JP2017067528A - 情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地図画像の視認性が悪化することを防止するとともに、天気情報についてもユーザに把握させることを可能にした情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】液晶ディスプレイ15に地図画像50が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を情報サーバ3から取得し、取得した天気情報を示す天気画像65を地図画像50に重畳して表示する場合に、表示対象領域において車両が走行する可能性のある領域を移動対象領域として特定し、移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして天気画像65を表示するように構成する。【選択図】図11

Description

本発明は、地図画像と天気情報を組み合わせて情報の提供を行う情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。また、近年は携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
ここで、上記ナビゲーション装置等では、地図画像を表示するのみではなく、地図画像と組み合わせることによって、ユーザにとって有用となる様々な情報を提供することについても行われている。そのような情報の一つとして天気情報がある。例えば、特開2003−121172号公報には、車両の現在位置周辺の地図画像を表示する場合に、地図画像に重畳して地図画像の表示されている領域の降水量や降水確率を示す画像を表示する技術について提案されている。
2003−121172号公報(図4、図7、図8)
しかしながら、上記特許文献1のように地図画像と降水量や降水確率の画像とを重畳して表示させる構成では、降水量や降水確率の画像を表示することによって、ユーザに本来視認させる必要のある地図画像が視認し難くなるという問題があった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、地図画像に天気情報を示す天気画像を重畳して表示する場合において、地図画像の視認性が悪化することを防止するとともに、天気情報についてもユーザに把握させることを可能にした情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る情報提供システムは、表示装置に地図画像を表示する地図画像表示手段と、前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得する天気情報取得手段と、前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を前記地図画像に重畳して表示する天気画像表示手段と、前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定する領域特定手段と、を有し、前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する。
尚、「移動体」としては、車両以外に、歩行者や二輪車も含む。
また、本発明に係る情報提供方法は、地図画像と天気情報を組み合わせて情報を提供する方法である。具体的には、地図画像表示手段が、表示装置に地図画像を表示するステップと、天気情報取得手段が、前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得するステップと、天気画像表示手段が、前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を前記地図画像に重畳して表示するステップと、領域特定手段が、前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定するステップと、を有する。また、前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、地図画像と天気情報を組み合わせて情報を提供するプログラムである。具体的には、コンピュータを、表示装置に地図画像を表示する地図画像表示手段と、前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得する天気情報取得手段と、前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を前記地図画像に重畳して表示する天気画像表示手段と、前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定する領域特定手段と、して機能させる。また、前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する。
前記構成を有する本発明に係る情報提供システム、情報提供方法及びコンピュータプログラムによれば、地図画像に天気情報を示す天気画像を重畳して表示する場合において、移動体が移動する可能性のある領域の天気画像の透過率を高くするので、ユーザが地図情報を必要とする領域について天気画像によって地図画像の視認性が悪化することを防止することが可能となる。また、表示される天気画像については一部の領域の透過率のみを高くするので、天気情報についてもユーザに適切に把握させることが可能となる。
本実施形態に係る情報提供システムを示した概略構成図である。 天気情報DBに記憶される天気情報を示した図である。 本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 リンクの形状補完点を説明した図である。 本実施形態に係る天気情報案内処理プログラムのフローチャートである。 液晶ディスプレイに表示される走行案内画面の一例を示した図である。 降水量毎の天気画像の表示色と基準透過率について示した図である。 地形データに基づく基準透過率の補正値を示した図である。 移動対象領域の特定方法を説明した図である。 移動対象領域に基づく基準透過率の補正値を示した図である。 液晶ディスプレイに表示される天気画像を含む走行案内画面の一例を示した図である。 液晶ディスプレイに表示される予測天気画像を含む走行案内画面の一例を示した図である。
