JP2017067364A - 調湿チャンバー - Google Patents

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Abstract

【課題】調湿材の吸湿能力及び放湿能力を最大限に発揮させることが可能な調湿チャンバーを提供する。【解決手段】 空気の相対湿度に応じて、空気中の水蒸気を吸着するか又は空気中に水蒸気を放出することにより、空気の調湿を行うための調湿チャンバー1であって、内部に空間2を区画するケーシング3と、前記空間2内に位置する調湿材4とを含む。ケーシング3は、空気が供給される入口5と、空気が排出される出口6とを有し、空間2に入口5から出口6に向かう空気流れを形成する。調湿材4は、シート材7の少なくとも表面に配されており、シート材7は、表面が、空気流れに沿うようにケーシング3内に間隔をあけて複数配置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、空気中の水蒸気を吸放湿することができる調湿チャンバーに関する。
従来、建物の居室の内部壁面に、珪藻土等を用いた調湿パネルが用いられている。調湿パネルの表面は、微細な多孔質構造を有しており、例えば、居室の空気の相対湿度が高い場合、空気中の水蒸気を吸収することができる。一方、居室の空気の相対湿度が低い場合、調湿パネルに吸着された水蒸気が、空気中へと放出される。従って、調湿パネルは、建物内部の空気を調湿することができる。
特開2004−76494号公報
上述のような調湿パネルは、空気と調湿材との接触面積が小さいため、その調湿性能(吸湿能力及び放湿能力)が十分に活用されていないという問題もあった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、調湿材の吸湿能力及び放湿能力を最大限に発揮させることが可能な調湿チャンバーを提供することを主たる目的としている。
本発明は、空気の相対湿度に応じて、前記空気中の水蒸気を吸着するか又は空気中に水蒸気を放出することにより、空気の調湿を行うための調湿チャンバーであって、内部に空間を区画するケーシングと、前記空間内に配された調湿材とを含み、前記ケーシングは、空気が供給される入口と、空気が排出される出口とを有し、前記空間に前記入口から前記出口に向かう空気流れを形成し、前記調湿材は、シート材の少なくとも表面に配されており、前記シート材は、前記表面が、前記空気流れに沿うように前記ケーシング内に間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記シート材は、前記入口側の端部及び前記出口側の端部が、それぞれ、前記入口及び前記出口から距離を隔てた位置に設けられても良い。
本発明の他の態様では、前記シート材は、両側の前記表面が前記ケーシングの前記空間に面する第1シート材と、一方の前記表面のみが前記ケーシングの前記空間に面しかつ他方の前記表面が前記ケーシングの内面と接する第2シート材とを含み、前記第2シート材の調湿材配置量が、前記第1シート材の調湿材配置量よりも小さくすることができる。
本発明の他の態様では、前記シート材は、両側の前記表面が前記ケーシングの前記空間に面する第1シート材を含み、前記第1シート材は、前記空気流れと直角な横断面において、前記空間をのびる本体部と、前記ケーシングの内面に沿うように前記本体部から折れ曲げられて前記ケーシングに固着された端部分とを含むことができる。
本発明の他の態様では、前記シート材は、パルプ繊維、不織布又は樹脂から構成されても良い。
本発明は、空気の相対湿度に応じて、前記空気中の水蒸気を吸着するか又は空気中に水蒸気を放出することにより、空気の調湿を行うための調湿チャンバーであって、内部に空間を区画するケーシングと、前記空間内に配された調湿材とを含んでいる。前記ケーシングは、空気が供給される入口と、空気が排出される出口とを有し、前記空間に前記入口から前記出口に向かう空気流れを提供する。
