示しないが、車体のフロントピラーの下側に対して上下方向に延びる回動軸を有するヒンジを介して連結されており、この回動軸周りに回動して上記開口部を開閉するようになっている。また、リヤドア2は、図示しないが、車体のセンターピラーの下部に対して上下方向に延びる回動軸を有するヒンジを介して連結されており、この回動軸周りに回動して上記開口部を開閉するようになっている。この実施形態では、フロントドア1の後縁部とリヤドア2の前縁部とは前後方向に接近しており、それらの隙間は例えば5mm〜7mm程度に設定されている。尚、リヤドア2の無い自動車のフロントドアに本発明を適用することや、リヤドア2がスライドドアである自動車のフロントドアに本発明を適用することや、バックドアに本発明を適用することも可能である。
フロントドア1は、該フロントドア1の略下半部を構成するドア本体10と、該フロントドア1の略上半部を構成するサッシュ20とを有している。同様に、リヤドア2も該リヤドア2の略下半部を構成するドア本体40と、該リヤドア2の略上半部を構成するサッシュ50とを有している。
フロントドア1は、フロントサイドウインドガラス11を備えており、このフロントサイドウインドガラス11の周縁部がサッシュ20によって保持される。また、リヤドア2は、リアサイドウインドガラス41及びリヤクォーターガラス42を備えており、これらリアサイドウインドガラス41及びリヤクォーターガラス42の周縁部がサッシュ50によって保持される。
フロントドア1のサッシュ20及びリヤドア2のサッシュ50は少なくとも車室外側の面が黒色とされている。これは、デザイン上の要求から、サイドウインドガラス11、41やリヤクォーターガラス42とサッシュ20、50との一体感を出すためのデザイン処理であり、この処理をブラックアウト処理という。車体色に関わらず、黒色のテープをサッシュ20、50に貼り付けることによってブラックアウト処理が施されるのであり、例えば車体色が黒色であっても黒色のテープをサッシュ20、50に貼り付ける。図1では、ブラックアウト処理が施された部分を薄く塗りつぶすことによって示しているが、図2や図8では、便宜上、白色で示している。
フロントドア1のサッシュ20は、フロントサイドウインドガラス11の後縁部に沿って上下方向に延びる縦辺部21と、フロントサイドウインドガラス11の上縁部に沿って前後方向に延びる上辺部22と、フロントサイドウインドガラス11の前縁部に沿って上下方向に延びる前辺部23とを有している。具体的には、サッシュ20の縦辺部21は、ドア本体10の後側上部から上方へ延びている。この縦辺部21の上端に上辺部22の後端が連なり、上辺部22は縦辺部21の上端から前方へ延びている。また、前辺部23は、ドア本体10の前側上部から斜め後方へ向けて延びており、この前辺部23の上端が上辺部22の前端に連なっている。
また、リヤドア2のサッシュ50は、リアサイドウインドガラス41の前縁部に沿って上下方向に延びる縦辺部51と、リアサイドウインドガラス41の上縁部に沿って前後方向に延びる上辺部52と、リヤクォーターガラス42の後縁部に沿って上下方向に延びる後辺部53とを有している。具体的には、サッシュ50の縦辺部51は、ドア本体40の前側上部から上方へ延びている。この縦辺部51の上端に上辺部52の前端が連なり、上辺部52は縦辺部51の上端から後方へ延びている。また、後辺部53は、ドア本体40の後側上部から斜め前方へ向けて延びており、この後辺部53の上端が上辺部52の後端に連なっている。
尚、この実施形態では、リヤドア2にリヤクォーターガラス42が設けられている場合について説明したが、このリヤクォーターガラス42は省略してもよい。
リヤドア2のサッシュ50の車室内側には、図3及び図4に示すように、車体の開口部(図示せず)と該サッシュ50との間をシールするための弾性材からなるウエザーストリップ57が配設されている。ウエザーストリップ57は、リヤドア2のドア本体40側もシールすることができるように、リヤドア2の全周を囲むように延びており、ウエザーストリップ57の各部が図示しない固定具等によってリヤドア2に固定されている。
図2に示すように、ウエザーストリップ57の上部には上方へ突出して前後方向に延びる上部リップ57aが設けられている。上部リップ57aは、サッシュ50の上辺部52の上縁よりも上方へ突出している。また、図3及び図4にも示すように、ウエザーストリップ57の前部には、前方へ突出してフロントドア1に接触する前部リップ部57bが設けられている。
図3及び図4に示すように、フロントドア1のサッシュ20は、車室外側に位置するアウタパネル24と、車室内側に位置するインナパネル25とで構成されている。アウタパネル24及びインナパネル25は、鋼板をプレス成形してなるものである。アウタパネル24とインナパネル25との間には中空部が設けられている。インナパネル25の外周部は、アウタパネル24の車室内面に接合される接合板部25aとされている。アウタパネル24の外周部は、インナパネル25の接合板部25aを厚み方向に挟持するようにヘミング加工されたヘミング加工部24aである。ヘミング加工部24aは、アウタパネル24の全周に設けてもよいし、部分的に設けてもよい。
