JP2017071148A - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ボールペンにおいては、ホルダーの原材料に快削性を得る目的で添加されている鉛(Pb)がインク中に溶出し、キャップに収容されたホルダーと接触するシール部材と鉛とが反応することで析出物が生成されることがある。この析出物が筆記ボールとホルダーとの間に詰まり、インクがかすれたり、筆記開始時の筆記ボールの回転が阻害されたりする要因になる。
そこで、筆記ボールやホルダーの表面に炭素材料の一種であるダイヤモンド状炭素(DLC)膜を被覆することで、筆記ボール及びホルダーの摩耗を防ぎ、滑らかな筆感を得られる筆記具が特許文献1に開示されている。
そこで、本発明においては、ホルダーの内部や筆記ボールに対する表面処理を施さずに、カスレの生じにくいリフィルを備えた筆記具を提供することを目的とする。
(第1の発明)
本発明における第1の発明は、内部にインク23を収容し先端にボールペンチップ30が装着されたリフィル20を備えた筆記具1であって、
前記ボールペンチップ30は、筆記ボール31と、該筆記ボール31を先端に抱持するホルダー40と、該ホルダー40の内部に装着され該筆記ボール31を前方に付勢する弾発部材32と、を備え、
前記ホルダー40は、ビッカース硬度が200以上450以下のビスマス含有のフェライト系ステンレス製であって、該ホルダー40の後端側の部分は円筒形状を呈する筒状部40aであるとともに、該ホルダー40の先端側の部分は円錐台形状を呈するテーパー部41であり、
前記ホルダー40の内周には、前記テーパー部41の内部空間であるボールハウス42と、該ホルダー40の後端から該ボールハウス42の近傍まで達する孔であるバック孔44と、該ボールハウス42と該バック孔44との間を貫通する断面円形の孔であるインク孔43と、が備えられ、
前記テーパー部41の先端部分には、先端部分が内側に縮径されたカシメ部41aが備えられ、
前記ボールハウス42の底面42aには、前記筆記ボール31を後方へ押圧した際に該筆記ボール31の曲面が転写されたボール受座42bが形成され、
前記インク孔43の周囲には、前記ボールハウス42側から後方に向かって穿設された放射状の溝であるチャンネル溝43aが複数等配されており、
前記インク23には、顔料と防錆材とが含まれ、
前記筆記ボール31は超硬合金製で表面の算術平均高さSaが0.06μm以下であって、
前記カシメ部41aの外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状であり、
前記カシメ部41aにおいては、筆記ボール31及び該カシメ部41aに接する接線と筆記具1の軸心とがなす角度である接触角度αが前記テーパー部41の傾斜面と筆記具1の軸心とがなす角度であるテーパー角度β以上であって、かつ50°未満であることを特徴とする。
また、ホルダー40の材料として、ビスマス(Bi)を含むフェライト系ステンレス材を使用している。ビスマスは、快削性を得る目的で一般的に使用される添加剤である鉛(Pb)と同様の性質を有するものの、イオン化傾向が鉛よりも低い物質である。そのため、鉛よりもインク23に溶出しにくい。また、有害な鉛と異なり無害であり、環境への影響がない物質である。
また、筆記ボール31表面の算術平均高さSaが0.06μm以下であるため、筆記ボール31の回転に伴うボール受座42bの摩耗を抑えることができる。算術平均高さSaは、ISO25178に規定され、Taylor Hobson社製 Talysurf CCI Liteを用い、ボール表面の測定範囲50μm×50μm、測定倍率100倍、ガウシアンフィルタ25μmで測定した値である。
これらの含有量は、インキの描線濃度に応じて適宜増減することが可能であるが、インキ組成物全量に対して、0.1〜40重量%程度とすることが好ましい。
これらの含有量は、その目的とする効果に応じて適宜増減することが可能であるが、インキ組成物全量に対して、0.01〜3重量%程度とすることが好ましい。
また、カシメ部41aは、筆記ボール31及びカシメ部41aに接する接線と筆記具1の軸心とがなす角度である接触角度αが50°未満となるように形成されている。このため、筆記時における一般的な筆記角度である60°で筆記した際にカシメ部41aと紙面とが擦れることがない。よって、紙面の繊維が削り取られ、当該繊維がインクの通路を塞ぐことによる筆記時のカスレを抑制できる。
本発明における第2の発明は、第1の発明に加え、前記ボールペンチップ30の先端を覆うシール部材54を有するキャップ50が装着されていることを特徴とする。
前述のように、ホルダー40の材料として、インク23に溶出しにくいビスマスを含むフェライト系ステンレス材を使用したことで、溶出した鉛とキャップ50のシール部材54とが反応して析出物が生成されることはない。よって、筆記時のカスレを抑制できる。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態における筆記具1は、図1に示すように、キャップ付きのボールペン1である。そして、先端が先細り形状をした筒状の軸体10と、軸体10内に収容されたリフィル20と、不使用時に軸体10の先端側に嵌めることで、筆記先端をシールするキャップ50と、を備える。