従って、本実施形態の調湿チャンバーによれば、ケーシングの入口に、相対湿度の高い空気を供給することで、調湿材に水蒸気を吸着させることができ、ケーシングの出口から乾燥した空気を取り出すことができる。逆に、ケーシングの入口に、相対湿度の低い空気を供給することで、調湿材から水蒸気を放出させ、ケーシングの出口から加湿された空気を取り出すことができる。
また、調湿材は、シート材の少なくとも表面に配されており、前記シート材は、前記表面が、前記空気流れに沿うように前記ケーシング内に間隔をあけて複数配置されている。このような構成を具える調湿チャンバーは、空気と調湿材との接触面積を増大させることができる。従って、本発明の調湿チャンバーは、調湿材の吸湿能力及び放湿能力を最大限に発揮させることが可能になる。
また、調湿材の吸放湿速度は、それを保持する担体の熱容量の影響を受け、その熱容量が小さいほど、吸放湿速度が向上することが判明している。この点に関し、調湿材を保持するシート材は、厚さが小さく、ひいては熱容量が小さい。従って、本発明の調湿チャンバーでは、調湿材の吸放湿速度を高めることもできる。
本実施形態の調湿チャンバーの縦断面図である。 図1の調湿チャンバーのA−A断面図である。 (A)及び(B)は、図2の要部拡大図である。 図2のB−B断面図である。 本発明の実施形態に係る調湿チャンバーを換気システムに利用した住宅を概念的に示す側面図である。 本実施形態の第1チャンバーの斜視図である。 本実施形態の第2チャンバーの斜視図である。 本実施形態の調湿チャンバーの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明される。なお、各図面は、発明の内容の理解を高めるためのものであり、誇張された表示が含まれる他、各図面間において、縮尺等は厳密に一致していない点が予め指摘される。
図1には、本実施形態の調湿チャンバー1の縦断面図が示されている。図2には、図1のA−A断面図が示されている。図1及び図2に示されるように、本実施形態の調湿チャンバー1は、内部に空間2を区画するケーシング3と、ケーシング3内の空間に位置する調湿材(点状に図示されている)4とを含んでいる。
本実施形態において、ケーシング3は、例えば、ほぼ直方体形状の空間2を区画しており、その一端側に空気が供給される入口5が形成される一方、その他端側には空気が排出される出口6が形成されている。これにより、ケーシング3は、空間2の内部において、入口5から出口6に向かう空気流れを提供することができる。本実施形態において、ケーシング3の空間2には、入口5から出口6に向かう上下方向の空気流れが提供される。
ケーシング3の形状については、内部に空間を区画しうるものであれば、任意の形状が採用され得る。好ましい態様では、ケーシング3は、空間2側の内層3aと、その外側の外層3bとを含む多層構造を具えている。内層3aは、例えば、断熱材料で構成される。これにより、ケーシング3の内部の空間2が外部と断熱され、ひいては、内部の空気の温度(ひいては、相対湿度)の低下を最小限に抑えることができる。これは、調湿材4に安定した吸湿機能又は放湿機能を発揮させるのに有効である。
調湿材4は、例えば、無機多孔質材料が好適であり、例えば、珪藻泥岩、珪藻頁岩、アロフェン、シリカゲル、イモゴライト、セピオライト、ゼオライト及び大谷石等の1種又は2種以上を混合して用いられる。これらの調湿材4は、天然鉱物として産出されたままの状態であってもよいし、焼成又は変成されたものも使用できる。本実施形態では、調湿材4として、ゼオライト系の多孔質材料が用いられている。
本実施形態の調湿材4は、粒状体で用いられている。調湿材4の粒径は、特に限定されるものではないが、過度に大きくなると、強度等や加工性が悪化するおそれがあるので、例えば、2mm以下、より好ましくは1mm以下であるのが望ましい。