図8にサッシュ20の上部の側面図を示すように、サッシュ20の外周縁部において縦辺部21と上辺部22とにより形成される後側の角部分には、該サッシュ20の一部を切り欠くことによって形成された切欠部20aが設けられている。切欠部20aは、アウタパネル24及びインナパネル25を部分的に切除して得られた部分であるが、この部分的な切除を行うタイミングとしては、アウタパネル24及びインナパネル25を接合する前の段階であってもよいし、アウタパネル24及びインナパネル25をヘミング接合した後であってもよい。また、切欠部20aが形成された部分において、ヘミング加工を省略してもよいが、この場合はシーラー等を塗布しておく。
また、この実施形態では、切欠部20aは、前後方向に延びる部分と上下方向に延びる部分とが略直角に交わった形状となっている。具体的には、切欠部20aの周縁部は、前後方向に延びる第1縁部20bと、第1縁部20bの後端から下方へ延びる第2縁部20cと、第1縁部20bの前端から上方へ延びる第3縁部20dと、第2縁部20cの下端から後方へ延びる第4縁部20eとで構成されている。第1縁部20b及び第3縁部20dによって前側段部が形成され、また、第2縁部20c及び第4縁部20eによって後側段部が形成されている。また、第1縁部20bと第2縁部20cとの境界部分は曲線で構成されている。
サッシュ20の縦辺部21から上辺部22に亘る車室外側の面、即ちアウタパネル24の外面には、黒色のテープTが貼り付けられている。図3及び図4に示すように、テープTは、サッシュ20の外周縁部においてサッシュ20の車室内側に折り返されて該サッシュ20の車室内側の面にも狭い領域ではあるが貼り付けられている。また、サッシュ20の車室内側に折り返されたテープTは、切欠部20aの周縁部も被覆している。切欠部20aの周縁部を被覆しているテープTは、切欠部20aの周縁部の形状に沿うように適宜カットしながら貼り付けられており、従って、切欠部20aの第1〜第4縁部20b〜20eの形状はテープTを貼り付けた後であっても図8に示すように現れている。
図3及び図4に示すように、フロントドア1のサッシュ20の車室内側には、車体の開口部(図示せず)と該サッシュ20との間をシールするための弾性材からなるウエザーストリップ27が配設されている。弾性材としては、例えば合成ゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)等が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴムが使用され、熱可塑性エラストマー(TPE)では、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等が使用される。柔軟性を向上させるために、これら材料を発泡させてスポンジ材として使用することが好ましい。
ウエザーストリップ27は、ドア本体10側もシールすることができるように、フロントドア1の全周を囲むように延びており、ウエザーストリップ27の各部が図示しない固定具等によってフロントドア1に固定されている。
図5及び図6に示すように、ウエザーストリップ27の上部には上方へ突出して前後方向に延びる上部リップ27aが設けられている。上部リップ27aは、図5及び図6に仮想線で示すサッシュ20の上辺部22の上縁よりも上方へ突出している。また、ウエザーストリップ27の上部の後側には、後側へ延出する延出板部27bが形成されている。図3及び図4に示すように、延出板部27bは、サッシュ20のインナパネル25に沿うように、サッシュ20の後縁近傍まで延びている。
(樹脂製部材の構成)
図6に示すように、ウエザーストリップ27の延出板部27bの車室内側には、ウエザーストリップ27を構成する弾性材よりも硬質な樹脂材からなる樹脂製部材30が配設されている。樹脂製部材30の色は、テープTの色と同じ黒色に着色されている。ここで硬質な樹脂材としては、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン等が挙げられる。
樹脂製部材30の本体部31は、板状をなしており、サッシュ20を構成するインナパネル25の車室内側の面に沿うように、切欠部20aの内方に対応する部位まで延びている。図7に示すように、本体部31の上縁部31aは略水平に延びている。本体部31の下縁部31bは、前側部分が前へ向かって下降傾斜するように延びる一方、後側部分は略水平に延びている。本体部31の後縁部31cは、上側へ行くほど後に位置するように傾斜している。また、本体部31の前縁部31dは、図6にも示すようにウエザーストリップ27の中空状部27cと、上部リップ27aの付け根部の外周面に沿うように湾曲している。