(軸体10)
軸体10は、図1に示すように、有底の円筒形状をした軸筒11と、軸筒11の先端に着脱自在に取り付けられた円錐形状をした筒状の口金12と、を備える。また、口金12の先端からは、リフィル20の先端が突出している。
リフィル20は、図1に示すように、内部にインク23が充填されたインク収容管21と、このインク収容管21に継手22を介して装着されたボールペンチップ30と、を備える。なお、インク23の後端にはインク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体24が充填されるとともに、その中にはその追従性を高めるべく比重を等しくしたフロート24aが収容されている。なお、インク収容管21はリフィル20とせずに軸体10と一体にしてもよい。
第1の実施の形態において使用されるインク23は、下記の組成を有する、剪断減粘性の水性顔料インクである。このインク23には顔料と防錆材とが含まれている。
カーボンブラック(顔料):8重量%
スチレンアクリル樹脂(顔料分散剤):0.6重量%
プロピレングリコール(水溶性溶剤):10重量%
トリエタノールアミン(pH調整剤):1.5重量%
リン酸エステル(潤滑剤):0.3重量%
キサンタンガム(剪断減粘性付与剤):0.2重量%
ベンゾトリアゾール(防錆剤):0.3重量%
蒸留水:残部
ボールペンチップ30は、図2(B)に示すように、筆記ボール31と、この筆記ボール31を先端に抱持するホルダー40と、このホルダー40内部に具備され該筆記ボール31を前方に付勢する弾発部材32と、を備える。
筆記ボール31は超硬合金製で表面の算術平均高さSaが0.06μm以下に形成されている。
ホルダー40は、ビッカース硬度がホルダー5個の測定平均で270であるビスマス含有のフェライト系ステンレス製の円柱材を切削して形成される。
ホルダー40の先端外周には、図2(B)に示すように、円柱材を先細に切削して円錐台形状を呈するように形成したテーパー部41が備えられている。このテーパー部41の後方の、ホルダー40の後端側の部分は円筒形状を呈する筒状部40aである(図1参照)。ホルダー40の内周には、テーパー部41の内周を切削して形成した内部空間であるボールハウス42と、ホルダー40の後端からボールハウス42の近傍にまで達するように穿孔して形成したバック孔44と、ボールハウス42と該バック孔44との間を貫通して形成した断面円形の孔であるインク孔43と、が形成されている。
前記テーパー部41の先端部分には、図2(A)に示すように、先端部分を内側に縮径したカシメ加工にて形成したカシメ部41aが備えられており、このカシメ部41aによって、筆記ボール31はホルダー40に抱持されている。ここで、カシメ部41aの外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状である。また、カシメ部41aは筆記ボール31及び該カシメ部41aに接する接線とボールペン1の軸心とがなす角度である接触角度αが、テーパー部41の傾斜面とボールペン1の軸心とがなす角度であるテーパー角度β以上であって、かつ50°未満となるように形成されている。
また、前記ボールハウス42の底面42aには、筆記ボール31を後方へ押圧した際に筆記ボール31の曲面が転写されたボール受座42bが形成されている。
また、インク孔43の周囲には、前記ボールハウス42側から後方に向かって穿設された放射状の溝であるチャンネル溝43aが複数等配されている。
弾発部材32はホルダー40内に具備されており、筆記ボール31を常に前方に付勢するものである。弾発部材32は、ステンレス材からなるコイルスプリングである。弾発部材32は、表面処理の施されていない、いわゆる裸線である。なお、ニッケル等を被覆したものであってもよいが、裸線とすることでインク23の変質を抑制することができる。
(キャップ50)
キャップ50は、図1に示すような構成を有する。すなわち、円筒状のキャップ筒51と、このキャップ筒51の一方側に固定された円筒状の天冠52と、この天冠52と一体的に形成されたクリップ53と、天冠52のキャップ50の内側に設けられた円孔状の保持部52aに保持されたシール部材54と、を備える。
シール部材54は、図1に示すように、ボールペン1の筆記先端をシールする部材であって、キャップ50の内側閉鎖端に位置する。シール部材54は天冠52の保持部52aの内部に圧入され、これにより天冠52に保持されるとともに、キャップ50の内側に位置することとなる。
シール部材54は、天然ゴム、イソプロピレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴムなどのゴムによって形成されている。
更に、シール部材54は、JIS K6250に規定されたデュロメータ硬度で、A5以上A35以下に形成されている。