以下、本発明に係る情報提供システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る情報提供システム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る情報提供システム1を示した概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報提供システム1は、情報管理センタ2が有する情報サーバ3と、ユーザ4が乗車する車両に搭載されたナビゲーション装置5とを基本的に有している。尚、ナビゲーション装置5は、ナビ機能を備えた情報端末であれば良く、ナビゲーション装置以外に携帯電話機、PDA、タブレット型端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等としても良い。また、情報管理センタ2とナビゲーション装置5とは通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。
ここで、情報サーバ3は、全国各地の道路網や施設に関する地図情報を地図情報DB7に記憶する。また、全国各地の天気情報を天気情報DB8に記憶する。そして、ナビゲーション装置5の要求に応じてDBに記憶された天気情報を提供するサーバ装置である。ここで、天気情報DB8に記憶される天気情報は、例えば天候(晴、曇、雨等)、降水量、降水確率、最高気温、最低気温、紫外線強度、花粉飛散量等があり、それらの情報がメッシュ単位で区分されて管理される。また、現在の天気に加えて今後の予測される天気の天気情報についても記憶される。
ここで、図2は天気情報DB8に記憶される天気情報の内、特に降水量を示した図である。図2に示すように、情報サーバ3は地図情報DB7に記憶された地図情報を100m四方のメッシュ単位で区分し、各メッシュに対して該メッシュの天気情報を対応付けて管理している。例えば、図2に示す例では、メッシュAは現在の降水量が0mm/hであり、10分後の予想される降水量が0mm/hであり、20分後の予想される降水量が2mm/hであることを示す。以下同様に10分単位で所定時間後(例えば3時間後)までの予測降水量が記憶されている。また、天気情報DB8に記憶される天気情報は管理者によって随時更新される。
一方、ナビゲーション装置5は、目的地までの推奨経路を探索したり、サーバから取得したりメモリに格納された地図データに基づいてユーザ4の現在位置周辺や任意のエリアの地図画像を所定の縮尺で表示したり、表示された地図画像中においてユーザ4の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う機能を有する。尚、上記機能の全てをナビゲーション装置5が備えている必要はなく、少なくともユーザ4の現在位置周辺や任意のエリアの地図画像を表示する機能を有していれば本願発明を構成することが可能である。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局はナビゲーション装置5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にあるナビゲーション装置5の通信を情報サーバ3との間で中継する役割を持つ。
次に、情報提供システム1が有するナビゲーション装置5の概略構成について図3を用いて説明する。図3は本実施形態に係るナビゲーション装置5の制御系を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置5は、ナビゲーション装置5が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して車両周辺の地図や施設に関する案内情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、情報管理センタ2やVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、を有している。
以下に、ナビゲーション装置5が有する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置5が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置5が有する構成としても良い。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31や走行履歴DB32や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりにメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。また、ナビゲーション装置5は、地図情報DB31を有さずに情報サーバ3から地図情報を通信により取得する構成としても良い。
ここで、地図情報DB31は、経路案内や地図表示に必要な各種情報が記憶された記憶媒体である。具体的には、道路(リンク)に関するリンクデータ33、施設に関する施設データ34、地図を表示するための地図表示データ35、地形を特定する為の地形データ36、ノード点に関するノードデータ、経路の探索に係る処理に用いられる探索データ、各交差点に関する交差点データ、地点を検索するための検索データ等が記憶される。
リンクデータ33としては、例えば、該リンクを識別するリンクID、該リンクの端部に位置するノードを特定する端部ノード情報、該リンクを構成する道路の道路種別(リンク種別)、該リンクを構成する道路の道路属性(リンク属性)、リンク方位、ノード間のリンク形状(例えばカーブ道路ではカーブの形状)を特定する為の形状補完点データ等が記憶される。
ここで、図4に示すように地図情報に含まれるリンク37は、両端に位置するノード点38と、ノード点38の間に位置する複数の形状補完点39によって形状が特定される。そして、形状補完点データは、地図情報に含まれるリンク毎に形状補完点の座標を記憶する。そして、ナビゲーションECU13は、後述のように地図情報DB31に記憶された形状補完点データに基づいて、地図情報を区分するメッシュとナビゲーション装置5で設定されている案内経路(車両の走行予定経路)が重複するか否かを判定する。
また、地形データ36としては、ナビゲーション装置5により表示対象となる地図の地形を特定する為のデータが記憶される。具体的には、地図の内、特に水域(川、湖、海等)、森林領域、市街地に該当する領域を特定するデータが記憶される。
