JP2017071148A - 筆記具 - Google Patents

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Yoshihide Ishii
佳秀 石井
大山 節
Setsu Oyama
節 大山
智也 川上
Tomoya Kawakami
智也 川上
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Abstract

【課題】ホルダーの内部や筆記ボールに対する表面処理を施さずに、カスレの生じにくいリフィルを備えた筆記具を提供することを目的とする。【解決手段】本発明における筆記具1は、リフィル20を備えており、当該リフィル20のボールペンチップ30を構成するホルダー30をビスマス含有のフェライト系ステンレス材から形成し、インク収容管21に収容されているインク23には防錆剤を添加されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、筆記時に生じるインクのカスレを防止できるボールペンチップを備えた筆記具に関する。
従来のボールペンチップを備えた筆記具は、筆記ボールや筆記ボールを抱持するホルダーの摩耗、また、腐食により、筆記時に筆記ボール表面から筆記面に転写しきれなかった余剰のインクが、ホルダーの外周面などに付着することがあった。それにより、書き始めや筆記途中に、インクのかたまりが滴下される、いわゆるボテ現象が生じ、きれいな描線を得ることができなかった。また、筆記ボールの摩耗を防ぐために筆記ボールの硬度をあげると、筆記ボールの受け座となっているホルダーが摩耗し、長距離筆記の際に滑らかな筆感を得られなくなることや、描線がかすれることがあった。
また、ボールペンにおいては、ホルダーの原材料に快削性を得る目的で添加されている鉛(Pb)がインク中に溶出し、キャップに収容されたホルダーと接触するシール部材と鉛とが反応することで析出物が生成されることがある。この析出物が筆記ボールとホルダーとの間に詰まり、インクがかすれたり、筆記開始時の筆記ボールの回転が阻害されたりする要因になる。
そこで、筆記ボールやホルダーの表面に炭素材料の一種であるダイヤモンド状炭素(DLC)膜を被覆することで、筆記ボール及びホルダーの摩耗を防ぎ、滑らかな筆感を得られる筆記具が特許文献1に開示されている。
特開2004−338134号公報
特許文献1の発明は、ホルダーの内部に表面処理を行っているため、切削処理中にDLC膜を塗布することは難しく、DLC膜を表面に被覆するためには被覆工程を増やさなければならず、製造コストが増す。また、DLC膜はホルダー表面に被覆されているにすぎないため、このDLC膜とインクとの間で化学反応が起こり、析出物が生成されるおそれがある。
そこで、本発明においては、ホルダーの内部や筆記ボールに対する表面処理を施さずに、カスレの生じにくいリフィルを備えた筆記具を提供することを目的とする。
本発明においては、筆記具1の筆記側を先端とし、その反対側を後端とする。
(第1の発明)
本発明における第1の発明は、内部にインク23を収容し先端にボールペンチップ30が装着されたリフィル20を備えた筆記具1であって、
前記ボールペンチップ30は、筆記ボール31と、該筆記ボール31を先端に抱持するホルダー40と、該ホルダー40の内部に装着され該筆記ボール31を前方に付勢する弾発部材32と、を備え、
前記ホルダー40は、ビッカース硬度が200以上450以下のビスマス含有のフェライト系ステンレス製であって、該ホルダー40の後端側の部分は円筒形状を呈する筒状部40aであるとともに、該ホルダー40の先端側の部分は円錐台形状を呈するテーパー部41であり、
前記ホルダー40の内周には、前記テーパー部41の内部空間であるボールハウス42と、該ホルダー40の後端から該ボールハウス42の近傍まで達する孔であるバック孔44と、該ボールハウス42と該バック孔44との間を貫通する断面円形の孔であるインク孔43と、が備えられ、
前記テーパー部41の先端部分には、先端部分が内側に縮径されたカシメ部41aが備えられ、
前記ボールハウス42の底面42aには、前記筆記ボール31を後方へ押圧した際に該筆記ボール31の曲面が転写されたボール受座42bが形成され、
前記インク孔43の周囲には、前記ボールハウス42側から後方に向かって穿設された放射状の溝であるチャンネル溝43aが複数等配されており、
前記インク23には、顔料と防錆材とが含まれ、