第2の実施の形態における筆記具1は、図3に示すように、ノック式のボールペン1であって、先端が先細り形状をした筒状の軸体10と、軸体10内に収容されたリフィル20と、リフィル20の先端を軸体10の先端から突没させるノック機構と、を備える。
また、軸体10は、図3に示すように、第1の実施の形態と同様、円筒状の軸筒11と、軸筒11の先端に着脱自在に取り付けられた円錐形状をした口金12と、を備える。また、軸筒の後端側の外周面には軸体10に沿ってクリップ53が設けられている。
リフィル20の構成は、インク収容管21にボールペンチップ30が直接装着されている点が第1の実施の形態と異なる。もちろん、第1の実施の形態と同様、ボールペンチップ30をインク収容管21に継手22を介して装着してもよい。なお、ボールペンチップ30の構造は、第1の実施の形態と同様であって、インク収容管21の内部には特に図示しないものの、第1の実施の形態と同様、インク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体等が収容されている。
第2の実施の形態において使用されるインク23は、下記の組成を有する、剪断減粘性の水性顔料インクである。このインク23には顔料と防錆材とが含まれている。
カーボンブラック(顔料):8重量%
スチレンアクリル樹脂(顔料分散剤):0.6重量%
プロピレングリコール(水溶性溶剤):10重量%
トリエタノールアミン(pH調整剤):1.5重量%
リン酸エステル(潤滑剤):0.3重量%
キサンタンガム(剪断減粘性付与剤):0.2重量%
5−メチル−1H−テトラゾール(防錆剤):0.2重量%
蒸留水:残部
ノック機構は、リフィル20の先端を軸体10の先端から突没させる機構である。
ノック機構は、図3に示すように、リフィル20を後端側へ付勢するスプリング60と、軸筒11後端に挿入されている内筒61と、一部が軸筒11の後端から突出しているノック体62と、リフィル20とノック体62との間に設けられた回転子63と、から構成される。
内筒61の内周面には、軸方向に走る突条として放射状に複数等配された図示しないリブ状突起と、このリブ状突起の間の間隙である図示しないカム溝と、が形成されている。また、回転子63の外周面には、カム溝を前後方向に摺動可能な突条として形成される図示しないカム突起が設けられ、前記カム溝と共にカム機構を形成している。
第3の実施の形態における筆記具1は、複式筆記具1である。図4に示すように、複式筆記具1は、筒状の軸体10と、この軸体10の内部に収納された3本のボールペンのリフィル20と、同様に軸体10内部に収納された1本のシャープペンシルリフィル25と、を備える。
軸体10は先端が先細り形状をした筒状の前筒13と、前筒13の後端に着脱可能に備えられた筒状の後筒14と、からなる。後筒14の後端には、消しゴム15が保持されており、後筒14の後端側の外周面には、周方向に軸体10に沿って設けられた4つのスライドボタン16が備えられている。このスライドボタン16の移動により、対応するリフィル20又はシャープペンシルリフィル25が前筒13の先端から突没する。また、シャープペンシルに対応するスライドボタン16にはクリップ53が備えられている。なお、リフィル20又はシャープペンシルリフィル25を軸体10の先端から突没させる機構及びシャープペンシルの機構については、従来の技術を用いることとし、詳細な説明を省略する。
リフィル20の構成は第2の実施の形態と同様、内部に充填されたインク収容管21と、インク収容管21に直接装着されたボールペンチップ30と、からなる。もちろん、第1の実施の形態と同様、ボールペンチップ30をインク収容管21に継手22を介して装着してもよい。なお、ボールペンチップ30の構造は、第1の実施の形態と同様であって、インク収容管21の内部には特に図示しないものの、第1の実施の形態と同様、インク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体等が収容されている。
3本のボールペンのリフィル20にそれぞれ充填されたインク23は染料と顔料を併用した下記の組成を有する油性インク23であって、それぞれ異なる色のインク23が充填されている。このインク23には少なくとも顔料と防錆材とが含まれている。
(黒色インク)
油溶性紫染料:8重量%
油溶性黄染料:5重量%
カーボンブラック(顔料):8重量%
ポリビニルブチラール(樹脂):4.7重量%
ケトン樹脂:10重量%
アクリル樹脂(顔料分散剤):1重量%
ベンゾトリアゾール:0.5重量%
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(溶剤):62.8重量%
油溶性青染料:8重量%
油溶性紫染料:4重量%
青色顔料:8重量%
ポリビニルブチラール(樹脂):7.5重量%
ケトン樹脂:7重量%
アクリル樹脂(顔料分散剤):2重量%
ベンゾトリアゾール:0.5重量%
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(溶剤):63重量%
(紫色インク)
油溶性紫染料:10重量%
紫色顔料:5重量%