図4及び図7に示すように、本体部31の中央部近傍には、固定部34が一体成形されている。固定部34は、ウエザーストリップ27の延出板部27bを貫通してインナパネル25に挿入されて固定されるようになっており、樹脂製部材30の固定部34によってウエザーストリップ27の延出板部27bがサッシュ20に固定される。
図3に示すように、樹脂製部材30の本体部31における切欠部20aの内方に対応する部位まで延びた部分には、サッシュ20の切欠部20aの周縁部を被覆しているテープTを覆うカバー部35が設けられている。このカバー部35は、樹脂製部材30の本体部31から車室外側、即ちサッシュ20の切欠部20aの内方へ突出するように形成され、これにより、カバー部35が切欠部20aの内方に配置される。
図2に示すように、カバー部35は、サッシュ20の切欠部20aの周縁部に嵌合するように形成されている。すなわち、図7に示すように、カバー部35は、切欠部20aの第1縁部20bに沿って延びるカバー側第1縁部35bと、切欠部20aの第2縁部20cに沿って延びるカバー側第2縁部35cと、切欠部20aの第3縁部20dに沿って延びるカバー側第3縁部35dと、切欠部20aの第4縁部20eに沿って延びるカバー側第4縁部35eとを有しており、車室外側から見たとき、前後方向に延びる部分と上下方向に延びる部分とが略直角に交わった形状となっている。
また、図2に示すように、フロントドア1を車室外側から見たとき、カバー部35の外縁35fは、サッシュ20の後側の角部分を形成するように延びており、サッシュ20の縦辺部21の外縁S1及び上辺部22の外縁S2から外方へ飛び出さないようになっている。すなわち、図5、図7及び図8に示すように車室外側から見て、サッシュ20の縦辺部21の外縁を上下方向に延長した延長線をS1とし、サッシュ20の上辺部22の外縁を車両前後方向に延長した延長線をS2としたとき、カバー部35の外縁35fは、延長線S1上及び延長線S2上に位置付けられるとともに、これら延長線S1、S2で囲まれた領域から外部へ飛び出さないように形状設定されている。これにより、車室外側から見たときに、カバー部35がサッシュ20の縦辺部21の外縁及び上辺部22の外縁から突出しなくなるので、サッシュ20とカバー部35との一体感を得ることができて見栄えが良好になる。さらに、カバー部35が特にサッシュ20の縦辺部21の外縁から突出しないので、リヤドア2のサッシュ50の上辺部52の前縁部との隙間を、例えば5mm〜7mm程度に設定することが可能となり、硬質な部材同士が接触することが無くなる。
尚、上述したように、カバー部35の外縁35fが延長線S1、S2で囲まれた領域から外部へ飛び出さないようにするのが好ましいが、カバー部35の外縁35fが例えば1mm程度であれば延長線S1、S2で囲まれた領域から外部へ飛び出していても構わない。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、フロントドア1のサッシュ20の外周縁部において縦辺部21と上辺部22とで形成される角部分に切欠部20aを設け、サッシュ20の車室外側の面に貼り付けたテープTを、サッシュ20の車室内側に折り返して切欠部20aの周縁部をテープTで被覆し、この切欠部20aの内方に、該切欠部20aの周縁部を被覆しているテープTを覆うカバー部35を配置している。これにより、サッシュ20に貼り付けられたテープTの尖った部分をカバー部35で覆って安全性を高めることができるとともに、そのカバー部35がサッシュ20の外周縁部から殆ど飛び出さないようにしてカバー部35と他の部材(例えばリヤドア2のサッシュ50等)との干渉を抑制することができる。
また、カバー部35がサッシュ20の切欠部20aの周縁部に嵌合するので、カバー部35のサッシュ20に対する位置ずれを抑制することができ、ひいてはサッシュ20の見栄えを良好にすることができる。
また、カバー部35の外縁35fを、サッシュ20の縦辺部21の外縁の延長線S1上及び上辺部22の外縁の延長線S2上に位置付けたので、カバー部35とサッシュ20との一体感を得ることができ、見栄えを良好にすることができる。