図1に示されるように、本実施形態の調湿材4は、シート材7の少なくとも表面に配されている。シート材7は、粉粒体状の調湿材4を表面に保持しうるものであれば、あらゆる材料のものが採用できる。好ましい態様では、シート材7は、パルプ繊維からなる紙材、不織布や織布といった布材、さらには、樹脂等のバインダーによって成形されたシート体などが好適に採用できる。
本実施形態のシート材7は、パルプ繊維と粉粒体の調湿材4との混合材料を抄いた混抄紙が用いられている。これにより、調湿材4は、シート材7の両方の表面のみならず、その内部にも多数配置され得る。また、シート材7として、布材や樹脂材料が用いられる場合、接着材やバインダーなどを用いて、それらの表面に調湿材4を付着させることができる。
本発明では、調湿材4が配されたシート材7は、その表面が、ケーシング3の内部の空気流れに沿うようにケーシング3内に間隔をあけて複数配置されている。即ち、シート材7の表面は、ケーシング3内の上下方向に沿って配置されており、かつ、シート材7の平面と直角な方向に間隔をあけて複数配置されている。
以上のように構成された調湿チャンバー1は、ケーシング3の入口5に、相対湿度の高い空気を供給することで、調湿材4に空気中の水蒸気を吸着させることができ、ケーシング3の出口6から乾燥した空気を取り出すことができる(以下、「吸湿モード」という。)。逆に、ケーシング3の入口5に、相対湿度の低い空気を供給することで、調湿材4は、空気中に水蒸気を放出し、ケーシング3の出口6から加湿された空気を取り出すことができる(以下、「放湿モード」という。)。本実施形態の調湿チャンバー1から取り出される加湿空気又は乾燥空気は、必要に応じて、あらゆる空間に提供することができ、好ましくは、住宅の換気システム等に利用され得る。
また、本実施形態の調湿チャンバー1の調湿材4は、複数のシート材7の表面に配されているため、ケーシング3内の空気との接触機会を高め、湿気交換面積を増大させ得る。従って、本実施形態の調湿チャンバー1は、調湿材4の吸湿能力及び放出能力を最大限に高めることができる。
さらに、発明者らの種々の実験の結果、調湿材4の吸放湿速度は、それを保持する担体(シート材7)の熱容量の影響を受け、一般に、前記熱容量が小さいほど、吸放湿速度が向上することが判明している。この点に関し、調湿材4を保持しているシート材7は、厚さが小さいため、熱容量も小さく構成されるので、本実施形態の調湿チャンバー1では、調湿材4の吸放湿速度を高めることもできる。
図2に良く表されているように、シート材7は、第1シート材7aと、第2シート材7bとを含んでいる。
第1シート材7aは、両側の表面がケーシング3の空間2に面している。空間2に面するとは、空間2の空気と実質的に接触するように配置されていることを意味する。一方、第2シート材7bは、一方の表面のみがケーシング3の空間2に面し、かつ、他方の表面は、ケーシング3の内面3i(即ち、本実施形態では、内層3aの内面)と接し、空間2の空気と実質的に接触していない。
図3(A)には、図2の第1シート材7aの要部拡大図が示されている。第1シート材7aは、前記空気流れと直角な横断面において、空間2をのびる本体部10と、ケーシング3の内面3iに沿うように本体部10から折れ曲げられてケーシング3に固着された端部分11とを含んでいる。このような第1シート材7aは、本体部10の長手方向に沿った面と、本体部10と直交する面(端部分11の表面)の双方に、調湿材4を配置することができる。従って、ケーシング3の内面に、より効率的に調湿材4を配置することができる。
また、第1シート材7aの本体部10は、ケーシング3の内層3aに接触していないので、そこに保持されている調湿材4の吸放湿速度を効果的に高めることができる。従って、このような位置には、より多くの調湿材4を配置することが望ましい。