前記筆記ボール31は超硬合金製で表面の算術平均高さSaが0.06μm以下であって、
前記カシメ部41aの外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状であり、
前記カシメ部41aにおいては、筆記ボール31及び該カシメ部41aに接する接線と筆記具1の軸心とがなす角度である接触角度αが前記テーパー部41の傾斜面と筆記具1の軸心とがなす角度であるテーパー角度β以上であって、かつ50°未満であることを特徴とする。
本第1の発明における筆記具1は、ホルダー40内に弾発部材32を備えているため、筆記ボール31が常に前方に付勢され、ホルダー40の先端に当接するため、ホルダー40内に入る空気を筆記ボール31が遮断する。よって、ホルダー40内部のインク23が乾くことを防ぎ、その結果、インク23のカスレを防止できる。
また、ホルダー40の材料として、ビスマス(Bi)を含むフェライト系ステンレス材を使用している。ビスマスは、快削性を得る目的で一般的に使用される添加剤である鉛(Pb)と同様の性質を有するものの、イオン化傾向が鉛よりも低い物質である。そのため、鉛よりもインク23に溶出しにくい。また、有害な鉛と異なり無害であり、環境への影響がない物質である。
ホルダー40のビッカース硬度は、200以上450以下が望ましい。ビッカース硬度が200を下回る場合、筆記時における筆記ボール31の回転に伴いボール受座42bが著しく削れてしまい長く筆記し続けることが困難である。また、ビッカース硬度が450を越える場合、先端部分が内側に縮径されたカシメ部41aの形成が困難となる。なお、ビッカース硬度の測定箇所はホルダー40の外面から0.2mmの中心側に向けた内部の位置とし、その他の測定方法については、JIS Z2244に準拠する。
また、インク23には、少なくとも顔料と防錆材とが含まれており、防錆材によってホルダー40及び 筆記ボール31の表面が覆われるため、ホルダー40及び 筆記ボール31表面の腐食が抑えられる。また、ホルダー40表面が防錆剤に覆われるため、ホルダー40の原材料に含まれる添加剤等が溶出することも抑えられる。ここで挙げられる防錆剤とは、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロへキシルアンモニウムナイトライト、サポニン類など、防腐剤もしくは防菌剤としては、フェノール、ナトリウムオマジン、安息香酸ナトリウム、ベンズイミダゾール系化合物等がある。
また、筆記ボール31表面の算術平均高さSaが0.06μm以下であるため、筆記ボール31の回転に伴うボール受座42bの摩耗を抑えることができる。算術平均高さSaは、ISO25178に規定され、Taylor Hobson社製 Talysurf CCI Liteを用い、ボール表面の測定範囲50μm×50μm、測定倍率100倍、ガウシアンフィルタ25μmで測定した値である。
インク23に含まれる顔料としては、ボールペン用インクに一般的に用いられる顔料を制限なく使用することができる。具体的には、無機系及び有機顔料系、樹脂粒子顔料、樹脂エマルションを染料で着色した疑似顔料、白色系プラスチック顔料、シリカや雲母を基材とし表層に酸化鉄や酸化チタンなどを多層コーティングした顔料、熱変色性化合物、光変色性化合物、その他機能性化合物を内包したマイクロカプセル顔料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。このうち、無機系顔料としては、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、ニトロソ顔料等が挙げられる。より具体的には、カーボンブラック、チタンブラック、亜鉛華、べんがら、アルミニウム、酸化クロム、鉄黒、コバルトブルー、酸化鉄黄、ビリジアン、硫化亜鉛、リトポン、カドミウムエロー、朱、カドミウムレッド、黄鉛、モリブデードオレンジ、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、ホワイトカーボン、クレー、タルク、群青、沈降性硫酸バリウム、バライト粉、炭酸カルシウム、鉛白、紺白、紺青、マンガンバイオレット、アルミニウム粉、真鍮粉等が挙げられる。また、有機顔料としては、C.I.ピグメントブルー17、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー17、C.I.ピグメントブルー27、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド22、C.I.