また、カバー部35を硬質な樹脂材からなるものとしたので、カバー部35の不要な変形を抑制することができ、切欠部20aの周縁部を被覆しているテープTをカバー部35によって確実に覆うことができる。そして、カバー部35はウエザーストリップ27と共にサッシュ20に固定できるので、サッシュ20への組付作業性を良好にすることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、樹脂製部材30をウエザーストリップ27とは別体としているが、これに限らず、樹脂製部材30をウエザーストリップ27にインサート成形するようにしてもよい。また、図4では、樹脂製部材30の固定部34でウエザーストリップ27の延出板部27bを貫通して、該固定部34をインナパネル25に挿入して固定する取付構造を開示したが、両者の取付位置が離れている場合には、固定部34でウエザーストリップ27の延出板部27bを貫通させずに、該固定部34をインナパネル25に直接挿入して固定する取付構造としてもよい。
また、上記実施形態では、フロントドア1のサッシュ20及びリヤドア2のサッシュ50をブラックアウト処理するために黒色のテープを貼り付ける場合について説明したが、これに限らず、例えば、サッシュ20、50には黒色以外のテープを貼り付けるようにしてもよい。例えばカーボン繊維調のテープやメッキ調のテープをサッシュ20、50に貼り付ける場合にも本発明を適用することができる。この場合、カバー部35の色をテープの色や模様と合わせるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カバー部35の色をテープTの色と同じにしているが、異なる色にしてもよい。
また、上記実施形態では、フロントドア1の後側の角部分に切欠部20aを設けてカバー部35を配置する場合について説明したが、これに限らず、図示しないが、例えばフロントドア1の前側の角部分に切欠部を形成して同様にカバー部を配置してもよく、また、リヤドア2の前側や後側の角部分に切欠部を形成して同様にカバー部を配置してもよい。
また、図9に示す変形例のように、サッシュ20の角部分を斜めに切り欠くことによって切欠部20aを設けてもよい。この場合、切欠部20aの周縁部は斜めに延びる形状となるので、この形状に合うようにカバー部(図示せず)を形成すればよい。また、切欠部の形状は上述した形状に限られるものではなく、切欠部の周縁部が湾曲するような形状であってもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ドアは、例えばフロントドアやリヤドアのサッシュに適用することができる。
1 フロントドア
2 リヤドア
20 サッシュ
20a 切欠部
21 縦辺部
22 上辺部
27 ウエザーストリップ
30 樹脂製部品
35 カバー部
S1 縦辺部の外縁の延長線
S2 上辺部の外縁の延長線
T テープ

Claims (5)

  1. 上下方向に延びる縦辺部と、該縦辺部の上端から車両前後方向に延びる上辺部とを少なくとも有するサッシュを備えるとともに、自動車の側部に配設される自動車用ドアにおいて、
    上記サッシュの外周縁部において上記縦辺部と上記上辺部とで形成される角部分には、該サッシュの一部を切り欠くことによって形成された切欠部が設けられ、
    上記サッシュの上記縦辺部から上記上辺部に亘る車室外側の面には、テープが貼り付けられ、該テープは、上記サッシュの外周縁部において該サッシュの車室内側に折り返されて上記切欠部の周縁部を被覆しており、
    上記切欠部の内方には、該切欠部の周縁部を被覆している上記テープを覆うカバー部が配置されていることを特徴とする自動車用ドア。
  2. 請求項1に記載の自動車用ドアにおいて、
    上記カバー部は、上記切欠部の周縁部に嵌合するように形成されていることを特徴とする自動車用ドア。
  3. 請求項1または2に記載の自動車用ドアにおいて、
    上記自動車用ドアを車室外側から見たとき、上記カバー部の外縁は、上記サッシュの上記縦辺部の外縁を上下方向に延長した延長線上及び上記サッシュの上記上辺部の外縁を車両前後方向に延長した延長線上に位置付けられることを特徴とする自動車用ドア。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の自動車用ドアにおいて、
    上記サッシュの車室内側には、車体の開口部と該サッシュとの間をシールする弾性材からなるウエザーストリップが配設され、
    上記カバー部は、上記ウエザーストリップよりも硬質な樹脂材からなり、上記ウエザーストリップと共に上記サッシュに固定されることを特徴とする自動車用ドア。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車用ドアにおいて、
    上記サッシュの車室内側の面には、上記カバー部を有する樹脂製部材が設けられ、
    上記樹脂製部材の本体部は、上記サッシュの車室内側の面に沿うように、上記切欠部の内方に対応する部位まで延びるように形成され、
    上記カバー部は、上記樹脂製部材の本体部から上記切欠部の内方へ突出していることを特徴とする自動車用ドア。
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