一方、図3(B)には、図2の第2シート材7bの要部拡大図が示される。第2シート材7bは、他方の表面は、ケーシング3の断熱材からなる内層3aの内面と接触している。このため、第2シート材7bは、ケーシング3によって保持されるので、その調湿材4の吸放湿速度が低下する。このような位置には、相対的に少ない調湿材4を配置することが望ましい。
このような観点より、本実施形態の第1シート材7aは、図3(A)に示されるように、厚さtの調湿材付きの単位シート材12を複数枚(この例では2枚)積層して形成されている一方、本実施形態の第2シート材7bは、図3(B)に示されるように、厚さtの単位シート材12が、第1シート材7aよりも少ない枚数用いられて形成されている。本実施形態では、第2シート材7bは、単位シート材12の1枚で形成されている。各単位シート材12は、それぞれ実質的に同じ調湿材の配置量(質量)を有するように構成されている。従って、本実施形態の調湿チャンバー1においては、第2シート材7bの調湿材配置量(質量)は、第1シート材7aの調湿材配置量(質量)よりも小さく、それらの比は約1:2とされている。
単位シート材12の厚さtは、特に限定されないが、極力小さいことが望ましい。これにより、調湿材4の吸放湿性能を高めながら、より多くの単位シート材12をケーシング3の空間2の中に配置することができる。一方、単位シート材の厚さtが小さすぎると、強度や耐久性が低下するおそれがある。このような観点より、前記厚さtは、好ましくは0.5〜2.0mm程度が望ましい。
図4には、図2のB−B断面図が示されている。図1及び図4に示されるように、シート材7は、入口5側の端部15及び出口6側の端部16が、それぞれ、入口5及び出口6から、空気流れに沿って距離Lを隔てた位置に設けられている。このような構成により、入口5から供給された空気は、各シート材7の間の空隙に満遍なく供給され、かつ、出口6から取り出すことができ、広い範囲で吸放湿作用を保証することができる。好ましい態様では、前記距離Lは、50〜200mm程度が好適である。
本実施形態の調湿チャンバー1は、あらゆる用途に利用することができる。図5は、その一例として、本実施形態に係る調湿チャンバー1を居室25の換気システムに利用した住宅20を概念的に示す側面図である。より具体的には、冬期において、居室25を換気しながら、空調及び加湿しうるシステムが以下に説明される。
図5の実施形態では、調湿チャンバー1として、実質的に同一の構造の第1チャンバー1A及び第2チャンバー1Bが並列的に用いられている。
第1チャンバー1Aは、予め定められた時間で放湿モードと吸湿モードとを交互に繰り返しながら利用される。従って、第1チャンバー1Aは、放湿モード時、その出口6から加湿された空気を取り出すことができる。また、第1チャンバー1Aは、吸湿モード時、次の放湿モードのために、空気中の水蒸気を自らの調湿材4に吸着させることができる。
第2チャンバー1Bも、第1チャンバー1Aと同様に、予め定められた時間で放湿モードと吸湿モードとを交互に繰り返しながら利用される。従って、第2チャンバー1Bは、放湿モード時、その出口6から加湿された空気を取り出すことができる。また、第2チャンバー1Bは、吸湿モード時、次の放湿モードのために空気中の水蒸気を自らに吸収することができる。
一方、本実施形態では、第2チャンバー1Bは、常に、第1チャンバー1Aの運転モードとは異なる運転モードとされる。即ち、第1チャンバー1Aが放湿モードで運転されている間、第2チャンバー1Bは吸湿モードで運転され、第1チャンバー1Aが吸湿モードで運転されている間、第2チャンバー1Bは放湿モードで運転される。従って、本実施形態のシステムでは、第1チャンバー1A又は第2チャンバー1Bの放湿モードを交互に利用することで、加湿された空気を実質的に連続して取り出すことができる。
図6には、第1チャンバー1Aの斜視図、図7には、第2チャンバー1Bの斜視図がそれぞれ示されている。図5乃至7に示されるように、各チャンバー1A及び1Bには、下面側に2つの入口5が、上面側には2つの出口6がそれぞれ設けられている。