ピグメントレッド38、C.I.ピグメントレッド48、C.I.ピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド53、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメントレッド81、C.I.ピグメントレッド104、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー34、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピグメントイエロー167、C.I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントオレンジ16、C.I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグメントバイオレット3、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット50、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。これらの顔料は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
これらの含有量は、インキの描線濃度に応じて適宜増減することが可能であるが、インキ組成物全量に対して、0.1〜40重量%程度とすることが好ましい。
インク23に含まれる防錆剤としては、ボールペン用インクに一般的に用いられる防錆剤を制限なく使用することができる。具体的には、サポニン、トリルトリアゾール、ベンゾトリアゾール、テトラゾール、リン酸オクチル、チオリン酸ジオクチル、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、オクチルオキシメタンホスホン酸、ジシクロヘキシルアンモニウム・ナイトライト、ジイソプロピルアンモニウム・ナイトライト、プロパルギルアルコール、ジアルキルチオ尿素等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの防錆剤は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
これらの含有量は、その目的とする効果に応じて適宜増減することが可能であるが、インキ組成物全量に対して、0.01〜3重量%程度とすることが好ましい。
カシメ部41aの外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状であることから、筆記時のカシメ部41aと紙面との間に生じる摩擦抵抗を下げ、紙面の繊維が削り取られにくくなる。これにより、削り取られた紙の繊維が筆記ボール31の回転とともにボールハウス42内に侵入し、インク23の通路が塞がれることを防止しやすく、筆記時のカスレを抑制できる。また、カシメ部41aの表面の算術平均高さSaは、筆記ボール31の表面の算術平均高さSaより小さいことが望ましい。
また、カシメ部41aは、筆記ボール31及びカシメ部41aに接する接線と筆記具1の軸心とがなす角度である接触角度αが50°未満となるように形成されている。このため、筆記時における一般的な筆記角度である60°で筆記した際にカシメ部41aと紙面とが擦れることがない。よって、紙面の繊維が削り取られ、当該繊維がインクの通路を塞ぐことによる筆記時のカスレを抑制できる。
(第2の発明)
本発明における第2の発明は、第1の発明に加え、前記ボールペンチップ30の先端を覆うシール部材54を有するキャップ50が装着されていることを特徴とする。
前述のように、ホルダー40の材料として、インク23に溶出しにくいビスマスを含むフェライト系ステンレス材を使用したことで、溶出した鉛とキャップ50のシール部材54とが反応して析出物が生成されることはない。よって、筆記時のカスレを抑制できる。
本発明における筆記具は以上のように構成されているため、ホルダーの内部や筆記ボールに対する表面処理を施さずとも、カスレの生じにくい筆記具を提供することができる。
第1の実施の形態におけるキャップ付きのボールペンの不使用時における正面断面図である。 ボールペンチップの拡大正面図(A)及び拡大断面図(B)である。 第2の実施の形態におけるノック式のボールペンの不使用時における正面断面図である。 第3の実施の形態における複式筆記具の不使用時における正面断面図である。 第4の実施の形態におけるキャップ付きのボールペンの不使用時における正面断面図である。