また、走行履歴DB32は、車両の走行履歴を記憶するDBである。具体的には、過去に車両が走行したリンクが走行時刻とともに累積的に記憶される。そして、ナビゲーションECU13は走行履歴DB32に記憶された走行履歴情報に基づいて、後述するように今後に車両が走行する走行予定経路を予測する。尚、走行履歴DB32は外部のサーバ(例えば情報サーバ3)が有する構成としても良い。
また、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置5の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の天気情報案内処理プログラム(図5)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、地図画像表示手段は、液晶ディスプレイ15に地図画像を表示する。天気情報取得手段は、液晶ディスプレイ15に地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得する。天気画像表示手段は、表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を地図画像に重畳して表示する。領域特定手段は、表示対象領域において車両が走行する可能性のある領域を移動対象領域として特定する。
操作部14は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14としては液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルを有する構成としても良い。また、マイクと音声認識装置を有する構成としても良い。
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。また、本実施形態では、後述のように情報サーバ3から取得した天気情報に基づいて、地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を案内する際にも用いられる。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。尚、DVDドライブ17に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、本実施形態では情報サーバ3から天気情報DB8に格納された天気情報を受信するのにも用いられる。
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置5においてCPU41が実行する天気情報案内処理プログラムについて図5に基づき説明する。図5は本実施形態に係る天気情報案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、天気情報案内処理プログラムはナビゲーション装置5においてユーザの所定の操作を受け付けた場合に実行され、地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報の案内を行うプログラムである。尚、以下の図5にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置5が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
先ず、天気情報案内処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は、液晶ディスプレイ15に対して地図画像50を含む走行案内画面51を表示する。具体的に、前記S1においてCPU41は、現在位置検出部11により検出した車両の現在位置、方位とナビゲーション装置5で設定されている地図画像の表示縮尺とに基づいて、表示対象となる領域(以下、表示対象領域という)の地図情報を地図情報DBから読み出し、読み出した地図情報に基づいて生成した地図画像50を液晶ディスプレイ15に対して描画する。また、車両の現在位置や地図画像の表示縮尺が変化した場合には、車両の位置の変化や縮尺の変化に伴って、地図画像50が描画される表示対象領域も変更される。更に、車両の現在位置周辺の地図画像以外にユーザが指定した任意の表示対象領域の地図画像50を表示することも可能である。また、地図画像50には車両の現在位置を示すマーク、案内経路を示す画像、POIマーク、地名、施設名、水域や森林領域を示す背景画像等についても必要に応じて描画される。
ここで、図6はナビゲーション装置5において液晶ディスプレイ15に表示される走行案内画面51の一例を示した図である。走行案内画面51は、車両の現在位置周辺の地図画像50と、案内経路52(案内経路が設定されている場合のみ)と、地図上にマッチングされた車両の現在位置を示す自車位置マーク53と、ナビゲーション装置5で所定機能を実行させる為に選択される為の各種ボタン55〜59とが表示される。そして、ユーザは走行案内画面51を参照することによって、現在の車両周辺の施設情報や道路形状、現在設定されている案内経路等を把握することが可能となる。
続いて、S2においてCPU41は、車両の現在位置を現在位置検出部11の検出結果に基づいて取得する。尚、車両の現在位置を地図データ上で特定するマップマッチング処理についても行う。更に、車両の現在位置は、高精度ロケーション技術を用いて詳細に特定することが望ましい。ここで、高精度ロケーション技術とは、車両後方のカメラから取り込んだ白線や路面ペイント情報を画像認識により検出し、更に、白線や路面ペイント情報を予め記憶した地図情報DBと照合することにより、走行車線や高精度な車両位置を検出可能にする技術である。尚、高精度ロケーション技術の詳細については既に公知であるので省略する。
次に、S3においてCPU41は、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されているか否かを判定する。尚、案内経路はナビゲーション装置5によって設定された出発地から目的地までの推奨経路であり、例えば公知のダイクストラ法を用いて探索される。また、案内経路はナビゲーション装置5が探索する構成としても良いし、外部のサーバ(例えば情報サーバ3)が探索する構成としても良い。また、出発地はユーザの現在位置としても良いし、ユーザにより選択された任意の地点(例えば自宅)としても良い。一方、目的地は例えば操作部14において受け付けたユーザの操作(例えば登録地点の読出操作、施設の検索や選択操作)に基づいて設定する。