第1チャンバー1Aの一方の入口5には、外気供給路21を介して、外気が供給される。一般に、冬期では、外気は、居室25内の空気よりも温度が低く、ひいては相対湿度が高い。外気供給路21は、冬期において相対湿度の高い外気を第1チャンバー1A及び第2チャンバー1Bに供給して吸湿モードを実行させる。外気供給路21は、例えば、一端側が、住宅20の基礎26に設けられた基礎換気口28を通じて外気と連通している。
また、外気供給路21は、その途中に、切替ダンパー30によって、いずれかに択一的に切り替えられる第1分岐路21A及び第2分岐路21Bを含んでいる。本実施形態では、外気供給路21の第1分岐路21Aが第1チャンバー1Aの一方の入口5に、外気供給路21の第2分岐路21Bが第2チャンバー1Bの一方の入口5にそれぞれ接続されている。従って、外気供給路21は、切替ダンパー30を切替制御することにより、第1チャンバー1A又は第2チャンバーのいずれか一方にのみ外気を供給し、吸湿モードで運転させることができる。
第1チャンバー1Aのもう一方の入口5には、換気空気供給路22を介して、換気空気が供給される。換気空気供給路22は、居室25を空調(暖房)しながら換気するための空気を第1チャンバー1A及び第2チャンバー1Bに搬送するための流路であって、例えば、一端側が、熱源チャンバー40に接続されている。
熱源チャンバー40は、内部に断熱された空間を区画するケーシングを具えており、その内部には空気調和機の室内機50が配置されている。熱源チャンバー40には、室内機50の空気吸込口側に、基礎換気口28から外気を導入する第1入口40aと、居室25の換気出口25bから居室25の空気(内気)を導入する第2入口40bとがそれぞれ設けられている。また、熱源チャンバー40には、室内機50の空気吹出口側に、室内機50で熱交換された空気が吹き出される出口40cが設けられている。この出口40cには、換気空気供給路22の一端が接続されている。なお、室内機50の空気吸込口と空気吹出口とは、互いの空気が混合しないように隔てられている。
従って、空気調和機を運転することにより、熱源チャンバー40内の室内機50は、新鮮な外気と居室25の空気との混合気を所望の温度に高め(相対湿度を低下させ)、換気空気として、出口40cから排出することができる。
換気空気供給路22は、その途中に、切替ダンパー32によって、いずれかに択一的に切り替えられる第1分岐路22A及び第2分岐路22Bを含んでいる。本実施形態では、換気空気供給路22の第1分岐路22Aが第1チャンバー1Aのもう一つの入口5に、換気空気供給路22の第2分岐路22Bが第2チャンバー1Bのもう一つの入口5にそれぞれ接続されている。従って、換気空気供給路22は、切替ダンパー32を切替制御することにより、第1チャンバー1A又は第2チャンバー1Bのいずれか一方にのみ、熱源チャンバー40内で生成された暖められた換気空気を供給し、放湿モードで運転させることができる。これにより、換気空気が供給された第1チャンバー1A又は第2チャンバー1Bの出口6からは、調湿材から水蒸気を受け取って加湿された換気空気を取り出すことができる。
第1チャンバー1Aの一方の出口6には、排気路23が接続されている。排気路23は、第1チャンバー1A及び第2チャンバー1Bを通った空気を住宅20の外部に排出するための流路であって、例えば、一端側が、住宅20の小屋裏又は軒天井等を通して外気と連通している。
また、排気路23は、その途中に、切替ダンパー34によって、いずれかに択一的に切り替えられる第1分岐路23A及び第2分岐路23Bを含んでいる。本実施形態では、排気路23の第1分岐路23Aが第1チャンバー1Aの一方の出口6に、排気路23の第2分岐路23Bが第2チャンバー1Bの一方の出口6にそれぞれ接続されている。さらに、排気路23には、第1分岐路23A及び第2分岐路23Bを負圧にするための排気用のファン35が設けられている。