発明を実施するための形態において、キャップ50の開口している側を開口端、閉鎖されている側を閉鎖端とする。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態における筆記具1は、図1に示すように、キャップ付きのボールペン1である。そして、先端が先細り形状をした筒状の軸体10と、軸体10内に収容されたリフィル20と、不使用時に軸体10の先端側に嵌めることで、筆記先端をシールするキャップ50と、を備える。
(軸体10)
軸体10は、図1に示すように、有底の円筒形状をした軸筒11と、軸筒11の先端に着脱自在に取り付けられた円錐形状をした筒状の口金12と、を備える。また、口金12の先端からは、リフィル20の先端が突出している。
(リフィル20)
リフィル20は、図1に示すように、内部にインク23が充填されたインク収容管21と、このインク収容管21に継手22を介して装着されたボールペンチップ30と、を備える。なお、インク23の後端にはインク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体24が充填されるとともに、その中にはその追従性を高めるべく比重を等しくしたフロート24aが収容されている。なお、インク収容管21はリフィル20とせずに軸体10と一体にしてもよい。
(インク23)
第1の実施の形態において使用されるインク23は、下記の組成を有する、剪断減粘性の水性顔料インクである。このインク23には顔料と防錆材とが含まれている。
カーボンブラック(顔料):8重量%
スチレンアクリル樹脂(顔料分散剤):0.6重量%
プロピレングリコール(水溶性溶剤):10重量%
トリエタノールアミン(pH調整剤):1.5重量%
リン酸エステル(潤滑剤):0.3重量%
キサンタンガム(剪断減粘性付与剤):0.2重量%
ベンゾトリアゾール(防錆剤):0.3重量%
蒸留水:残部
(ボールペンチップ30)
ボールペンチップ30は、図2(B)に示すように、筆記ボール31と、この筆記ボール31を先端に抱持するホルダー40と、このホルダー40内部に具備され該筆記ボール31を前方に付勢する弾発部材32と、を備える。
筆記ボール31は超硬合金製で表面の算術平均高さSaが0.06μm以下に形成されている。
(ホルダー40)
ホルダー40は、ビッカース硬度がホルダー5個の測定平均で270であるビスマス含有のフェライト系ステンレス製の円柱材を切削して形成される。
ホルダー40の先端外周には、図2(B)に示すように、円柱材を先細に切削して円錐台形状を呈するように形成したテーパー部41が備えられている。このテーパー部41の後方の、ホルダー40の後端側の部分は円筒形状を呈する筒状部40aである(図1参照)。ホルダー40の内周には、テーパー部41の内周を切削して形成した内部空間であるボールハウス42と、ホルダー40の後端からボールハウス42の近傍にまで達するように穿孔して形成したバック孔44と、ボールハウス42と該バック孔44との間を貫通して形成した断面円形の孔であるインク孔43と、が形成されている。
前記テーパー部41の先端部分には、図2(A)に示すように、先端部分を内側に縮径したカシメ加工にて形成したカシメ部41aが備えられており、このカシメ部41aによって、筆記ボール31はホルダー40に抱持されている。ここで、カシメ部41aの外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状である。また、カシメ部41aは筆記ボール31及び該カシメ部41aに接する接線とボールペン1の軸心とがなす角度である接触角度αが、テーパー部41の傾斜面とボールペン1の軸心とがなす角度であるテーパー角度β以上であって、かつ50°未満となるように形成されている。
また、前記ボールハウス42の底面42aには、筆記ボール31を後方へ押圧した際に筆記ボール31の曲面が転写されたボール受座42bが形成されている。
また、インク孔43の周囲には、前記ボールハウス42側から後方に向かって穿設された放射状の溝であるチャンネル溝43aが複数等配されている。
(弾発部材32)
弾発部材32はホルダー40内に具備されており、筆記ボール31を常に前方に付勢するものである。弾発部材32は、ステンレス材からなるコイルスプリングである。弾発部材32は、表面処理の施されていない、いわゆる裸線である。なお、ニッケル等を被覆したものであってもよいが、裸線とすることでインク23の変質を抑制することができる。