そして、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されていると判定された場合(S3:YES)には、S4へと移行する。それに対して、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されていると判定された場合(S3:NO)には、S5へと移行する。
S4においてCPU41は、ナビゲーション装置5において設定されている案内経路の内、車両の現在位置から目的地までの経路を、車両が今後走行する予定にある経路(以下、走行予定経路という)として取得する。その後、S6へと移行する。
一方、S5においてCPU41は、走行履歴DB32に記憶された車両の過去の走行履歴に基づいて走行予定経路を予測する。例えば、CPU41は走行履歴DB32に記憶された走行履歴の内、現在車両が走行する道路と同一の道路を走行した走行履歴を抽出する。そして、抽出した走行履歴においてその後の走行比率の最も高い道路を走行予定経路とする。尚、現在車両が走行する道路と同一の道路を走行した走行履歴が無い場合には、現在車両が走行する道路と道なりの関係にある道路を走行予定経路と予測しても良い。
続いて、S6においてCPU41は、現時点において液晶ディスプレイ15において地図画像が表示されている表示対象領域を特定する。尚、表示対象領域は車両の現在位置周辺の領域やユーザによって指定された任意の領域が該当し、表示対象領域の大きさはナビゲーション装置5で設定されている地図画像の表示縮尺によって変化する。
その後、S7においてCPU41は、情報サーバ3と通信を行うことによって、情報サーバ3が有する天気情報DB8から前記S6で特定された表示対象領域を含む領域の天気情報を取得する。尚、天気情報を取得する領域単位はメッシュ単位でも良いし市区町村等の行政区画単位でも良い。
また、天気情報DB8に記憶される天気情報は、前述したように100m四方のメッシュ単位で管理され、現在の天気に加えて今後の予測される天気(例えば10分単位で3時間後まで)の天気情報についても記憶される(図2参照)。また、天気情報としては、例えば天候(晴、曇、雨等)、降水量、降水確率、最高気温、最低気温、紫外線強度、花粉飛散量等があるが、以下の説明ではナビゲーション装置5は特に降水量(mm/h)を情報サーバ3から取得し、案内を行う例について説明する。
次に、S8においてCPU41は、前記S7で取得された天気情報について、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)に関する情報を含んでいるか否かを判定する。
そして、前記S7で取得された天気情報について、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)に関する情報を含んでいると判定された場合(S8:YES)には、S9へと移行する。それに対して、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)に関する情報を含んでいないと判定された場合(S8:NO)には降水量を示す天気画像の描画は不要となるので、S6へと戻る。
S9においてCPU41は、前記S7で取得された天気情報に基づいて、表示対象領域を少なくとも一部に含むメッシュの内、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)があるか否かを判定する。
そして、表示対象領域を少なくとも一部に含むメッシュの内、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)があると判定された場合(S9:YES)には、S10へと移行する。それに対して、表示対象領域を少なくとも一部に含むメッシュの内、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)がないと判定された場合(S9:NO)には降水量を示す天気画像の描画は不要となるので、S6へと戻る。
S10においてCPU41は、現時点で地図画像50が表示されている表示対象領域について、100m四方のメッシュ単位で天気画像の表示色と天気画像の基準透過率をそれぞれ設定する。ここで、本実施形態では、天気情報を示す天気画像を地図画像に重畳して表示することによって天気情報の案内を行う。また、天気画像は、文字や記号を含まず、降水量が0mm/h以外の領域を降水量(mm/h)に対応した表示色で覆うことによって、領域毎の降水量を示す画像となっている。従って、表示対象領域に含まれるメッシュの内、降水量が0mm/h以外のメッシュに対して天気画像の表示色と天気画像の基準透過率をそれぞれ設定する。具体的には、図7に示すように降水量が50mm/h以上の領域については赤色の表示色を設定する。また、30mm/h以上50mm/h未満の領域については橙色の表示色を設定する。また、20mm/h以上30mm/h未満の領域については黄色の表示色を設定する。また、10mm/h以上20mm/h未満の領域については緑色の表示色を設定する。また、1mm/h以上10mm/h未満の領域については青色の表示色を設定する。また、0mm/h以上1mm/h未満の領域については水色の表示色を設定する。
一方、前記S10では天気画像の基準透過率についても設定される。ここで、本実施形態に係る情報提供システム1では、液晶ディスプレイ15に表示された地図画像50の視認性を向上させる為に、地図画像50に重畳する天気画像を半透過状態で表示する。そして、天気画像の透過率については、基本的に降水量が少ない領域(即ち、天候による影響の少ない領域)程、天気情報としての重要度が低いので透過率を高く設定する。具体的には、図7に示すように降水量が50mm/h以上の領域については基準透過率を10%に設定する。また、30mm/h以上50mm/h未満の領域については基準透過率を30%に設定する。また、20mm/h以上30mm/h未満の領域については基準透過率を40%に設定する。また、10mm/h以上20mm/h未満の領域については基準透過率を50%に設定する。また、1mm/h以上10mm/h未満の領域については基準透過率を60%に設定する。また、0mm/h以上1mm/h未満の領域については基準透過率を80%に設定する。尚、天気画像の透過率は、後述のように前記S10で設定した基準透過率に加えて車両の現在位置、案内経路、地形等を考慮して最終的に設定される。