排気路23は、切替ダンパー34を切替制御されることにより、第1チャンバー1A及び第2チャンバー1Bのいずれか一方の空気を住宅20の外部に排出することができる。本実施形態では、吸湿モードで運転中のチャンバーにのみ、排気路23が接続されるように、切替ダンパー34が制御される。これにより、チャンバー内の調湿材4に水蒸気を奪われ、相対湿度の低下した空気が住宅20の外気へと排出される。
第1チャンバー1Aのもう一方の出口6には、換気路24の一端が接続されている。換気路24は、第1チャンバー1A又は第2チャンバー1Bを通った空気を住宅20の居室25に供給するための流路である。換気路24の他端は居室25の換気入口25aに連通している。また、換気路24は、その途中に、切替ダンパー36によって、いずれかに択一的に切り替えられる第1分岐路24A及び第2分岐路24Bを含んでいる。
本実施形態では、換気路24の第1分岐路24Aが第1チャンバー1Aのもう一つの出口6に、換気路24の第2分岐路24Bが第2チャンバー1Bのもう一つの出口6にそれぞれ接続されている。本実施形態では、換気路24の切替ダンパー36は、放湿モードで運転されている第1チャンバー1A又は第2チャンバー1Bが、常に居室25に連通するように、切替制御される。
上記した切替ダンパー30、32、34及び36は、図示しない制御装置によって、予め定められた処理手順で切替え制御される。
以上のように構成された換気システムの運転フローは、図8のフローチャートで示されている。
制御装置は、先ず、計時を開始した後(ステップS1)、第1チャンバー1Aを放湿モードに切り替える(ステップS2)。これにより、第1チャンバー1Aで加湿された換気空気が居室25へと供給される。第1チャンバー1Aの放湿モードは、次のようにして得られる。
[第1チャンバーの放湿モード]
切替ダンパー32の切替により、換気空気供給路22の第1分岐路22Aと第1チャンバー1Aの入口5とを連通させる。また、切替ダンパー36の切替により、換気路24の第1分岐路24Aと、第1チャンバー1Aの出口6とを連通させる。これにより、熱源チャンバー40で空調された換気空気は、換気空気供給路22を通り、第1チャンバー1Aで加湿され、換気路24を経て居室25へと供給される。
次に、制御装置は、第2チャンバー1Bを吸湿モードに切り替える(ステップS3)。これにより、第2チャンバー1Bに、外気の水蒸気を吸着させることができる。第2チャンバー1Bの吸湿モードは、次のようにして得られる。
[第2チャンバーの吸湿モード]
切替ダンパー30の切替により、外気供給路21の第2分岐路21Bと第2チャンバー1Bの入口5とを連通させる。また、切替ダンパー34の切替により、排気路23の第2分岐路23Bと、第2チャンバー1Bの出口6とを連通させる。これにより、相対湿度の高い外気は、外気供給路21を通り、第2チャンバー1Bで吸湿され、排気路23を経て住宅20の外部に排出される。
次に、制御装置は、予め定められた時間が経過したか否かを判断し(ステップS4)、結果が否定的である場合(ステップS4でN)、ステップS2及びS3をループする。従って、予め定められた時間が経過するまで、第1チャンバー1Aは、放湿モードで運転される一方、第2チャンバー1Bは、吸湿モードで運転される。上記「時間」は、各チャンバー1A及び1Bの調湿材4の吸放湿性能及び通過風量とに基づいて、完全に放湿を終えるまでのぎりぎりの時間として設定されることが望ましい。
次に、ステップS4の結果が肯定的である場合(ステップS4でY)、制御装置は、これまでの計時をリセットし、新たな計時を開始する(ステップS6)。
次に、制御装置は、第1チャンバー1Aを吸湿モードに切り替える(ステップS7)。これにより、第1チャンバー1Aの調湿材4に、外気の水蒸気を吸収させることができる。第1チャンバー1Aの吸湿モードは、次のようにして得られる。
[第1チャンバーの吸湿モード]