(キャップ50)
キャップ50は、図1に示すような構成を有する。すなわち、円筒状のキャップ筒51と、このキャップ筒51の一方側に固定された円筒状の天冠52と、この天冠52と一体的に形成されたクリップ53と、天冠52のキャップ50の内側に設けられた円孔状の保持部52aに保持されたシール部材54と、を備える。
(シール部材54)
シール部材54は、図1に示すように、ボールペン1の筆記先端をシールする部材であって、キャップ50の内側閉鎖端に位置する。シール部材54は天冠52の保持部52aの内部に圧入され、これにより天冠52に保持されるとともに、キャップ50の内側に位置することとなる。
シール部材54は、天然ゴム、イソプロピレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴムなどのゴムによって形成されている。
更に、シール部材54は、JIS K6250に規定されたデュロメータ硬度で、A5以上A35以下に形成されている。
キャップ50を筆記先端に装着すると、筆記先端がシール部材54に埋没し、これにより、シール部材54が筆記先端を覆うこととなる。このとき、シール部材54の硬度がJIS K6250に規定されたデュロメータ硬度でA5未満では、シール部材54の表面のベタツキが多くなるため、筆記先端が汚れることや、インク23が変質してしまうことがあり、筆記不能になるおそれがある。一方、シール部材54の硬度がデュロメータ硬度でA35超では、シール部材54の弾性が大きい。したがって、使用の結果、キャップ50と筆記先端との間にガタが生じやすくなる。これにより、筆記先端のシールが不完全になり、筆記先端の乾燥防止や、インク23中の溶媒成分の揮発防止が十分に図れないおそれがある。そこで、シール部材54の硬度をデュロメータ硬度でA5以上A35以下にすることにより、シール部材54の表面のベタツキによる筆記不能のおそれを回避しつつも、筆記先端を十分にシールすることができる。これによって、筆記先端の乾燥防止や、インク23中の溶媒成分の揮発を十分に防止している。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態における筆記具1は、図3に示すように、ノック式のボールペン1であって、先端が先細り形状をした筒状の軸体10と、軸体10内に収容されたリフィル20と、リフィル20の先端を軸体10の先端から突没させるノック機構と、を備える。
また、軸体10は、図3に示すように、第1の実施の形態と同様、円筒状の軸筒11と、軸筒11の先端に着脱自在に取り付けられた円錐形状をした口金12と、を備える。また、軸筒の後端側の外周面には軸体10に沿ってクリップ53が設けられている。
(リフィル20)
リフィル20の構成は、インク収容管21にボールペンチップ30が直接装着されている点が第1の実施の形態と異なる。もちろん、第1の実施の形態と同様、ボールペンチップ30をインク収容管21に継手22を介して装着してもよい。なお、ボールペンチップ30の構造は、第1の実施の形態と同様であって、インク収容管21の内部には特に図示しないものの、第1の実施の形態と同様、インク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体等が収容されている。
(インク23)
第2の実施の形態において使用されるインク23は、下記の組成を有する、剪断減粘性の水性顔料インクである。このインク23には顔料と防錆材とが含まれている。
カーボンブラック(顔料):8重量%
スチレンアクリル樹脂(顔料分散剤):0.6重量%
プロピレングリコール(水溶性溶剤):10重量%
トリエタノールアミン(pH調整剤):1.5重量%
リン酸エステル(潤滑剤):0.3重量%
キサンタンガム(剪断減粘性付与剤):0.2重量%
5−メチル−1H−テトラゾール(防錆剤):0.2重量%
蒸留水:残部
(ノック機構)
ノック機構は、リフィル20の先端を軸体10の先端から突没させる機構である。
ノック機構は、図3に示すように、リフィル20を後端側へ付勢するスプリング60と、軸筒11後端に挿入されている内筒61と、一部が軸筒11の後端から突出しているノック体62と、リフィル20とノック体62との間に設けられた回転子63と、から構成される。