ポリビニルブチラール(樹脂):3.5重量%
ケトン樹脂:8重量%
アクリル樹脂(顔料分散剤):1重量%
ベンゾトリアゾール:0.5重量%
3−メトキシブタノール(溶剤):72重量%
本発明の第4の実施の形態における筆記具1は、図5に示すように、キャップ付きのボールペン1である。そして、先端が先細り形状をした筒状の軸体10と、軸体10内に収容されたリフィル20と、不使用時に軸体10の先端側に嵌めることで、筆記先端をシールするキャップ50と、を備える。
軸体10は、第3の実施の形態と同様、先端が先細り形状をした筒状の前筒13と、前筒13の後端に着脱可能に備えられた筒状の後筒14と、からなる。
また、リフィル20は、その先端が前筒13の先端から突出しており、第1の実施の形態同様、内部にインク23が充填されたインク収容管21と、このインク収容管21に継手22を介して装着されたボールペンチップ30と、を備える。また、インク23の後端にはインク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体24が充填されている。また、そのインク追従体24の中にはその追従性を高めるべく比重を等しくしたフロート24aが収容されている点も第1の実施の形態と同様である。しかし、インク収容管21の後端には尾栓26が設けられている点が第1の実施の形態とは異なる。
第4の実施の形態において使用されるインク23は、下記の組成を有する熱変色性インクである。このインク23にはマイクロカプセル顔料と防錆材とが含まれている。
ロイコ染料、顕色剤及び変色温度調整剤をメラミン系樹脂に内包したマイクロカプセル顔料:15重量%
トリエタノールアミン(pH調整剤):0.1重量%
キサンタンガム(剪断減粘性付与剤):0.3重量%
グリセリン(水溶性溶剤):10重量%
リン酸エステル(潤滑剤):0.3重量%
1−メチル−5−メルカプト−1H−テトラゾール(防錆剤):0.4重量%
蒸留水:残部
第4の実施の形態におけるキャップ50は、キャップ50の外周にクリップ53が形成されている点は第1の実施の形態と共通するものの、キャップ筒と天冠とが一体に形成されている点が第1の実施の形態とは異なる。また、キャップ50の内側閉鎖端には、第1の実施の形態と同じシール部材54を備えている。
10 軸体 11 軸筒 12 口金
13 前筒 14 後筒 15 消しゴム
16 スライドボタン
20 リフィル 21 インク収容管 22 継手
23 インク 24 インク追従体 24a フロート
25 シャープペンシルリフィル 26 尾栓
30 ボールペンチップ 31 筆記ボール 32 弾発部材
40 ホルダー 40a 筒状部 41 テーパー部
41a カシメ部 42 ボールハウス 42a 底面
42b ボール受座 43 インク孔 43a チャンネル溝
44 バック孔
50 キャップ 51 キャップ筒 52 天冠
52a 保持部 53 クリップ 54 シール部材
60 スプリング 61 内筒 62 ノック体
63 回転子
α 接触角度 β テーパー角度 R カシメ外周面の曲率
Claims (2)
- 内部にインクを収容し先端にボールペンチップが装着された筆記具であって、
前記ボールペンチップは、筆記ボールと、該筆記ボールを先端に抱持するホルダーと、該ホルダーの内部に装着され該筆記ボールを前方に付勢する弾発部材と、を備え、
前記ホルダーは、ビッカース硬度が200以上450以下のビスマス含有のフェライト系ステンレス製であって、該ホルダーの後端側の部分は円筒形状を呈する筒状部であるとともに、該ホルダーの先端側の部分は円錐台形状を呈するテーパー部であり、
前記ホルダーの内周には、前記テーパー部の内部空間であるボールハウスと、該ホルダーの後端から該ボールハウスの近傍まで達する孔であるバック孔と、該ボールハウスと該バック孔との間を貫通する断面円形の孔であるインク孔と、が備えられ、
前記テーパー部の先端部分には、先端部分が内側に縮径されたカシメ部が備えられ、
前記ボールハウスの底面には、前記筆記ボールを後方へ押圧した際に該筆記ボールの曲面が転写されたボール受座が形成され、
前記インク孔の周囲には、前記ボールハウスから後方に向かって穿設された放射状の溝であるチャンネル溝が複数等配されており、
前記インクには、顔料と防錆材とが含まれ、
前記筆記ボールは超硬合金製で表面の算術平均高さSaが0.06μm以下であって、
前記カシメ部の外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状であり、
前記カシメ部においては、筆記ボール及び該カシメ部に接する接線と筆記具の軸心とがなす角度である接触角度が前記テーパー部の傾斜面と筆記具の軸心とがなす角度であるテーパー角度以上であって、かつ50°未満であることを特徴とする筆記具。 - 前記ボールペンチップの先端を覆うシール部材を有するキャップが装着されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
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