切替ダンパー30の切替により、外気供給路21の第1分岐路21Aと第1チャンバー1Aの入口5とを連通させる。また、切替ダンパー34の切替により、排気路23の第1分岐路23Aと、第1チャンバー1Aの出口6とを連通させる。これにより、相対湿度の高い外気は、外気供給路21を通り、第1チャンバー1Aで吸湿され、排気路23を経て住宅20の外部に排出される。
次に、制御装置は、第2チャンバー1Bを放湿モードに切り替える(ステップS8)。これにより、第2チャンバー1Bで加湿された換気空気が居室25へと供給される。第2チャンバー1Bの放湿モードは、次のようにして得られる。
[第2チャンバーの放湿モード]
切替ダンパー32の切替により、換気空気供給路22の第2分岐路22Bと第2チャンバー1Bの入口5とを連通させる。また、切替ダンパー36の切替により、換気路24の第2分岐路24Bと、第2チャンバー1Bの出口6とを連通させる。これにより、熱源チャンバー40で空調された換気空気は、換気空気供給路22を通り、第2チャンバー1Bで加湿され、換気路24を経て居室25へと供給される。
次に、制御装置は、予め定められた時間が経過したか否かを判断し(ステップS9)、結果が否定的である場合(ステップS9でN)、ステップS7及びS8をループする。従って、予め定められた時間が経過するまで、第2チャンバー1Bは、放湿モードで運転される一方、第1チャンバー1Aは、吸湿モードで運転される。次に、ステップS9の結果が肯定的である場合(ステップS9でY)、制御装置は、これまでの計時をリセットし(ステップS10)、新たな計時を開始する(ステップS1)。以後、ステップS2以降が繰り返される。
従って、本実施形態の調湿チャンバーを用いた換気システムによれば、居室25に、空調及び加湿された外気を連続的に供給することができる。
1 調湿チャンバー
2 空間
3 ケーシング
4 調湿材
5 入口
6 出口
7 シート材
7a 第1シート材
7b 第2シート材
10 第1シート材の本体部
11 第1シート材の端部分

Claims (5)

  1. 空気の相対湿度に応じて、前記空気中の水蒸気を吸着するか又は空気中に水蒸気を放出することにより、空気の調湿を行うための調湿チャンバーであって、
    内部に空間を区画するケーシングと、前記空間内に配された調湿材とを含み、
    前記ケーシングは、空気が供給される入口と、空気が排出される出口とを有し、前記空間に前記入口から前記出口に向かう空気流れを形成し、
    前記調湿材は、シート材の少なくとも表面に配されており、
    前記シート材は、前記表面が、前記空気流れに沿うように前記ケーシング内に間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする調湿チャンバー。
  2. 前記シート材は、前記入口側の端部及び前記出口側の端部が、それぞれ、前記入口及び前記出口から距離を隔てた位置に設けられている請求項1に記載の調湿チャンバー。
  3. 前記シート材は、両側の前記表面が前記ケーシングの前記空間に面する第1シート材と、一方の前記表面のみが前記ケーシングの前記空間に面しかつ他方の前記表面が前記ケーシングの内面と接する第2シート材とを含み、
    前記第2シート材の調湿材配置量が、前記第1シート材の調湿材配置量よりも小さい請求項1又は2記載の調湿チャンバー。
  4. 前記シート材は、両側の前記表面が前記ケーシングの前記空間に面する第1シート材を含み、
    前記第1シート材は、前記空気流れと直角な横断面において、前記空間をのびる本体部と、前記ケーシングの内面に沿うように前記本体部から折れ曲げられて前記ケーシングに固着された端部分とを含む請求項1又は2記載の調湿チャンバー。
  5. 前記シート材は、パルプ繊維、不織布又は樹脂からなる請求項1乃至4のいずれかに記載の調湿チャンバー。
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