内筒61の内周面には、軸方向に走る突条として放射状に複数等配された図示しないリブ状突起と、このリブ状突起の間の間隙である図示しないカム溝と、が形成されている。また、回転子63の外周面には、カム溝を前後方向に摺動可能な突条として形成される図示しないカム突起が設けられ、前記カム溝と共にカム機構を形成している。
ノック機構は以上のように構成されているため、リフィル20の先端が内部に収納されている状態から使用者がノック体62を押圧すると、ノック体62により回転子63が押圧され、回転子63が内筒61のリブ状突起に係止される。これにより、リフィル20先端の突出状態が維持される。この状態から同様に使用者がノック体62を押圧すると、回転子63と内筒61のリブ状突起との係合が解除され、スプリング60の反発力により、軸体10内にリフィル20先端が収容される。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態における筆記具1は、複式筆記具1である。図4に示すように、複式筆記具1は、筒状の軸体10と、この軸体10の内部に収納された3本のボールペンのリフィル20と、同様に軸体10内部に収納された1本のシャープペンシルリフィル25と、を備える。
軸体10は先端が先細り形状をした筒状の前筒13と、前筒13の後端に着脱可能に備えられた筒状の後筒14と、からなる。後筒14の後端には、消しゴム15が保持されており、後筒14の後端側の外周面には、周方向に軸体10に沿って設けられた4つのスライドボタン16が備えられている。このスライドボタン16の移動により、対応するリフィル20又はシャープペンシルリフィル25が前筒13の先端から突没する。また、シャープペンシルに対応するスライドボタン16にはクリップ53が備えられている。なお、リフィル20又はシャープペンシルリフィル25を軸体10の先端から突没させる機構及びシャープペンシルの機構については、従来の技術を用いることとし、詳細な説明を省略する。
(リフィル20)
リフィル20の構成は第2の実施の形態と同様、内部に充填されたインク収容管21と、インク収容管21に直接装着されたボールペンチップ30と、からなる。もちろん、第1の実施の形態と同様、ボールペンチップ30をインク収容管21に継手22を介して装着してもよい。なお、ボールペンチップ30の構造は、第1の実施の形態と同様であって、インク収容管21の内部には特に図示しないものの、第1の実施の形態と同様、インク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体等が収容されている。
(インク23)
3本のボールペンのリフィル20にそれぞれ充填されたインク23は染料と顔料を併用した下記の組成を有する油性インク23であって、それぞれ異なる色のインク23が充填されている。このインク23には少なくとも顔料と防錆材とが含まれている。
(黒色インク)
油溶性紫染料:8重量%
油溶性黄染料:5重量%
カーボンブラック(顔料):8重量%
ポリビニルブチラール(樹脂):4.7重量%
ケトン樹脂:10重量%
アクリル樹脂(顔料分散剤):1重量%
ベンゾトリアゾール:0.5重量%
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(溶剤):62.8重量%
(青色インク)
油溶性青染料:8重量%
油溶性紫染料:4重量%
青色顔料:8重量%
ポリビニルブチラール(樹脂):7.5重量%
ケトン樹脂:7重量%
アクリル樹脂(顔料分散剤):2重量%
ベンゾトリアゾール:0.5重量%
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(溶剤):63重量%
(紫色インク)
油溶性紫染料:10重量%
紫色顔料:5重量%
ポリビニルブチラール(樹脂):3.5重量%
ケトン樹脂:8重量%
アクリル樹脂(顔料分散剤):1重量%
ベンゾトリアゾール:0.5重量%
3−メトキシブタノール(溶剤):72重量%
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態における筆記具1は、図5に示すように、キャップ付きのボールペン1である。そして、先端が先細り形状をした筒状の軸体10と、軸体10内に収容されたリフィル20と、不使用時に軸体10の先端側に嵌めることで、筆記先端をシールするキャップ50と、を備える。
軸体10は、第3の実施の形態と同様、先端が先細り形状をした筒状の前筒13と、前筒13の後端に着脱可能に備えられた筒状の後筒14と、からなる。