次に、S11においてCPU41は、地図情報DB31から取得した地形データ36に基づいて、前記S10で設定された天気画像の基準透過率を補正する。尚、補正はメッシュ単位で行う。基本的には、市街地等の道路密度や施設密度が閾値以上の領域(密集領域)は、地図情報の重要度が高いので天気画像の透過率を高く設定して、地図画像をユーザに視認し易くする。一方で水域や森林領域等の道路密度や施設密度が閾値未満の領域は、地図情報の重要度が低いので天気画像の透過率を低く設定して、地図画像よりも天気画像をユーザに視認し易くする。具体的には、図8に示すように水域や森林領域については前記S10で設定された天気画像の基準透過率を−20%する。一方、市街地については前記S10で設定された天気画像の基準透過率を+20%する。但し、透過率の設定可能な範囲は10%〜90%とする。
尚、本実施形態では地図情報DB31が、地形データ36として予め水域、森林領域、市街地に該当する領域を特定する情報を有する構成としているが、地形データ36を有さずにリンクデータや施設データから道路密度や施設密度を算出し、算出した道路密度や施設密度から市街地、水域、森林領域を特定する構成としても良い。また、水域や森林領域に限らず、道路密度や施設密度が閾値以上の領域については天気画像の基準透過率を一律に上げ、道路密度や施設密度が閾値未満の領域については天気画像の基準透過率を一律に下げるように構成しても良い。
続いて、S12においてCPU41は、現時点で地図画像50が表示されている表示対象領域において、車両が走行する可能性のある領域(以下、移動対象領域)を特定する。具体的には、車両の現在位置及び走行予定経路の周辺領域、より具体的には車両の現在位置及び走行予定経路と重複するメッシュを移動対象領域として特定する。
以下に、前記S12の移動対象領域の特定方法についてより詳細に説明する。
先ず、CPU41は、前記S4又は前記S5で特定された走行予定経路を構成する各リンクについて、リンクの端点(ノード点)と形状補完点の座標をそれぞれ取得する。前記したように地図情報に含まれるリンク37は、両端に位置するノード点38と、ノード点38の間に位置する複数の形状補完点39によって形状が特定される(図4)。従って、図9に示すように走行予定経路61は、車両の現在位置62を開始点としてノード点38と形状補完点39を接続した線分によって特定することが可能となる。次に、CPU41は、走行予定経路61を特定する車両の現在位置62、ノード点38、形状補完点39を中心とした40m四方の領域(以下、走行領域63という)を規定する。尚、表示対象領域に走行予定経路の目的地(終点)が含まれる場合には、目的地の周辺にも走行領域63を規定する。そして、CPU41は、規定された各走行領域63と重複するメッシュを、走行予定経路と重複するメッシュ、即ち移動対象領域として特定する。図9に示す例ではメッシュA、メッシュB、メッシュD、メッシュE、メッシュF、メッシュH、メッシュIが移動対象領域として特定される。
尚、走行領域63を設定せずに、走行予定経路61を特定する車両の現在位置62、ノード点38、形状補完点39を含むメッシュを、走行予定経路と重複するメッシュ、即ち移動対象領域として特定しても良い。その場合には、メッシュA、メッシュB、メッシュE、メッシュF、メッシュIが移動対象領域として特定されることとなる。
次に、S13においてCPU41は、前記S12で特定された移動対象領域に含まれるメッシュと、表示対象領域を少なくとも一部に含むメッシュの内、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)とが重複するか否か判定する。
そして、前記S12で特定された移動対象領域に含まれるメッシュと、表示対象領域を少なくとも一部に含むメッシュの内、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)とが重複すると判定された場合(S13:YES)には、S14へと移行する。それに対して、前記S12で特定された移動対象領域に含まれるメッシュと、表示対象領域を少なくとも一部に含むメッシュの内、現在又は予測される降水量が0mm/h以外のメッシュ(降水エリア)とが重複しないと判定された場合(S13:NO)には、S15へと移行する。
S14においてCPU41は、前記S12で特定された移動対象領域に基づいて、前記S10で設定された天気画像の基準透過率を更に補正する。尚、補正はメッシュ単位で行う。基本的には、移動対象領域はユーザが今後走行する可能性のある領域であり、ユーザが地図情報を必要とする領域であるので天気画像の透過率を特に高く設定して、地図画像をユーザに視認し易くする。具体的には、図10に示すように移動対象領域については前記S10で設定された天気画像の基準透過率を更に+40%する。但し、透過率の設定可能な範囲は10%〜90%とする。一方、移動対象領域外については前記S10で設定された天気画像の基準透過率を補正しない。即ち、前記S11で補正された透過率が最終的な透過率として設定される。
その後、S15においてCPU41は、前記S10で設定された天気画像の表示色と、前記S10で設定された基準透過率を前記S11及び前記S14で補正した最終的な透過率とに基づいて、天気画像を液晶ディスプレイ15に描画する。具体的には、最終的に設定された透過率で、設定された表示色の画像を、表示対象領域に含まれるメッシュの内、降水量が0mm/h以外のメッシュ上に描画する。その結果、地図画像50に重畳して、表示色によって降水量を識別して示す天気画像が表示されることとなり、地図画像の表示される領域の天気を直感的に分かり易い態様で案内することが可能となる。また、表示色は100m四方のメッシュ単位で設定されるので、メッシュ単位で詳細に降水量を識別して案内することが可能となる。
例えば、図11は天気画像が表示された走行案内画面51の一例を示した図である。図11に示すように走行案内画面51には、車両の現在位置周辺の地図画像50に重畳して天気画像65が表示される。天気画像65は表示色によって重複される領域の降水量を示す。例えば、赤色で表示された領域は降水量が50mm/h以上であることを示し、橙色で表示された領域は降水量が30mm/h以上50mm/h未満であることを示し、黄色で表示された領域は降水量が20mm/h以上30mm/h未満であることを示し、緑色で表示された領域は降水量が10mm/h以上20mm/h未満であることを示し、青色で表示された領域は降水量が1mm/h以上10mm/h未満であることを示し、水色で表示された領域は降水量が0mm/h以上1mm/h未満であることを示す。また、天気画像65が重複していない領域は降水量が0mm/hであることを示す。
また、地図画像50の視認性を向上させる為に、地図画像50に重畳する天気画像65は半透過状態で表示される。ここで、天気画像65の透過率は、100m四方のメッシュ単位で最終的に決定される(S10、S11、S14)。具体的には、自車位置周辺や走行予定経路周辺等のユーザが走行する可能性のある領域(例えば図11の領域66)については、天気画像65の透過率が特に高く設定(例えば80%前後)される。そのような領域ではユーザは天気画像と重複する地図画像を明確に視認できる。
また、ユーザが走行する可能性がない領域であっても、道路や施設が密集する市街地については、天気画像65の透過率が比較的高く設定(例えば50%前後)される。そのような領域ではユーザは詳細な地図情報の把握は難しくなるが、主要道路や主要施設等は視認でき、街の概要については十分に把握することができる。
一方、ユーザが走行する可能性がなく、道路や施設が密集する市街地でもない領域(例えば水域や森林領域)については、天気画像65の透過率が低く設定(例えば20%前後)される。そのような領域ではユーザは施設や道路の把握は難しくなるが、大まかな地形については把握することができる。
また、天気画像65の透過率が高くなるのは、ユーザが地図情報を必要とする一部の領域のみであり、更に、透過率の高い領域であっても天気画像65の色程度の識別は可能であるので、天気情報についてもユーザに適切に把握させることが可能となる。
また、走行案内画面51の画面下部にはスクロールバー67についても表示される。そして、図12に示すようにユーザがスクロールバー67を左右に動かすことによって、天気画像65を現在の天気情報に基づく天気画像65から予測天気情報に基づく天気画像65へと切り替えることが可能となる。尚、予測天気情報に基づくメッシュ毎の天気画像65の表示色及び透過率の設定処理(S10〜S14)は、スクロールバー67が操作される前に予め実施しておく構成としても良いし、スクロールバー67が操作された段階で実施する構成としても良い。本実施形態では例えば10分単位で3時間後までの天気画像65を表示することが可能である。また、予測天気情報に基づく天気画像65を表示する場合には、予測時刻における車両の位置(例えば30分後の天気情報を示す天気画像65を表示する場合には30分後の車両の位置)を推定し、推定された車両の位置を示す自車予測位置マーク68についても表示するのが望ましい。
また、天気画像65の輪郭(即ち降水量が0mm/hの領域とそれ以外の領域の境界)及び表示色の替わる境界については、ユーザにとって重要な情報であることから天気画像65の透過率を下げるように構成しても良い。また、表示対象領域の全体に天気画像65が表示されている場合、即ち天気画像65の輪郭が存在しない場合には、天気画像65が表示されていることを明確にするために、液晶ディスプレイ15の外縁において天気画像65の透過率を下げるように構成することが望ましい。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る情報提供システム1、情報提供システム1による情報提供方法及び情報提供システム1で実行されるコンピュータプログラムでは、液晶ディスプレイ15に地図画像50が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を情報サーバ3から取得し(S7)、取得した天気情報を示す天気画像65を地図画像50に重畳して表示する(S15)場合に、表示対象領域において車両が走行する可能性のある領域を移動対象領域として特定し(S12)、移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして天気画像65を表示するので、ユーザが地図情報を必要とする領域について天気画像によって地図画像の視認性が悪化することを防止することが可能となる。また、表示される天気画像については一部の領域の透過率のみを高くするので、天気情報についてもユーザに適切に把握させることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、ナビゲーション装置5で案内対象となる天気情報を情報サーバ3のDBから取得する構成としているが、天気情報は予めナビゲーション装置5のDBに格納する構成としても良い。その場合には、ナビゲーション装置5単体で情報提供システム1を構成することも可能である。
また、本実施形態では、天気情報を100m四方のメッシュ単位で管理しているが、天気情報を管理する領域単位は200m四方や400m四方のメッシュ単位としても良い。尚、その場合には天気画像の表示色や透過率の設定単位も天気情報の管理単位と合わせた単位とするのが望ましい。
また、本実施形態では、天気画像の透過率の設定を天気情報の管理単位と同じく100m四方のメッシュ単位で行うこととしているが、より細かい領域単位又はより広い領域単位で透過率の設定を行う構成としても良い。
また、本実施形態では、天気画像の透過率は10%〜90%の範囲で設定する構成としているが、特に天気情報が重要な領域や地図情報がユーザにとって明らかに不要な領域については天気画像を非透過状態(透過率0%)で表示する構成としても良い。また、地図情報がユーザにとって特に必要な領域(例えば案内経路沿い)については天気画像を透過状態(透過率100%)で表示する構成としても良い。
また、本実施形態では、天気情報として特に降水量(mm/h)を情報サーバ3から取得し、案内を行う構成としているが、その他の天気情報(例えば天候(晴、曇、雨等)、降水確率、最高気温、最低気温、紫外線強度、花粉飛散量等)を情報サーバ3から取得し、案内を行う構成としても良い。
また、本実施形態では、ナビゲーション装置5のCPU41が天気情報案内処理プログラム(図5)の各ステップを実行する構成としているが、情報サーバ3のCPUやその他の外部サーバが一部または全部の処理を実行する構成としても良い。