また、リフィル20は、その先端が前筒13の先端から突出しており、第1の実施の形態同様、内部にインク23が充填されたインク収容管21と、このインク収容管21に継手22を介して装着されたボールペンチップ30と、を備える。また、インク23の後端にはインク23の後端からの逆流を防止するグリース状のインク追従体24が充填されている。また、そのインク追従体24の中にはその追従性を高めるべく比重を等しくしたフロート24aが収容されている点も第1の実施の形態と同様である。しかし、インク収容管21の後端には尾栓26が設けられている点が第1の実施の形態とは異なる。
(インク23)
第4の実施の形態において使用されるインク23は、下記の組成を有する熱変色性インクである。このインク23にはマイクロカプセル顔料と防錆材とが含まれている。
ロイコ染料、顕色剤及び変色温度調整剤をメラミン系樹脂に内包したマイクロカプセル顔料:15重量%
トリエタノールアミン(pH調整剤):0.1重量%
キサンタンガム(剪断減粘性付与剤):0.3重量%
グリセリン(水溶性溶剤):10重量%
リン酸エステル(潤滑剤):0.3重量%
1−メチル−5−メルカプト−1H−テトラゾール(防錆剤):0.4重量%
蒸留水:残部
(キャップ50)
第4の実施の形態におけるキャップ50は、キャップ50の外周にクリップ53が形成されている点は第1の実施の形態と共通するものの、キャップ筒と天冠とが一体に形成されている点が第1の実施の形態とは異なる。また、キャップ50の内側閉鎖端には、第1の実施の形態と同じシール部材54を備えている。
本発明は、ボールペンチップを備えた筆記具に利用することができる。
1 筆記具(ボールペン、複式筆記具)
10 軸体 11 軸筒 12 口金
13 前筒 14 後筒 15 消しゴム
16 スライドボタン
20 リフィル 21 インク収容管 22 継手
23 インク 24 インク追従体 24a フロート
25 シャープペンシルリフィル 26 尾栓
30 ボールペンチップ 31 筆記ボール 32 弾発部材
40 ホルダー 40a 筒状部 41 テーパー部
41a カシメ部 42 ボールハウス 42a 底面
42b ボール受座 43 インク孔 43a チャンネル溝
44 バック孔
50 キャップ 51 キャップ筒 52 天冠
52a 保持部 53 クリップ 54 シール部材
60 スプリング 61 内筒 62 ノック体
63 回転子
α 接触角度 β テーパー角度 R カシメ外周面の曲率

Claims (2)

  1. 内部にインクを収容し先端にボールペンチップが装着された筆記具であって、
    前記ボールペンチップは、筆記ボールと、該筆記ボールを先端に抱持するホルダーと、該ホルダーの内部に装着され該筆記ボールを前方に付勢する弾発部材と、を備え、
    前記ホルダーは、ビッカース硬度が200以上450以下のビスマス含有のフェライト系ステンレス製であって、該ホルダーの後端側の部分は円筒形状を呈する筒状部であるとともに、該ホルダーの先端側の部分は円錐台形状を呈するテーパー部であり、
    前記ホルダーの内周には、前記テーパー部の内部空間であるボールハウスと、該ホルダーの後端から該ボールハウスの近傍まで達する孔であるバック孔と、該ボールハウスと該バック孔との間を貫通する断面円形の孔であるインク孔と、が備えられ、
    前記テーパー部の先端部分には、先端部分が内側に縮径されたカシメ部が備えられ、
    前記ボールハウスの底面には、前記筆記ボールを後方へ押圧した際に該筆記ボールの曲面が転写されたボール受座が形成され、
    前記インク孔の周囲には、前記ボールハウスから後方に向かって穿設された放射状の溝であるチャンネル溝が複数等配されており、
    前記インクには、顔料と防錆材とが含まれ、
    前記筆記ボールは超硬合金製で表面の算術平均高さSaが0.06μm以下であって、
    前記カシメ部の外周面は、表面の算術平均高さSaが10nm以下であって、曲率Rが0.20mm以下の曲面形状であり、
    前記カシメ部においては、筆記ボール及び該カシメ部に接する接線と筆記具の軸心とがなす角度である接触角度が前記テーパー部の傾斜面と筆記具の軸心とがなす角度であるテーパー角度以上であって、かつ50°未満であることを特徴とする筆記具。
  2. 前記ボールペンチップの先端を覆うシール部材を有するキャップが装着されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
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