また、本発明は情報提供システム1を構成するナビゲーション装置5の代わりに、地図画像を表示する機能を有する各種情報端末を適用することが可能である。例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等に適用することも可能である。また、ナビゲーション装置5の代わりに、他の情報端末を用いる場合には、仮想位置は車両以外の移動体(例えば歩行者や自転車等)の仮想位置を定義するように構成しても良い。
また、本発明に係る情報提供システムを具体化した実施例について上記に説明したが、情報提供システムは以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
表示装置(15)に地図画像(50)を表示する地図画像表示手段(41)と、前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得する天気情報取得手段(41)と、前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像(65)を前記地図画像に重畳して表示する天気画像表示手段(41)と、前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定する領域特定手段(41)と、を有し、前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、地図画像に天気情報を示す天気画像を重畳して表示する場合において、移動体が移動する可能性のある領域の天気画像の透過率を高くするので、ユーザが地図情報を必要とする領域について天気画像によって地図画像の視認性が悪化することを防止することが可能となる。また、表示される天気画像については一部の領域の透過率のみを高くするので、天気情報についてもユーザに適切に把握させることが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記移動体の現在位置及び今後に移動する移動予定経路(61)を取得する移動予定経路取得手段(41)を有し、前記領域特定手段(41)は、前記移動体の現在位置及び前記移動予定経路の周辺を前記移動対象領域として特定する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、ユーザの現在位置及び今後に移動する経路の周辺領域の天気画像の透過率を高くするので、ユーザが地図情報を必要とする領域について天気画像によって地図画像の視認性が悪化することを防止することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記移動体の移動案内を行う移動案内装置(5)において設定された案内経路を取得する案内経路取得手段(41)を有し、前記案内経路の内、前記移動体の現在位置から目的地までの経路を前記移動予定経路(61)として特定する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、ナビゲーション装置等の移動案内装置において設定された案内経路に基づいて、移動体が今後に移動する可能性のある移動対象領域を適切に特定することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記移動体の移動履歴を取得する移動履歴取得手段(41)を有し、前記移動体の移動履歴に基づいて前記移動予定経路(61)を推定する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、ナビゲーション装置等の移動案内装置において案内経路が設定されていなかったとしても、移動体が今後に移動する可能性のある移動対象領域を適切に特定することが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記表示対象領域に関する天気情報は、前記表示対象領域を区分するメッシュ単位で取得され、前記領域特定手段(41)は、前記移動体の現在位置及び前記移動予定経路(61)と重複するメッシュを前記移動対象領域として特定する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、移動体が今後に移動する可能性のある移動対象領域を、天気情報を管理するメッシュ単位で特定するので、地図画像の透過率や表示色の設定を同一の領域単位で行うことが可能となり、処理負担が軽減できる。また、表示される天気画像が複雑化することを防止できる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
前記移動予定経路(61)は複数の点(38、39)を接続した線分により特定され、前記領域特定手段(41)は、前記複数の点を中心とした所定形状を有する各領域と少なくとも一部が重複するメッシュを前記移動対象領域として特定する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、移動体が今後に移動する可能性のある移動対象領域を、ある程度の余裕をもった広さの領域で特定するので、移動体が移動予定経路から外れた場合であっても対応することが可能となる。
また、第7の構成は以下のとおりである。
前記表示対象領域に関する天気情報は、前記表示対象領域を区分するメッシュ単位で取得され、前記天気画像表示手段(41)は、メッシュ単位で天気情報を識別する前記天気画像(65)を表示する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、地図情報と対応付けて天気情報を容易に管理及び案内することが可能となる。また、メッシュ単位で詳細に天気情報を識別して案内することが可能となる。
また、第8の構成は以下のとおりである。
前記天気情報は前記表示対象領域の降水量を特定する情報であり、前記天気画像表示手段は、降水量が少ない領域程、透過率を高くして前記天気画像を表示する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、天気情報として特に降水量に関する情報を、天気画像を用いてユーザに適切に案内することが可能となる。
また、第9の構成は以下のとおりである。
前記表示対象領域において道路密度又は施設密度が閾値以上の領域を密集領域として特定する密集領域特定手段(41)を有し、前記天気画像表示手段(41)は、前記密集領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像(65)を表示する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、市街地等の道路密度や施設密度が閾値以上の領域については、天気画像の透過率を高く設定することによって、地図画像をユーザに視認し易くすることが可能となる。従って、重要度の高い領域の地図情報については天気画像によって阻害されずにユーザに適切に案内することが可能となる。
また、第10の構成は以下のとおりである。
前記天気情報取得手段(41)は、所定時間後の予想される天気情報についても取得し、前記天気画像表示手段(41)は、前記所定時間後の天気情報を示す天気画像(65)を表示する。
上記構成を有する情報提供システムによれば、現時点での天気情報に加えて、将来的に予測される天気情報についても、天気画像を用いてユーザに適切に案内することが可能となる。
1 情報提供システム
2 情報管理センタ
3 情報サーバ
4 ユーザ
5 ナビゲーション装置
8 天気情報DB
15 液晶ディスプレイ
32 走行履歴DB
38 ノード点
39 形状補完点
41 CPU
42 RAM
43 ROM
50 地図画像
51 走行案内画面
52 案内経路
53 自車位置マーク
61 走行予定経路

Claims (12)

  1. 表示装置に地図画像を表示する地図画像表示手段と、
    前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得する天気情報取得手段と、
    前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を前記地図画像に重畳して表示する天気画像表示手段と、
    前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定する領域特定手段と、を有し、
    前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する情報提供システム。
  2. 前記移動体の現在位置及び今後に移動する移動予定経路を取得する移動予定経路取得手段を有し、
    前記領域特定手段は、前記移動体の現在位置及び前記移動予定経路の周辺を前記移動対象領域として特定する請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記移動体の移動案内を行う移動案内装置において設定された案内経路を取得する案内経路取得手段を有し、
    前記案内経路の内、前記移動体の現在位置から目的地までの経路を前記移動予定経路として特定する請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記移動体の移動履歴を取得する移動履歴取得手段を有し、
    前記移動体の移動履歴に基づいて前記移動予定経路を推定する請求項2に記載の情報提供システム。
  5. 前記表示対象領域に関する天気情報は、前記表示対象領域を区分するメッシュ単位で取得され、
    前記領域特定手段は、前記移動体の現在位置及び前記移動予定経路と重複するメッシュを前記移動対象領域として特定する請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の情報提供システム。
  6. 前記移動予定経路は複数の点を接続した線分により特定され、
    前記領域特定手段は、前記複数の点を中心とした所定形状を有する各領域と少なくとも一部が重複するメッシュを前記移動対象領域として特定する請求項5に記載の情報提供システム。
  7. 前記表示対象領域に関する天気情報は、前記表示対象領域を区分するメッシュ単位で取得され、
    前記天気画像表示手段は、メッシュ単位で天気情報を識別する前記天気画像を表示する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報提供システム。
  8. 前記天気情報は前記表示対象領域の降水量を特定する情報であり、
    前記天気画像表示手段は、降水量が少ない領域程、透過率を高くして前記天気画像を表示する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報提供システム。
  9. 前記表示対象領域において道路密度又は施設密度が閾値以上の領域を密集領域として特定する密集領域特定手段を有し、
    前記天気画像表示手段は、前記密集領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の情報提供システム。
  10. 前記天気情報取得手段は、所定時間後の予想される天気情報についても取得し、
    前記天気画像表示手段は、前記所定時間後の天気情報を示す天気画像を表示する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の情報提供システム。
  11. 地図画像表示手段が、表示装置に地図画像を表示するステップと、
    天気情報取得手段が、前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得するステップと、
    天気画像表示手段が、前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を前記地図画像に重畳して表示するステップと、
    領域特定手段が、前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定するステップと、を有し、
    前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示する情報提供方法。
  12. コンピュータを、
    表示装置に地図画像を表示する地図画像表示手段と、
    前記表示装置に前記地図画像が表示された領域である表示対象領域に関する天気情報を取得する天気情報取得手段と、
    前記表示対象領域に関する天気情報を示す天気画像を前記地図画像に重畳して表示する天気画像表示手段と、
    前記表示対象領域において移動体が移動する可能性のある領域を移動対象領域として特定する領域特定手段と、して機能させる為のコンピュータプログラムであって、
    前記天気画像表示手段は、前記移動対象領域の透過率を他の領域よりも高くして前記天気画像を表示するコンピュータプログラム。
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